本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.76-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値

日本精蝋

NIPPON SEIRO CO., LTD.5010 · Standard · 石油・石炭製品

石油ワックス専業メーカーとして、化成品から工業用まで幅広いワックス製品を製造・販売する。タイに生産拠点を持ち、世界市場に供給している。

概要

日本精蝋は、石油ワックス・各種ワックス及び重油の製造販売を手がける国内唯一のワックス専業メーカーである。1929年に南満州鉄道の子会社として設立され、1951年に資本金620万円で再スタート。東京証券取引所スタンダード市場に上場(証券コード5010)。2025年12月期の連結売上高は198億円、従業員272名。

ワックス専業の単一セグメントで構成

当社グループは、当社(日本精蝋)と連結子会社2社(テクノワックス株式会社、Nippon Seiro (Thailand) Co.,Ltd.)、非連結子会社2社(周和産業株式会社、日精興産株式会社)で構成される。ワックス及び関連製品の製造販売の単一セグメントであり、国内唯一のワックス専業メーカーである。徳山工場を主力生産拠点とし、つくば事業所で研究開発を行う。2025年12月期の連結売上高は約198億円で、うちワックスが187億円、重油が9.35億円。販売数量はワックス39,968トン、重油11,400kl。

収益はワックスに依存、重油は縮小傾向

収益の大部分はワックス(パラフィン・マイクロクリスタリン)が占める。2025年12月期のワックス売上高は187億円で全体の94.5%を占める。一方、重油は逆ザヤ取引のため削減を進めており、販売数量は前期比36%減の11,400kl、金額9.35億円。2012年以降の純利益は6億円から-29億円の間で変動し、2020年には29億円の赤字を計上。2025年12月期は営業利益12億円、純利益7億円と黒字を維持した。

輸出と国内の二本立て、タイに生産拠点

販売は国内と輸出がほぼ半々である。2025年12月期の国内販売数量は24,622トン(単価536円/kg)、輸出は18,310トン。主な販売先に安藤パラケミー株式会社があり、売上高の13.1%を占める。海外では2014年にタイにNippon Seiro (Thailand) Co.,Ltd.を設立し、アジア市場への供給拠点としている。新たにライスワックスや水系ワックスエマルジョンなど環境対応製品の開発を進め、インキ・塗料、化粧品、建材など多様な用途に展開している。

研究開発投資と設備更新で競争力強化

つくば事業所を研究開発拠点とし、2021年に研究・試験棟を稼働。外部機関との協業により新規製品開発を加速する。重点分野はライスワックス、水系ワックスエマルジョン、高付加価値ワックス。分子蒸留設備を備え、精密な分離・精製が可能。2025年12月期は研究開発費を増額し、徳山工場の老朽化設備の解体・撤去を実施。跡地には新製品の製造設備や生産効率向上に寄与する設備の導入を予定している。

業界の中での役割は石油精製業界の中でワックス製品の製造・加工を担うスペシャリスト。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
198億円
営業利益
12億円
営業利益率
6.1%
純利益
7億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
ワックス187億円94.9%
重油9億円4.6%
その他1億円0.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ワックス製品主力

石油ワックスおよび各種ワックスの製造・加工・販売を主たる事業とする。紙・パルプ、食品、繊維、化粧品、医薬品など多岐にわたる産業向けに、原料ワックスを供給している。

ワックス専業メーカーとして独自の技術を有する。

主な製品・サービス4
パラフィンワックス
石油から得られるワックスの一種。製紙、食品包装、ロウソク、化粧品など幅広い用途に使用される。
マイクロクリスタリンワックス
石油から得られるワックスで、粘性が高く、接着剤、ゴム、電気絶縁材料などに使用される。
フィッシャー・トロプシュワックス
合成ガスからフィッシャー・トロプシュ法で合成されるワックス。高品質で、インク、コーティング、ポリマー添加剤などに使用される。
重油
石油精製過程で得られる燃料油。ボイラーや発電機などの燃料として使用される。

製品と技術

パラフィンワックスとマイクロクリスタリンワックス

主力製品は石油由来のワックスで、パラフィンワックスとマイクロクリスタリンワックスに大別される。パラフィンワックスは結晶が比較的大きく、ろうそく、段ボールの防水加工、工業用離型剤などに使用される。マイクロクリスタリンワックスは結晶が微細で柔軟性に富み、化粧品、食品包装、ゴム添加剤、電気絶縁材など高付加価値用途に適している。2025年12月期のワックス販売数量は39,968トン、金額187億円。

重油の副生と販売縮小戦略

重油はワックス製造工程で副生する。当社はこの重油を販売しているが、逆ザヤ取引となるため積極的に販売を削減している。2025年12月期の販売数量は11,400klと前期比36%減、金額9.35億円。主にアスファルト希釈や燃料用途に出荷される。ワックス収率向上と在庫削減により生産数量自体も減少しており、将来は重油事業を縮小しワックスに集中する方針である。

ライスワックスと水系ワックスエマルジョンの開発

新規高付加価値ワックスとして、ライスワックス(米ぬか由来の天然ワックス)のサンプルワークを開始。インキ・塗料、化粧品用途での展開を目指す。水系ワックスエマルジョンは加工性に優れ環境負荷が低いため、インキ・塗料、建材、加工紙などを中心に拡販中。分子蒸留技術を活かした高純度ワックスも開発。研究開発費を増額し、外部機関との協業も積極的に進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

石油・石炭製品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • ワックス製品ワックス専業メーカーとして独自の技術を有する。

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

石油製品専門で安定、収益は低下傾向

日本精蝋は石油・石炭製品業界に属し、ワックスや潤滑油などの石油製品を製造する。売上高は約200億円で推移し、大手石油会社と比較すると規模は小さいが、専門分野で一定の地位を築いている。営業利益率は10%から6.06%へ低下しており、収益性の悪化が課題である。同業のユシロやニチレキグループと競合するが、日本精蝋は技術力や品質で差別化を図っている。石油製品市場は需要が安定しているものの、原料価格の変動や環境規制の強化がリスクである。

強み

  • ワックスや潤滑油など、特定の石油製品で高い技術力を持つ。
  • 売上高が約200億円で推移し、大きな変動がない。
  • 長年の実績から、高品質な製品を提供している。
  • 国内需要中心で、輸出変動の影響を受けにくい。

課題

  • 営業利益率が6.06%へ低下し、コスト管理の徹底が必要である。
  • 原油価格の変動が収益に直結するため、価格変動リスクがある。
  • 環境規制の強化が進み、製品や製造プロセスの見直しが必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

石油・石炭製品の時価総額近傍。太字が日本精蝋

時価総額で並べると、掲載6社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15011ニチレキグループ718億円15.0倍
25013ユシロ400億円8.0倍
33315日本コークス工業302億円
45015ビーピー・カストロール230億円17.1倍
55018MORESCO226億円14.0倍
65010日本精蝋64億円4.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 18件

南満州鉄道の子会社から再出発した1951年

1929年に南満州鉄道の子会社として設立され、ワックス・重油の生産を開始した。1945年の終戦により閉鎖。1951年2月、資本金620万円をもって新会社を設立。これが現在の日本精蝋の直接の起源である。その後、徳山工場の拡張を進め、1970年と1972年に第一期・第二期工事が竣工し、生産能力を増強した。

上場と生産設備の近代化の1963〜1984年

1963年7月、東京証券取引所市場第二部に上場。1970年代に徳山工場の拡張工事を二期にわたって実施。1984年1月には減圧蒸留装置を完成させ、製造能力を向上させた。同年3月には新精商事株式会社を100%子会社化し、販売網を強化。この期間に生産基盤と販売体制の整備が進み、石油ワックス専業メーカーとしての地位を固めた。

販売子会社統合とつくば事業所開設の2004〜2008年

1997年、本店所在地を京橋から新川に移転。2004年1月、新精商事株式会社と大阪ニチロウ商事株式会社を吸収合併し、ワックス及び重油の販売機能を一本化。2008年4月、茨城県稲敷郡につくば事業所を新設し、研究開発の拠点とするとともに、テクノワックス株式会社を設立して一部製造の受託を開始。生産と研究の体制を再編した。

タイ進出と分子蒸留設備導入の2014〜2021年

2014年3月、タイ王国にNippon Seiro (Thailand) Co.,Ltd.を設立し、海外生産拠点を確保。同時に徳山工場に分子蒸留設備を竣工し、高精度な分離・精製が可能となった。2021年6月にはつくば事業所に研究・試験棟を稼働させ、新製品開発体制を強化。この時期、国内需要の低迷や原油価格変動の影響で収益が不安定化し、2014年以降赤字決算が続いた。

スタンダード市場移行と子会社化の2022〜2023年

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、市場第二部からスタンダード市場へ移行。2023年5月には日精興産株式会社を完全子会社化し、グループ体制を強化。一方で、2020年以降の業績は赤字が続き、2022年12月期には24億円の当期純損失を計上。資本性劣後ローンによる資金調達を実施し、財務体質の改善を迫られた。

黒字復帰と財務再建への道のり(2024〜2025年)

2024年12月期は営業利益22億円、純利益18億円と急回復。2025年12月期は売上高198億円、営業利益12億円、純利益7億円と減収減益ながら黒字を維持。資本性劣後ローンの当初借入額30億円のうち元本15億円を期限前弁済し、財務負担を軽減。研究開発費を増やし、新製品開発に注力。しかし、分配可能額不足により無配が続き、株主還元は今後の課題である。

年表18件を開く

1950年代

  • 1951年2月1929年南満州鉄道の子会社として設立され、ワックス・重油の生産を開始したが1945年終戦により閉鎖、1951年資本金620万円をもって新会社を設立。

1960年代

  • 1963年7月上場東京証券取引所市場第二部に上場。

1970年代

  • 1970年10月徳山工場拡張第一期工事竣工。
  • 1972年3月徳山工場拡張第二期工事竣工。
  • 1975年10月創業当社の全額出資により周和産業株式会社を設立。建物、機械装置等の設計施工並びに補修保全、当社製造工程の付帯作業を開始。

1980年代

  • 1982年7月新精商事株式会社(ワックス販売業)に資本参加。
  • 1983年3月創業当社の全額出資により大阪ニチロウ商事株式会社を設立。ワックス及び重油の販売を開始。
  • 1984年1月減圧蒸留装置完成。
  • 1984年3月新精商事株式会社が、当社の100%出資子会社となる。

1990年代

  • 1997年6月本店所在地を東京都中央区京橋から中央区新川に移転。

2000年代

  • 2004年1月M&A新精商事株式会社、大阪ニチロウ商事株式会社を吸収合併。
  • 2008年4月茨城県稲敷郡につくば事業所を新設。
  • 2008年4月創業当社の全額出資によりテクノワックス株式会社を設立。当社製品の一部製造受託を開始。

2010年代

  • 2012年7月本店所在地を東京都中央区新川から中央区京橋に移転。
  • 2014年3月創業当社の全額出資によりタイ王国にNippon Seiro(Thailand)Co.,Ltd.を設立。徳山工場に分子蒸留設備を竣工。

2020年代

  • 2021年6月研究・試験棟稼働。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。
  • 2023年5月日精興産株式会社が、当社の100%出資子会社となる。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年度まで21,100百万円
  • 営業利益2026年度まで1,800百万円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2026年度まで800百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    高付加価値ワックスへの集中

    研究開発費を増額し外部機関との協業を進め、新規製品の開発を加速する。ライスワックスのサンプルワークを開始しインキ・塗料、化粧品用途等での展開を目指す。水系ワックスエマルジョンをインキ・塗料、建材、加工紙用途等で拡販する。

  2. 02

    財務体質の健全化

    資本性劣後ローンの残額について期中での早期返済を目指し、財務体質の健全化に努める。

  3. 03

    生産設備の更新と新製品導入

    徳山工場の老朽化設備を解体・撤去し、跡地に新製品の製造設備や生産効率・品質向上に寄与する設備を導入する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で272人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は672万円で、9期前と比べて+17.7%平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は18.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月280
2017年12月291
2018年12月307
2019年12月57139.016.0306
2020年12月55140.016.0306
2021年12月58940.017.0291
2022年12月60240.016.0295
2023年12月57341.017.0270
2024年12月62242.018.0268821
2025年12月67243.018.0272441

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 1 / 海外 1、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
徳山工場・開発研究センター — 山口県周南市128億円
タイ工場 — タイ王国チョンブリ県532百万円
ワックス及び関連製品 販売事業
つくば事業所 — 茨城県稲敷郡阿見町464百万円
本社 — 東京都中央区64百万円
主な関係会社
  • 国内
    テクノワックス 株式会社(注)
    茨城県稲敷郡 阿見町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Nippon Seiro (Thailand) Co., Ltd. (注)
    タイ王国 チョンブリ県 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は198億円営業利益12億円前期と比べると減収減益で、売上が-10.0%、利益が-45.5%。

売上高
-10.0%
198億円
営業利益
-45.5%
12億円
純利益
-61.1%
7億円
営業利益率
6.1%
前期比 -3.9%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高219億円198億円
営業利益31億円12億円
純利益20億円7億円
1株あたり配当¥2.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は100億円、営業利益は17億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+6.4%、営業利益は+240.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q55−13−23.6−18
2023年2Q49510.25
2023年3Q5411.90
2023年4Q591
2024年1Q5347.52
2024年2Q59813.67
2024年4Q108109.39
2025年2Q9455.33
2025年4Q10476.74
2026年2Q1001717.012

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は401億円から198億円へ49%に減った。直近期の営業利益率は6.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月40126
2013年12月39534
当社の全額出資によりタイ王国にNippon Seiro(Thailand)Co.,Ltd.を設立。徳山工場に分子蒸留設備を竣工。
2014年12月360−2−1
2015年12月293−7−6
2016年12月23362
2017年12月266127
2018年12月29611
2019年12月273−8−8
2020年12月222−29−29
2021年12月27954
2022年12月385−23−24
2023年12月217−8−12
2024年12月220221710.018
2025年12月1981276.17

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高198億円のうち、営業利益として残るのは12億円6.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の3.5%にあたる。営業利益率は業種中央値6.1%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.8%162億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.1%24億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.1%12億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.0pt
6.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.0pt
3.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.2pt
11.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが37億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは31億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は27億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月−28−1535−437
2013年12月9−5−744
2014年12月6−88−29
2015年12月19−16−6314
2016年12月34−9−252514
2017年12月15−165−118
2018年12月−7−811−1514
2019年12月15−101520
2020年12月−24−1231−3614
2021年12月7−72016
2022年12月−16−324−1920
2023年12月14−5−11918
2024年12月29−1−242823
2025年12月37−6−273127

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は273億円。このうち返さなくてよい自己資本が64億円で、自己資本比率は23.4%(業種中央値37.1%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月30611319336.9
2013年12月30610919735.7
2014年12月31310820534.3
2015年12月31110320833.1
2016年12月29110418735.9
2017年12月30711019735.7
2018年12月33111421734.3
2019年12月32510122431.2
2020年12月3087323523.6
2021年12月3367725923.1
2022年12月3325427816.3
2023年12月3003826212.6
2024年12月2975724119.1
2025年12月2736420923.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
28億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
12億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
49億円
在庫として抱えている分
負債合計
209億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
58
/ 100
安定性自己資本比率16 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

石油・石炭製品 9社との比較

同じ石油・石炭製品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE9社中2位あたり、逆に低いのは売上成長率9社中8位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.6%/中央値 9.4%
P25 6.8%P75 10.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.1%/中央値 6.1%
P25 4.0%P75 7.8%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
23.4%/中央値 37.1%
P25 27.6%P75 64.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-10.0%/中央値 -4.5%
P25 -7.8%P75 0.3%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.9%/中央値 3.7%
P25 2.5%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月3日の終値

直近の終値は¥284で、1年前と比べて+47.2%過去52週の値幅のなかでは55%の位置にある。

¥284-1.4%1ヶ月+20.3%1年+47.2%時価総額64億円
過去52週の値幅
安値¥180高値¥370

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)4.9倍
PER (会社予想)2.8倍
PBR0.74倍
配当利回り0.88%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8/17に326円まで急伸し、前日比+32.52%と大幅高。直近1ヶ月でも+36.97%上昇し、年初来高値337円に迫る勢い。25日移動平均線240.28円を約35%上回る一方、RSIは91.59と過熱感が強い。出来高も8/14に35万8700株と膨らみ、買い意欲が顕著。52週高値圏で高値更新が視野に入るが、短期的な利益確定売りには注意が必要だ。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが8.54倍と同業界平均12.45倍を大きく下回り、割安感が強い。PBRも0.7054倍と1倍を下回り、解散価値に対して割安。ROE11.6%と収益性は良好で、業績は減益傾向だが安定している。配当利回り1.05%は同業界平均3.14%を下回るが、配当性向14.2%と低く、将来的な増配余地がある。同業界平均のPBR1.14倍に対しても株価純資産倍率は低く、資産価値から見ても割安。ただし、業界の需要減退が懸念され、成長性は見込めない。総合的に割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)4.9倍11.7倍
PER (予想)2.8倍
PBR0.74倍1.15倍
ROE11.6%6.1%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、原油価格変動とろうそく需要の構造変化に対する収益の耐久性。強気派は、国内トップシェアに基づく価格決定力と、伝統的な需要の安定性を評価する。一方で、弱気派は、原油高がコスト増を招き、電気照明やLEDの普及による需要減少で市場縮小が続くとの懸念を持つ。2024年の黒字転換はコスト削減効果と需要回復によるもので、持続可能性が焦点となる。

プラスに働く材料7
  • トップシェアの安定需要

    家庭用ろうそくで国内シェア首位を維持し、需要基盤が固い。

  • 黒字転換の実績

    2024年は営業利益22億円と黒字に転換し、収益改善を示す。

  • 低バリュエーション

    PER8.5倍、PBR0.7倍と割安で、株主還元も継続。

  • PER8.54倍と1桁台の割安不定影響

    PER8.54倍と1桁台で、利益水準に比べ割安

  • PBR0.7054倍と解散価値割れ不定影響

    PBR0.7054倍と1倍を下回り、純資産価値より低い

  • ROE11.6%と高い資本効率継続影響

    ROE11.6%と高く、PBR0.7054倍との組み合わせで上昇余地

  • 株価1年で21.94%上昇継続影響

    株価は1年間で21.94%上昇し、上昇基調が継続

マイナスに働く材料7
  • 原油高のコスト圧迫

    原材料のパラフィン価格上昇が利益率を圧縮しやすい。

  • 需要減少リスク

    LEDや電気照明の普及でろうそく需要は長期的に減少傾向。

  • 収益の不安定さ

    過去2期赤字であり、業績のボラティリティが高い。

  • 減収減益で業績悪化決算発表後影響

    売上高は220億円→198億円、営業利益は22億円→12億円と減益

  • 営業利益率6.06%まで低下決算発表後影響

    営業利益率は10.0%から6.06%へ約4ポイント低下

  • 石油・石炭市況の変動に晒される継続影響

    石油・石炭製品セクターで、売上高198億円の収益が市況に左右

  • 外国保有比率2.27%と低く買い手不在継続影響

    外国保有比率2.27%と低く、海外資金の流入が見込みにくい

次の決算で確かめる点
営業利益率
原油価格変動に対する収益性の変化を把握するため。
ろうそく販売数量
需要減少傾向の実態を確認するため。
原材料価格
コスト変動が業績に与える影響を測るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり2.5で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.88%。

年間配当
¥2.5
1株あたり
配当利回り
0.88%
いまの株価に対して
配当性向
14.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月1031.3
2017年12月100.018.5
2018年12月100.0
2019年12月100.0
2021年12月3−75.014.2
2022年12月30.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥2.5

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ3,394人。区分でいちばん多いのは個人・その他57.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.4%を占め、残る65.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他52.449.852.253.153.157.0
事業法人30.030.025.925.023.322.3
金融機関14.114.214.413.112.212.1
自己株式11.811.811.811.811.811.8
証券会社1.52.64.62.88.06.4
外国法人2.03.42.86.03.42.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01伊藤忠商事株式会社7.93
02株式会社西京銀行4.30
03安藤パラケミー株式会社3.80
04山九株式会社3.58
05清水 潔3.38
06株式会社山口銀行2.83
07三菱UFJ信託銀行株式会社2.46
08松井証券株式会社1.68
09高城 裕(常任代理人 三田証券株式会社)1.48
10日本精蠟従業員持株会1.34

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-12
    ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社
    変更報告
    37.08%
    -14.70pt
  • 2026-08-06
    ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社
    新規の大量保有報告
    37.08%
    -14.70pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+11%、1株純資産は14期で−43%。直近期のROEは11.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月325665.77.331.4
2013年12月216253.512.247.8
2014年12月−7600−1.1
2015年12月−31573−5.3
2016年12月145832.318.331.3
2017年12月386156.310.518.5
2018年12月55750.752.3
2019年12月−43514−7.9
2020年12月−146369−33.0
2021年12月233925.98.514.2
2022年12月−120273−36.0
2023年12月−62192−26.6
2024年12月9028737.62.9
2025年12月3532311.65.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/12期の役員報酬は総額101百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
瀧本丈平代表取締役社長 社長執行役員6415,000
伊藤宜広取締役 常務執行役員5924,000
玉井裕人取締役687,000
関端進取締役58
武内秀明取締役672,000
常慶直宏常勤監査役6834,000
梅村一彦監査役665,000
髙橋健司監査役672,000
稲葉章代取締役58

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3646421
社外取締役527275
監査役1101010

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容161字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは当社と連結子会社2社(テクノワックス株式会社  Nippon Seiro (Thailand) Co.,Ltd.) 非連結子会社2社(周和産業株式会社 日精興産株式会社)で構成され、ワックスの専業メーカーとして、石油ワックス、各種ワックス及び重油の製造・加工・販売を主たる事業としています。
経営方針・対処すべき課題1,176字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。尚、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 当社は国内唯一のワックス専業メーカーとして独自の技術により多種多様かつ高品質のワックス製品及びワックスを原料とする各種変性品を製造しています。また、永年にわたり蓄積された技術を基に需要家に対するきめ細かなサービスの提供はもとよりあらゆるご要望にもお応えできるよう基礎研究から製品の改良、新用途の開拓、新製品の開発まで幅広い販売開発活動に取り組んでいます。近年、加速する技術革新、環境問題、省エネルギーの観点から、情報化社会に求められている素材、環境問題に対応する素材、快適生活に役立つ素材の提供等、時代の要求にも応じられる新製品を数多く創出・提供することを目指し、社会・文化の発展に貢献することを基本方針としています。 ① 重要な施策 a) 新規高付加価値ワックスへの集中に向けた以下の取り組みを進めます。 ・研究開発費を増額させ、外部機関との協業も行い、新規製品の開発を加速させます。 ・ライスワックスのサンプルワークを開始し、インキ・塗料、化粧品用途等での展開を目指します。 ・加工性に優れ環境に優しい水系ワックスエマルジョンについては、インキ・塗料、建材、加工紙用途等を中心に拡販を図ります。 b) 資本性劣後ローンの当初借入額30億円のうち元本15億円相当額は前期に期限前弁済を実施しました。残額についても期中での早期返済を目指し、財務体質の健全化に努めます。 c) 徳山工場老朽化設備の解体・撤去を実施します。跡地には新製品の製造設備や生産効率・品質の向上に寄与する設備の導入を予定しています。 ② 配当の考え方 2025年12月配当につきましては、会社法第461条に定める分配可能額が無いことから、誠に遺憾ながら無配とさせていただきますことに株主の皆様のご理解を賜りたく存じます。 2026年12月期の配当につきましては、業績予想を上回る利益を達成し、配当を実施することを目指しますが、現時点では未定とさせていただいております。 当社といたしましては、株主の皆様への利益還元を重要課題として位置付けており、本年半ばを目途に策定予定の新たな中期経営計画の中で、株主還元に係る方針についてもお示しする予定です。 ③ 業績予想(連結) 2026年度 売上高(百万円)   21,100 営業利益(百万円)   1,800 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)   800 なお、本業績予想は、作成時点で入手可能な情報と過去の実績、傾向等を参考に置いた一定の前提条件の下に算出していますことを、予めご了承お願いいたします。
事業等のリスク1,578字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 原材料の調達 当社グループは、2023年12月期に減圧蒸留装置の稼働を停止し、原料転換を実施しています。今後ワックス製造の主原料と位置付けるスラックワックスの供給元多様化を引き続き進めていますが、主要な供給元の装置トラブル等による供給障害が長引いた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 原油価格変動 当社グループの製品コストの大半を占める原料油価格は、原油価格、石油製品価格市況に連動するため、その大幅かつ急激な市況変動があった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 需要及び市況変動等 当社グループのワックス製品は、国内・海外の様々な産業分野・生活消費財分野等で使われていますので、その需要は各国経済および各産業界の動向の影響を受けます。また副産物である重油の需要は、原料転換とワックス収率を意識した工程管理により減産・減販していますが、気候や電力需給に影響されます。当社グループはワックス製品の高付加価値化と更なる脱重油を進めることにより、これら動向が当社グループの業績に及ぼす影響を最小化してまいります。 (4) 金利及び為替の変動 当社グループは有利子負債があるため、金利の上昇は借入コストの増加につながり、また、為替の変動は輸入原料のコストや輸出製品の販売に影響を与えますので、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 災害や事故 地震や台風などの自然災害等が発生した場合は操業を停止する等の緊急措置をとるため、生産及び販売活動に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは人為的操業事故や災害を未然に防止するため、定期的な設備点検等安全対策の徹底を図っていますが、生産や販売活動の低下は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 退職給付債務 当社グループの従業員退職給付費用及び債務は、年金資産の運用収益率や割引率などの数理計算上の前提に基づいて計算されています。年金資産の運用環境の悪化により前提と実績に乖離が生じた場合などは、将来の退職給付費用が増加し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 資産価値の変動 当社グループが保有する棚卸資産、固定資産や投資有価証券は、資産価値の下落による評価損や減損リスクにさらされています。当社グループは会計基準に従い適切な処理を行っていますが、今後更に資産価値が低下した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 情報の管理 当社グループは社内情報システムのセキュリティ強化のために、ウイルス対策はもとより全PCの常時集中監視、使用できる外部記録媒体の制限を設けるなどの対策を講じています。また、システムインフラをクラウド化することによるBCP対策も進めています。しかしながら情報システムに障害が発生する可能性はゼロではないことから、生産及び販売活動に支障をきたし、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 海外での事業活動について 当社グループはタイ王国において事業展開を行っています。事業展開にあたっては、現地の法令、行政上の手続、商習慣等に即した事業活動を行っていますが、予期しない政治状況の激変や法制度の変更、さらに地政学的なリスクが内在しており、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,019字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2025年1月1日~2025年12月31日)における当社グループの事業環境を概観しますと、日本経済は底堅く推移し、緩やかな回復基調を維持した一方、春闘賃上げ率が昨年に引き続き高いレベルとなるなど、労務費の上昇傾向が継続しました。海外においては、米国では堅調に推移してきた経済の先行きに懸念が生じ、中国では経済成長の鈍化が続きました。こうした中、日本円の対主要通貨の為替レートは円安で推移し、原油価格は安定的に推移しました。 このような環境下、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a. 財政状態 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ、2,446百万円減少し、27,279百万円となりました。当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ、3,150百万円減少し、20,901百万円となりました。当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ、704百万円増加し、6,378百万円となりました。 b. 経営成績 当連結会計年度の経営成績は、売上高19,776百万円(前年同期比10.3%減)、営業利益1,173百万円(前年同期比47.8%減)、経常利益680百万円(前年同期比59.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益697百万円(前年同期比60.7%減)となりました。 なお、当社グループは、ワックス及び関連製品の製造販売事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比較して431百万円増加し2,728百万円となりました。 当連結会計年度末における区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、3,686百万円(前年同期比743百万円の収入増)となりました。これは主として税金等調整前当期純利益620百万円、減価償却費862百万円、棚卸資産の減少額2,312百万円、仕入債務の減少額518百万円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、596百万円(前年同期比446百万円の支出増)となりました。これは主として有形及び無形固定資産の取得による支出500百万円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、2,729百万円(前年同期比361百万円の支出増)となりました。これは主として短期借入金の純減額1,178百万円、長期借入金の返済による支出1,511百万円等によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績については、事業部門ごとに表示することに合理性がないため、主な製品ごとに表示しています。 区分   数量   前年同期比(%)   金額(百万円)   前年同期比(%) ワックス (パラフィン・マイクロクリスタリン)   35,677トン   △16.2   16,868   △13.5 重油   10,764kl   △48.3   883   △55.4 合計           17,751   △17.3 (注)金額は、販売価格をもって算出しています。 b. 受注実績 当社グループの生産においては、そのほとんどを見込生産で行っていますので、受注実績は記載していません。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績については、事業部門ごとに表示することに合理性がないため、主な製品ごとに表示しています。 区分   数量   前年同期比(%)   金額(百万円)   前年同期比(%) ワックス (パラフィン・マイクロクリスタリン)   39,968トン   △9.3   18,727   △7.3 重油   11,400kl   △36.4   935   △45.1 その他仕入商品           113   △23.0 合計           19,776   △10.3 (注)1 ワックスには輸入ワックスの仕入販売を含んでいます。 2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりです。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 安藤パラケミー株式会社   2,611   11.8   2,589   13.1 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績等 1) 財政状態 (資産合計) 当連結会計年度末における資産合計は前連結会計年度末に比較して2,446百万円減少し27,279百万円となりました。これは主として現金及び預金の増加額531百万円、受取手形及び売掛金の減少額343百万円、商品及び製品の減少額1,468百万円、原材料及び貯蔵品の減少額828百万円、有形固定資産合計の減少額365百万円等によるものです。 (負債合計) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比較して3,150百万円減少し20,901百万円となりました。これは主として支払手形及び買掛金の減少額514百万円、短期借入金の減少額1,145百万円、長期借入金の減少額1,478百万円等によるものです。 (純資産合計) 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比較して704百万円増加し6,378百万円となりました。これは主として利益剰余金の増加額697百万円等によるものです。 2) 経営成績 当連結会計年度の業績は、以下のとおりです。 (販売) ワックスについては、主に上期におけるトランプ関税などによる世界経済の先行き不透明感を背景とした需要減退の影響により、下期は回復基調となったものの、販売数量は対前期比で9%減少しました。一方、販売単価は物流費等の高騰に伴う価格改定と高付加価値品販売への集中により2%上昇しました。 重油については、逆ザヤ取引となっているため削減を進めており、ワックス収率の向上と在庫削減に伴う生産数量の減少で、販売数量は36%減少しました。 前 期   当 期 数 量   単 価   金 額   数 量   単 価   金 額 ワックス 国内   25,732   531   13,652   24,622   536   13,217 輸出   18,310   357   6,541   15,345   359   5,509 合計   44,043   458   20,194   39,968   468   18,727 重 油   17,920   95,076   1,703   11,400   82,061   935 その他仕入商品       147       113 (注)1. 当社グループの販売高です。 2. ワックス数量単位はトン、重油数量単位は㎘、金額は百万円単位で記載しています。 3. ワックス単価は円/㎏、重油単価は円/㎘で記載しています。 (売上高) 国内ワックスは前年同期比435百万円減の13,217百万円、輸出ワックスは同比1,031百万円減の5,509百万円、重油は同比768百万円減の935百万円、その他商品を含めた総売上高は同比2,269百万円減の19,776百万円となりました。 (売上原価、販売費及び一般管理費) 売上原価は、前連結会計年度に比べ、1,244百万円減の16,226百万円となりました。また、販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ、48百万円増の2,377百万円となりました。 (営業利益) 新規高付加価値ワックス販売への集中と価格改定を行うことで販売単価は上昇しましたが、世界経済への先行き透明感を背景とした需要減退による販売数量の減少により、営業損益は前連結会計年度に比べ1,072百万円減の営業利益1,173百万円となりました。 (営業外損益) 営業外損益は、前連結会計年度に比べ70百万円改善し、492百万円の損失となりました。これは、為替差益31百万円(前連結会計年度は為替差損35百万円)等によるものです。 この結果、経常損益は、前連結会計年度に比べ1,001百万円減の経常利益680百万円となりました。 (税金等調整前当期純利益) 特別損益は、特別損失として減損損失47百万円を計上したこと等により、前連結会計年度に比べ36百万円減の60百万円の損失となりました。この結果、税金等調整前当期純損益は、前連結会計年度に比べ1,038百万円減の税金等調整前当期純利益620百万円となりました。 (法人税等) 当連結会計年度の税金費用負担額は、前連結会計年度並みの△77百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純損益は、前連結会計年度に比べ1,079百万円減の親会社株主に帰属する当期純利益697百万円となりました。 b. 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度決算は、上期において販売が低調であったことにより、利益は当初予想を下回る結果となりましたが、棚卸資産削減を計画通りに進めたことで、キャッシュ・フローは当初予想を上回り、ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第参号投資事業有限責任組合から借り入れた資本性劣後ローン30億円のうち、元本15億円相当額を期限前弁済しました。また、2026年度から徳山工場のリニューアルに取り組むことに伴い、撤去する予定の旧設備の減損処理による特別損失を計上しました。 c. セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、ワックス及び関連製品の製造販売事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 当社グループは、運転資金及び設備資金を内部留保及び借入により調達することを基本としています。運転資金及び設備資金の調達については、事業計画に基づく資金需要、金利動向等の調達環境、既存借入金償還時期等を考慮の上、適宜判断して調達していくこととしています。 また、当社グループは金融機関との長期にわたる良好な取引関係の維持により、当社グループの事業活動に必要な運転資金及び設備資金の調達に関しては今後とも問題なく実施可能と考えています。 ③重要な会計上の見積り方針及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表を作成するのに当たっては、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載した基準に従っています。これらを含め、当社グループは、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて連結財務諸表を作成しています。 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。