概要
スカイマークは、1996年に設立された日本の格安航空会社(LCC)である。1998年9月に羽田-福岡線で運航を開始し、大手航空会社に対し低運賃を武器に参入した。羽田空港を主要拠点とし、12空港23路線、1日158便を運航。使用機材はボーイング737-800型に統一しており、2026年5月から後継機の737-8型の導入を開始した。2026年3月期の事業収益は1104億円、営業利益18億円。
羽田空港を核とした国内路線網
スカイマークの路線網は羽田空港を中心に構成される。2026年夏ダイヤ時点で羽田発着路線は新千歳、神戸、福岡、鹿児島、那覇、宮古(下地島)の6路線で1日38往復。旅客収入、旅客数、運航便数の約半分を羽田路線が占める。そのほか茨城、中部、神戸、福岡、鹿児島、那覇など各地を結ぶ23路線を運航し、北海道から沖縄までカバーする。2025年度の有償旅客数は799万5697人、有効座席利用率は80.1%である。
旅客収入97%の収益構造と付帯事業の拡大
事業収益の97%を旅客運送収入が占めるが、近年は付帯事業収入の拡大に注力する。2026年3月期の附帯事業収入は31億9200万円(前年比13.0%増)で、機内誌広告、訓練シミュレーター賃貸、グッズ販売などが含まれる。コスト面では単一機材による整備・訓練の効率化や、新機種導入による燃料費削減(737-8型で約15%減)を進める。2026年3月期の営業費用は前年比増加したものの、営業利益18億円を確保した。
民事再生を経て再上場した資本構成
スカイマークは2015年1月に民事再生手続を申請し、同年3月上場廃止となった。再生計画に基づき機材統一や路線選別を実施し、2016年3月に再生手続終結。2022年12月に東京証券取引所グロース市場に再上場した。2026年3月末の資本金は1億円、純資産339億4400万円、自己資本比率28.0%(同期末)。中期目標として2030年度に事業収益1690億円、営業利益140億円、自己資本比率40%を掲げる。
競争環境とリスク要因
国内線では日本航空、全日空およびLCC各社との競合に加え、新幹線や高速バスとも競合する。原油高や円安による燃料費・リース料の上昇が経営の主要リスクである。2025年には福岡空港・神戸空港の発着枠拡大、2029年には羽田空港の枠再配分を好機と捉え、路線拡大を計画する。一方、国際線は2019年の成田-サイパン線(2020年休止)の経験を踏まえ、2025年10月に神戸-台北チャーター便を運航し、事業化の可能性を探る。
業界の中での役割は国内航空輸送サービスを提供する航空会社(第三極)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01国内航空旅客輸送主力
羽田空港を主要拠点に、北海道から沖縄・宮古まで12空港23路線を運航。ボーイング737シリーズの単一機材を活用し、コスト削減と高頻度運航を実現。レジャー・VFR需要を中心に、低運賃と付加価値サービスで競争力を維持している。
- 定期航空運送事業
- 旅客を定期的に輸送する路線便。羽田、茨城、中部、神戸、福岡などから国内各地へ運航。
- 不定期航空運送事業
- チャーター便の運航。国内外への不定期旅客輸送を提供。
- 旅客運送附帯業務
- 予約変更・キャンセル、手荷物受託、ペット受託などの空港サービス。
- 広告宣伝業務
- 機内誌や機内サービスの媒体を活用した広告枠の販売。
- 訓練設備等賃貸業務
- 他航空会社向けに模擬操縦訓練装置や空港地上作業車両を賃貸。
- 商品販売業務
- 機内での自社グッズの販売。
製品と技術
単一機種ボーイング737-800による高効率運航
スカイマークは設立以来、複数機種の併用を避け、2009年以降はボーイング737-800型機に統一している。これにより運航乗務員や整備士の資格を共通化し、部品在庫を削減。177席の座席配置で高頻度運航を実現し、1日あたりの機材稼働率を高めている。2026年3月期には34機の737-800型機を運用し、有効座席キロは104億4714万席キロに達した。
737-8/10型機への段階的更新
2026年5月から737-800型機の後継となるボーイング737-8型機の運航を開始。最大の特徴は1席当たり燃料消費量を約15%削減できる点であり、二酸化炭素排出量の低減にも寄与する。2027年度からは長胴型の737-10型機(207席)を羽田空港の収益性の高い路線に投入予定。新機材も737-800型と操縦資格や部品の多くを共通化し、単一機材のメリットを維持する。
Value for Moneyを掲げる運賃・サービス設計
スカイマークは格安航空会社(LCC)でありながら、飲み物の無料提供や一定重量(通常20kg)までの手荷物無料受託、受託手荷物の迅速な返却など付加価値を提供する。これにより旅客の支払総額における優位性を確保している。2025年には若年層向け新運賃の導入や、有料座席「フォワードシート」のWEB予約化を実施。附帯事業収入は2026年3月期に31.9億円まで成長した。
国際線事業への準備とチャーター実績
2019年11月から2020年3月まで成田-サイパン線の国際定期便を運航した実績を持つ。2025年10月には神戸-台北(台湾桃園国際空港)線のチャーター便を試験運航し、国際定期便復活の可能性を探る。同社は成田空港も拠点としており、国際線展開は今後の成長オプションの一つと位置づけているが、具体的な定期便計画は公表されていない。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
空運業のなかでの位置
国内LCCの有力企業、収益性に課題
当社は国内格安航空会社(LCC)として、日本航空やANAホールディングスの大手に対し、低運賃戦略で差別化しています。スターフライヤーとは異なるモデルで競争しますが、国内線中心の路線網を展開。売上高は1041億円から1104億円へ緩やかに増加し、営業利益率は1.6%程度と低い水準です。燃料費や人件費の上昇、価格競争が収益を圧迫しています。航空需要の回復に伴い、搭乗率は改善傾向ですが、コスト管理や路線の最適化が収益性向上の鍵となります。
強み
- 他社より低い運賃を実現し、価格感応度の高い顧客を獲得。
- 国内路線に特化し、効率的な運航体制を構築。
- 機材を統一し、整備コストを低減することで競争力を確保。
- 「スカイマーク」の認知度を活かし、顧客基盤を拡大。
課題
- 営業利益率1%台で、燃料や人件費上昇に弱い。
- 日本航空やANAのLCC参入で競争が激化。
- 国内線が中心で、国際線や事業多角化が遅れている。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
空運業の時価総額近傍。太字がスカイマーク
時価総額で並べると、掲載5社のなかで3番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9202ANAホールディングス | 1.4兆円 | 9.2倍 |
| 2 | 9201日本航空 | 1.3兆円 | 9.5倍 |
| 3 | 9204スカイマーク | 250億円 | 15.3倍 |
| 4 | 9233アジア航測 | 217億円 | 14.6倍 |
| 5 | 9206スターフライヤー | 75億円 | 58.3倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 32件
格安運賃で市場参入した創業期
1996年11月、東京都新宿区にスカイマークエアラインズ株式会社を設立。資本金1億5000万円。1998年2月に運輸省へ定期航空運送事業免許を申請し、同年7月に取得。同年9月19日、ボーイング767-300型機1機で羽田-福岡線(3往復/日)に就航した。当時は大手3社が寡占する市場で半額運賃を打ち出し、競争原理を導入する役割を担った。2000年5月には東京証券取引所マザーズに上場した。
機材統一と国際線への挑戦
2002年7月に国際航空運送事業許可証を取得し、同年8月に羽田-ソウル間の国際チャーター便を運航。2006年10月に商号をスカイマーク株式会社に変更。2009年10月、使用機材をボーイング737-800型に統一し、運航効率を高めた。2010年11月にはエアバス社とA380型機の導入基本合意書を締結し、2011年2月に購入契約を結んだ。これに伴い2011年6月に増資を実施し資本金が141億円に膨らんだ。
A380計画頓挫と民事再生
大型機A380の導入は経営を圧迫し、2015年1月に東京地方裁判所へ民事再生手続開始を申し立てた。同年3月に上場廃止。2015年9月に再生計画認可が確定し、2016年3月に手続終結。再生過程では機材を737-800型に固定し、路線を収益性の高いものに絞り込んだ。2020年12月には資本金を1億円に減資し、財務体質を整理した。
再上場と国際定期便の再開
2019年11月、成田-サイパン線の国際定期便を就航させるが、2020年3月に休止。2022年12月、東京証券取引所グロース市場に再上場した。2020年2月に株式分割(1株→25株)を実施。2021年9月には増資と同時に減資を行い、資本金を調整した。再上場後は国内線の需要回復に乗り、2024年3月期には事業収益1041億円、純利益30億円を計上した。
新機材導入で2030年度目標へ
2026年5月、ボーイング737-8型機の運航を開始。従来機より燃料消費を15%削減する。2027年度にはさらに座席数207席の737-10型機を羽田路線に導入予定。中期経営目標として2030年度に事業収益1690億円以上、営業利益140億円程度、自己資本比率40%を掲げる。2026年3月期の営業利益は18億円と目標には程遠いが、機材更新と路線増強で収益力向上を図る。
年表32件を開く
1990年代
- 1996年11月創業東京都新宿区に、スカイマークエアラインズ株式会社を資本金1億5,000万円をもって設立
- 1998年2月運輸省へ定期航空運送事業免許を申請
- 1998年5月東京都港区に本社移転
- 1998年7月定期航空運送事業免許取得
- 1998年9月9月19日、羽田-福岡線第1便就航
2000年代
- 2000年5月上場東京証券取引所マザーズに上場
- 2000年7月世界貿易センタービル(東京都港区)へ本社移転
- 2002年7月国際航空運送事業許可証取得
- 2002年8月羽田-ソウル間国際チャーター便就航
- 2004年10月浜松町スクエア(東京都港区)へ本社移転
- 2004年11月M&A11月1日、ゼロ株式会社と合併
- 2005年3月3月1日、資本金を21億6,315万円に減少
- 2006年10月商号変更10月1日、スカイマーク株式会社に商号変更
- 2008年12月本社事務所を羽田空港整備場地区に設置し移転
- 2009年6月本店所在地を東京都大田区へ移転
- 2009年10月使用機材をボーイング737-800型に統一
2010年代
- 2010年11月エアバス社とA380型機導入に関する基本合意書を締結
- 2011年2月エアバス社とA380型機の購入契約を締結
- 2011年6月公募および第三者割当増資により資本金が141億円に増加
- 2012年6月本社事務所を羽田空港新整備場地区へ移転
- 2013年11月東京証券取引所市場第一部へ市場変更
- 2015年1月東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立て
- 2015年3月上場東京証券取引所第一部上場廃止
- 2015年9月再生計画認可決定が確定
- 2016年3月民事再生手続終結
- 2016年11月本社を東京都大田区羽田空港三丁目5番10号に移転
- 2019年11月成田-サイパン線国際定期便就航
2020年代
- 2020年2月普通株式1株を25株に分割
- 2020年3月成田-サイパン線の運航を休止
- 2020年12月資本金を1億円に減少
- 2021年9月増資(20億25万円)と同時に減資を実施
- 2022年12月上場東京証券取引所グロース市場に上場
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。
- 事業収益2030年度まで1,690億円以上
- 営業利益2030年度まで140億円程度
- 自己資本比率2030年度まで40%程度(新リース会計基準未考慮)
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
新機材導入による収益性向上
ボーイング737-800型機の後継として、燃料効率に優れた737-8型機を2026年から、座席数の多い737-10型機を2027年から導入。機材を29機から33機体制へ拡大し、燃料費削減と収益性向上を図る。
- 02
発着枠拡大の取り組み
羽田空港の発着枠再配分(2028年予定)での増枠獲得を目指す。身近な価格と高い運航品質を維持し、過去の実績を活かして評価を得る。また、福岡・神戸・茨城などの拠点でも需要喚起を進める。
- 03
運航品質と顧客体験の向上
高い定時運航率と顧客満足度を維持しつつ、DX推進によるマーケティング強化で他社との差別化を図る。Value for Money(VFM)トップの航空会社を目指す。
- 04
財務基盤の強化
収益向上施策によるキャッシュフローを、安全投資や新機材導入に充当しつつ、有利子負債返済と手元流動性確保を進め、自己資本比率を40%程度に引き上げる。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 4期分
グループ全体で2,738人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は593万円で、3期前と比べて+11.7%。平均年齢は36.5歳、平均勤続年数は9.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年3月 | 531 | 37.1 | 8.2 | 2,393 | — |
| 2024年3月 | 578 | 37.1 | 9.1 | 2,470 | — |
| 2025年3月 | 578 | 36.5 | 8.8 | 2,661 | 68 |
| 2026年3月 | 593 | 36.5 | 9.0 | 2,738 | 66 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内鈴与ホールディングス株式会社(注)静岡市清水区議決権6.2%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1,104億円、営業利益は18億円。前期と比べると増収増益で、売上が+1.4%、利益が+0.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,208億円 | 1,104億円 |
| 営業利益 | 15億円 | 18億円 |
| 純利益 | 8億円 | 16億円 |
| 1株あたり配当 | — | ¥7 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は250億円、営業利益は−33億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+12.6%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 221 | — | — | 38 |
| 2024年1Q | 222 | −14 | −6.3 | −10 |
| 2024年2Q | 298 | 46 | 15.4 | 43 |
| 2024年3Q | 262 | 21 | 8.0 | 3 |
| 2024年4Q | 259 | — | — | −6 |
| 2025年2Q | 545 | 23 | 4.2 | −6 |
| 2025年4Q | 544 | −5 | −0.9 | 27 |
| 2026年2Q | 549 | 12 | 2.2 | 5 |
| 2026年4Q | 555 | 6 | 1.1 | 11 |
| 2027年1Q | 250 | −33 | −13.2 | −26 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 8期分
2019年3月期からの8期で、売上は882億円から1,104億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は1.6%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年3月 | 882 | — | 88 | — | 91 |
| 2020年3月 | 904 | — | 28 | — | −13 |
| 2021年3月 | 341 | — | −296 | — | −163 |
| 東京証券取引所グロース市場に上場 | |||||
| 2022年3月 | 471 | — | −151 | — | −67 |
| 2023年3月 | 847 | — | 37 | — | 57 |
| 2024年3月 | 1,041 | — | 75 | — | 30 |
| 2025年3月 | 1,089 | 18 | 8 | 1.7 | 21 |
| 2026年3月 | 1,104 | 18 | 29 | 1.6 | 16 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1,104億円のうち、営業利益として残るのは18億円で1.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は16億円、売上の1.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.0%を下回る水準。
- 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金91.6%1,011億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.8%75億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.6%18億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 6期分
2026年3月期は営業CFが116億円、投資CFが−193億円で、差し引きのフリーCFは−77億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は245億円で、売上の2.7ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | −245 | −47 | 299 | −292 | 133 |
| 2022年3月 | −125 | −4 | 89 | −129 | 93 |
| 2023年3月 | 59 | −23 | 96 | 36 | 225 |
| 2024年3月 | 82 | −22 | −23 | 60 | 269 |
| 2025年3月 | 72 | −50 | −29 | 22 | 260 |
| 2026年3月 | 116 | −193 | 57 | −77 | 245 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 8期分
2026年3月期の総資産は1,211億円。このうち返さなくてよい自己資本が339億円で、自己資本比率は28.0%(業種中央値37.7%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2019年3月 | 771 | 273 | 498 | 35.4 |
| 2020年3月 | 719 | 216 | 503 | 30.0 |
| 2021年3月 | 855 | 104 | 751 | 12.2 |
| 2022年3月 | 936 | 93 | 843 | 9.9 |
| 2023年3月 | 1,078 | 239 | 839 | 22.2 |
| 2024年3月 | 1,108 | 279 | 829 | 25.1 |
| 2025年3月 | 1,039 | 271 | 768 | 26.1 |
| 2026年3月 | 1,211 | 339 | 872 | 28.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
空運業 5社との比較
同じ空運業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で5社中4位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥415で、1年前と比べて-13.8%。過去52週の値幅のなかでは50%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 15.3倍 |
| PER (会社予想) | 31.2倍 |
| PBR | 0.89倍 |
| 配当利回り | 1.69% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1か月で約4.4%下落し、8月10日には416円で終えました。25日移動平均線(420円)を下回っており、短期は軟調です。一方、75日線(393円)と200日線(388円)を上回っており、中期的な上昇トレンドは維持しています。52週高値513円に対しては約18.9%低い水準で、戻り待ちの売り圧力が意識されます。出来高は8月10日に23万株と直近で最多を記録し、売買が活発化しています。RSIは50で中立圏ですが、25日線を回復できるかが焦点です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)。
PERは15.28倍と業界平均21.17倍を下回り、PBRは0.89倍と平均1.15倍を下回る。配当利回りは1.68%と平均2.23%を下回るが、ROEは5.4%と低め。業績は横ばいで、営業利益率も1.6%台と低く、収益改善が課題。予想PERは31.3倍と大幅に上昇見込みで、市場の期待が高い。割安感と割高感が混在し、ほぼ妥当と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 15.3倍 | 21.4倍 |
| PER (予想) | 31.2倍 | — |
| PBR | 0.89倍 | 1.14倍 |
| ROE | 5.4% | 9.3% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
LCCとしての成長戦略と収益性の改善が争点。強気派は、観光需要の回復や訪日客の増加で旅客数が伸び、羽田の強固なスロットを活かした高い需要が見込めると主張する。また、コスト削減や機材の効率利用で利益率改善の余地があるとする。一方、弱気派は、燃料費や人件費の高騰、競合他社との価格競争で利益率が圧迫され、2025年3月期の営業利益率は1.65%と低調であることを指摘。さらに、国際線への展開や経営戦略の不透明さ、需要変動への脆弱性を懸念する。
- 需要回復の追い風
国内観光需要や訪日客増加で旅客数が増加傾向、売上高は2019年度比で拡大
- 羽田スロットの価値
首都圏の主要空港で昼間時間帯を保有し、利便性で差別化できる
- 収益改善の余地
2025年3月期の営業利益率1.65%から、コスト削減で改善余地があるとみる
- 売上高が1041億→1104億と3期連続増加通年影響中
2026/3期売上高は1104億円と前期比+1.4%で3期連続増収。旅客需要の持ち直しが続く。
- 営業利益18億円を維持し赤字回避通年影響中
2025/3期と同額の18億円を確保。経費削減が進み、減益幅を抑えている。
- PBR0.89倍は解散価値並みの評価不定影響中
PBR0.89倍と1倍を下回り、資産価値に裏付けられた下値余地。
- 外国人保有2.23%と新規需要の余地継続影響弱
外資の持ち分が2.23%と低く、航空セクターへの見直しで買いが入りやすい。
- 利益率の低迷
営業利益率は1%台と赤字寸前で、採算性が課題
- 燃料費・競争
燃油価格の高騰とANA・JALなどとの競合で運賃引き上げが困難
- 需要変動リスク
国内線の需要は景気や感染症の影響を受けやすく、収益が不安定
- 純利益が30→21→16億円と2期連続減益通年影響強
純利益は前期比24%減の16億円。EPSは約27円から13円に半減し、PERが31.3倍まで上昇。
- 営業利益率1.63%と収益体質が弱い継続影響中
売上高1104億円に対し営業利益18億円。燃料費や人件費の上昇で利益が圧縮されやすい。
- 株価は1年で15.6%下落、モメンタム悪化継続影響弱
1年間で15.6%下落し、下げトレンドが続く。投資家心理が冷え込む。
- 配当利回り1.68%と相対的に低い通年影響弱
配当利回りは1.68%で、他銘柄と比べて魅力が薄く、下支え材料に欠ける。
- 旅客搭乗率
- 座席の利用率が収益の重要な要因で、需要動向を反映する
- 営業利益率
- 低コスト戦略の効果と収益性の改善が実現しているか
- 平均運賃
- 価格競争の中で運賃を維持・向上できるか、収益に直結
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり7円で、前期から+133.3%。いまの株価に対する利回りは1.69%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2023年3月 | 5 | — | 4.5 |
| 2024年3月 | 29 | 480.0 | 58.1 |
| 2025年3月 | 3 | −89.7 | 8.3 |
| 2026年3月 | 7 | 133.3 | 25.7 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥7
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ30,778人。区分でいちばん多いのは個人・その他で59.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.3%を占め、残る65.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 52.0 | 53.1 | 57.2 | 59.0 |
| 事業法人 | 14.4 | 24.1 | 30.1 | 32.4 |
| 証券会社 | 1.8 | 2.5 | 2.2 | 4.5 |
| 金融機関 | 4.7 | 5.8 | 4.0 | 1.9 |
| 外国法人 | 26.7 | 14.2 | 6.0 | 1.9 |
| 外国人個人 | 0.4 | 0.3 | 0.4 | 0.3 |
| 自己株式 | — | 2.3 | 0.2 | 0.3 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 鈴与スカイ・パートナーズ投資事業有限責任組合 | 13.01 |
| 02 | ANAホールディングス株式会社 | 12.93 |
| 03 | 鈴与ホールディングス株式会社 | 6.18 |
| 04 | 鈴与スカイ・パートナーズ2号投資事業有限責任組合 | 5.94 |
| 05 | 株式会社エアトリ | 5.02 |
| 06 | 双日株式会社 | 4.99 |
| 07 | アドヴェンチャーホールディングス株式会社 | 1.67 |
| 08 | 山本 知宏 | 1.66 |
| 09 | 夏秋 克好 | 1.51 |
| 10 | 野村證券株式会社 | 1.47 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-05-20鈴与株式会社変更報告18.96%
- 2026-05-12鈴与株式会社新規の大量保有報告18.96%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 8期分
1株利益は8期で−99%、1株純資産は8期で−96%。直近期のROEは5.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年3月 | 5,068 | 15,141 | 41.1 | — | — |
| 2020年3月 | −28 | 481 | −5.2 | — | — |
| 2021年3月 | −363 | 232 | −101.9 | — | — |
| 2022年3月 | −146 | 197 | −68.2 | — | — |
| 2023年3月 | 112 | 396 | 34.5 | 10.6 | 4.5 |
| 2024年3月 | 50 | 473 | 11.6 | 20.3 | 58.1 |
| 2025年3月 | 36 | 450 | 7.8 | 14.3 | 8.3 |
| 2026年3月 | 27 | 564 | 5.4 | 13.9 | 25.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
17名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は17名。2026/3期の役員報酬は総額246百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 本橋学 | 代表取締役社長 執行役員 | 50 | 30 |
| 佐藤善信 | 代表取締役専務 執行役員 | 66 | 24 |
| 荒牧秀知 | 取締役専務 執行役員 | 63 | 24 |
| 草薙邦雄 | 取締役常務 執行役員 | 62 | — |
| 桐山毅 | 取締役常務 執行役員 | 64 | 18 |
| 髙木敬介 | 取締役執行役員 | 48 | 18 |
| 米正剛 | 取締役(注)1 | 72 | — |
| 豊島勝一郎 | 取締役(注)1 | 69 | — |
| 三輪德泰 | 取締役(注)1 | 79 | — |
| 浅井伸祐 | 取締役(注)1 | 70 | — |
| 石黒純夫 | 常勤監査役 | 73 | — |
| 山内弘隆 | 監査役(注)2 | 71 | — |
残りの役員5名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 砂川佳子 | 監査役(注)2 | 54 | — |
| 根岸毅 | 代表取締役専務 執行役員 | 64 | — |
| 宝鏡邦祐 | 取締役執行役員 | 61 | 15 |
| 加藤勝也 | 取締役(非常勤) | 67 | — |
| 森谷和生 | 常勤監査役 | 67 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 8 | 177 | 4 | 182 | 23 |
| 社外取締役 | 6 | 52 | — | 52 | 9 |
| 監査役 | 1 | 12 | — | 12 | 12 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,503字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,232字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,849字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,904字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第30期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第30期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第29期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第29期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第28期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第28期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第28期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第28期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第27期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第27期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
関連する企業
関連企業