本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

ビーピー・カストロール

BP Castrol K.K.5015 · Standard · 石油・石炭製品

英国bpグループの一員として、Castrol・bpブランドの自動車用潤滑油を国内市場に供給する販売特化型企業。

概要

ビーピー・カストロール株式会社は、英BPグループの日本法人として1978年に設立された潤滑油専門商社である。世界ブランド「カストロール」および「bp」の自動車用・産業用潤滑油を輸入し、国内で販売する。連結従業員79名と小規模ながら、2024年12月期の売上高137億円、営業利益14億円を計上し、安定した収益基盤を持つ。東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、BPグループのグローバルな技術力とブランド力を背景に、日本市場でプレミアム潤滑油の販売に特化している。

単一セグメントで展開する潤滑油専業の事業構造

当社の事業は潤滑油の販売とこれに付帯する事業のみの単一セグメントである。主要製品はガソリンエンジン油、ディーゼルエンジン油、自動車ギア油、ATF(CVTフルード含む)、ブレーキフルード、カーケア用品である。製品開発、原材料調達、マーケティング、販売を自社で行い、製造は国内協力工場に委託する。原材料の一部と製品の一部はBPグループの韓国、マレーシア、ドイツ、アメリカなどから輸入する。市場を乗用車、二輪車、商業車に分類し、乗用車はさらにコンシューマー向けとBtoB向けに細分化する。

成熟市場で競争する販売チャネルと主要顧客

コンシューマー向けではカーショップ、ホームセンター、タイヤショップが中心顧客であり、BtoB向けでは国内・輸入車のカーディーラーや自動車整備工場に販売する。2024年12月期の販売実績で、株式会社オートバックスセブンが33.4%、トヨタモビリティパーツ株式会社が22.4%を占める。また、eコマース分野では大容量パッケージの展開やソーシャルメディア連携により一般消費者や小規模整備工場への販売を拡大している。MotoGP参戦ホンダワークスチーム「HRC」へのスポンサーシップなどを通じてブランド認知を強化している。

BPグループの一員としての経営方針とガバナンス

当社はBPグループの子会社として、BPグループ全体で定める「HSSE基準」(健康・安全・セキュリティ・環境)と「bp行動規範」を順守する。これらを内部統制システムの基盤と位置づけ、無事故・無災害・環境負荷の最小化を目指す。中期経営計画(2022-2026)では経営指標として売上高、経常利益、ROEを設定しており、2026年度目標は売上高120億円、経常利益24.5億円、ROE15%以上である。2024年度実績のROEは9.3%であり、資本効率の改善に取り組む。

安定した収益とキャッシュフローを生む財務体質

売上高は2012年の130億円から緩やかに減少し、2020年に108億円まで落ち込んだが、その後回復して2024年には137億円となった。当期純利益は2012年の16億円から2022年に6億円まで減少したが、2024年は9億円となっている。2024年12月期の営業活動によるキャッシュフローは8.95億円のプラスであり、減価償却費や売上債権・棚卸資産の減少が寄与した。投資活動ではBPグループのインハウス・バンクへの貸付金の回収により3.75億円のプラスとなり、財務活動では配当金支払いで9.85億円の支出があった。

業界の中での役割は原油元売りメーカー(bpグループ)と国内販売網をつなぐ、自動車用潤滑油の販売・マーケティング会社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
147億円
営業利益
16億円
営業利益率
10.9%
純利益
11億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01乗用車市場(コンシューマー向け・BtoB向け)主力

カー用品店やホームセンター、タイヤショップなどの小売店に、DIYユーザー向けの潤滑油を販売。また、カーディーラーや自動車整備工場などに対しては、整備・交換用の潤滑油を供給する。

主な製品・サービス6
ガソリンエンジン油
乗用車用のガソリンエンジン用オイル。エンジンの潤滑・冷却・保護を担い、性能維持に貢献。
ディーゼルエンジン油
ディーゼルエンジン車向けのオイル。煤やスラッジの分散性などに優れる。
自動車ギア油
トランスミッションやデファレンシャルギアの潤滑油。変速性能や駆動系の保護に寄与。
ATF(CVTフルード含む)
オートマチックトランスミッション用オイル。円滑な変速をサポート。
ブレーキフルード
ブレーキシステムの油圧伝達用液体。安全な制動を支える。
カーケア用品
洗車・ワックス・添加剤など、車の維持・美化に役立つ用品。

02二輪車市場準主力

オートバイ用の潤滑油を販売。エンジンタイプや使用条件に合わせた製品を提供し、二輪車愛好家のニーズに応える。

主な製品・サービス1
二輪車用エンジンオイル
バイクのエンジン専用に調合されたオイル。湿式クラッチ対応など二輪特有の要件に対応。

03商業車市場(トラック・バス)準主力

大型トラックやバスなど商業車向けのディーゼルエンジン油を中心に販売。長距離・高負荷運転に対応した高い耐久性と保護性能を提供。

主な製品・サービス1
商業車用ディーゼルエンジン油
大型車の過酷な運転条件に耐える高性能なディーゼルエンジンオイル。

製品と技術

カストロールブランドを核とするプレミアム潤滑油製品

主力ブランド「カストロール」は100年以上の歴史を持ち、「常に最高の品質とサービスの提供」を信念とする。フラッグシップ製品「カストロール EDGE」は、2024年に“ゴールド”パッケージデザインを導入し、プレミアムブランドとしての存在感を強化した。製品ラインアップにはガソリンエンジン油、ディーゼルエンジン油、自動車ギア油、ATF(CVTフルード含む)、ブレーキフルード、カーケア用品が含まれる。また、環境配慮型製品の提案も行い、カーディーラーチャネルで新規顧客獲得用の専用商材を展開している。

BPグループの技術力とグローバルサプライチェーン

当社の製品はBPグループのグローバルな研究開発・技術力に支えられている。原材料の一部は国内調達するが、製品の一部はBPグループの韓国、マレーシア、ドイツ、アメリカなどの工場から輸入する。これにより、世界各国の最新技術を取り入れた高品質な潤滑油を日本市場に供給している。また、BPグループ内のインハウス・バンクを活用した資金管理も行っており、2024年にはBPグループへの貸付金の回収によりキャッシュフローを改善した。

デジタル技術とモータースポーツを活用したブランド戦略

デジタルトランスフォーメーションを中期経営計画の戦略の一つに位置付け、公式X(旧Twitter)やInstagramアカウントを通じて情報発信を強化している。2024年からMotoGP参戦ホンダワークスチーム「HRC」へのスポンサー契約を開始し、レース会場でのブース展開やFMラジオ番組の協賛などによりブランド認知を高めている。さらに、英国MEMラリーチームのラリージャパン参戦を契機に、「カストロールカラー」の再認知を推進し、主要顧客向けの特別プログラムも提供している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

石油・石炭製品のなかでの位置

潤滑油専業で国内上位、海外比率低し

同社は石油・石炭製品業界に属し、潤滑油専業メーカーとして位置づけられる。売上高は120~147億円と小規模だが、営業利益率10%超と収益性は高い。同業の日本精蝋やユシロと比較しても、潤滑油に特化したニッチ戦略で安定した利益を確保している。ただし、国内市場が中心で海外比率は低く、成長の伸び代は限定的。競合に対し、高品質な潤滑油製品で差別化を図っているが、原油価格変動の影響を受けやすい体質である。

強み

  • 総合石油企業と異なり潤滑油に特化し、高い収益性とブランド力を維持。
  • 営業利益率10%超と業界平均を上回り、財務体質が良好。
  • BPグループのブランドと技術を活用し、高品質製品を提供。
  • 長年の取引実績に基づくリピート需要が安定収益を支える。

課題

  • 国内市場に依存し、海外売上比率が低く成長機会を逃している。
  • 原料価格の変動が利益を圧迫する可能性があり、ヘッジが課題。
  • 国内潤滑油市場は成熟しており、大幅な成長は見込めない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

石油・石炭製品の時価総額近傍。太字がビーピー・カストロール

時価総額で並べると、掲載8社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15019出光興産1.9兆円10.4倍
25021コスモエネルギーホールディングス7,041億円9.4倍
35011ニチレキグループ722億円15.1倍
45013ユシロ401億円8.0倍
53315日本コークス工業302億円
65015ビーピー・カストロール230億円17.1倍
75018MORESCO223億円13.8倍
85010日本精蝋65億円5.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

英国BPの日本拠点として1978年に創業

1978年9月、東京都港区に資本金1,000万円で日本英潤株式会社が設立された。同年10月にペトロルブ・インターナショナル株式会社へ商号変更し、12月に英国BP(当時ブリティッシュ・ペトロリアム)との間で商標・製造ライセンス契約および販売契約を締結した。これにより、BPグループの自動車用・工業用潤滑油の輸入、製造委託、販売を開始した。当初はBPブランドの製品を日本市場に導入する役割を担った。

1984年の資本参加と子会社設立による機能拡充

1984年12月、英国BPが当社に資本参加し、グループ企業としての位置づけが強まった。1989年5月には販売促進専門の子会社株式会社ピーエスピー(後のペトロ・トレード・インターナショナル)を設立し、2006年に清算されるまで活動した。同年12月には、BPグループの別ブランドであるダッカムスの潤滑油を日本で販売するため、子会社ユーロオイル・ジャパン株式会社(後のビーピー・ルブリカンツ)を設立した(ダッカムスブランドは2009年販売終了)。

物流基盤の整備と店頭登録(1990年代)

1990年3月、物流業務を担う関係会社ペトニック株式会社を日興産業と共同で設立し、出資比率は50:50であった。1992年5月には神奈川県厚木市に物流コントロールタワーとしてオペレーションセンターを開設(2007年閉鎖)。1994年1月にはその土地・建物を取得し、後に売却した。1995年3月、日本証券業協会に店頭登録し、株式公開への道を歩み始めた。

東証二部上場と子会社再編(2000年代)

2000年3月、東京証券取引所市場第二部に上場した。同年10月、ペトニック株式会社の全株式を取得して完全子会社化し、ハイパー・オペレーション株式会社に商号変更した(2008年清算)。2003年3月には東京証券取引所市場第一部に指定された。2005年1月、同じBPグループ内のビーピー・ジャパン・ルブリカンツ株式会社と合併し、商号をビーピー・カストロール株式会社に変更した。これにより、日本におけるBPの潤滑油事業が一本化された。

本社移転と東証一部指定(2000年代半ば)

2005年8月、東京都品川区に大崎オフィスを開設し、2006年3月に本店を同所に移転した。これにより、現在の本社所在地(品川区大崎ゲートシティ)が定まった。また、1997年9月には本社所在の土地・建物を取得していたが、2006年6月に売却している。2003年には東証第一部に指定され、上場市場としての地位を確立した。

2022年の市場区分変更と現在の経営課題

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からスタンダード市場に移行した。自動車用潤滑油市場は成熟市場であり、ハイブリッド車の普及や電気自動車の進展により需要構造が変化する中、売上数量の減少傾向が続くと予測されている。当社は中期経営計画(2022-2026)のもと、コアビジネスの強化、ポートフォリオ最適化、デジタル化推進などの5つの戦略に取り組んでいる。

年表19件を開く

1970年代

  • 1978年9月創業東京都港区に日本英潤株式会社設立(資本金1,000万円)。ザ・ブリティッシュ・ペトロリアム・カンパニー・ピーエルシー(現社名 ビーピー・ピーエルシー)の自動車用及び工業用潤滑油の輸入、製造(製造委託)、販売を開始。
  • 1978年10月商号変更商号をペトロルブ・インターナショナル株式会社に変更。
  • 1978年12月ビー・ピー・ピーエルシーとの間に「商標、製造ライセンス契約」並びに「販売契約」を締結。

1980年代

  • 1982年5月本店を東京都千代田区に移転。
  • 1984年12月ビー・ピー・ピーエルシーが当社に資本参加。
  • 1989年5月商号変更販売促進活動を専門に担当する子会社、株式会社ピーエスピー(2003年4月 ペトロ・トレード・インターナショナル株式会社に商号変更)を設立。(2006年8月に清算)
  • 1989年12月商号変更ビー・ピー・ピーエルシーグループである潤滑油会社ダッカムスの潤滑油の日本国内市場における輸入、製造(製造委託)、販売を行うため、子会社ユーロオイル・ジャパン株式会社(2005年1月現社名 ビーピー・ルブリカンツ株式会社に商号変更)を設立。(2009年 ダッカムスブランド潤滑油の販売終了)

1990年代

  • 1990年3月創業製品の物流業務を担当する関係会社ペトニック株式会社を日興産業株式会社と共同で設立。(出資比率50:50)
  • 1992年5月神奈川県厚木市に物流業務のコントロールタワーとしてオペレーションセンターを開設。(2007年3月に閉鎖)
  • 1994年1月オペレーションセンターの土地(1,613㎡)、建物(1,288㎡)を取得。(2007年3月に売却)
  • 1995年3月日本証券業協会に店頭登録。
  • 1997年9月本社所在の土地(363㎡)、建物(2,802㎡)を取得。(2006年6月に売却)

2000年代

  • 2000年3月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2000年10月M&Aペトニック株式会社の全株式を取得し、100%子会社化。(2000年11月 ハイパー・オペレーション株式会社に商号変更。2008年1月に清算)
  • 2003年3月東京証券取引所市場第一部に銘柄指定。
  • 2005年1月M&Aビーピー・ジャパン・ルブリカンツ株式会社と合併し、ビーピー・カストロール株式会社に商号を変更。
  • 2005年8月東京都品川区に大崎オフィスを開設。
  • 2006年3月本店を東京都品川区に移転。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所市場第一部からスタンダード市場に移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年度まで12,000百万円
  • 経常利益2026年度まで2,450百万円
  • ROE2026年度まで15%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コアビジネスの強化

    カーショップチャネルでは潤滑油商品レンジ拡大や近隣製品カテゴリーの拡販、eコマース拡大を推進。カーディーラーチャネルではプレミアムオイルの取扱店舗数と数量を拡大する。

  2. 02

    ポートフォリオの最適化

    カストロールのブランド資産と新サービスを融合し、車検・整備工場、タイヤ専門店、中古車販売店など新たなチャネルと顧客を開拓する。

  3. 03

    新規ビジネス開発

    ピット向け商品やカーケア製品の拡充、IoT・AIを活用した統合マネジメントシステムの開発、他業種との提携によるシナジーを追求する。

  4. 04

    脱炭素化とデジタル化

    電気自動車向けe-フルード導入や低粘度油の開発、カーボンオフセット製品の拡販、パッケージ削減、再生ベースオイル活用、バックオフィスのデジタル化を進める。

  5. 05

    成長基盤の強化

    原材料調達先の多様化と配送網の効率化、ハイブリッド型勤務の推進、キャリアプランに応じた人材育成プログラムの拡充、変化と挑戦を奨励する文化を醸成する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で79人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は994万円で、9期前と比べて+22.0%平均年齢は48.9歳、平均勤続年数は15.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月109
2017年12月112
2018年12月110
2019年12月81544.912.9108
2020年12月74345.513.4108
2021年12月89846.214.196
2022年12月90846.414.591
2023年12月95847.614.989
2024年12月94147.915.1841,667
2025年12月99448.915.0792,025

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都品川区354百万円
主な関係会社
  • 国内
    ビーピー・ピーエルシー(注)
    イギリス(ロンドン) · その他の関係会社
  • 国内
    カストロール・グループ・ホールディングス・リミテッド
    スコットランド(アバディーン) · その他の関係会社
  • 国内
    カストロール・リミテッド
    イギリス(パングボーン) · その他の関係会社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は147億円営業利益16億円前期と比べると増収増益で、売上が+7.3%、利益が+14.3%。

売上高
+7.3%
147億円
営業利益
+14.3%
16億円
純利益
+22.2%
11億円
営業利益率
10.9%
前期比 +0.7%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高183億円147億円
営業利益17億円16億円
純利益11億円11億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は77億円、営業利益は11億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+8.5%、営業利益は+57.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q2727.41
2023年2Q31412.93
2023年3Q2926.92
2023年4Q332
2024年1Q28310.72
2024年2Q34514.74
2024年4Q7568.03
2025年2Q7179.95
2025年4Q76911.86
2026年2Q771114.38

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は130億円から147億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は10.9%。売上は5期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月1302816
2013年12月1342615
2014年12月1392419
2015年12月1302516
2016年12月1283221
2017年12月1263020
2018年12月1272516
2019年12月1252617
2020年12月1082416
2021年12月1112315
2022年12月11296
2023年12月120128
2024年12月137141410.29
2025年12月147161610.911

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高147億円のうち、営業利益として残るのは16億円10.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の7.5%にあたる。営業利益率は業種中央値6.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金61.9%91億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金27.9%41億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.9%16億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
38.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.8pt
10.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.9pt
7.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.1pt
10.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが9億円、投資CFが4億円で、差し引きのフリーCFは13億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は10億円で、売上の0.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月14−12−4224
2013年12月8−18−4−1010
2014年12月177−152419
2015年12月12−1−141117
2016年12月29−1−162829
2017年12月17−6−231117
2018年12月18−1−201714
2019年12月20−1−181914
2020年12月18−1−161715
2021年12月12−1−161110
2022年12月417−142117
2023年12月6−2−9412
2024年12月5−1−947
2025年12月94−101310

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は130億円。このうち返さなくてよい自己資本が101億円で、自己資本比率は77.6%(業種中央値37.1%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月131953673.0
2013年12月1371063177.6
2014年12月1481103874.4
2015年12月1421132979.1
2016年12月1511183378.0
2017年12月1451153079.6
2018年12月1421113178.6
2019年12月1391102979.5
2020年12月1391102979.2
2021年12月1361092780.6
2022年12月1271012679.1
2023年12月1281002877.8
2024年12月1341003474.5
2025年12月1301012977.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
2億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
68億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
10億円
在庫として抱えている分
負債合計
29億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
92
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

石油・石炭製品 9社との比較

同じ石油・石炭製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率9社中1位あたり、逆に低いのはROE9社中4位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.5%/中央値 9.4%
P25 6.8%P75 10.5%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
10.9%/中央値 6.1%
P25 4.0%P75 7.8%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
77.6%/中央値 37.1%
P25 27.6%P75 64.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
7.3%/中央値 -4.5%
P25 -7.8%P75 0.3%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.0%/中央値 3.9%
P25 2.5%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,003で、1年前と比べて+22.1%過去52週の値幅のなかでは80%の位置にある。

¥1,003-0.1%1ヶ月+1.6%1年+22.1%時価総額230億円
過去52週の値幅
安値¥866高値¥1,038

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.1倍
PER (会社予想)20.2倍
PBR3.24倍
配当利回り4.99%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は高値圏で安定しており、52週高値1038円に近い999円で推移。25日線994円、75日線984円、200日線947円を全て上回り、RSIは54と中立。出来高は低水準で、需給は落ち着いています。8月5日に66,400株と増加しましたが、その後は縮小。堅調な推移で、高値更新の可能性がありますが、石油セクターの動向に左右されやすいです。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 30/100)

PERは17.04倍で業界平均11.67倍を上回り、PBRも3.23倍と同1.12倍を大きく超過。配当利回りは5.01%と高いが、配当性向は100.5%と利益を超える配当で持続性に懸念。ROEは10.5%と健全だが、予想PERは20.1倍とさらに上昇し、バリュエーションは割高に膨らむ。業績は増収増益だが、既に市場がその成長を織り込んでおり、リスク要因となる。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.1倍11.6倍
PER (予想)20.2倍
PBR3.24倍1.15倍
ROE10.5%6.1%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、高配当利回り(約5%)と安定収益を評価する強気派に対し、成長性の欠如と親会社依存のリスクを指摘する弱気派の対立。強気派は、ブランド力とBPグループの安定供給を背景に、販売価格改定やコスト管理で利益率が改善している点を挙げる。実際、2025年12月期の売上高・営業利益の予想増加が確認できる。弱気派は、自動車の電動化やカーシェア普及で潤滑油需要が構造的に減少する可能性や、原材料価格の変動によるコスト圧迫、さらに企業規模が小さく為替変動の影響を受けやすい点を懸念する。また、減益リスクやROEが10%程度とそこまで高くない点、PBR3倍超で割高感を指摘する声もある。

プラスに働く材料7
  • 高配当と安定収益

    配当利回り約5%で、過去3期増収増益傾向にある

  • ブランド価値の強さ

    世界的ブランド「カストロール」により価格競争に晒されにくい

  • コスト管理の成果

    営業利益率が2023年の8%から2025年は10%超へ改善

  • 売上高147億円と3期連続増収決算発表後影響

    売上高は137億円から147億円へ約10億円増加、増収率は7.3%

  • 営業利益16億円と営業利益率10.88%に改善決算発表後影響

    営業利益は14億円から16億円へ増加、営業利益率は10.22%から10.88%へ改善

  • 配当利回り5.01%と高水準通年影響

    配当利回り5.01%は高く、株主還元が株価の下支えになる

  • 株価1年で23.43%上昇のモメンタム継続影響

    株価は過去1年で+23.43%と上昇しており、投資家の関心が集まりやすい

マイナスに働く材料7
  • 需要減少リスク

    電動化やカーシェアで潤滑油需要の構造的な減少懸念

  • 親会社依存

    BPグループの戦略変更や供給条件変化に左右される

  • 小規模で脆弱

    従業員79名で為替変動や市況悪化の影響を受けやすい

  • フォワードPER20.1倍と予想悪化決算発表後影響

    現行PER17.04倍に対し予想PERが20.1倍と上振れ、将来の利益予想が低下している

  • 外国人保有比率54%と高く需給変動リスク継続影響

    外国人保有比率54.0%は非常に高く、海外投資家の売りで株価が下がりやすい

  • 売上高147億円に対し純利益11億円と低収益性決算発表後影響

    売上高147億円、純利益11億円、純利益率約7.5%と低い収益性が改善しない

  • PBR3.23倍と自己資本対比の割高継続影響

    ROE10.5%に対してPBR3.23倍は割高で、修正リスクがある

次の決算で確かめる点
売上高成長率
需要減少の懸念がある中での売上動向を確認
営業利益率
コスト管理や価格改定の効果を見る指標
配当性向
安定配当の持続可能性を判断する材料

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+9.5%いまの株価に対する利回りは4.99%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
4.99%
いまの株価に対して
配当性向
100.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月91100.3
2017年12月910.0102.6
2018年12月75−17.6104.4
2019年12月750.0101.4
2020年12月63−16.0101.7
2021年12月699.5102.3
2022年12月46−33.3184.5
2023年12月36−21.7105.8
2024年12月4216.7103.4
2025年12月469.5100.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ9,473人。区分でいちばん多いのは外国法人53.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が18.1%を占め、残る81.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
外国法人54.054.254.253.954.553.9
個人・その他22.922.324.125.126.027.1
事業法人17.317.417.417.818.018.1
証券会社0.70.80.50.70.60.8
外国人個人0.00.00.00.10.10.1
自己株式0.10.10.10.10.10.1
金融機関5.25.33.72.40.80.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01カストロール・リミテッド(常任代理人 ビーピー・ジャパン株式会社)53.25
02ティー・ジェイ株式会社11.59
03日本自動車整備商工組合連合会4.98
04三島 泰0.49
05小津 恒子0.48
06株式会社SBI証券0.29
07中外油化学工業株式会社0.27
08高嶋 博0.26
09株式会社JSCreation0.24
10長妻 和男0.22

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−33%、1株純資産は14期で+6%。直近期のROEは10.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月6941617.65.223.3
2013年12月6446414.57.336.1
2014年12月8348117.514.198.1
2015年12月6849114.117.8100.8
2016年12月9151218.115.2100.3
2017年12月8950117.523.3102.6
2018年12月7248414.617.0104.4
2019年12月7448015.320.5101.4
2020年12月6847814.218.1101.7
2021年12月6747614.120.2102.3
2022年12月254395.436.1184.5
2023年12月344347.825.5105.8
2024年12月414369.321.4103.4
2025年12月4643910.520.2100.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額111百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
平川雅規代表取締役社長541,000
阿部宏憲取締役副社長 営業本部長兼事業開発本部長551,000
田中正子取締役 財務経理部長561,000
粟井佐知子社外取締役(監査等委員)69
望月文夫社外取締役(監査等委員)691,000
福山靖子社外取締役(監査等委員)53
谷嘉浩50800
関大地56

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円退職慰労百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)534741159719
社外取締役314145

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容681字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、非連結子会社2社及び親会社で構成され、当社は、高性能かつ高品質なCastrolブランド及びbpブランドの自動車用潤滑油の販売を主たる事業としております。当社では製品開発、原材料調達、マーケティング活動、セールス活動を行い、製造機能は国内の協力工場に委託しております。 当社の主要な取扱い製品はガソリンエンジン油、ディーゼルエンジン油、自動車ギア油、ATF(CVTフルードを含む)、ブレーキフルード、カーケア用品などでありますが、エンドユーザーの嗜好、こだわりに合わせて両ブランドの製品構成及び販売ルートを決定しております。 当社は、自動車潤滑油市場を乗用車市場、二輪車市場、商業車市場に分類し、特に市場規模が大きい乗用車市場においては、コンシューマー向け市場とBtoBビジネス向け市場に細分化して、直接販売または代理店販売方式で製品を供給しております。 乗用車市場のコンシューマー向けビジネスはカーショップ、ホームセンター、タイヤショップに対する営業が中心であり、BtoB向けビジネスは国内のカーディーラー、輸入車のカーディーラー及び自動車整備工場を中心に営業活動を行っております。 主な原材料は国内調達しておりますが、原材料の一部及び製品の一部につきましては、bpグループ(韓国、マレーシア、ドイツ、アメリカ他)から輸入しております。 なお、当社の事業は、潤滑油の販売並びにこれらに付帯する事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。 当社グループの主要な事業系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,027字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社のミッションは、「消費者・カスタマーのニーズを第一に考慮し、差別化された潤滑油製品及び関連製品・サービスを提供する、長期的な信頼と価値を築き継続的に業績を上げていけるベストブランド・マーケターを目指す。そして、安全かつ活気のある職場環境を社員に提供し、利益成長を実現し、サステイナブル(持続可能)であり、かつマテリアル(大規模)なビジネスを実現することで業界をリードする利益を株主に提供する。」ことであります。 当社は、bpグループの一員として「HSSE基準」と「bp行動規範」を順守しています。高い倫理基準を設定し、日々それを業務全般において実践することで、信頼される企業としての地位を築き、ステークホルダー全体に持続的な価値を提供します。特に、Health(健康)、Safety(安全)、Security(セキュリティ)、Environment(環境)の各分野において、無事故、無災害、環境負荷の最小化を目指す取り組みを推進し、地域社会の安全とセキュリティの確保に貢献します。 「bp行動規範」及び「HSSE基準」は、当社の価値観と倫理原則を反映したものであり、内部統制システムの基盤として位置づけてられています。これらを通じて、持続可能な成長と社会的信頼のさらなる強化を図り、企業価値向上に取り組んでまいります。 (2)目標とする経営指標 当社は、2022年にウィズコロナ・ポストコロナの経済活動の再開に伴うエネルギー需要の回復、原材料価格の変動、脱炭素社会の実現に向けた自動車業界の構造転換といった急速な事業環境の変化に対応するため、中期経営計画(2022-2026)を策定し、経営指標として売上高、経常利益、ROEを下記の通り定めております。 2024年度(実績)   2025年度(実績)   2026年度(目標) 売上高   13,652百万円   14,689百万円   12,000百万円 経常利益   1,412百万円   1,640百万円    2,450百万円 ROE   9.3%   10.5%   15%以上 2026年は現中期経営計画の最終年に当たります。(3)- ②に記載のとおり依然として不確実性が高い状況にありますが、計画の一貫性を堅持し、資本効率の持続的改善に取り組み、株主価値の向上と2027年を初年度とする次期中期経営計画への着実な橋渡しを実現します。 (3)経営環境 ①企業構造 当社の企業構造は、第1 企業の概況、3 事業の内容 の事業系統図のとおりです。 ②市場環境 会社を取り巻く状況は、物価上昇の影響を受けつつも、政府の経済政策効果や雇用・所得環境の改善、株式市場の堅調な推移を背景として、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、米国の通商政策による景気下振れリスク、物価上昇の長期化、ウクライナ情勢及び中東情勢の悪化に伴う資源価格の高止まり、中国経済の先行き懸念、金融資本市場の変動など、不確定要素は多く、先行きは依然として不透明な状況にあります。また、半導体不足の改善傾向が続く一方で、円安の長期化や原材料価格の高止まりが継続し、自動車関連産業を取り巻く事業環境は依然として厳しい状況にあります。 当社が属する自動車用潤滑油市場は成熟市場であり、ハイブリッド車の普及や電気自動車の進展など市場構造の変化が進む中、新たな需要の押し上げ要因は見当たらず、売上数量及び売上高は引き続き減少傾向が継続すると予測しております。 ③競合他社の動向及び優位性 当社が主力商品として販売する自動車用潤滑油には、国際石油資本を親会社に持つ海外潤滑油ブランド、国内自動車メーカーが独自に展開する純正潤滑油ブランド、量販店チェーンが独自に展開するプライベートブランド等、多数の競合商品が存在しております。 当社製品の強みは、世界的なブランド力と技術力にあります。カストロールは100年以上の歴史を持ち「常に最高の品質とサービスの提供」を信念に、ユーザーのニーズを満たす製品を創出しております。 当社ではデジタル化への対応を中期経営計画で戦略の1つに位置付けております。デジタルトランスフォーメーションは、データと技術を活用してビジネスモデルを改革し、業務そのものや組織、企業文化・風土等を改革し、競争上の優位性を確立するためにきわめて重要です。 (4)対処すべき課題 当社は成熟した市場においてコアビジネスを強化し、持続的成長を実現するため、以下の5つの経営・事業戦略を注力領域として定め、施策の推進・実現に取り組んでおります。 2026年度は現中期経営計画の最終年であり、5つの経営・事業戦略に基づく施策の確実な遂行により、資本効率の持続的な改善と収益基盤の強化を図ってまいります。これらの取り組みを2027年を初年度とする次期中期経営計画におけるさらなる成長投資へとつなげるべく、全社員がこれまで以上に一体となり、経営方針やサステナビリティの価値観などを共有しつつ、安全かつ効率的な業務運営(オペレーショナル・エクセレンス)を継続して追求してまいります。 ①コアビジネスの強化 カーショップチャネル •高レベルのマーケット・シェアを持つ強みを活かしながら、潤滑油商品レンジの拡大、近隣製品カテゴリーの拡販 •スポンサーシップや他業種とのコラボレーションを活用した、既存ユーザー層への更なる訴求と新規ユーザー層の開拓 •e-Commerceの拡大 カーディーラーチャネル •プレミアム・オイルの取扱店舗数並びに数量を拡大 ②ポートフォリオの最適化 新規チャネルの開拓 •カストロールのブランド資産と新たなサービス提供を融合し、新たなチャネル及び顧客を開拓(車検/整備工場、タイヤ専門店、中古車販売店等) ③新規ビジネス開発 近隣製品カテゴリーの開発 •ピット向け商品拡充によるフルードも含めたカテゴリーリーダー化 •近隣製品カテゴリーの開発・拡充 •カーケア製品「カストロールPROシリーズ」の育成 新規サービスの開発 •IoT・AIを活用した「販売」「配送」「管理」の統合マネジメントシステムの開発・提供 他業種との提携 •シナジーの追求 ④脱炭素化とデジタル化 電動化への対応 •完全電気自動車(BEV)向けe-フルードの導入 •低粘度・ハイブリッド向け潤滑油製品の開発・拡販 脱炭素化への対応 •カーボンオフセット製品の認知拡大と拡販 •製品パッケージ(容器)の削減によるCO2削減 •ライフサイクルを考えた原材料の脱炭素化 •再生ベースオイルの活用 デジタル化への対応 •OtCプロセス、バックオフィスのデジタル化 ⑤成長基盤の強化 サプライチェーン強化 •原材料調達先の多様化による安定調達とコスト削減 •配送網の効率化によるコスト・環境負荷の低減 人材開発・育成 •新しい働き方(ハイブリッド型)の推進による働きがい並びに業務効率の向上 •社員のキャリアプランに応じた人材育成・能力開発プログラムの拡充 •「変化」「チャレンジ」を奨励する文化の醸成
事業等のリスク4,247字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社を取り巻く市場環境及び事業の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は、以下のとおりであります。なお、以下の各事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社が把握している情報等から判断可能なものについて記載したものであります。 ①経済情勢による影響 当社は、ほぼ100%、日本国内において事業展開を行っているため、国内の経済情勢や景気動向の影響を受けております。このリスクが顕在化する可能性は相応にあると認識しており、これら情勢の変動によっては、当社製品に対する需要動向が変化して当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ②自動車業界を取り巻く環境変化 当社が主力商品として販売する潤滑油は、2輪車及び4輪自動車のエンジン並びにトランスミッション(変速機)のメンテナンスを目的としています。従って、自動車業界を取り巻く環境変化に大きく影響を受ける製品カテゴリーといえます。燃料価格の乱高下、新車販売動向とそれを支援する政府の施策、地球温暖化ガス削減に伴う各種規制の強化などに関連して、予測を超える急激な環境変化が起きた場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性がありますが、本書提出日現在におきまして当該リスクが顕在化する可能性は低いと考えております。また、将来的には、ガソリンエンジン車よりEV(電気自動車)、FCV(燃料電池車)等の次世代自動車が普及することによる登録台数構成比の変化がみられた場合、当社の事業も影響を受けることが予想されますが、現時点では短期的に、かつ急激に構成比が変化するとは考えておりません。 ③競合などによる影響 当社が主力商品として販売する自動車用潤滑油には、国際石油資本を親会社に持つ海外潤滑油ブランド、国内自動車メーカーが独自に展開する純正潤滑油ブランド、量販店チェーンが独自に展開するプライベートブランド等、多数の競合商品が存在しております。本書提出日現在におきまして当該リスクが顕在化する可能性は低いと考えておりますが、これら競合他社による新製品、広告、販売促進、価格施策等によっては、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ④原油価格並びに為替レート等の変動による影響 当社の主力商品である自動車用潤滑油の商品原価は、原材料のベースオイルや各種添加剤等資材価格の大本となる原油価格、並びに為替レートの変動により大きく左右されます。このリスクが顕在化する可能性は相応にあると認識しており、これら指標に関し米国、中国、欧州並びにアジア新興国を含む世界のエネルギー需要、産油国を取り巻く地政学的リスク、産油国による生産量調整などの要因から原油価格が高騰した場合、もしくは、急激に為替レートが円安方向へ変動した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑤製造委託先の経営悪化、品質事故等 当社は、国内における製品製造を特性・品質管理体制などを総合的に評価したうえで選定した委託先にて行っており、加えて一部製品についてはbpグループより輸入しております。国内委託先については、製造設備、品質保証能力、処方管理に係る機密保持体制等を踏まえて委託品目を決定しており、当社は継続的に品質検査、HSSE(健康・安全・セキュリティ・環境)監査、経営状況の確認等を実施しております。 仮に委託先において経営悪化や品質事故等が発生した場合には、代替委託先への切替えは可能ではあるものの、新たな製造体制が整備されるまでの間、一時的に経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。しかしながら、本書提出日現在において、当該リスクが顕在化する可能性は低いものと認識しております。 ⑥移転価格税制 当社は親会社グループとロイヤリティの支払、製品の輸入などの海外取引が発生いたします。当該取引は、独立した第三者間で通常行われる取引価格に準じて取引価格を決定しております。本書提出日現在におきまして顕在化する可能性は低いと考えておりますが、税務当局との見解に相違が発生した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑦情報セキュリティ 当社は、顧客及び取引先に関する個人情報や各種経営に関する重要情報を保有しております。社内体制といたしましては、情報保護管理規程による管理体制及び情報保護チーム活動によるモニタリング体制の構築、bpグループの強固なサイバーセキュリティ管理の元でのシステム運用、並びに社員へのサイバーセキュリティ教育の実施を行なっておりますが、万が一それらの情報が漏洩した場合には、顧客及び取引先からの信用低下、当社の企業イメージの悪化等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑧地震やその他の自然災害等 当社は、製品の主要保管倉庫を全国8箇所に分散しております。また地震などの災害について事業継続計画に準拠して非常事態に対応する体制を構築しております。このリスクが顕在化する可能性は相応にあると認識しており、今後も地震などの自然災害が発生した場合には、その規模及び地域によって当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑨感染症の流行による影響 危険度の高い感染症については、新型コロナウイルス感染症のような大規模な世界的流行は足元では見られないものの、季節的または地域的に感染症が流行し、事業活動に影響を及ぼす可能性は引き続き存在すると認識しております。当社では、在宅勤務を含む柔軟な働き方やデジタルツールの活用を継続し、感染症発生時の影響を最小限に抑える体制を維持しております。 今後、危険度の高い感染症が発生し、生産体制、物流体制、または営業活動に支障が生じた場合、あるいは感染状況に応じて経済活動に制限が課された場合には、その規模や地域によって当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑩親会社等と締結する契約 (1)親会社等の商号等 親会社等   属  性   親会社等の議決権所有割合(%)   親会社等が発行する株式が上場されている証券取引所等 ビーピー・ピーエルシー   親会社   64.9(64.9)   ロンドン証券取引所(イギリス)ニューヨーク証券取引所(アメリカ) カストロール・グループ・ホールディングス・リミテッド   親会社   64.9(64.9)   なし カストロール・リミテッド   親会社   64.9(11.6)   なし ティー・ジェイ株式会社   親会社の子会社   11.6   なし (注)  親会社等の議決権所有割合欄の(  )内は、間接被所有割合で内数であります。 (2)親会社等のうち当社に与える影響が最も大きいと認められる会社の商号とその理由 商号   ビーピー・ピーエルシー 理由   ビーピー・ピーエルシーは、実質的に持株会社であり、bpグループ全体としての意思決定は全てビーピー・ピーエルシーにより行われているため。 (3)親会社等の企業グループと当社との関係 当社の親会社はビーピー・ピーエルシーであり、同社は2025年12月末時点において、その子会社であるカストロール・リミテッド及びカストロール・リミテッドの子会社であるティー・ジェイ株式会社を通じて、当社の株式を間接的に14,896千株(株式所有比率64.8%、議決権所有比率64.9%)保有する筆頭株主です。 ビーピー・ピーエルシーは、石油・天然ガスの開発に加え、風力発電やバイオ燃料など再生可能エネルギーの供給などエネルギー事業全般、カストロール・リミテッドは潤滑油事業全般を全世界で展開しております。 当社は、bpグループの事業領域の中で潤滑油事業のセグメントに属し、日本の自動車用潤滑油市場においてbpグループのブランド製品の販売を一手に引き受けております。 そのため、ビーピー・ピーエルシーとbpブランド製品商標権に関する「Lubricant Intellectual Property License Agreement」を、カストロール・リミテッドとCastrol及びbpブランド製品商標及び製造・販売に関する「Lubricant Intellectual Property and Technology License Agreement(ライセンス契約)」(以下、ライセンス契約等という)を締結しており、カストロール・リミテッドに対して契約に定めたロイヤリティを支払っております。 当社は、ライセンス契約等に基づき、日本の自動車用潤滑油市場においてbpグループのブランド製品の普及浸透を一手に引き受けており、日本市場並びに日本の消費者を熟知していることから、同グループのパートナーとして、また、独立した上場企業として事業を展開しております。 ライセンス契約等には、bpグループの名誉を傷つける行為・民事再生の申請・支払遅延・契約違反等による契約解除条項が定められております。当社とbpグループとの間のライセンス契約等が万一解除され、又は契約内容が変更された場合、当社の事業展開に一時的に支障をきたす恐れがあり、当社の業績に影響が及ぶ可能性があります。 この他、当社はビーピー・ピーエルシーのグループ会社との間で、企業倫理、健康・安全等に関するノウハウ提供及び資金管理・人事管理・能力開発ツールなどを含む業務支援サービスを主軸とした包括的サービス契約(Global Services Agreement)、及びITサポートに関するサービス契約(Global Digital Services Agreement)を締結しており、契約に定めた業務委託料を支払っております。 なお、bpグループによるカストロール事業をストーンピークへ譲渡する取引の発表(規制当局の承認等を前提)を踏まえ、移行に係る必要な対応について適切に検討してまいります。また、現時点でこれら重要な契約の履行に重大な支障は生じておらず、当該取引の完了に伴い契約当事者又は条件に変更が生ずる場合には、適切に対応し、重要な影響が見込まれると判断したときは速やかに開示いたします。 (注)  上図中の数字は、株式所有比率であります。
経営成績の分析 (MD&A)5,842字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 [経営成績等の状況の概要] (1) 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、物価上昇の影響を受けつつも、政府の経済政策効果や雇用・所得環境の改善、株式市場の堅調な推移を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、米国の通商政策による景気下振れリスク、物価上昇の長期化、ウクライナ情勢及び中東情勢の悪化に伴う資源価格の高止まり、中国経済の先行き懸念、金融資本市場の変動など、不確定要素は多く、先行きは依然として不透明な状況にあります。 自動車業界においては、燃費性能に優れたハイブリッド車、小型車、軽自動車が引き続き堅調な需要を維持しました。前年の認証不正問題に起因する出荷停止等の影響からの回復が進み、新車販売台数(普通車・軽自動車合計)は前年同期比103%となりました。しかし、第3四半期及び第4四半期単体では前年同期比で減少に転じており、回復の動きには一部弱含みが見られます。また、半導体不足は改善傾向にあるものの、円安の長期化や原材料価格の高止まりにより、依然として厳しい事業環境が続いています。 当社の自動車用潤滑油事業においては、市場環境の変化に対応しつつ、各販売チャネルの特性に応じたブランド強化及び販売施策を通期で展開しました。コンシューマーチャネルでは、フラッグシップブランド「カストロール EDGE」に“ゴールド”パッケージデザインを導入し、プレミアムブランドとしての存在感をより明確に訴求しました。ディーラーチャネルでは、環境配慮型製品の継続的な提案に加え、新規顧客獲得を目的とした専用商材を展開するなど、顧客ニーズに即した施策を実施しました。また、eコマース分野では大容量パッケージの展開と、ソーシャルメディアを含むデジタルチャネルとの連携強化により、一般消費者や小規模整備工場の利便性向上と販売拡大を図りました。その結果、購入者層の拡大、販売利益の向上、販売数量の増加につながる取り組みを着実に進めました。 コミュニケーション分野では、今期よりスポンサー契約を開始したMotoGP参戦ホンダワークスチーム「HRC」のブランドイメージを活用し、レース会場でのブース展開を通じてブランド認知と高付加価値製品の訴求を強化しました。また、英国MEMラリーチームのラリージャパン2024参戦を契機に、ブランド資産である「カストロールカラー」の再認知を推進しました。さらに、支援する国内ラリーチームの「ラリージャパン2025」(WRC)参戦によりブランド露出を高め、主要顧客及びエンドユーザー向けの特別プログラムを通じてブランド体験を提供しました。加えて、FMラジオ番組のコーナー協賛や週末ドライブ時間帯のラジオCM放送により、メンテナンスの重要性訴求とブランド認知向上を図りました。 デジタル領域では、公式X(旧Twitter)アカウントにおける情報発信強化に加え、Instagramアカウントを新設し、若年層を中心としたデジタルネイティブ層へのアプローチを強化しました。併せて、デジタルトランスフォーメーションを含む業務効率化も継続的に推進しました。 成熟市場における競争環境や物価高騰により価格感度が高まる中、当社はブランド愛好者の獲得・定着、高付加価値ブランドの拡大、新たな需要の創出、及び既存顧客の掘り起こしを通じ、事業の持続的成長を目指してまいります。 これらの結果、当事業年度における当社の売上高は14,689百万円(前年同期比7.6%増)、営業利益は1,561百万円(前年同期比15.3%増)、経常利益は1,640百万円(前年同期比16.1%増)、当期純利益は1,050百万円(前年同期比12.7%増)となりました。 なお、当社の事業は、潤滑油の販売並びにこれらに付帯する事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。 (2) キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、1,030百万円となり前事業年度末より285百万円増加いたしました。当事業年度末における各キャッシュ・フローの状況と要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度末において営業活動の結果得られた資金は、895百万円(前年同期比378百万円の増加)となりました。これは、主に税引前当期純利益1,593百万円、減価償却費の計上131百万円、売上債権の減少167百万円及び棚卸資産の減少126百万円により資金が増加した一方、仕入債務の減少615百万円及び法人税等の支払額448百万円により資金が減少したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果得られた資金は、375百万円(前年は122百万円の支出)となりました。これは、主に貸付けによる支出5,500百万円、貸付金の回収による収入6,000百万円及び有形固定資産の取得による支出115百万円によるものであります。なお、貸付金の内容は、bpグループのインハウス・バンクを運営しているビーピー・インターナショナル・リミテッドに対するものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、985百万円(前年同期比91百万円の支出増加)となりました。これは配当金の支払い985百万円によるものであります。 (3) 生産、受注及び販売の状況 ①商品仕入実績 当社は潤滑油の販売並びにこれらに付帯する事業のみの単一セグメントであり、当事業年度における商品仕入実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 自  2025年1月1日至  2025年12月31日   前年同期比(%) 金額(千円) 潤滑油の販売並びにこれらに付帯する事業   8,952,098   101.1 合計   8,952,098   101.1 ②販売実績 (受注実績は販売実績とほぼ同様であります。) 当社は潤滑油の販売並びにこれらに付帯する事業のみの単一セグメントであり、当事業年度における販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度自   2025年1月1日至   2025年12月31日   前年同期比(%) 金額(千円)   構成比(%) 潤滑油の販売並びにこれらに付帯する事業   14,689,719   100.0   107.6 合計   14,689,719   100.0   107.6 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度自  2024年1月1日至  2024年12月31日   当事業年度自  2025年1月1日至  2025年12月31日 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社オートバックスセブン   4,178,635   27.3   5,432,345   33.4 トヨタモビリティパーツ株式会社   3,382,923   22.1   3,640,838   22.4 (注) 相手先別に売上割戻を集計することが困難なため、売上割戻金控除前の金額及び割合を使用しております。 [経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容] 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しており、その作成に当たっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。 当社の財務諸表の作成に当たり採用した重要な会計方針については、「第5  経理の状況 1  財務諸表等  (1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。 また、引当金の計上や資産の評価等、当社の財務諸表の作成に当たり必要となる見積りについて、経営者は過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果とは異なる場合があります。 (2) 経営成績の分析 当事業年度は、自動車用潤滑油市場に新たな需要の押し上げ要因の見当たらない厳しい経営環境の中、各販売チャネルの特性に応じた高付加価値製品の拡販及び販路拡大施策を推進しました。コンシューマーチャネルにおいては、走行距離が増えた車両でもエンジン性能を維持できる高性能エンジンオイルや、最新の省燃費車に対応した超低粘度エンジンオイルなどの高付加価値製品の継続的な拡販に加えて、プレミアムブランドとしての訴求を強化しました。また、自動車整備工場販路の拡大やコストパフォーマンスに優れた専売品の拡販を行いました。ディーラーチャネルにおいては、顧客のニーズに対応した新製品の導入及びきめの細かい施策を実施し、同時に法人ユーザーをターゲットとした施策も実施してまいりました。併せてeコマースにおいては、大容量パッケージの展開を進めるとともに、ソーシャルメディアの活用を含むデジタルチャネルとの連携強化により購入者層の拡大を促進し、販売数量の維持・拡大を図りました。 また、当社旗艦製品である「カストロールエッジ」、さらに「カストロールマグナテック」「カストロールGTX」ブランドを中心としたエンジンオイル、トランスミッションオイル、並びにエンジン内部を手軽に洗浄できる「エンジンシャンプー」や、プロフェッショナル仕様の多目的潤滑スプレーなど関連製品も含めた積極的な拡販を進めました。加えて、公式X(旧Twitter)アカウントの情報発信強化やInstagramアカウントの新設によりデジタル接点の拡充を図るとともに、デジタルトランスフォーメーションを含む業務効率化も継続的に推進しました。 原油をはじめとするエネルギー・資源価格の上昇・高止まり並びに円安傾向が継続する状況から、コスト上昇を反映するタイムラグはありながらも販売価格への転嫁を進めたことにより、当事業年度の売上高は14,689百万円(前事業年度比1,036百万円の増加)となりました。 売上総利益は、新製品の発売や旗艦製品の拡販、新規販路の開拓、さらに原材料・資材価格上昇を受けた販売価格転嫁により、5,624百万円(前事業年度比548百万円の増加)となりました。 販売費及び一般管理費は、4,062百万円となり、前事業年度比341百万円の増加となりました。主な要因は、売上の増加に伴う販売関連費用の増加であり、その結果、営業利益は1,561百万円(前事業年度比207百万円の増加)となりました。 上記の要因により経常利益は1,640百万円(前事業年度比227百万円の増加)、当期純利益は1,050百万円(前事業年度比118百万円の増加)となりました。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の通り、売上高及び経常利益を重要な経営指標として位置付けており、上記の通りの結果となっております。 (3) 財政状態の分析 (流動資産) 当事業年度末における流動資産の残高は、11,415百万円(前事業年度末は11,871百万円)となり、455百万円減少いたしました。これは、主に売掛金(167百万円の減少)、商品及び製品(113百万円の減少)及び短期貸付金(244百万円の減少)によるものです。(なお、貸付金の内容は、bpグループのインハウス・バンクを運営しているビーピー・インターナショナル・リミテッドに対するものです。) (固定資産) 当事業年度末における固定資産の残高は、1,571百万円(前事業年度末は1,567百万円)となり、4百万円増加いたしました。これは、主に建物(純額)(11百万円の減少)、器具及び備品(純額)(10百万円の減少)及び前払年金費用(27百万円の増加)によるものです。 (流動負債) 当事業年度末における流動負債の残高は、2,684百万円(前事業年度末は3,252百万円)となり、567百万円減少いたしました。これは、主に買掛金(615百万円の減少)及び未払法人税等(70百万円の増加)によるものです。 (固定負債) 当事業年度末における固定負債の残高は、225百万円(前事業年度末は179百万円)となり、46百万円増加いたしました。これは、主に繰延税金負債(28百万円の増加)及び受入保証金(18百万円の増加)によるものです。 (純資産) 当事業年度末における純資産の残高は、10,076百万円(前事業年度末は10,006百万円)となり、69百万円増加いたしました。これは、主に利益剰余金が当期純利益により1,050百万円増加し、剰余金の配当により987百万円減少したことによるものです。 (4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社における運転資金需要の内、主なものは仕入や販売費及び一般管理費等の営業費用であり、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 これらの資金需要は営業活動で生み出した自己資金で賄うこととしておりますが、必要に応じて資金調達を実施いたします。 (5) 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、国内の経済情勢や市場環境、景気動向等、様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社では自動車業界や国内外の経済動向、消費者動向に留意しつつ、顧客のニーズを的確に捉え最適な商品を提供してまいります。また内部管理体制の強化及び優秀な人材を確保育成することにより、様々なリスクに対し適切に対応を行ってまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。