本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ベルグアース

Berg Earth co.,Ltd.1383 · Standard · 水産・農林業

野菜接ぎ木苗の生産・販売に特化し、全国展開と独自技術で農業の分業化を支える。

概要

ベルグアース株式会社は、愛媛県宇和島市に本社を置く野菜苗生産企業である。2001年の創業以来、果菜類の接ぎ木苗を主力とし、全国に生産拠点を展開。2024年10月期の連結売上高は71億円、従業員数は313名。東京証券取引所スタンダード市場に上場(2011年11月)。「良い苗をいつでも・どこでも・いくらでも」を経営方針に掲げ、断根接ぎ木技術や閉鎖型育苗施設を活用した安定供給体制を強みとする。

野菜苗・苗関連事業が売上の87%を占める収益構造

当社グループの主力事業は野菜苗・苗関連事業で、連結売上高の約87%を占める(2024年10月期:6,380百万円)。品目別ではトマト苗が最大で2,488百万円(全体の39%)、次いでキュウリ苗1,539百万円、ナス苗630百万円、スイカ苗540百万円、メロン苗311百万円、ピーマン類335百万円。規格別ではポット苗が2,892百万円、当社オリジナル製品(アースストレート苗など)が2,275百万円、セル苗が1,071百万円と、オリジナル製品の比率が34%を占める。残りの売上は農業・園芸用タネ資材販売事業と小売事業で構成される。収益面では2024年10月期の営業利益は32百万円の損失に転落したが、野菜苗事業単体では449百万円のセグメント利益を計上している。

全国11社のグループで構成される生産ネットワーク

当社グループは当社、連結子会社3社、非連結子会社3社、関連会社4社の計11社で構成される。主要な生産拠点は愛媛県本社農場、岩手県いわて花巻農場、茨城県常陸大宮市の茨城農場、長野県東御市の長野農場、愛媛県松山市の松山農場など直営農場に加え、関連会社の株式会社九重おひさまファーム(大分県)、四万十あおぞらファーム(高知県)、宮崎ひなたファーム(宮崎県)などパートナー農場も有する。連結子会社のベルグ福島株式会社は福島県川俣町に拠点を置き、植物ワクチン総合研究所を併設。2025年10月には山口県下関市のピーエスピー株式会社を完全子会社化し、生産能力をさらに拡大している。

断根接ぎ木と閉鎖型育苗が支える生産技術

当社の技術的特徴は断根接ぎ木と閉鎖型育苗施設の二点に集約される。断根接ぎ木は台木の根を一旦切断し、接ぎ木後に新たな培地で発根させる手法で、苗に活力を与えサイズを揃える効果がある。キュウリやメロンなどのウリ科では一般的だが、ナス科(トマト、ナス)への適用には高度な栽培技術が必要であり、当社は独自のノウハウを確立している。閉鎖型育苗施設は2006年に本社農場に導入され、光・温度・二酸化炭素・水分を人工的に制御する。外部からの病害虫侵入を防ぎ、農薬使用量を削減するとともに、トマトの第一花房着生葉位の低段化や生育日数の短縮などのメリットを持つ。2021年にはウリ科専用の同施設を本社に増設。

農業構造変化を追い風に拡大する接ぎ木苗需要

国内農業では基幹的農業従事者が2025年に102.1万人と5年前比25.1%減少し、個人経営体の減少が続く一方、法人経営体は増加している。農地の集約と大規模化に伴い、生産者が苗生産を自前で行わず購入苗に頼る傾向が加速。接ぎ木苗は連作障害対策として施設栽培に必須となり、当社の市場は拡大基調にある。ホームセンター向け家庭園芸需要はコロナ特需後の減少傾向にあるが、専業農家向けは新規就農者や大規模経営体による購入需要が増加。当社はこの構造変化に対応し、直営農場の拡大と委託パートナー農場の開拓を進めている。

業界の中での役割は農業向け苗生産・販売の専門企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
73億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
0億円
2025/10 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/10
事業売上構成比利益利益率
野菜苗・苗 関連事業64億円87.7%4億円6.3%
農業・園芸 用タネ資材 販売事業8億円11.0%0億円0.0%
小売事業1億円1.4%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01野菜苗・苗関連事業主力

主に果菜類の接ぎ木苗を生産・販売する。断根接ぎ木技術や閉鎖型育苗施設を活用し、病気に強い苗や高付加価値苗を供給。全国の野菜産地やホームセンターなどへ販売網を拡大している。

断根接ぎ木技術によるナス科野菜の育苗は珍しい

主な製品・サービス7
野菜接ぎ木苗
連作障害や病害虫に強い接ぎ木苗。トマト、キュウリ、ナスなどの果菜類向け。
ウイルスガード苗
ワクチン接種によりウイルス病の発病を抑える苗。ZYタイプ(ズッキーニ黄斑モザイクウイルス)とCWタイプ(キュウリモザイクウイルス等)がある。
高接ぎハイレッグ苗
トマト苗を通常より高く接ぎ木し、青枯れ病の抑制効果を高めた苗。
アースストレート苗
根鉢を不織布で包み、そのまま植えられる苗。ポットの廃棄ゴミがなく、輸送コストも削減できる。
ヌードメイク苗
接ぎ木直後の半製品状態の苗。自分で二次育苗を行う生産者向けに販売。
e苗シリーズ
閉鎖型育苗施設で生産した付加価値の高い苗。病虫害リスクが低く、生育が旺盛。
ツイン苗
トマト苗を摘芯し2本仕立てにした苗。種苗コスト削減と定植作業の効率化を実現。

02農業・園芸用タネ資材販売事業準主力

生産者や家庭園芸愛好家向けに、農業資材の仕入販売や培養土などのオリジナル商品の販売、種子のコーティング加工を行う。海外種苗会社からの優良品種の選定や、関連会社の自社品種を用いた品種改良・研究も手がける。

主な製品・サービス1
培養土
当社の得意分野であるオリジナル培養土。野菜苗の生産ノウハウを活かした商品。

03小売事業副次

連結子会社のファンガーデンが各種苗や農業園芸資材を店舗及びインターネットで販売。家庭園芸からプロ農家まで幅広く提案する。

製品と技術

断根接ぎ木が生み出す高品質な野菜苗

当社の接ぎ木苗は断根接ぎ木技術で生産される。台木の根を切り離し、穂木と接合した後に新しい培地に植えることで、接合部の癒合と同時に若く活力のある根を発生させる。この技術により苗のサイズが揃い、定植後の活着率が向上する。ウリ科(キュウリ、メロン、スイカ)では広く普及しているが、ナス科(トマト、ナス、ピーマン)への適用は技術的難易度が高く、当社は長年の経験で独自の栽培方法を確立。接ぎ木作業は本社農場で集約し、二次育苗を各地の拠点に委託する分業体制で生産効率を高めている。

閉鎖型育苗施設が実現する無農薬育苗と品質安定

閉鎖型育苗施設は、外部環境から完全に隔離された空間で光、温度、二酸化炭素濃度、水分を人工制御するシステムである。2006年に本社農場に導入し、2015年にはベルグ福島にも設置。最大のメリットは病害虫の侵入を最小限に抑えることで、農薬使用量を大幅に削減できる点にある。また、低温育苗によりトマトの第一花房着生葉位を低段化し、収穫開始を早める効果がある。2021年にはウリ科専用の同施設を本社に増設。この施設で生産された苗は「e苗シリーズ」として販売され、安定した品質が評価されている。

作業効率と環境配慮を両立したオリジナル製品

当社は複数のオリジナル苗規格を開発している。アースストレート苗は根鉢を生分解性の不織布で包み、そのまま定植可能。ポリ鉢を外す手間が省け、廃棄物も出ない。ヌードメイク苗は断根接ぎ木直後の半製品で、二次育苗が可能な生産者向けに販売される。高接ぎハイレッグ苗はトマトを通常より高い位置で接ぎ木し、青枯れ病の発病抑制効果を高めた。ウイルスガード苗はキュウリ用のZYとCWの2種類があり、特定ウイルスに対する耐性を付与。これらの製品は2024年10月期に2,275百万円の売上を計上し、野菜苗全体の34%を占める。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

水産・農林業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 野菜苗・苗関連事業断根接ぎ木技術によるナス科野菜の育苗は珍しい

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

水産・農業の中堅、低収益に課題

ベルグアースは、水産・農林業セクターにおいて、極洋やニッスイといった大手水産会社と競合するが、売上規模は71億円程度と小粒。カネコ種苗など農業関連企業とも競合する。2024年10月期の営業利益はほぼゼロで、収益面で課題が大きい。同業他社が利益を上げるなか、コスト構造や販売チャネルに改善余地がある。業界内での競争力は弱く、生き残りには事業構造改革が急務。

強み

  • 売上高約71億円を継続的に確保し、事業基盤は安定している。
  • 水産と農業の両方を手掛け、リスク分散が可能。
  • 農業分野で「ベルグアース」のブランドを有し、一定の知名度を持つ。
  • 食品・農業は景気変動の影響を受けにくく、安定的な需要が見込める。

課題

  • 営業利益率が0%と収益性が極めて低く、コスト削減・高付加価値化が必要。
  • 極洋・ニッスイなど大手と差別化できておらず、価格競争に巻き込まれやすい。
  • 2023年から2025年にかけて売上高は横ばいで、成長の兆しが見えない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

水産・農林業の時価総額近傍。太字がベルグアース

時価総額で並べると、掲載8社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11301極洋568億円8.2倍
21375ユキグニファクトリー466億円15.7倍
31381アクシーズ200億円6.8倍
41376カネコ種苗191億円13.5倍
51384ホクリヨウ187億円4.8倍
61383ベルグアース48億円45.4倍
71380秋川牧園42億円189.4倍
81382ホーブ7億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

種苗販売会社として創業し家庭園芸に進出

2001年1月、愛媛県北宇和郡津島町(現宇和島市)にベルグアース株式会社を設立。当初は種苗・農業資材の仕入販売と研究開発を目的とし、主に営利農家向け野菜苗の販売を開始した。2002年には本社農場に研究開発棟を新設。2004年3月には大手ホームセンターと売買契約を締結し、家庭園芸向け野菜苗の販売に本格参入。これにより販路を家庭園芸分野へ拡大した。

山口園芸からの事業譲受で自社生産に転換

2005年11月、農業経営基盤強化促進法改正により農地賃借が可能となったことを受け、株式会社山口園芸から一次育苗部門と接ぎ木部門を譲り受けた。同時に同社従業員107名が当社に移籍し、自社生産を開始。これにより、それまでの仕入販売主体から生産主体へと事業モデルを転換した。2006年4月には閉鎖型苗生産装置を本社農場に導入し、技術力の強化を図った。

全国拠点展開で供給体制を拡充

2007年4月、JA全農長野から長野県東御市の育苗センター施設を譲り受け長野農場を開設。2008年2月には岩手県花巻市の第三セクター施設を譲り受けていわて花巻農場を開設。2012年3月に茨城農場、2013年3月に松山農場を新設し、全国的な生産ネットワークを構築した。2013年4月には大分県九重町に株式会社九重おひさまファームを山口園芸との共同出資で設立。2015年3月には高知県に四万十あおぞらファームを設立し、関連会社を通じた生産拡大も進めた。

株式上場とグループ会社の設立・拡大

2011年11月、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。2013年7月の取引所統合により東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に移行し、2022年4月の市場区分見直しでスタンダード市場に移行した。2014年には連結子会社としてベルグ福島株式会社(福島県川俣町)とファンガーデン株式会社(愛媛県松前町)を設立。2021年11月には伊予農産株式会社を株式交換により完全子会社化。2022年2月にはベルグ福島に植物ワクチン総合研究所を開設し、研究開発体制を強化した。

海外事業への進出と撤退

2014年11月、中国青島市に青島芽福陽園芸有限公司を設立し海外事業を開始。2017年12月には北京市に北京欣璟農業科技有限公司を設立。しかし両社とも業績が振るわず、北京欣璟は2021年10月に解散・清算、青島芽福陽園芸は2024年10月に解散した。2019年1月には韓国済州島の株式会社BJアグロを子会社化したが、こちらは非連結子会社として存続している。海外事業は中国での撤退を挟みながら、韓国での種苗事業を継続している。

中期経営計画と植物ワクチンへの挑戦

2023年2月、アグリビジネス投資育成株式会社に対する第三者割当増資により資金調達を実施。2024年10月期を初年度とする中期経営計画を策定し、苗事業の収益力強化、周辺領域への拡大、新製品・技術開発、事業インフラ強化の4戦略を掲げた。2025年10月には山口県下関市のピーエスピー株式会社を完全子会社化し、種子コート加工事業をグループに加えた。ベルグ福島では植物ワクチンの研究開発を進めており、2026年10月期にワクチン接種苗の上市を目指す。

年表28件を開く

2000年代

  • 2001年1月創業種苗・農業資材の仕入販売及び研究開発を事業目的として、ベルグアース株式会社を設立。主に営利農家向け野菜苗の販売を開始。
  • 2002年1月研究開発棟を愛媛県北宇和郡津島町(現 宇和島市津島町)の本社農場に新設。
  • 2004年3月大手ホームセンターと売買契約を締結し、本格的に家庭園芸向け野菜苗の販売を開始。
  • 2005年11月農業経営基盤強化促進法改正(2005年9月1日施行)により、当社でも農地の賃借が可能となることを前提に、株式会社山口園芸から一次育苗部門と接ぎ木部門を譲受け、同社の従業員107名が当社に移籍し、自社生産を開始。
  • 2006年4月閉鎖型苗生産装置を愛媛県宇和島市の本社農場に新設。
  • 2007年4月JA全農長野から長野県東御市の育苗センター施設を譲受け、長野農場を開設。
  • 2008年2月岩手県花巻市から第三セクター「株式会社とうわアグリトピア公社」の施設を譲受け、いわて花巻農場を開設。

2010年代

  • 2011年11月上場大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
  • 2012年3月茨城県常陸大宮市に「茨城農場」を新設。
  • 2013年3月愛媛県松山市に「松山農場」を新設。
  • 2013年4月大分県玖珠郡九重町に㈱山口園芸との共同出資により「株式会社九重おひさまファーム(現・関連会社)」を設立。
  • 2013年7月上場2013年7月16日付で行われた大阪証券取引所の現物市場の東京証券取引所への統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)へ株式を上場。
  • 2014年3月福島県伊達郡川俣町に「ベルグ福島株式会社(現・連結子会社)」を設立。
  • 2014年6月愛媛県伊予郡松前町に「ファンガーデン株式会社(現・連結子会社)」を設立。
  • 2014年11月「青島芽福陽園芸有限公司」の第三者割当増資を引き受け、海外事業を開始。(2024年10月に解散及び清算)
  • 2015年3月高知県高岡郡四万十町に㈱山口園芸との共同出資により「四万十あおぞらファーム株式会社(現・関連会社)」を設立。
  • 2017年8月創業千葉県旭市に「株式会社むさしのタネ(現・関連会社)」を設立。
  • 2017年12月創業中国北京市に「北京欣璟農業科技有限公司(関連会社)」を設立。(2021年10月に解散及び清算)
  • 2019年1月M&A韓国済州に「農業会社法人 株式会社BJアグロ(現・非連結子会社)」の第三者割当増資を引き受け子会社化。
  • 2019年7月株式会社長野セルトップより花苗育苗事業を譲受。長野上原農場の稼働開始。

2020年代

  • 2020年3月「FARM tо TABLE FUND投資事業有限責任組合(連結子会社)」を設立。(2022年1月に解散及び清算)
  • 2020年10月M&Aファンガーデン株式会社を連結子会社化。
  • 2021年11月M&A愛媛県松山市の「伊予農産株式会社(現・連結子会社)」を株式交換により完全子会社化。
  • 2022年2月ベルグ福島株式会社に植物ワクチン総合研究所を開設。植物ワクチン研究を開始。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)市場から、スタンダード市場に移行。
  • 2023年1月宮崎県宮崎市に㈱山口園芸が設立した「宮崎ひなたファーム株式会社(現・関連会社)」へ出資。
  • 2023年2月アグリビジネス投資育成株式会社に対する第三者割当増資により資金調達を実行。
  • 2025年10月M&A山口県下関市の「ピーエスピー株式会社(現・非連結子会社)」の全株式を取得し完全子会社化。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/10期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年10月期まで8,000百万円
  • 営業利益2026年10月期まで110百万円
  • 経常利益2026年10月期まで105百万円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2026年10月期まで54百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    苗事業の拡大と収益力強化

    労務費やエネルギー価格の上昇を踏まえた適正価格への見直しや、付加価値の高いオリジナル製品の営業推進により、苗事業の収益力を強化する。また、子会社ピーエスピーとの連携で生産・販売網を活用し規模拡大を図る。

  2. 02

    事業領域の拡大(フードバリューチェーン構築)

    苗事業を起点に、農資材・種子・家庭園芸など周辺領域へ事業を拡大し、フードバリューチェーンを構築する。アジアを中心とした海外市場への進出も視野に入れる。

  3. 03

    新製品・新技術の開発

    新規植物ワクチンやオリジナル品種の開発を着実に進め、事業基盤拡大の鍵とする。これにより、農業から製造業への転換を目指す。

  4. 04

    事業インフラの強化

    人財・システム等の事業インフラを強化・再構築し、将来の成長と事業展開に備える。組織体制や調達から販売までのプロセスを見直し、コスト削減と収益確保を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で313人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は401万円で、9期前と比べて+8.9%平均年齢は38.9歳、平均勤続年数は8.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年10月239
2017年10月246
2018年10月254
2019年10月36836.76.5267
2020年10月36737.16.8280
2021年10月37236.77.2273
2022年10月38139.27.7295
2023年10月39239.28.1290
2024年10月40139.28.32990
2025年10月40138.98.73130

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年10月期・提出会社(単体)
女性管理職比率24.4%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)62.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
本社農場 — 愛媛県宇和島市862百万円
野菜苗・苗関連事業
本社 — 福島県伊達郡川俣町803百万円
野菜苗・苗関連事業
茨城農場 — 茨城県常陸大宮市401百万円
野菜苗・苗関連事業
いわて花巻農場 — 岩手県花巻市283百万円
野菜苗・苗関連事業
本社 — 愛媛県宇和島市275百万円
全社
長野横堰農場 — 長野県東御市47百万円
野菜苗・苗関連事業
長野上原農場 — 長野県東御市44百万円
野菜苗・苗関連事業
松山農場 — 愛媛県松山市14百万円
野菜苗・苗関連事業
ほか6件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ベルグ福島株式会社(注)2
    福島県伊達郡川俣町 · 連結子会社
    議決権90.0%
  • 国内
    ファンガーデン株式会社(注)2、5
    愛媛県伊予郡松前町 · 連結子会社
    議決権59.1%
  • 国内
    伊予農産株式会社(注)2、4
    愛媛県松山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社むさしのタネ(注)6
    千葉県長生郡長南町 · 持分法適用会社
    議決権30.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    水田活用直接支払交付金
    農林水産省 · 2019-03-19
    10万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年10月期の売上高は73億円営業利益0億円前期と比べると増収で、売上が+2.8%。

売上高
+2.8%
73億円
営業利益
0億円
純利益
0億円
営業利益率
0.0%
前期比 +0.0%pt

会社が出している今期の予想2026年10月期

項目会社予想前期実績
売上高80億円73億円
営業利益1億円0億円
純利益1億円0億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は35億円、営業利益は0億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+9.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q9−3−33.3−2
2023年2Q2428.31
2023年3Q1500.01
2023年4Q231
2024年1Q7−3−42.9−2
2024年2Q2528.02
2024年4Q3912.60
2025年2Q32−2−6.3−1
2025年4Q4124.91
2026年2Q3500.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年10月期からの14期で、売上は36億円から73億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は0.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年10月3621
2013年7月16日付で行われた大阪証券取引所の現物市場の東京証券取引所への統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)へ株式を上場。
2013年10月3821
福島県伊達郡川俣町に「ベルグ福島株式会社(現・連結子会社)」を設立。
2014年10月4032
高知県高岡郡四万十町に㈱山口園芸との共同出資により「四万十あおぞらファーム株式会社(現・関連会社)」を設立。
2015年10月4210
2016年10月44−10
千葉県旭市に「株式会社むさしのタネ(現・関連会社)」を設立。
2017年10月46−1−1
2018年10月4700
韓国済州に「農業会社法人 株式会社BJアグロ(現・非連結子会社)」の第三者割当増資を引き受け子会社化。
2019年10月4900
ファンガーデン株式会社を連結子会社化。
2020年10月52−1−2
愛媛県松山市の「伊予農産株式会社(現・連結子会社)」を株式交換により完全子会社化。
2021年10月54−11
ベルグ福島株式会社に植物ワクチン総合研究所を開設。植物ワクチン研究を開始。
2022年10月6402
宮崎県宮崎市に㈱山口園芸が設立した「宮崎ひなたファーム株式会社(現・関連会社)」へ出資。
2023年10月7111
2024年10月71000.00
山口県下関市の「ピーエスピー株式会社(現・非連結子会社)」の全株式を取得し完全子会社化。
2025年10月73000.00

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年10月期

売上高73億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は0億円、売上の0.0%にあたる。営業利益率は業種中央値3.8%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.7%56億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.3%17億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.8pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.5pt
0.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比7.1pt
2.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年10月期は営業CFが3億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは−3億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は9億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年10月1−53−42
2013年10月3−2013
2014年10月3−41−13
2015年10月5−4519
2016年10月0−40−44
2017年10月2−1−114
2018年10月2−2205
2019年10月3−2−115
2020年10月3−65−37
2021年10月5−53010
2022年10月3−50−211
2023年10月2−1−2110
2024年10月1−21−19
2025年10月3−62−39

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年10月期の総資産は61億円。このうち返さなくてよい自己資本が22億円で、自己資本比率は34.9%(業種中央値39.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年10月2491537.4
2013年10月26101639.2
2014年10月29121740.6
2015年10月40142630.5
2016年10月37142332.5
2017年10月36132331.1
2018年10月37132431.0
2019年10月37132430.5
2020年10月47113619.5
2021年10月51123919.9
2022年10月61174426.7
2023年10月57213635.9
2024年10月57213636.4
2025年10月61223934.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年10月期の内訳
現金及び預金
9億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
8億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
39億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
53
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

水産・農林業 12社との比較

同じ水産・農林業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率12社中9位あたり、逆に低いのはROE12社中11位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.3%/中央値 9.4%
P25 5.6%P75 11.0%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 3.8%
P25 2.2%P75 11.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
34.9%/中央値 39.6%
P25 35.2%P75 55.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.8%/中央値 4.4%
P25 2.8%P75 10.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.3%/中央値 2.9%
P25 2.1%P75 3.4%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,994で、1年前と比べて+0.1%過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。

¥2,994-0.1%1ヶ月-0.7%1年+0.1%時価総額48億円
過去52週の値幅
安値¥2,803高値¥3,365

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)45.4倍
PER (会社予想)87.8倍
PBR2.29倍
配当利回り0.33%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月初めの2865円から緩やかな上昇基調にあり、8月14日に3015円まで回復。25日移動平均線を3.4%上回って推移し、75日線も上回る。52週高値3365円に対しては10%下の水準で、直近は高値圏でのもみ合い。出来高は日により変動が大きいが、安値圏での買い興味が確認できる。RSIは58と中立圏で、過熱感はない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PER は 45.87 倍と業界平均の 30.52 倍を大幅に上回り、PBR 2.31 倍も平均 1.38 倍を上回る。ROE は 2.3% と低く、収益性に対して株価が割高。配当利回り 0.33% と平均 2.79% を大きく下回り、配当性向 311.5% と配当が利益を大幅に超えており持続性がない。予想 PER も 88.4 倍と高く、収益改善の見込みが乏しい中でバリュエーションは割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)45.4倍30.4倍
PER (予想)87.8倍
PBR2.29倍1.40倍
ROE2.3%9.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上は微増基調だが、利益率が低くROEも2%台と資本効率が悪い。強気派は種苗需要の安定性と研究開発による新商品投入に期待する。弱気派は競争激化とコスト上昇で利益が伸び悩むとみる。

プラスに働く材料7
  • 安定した需要

    農業は景気に左右されにくく、種苗の需要は安定的。売上は緩やかに増加。

  • 研究開発の成果

    新品種の投入が将来の収益向上につながる可能性。

  • 配当性向

    配当利回りは低いが、株主還元の姿勢はある。

  • 売上高73億円への増収で黒字転換の芽通年影響

    2025年10月期の売上高は73億円と前期比2億円増。営業利益0億円のため、小幅増収でも利益率改善余地は大きい

  • 純利益1億円の過去実績が業績回復期待決算発表後影響

    2023年10月期は純利益1億円を確保。直近2期が0億円と低迷する中、黒字回復すれば評価見直しへ

  • 外国人保有0.93%の低さで買い余地不定影響

    外国人保有比率は0.93%。上昇局面では積み増し需給で株価を下支えする可能性

  • 時価総額49億円の小型で急騰余地不定影響

    時価総額49億円と小型で、浮動株が少なく材料が出た際の値動きが大きい

マイナスに働く材料7
  • 低収益性

    営業利益はほぼゼロ、純利益も0億円で採算が悪化。

  • 競争激化

    同業他社が多く、価格競争に晒される。

  • PBR高め

    PBR2.31倍と割高感があり、ROE低く見合わない。

  • 営業利益0億円と収益力の脆弱さ通年影響

    営業利益は0億円で、時価総額49億円に対して利益創出が乏しい。決算修正時にPERが跳ね上がる

  • 予想PER88.4倍へ評価が過熱決算発表後影響

    実績PER45.9倍に対し予想PER88.4倍。予想利益の下振れでバリュエーション調整が進む

  • 配当利回り0.33%と株主還元不足通年影響

    配当利回り0.33%は低位で、株主還元への期待が薄く、売り材料になりやすい

  • ROE2.3%と資本効率の低さ継続影響

    ROE2.3%に対しPBR2.31倍。ROEが資本コストを下回るとPER水準にも下方圧力

次の決算で確かめる点
売上高成長率
種苗市場での競争力を確認。
営業利益率
コスト管理と価格転嫁の状況を確認。
新品種の市場投入数
研究開発の成果を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.33%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
0.33%
いまの株価に対して
配当性向
311.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年10月10
2017年10月100.0
2018年10月100.031.1
2019年10月100.0
2020年10月100.0
2021年10月100.09.8
2022年10月100.014.2
2023年10月100.052.3
2024年10月100.0
2025年10月100.0311.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2025年10月期末の株主数は延べ5,425人。区分でいちばん多いのは個人・その他69.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が24.6%を占め、残る75.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年10月%2021年10月%2022年10月%2023年10月%2024年10月%2025年10月%
個人・その他70.468.372.067.268.769.4
事業法人16.015.814.819.620.018.3
金融機関10.610.78.17.36.86.3
証券会社1.83.02.94.43.25.0
外国法人1.22.12.21.41.10.8
外国人個人0.00.10.10.10.10.1
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01山口 一彦10.13
02アグリビジネス投資育成株式会社7.04
03松岡 馨4.34
04株式会社伊予銀行3.72
05ベルグアース共栄会3.34
06OATアグリオ株式会社3.10
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.44
08ベルグアース従業員持株会1.79
09株式会社高知前川種苗1.59
10山口 眞由子1.57

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-25
    山口 一彦
    新規の大量保有報告
    8.58%
    -1.55pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−59%、1株純資産は14期で+87%。直近期のROEは2.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年10月7470812.314.06.7
2013年10月11081514.513.66.3
2014年10月13294115.111.37.6
2015年10月269582.844.727.8
2016年10月119551.287.8
2017年10月−54892
2018年10月239062.683.031.1
2019年10月−3894
2020年10月−169715
2021年10月9680012.725.99.8
2022年10月1421,13215.319.414.2
2023年10月511,2734.362.752.3
2024年10月251,2941.9122.4
2025年10月301,3222.398.5311.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/10期の役員報酬は総額69百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山口一彦代表取締役社長69163,400
山口眞由子専務取締役6625,300
小谷近之常務取締役66200
宮側浩一取締役58
野田修取締役71100
笹山誠司常勤監査役70
松山芳寛監査役72
小島泰三監査役52
中谷一利監査役65

役員報酬の内訳2025/10

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)353225619
社外取締役51100112
監査役1222

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/10期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,485字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社と連結子会社3社、非連結子会社3社、関連会社4社の計11社で構成されており、野菜苗・苗関連事業、農業・園芸用タネ資材販売事業、及び小売事業を主な事業として取り組んでおります。 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 (1)野菜苗・苗関連事業 野菜苗・苗関連事業は、当社グループの主力事業として、野菜の中でも主に果菜類(※2)の接ぎ木苗の生産・販売を行っております。野菜苗の中でも、接ぎ木しない実生苗(※3)に比べて接ぎ木苗の生産には高いレベルの技術を要し、また、多額の設備費用がかかることから、異業種による新規参入が困難とされております。当社は、この野菜接ぎ木苗生産に特化していることから、1年を通しての納品が可能であり、全国各地の野菜産地及びホームセンターなどの量販店へと販売網を拡大しております。 接ぎ木とは、植物の一部を切り離し、別の植物とつなぎ合わせることで、双方の性質の長所を持ち合わせた新しい植物を作り出す技術であり、連作障害(※4)や病害虫に強く、生産性に優れた育てやすい植物を作ることができます。 近年、接ぎ木苗の需要が拡大してきた背景には、農家の高齢化や大規模化に加えビニールハウス等での施設栽培(※5)が普及したことが考えられます。これまで主流であった露地栽培(※6)と異なり、施設栽培では1年を通して野菜の生産が可能であり、その結果、農地のフル活用が原因で特定の細菌やウイルスなどの病原体が土壌中に増加し、さらに施設内保温により害虫が繁殖するようになりました。このため、病気及び害虫対策として接ぎ木苗の利用が増加し、現在の施設栽培では、接ぎ木苗がなくては栽培が不可能に近い状態であると言われております。また、当社では通常の接ぎ木苗に加えて、ウイルスガード苗ZY、ウイルスガード苗CW、高接ぎハイレッグ苗といった病気に強い苗の生産も行っており、需要も増加しております。 (主な関係会社)当社、ベルグ福島株式会社、ピーエスピー株式会社、伊予農産株式会社、株式会社九重おひさまファーム、四万十あおぞらファーム株式会社、株式会社むさしのタネ、宮崎ひなたファーム株式会社 ※2 果菜類とは、キュウリ・トマト・ナスのように果実の利用を目的とする野菜の総称。 ※3 実生苗とは、植物の種子を発芽させて、そのまま育てた苗のこと。 ※4 連作障害とは、同じ畑で同じ野菜や同じ仲間の野菜を毎年連続して栽培したときに生育が極端に悪くなったり、枯れたりする生育障害のこと。 ※5 施設栽培とは、強風、低温及び乾燥などから作物を保護するために温室やビニールハウス等の施設を利用して栽培すること。 ※6 露地栽培とは、作物を屋外の畑で栽培すること。 当社の主な野菜接ぎ木苗の生産工程を図示すると、次のとおりであります。 ① 当社グループを取り巻く環境 当社グループ製品の主なエンドユーザーは、野菜等を生産している全国の生産者、農業法人及び家庭園芸向けユーザーであります。 農林水産省が2025年11月28日に公表した農林業センサス(※7)によりますと、2025年2月1日現在の農業経営体は82万8千経営体と5年前の前回調査より24万7千経営体(23.0%)減少いたしました。農業経営体のうち、個人経営体は78万9千経営体で、5年前に比べ24万8千経営体(23.9%)減少した一方、団体経営体は3万9千経営体で1千経営体(2.9%)増加しており、全体の減少が続く中で、法人化や規模拡大の進展が継続しております。 また、農林水産省が2025年12月23日に公表した統計によりますと、2024年の農業総産出額は、米や野菜の価格が上昇したこと等から、前年に比べて1兆2,849億円増加し、10兆7,801億円(対前年増減率13.5%増加)となり1996年(平成8年)以来28年ぶりに10兆円台となりました。その中で、野菜においては、食の簡便化志向の高まりとともに、調理が簡便な一次加工済みの生鮮野菜(カット野菜、食材キット等)の購入量が増加し、特に、長期保存が可能で、利便性と品質の高い冷凍野菜の市場が拡大傾向にあります。その一方で、豪雨や猛暑といった異常気象が続き、天候により作柄が変動しやすく、生鮮野菜は保存性も乏しいため供給量等が変動しやすい特性もあり、2018年以降は野菜の産出額は2兆2,000億円前後で推移してきました。2024年は前年に比べ2,267億円(9.8%)増加し、2兆5,510億円となりました。これは、キャベツ、レタス、はくさい等において夏の高温の影響により生産量が減少し、価格が上昇したこと等が寄与したものと考えられます。また、農業従事者の生産農業所得は、2015年以降、農業総産出額の増減はあるものの、3兆円台で推移してきており、2024年は農産物の価格が上昇したことから、前年に比べて6,728億円(20.4%)増加し、3兆9,649億円となりました。 我が国は、少子高齢化、人口減少により、農業を支える基幹的農業従事者(※8)は年々高齢化が進行し、今後一層の担い手の減少が見込まれる中、労働者不足等の生産基盤の脆弱化が深刻な課題となっています。2025年の基幹的農業従事者数は102.1万人となり5年前と比べて34.2万人(25.1%)減少となり過去最大の減少率を記録しました。また、減少の約7割は65歳以上が占めており、資材、燃料費等の高騰による厳しい経営環境や記録的な猛暑などの気候変動が影響していると推察されています。今後10年から20年先を見据えますと、更に減少することが見込まれており、少ない経営体で日本の農業生産を支えて行かなければならない状況となっております。また、国際的な情勢の変化や地球温暖化の影響による高温、干ばつ、大規模な洪水等の異常気象が頻発し世界的な食料生産・供給の不安定化等により、我が国の食料安全保障上のリスクは高まっているため、国内の生産基盤を維持・強化し、将来にわたって食料を安定的に供給していく上でのターニングポイントを迎えております。 このような状況の中、農業を持続可能な成長産業とするためには、将来の担い手の育成・確保や農地バンクを活用した農地の集積・集約化に加えて、農業の生産性の向上を図るため、スマート農業技術の開発及び活用、これに併せて行う農産物の新たな生産方式の導入に関する計画等スマート農業技術の活用促進、農業・食関連産業におけるデジタル変革の推進等の取り組みを実施していくことが必要であると考えております。 また、農林水産省では食料安全保障の観点から、2024年4月に「国産野菜シェア奪還プロジェクト」を立ち上げ、加工・業務用を中心とした国内野菜の生産・供給に関わる事業者の経営安定化等を図る取り組みを進めており、人口減少下でも持続可能で強固な国内生産基盤の確立に向け様々な取り組みを行っております。 ※7 農林業センサスとは、わが国農林業の生産構造、就業構造を明らかにするとともに、農山村の実態を総合的に把握し、農林行政の企画・立案・推進のための基礎資料を作成し、提供することを目的に、5年ごとに行う調査であります。 ※8 基幹的農業従事者とは、ふだん仕事として主に自営農業に従事している者。 ② 農業の分業化と省力化 従来の果菜類生産者は、野菜の種子を購入し、播種→苗生産→定植→栽培→収穫の全工程を行うことが一般的でした。最近では、一般的な施設栽培において連作障害を回避するために接ぎ木苗が必須となったことに加え、生産者の高齢化や大規模化が進んだことにより、生産者が苗生産を行わず、購入する時代へと変化してきました。 このような接ぎ木苗の購入需要の高まりと農業の分業化と省力化という時代の流れを受けて苗生産会社が誕生し、いまや接ぎ木苗の生産事業は、農業の成長には必要不可欠な存在となっております。 ③ 野菜苗マーケット 生産者の高齢化や人手不足等は日本農業の将来に関わる深刻な問題であり、当然ながら、当社グループにおいてもマーケットの縮小に繋がる重要な問題であると認識しております。 家庭園芸の需要は、近年、飽和状態となっておりましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により一時的に巣ごもり需要が増加し、現在は緩やかに減少傾向にあります。専業農家向けの需要は、高齢化や後継者不在に伴い、生産面積の縮小や離農が進んでおります。一方で、新規就農者や同業者においては、慢性的な人員不足や高度な技術が必要な育苗リスクを回避するために、野菜苗を購入する流れが加速しております。 ④ 当社グループの特徴 a.全国展開 当社グループは、日本全国へ営業展開し、直営農場の新設や委託生産による分業体制を敷いたことで、これまで農業が抱えてきた安定的供給が困難であるという問題点を克服し、年間を通して安定した受注・生産が出来る体制を構築しております。また、今後も生産量の拡大に併せて直営農場の拡大と新規パートナー農場の開拓を並行して続けていく方針であります。 なお、当社グループの生産拠点を図示すると次のとおりであります。 b.断根接ぎ木生産 当社グループは、断根接ぎ木技術を用いて野菜接ぎ木苗を生産しております。断根接ぎ木とは、培地に植える部分の根となる植物(台木)の元々の根を切り落とし、その台木と実がなる部分の植物(穂木)を接ぎ木した後に新たな培地に植えることで穂木と台木の接合とほぼ同時に、新しい根を発生させる技術であります。新しく出る根は、若く元気で本数も多く、苗自体に活力を持たせることができます。また、断根により苗サイズを揃えることもできます。 キュウリやメロン等のウリ科野菜については断根接ぎ木が普及しておりますが、トマトやナス等のナス科野菜を断根接ぎ木によって生産する育苗業者は稀であります。これは、ナス科野菜の場合は、根を付けたまま接ぎ木する方法と比べて、断根接ぎ木後の栽培技術の習得に経験を要するためであります。当社グループでは、長年培ってきた栽培技術によって独自の栽培方法を確立しており、接ぎ木作業は主に本社農場で集約生産し、その後の二次育苗拠点を順次拡大していく生産方式によって生産効率を高めてまいりました。 c.閉鎖型育苗施設 閉鎖型育苗施設は、完全に外の環境から隔離された空間内で「光・温度・二酸化炭素・水」を人工的にコントロールして苗を育てる設備であり、当社は、2006年4月に本社農場に同施設を建設しました。同施設の最大のメリットは、病害虫の侵入を最小限に抑えることが出来る点にあります。これにより、農薬使用量を飛躍的に減らし、安心・安全な苗を生産することが可能となり、安定した品質の苗を生産することができます。さらに、低温育苗によるトマトの第一花房着生葉位の低段化(※9)、初期生育がスピードアップされることによる生育日数の短縮、アントシアニンの増加(※10)及び茎の肥大などのメリットもあります。閉鎖型育苗施設は、2015年12月にベルグ福島株式会社に導入しており、2021年2月には、これまで蓄積してきた人工光型栽培装置における育苗のノウハウと一般的なハウスにおける育苗のノウハウを融合し、新たに当社オリジナルのウリ科専用の閉鎖型育苗施設を本社農場に導入し本格稼働しております。 ※9 トマトは通常、第一花房(一番始めに付く花芽)が8段目(本葉8枚目の位置)前後ですが、夏の温度の高い時期に育苗すると花芽の分化より葉の分化の方が強まり、第一花房が10段以上となることが多くなります。このことにより「最初の収穫が10~20日程度遅くなる」、「収穫の終わる時期は同じなので最終収量も少なくなる」、「実の付く位置が高くなり作業効率が悪くなる」などの問題が発生します。閉鎖型育苗施設は人工的に温度の制御ができるためトマトにとって最適な環境を作り出せます。このことにより夏期でも第一花房が8段目前後の安定したトマト苗生産が可能となり、付加価値の高い苗を作り出すことが可能であります。 ※10 アントシアニンとは、ブルーベリーなどの植物に含まれている紫色の色素のことで、光合成産物の一種であります。閉鎖型育苗施設で生産したトマト苗は、葉の裏に驚くほどのアントシアニンが現れます。通常のハウス育苗で現れるアントシアニンは、低温・リン欠乏など過度のストレスがかかった結果現れますが、閉鎖型育苗の場合は、光合成を活発に行った結果、多量の光合成産物が存在することにより現れるもので、元気な苗の証拠であります。 d.オリジナル製品 〔アースストレート苗〕 アースストレート苗は、根鉢(土の部分)を不織布で包んでいる点に特徴があります。一般的なポリ鉢の苗では生産者が農場に苗を植える際にポリ鉢を外す手間が必要ですが、不織布はそのまま農場に植えることができるため、苗を植える際の手間が省け、さらに廃棄ゴミも出ないため環境に優しい苗でもあります。また、根鉢がポット苗より小さいため、輸送コストの大幅カットも実現しております。 〔ヌードメイク苗〕 ヌードメイク苗は、接ぎ木直後の苗を他の農場に効率良く運ぶために開発された断根接ぎ木作業直後の半製品状態の苗であります。当社は当初、この手法を用いて農場間の移動にのみ活用しておりましたが、自分で接ぎ木苗を生産したいが接ぎ木作業の手間や技術を考えると生産に不安があるという野菜生産者や育苗業者(断根接ぎ木苗の二次育苗が可能なユーザー)からの要望に応え、「ヌードメイク苗」として販売しております。 〔e苗シリーズ〕 e苗は、閉鎖型育苗施設を活用して生産した野菜苗であり、同施設内で光量、水分量、温度、二酸化炭素濃度を人工的に制御し、植物にとって最適な環境で育苗することにより「病虫害のリスクが少ない、旺盛な生長力、無農薬育苗、花芽の低段化等、安定した品質」の付加価値の高い野菜苗として販売しております。 〔高接ぎハイレッグ苗〕 高接ぎハイレッグ苗は、トマト苗を通常よりも高い位置で接ぎ木を行うことで、青枯れ病の発病抑制効果を高めた苗であります。なお、苗の規格は、アース50、9㎝ポットの2規格から選択が可能であります。 〔ウイルスガード苗〕 ウイルスガード苗は、ウイルスガード苗ZYとウイルスガード苗CWの2種類があります。 ウイルスガード苗ZYは、キュウリ苗にワクチン(キュービオZY-02)を接種し、アブラムシ等が媒介するズッキーニ黄班モザイクウイルスによるモザイク病・萎凋症の発病抑制効果を高めた苗であります。なお、苗の規格は、アース50、9㎝ポットの2規格から選択が可能であります。 ウイルスガード苗CWは、キュウリ苗にワクチン(弱毒ウイルスCMV・WMV)を接種し、キュウリモザイクウイルスとスイカモザイクウイルスによるモザイク病の発病抑制効果を高めた苗であります。なお、苗の規格は、セル、アース、ポットの3規格から選択が可能であります。 〔ツイン苗〕 ツイン苗は、トマト苗を摘芯しわき目を伸ばすことで、2本仕立てにした苗で、1本仕立ての苗に比べて、種苗コストが削減され、定植作業も2分の1で行うことが可能です。また、2本仕立とすることで、初期の樹勢もコントロールしやすくなります。なお、苗の規格は、セル、アース50、9㎝ポットからの選択が可能であります。 e.システム化 当社グループでは、生産管理システム及び販売管理システムを独自開発によって導入しております。近年、顧客ニーズの高まりによって、接ぎ木苗業界は多品目多品種生産を余儀なくされており、生産計画が複雑化する傾向にあります。これにより、受注から出荷までの一連の工程を委託先も含めシステム管理することで、苗の生産計画、進捗管理及び在庫管理といった情報のリアルタイム化を実現することができ、顧客の急な需要にもタイムリーに対応することが出来ております。2005年から導入した農薬履歴システムは、各生産工程で散布される農薬を生産履歴として管理、納品時にはお客様へ農薬使用履歴として正確にお届けすることが可能となりました。また、在庫管理システムから顧客向けにインターネット上に在庫苗情報「ほうさく.ネット」を掲載し、販売機会の増加にも繋がっております。 (2)農業・園芸用タネ資材販売事業 農業・園芸用タネ資材販売事業は、野菜苗・苗関連事業の拡大のために、生産者や家庭園芸愛好家向けに総合的な提案の重要性が増している中で、これまでに培った技術やノウハウ、知名度を活かした全国展開を推進し、農業資材の仕入販売、当社の得意分野である培養土などのオリジナル商品の販売及び種子のコーティング加工を行っております。 また、海外の種苗会社からの優良な品種を選定し、量販店に対して家庭園芸向けの提案、関連会社である株式会社むさしのタネが保有する自社品種の種子を用いて、生産者や消費者のニーズに合った品種改良・研究を行うことによる、優良な種子の販売をしております。さらに、培土や肥料等を含む農業関連資材等につきましては、試作・試験・分析を通じた有益な情報提供や生産向けの商品提案を行うなど事業拡大に努めております。 (主な関係会社)当社、伊予農産株式会社、ピーエスピー株式会社、株式会社むさしのタネ (3)小売事業 小売事業は、連結子会社であるファンガーデン株式会社が一般消費者及び生産者向けに各種苗や農業園芸資材等の販売を店舗及びインターネット等を通じて行っております。当社の野菜苗等の生産販売のノウハウや蓄積された研究技術を活かしたサービスや企画商品を提供し、家庭園芸からプロ農家までに幅広く提案できる商品力とマーケティング活動を強みとしており、事業拡大に向けて取り組んでまいります。 (主な関係会社)ファンガーデン株式会社 事業の系統図は、次のとおりであります。 ※1 連結子会社 ※2 関連会社で持分法適用会社 ※3 関連会社で持分法非適用会社 ※4 非連結子会社
経営方針・対処すべき課題1,692字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、野菜苗生産をコア事業として取り組み「良い苗をいつでも・どこでも・いくらでも」の経営方針の基、使いやすさ、環境への配慮、お客様一人ひとりにあった苗づくりを目指し、閉鎖型育苗施設などの新設設備による安定した生産体制と全国各地のパートナー農場との連携により事業展開を拡大してまいりました。そして、当社グループのフィールドは、野菜苗の枠組みを超え、自社ブランド品種の種子の開発やオリジナル培土などの農業資材等の新商品開発、家庭園芸を楽しむ個人のお客様へのサービス拡充を行い、さらには、アジアを中心とした世界市場へ向けて進み始めています。全ては「人々の食と暮らしを豊かにするために」日本から世界の農業に革命を興すことができる企業を目指し、企業価値の向上に努めてまいります。 (2)中長期的な会社の経営戦略 当社グループでは、企業理念「日本の農業に革命を」の基、2024年10月期に新たな中期経営計画を策定いたしました。苗事業を基盤に、農資材と新製品・技術で事業の拡大を目指し、2033年に向けてマインド転換へ挑戦することにより、量から質、売上から利益、農業から製造業へ取り組んでまいります。 主力事業でもある苗事業において、安定的な生産・販売体制の再構築の為、組織体制を見直し原材料等の調達から販売までの一連の流れを見直し、強化することによりコスト削減及び収益確保に取り組んでまいります。また、将来に向けた成長と事業展開に備えるため、人財・システム等の事業インフラの更なる強化と再構築行いながら、事業基盤の拡大に向けて重要なキーとなる新規植物ワクチンの開発とオリジナル品種の開発を着実に進めてまいります。そして、「人々の食と暮らしを豊かに」をテーマに、苗事業から周辺領域へ深化させたフードバリューチェーンの構築に挑戦し続けることにより、持続可能な発展と事業拡大に努めてまいります。 2026年10月期の連結業績見通しにつきましては、売上高は8,000百万円(前期比9.5%増)、営業利益110百万円(前期は営業損失32百万円)、経常利益105百万円(前期は経常損失28百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益54百万円(前期比12.9%増)と見込んでおります。 (3)経営環境及び対処すべき課題 当社グループの2033年へ向けた中期経営計画3期目となる2026年10月期は、主力事業である苗事業におきまして、引き続き労務費やエネルギー価格等の物価上昇分を踏まえた適正価格への見直しを進めると共に、付加価値の高いオリジナル製品等の営業推進を行ってまいります。 また、新たに子会社となったピーエスピー株式会社との連携により野菜苗生産及び種子コート加工について全国拠点及び販売網を活かし規模拡大を目指します。更に、グループ内の組織及び業務体制を見直し原材料等の調達から販売までの一連の流れを強化することによりコスト削減及び収益確保に取り組み、将来へ向けた成長と事業展開に備えるため、人財・システム等の事業インフラの更なる強化と再構築を行いながら、事業基盤の拡大に向けて重要なキーとなる新規植物ワクチンの上市へ向け着実に進めてまいります。 当社グループは、4つの戦略「苗事業の更なる拡大と収益力強化」「苗事業を起点とした事業領域の拡大」「新製品・新技術の開発」「事業インフラ強化」を具体的に一つ一つ着実に実行することにより、苗質の安定化を図り、収益力の回復と経営基盤の強化に向けて努めてまいります。そして、苗事業から周辺事業へ深化させフードバリューチェーンを構築することで、経営理念である「日本の農業の為になる、役に立つ会社になる事で、農業に革命を興します。ひいてはそれが人々の食と暮らしを豊かにします。」を実現いたします。
事業等のリスク3,992字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)天候不順、異常気象、自然災害による影響について 当社グループの主たる事業は、野菜苗の受注生産であります。生産の大部分はハウス内で栽培しておりますので、気温及び日照等、天候の影響を受けることになります。 天候不順が続くと苗の品質に影響し、製品価値の低下に繋がります。そのため、当社グループでは、品質の安定化を目指し、閉鎖型苗生産施設や冷房設備等の新型設備の導入、環境計測制御装置の導入、天候に合わせた栽培方法・技術・ノウハウの蓄積、研究開発及び委託展開、一次育苗農場の増加及び生産能力拡大による生産地の分散等の施策を行ってまいりました。しかしながら、天候不順の影響は完全に回避できるものではなく、猛暑、日照不足、台風といった天候不順及び異常気象の発生により、十分な品質や生産量が確保されない場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、上述のとおり生産地の分散を進めておりますが、天候不順及び異常気象、想定を上回るような自然災害の発生の影響を受け、本社機能の停止、生産農場の停止、受注の減少等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (2)種子、原油価格の変動について 原材料である種子は、一般的に品種改良されるたびに新品種として発表され、基本的には付加価値が高くなるにつれて仕入価格も上昇していきます。また、現在は海外での採種が主流であるため現地の経済状況及び採種環境等の影響により突然値上がりする場合があります。また、原油価格の上昇は重油・灯油の値上がりによる冬期の育苗コストの上昇に加え、あらゆる育苗資材の仕入価格上昇に繋がることとなります。 当社グループは、過去に発生したこのような原材料価格及び燃料単価高騰時においては、グループ企業での育種事業の開始、仕入先の変更、種子メーカーとの連携、省エネ資材・設備の利用等によりコストダウンを図りながら製品販売価格の調整を行ってまいりましたが、今後、消費者の低価格志向が進むことにより価格調整での対応ができない場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (3)病害虫について 当社グループは、完全閉鎖型苗生産施設を利用しておりますが、主に屋外でのハウス栽培を行っております。そのため、病気や害虫の発生を完全に防ぐことは極めて難しい状況にあります。当社グループでは病害虫の発生を防ぐため、長年のデータ蓄積による発生予測、病害虫侵入防止設備の導入(物理的防除)、圃場内の清掃、予防農薬の散布、病害虫の早期発見に努めておりますが、生産者に納品した後に病害虫が発生する可能性があります。この場合、発生時期と病害虫の種類によっては当社グループの責任において生産者に対する何らかの補償を行う可能性や風評により受注が減少する可能性があり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4)栽培技術者の育成について 当社グループは、生産拠点を全国展開しており、栽培技術者個々の技術・ノウハウを組織全体に広げていく必要があります。そのため、技術・ノウハウを早く習得させるために、入社後すぐに実践の場に立たせ、多くの経験を蓄積できる体制をとり、栽培技術者の担当する品目や育苗施設を固定化し、栽培技術指導者を中心としたチームを組織して競争意識を持たせるなどの相乗効果を図っております。また、研究本部による、新たな生産技術の開発やデータの蓄積等を行い、栽培技術の改善及び育成に役立てております。 全国の自社農場で技術・ノウハウを習得した栽培技術者も育ち始めており、現在のところ不足はしておりませんが、今後生産拠点がさらに増加及び拡大されることによって、十分な栽培指導が行き渡らなくなる場合や技術・ノウハウ向上のための費用が増加する場合、また、人材確保が困難な場合や人材確保のための費用が増加する場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (5)競合について 当社グループは、野菜接ぎ木苗の生産販売に特化しており、接ぎ木苗の利用者の獲得において先行しているものと認識しております。今後も更なるシェアの拡大を目指し、営業部門の強化、顧客ニーズに対応した商品開発、生産能力の拡大等を図ってまいりますが、今後、異業種からの参入及び競合他社の拡大が生じ、競争の激化による顧客の流出やコストの増加等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (6)野菜苗・苗関連事業への依存について 当社グループは、野菜接ぎ木苗の生産販売に特化しており、売上高及び利益の大部分に貢献しております。当社グループといたしましては、実生苗(接ぎ木をしていない苗)の売上拡大や伊予農産株式会社との経営統合による農業資材等の仕入販売事業の拡大、流通業者との連携、販売先の新規開拓や深耕拡大、育種事業等の新たな事業開発に取り組んでおりますが、現時点では野菜の接ぎ木苗生産販売事業に依存しております。 接ぎ木苗の普及は引き続き進んでいるものの、今後、日本農業がどのように進展していくかについては不透明な部分もあり、国の政策方針の転換、農家の高齢化及び後継者不足等により、今後の日本農業に大きな変化が生じた場合、また、予期せぬ技術革新によって接ぎ木苗の需要が著しく減少した場合、当社グループの事業展開や業績に影響を与える可能性があります。 (7)業績の変動について 当社グループの業績は、第1四半期において、他の四半期に比べ売上高が低下する傾向にあり、利益も売上高の変動の影響を受けて低下する傾向になっております。これは、当社グループの主力製品である野菜苗の需要が、当社の第1四半期にあたる11月~1月に全国的に減少するためであります。現在、閑散期対策として花苗や玉ねぎ苗の売上が増加しており、新製品の開発を急いでおりますが、当面は第1四半期の売上高が他の四半期に比べて低下することが予想されます。このため、第1四半期の業績が、年間の業績の傾向を示さない可能性があります。 なお、2025年10月期における四半期毎の業績の概要は以下のとおりであります。 (単位:千円) 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   年度合計 売上高 (構成比 %)   763,430 (10.5%)   2,441,748 (33.4%)   1,592,599 (21.8%)   2,505,683 (34.3%)   7,303,461 (100.0%) 売上総利益又は売上総損失(△) (構成比 %)   △3,313 (△0.2%)   645,241 (37.6%)   454,736 (26.5%)   620,327 (36.1%)   1,716,991 (100.0%) 営業利益又は営業損失(△) (構成比 %)   △374,277 (1,147.2%)   142,153 (△435.7%)   11,891 (△36.4%)   187,608 (△575.1%)   △32,624 (100.0%) (8)特有の法的規制等について 当社及びベルグ福島株式会社は、農地法で規定された農地所有適格法人ではないため、農地の取得が認められておりません。なお、以前は農地保護を目的とした農地法の規定により、一般の事業会社は農地を借りることもできませんでしたが、現在は、規制緩和の流れを受けた過去数度の農地法及び関連法規の改正によって一般事業会社が農地を借りることが可能になり、規模拡大が進めやすくなっております。現在、当社につきましても農地を賃借して野菜苗を生産しており、この流れは、当社グループにとって生産設備拡張の自由度が増し、規模拡大への追い風となっております。 しかしながら、今後の新たな農地法及び関連法規の改正の動向が当社グループの事業展開や業績に影響を与える可能性があります。また、農地法及び関連法規以外に、農薬については農薬取締法、毒物及び劇物取扱法、育苗については種苗法の規制を受けており、それらの法規の改正等の動向によっては当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (9)固定資産の減損リスクについて 当社グループは、野菜苗・苗関連事業における受注拡大及び安定した生産体制の維持・強化や新たな技術開発のために設備投資が必要となり、事業計画に沿って投資を行っております。しかしながら、経営環境や事業の著しい変更等により投資回収期間が長期化する見込みとなることで、収益性が大幅に低迷し、資産の経済的価値が減少した場合には、固定資産の減損処理を行うため、当社グループの業績及び財政状況に影響を与える可能性があります。 (10)有利子負債への依存について 当社グループでは、運転資金及び設備投資資金を金融機関からの借入金で調達しており、当連結会計年度における有利子負債の残高は、2,407,843千円(リース債務を含む)であります。当社グループでは、実行可能な資金計画に基づき有利子負債の弁済を行っておりますが、今後の金融政策の動向、金利水準の変動等により当社グループが計画どおりの資金調達ができなかった場合、当社グループの業績、財政状況及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,717字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果、インバウンド需要の堅調な推移を背景に、緩やかに回復基調を維持しております。一方で、物価上昇の継続による消費者マインドの下振れに加え、米国の通商政策の動向や中国経済の先行き、ウクライナ紛争の長期化等の世界経済の影響が懸念されており、依然として先行き不透明な状況が続いております。 我が国における農業界は、2025年11月に農林水産省が公表した2025年農林業センサスによりますと、全国の農林業経営体数は83万9千経営体となり100万を割り込みました。このうち個人経営体の基幹的農業従事者は102万1千人で、5年前と比べ34万2千人(25.1%)減少しており過去最大級の減少となりました。一方で、法人経営体は3万3千経営体となり、5年前と比べ2千経営体(7.9%)増加し、1経営体あたりの経営耕地面積は拡大しており、大規模経営への農地集約という構造転換も加速しております。今、農業界は「縮小」と「転換」が同時に進行しており、危機的な状況の中において、変革の時期を迎えております。 以上のことから、農業を取り巻く環境は不透明な部分があるものの、意欲のある大規模経営体により農地の集約が進み、気象状況や生育状況、市況情報などのデータを活用した農業を行う経営体が増加傾向にある中で、今後更に、農作業の効率化による新規就農者の就業やスマート農業技術・ドローン活用等の高度な先端技術の導入などが不可欠となり、生産者の構造改革と省力化技術の普及が進んでいくものと考えております。 当社グループにおきましては、「日本の農業の為になる、役に立つ会社になることで、農業に革命を興し、人々の食と暮らしを豊かにします。」の経営理念に基づき、長期ビジョン(2033)において、3つの事業目標を定めております。 1.「確かな技術と製品で、持続可能な農業を実現し、日本の豊かな食と生活文化を支える企業となる」 2.「農業に関する様々な課題解決に取り組み、当社グループだから出来る成果を生み出す企業となる」 3.「当社グループ社員も含めた農業従事者が、夢と生きがいを持って働くことが出来る農業を実現する」 それぞれの事業目標を達成するため、経営品質の向上、苗事業の強化、高付加価値ビジネス(新商品・新技術開発)を推進してまいりました。 当連結会計年度におきましては、2025年3月に連結子会社のベルグ福島株式会社におきまして、新たに二次育苗を行う生産農場(鶴沢農場)が稼働を開始し、生産能力が拡大したことにより、受注拡大及び内製化に向けて取り組んでまいりました。 また、前連結会計年度に続き既存顧客に対しては、適切な価格への見直し及び価格交渉も進めながら、オリジナル製品を中心に新規開拓営業を強化してまいりました。一方で、原材料費やエネルギー費用の等の値上げも続く中で、研究開発や新たな取り組みに対する人材確保など積極的に行ってまいりました。 なお、ベルグ福島株式会社におきましては、育苗施設に対する補助金収入158,200千円、新規植物ワクチン及びワクチン接種苗の研究開発に対する補助金収入26,283千円を計上しております。 その結果、当社グループの当連結会計年度の業績は、売上高7,303,461千円(前期比2.9%増)、営業損失32,624千円(前期は営業利益22,459千円)、経常損失28,887千円(前期は経常損失16,125千円)、親会社株主に帰属する当期純利益48,327千円(前期比21.0%増)となりました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。 セグメントの売上高につきましては、外部顧客への売上高を記載しております。 (野菜苗・苗関連事業) 当事業部門におきましては、2025年3月に連結子会社のベルグ福島株式会社におきまして、植物ワクチン研究所と併設する二次育苗を専門に行う生産農場が稼働を開始、関東以北の営業推進及び受注強化と植物ワクチン接種苗の安定的な生産拡大が可能となりました。また、前連結会計年度に続き適正な価格への見直しを行いながら既存顧客との価格交渉も進めてまいりました。 売上面につきましては、適切な価格へ見直しが進んだことに加え、青果物の価格高騰の影響などにより、ホームセンターを中心とする春の家庭園芸需要の拡大、当社オリジナル規格のアースストレート苗(培地部分を生分解性の不織布で包み、そのまま定植ができる環境に優しい製品)、営業推進による売上増加、特に、スイカ苗につきましては、更に購入苗への切り替えが進み売上が拡大いたしました。 損益面につきましては、ベルグ福島株式会社の新設農場稼働に伴い、生産体制準備のための生産備品等の購入、新規雇用による労務費、減価償却費等が増加いたしました。また、原材料や電力費、重油等のエネルギー費用の値上げに加え、繁忙期に生産が集中する傾向が更に強まり、人員確保のための採用経費、派遣社員雇用の増加等により賃金単価のアップなど労務費も増加いたしました。 この結果、当連結会計年度の業績は、売上高6,380,056千円(前期比3.6%増)、セグメント利益(営業利益)449,461千円(前期比6.1%減)となりました。 品目分類別の売上高は次のとおりであります。 品目分類   売上高(千円)   前期比(%) トマト苗   2,488,045   99.5 キュウリ苗   1,539,580   104.5 ナス苗   630,440   113.6 スイカ苗   540,087   114.2 メロン苗   311,390   108.0 ピーマン類苗(注1)   335,015   115.0 その他(注2)   535,496   93.1 合計   6,380,056   103.6 (注1) ピーマン類として、ピーマン・パプリカ・シシトウ・トウガラシをまとめて表示しています。 (注2) 玉ねぎ苗、葉菜苗、花苗等を含んでおります。 規格分類別の売上高は次のとおりであります。 規格分類   売上高(千円)   前期比(%) ポット苗(7.5㎝~15㎝)(注)   2,892,850   102.6 当社オリジナル(アースストレート苗、ヌードメイク苗、e苗シリーズ、高接ぎハイレッグ苗、ウィルスガード苗、ツイン苗)   2,275,807   108.9 セル苗(512穴~72穴)(注)   1,071,725   98.6 その他   139,674   87.5 合計   6,380,056   103.6 (注) ポット苗は、ポリエチレンのポット(ポリ鉢)で育苗した一般的な苗(当社においては、主に断根接ぎ木苗にて育苗した苗)であり、ポットのサイズが大きくなると苗のサイズも大きくなります。セル苗は、小さな穴が連結した容器(セルトレー)で育苗した苗であり、穴数が増えると苗のサイズが小さくなります。 納品地域分類別の売上高は次のとおりであります。 納品地域分類   売上高(千円)   前期比(%) 北海道・東北   1,022,893   109.2 関東   1,958,194   100.6 甲信越(注)   479,039   99.8 中部・北陸   458,268   110.0 近畿・中国   520,910   98.9 四国   748,199   101.6 九州・沖縄   1,192,550   107.2 合計   6,380,056   103.6 (注) 静岡県は「甲信越」に含めて表示しております。 (農業・園芸用タネ資材販売事業) 当事業部門におきましては、営業推進によりオリジナル培土や農薬などの売上が増加した一方で、前連結会計年度に計上していた生産設備・機器等の買い替え需要等による売上が減少したことにより、売上は減少いたしました。 損益面につきましては、事務効率改善等による人件費等が削減され、販売費及び一般管理費が減少したことにより利益は改善いたしました。今後も、関連会社の株式会社むさしのタネのPB品種の種子やオリジナル肥料等の営業推進を行うとともに、環境、労働者不足問題など生産者であるお客様が抱える様々な課題に対して、当社グループの強みを活かし、課題解決と収量・収益改善に繋がる商材や栽培方法を提案してまいります。 この結果、当連結会計年度の業績は、売上高815,816千円(前期比0.9%減)、セグメント利益(営業利益)11,939千円(前期比14.5%増)となりました。 (小売事業) 当事業部門におきましては、春の家庭菜園時期に合わせた園芸フェアやワークショップの開催、また、地域の就労支援事業所と協力し、植物に囲まれた中で障害者の方のアート作品を展示するイベントを開催するなど、様々な取り組みを行ってまいりました。コロナ禍からの園芸ブームの終息や6月以降の猛暑日が続いたことにより屋外でのガーデニング等を行う一般消費者が減少し、園芸雑貨や花卉類などの売上が減少する中で、野菜苗については、青果物の価格高騰により家庭菜園を始める一般消費者が増加したため売上が増加しました。 今後も、消費者ニーズや国内の食料事情を捉えた商品の提案とマーケティング活動を行いながら、SNS等を利用したイベントや商品等の情報発信、店舗の集客力向上に繋がる商品ラインナップとイベントの開催などを積極的に行い、売上拡大と収益力の改善に向けて取り組みながら、ベルグアースグループの野菜苗・苗関連事業に繋げてまいります。 この結果、当連結会計年度の業績は、売上高107,587千円(前期比7.0%減)、セグメント損失(営業損失)は12,677千円(前期はセグメント損失13,629千円)となりました。 ② 財政状態の状況 (資産) 流動資産は、前連結会計年度末と比べ17,330千円(0.6%)増加の2,839,029千円となりました。これは、電子記録債権の増加20,696千円、原材料及び貯蔵品の増加26,903千円、現金及び預金の減少46,148千円、売掛金の減少22,236千円等によるものであります。 固定資産は、前連結会計年度末と比べ363,915千円(12.7%)増加の3,219,737千円となりました。これはベルグ福島株式会社の第二農場(鶴沢農場)の完成等に伴う建物及び構築物の増加198,568千円及び建設仮勘定の減少104,412千円、松山本社事務所建設予定地取得による土地の増加231,959千円等によるものであります。 (負債) 流動負債は、前連結会計年度末と比べ57,088千円(2.9%)増加の2,029,743千円となりました。これは、短期借入金の借入による増加50,000千円、未払法人税等の増加31,149千円、支払払手形及び買掛金の減少13,759千円等によるものであります。 固定負債は、前連結会計年度末と比べ270,103千円(17.0%)増加の1,854,635千円となりました。これは、長期借入金の借入による増加168,396千円、ベルグ福島株式会社の育苗施設増設に伴う資産除去債務の増加49,846千円等によるものであります。 (純資産) 純資産は、前連結会計年度末と比べ54,053千円(2.5%)増加の2,174,388千円となりました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益を48,327千円計上したことと、新株発行により資本金及び資本剰余金がそれぞれ4,928千円増加したこと等によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の期末残高は、前連結会計年度末と比べ47,148千円(5.1%)減少の873,211千円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、329,887千円(前連結会計年度は111,461千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益151,684千円、減価償却費292,273千円、支払利息16,381千円、持分法による投資損失13,254千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は、573,568千円(前連結会計年度は241,486千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出565,511千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の増加は、196,533千円(前連結会計年度は54,646千円の収入)となりました。これは、短期借入れによる収入500,000千円、短期借入金の返済による支出450,000千円、長期借入れによる収入525,000千円、長期借入金の返済による支出352,783千円等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 野菜苗・苗関連事業   4,431,584   106.5 (注) 金額は、当期総製造費用によっております。 b.商品及び製品仕入実績 当連結会計年度における商品及び製品仕入実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(千円)   前年同期比(%) 野菜苗・苗関連事業   426,188   92.7 農業・園芸用タネ資材販売事業   694,501   100.8 小売事業   65,324   98.4 合計   1,186,014   97.6 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.金額は、仕入価格によっております。 c.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 野菜苗・苗関連事業   5,263,424   105.1   608,036   114.6 (注) 金額は、販売価格によっております。 d.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 野菜苗・苗関連事業   6,380,056   103.6 農業・園芸用タネ資材販売事業   815,816   99.1 小売事業   107,587   93.0 合計   7,303,461   102.9 (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は7,303,461千円(前期比2.9%増)となりました。詳細につきましては「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の概要 ①経営成績の状況」をご参照ください。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は5,586,470千円(前期比4.4%増)となりました。 原材料費や電力費等の値上げに加え、ベルグ福島株式会社の新設農場稼働に伴い、生産体制準備のための生産備品等の購入、新規雇用による労務費、減価償却費等が増加いたしました。 この結果、売上総利益は1,716,991千円(前期比1.4%減)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業損失) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は1,749,616千円(前期比1.8%増)となりました。 顧客対応が増加したことに伴い出張が増加したことに加え、公共交通機関や宿泊費の値上げなどにより旅費交通費が増加、次期システム導入へ向けたコンサルティング費用等の増加より支払手数料が増加いたしました。 この結果、営業損失は32,624千円(前期は営業利益22,459千円)となりました。 (営業外損益、経常損失) 当連結会計年度における営業外収益は受取手数料9,829千円、受取補填金8,397千円、補助金収入7,963千円等により36,713千円となりました。営業外費用は支払利息16,381千円、持分法による投資損失13,254千円等により32,976千円となりました。 この結果、経常損失は28,887千円(前期は経常損失16,125千円)となりました。 (特別損益、税金等調整前当期純利益) 当連結会計年度における特別利益は連結子会社のベルグ福島株式会社におきまして、二次育苗を行う育苗施設に対する補助金収入158,200千円、新規植物ワクチン及びワクチン接種苗の研究開発に対する補助金収入26,283千円等により184,758千円となりました。特別損失は関係会社株式評価損3,509千円等により4,185千円となりました。 この結果、税金等調整前当期純利益は151,684千円(前期比71.0%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における税効果会計適用後の法人税等合計は98,434千円、非支配株主に帰属する当期純利益は4,923千円(前期比1.7%増)となりました。 この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は48,327千円(前期比21.0%増)となりました。 b.経営成績に重要な影響を与える要因についての分析 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、農業を取り巻く国内外の環境変化、法的規制、地震や台風等による大規模災害等様々な要因が挙げられ、詳細につきましては「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり認識しております。当社グループでは、外部や事業環境の変化にすばやく対応するための人財育成や組織体制の整備、内部統制の強化等により、経営成績に影響を与える可能性のあるリスクの回避及び発生を抑え、適切な対応に努めて参ります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの状況の分析は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 b.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要は、野菜苗・苗関連事業における生産設備の新設及び改修等の設備資金、既存事業拡大及び成長戦略の柱である多角化や海外事業での事業投資や技術研究開発投資及び経常の運転資金があります。これらの資金需要に対して、設備等の投資資金については、金融機関による長期借入、運転資金については、金融機関による短期借入を必要に応じて調達する方針としております。 また、当社グループの主要事業である野菜苗・苗関連事業は、季節変動が大きく、第1四半期では支出が先行し営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスになる傾向にあります。その季節的な変動の中で、事業に必要な資金を確保し、機動的かつ安定的な資金調達を行うため、金融機関6行と当座貸越契約を締結しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、見積りが必要な事項につきましては、過去の実績や状況に応じて合理的な判断に基づき会計上の見積りを行っております。この連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (固定資産の減損) 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載とおりであります。 (繰延税金資産の回収可能性の評価) 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して、将来の課税所得を合理的に見積もっております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積額が減少した場合は繰延税金資産が減額され、税金費用が追加計上される可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。