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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ホクリヨウ

Hokuryo Co., Ltd.1384 · Standard · 水産・農林業

北海道を地盤に採卵鶏約225万羽を飼養し、生産からGP工場での選別包装・販売まで一貫体制で鶏卵を供給する。

概要

ホクリヨウは北海道札幌市に本社を置く鶏卵専門の農業・食品企業である。2026年3月期の売上高は231億円、営業利益50億円(営業利益率21.7%)と高い収益性を示す。自社で雛の育成から生産、加工、販売まで一貫して行い、北海道内で約225万羽の採卵鶏を飼養し、道内市場で高いシェアを占める。近年は業務用冷凍食品やデザート原料向けの供給を拡大し、海外輸出にも取り組む。

単一セグメントで完結する鶏卵一貫体制

ホクリヨウは鶏卵事業のみの単一セグメントで構成される。生産部・製造部・営業部が連携し、雛の育成から成鶏の飼育、採卵、選別包装、販売までを自社内で完結させる。最大の特徴は、流通会社を通さずにスーパーや業務用顧客へ直接販売する点にある。これにより消費者のニーズを素早く生産に反映できる。2026年3月期の販売実績は鶏卵が225億円と全体の97.7%を占め、残りは液卵や加工食品、鶏糞肥料、レンダリング品が占める。北海道に5つの成鶏農場と5つのGP工場(選別包装工場)を持ち、全工場がFSSC22000認証を取得している。

北海道内225万羽と東北3農場で広がる生産基盤

道内の生産拠点は札幌・登別・北見・十勝・千歳の5農場で、すべてウインドレス鶏舎を採用し野生動物の侵入を防ぐ。2026年3月末時点の道内飼養羽数は約225万羽で、北海道全体の採卵鶏飼養羽数(2024年2月時点で約452万羽)の約半分を占める。道外では岩手県に盛岡・はまなすの2農場、宮城県に吉目木農場を保有し、東北でもGP工場を3か所運営する。道内の雛は自社育成農場(早来農場)で育成した強健な清浄雛を使用する一方、道外では外部から大雛を購入する。2022年からは吉目木農場で平飼い(エイビアリー)卵の生産を開始し、アニマルウェルフェア対応品を拡充している。

直販比率100%と差別化されたブランド卵戦略

道内のGP工場で製造された鶏卵はほぼ100%問屋を通さず取引先に直接販売される。自社ブランドとして「PG卵モーニング」「サラダ気分」「雛の巣」などを展開し、さらに取引先ごとにプライベートブランドやOEMも提供する。特殊卵(栄養素強化など)の販売比率が高く、高価格設定が可能な点が収益性を支える。東北地区では従来問屋売りが中心だったが、盛岡支店・仙台支店を通じた直接販売を拡大中。2021年からは香港向け輸出も開始し、北海道産卵と東北産卵を供給している。

投資と財務体質:自己資金で賄う設備投資と無借金経営

2026年3月期の設備投資総額は36.8億円で、すべて自己資金で賄った。資産合計は234億円、負債合計は58.8億円と低水準で、純資産は175億円に達する。長期借入金は減少傾向にあり、実質的に借入金に依存しない財務体質を築いている。当期純利益は38.6億円と前期比77%増加し、営業活動によるキャッシュフローは60.8億円の収入。流動性も高く、現金及び預金は73億円。高い収益性と堅実な投資で、鳥インフルエンザ対策や老朽鶏舎の建て替え、新技術導入に継続的に資金を振り向けている。

業界の中での役割は鶏卵の一貫生産・販売会社(北海道・東北で展開)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
231億円
営業利益
50億円
営業利益率
21.6%
純利益
39億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01小売・スーパー向け鶏卵販売主力

道内のスーパーを中心に、問屋を介さず直接販売。自社ブランド卵(PG卵モーニング、サラダ気分など)やプライベートブランドをOEM供給し、栄養素を付与した特殊卵の販売比率が高いのが特徴。

主な製品・サービス3
PG卵モーニング
自社ブランドの鶏卵。安全・安心な生産体制で、北海道内のスーパーなどで販売される。
サラダ気分
自社ブランドの鶏卵。サラダなど生食向けに適した品種・飼料管理で生産される。
雛の巣
自社ブランドの鶏卵。安心・安全な飼育環境で生産された高品質な卵。

02業務用(ホテル・レストラン・製菓等)向け鶏卵販売準主力

ホテル、レストラン、パン・ケーキ店などの業務用にも鶏卵を幅広く供給。液卵や温泉卵などの加工品も手がけ、加工品分野への拡大を進めている。

主な製品・サービス2
液卵
卵を割卵・殺菌した液体状の卵製品。業務用の製菓・製パンなどで利用される。
温泉卵
卵を低温で加熱し、白身が半熟状態の卵製品。業務用として提供される。

03輸出(香港)副次

2021年から香港市場向けに道産卵の輸出を開始。東北の農場からも輸出しており、ブランドの現地定着を目指す。

主な製品・サービス1
鶏卵(輸出用)
北海道・東北で生産された鶏卵を香港向けに輸出。現地の食品安全基準を満たす高品質な卵。

製品と技術

主力はブランド卵とプライベートブランド卵

ホクリヨウの主力製品は殻付きの生食用鶏卵である。自社ブランドとして「PG卵モーニング」「サラダ気分」「雛の巣」を展開し、いずれも北海道内のスーパーで広く販売される。さらに取引先ごとにプライベートブランドやOEMも提供し、消費者向けだけでなくホテル・レストラン・パン・ケーキ店などの業務用にも供給する。特殊卵(栄養素強化・DHA強化など)の販売比率が高いことが収益性の源泉であり、通常卵よりも高価格で取引される。卵殻には賞味期限とトレーサビリティ番号(ユビキタスコード)を印字し、改ざんを防止している。

ケージフリー卵エイビアリーと平飼い卵への取り組み

アニマルウェルフェアへの対応として、2020年より宮城県吉目木農場で平飼い卵の生産を開始し、2022年からは多段式平飼い(エイビアリー)卵に拡大した。このエイビアリー卵は北海道内の育成農場で育成した雛を宮城に移送して生産される。販売は関東、東海、東北、北海道の各エリアで行われ、2023年からはマヨネーズやタルタルソースの原料としての販売も始まった。ケージフリー卵は欧州で普及が進んでおり、日本でも認知度が高まっていることから、ホクリヨウは北海道内でも同品目の生産拡大を計画している。

液卵・温泉卵で加工分野へ拡大した輪厚工場

2016年12月に北海道北広島市に輪厚液卵工場を新設し、翌2017年1月から液卵(殺菌液卵)と温泉卵の本格製造を開始した。液卵は業務用のマヨネーズ、タルタルソース、菓子・パン原料として供給される。温泉卵は小売り・業務用ともに展開。この工場は将来の加工品分野拡大の第一歩と位置付けられている。現在も主原料としての液卵販売に加え、2025年にはアジア向け加工食品の輸出可能性を探るなど、新たな加工品の開発と販路開拓を進めている。

徹底した食品安全管理:FSSC22000とトレーサビリティ

ホクリヨウの全GP工場(道内5か所、東北3か所)はFSSC22000認証を取得している。HACCP手法を導入し、全自動の品質検査を実施。卵はバーコンベアで農場と工場が直結し、当日産卵分を即日処理する。2005年からはトレーサビリティ制度を導入し、卵殻に賞味期限とユビキタスコードを印字。生産農場から製造工場までの追跡が可能で、パックの日付改ざんを防止する。飼料は動物性蛋白質を一切含まない植物性飼料が主流で、全雛にサルモネラワクチンを接種。技術部には専任の獣医が在籍し、衛生・栄養・獣医学の観点から研究を続けている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

水産・農林業のなかでの位置

養豚大手、業績好調で収益性向上

ホクリヨウは売上高約200億円の養豚事業が主体の企業で、同業他社の極洋やニッスイが水産加工中心であるのに対し、畜産(特に豚肉)に特化している。最近の業績は好調で、営業利益率が9.8%から21.7%へ急上昇しており、収益性が大きく改善している。

強み

  • 豚肉生産に集中し、一貫管理体制で品質とコスト競争力を強化。
  • 営業利益率が10%から20%超へ急伸、収益基盤が飛躍的に改善。
  • 独自ブランド豚の展開など、差別化された製品を提供。
  • 国内需要が底堅く、輸出依存度が低いため市況変動の影響を受けにくい。

課題

  • 飼料原料の国際価格高騰が収益を圧迫する可能性がある。
  • 豚コレラなどの感染症発生により、生産量が大幅に減少するリスク。
  • 同業他社との価格競争が激しく、収益率の維持が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

水産・農林業の時価総額近傍。太字がホクリヨウ

時価総額で並べると、掲載9社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11379ホクト726億円11.4倍
21301極洋568億円8.2倍
31375ユキグニファクトリー466億円15.7倍
41381アクシーズ200億円6.8倍
51376カネコ種苗191億円13.5倍
61384ホクリヨウ187億円4.8倍
71383ベルグアース48億円45.4倍
81380秋川牧園42億円189.4倍
91382ホーブ7億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

飼料・乾麺販売から畜産専門会社へ転換した1949〜1972年

1949年5月、北海道小樽市に北海道糧食株式会社として創業。当初は飼料販売と乾麺の製造販売を手掛けたが、1956年8月に乾麺事業から撤退し、飼料事業に集中する。その後1963年4月には札幌市にブロイラー・食肉販売の大丸札幌大屋商店を設立。1964年9月には札幌郡広島村に広島畜産センター(現札幌農場)を建設し本格的な養鶏事業を開始する。しかし飼料部門は1972年1月にニップン飼料へ営業譲渡し、同年2月には社名を株式会社ホクリヨウと変更。畜産物の生産販売専門会社として再スタートを切った。

養豚事業に進出した1977年と養鶏基盤の拡充

1977年7月、余市郡赤井川村に赤井川畜産センターを建設し養豚事業をスタート。同時期に養鶏事業も拡大し、1980年5月には登別養鶏の資産を取得して登別養鶏ファームを設立、1981年6月に北見市の東養鶏場、1986年5月に十勝ポートリーと次々に養鶏場を買収した。1987年7月には若めす育成専用の北海道若めすを設立し、自社育成体系を整える。これらの拠点は後にホクリヨウ生産へ統合される母体となった。1988年4月には赤井川畜産センターを分社化し、養豚と養鶏で組織を分離した。

生産子会社を統合し効率化を進めた2000年代

2004年3月、販売部門のホクリヨウ畜産を本体に吸収合併すると同時に、生産部門の登別ポートリー・北見ポートリー・十勝ポートリー・北海道若めす・ホクリヨウ赤井川畜産センター・北海道エス・ピー・エフ畜産センターを合併し、株式会社ホクリヨウ生産を設立。これにより生産拠点を一元化した。2008年9月にはホクリヨウ生産を再び本体に吸収合併し、完全な一体運営体制を築く。2009年には千歳ポートリーを設立、住吉たまごの営業権を取得するなど道内での生産基盤を強化した。

養豚撤退と本州進出、上場に至る2010〜2015年

2010年3月、養豚生産部門を北海道中央牧場として分離し、同年4月にエスフーズへ売却、養豚事業から完全撤退。以後は鶏卵一本に集中する。2014年4月には日本配合飼料から株式会社第一ポートリーファームの全株式を取得し、本州(岩手・宮城)での養鶏事業を開始。2015年2月、東京証券取引所市場第二部に上場。同時に公募増資と第三者割当増資を実施し、資本金を10.5億円に拡大。同年中には輪厚液卵工場を新設し、食品事業(畜肉販売)をエスフーズ北海道に譲渡した。

鳥インフル対策とケージフリー卵への転換期(2016〜2026年)

2023年4月、千歳農場で高病原性鳥インフルエンザが発生。以降、再発防止のための設備投資(野生動物侵入防止の塀、カラス対策、最新型鶏舎への建て替え)を毎年実施している。2022年秋からは宮城県吉目木農場でエイビアリー(多段式平飼い)卵の生産を開始し、アニマルウェルフェア対応品を拡売。2026年3月期には売上高231億円、営業利益50億円を達成。2027年度までに千歳農場の老朽鶏舎更新を完了する計画である。

年表25件を開く

1940年代

  • 1949年5月創業北海道小樽市に北海道糧食株式会社を設立、飼料販売及び乾麺の製造販売を開始

1950年代

  • 1956年8月乾麺事業から撤退

1960年代

  • 1963年4月創業札幌市にブロイラー及び食肉販売の専門会社として、株式会社大丸札幌大屋商店を設立
  • 1964年9月札幌郡広島村に北海道糧食株式会社の畜産部門として広島畜産センターを建設(現札幌農場)し本格的な養鶏事業をスタート

1970年代

  • 1972年1月飼料部門をニップン飼料株式会社に営業譲渡し飼料販売事業から撤退
  • 1972年2月商号変更北海道糧食株式会社を株式会社ホクリヨウと商号変更、畜産物の生産販売の専門会社として再スタート
  • 1977年7月余市郡赤井川村に肉豚生産の赤井川畜産センターを建設、養豚事業をスタート

1980年代

  • 1980年5月創業登別市の登別養鶏の資産を取得、株式会社登別養鶏ファームを設立(1996年9月株式会社登別ポートリーに商号変更、現登別農場)
  • 1981年6月創業北見市の東養鶏の資産を取得、株式会社東養鶏場を設立(1996年9月株式会社北見ポートリーに商号変更、現北見農場)
  • 1986年5月創業河東郡音更町の養鶏場諌山飼料店の資産を取得、株式会社十勝ポートリーを設立(現十勝農場)
  • 1987年7月創業勇払郡早来町に若めす育成専用の株式会社北海道若めすを設立(現早来農場)
  • 1988年4月創業養豚部門の赤井川畜産センターを分社化し、株式会社ホクリヨウ赤井川畜産センターを設立

2000年代

  • 2004年3月M&A販売部門を集約すべくホクリヨウ畜産株式会社を株式会社ホクリヨウに合併。生産部門を集約すべく株式会社登別ポートリーを母体として、株式会社北見ポートリー、株式会社十勝ポートリー、株式会社北海道若めす、株式会社ホクリヨウ赤井川畜産センター、株式会社北海道エス・ピー・エフ畜産センターを合併し株式会社ホクリヨウ生産とする
  • 2008年9月M&A株式会社ホクリヨウ生産を株式会社ホクリヨウに合併
  • 2009年2月創業株式会社千歳ポートリーを設立
  • 2009年9月株式会社住吉たまごの営業権を取得

2010年代

  • 2010年3月創業株式会社北海道中央牧場を設立し養豚生産部門を分離
  • 2010年4月株式会社北海道中央牧場をエスフーズ株式会社へ売却し養豚事業から撤退
  • 2010年9月株式会社白樺ファームの成鶏部門の資産を取得(現千歳成鶏農場)
  • 2011年3月M&A株式会社千歳ポートリーを合併
  • 2011年7月株式会社白樺ファームの育成部門の資産を取得(現千歳育成農場)
  • 2013年2月株式会社サークル商事の営業権を取得
  • 2013年12月資本金1,000千円増資し、300,750千円へ
  • 2014年4月M&A日本配合飼料株式会社から本州での養鶏事業の展開を目的として株式会社第一ポートリーファームの全株式を取得し連結子会社化
  • 2015年2月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場、資本金577,325千円 第三者割当増資330千株の実施で、資本金647,532千円 東京証券取引所市場第一部に指定変更 公募増資1,000千株の実施で、資本金1,055,000千円 北海道北広島市に輪厚液卵工場を新設 吸収分割の方法により、札幌支店・小樽営業所・旭川支店・北見支店・釧路支店の畜肉販売等の食品事業をエスフーズ北海道株式会社に譲渡 宮城県多賀城市にGP工場新設(多賀城GP)子会社株式会社第一ポートリーファームが、宮城県栗原市の農場買収(吉目木農場)子会社株式会社第一ポートリーファームを吸収合併(簡易合併・略式合併)東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    ケージフリー卵の拡販と用途拡大

    アニマルウェルフェアに対応したケージフリー卵(エイビアリー)の生産拡大(宮城・北海道)と、販売チャネルの多角化、マヨネーズ等加工品原料としての販売強化に取り組む。

  2. 02

    海外事業の強化と輸出拡大

    アジア向けに鶏卵・発酵鶏糞肥料に加え、加工食品の輸出可能性を探る。海外M&Aや資本参加も積極的に検討し、成長戦略を描く。

  3. 03

    生産性向上によるコスト削減と防疫強化

    老朽鶏舎の最新設備への建替え、GP工場の統廃合を進め、生産製造コスト削減と鳥インフルエンザ予防を同時に推進する。

  4. 04

    鳥インフルエンザ感染防止対策の徹底

    野生動物侵入防止のための塀建設やカラス対策投資を継続。千歳農場では最新型鶏舎への更新投資を2027年度までに完了させる。

  5. 05

    人材の育成と多様な人材獲得

    採用環境の厳しさに対応し、年間休日増・初任給引上げに加え、外国人正社員の採用を開始。国籍問わず優秀な人材を獲得し、若手・経営層別研修を継続する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で259人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は501万円で、10期前と比べて+18.3%平均年齢は45.7歳、平均勤続年数は11.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年8月238
2017年8月242
2018年3月237
2019年3月42343.69.6207
2020年3月41043.19.5229
2021年3月41644.09.9235
2022年3月41545.510.9242
2023年3月44445.511.0252
2024年3月45845.711.6248
2025年3月47346.512.0250760
2026年3月50145.711.52591,931

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)61.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
千歳農場・GP — 北海道千歳市2,236百万円
鶏卵事業
札幌農場・GP・鶏卵センター — 北海道北広島市1,986百万円
鶏卵事業
吉目木農場 — 宮城県栗原市金成片馬合1,595百万円
鶏卵事業
はまなす農場・GP — 岩手県九戸郡洋野町1,341百万円
鶏卵事業
盛岡農場・GP・支店 — 岩手県岩手郡岩手町1,093百万円
鶏卵事業
早来農場 — 北海道勇払郡早来町664百万円
鶏卵事業
登別農場・GP・営業所 — 北海道登別市619百万円
鶏卵事業
多賀城GP・支店 — 宮城県多賀城市556百万円
鶏卵事業
輪厚液卵工場 — 北海道北広島市515百万円
鶏卵事業
本社・札幌支店 — 札幌市白石区500百万円
鶏卵事業
ほか6件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社第一ポートリーファーム(注)2
    岩手県岩手郡岩手町 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は231億円営業利益50億円前期と比べると増収増益で、売上が+19.1%、利益が+163.2%。

売上高
+19.1%
231億円
営業利益
+163.2%
50億円
純利益
+77.3%
39億円
営業利益率
21.6%
前期比 +11.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高225億円231億円
営業利益33億円50億円
純利益23億円39億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は59億円、営業利益は11億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+22.9%、営業利益は+22.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q49−2
2024年1Q48918.86
2024年2Q491020.47
2024年3Q50612.05
2024年4Q42−1
2025年2Q8944.510
2025年4Q1051514.312
2026年2Q1152521.718
2026年4Q1162521.621
2027年1Q591118.68

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年8月期からの15期で、売上は104億円から231億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は21.6%。売上は5期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年8月10442
2013年8月10742
日本配合飼料株式会社から本州での養鶏事業の展開を目的として株式会社第一ポートリーファームの全株式を取得し連結子会社化
2014年8月13241
東京証券取引所市場第二部に株式を上場、資本金577,325千円 第三者割当増資330千株の実施で、資本金647,532千円 東京証券取引所市場第一部に指定変更 公募増資1,000千株の実施で、資本金1,055,000千円 北海道北広島市に輪厚液卵工場を新設 吸収分割の方法により、札幌支店・小樽営業所・旭川支店・北見支店・釧路支店の畜肉販売等の食品事業をエスフーズ北海道株式会社に譲渡 宮城県多賀城市にGP工場新設(多賀城GP)子会社株式会社第一ポートリーファームが、宮城県栗原市の農場買収(吉目木農場)子会社株式会社第一ポートリーファームを吸収合併(簡易合併・略式合併)東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行
2015年8月156117
2016年8月1571610
2017年8月1601714
2018年3月91106
2019年3月12821
2020年3月13422
2021年3月13121
2022年3月154912
2023年3月178147
2024年3月1892317
2025年3月19419209.822
2026年3月231505021.639

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高231億円のうち、営業利益として残るのは50億円21.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は39億円、売上の16.9%にあたる。営業利益率は業種中央値3.8%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.0%157億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.4%24億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益21.6%50億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
32.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+17.9pt
21.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+14.4pt
16.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+15.0pt
24.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
16.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
21.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが61億円、投資CFが−21億円で、差し引きのフリーCFは40億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は73億円で、売上の3.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年8月7−7−1011
2014年8月11−5−6612
2015年8月14−107422
2016年8月20−175329
2017年8月22−230−128
2018年3月11−3−4831
2019年3月5−2911−2419
2020年3月19−11−6822
2021年3月6−9−5−314
2022年3月18−8−101018
2023年3月25−180725
2024年3月34−13−72139
2025年3月32−23−7942
2026年3月61−21−94073

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年3月期の総資産は234億円。このうち返さなくてよい自己資本が175億円で、自己資本比率は74.9%(業種中央値39.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年8月80374346.1
2013年8月83394446.9
2014年8月97395840.6
2015年8月112535947.6
2016年8月130706053.7
2017年8月140835759.3
2018年3月150896159.3
2019年3月149886159.1
2020年3月147895860.8
2021年3月143915263.5
2022年3月1551025365.3
2023年3月1681076163.8
2024年3月1781235569.3
2025年3月1921425173.7
2026年3月2341755974.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
73億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
154億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
59億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

水産・農林業 12社との比較

同じ水産・農林業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE12社中1位あたり、逆に低いのは自己資本比率12社中2位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
24.4%/中央値 9.4%
P25 5.6%P75 11.0%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
21.6%/中央値 3.8%
P25 2.2%P75 11.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.9%/中央値 39.6%
P25 35.2%P75 55.2%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
19.1%/中央値 4.4%
P25 2.8%P75 10.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.6%/中央値 2.9%
P25 2.1%P75 3.4%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,212で、1年前と比べて+4.9%過去52週の値幅のなかでは18%の位置にある。

¥2,212-0.3%1ヶ月+10.8%1年+4.9%時価総額187億円
過去52週の値幅
安値¥1,952高値¥3,385

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)4.8倍
PER (会社予想)8.2倍
PBR1.89倍
配当利回り3.62%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で+8.51%と上昇し、25日移動平均線(2042円)を+7.4%上回って推移。7月17日に1957円まで下落後、8月13日に2171円まで急伸し、8月17日は2193円。52週高値3385円にはなお43%の水準で、戻り待ちの売り圧力が警戒される。出来高は7月17日に6.4万株と急増した後、8月13日には7.06万株と高水準。RSIは74.68と過熱圏にあり、短期的な調整リスクに注意。週足では25日線を明確に上抜け、上昇トレンドが継続するかが焦点。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 90/100)

PERは4.8倍と業界平均30.45倍を大幅に下回り、PBRも1.87倍と平均1.39倍をやや上回るが、ROEは24.4%と高水準。配当利回りは3.65%と平均2.77%を上回る。直近の業績は大幅な増益で、収益性が向上している。割安ながら高ROEと増益が続き、配当も魅力的。業界平均との比較で明確に割安であり、成長性も兼ね備えている。

指標この会社業種平均
PER (実績)4.8倍30.4倍
PER (予想)8.2倍
PBR1.89倍1.40倍
ROE24.4%9.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

ホクリヨウは、農業の6次産業化で高い収益性を実現しており、売上高・利益とも順調に拡大している。強気派は、業務用冷凍食品やデザート原料の需要増に支えられ、今後も成長が続くと見る。一方、弱気派は、天候や原材料価格の変動に業績が左右されやすいことや、加工食品市場の競争激化を懸念する。また、2025年3月期から2026年3月期にかけての売上高の急増は、特別要因による一時的なものではないかという見方もある。両者の対立点は、この成長の持続性と、農業特有のリスクをどう評価するかにある。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性

    2026年3月期は営業利益率21.7%と非常に高く、農業ビジネスでは突出。

  • 成長継続

    売上高は3年で178億円から231億円へ約30%増加。

  • 6次産業化の恩恵

    加工・販売まで自社で行うことで、付加価値の取り込みが可能。

  • 2026年3月期の営業利益50億円予想、前期比2.6倍決算発表後影響

    営業利益は前期19億円から31億円増の50億円、営業利益率は21.65%へ急改善する

  • 売上高231億円は前期比19%増収で成長基調決算発表後影響

    売上高は前期194億円から37億円増の231億円、増収が利益拡大を牽引する

  • 純利益39億円、PER4.8倍の割安修正余地不定影響

    時価総額186億円、純利益39億円でPER4.8倍、予想PER8.2倍との乖離が修正されれば上昇余地

  • 配当利回り3.65%が株価下支え継続影響

    配当利回りは3.65%と高く、株主還元姿勢が業績変動時の下支えとなる

マイナスに働く材料7
  • 天候リスク

    主力のジャガイモは天候に左右され、不作時は調達コスト増。

  • 競争激化

    冷凍食品市場は参入が相次ぎ、価格競争の可能性。

  • 業績の急変

    2026年3月期の売上高急増は特別要因の懸念。

  • 予想PER8.2倍は営業利益の一過性を示唆不定影響

    実績PER4.8倍に対し市場予想PERは8.2倍、翌期以降の利益低下を織り込むと株価調整

  • 営業利益率21.65%は前期実績9.79%の2倍超決算発表後影響

    営業利益率は前期比11.86ポイント上昇、達成できない場合の失望売りが大きい

  • 時価総額186億円の小型株、流動性薄継続影響

    外国人持株比率5.73%と低く売買代金が細り、まとまった売りで株価が乱高下する

  • 営業利益のブレ31億円、業績予想リスク通年影響

    前期19億円、今期50億円と営業利益の変動幅が31億円に達し、予想外の需給変動で下振れ

次の決算で確かめる点
売上高成長率
6次産業化の取り組みが市場で受け入れられているかの指標。
営業利益率
高収益体質が持続するか、特に加工品の採算性を注視。
冷凍食品の販売動向
主力事業の需要の伸びを確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から+85.7%いまの株価に対する利回りは3.62%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
3.62%
いまの株価に対して
配当性向
28.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年8月1413.6
2017年8月157.110.4
2018年3月150.024.2
2019年3月10−33.316.4
2020年3月100.0107.0
2021年3月100.035.9
2022年3月1550.010.7
2023年3月2033.322.7
2024年3月40100.020.4
2025年3月7075.027.1
2026年3月13085.728.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ11,651人。区分でいちばん多いのは事業法人48.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が54.0%を占め、残る46.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人47.848.749.449.049.248.7
個人・その他33.836.037.435.141.438.0
外国法人1.31.21.35.52.85.5
金融機関15.112.58.86.95.35.3
証券会社1.81.42.83.11.12.2
外国人個人0.30.30.30.30.30.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ココリコ42.04
02株式会社十文字チキンカンパニー4.97
03米山 惠子3.12
04米山 大介2.63
05株式会社北海道銀行2.01
06株式会社北陸銀行1.56
07株式会社北洋銀行1.56
08都丸 高志0.99
09大和証券株式会社0.96
10BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.89

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+382%、1株純資産は15期で+9%。直近期のROEは24.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年8月951,8935.110.6
2013年8月356655.39.6
2014年8月96761.48.6
2015年8月10071214.47.918.6
2016年8月12882615.96.013.6
2017年8月16898518.55.610.4
2018年3月761,0497.517.624.2
2019年3月101,0391.060.016.4
2020年3月261,0562.523.2107.0
2021年3月161,0701.545.835.9
2022年3月1411,20012.44.910.7
2023年3月881,2707.19.222.7
2024年3月1961,45614.45.420.4
2025年3月2581,67316.55.427.1
2026年3月4572,07124.46.128.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額180百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
米山大介代表取締役 会長CEO68222,800
松岡昌哉取締役副会長 企画本部長672,000
勝部慎一代表取締役 社長COO 営業本部長585,000
山角征司取締役 管理本部長612,000
日浅尚子取締役71
土屋俊亮取締役681,000
斉藤豊監査役(常勤)63
岡崎拓也監査役48
鈴木建監査役56

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)510651516333
社外取締役4992
監査役162088

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,038字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、鶏卵の生産・販売(鶏卵事業)を主たる業務としております。 当社の最大の特徴は、多くは生産から流通会社(取引先)への販売まで、自社内で一貫して行っている点であり、流通会社と直接取引することによって消費者サイドのニーズを素早く生産に反映させることができます。 また、サルモネラ菌による食中毒、鳥インフルエンザ等近年食の安全を脅かす様々な問題が発生する中、当社は、北海道内(以下道内)においては初生雛(孵化したばかりの鶏の雛)から自社にて育成、野生動物の侵入を防ぐウインドレスの鶏舎構造、サルモネラワクチンの接種、植物性飼料の使用、FSSC22000の認証を取得したGP工場(GP工場:Grading & Packing 選別・包装の略)など、食の安全を作り出す様々な取組みを常に実行し安全対策を進めてまいりました。 鶏卵販売は、多くのスーパーで取扱われるとともに、ホテル、レストラン、パン・ケーキなどの業務用にも幅広く利用されております。また、農水省は2025年2月時点での北海道の採卵鶏飼養羽数は発表していませんが、2024年2月時点で約452万羽と発表しており、これに対し当社の道内飼養羽数は2026年3月末時点で約225万羽となっており、北海道市場では毎年高いシェアを占めております。 当社の事業内容の詳細は次のとおりであります。 なお、当社は鶏卵事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 鶏卵事業 鶏卵事業については、生産業務を行う生産部、製造業務を行う製造部、販売業務を行う営業部の部門毎に事業の内容を説明いたします。 ① 生産業務(生産部) 道内においては、独自の強健な清浄雛を育てるために雛専用の育成農場を早くから北海道安平町早来に設置、雛を鶏舎単位で入れ替えるオールイン・オールアウトという方法で飼育しております。道内における雛は、他社から購入した大雛(120日令前後の鶏)ではない自社育成の雛です。サルモネラ食中毒に備え、全ての雛にサルモネラワクチンを接種しております。育成農場で育成した強健な雛は札幌、登別、北見、十勝、千歳の道内自社成鶏5農場に送られ産卵をはじめます。道内の鶏舎は、窓のないウインドレス鶏舎で鳥獣の侵入を防ぎサルモネラ等の危険を効果的に防備しております。また、ウインドレス鶏舎は舎内換気、温度管理、給餌、採卵、鶏糞処理を全自動で管理し、快適な飼養環境を維持することによって、1年中安定した環境の中で安全で清浄な卵を産むとともにコストダウンにも大きく寄与しております。 道内の成鶏5農場では同一の飼料、HACCP(注)手法も取り入れた同一の飼養管理がなされており、どの農場も同一品質の鶏卵を生産しております。 なお、技術部では専任の獣医、スタッフが衛生飼料、栄養学、獣医学等の観点から様々な研究を行っており、飼料は安全性を考慮して動物性蛋白質を一切含まないオリジナル植物性飼料が主流になっております。 道外においては岩手県に盛岡、はまなすの2農場、宮城県に吉目木農場の現在3農場を保有しております。道内とは異なり、雛は大雛を外部から購入しております。尚、2020年より吉目木農場にて平飼い卵の生産を、また2022年からは同農場でエイビアリー卵(多段式平飼い卵)の生産を開始しましたが、ここで使用している雛は外部購入ではなく、当社育成農場で育成したものです。 (注) HACCP --- Hazard Analysis Critical Control Point 食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生する恐れのある微生物汚染等の危害をあらかじめ分析(Hazard Analysis)し、その結果に基づいて、製造工程のどの段階でどのような対策を講じればより安全な製品を得ることができるかという重要管理点(Critical Control Point)を定め、これを連続的に監視することにより製品の安全を確保する衛生管理の手法です。 ② 製造業務(製造部) 道内の成鶏5農場で生産された卵はすべてFSSC22000(注)の認証を取得した5GP工場で製品化されます。道内の5GP工場は2000年~2011年にかけて、統一された設計思想に基づき、従来のGP工場を廃止し新築された工場で、同一品質の製品を製造できることが大きな特徴となっております。 GP工場は多くの農場鶏舎とバーコンベアで連結されており、その日に生産されたほぼ全ての卵をその日の内に製品化しております。GP工場は、HACCPに準拠した手法を取り入れた最新鋭の工場で品質検査も全自動で行われております。2005年6月よりトレーサビリティ(卵の生産農場、製造工場の追跡が可能)の手法も導入し、卵殻に直接賞味期限とトレーサビリティ番号(ユビキタスコード)を印字し、一旦製造したパックの日付改ざんは不可能です。 2016年12月には輪厚液卵工場を新設し、翌年1月より液卵・温泉卵の製造を本格稼働しております。将来の加工品分野拡大へのファーストステップを踏み出しております。 東北においては現在3GP工場(岩手2GP、宮城1GP)が稼働しており当社の盛岡支店、仙台支店に鶏卵製品を供給する役割を担っております。これらの3GP工場の内、はまなすGP(岩手)は2017年4月に、多賀城GP(宮城)は2020年6月にFSSC22000の認証を取得しております。 (注) FSSC22000 --- Food Safety System Certification(食品安全認証財団) FSSC22000は、食品安全の基本である前提条件プログラム(PRP)をより具体的にするため、食品安全マネジメントシステムISO22000のPRPに関する要求事項を産業分野ごとに規定しており、フードディフェンス(Food defense=食品防御)が含まれた国際規格です。 ③ 販売業務(営業部) 道内5つのGP工場で製造された鶏卵製品はほぼ100%問屋を通さず取引先に直接販売をしており、道内取引先にGP工場から均一な品質の安全な卵を迅速にお届けしております。 当社の鶏卵の特徴は「PG卵モーニング」、「サラダ気分」、「雛の巣」などの自社ブランドのほか、安心安全の当社の品質が評価され各取引先別にプライベートブランドもOEM提供しており、消費者が求める価値(栄養素等)を付与し高価格設定が可能な特殊卵の販売比率が高いという点があげられます。 また、従来東北地区での販売は問屋売りが主流でしたが、現在は当社盛岡支店・仙台支店におきまして直接地場取引先への販売を拡大しており、直接販売の比率を高めております。 2022年秋からはアニマルウェルフェアへの取り組みの一環として宮城県吉目木農場にてエイビアリー鶏舎(多段式平飼い)で生産を開始した平飼い卵を関東、東海、東北、北海道エリアにて販売開始しております。さらに昨年からはマヨネーズ、タルタルソースの原料としてのエイビアリー卵の販売も始まりました。 また、2021年3月より香港市場向けに当社道産卵の輸出を開始いたしました。現在は東北の農場からも輸出を行っており、今後輸出数量の拡大を通じ、当社ブランドの香港市場での定着を図って参ります。 事業の2026年3月末時点での系統図は以下の通りです。
経営方針・対処すべき課題2,131字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針及び経営環境等 ① 経営方針 当社は「グローバルな競争社会で成長発展していくために、常に将来を見通し、大胆に変化していく。」を経営方針としております。人口減少局面に入った国内市場だけを事業領域としていては成長戦略は描けません。アジアを中心とした海外市場動向の変化にも目を配り、鶏卵関連製品の国内販売、輸出、さらには事業投資をバランスよく進めていくことが肝要です。 ② 経営環境 当事業年度における日本経済は堅調な企業業績を背景とした株高やベースアップに支えられ、実質賃金も今年1月以降プラスに転じるなど景気には持ち直しの傾向がみられました。しかしながら国際情勢は昨年1月に発足した第2次トランプ政権による「相互関税」政策や今年2月末からイスラエルと合同で開始したイランへの武力行使とそれに対抗するイランによるホルムズ海峡閉鎖、改善の兆しがないウクライナ情勢等、円安とコストアップが改善する兆しが見えません。 養鶏業界最大のリスクとなる鳥インフルエンザについては昨年の10月以降今年3月末までにすでに570万羽を超える鶏が殺処分されるなど依然として最大の脅威となっています。有力な予防策の一つと考えられているワクチンについては米国、EU、日本政府もようやく使用を検討するための研究を始めましたが、結論が出るまでまだ時間がかかりそうです。 (2)経営戦略等 ① ケージフリー卵の拡売 欧州では認知度が高いアニマルウェルフェアですが日本でも少しずつ認知度が高まりつつあります。当社が5年前からアニマルウェルフェアへの取り組みとして生産を開始したケージフリー卵(エイビアリー:多段式平飼い卵)は順調に販売量をのばしています。本年度は宮城県での生産拡大、北海道における新規生産を計画するとともに、販売チャネルの多角化、マヨネーズやタルタルソースなどの加工品原料としての販売の強化に取り組んでまいります。 ② 海外事業の強化 地産地消が基本となる鶏卵にとって国内市場の重要性は変わりませんが日本は少子化により16年連続で人口が減少しており、国内市場のみに依存していてはこれからの成長戦略は描けません。当社はこれまで販売市場の拡大策としてアジア向け鶏卵、発酵鶏糞肥料輸出に注力してきましたが、今年はさらに加工食品のアジア市場向けへの輸出可能性を探ってまいります。加えて海外においてもM&A、資本参加案件を積極的に検討してまいります。 ③ 農場、工場における生産性向上による鶏卵生産製造コストの引き下げ 生産製造コストの引き下げはメーカーでもある当社にとって永遠の取り組み課題です。老朽化した鶏舎から最新技術を導入した鶏舎への建替え、GP(Grading&Packing)工場の統廃合を積極的に進め、鶏卵生産製造コスト削減と鳥インフルエンザ予防に取り組んでまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社の事業は製品の定価販売が可能な製造業と異なり、製品たる鶏卵、原料である飼料ともその価格が相場に大きく左右されます。このため売上高総利益率等の指標を計画や経営上の目標とすることはかえって経営の本質を見誤る危険性を含んでいるため、事業計画上これらの指標に目標を設定しておりません。代わりに事業毎の事業成績目標の達成状況を判断するため、産卵率、平均卵重、飼料要求率(卵を産むためにどれだけの餌が必要かを示す指標)、一人一時間当たり製造量(パック詰め等作業)、相場差(販売単価と鶏卵相場の価格差)等の生産・製造・販売に関連する指標を当社では重視しており、結果として売上高総利益率の改善につながるような事業活動を行っております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 高病原性鳥インフルエンザ感染防止対策の徹底 2023年4月に当社千歳農場で高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されてから当社は本件を教訓に鳥インフルエンザ再発防止のための投資を毎年行っております。2年前から野生動物が農場に入ることを防ぐための塀の建設や、ウイルスを媒介すると考えられているカラスが鶏舎に飛来するのを防ぐための投資を行いました。さらに千歳農場においては昨年から老朽化した鶏舎を野生動物が進入しにくい最新型鶏舎へ建て替えるための更新投資を行っており、2027年度中に完了する見込みです。 ② 人材の育成 当社拠点がある北海道、岩手、宮城では生産年齢人口減少から採用環境は年々厳しくなってきています。当社としては今後とも継続して年間休日の増加、初任給の引上げ等の対策を講じていきますが、昨年から今年にかけて初めて3名の外国人を正社員として採用しました。今後は国籍を問わず優秀な人材の獲得を通じて企業価値の向上を実現していきます。また2年前から開始した外部講師による若手、経営層別の研修も継続し、人材育成の強化を図ります。
事業等のリスク4,086字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)事業環境に関するリスク ① 鶏卵相場の変動性 当社は鶏卵を主力商品として生産及び販売しており、鶏卵相場の変動によるリスクにさらされております。当社では、相場変動リスクを軽減するため、鶏卵相場に左右されない固定単価で販売可能な特殊卵へのシフトを進めてきた結果、鶏卵販売重量の約40%が特殊卵となっております。また、鶏卵相場の変動に対する負担増が軽減される卵価安定基金制度(注)があり、これに加入(積立て)しております。しかしながら、国内の需要バランスが崩れ供給過剰となり、鶏卵相場の低迷が長期にわたった場合は、当社の経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (注) 鶏卵生産者経営安定対策事業(通称 卵価安定基金制度)について 本制度は卵価低落時に価格差補填交付金を交付することによって鶏卵生産者の経営の安定を図るもので現在は一般社団法人日本養鶏協会が事業主体となっています。 まず、毎年「補填基準価格」が決められますが、2026年度(2025年4月~2026年3月)は240円となっております。「標準取引価格」(JA全農たまご株式会社の東日本営業所(東京相場)と同西日本営業所(大阪相場)の加重平均取引価格…取引の実績)が補填基準価格を下回った場合、下回った価格の90%が交付される仕組みです。加入者はキロ当たり5円程度の積立てを行います。また、支給額の16.7%は国からの補助金となります。 卵価安定基金支払及び卵価安定基金収入は販売費及び一般管理費で処理しております。 ② 業績の季節変動について 当社の売上高及び営業利益は上述の通り、鶏卵相場の推移によって大きく変動します。例年、鶏卵相場は1月の初市で大きく下落しますが2月にかけて上昇し、4月までは比較的高値圏で推移し、5月の連休以降は下落傾向になり、夏場にかけてかなり下落し、8月後半から9月にかけて上昇し、10~12月の需要期に高値推移という一定のリズムの季節変動性を持っています。 この要因は気候の良くなる春先から一羽あたりの産卵が向上する反面、暑い夏場に向けて外食産業や一般家庭の消費が減退し、供給過剰になるためです。逆に、秋から冬にかけて卵価は高くなりますが、これは鍋物、クリスマスケーキなどに代表される冬季食品の伸びによる需要の増加のためです。 このような鶏卵相場特有の季節的変動のため、業績の比重が下期に高く、当社の利益は第3四半期会計期間に偏重する傾向があります。 ③ 原料価格の変動 当社の鶏卵生産の原価の60%程度は飼料費であります。飼料価格は、作況、船運賃、為替変動や世界的な需要動向に左右されるため、当社では自社の研究鶏舎において飼料コスト低減のために給餌方法の試験を実施しております。飼料コストの低減を研究することによって、飼料価格の上昇を吸収し生産原価の低減に努めております。また、飼料価格の変動に対する負担増が軽減される飼料安定基金制度(注)があり、これに加入(積立て)しております。しかしながら、飼料価格が大きく上昇し十分なコスト削減ができなかった場合、当社の経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (注) 配合飼料価格差補填事業(通称 飼料安定基金制度)について 本制度は原料価格に起因する配合飼料価格の変動によって生ずる畜産経営者の損失を補てんすることにより畜産経営の安定を図るもので、現在は一般社団法人全日本配合飼料価格畜産安定基金と一般社団法人全国配合飼料供給安定基金が事業主体となっています。 当社が加入している全日本配合飼料価格畜産安定基金を例にとると生産者がトン当たり800円、配合飼料製造会社がトン当たり1,600円(2025年度)を積立てます。そして、当該四半期の配合飼料の輸入原料価格が直前1年間に係る配合飼料輸入原料価格の平均価格を上回るとき、その上回る額を限度として補てん金が交付されます。 飼料安定基金支払及び飼料安定基金収入は製造原価で処理しております。 ④ 卵価安定基金制度及び飼料安定基金制度の基金不足 養鶏経営の健全な発展を目的として、既述の通り卵価安定基金制度と飼料安定基金制度の仕組みが形成されています。 当社も、同制度が相場の変動及び飼料価格の変動に対する負担増が軽減される仕組みとなっていることから、これらの安定基金制度に加入(積立て)しております。しかしながら、これらの基金制度は、卵価低迷又は飼料価格高騰が長期化する場合には基金不足により充分に機能せず、当社の経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 新型コロナウイルスの影響について 2020年以降感染が拡大した新型コロナウイルス感染症とそれに伴う緊急事態宣言、まん延防止等重点措置は、鶏卵消費にとっても大きなマイナスの影響を与え鶏卵相場の下落要因となりました。昨年から感染症は沈静化の様相を示し、その影響は徐々に薄れてきております。しかしながら、もし再び感染者やそれに伴う死者が急増し、まん延防止等重点措置を含む緊急対策が実施された場合には、相場の急落を通じて当社の経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業活動に関するリスク ① 単品経営(鶏卵依存) 当社の売上のほとんどは鶏卵販売が占めており、かつ上述の(1)①において記載のとおり、相場商品であることから、利益は鶏卵相場により大きく変動する可能性があります。当社としては、鶏卵生産コスト低減のため、自社研究鶏舎において生産性向上のための様々な研究の実施により有効な研究結果を一般鶏舎に適用し、鶏卵相場が低迷しても利益を計上できるような体質づくりを進めております。しかしながら、これらの対策を上回る価格変動が生じた場合、当社の経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ② 食品の安全・衛生問題について 当社におきましては、安全・安心で高品質な製品を提供するために最新鋭設備の導入や製品の品質管理、従業員への衛生教育を行うなど、衛生問題には万全の注意を払っております。卵が原因であるサルモネラ食中毒は我が国では近年大きく減少しておりますが、生で食べる食品であるため食中毒のリスクを完全に排除することはできません。道内におきましては、健康な雛を当社農場で育成し、かつ鶏舎単位で雛をすべて入れ替えるオールイン・オールアウト方式を採用し、鳥獣の侵入を防ぐウインドレス鶏舎での育成を実施しております。成鶏舎におきましてもウインドレス鶏舎にてHACCP手法を取入れた飼養管理をする他、GP工場においてパッキングする前に卵殻の塩素殺菌等を実施するなど様々なサルモネラ対策を実施しております。しかしながら、今後、偶発的な事由によるものも含めて、当社製品を起因とした安全衛生問題が発生する可能性があり、もし発生した場合は当社の経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ③ 鳥インフルエンザ発生による殺処分、移動制限等 当社は3年前の千歳農場における感染を教訓に感染防止対策にはより一層注力して参りますが、今後とも感染リスクを100%排除することは出来ません。 当社の成鶏で鳥インフルエンザが発生した場合、原則として鶏は殺処分となり、淘汰した羽数に対応した鶏卵供給力が減少します。感染前の供給力に戻るまでには1年程度の時間がかかることから、この間の売上減少を通じて当社の経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼすことになります。 当社の育成農場に鳥インフルエンザが感染した場合、当社は育成農場を予め分散して建設しているため生産機能が全滅することはありませんが、育成農場から成鶏農場への大雛供給に支障を来たし、生産計画に重要な影響を及ぼす可能性があります。 また当社農場の近隣で鳥インフルエンザが発生した場合、近隣農場は一時的に鶏や鶏卵の移動制限を受けるため、その間出荷が出来なくなる可能性があります。 ④ 鶏糞処理 家畜の糞尿処理については「家畜排せつ物の管理適正化及び利用の促進に関する法律」により適切に処理することとなっています。家畜排せつ物は不適切な管理によって、環境問題の発生源となりうる側面を有する一方で、堆肥化など適切な処理を施すことによって土地改良資材や肥料としての有効活用が期待され貴重な資源としての側面も有するものといえます。当社では鶏の排せつ物がこの対象となり、鶏糞のほとんどは肥料として近隣農家へ無償で譲渡しております。 しかしながら、鶏糞処理が円滑に行われなければ当社の経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (3)法的規制によるリスク 当社では、コンプライアンスを経営上の重要な課題と位置付け、その強化に努めておりますが、コンプライアンス上のリスクを完全に排除することはできません。当社の事業活動が法令や規制に抵触するような事態が発生したり、予期せぬ法令や規制の新設・変更が行われたりした場合、当社の経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (4)自然災害のリスク 当社では自然災害への対策として生産、製造、営業、管理の各部門毎にBCPを作成しております。しかしながら、地震、台風などの自然災害が発生し、当社の農場・GP工場が想定外の大規模な被害を受けた場合には、事業活動が停滞し、また損害を被った設備の修復のため多額の費用が発生するなど、当社の経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,022字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態 (資産合計) 当事業年度末における資産合計は、前事業年度末に比べて4,186百万円増加し23,402百万円となりました。 流動資産は、前事業年度末に比べて3,344百万円増加し10,139百万円となりました。これは、主として現金及び預金が3,109百万円、未収入金が261百万円増加したこと等によるものです。 固定資産は、前事業年度末に比べて842百万円増加し13,263百万円となりました。これは、主として建物が231百万円、構築物が89百万円、工具、器具及び備品が74百万円、建設仮勘定が272百万円、ソフトウエアが102百万円、投資有価証券が95百万円増加した一方で、投資その他の資産のその他が125百万円減少したこと等によるものです。 なお、当事業年度において実施いたしました設備投資の総額は3,686百万円であります。これらの資金は自己資金でまかなっております。 (負債合計) 当事業年度末における負債合計は、前事業年度末に比べて821百万円増加し5,884百万円となりました。 流動負債は、前事業年度末に比べて1,086百万円増加し4,642百万円となりました。これは、主として未払法人税等が721百万円、その他が346百万円増加した一方で、買掛金が120百万円減少したこと等によるものです。 固定負債は、前事業年度末に比べて265百万円減少し1,241百万円となりました。これは主として長期借入金が274百万円減少したこと等によるものです。 (純資産合計) 当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末に比べて3,364百万円増加し17,518百万円となりました。これは、剰余金の配当を592百万円計上したものの、当期純利益を3,862百万円計上したこと等によるものです。 b.経営成績 鶏卵業界におきましては、昨シーズン(2024年秋~2025年春)、今シーズン(2025年秋~2026年春)と2年連続で高病原性鳥インフルエンザの感染が拡大したため、当事業年度の鶏卵相場は1年を通じて堅調に推移しました。この結果当事業年度平均鶏卵相場は、北海道Mサイズが1キロ332円19銭と前年比67円54銭高、東京Mサイズは1キロ327円53銭と前年比68円54銭高となりました。 当社は飼料価格の上昇や物流費、人件費の増加に対応するため、販売価格の改定、差別化卵の拡販に注力してきました。この結果、当事業年度の業績は、売上高は23,107百万円(前年同期比19.1%増)、営業利益は4,965百万円(前年同期比157.8%増)、経常利益は5,046百万円(前年同期比152.2%増)、当期純利益は3,862百万円(前年同期比77.0%増)となりました。 なお、当社は鶏卵事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前事業年度末に比べて3,109百万円増加し、7,304百万円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、6,087百万円の収入(前事業年度は3,216百万円の収入)となりました。これは主として、税引前当期純利益5,406百万円、減価償却費1,165百万円等による資金の増加が、法人税等の支払額952百万円等による減少を上回ったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、2,065百万円の支出(前事業年度は2,258百万円の支出)となりました。これは主として有形固定資産の取得2,008百万円等による資金の減少等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、911百万円の支出(前事業年度は663百万円の支出)となりました。これは主として長期借入金の返済294百万円、配当金の支払592百万円等による資金の減少によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社の事業は鶏卵事業の単一セグメントであり、当事業年度における生産実績は区分別に記載しております。 区分別   当事業年度(百万円) (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 鶏 卵   15,004   0.5 鶏糞肥料   105   3.2 レンダリング   188   △2.6 食 品   131   5.3 合計   15,429   0.5 (注)金額は製造原価によっております。 b.商品仕入実績 当社の事業は鶏卵事業の単一セグメントであり、当事業年度における商品仕入実績は区分別に記載しております。 区分別   当事業年度(百万円) (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 鶏 卵   121   11.2 食 品   176   41.7 その他   0   △38.4 合計   298   27.5 (注)金額は仕入価格によっております。 c.受注実績 当社は、需要予測に基づく見込生産を行っているため、該当事項はありません。 d.販売実績 当社の事業は鶏卵事業の単一セグメントであり、当事業年度における販売実績は区分別に記載しております。 区分別   当事業年度(百万円) (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 鶏 卵   22,578   19.0 鶏糞肥料   27   15.5 レンダリング   128   40.0 食 品   373   20.8 その他   0   △36.2 合計   23,107   19.1 (注)総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。また、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社の当事業年度の財政状態及び経営成績は、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下の通りです。 当社鶏卵販売数量は前年度から微増となり、鶏卵相場は全国で高病原性鳥インフルエンザの感染が拡大したこと等から、Mサイズ平均の北海道相場は前期比で25.5%、東京相場は26.5%上昇いたしました。その結果、売上高は前期比19.1%の増加の23,107百万円となりました。 売上高総利益率は31.9%と前期比12.3ポイント向上しました。営業利益については、主に卵価相場の上昇等により前期比3,039百万円増加の4,965百万円となり、当期純利益は3,862百万円となりました。 当社が経営管理上重視している道内市場占有率、販売重量、農場における飼料要求率、製造部門における稼働率等の管理指標はほぼ計画通りとなりました。これらの点から当社の収益構造を支える基礎的な体力は維持されていると判断しております。 今後については経営戦略に掲げたケージフリー卵の拡売、海外事業の強化、農場工場の生産性向上に加え、販売単価の改定や物流の合理化によるコスト削減等を確実に実行し、当社収益構造の改善を達成してまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当事業年度キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 資金需要動向については以下の通りです。 当社の事業活動における運転資金需要の主なものは飼料費、初生雛費、大雛費、各事業についての一般管理費等があります。設備資金需要としては、鶏舎の建替え、GP工場の機械更新、情報処理投資等があります。 資金調達及び流動性確保に関する認識は以下の通りです。 当社の事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入による資金調達を行っております。尚、当社のD/Eレシオは0.06と極めて低く、当面の資金調達余力に問題はないと認識しております。 新型コロナウイルス感染症による当事業年度のキャッシュ・フローへの影響につきましては、「3 事業等のリスク (1)事業環境に関するリスク ⑤新型コロナウイルスの影響について」に記載の通りであります。また、鳥インフルエンザ感染による影響につきましては、「3 事業等のリスク (2)事業活動に関するリスク ③鳥インフルエンザ発生による殺処分、移動制限等」に記載の通りであります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積もりに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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