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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

さくらインターネット

SAKURA internet Inc.3778 · Prime · 情報・通信業

自社データセンターを基盤に、クラウド・GPU・物理サーバーサービスを提供する国内独立系インフラ事業者。

概要

さくらインターネットは、自社データセンターを運営するクラウド・ホスティング専業企業である。個人向けレンタルサーバから法人向けパブリッククラウド「さくらのクラウド」、GPUクラウド「高火力」シリーズまで提供する。2026年3月期の売上高は353億円に達したが、データセンター新設投資の負担で営業赤字に転落した。

クラウド・GPU・物理基盤の3事業で構成される収益構造

当社は4つのサービスカテゴリーで構成される。2026年3月期の売上高はクラウドサービスが153億円、GPUインフラストラクチャーサービスが81億円、物理基盤サービスが30億円、その他サービスが87億円である。GPUインフラストラクチャーサービスは前年比20.3%増と急成長したが、物理基盤サービスは減少傾向にある。その他サービスには官公庁向け大口案件が含まれ、国立健康危機管理研究機構が売上の13.0%を占める。

売上高218億円から353億円へ急拡大した背景

2024年3月期の売上高218億円から2026年3月期には353億円へと急拡大した。主因は生成AI向けGPUサービスの需要拡大とガバメントクラウドへの正式採択である。一方、営業利益は2025年3月期に41億円の黒字から2026年3月期には4億円の赤字に転落した。これはGPU関連投資に伴う減価償却費やデータセンター賃料の増加による。経常利益は補助金収入により1億円の黒字を維持した。

石狩データセンターを核とする国内インフラとグループ体制

当社グループは8社の連結子会社と1社の持分法適用関連会社で構成される。主力データセンターは北海道石狩市にあり、2011年から運用を開始した。本社は大阪市、東京支社は新宿区に置く。子会社のゲヒルン株式会社はセキュリティ体制強化、アイティーエム株式会社はエンタープライズ顧客基盤獲得を目的に買収された。グループ内でシステムインテグレーションから運用までをワンストップで提供する。

業界の中での役割はクラウド・インターネットインフラサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
353億円
営業利益
-4億円
営業利益率
-1.1%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01クラウド・インターネットインフラ主力

個人から法人・公共まで幅広い顧客向けに、自社データセンターを活用したパブリッククラウド「さくらのクラウド」、共有ホスティング「さくらのレンタルサーバ」等のクラウドサービス、GPUクラウド「高火力」シリーズ、ハウジング・専用サーバ等の物理基盤サービスを提供。生成AI向けマネージドHPC「さくらONE」も展開。

主な製品・サービス7
さくらのクラウド
インターネット上で仮想サーバ・ストレージ等をオンデマンドで構成できるパブリッククラウドサービス。ガバメントクラウドに対応。
さくらのレンタルサーバ
複数ユーザーでサーバを共有する定額制ホスティングサービス。
高火力VRT
VM型GPUクラウドサービス。生成AIモデルの学習・推論に最適化。
高火力PHY
物理サーバを専有利用するベアメタル型GPUサービス。
さくらONE
大規模言語モデル開発向けマネージド型HPCクラスタサービス。
ハウジングサービス
データセンター内に顧客機器を設置可能なスペースと回線・電源を提供。
さくらの専用サーバ
自社所有の物理サーバを顧客専用で提供するサービス。

02その他(受託・SI・セキュリティ)副次

官公庁からの受託案件、グループ会社によるシステムインテグレーション・開発、ドメイン取得代行、SSL証明書等のセキュリティ関連サービスを提供。

主な製品・サービス2
システムインテグレーション
グループ会社によるシステム開発・構築サービス。
セキュリティサービス
SSL証明書、ドメイン取得代行等のセキュリティ関連サービス。

製品と技術

パブリッククラウド「さくらのクラウド」と共有ホスティング「さくらのレンタルサーバ」

「さくらのクラウド」は、仮想サーバやストレージをインターネット上でオンデマンドに構成できるパブリッククラウドサービスである。ガバメントクラウドの対象サービスにも採択されており、官公庁向けにも利用される。「さくらのレンタルサーバ」は複数ユーザーでサーバを共有する定額制ホスティングで、個人から小規模事業者まで幅広い顧客層を持つ。両サービスは2026年3月期に売上高153億円を計上し、全体の43%を占める。

GPUクラウド「高火力」シリーズとマネージドHPC「さくらONE」

「高火力VRT」はVM型GPUクラウドで、生成AIモデルの学習・推論に時間単位で利用できる。「高火力PHY」は物理サーバを専有するベアメタル型GPUサービスで、NVIDIA H200プランやB200プランを提供する。「さくらONE」は大規模言語モデル開発向けのマネージド型HPCクラスタ計算機サービスである。これらのGPUインフラストラクチャーサービスは2026年3月期に81億円の売上を挙げ、前年比20.3%増と成長を牽引している。

ハウジング・専用サーバなどの物理基盤サービス

物理基盤サービスは、自社データセンター内に顧客の通信機器を設置できるスペースと回線・電源を提供するハウジングサービスと、当社所有の物理サーバを専用で利用できる「さくらの専用サーバ」からなる。これらのサービスはクラウド移行の進展により利用が減少傾向にあり、2026年3月期の売上高は30億円と前年比7.2%減となった。ただし、GPUサービスや官公庁案件と組み合わせた需要も一部存在する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

クラウドで急成長、収益変動大

同社はクラウドインフラサービスを主力とする独立系データセンター事業者で、AI需要を背景に売上高は急拡大している。2025年3月期の営業利益率は13.06%と高水準だが、2026年3月期は大型投資の影響で▲1.13%と赤字見通し。同業のソラコムはIoTプラットフォームに特化し安定成長、VRain SolutionはAIソリューションで高成長だが、同社は設備投資の波による収益変動が大きい。業界内ではクラウド分野で独自のポジションを築いている。

強み

  • AI需要を追い風に売上高が2期連続40%超増加、2026年3月期も353億円見込み。
  • 2025年3月期は営業利益率13.06%と、業界平均を上回る収益性を達成。
  • 省電力・高効率な自社設計データセンターを保有し、差別化を実現。
  • 生成AI向けGPUクラウドサービスの提供で、市場成長を直接取り込んでいる。

課題

  • 2026年3月期は営業赤字予想。投資回収まで収益変動が大きく、安定性に欠ける。
  • 成長維持には継続的な設備投資が必要で、キャッシュフロー圧迫の懸念。
  • 大手クラウド事業者との競争が激しく、価格面での優位性が限定的。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がさくらインターネット

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16588東芝テック1,712億円
29025鴻池運輸1,635億円10.7倍
39715トランス・コスモス1,627億円11.3倍
42124ジェイエイシーリクルートメント1,619億円17.2倍
54776サイボウズ1,601億円18.2倍
63778さくらインターネット1,495億円672.3倍
74784GMOインターネット1,483億円24.2倍
84180Appier Group1,363億円40.5倍
99889JBCCホールディングス1,194億円19.5倍
106027弁護士ドットコム1,164億円77.3倍
114432ウイングアーク1st1,159億円17.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

レンタルサーバ専業で創業した1999年

1999年8月、大阪市中央区に資本金1,000万円でさくらインターネット株式会社を設立。レンタルサーバサービスと専用サーバサービスの提供を開始した。2000年4月にはエス・アール・エス株式会社と有限会社インフォレストを吸収合併し、商号を「エスアールエス・さくらインターネット株式会社」に変更。ハウジング及びインターネット接続サービスを追加した。2004年7月に現在の商号に戻し、同年12月に本社を大阪市中央区南本町に移転した。

マザーズ上場と子会社による事業拡大(2005-2006)

2005年10月、東京証券取引所マザーズに株式を上場した。同年12月に株式会社イクスフェイズを子会社化してサービスラインを強化。翌2006年1月には株式会社カイロスを子会社化し、サポート体制を充実させた。同年5月にはウェブサイトデザイン・構築強化のため子会社さくらクリエイティブ株式会社を設立、8月には米国子会社SAKURA Internet (USA), Inc.を設立してローカライズサービスを拡大した。

子会社売却と双日傘下入り(2007-2011)

2007年7月から2008年3月にかけて、それまで子会社化したイクスフェイズ、カイロス、さくらクリエイティブ、米国子会社の全株式を譲渡した。2008年2月には双日株式会社が第三者割当増資により発行済株式の28.26%を保有する筆頭株主となった。2011年3月、双日が公開買付けにより親会社となる。同年11月、北海道石狩市で石狩データセンターの運用を開始し、以降の成長基盤を築いた。

東証一部昇格と新たな子会社取得(2015-2017)

2015年4月、ホスティングサービス強化のため株式会社Joe'sクラウドコンピューティングを子会社化。同年11月に東京証券取引所市場第一部へ市場変更した。2016年5月、セキュリティ体制強化のためゲヒルン株式会社を子会社化。同年11月、さくらのIoT Platformのグローバル展開を目的に台湾子会社櫻花移動電信有限公司を設立。2017年1月にはエンタープライズ顧客基盤獲得のためエヌシーアイ株式会社(後にアイティーエム株式会社に商号変更)を子会社化した。

年表21件を開く

1990年代

  • 1999年8月創業大阪市中央区において、レンタルサーバサービスと専用サーバサービスの提供を目的とした、さくらインターネット株式会社(資本金1,000万円)を設立。レンタルサーバサービス及び専用サーバサービスを提供開始。

2000年代

  • 2000年4月M&Aさくらインターネット株式会社を存続会社として、エス・アール・エス株式会社、有限会社インフォレストの2社を吸収合併し、商号を「エスアールエス・さくらインターネット株式会社」に変更。ハウジング及びインターネット接続サービスを提供開始。
  • 2004年7月商号変更商号を「さくらインターネット株式会社」に変更。
  • 2004年12月大阪市中央区南本町一丁目8番14号に本社を移転。
  • 2005年10月上場株式会社東京証券取引所マザーズに株式を上場。
  • 2005年12月M&Aサービスラインの強化を目的として、株式取得により株式会社イクスフェイズを子会社化。
  • 2006年1月M&Aサポートの充実やサービスラインの強化を目的として、株式取得により株式会社カイロスを子会社化。
  • 2006年5月ウェブサイトデザイン及び構築関連サービスの強化の目的として、子会社 さくらクリエイティブ株式会社を設立。
  • 2006年8月ローカライズに関するサービスの提供の強化として、子会社 SAKURA Internet (USA), Inc.を設立。
  • 2007年7月株式会社イクスフェイズ株式を譲渡し、子会社でなくなる。
  • 2008年1月株式会社カイロス株式を譲渡し、子会社でなくなる。
  • 2008年2月第三者割当増資により、双日株式会社が当社発行済株式の28.26%を保有する筆頭株主となる。
  • 2008年3月さくらクリエイティブ株式会社株式を譲渡し、子会社でなくなる。 SAKURA Internet (USA), Inc.株式を譲渡し、子会社でなくなる。
  • 2009年9月東京都新宿区西新宿七丁目20番1号に東京支社を移転。

2010年代

  • 2011年3月当社普通株式の公開買付けの実施と株式会社田中邦裕事務所との株主間合意により、双日株式会社が当社の親会社となる。
  • 2011年11月石狩データセンター運用開始。
  • 2015年4月M&Aホスティングサービスの強化を目的として、株式取得により株式会社Joe'sクラウドコンピューティングを子会社化。
  • 2015年11月株式会社東京証券取引所市場第一部へ市場変更。
  • 2016年5月M&Aセキュリティ体制の強化とサービスラインナップ拡充を目的として、株式取得によりゲヒルン株式会社を子会社化。
  • 2016年11月さくらのIoT Platformのグローバル展開を目的として、子会社 櫻花移動電信有限公司を設立。
  • 2017年1月M&Aスケールメリット、システム運用技術・ノウハウ、エンタープライズ系の顧客基盤や市場でのプレゼンスの獲得を目的として、株式取得によりエヌシーアイ株式会社(同年5月 アイティーエム株式会社に商号変更)を子会社化。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は2つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高成長率前連結会計年度比で10%以上
  • 売上総利益率30%以上
  • 売上高対経常利益率10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    顧客ニーズに即した組織再編と販売強化

    顧客ニーズを迅速に反映できる開発・販売連動型組織へ再編し、共創型パートナーエコシステムや戦略的アライアンスにより販売チャネルの飛躍的拡大を図る。また、社内でのAI活用により新規顧客獲得力を高め、LTVの最大化を実現する。

  2. 02

    成長領域への戦略的投資と需要変動への即応

    既存のGPU・データセンター・人材基盤を活かし、成長領域へ重点的かつ効率的に資本配分を推進。新規投資は市場動向を見極めつつ、既存データセンター資産を活用して最新GPU提供への柔軟かつ迅速な対応力を確保する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,135人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は741万円で、9期前と比べて+32.1%平均年齢は40.3歳、平均勤続年数は7.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月495
2018年3月563
2019年3月56137.36.0652
2020年3月57238.06.3694
2021年3月59438.76.9706
2022年3月59339.47.7710
2023年3月59839.57.8755
2024年3月61439.57.7839
2025年3月70139.67.1997411
2026年3月74140.37.01,135−35

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率90.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)78.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 7 / 海外 1、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
石狩 データセンター — 北海道石狩市347億円
東京支社 — 東京都新宿区1,649百万円
西新宿 データセンター — 東京都新宿区1,264百万円
堂島 データセンター — 大阪市北区1,116百万円
代官山 データセンター — 東京都渋谷区758百万円
本社 — 大阪市北区640百万円
本社等 — 東京都新宿区358百万円
本社等 — 東京都新宿区99百万円
東新宿 データセンター — 東京都新宿区79百万円
本社等 — 札幌市中央区37百万円
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ゲヒルン株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    櫻花移動電信有限公司
    香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アイティーエム株式会社
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 国内
    ビットスター株式会社(注)
    札幌市中央区 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    プラナスソリューションズ 株式会社
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    IzumoBASE株式会社
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社Tellus
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    BBSakura Networks株式会社
    東京都新宿区 · 持分法適用会社
    議決権49.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    ハイパフォーマンス・コンピューティング・クラウドサービスの提供
    気象庁 · 2025-05-13
    25.6億円
  • 調達
    サプライチェーン調査に必要な役務の提供等
    防衛省 · 2024-04-26
    6.9億円
  • 調達
    3199230001総合無線局監理システム プライマリセンターの借入れ(2019年度~)
    総務省 · 2019-01-16
    5.6億円
  • 調達
    ガバメントマルチクラウドネットワーク(GMCN)の設計開発等業務
    デジタル庁 · 2024-12-27
    4.5億円
  • 調達
    06-9426-0012総合無線局監理システム プライマリセンターの借入れ(令和6年度~)
    総務省 · 2024-03-14
    3.3億円
  • 調達
    2997180001総合無線局監理システム プライマリセンターの借入れ(平成29 年度~)
    総務省 · 2017-01-20
    1.8億円
  • 調達
    サプライチェーンの迅速・柔軟な組換えに資する衛星を活用した状況把握システムの開発・実証サプライチェーンの迅速・柔軟な組換えに資する衛星を活用した状況把握システムの開発・実証
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-01-31
    1.5億円
  • 調達
    インターネット等による静止気象衛星画像データ航空配信サービス構築等
    気象庁 · 2024-08-13
    6,200万円
  • 調達
    GCAS Connect開発業務(令和8年度)
    デジタル庁 · 2026-04-10
    5,240万円
  • 調達
    気象庁ホームページ公開におけるコンテンツ配信サービスの提供
    気象庁 · 2024-04-01
    3,107万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は353億円営業利益-4億円前期と比べると増収減益で、売上が+12.4%、利益が-109.8%。

売上高
+12.4%
353億円
営業利益
-109.8%
-4億円
純利益
-93.1%
2億円
営業利益率
-1.1%
前期比 -14.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高455億円353億円
営業利益25億円-4億円
純利益15億円2億円
1株あたり配当¥5.5¥5.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は111億円、営業利益は12億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+117.6%、営業利益は+1100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q563
2024年1Q5112.01
2024年2Q5211.91
2024年3Q5423.71
2024年4Q614
2025年2Q133139.87
2025年4Q1812815.522
2026年2Q156−9−5.8−6
2026年4Q19752.58
2027年1Q1111210.89

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は95億円から353億円へ3.7倍に増えた。直近期の営業利益率は-1.1%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月9585
2014年3月10064
ホスティングサービスの強化を目的として、株式取得により株式会社Joe'sクラウドコンピューティングを子会社化。
2015年3月10695
セキュリティ体制の強化とサービスラインナップ拡充を目的として、株式取得によりゲヒルン株式会社を子会社化。
2016年3月12186
スケールメリット、システム運用技術・ノウハウ、エンタープライズ系の顧客基盤や市場でのプレゼンスの獲得を目的として、株式取得によりエヌシーアイ株式会社(同年5月 アイティーエム株式会社に商号変更)を子会社化。
2017年3月14085
2018年3月17063
2019年3月19541
2020年3月21982
2021年3月222118
2022年3月20063
2023年3月206107
2024年3月21887
2025年3月314414113.129
2026年3月353−41−1.12

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高353億円のうち、営業利益として残るのは-4億円-1.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の0.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.3%273億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.8%84億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-1.1%-4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比9.5pt
-1.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比6.1pt
0.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比12.4pt
0.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-0.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが62億円、投資CFが−246億円で、差し引きのフリーCFは−184億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は154億円で、売上の5.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月23−16−5723
2014年3月17−3515−1821
2015年3月29−5−132431
2016年3月15−2619−1141
2017年3月19−5443−3549
2018年3月31−14−191746
2019年3月22−2612−455
2020年3月46−30−251646
2021年3月41−14−312742
2022年3月40−17−102355
2023年3月40−6−403448
2024年3月29−20−4953
2025年3月58−83268−25295
2026年3月62−24643−184154

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は825億円。このうち返さなくてよい自己資本が303億円で、自己資本比率は36.5%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月125329325.4
2014年3月1393510425.1
2015年3月1414010128.1
2016年3月1864414223.8
2017年3月2607618429.3
2018年3月2617918230.1
2019年3月3127323923.3
2020年3月2887421425.5
2021年3月2808119928.6
2022年3月2848420029.3
2023年3月2638517831.8
2024年3月3029320930.2
2025年3月81430351236.9
2026年3月82530352136.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
154億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
92億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
4億円
在庫として抱えている分
負債合計
521億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
54
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中242位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中602位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
0.7%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-1.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
36.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
12.4%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.1%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,570で、1年前と比べて+19.4%過去52週の値幅のなかでは59%の位置にある。

¥3,570-5.8%1ヶ月+6.3%1年+19.4%時価総額1,495億円
過去52週の値幅
安値¥2,448高値¥4,350

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)672.3倍
PER (会社予想)95.3倍
PBR4.65倍
配当利回り0.15%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に前日比8.81%安の3570円と急落したが、直近1カ月では22.85%上昇。25日移動平均線3286.56円を約8.6%上回り、75日線・200日線も上回るなど上昇トレンドは継続。8月18日には4300円と52週高値4350円に迫ったが、その後は利益確定売りが優勢。出来高も8月18日に502万株超と急増後、高水準を維持しており、需給は不安定。RSIは61.86と中立圏。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 8/100)

PERは実績656.49倍、予想でも91.8倍と業界平均30.34倍を大きく上回り、PBRも4.48倍で平均3.5倍を超える。ROEは0.7%と低く、株主還元も配当利回り0.16%、配当性向346.2%と不安定。一方、直近3期の売上高は成長しており、2026年3月期の営業損益は悪化が予想されるなど、収益性の低さが割高感に拍車をかけている。

指標この会社業種平均
PER (実績)672.3倍47.9倍
PER (予想)95.3倍
PBR4.65倍2.96倍
ROE0.7%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、AI向けGPUクラウドへの先行投資を果たして収益に結び付けられるかにある。強気派は、需要拡大により売上が急成長し、将来の収益貢献が期待できるとみる。一方、弱気派は、投資負担が収益を圧迫し、過去の買収によるのれん償却や競争激化で採算が悪化する可能性を指摘する。市場は成長期待を織り込み、PERは高く、業績の実現が焦点。

プラスに働く材料7
  • AI需要で売上急増

    売上高は2期で約1.7倍に増加し、市場成長の恩恵を受ける。

  • 先行者利益の確保

    国内データセンター数が多く、AI向け需要を早期に取り込める。

  • 長期的な収益性向上

    GPUクラウドは高付加価値で、稼働率が上がれば利益率改善の余地。

  • 2025/3期の営業利益41億円の実績決算発表後影響

    2025/3期は売上高314億円、営業利益41億円と高水準。収益力の高さを示した。

  • 売上高353億円と3期連続増収通年影響

    売上高は218→314→353億円と拡大。増収効果が固定費増を上回れば営業黒字化が視野に。

  • 予想PER91.8倍への正常化決算発表後影響

    実績PER656.49倍が予想PER91.8倍まで低下見込み。投資回収期入りの期待が高まる。

  • 株価の底堅さ、1年で+8.9%継続影響

    株価は前年比+8.9%と堅調。相対的な強さが買いを呼ぶ。

マイナスに働く材料7
  • 投資負担で赤字転落

    直近期は営業赤字で、設備投資の回収に時間がかかる。

  • 競争激化と価格低下

    大手クラウドや新興事業者が参入し、価格競争が激化。

  • 高いバリュエーション

    PERは600倍超と極めて高く、期待が先行する。

  • 2026/3期の営業赤字▲4億円決算発表後影響

    2025/3期の営業利益41億円から2026/3期は▲4億円。固定費負担の急増が響く。

  • 純利益が29億→2億円に激減通年影響

    純利益は29億円から2億円へ約93%減益。営業赤字に加え投資余力が大きく低下。

  • PER656倍と業績を先行不定影響

    実績PER656.49倍は収益力とかけ離れ。新規需要が鈍れば株価リスクが大きい。

  • ROE0.7%でPBR4.48倍の修正圧力継続影響

    ROE0.7%は資本効率が低く、PBR4.48倍は割高感。株主資本の成長が鈍い。

次の決算で確かめる点
GPUクラウドの売上高
先行投資の成果を測る最重要指標。
稼働率
設備の収益性を左右し、採算性の改善度合いが見える。
営業損益
投資フェーズから回収フェーズへの転換点を確認する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり5.5で、前期から+25.0%いまの株価に対する利回りは0.15%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥5.5
1株あたり
配当利回り
0.15%
いまの株価に対して
配当性向
346.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月315.9
2018年3月30.023.2
2019年3月30.049.8
2020年3月30.0105.5
2021年3月30.023.5
2022年3月320.0384.1
2023年3月416.723.7
2024年3月40.022.6
2025年3月414.36.5
2026年3月525.0346.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥5.5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ46,570人。区分でいちばん多いのは個人・その他50.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が32.6%を占め、残る67.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他46.049.048.043.347.450.0
事業法人40.941.441.441.436.525.7
外国法人1.70.91.56.62.910.9
金融機関7.26.37.46.08.86.9
証券会社4.22.31.82.64.26.3
自己株式3.03.04.54.33.93.8
外国人個人0.00.10.10.10.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01双日株式会社14.24
02田中 邦裕12.34
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.28
04BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACCOUNTS M LSCB RD(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)3.16
05JPMSLLC CL JPY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.41
06鷲北 賢2.35
07野村證券株式会社1.65
08楽天証券株式会社共有口1.17
09さくらインターネット従業員持株会0.98
10株式会社SBI証券0.70

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    5.45%
    +0.34pt
  • 2026-08-04
    田中邦裕
    新規の大量保有報告
    13.39%
    -1.50pt
  • 2026-07-22
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    2.35%
    +0.52pt
  • 2026-07-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.83%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−61%、1株純資産は14期で+722%。直近期のROEは0.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月149116.211.29.1
2014年3月1010010.615.212.3
2015年3月1511413.914.816.8
2016年3月1612713.286.616.1
2017年3月162029.158.215.9
2018年3月92094.581.723.2
2019年3月21991.2202.749.8
2020年3月42012.2106.2105.5
2021年3月212199.937.623.5
2022年3月82283.475.5384.1
2023年3月182348.033.923.7
2024年3月182567.5311.122.6
2025年3月7575115.048.96.5
2026年3月57520.7459.6346.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額207百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
田中邦裕代表取締役社長 最高経営責任者485,170,027
川田正貴取締役 最高財務責任者5520,606
伊勢幸一取締役6320,606
前田章博取締役4420,606
畑下裕雄取締役53
猪木俊宏取締役58
大坂祐希枝取締役70
山口やよい監査役(常勤)65
梅木敏行監査役71
長谷川浩之監査役57
田面木宏尚取締役44
並河宏郷54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)412116241
社外取締役645458

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」でさくらインターネットを取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,139字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当連結会計年度末現在、当社、連結子会社8社及び持分法適用関連会社1社で構成されており、クラウド・インターネットインフラサービスを自社グループで運営する国内のデータセンターを活かして提供する事業を行っております。なお、主要な関係会社については、「4 関係会社の状況」に記載しております。 当社グループが提供するサービスは、以下のとおりです。 ① クラウドサービス ガバメントクラウドの対象クラウドサービスに採択された「さくらのクラウド」等、インターネット上で多彩なITインフラ構成を実現できるパブリッククラウドサービスをはじめ、生成AIモデルの学習・推論に最適化された仮想マシンを時間単位で利用可能なVM型(バーチャルマシン型)GPUクラウドサービス「高火力VRT」、サーバーを複数人で共同利用する共有ホスティングサービス「さくらのレンタルサーバ」等のクラウドコンピューティングサービスを、個人から法人、文教・公共分野まで幅広いお客様のニーズに応じて提供しております。 ② GPUインフラストラクチャーサービス 生成AI開発や機械学習、ディープラーニング等の高負荷な計算処理を必要とする用途に対応したクラウド型GPUサービスであり、物理サーバーを専有して利用するベアメタル型サービス「高火力PHY」や、大規模言語モデル(LLM)の開発向けに当社が自社構築したマネージド型HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)クラスタ計算機を用いたサービス「さくらONE」を提供しております。 ③ 物理基盤サービス 当社グループが運営するデータセンター内に、顧客所有の通信機器類を自由に設置できるスペースとインターネット接続に必要な回線や電源等を貸与するハウジングサービス、及びインターネット上で当社グループが所有する物理サーバーを専用で利用できるサービス(「さくらの専用サーバ」等)を提供しております。 ④ その他 官公庁からの受託案件や、グループ会社等におけるシステムインテグレーション及びシステム開発、並びにドメイン取得代行やSSL証明書などのセキュリティ関連サービス等の当社が提供する各種サービスに付随するサービスを提供しております。 なお、事業内容を明確に表現するため、サービスカテゴリー名称を「GPUクラウドサービス」から「GPUインフラストラクチャーサービス」へ変更しております。また、物理基盤サービスに含めていた一部をGPUインフラストラクチャーサービスに、GPUクラウドサービスに含めていた一部をクラウドサービスにそれぞれ変更しております。 当連結会計年度末における事業系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,445字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 経営方針 当社は、「私たちは“インターネット”で熱量を持って挑戦する全ての人の「やりたいこと」を「できる」に変える」を会社の理念としており、DX(デジタルトランスフォーメーション。以下、「DX」という。)時代において、顧客の成功を支援するクラウドサービスの提供を通じて顧客満足度を向上させること(カスタマーサクセス)を事業上では重視し、この実現を目指しながら当社グループのシナジーを発揮することで全てのステークホルダーとともに成長するための努力が企業価値の増大につながるものと考えております。 (2) 経営環境 当社グループの属するクラウド・インターネットインフラ市場は、オープン系システムのクラウドマイグレーションのピークは過ぎたものの、レガシーシステムのモダナイゼーションが活況となっています。また、Generative AI(以下、生成AI)に対する投資の拡大が予想されており今後も市場の拡大が継続すると見込んでおります。 こうした状況のもと、当社グループはシステムインテグレーションから開発、クラウド・インターネットインフラサービスの提供、保守、運用、お客様サポート等をグループ内においてワンストップで提供することで、お客様の「やりたいこと」の実現を支援することを目指しております。また、現在の幅広い顧客基盤に加え、ガバメントクラウドの正式採択や生成AI向けサービスの拡大を契機とした新たな顧客の獲得を進めております。今後もこれら既存顧客及び新規顧客双方のカスタマーサクセスの実現に注力し、高い成長が見込まれるクラウドサービスの拡大に取り組んでまいります。 (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは経営リソースをコアビジネスに集中して事業の強化・成長を促進させるとともに、戦略と連動した人材の獲得や社員の成長と活躍を促進してES(エンプロイーサクセス)とCS(カスタマーサクセス)の実現を図り、国産デジタルインフラとして選ばれる存在になることで、デジタルインフラトップ企業を目指してまいります。 これに向けて、当社グループは以下に取り組んでまいります。 ① 成長戦略の実践 営業力強化とパートナー戦略を軸に社内でのAI活用により案件創出力を強化 ・顧客ニーズを迅速に反映できる開発・販売が連動した組織体制へ再編 ・共創型パートナーエコシステムと戦略的アライアンスによる販売チャネルの飛躍的拡大 ・通期を通じ、社内でのAI活用を推進。新規顧客獲得力を高め、LTVの最大化を実現 ② 成長戦略を支える基盤強化 成長機会を捉えた戦略的投資と需要変動に即応する体制を構築 ・これまで投資してきたGPU・データセンター・人材基盤を活かし、成長領域への重点的かつ効率的な資本配分を推進 ・新規投資は市場動向を見極めながら判断し、既存データセンター資産の活用で、最新GPU提供への柔軟かつ迅速な対応力を確保 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、持続的な成長と安定した収益体質の実現を経営の目標としており、具体的には前連結会計年度比で売上高成長率10%以上、売上総利益率30%以上、売上高対経常利益率10%以上の継続的な達成を目指しています。 (注) 将来に関する記載事項は当連結会計年度末現在において判断したものであり、様々な要因により大きく異なる可能性があります。
事業等のリスク5,846字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業活動において、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスク要因を、以下に記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資家に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。ただし、以下の記載事項は、投資判断に関連するリスクのすべてを網羅するものではありませんので、ご留意ください。 当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。なお、記載中の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 事業環境及び事業について ① 他社との競合状態について 当社グループは、2026年3月のガバメントクラウドサービス提供事業者正式採択を契機に、共創型エコシステムの強化を進めることで、これまで単独では十分に開拓できなかった幅広い市場におけるシェア拡大を目指しております。具体的には、パートナー制度やクラウド検定を活用したエコシステムの整備による販路拡大施策の実施や成長を支える中核人材及びマネジメント人材の獲得、生成AI向けサービス基盤への積極的な投資の継続など、成長戦略の実践と、それを支える基盤強化に取り組んでおります。これらを通じて、競合他社との差別化やシェア拡大に努めておりますが、同業他社の中には、当社グループと比べ大きな資本力、販売力等の経営資源、高い知名度等を有しているものもあり、当社グループの競争力が低下する可能性があります。 ② 安全対策について データセンターの管理体制については、24時間有人管理体制をはじめ、ハウジングサービス契約者の入退室管理、監視カメラの設置、カードキーや生体認証による入退室時の情報管理など、細心の注意を払っております。また、火災への対策として、ガス式の消火設備や高感度の火災検知装置などを導入するとともに、専門業者による定期的な検査の実施や、社員による目視の安全点検を行っております。 通信設備につきましても、火災・地震などの災害に対して必要な防災措置を施し、電源やネットワークの非常時対策・データセンターの24時間監視に努めております。また、ファイヤーウォール、接続回線の二重化、コンピュータウイルス防御などの安全対策も施しております。 また、地震等の自然災害の発生を想定した防災訓練を行い、緊急時の情報連携を中心とした対応フローの見直しを実施するなどの対策も行っております。しかしながら、予期せぬ大規模な自然災害や不法な行為、感染症等の世界的な大流行(パンデミック)による設備封鎖などが生じた場合には、サービスの提供ができなくなり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ データセンターの使用契約について 当社グループは、他のデータセンター事業者とデータセンターを賃借する契約を結び、一部のサービスを提供しております。 しかし、契約期間内であっても3ヶ月前までに通告することによって解消できるなどの条項が含まれており、その場合には当社グループの負担により当社グループの設備の撤去を行わなければならないこととなっております。そのため、契約先の経営悪化等により当社グループの予期せぬ契約の解消が生じた場合には、撤去費用もしくは他のデータセンターへの移転費用が予算を超えて計上されることとなり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 個人情報保護法について 当社グループは、個人から法人、文教・公共分野まで幅広い顧客にサービスを提供しているため、多くの顧客情報を蓄積しております。このため当社グループは個人情報保護法に定める個人情報取扱事業者に該当し、個人情報の取扱いについて規制の対象となっております。 当社グループでは、専門部門を設置し、個人情報の保護に関する規定の整備運用、システムのセキュリティ強化、役員・社員への定期的な教育を実施するなど個人情報保護への取組みを推進しております。また、当社のサイト上の個人情報保護ポリシーにおいて、取組みを提示しております。 昨今、コンピュータウイルス等の侵入、不正なアクセスのリスクが高まっております。当社グループが保有する顧客情報が業務以外で使用されたり、外部に流出したりする事態になりますと、対応コストの負担、顧客からの損害賠償請求、風評被害による申し込み数の低下や解約の発生などにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 法的規制について 当社グループは、電気通信事業者として届出等を行っており、電気通信事業法に定める「通信の秘密」や「利用の公平」などを遵守しております。また、特定商取引に関する法律及び特定電子メールの送信の適正化等に関する法律に定める広告・宣伝メールの送信や、不当景品類及び不当表示防止法に定める広告表示及び景品類の提供についても遵守するため、当社グループは、役員・社員に対して定期的に教育するとともに、法務担当者による法令適合性の審査を行っており、法令違反の発生を防止する体制作りを行っております。 しかし、万一これらの法令に規定される一定の事由に当社グループが該当した場合、所管大臣等から指導や業務改善等の命令もしくは罰則を受け、当社グループの業務に影響を及ぼす可能性があります。 また、将来的にこれらの法令の改正や当社グループの事業に関する分野を規制する法令等の制定、あるいは自主的な業界ルールの制定等が行われた場合、当社グループの業務に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 出資や企業買収等について 当社グループは、既存事業に関連する領域を中心に出資や企業買収等を行っております。これらの実施にあたっては、事前に事業内容や財務状況等について、様々な観点から必要かつ十分な検討を行っております。しかしながら、出資や買収後に事業環境の急変や予期せぬ事象の発生等により、当初期待した成果をあげられない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 当社グループのサービスの不正利用について 当社グループでは、約款において会員ID・ユーザーアカウント・各種パスワード等の管理に関し、当該サービス契約者が責任を負う旨を定めており、また、不正利用防止の観点から、一部のサービスではサービス申込時に本人確認のための電話認証の仕組みを導入するなどしておりますが、第三者がこれらの情報を悪用し、もしくはサービス申込時に第三者と偽って大量のサービス利用等をした場合、サービス利用料の回収が困難となり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 知的財産権について 当社グループでは、他者の知的財産権を侵害することがないよう、事前に調査を実施しておりますが、サービスに用いる技術について他者の知的財産権を侵害している可能性を完全に排除することは困難です。他者の知的財産権を侵害しているとして損害賠償請求や使用差止等の訴訟が生じた場合、当社グループの企業イメージの一時的な毀損、損害賠償責任の発生、サービス提供が一時的に困難となる等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ ネットワークセキュリティについて インターネットに接続される環境下にあるコンピュータやサーバーには、ウイルスへの感染、クラッキング、不正アクセス、DoS攻撃等によるサービス提供への影響や情報の流出等のリスクが常に存在します。当社グループでは、提供サービスやネットワークについて、適切なセキュリティ対策を講じておりますが、想定を超えた大規模な攻撃の発生もしくは当社グループの対策が十分に機能しなかった等の理由により、これらのリスクが現実に生じた場合、当社グループの企業イメージの一時的な毀損、損害賠償責任の発生、サービス提供が一時的に困難となる等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ エネルギー・設備関連コストおよび調達リスクについて 当社グループは、多数のサーバー等の機器をデータセンター内で稼働させることによりサービスを提供しており、大量の電力を使用しています。電力価格が想定以上に上昇し、上昇分をサービス価格に反映できない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは気候変動に係るリスクとサステナビリティを巡る取組みの重要性について十分に認識し、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)による提言」への賛同を行うとともに、脱炭素に向けた取組みを継続的に行っております。 また、当社サービスの提供にはサーバー及びネットワーク機器等の調達が不可欠であり、一部構成要素は海外調達に依存しています。近年、特定の半導体製品や高性能機器などにおいて、世界的な需要の急増や製造・物流体制の制約等を背景に、発注から納品までに長期間を要する事例が見られており、当該機器の調達が困難となる、または納期が大幅に遅延する可能性があります。こうした場合には、当社グループのサービス提供体制に支障をきたし、業績に影響を及ぼす可能性があります。 サーバー及びネットワーク機器等への投資が一定額を超える場合には、常勤取締役及び執行役員が参加する定例会議において、事業計画の蓋然性を十分に検討した上で投資を行いますが、減価償却費の増加に対し顧客の獲得が計画通りに進まない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、当社は石狩データセンターを自社で所有して運用しており、事業拡大に伴い増床を行っております。経済環境の変化等により、データセンターの建設や工事にかかる資材、人件費などが上昇し、これらをサービス価格に反映できない場合にも、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 固定資産の減損について 当社グループが保有する固定資産について、経営環境の著しい悪化により事業の収益性が低下して投資額の回収が見込めなくなった場合などには、固定資産の減損会計の適用による減損損失が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ コンテンツの内容について 当社グループでは、約款において禁止事項を定め、法令や公序良俗に反するなどのコンテンツを排除するよう努めておりますが、当社グループの顧客が約款に反するコンテンツの設置をはじめとした違法行為を行った場合には、企業イメージの一時的な毀損により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業体制について ① 顧客の確保について 当社グループは、日進月歩の市場動向に合わせてより高品質なサービスの提供と価格の低廉化に努め、新規顧客の獲得と既存顧客の継続的なサービス提供を図っておりますが、これが計画どおりに進まない場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。他方、顧客が急激に拡大するような局面においては、これに対応するためのバックボーンの整備が必要となります。当社グループといたしましては、今後も大容量の通信回線を確保することが可能と考えておりますが、十分な通信回線を適正な価格で確保できない場合には、事業機会の喪失や収益性低下の可能性があります。 ② 内部管理体制について 当社グループは、企業価値の持続的な増大を図るにはコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であるとの認識のもと、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守の徹底を目的に、当社代表取締役社長管掌の独立した組織として内部監査室を設置する等、内部管理体制の充実に努めております。 しかしながら、事業環境の急速な変化などにより、十分な内部管理体制の構築が間に合わない場合には、一時的に管理面に支障が生じ、効率的な業務運営がなされない可能性があります。 ③ 技術の進歩と人材確保について 今後、当社グループ全体で総合的なクラウドソリューションの提供に注力していく中で、必要とされる新技術に迅速に対応できない場合、業界における競争力に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループが、新技術を導入しつつ今後の事業拡大を図っていくためには、優秀な人材を確保していく必要がありますが、新規サービス開発のためのエンジニアや営業・マーケティングを主とした人材確保及び育成が順調に進まない場合、重要な人材が離脱した場合又は積極的に人員を採用したこと等により人材関連費用を適切にコントロールすることができなかった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 資金調達について 当社グループは、サーバーなどの機器に関する投資、その他事業資金について、金融機関からの借入又はリース等を通じて資金調達を行っております。今後も、データセンターの最適化やGPU資源の追加調達、新サービス開発のための継続的な投資等を計画しており、安定的な資金調達を可能とするため、財務体質の強化に努めたいと考えております。しかし、金融市場やその他外部環境において大きな変動が生じた場合には、資金調達が困難になる可能性や調達コストが増大する可能性があります。このような場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 株式の追加発行等による株式価値の希薄化について 当社は、対象取締役(社外取締役を除く)及び執行役員に対し、株価変動のメリットとリスクを株主の皆様とより一層共有し、株価上昇及び企業価値向上への貢献意欲を高めることを目的として、譲渡制限付株式を交付する株式報酬制度(以下、「本制度」)を導入しております。2027年3月期においても、対象取締役及び割当対象者である執行役員に対して、本制度に基づき自己株式の処分を実施する方針です。また、当社は2024年6月に公募増資により新株発行を行っており、今後も必要に応じて、新株発行を伴う資金調達を行う可能性があります。これらの自己株式の処分や新株発行が行われた場合には、既存の株主が有する株式価値および議決権割合が希薄化する可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績の概況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境などにより、景気は緩やかな回復が続いており、企業においては事業拡大や人手不足の解消に向けたAIの活用やIT投資が活発化しております。一方で、米国の通商・関税政策による影響やウクライナ情勢の長期化、新たなイラン情勢の勃発に伴う地政学的リスクの顕在化に加え、物価上昇に伴う消費マインドの下振れリスクが高まるなど、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。 当業界においても、原材料価格の高騰や労働コストの増加等を背景に引き続き厳しい経営環境となりましたが、当社グループの属するクラウド・インターネットインフラ市場は、オープン系システムのクラウドマイグレーションのピークは過ぎたものの、レガシーシステムのモダナイゼーションが活況となっています。また、Generative AI(以下、生成AI)に対する投資の拡大が予想されており今後も市場の拡大が継続すると見込んでおります。 こうした状況のもと、当社グループはシステムインテグレーションから開発、クラウド・インターネットインフラサービスの提供、保守、運用、お客様サポート等をグループ内においてワンストップで提供することで、お客様の「やりたいこと」の実現を支援することを目指しております。また、現在の幅広い顧客基盤に加え、ガバメントクラウドの正式採択や生成AIサービスの拡大を契機とした新たな顧客の獲得を進めております。今後もこれら既存顧客および新規顧客双方のカスタマーサクセスの実現に注力し、高い成長が見込まれるクラウドサービスの拡大に取り組んでまいります。 売上高につきましては、注力領域であるGPUインフラストラクチャーサービスおよびクラウドサービスが順調に推移したことに加え、その他サービスにおいても官公庁向けの大口案件受注等が売上に寄与したことで、35,301,649千円(前連結会計年度比12.4%増)となりました。 営業損失につきましては、クラウドサービスの機能開発や販売促進を強化するための人材投資が順調に進捗したことに加え、GPU関連投資による減価償却費、サーバー保守費用、データセンター賃料やその他サービス売上の販売用サービス原価等が増加したこと等により、403,654千円(前連結会計年度は4,145,586千円の営業利益)となりました。 経常利益につきましては、営業損失を計上しましたが、営業外収益としてクラウドプログラムによる補助金収入の計上等により、105,477千円(前連結会計年度比97.4%減)となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、経常利益の減少などにより、216,023千円(前連結会計年度比92.6%減)となりました。 サービスカテゴリー別の状況は以下のとおりです。なお、事業内容を明確に表現するため、サービスカテゴリー名称を「GPUクラウドサービス」から「GPUインフラストラクチャーサービス」へ変更しております。また、物理基盤サービスに含めていた一部をGPUインフラストラクチャーサービスに、GPUクラウドサービスに含めていた一部をクラウドサービスにそれぞれ変更しております。以下の前連結会計年度比は、変更後の数値に組み替えて比較しております。 ① クラウドサービス さくらのクラウド、さくらのレンタルサーバが順調に推移したこと等から、クラウドサービスの売上高は15,324,068千円(前連結会計年度比9.4%増)となりました。 ② GPUインフラストラクチャーサービス ベアメタル型GPUクラウドサービス「高火力 PHY」において、H200プランおよびNVIDIA Blackwell GPU が利用できるB200のサービス提供を開始したことで、GPUインフラストラクチャーサービスの売上高は8,144,342千円(前連結会計年度比20.3%増)となりました。 ③ 物理基盤サービス ハウジングサービス、専用サーバサービスの利用減少等により、物理基盤サービスの売上高は3,056,750千円(前連結会計年度比7.2%減)となりました。 ④ その他サービス 官公庁向けの大口案件等により、その他サービスの売上高は8,776,488千円(前連結会計年度比19.6%増)となりました。 (生産、受注及び販売の状況) ① 生産実績 記載すべき事項はありません。 ② 受注実績 記載すべき事項はありません。 ③ 販売実績 当連結会計年度の販売実績をサービス区分別に示すと、次のとおりであります。 サービス区分   販売高(千円)   前連結会計年度比(%) クラウドサービス   15,324,068   +9.4 GPUインフラストラクチャーサービス   8,144,342   +20.3 物理基盤サービス   3,056,750   △7.2 その他サービス   8,776,488   +19.6 合計   35,301,649   +12.4 (注)1 当連結会計年度における販売実績の著しい変動の要因は、「(1) 経営成績の概況」に記載のとおりであります。 2 当連結会計年度より、事業内容を明確に表現するため、サービスカテゴリー名称を「GPUクラウドサービス」から「GPUインフラストラクチャーサービス」へ変更しております。また、物理基盤サービスに含めていた一部をGPUインフラストラクチャーサービスに、GPUクラウドサービスに含めていた一部をクラウドサービスにそれぞれ変更しており、前連結会計年度比は、変更後の数値に組み替えて比較しております。 3 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 国立健康危機管理研究機構   1,721,737   5.5   4,575,633   13.0 (2) 財政状態 当連結会計年度末における資産・負債及び純資産の状況とそれらの要因は次のとおりです。 ① 資産 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1,031,605千円増加し、82,451,076千円(前連結会計年度末比1.3%増)となりました。主な要因は、生成AI向けサービス用サービス機材及びコンテナ型データセンター等の有形固定資産の増加等によるものです。 ② 負債 当連結会計年度末の負債の合計は、前連結会計年度末に比べ959,832千円増加し、52,121,922千円(前連結会計年度末比1.9%増)となりました。主な要因は、石狩データセンター増床やサービス用機材等にかかるリース債務、及び生成AI向けサービス用機材調達にかかる借入金の増加等によるものです。 ③ 純資産 当連結会計年度末の純資産の合計は、前連結会計年度末に比べ71,772千円増加し、30,329,154千円(前連結会計年度末比0.2%増)となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加等によるものです。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度と比べ14,094,466千円減少し、15,394,756千円(前連結会計年度比47.8%減)となりました。 各キャッシュ・フローの状況と主な要因は、次のとおりです。 ① 営業活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比べ収入が 436,011千円増加し、6,223,575千円(前連結会計年度比7.5%増)となりました。主な要因は、売上債権の減少や減価償却費の増加等によるものです。 ② 投資活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比べ支出が16,319,987千円増加し、24,643,100千円(前連結会計年度比196.1%増)となりました。主な要因は、生成AI向けサービス用機材等の有形固定資産の取得による支出の増加等によるものです。 ③ 財務活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比べ収入が22,444,386千円減少し、4,319,267千円(前連結会計年度比83.9%減)の収入となりました。主な要因は、前連結会計年度に株式の発行による収入があったことによるものです。 (資本の財源及び資金の流動性について) 当社グループにおける資金の配分につきまして、適正な手元資金として月商の約2ケ月分程度を目安とし、緊急の資金需要や当社を取り巻く様々な環境変化に伴うリスク等については借入等の資金調達枠を確保いたします。当社グループの資金需要は主にサービス提供にかかる設備投資資金です。当社グループが属するクラウド・インターネットインフラ市場は今後も拡大が見込まれており、当社が事業運営において重視するカスタマーサクセスの実現にはサーバなどの機材に関する継続的な投資が不可欠なものであると認識しております。株主還元につきましては、当社グループは成長フェーズにあると考えており、持続的成長と収益力確保のため原資を確保しつつ、株主様への一定の利益還元を両立させたいと考えております。資金調達につきましては、賞与・納税等の短期運転資金は自己資金及び借入を基本とし、設備投資資金や長期運転資金は自己資金、借入及びリースを基本とすることで、事業運営上必要な資金の安定的な確保に努めており、設備効率の向上によるキャッシュ・フローのさらなる創出と、財務の安全性を確保しながらの成長投資を見極めてまいります。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は35,832,016千円、資金の残高は15,394,756千円となっております。 (4) 経営者の視点による当社グループの経営成績等に関する認識等 当社グループは、持続的な成長と安定した収益体質の実現を経営の目標としており、具体的には前連結会計年度比で売上高成長率10%以上、売上総利益率30%以上、売上高対経常利益率10%以上の継続的な達成を目指しています。 当連結会計年度においては、注力領域であるGPUインフラストラクチャーサービス及びクラウドサービスが順調に推移したことに加え、その他サービスにおいても官公庁向けの大口案件受注等が売上に寄与したことで、売上高は前連結会計年度比で12.4%増となりました。利益面につきましては、中長期的な成長に向けた人材やGPU・コンテナ型データセンター等への積極的な投資、その他サービス売上の販売用サービス原価等が増加したことなどにより、売上総利益率は22.5%(前連結会計年度は35.8%)、売上高対経常利益率は0.3%(前連結会計年度は12.9%)となりました。これらの結果、売上高は目標を達成し、過去最高収益を更新しました。一方で、利益率は積極的な先行投資に伴うコスト増の影響により、目標値を下回る水準となりましたが、成長領域への投資による一時的な負荷は、中長期的な企業価値向上に資するものと認識しており、戦略的投資と経営効率の改善の両立を図ることで、安定的かつ持続的な事業成長と収益力向上に繋げてまいります。 今後の見通しにつきましては、社会全体でデジタル化が急加速する中で、データセンターやネットワークなどのデジタルインフラの重要性が急速に高まっております。また、ネット企業ではない一般企業がデジタル上で利益を得る時代において、経済安全保障の観点から国産パブリッククラウドへの期待が高まるとともに、生成AIの発展によりGPUなどの高度な計算資源への需要が増加しております。 このような市場拡大期のもと、当社グループは成長機会を確実に捉えるため、経営リソースをコアビジネスであるクラウド事業に集中してまいりました。経済産業省によるクラウドプログラム供給確保計画への認定を起点とした積極的な投資により、GPUリソースの確保やデータセンター基盤の整備が進み、生成AI基盤を担う中核プレイヤーとしての地位を確立しつつあります。また、当社グループが長年取り組んできたインフラ基盤の強化や安定運用の実績が、公共領域に求められる高い信頼性基準を満たすものとして、ガバメントクラウドに正式採択される成果につながりました。 今後は、ガバメントクラウド正式採択を契機に、パートナーとの協業や戦略的アライアンスを通じて公共・エンタープライズ領域における販売チャネルを拡大し、成長の加速を図ってまいります。また、次の成長フェーズに必要な組織力強化のため、開発と販売が連動する組織へと再編し、AI活用を通じて、顧客ニーズを即時に反映できる体制構築を進めています。さらに、組織一体となって、顧客への提供価値を高めるべく、行動指針の改定も行い、顧客価値創造を重視した文化への転換を進めています。これらの取組みを通じて、社員の成功(ES)と顧客の成功(CS)の双方を実現し、将来的には国産デジタルインフラとして選ばれる存在となることで、日本の未来を支えるデジタルインフラトップ企業を目指してまいります。 2027年3月期は、引き続きGPUインフラストラクチャーサービスとクラウドサービスの伸長により、売上の成長を見込んでおります。今後も次世代GPU資源やデータセンターへの投資は計画的に進めていく予定ですが、2027年3月期は既存のGPU資源の安定稼働を最優先し、市場動向を踏まえて追加投資を検討してまいります。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 決算説明資料2027年3月期 第1四半期決算説明資料2026-07-28

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