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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

スターフライヤー

Star Flyer Inc.9206 · Standard · 空運業

北九州発の小型航空会社。羽田路線を軸に高品質サービスで差別化し、全日本空輸とのコードシェアで安定収益を確保する。

概要

スターフライヤーは、北九州空港を拠点とする日本の定期航空会社である。2006年の開業以来、東京(羽田)と北九州を結ぶ路線を軸に、全席レザーシートのシングルクラスサービスや無料ドリンク提供など高品質な差別化戦略を取る。全日本空輸とのコードシェアにより収益基盤を安定させ、2026年3月期の営業収入は448億円、従業員806名を擁する。

航空運送事業が営業収入の99.8%を占める収益構造

スターフライヤーの営業収入は、航空運送事業収入と附帯事業収入に大別される。2026年3月期の航空運送事業収入は44,688百万円で全体の99.8%を占め、うち定期旅客運送収入が44,490百万円と圧倒的である。貨物運送収入は150百万円、不定期旅客運送収入は46百万円である。附帯事業収入は107百万円で、教育研修、広告宣伝、施設貸出などからなる。収入の39.0%は全日本空輸へのコードシェアによる座席販売であり、同社への依存度が高い。

国内6路線と国際2路線から成る路線ネットワーク

国内定期便は、北九州-羽田線(1日11往復)を基幹に、関西-羽田線(4往復)、福岡-羽田線(8往復)、福岡-中部線(3往復)、山口宇部-羽田線(3往復)、福岡-仙台線(2往復)の6路線を運航する。国際定期便は北九州-台北線と中部-台北線を有するが、2020年3月から運休中であり、2026年9月に北九州-台北線を週3往復で再開予定である。羽田空港を発着する路線が全6路線中4路線を占め、ビジネス需要とレジャー需要の双方を取り込む。

2つの子会社が担う附帯事業とグループ構造

スターフライヤーは単一事業セグメントながら、100%子会社として株式会社スターフライヤービジネスサービスと株式会社スターフライヤーブランディングビジネスの2社を有する。前者は主に自社便の予約受付などコールセンター業務を、後者は教育・研修業務を担う。2016年には解散したスターフライヤーフロンティア(羽田での国際線ハンドリング業務)も存在した。グループ全体で航空運送事業とその附帯事業を一貫して提供する体制をとる。

全席プレミアムクラスとコスト抑制の両立戦略

同社は既存航空会社との差別化として、全席をレザーシートとし座席数を180席から約2割削減して前後間隔を拡大、電源コンセントやコートフックを装備する。機材とエンジンの種類をA320型機(及びA320neo)に統一することで、整備や運航要員の効率化を図り、1機・1日当たりの運航回数や飛行時間を高水準で維持する。環境面ではA320neoへの更新により燃料消費とCO2排出を最大20%削減、騒音を約50%低減する。

業界の中での役割は国内線・国際線の旅客・貨物運送サービスを提供する航空会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
448億円
営業利益
14億円
営業利益率
3.1%
純利益
4億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01航空運送(旅客・貨物)主力

国内定期便6路線(北九州-羽田、関西-羽田、福岡-羽田、福岡-中部、山口宇部-羽田、福岡-仙台)と国際定期便(北九州-台北、中部-台北、運休中)を運航。全席レザーシートや座席間隔拡大など高品質サービスを提供し、ビジネス・レジャー双方の需要を取り込む。貨物運送は旅客便の一部を活用。

国内線で日本初の機内ペット同伴サービス「FLY WITH PET!」を展開

主要顧客全日本空輸株式会社

主な製品・サービス2
旅客運送サービス
国内・国際の定期旅客便。全席レザーシート、電源コンセント、機内エンターテイメントなど高品質なサービスを提供。
貨物運送サービス
旅客便のスペースを活用した航空貨物輸送。

02附帯事業(教育研修・広告・施設貸出)準主力

航空運送事業に付随する事業。おもてなし研修などの教育研修、機内モニター広告、訓練施設貸出やフルフライトシミュレーター操縦体験などを提供。100%子会社スターフライヤーブランディングビジネスが教育研修の一部を担う。

主な製品・サービス3
教育・研修サービス
「おもてなし研修」や「安全研修」など航空会社のノウハウを活かした研修を提供。
機内広告
タッチパネル式液晶モニターを活用した広告枠の販売。
施設貸出・操縦体験
訓練施設の貸出とフルフライトシミュレーターの操縦体験プランを販売。

製品と技術

エアバスA320型機とA320neoによる機材統一

スターフライヤーは機材をエアバスA320型機とA320neoに統一する。A320型機は180席仕様から約2割減らした全席レザーシートを採用し、シートピッチを拡大。2012年12月に初の自社購入機を導入し、2023年7月からはA320neo(JA28MC)の運航を開始した。A320neoは従来機比で燃料消費とCO2排出を最大20%、騒音を約50%削減する。2026年3月期にはリース機2機を返還し、新型機2機を追加導入して機齢の若い機材構成を維持している。

機内サービス:シート、エンタメ、ペット同伴

機内は黒を基調とした独自デザインで、全席にレザーシート、ヘッドレスト、フットレストを装備。A320型機にはタッチパネル式液晶モニター(動画コンテンツやBS10番組)を、A320neoには無料Wi-Fiを提供する。全席に電源コンセント、コートフックを備え、ビジネスユーザーに配慮する。ドリンクは客室乗務員が選んだものを無料提供。2022年3月開始の「FLY WITH PET!」は国内線初の機内ペット同伴サービスで、2024年1月に全路線へ拡大された。

附帯事業:研修、広告、施設貸出で収益多様化

航空運送事業に付随する附帯事業として、教育研修(「おもてなし研修」「安全研修」、格納庫見学)、広告宣伝(機内モニター広告枠販売)、施設貸出(トレーニングセンター、フルフライトシミュレーター操縦体験)を展開する。2026年4月設立の子会社スターフライヤーブランディングビジネスが研修業務を担い、サービスノウハウを外部に提供する。2026年3月期の附帯事業収入は107百万円と規模は小さいが、収益源の多様化に貢献する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

空運業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 航空運送(旅客・貨物)国内線で日本初の機内ペット同伴サービス「FLY WITH PET!」を展開

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

北九州拠点の地域航空、ANA/JALと補完

スターフライヤーは北九州空港をハブとする独立系航空会社。同業の日本航空(JAL)やANAホールディングスが国内・国際線を広範に展開するメガキャリアであるのに対し、スターフライヤーは北九州~羽田線など特定路線に特化。スカイマークがLCC的戦略で全国展開する中、スターフライヤーは中所得者向けのフルサービス路線を維持。売上高は着実に増加(2025年3月期429億円、2026年3月期448億円予想)し、営業利益率も改善傾向(2.8%→3.13%)にあるが、メガキャリア比で規模の差は大きく、路線網の脆弱さが成長の制約。

強み

  • 24時間運用可能な空港を拠点とし、スロット確保に優位。
  • 2024年3月期400億円→2026年3月期448億円と順調に成長。
  • 営業利益率が2.8%から3.13%へ上昇し収益性向上。
  • 機内サービスや座席品質で好評を獲得し、リピーター確保。

課題

  • 北九州発着中心で、地方間路線が乏しく成長の幅が限定的。
  • 燃料費変動が収益を直撃し、ヘッジ手段も限られる。
  • ANA・JALの値下げやスカイマークの路線拡大でシェア低下リスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

空運業の時価総額近傍。太字がスターフライヤー

時価総額で並べると、掲載5社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
19202ANAホールディングス1.4兆円9.2倍
29201日本航空1.3兆円9.5倍
39204スカイマーク250億円15.3倍
49233アジア航測217億円14.6倍
59206スターフライヤー75億円58.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

神戸で設立し北九州に本社を移した創業期(2002-2005年)

スターフライヤーは2002年12月、兵庫県神戸市に「神戸航空株式会社」として設立された。翌2003年5月に商号を株式会社スターフライヤーに変更し、12月には本社を福岡県北九州市(旧北九州空港)に移転。2005年6月に小倉北区へ移転後、12月にエアバスA320型機1号機を導入し、2006年1月に国土交通省から航空運送事業の許可を取得した。この間、2005年8月には東京事務所(現東京支店)を開設している。

北九州空港開港と同時に就航、コードシェアで安定化(2006-2010年)

2006年3月、移転した北九州空港の開港と同時に国内線定期便(北九州-羽田線)の運航を開始した。2007年6月には全日本空輸とのコードシェアを開始し、座席の卸売りにより収入の安定化を図る。同年9月に関西-羽田線、2008年8月に貨物運送事業を開始。2009年3月には済州航空の国際線ハンドリング業務を受託し、2010年12月には羽田で国際線ハンドリングを行う子会社スターフライヤーフロンティアを設立した。

路線拡大と東京証券取引所上場(2011-2015年)

2011年2月、デルタ航空の羽田-デトロイト線ハンドリングを受託。7月に福岡-羽田線を就航させ、同年12月には東京証券取引所市場第二部に上場した。2012年3月に指定本邦航空運送事業者に指定され、7月に北九州-釜山線(2014年運休)、10月にトレーニングセンター運用開始。2013年10月の福岡-関西線(2014年運休)を経て、2014年3月に福岡-中部線、10月に山口宇部-羽田線を就航させ、路線網を拡大した。

国際線撤退とコロナ禍、新機材導入への転換(2016-2023年)

2016年10月に子会社スターフライヤーフロンティアを解散。2017年7月に北九州-那覇線(期間限定)、2018年10月に北九州-台北線・中部-台北線を就航させたが、2020年3月に新型コロナウイルス感染症拡大で国際線を運休した。2020年10月には世界初のプラネタリウム遊覧フライト「Starlight Flight」を運航。2022年3月に国内線初の機内ペット同伴サービス「FLY WITH PET!」を開始し、同年4月に東証スタンダード市場へ移行。2023年7月には新機材A320neoを導入した。

収益回復と成長フェーズへの移行(2024年以降)

2023年度からの中期経営戦略で国内線収益基盤の確立に取り組み、2025年10月に福岡-仙台線を新規就航。2026年4月には教育研修事業を担う子会社スターフライヤーブランディングビジネスを設立した。2026年9月に北九州-台北線の運航再開を予定し、国際線ネットワーク拡大を軸とする2026-2028年度の新中期経営戦略を策定。2026年3月期の営業収入は448億円、営業利益14億円とコロナ前の水準を回復しつつある。

年表39件を開く

2000年代

  • 2002年12月創業航空運送事業への新規参入を目的として、兵庫県神戸市中央区に神戸航空株式会社を設立
  • 2003年5月商号変更商号を株式会社スターフライヤーに変更
  • 2003年12月本社を福岡県北九州市小倉南区(旧北九州空港)に移転、本店移転登記
  • 2005年6月本社を福岡県北九州市小倉北区に移転、本店移転登記
  • 2005年8月関東地区営業拠点として東京事務所(現東京支店)開設、支店登記
  • 2005年12月エアバス社製A320型機(1号機)導入
  • 2006年1月国土交通省より航空運送事業についての事業許可証を取得
  • 2006年3月国内線定期便運航開始(北九州-羽田線就航)[移転した北九州空港の開港と同時に就航]
  • 2007年6月全日本空輸株式会社と北九州-羽田線共同運航(コードシェア)開始
  • 2007年9月関西国際空港乗り入れ開始(関西-羽田線就航)
  • 2008年8月貨物運送事業を開始
  • 2008年10月航空券の予約・受付等のコールセンター業務を主たる事業とする株式会社スターフライヤービジネスサービスを100%子会社として設立
  • 2009年3月北九州空港における済州航空(韓国)の国際定期旅客便(北九州-仁川線)の空港ハンドリング業務(注)を受託
  • 2009年9月国土交通省よりエアバス社製A320型機の連続式耐空証明を取得

2010年代

  • 2010年7月東京支店を東京都大田区(東京国際空港(羽田))に移転、支店登記廃止
  • 2010年11月本社を福岡県北九州市小倉南区(現北九州空港)に移転、本店移転登記
  • 2010年12月東京国際空港(羽田)における海外航空会社の国際線旅客ハンドリング業務を主たる事業とする株式会社スターフライヤーフロンティアを100%子会社として設立
  • 2011年2月羽田空港におけるデルタ航空(米国)の国際定期旅客便(羽田-デトロイト線等)の空港ハンドリング業務を受託
  • 2011年7月福岡空港乗り入れ開始(福岡-羽田線就航)
  • 2011年12月上場東京証券取引所市場第二部へ株式上場
  • 2012年3月国土交通大臣より指定本邦航空運送事業者に指定
  • 2012年7月金海国際空港(韓国)乗り入れ開始(北九州-釜山線就航)
  • 2012年10月トレーニングセンター(フルフライトシミュレーター及び客室モックアップ)運用開始
  • 2012年12月初の自社購入機(エアバス社製A320型機)導入
  • 2013年10月福岡-関西線就航
  • 2014年1月SFJメンテナンスセンター(格納庫)使用開始
  • 2014年2月福岡-関西線運休
  • 2014年3月北九州-釜山線運休
  • 2014年3月福岡-中部線就航
  • 2014年10月山口宇部-羽田線就航
  • 2016年10月株式会社スターフライヤーフロンティア解散
  • 2017年7月北九州-那覇線就航(期間限定)
  • 2018年10月北九州-台北線、中部-台北線就航

2020年代

  • 2020年3月新型コロナウィルス感染症拡大に伴い国際線を運休
  • 2020年10月世界初 空の上でプラネタリウム鑑賞ができる「Starlight Flight produced by MEGASTAR」遊覧フライト運航
  • 2022年3月日本初 国内線定期便機内ペット同伴フライト「FLY WITH PET!」サービス開始
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行
  • 2023年7月新機材エアバスA320neo(JA28MC)運航開始
  • 2026年4月研修・ワークショップ、インナーブランディング支援業務を主たる事業とする株式会社スターフライヤーブランディングビジネスを100%子会社として設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    安全運航の徹底

    安全運航を事業の根幹と位置づけ、安全管理体制の強化と教育の徹底により安全性の維持・向上に努める。

  2. 02

    国内線事業の収益性向上

    運賃施策の高度化、搭乗率の向上、附帯収入の拡大等により、国内線の安定的な収益基盤を強化する。

  3. 03

    事業構造の多様化

    国際線ネットワーク拡大や新規事業領域の開拓を推進し、国内線中心の事業構造から脱却して中長期的な収益源を多様化する。

  4. 04

    コスト競争力の強化

    運航効率向上、機材ポートフォリオ最適化、生産性改善等により、燃料費や人件費上昇に対応したコスト構造の最適化を進める。

  5. 05

    人材の確保及び育成

    採用強化と教育・訓練の充実により、事業基盤維持と将来の成長を支える人材の確保・育成に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で806人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は697万円で、9期前と比べて+16.1%平均年齢は38.7歳、平均勤続年数は8.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月699
2018年3月732
2019年3月60037.75.3789
2020年3月60038.15.7824
2021年3月50037.86.2846
2022年3月50037.97.0780
2023年3月50038.27.9710
2024年3月61939.08.3702
2025年3月63239.09.0741162
2026年3月69738.78.6806174

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率24.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)43.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
北九州空港 — 北九州市小倉南区、京都郡苅田町848百万円
北九州空港本社ビル — 北九州市小倉南区404百万円
東京国際空港(羽田) — 東京都大田区85百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は448億円営業利益14億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.4%、利益が+16.7%。

売上高
+4.4%
448億円
営業利益
+16.7%
14億円
純利益
-78.9%
4億円
営業利益率
3.1%
前期比 +0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高479億円448億円
営業利益7億円14億円
純利益6億円4億円
1株あたり配当¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は110億円、営業利益は−11億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+25.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q899
2024年1Q88−22−25.0−19
2024年2Q10254.96
2024年3Q1061413.214
2024年4Q1048
2025年2Q20931.47
2025年4Q22094.112
2026年2Q215−1−0.5−1
2026年4Q233156.45
2027年1Q110−11−10.0−8

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は252億円から448億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は3.1%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月25203
2014年3月330−27−30
2015年3月34794
2016年3月3452726
2017年3月3493019
2018年3月3812719
2019年3月399135
2020年3月4040−4
2021年3月183−114−101
2022年3月211−61−50
2023年3月323−71
2024年3月400119
2025年3月42912192.819
研修・ワークショップ、インナーブランディング支援業務を主たる事業とする株式会社スターフライヤーブランディングビジネスを100%子会社として設立
2026年3月4481473.14

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高448億円のうち、営業利益として残るのは14億円3.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の0.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金88.6%397億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.3%37億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.1%14億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

営業利益率業種比3.8pt
3.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.4pt
0.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.9pt
7.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが16億円、投資CFが−15億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は92億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−3−4735−5020
2014年3月23−601736
2015年3月120−211228
2016年3月43−3−284039
2017年3月45−19−162649
2018年3月49−14−103573
2019年3月3−4827−4555
2020年3月49−19123097
2021年3月−37590−32156
2022年3月−5211−57−4157
2023年3月1−2−4−154
2024年3月5−322279
2025年3月53−4−2649100
2026年3月16−15−10192

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は369億円。このうち返さなくてよい自己資本が72億円で、自己資本比率は19.6%(業種中央値37.7%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1714812328.3
2014年3月241192228.0
2015年3月215211949.8
2016年3月2014215921.1
2017年3月2206315728.6
2018年3月2488116732.8
2019年3月2818519630.4
2020年3月2956822722.9
2021年3月3286326519.1
2022年3月201141876.7
2023年3月214181968.1
2024年3月2363220413.6
2025年3月2454320217.4
2026年3月3697229719.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
100億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
297億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
49
/ 100
安定性自己資本比率13 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

空運業 5社との比較

同じ空運業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率5社中3位あたり、逆に低いのは営業利益率5社中4位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.5%/中央値 8.4%
P25 7.5%P75 12.2%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.1%/中央値 7.0%
P25 3.1%P75 8.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
19.6%/中央値 37.7%
P25 28.0%P75 40.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.4%/中央値 4.4%
P25 3.2%P75 9.1%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.5%/中央値 2.7%
P25 1.9%P75 3.4%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,972で、1年前と比べて-16.8%過去52週の値幅のなかでは12%の位置にある。

¥1,972-0.3%1ヶ月+2.2%1年-16.8%時価総額75億円
過去52週の値幅
安値¥1,900高値¥2,481

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)58.3倍
PER (会社予想)24.7倍
PBR2.06倍
配当利回り0.51%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1ヶ月で0.36%下落し、8月10日には1913円と52週安値1900円に接近しました。25日移動平均線1928円を下回り、75日線1929円とのデッドクロスが予想され、短中期の弱気トレンドが継続しています。年初来では17.19%下落しており、空運セクター全体の需要低迷が影響しています。出来高は低水準で、売買が低迷する中、下値支持線が意識される展開です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

PERは実績56.82、予想24倍と業界平均の21.18倍を上回る。PBRは2倍で平均1.14倍の約1.75倍。配当利回りは0.52%と平均2.23%を大きく下回り、ROEは7.5%と低水準。割高評価だが、業績は営業利益増加傾向にあり、今期予想PERが低下する点は材料。ただ現状は割高で配当も低いため、投資妙味は限定的。

指標この会社業種平均
PER (実績)58.3倍21.4倍
PER (予想)24.7倍
PBR2.06倍1.14倍
ROE7.5%9.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025年3月期に黒字化を達成したが、燃料費高騰や競合他社の低価格攻勢が懸念される。強気派は、需要回復と独自サービスによる高い認知度を評価する。弱気派は、収益が燃油価格や路線競争に左右されやすく、安定的な収益確保が難しいと指摘する。今後の焦点は、搭乗率の維持と国際線展開の見通しにある。

プラスに働く材料7
  • 黒字化達成と需要回復

    2025年3月期に営業黒字を達成し、北九州・羽田路線で需要が戻りつつある。

  • 独自サービスで差別化

    ビジネス客向けのサービスや機内サービスが高く評価され、競合との差別化に成功。

  • 経営効率の改善

    機材の燃料効率向上やコスト削減により、収益性が改善する可能性がある。

  • 売上高が400→429→448億円と3期連続増収通年影響

    売上高448億円、前期比19億円増、旅客需要の回復が続く

  • 営業利益が12→14億円へ増益、利益率3.13%に改善通年影響

    営業利益14億円、前期比2億円増、営業利益率3.13%へ小幅改善

  • 予想PER24倍と実績56.82倍から改善期待決算発表後影響

    予想PER24倍、実績56.82倍と乖離大きく、業績回復で評価是正

  • 株価が1年で17.19%下落し、出遅れ感継続影響

    株価1913円、1年で17.19%下落、相対的な出遅れで割安感が出始め

マイナスに働く材料7
  • 燃油費高騰の影響

    燃油費の変動が収益を圧迫し、航空業界では価格転嫁が難しいため。

  • 競争激化

    大手航空会社やスカイマークなどとの競争が激しく、マーケットシェア維持には限界がある。

  • 単一路線への依存

    北九州—羽田路線への依存が高く、需要変動の影響を受けやすい。

  • 純利益が19億円から4億円へ15億円減益通年影響

    純利益4億円、前期比15億円減、EPS急減でPER悪化

  • PER56.82倍と割高水準継続影響

    実績PER56.82倍、予想でも24倍と高く、調整余地

  • 配当利回り0.52%と極めて低い継続影響

    配当利回り0.52%、PBR2倍、株主還元が薄く見直し不足

  • 外国人保有比率1.36%と低く需給が細る継続影響

    外国人保有1.36%、売買高が少なく価格変動が大きい

次の決算で確かめる点
搭乗率
収益に直結するため、需要回復の度合いを見る指標となる。
燃油費の推移
燃料費は最大の変動コストであり、利益率に大きく影響する。
旅客数
路線の需要動向を反映し、増減が収益見通しを左右する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から50.0%いまの株価に対する利回りは0.51%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
0.51%
いまの株価に対して
配当性向
5.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月203.0
2018年3月200.03.1
2019年3月10−50.05.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,247人。区分でいちばん多いのは事業法人59.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が64.3%を占め、残る35.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人59.956.862.261.462.859.8
個人・その他29.133.029.930.429.733.6
金融機関6.25.64.84.24.13.9
外国法人2.62.51.71.81.11.2
証券会社1.11.00.41.31.40.7
政府・自治体0.90.90.80.80.70.7
外国人個人0.10.20.10.10.10.1
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ANAホールディングス株式会社13.62
02株式会社ジャパネットホールディングス13.19
03株式会社エアトリ4.84
04TOTO株式会社3.70
05宜本興産株式会社2.77
06株式会社安川電機2.50
07蒲生 逸郎2.37
08北九州エアターミナル株式会社2.11
09株式会社日本カストディ銀行(三井住友信託銀行再信託分・九州電力株式会社及び九州電力送配電株式会社退職給付信託口)1.85
10日産自動車株式会社1.58

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-13
    アイエックスジーエス・インク(IXGS, Inc.)
    新規の大量保有報告
    52.99%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−66%、1株純資産は8期で+40%。直近期のROEは7.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1001,6846.522.5
2014年3月−1,061670−90.2
2015年3月15073721.413.8
2016年3月8931,48080.64.12.2
2017年3月6742,19436.75.33.0
2018年3月6562,83326.17.43.1
2019年3月1792,9806.220.95.6
2020年3月−1402,357
2021年3月−3,514
2022年3月−1,735
2023年3月224.7115.2
2024年3月26036.811.2
2025年3月53751.44.7
2026年3月347.558.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額130百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
横山美帆取締役 会長56
町田修代表取締役 社長執行役員612,102
橘一雄常務取締役 執行役員701,281
古川秀行取締役 執行役員571,051
湯浅淳一郎取締役 執行役員561,051
南聡子取締役 執行役員531,376
上山信一取締役68
小林建治取締役47
一木靖司取締役58
荒井伸取締役69
砂川浩取締役61
増田博之取締役50
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢
木原真理子監査役(常勤)67
中平雅之監査役66
鮎川典明監査役65
青木幸浩64

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)571378216
社外取締役737375
監査役1111111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,870字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、既存の航空会社にはない、高品質・高付加価値サービスを提供する「感動のあるエアライン」を目指して設立された航空会社であります。当社グループは、当社および非連結子会社2社(株式会社スターフライヤービジネスサービスおよび株式会社スターフライヤーブランディングビジネス)により構成されており、航空運送事業並びにそれに付随する附帯事業を営んでおります。当社事業の概要並びに特徴は以下のとおりであります。 なお、当社は、航空運送事業を主な事業とする単一業種の事業活動を営んでおり、また、経営資源の配分の決定や業績評価は、当社全体で行っております。したがって、事業セグメントは単一であるため、セグメント情報との関連は記載しておりません。 (1)当社事業の概要 ① 航空運送事業 当社の航空運送事業は、航空機による旅客・貨物運送事業の総称であり、その概要は以下のとおりであります。 事業   概要 旅客運送事業   定期旅客運送事業   国内定期便として、以下の路線を運航しております。  北九州-羽田線(1日11往復)  関西-羽田線(1日4往復)  福岡-羽田線(1日8往復)  福岡-中部線(1日3往復)  山口宇部-羽田線(1日3往復)  福岡-仙台線(1日2往復) 国際定期便として、以下の路線を運航しております。(注)  北九州-台北(台湾桃園)線(1日1往復)  中部-台北(台湾桃園)線(1日1往復) (2026年3月31日現在) 不定期旅客運送事業   北九州空港を中心に国内外への不定期旅客(チャーター)便を運航しております。 貨物運送事業   定期旅客便の一部を活用して、航空貨物運送を行っております。 (注)国際線は2020年3月より運休しており、2026年9月より北九州-台北(台湾桃園)線の運航を週3往復で再開予定です。 ② 附帯事業 当社の附帯事業は、①航空運送事業に付随する業務を総称しており、その概要は以下のとおりであります。 業務   概要 教育・研修業務の受託   当社のサービスノウハウを基にした「おもてなし研修」や「安全研修」をはじめ、格納庫やトレーニングセンターの見学などを実施しております。 広告宣伝業務   機内のタッチパネル式液晶モニター等を活用した広告枠の販売を行っております。 施設貸出業務   当社所有の訓練施設貸出およびフルフライトシミュレーターの操縦体験プランの販売等を行っております。 (注)2026年4月に設立した100%子会社の株式会社スターフライヤーブランディングビジネスが教育・研修業務の一部を担います。 (2)当社事業の特徴 当社事業の主な特徴は以下のとおりであります。 ① 安全への取り組み 当社は、安全・安心を提供する航空会社として、日々安全運航に努めております。 安全運航の基本方針をはじめ、安全管理体制など、安全への取り組みをまとめた安全報告書を毎年作成しており、当社のホームページからご覧いただけます。 ② 高品質な顧客サービス 当社は、最上級のホスピタリティを提供できる航空会社をめざし、以下のような顧客サービスを提供しております。(エアバス社製A320neo型機は一部仕様が異なります。) ・全ての座席をレザーシートとし、座席数を最大座席数(180席仕様)から約2割減らすことで座席の前後間隔を広くとり、お客様が機内で快適に過ごせる仕様にしております。 ・電源コンセント、コートフックなどビジネスユーザーを意識した機内装備としております。 ・座席にタッチパネル式液晶モニターがある航空機(A320型機)には様々な動画コンテンツを取り揃えています。また、座席にタッチパネル式液晶モニターがない航空機(A320neo型機)ではWi-Fiサービスを無料で提供しております。 ・全座席にヘッドレストやフットレストを装備し、お客様が機内でゆっくりとくつろげるように工夫しております。 ・当社客室乗務員が選び抜いたドリンクを無料でご提供しております。 ・航空機および機内等は、当社コーポレートカラーのひとつである黒を基調とした独自性の高いデザインとなっております。また、制服から機内用品に至るまで当社独自のデザインでコーディネートされ、他の航空会社とは差別化されたブランドの確立を目指しております。 ・国内線では日本初である機内ペット同伴サービス「FLY WITH PET!」を展開し、ペットオーナーの方も長距離のご旅行をお楽しみいただけます。 ・株式会社ジャパネットホールディングスと業務提携し、BS10(旧BS Japanext)で放送している番組を座席にタッチパネル式液晶モニターがある航空機(A320型機)でお楽しみいただけます。 ・スターフライヤー・マイレージプログラム「STAR LINK」のサービスでは、年間搭乗回数に応じてステイタスが段階的にランクアップし、ステイタス獲得条件を達成されたスターリンク会員のお客様は、ベガ/アルタイルのご優待サービスや特典をご利用いただけます。貯まったマイルはマイル数に応じて、特典航空券・アイテム・提携会社のポイントへ交換可能で、公式アプリでは店舗でご利用いただけるマイルクーポンも配信しております。 ③ 運航コストの削減と運航の効率化 当社では、使用する航空機並びにエンジンの種類を限定することで、運航乗務員や整備要員の効率的な体制の実現や整備部品在庫等のコストの削減に努めております。またこれにより整備に係る作業を標準化し、整備時間の短縮化も図ることができるため、1機・1日当たりの運航回数や飛行時間を高水準で維持し、収益性を高めることを実現しております。更に使用する航空機並びにエンジンの種類を限定することは、整備要員の機材整備技量の向上、運航乗務員の運航技量の向上、運航・整備・運送にかかわるスタッフ業務の標準化などにより、安全性の向上に寄与しております。 また、機材の導入にあたっても、中古機ではなく新造機を調達することを基本としており、経年に伴う故障等の発生の極小化を図っております。 更に、燃料消費量およびCO₂排出量が最大20%削減、騒音影響が約50%低減できる、環境にやさしい最新鋭の機材、エアバス社製A320neo型機に順次更新をしております。 こうしたコスト削減並びに効率化によって、収益性の向上と上記②に記載の顧客サービスの充実の両立を図っております。 ④ 需要が見込める路線への就航 定期旅客運送事業においては、国内6路線のうち4路線は主に東京国際空港(羽田)を発着する定期便を運航しており、ビジネスとレジャー利用双方の面で幅広いお客様にご利用いただけると見込んでおります。国内線は、夏季休暇や年末年始休暇等に旅客需要が増大するなど、一定の季節変動が生じる傾向があります。当社では、閑散期におけるプロモーションや各種キャンペーンの展開など、季節変動による影響を最小限に抑えるとともに、ビジネス需要の取り込みによって年間を通じての安定的な収入を確保するように努めています。 このような中、国内線ネットワークの見直しを実施し、2025年10月3日に福岡-仙台線の運航を開始しました。またレジャー利用のお客様の獲得に向けた取り組みとして、お子様連れのお客様にも安心してご利用いただける「Fly with Smile Kids!」を2022年11月より開始するとともに、機内ペット同伴サービス「FLY WITH PET!」を2024年1月より全路線に拡大しました。また“進撃の巨人”や当社の就航17周年と関連した“SEVENTEEN”や“刀剣乱舞”、“TOMORROW X TOGETHER”とのコラボレーションを行うなど、様々な分野で提携を行いながら、お客様にお選びいただける施策を展開してきました。 今後については、2026年9月2日に北九州-台北(台湾桃園)線の運航再開を予定しております。国際線を含めた旺盛な航空需要の取り込みのため、柔軟な生産体制を構築し、需要喚起へ向けた施策を展開してまいります。 ⑤ 他社との提携 当社では、定期旅客運送事業の国内6路線において、全日本空輸株式会社との共同運航(コードシェア)を行っております。共同運航は、当社座席の一定割合を全日本空輸株式会社に卸売りするものであり、当社営業収入の安定化に寄与するものと考えております。またこれに加えて、当社は、同社の予約販売システムを用いて定期旅客運送事業における航空券の販売を行っております。これにより、全日本空輸株式会社の代理店網を活用した航空券販売が可能となっております。当社の営業未収入金のうち当該事業の販売額は、別途契約のある一部の販売代理店や法人顧客向けのものを除き、全日本空輸株式会社より回収することとなっております。 また、定期旅客運送事業以外にも、貨物運送事業において全日本空輸株式会社との共同運航を行っております。 [事業系統図] ※1 航空運送事業並びに附帯事業の内容は(1)当社事業の概要に記載のとおりであります。 ※2 航空運送事業のうち、株式会社スターフライヤービジネスサービスは主として当社便の予約受付等のコールセンター業務を行っております。 ※3 附帯事業のうち、株式会社スターフライヤーブランディングビジネスは主として教育・研修業務を行っております。
経営方針・対処すべき課題1,719字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、「安全運航」を至上の責務とし、安全・確実な輸送(旅客・貨物)と快適かつ質の高い移動空間・サービスの提供に努め、他社にはない新たな価値を創造し、企業理念である『感動のあるエアライン』を目指してまいります。 企業理念   私たちは、 安全運航のもと、 人とその心を大切に、 個性、創造性、ホスピタリティをもって、 『感動のあるエアライン』 であり続けます。               行動指針   1.安全運航に徹します。 2.コンプライアンスを徹底します。 3.自らの仕事に責任と誇りを持ちます。 4.お客様の視点から発想し、創造します。 5.仲間とともに輝き、ともに挑戦します。 6.感謝の気持ちと謙虚さをもって、 人と社会に接します。 (2)経営環境 航空業界におきましては、国内旅客需要は堅調に推移する一方、原油価格や為替相場の変動、物価上昇等に伴うコスト増加圧力が継続しています。また、LCC及び大手航空会社との競争や他交通機関との競争も引き続き激化しております。 当社は現在、国内定期旅客運送事業を主たる事業としており、収入面では国内市場における需要動向及び競争環境、コスト面では原油価格や為替相場の影響を大きく受ける構造にあります。 その一方、訪日需要の拡大や東アジア地域における航空需要の成長を背景として、国際線を含めた新たな事業機会が拡大しております。 (3)中長期的な経営戦略及び当事業年度の位置付け 当社は、2023年度から2025年度を対象とする中期経営戦略に基づき、国内線を中心とした収益基盤の確立及び財務体質の改善に取り組んでまいりました。その結果、国内航空需要の取り込み等により、売上高の拡大及び事業基盤の強化に一定の成果を得ております。 一方で、当社の事業が国内線に依存する構造であることから、中長期的な成長に向けては、収益源の多様化及び事業ポートフォリオの高度化が重要な課題であると認識しております。 このような認識のもと、当社は、国内線事業における収益性の向上を図るとともに、国際線ネットワークの拡大や新規事業領域の開拓等を通じて持続的な成長を実現する方針としております。 また、当社は、これらの課題認識及び経営環境を踏まえ、当事業年度末後において、2026年度から2028年度を対象とする中期経営戦略を策定しました。東アジアを中心とした国際線ネットワークの拡大を軸に事業規模の拡大及び収益力の強化を図る成長フェーズへ移行する方針を明確化しております。 当事業年度は、国内線における基盤を維持・強化しつつ、成長戦略への移行に向けた重要な期間と位置付けております。 (4)対処すべき課題 当社が対処すべき主な課題は以下のとおりであります。 ①安全運航の徹底 安全運航は事業の根幹であり、引き続き最優先事項として、安全管理体制の強化及び教育の徹底により、安全性の維持・向上に努めてまいります ② 国内線事業の収益性向上 当社の主たる事業である国内線において、運賃施策の高度化、搭乗率の向上、附帯収入の拡大等により、安定的な収益基盤の強化を図ってまいります。 ③ 事業構造の多様化 国内線中心の事業構造からの脱却に向け、国際線ネットワークの拡大や新規事業領域の開拓を推進し、中長期的な収益源の多様化を図ってまいります。 ④ コスト競争力の強化 燃料費や人件費の上昇に対応するため、運航効率の向上、機材ポートフォリオの最適化、生産性の改善等によりコスト構造の最適化を進めてまいります。 ⑤ 人材の確保及び育成 事業基盤の維持及び将来の成長を支えるため、採用の強化とともに教育・訓練の充実を図り、人材の確保・育成に取り組んでまいります。 ⑥ ESG経営の推進 環境負荷低減や地域社会との共生、ガバナンス強化を重要課題と位置付け、企業価値の向上に努めてまいります。
事業等のリスク8,677字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)リスクマネジメント体制 当社は、企業活動の持続的発展の実現を阻害するリスクに対処するため、日常的にリスクを識別し、社内規程等に従い、損失の危険を回避・予防しております。また、重大なリスクが顕在化したときは、被害を最小限に留めるための適切な措置を講じてまいります。 当社は、「リスク管理規程」を制定し、同規程においてリスクカテゴリごとの責任部署を定め、当社のリスクを統括的に管理しております。 当社におけるリスクマネジメントの中心は、運航の安全の維持・向上です。当社は「安全管理規程」に従い、フライトセーフティレビュー委員会を定期的に開催し、安全管理システム(SMS:Safety Management System)が正しく有効に機能し、安全運航の基本方針である「安全憲章」および「安全運航のための行動指針」が、業務全般にわたり、具体的な安全施策に結びついていることを確認、評価しております。 (2)航空業界に関連するリスク 航空業界に関連するリスクとして当社が認識しているものは、以下のとおりです。 リスクの内容   当該リスクに対する対応策等 ① 景気動向  当社が属する航空業界は、旅客需要等について景気動向等の変動による影響を受けております。景気低迷が長期化する場合には、レジャー需要とともに、企業の出張抑制等により当社の主要顧客であるビジネス旅客が減少する可能性があり、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。        イベントリスク等不確実性の高い要素に大きく影響を受ける状況下において経営を持続させるため、純資産の積み上げを計画的に行っています。 ② 国際情勢の変化  国際紛争、大規模なテロ事件および伝染病の流行等が発生した場合、航空需要に大きな影響を及ぼす可能性があります。これらに対応するための保安等の規制強化による利便性の低下も航空需要に影響を及ぼす可能性があります。さらに、これらに関連して航空保険料や保安対策費用等が増加する可能性があり、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ③ 公租公課  航空運送事業に関する公租公課には、着陸料や航行援助施設利用料をはじめとする空港使用料並びに国内線運航に使用する航空機燃料に賦課される航空機燃料税があります。  航空機燃料税については2011年4月より2028年3月末まで国による軽減措置が実施されています。このため、当該対象期間における当社事業費が軽減されることとなりますが、今後政策の転換等によって当該軽減措置に変更が生じた場合には当社業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ④ 将来の環境規制  当社が属する航空業界は、航空機の騒音、排気、有害物質の使用及び環境汚染等を管理・統制する様々な環境関連法規制の制約を受けております。現在、これらに関する法令遵守等に対して適確に取り組んでおりますが、これらに関する法令遵守又は環境改善のための追加的な義務が求められることとなった場合、関連する費用が当社の事業、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。        環境改善のための追加的な義務が生じた場合は適切に対応し、事業、業績に大きな影響を及ぼさないよう関連各所と連携して対応してまいります。なお、2023年7月より燃料消費量及びCO₂排出量が最大20%削減、騒音影響が約50%低減できる、環境にやさしい最新鋭の機材、エアバス社製A320neo型機を導入いたしております。 (3)その他の主要なリスク その他の主要なリスクとして当社が認識しているものは、以下のとおりです。 リスクの内容   当該リスクに対する対応策等 ① 原油価格、為替相場の変動  当社の行う航空運送事業は、航空機燃料を使用するため、原油価格変動の影響を受けます。今後の国際的な原油市場の需給バランス、産油国の政情不安および投機資金の原油市場への流入等に伴う原油価格水準の変動によっては、燃料費が増加し、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。  また、航空機賃借料や整備費等の一部費用について、外貨建取引(主としてドル建て)を行っているため、為替相場変動の影響も受ける環境にあり、今後の為替相場に大幅な変動が生じた場合にも、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。        これらの変動リスクをヘッジ(減殺)すべく、航空機燃料関連として商品スワップ取引等、通貨関連として為替予約取引等のデリバティブ取引を行っております。  なお、当社では「市場リスク管理に関する規程」を制定し、デリバティブ取引は、市場における相場変動に対するリスクヘッジ目的のみに利用し、投機的な目的では行わない方針を定めております。 ② 限定された機材数と航空事故  当社は、当事業年度末現在、航空機11機により運航しております。万が一航空事故、重大インシデントが発生した場合は、安全が確認されるまで、当初計画どおりの運航は困難となります。  また、他社で航空事故、重大インシデントが発生した場合にも、その後の航空需要の低下など、利用者数の減少により当社の事業に大きな影響を及ぼす可能性があります。        運航の安全性の維持・向上のため、全社をあげて安全管理システム(SMS)を構築し、管理、推進して有効に機能させております。また不安全事象の未然防止に資する重要な機能としての自発報告(ヒヤリハット報告)制度をStarflyer Treasure Voice(STV)と称して促進するなどの取り組みにより安全運航に関する意識の更なる醸成を図っております。  万が一航空事故、重大インシデントが発生した場合、損害賠償、運航機材等の修理・修復等の費用は、主に航空保険にて填補されます。 ③ 多頻度運航について  当社では、収益性を高めるため、1機・1日当たりの運航回数や飛行時間を高水準で維持することに努めております。  しかしながら、天候、安全対応等の様々な要因によって長期間欠航せざるを得ない場合や、航空機に重大な故障が生じた場合、機材の使用水準が当初計画を下回り、当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。        機材や社内の生産体制を全体最適の観点で調整し、効率的なダイヤを作成するよう、努めております。 ④ 航空機の受領計画  当社の属する航空業界において、世界のサプライチェーン混乱を受けて航空機やエンジンの製造計画に遅延が生じています。  当社におきましても予定している航空機について、受領時期が計画から遅延する可能性があります。  また、受領が大幅に遅延した場合、定期便の運航に影響する可能性があります。      航空機メーカーや航空機リース会社とのコミュニケーションにより製造の進捗を確認し、受領が遅延した場合に備えて、現在運用している航空機の重整備を実施する時期を柔軟に調整できるようにしております。  また、想定以上に航空機の受領が遅延した場合でも定期便の欠航を回避するための航空ダイヤの設定を行っております。 ⑤ 特定航空機材への依存と機齢上昇による整備コスト増加  当社では使用する航空機並びにエンジンの種類を限定しており、整備要員の機材整備技量の向上、運航乗務員の運航技量の向上、運航・整備・運送にかかわるスタッフ業務の標準化などにより、安全性の向上に寄与しております。 また、運航乗務員や整備要員の効率的な体制、整備部品在庫等のコストの削減にもつながっております。  しかしながら、限定しているが故に当該機種・エンジンに係る仕様上の重大な欠陥等が発覚した場合、当社の運航継続について重大な懸念が生じうる可能性があります。過去における同型機の運航実績等を踏まえると、当社が使用している機種等に重大な欠陥等が存在する可能性は低いものと考えておりますが、万が一そのような事態が生じた場合はすみやかに代替できる機材がなく、当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。  また、現在のところ平均機齢は約7年で、機材の経年に伴い、将来において修繕維持費用が増加する可能性があり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。        仕様上の重大な欠陥等が発覚するなどの事態が発生した場合には、機体及びエンジンのメーカー等から実施期限を設けた適切な整備プログラムが提供されます。当社はこれに基づき速やかに対応し、運航が継続できないリスクを軽減してまいります。  また、経年に関しては、機体メーカーは機材のライフサイクルを考慮した整備プログラムを用意しています。これにより将来発生する整備内容を予測し、整備機会を計画的に設定することによって、一定期間に整備費用が集中することを抑制してまいります。 リスクの内容   当該リスクに対する対応策等 ⑥ 競合について  当社はLCC(格安航空会社)を含めた他の航空会社や新幹線等の交通機関と競合関係にあります。また今後当社が新規路線を開設する場合、当該路線にすでに就航している他の航空会社等との競合関係が生じることが想定されます。競合激化に伴い、販売価格が低下しもしくは計画した旅客数が確保できなかった場合は、当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。        当社では、競合する他の航空会社や新幹線等の交通機関との競合において、適正な価格と旅客動向を見極めつつ、需要喚起やイールドコントロール等を適切に行い、収入機会を確保しております。 ⑦ 特定地域への路線集中と災害リスク  当社は、現在、国内線6路線(北九州-羽田線、関西-羽田線、福岡-羽田線、福岡-中部線、山口宇部-羽田線、福岡-仙台線)および国際線2路線(北九州-台北線、中部-台北線)を運航しております。なお、国際線は2020年3月より運休しております。  就航地域における大規模な地震、台風その他の自然災害等が生じた場合、運航及び経営に大きな影響を及ぼす可能性があります。特に、当社の本部機能が集積している北九州空港または路線が集中している羽田空港が使用不能に陥った場合、運航及び経営に大きな影響を及ぼす可能性があります。        特定路線の収入に依存しすぎることのないよう、中長期的な経営戦略において、収益源の多様化を検討し、リスクの分散を図っております。  また、大規模な地震など事業継続に大きな影響を及ぼす規模の災害が歴史的に少ない北九州に本社を置き、堅牢なデータセンターにおける安定的なシステム運用などの対策により、事業の継続が瞬時に停止するリスクの低減を図っております。 ⑧ 路線展開に関するリスク  当社は、航空機材の導入、運航便数の増加、新たな路線展開により収益拡大を図っていく計画でありますが、これらが計画どおりに進捗しない場合、将来の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。  航空機は発注から受領までに一定の期間を要するため、当初計画していた路線展開が何らかの要因により不調となった場合、特に、空港発着枠を希望どおりに獲得できない場合、路線展開に大きな制約が課せられ、航空機が過剰となり、以後の計画の大幅な見直しが必要となる可能性があります。また、将来的に、羽田空港、福岡空港及び関西国際空港の発着枠の見直し等が生じた場合は、事業計画に大きな影響を受ける可能性があります。        当社では、路線展開について、十分な計画と複数の展開案を検討し、空港発着枠が取得できなかった場合でも検討した代替案に速やかに変更できるようリスク分散を行っております。  また、当社は国際および国内チャーターの実績も過去に十分に積んでおり、早朝深夜便運航、臨時便を含め、柔軟な運航体制の構築が可能です。 ⑨ 専門的な人材の確保  当社の行う航空運送事業は、運航乗務員、運航管理者および整備士等の専門性を有した資格保持者の確保が必要です。これらの有資格者は、雇用市場が航空業という限られたものであるため、自社での養成または同業他社からの転職者となっております。  これらの専門性を有した資格保持者の育成および確保が計画どおりにできなかった場合、又はこれらの専門性を有した資格保持者が大勢、何らかの理由により業務に就くことができなくなった場合は、当社の安定的な運航や路線展開に大きな影響を受ける可能性があります。        専門性を有した資格保持者の確保のため、採用・養成計画は常に複数年先を見据えた対応を図っております。  運航乗務員については、必要数に応じた採用活動を行っております。今後も運航計画に基づいて、適切に採用を実施し、養成していく方針です。  他職種につきましても、資格保持者の養成などにより人材を確保しております。 リスクの内容   当該リスクに対する対応策等 ⑩ 人材確保困難によるリスク  運航乗務員等の専門性を有した資格保持者だけではなく、当社の運営に必要な人材の確保も重要です。景気の拡大や労働人口の減少による人材獲得競争がいっそう激しくなり、人材を確保できない場合は、人件費の上昇の可能性も含め、当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。  また、当社は、快適かつ質の高い移動空間・サービスの提供に努め、他社にはない新たな価値を創造し、企業理念である『感動のあるエアライン』を目指しております。このような企業理念を堅守する文化が、高品質のサービスの提供につながるものと考えており、当社の持続的な成長のために人員の採用を行っております。        社員の流失防止のため、処遇の改善だけではなく、スターフライヤーの一員としての自覚、帰属意識を醸成することで会社に対するエンゲージメントの強化を図っております。社員研修や全社プロジェクトへの参画等、乗務や専門業務だけでなく「企業理念を体現し一翼を担う社員」であることを自覚する機会の創出につながる取り組みを実施しております。  各種社内取り組みへの参画等により社内の意識醸成を進め、企業風土や文化の継承に努めております。 ⑪ 人事・労務に関するリスク  当社の従業員の多くは労働組合に所属しており、当社の従業員による集団的なストライキ等の労働争議が発生した場合には、当社の航空機の運航に大きな影響を及ぼす可能性があります。        集団的な闘争行為が発生しないよう、日ごろから良好な労使関係を築くようにしております。 ⑫ 特定会社への依存  当社は、全日本空輸株式会社との間で以下の取引を行っております。 イ)コードシェア協力契約を締結して国内線の共同運航(コードシェア)を行っております。 ロ)予約販売業務請負契約ならびに情報システム利用に関する契約を締結し、国内線の当社航空券の販売ならびに空港ハンドリング業務等について同社の情報システムを用いており、また当社の営業未収入金のうち当該事業の販売額は、別途契約のある一部の販売代理店や法人顧客向けのものを除き、同社より回収することとなっております。 ハ)空港ハンドリング業務のうち一部を同社に委託しております。  また、ANAホールディングス株式会社は当社の筆頭株主であり、航空機リース契約を締結しております。  このように当社は、航空運送事業において特定会社に依存しております。提携等を解消するような状況となった場合には、運航に大きな影響を及ぼす可能性があります。        当該の特定会社とは良好な関係を維持しております。  なお、国際線につきましては、2020年3月より運休しておりますが、全日本空輸株式会社とのコードシェアは実施しておらず、旅客システムも別会社のものを使用しております。 リスクの内容   当該リスクに対する対応策等 ⑬ 情報システムへの依存  当社は、予約販売、搭乗手続き及び運航管理等の業務を情報システムにより管理・運用しております。当該システム及び情報システムを支える通信インフラ等に障害が生じた場合には、予約販売及び運航に大きな影響を及ぼす可能性があります。      予約販売、搭乗手続き及び運航管理等の基幹業務は全日本空輸株式会社の情報システムを使用しており、同社により様々な障害対策が講じられております。また、当社システムであるWEBサイトや会員管理システム等については、ハードウェアやネットワークを二重化するなどの障害対策を講じております。 ⑭ 法的規制  当社の行う航空運送事業は、各国との航空協定等の国際協定をはじめ航空法及び関係諸法令による規制を受けており、また、国土交通省航空局による監督を受けております。当該規制に基づき当社は、航空運送事業運営者としての「事業許可証」、各空港における事業運営のための「事業場認定書」及び「業務規程認可書」、並びに運航する全ての航空機に対する「航空機登録証明書」及び「耐空証明書」を国土交通省航空局より交付されております。  航空機の安全性を示す「耐空証明書」については、原則1年単位での検査による更新手続きが必要となっているものの、当社の整備体制が継続的に安全性を確保できるものと当局から評価されていることから、現状の整備体制を維持することで有効性が持続する「連続式耐空証明」を維持しております。  これらの規制等を遵守できなかった場合には、行政処分により当社の事業活動が制限され、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。        当社では、これらの規制に継続して適合させていくため、適材適所で専門性を有した人材を配置し、安全管理体制並びに品質管理体制を構築しております。なお、当事業年度末現在、許認可等の取消に係る事象はございません。 (主な許認可等の状況) 許認可等の名称   所管官庁   有効期限 事業許可   国土交通省   なし 航空機登録証明   同上   なし 事業場認定   同上   2028年1月 業務規程認可   同上   なし 耐空証明   同上   原則1年 但し、当社は連続式耐空証明を取得しているため有効期限なし リスクの内容   当該リスクに対する対応策等 ⑮ 顧客情報の取扱い及びサイバーセキュリティリスク  当社は顧客に関する個人情報をはじめ、顧客サービス、経営等にとって重要な情報を多数保有しております。不正アクセス等の巧妙化に伴い、その対策を回避する事案が生じて情報処理に支障が生じた場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。さらに、何らかの原因により個人情報が漏洩した場合、顧客からの信用不安や社会的信用の低下により、当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。        当社は、個人情報保護法及び個人情報保護に関する社内規程に基づいて個人情報を適切に管理・運用し、情報セキュリティの強化に取り組んでおります。  個人情報のデータベースについては、アクセスの権限や状況の管理等を実施しております。 また、サイバーセキュリティ対策についても適宜強化を図っており、サイバー攻撃対策ソフトウェアや統合脅威管理機器の導入といった技術的対策に加え、不測の事態に備えて専門事業者賠償保険(サイバーリスク保険)に加入し、情報漏洩時の賠償責任リスク対策及びセキュリティ事故対応体制の強化を図っております。 ⑯ 当社の財政状態(有利子負債)について  当社では現在、一部機材を除き航空機をオペレーティング・リースにより調達し、財務諸表上はオフバランスとなっております。2026年3月期末における未経過リース料の総額は25,812百万円です。  当社はこれまで必要資金を金融機関からの借入れやファイナンス・リースにより調達した結果、2026年3月期末における有利子負債残高が10,820百万円となり、総資産に占める割合が29.3%となっております。このため、今後金融情勢が悪化することで金利負担が増加した場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。        各金融機関と良好な関係を維持するよう努めております。  当社の業績が好調な時期には、繰上げ返済を行うなど、有利子負債の削減に努めております。 ⑰ 将来の資金調達について  当社が事業を今後さらに拡大するためには、継続して航空機の導入等のための資金調達が必要であります。当該資金につきましては、外部からの資金調達(借入れ・リース)もしくは今後の内部留保によって確保する必要がありますが、今後適時に十分な資金を確保できない場合は、新たな路線展開等のビジネスチャンスを活かすことができなくなるため、将来の当社の業績への影響並びに当社事業計画の遅延や変更が生ずる可能性があります。        航空機材の導入に当たっては、複数のリース会社より提案を受けるなどして、幅広い選択肢から妥当なものを選択するようにしております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 当期の経営成績等の概況 当事業年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果などにより、緩やかな回復傾向にある一方で、為替相場や資源価格を含む外部環境の不確実性から、先行きについては不透明な状況が続いております。このような状況のなか、当社においても、福岡-仙台線の新規就航や、臨時便や国際チャーター便の運航など、収益の拡大に努めました。また、航空需要の増加に対応すべく、旧型式のリース機材2機を返還するとともに、従来よりも座席数の多い新型機を導入しました。 (就航路線の状況) 就航路線の状況につきまして、当事業年度末における路線便数は、国内定期便1日当たり6路線31往復62便、国際定期便1日当たり2路線2往復4便であります。 なお、2020年3月より国際定期便を運休しております。 (運航実績) 運航回数につきましては、2025年10月に福岡-中部線を1日当たり3往復6便に減便し、福岡-仙台線を1日当たり2往復4便で運航開始したことにより、当事業年度の運航回数は22,251回(前期比1.8%減)となりました。 項目   前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   増減率 運航回数(回)   22,663   22,251   △1.8% 飛行距離(千km)   16,855   16,919   +0.4% 飛行時間(時間)   36,318   35,955   △1.0% (就航率、定時出発率) 就航率、定時出発率につきましては、社内で継続して就航率・定時性向上プロジェクト(ON TIME FLYER活動) を推進しておりますが、当事業年度の定時出発率は前事業年度を下回る結果となりました。 項目   前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   増減 就航率(%)   99.2   99.7   +0.6pt 定時出発率(%)   92.7   91.2   △1.5pt (輸送実績) 旅客状況につきましては、旧型式のリース機材2機を返還するとともに、従来よりも座席数の多い新型機を2機導入したことにより、自社提供座席キロは1,635百万席・km(前期比2.1%増)となり、旅客数は165万人(前期比3.9%増)、座席利用率は81.6%(前期比1.9ポイント増)となりました。 項目   前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   増減率 提供座席キロ(百万席・km)   1,602   1,635   +2.1% 有償旅客キロ(百万人・km)   1,276   1,334   +4.6% 座席利用率(%)   79.6   81.6   +1.9pt 有償旅客数(千人)   1,592   1,654   +3.9% (注)1 上記輸送実績には、全日本空輸株式会社への座席販売分を含めておりません。 2 有償旅客キロは、路線区間の有償旅客数に区間距離を乗じたものであります。 3 提供座席キロは、路線区間の提供座席数に区間距離を乗じたものであります。 (販売実績) 前事業年度および当事業年度の営業実績の状況は、次のとおりであります。 なお、当社は航空運送事業を主な事業とする単一業種の事業活動を営んでおりますので、提供するサービス別に 記載をしております。 科目   前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   構成比(%)   金額(百万円)   構成比(%) 航空運送事業収入   定期旅客運送収入   42,425   98.9   44,490   99.3 貨物運送収入   162   0.4   150   0.4 不定期旅客運送収入   183   0.4   46   0.1 小計   42,771   99.7   44,688   99.8 附帯事業収入   129   0.3   107   0.2 合計   42,900   100.0   44,795   100.0 (注)1 定期旅客運送収入および貨物運送収入には、全日本空輸株式会社への座席販売および貨物輸送分を含めております。 2 主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりです。なお、当該取引の内容は、主にコードシェアによる座席販売および貨物輸送分であります。 相手先   前事業年度   当事業年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) 全日本空輸株式会社   16,124   37.6   17,468   39.0 上記により、生産量(提供座席キロ)および有償旅客数は前事業年度と比べ増加し、航空運送事業収入は44,688百万円(前期比4.5%増)となりました。また、附帯事業収入は107百万円(前期比17.3%減)となり、これらの結果として、当事業年度の営業収入は44,795百万円(前期比4.4%増)となりました。 費用面につきましては、当事業年度末の為替レートが前事業年度末と比較して円安であったことから、外貨建ての定期整備費用について、その引当金を円換算したことによる引当金繰入額が増加した結果、事業費ならびに販売費及び一般管理費の合計額である営業費用は、43,406百万円(前期比4.2%増)となりました。 これらにより、当事業年度の営業利益は1,389百万円(前期比12.9%増)、経常利益は684百万円(前期比64.6%減)、当期純利益は434百万円(前期比77.4%減)となりました。 営業利益と経常利益の差異は、営業外費用の為替差損526百万円が主たる要因です。為替差損の主な内容はファイナンス・リースにより取得した航空機の外貨建てリース債務が取得時の為替相場から円安に推移したことによるものです。 ② 当期の財政状態の概況 当事業年度において、航空機を7月にファイナンス・リースにより取得しました。この取引により、仮払消費税等が955百万円増加、リース資産が8,160百万円増加、リース債務(流動負債及び固定負債合計)が8,160百万円増加、リース取引に係る未払消費税が955百万円増加しました。 当事業年度末の流動資産合計は20,568百万円となり、前事業年度末に比べ4,242百万円増加しました。これは主として、デリバティブ債権が2,758百万円増加、上記ファイナンス・リース取引などにより未収消費税等が1,592百万円増加したことなどによるものです。固定資産合計は16,327百万円となり、前事業年度末に比べ8,121百万円増加しました。これは主として、上記ファイナンス・リース取引などによるものです。 当事業年度末の負債合計は29,673百万円となり、前事業年度末に比べ9,435百万円増加しました。これは上記ファイナンス・リース取引に加え、定期整備引当金が2,274百万円増加したことなどによるものです。なお、当事業年度末の有利子負債残高は10,820百万円となりました。 当事業年度末の純資産合計は7,222百万円となり、前事業年度末に比べ2,929百万円増加しました。 これは主として、デリバティブ取引に係る繰延ヘッジ損益が2,140百万円増加、当期純利益の計上により利益剰余金が434百万円増加、新株予約権の行使により資本金及び資本準備金がそれぞれ179百万円増加したことなどによるものです。なお、剰余金の処分により資本剰余金が2,674百万円減少し、利益剰余金に振り替えております。 ③ 当期のキャッシュ・フローの概況 当事業年度末における現金及び現金同等物は9,220百万円となり、前事業年度末に比べ793百万円の減少(前事業年度は2,161百万円の増加)となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、1,559百万円のキャッシュ・インフロー(前事業年度は5,272百万円のキャッシュ・インフロー)となりました。 これは主として、未収消費税等の増加が1,592百万円(前事業年度は未収消費税等の減少が458百万円)あった一方で、定期整備引当金の増加が2,274百万円(前事業年度は定期整備引当金の増加が75百万円)、減価償却費が1,208百万円(前事業年度は753百万円)あったことなどによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、1,509百万円のキャッシュ・アウトフロー(前事業年度は427百万円のキャッシュ・アウトフロー)となりました。 これは主として、差入保証金の差入による支出が1,249百万円(前事業年度は31百万円)、無形固定資産の取得による支出が553百万円(前事業年度は322百万円)あったことなどによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、998百万円のキャッシュ・アウトフロー(前事業年度は2,648百万円のキャッシュ・アウトフロー)となりました。 これは主として、新株予約権の行使による株式の発行による収入が356百万円あった一方で、長期借入金の返済による支出が850百万円(前事業年度は1,802百万円)、リース債務の返済による支出が504百万円(前事業年度は46百万円)あったことによるものです。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しております。財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、特に定期整備引当金は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えております。 (定期整備引当金) 航空機材の主要な定期整備の支出に備えるため、当事業年度末までに負担すべき将来の整備費用見積額を定期整備引当金として計上しております。 当社は、当事業年度末までの定期整備費用実績額や最新の契約単価を基礎として、個々の航空機材の整備計画から調達方法(購入またはリース)、リース会社との契約や当該機材の使用状況なども織り込み、将来の整備費用を見積り、定期整備引当金を計上しております。 整備計画は長期にわたることに加え、個々の航空機材の使用状況等により定期整備実施時に必要となる整備費用が変動する場合があり、定期整備引当金の残高に対して過不足が生じる可能性があります。 (収益認識) 当社は、会員顧客向けのマイレージプログラム「STAR LINK」を運営しており、旅客輸送サービス等の利用に応じて付与するマイレージは、将来当社によるサービスを受けるために利用することができます。 付与したマイレージの内、将来顧客が行使することが見込まれる分を履行義務として認識し、顧客がマイレージの利用に際して選択するサービスの構成割合を考慮して独立販売価格を見積り、取引価格はこれらの履行義務に対して独立販売価格の比率に基づいて配分しております。マイレージプログラムの履行義務に配分された取引価格は契約負債として認識し、マイレージの利用に従い収益計上しております。 当該見積りの内容は不確実性が高く、選択するサービスの構成割合が大きく変化した場合は、翌事業年度以降の財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。 (繰延税金資産) 当社は、将来減算一時差異の解消により、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると認められる範囲で繰延税金資産を認識しており、その回収可能性については、「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」(企業会計基準委員会 企業会計基準適用指針第26号)で示されている会社分類、将来加算一時差異の解消スケジュール、収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得及びタックス・プランニング等に基づいて判断しております。 当該見積りは、将来の事業計画を基礎としており、その主要な要素である売上高や利益の予測は、今後の市場動向や原油価格、為替相場の変動等の影響を受け、また、不確実性を伴うことから、繰延税金資産の回収可能性の判断に重要な影響を及ぼします。 将来の不確実な経済状況及び当社の経営状況の変化により、当該見積りに重要な影響が生じた場合には、翌事業年度以降の財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。財務諸表の作成に当たり、資産及び負債又は損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績等の財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しております。 ② 経営成績に重要な影響を与える要因についての分析 当社の財政状態および経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当事業年度の資金の主要な使途を含むキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ 当期のキャッシュ・フローの概況」に記載しております。 当社は、運転資金および設備資金につきましては、事業計画等に照らして、自己資本、銀行からの借入れまたはファイナンス・リース取引により調達しております。 なお、当事業年度末現在における借入金およびリース債務を含む有利子負債の残高は10,820百万円であります。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は9,220百万円であります。 なお、キャッシュ・フロー関連指標は、以下のとおりであります。 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 自己資本比率(%)   17.4   19.6 時価ベースの自己資本比率(%)   36.8   20.5 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   0.6   6.9 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   112.0   7.4 (注)1 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い 2 株式時価総額は、期末株価終値×自己株式控除後の期末発行済株式総数により算出しています。 3 有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち、短期借入金、長期借入金(1年内返済予定を含む)及びリース債務を対象としています。 4 営業キャッシュ・フロー及び利払いは、キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業活動によるキャッシュ・フロー」及び「利息の支払額」を用いています。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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