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日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.76-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値
2026年7月31日 金曜日20 · 06:48発行
超!エブリデイ新聞

AI不信和らぎNY株急反発、円が5円高の朝

前日にAI投資過熱への警戒で売られた米国株が一転、マイクロソフトの好決算を手がかりに急反発。半導体指数は8%超高。一方、為替では政府・日銀の円買い介入観測が浮上し、ドル円は157円台へ急落。日銀会合の結果発表を控え、波乱含みの一日が始まる。

前日の市場を覆った「AI投資はやりすぎ」という不安が、一夜で和らぎました。火種を消したのはマイクロソフト。同社が発表した決算で、AI向けクラウド事業が予想以上の伸びを示し、「巨額投資はちゃんと実を結んでいる」という安心感を広げたのです。

これで息を吹き返したのが半導体株。AIの計算を支える頭脳にあたるSOX指数は8.5%も跳ね上がりました。まさに「泣いたカラスがもう笑った」状態。ただ、前日までの下げが大きかっただけに、市場はまだ微妙なバランスの上に立っています。

一方、為替市場ではドル円が一時157円台と、わずか数時間で約5円も円高に振れる異変が。政府・日銀が円買い介入に動いたとの観測がくすぶります。きょうは日銀が政策金利の発表を昼頃に控え、据え置きが有力視されるなか、植田総裁の会見も含めて市場の関心は円相場に集まりそうです。

相場06:48時点 · 前営業日終値との比較
日経平均
61,867.43
+433.24(+0.71%)
NYダウ
52,208.06
+613.92(+1.19%)
ドル円
159.49
-3.89(-2.38%)
NASDAQ
25,122.18
+679.24(+2.78%)
S&P 500
7,437.63
+121.48(+1.66%)
SOX 指数
11,302.99
+855.50(+8.19%)
日本の経済

京セラ、今期の最終利益を上方修正

京セラが2027年3月期の通期業績予想を上方修正すると発表。売上高や利益の各段階で従来予想を上回る見通しを示した。電子部品や半導体関連の需要が堅調に推移している。

AI関連需要の裾野が、電子部品大手にも広がっている証拠です。半導体の回復が、より幅広い企業業績を押し上げ始めているとみられます。

郵船、利益予想を大幅に引き上げ

日本郵船が今期の純利益予想を従来の850億円から1200億円に上方修正。コンテナ船事業を中心に、運賃の想定以上の回復が寄与している。

世界の物流需要が底堅いことの表れです。サプライチェーンの混乱が落ち着くなかでも、海運各社は安定した収益を確保できています。

ノジマ、中間決算の利益予想を上積み

家電量販店のノジマが、今期中間期の純利益予想を上方修正。白物家電やリフォーム関連の販売が好調で、前年同期を大きく上回る見込みとなった。

消費者の支出が、外出や旅行から「巣ごもり消費」に戻りつつある兆しかもしれません。物価高のなかでも、生活の質を上げる出費は続いています。

カカクコム、投資ファンドがTOB開始へ

価格比較サイト「価格.com」などを運営するカカクコムに対し、ベインキャピタル系のファンドがTOB(株式公開買い付け)を開始すると発表。買い付け価格は1株2850円で、上場廃止を目指す。

消費税率の引き下げ議論が進むなかで、小売りや消費関連の事業再編が活発になっています。価格比較のプラットフォームを手中に収めたいファンドの狙いが透けて見えます。

世界の経済

マイクロソフト決算、AI投資の成果を見せる

米マイクロソフトが4~6月期決算を発表。AI向けクラウド「Azure」の成長が加速し、純利益は前年同期比で大幅に増加した。AI関連の巨額投資が収益に結びつき始めたことが好感された。

AIへの投資が「無駄遣い」ではないと、数字で示した形です。これで他のテック大手も追随できなければ、市場の信頼は続きません。

FRB、5会合連続で金利を据え置く

米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置くことを決定。声明ではインフレへの警戒を維持しつつも、3人の委員が利上げを主張するなど異例の反対票も。

市場は利下げ期待で動いていますが、FRB内部にはまだ引き締めを求める声が残ります。年内の金利の道筋は、依然として不透明です。

原油価格が反落、イラン情勢は依然緊迫

国際原油価格が30日の取引で反落。前日にイランとの軍事衝突への懸念で急騰した反動が出た。ただ、ホルムズ海峡の航行安全を巡る緊張は続いており、エネルギー市場の不安定さは解消していない。

原油高はガソリン価格や電気代を通じて家計を直撃します。軍事衝突が避けられても、地政学リスクがくすぶる限り、エネルギーの値下がりは期待しづらい状況です。

米長期金利が19年ぶりの水準に上昇

米国債利回りが上昇し、30年物利回りが一時4.8%台と、2007年以来の高水準をつけた。FRBがインフレ抑制に苦戦するとの見方から、長期金利に上昇圧力がかかっている。

住宅ローン金利の上昇につながり、米国の不動産市場や個人消費を冷やす可能性があります。金利上昇は、株式市場にとって逆風です。

コラム

AI相場の二番底と実需の目利き

前日、マイクロソフトがAI向けクラウド「Azure」の成長加速を示す決算を発表した。市場は一転、半導体指数が8%超高と急反発する。AIへの巨額投資が、ようやく数字として跳ね返り始めたことへの安堵が走った格好だ。

だが、ここ二週間の値動きを振り返ると、この「安堵」がいかに脆いものかがわかる。七月十七日には、半導体SOX指数が4%超下げ、「弱気相場の入り口か」と囁かれた。二十日にはTSMCが過去最高益を発表し、「AI需要はまだ序章」と強気の見通しを示したことで夏底の気配も漂った。ところが二十四日には、ナスダックが2.15%安。AI投資の重荷と原油高が嫌気されたのである。

こうした一進一退の背景で働いているのは、「期待値と実需の時間差」という力学だ。巨大IT各社によるインフラ投資は莫大だが、そこから生まれる収益が可視化されるまでには時間がかかる。その間、市場は半信半疑のまま銘柄を売り買いし、ちょっとした風向きで二番底や三番底を試すことになる。

今回のマイクロソフト決算は、その時間差を埋める一里塚だった。投資が「無駄遣い」ではないと、数字で示した意味は小さくない。しかし、アルファベットの好決算にも市場が渋い顔をした先週の例がある。同じ土俵で勝負する他社が、これに続く明確な成果を示さない限り、疑念の種は消えない。

筆者は、この線が続くならば、次はAI需要の「裾野」に目が向くとみる。京セラが上方修正したように、半導体や電子部品を供給する企業群の業績が、投資の熱を最終需要の段階へと翻訳していくかどうか。株価の急騰急落に気を取られるより、そうした足元の動きにこそ、AIが実体経済に根を下ろす音が宿っているのではないか。

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発行 超!企業DB · この号は06:48に発行しました。数値は発行時点のものです。内容は情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。