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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ホーブ

HOB Co.,Ltd.1382 · Standard · 水産・農林業

四季成性いちごの自社品種を持つ農業ベンチャー。夏秋期の国産いちごを洋菓子メーカーへ安定的に供給する。

概要

株式会社ホーブは、北海道上川郡東神楽町に本社を置く、いちご専門の農業バイオ企業である。1987年の創業以来、植物組織培養技術を基盤に、自社開発の四季成性いちご品種「ペチカエバー」(商品名コア)と「ペチカほのか」(商品名夏瑞)の種苗生産から果実販売まで一貫して手がける。売上高約24億円(2025年6月期)、従業員44名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

四季成性品種で国産いちごの端境期を埋める

当社の最大の特徴は、夏秋期(5月~11月)に国産いちごを安定供給できる点にある。一般的な一季成性いちごは冬春期に収穫が集中するため、夏秋期は主にアメリカ産輸入品が使われてきた。当社は四季成性品種を自社開発し、この端境期に特化したビジネスモデルを構築。自社品種「コア」(ペチカエバー、品種登録第26015号)と「夏瑞」(ペチカほのか、第26016号)は、花芽形成に短日・低温条件を必要としない。当社はあえて夏秋期に収穫時期を設定し、付加価値を高めている。生産農家は栽培契約に基づき果実を全量出荷し、当社が洋菓子メーカーなど業務用需要に販売。一段トレーソフトパック梱包とクールコンテナ輸送により、厳しい品質規格を満たしている。

組織培養技術で均一無病苗を量産

当社の技術的基盤は、植物の細胞や組織を無菌的に培養する組織培養技術にある。これにより、ウイルスや病原菌に汚染されていない均一無病苗を短期間で大量に生産できる。商業ベースでの組織培養増殖は変異や馴化の問題から確立が難しく、当社はいちごのほかユリ、ジャガイモ、ニンニクなど多様な植物で技術を確立している。特にいちご苗では、生産農家が自ら苗を増殖する従来の方法から、当社が原苗を供給して果実生産のみに専念できる苗生産分業システムを導入。欧米で一般的なこのシステムを日本で先駆けて実現し、農家の作業負担軽減と苗質の均一化に寄与している。創業当初から研究受託で培った技術が基盤となっている。

四つのセグメントで構成される収益構造

当社グループは、いちご果実・青果事業、種苗事業、馬鈴薯事業、運送事業の4セグメントで構成される。2025年6月期のセグメント売上高は、いちご果実・青果事業が21.5億円(全体の89%)、種苗事業が0.52億円、馬鈴薯事業が0.75億円、運送事業が1.32億円。営業利益ではいちご果実・青果事業が1.58億円と最大の稼ぎ頭だが、グループ全体の売上高は24.1億円、営業利益0.38億円と低採算である。いちご果実事業は夏秋期の自社品種と冬春期の促成いちごを組み合わせ通年販売する。種苗事業は自社品種苗の販売が主力。馬鈴薯事業は種馬鈴薯の生産販売。運送事業は連結子会社エス・ロジスティックスが担い、自社配送と一般荷主の配送を行う。連結子会社は同社1社のみである。

北海道から関東・関西へ広がる販売網

本社・生産拠点は北海道東神楽町に集中。網走物流センター(1989年開設、2013年売却)や東神楽物流センターを経て、現在の物流網は東京本部(江戸川区)と新木場物流センターが首都圏拠点として機能。関西にはかつて事業所を置いたが2018年に閉鎖し、佐賀県鳥栖営業所も2013年に閉鎖。販売は主に洋菓子メーカー向け業務用で、夏秋期は自社品種、冬春期は全国の産地から調達したいちごを供給する。小売店舗は2001年に継承した洋菓子店2店舗を2008年に閉鎖し、卸売専業に。海外展開としては、2019年にロシア・ウラジオストクでペチカほのかの苗供給と栽培指導を実施、2020年には中国市場参入を目的にベルグアースと業務提携を結んでいる。

業界の中での役割は四季成性いちごの育種から苗生産、果実販売までを一貫して行うバイオテクノロジー企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
24億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
0億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/6
事業売上構成比利益利益率
いちご果実・青果22億円88.0%2億円9.1%
種苗1億円4.0%0億円0.0%
馬鈴薯1億円4.0%0億円0.0%
運送1億円4.0%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01いちご果実・青果事業主力

自社品種(ペチカエバー等)を中心に、夏秋期の業務用いちごを洋菓子メーカーへ供給。冬春期は他産地のいちごを買付け、通年供給を実現。ブルーベリー等の青果も販売。

夏秋期業務用国産いちご市場で独自の地位を確立

主な製品・サービス3
自社品種いちご(ペチカエバー、ペチカほのか等)
四季成性で夏秋期に収穫できる業務用いちご。食味・形状・色艶に優れ、ケーキ用として需要が高い。
その他いちご(とちおとめ等)
冬春期に他産地から仕入れる一季成性いちご。業務用として通年供給を支える。
青果(ブルーベリー、バナナ等)
洋菓子材料となる果物や野菜の卸売り。既存の販売網を活用し、商品を拡充している。

02種苗事業主力

自社品種のいちご苗を組織培養技術で量産し、生産農家へ販売。いちご以外にもユリ等の種苗生産を受託。均一無病苗を提供し、農家の負担軽減に貢献。

商業ベースで稼働する組織培養技術

主な製品・サービス2
いちご苗(自社品種)
ウイルスや病原菌に汚染されていない均一無病苗。組織培養で短期間に大量生産され、生産農家に販売される。
その他種苗(ユリ等)
組織培養技術を応用したユリなどの苗生産。受託生産で販売。

03馬鈴薯事業準主力

種馬鈴薯と青果馬鈴薯の生産・販売。「サッシー」「アルバン」等の海外品種の国内販売権を持ち、委託生産を行う。

主な製品・サービス2
種馬鈴薯
栽培用の馬鈴薯の種子。一般流通品種に加え、海外オリジナル品種も取り扱う。
青果馬鈴薯
食用の馬鈴薯。仕入販売を行う。

04運送事業副次

連結子会社の株式会社エス・ロジスティックスが、当社商品を中心とした配送業務を担当。品質保持のための低温輸送や輸送技術を活かし、物流を支える。

製品と技術

四季成性いちご「コア」と「夏瑞」

当社の主力製品は自社開発の四季成性いちご品種である。「コア」(品種登録名ペチカエバー、第26015号)と「夏瑞/なつみずき」(品種登録名ペチカほのか、第26016号)の二つで、いずれも2017年6月に品種登録された。四季成性のため花芽形成に短日・低温条件を必要とせず、周年栽培が可能だが、当社はあえて夏秋期(5月~11月)に収穫時期を設定。果実は鮮やかな果色、きれいな円錐形、適度な果皮の硬さを持ち、食味・食感・香りが高い水準。洋菓子メーカー向け業務用として、大きさ、形状、色艶、傷の有無など厳しい規格を満たす。生産農家にとっては栽培しやすく収量性に優れ、多様な作型に対応できる。

組織培養による均一無病苗の生産システム

当社の種苗事業は、植物組織培養技術を用いて生産した均一無病苗を販売する。通常のいちご栽培では農家が自家増殖するためウイルス感染や苗質劣化が問題となるが、当社は親苗と同一の遺伝子情報を持ちウイルス・病原菌フリーの苗を大量生産できる。商業ベースの組織培養は変異や馴化の難しさから限られた企業しか実現しておらず、当社はいちご以外にもユリ、ジャガイモ、ニンニクなど多様な作物で技術を確立。特にユリの苗生産は現在も受託している。また、生産農家に対して苗をそのまま果実生産用に供給する苗生産分業システムを採用し、農家の作業負担を大幅に軽減。このシステムは欧米では一般的だが日本では先駆けである。

高品質輸送を支える一段トレーソフトパックとクールコンテナ

いちごは高温と衝撃に弱いため、夏秋期の輸送が最大の課題である。当社は生産者から洋菓子メーカーまでの物流を簡素化し、2001年7月にクールコンテナを利用した低温管理・低振動の輸送システムを確立。さらに、スレ・あたりを防ぐ一段トレーソフトパック(柔らかいトレーに各いちごの窪みを設けた梱包資材)を全自社品種に採用し、高品質を保持した長距離流通を実現している。自社品種以外のいちごについても産地の協力を得て同パックへの切り替えを推進。運送は連結子会社エス・ロジスティックスが担い、関東圏を中心に配送。一般荷主からの配送業務受託も行っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

水産・農林業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • いちご果実・青果事業夏秋期業務用国産いちご市場で独自の地位を確立
  • 種苗事業商業ベースで稼働する組織培養技術

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

水産・農林業で低収益、売上横ばいで再建課題を抱える

同社は水産・農林業に属し、水産物の加工・販売などを手がける。直近3期の売上高は25億円、24億円、24億円とほぼ横ばいで推移しており、成長は停滞している。営業利益は全期間でゼロであり、収益性が極めて低い状態が続いている。ライバルである極洋やニッスイなどの大手と比較すると、売上規模は大幅に小さく、競争力の面で劣る。水産業界は原料費や漁獲量の変動に敏感で、同社はコスト管理と収益改善が急務となっている。

強み

  • 長年の取引で、水産物の安定的な調達・供給力。
  • 水産加工の専門技術で、一定の品質を確保。
  • 取引先との関係が強固で、継続的な受注が見込める。
  • 地域密着型の事業で、ローカル需要に強い。

課題

  • 営業利益がゼロで、収益構造の改善が急務。
  • 売上高が横ばいで、新規事業の開拓が必要。
  • 大手と比較して規模が小さく、競争力に課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

水産・農林業の時価総額近傍。太字がホーブ

時価総額で並べると、掲載6社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11381アクシーズ200億円6.8倍
21376カネコ種苗191億円13.5倍
31384ホクリヨウ187億円4.8倍
41383ベルグアース48億円45.4倍
51380秋川牧園42億円189.4倍
61382ホーブ7億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

組織培養の研究受託からスタートした1987年

1987年6月、現会長の髙橋巖が北海道上川郡東神楽町に株式会社ホーブを設立。同年10月には寒冷地作物研究所(現生産事業部)を開設し、各地の農業協同組合等から組織培養技術を使った研究の受託を開始した。創業理念は「バイオテクノロジーをラボラトリーからフィールドへ」。1989年6月には網走事業所を開設し、奈良県品種「サマーベリー」のいちご栽培を開始。1993年11月には初の自社四季成性いちご「セリーヌ」が品種登録(第3754号)され、1995年3月には「ペチカ」が登録(第4293号)された。これにより自社品種開発の基盤が固まり、1998年7月にはペチカの生産産地を東北地方へ拡大する苗供給を開始した。

販売子会社の取得と首都圏進出(1997~2001年)

1997年9月、業務用いちご卸の株式会社西村(千葉県四街道市)を子会社化。これにより首都圏での業務用いちごの通年供給を開始した。1998年7月には東神楽物流センターを新設し、苗の保管冷蔵庫として機能させるとともに、ペチカの生産産地を東北地方へ拡大。2001年7月にはクールコンテナを利用した低温・低振動の輸送システムを確立。同年10月には西村を吸収合併し、同社の葛西事務所を東京本部(江戸川区)に、洋菓子小売店2店舗を継承。さらに新木場物流センターを開設し、首都圏販売の物流基盤を整えた。2003年4月には大阪出張所を開設し、関西圏への販売を開始した。

ジャスダック上場と組織再編(2005~2008年)

2005年8月、ジャスダック証券取引所に株式を上場。2006年4月には大阪出張所を大阪事業所に格上げし、関西圏の販売を強化。2007年5月には同事業所を兵庫県神戸市へ移転し、関西事業所に改称した。2008年4月には物流子会社「株式会社エス・ロジスティックス」を設立し、配送業務を分社化。一方で2001年に継承した洋菓子小売店舗は、2008年5月の江戸川台店と8月の夏見店を相次いで閉鎖し、小売事業から撤退した。2006年12月には四季成性いちご「エスポ」が品種登録(第14538号)されるなど、品種開発も継続された。

品種登録ラッシュと東証市場移行(2010~2017年)

2010年3月に「ペチカサンタ」(第19206号)、同年5月に「ペチカプライム」(第19528号)が品種登録。2013年7月には東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東証JASDAQ(スタンダード)に上場。2013年12月には株式会社ジャパンポテトを子会社化し馬鈴薯事業に参入。2016年10月には子会社のホーブ21とジャパンポテトを吸収合併した。2017年6月には現在の主力品種「ペチカエバー」(商品名コア、第26015号)と「ペチカほのか」(商品名夏瑞、第26016号)が登録。2013年には鳥栖営業所閉鎖と網走物流センター売却、2018年1月には関西事業所を閉鎖し、拠点の集約を進めた。

海外展開と研究協力(2019年以降)

2019年5月、東京農業大学及び極東連邦大学(ロシア)との共同研究に参画し、ウラジオストクでペチカほのかの苗供給と栽培指導を実施。同年12月にはベルグアース株式会社(愛媛県宇和島市)と中国市場参入に向けた業務提携を締結。2020年11月にはセトラスホールディングス(旧協和化学工業)と高温環境向けいちごの共同開発契約を締結。2022年4月には東証市場区分見直しによりスタンダード市場に移行。売上高は2012年6月期の36億円をピークに減少傾向が続き、2025年6月期には24億円まで低下。自社品種の栽培面積減少や猛暑の影響が課題となっている。

年表39件を開く

1980年代

  • 1987年6月創業現代表取締役会長 髙橋巖が北海道上川郡東神楽町において株式会社ホーブを設立
  • 1987年10月寒冷地作物研究所(北海道上川郡東神楽町、現生産事業部)を開設し、各地の農業協同組合等からの組織培養技術を使った研究の受託開始
  • 1989年6月北海道網走市に網走事業所(後の網走物流センター)を開設、併設研究農場においていちご栽培開始(奈良県品種:「サマーベリー」)

1990年代

  • 1993年11月四季成性いちご「セリーヌ」が種苗法品種登録される(登録番号第3754号)
  • 1995年3月四季成性いちご「ペチカ」が種苗法品種登録される(登録番号第4293号)
  • 1997年9月M&A業務用いちご卸の株式会社西村(千葉県四街道市)を子会社化(全株取得)し、首都圏における業務用いちごの通年供給を開始〔同社の事業内容…いちご果実・青果の卸売、青果物の一次加工、洋菓子小売〕
  • 1998年7月北海道産業務用夏秋いちごの物流基地といちご苗の保管冷蔵庫として東神楽物流センター(北海道上川郡東神楽町)を新設
  • 1998年7月ペチカ生産産地の本格的な全国拡大へ向けて東北地方へ苗の供給開始
  • 1998年11月夏秋いちご栽培の研究開発を目的として中富良野研究農場(北海道空知郡中富良野町)を開設
  • 1999年7月夏秋いちご栽培の研究開発を目的として東神楽研究圃場(北海道上川郡東神楽町)を開設

2000年代

  • 2000年11月事業拡大にともない、いちご苗の保管量拡大をはかるため東神楽物流センターの冷蔵・冷凍保管庫を増設
  • 2001年7月クールコンテナを利用することで、低温管理が可能な振動の少ない輸送システムを確立
  • 2001年10月M&A業務用いちごの製販一体化を目的に株式会社西村を吸収合併し、同社葛西事務所を東京本部(東京都江戸川区)として開設、洋菓子小売店舗2店舗を継承
  • 2001年11月業務用いちごの首都圏販売における物流基地として新木場物流センター(東京都江東区)を開設
  • 2003年4月関西圏への販売体制の強化を目的として大阪出張所(大阪府豊中市)を開設
  • 2003年4月網走地区におけるペチカ栽培の研究目的達成により、網走研究農場設備を売却
  • 2005年8月上場株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2006年4月関西以西への営業展開拠点として明確にするため「大阪出張所」を「大阪事業所」へと格上
  • 2006年12月四季成性いちご「エスポ」が種苗法品種登録される(登録番号第14538号)
  • 2007年5月「大阪事業所」を兵庫県(神戸市)へ移転し、「関西事業所」と名称を変更
  • 2008年4月物流子会社「株式会社エス・ロジスティックス」を設立
  • 2008年5月洋菓子小売店1店舗を閉鎖(江戸川台店)
  • 2008年8月洋菓子小売店1店舗を閉鎖(夏見店)

2010年代

  • 2010年3月四季成性いちご「ペチカサンタ」が種苗法品種登録される。(登録番号第19206号)
  • 2010年5月四季成性いちご「ペチカプライム(品種登録名ペチカピュア)」が種苗法品種登録される。(登録番号第19528号)
  • 2010年5月関西以西への販売供給体制を整えるために鳥栖営業所(佐賀県鳥栖市)を開設
  • 2012年5月輸入青果物を扱う子会社「株式会社ホーブ21」を設立
  • 2013年5月鳥栖営業所(佐賀県鳥栖市)を閉鎖
  • 2013年6月網走物流センターを売却
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2013年12月M&A株式会社ジャパンポテトの全株式を取得し子会社化
  • 2016年10月M&A子会社の「株式会社ホーブ21」と「株式会社ジャパンポテト」を吸収合併する
  • 2017年3月東京本部及び新木場物流センターを東京都江戸川区小松川に移転
  • 2017年6月四季成性いちご「ペチカエバー」及び「ペチカほのか」がそれぞれ種苗法品種登録される(登録番号第26015号、第26016号)
  • 2018年1月営業拠点の集約による業務の効率化を図るため、関西事業所を閉鎖
  • 2019年5月東京農業大学、極東連邦大学(ロシア)との共同研究プロジェクトに参画し、ロシア・ウラジオストクにおいて、自社開発いちご品種(品種名:ペチカほのか)の苗供給及び栽培技術の指導を実施
  • 2019年12月いちご種苗事業の海外展開を図り中国市場に参入すべく、ベルグアース株式会社(愛媛県宇和島市)との業務提携契約を締結

2020年代

  • 2020年11月高温環境下での栽培に適するいちご新品種の開発に向け、協和化学工業株式会社(現 セトラスホールディングス株式会社)といちご品種の共同開発契約を締結
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    いちご果実・青果事業の収益拡大

    夏秋期は自社品種「ペチカほのか(夏瑞)」の食味の良さを活かした販売で利益率向上を図り、収量性の高い「コア」等他品種も併用して収益安定化を目指す。高温時期の収穫中断や栽培管理で収穫量確保に努め、生産者の所得向上を支援する。

  2. 02

    種苗事業の収益拡大

    主力の自社品種「ペチカほのか」「ペチカエバー」の種苗販売減少に対応し、耐暑性や省力化に優れた新品種の育成を進める。国内市場に加え海外市場も視野に入れた特色ある新品種を開発し、人工環境下での優良果実生産方法の確立にも取り組む。

  3. 03

    馬鈴薯事業の収益維持

    種馬鈴薯の生産・販売を継続し、国内一般品種に加えて海外育成品種の国内販売権を活用する。生産者減少に対応し、適正な仕入管理により収益を維持する。

  4. 04

    運送事業の収益向上

    物流子会社が関東圏に特化し、配送効率の良い新規配送の受託を推進。配送業務の効率化とドライバー充実による自社配送比率の向上で収益向上を目指す。

  5. 05

    人材の育成と技術継承

    気象変動等に対応できる人材を育成するため、経験を通じた学びを重視。蓄積した栽培・育種技術やノウハウを社内で共有・継承するため、優秀な人材の確保と育成に努める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で44人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は454万円で、9期前と比べて+5.9%平均年齢は42.9歳、平均勤続年数は13.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月59
2017年6月54
2018年6月48
2019年6月42938.210.947
2020年6月42037.911.144
2021年6月41638.912.042
2022年6月42240.112.542
2023年6月42241.512.543
2024年6月43942.814.2420
2025年6月45442.913.4440

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
東神楽物流センター — 北海道上川郡東神楽町46百万円
いちご果実・青果事業、種苗事業
本社 — 北海道上川郡東神楽町28百万円
いちご果実・青果事業、種苗事業、全社
本社 — 埼玉県川口市15百万円
運送事業
中富良野研究農場 — 北海道空知郡中富良野町4百万円
全社
東京本部 — 東京都江戸川区1百万円
いちご果実・青果事業、馬鈴薯事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社 エス・ロジスティックス
    埼玉県川口市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は24億円営業利益0億円前期と比べると増収で、売上が+0.0%。

売上高
+0.0%
24億円
営業利益
0億円
純利益
0億円
営業利益率
0.0%
前期比 +0.0%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高25億円24億円
営業利益0億円0億円
純利益0億円0億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は11億円、営業利益は0億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q700.00
2023年4Q40
2024年1Q400.00
2024年2Q1000.00
2024年3Q8112.50
2024年4Q3−1−33.30
2025年2Q1300.00
2025年4Q1100.00
2026年2Q1300.00
2026年4Q1100.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は36億円から24億円へ67%に減った。直近期の営業利益率は0.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
輸入青果物を扱う子会社「株式会社ホーブ21」を設立
2012年6月3600
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013年6月400−1
2014年6月4721
2015年6月5200
子会社の「株式会社ホーブ21」と「株式会社ジャパンポテト」を吸収合併する
2016年6月45−1−1
2017年6月37−2−4
2018年6月39−1−1
2019年6月3600
2020年6月3200
2021年6月3011
2022年6月2611
2023年6月2511
2024年6月25000.00
2025年6月24000.00
2026年6月24000.00

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高24億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は0億円、売上の0.0%にあたる。営業利益率は業種中央値3.8%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金100.0%24億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比3.8pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.5pt
0.0%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年6月期は営業CFが0億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は3億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年6月00−103
2013年6月−11004
2014年6月3−1−224
2015年6月10015
2016年6月00005
2017年6月−201−23
2018年6月−100−12
2019年6月00103
2020年6月−101−13
2021年6月40−244
2022年6月10015
2023年6月10016
2024年6月−200−24
2025年6月00003

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は11億円。このうち返さなくてよい自己資本が8億円で、自己資本比率は70.7%(業種中央値39.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月1210281.9
2013年6月129379.8
2014年6月1410472.9
2015年6月1310375.6
2016年6月129373.9
2017年6月85356.0
2018年6月84448.6
2019年6月104642.7
2020年6月105548.3
2021年6月106459.2
2022年6月117466.5
2023年6月118371.1
2024年6月118468.5
2025年6月118370.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
3億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
3億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

水産・農林業 12社との比較

同じ水産・農林業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り12社中1位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 9.4%
P25 5.6%P75 11.0%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 3.8%
P25 2.2%P75 11.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 39.6%
P25 35.2%P75 55.2%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 4.4%
P25 2.8%P75 10.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.7%/中央値 2.9%
P25 2.1%P75 3.4%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥878で、1年前と比べて-53.4%過去52週の値幅のなかでは2%の位置にある。

¥878-2.3%1ヶ月-6.7%1年-53.4%時価総額7億円
過去52週の値幅
安値¥828高値¥3,645

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)36.3倍
PBR0.97倍
配当利回り5.69%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月下旬に急落し、7月27日に1040円、翌28日に844円まで下げた後、800円台前半で下げ止まりつつある。8月14日終値873円は52週安値828円に近く、25日移動平均線992円を約12%下回る弱含み相場。一方、7月28日以降は安値圏で横ばいからやや戻す動きで、RSIは31.8と売られ過ぎ圏に接近しており、自律反発の可能性を探る展開。出来高は下げ局面で増加し、売り圧力が意識されたが、直近は減少傾向にあり、需給の落ち着きも見られる。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 43/100)

予想PER36.1倍は業界平均30.52倍を上回り、PBR0.96倍は平均1.38倍を下回る。ROE3.2%と低収益率で、配当利回り5.73%は平均2.79%の約2倍だが、配当性向257.5%と大幅な赤字配当。売上高は24〜25億円と横ばいで、営業利益も0円と停滞。割安と見えるPBRだが、収益力の弱さを考慮すると妥当水準。高配当は維持困難で、今後の業績改善が必須。

指標この会社業種平均
PER (予想)36.3倍
PBR0.97倍1.40倍
ROE3.2%9.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

時価総額7億円、PBR1倍割れ、配当利回り5.7%と割安指標が並ぶ一方、売上高は横ばいで営業利益がゼロ近傍まで圧縮されており、収益力の低下が懸念される。強気派は資産価値と高い配当利回りを評価し、株価下落による投資妙味を指摘する。弱気派は花卉市場の縮小と収益構造の脆さを挙げ、減益トレンドが続くとの見方を示す。

プラスに働く材料7
  • 割安指標と高配当

    PBR0.96倍、配当利回り5.7%と株主還元が手厚く、下値不安が少ない

  • 資産価値の下支え

    簿価を下回る株価で、解散価値に近い水準からの反発余地がある

  • 安定販路の強み

    長年の取引基盤があり、売上高は25億円前後で安定している

  • PBR1倍割れ是正への期待次回株主総会影響

    PBR0.9636倍、ROE3.2%。資本効率改善で1倍超えの期待。

  • 外国人保有1.81%の低位からの買い戻し継続影響

    外国人持ち株比率1.81%と低く、売り圧力が限定的。

  • 予想PER36.1倍の収益回復期待決算発表後影響

    予想PER36.1倍。売上高24億円からの利益率改善を織り込む。

  • 時価総額7億円の小型株ゆえの急伸余地不定影響

    時価総額7億円・売上高24億円。好材料で値がさされやすい。

マイナスに働く材料7
  • 収益力の低下

    営業利益がゼロ近傍まで落ち込み、赤字化のリスクが高まっている

  • 市場縮小の影響

    園芸需要の減少が続けば、中核事業の成長余地が限定的になる

  • 規模の小ささ

    時価総額7億円と流動性が低く、機関投資家の参入障壁になる

  • 営業利益0億円の損益分岐点近傍決算発表後影響

    2024年6月期から3期連続で営業利益0億円、損益分岐点直下。

  • 売上高25→24億円の減少傾向通年影響

    売上高は25億円→24億円→24億円と横ばい圏で縮小。

  • 株価1年で48.63%下落の継続懸念継続影響

    過去1年で株価-48.63%。時価総額7億円と流動性が低い。

  • 高配当利回り5.73%の減配リスク次回株主総会影響

    配当利回り5.73%に対し営業利益0億円、減配懸念が株価抑制。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
花卉市場の需要動向と販売戦略の効果を測る基本指標
営業利益率
収益構造の改善度合いを確認し、赤字転落リスクを把握する
配当性向
高配当の持続可能性と財務の健全性を評価する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは5.69%。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
5.69%
いまの株価に対して
配当性向
257.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年6月5035.1
2024年6月500.0561.3
2025年6月500.0257.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ904人。区分でいちばん多いのは個人・その他90.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が4.0%を占め、残る96.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他86.188.390.991.988.290.3
証券会社5.25.75.42.45.53.9
金融機関2.92.12.12.12.22.2
事業法人4.83.01.12.11.91.8
外国法人0.90.70.31.42.21.8
外国人個人0.20.20.10.00.00.0
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01髙橋 巖40.03
02大辻 英弘3.69
03髙橋 ゆかり2.89
04奥津 大輔2.62
05酒井 直行2.26
06鈴木 直則2.10
07㈱北海道銀行2.10
08JPモルガン証券㈱1.48
09加藤 久美子1.31
10稲葉 邦彦0.81

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で−159%、1株純資産は14期で−24%。直近期のROEは3.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年6月−141,312
2013年6月−761,211
2014年6月971,3087.712.240.1
2015年6月321,3012.540.2
2016年6月−1451,140
2017年6月−537604
2018年6月−84519
2019年6月5957710.714.0
2020年6月386156.423.6
2021年6月14275820.76.7
2022年6月18794421.97.031.1
2023年6月1451,03414.612.535.1
2024年6月261,0102.685.7561.3
2025年6月329933.262.6257.5
2026年6月−37

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/6期の役員報酬は総額48百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
髙橋巖代表取締役 会長73305,000
政場秀代表取締役 社長664,000
柿本輝明取締役635,000
馬場文秀取締役 経営管理部長671,500
堤直美常勤監査役512,500
上田恵一監査役70
吉田周史監査役532,500
雨木若慶67

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)33153612
社外取締役311114
監査役1111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,135字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1)当社グループの事業内容 当社は、「いちご」という農産物において、新しい品種の研究開発から始まり、苗の生産販売から収穫した果実の販売までの全てを行っており、1年365日、洋菓子メーカー等に対して国産いちごを供給しております。 国内で広く一般的に販売されている「とちあいか」「とちおとめ」等のほとんどのいちごは、いちごの中でも一季成性といわれる品種であり、品種特性により収穫時期は主に冬から春に限られます。そのため、夏秋期には一部国産いちごの収穫はあるものの、現在夏秋期に販売されているいちごの大部分はアメリカ合衆国から輸入されたものであり、ケーキにのっているいちごにも輸入品が使用されております。 当社では、四季成性いちご※1「コア」(2017年6月品種登録 品種登録名ペチカエバー)、「夏瑞/なつみずき」(2017年6月品種登録 品種登録名ペチカほのか)の自社品種を有しており、苗の生産及び農家への販売、生産農家で収穫したいちごの仕入及び洋菓子メーカーへの販売までの全てを行うというビジネスモデルを構築しております。この自社品種により、洋菓子メーカーの「夏秋期にも国産いちごを使いたい」という要望にこたえ、1年を通して安定した国産いちごを供給できる体制を構築しております。 この体制を支えているのは、夏秋期に収穫できる自社品種であり、その自社品種苗を均一無病苗※2として量産化できるバイオテクノロジー技術であります。 当社では、いちご以外にも、これまでに構築してきたバイオテクノロジー技術を用いて、その他の苗の研究開発や生産・販売も行っており、また、自社品種の栽培に必要な機器や資材及び収穫した果実の梱包用資材の販売も行っております。さらに、洋菓子メーカー等へケーキ素材となるいちご以外の果物等の販売も行っております。 ※1 いちごには、花芽形成(花となる芽のもとが作られること)に一定の条件を必要とする一季成性いちごと条件を必要としない四季成性いちごがあります。一般に知られているいちごの多くは一季成性いちご(とちおとめ等)であり、一定の条件が整ってはじめて花芽が形成され、果実ができます。一方、四季成性いちごは花芽形成に条件を必要としないため、一年中栽培が可能であります。 ※2 親苗と同じ遺伝子情報をもち、ウイルスや病原菌に汚染されていない苗のことであります。 当社グループは、当社(株式会社ホーブ)と連結子会社1社(株式会社エス・ロジスティックス)で構成されております。報告セグメントは、いちご果実・青果事業、種苗事業、馬鈴薯事業及び運送事業の4つのセグメントとなります。 当社グループの事業内容及び当社と連結子会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 (いちご果実・青果事業 当社) 当社がいちご果実(自社品種いちご果実・その他いちご果実)、青果及び農業用生産・出荷資材の仕入販売を行っております。 (種苗事業 当社) 当社が自社品種のいちご苗を生産し、生産農家へ販売しております。また、いちご以外の種苗についても、食用ユリなどの生産を受託し販売を行っております。 (馬鈴薯事業 当社) 当社が種馬鈴薯の生産販売及び仕入販売と、青果馬鈴薯の仕入販売を行っております。 (運送事業 株式会社エス・ロジスティックス) 株式会社エス・ロジスティックスが、当社の商品等を中心とした配送業務を行っております。 以上に記載した事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 [事業系統図] (2)四季成性いちご ①一季成性と四季成性 一般に知られている「いちご」は、秋になって日照時間が短くなり、気温が低下してくると花芽形成(花となる芽のもとが作られること)されます。その後、冬になってさらに気温が下がると休眠状態となり、春になり気温の上昇とともに休眠から覚めて、成長し、花が咲き、果実となります。八百屋あるいはスーパーマーケット等で広く一般的に販売されている「とちあいか」「とちおとめ」「紅ほっぺ」等のほとんどのいちごが、この花芽形成の条件(夜の長さが12時間以上となる日が連続するという短日条件、あるいは温度の低下という低温条件)を必要とする一季成性品種のいちごであります。そのため、国産いちごの主な収穫時期は、概ね12月(クリスマスの需要にあわせて人工的に必要な条件を作って収穫時期を早めたもの)から5月頃までとなっております。 一方、四季成性品種は、花芽形成に日照時間の長短や低温であるという条件を必要としないため、一季成性品種と違い一年中栽培収穫が可能であります。 当社の自社品種「ペチカエバー」「ペチカほのか」は、この四季成性品種のいちごであり、一年中栽培収穫が可能であります。しかしながら、当社では一季成性いちごが収穫できず国産いちごの端境期となる5月から11月の夏秋期に自社品種の収穫時期を設定しております。 業務用※1に使われる国産いちごの出荷量が少ない夏から秋にかけて、当社の品種は、国産夏秋いちごとして付加価値を高めております。 ※1 洋菓子メーカー等でケーキのトッピング用あるいはスポンジのサンド用として使用されるいちごのことであります。スーパーマーケット等で販売されているいちご(生食用いちご)と同じものですが、ケーキの上を飾るため、食味・食感だけでなく、大きさ、形状、色艶、スレ・あたり(手で触れたり、いちご同士あるいは他のものと擦れたりあたったりすることによって、いちごの表面にできる小さなピンクに変色した部分)などの傷の有無等、メーカーごとに厳しい規格があります。 ②自社品種の特徴 いちごに関して重要なことは、生産農家にとっては病虫害に対する耐性があり、作りやすく、収穫量・生産性に優れていることであり、消費者にとっては、安心・安全であり、なおかつ、食味・食感、甘みと酸味のバランス、香り、円錐形の形状、色艶のどれもが水準以上であることであります。また、洋菓子メーカーは、消費者のニーズに合わせながら、必要なサイズ(大きさ)のものを必要な量だけ安定的に供給されることを望んでおります。当社の品種は、こうしたどの要望にも応えうる品種であると考えております。 自社品種は、四季成性が強く季節を問わず安定して花芽を形成するため、安定的に連続して果実を収穫することができます。さらに、苗の定植時期によって収穫時期をコントロールしやすく多様な作型で栽培できるため、生産農家にとって生産作物の計画に組込みやすい品種です。 また、食味・食感の良さ、豊かな香り、鮮やかな果色、きれいな円錐形をした果形、輸送性に問題がない程度の適度な果皮の硬さ等高い水準の果実品質を有しております。 (3)事業の特徴 当社の事業の特徴は、「いちご」という農産物において、育種※1から苗の生産・販売、栽培指導、果実の仕入・販売までのそれぞれの事業において特徴、優位性を持っているだけではなく、川上から川下までの事業を行うことで、それらが有機的に結びついて、当社の総合力として発揮されていることにあります。 また、この総合力は、生産農家や洋菓子メーカー等とのつながりによって補強され、いちご果実の生産者側及び消費者側それぞれの情報を的確に吸収し、ニーズに合った情報をそれぞれに還元できることにもつながっております。 当社は、自社品種を作り上げた培養技術、さらに自社品種を基盤に展開してきたトータルサービスが当社の特徴であると考えております。 ※1 交配などにより新しい形質を持つ品種を作り出すことであります。 ①育種(種苗の研究開発) 当社は、研究開発の結果、2010年3月に「ペチカサンタ」(品種登録番号 第19206号)、2010年5月に「ペチカプライム」(品種登録名ペチカピュア 品種登録番号 第19528号)、さらに2017年6月に「コア」(品種登録名ペチカエバー 品種登録番号 第26015号)、「夏瑞/なつみずき」(品種登録名ペチカほのか 品種登録番号 第26016号)の品種登録をそれぞれ行いました。 これらの育種過程で培われた技術を駆使し、中富良野研究農場及び東神楽研究圃場の研究農場においてさらなる新品種の開発を鋭意進めております。 ②種苗生産(組織培養※1) ・組織培養技術 当社は、バイオテクノロジーのひとつである植物組織培養技術を使い、優良な均一無病苗※2を短期間で大量に作り出す技術を有しております。この苗増殖技術によって、当社の自社品種苗を生産し、販売しております。組織培養による増殖技術は、近年実験室段階では急速に進歩しましたが、変異が多発しやすくまた馴化※3の効率が低い等の問題から、商業的技術として確立されたものは多くはなく、商業ベースにのっているものは限られております。当社では、いちごはもとよりアルストロメリア、ユリ、クロユリ、アヤメ、胡蝶蘭、カトレア、ジャガイモ、ヤマイモ、アスパラガス、ニンニク、ニラ等の多様な植物についての増殖技術を確立しており、ユリについては、現在も苗生産を受託しており、組織培養技術を使って苗を増殖し、生産販売しております。 ・苗生産の分業システム 国内のいちごの主要産地では、原苗を生産する段階から圃場増殖を繰り返しているため、ウイルス等への感染など病虫害が発生する可能性が高くなり、苗質劣化の問題が年々増大しております。 また、いちごの生産に限らず、農作業の軽減化及び効率化が強く求められておりますが、国内のいちご生産農家の多くは、都道府県等の地方公共団体あるいは農業協同組合から病虫害に罹患していない健康な苗を親苗として購入し、自前の農場施設内で栽培しながら増殖させ、増えた子苗を果実生産用の苗として使用しております。いちご生産農家は、果実生産だけではなく苗生産の期間も合わせると1年365日毎日いちごの栽培に係わっていることになります。 欧米諸国では、いちご生産農家が苗を購入し、増殖することなくそのまま果実生産用に使用する苗生産分業システムが広く一般的に普及しております。当社の自社品種苗においても、果実生産用の苗として、優良な均一無病苗を生産農家が必要とするときに、必要な数量だけ提供する苗生産分業システムを確立しており、生産農家の作業負担軽減に大きく貢献しております。 ※1 植物の細胞あるいは葉、茎、根や芽などの器官を無菌的に培養することであります。 ※2 親苗と同じ遺伝子情報をもち、ウイルスや病原菌に汚染されていない苗のことであります。 ※3 環境に馴れ、順応することであります。組織培養の苗は培養容器の中で生育したため、容器から出した際に温度や湿度の変化に対応できず、枯死する場合が多くなります。そこで、温度や湿度の変動をできるだけ抑えた条件で外気に触れさせる必要があります。 ③いちごの栽培研究及び栽培指導 当社は、夏秋期におけるいちごの栽培生産技術の向上をはかるために、中富良野研究農場及び東神楽研究圃場において、自社品種の栽培研究を継続して行ってきております。 自社品種の生産の主力は全国各産地の生産農家であります。 当社では、いちご栽培のプロフェッショナルである従業員が中心となって、全国各地の自社品種生産産地に出向き、各生産農家の栽培・生育状況を実際に目で確認して、きめ細かく的確に助言、指導を行っております。この指導により、生産農家の収穫実績は上がっており、信頼も得られ、当社にとっても規格の統一された優良ないちごが安定的に入荷されるようになってきております。 ④いちご果実・青果の販売 ・通年安定供給 当社は、国産業務用いちごの販売に関して、自社品種を販売する夏秋期だけではなく、夏秋期以外の時期も含め最高の品質のものを1年間安定して供給すること、1年365日対応することを原則としております。そのため、当社は、夏秋期以外の冬から春にかけてのシーズンには全国のいちご産地からその時期における最高品質のいちご(とちおとめなど)を買付け、販売しております。 冬から春にかけてのシーズンには生食用いちごが豊富に生産出荷されているため、当社としても業務用いちごを確保することは比較的容易でありますが、夏秋期においてはいちごの生産自体が少なくなるため、自社品種の生産出荷量を夏秋期を通じて安定して確保することが重要となっております。 当社の特色は、自社品種の苗を販売して終わるのではなく、その成果である果実を買付け販売することで、国産いちごの流通量が少なくなる夏秋期に国産いちごを安定供給でき、冬から春にかけてのいちごのシーズンと合わせ、業務用国産いちごの通年安定供給ができることであります。 ・輸送技術 一般にいちご果実は、30℃を超える高温に弱く、また果皮がやわらかいため衝撃にも弱く、夏秋期の栽培、輸送にはあまり適しておりません。しかし当社は、夏秋期の業務用国産いちごがほとんどなかった十数年前から、この夏秋期に生産、販売を行っており、夏秋期において特に顕著に現れる諸問題を解決するため、輸送技術の研究に力を注いでまいりました。 その結果、生産農家から洋菓子メーカー等までの物流を簡素化し、また、クールコンテナ等を利用することで、低温管理され、なおかつ振動の少ない輸送システムを実現いたしました。さらに、スレ・あたり※1を防ぐ一段トレーソフトパック※2の採用により、高品質を保持した長距離流通を実現しております。当社では、全産地の自社品種について一段トレーソフトパックを採用しており、自社品種以外のいちごについても、産地の協力を得て一段トレーソフトパックに切替えております。 こうした研究、努力により、当社は、業務用としての国産いちごを冬から春にかけてだけではなく、一年中安定して供給できるような産地・流通・販売のシステム構築に成功しております。 ・その他の果実、青果の販売 当社は、いちご以外にもブルーベリー、バナナ、キウイ、メロン等の洋菓子の材料となる果物や野菜の卸売りも手がけております。これらの青果は、いちご果実の販売先と重複するため、新たな輸送手段及び輸送ルートを構築する必要がなく、販売先数の増加とともに、今後も当社の収益拡大に期待ができます。 ※1 手で触れたり、いちご同士あるいは他のものと擦れたりあたったりすることによって、いちごの表面にできる小さなピンク色に変色した部分のことであります。 ※2 やわらかい材質のトレーにそれぞれのいちごの規格に合わせた窪みをつけた梱包用資材であります。この窪みの中にいちごを並べて輸送することでスレ・あたりを防ぐことができます。 ⑤種馬鈴薯等の生産販売 日本国内に一般流通している品種「男爵」「メークイン」等の種馬鈴薯、青果馬鈴薯の仕入販売はもとより「サッシー」「アルバン」等の海外オリジナル品種の国内販売権を有し、種馬鈴薯を委託生産し、販売しております。
経営方針・対処すべき課題3,049字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものである。 (1)経営方針 当社の社名ホーブ「HOB」は、「Horticultural Biotechnology(施設園芸の生命科学技術)」及び「Hokkaido Biotechnology(北海道の生命科学技術)」の2つのことから名付けられており、「研究室の中だけで行われていた組織培養のバイオテクノロジー技術を実際の農業の中で活かしていこう、そのバイオテクノロジー技術を活かすことで北海道の農業を活性化させる一助となろう」という想い、「バイオテクノロジー技術を北海道の大地に根付かせよう」というのが、当社の出発点でありました。 当社はバイオテクノロジー技術を使って苗を生産し、その苗を販売するということから、さらに収穫された果実を販売するところまで事業分野は広がっております。 当社グループは、農業を基盤とし農業に立脚しながらも、農業そのものを事業として行っていくのではなく、農業生産者と消費者をつなぐかけ橋となり、当社の有する種苗、技術、情報を積極的に提供していくことによって、農業の活性化に寄与していくことを事業の根幹としております。今後も、当社の原点「バイオテクノロジーをラボラトリーからフィールドへ」、そして「消費者とともに日本の農業を考え、農業活性化の一助を担う」心積もりを経営の根幹をなす経営理念として捉えていきたいと考えております。 (2)当社グループを取巻く環境 ①国内農業の現状 国内農業については、依然として厳しい状況が続いております。原材料価格の高騰は農業用資材コストに反映される一方で、農産物の価格に全てを転嫁することは難しく、国内農業生産者の所得が確保しづらい状況にあります。また後継者不足、高齢化が言われ、農業生産者の減少といった現状に直面しているものと認識しております。 また、農産物の輸入自由化が進み、海外から様々な農産物が入ってくるようになり、輸入量は増大し、国内農産物の自給率は依然として低いままで推移しております。 しかしながら、最近の食の問題から消費者の安全、安心志向は強まり、国産の農産物に対する消費者の関心は高まっており、より良いものあるいは安全、安心という付加価値農産物を作る動きもあります。また新規就農者や農業生産法人を積極的に設立する動きも増え、企業が農業ビジネスへ参入するなどの変化が生じております。 ②業務用いちごの現状 いちごは、農業生産物の中では極めて付加価値の高い作物と言われております。しかし、いちごは高い鮮度が要求され、衝撃、高温等の環境変化に弱いため、輸送や長期保存が難しい農業生産物であります。 現在、業務用いちごは、概ね12月から5月頃までは栃木県や福岡県を中心とした一季成性いちご※1が中心となっております。また6月から11月まではアメリカ産輸入いちごが大部分を占めており、2024年のいちご果実(生鮮)の輸入量は約2.8千トン(大部分が6月から11月までの6か月間に輸入される)であります。 アメリカ産輸入いちごは、一般に、国産に比べ食味、食感に大きく劣ると言われており、果皮が硬く、輸送性が高いため、国産いちごの供給量が少ない夏から秋にかけて、業務用として国内に入ってきております。 ※1 いちごには、花芽分化形成(花となる芽のもとが作られること)に一定の条件を必要とする一季成性いちごと条件を必要としない四季成性いちごがあります。一般に知られているいちごの多くは一季成性いちごであり(とちおとめ等)、一定の条件(夜の長さが12時間以上となる日が連続する短日条件と温度の低下という低温条件)が整ってはじめて花芽が形成され、果実ができます。 (3)優先的に対処すべき業務上及び財務上の課題 ①いちご果実・青果事業の収益拡大 当社は、夏秋期において自社いちご品種「ペチカほのか(商品名:夏瑞/なつみずき)」「ペチカエバー(商品名:コア)」を中心に販売しております。生産者の高齢化等で自社品種の栽培面積は減少傾向にあり、近年の猛暑の影響も重なって出荷数量が減少しております。これに対処すべく、出荷時期を早めるような栽培管理を試み、高温時期の収穫を中断し、しっかりと栽培株を休ませることで秋以降の収穫量確保を図ります。また、「夏瑞/ なつみずき」の優位性である食味の良さを活かした販売展開により利益率向上を図り、生産者の所得向上を目指します。さらに、収量性の高い「コア」及び他品種も併用することで、夏秋期の収益の安定化に努めてまいります。 促成いちご販売時期においては、近年の品種の切替わりによる出荷動向や、市場相場価格の動向を勘案し、採算性を重視した仕入および販売体制を継続いたします。 ②種苗事業の収益拡大 種苗事業は、自社品種「ペチカほのか」と「ペチカエバー」の種苗の販売を主力としております。当社は創業から30年以上にわたり夏秋いちごの新品種の開発に取り組んでまいりました。しかしながら、生産者の高齢化や温暖化などの栽培環境の変化により、自社品種の栽培面積は減少し、それに伴い種苗の販売本数も減少しております。今後も同様の状況が続くことが予想されることから、耐暑性の向上や栽培管理の省力化に向けた新品種の育成を目指します。さらに、あらゆる栽培環境に適応し、国内にとどまらず海外の市場でも求められる特色のある新品種の開発を進め、種苗事業の収益拡大に努めます。 また、温度、湿度、光などの条件を制御した人工環境下での優良果実の生産方法の確立に取り組み、近年の猛暑等の気象変動に対応してまいります。 ③馬鈴薯事業の収益の維持 馬鈴薯事業においては、主に種馬鈴薯の生産販売及び仕入販売を行っております。当社は、「男爵」や「メークイン」といった国内の一般品種の取扱いのほか、一般品種とは異なる食味、加工適正、病虫害抵抗性といった特性を持つ海外で育種された馬鈴薯品種の国内販売権を有しております。種馬鈴薯の生産者も年々減少傾向にあることから、海外の品種及び一般品種も含めた適正な数量の仕入管理を継続することで、馬鈴薯事業の収益の維持に努めてまいります。 ④運送事業の収益の向上 運送事業を行う子会社「株式会社エス・ロジスティックス」は営業基盤を関東圏に特化し、事業を展開しております。物流業界は2024年問題もあり、いかに配送効率の良い新規配送を受託するかが重要となっております。それに向けた営業の推進はもとより、配送業務の効率化、ドライバーの充実を図り自社配送の比率を高めることで、収益の向上を目指してまいります。 ⑤人材の育成について 当社の事業は、農業と密接に関わっております。近年の農業を取り巻く環境は多様に変化しており、気象変動等に対する有効的な対処が必要となっております。それは短期間で習得できるものではなく、机上の学習だけでは得ることができない経験を通じて学んでいくことが重要であります。 また、当社は永年に亘り夏秋いちごの品種開発も行っております。当社がこれまで蓄積してきた栽培、育種に関する技術、ノウハウを社内で共有、継承していくために、今後も優秀な人材の確保、育成に努める方針であります。
事業等のリスク5,784字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①自社品種苗及びいちご果実の生産・販売について a.天候の影響について 当社の主要な事業は、自社品種等を中心としたいちご苗の生産及び生産農家への販売、各生産農家からの果実の仕入及び洋菓子メーカーへの販売であります。 果実の生産はビニールハウス内で行っておりますが、気温及び日照等、天候の影響を受けることとなります。そのため、天候不順によって果実収穫量が大きく影響されないように、生産産地を北海道から東北地方へと広げてきており、さらに、天候不順であっても収穫量が大きく減少しないような栽培技術・ノウハウを蓄積してきており、生産農家に対する栽培指導の徹底に努めております。 しかしながら、天候不順の影響は完全に回避できるものではなく、猛暑、冷夏、日照不足、台風といった気象条件の変化により収穫量が変動し、当社の業績に影響を与える可能性があります。 b.生産農家との契約について 当社は、自社品種苗等を生産農家に販売し、そこから収穫される当社の規格に合った果実を買取って、全国の洋菓子メーカー等に供給しております。生産農家との間で毎年「栽培契約書」を締結しておりますが、契約書の中には、当社の選果規格に合致した果実を当社が全量買取ることを内容とした条項があります。自社品種の果実は、主にケーキのトッピング(飾り)として使われるため、選果規格は厳格なものとなっております。そのため、粒の小さいものや形の整っていないもの等は規格外となり買取りの対象から外れ、当社が必要とする規格のもののみが入荷されております。 この契約により夏秋期の自社品種の果実はすべて当社から販売されることとなるメリットがありますが、天候条件等によっては収穫果実の規格あるいは時期の偏りが生じることがあります。そのような場合には、取引先の洋菓子メーカー等にいち早く情報提供を行い、使用規格の変更を依頼するなどの対応を講じておりますが、それでも販売しきれないほどの偏りが生じた場合には、当社が在庫を抱えることとなり、果実の廃棄の発生により、当社の業績に影響を与える可能性があります。 c.自社品種苗の生産について 自社品種苗の生産は、組織培養から始めておよそ3年の期間を要するため、苗販売計画に基づいた見込み生産を行っております。苗販売計画は適時見直しを行い、修正が生じた場合には苗の生産も販売計画に合わせて調整しております。ただし、販売計画修正のタイミングによっては、生産調整が間に合わない場合もあり、過剰となった苗の廃棄が発生し、当社の業績に影響を与える可能性があります。 d.育種開発について 新たな種苗の開発は、様々な形質を持った系統を掛け合わせ、生育を繰り返していく中で、より優れた形質を持つ種苗を選抜していく手法が用いられます。掛け合わせと選抜の繰り返しの中から品種として確立され栽培収穫されるようになるまでには、5年から10年程度の長い期間を要します。当社は、2010年に高温時でも品質の安定した果実を生産することのできる「ペチカサンタ」、「ペチカプライム(品種登録名ペチカピュア)」の2品種を種苗登録いたしました。また、2017年には、食味の良い「夏瑞/なつみずき(品種登録名ペチカほのか)」、収量性が極めて高い「コア(品種登録名ペチカエバー)」を種苗登録し、現在はこれら2品種の生産を行っております。 当社は、優良形質がホモ※1であり、かつ水準以下の形質の少ない系統の選抜に成功しております。現在、これらを交配親とした新たな特性を持つ系統を多数選抜しており、今後も優秀な品種の開発を鋭意進めてまいります。 都道府県などでも四季成性いちごの品種開発を進めておりますが、今後新しいタイプの優秀な四季成性いちご品種が開発された場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ※1 遺伝子は必ず対となって存在しております。同じ遺伝子が対になっていることをホモ(AA)、異なる遺伝子の場合はヘテロ(Aa)と称します。ホモの場合は交配した場合すべての組み合わせにAが含まれ、その形質が高頻度で子孫に発現します。たとえばペチカの優秀な形質がホモになっていれば、交配で得られる子孫もその優秀な形質を高頻度で持っていることになります。 e.病虫害について 農産物は、屋外の圃場やビニールハウス内で栽培及び生産するため、ウイルス等への感染及び害虫の発生を防ぐことは極めて難しい問題であります。 当社は、自社品種での病虫害の発生を防ぐため、生産産地との連絡を密にし、栽培技術指導者が実際に苗・果実の生育状況を確認し、早期に異常を発見するように努めております。 しかしながら、完全な防除が困難であるため、不測の病虫害が大量、広域に発生した場合、見込みどおりの成果が得られず当社の業績に影響を与える可能性があります。 ②特定人物(経営者)への依存について 代表取締役髙橋巌は、当社の創業者であり、創業以来当社の事業を推進してきております。当社では、同氏への依存度を軽減するために、2013年9月からは、当社グループ全体の経営を統括する代表取締役会長に髙橋巌が就任し、日常的な経営を執行する代表取締役社長に政場秀が就任しております。今後も同氏に過度に依存しない経営体制の構築を進めるべく、役職員の質的向上に注力していく所存であります。しかしながら、同氏の業務遂行が何らかの理由により困難となった場合、当社の事業展開や業績などに影響を与える可能性があります。 なお、同氏は、当連結会計年度末現在において、当社の発行済株式総数の40.04%を保有する筆頭株主であります。 ③運送事業について 子会社である株式会社エス・ロジスティックスにおいて運送事業を行っております。その事業に影響を与える可能性がある事項といたしましては、環境規制をはじめ、その他法的規制などの変更・強化や、世界的な石油情勢の変動に起因する燃料費の高騰があります。また、運送業務の遂行にあたっては、安全と輸送品質の向上に努め、徹底した運行管理をいたしておりますが、万一、重大な事故が発生した場合には信用低下のみならず、補償問題や営業停止などの行政処分を受ける可能性があり、これらの事象も運送事業の遂行に影響を与える可能性があります。 ④馬鈴薯事業について 種苗及びいちご果実生産と同様、天候不順や病虫害の発生により、見込み通りの成果が得られず、業績に影響を与える可能性があります。 ⑤法的規制について 当社の事業及び製・商品等に対する法的規制は下表のとおりであります。 許可・承認の種類   有効期限   監督官庁   関連する法律 品種登録       農林水産省   種苗法 「ペチカピュア」(登録番号第19528号)(商品名ペチカプライム) 「ペチカエバー」(登録番号第26015号)(商品名コア) 「ペチカほのか」(登録番号第26016号)(商品名夏瑞/なつみずき)   2035年5月 2042年6月 2042年6月 (注) 当社が保有する種苗法登録品種「ペチカピュア」「ペチカエバー」並びに「ペチカほのか」に有する育成者権の存続期間は、上記のとおりであります。この育成者権の存続する間は、当社以外の者がこの3品種の種苗や果実の売買等を行うことができないこととなっており、当社は独占的に利用する権利を有しております。育成者権の存続期間が終了した後は、これら3品種の苗や果実を自由に栽培、利用することが可能となるため、そのときの状況によっては、当社の経営戦略や業績に影響を与える可能性があります。 ⑥経営成績の変動要因について 当社グループの主要な経営指標等の推移は、以下のとおりであります。 回次   第35期   第36期   第37期   第38期   第39期 決算年月   2021年6月   2022年6月   2023年6月   2024年6月   2025年6月 売上高(千円)   3,039,041   2,604,674   2,489,362   2,519,019   2,412,711 経常利益(千円)   109,438   149,666   138,790   38,094   39,466 親会社株主に帰属する当期純利益(千円)   108,305   142,243   110,353   20,012   24,712 純資産額(千円)   577,179   719,374   787,717   769,645   756,207 総資産額(千円)   974,949   1,081,368   1,108,040   1,123,842   1,069,690 a.特定品目への依存について 当社グループの売上高構成は、いちご果実売上高の比重が高く、当連結会計年度の売上高に占めるいちご果実の構成比は81.4%となっております。そのため、天候による収穫量の変化、販売価格の低下、消費者の嗜好の変化等により、当社の経営戦略及び業績に影響を与える可能性があります。 売上高 (千円)   前々連結会計年度 2023年6月期   前連結会計年度 2024年6月期   当連結会計年度 2025年6月 構成比 (%)   前期比 (%)       構成比 (%)   前期比 (%)       構成比 (%)   前期比 (%) いちご果実・青果事業   2,149,645   86.4   94.1   2,234,644   88.7   104.0   2,153,986   89.3   96.4 (内訳)いちご果実 (うち自社品種)   1,865,645 (303,289)   75.0 (12.2)   94.2 (92.2)   1,991,324 (213,185)   79.1 (8.5)   106.7 (70.3)   1,963,658 (216,988)   81.4 (9.0)   98.6 (101.8) 青果   244,896   9.8   109.3   209,907   8.3   85.7   147,372   6.1   70.2 資材   39,103   1.6   49.7   33,412   1.3   85.4   42,955   1.8   128.6 種苗事業   93,042   3.7   103.0   61,012   2.4   65.6   52,124   2.1   85.4 馬鈴薯事業   123,099   4.9   91.2   77,317   3.1   62.8   74,657   3.1   96.6 運送事業   123,575   5.0   128.6   146,044   5.8   118.2   131,943   5.5   90.3 計   2,489,362   100.0   95.6   2,519,019   100.0   101.2   2,412,711   100.0   95.8 (注)いちご果実の( )は、自社品種果実で内書きであります。 b.特定の取引先への依存度が高いことについて いちご果実・青果の販売先のうち、トーワ物産株式会社、株式会社シャトレーゼ、三井物産流通グループ株式会社の上位3社に対する販売金額は、当連結会計年度において41.2%を占めております。いちご果実・青果事業の販売先は当連結会計年度において308社程度となり、上記販売先3社に対する販売金額の割合を低下させるべく、販売先の拡大を積極的にはかっております。 しかしながら、これら会社との取引の継続性や安定性は保証されていないため、これら会社の販売、価格政策、商品戦略の変更など取引関係等が変化した場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。 相手先   前連結会計年度 2024年6月期   当連結会計年度 2025年6月期 割合(%)       割合(%) 株式会社シャトレーゼ(千円)   327,731   13.0   436,280   18.1 三井物産流通グループ株式会社(千円)(※)   284,906   11.3   293,270   12.2 トーワ物産株式会社(千円)   336,444   13.4   264,669   11.0 ※ 2024年4月よりベンダーサービス株式会社から三井物産流通グループ株式会社に社名変更しております。 c.市場相場価格について 促成期(12月頃から5月頃まで)のいちご果実は、青果市場において相場価格が形成されます。しかし、夏秋期(6月頃から11月頃まで)の国産いちごのほとんどは市場を経由しないため、価格は洋菓子メーカー等との交渉により決めており、促成いちごとは違い市場相場価格から受ける影響は少なくなっております。 当社が仕入、販売する促成期のいちごの価格は、市場相場価格(主に東京都中央卸売市場大田市場)に基づいて決めております。例年、12月のクリスマス時期にはデコレーションケーキの飾りとしての需要の高まりから価格は高騰し、それをピークに価格は安くなります。例えば、2024年12月における東京都中央卸売市場大田市場の「とちおとめ」の市場相場価格(Lサイズ1パック当たり価格)は、クリスマス時期に1,200円になり、2025年1月には450円まで低下しております。このように促成いちごの市場相場価格は変動があるため、当社のいちご果実売上高および利益に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,961字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、景気に緩やかな回復基調が見られるものの、ウクライナ情勢や中東情勢の緊迫をはじめとした不安定な国際情勢、アメリカの政策動向による国内経済への影響、世界的な資源価格の高騰や円安が大幅な物価上昇を招くなど、先行きが不透明な状況が続いております。 このような状況の中、当社グループにおきましては、自社品種「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)の生食用販売、業務用販売を中心に、いちご果実及びその他青果物の販売に注力してまいりました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ54,152千円減少し、1,069,690千円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ40,714千円減少し、313,482千円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ13,437千円減少し、756,207千円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の業績は、売上高は2,412,711千円(前期比4.2%減少)、営業利益は38,066千円(前期比16.4%増加)、経常利益は39,466千円(前期比3.6%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は24,712千円(前期比23.5%増加)となりました。 当連結会計年度の当社グループが営む事業は、いちご果実・青果事業、種苗事業、馬鈴薯事業、運送事業の4事業となっております。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (いちご果実・青果事業) いちご果実・青果事業の主力商品は業務用いちご果実であります。当連結会計年度においては、夏秋期は「コア」(品種登録名「ペチカエバー」)、「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)などの自社開発品種と輸入いちごを、その後は国産促成いちご(とちあいか、とちおとめ、紅ほっぺなど)を主に販売しております。 自社品種の出荷時期となる夏秋期については、「夏瑞/なつみずき」の販売が引き続き好調に推移いたしました。しかしながら、本州を中心とした猛暑の影響で、他品種も含めた国産いちごの出荷数量が8月後半から減少いたしました。自社品種の主力産地である北海道については、前年ほどの厳しい残暑はなかったものの、高齢化による自社品種の栽培面積の減少もあり、夏秋期の国産いちごの取扱数量は前年に比べ減少いたしました。 12月のクリスマス時期にかけては、猛暑により促成いちごの定植が全国的に遅れましたが、秋の気温が高めで推移し、生育は前進傾向となりました。クリスマス前の寒波の影響も重なったことで、12月中旬のいちご果実の市場への入荷量は減少し、特に西日本で品薄の状況が続きました。この状況を事前に想定し、全国の生産地から計画的な調達を行いました。原材料の高騰等による取引先のいちご果実の使用数量の減少もあり、売上高は前年に比べ減少したものの、市場相場価格が高騰した西日本に供給できたことで、利益は確保することができました。 年明けから2月までは、市場へのいちご果実の入荷量が少なく、市場相場価格は前年に比べ高値となり、事前に販売価格を決定していた一部の取引先に対して利益が圧縮される要因となりました。3月からは入荷量が増加し、市場相場価格が高値で推移した前年の同時期に比べて価格は下がり、利益を確保することができました。既存取引先からの受注数量の増加も寄与し、下半期の売上高、利益は前年を上回りました。 その他の青果物におきましては、コンビニエンスストアをはじめとした既存取引先において、フルーツの使用量が減少したことで、売上高、利益ともに前期を下回りました。 この結果、当連結会計年度におけるいちご果実・青果事業の売上高は2,153,986千円(前期比3.6%減少)、営業利益は158,137千円(前期比7.2%増加)となりました。 (種苗事業) 種苗事業は、自社いちご品種の「ペチカほのか」(商品名「夏瑞/なつみずき」)と「ペチカエバー」(商品名「コア」)を生産販売しております。自社いちご品種苗の販売先となる生産者は、一部を除き、栽培契約に基づいて、生産するいちご果実を当社に出荷しております。 当連結会計年度におきましては、既存産地において栽培面積が拡大し種苗の販売本数が増加いたしましたが、いちご新品種の共同開発業務の終了に伴い、売上高、利益ともに減少いたしました。 この結果、当連結会計年度における種苗事業の売上高は52,124千円(前期比14.6%減少)、営業利益は15,494千円(前期比48.8%減少)となりました。 (馬鈴薯事業) 馬鈴薯事業は、主に種馬鈴薯の生産販売、仕入販売と、青果馬鈴薯の仕入販売からなり、主要売上品である種馬鈴薯には、秋から春にかけて販売する春作と夏に販売する秋作の2体系がありますが、そのメインは春作種馬鈴薯です。 秋作向けにおいて前年の原種生産の不作により本年の種馬鈴薯の生産面積が減少したために、種馬鈴薯の供給が不足し、販売数量が減少いたしました。春作向けにおいては、取扱い数量が減少したものの仕入価格の上昇に伴う販売価格の見直しを行ったことで、利益は確保することができました。 この結果、当連結会計年度における馬鈴薯事業の売上高は74,657千円(前期比3.4%減少)、営業利益は4,212千円(前期比803.9%増加)となりました。 (運送事業) 運送事業は、連結子会社「株式会社エス・ロジスティックス」が行っております。関東圏を中心とした事業展開で当社の商品配送を中核としつつ、一般荷主からの配送業務受託も行っております。 当連結会計年度におきましては、受託業務の見直し、集約を進めたことで、売上高は前期を下回りました。利益につきましては、引き続き利益率が高く、効率の良い配送を自社配送に切り替えを進めたことで、外注費の圧縮を図ることができ、前期を上回りました。 この結果、当連結会計年度における運送事業の売上高は131,943千円(前期比9.7%減少)、営業利益21,523千円(前期比25.8%増加)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、期首残高から45,411千円減少し、当連結会計年度末現在において306,105千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動の結果取得した資金は16,111千円(前期は159,782千円の使用)となりました。これは主に、仕入債務の減少額47,828千円があった一方で、税金等調整前当期純利益40,876千円、減価償却費19,707千円の計上があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動の結果使用した資金は19,533千円(前期は24,709千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出21,081千円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は41,989千円(前期は41,904千円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額37,993千円があったことによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日  至 2025年6月30日)   前年同期比(%) 種苗事業(千円)   27,525   117.5 馬鈴薯事業(千円)   3,793   56.1 全社(千円)   9,825   76.7 合計(千円)   41,145   95.7 (注)1 金額は当期製品製造原価によっております。 2 全社の記載額は、新品種の開発及び栽培方法の研究のため研究圃場を有しており、研究開発段階で生産されたいちご果実を販売しているための製品製造原価であります。 b.仕入実績 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日  至 2025年6月30日)   前年同期比(%) いちご果実・青果事業(千円)   1,675,785   95.8 馬鈴薯事業(千円)   53,521   94.2 合計(千円)   1,729,306   95.7 (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 c.受注実績 当社は見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 d.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日  至 2025年6月30日)   前年同期比(%) いちご果実・青果事業(千円)   2,153,986   96.4 種苗事業(千円)   52,124   85.4 馬鈴薯事業(千円)   74,657   96.6 運送事業(千円)   131,943   90.3 合計(千円)   2,412,711   95.8 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 2024年6月期   当連結会計年度 2025年6月期 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社シャトレーゼ   327,731   13.0   436,280   18.1 三井物産流通グループ株式会社(※)   284,906   11.3   293,270   12.2 トーワ物産株式会社   336,444   13.4   264,669   11.0 ※ 2024年4月よりベンダーサービス株式会社から三井物産流通グループ株式会社に社名変更しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態 (流動資産) 流動資産は、前連結会計年度末と比較し48,327千円減少し、当連結会計年度末936,566千円となりました。これは主に現金及び預金が減少したことによるものであります。 (固定資産) 固定資産は、前連結会計年度末と比較して5,824千円減少し、当連結会計年度末で133,124千円となりました。これは主に繰延税金資産が減少したことによるものであります。 (流動負債) 流動負債は、前連結会計年度末と比較して46,516千円減少し、当連結会計年度末で158,516千円となりました。これは主に買掛金が減少したことによるものであります。 (固定負債) 固定負債は、前連結会計年度末と比較して5,801千円増加し、当連結会計年度末で154,966千円となりました。これは主に長期借入金が減少したものの退職給付に係る負債、役員退職慰労引当金が増加したことによるものであります。 (純資産) 純資産は、前連結会計年度末と比較して13,437千円減少し、当連結会計年度末で756,207千円となりました。この結果、自己資本比率は70.7%になっております。 b.経営成績 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、2,412,711千円となりました。 いちご果実・青果事業の主力商品は業務用いちご果実であります。当連結会計年度においては、夏秋期は「コア」(品種登録名「ペチカエバー」)、「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)などの自社開発品種と輸入いちごを、その後は国産促成いちご(とちあいか、とちおとめ、紅ほっぺなど)を主に販売しております。 自社品種の出荷時期となる夏秋期については、「夏瑞/なつみずき」の販売が引き続き好調に推移いたしました。しかしながら、本州を中心とした猛暑の影響で、他品種も含めた国産いちごの出荷数量が8月後半から減少いたしました。自社品種の主力産地である北海道については、前年ほどの厳しい残暑はなかったものの、高齢化による自社品種の栽培面積の減少もあり、夏秋期の国産いちごの取扱数量は前年に比べ減少いたしました。12月のクリスマス時期については原材料の高騰等による取引先のいちご果実の使用数量の減少もあり、売上高は前年に比べ減少いたしました。下半期については、既存取引先からの受注数量の増加も寄与し、前年同時期を上回りました。その他の青果物におきましては、コンビニエンスストアをはじめとした既存取引先において、フルーツの使用量が減少したことで前期を下回りました。この結果、当連結会計年度におけるいちご果実・青果事業の売上高は2,153,986千円(前期比3.6%減少)となりました。 種苗事業は、自社いちご品種の「ペチカほのか」(商品名「夏瑞/なつみずき」)と「ペチカエバー」(商品名「コア」)を生産販売しております。自社いちご品種苗の販売先となる生産者は、一部を除き、栽培契約に基づいて、生産するいちご果実を当社に出荷しております。当連結会計年度におきましては、既存産地において栽培面積が拡大し種苗の販売本数が増加いたしましたが、いちご新品種の共同開発業務の終了に伴い売上高は減少いたしました。この結果、当連結会計年度における種苗事業の売上高は52,124千円(前期比14.6%減少)となりました。 馬鈴薯事業は、主に種馬鈴薯の生産販売、仕入販売と、青果馬鈴薯の仕入販売からなり、主要売上品である種馬鈴薯には、秋から春にかけて販売する春作と夏に販売する秋作の2体系がありますが、そのメインは春作種馬鈴薯です。秋作向けにおいて前年の原種生産の不作により本年の種馬鈴薯の生産面積が減少したために、種馬鈴薯の供給が不足し、販売数量が減少いたしました。また、春作向けにおいても取扱い数量が減少いたしました。この結果、当連結会計年度における馬鈴薯事業の売上高は74,657千円(前期比3.4%減少)となりました。 運送事業は、連結子会社「株式会社エス・ロジスティックス」が行っております。関東圏を中心とした事業展開で当社の商品配送を中核としつつ、一般荷主からの配送業務受託も行っております。当連結会計年度におきましては、受託業務の見直し、集約を進めたことで、売上高は前期を下回りました。この結果、当連結会計年度における運送事業の売上高は131,943千円(前期比9.7%減少)となりました。 (売上原価) 売上原価は、当連結会計年度において1,862,636千円となりました。また、売上高原価率は77.2%となり、この結果、売上総利益は550,075千円となりました。 (販売費及び一般管理費) 販売費及び一般管理費は、当連結会計年度において512,008千円となりました。これは、運搬費155,852千円、給料及び手当92,258千円などによるものであります。この結果、営業利益は38,066千円となりました。 (営業外収益および営業外費用) 営業外収益は、当連結会計年度において1,578千円となり、営業外費用は、当連結会計年度において179千円となりました。この結果、経常利益は39,466千円となりました。 ②キャッシュ・フローの分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報の分析・検討内容 a.キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 なお、当社グループのキャッシュ・フロー関連指標の推移は次のとおりであります。 項目   2023年6月期   2024年6月期   2025年6月期 自己資本比率(%)   71.1   68.5   70.7 時価ベースの自己資本比率(%)   124.7   152.6   144.5 債務償還年数(年)   0.1   -   0.2 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   1,537.6   -   90.0 (注)自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 債務償還年数:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い ※営業キャッシュ・フローはキャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いにつきましては、キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 ※2024年6月期の債務償還年数とインタレスト・カバレッジ・レシオは営業キャッシュ・フローがマイナスのため記載しておりません。 b.資本の財源及び資金の流動性 当社グループが営む事業における資金需要の主なものは、仕入活動、生産活動に必要となる運転資金、販売費及び一般管理費等の営業活動費用、研究開発費によるものの他、生産・配送設備等に係る設備資金であります。 これらの資金需要に対し、内部資金の活用を基本としつつ、一部設備資金については金融機関からの借入により資金調達を行っております。また、最需要期となるクリスマス期を含めた運転資金の効率的な調達のために金融機関と当座貸越契約を締結するなど、必要な資金枠を確保しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。また、この連結財務諸表の作成にあたり必要と思われる会計上の見積りについては、合理的な基準に基づいて実施しております。当社グループの連結財務諸表及び財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5「経理の状況」の1.連結財務諸表等「注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」及び2.財務諸表等「注記事項(重要な会計方針)」にそれぞれ記載しております。また、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5「経理の状況」の1.連結財務諸表等 「注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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