業績個別企業2026年7月28日 (火)
さくらインターネット、上期経常益4倍に上方修正 AIデータセンター需要が追い風
さくらインターネットが2027年3月期上期の経常利益予想を従来比4倍に上方修正。AI向けデータセンター需要の急拡大が収益を押し上げ、2期ぶりの最高益更新を見込む。
さくらインターネット(3778)が2027年3月期第1四半期決算と同時に、上期(4~9月)の業績予想を大幅に修正しました。経常利益は従来予想の約4倍に当たる水準へ引き上げられ、2四半期ぶりの最高益更新が見込まれます。AI(人工知能)向けデータセンター需要の急拡大が追い風となり、同社の成長が加速しています。
何が起きた
さくらインターネットは7月28日、2027年3月期第2四半期(中間期)の連結業績予想を上方修正しました。
経常利益は従来予想の約4倍に増額。売上高も従来計画を上回り、AI向けGPU(画像処理半導体)クラウドサービス「高火力」の利用拡大が寄与しました。
通期の業績予想も同時に増額し、年間配当予想も従来の10円から15円へ増配する方針です。
そもそも
- •さくらインターネットは国内最大級のデータセンターを運営する独立系クラウド企業
- •「高火力」はNVIDIA製GPUを搭載したAI計算向けクラウドサービスで、生成AIブームで需要が急増
- •同社は北海道石狩市に大規模データセンターを建設中で、国内AIインフラの供給力拡大を図る
- •世界的にAI向けデータセンター投資が加速する中、日本でも需要取り込み競争が激化
数字で見る
- •約4倍 — 上期経常利益の従来予想に対する修正率。具体的な金額は非公表だが、過去最高益更新を見込む
- •2期ぶり — 第2四半期(中間期)としての最高益更新は2期ぶり
- •15円 — 年間配当予想。従来の10円から50%増額
なぜ重要か
- •AI投資は半導体だけでなく、その上で動くクラウド基盤にも巨額資金が流れている
- •さくらは日本国内でGPUクラウドを早期に商用化し、NVIDIAとの協業で優位に立つ
- •海外では中国勢の台頭で半導体株が売られる一方、日本国内のAI需要は別の成長曲線を描く
- •同社の上方修正は、日本のAI市場がまだ初期段階で拡大余地が大きいことを示唆する
さくらインターネットの好決算は、AIインフラ投資が半導体チップメーカーからその先のサービス事業者へと波及している構図を明確にしました。半導体株の乱高下とは異なる景況感が、日本のデータセンターセクターにはあると言えます。
この先
- •石狩データセンターの稼働時期と顧客獲得状況:同社の成長持続性を測る鍵
- •NVIDIAのGPU供給状況と「高火力」の稼働率:需要が供給制約にぶつかるリスク
- •競合(KDDI、NTTなど)のデータセンター増設計画:シェア争いの行方
3行まとめ
- •さくらインターネットが上期経常益を4倍に上方修正
- •AI向けGPUクラウド「高火力」の需要急拡大が牽引
- •日本のAIインフラ投資が本格化し、独立系データセンターの存在感が増す
出典 (一次情報)
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