業績業界2026年8月7日 (金)
レゾナックが通期利益40%上方修正、AI向け半導体材料が過去最高益に
AI特需が半導体材料に波及。レゾナックは通期コア営業利益を40%引き上げ1,960億円へ、過去最高益を見込む。

レゾナックが通期コア営業利益を1,960億円へ、40%も上方修正しました。AI向け半導体材料の販売が想定を上回り、過去最高益の更新を見込みます。半導体の活況は、製造装置や部品だけでなく、その材料を手がける化学メーカーの収益にも届いています。AI特需は、縁の下の力持ちである素材産業の景色も変えつつあります。
何が起きた
レゾナックは8月6日、通期のコア営業利益予想を従来より40%引き上げ、1,960億円にすると発表しました。半導体材料の需要が好調で、過去最高益を更新する見通しです。
特にAIデータセンター向けの半導体材料がけん引役です。回路を形成する高機能材料の販売が計画を上回っています。同社は決算説明会でも、AI特需による業績拡大を強調しました。
レゾナックは材料事業の選択と集中を進めてきました。今回の上方修正は、その戦略が実を結んだ形と言えます。
そもそも
- •コア営業利益は、一時的な要因や特別損益を除いた本業の稼ぐ力を示す指標です。
- •レゾナックは旧昭和電工と旧日立化成が統合した大手化学メーカーです。
- •半導体材料は、感光材や研磨材、特殊ガスなどチップ製造に欠かせない部材です。
- •AIデータセンター向けの半導体は需要が急増し、素材メーカーへの注文も増えています。
- •回路の微細化が限界に近づく中で、材料の性能が半導体の競争力を左右するようになってきました。
数字で見る
- •1,960億円 — 上方修正後の通期コア営業利益予想です。
- •40% — コア営業利益の引き上げ率です。
- •2兆8,022億円 — レゾナックの時価総額です。
なぜ重要か
- •半導体の好況は装置や部品だけの話ではなく、材料メーカーの収益にも届きました。
- •AI向け素材は技術力と品質が信頼の土台で、簡単に新規参入できない分野です。
- •化学大手は汎用品から高機能品への転換を進めており、今回の修正はその成果です。
- •材料の供給が不足すれば、半導体全体の生産計画を左右する存在でもあります。
半導体を巡る競争は、回路の微細化から素材の確保へと軸足を移しています。AI時代の主役は、装置だけでなく材料を握る企業にも広がりつつあります。
この先
- •同業の半導体材料メーカーが上方修正を続けるかどうかが焦点です。相次げば、AI需要が一時的なものではないと確認できます。
- •想定為替レートを上回る円高が進むと、海外売上高の目減りで増益幅が縮む可能性があります。
- •第2四半期の決算進ちょくで、1,960億円が順調に達成できるかが見えてきます。
3行まとめ
- •レゾナックが通期コア営業利益を40%上方修正しました。
- •AI向け半導体材料の好調が過去最高益を支えています。
- •素材産業にもAI投資の波が広がっているのが今回の要点です。
出典 (一次情報)
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