概要
日本精蝋は、石油ワックス・各種ワックス及び重油の製造販売を手がける国内唯一のワックス専業メーカーである。1929年に南満州鉄道の子会社として設立され、1951年に資本金620万円で再スタート。東京証券取引所スタンダード市場に上場(証券コード5010)。2025年12月期の連結売上高は198億円、従業員272名。
ワックス専業の単一セグメントで構成
当社グループは、当社(日本精蝋)と連結子会社2社(テクノワックス株式会社、Nippon Seiro (Thailand) Co.,Ltd.)、非連結子会社2社(周和産業株式会社、日精興産株式会社)で構成される。ワックス及び関連製品の製造販売の単一セグメントであり、国内唯一のワックス専業メーカーである。徳山工場を主力生産拠点とし、つくば事業所で研究開発を行う。2025年12月期の連結売上高は約198億円で、うちワックスが187億円、重油が9.35億円。販売数量はワックス39,968トン、重油11,400kl。
収益はワックスに依存、重油は縮小傾向
収益の大部分はワックス(パラフィン・マイクロクリスタリン)が占める。2025年12月期のワックス売上高は187億円で全体の94.5%を占める。一方、重油は逆ザヤ取引のため削減を進めており、販売数量は前期比36%減の11,400kl、金額9.35億円。2012年以降の純利益は6億円から-29億円の間で変動し、2020年には29億円の赤字を計上。2025年12月期は営業利益12億円、純利益7億円と黒字を維持した。
輸出と国内の二本立て、タイに生産拠点
販売は国内と輸出がほぼ半々である。2025年12月期の国内販売数量は24,622トン(単価536円/kg)、輸出は18,310トン。主な販売先に安藤パラケミー株式会社があり、売上高の13.1%を占める。海外では2014年にタイにNippon Seiro (Thailand) Co.,Ltd.を設立し、アジア市場への供給拠点としている。新たにライスワックスや水系ワックスエマルジョンなど環境対応製品の開発を進め、インキ・塗料、化粧品、建材など多様な用途に展開している。
研究開発投資と設備更新で競争力強化
つくば事業所を研究開発拠点とし、2021年に研究・試験棟を稼働。外部機関との協業により新規製品開発を加速する。重点分野はライスワックス、水系ワックスエマルジョン、高付加価値ワックス。分子蒸留設備を備え、精密な分離・精製が可能。2025年12月期は研究開発費を増額し、徳山工場の老朽化設備の解体・撤去を実施。跡地には新製品の製造設備や生産効率向上に寄与する設備の導入を予定している。
業界の中での役割は石油精製業界の中でワックス製品の製造・加工を担うスペシャリスト。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/12期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| ワックス | 187億円 | 94.9% | — | — |
| 重油 | 9億円 | 4.6% | — | — |
| その他 | 1億円 | 0.5% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01ワックス製品主力
石油ワックスおよび各種ワックスの製造・加工・販売を主たる事業とする。紙・パルプ、食品、繊維、化粧品、医薬品など多岐にわたる産業向けに、原料ワックスを供給している。
ワックス専業メーカーとして独自の技術を有する。
- パラフィンワックス
- 石油から得られるワックスの一種。製紙、食品包装、ロウソク、化粧品など幅広い用途に使用される。
- マイクロクリスタリンワックス
- 石油から得られるワックスで、粘性が高く、接着剤、ゴム、電気絶縁材料などに使用される。
- フィッシャー・トロプシュワックス
- 合成ガスからフィッシャー・トロプシュ法で合成されるワックス。高品質で、インク、コーティング、ポリマー添加剤などに使用される。
- 重油
- 石油精製過程で得られる燃料油。ボイラーや発電機などの燃料として使用される。
製品と技術
パラフィンワックスとマイクロクリスタリンワックス
主力製品は石油由来のワックスで、パラフィンワックスとマイクロクリスタリンワックスに大別される。パラフィンワックスは結晶が比較的大きく、ろうそく、段ボールの防水加工、工業用離型剤などに使用される。マイクロクリスタリンワックスは結晶が微細で柔軟性に富み、化粧品、食品包装、ゴム添加剤、電気絶縁材など高付加価値用途に適している。2025年12月期のワックス販売数量は39,968トン、金額187億円。
重油の副生と販売縮小戦略
重油はワックス製造工程で副生する。当社はこの重油を販売しているが、逆ザヤ取引となるため積極的に販売を削減している。2025年12月期の販売数量は11,400klと前期比36%減、金額9.35億円。主にアスファルト希釈や燃料用途に出荷される。ワックス収率向上と在庫削減により生産数量自体も減少しており、将来は重油事業を縮小しワックスに集中する方針である。
ライスワックスと水系ワックスエマルジョンの開発
新規高付加価値ワックスとして、ライスワックス(米ぬか由来の天然ワックス)のサンプルワークを開始。インキ・塗料、化粧品用途での展開を目指す。水系ワックスエマルジョンは加工性に優れ環境負荷が低いため、インキ・塗料、建材、加工紙などを中心に拡販中。分子蒸留技術を活かした高純度ワックスも開発。研究開発費を増額し、外部機関との協業も積極的に進めている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
石油・石炭製品のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- ワックス製品ワックス専業メーカーとして独自の技術を有する。
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
石油製品専門で安定、収益は低下傾向
日本精蝋は石油・石炭製品業界に属し、ワックスや潤滑油などの石油製品を製造する。売上高は約200億円で推移し、大手石油会社と比較すると規模は小さいが、専門分野で一定の地位を築いている。営業利益率は10%から6.06%へ低下しており、収益性の悪化が課題である。同業のユシロやニチレキグループと競合するが、日本精蝋は技術力や品質で差別化を図っている。石油製品市場は需要が安定しているものの、原料価格の変動や環境規制の強化がリスクである。
強み
- ワックスや潤滑油など、特定の石油製品で高い技術力を持つ。
- 売上高が約200億円で推移し、大きな変動がない。
- 長年の実績から、高品質な製品を提供している。
- 国内需要中心で、輸出変動の影響を受けにくい。
課題
- 営業利益率が6.06%へ低下し、コスト管理の徹底が必要である。
- 原油価格の変動が収益に直結するため、価格変動リスクがある。
- 環境規制の強化が進み、製品や製造プロセスの見直しが必要。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
石油・石炭製品の時価総額近傍。太字が日本精蝋
時価総額で並べると、掲載6社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 5011ニチレキグループ | 722億円 | 15.1倍 |
| 2 | 5013ユシロ | 401億円 | 8.0倍 |
| 3 | 3315日本コークス工業 | 302億円 | — |
| 4 | 5015ビーピー・カストロール | 230億円 | 17.1倍 |
| 5 | 5018MORESCO | 223億円 | 13.8倍 |
| 6 | 5010日本精蝋 | 65億円 | 5.0倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 18件
南満州鉄道の子会社から再出発した1951年
1929年に南満州鉄道の子会社として設立され、ワックス・重油の生産を開始した。1945年の終戦により閉鎖。1951年2月、資本金620万円をもって新会社を設立。これが現在の日本精蝋の直接の起源である。その後、徳山工場の拡張を進め、1970年と1972年に第一期・第二期工事が竣工し、生産能力を増強した。
上場と生産設備の近代化の1963〜1984年
1963年7月、東京証券取引所市場第二部に上場。1970年代に徳山工場の拡張工事を二期にわたって実施。1984年1月には減圧蒸留装置を完成させ、製造能力を向上させた。同年3月には新精商事株式会社を100%子会社化し、販売網を強化。この期間に生産基盤と販売体制の整備が進み、石油ワックス専業メーカーとしての地位を固めた。
販売子会社統合とつくば事業所開設の2004〜2008年
1997年、本店所在地を京橋から新川に移転。2004年1月、新精商事株式会社と大阪ニチロウ商事株式会社を吸収合併し、ワックス及び重油の販売機能を一本化。2008年4月、茨城県稲敷郡につくば事業所を新設し、研究開発の拠点とするとともに、テクノワックス株式会社を設立して一部製造の受託を開始。生産と研究の体制を再編した。
タイ進出と分子蒸留設備導入の2014〜2021年
2014年3月、タイ王国にNippon Seiro (Thailand) Co.,Ltd.を設立し、海外生産拠点を確保。同時に徳山工場に分子蒸留設備を竣工し、高精度な分離・精製が可能となった。2021年6月にはつくば事業所に研究・試験棟を稼働させ、新製品開発体制を強化。この時期、国内需要の低迷や原油価格変動の影響で収益が不安定化し、2014年以降赤字決算が続いた。
スタンダード市場移行と子会社化の2022〜2023年
2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、市場第二部からスタンダード市場へ移行。2023年5月には日精興産株式会社を完全子会社化し、グループ体制を強化。一方で、2020年以降の業績は赤字が続き、2022年12月期には24億円の当期純損失を計上。資本性劣後ローンによる資金調達を実施し、財務体質の改善を迫られた。
黒字復帰と財務再建への道のり(2024〜2025年)
2024年12月期は営業利益22億円、純利益18億円と急回復。2025年12月期は売上高198億円、営業利益12億円、純利益7億円と減収減益ながら黒字を維持。資本性劣後ローンの当初借入額30億円のうち元本15億円を期限前弁済し、財務負担を軽減。研究開発費を増やし、新製品開発に注力。しかし、分配可能額不足により無配が続き、株主還元は今後の課題である。
年表18件を開く
1950年代
- 1951年2月1929年南満州鉄道の子会社として設立され、ワックス・重油の生産を開始したが1945年終戦により閉鎖、1951年資本金620万円をもって新会社を設立。
1960年代
- 1963年7月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
1970年代
- 1970年10月徳山工場拡張第一期工事竣工。
- 1972年3月徳山工場拡張第二期工事竣工。
- 1975年10月創業当社の全額出資により周和産業株式会社を設立。建物、機械装置等の設計施工並びに補修保全、当社製造工程の付帯作業を開始。
1980年代
- 1982年7月新精商事株式会社(ワックス販売業)に資本参加。
- 1983年3月創業当社の全額出資により大阪ニチロウ商事株式会社を設立。ワックス及び重油の販売を開始。
- 1984年1月減圧蒸留装置完成。
- 1984年3月新精商事株式会社が、当社の100%出資子会社となる。
1990年代
- 1997年6月本店所在地を東京都中央区京橋から中央区新川に移転。
2000年代
- 2004年1月M&A新精商事株式会社、大阪ニチロウ商事株式会社を吸収合併。
- 2008年4月茨城県稲敷郡につくば事業所を新設。
- 2008年4月創業当社の全額出資によりテクノワックス株式会社を設立。当社製品の一部製造受託を開始。
2010年代
- 2012年7月本店所在地を東京都中央区新川から中央区京橋に移転。
- 2014年3月創業当社の全額出資によりタイ王国にNippon Seiro(Thailand)Co.,Ltd.を設立。徳山工場に分子蒸留設備を竣工。
2020年代
- 2021年6月研究・試験棟稼働。
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。
- 2023年5月日精興産株式会社が、当社の100%出資子会社となる。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2026年度まで21,100百万円
- 営業利益2026年度まで1,800百万円
- 親会社株主に帰属する当期純利益2026年度まで800百万円
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
高付加価値ワックスへの集中
研究開発費を増額し外部機関との協業を進め、新規製品の開発を加速する。ライスワックスのサンプルワークを開始しインキ・塗料、化粧品用途等での展開を目指す。水系ワックスエマルジョンをインキ・塗料、建材、加工紙用途等で拡販する。
- 02
財務体質の健全化
資本性劣後ローンの残額について期中での早期返済を目指し、財務体質の健全化に努める。
- 03
生産設備の更新と新製品導入
徳山工場の老朽化設備を解体・撤去し、跡地に新製品の製造設備や生産効率・品質向上に寄与する設備を導入する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で272人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は672万円で、9期前と比べて+17.7%。平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は18.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年12月 | — | — | — | 280 | — |
| 2017年12月 | — | — | — | 291 | — |
| 2018年12月 | — | — | — | 307 | — |
| 2019年12月 | 571 | 39.0 | 16.0 | 306 | — |
| 2020年12月 | 551 | 40.0 | 16.0 | 306 | — |
| 2021年12月 | 589 | 40.0 | 17.0 | 291 | — |
| 2022年12月 | 602 | 40.0 | 16.0 | 295 | — |
| 2023年12月 | 573 | 41.0 | 17.0 | 270 | — |
| 2024年12月 | 622 | 42.0 | 18.0 | 268 | 821 |
| 2025年12月 | 672 | 43.0 | 18.0 | 272 | 441 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社2社(国内 1 / 海外 1、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。
- 国内テクノワックス 株式会社(注)茨城県稲敷郡 阿見町 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Nippon Seiro (Thailand) Co., Ltd. (注)タイ王国 チョンブリ県 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は198億円、営業利益は12億円。前期と比べると減収減益で、売上が-10.0%、利益が-45.5%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 219億円 | 198億円 |
| 営業利益 | 31億円 | 12億円 |
| 純利益 | 20億円 | 7億円 |
| 1株あたり配当 | — | ¥2.5 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は100億円、営業利益は17億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+6.4%、営業利益は+240.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 55 | −13 | −23.6 | −18 |
| 2023年2Q | 49 | 5 | 10.2 | 5 |
| 2023年3Q | 54 | 1 | 1.9 | 0 |
| 2023年4Q | 59 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 53 | 4 | 7.5 | 2 |
| 2024年2Q | 59 | 8 | 13.6 | 7 |
| 2024年4Q | 108 | 10 | 9.3 | 9 |
| 2025年2Q | 94 | 5 | 5.3 | 3 |
| 2025年4Q | 104 | 7 | 6.7 | 4 |
| 2026年2Q | 100 | 17 | 17.0 | 12 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年12月期からの14期で、売上は401億円から198億円へ49%に減った。直近期の営業利益率は6.1%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 401 | — | 2 | — | 6 |
| 2013年12月 | 395 | — | 3 | — | 4 |
| 当社の全額出資によりタイ王国にNippon Seiro(Thailand)Co.,Ltd.を設立。徳山工場に分子蒸留設備を竣工。 | |||||
| 2014年12月 | 360 | — | −2 | — | −1 |
| 2015年12月 | 293 | — | −7 | — | −6 |
| 2016年12月 | 233 | — | 6 | — | 2 |
| 2017年12月 | 266 | — | 12 | — | 7 |
| 2018年12月 | 296 | — | 1 | — | 1 |
| 2019年12月 | 273 | — | −8 | — | −8 |
| 2020年12月 | 222 | — | −29 | — | −29 |
| 2021年12月 | 279 | — | 5 | — | 4 |
| 2022年12月 | 385 | — | −23 | — | −24 |
| 2023年12月 | 217 | — | −8 | — | −12 |
| 2024年12月 | 220 | 22 | 17 | 10.0 | 18 |
| 2025年12月 | 198 | 12 | 7 | 6.1 | 7 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高198億円のうち、営業利益として残るのは12億円で6.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の3.5%にあたる。営業利益率は業種中央値6.1%をちょうど並ぶ水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.8%162億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.1%24億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.1%12億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年12月期は営業CFが37億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは31億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は27億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | −28 | −15 | 35 | −43 | 7 |
| 2013年12月 | 9 | −5 | −7 | 4 | 4 |
| 2014年12月 | 6 | −8 | 8 | −2 | 9 |
| 2015年12月 | 19 | −16 | −6 | 3 | 14 |
| 2016年12月 | 34 | −9 | −25 | 25 | 14 |
| 2017年12月 | 15 | −16 | 5 | −1 | 18 |
| 2018年12月 | −7 | −8 | 11 | −15 | 14 |
| 2019年12月 | 15 | −10 | 1 | 5 | 20 |
| 2020年12月 | −24 | −12 | 31 | −36 | 14 |
| 2021年12月 | 7 | −7 | 2 | 0 | 16 |
| 2022年12月 | −16 | −3 | 24 | −19 | 20 |
| 2023年12月 | 14 | −5 | −11 | 9 | 18 |
| 2024年12月 | 29 | −1 | −24 | 28 | 23 |
| 2025年12月 | 37 | −6 | −27 | 31 | 27 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年12月期の総資産は273億円。このうち返さなくてよい自己資本が64億円で、自己資本比率は23.4%(業種中央値37.1%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 306 | 113 | 193 | 36.9 |
| 2013年12月 | 306 | 109 | 197 | 35.7 |
| 2014年12月 | 313 | 108 | 205 | 34.3 |
| 2015年12月 | 311 | 103 | 208 | 33.1 |
| 2016年12月 | 291 | 104 | 187 | 35.9 |
| 2017年12月 | 307 | 110 | 197 | 35.7 |
| 2018年12月 | 331 | 114 | 217 | 34.3 |
| 2019年12月 | 325 | 101 | 224 | 31.2 |
| 2020年12月 | 308 | 73 | 235 | 23.6 |
| 2021年12月 | 336 | 77 | 259 | 23.1 |
| 2022年12月 | 332 | 54 | 278 | 16.3 |
| 2023年12月 | 300 | 38 | 262 | 12.6 |
| 2024年12月 | 297 | 57 | 241 | 19.1 |
| 2025年12月 | 273 | 64 | 209 | 23.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
石油・石炭製品 9社との比較
同じ石油・石炭製品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで9社中2位あたり、逆に低いのは売上成長率で9社中8位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥288で、1年前と比べて+49.2%。過去52週の値幅のなかでは57%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 5.0倍 |
| PER (会社予想) | 2.8倍 |
| PBR | 0.75倍 |
| 配当利回り | 0.87% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8/17に326円まで急伸し、前日比+32.52%と大幅高。直近1ヶ月でも+36.97%上昇し、年初来高値337円に迫る勢い。25日移動平均線240.28円を約35%上回る一方、RSIは91.59と過熱感が強い。出来高も8/14に35万8700株と膨らみ、買い意欲が顕著。52週高値圏で高値更新が視野に入るが、短期的な利益確定売りには注意が必要だ。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PERが8.54倍と同業界平均12.45倍を大きく下回り、割安感が強い。PBRも0.7054倍と1倍を下回り、解散価値に対して割安。ROE11.6%と収益性は良好で、業績は減益傾向だが安定している。配当利回り1.05%は同業界平均3.14%を下回るが、配当性向14.2%と低く、将来的な増配余地がある。同業界平均のPBR1.14倍に対しても株価純資産倍率は低く、資産価値から見ても割安。ただし、業界の需要減退が懸念され、成長性は見込めない。総合的に割安と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 5.0倍 | 11.6倍 |
| PER (予想) | 2.8倍 | — |
| PBR | 0.75倍 | 1.15倍 |
| ROE | 11.6% | 6.1% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、原油価格変動とろうそく需要の構造変化に対する収益の耐久性。強気派は、国内トップシェアに基づく価格決定力と、伝統的な需要の安定性を評価する。一方で、弱気派は、原油高がコスト増を招き、電気照明やLEDの普及による需要減少で市場縮小が続くとの懸念を持つ。2024年の黒字転換はコスト削減効果と需要回復によるもので、持続可能性が焦点となる。
- トップシェアの安定需要
家庭用ろうそくで国内シェア首位を維持し、需要基盤が固い。
- 黒字転換の実績
2024年は営業利益22億円と黒字に転換し、収益改善を示す。
- 低バリュエーション
PER8.5倍、PBR0.7倍と割安で、株主還元も継続。
- PER8.54倍と1桁台の割安不定影響中
PER8.54倍と1桁台で、利益水準に比べ割安
- PBR0.7054倍と解散価値割れ不定影響中
PBR0.7054倍と1倍を下回り、純資産価値より低い
- ROE11.6%と高い資本効率継続影響中
ROE11.6%と高く、PBR0.7054倍との組み合わせで上昇余地
- 株価1年で21.94%上昇継続影響弱
株価は1年間で21.94%上昇し、上昇基調が継続
- 原油高のコスト圧迫
原材料のパラフィン価格上昇が利益率を圧縮しやすい。
- 需要減少リスク
LEDや電気照明の普及でろうそく需要は長期的に減少傾向。
- 収益の不安定さ
過去2期赤字であり、業績のボラティリティが高い。
- 減収減益で業績悪化決算発表後影響強
売上高は220億円→198億円、営業利益は22億円→12億円と減益
- 営業利益率6.06%まで低下決算発表後影響中
営業利益率は10.0%から6.06%へ約4ポイント低下
- 石油・石炭市況の変動に晒される継続影響中
石油・石炭製品セクターで、売上高198億円の収益が市況に左右
- 外国保有比率2.27%と低く買い手不在継続影響弱
外国保有比率2.27%と低く、海外資金の流入が見込みにくい
- 営業利益率
- 原油価格変動に対する収益性の変化を把握するため。
- ろうそく販売数量
- 需要減少傾向の実態を確認するため。
- 原材料価格
- コスト変動が業績に与える影響を測るため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり2.5円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは0.87%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2016年12月 | 10 | — | 31.3 |
| 2017年12月 | 10 | 0.0 | 18.5 |
| 2018年12月 | 10 | 0.0 | — |
| 2019年12月 | 10 | 0.0 | — |
| 2021年12月 | 3 | −75.0 | 14.2 |
| 2022年12月 | 3 | 0.0 | — |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥2.5
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ3,394人。区分でいちばん多いのは個人・その他で57.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.4%を占め、残る65.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年12月% | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 52.4 | 49.8 | 52.2 | 53.1 | 53.1 | 57.0 |
| 事業法人 | 30.0 | 30.0 | 25.9 | 25.0 | 23.3 | 22.3 |
| 金融機関 | 14.1 | 14.2 | 14.4 | 13.1 | 12.2 | 12.1 |
| 自己株式 | 11.8 | 11.8 | 11.8 | 11.8 | 11.8 | 11.8 |
| 証券会社 | 1.5 | 2.6 | 4.6 | 2.8 | 8.0 | 6.4 |
| 外国法人 | 2.0 | 3.4 | 2.8 | 6.0 | 3.4 | 2.3 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 伊藤忠商事株式会社 | 7.93 |
| 02 | 株式会社西京銀行 | 4.30 |
| 03 | 安藤パラケミー株式会社 | 3.80 |
| 04 | 山九株式会社 | 3.58 |
| 05 | 清水 潔 | 3.38 |
| 06 | 株式会社山口銀行 | 2.83 |
| 07 | 三菱UFJ信託銀行株式会社 | 2.46 |
| 08 | 松井証券株式会社 | 1.68 |
| 09 | 高城 裕(常任代理人 三田証券株式会社) | 1.48 |
| 10 | 日本精蠟従業員持株会 | 1.34 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-12ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社変更報告37.08%-14.70pt
- 2026-08-06ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社新規の大量保有報告37.08%-14.70pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+11%、1株純資産は14期で−43%。直近期のROEは11.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 32 | 566 | 5.7 | 7.3 | 31.4 |
| 2013年12月 | 21 | 625 | 3.5 | 12.2 | 47.8 |
| 2014年12月 | −7 | 600 | −1.1 | — | — |
| 2015年12月 | −31 | 573 | −5.3 | — | — |
| 2016年12月 | 14 | 583 | 2.3 | 18.3 | 31.3 |
| 2017年12月 | 38 | 615 | 6.3 | 10.5 | 18.5 |
| 2018年12月 | 5 | 575 | 0.7 | 52.3 | — |
| 2019年12月 | −43 | 514 | −7.9 | — | — |
| 2020年12月 | −146 | 369 | −33.0 | — | — |
| 2021年12月 | 23 | 392 | 5.9 | 8.5 | 14.2 |
| 2022年12月 | −120 | 273 | −36.0 | — | — |
| 2023年12月 | −62 | 192 | −26.6 | — | — |
| 2024年12月 | 90 | 287 | 37.6 | 2.9 | — |
| 2025年12月 | 35 | 323 | 11.6 | 5.4 | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/12期の役員報酬は総額101百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 瀧本丈平 | 代表取締役社長 社長執行役員 | 64 | 15,000 |
| 伊藤宜広 | 取締役 常務執行役員 | 59 | 24,000 |
| 玉井裕人 | 取締役 | 68 | 7,000 |
| 関端進 | 取締役 | 58 | — |
| 武内秀明 | 取締役 | 67 | 2,000 |
| 常慶直宏 | 常勤監査役 | 68 | 34,000 |
| 梅村一彦 | 監査役 | 66 | 5,000 |
| 髙橋健司 | 監査役 | 67 | 2,000 |
| 稲葉章代 | 取締役 | 58 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 64 | 64 | 21 |
| 社外取締役 | 5 | 27 | 27 | 5 |
| 監査役 | 1 | 10 | 10 | 10 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容161字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,176字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,578字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,019字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第100期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第99期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-25
- 半期報告書半期報告書-第99期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第98期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-28
- 半期報告書半期報告書-第98期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第98期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第97期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-28
- 四半期報告書四半期報告書-第97期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第97期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第97期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第96期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-30
- 四半期報告書四半期報告書-第96期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
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