概要
デジタルグリッドは、電力取引プラットフォーム「DGP(デジタルグリッドプラットフォーム)」を運営する企業である。発電家と需要家を直接結びつけ、AIによる需給管理や定型化された契約手続きを提供する。2025年7月期の売上高は62億円、従業員数は79名。東京証券取引所グロース市場に2025年4月に上場した。電気・ガス業に分類される。
三つの事業セグメントで構成される収益構造
当社グループは、報告セグメントとして「電力PF事業」「再エネPF事業」「その他」の三つを設けている。電力PF事業は、DGP上で取引される再エネ以外の電源(化石燃料等)由来の取引から手数料を得る。再エネPF事業は、DGP上の再エネ電源の取引手数料に加え、オフサイトPPA仲介や非化石証書代理調達サービス「エコのはし」、バーチャルPPA「GPA」などを含む。その他事業は、蓄電池のアグリゲーションサービス、脱炭素教育サービス「GX navi」、Jクレジット販売などで構成される。2025年7月期の売上高は電力PF事業が54.2億円、再エネPF事業が4.5億円、その他が2.8億円であり、電力PF事業が全体の約88%を占める。
市場変動リスクを取らない手数料モデル
当社グループはDGP上での取引量に応じた手数料を需要家から受領する。発電家への電源費用やJEPX(日本卸電力取引所)での調達費用、送配電事業者への託送料金、再エネ賦課金はすべて需要家が負担し、当社グループはこれらを経由して支払う。このため、当社グループは市場価格変動リスクを負わない。また、コスト構造を需要家に完全開示しており、一般的な小売電気事業者の基本料金には含まれる電源待機費用等がDGPでは発生しないため、需要家は相対的に安価な調達が可能となる。手数料は発電家からは受け取らず、需要家のみから得る仕組みである。
専門知識不要で電力取引を可能にするプラットフォーム
DGPの最大の特徴は、発電家と需要家が小売電気事業者ライセンスや専門知識なしに直接電力取引を行える点にある。通常必要な顧客管理、需給管理、料金計算、精算業務のシステムをDGPが提供し、JEPXへの参加も不要とする。需給管理は東京大学と共同開発したAIモデルで全自動化され、利用者は発電計画の提出やインバランス精算の負担から解放される。システムは原則内製で、DevOpsパフォーマンス評価ではデプロイ頻度・変更リードタイム・変更失敗率の3指標で最高ランク「エリートレベル」を達成している。このプラットフォームにより、取引参加者は自由な価格交渉と契約が可能となり、価格発見機能とリスクヘッジ機能を得る。
成長を支える法人顧客基盤とパートナー連携
需要家は主に企業であり、自社のリスク許容度や脱炭素目標に応じて電源を組み合わせる。JEPXスポット市場からの調達、発電家との固定価格契約、再エネPPAなどをDGP上で選択できる。2022年の電力市場混乱時には、倒産した新電力から切り替えた「電力難民」の需要を取り込み、取扱電力量が急拡大した。その後も市場連動型調達の浸透により顧客は増加し、大手企業を含むパートナーからの紹介経由で顧客獲得コストを抑えている。2025年7月期の営業利益は27.4億円と高い利益率を示す。
業界の中での役割は電力小売・卸売の仲介者として、需給管理や契約・精算などの送電業務を代行するプラットフォーム事業者。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01電力小売(非再エネ)主力
DGPを通じて、需要家がJEPXや化石燃料発電家から電力を直接調達できる仕組みを提供。市場連動型や固定価格型など柔軟な調達ポートフォリオを組むことができ、当社は手数料を得る。
- DGP(Digital Grid Platform)
- 発電家と需要家が直接取引できる電力取引プラットフォーム。需給管理、契約・精算などの送電業務を代行し、AIによる発電量予測で再エネの変動にも対応。
02再エネ発電・需要家主力
再エネ電源の取引に特化したPF事業。コーポレートPPAのマッチングやFIT非化石証書の代理調達、バーチャルPPAなど多様な手法を提供し、需給管理を担うことで再エネ普及に貢献。
- RE Bridge
- コーポレートPPAに特化したマッチングプラットフォーム。オークション形式で発電家と需要家を結び、契約後の需給管理も一括サポートする。
- エコのはし
- FIT非化石証書の代理調達サービス。JEPXオークションへの入札や精算を代行し、再エネ価値の取引を簡素化する。
- GPA(Green Purchase Agreement)
- FIP制度を活用した独自のバーチャルPPA。価格変動リスクを抑え、決済を簡素化した再エネ調達手法。
03系統用蓄電池市場副次
系統用蓄電池の制御・運用事業。卸電力市場や需給調整市場などで収益機会を創出し、蓄電池所有者向けにアグリゲーションサービスを提供。子会社を通じた開発・保有も推進。
- アグリゲーションサービス
- 系統用蓄電池の運用を受託し、複数の市場での収益機会を最適化するサービス。
04脱炭素教育その他
オンライン学習コンテンツ「GX navi」を提供し、企業のカーボンニュートラル実現に向けた人材育成を支援。事業縮小中で、サービス終了予定。
- GX navi
- 脱炭素・GXに関するオンライン学習プラットフォーム。企業の実務担当者向けに知識習得を支援。
05環境価値取引その他
顧客企業の要請に応じて、J-クレジットや海外の環境価値証書などのスポット取引を仲介。
製品と技術
中核プラットフォーム「DGP」の仕組みと優位性
DGP(デジタルグリッドプラットフォーム)は、発電家と需要家が直接電力取引を行えるクラウド型システムである。取引参加者は小売電気事業者登録不要で、DGPが提供する電子契約と需給管理機能を利用できる。核となる需給管理は、東京大学と共同開発したAIモデルにより全自動化され、30分単位の計画策定とJEPXとの差分調整を担う。このAIモデルは変動性の高い太陽光発電の出力予測にも対応し、発電家の業務負担を軽減する。システムの開発効率は高く、DORA指標でエリートレベルを達成している。DGPは特許第6782479号で保護され、約定価格の形成機能とリスクヘッジ機能を提供する。
再エネ調達を支援する三つのサービス
当社グループは再エネPF事業において、DGPに加えて三つの専門サービスを運営する。第一に「RE Bridge」は、バーチャルPPAに特化したマッチングプラットフォームで、発電家と需要家のマッチングから契約締結までを支援する。2025年7月期には登録発電家100社、設備容量2GWを超えた。第二に「GPA(Green Purchase Agreement)」は、FIP制度を活用したバーチャルPPAサービスであり、特許第7266259号で保護された環境価値取引対価算出技術を用いる。第三に「エコのはし」は、FIT非化石証書の代理調達サービスで、累計取扱量は20億kWhを突破した。これらにより需要家は多様な再エネ調達手段を得る。
蓄電池アグリゲーションと脱炭素教育
その他事業では、2024年12月に開始した蓄電池アグリゲーションサービスが主力となる。これは系統用蓄電池を遠隔制御し、調整力として電力市場に提供するものだ。子会社デジタルグリッドアセットマネジメントが蓄電所を開発・保有し、運用収益を得る。また、企業向け脱炭素教育サービス「GX navi」は、カーボンニュートラルに関する研修や資料を提供し、顧客の理解促進と契約獲得につなげる。これらの事業は2025年7月期時点ではセグメント損失(2.5億円)だが、成長投資の段階にある。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
電気・ガス業のなかでの位置
急拡大する電力トレーディング、高利益率
同社は電力取引(主に再生可能エネルギー)を手掛け、東京電力や中部電力などの大手とは異なる独立系。売上は2024/7期35億円→2025/7期62億円(+77%)、営業利益率43.55%と驚異的。同業のグリムスやアストマックスなどと比べても非常に高い収益性。再生エネ普及や卸電力市場活性化が追い風。
強み
- 営業利益率43.55%と、同業他社を大きく凌駕。
- 売上高が前期比77%増と高成長を継続。
- 脱炭素トレンドやFIT制度で電力取引市場が拡大。
- 大手電力に属さず、柔軟な取引戦略が可能。
課題
- 電力市場の制度変更や規制強化が収益に直撃する可能性。
- 高い成長率と利益率が持続可能か不透明。
- 高収益分野ゆえ新規参入が相次ぎ競争激化リスク。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
電気・ガス業の時価総額近傍。太字がデジタルグリッド
時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 603Aアイ・グリッド・ソリューションズ | 348億円 | — |
| 2 | 9535広島ガス | 292億円 | 13.9倍 |
| 3 | 9537北陸瓦斯 | 206億円 | 6.3倍 |
| 4 | 7692アースインフィニティ | 88億円 | 11.5倍 |
| 5 | 9514エフオン | 74億円 | 6.1倍 |
| 6 | 350Aデジタルグリッド | 50億円 | 16.3倍 |
| 7 | 7162アストマックス | 41億円 | 2.0倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 19件
デジタルグリッドプラットフォームの設立と社名変更
2017年10月、東京都千代田区に資本金300万円でデジタルグリッドプラットフォーム株式会社を設立した。同年12月にはデジタルグリッド株式会社へ社名変更している。創業当初から電力取引のデジタル化を目指し、翌2018年には環境省の実証事業に採択され、P2P電力取引の実証とブロックチェーン技術を活用した再エネCO2排出削減価値創出モデル事業を実施した。この実績が後の商用化の基盤となった。
小売電気事業者登録とDGPの商用リリース
2019年12月、経済産業省資源エネルギー庁より小売電気事業者登録を取得し、DGPを通じた電力取引運営が可能となった。翌2020年2月には、需要家主導で電力取引ができるDGPを商用リリースした。同年6月には「電力取引システム、電力取引方法および電力取引プログラム」の特許(第6782479号)を取得し、プラットフォームの法的保護を固めた。商用化当初から需要家が発電家を直接選択できる仕組みを提供し、電力調達の民主化を推進した。
サービス多角化が進んだ2020〜2021年
2020年12月、DGPを通じたオフサイトPPAサービスの提供を開始した。これにより需要家は特定の発電所からの再エネ電力を長期契約で調達できるようになった。2021年4月には自己託送サービスを開始し、企業が自社の発電設備から遠隔地の需要施設へ電力を供給する経路を提供した。同年11月には、FIT非化石証書の代理調達サービス「エコのはし」をリリースし、再エネ価値の取引にも領域を広げた。この時期、売上高は2021年7月期の2億円から2022年7月期には12億円へと拡大した。
アグリゲーター参入とバーチャルPPA特許
2022年4月の特定卸供給事業者(アグリゲーター)制度開始を受け、同年7月にアグリゲーターライセンスを取得した。これにより分散型電源の統合管理が可能となった。同年8月には「環境価値取引対価算出装置」の特許(第7266259号)を取得し、バーチャルPPA「GPA」の基盤技術を確立した。9月にはFIP制度を利用したバーチャルPPAサービス「GPA」をリリースし、再エネPF事業を強化した。2022年7月期の純利益は初めて黒字(0.3億円)となった。
脱炭素教育とマッチングプラットフォームの投入
2023年4月、企業向け脱炭素教育サービス「GX navi」をリリースした。これはカーボンニュートラルに関する知識や実践方法を提供するもので、その他事業の一角をなす。同年7月にはバーチャルPPA特化型マッチングプラットフォーム「RE Bridge」をリリースした。RE Bridgeは発電家と需要家をマッチングし、コーポレートPPAの組成を支援する。登録発電家数は100社、設備容量は2GWを超え、再エネPF事業の成長を牽引した。
蓄電池事業への本格進出と上場
2024年8月、蓄電所の開発・保有・運営および出資を目的とする連結子会社「デジタルグリッドアセットマネジメント株式会社」を設立した。同年12月には蓄電池のアグリゲーションサービスを開始し、調整力事業の収益基盤を構築した。一連の事業拡大を経て、2025年4月に東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場時点の売上高は62億円、従業員79名。
年表19件を開く
2010年代
- 2017年10月デジタルグリッドプラットフォーム㈱(現当社、資本金3百万円)を東京都千代田区に設立
- 2017年12月商号変更デジタルグリッド㈱に社名変更
- 2018年4月環境省実証事業にてP2P電力取引実証事業を実施
- 2018年5月環境省実証事業にて「ブロックチェーン技術を活用した再エネCO2排出削減価値創出モデル事業」を実施
- 2019年12月DGPを通じて電力取引運営のために必要な許認可(小売電気事業者登録)を経済産業省資源エネルギー庁より取得
2020年代
- 2020年2月需要家主体で電力取引ができるDGPを商用リリース
- 2020年6月DGPの特許取得(「電力取引システム、電力取引方法および電力取引プログラム」第6782479号)
- 2020年12月DGPを通じたオフサイトPPAサービスの提供開始
- 2021年4月DGPを通じた自己託送サービスの提供開始
- 2021年11月非化石証書 ※4 代理調達サービス「エコのはし」をリリース
- 2022年3月東京都千代田区から東京都港区へ本社を移転
- 2022年7月2022年4月の特定卸供給事業者(アグリゲーター)制度開始に伴い、アグリゲーターライセンス ※5 を取得
- 2022年8月「Green Purchase Agreement(GPA)」の特許取得(「環境価値 ※6 取引対価算出装置、環境価値取引対価算出方法および環境価値取引対価算出プログラム」第7266259号)
- 2022年9月FIP制度 ※7 を利用したバーチャルPPAサービス「GPA」をリリース
- 2023年4月企業向けの脱炭素教育サービス「GX navi」をリリース
- 2023年7月バーチャルPPA特化型マッチングプラットフォーム「RE Bridge」をリリース
- 2024年8月蓄電所の開発・保有・運営と、これらに関する出資(共同投資を含む)行うため、デジタルグリッドアセットマネジメント㈱(連結子会社)を設立
- 2024年12月蓄電池のアグリゲーションサービス開始
- 2025年4月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/7期の経営方針より
会社は2つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
電力取引プラットフォームの運営
アナログで閉鎖的な従来の電力取引をデジタルで刷新し、DGPを通じて需要家が市場価格連動で電力を調達できる仕組みを提供。価格変動リスクを需要家自身で選択できるようにし、電力取引の簡素化と価格抑制を実現する。
- 02
再生可能エネルギー取引サービスの拡充
非FIT電源の普及に伴い、非化石証券代理調達サービス「エコのはし」、再エネPPAマッチングプラットフォーム「RE Bridge」、需給管理サービス「DGP」を提供。長期契約を中心に再エネ取扱量を拡大し、RE100需要に対応する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。
- 国内デジタルグリッドアセットマネジメント㈱東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 補助金2,884万円平成30年度二酸化炭素排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業費環境省 · 2019-02-07
- 補助金-361万円平成30年度二酸化炭素排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業費環境省 · 2019-03-02
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年7月期の売上高は62億円、営業利益は27億円。前期と比べると増収増益で、売上が+77.1%、利益が+107.7%。
会社が出している今期の予想2026年7月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 66億円 | 62億円 |
| 営業利益 | 28億円 | 27億円 |
| 純利益 | 19億円 | 19億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
2期分
直近は2026年3Qで、売上は18億円、営業利益は9億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年2Q | 33 | 15 | 45.5 | 12 |
| 2026年3Q | 18 | 9 | 50.0 | 7 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 6期分
2021年3月期からの6期で、売上は2億円から62億円へ31.0倍に増えた。直近期の営業利益率は43.5%。売上は4期、純利益は5期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 2 | — | −4 | — | −4 |
| 2021年7月 | 2 | — | 0 | — | −1 |
| 2022年7月 | 12 | — | 0 | — | 0 |
| 2023年7月 | 17 | — | 4 | — | 7 |
| 蓄電所の開発・保有・運営と、これらに関する出資(共同投資を含む)行うため、デジタルグリッドアセットマネジメント㈱(連結子会社)を設立 | |||||
| 2024年7月 | 35 | — | 13 | — | 10 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2025年7月 | 62 | 27 | 26 | 43.5 | 19 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年7月期
売上高62億円のうち、営業利益として残るのは27億円で43.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は19億円、売上の30.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.0%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金25.8%16億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金29.0%18億円
- その他の費用持分法損益などの調整1.6%1億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益43.5%27億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 3期分
2025年7月期は営業CFが3億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは1億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は46億円で、売上の8.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年7月 | 1 | 0 | 6 | 1 | 31 |
| 2024年7月 | −13 | 0 | 22 | −13 | 40 |
| 2025年7月 | 3 | −2 | 5 | 1 | 46 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2025年7月期の総資産は178億円。このうち返さなくてよい自己資本が83億円で、自己資本比率は46.5%(業種中央値39.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 15 | 10 | 5 | 65.0 |
| 2021年7月 | 16 | 8 | 8 | 50.9 |
| 2022年7月 | 34 | 26 | 8 | 75.4 |
| 2023年7月 | 60 | 33 | 27 | 54.6 |
| 2024年7月 | 115 | 42 | 73 | 36.8 |
| 2025年7月 | 178 | 83 | 95 | 46.5 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
電気・ガス業 29社との比較
同じ電気・ガス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で29社中1位あたり、逆に低いのは自己資本比率で29社中10位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥770で、1年前と比べて-58.9%。過去52週の値幅のなかでは8%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 16.3倍 |
| PER (会社予想) | 16.0倍 |
| PBR | 3.06倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月6日に741円と前日比6.08%下落し、25日移動平均線(764.4円)を下回って推移しています。1年間では62.32%の大幅下落で、52週高値2063.33円からは約64%下落した水準です。75日線(803.16円)や200日線(801.96円)も下回っており、長期トレンドは弱気です。RSIは41.09で、売られすぎの領域にはありませんが、8月5日には789円まで反発するなど、値動きは荒いです。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)。
PERは15.7倍と業界平均10.2倍を上回り、PBRは2.95倍と平均1.04倍の約3倍。ROEは22.6%と高いが、無配当であり、配当利回りは0%。成長は著しいが、現在の株価は期待を織り込みすぎており、割高と判断。業界平均と比較してもバリュエーション水準は高い。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 16.3倍 | 10.3倍 |
| PER (予想) | 16.0倍 | — |
| PBR | 3.06倍 | 1.08倍 |
| ROE | 22.6% | 10.7% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
電力システム改革と再エネ需要の高まりを背景に、同社のプラットフォームは急成長している。強気派は高収益性と成長性を評価する。弱気派は株価下落が続いており、規制や競争の激化を懸念する。同社のビジネスが持続的に拡大するかが投資論点である。
- 急成長
売上高が前年比77%増と大幅拡大。
- 高収益
営業利益率43.6%と非常に高い収益性。
- 追い風の政策
再エネ促進政策で需要拡大が見込める。
- 売上高62億円・前期比77%増2026年7月期影響中
売上高35→62億円。成長率77%と高水準。
- 営業利益率43.6%と超収益通年影響中
売上高62億円に対し営業利益27億円。利益率43.6%。
- ROE22.6%と高い資本効率継続影響弱
PBR2.95倍でもROE22.6%が評価。
- 予想PER15.5倍と妥当決算発表後影響弱
現在PER15.7倍→予想15.5倍。成長に比し割高感ない。
- 株価の低迷
1年間で株価が58%下落し、市場の信頼が薄い。
- 規制リスク
電力市場の規制変更でビジネスモデルが影響を受ける。
- 競争の激化
大手電力や他社参入でシェアが脅かされる可能性。
- 無配当で株主還元なし継続影響弱
配当利回り0%。インカム需要が得られない。
- PBR2.95倍と割高水準継続影響中
純資産の約3倍。成長鈍化で評価修正。
- 1年で58%下落の下降トレンド継続影響強
株価742円。高値から58%下落、戻り売り圧力。
- 外国人保有9.64%と高く売り影響不定影響中
海外勢の保有が9.64%。リスクオフで売られやすい。
- 取引電力量
- プラットフォームの利用拡大を示す主要指標。
- 登録ユーザー数
- 顧客基盤の成長を測る。
- 営業利益率
- 高収益性が維持できるか確認する。
株主
有価証券報告書より
2025年7月期末の株主数は延べ2,555人。区分でいちばん多いのは事業法人で47.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.2%を占め、残る51.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2025年7月% |
|---|---|
| 事業法人 | 47.6 |
| 個人・その他 | 35.5 |
| 外国法人 | 9.6 |
| 証券会社 | 6.6 |
| 金融機関 | 0.6 |
| 外国人個人 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社東芝 | 12.91 |
| 02 | 豊田祐介 | 5.22 |
| 03 | 株式会社FD | 5.16 |
| 04 | WIL FUND Ⅱ,L.P. (常任代理人 大和証券株式会社) | 5.16 |
| 05 | 合同会社OTS | 3.87 |
| 06 | 東急不動産株式会社 | 3.87 |
| 07 | フーバー・インベストメント株式会社 | 3.61 |
| 08 | 近清拓馬 | 3.48 |
| 09 | 濱田英之 | 3.39 |
| 10 | MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 2.95 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-22豊田 祐介新規の大量保有報告8.04%-0.84pt
- 2026-07-22近清 拓馬新規の大量保有報告4.59%-0.41pt
- 2026-04-07株式会社東芝新規の大量保有報告12.37%-0.53pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 6期分
1株利益は6期で+140%。直近期のROEは22.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | ROE% |
|---|---|---|
| 2021年3月 | −772 | — |
| 2021年7月 | −248 | — |
| 2022年7月 | 47 | 1.5 |
| 2023年7月 | 111 | 22.4 |
| 2024年7月 | 164 | 26.0 |
| 2025年7月 | 309 | 22.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/7期の役員報酬は総額96百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 豊田祐介 | 代表取締役社長 CEO | 39 | 337,000 |
| 嶋田剛久 | 取締役CFO | 55 | 163,000 |
| 近清拓馬 | 取締役COO | 38 | 225,000 |
| 黒川達也 | 取締役CTO | 36 | 50,000 |
| 井上龍子 | 取締役 | 69 | — |
| 大槻陸夫 | 取締役 | 61 | — |
| 井野好男 | 常勤監査役 | 63 | — |
| 木村幸夫 | 監査役 | 50 | — |
| 左合秀行 | 監査役 | 61 | — |
役員報酬の内訳2025/7期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 71 | 71 | 18 |
| 監査役 | 1 | 10 | 10 | 10 |
| 社外監査役 | 3 | 8 | 8 | 3 |
| 社外取締役 | 2 | 7 | 7 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/7期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容9,378字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題15,901字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク9,496字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,965字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
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