政策市場全体2026年8月4日 (火)
日銀が政策金利据え置きへ、円相場は介入頼みの構図続く
日銀が次回会合で政策金利を据え置く方向と報じられた。物価高や熊本地震への配慮が背景にある。円相場は介入に頼る構図が続きそうだ。

日銀が、次回の金融政策決定会合で政策金利を据え置く方向と報じられた。市場の一部では追加利上げの観測が強まっていただけに、円相場を軸に相場全体の読み方が変わりそうです。
何が起きた
日銀が政策金利を据え置く方向で調整していると伝わった。理由は、物価上昇の影響と熊本地震による生産活動への影響を確認するためとみられます。
日銀はこれまで段階的な利上げを続けてきました。物価が想定以上に上がれば、追加引き上げを再検討する可能性もあります。
政府と日銀は7月31日に協調介入を実施したばかりです。日銀の利上げ見送りが続けば、円安圧力への対抗手段は為替介入に偏りやすくなります。
そもそも
- •日銀は2024年にマイナス金利を解除し、その後も短期金利を段階的に上げてきました。
- •政策金利を上げると円高・株安圧力、据え置くと円安・株高圧力になりやすいです。
- •為替介入は円を買って支える直接的な手段ですが、根本的な金利差は変えられません。
- •熊本地震では大手メーカーの工場で操業停止が続き、生産への影響が警戒されています。
- •市場では、日銀の利上げ見送りが9月まで続くとの見方も外国銀行から出ています。
数字で見る
- •約5兆3300億円 — 7月31日の為替介入の規模を示す推計です。日銀当座預金の変化から民間が算出しました。
- •4兆円超え — 民間仲介会社による介入規模の別の推計です。確定した金額ではありません。
- •1ドル155円台 — 介入実施が正式に発表された3日に、円が一時上昇した水準です。
なぜ重要か
- •利上げ見送りなら日米金利差が縮まらないままで、円安圧力が残りやすいです。
- •介入は一時的な円高効果が主で、根本的な円安要因を変えられません。
- •地震で生産が落ち込む経済を冷やさない配慮が働いているとみられます。
- •物価高を抑えたい日銀と、円安を止めたい政府の板挟みが見えます。
日銀の据え置きは「円安を放置」ではなく「利上げのタイミング再考」と読むのが自然です。焦点は、物価と経済のデータがいつ追加利上げを許すかに移ります。
この先
- •日銀の金融政策決定会合で、政策金利が実際に据え置かれるかを確認します。据え置けば、円安圧力が続きやすくなります。
- •総裁会見で、物価上昇と熊本地震の影響に関する発言が出るか注目です。慎重な言葉が増えれば、追加利上げの時期は後ずれしそうです。
- •円相場が1ドル155円台を維持できるかを確認します。円高が進めば介入頼みの構図が弱まります。
3行まとめ
- •日銀は政策金利を据え置く方向です。
- •円相場は介入頼みの展開が続きそうです。
- •物価高と地震影響で追加利上げは先送りされそうです。
出典 (一次情報)
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