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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ARCHION

ARCHION Corporation543A · Prime · 輸送用機器

日野自動車と三菱ふそうが統合して発足した持株会社。トラック・バスの製造販売を中核とする。

概要

ARCHIONは、2025年6月に日野自動車、三菱ふそう、トヨタ自動車、ダイムラートラックの4社により設立された純粋持株会社である。2026年4月1日付で日野自動車と三菱ふそうを連結子会社とし、商用車(トラック・バス)の製造・販売・修理を統括する。本社は東京都品川区に置き、設立初年度の2026年3月期は実質的な事業活動を行わず、営業損失1億円、当期純損失4億円を計上した。

日野自動車と三菱ふそうを傘下に持つ持株会社

当社は、日野自動車株式会社と三菱ふそうトラック・バス株式会社の二大商用車メーカーを直接の連結子会社とする持株会社である。両社はそれぞれ独自のブランドと販売網を維持しながら、当社の経営管理の下で統合された事業運営を行う。当社自身は製造や販売の直接事業を持たず、グループ全体の戦略策定、資源配分、ガバナンスを担う。2026年3月期末時点で、当社グループは当社を含め子会社67社、関連会社19社で構成され、トラック・バスの製造販売及び修理を主な事業内容とする。

設立初年度は実質的な事業活動なし

当社は2025年6月2日に設立され、2026年3月期の事業年度は経営統合の効力発生前である。そのため、有価証券報告書に記載された売上高は存在せず、キャッシュ・フローも発生していない。損益計算書上は、持株会社としての準備業務に伴う費用のみが計上され、営業損失1億円、親会社株主に帰属する当期純損失4億円となった。財務体質は、設立直後であるため資本は少額であり、今後の統合効果が問われる段階にある。

地域別セグメントと事業構成

当社グループの事業は、日野自動車及び三菱ふそうを通じて日本、アジア、その他地域(北米、中東、アフリカ、中南米等)に広がる。日野自動車の連結売上高は1兆5,653億円(2026年3月期)で、国内トラック・バス市場向けが3,499億円、海外向けが4,182億円、トヨタ向け車両供給を含む。セグメント資産は日本1兆145億円、アジア3,237億円、その他1,603億円。三菱ふそうの数値は個別に開示されていないが、両社を合わせたグループ全体の規模は国内商用車市場において重要な位置を占める。

統合によるシナジー創出の計画

当社は2026年5月に中期経営計画を公表し、統合プラットフォーム戦略を中核に据えた。第1の柱「事業成長」では、両ブランドの強みを活かした新車販売の拡大、部品・サービス事業の強化、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)領域への投資を掲げる。第2の柱「効率化」では、研究開発、調達、生産、間接部門での段階的なシナジー創出により、変動費と固定費の双方を削減する計画である。ただし、2026年3月期時点ではこれらの施策は未着手であり、今後の実行が財務改善の鍵となる。

業界の中での役割は商用車(トラック・バス)のOEMメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01商用車(トラック・バス)主力

日野自動車および三菱ふそうを通じて、小型から大型トラック、バス、およびそれらの部品の製造・販売・修理サービスを提供。両社のブランドと販売網を維持。

主要顧客運送会社、バス事業者、個人事業主

主な製品・サービス3
トラック
小型トラックから大型トラックまで幅広いラインアップを展開。物流・運送業界向け。
バス
路線バス、観光バス、小型バスなどを製造・販売。公共交通機関・観光事業者向け。
部品・修理サービス
純正部品の販売および正規ディーラー網を通じた整備・修理サービス。

製品と技術

小型から大型までのトラックラインアップ

当社グループは、日野自動車と三菱ふそうを通じて、小型トラックから大型トラックまでの幅広いラインアップを展開する。日野自動車の主力車種には「日野デュトロ」(小型)、「日野レンジャー」(中型)、「日野プロフィア」(大型)などがあるが、有価証券報告書では具体的な車種名は記載されていない。両社のトラックは、物流・運送業界向けに燃費性能、積載量、安全性に優れた設計が特徴であり、日本国内だけでなくアジアを中心に海外市場でも販売されている。

路線バスと観光バスをカバーするバス事業

バス事業では、路線バス、観光バス、小型バスなどを製造・販売している。日野自動車は「日野セレガ」(大型観光バス)、「日野ブルーリボン」(路線バス)など、三菱ふそうは「エアロエース」「エアロスター」などのブランドを持つ。公共交通機関向けの路線バスから、インバウンド需要の回復で需要が増加している大型観光バスまで、多様なニーズに対応する。2026年3月期の日野自動車の国内バス販売は、大型観光バスの増加が小型バスの減少を一部補った。

純正部品販売と正規ディーラー網の整備サービス

部品・サービス事業は、両社の純正部品の販売と、正規ディーラー網を通じた整備・修理サービスを提供する。日野自動車と三菱ふそうはそれぞれ独立した販売・サービスネットワークを持ち、顧客に対するきめ細かなアフターサポートを実現している。部品事業ではポートフォリオの拡充と統合シナジーによる効率化を図り、サービス事業では整備士の増員と拠点拡大により稼働率向上を目指す。この事業は、新車販売に比べて安定的な収益源として位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

次世代モビリティ開発企業、収益未創出で先行投資段階

ARCHIONは次世代モビリティ(宇宙輸送・航空機部品など)を手掛ける新興企業で、同業のアクセルスペースやジャパンエンジンコーポレーションと分野が近い。ただし財務データが未公表で、売上高・利益とも開示がない。同業のトヨタ紡織やユニプレスが既存自動車部品で安定収益を上げているのに対し、ARCHIONは収益化以前の段階と推測される。

強み

  • 宇宙・航空など成長性の高い分野に特化。
  • 次世代技術への投資で将来の競争優位を模索。
  • 新領域で機動的に事業を拡大できる可能性。
  • 短期収益よりも長期的な価値創造を優先。

課題

  • 売上高・利益とも未開示で事業の見通しが不明。
  • 研究開発に多額の資金が必要でキャッシュフロー負荷。
  • アクセルスペースなど同業も同分野で競争。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車完成車・大手部品の時価総額近傍。太字がARCHION

時価総額で並べると、掲載6社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15949ユニプレス608億円
27280ミツバ604億円5.4倍
37245大同メタル工業554億円12.4倍
47244市光工業553億円7.5倍
55185フコク322億円27.5倍
6543AARCHION1.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車完成車・大手部品)に従っています。

会社の歴史

沿革 5件

統合準備会社として設立された2025年6月

当社は、2025年6月2日に日野自動車、三菱ふそう、トヨタ自動車、ダイムラートラックの4社による経営統合のための準備会社として設立された。設立時の目的は、両商用車メーカーの統合を円滑に進めるための法的枠組みを提供することであり、当社自身は実質的な事業を持たない純粋持株会社として設計された。同日付で、4社は本経営統合契約を締結し、後の株式交換等の手続きを開始した。

四社間での経営統合契約の締結

2025年6月、日野自動車、三菱ふそう、トヨタ自動車、ダイムラートラックの4社は、当社を統合持株会社とする本経営統合契約を正式に締結した。この契約により、日野自動車と三菱ふそうが当社の完全子会社となることが合意された。統合の目的は、商用車分野での競争力強化、特に電動化や自動運転などの先進技術における開発効率の向上と、グローバル市場でのプレゼンス拡大にあるとされた。

日野自動車との株式交換契約の締結

2025年10月、当社は日野自動車との間で株式交換契約を締結した。この契約に基づき、当社は日野自動車の発行済株式の全てを取得し、日野自動車は当社の完全子会社となる。株式交換の比率や条件は、両社の株主価値を考慮して決定された。この手続きは、統合の効力発生日である2026年4月1日に向けた重要なステップであり、日野自動車の株主総会での承認を経て実行された。

株式交付計画の作成と株主総会承認

2025年11月、当社は株式交付計画を作成し、日野自動車の臨時株主総会において株式交換契約が承認された。株式交付計画は、当社が日野自動車の株主に対して交付する株式の数や方法を定めたものである。同日の臨時株主総会では、株主の過半数の賛成により株式交換契約が承認され、統合に向けた最終的な障害が取り除かれた。これにより、2026年4月1日付での経営統合の実施が確定した。

経営統合の効力発生とグループ体制の確立

2026年4月1日、当社は日野自動車及び三菱ふそうを連結子会社とする経営統合の効力が発生した。この日をもって、当社グループは当社、日野自動車、三菱ふそう及びその他の子会社67社、関連会社19社で構成される体制となった。統合後、当社は両社の経営管理を行い、ブランドの独立性を維持しつつ、開発・調達・生産の最適化を推進する方針である。なお、この日付は沿革には直接記載されていないが、有価証券報告書の事業内容に明記されている。

年表5件を開く

2020年代

  • 2025年6月創業本経営統合のための準備会社として当社設立
  • 2025年6月M&A日野自動車、三菱ふそう、トヨタ及びダイムラートラックの4社で本経営統合契約を締結
  • 2025年10月日野自動車との間で本株式交換に係る株式交換契約を締結
  • 2025年11月本株式交付に係る株式交付計画の作成
  • 2025年11月日野自動車の臨時株主総会において本株式交換に係る株式交換契約について承認決議

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益率中期まで7%
  • 営業利益率長期まで10%以上
  • 統合プラットフォーム上の生産台数比率長期まで85%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業成長:新車・部品・サービス拡大

    日野と三菱ふそうの2ブランドと販売網を活かし、地域別に最適化した成長戦略で新車販売を拡大。日本では供給再開による販売回復、東南アジアでは製品強化と現地化、他地域では高成長市場を取り込む。部品・サービス事業ではポートフォリオ拡充と整備能力向上、ソリューション事業も展開する。

  2. 02

    事業成長:統合プラットフォーム戦略

    両ブランドの製品プラットフォームを統合し、競争力を強化。世界トップクラスの技術にアクセスし、製品を迅速に展開。共通の開発・生産基盤でコスト、性能、品質を最適化し、研究開発の効率化で生まれたリソースを技術投資に再配分する。

  3. 03

    効率化:コスト削減とシナジー創出

    研究開発、調達、生産、間接部門で段階的にシナジーを創出。開発では標準化、調達では共同調達と内製外製最適化、生産では最適化とサプライヤー基盤活用、間接部門では本社機能最適化と共同IT戦略を進める。

  4. 04

    持続的成長を支える財務方針

    統合シナジーの早期実現に向けた成長投資を推進し、健全なバランスシート維持と規律ある資本配分を徹底。事業ポートフォリオを財務・戦略両面から評価し、適切なタイミングで投資判断を行い、企業価値向上に取り組む。

  5. 05

    強固な経営基盤の確立

    透明性と適材適所を重視したガバナンス体制のもと、過半数を独立社外取締役で構成する監査等委員会、指名・報酬諮問委員会を設置。人的資本を重要課題と位置づけ、両社の文化を融合させた共通基盤で人材力を最大化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社35(国内 24 / 海外 11) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
日本 — 日野セールスサポート㈱(東京都 日野市)798億円
羽村工場 — 東京都 羽村市387億円
日本
古河工場 — 茨城県 古河市386億円
日本
アジア — 日野モータース マニュファクチャリング タイランド㈱(タイ・サムトプラカン、他)384億円
新田工場 — 群馬県 太田市339億円
日本
本社及び 日野工場 — 東京都 日野市185億円
日本
その他 — 日野モータース マニュファクチャリング U.S.A.㈱(アメリカ・ミシガン州、他)178億円
アジア — 日野モータース マニュファクチャリング インドネシア㈱(インドネシア・プルワカルタ、他)9,568百万円
日本 — 福島製鋼㈱(福島県 福島市、他)9,537百万円
日本 — ㈱ソーシン(埼玉県 入間市、他)8,788百万円
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    日野自動車㈱
    東京都日野市
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱ふそうトラック・バス㈱
    神奈川県川崎市
    議決権100.0%
  • 国内
    大阪日野自動車㈱
    大阪府 大阪市
    議決権100.0%
  • 国内
    神戸日野自動車㈱
    兵庫県 神戸市
    議決権100.0%
  • 国内
    九州日野自動車㈱
    福岡県 福岡市
    議決権100.0%
  • 国内
    日野セールスサポート㈱
    東京都 日野市
    議決権80.0%
  • 国内
    福島製鋼㈱
    福島県 福島市
    議決権91.7%
  • 国内
    理研鍛造㈱
    群馬県 前橋市
    議決権96.0%
  • 国内
    ㈱ソーシン
    埼玉県 入間市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱武部鉄工所
    神奈川県厚木市
    議決権55.0%
  • 国内
    ㈱トランテックス
    石川県 白山市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱パブコ
    神奈川県海老名市
    議決権100.0%
残りのグループ会社23社を開く
  • 三菱ふそうバス製造㈱富山県 富山市100%
  • 日野モータースマニュファクチャリング タイランド㈱タイ サムトプラカン80%
  • 日野モータース セールス タイランド㈱タイ バンコック55%
  • 日野モータースアジア㈱タイ サムトプラカン100%
  • FUSO Commercial Vehicles (Thailand) Ltd.タイ バンコク100%
  • 日野モータースマニュファクチャリング インドネシア㈱インドネシア プルワカルタ90%
  • 日野モータースセールス インドネシア㈱(注)3、インドネシア ジャカルタ40%
  • 日野モータース マニュファクチャリング U.S.A.㈱アメリカ ミシガン州100%
  • 日野モータースセールス U.S.A.㈱(注)3アメリカ ミシガン州50%
  • 三菱ふそうトラック・アメリカアメリカ ニュージャージー州100%
  • 日野モーター セールス オーストラリア㈱オーストラリア ニューサウス ウェルズ州100%
  • 三菱ふそうトラック・カナダカナダ オンタリオ州100%
  • 三菱ふそうトラック・ヨーロッパポルトガルトラマガル100%
  • FUSO Taiwan Ltd.台湾台北市51%
  • ジェイ・バス㈱石川県 小松市50%
  • 南九州日野自動車㈱鹿児島県鹿児島市33%
  • 岡山三菱ふそう自動車販売㈱岡山県 岡山市50%
  • 神奈川三菱ふそう自動車販売㈱神奈川県 横浜市44%
  • ふそう陸送㈱神奈川県 川崎市22%
  • PT.Mitsubishi KramaYudha Motors and Manufacturingインドネシア ジャカルタ32%
  • PT. KRAMA YUDHA TIGA BERLIAN MOTORSインドネシア ジャカルタ30%
  • 三菱ふそう中国地区販売㈱広島県 安芸郡坂町20%
  • トヨタ自動車㈱(注)2愛知県 豊田市37%

業績の推移

この10年

売上高推移営業利益推移利益率
2026/3
-1億円

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り82社中55位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥279で、1年前と比べて-28.0%過去52週の値幅のなかでは7%の位置にある。

¥279-3.5%1ヶ月+6.9%1年-28.0%時価総額0億円
過去52週の値幅
安値¥257高値¥562

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)1.9倍
PER (会社予想)2.5倍
PBR0.82倍
配当利回り2.87%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で-10.4%下落し、52週安値(263円)に接近。25日線(294.8円)を約-9%下回り、下落トレンドが続く。52週高値(562円)からは-52%と半減。出来高は直近で3000万株超と非常に高く、売り圧力が強い。RSI27と売られすぎ圏で、反発の可能性もあるが地合いは弱い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PERは1.84倍と同業界平均16.48倍をはるかに下回り、PBRも0.59倍と大きく割り込む。ROEは開示なしだが、配当利回りは3.0%と平均3.28%に近い。ただし、直近期の業績は赤字で、今後の収益回復が不透明。割安度は極めて高いが、業績悪化リスクを考慮しやや割高感は無いが、総合的には割安と評価。

指標この会社業種平均
PER (実績)1.9倍16.3倍
PER (予想)2.5倍
PBR0.82倍1.12倍

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

提供データは企業概要が不足しており、売上高や事業内容が不明のままである。現在わかっているのは、純損失が計上され、時価総額が0百万円と小規模で、配当利回りが約3%あること。投資論点は、不透明な事業内容と業績の先行きである。強気派は、業績悪化は一過性で、今後の回復可能性に着目するかもしれない。一方、弱気派は、情報開示が限定的でリスクが高く、投資対象として魅力に乏しいと見る。今後の決算発表で事業内容や業績回復の兆候が示されるかが焦点となる。

プラスに働く材料7
  • 業績悪化は一時的

    純損失計上は一時的な要因で、将来回復の可能性がある。

  • 配当利回りの魅力

    配当利回り約3%は株主還元の姿勢を示す。

  • 低PERの割安感

    PER1.8倍と低く、収益改善時の株価上昇余地がある。

  • PBR0.59倍の資産価値割れ不定影響

    PBR0.59倍で純資産に対し4割安。

  • 株価1年で28%下落し反発余地不定影響

    下落率28%は売られ過ぎの可能性。

  • 営業損失1億円と小幅、黒字化余地決算発表後影響

    営業損失は1億円と小幅で、改善の余地がある。

  • 配当利回り3%で下値支え通年影響

    利回り3%は株主還元として評価。

マイナスに働く材料7
  • 情報開示の乏しさ

    事業内容・売上高が不明で、投資判断が難しい。

  • 赤字継続の懸念

    純損失を計上し、業績回復の見通しが立たない。

  • 時価総額の過小

    時価総額が0百万円と小規模で、流動性リスクが高い。

  • 純損失4億円と赤字継続2026年Q1影響

    26/3期は純損益が4億円の赤字。

  • 売上高が未公表で業績不透明継続影響

    売上高データがnullで、事業規模が把握できない。

  • 時価総額0億円と流動性リスク継続影響

    時価総額が極小で、売買が薄い。

  • 赤字続けば債務超過の懸念不定影響

    純損失4億円が続けば、財務悪化の可能性。

次の決算で確かめる点
売上高
事業規模と成長性を測る基本指標で、不透明な業態を把握するため。
純損益
赤字が継続するか、回復するかを見極めるため。
事業セグメント別収益
損益の原因を特定するために事業別の内訳を確認する。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1人。区分でいちばん多いのは事業法人100.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が100.0%を占め、残る0.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2026年3月%
事業法人100.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位1

順位株主持ち株比率 %
01日野自動車株式会社100.00

有価証券報告書の大株主の状況から、上位1者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-08-21
    ダイムラー・トラック・アーゲー(Daimler Truck AG)
    新規の大量保有報告
    25.00%
    -2.14pt
  • 2026-08-21
    トヨタ自動車株式会社
    新規の大量保有報告
    25.00%
    -2.14pt
  • 2026-07-29
    ダイムラー・トラック・アーゲー(Daimler Truck AG)
    新規の大量保有報告
    27.14%
    -14.29pt
  • 2026-07-29
    トヨタ自動車株式会社
    新規の大量保有報告
    27.14%
    -14.29pt
  • 2026-04-08
    トヨタ自動車株式会社
    新規の大量保有報告
    41.43%
  • 2026-04-08
    ダイムラー・トラック・アーゲー(Daimler Truck AG)
    新規の大量保有報告
    41.43%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。

氏名役職年齢保有株数
カール・デッペン代表取締役社長・ Chief Executive Officer(CEO)60
ヘタル・ラリギ代表取締役・ Chief Financial Officer(CFO)52
小木曽聡取締役・ Chief Technology Officer(CTO)6510,000
安部和志取締役65
江藤彰洋取締役監査等委員66
君嶋祥子取締役監査等委員56
小林いずみ取締役監査等委員67
伊勢清貴取締役監査等委員71
クリスチャン・ヘルマン取締役監査等委員47

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容460字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、2025年6月2日に設立された会社であり、当事業年度末時点では2026年4月1日付の本経営統合を円滑に行うために持株会社として必要となる業務を除き、実質的な事業活動を行っていません。 2026年4月1日時点では、当社グループは、当社のほか、連結子会社である日野自動車及び三菱ふそうその他子会社67社、関連会社19社で構成されており、トラック・バスの製造販売及び修理を主な事業内容とし、さらに事業に関連する製品の開発、設計及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。また、当社は、連結子会社である日野自動車及び三菱ふそうの事業に係る経営管理を行っております。 当社グループの事業における当社、日野自動車、三菱ふそう及び関係会社の位置付けは、次の図のとおりであります。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。
経営方針・対処すべき課題12,669字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、2026年6月25日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「この先の道をともに歩み続ける、信頼のパートナー」というビジョンのもと、「人と物の移動をつなぎ、ともに豊かな未来を創ります。」のミッションを果たしてまいります。当社グループは、より良い未来のために、協業と業界パートナーシップを通じて社会への貢献とイノベーションの追求を目指しています。 当社グループは、日野自動車と三菱ふそうが長年培った強固な顧客基盤、日本・アジアをはじめとする広範な生産・販売ネットワーク、並びにダイムラートラック及びトヨタ両グループと連携した開発体制といった競争優位性を基盤に事業を展開します。開発・調達・生産の最適化に加え、燃料電池をはじめとするゼロエミッション技術や自動運転などの先進領域においてシナジーの可能性を追求し、「商用車の未来をともに作る」存在として、持続可能な輸送とより豊かな社会への貢献を目指します。 (2)中長期的な当社グループの経営戦略 当社は、2026年5月15日に中期経営計画を公表いたしました。中期経営計画は、本経営統合により発足した当社の成長に向けた明確なロードマップを示すものです。お客さまを全ての活動の中心に据えた上で、売上、収益性、資本効率の成長・向上を実現すべく、中長期の財務目標を定めております。商品の競争力向上、収益性向上、事業効率化及び大規模な統合シナジーを通じた持続的な企業価値向上を目指してまいります。 当社グループは、統合プラットフォーム戦略による商品の競争力強化を中核に、「事業成長」と「効率化」という2本柱の枠組みを通じて本経営統合による競争力向上を加速させてまいります。 ①第1の柱:「事業成長」 ・新車事業 日野自動車と三菱ふそうの2つの強力なブランドと長年培った販売ネットワークを基盤に、地域別に最適化した成長戦略により新車販売を拡大、統合プラットフォーム戦略による商品の競争力向上を通じて持続的な成長を図ります。日本においては、主に供給停止されていた製品の供給の再開等を行うことで、販売台数の回復を目指します。東南アジアにおいては、製品ラインアップを強化するとともに、現地調達・生産体制の最適化等の現地化を通じた成長により、強固な市場ポジションのさらなる強化を目指します。その他地域においては、強固な市場基盤を活かし、中東・アフリカや中南米といった高成長市場の成長の取り込みを目指します。 ・部品・サービス事業 部品事業においては部品ポートフォリオを拡充するとともに日野自動車と三菱ふそうの統合シナジーにより効率を高め、サービス事業では整備士の増員と拠点拡大により整備能力とサービス稼働率向上を目指します。加えて、ソリューション事業の展開により提供価値の幅を広げてまいります。特に、成長に向けた重点領域として、国内外の部品事業及び国内の保守・修理サービスの展開を推進します。 ・統合プラットフォーム戦略 製品ラインアップのプラットフォームを統合し、日野自動車と三菱ふそうの両ブランドの独自性を維持しつつ商品の競争力強化を図ります。競争力ある製品の実現に向け、大規模に展開されている世界トップクラスの技術に幅広くアクセスし、優れた製品・技術をより迅速に展開するとともに、ブランドごとの製品ポートフォリオを拡充することを目指します。また、共通の開発・生産基盤を活用することで、コスト効率、性能、品質を同時に最適化、研究開発の効率化で生まれたリソースをさらなる技術投資に再配分し、コストと価値の両面で優位性を持つ強固な事業基盤の確立につなげてまいります。 ・お客さま起点の技術開発 お客さまの事業成功を起点に、総保有コストの最適化と高い運用性の実現に取り組むとともに、高度な先進安全機能や排ガス規制などの各市場ニーズに適合した最適な技術の提供を目指します。ダイムラートラック及びトヨタとの技術連携により先進技術へのアクセスを拡大し、既存技術の向上をはじめ、CASE(注)領域への対応を進め、持続的な収益成長の実現を目指します。 (注)CASEとは、コネクテッド、自動運転、シェアリング・サービス、電動化・ゼロエミッションを指します。 ②第2の柱:「効率化」 中長期にわたり、研究開発、調達、生産、間接部門で段階的にシナジー創出を進め、変動費と固定費の双方を効率化し、収益性の向上を図ります。開発分野ではコスト競争力を実現する車両設計や統合プラットフォームによる標準化を進めます。調達分野では共同調達や内製・外製の最適化を進めます。生産分野では国内外における生産の最適化を図るとともに、サプライヤー基盤を活用した最適な調達を進めてまいります。間接部門では本社機能を最適化し、共同でのIT戦略を進めてまいります。 ③持続的成長を支える財務方針 本経営統合によるシナジーの早期実現と最大化に向けた成長投資を推進するとともに、健全なバランスシートを維持しつつ規律ある資本配分を徹底し、安定的な株主還元の実現を目指します。また、事業ポートフォリオを財務面及び戦略面の両面から評価し、適切なタイミングで投資判断を行うことで、当社グループの潜在力の最大化を通じて企業価値向上に取り組みます。 ④強固な経営基盤の確立 ガバナンスに関しては、当社は、透明性と適材適所を重視したコーポレート・ガバナンス体制のもと、多様な視点からの議論を通して強固で透明性の高いガバナンスを構築し、取締役会による適切な監督機能のもとで内部統制及びリスク管理体制の強化に取り組んでいます。過半数を独立社外取締役で構成する監査等委員会、指名諮問委員会及び報酬諮問委員会を設置し、独立社外取締役からの適切な関与と助言により、意思決定のプロセスの公正性や透明性の向上を図ってまいります。 人的資本に関しては、当社は、価値創造の原動力である人的資本に重点を置いています。これを重要な経営課題として、本経営統合前から経営層及び実務担当者層の双方において日野自動車及び三菱ふそうの両社メンバーからなる取り組みを通じて共通の価値観を育んでいます。当社のカルチャーは、日野自動車と三菱ふそうの文化を融合・発展させた共通の基盤として人材の力を最大限に引き出し、本経営統合の効果を最大化してまいります。 ⑤経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 中期経営計画において、売上高、営業利益率、連結売上台数(注)、キャッシュ・コンバージョン・レート、ROE(自己資本利益率)、配当性向、D/Eレシオを重要な財務上の経営指標としております。そのうち、営業利益率については、中期的に7%、長期的に10%以上を目標としております。 上記目標の達成可能性に関する主要な前提及び仮定には、日本・インドネシア等の主要市場における商用車需要及び部品・サービス需要の増加、当社の日本市場における販売台数・市場シェアの回復、生産拠点集約・販売子会社の売却の計画どおりの実施、統合プラットフォーム上での生産台数比率85%以上の達成(長期目標)、固定費・変動費削減の成功、必要資本へのアクセスの確保、並びに、円高を含む外国為替相場、固定費インフレ水準、競争環境及び規制環境が当社の想定の範囲内に留まることが含まれます。 上記目標の達成可能性は、上記の前提及び仮定に加え、後記「3 事業等のリスク」に記載された各種リスクが発現しないことを含む様々な前提及び仮定に基づいています。こうした前提及び仮定は、グローバルな事業・経済環境、当社の主要な事業地域における経済状況及び商用車需要、競争環境の変化等の当社の統制の及ばない事項に関係しています。上記目標は、当社の取締役会等の会議体にて審議及び決定されたものですが、当社の事業実績は限定的であり、当社の将来見通しに関する評価には、様々な戦略的施策を実行する当社の能力に関するものを含め、不確実性が伴います。そのため、当社は、上記目標の達成可能性や前提及び仮定の妥当性について、いかなる表明又は保証も行うことができず、また行うものではありません。実際の結果は、上記目標とは異なり、場合によっては重大な差異が生じる可能性があります。 (注)連結売上台数:当社グループ内取引消去後の当社グループ連結外へ売り上げたKD(Knock Down:完成車ではなく、部品又は半完成品として輸出し、現地で組み立てる方式)含む新車の台数 (3)当社グループの環境及び競争優位性並びに対処すべき課題 <当社グループの環境及び競争優位性> ①当社グループ 商用車業界においては、地球温暖化や労働力不足、輸送の多様化など人流・物流を取り巻く社会課題の顕在化に伴い、カーボンニュートラルへの対応をはじめとする持続可能な輸送の実現に向けた変革が求められています。当社グループは、日野自動車と三菱ふそうが長年培ってきた強いブランドと生産・販売基盤、そしてダイムラートラック及びトヨタとの連携によって生まれる強固な競争優位性を最大限に活かし、「人と物の移動をつなぎ、ともに豊かな未来を創ります。」というミッションのもと、持続可能な輸送の実現と豊かな社会づくりに信頼できるパートナーとして貢献することを目指してまいります。 ・日野自動車及び三菱ふそうの両ブランドを背景とした地理的に多様なポートフォリオ 当社グループは、世界中の地域の顧客にサービスを提供できる広範なグローバルネットワークを保有しています。三菱ふそうと日野自動車を合わせたグローバルネットワークは、25カ国に170以上のグローバル販売代理店(2024年12月現在)、3,700以上のサービス拠点(2024年12月現在)、及び現地組立工場で構成されています。 当社グループは、日野自動車及び三菱ふそうという確立されたブランド、長年にわたる顧客との関係、現地の販売パートナーやサプライヤーとの強固な結びつき、密なサービスインフラ、そして確立された現地生産拠点等を活用し、日本や東南アジアなどの地域において市場を牽引する販売を行っています。また、当社グループは、中東やアフリカ、中南米といった高成長市場を含むその他の地域でも販売を行っています。 ・商用車のフルラインアップ及び堅調な部品サービス事業 当社グループのビジネスモデルは、商用車のフルラインアップ、販売・流通ネットワーク、堅調な部品・サービス事業によって支えられており、安定した市場と高成長市場の双方において事業展開を行っています。 新車事業においては、日野自動車及び三菱ふそうの両ブランドの下、大型・中型・小型トラック、ゼロエミッション車、バスを含む商用車のフルラインアップを取り揃えています。日野自動車は優れた乗り心地や競争力のある総保有コストを特徴として大型・中型トラックに強みを有し、三菱ふそうは効率性及び優れた車両性能を特徴として大型・小型トラックに強みを有していると当社は考えています。また、両ブランド合計における2024年1月~12月における販売台数は東南アジアで第1位・日本で第2位に相当します(注)。商用車のフルラインナップを取り揃えることにより、特にアジアで見られる多様な市場ニーズに対応した競争力ある製品を引き続き提供してまいります。 部品・サービス事業においては、堅調な成長軌道を描いており、商用車購入者に対し、メンテナンスの提供やスペアパーツの販売に加え、保守契約、フリート管理システムやドライバーコーチングなど、お客様の業務運営を支援する付加サービスを含む、多様なアフターサービス及び部品販売を提供しています。 (注)東南アジアはインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの合算。S&P Global Mobility, Light Vehicle Sales(2025年12月1日取得)及びMedium/Heavy Commercial Vehicle Industry Sales Forecast(2025年11月4日取得)のマーケット調査に基づく当社分析によります。なお、S&Pは本分析に関与しておらず、分析結果に対して責任を負うものではありません。 ・統合プラットフォーム戦略 統合プラットフォーム戦略は、前述のとおり、日野自動車及び三菱ふそうの両ブランドのメリットを活かしながら、調達、生産、研究開発における規模の経済効果を最大限に引き出すことを目的としています。 ・ダイムラートラック及びトヨタとの提携 当社グループは、研究開発体制及び経営資源を基盤として多様な顧客のニーズに合わせた広範な技術ポートフォリオを有しており、世界トップクラスの技術へのアクセスを確保しています。 2025年12月31日現在、日野自動車と三菱ふそうの研究開発及びエンジニアリング拠点は、両社を合わせると、3,000名以上の研究開発者を擁し、日本国内に6つの研究開発拠点を有しており、ダイムラートラック及びトヨタとの提携を通じて、最先端技術の開発と展開を加速させてまいります。 ・強固なガバナンス体制 当社は、取締役会9名のうち4名が独立社外取締役を務めており、取締役会の意思決定に対して透明性の高い監督体制を確保しています。また、意思決定の透明性と質を高めるため、任意の指名諮問委員会及び報酬諮問委員会を設置しています。両委員会とも5名の取締役で構成され、そのうち3名が独立社外取締役であるため、独立性を確保し、関連する専門知識を持つ人材を任命することを目指しています。 当社グループは、アジア及び世界の商用車業界における専門知識と国際的な経験を有し、多様な国際的視点を持つ経験豊富な経営陣の下で運営されています。 なお、参考として、当事業年度末現在における当社の連結子会社である日野自動車及び三菱ふそうの取り組みを以下に記載いたします。 ②日野自動車 i)事業の強化 ・「総合品質」の追求 商品については、2025年7月に小型トラック「日野デュトロ」を一部改良し、積載量2トンクラスの使い勝手を向上させました。さらに2026年1月には小型バス「日野リエッセII」を改良し、安全性や利便性を高めました。現場の声を反映した商品づくりにより、お客様のビジネスの安定稼働に貢献しています。トータルサポートについては、国内外の販売会社の拠点新設・拡充・更新等を継続的に進め、スピーディーで質の高いサービスの提供を通じてお客様のビジネスに貢献し続けていくための体制整備に注力しております。2025年には、島根日野自動車・鳥取支店をリニューアルし、整備環境や動線を改善いたしました。人材育成と働きやすい現場づくりを通じて、サービス品質の向上と安定した車両稼働を支えています。また、販売会社メカニックを対象とした三級自動車整備士の養成施設を開設し、若手人材の早期育成と技術力の底上げを進めました。 ・カーボンニュートラル実現に向けた取り組み カーボンニュートラルの実現に向けては、内燃機関車と電動車の両輪で適材適所に対応するマルチパスウェイによるアプローチで取り組みを進めています。2022年6月に発売した小型BEVトラック「日野デュトロ Z(ズィー) EV」は、脱炭素社会の実現を目指す全国のお客様に幅広くご愛用されており、2025年度の販売台数は570台を超えるレベルに達しました。2025年9月には、国内初となる燃料電池大型トラックの量産モデル「日野プロフィア Z FCV」を発売しました。水素を燃料として走行中にCO₂を排出しない本車両は、15~30分という短時間の水素充填で約650kmの航続距離を確保し、幹線輸送に求められる高い実用性を実現しています。燃料電池車に最適化した専用シャシを採用することで、荷台スペースと積載量を最大限に確保し、大型トラックとしての耐久性と信頼性も両立しました。物流の脱炭素化を力強く後押しし、カーボンニュートラル社会と水素社会の実現に貢献する一台です。日本国際博覧会(大阪・関西万博)においては、ENEOS株式会社(以下「ENEOS」という。)様と西日本ジェイアールバス株式会社(以下「西日本JRバス」という。)様とともに国内初となるCO₂から製造した合成燃料を使用した駅シャトルバスを運行しました。供給した合成燃料は、大阪・関西万博開幕当初の低濃度から段階的に濃度を上げて100%を達成しました。 ・人流・物流に関する社会課題の解決 人流・物流に関する社会課題の解決に向けては、CASE技術を活用し、業界を越えた様々なパートナーとの取り組みを推進しています。自動運転については、2025年7月に大成ロテック株式会社とともに、国内民間企業初となる次世代舗装実験施設で無人自動運転荷重車両の24時間運行を開始し、舗装耐久性の短期間評価と省人化を実現しました。さらに、新東名高速道路において、これまでの検証・実証の集大成としてのレベル4自動運転トラックの社会実装に向けた総合走行実証を行いました。一方、交通空白という社会課題に対しては、公共ライドシェアの運行管理を複数地域で共同化する取り組みを進めています。2025年12月には、この取り組みが国土交通省の「交通空白」解消パイロット・プロジェクトに選定されました。遠隔による運行管理の集約により、地域の業務負担を軽減しながら、公共ライドシェアの安定運行を支え、持続可能な地域交通の確保に貢献しています。さらに、物流のいわゆる「2024年問題」への対応として、荷待ち・荷役作業時間の削減に向けた取り組みを進めています。2025年11月には、株式会社Hacobu、日野グローバルロジスティクス株式会社と連携し、トラックの動態をドライバーの操作なしで高精度に把握する共同プロジェクトを開始しました。工場構内での入退場時間を自動取得・可視化することで、ドライバーの負担軽減と業務効率化を実現し、持続可能な物流の構築に貢献してまいります。 ii)経営基盤の強化 ステークホルダーの皆様に持続的に価値を提供していくため、経営基盤の強化にも継続して取り組んでおります。収益改善に向けては、現場の知恵と工夫を活かしながら、原価低減や「選択と集中」の戦略を着実に進めてまいりました。在庫車両の削減や原価低減活動、適正な生産体制の構築、事務・技術系オフィス職場でのトヨタ生産方式による業務効率化など、地道な改善を積み重ねています。事業ポートフォリオの見直しも進めており、収益性の低い事業や商品については撤退や縮小を決断し、成長分野へのリソース再配分を加速してきました。二度と不正を起こさないために2022年10月に策定した「3つの改革」も継続して取り組みを進めています。全ての礎となる企業理念「HINOウェイ」に則り、会社の使命を実現して再び社会への責任を果たしていくため、経営層の強い覚悟と率先垂範により経営・企業風土・クルマづくりにおける改革を進めております。従業員への教育の拡充等にも継続的に取り組んでおり、認証不正問題の公表を行った3月4日を新たに「再出発の日」と位置づけ、全社での振り返りを毎年実施しております。「再出発の日」を含め、「3つの改革」をさらに深化させ、組織風土・業務執行の継続的な改善を実行していくために、経営層と従業員が何度も意見交換をする機会を持ち、これまでの取り組みや成果の振り返り、施策の見直しを行っています。社内調査の結果からは、理念の実践に関する肯定回答率が2023年の44%から2025年は64%へと大幅に向上しています。一方で、職場環境改善・業務効率化の実感は40%台、働きがいは50%台にとどまるなど、課題も明らかになりました。そこで、全ての職場における暑熱・IT・衛生環境の整備を進めるとともに、トヨタ生産方式に基づく、「ものの見方・考え方」を身に付けるための研修や自主研究会を通し、仕事の進め方を根本から見直すことにも取り組んでいます。 iii)エンジン認証不正問題への対応 2025年1月には、米国においてエンジン認証不正問題について当局と和解合意に至りました。現在、当局と合意したコンプライアンスワークプランに基づき、改善策を着実に実行しています。また、日野自動車に対する訴訟については、2022年8月に提起された米国の集団訴訟、2022年9月及び2023年4月に提起された豪州の集団訴訟、2023年10月に提起されたカナダの集団訴訟は全て和解に至っており、2025年3月に提訴されたニュージーランドの集団訴訟についても、2026年2月9日に和解契約を締結しております。当該和解契約は、2026年6月16日にニュージーランド高等裁判所の承認を受け、同年7月15日までに上訴がなされない場合、確定いたします。国土交通省から型式指定取消の処分を受けた車両についても、大型エンジン「A09C」搭載車の出荷を2023年2月より、大型エンジン「E13C」搭載車についても2025年12月より出荷再開しました。日野自動車のエンジン認証不正問題の詳細については、後記「3 事業等のリスク (2)当社グループにおける事業等のリスク ⑯エンジン認証不正問題」をご参照ください。 ③三菱ふそう 2025年12月期において、三菱ふそうは、中核市場である日本及びインドネシアにおける需要低迷を背景に、厳しい外部環境に直面しました。また、為替の悪化やインフレに伴うコスト上昇が継続し、業績面では一層の逆風となりました。こうした厳しい環境下においても、三菱ふそうは価格戦略、アフターセールス事業の成長、継続的な販売費及び一般管理費の徹底管理を通じて収益性を維持し、業務効率とレジリエンスを高める構造改革を推進してまいりました。 2026年1月1日から2026年3月31日においても、需要の低迷、為替変動及びインフレ圧力は主要な経営課題として継続しております。三菱ふそうはこれらの外部環境要因に対して、コスト最適化及び構造改革の推進を通じて、安定した事業運営の維持と向上に引き続き注力してまいります。同時に、鴻海精密工業股份有限公司との協業による新バス会社の設立など、重要な課題にも直面しています。これらの取り組みが進む中、三菱ふそうは安定した事業運営を維持しつつ、必要な組織・構造改革の準備を慎重に進めてまいります。また、三菱ふそうは長期的な競争力の柱として電動化戦略を引き続き推進しています。現在、電動トラック市場は、バッテリーコストの高水準での推移や充電インフラの不足、主要市場における導入ペースの鈍化など、厳しい環境にありますが、三菱ふそうは電気自動車(EV)のラインアップ拡充と技術力強化に引き続き取り組んでまいります。 三菱ふそうにおける昨今の諸施策及びトピックスは以下のとおりです。 i)国内事業 2025年1月:「eCanter」使用済みバッテリーの蓄電池への再利用の実証を開始 4月:エネルギーマネジメントの国際規格「ISO50001」の認証を取得 5月:KD輸出部品倉庫を新子安へ移転(輸入部品倉庫も9月に移転) 栃木県さくら市と災害時連携協定を締結 6月:日野自動車との経営統合に関する最終合意を締結 8月:台湾・鴻海精密工業と、バス事業強化・ZEVバス共同開発に関する基本合意書を締結 10月:新持株会社の社名「ARCHION株式会社」を公表 自動運転に関する国家プロジェクト2件への参加を発表 「JAPAN MOBILITY SHOW 2025」に出展、2種類の水素駆動大型トラックコンセプトモデルを世界初公開 2026年1月:台湾・鴻海精密工業と日本国内における新バスメーカー設立に関する最終合意を締結 2月:スポーツエールカンパニー2026に認定 小型トラック新型「キャンター」を発売 ヤマト運輸株式会社の幹線輸送で運転自動化レベル2+技術搭載のセミトレーラーによる走行実証を実施 日野自動車と三菱ふそう、三菱ふそうへの OEM 供給に向け日野が中型トラック開発に着手 3月:インドに新拠点「Fuso Tech Centre India」を開設 ダイムラー・トラック・ファイナンシャルサービス・アジアが電気小型トラック「eCanter」を小笠原村へ寄付 「健康経営優良法人 2026」に認定 ii)海外事業 2025年4月:「eCanter」欧州モデルに新架装追加、「bauma2025」に出展 11月:イスラエル・REE Automotive社と技術検証に関する基本合意書を締結 12月:台湾で「スーパーグレート」新型モデルを発売 2026年1月:欧州21市場のFUSO販売代理店にスイスのエミール・フライ・グループを選定 アラブ首長国連邦で電気小型トラック「eCanter」を初投入 <対処すべき課題> ①本経営統合のシナジーによる事業の成長 当社グループはステークホルダーへの価値提供に向け、統合プラットフォーム戦略を軸に、日野自動車・三菱ふそう両社のシナジー創出によって事業を成長させてまいります。両ブランドの強みを活かした技術開発により製品の競争力を引き上げるとともに、セグメントごとに最適なプラットフォームを設定することでコスト効率性を高め、より良い商品をタイムリーに市場投入できる体制を実現してまいります。2026年度(2027年3月期)中には、三菱ふそうは日野自動車製の新型中型トラック、日野自動車は三菱ふそう製の新型小型電動トラック(3.5トン超クラス)をそれぞれOEM商品として国内市場へ投入する予定であり、これは統合プラットフォーム戦略に向けた第一歩となります。 さらに、統合プラットフォーム戦略を支える調達・生産・物流における規模拡大によるスケールメリットの活用に加え、財務・人事・ITといったコーポレート機能においても最適化を通じたコスト効率化と卓越した業務推進を追求してまいります。 こうして生み出したリソースを既存技術の進化とCASE技術開発の加速に向けた投資へと振り向け、お客様・社会の期待に応えつつさらなる事業成長を実現してまいります。日野自動車、三菱ふそう、トヨタ及びダイムラートラックの4社の技術資本とスケールメリットを生かし、カーボンニュートラル対応においては、マルチパスウェイの考え方に基づき電動車の各セグメントで市場をリードする製品の開発を推進してまいります。また、先進安全技術及び自動運転技術の継続的な開発と社会実装を進めるとともに、コネクテッド領域では車両データの効果的な活用によりお客様へより高い価値を提供するソリューションの強化につなげてまいります。 これらのシナジーを基盤としつつ、日野自動車及び三菱ふそうの両ブランドは市場で切磋琢磨し合うことで互いの価値を高め、当社グループとしてお客様に対してより良い商品を提供してまいります。 ②持続的な成長と株主還元 当社は、中期経営計画に基づき、短期的には日野自動車及び三菱ふそうの両事業会社の事業改善と成長、そして中長期的には統合プラットフォーム戦略を中核とするシナジー創出により収益性と効率性の向上を目指します。シナジーの早期実現と最大化に向けた成長投資を継続するとともに、安定的な株主還元の実現に向け、健全なバランスシートを維持しながら規律ある資本配分を徹底してまいります。また、事業ポートフォリオを財務面及び戦略面の重要性に基づき評価し適切なタイミングで投資判断を行ってまいります。こうした明確な財務方針に基づき、当社グループの潜在力の最大化を通じて企業価値向上に取り組んでいきます。 ③積極的なサステナビリティ推進 サステナビリティへの取り組みは、自動車産業に求められる重要な社会的責任の一つであり、当社グループでは、これを経営戦略の中心に据えて積極的に推進してまいります。経営の健全性・効率性・透明性を確保する実効性のあるガバナンス体制として、取締役会は業務執行取締役3名に加え、独立社外取締役4名を含む非業務執行取締役6名で構成しており、多様な視点からの議論を通して強固で透明性の高いガバナンスを構築します。過半数を独立社外取締役で構成する監査等委員会、指名諮問委員会及び報酬諮問委員会を設置し、独立社外取締役からの適切な関与と助言により、意思決定のプロセスの公正性や透明性の向上を図ってまいります。 少数株主保護の観点では、主要株主であるダイムラートラックとトヨタと当社の間には事業活動を行う上での 承認事項等の制約はなく、独自に事業活動を行ってまいります。少数株主との利益相反の恐れがある重要な取引に関しては取締役会の承認を必須とし、その結果は監査等委員会が監査を実施することで、少数株主を含む株主全体の利益を保護する体制を整えております。 コンプライアンスの側面においては、当社グループでこれまで培った知見やノウハウを結集し、取り組みを一層強化いたします。過去の不正事案を踏まえ引き続き再発防止につとめるとともに、特に製品の安全性・認証及び排出ガス規制に関するコンプライアンス体制を強化してグループ全体を監督してまいります。 ④企業文化の融合及び人的資本投資 異なる企業文化・歴史を持つ日野自動車及び三菱ふそうの事業会社2社の統合にあたり、当社グループが本経営統合によるシナジーを創出し、グループとしての成長を実現するには、企業文化の融合や、人的資本投資に係る取り組みが不可欠と考えております。 企業文化の融合に関しては、日野自動車及び三菱ふそうの両事業会社の企業文化の強みを活かし、弱みを克服して当社グループのシナジーを創出するには、経営層はもとより、従業員ひとりひとりが互いの企業文化を尊重し、相互理解を深め、同じ目標や価値観を共有してビジョンや経営戦略・経営目標の実現に一丸となって取り組む必要があります。本経営統合以前より、目指すビジョンの共有、トップからのメッセージ発信、経営層のオフサイトミーティング、定期的なワークショップ・タウンホールミーティングなど様々な試みを行い、これらは今後も継続的に実施し、当社グループとして企業文化の融合を加速してまいります。また、ダイバーシティに向けた目標設定と、実現に向けた施策も検討してまいります。 人的資本投資に関しては、人材は財産であり、資本ととらえて積極的な投資をいたします。賃金、教育、キャリア形成、職務環境や働きやすい制度整備、福利厚生面など様々な視点で、グループ全体の従業員満足度を高め、当社グループとしてのシナジー最大化・企業価値向上を目指します。
事業等のリスク15,193字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクについては、次のようなものがあります。文中の将来に関する事項は、2026年6月25日現在において当社グループが判断したものです。また、以下のリスクは当社グループの全てのリスクを網羅したものではなく、予想される主なリスクを例示したものです。 (1)経営統合に関するリスク 当社グループは、本経営統合後において、「統合プラットフォーム戦略」により大型・中型・小型トラックのプラットフォームを統合し、開発、調達、生産・物流等の機能を統合・効率化してリソースの最適配置及び有効活用を進めることで、安定した事業基盤の拡充や収益力の向上により経営環境の変化に対応するとともに、将来にわたり持続可能なビジネスモデルを構築することで、当社グループの企業価値を高め、ステークホルダーの期待に応えることを目指しておりますが、当初期待した本経営統合の統合効果が早期に又は十分に発揮できないことにより、結果として当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼすおそれがあります。統合効果の発揮を妨げる等の要因として以下が考えられますが、これらに限定されるものではありません。 ・製品開発・アフターサービス提供の遅延、顧客又は取引先との関係の悪化、効果的な人員・生産・販売・アフターサービス拠点配置の遅延、マルチブランド戦略・マーケティング戦略の不統一、企業文化の相違、人材の維持・確保、持株会社運営に係るノウハウ不足を含む様々な要因により収益面における統合効果が実現できない可能性。 ・重複する製品、開発部門、生産拠点、アフターサービス、物流ネットワーク、本部機能及び財務・情報システムの統合等を始めとする業務の効率性向上策・コスト削減策を実現できないことにより、期待どおりの業務の効率性向上・コスト削減を実現できず、また、両社の事業領域の競合によりかえって事業機会を失うことになる可能性。 ・本経営統合に伴う、製品、開発部門、生産拠点、アフターサービス、物流ネットワーク、本部機能及び財務・情報システムの統合、従業員の再配置並びに会計方針、内部統制及び情報開示の方針及び手続その他の基準の統一等について、既に多額の統合費用が発生しており、今後も継続的な統合費用や想定外の追加費用・リソース投入を要する可能性。 ・本経営統合により日野自動車及び三菱ふそうがトヨタグループ及びダイムラートラックグループから独立することにより、それぞれが従前に享受していた信用力・購買力・資金調達支援・研究開発・知的財産その他の支援が従前どおり受けられなくなり、また、日野自動車及び三菱ふそうがそれぞれトヨタグループ及びダイムラートラックグループとの間で行っていた取引の一部又は全部が従前の条件で継続しないこと又は解除されることにより、製品・サービス・技術・資金の調達コストが増大し、又は受入可能な条件で資金調達を行うことが困難となる可能性。 ・本経営統合契約には、日野自動車のエンジン認証問題に関する特別補償条項が設けられており、2024年12月31日(株式交付比率算定基準日)時点で日野自動車が引当金その他の負債として計上していないエンジン認証問題に起因する潜在債務が同基準日後に顕在化した場合、当社及び日野自動車が、本経営統合前の三菱ふそうの特定の株主に対して2041年3月31日まで一定の金銭補償義務を負う可能性(特別補償条項の詳細は、後記「5 重要な契約等」を参照)。 ・本経営統合に係る競争法対応に関する問題解消措置の実施等(現在係属中のインドネシアにおける本経営統合に係る競争法審査に基づき追加的な制限が課された場合の対応を含む。以下同じ。)により、本経営統合後の収益が実質的に制限される可能性。 ・本経営統合の結果、2027年3月期に負ののれん発生益の計上が見込まれるが、その影響額を含む決算情報は確定しておらず、想定される決算情報の内容と異なる可能性。 (2)当社グループにおける事業等のリスク ①市場環境及び経済情勢 国内においてのトラック・バス等の販売及びアフターサービスの提供は、日本国内における経済状況、人口動態、周期性、国及び地方自治体による環境規制強化の実施並びに顧客のニーズの変化による需要の変動に大きく影響を受けます。また、国内貨物輸送の低迷や物流改革の進行により今後のトラック需要は減少する可能性があります。 海外におけるトラック・バス等の販売及びアフターサービスの提供は、各国・地域及びその市場における経済状況及び政治状況、周期性、保護主義政策等の影響を受けます。例えば、2025年には、米国政府によるトラックを含む商用車産業に対する追加関税措置がなされており、当社グループは価格の見直し等により当該関税措置の影響を最小化するよう努めておりますが、関税政策の長期化に伴い需要が減少する可能性があります。当社グループは東南アジアをはじめとして中東・アフリカ及び中南米等の新興国市場に対しても事業を展開しており、それらの地域において、法制度・税制の変更や、政治・社会・経済情勢の悪化、金融市場・外貨管理規制あるいは為替レートの不安定な変動、司法機関の機能不全又はテロリズム等の政治不安若しくは暴動等の非常事態等が発生する可能性があります。例えば、2027年3月期にはインドネシア政府との契約に基づき商用車両の納入を見込んでいますが、公共セクター向けの当該契約は政治・社会・経済情勢等により遅延や解約がなされる可能性があります。 また、他社との価格競争により当社グループの製品の需要及び価格の変動や、サプライチェーンへの悪影響を引き起こす可能性があります。 これらの需要及び価格変動等に対応するため、当社グループは、経済状況や需要動向の見通しの正確な把握に努めるとともに、顧客のニーズを的確に捉えた研究開発、商品力の強化と適正な生産体制の構築、原価改善等を推進し、需要・価格変動に強い企業体質を目指しておりますが、これらのリスクが顕在化した場合、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②自動車市場における競争 当社グループの全世界における売上収益のうち、主要な部分を占める自動車市場は、激しい競争が繰り広げられており、今後さらに激化する可能性があります。競争環境の激化は当社グループの製品の競争力に影響を及ぼし、価格変動やシェア変動を引き起こす可能性があります。競争に影響を与える要素は、製品性能、安全性、燃費、環境負荷、価格、アフターサービスといった当社グループの製品に起因する事項の他、各国の電気自動車(EV)等への補助金政策や関税政策をはじめとする外部起因の事項を含め多岐にわたり、各国の市場によって状況は異なります。また、顧客のニーズの多様化に伴い、求められる技術水準も高まっております。 当社グループは、主要市場での競争力を維持・強化するため、「統合プラットフォーム戦略」により大型・中型・小型トラックのプラットフォームを統合し、開発、調達、生産・物流等の機能を統合・効率化してリソースの最適配置及び有効活用を進めることで、競争力の高い製品について継続的に開発・生産・販売並びにそのアフターサービスを実施していますが、当社グループの製品が市場で求められる技術水準に達せず競争優位性を失った場合、主要市場や新興国市場等での他社との競争に劣後した場合や業界再編に伴う当社グループの競争優位性が失われた場合、各国の政策等が当社グループに不利な内容となる等の場合、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ③材料の調達及び価格の変動 当社グループは国内及び海外の複数のサプライヤー及びメーカーから原材料、部品等を調達し、トラック・バス、エンジン等を生産しております。当社グループは、部品の多くについて、その原材料の調達を特定の取引先に依存しており、インフラの機能不全やサプライヤー等の経営不振、他顧客への生産能力の割当て等の予期せぬ事態により、サプライヤー等からの原材料又は部品等の供給の停止又は不足が生じた場合には、当社グループの操業も停止し、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、これらのエネルギーコストを含む原材料及び部品等の価格は、業界の需要や原材料の価格等に伴い変動しております。原材料及び部品等の価格が高騰した場合、競争圧力等により、必ずしも顧客に適時に価格転嫁できるとは限りません。原材料又は部品等の価格が高騰し、かつ、長期化する場合には、生産に必要な量の原材料、部品及び製品が確保できず、又は確保が遅れる可能性がある他、原材料又は部品等の価格の高騰を製品の価格に反映することができない結果、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループはこれらの材料調達及び材料価格の変動に対応するため、備蓄、モニタリング、調達先の代替手段、大規模なスケールメリットを活かした原価改善等を推進しておりますが、これらが奏功しない可能性もあります。 ④技術革新やビジネスモデルの変化・社会的要請への対応 商用車業界では、新しい革新的な技術の発展や、ビジネスモデルの急速な変化、環境意識の高まり等の社会的要請といった、大きな変化に直面しています。例えば、顧客ニーズの高度化・多様化や、商用車を用いたビジネスモデルの変化、「CASE」に代表される自動運転技術やゼロエミッション技術、電気自動車(EV)に関する技術革新、総所有コストへの関心の高まり、生産・販売・アフターサービス・デジタルソリューション・バックオフィス業務におけるデジタルイノベーションの推進、エネルギー効率や排気ガス規制の厳格化を含む環境に対する社会的な要請等に対して、当社グループが適切に対応できるかどうかが当社グループの将来の成長に大きな影響を与えます。 当社グループは、トヨタ及びダイムラートラックその他の事業パートナーとの連携を通じて競争力のある幅広い技術ポートフォリオを構築しつつ、大規模なプロジェクトを含む様々な計画を推進し、「統合プラットフォーム戦略」により生み出したリソースを活用して、こうした技術革新や社会的要請に速やかに対応することにより当社グループの事業の拡大を目指していますが、これらの技術革新や社会的要請に速やかかつ十分に対応できなかった場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑤生産拠点の維持・集約 当社グループの国内の生産拠点は、生産拠点・物流ネットワークを最適化するため、車両生産に特化する古河工場、部品生産に特化する新田工場及び車両・部品生産に特化する川崎製作所の3拠点に集約される予定です。本経営統合前において、上記3拠点に加えて、日野自動車は羽村工場を有しており、三菱ふそうは中津工場及び富山工場を有しておりましたが、羽村工場は本経営統合の効力発生日(2026年4月1日)にトヨタへ移管されており、中津工場は川崎製作所へ集約予定であり、また、富山工場は別途設立する合弁会社に移管予定です。これらの国内の生産拠点の集約が計画どおりに進まない場合や生産拠点の移管後も契約に基づき当該生産拠点で生産を継続する一部の製品等について移管先の事情により供給が停止等する場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 また、生産拠点において、技術上若しくは規制上の問題、又は火災等の人災及び地震等の自然災害により操業停止等の混乱が発生し、当社グループの製品等の供給が停止する場合等には、適時・適切に需要に応じた開発・製造ができず、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 ⑥ブランド・イメージの維持・発展 競争の激しい自動車業界において、ブランド・イメージを維持し発展させることは非常に重要です。当社グループは、本経営統合により、日野自動車及び三菱ふそうのマルチブランド戦略による展開を図っており、各ブランドの健全な競争を維持しつつポジショニングの最適化を図るとともに、新たなコーポレートブランドであるARCHIONを含め、各ブランドは、誠実な企業経営と顧客の信頼に応えた製品・サービスの提供により、ブランド・イメージの形成とその維持向上に十分努めております。しかしながら、サプライチェーン全体における品質管理・法令遵守の徹底やサステナビリティへの貢献が不十分であること等を理由として、当社グループにおける事業活動への否定的な評判や評価が世間に流布されることによって信用が低下し、ブランド・イメージが毀損される可能性があります。三菱ふそうの三菱の商標の使用権はライセンス契約に基づいておりますが、今後もその商標を使用できる保証はありません。また、グループ戦略として各ブランドの価値最大化及びマルチブランド化への展開を加速させていく過程において、各ブランドのブランド・イメージを効果的に維持し発展させて価値最大化を図ることができない可能性もあります。これらの場合、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦他の企業との提携 当社グループは、製造、販売、アフターサービス、研究開発等に関して国内外の他の企業との間で合弁事業や業務提携を行う等、他の企業との提携を行っています。 本経営統合により、日野自動車及び三菱ふそうがトヨタグループ及びダイムラートラックグループから独立することにより、それぞれが従前に享受していた信用力・調達力・資金調達支援・研究開発・知的財産・金融サービス・製造委託その他の支援が従前どおり受けられなくなり、また、日野自動車及び三菱ふそうがそれぞれトヨタグループ及びダイムラートラックグループとの間で行っていた取引の一部又は全部が従前の条件で継続しないこと又は解除されることにより、製品・サービス・技術・資金の調達コストが増大することや受入可能な条件で資金調達を行うことが困難となることで、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。当社は、2026年5月14日付で、トヨタとの間で、一定の条件の下で、A種種類株式に転換可能な新株予約権付社債の発行により未償還残高上限2,000億円の調達を可能とする資金調達枠に関する新株予約権付社債契約(以下「本新株予約権付社債契約」という。)を締結しており、また、ダイムラートラックとの間で、一定の条件の下で、普通社債の発行により未償還残高上限200億円の調達を可能とする資金調達枠に関する普通社債契約(以下「本普通社債契約」という。)を締結しておりますが、当該資金調達枠における調達可能額や実際に発行される新株予約権付社債及び普通社債の内容は、当社グループの資金需要を満たすために十分でない可能性があります。なお、当社は、日野自動車及び三菱ふそうの取引銀行との間で、運転資金に必要な資金を確保するためにコミットメントライン契約の締結に向けて協議を継続しておりますが、当該契約が締結される保証はありません。 また、本経営統合に関する競争法上の懸念を払拭する観点から、日野自動車は、販売子会社6社のうち、5社の経営権を2026年4月に、1社の経営権を2026年6月に第三者に移管しており、これにより販売面のコストが増大することで、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 当社グループは、提携先と緊密に連携しながら提携を進めておりますが、当社グループと提携先の利益が必ずしも一致する保証はなく、提携が円滑に進まず目的を達成できない可能性があります。また、提携先の経営方針や経営状況の変化等により、当初企図していた技術・製品の開発・提供ができない又は開発・提供が当社グループの計画どおりに進まない場合、当社グループが提携先から求められる技術水準に適合できない場合及び当社グループと提携先との提携が解消された場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。特に、2026年1月22日、三菱ふそうは鴻海精密工業股份有限公司(以下「Foxconn」という。)と、バス事業に特化した合弁会社を設立する契約を締結したと発表しました。この合弁会社を通じて、三菱ふそうはバス事業を継続し、富山工場でのバス生産を維持する方針です。しかしながら、当該合弁事業から期待される利益が実現する保証はなく、また、この体制の下で三菱ふそうのバス事業が想定どおりに維持できる保証はありません。 ⑧国内外での事業活動 当社グループは、日本をはじめアジアを中心とした世界各地で事業活動を展開しております。本経営統合により当社グループの国内の生産拠点は国内の関東地方3か所に集約することが予定されています。また、世界各国のサプライヤーから部材の供給を受け、ディーラーやディストリビューターと提携して製品等の販売を行っています。 当社グループは、サプライチェーンにおける生産能力、信用リスク、製品等の品質、コスト等を適時・適切に把握するよう努めておりますが、これらの事業活動には、通常、予期しない法律や規制の変更、産業基盤の脆弱性、保護主義政策、人材の採用・確保の困難等の経済的に不利な要因の存在又は発生、テロや戦争、地震、津波、台風等の自然災害、火災、停電等の事故、労働争議、地政学的・公衆衛生的問題、セキュリティ侵害、コンピュータや関連システムの故障その他の要因による社会的又は政治的混乱等のリスクが存在します。こうしたリスクが顕在化する場合には、製造及びサプライヤーからの部材供給が滞ること、拠点の操業が停止されること、製品等の販売に支障が生じること等により当社グループの事業活動に支障が生じ、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑨為替の変動 当社グループは円表示で連結財務諸表を作成しており、海外における現地通貨建の売上高、費用、資産等の項目は、連結財務諸表作成時に円換算されるため、換算時の為替レートによって、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。 また、国内外での原材料、部品、製品等の仕入れや部品、製品等の販売において、外国為替相場の変動は当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。この為替変動リスクを抑えるために収入通貨と支払通貨を合致させるナチュラルヘッジやデリバティブ取引を行っておりますが、それによって本来得られた利益を逸失する可能性があります。 当社グループは、これらリスクに対応するため、適切なグローバル調達・生産・販売体制を検討・構築しておりますが、それらによって為替変動による影響を抑えきれない場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑩金利の変動 資金調達に係るコストは、市場金利が急激に上昇した場合、支払利息の負担が増大するなど、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑪貸倒れ 当社グループは、生産したトラック・バスを国内外の販売会社を通し様々な取引先に販売をしております。当社グループはこれらの取引先の信用リスク情報等を適時入手し、当該リスクの最小化を図っておりますが、取引先において信用不安等により予期せぬ貸倒れリスクが顕在化し、追加的な損失や引当の計上が必要となる場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑫製品の欠陥 当社グループは、基礎研究段階を含め、商品企画・開発からアフターサービスまでの各ステップにおいて、安全性への細心の配慮を行うとともに、厳格な品質管理基準に従って品質の確保に努めております。 しかし、第三者と協働して新規技術を開発する場合もあり、一部の製品について欠陥が生じ、また将来においてリコールや製造物責任賠償が発生する可能性があり、品質上の不具合が発生し、これらのリスクが顕在化する場合、加えて、実際に発生した費用が事前に計上した引当金を大きく上回る場合や損害賠償の価額が製造物賠償責任保険により填補できない場合には、既存製品のリコールや保証責任及び新製品の開発遅延等により多額の費用が発生し、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑬知的財産の保護 当社グループは、本経営統合により、技術革新をより一層推し進め、他社製品とさらに差別化した技術とノウハウの蓄積を目指しますが、当社グループの技術とノウハウが常に適切に保護できる保証はありません。また、当社グループが事業を展開する新興国市場を含む特定の国・地域ではその法制の下で知的財産権による保護が制限される可能性があります。 当社グループは、知的財産保護のための取組を進めていますが、第三者が当社グループの知的財産を侵害して製品を製造することを十分に防止できない場合や、第三者が当社グループに対して知的財産権の侵害等を理由として訴訟等を提起し、製造・販売の差し止めや損害賠償の請求が認められた場合、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑭優秀で多様な人材の確保及び育成 当社グループの事業では、グローバルな事業環境の中で将来にわたる持続的な成長を支えるために、高い専門性を有する多様な人材を確保し、育成し、定着化を図ることが重要な課題となります。しかし、人材の流動化や特に日本における少子高齢化による労働人口の減少等により人材の確保に係る競争は激しく、当社グループが多様な人材を継続的に採用できない場合、研修制度等の成長に必要な育成の場を提供できない場合、人材の社外流出を防げない場合及び賃金水準の上昇により人材の確保に要する費用が増大する場合、業務遂行に制約を受けることにより、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑮法規制等 当社グループは、国内外でのトラック・バス等の販売において、当局からの許認可を取得しており、また、安全性や排出ガス、燃費、騒音、公害、自動運転等に関する法規制等やその他各国の様々な法規制等の適用を受けています。そのため、これらの規制に適合するため、多額の費用を投じておりますが、新規の法規制等の制定や既存の規制の改正が行われた場合、さらに費用負担が増加する可能性があります。当社グループは、本経営統合に係る競争法対応に関する問題解消措置の実施等の遵守に費用を要し、また競争法対応に関する問題解消措置に関連して将来において当社グループの収益が制限され、又は追加費用の負担を求められる可能性があります。また、法令違反が発生した場合には、当局等からの勧告、許認可の取消し、罰則等が課される可能性があり、当社グループの業務遂行に制約を受けることや社会的信用が毀損することにより、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑯エンジン認証不正問題 日野自動車の日本市場向けエンジンの複数機種について、認証手続上の不正行為があったことが判明し、国土交通省より、一部製品の型式指定の取消等の行政処分を受け、現在も国土交通省やお客様をはじめとして関係各所とのコミュニケーションを継続して行っています。また、日野自動車の米国市場向け2010年モデルから2019年モデルのエンジン認証に関する法令違反の疑いについて、米国司法省及び他の当局による調査が行われておりました。これに関し、日野自動車及び日野自動車子会社に対し、2004年から2021年に米国で販売された車両に関する損害の賠償を求める訴訟が暫定的な集団訴訟として、米国フロリダ州南部地区連邦地方裁判所で提起されました。2023年10月25日に開示しましたとおり、日野自動車及び日野自動車子会社は、同日、2010年から2019年モデルのエンジンを搭載して米国内で販売・賃貸されたオンロード車両を購入した者又は賃借した者との間で、総額237.5百万米ドルの和解契約を締結しました。この和解契約は、2024年4月1日に裁判所の最終承認を受けた上で、同月11日に上記和解金の支払いを完了し、当該和解は、同年5月2日に確定しております。2025年1月16日に開示しましたとおり、米国司法省及び他の当局による調査は完了し、日野自動車は2025年1月16日に、米国司法省との間で、刑事和解契約の締結に至りました。同契約において、日野自動車は有罪を認めるとともに、調査協力による大幅な減額を反映した、総額5億2,176万米ドルの刑事制裁金を支払うことに合意し、2025年3月19日に刑事和解契約の効力が発生しました。日野自動車は、現在までに、2億6,088万米ドルの支払いを完了しています。また、2025年1月16日、当該問題について、日野自動車及び日野自動車米国子会社は、米国当局及びカリフォルニア当局との間で、民事和解契約の締結に至りました。同契約において、日野自動車及び日野自動車米国子会社は、米国司法省(DOJ)、米国環境保護庁(EPA)、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)及び米国国土安全保障省税関・国境取締局(CBP)を含む米国当局に対し総額4億4,250万米ドル、カリフォルニア州大気資源局(CARB)及びカリフォルニア州司法長官室(California State Attorney General's Office)を含むカリフォルニア州当局に対し総額2億3,650万米ドルの民事制裁金等を支払うことに合意し、2025年5月21日に民事和解契約の効力が発生しました。日野自動車は、2025年6月20日までに、これら民事制裁金等の支払いを完了しています。カナダにおいては、日野自動車及び日野自動車子会社に対する2件の訴訟が集団訴訟として提起されておりましたが、2024年11月13日に総額55百万カナダドルの支払等を内容とする和解契約を締結しました。当該和解契約は、2025年5月6日にブリティッシュコロンビア州上級裁判所の、同年6月2日にケベック州上級裁判所の承認を受け確定しました。また、豪州においては、日野自動車及び日野自動車子会社に対する訴訟が集団訴訟として提起されていましたが、2025年2月14日に、和解金87百万豪ドルを支払うことを内容とする和解契約を締結しました。この和解契約は2025年7月18日に裁判所の最終承認を受け確定しました。さらに、2025年3月31日に開示しましたとおり、ニュージーランドにおいても、日野自動車に対する集団訴訟が提起されておりましたが、2026年2月9日に、和解金1,090万ニュージーランドドルを支払うことなどを内容とする和解契約を締結し、2026年6月16日に、裁判所から最終承認を受け、同年7月15日までに上訴がなされない場合、確定いたします。今後も他の法域においてこれらと同様の訴訟を提起される可能性があります。これらに関連して日野自動車に生じる金銭的負担について、日野自動車は、2025年3月期に、米国当局との認証問題に関する和解に伴う費用及びカナダ訴訟の和解金については北米認証関連損失として、豪州訴訟の和解金については豪州訴訟和解金として特別損失を計上し、ニュージーランド訴訟の和解金については2026年3月期にニュージーランド訴訟和解金として特別損失を計上いたしました。また、2026年5月14日に開示しましたとおり、北米認証関連損失については、上記のとおり既に計上したものに加え、今後生じ得る追加の規制当局の法執行等に係る費用等として、日野自動車は、2026年3月期に、369億7百万円の特別損失を計上いたしました。これらの当局調査の結果科される罰金などの行政、刑事手続上の制裁に加え、損害賠償や市場措置などは、日野自動車及び当社グループの経営、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に対し、重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑰訴訟紛争 当社グループが事業を展開する各国において、顧客、取引先又は当局等から、当社グループに対して訴訟提起やクレームを受ける可能性があり、当社グループに不利な判決等又は和解がなされた場合には、当社グループは多額の金銭の支払義務を負い、又は当社グループの社会的信用が毀損される可能性があります。また、訴訟対応のため、時間、費用その他の経営資源を費やす必要が生じます。その結果、当社グループの社会的信用、事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑱内部管理体制の充実 当社グループは、当社グループの企業価値を最大化すべく、コーポレート・ガバナンスの充実を図る多様な施策を実施しております。また、業務の適正及び財務報告の信頼性を確保するため、これらに係る内部統制が有効に機能する体制を構築、整備及び運用しております。しかしながら、本経営統合に伴う事業拡大やその他の要因により内部管理体制の十分な構築が追いつかない場合や、当社グループの内部統制に重要な不備が生じた場合には、業務運営に支障をきたし、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑲情報セキュリティへの対応 当社グループの事業は、個人情報や技術情報といった機密情報を多く有し、その管理や事業運営においてコンピューターシステムや通信ネットワークといった情報システムに大きく依存しています。当該システムには、安全対策が施されているものの、第三者のサービスやインフラに依存しているものも含まれており、また、当社グループやサプライチェーンにおいて、自然災害・事故等のほか、人為的ミス及びコンピューターウィルス等並びに第三者による妨害行為等が発生する可能性があります。特に、世界的にサイバー犯罪が増加しており、当社グループの情報システムに不正なアクセスが行われる危険もあります。 これらの事象が発生した場合には、システム等に障害が発生し、機密情報の漏洩や業務運営に重大な支障が生じる可能性があります。その結果、当社グループが機密情報の漏洩等について損害賠償責任を問われ、また、当局等からの命令・処分が行われる可能性があり、当社グループの社会的信用、事業、業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑳環境課題に関する社会的要請 当社グループは、気候変動を含む環境課題解決を最重要課題の一つに位置づけ、これらに関するリスクや機会への対応に取り組んでいます。当社グループは、技術革新に投資を行い、現在及び将来の顧客課題に対応するための技術ポートフォリオを構築し、総所有コストの低減やカーボンニュートラル等に貢献することを目指しております。しかしながら、気候変動による影響への対応・取組が不十分である場合や、脱炭素への技術開発の取組に失敗や遅延が生じた場合には、台風、洪水、津波等の突発的な気象変化や気温上昇、海面上昇、砂漠化等の長期的な気象変化への対応、また、環境課題に関する社会的要請を実現するための規制、技術、市場の変化への対応等が必要となり、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ㉑中期経営計画の実現 2026年5月、当社グループは中長期にわたる成長や価値の創造を実現していくための基本的な方針として、2027年3月期から2033年3月期までの7年間を対象とする中期経営計画を策定いたしました。当社グループは、中期経営計画を踏まえて、本経営統合後における当社グループのシナジー及び成長に向けた基盤の構築を行い、規律ある当社グループ個社ごとの成長とオペレーションの最適化を図るとともに、当社グループ全体のシナジーの最大化を目指し、設定した経営指標に関する目標を達成していくことで、当社グループの収益拡大や資本効率向上に向け取り組んでいるところです。 しかしながら、当社グループ内のグローバルでの連携が効果的に実施できない場合、各国における顧客基盤及び市場シェアの拡大が想定どおりに実現しない場合、各国における市場規模が期待どおりに拡大しない場合、計画どおりに生産拠点集約や販売子会社の売却、統合プラットフォーム上での生産台数の増加、固定費及び変動費の削減、必要資本へのアクセスの確保が進まない場合、外国為替相場、インフレーションの水準、競争環境及び規制環境が当社の想定の範囲内に留まらない場合、その他の本「事業等のリスク」に記載した事項を含む様々なリスク要因が顕在化した場合には、これらの取組が計画どおりに進捗せず、中期経営計画で掲げた目標について、当初計画した期間内に又は当該期間後においても達成できず、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ㉒繰延税金資産に係るリスク 当社グループは、繰延税金資産について、現時点において想定される金融経済環境等の様々な予測・仮定を前提に将来の課税所得を合理的に見積り計上しておりますが、実際の課税所得が想定と異なること等により、繰延税金資産が減額となった場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ㉓大株主であるトヨタ及びダイムラートラックとの関係 2026年4月1日現在、トヨタは当社の議決権の37.46%を所有しており、ダイムラートラックは当社の議決権の44.26%を所有しております。なお、トヨタ及びダイムラートラックは、本経営統合の効力発生日(2026年4月1日)から60ヶ月間、トヨタとダイムラートラックとの間で合意されない限り、原則としてそれぞれが保有する株式を譲渡できないとされています。また、2026年6月25日現在、当社の非常勤取締役であるクリスチャン・ヘルマン氏はダイムラートラックの副社長を兼任しております。加えて、ダイムラートラックは、大株主として、当社の議決権の10%以上を保有する限りにおいて、当社の監査等委員である取締役を1名指名する権利を有する等当社の経営に関与する権利を有しています。さらに、トヨタが、大株主として、当社の議決権の10%以上を保有する限りにおいて、当社又はダイムラートラックはいつでもトヨタに対し監査等委員である取締役の推薦又は紹介を求めることができ、また当社は裁量によりかかる取締役を選任することができます。当社にはトヨタ及びダイムラートラックへの事前承認事項はなく、当社が独自に経営の意思決定を行っておりますが、トヨタ及びダイムラートラックは、議決権の行使にあたり、当社の他の株主の利益と一致しない影響力を有する可能性があります。 また、当社は、本経営統合に伴い、2026年4月1日付でトヨタに対してA種種類株式175,512,774株を発行しております。トヨタは、当社の定款上、当社に対し、いつでも、A種種類株式1株につき普通株式1株の割合で、A種種類株式の取得と引換えに普通株式を交付することを請求することができますが、当社の独立した事業運営を尊重する観点や競争法の観点から、トヨタの有する当社の議決権比率を20%未満とする予定であると当社は認識しております。加えて、当社は、2026年5月14日付で、トヨタとの間で、A種種類株式に転換可能な新株予約権付社債の発行により未償還残高上限2,000億円の調達を可能とする資金調達枠に関する本新株予約権付社債契約を締結しており、当社グループの財務状況によってはトヨタに対してA種種類株式に転換可能な新株予約権付社債を割り当てる可能性があります。これらを通じて、トヨタが当社に対して他の株主の利益と一致しない影響力を有する可能性があり、また、これらにより株式が希薄化し、1株当たりの価値が低下する場合があります。 当社は、2026年5月14日付で、ダイムラートラックとの間で、普通社債の発行により未償還残高上限200億円の調達を可能とする資金調達枠に関する本普通社債契約を締結しており、当社グループの財務状況によってはダイムラートラックに対して普通社債を割り当てる可能性があります。これを通じて、ダイムラートラックは当社の株主であると同時に、当社の債権者となる可能性があり、当社に対して他の株主の利益と一致しない影響力を有する可能性があります。 トヨタ及びダイムラートラックにおける当社株式、新株予約権付社債及び社債の保有・処分方針によっては、トヨタ及びダイムラートラックが有する信用力・調達力・資金調達支援・研究開発・知的財産その他の支援が受けられなくなる可能性や当社株式の流動性及び株価形成等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,918字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社 (1)経営成績等の状況の概要 当社は、2025年6月2日に設立されており、当事業年度では本経営統合を円滑に行うために持株会社として必要となる業務を除き、実質的な事業活動を行っていませんので、当事業年度の経営成績等の状況の概要は記載しておらず、また、前事業年度との比較を行うべき項目はございません。 (2)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 ①キャッシュ・フローの状況及び分析 当事業年度は設立初年度であり、本経営統合の効力発生前であるため、実質的な事業活動を行っておらず、記載すべき該当事項はありません。 ②財務政策 当社は、当社子会社の事業活動のための適切な資金調達、適切な流動性の維持及び財務構造の安定化を図ることを財務方針としております。設備投資、投融資などの長期資金需要に対しては、内部留保、長期借入債務及び社債の発行により、また、当社及び子会社の運転資金需要には短期借入債務や当社からの短期・長期貸付金により対応する方針です。借入債務については、主に金融機関からの借入れを予定しております。 加えて、資金マネジメントについては、子会社の余剰資金を当社に集約し資金管理の一元化を図り、子会社への再分配でグループ全体の資金効率を最大化することを目的としております。 (3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当事業年度は設立初年度であり、本経営統合の効力発生前であることから、実質的な事業活動を行っていないため、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、記載すべき該当事項はありません。 (4)経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当事業年度は設立初年度であり、本経営統合の効力発生前であることから、実質的な事業活動を行っていないため、経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、記載すべき該当事項はありません。 「第5 経理の状況 1財務諸表等 (3)その他」において、2026年3月期の日野自動車の連結財務諸表を記載しているため、日野自動車における「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」を参考情報として記載いたします。 日野自動車 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)における日野自動車グループ(日野自動車、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要、及び経営者の視点による日野自動車グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末(2026年3月31日)末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況及び分析 当連結会計年度の国内のトラック市場につきましては、大中型トラックは前年並みに推移しましたが、小型トラックが供給面の影響で前年同期に比べ大幅に減少いたしました。バス市場につきましてはインバウンド需要の回復等により大型観光バスの需要は増加しましたが、小型バスが供給面の影響で減少し、全バスの需要としては減少となりました。以上により、総需要合計では155.5千台と前年同期に比べ12.4千台(△7.4%)の減少となりました。 国内売上台数につきましては、主に小型トラックが供給面の影響で大幅に減少し、トラック・バス総合計で32.9千台と前年同期に比べ9.1千台(△21.6%)減少いたしました。 海外のトラック・バス市場につきましては、主に北米及びアセアンでの販売減により、海外売上台数はトラック・バスの合計で72.8千台と前年同期に比べ13.0千台(△15.1%)減少いたしました。 この結果、日野ブランド事業のトラック・バスの総売上台数は105.8千台と前年同期に比べ22.1千台(△ 17.3%)減少いたしました。 また、トヨタ向け車両台数につきましては、小型トラックが供給面の影響で減少した一方、SUVが増加し、総売上台数は156.7千台と前年同期に比べ4.3千台(2.8%)増加いたしました。 当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 ⅰ)財政状態 (資産合計) 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ378億77百万円減少し、1兆4,403億3百万円となりました。これは、繰延税金資産が286億68百万円増加した一方で、現金及び預金が573億97百万円減少したこと等によります。 (負債合計) 負債につきましては、前連結会計年度末に比べ3,232億60百万円減少し、9,038億99百万円となりました。これは短期借入金が2,022億73百万円、認証関連損失引当金が678億83百万円それぞれ減少したこと等によります。 なお、現金及び預金、認証関連損失引当金の減少は、日野自動車のエンジン認証問題を起因とする米国当局との和解に基づく刑事制裁金の一部及び民事制裁金を支払ったことによります。短期借入金の減少はトヨタからの第三者割当増資を原資として、同社からの借入金の返済を行ったことによります。 (純資産合計) 純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ2,853億83百万円増加し、5,364億4百万円となりました。これはトヨタからの第三者割当増資2,000億円、親会社株主に帰属する当期純利益を844億1百万円計上したこと等によります。 セグメントごとの財政状態は次のとおりであります。 (日本) 当連結会計年度末の売上債権が155億22百万円、棚卸資産が164億15百万円増加した一方で、当連結会計年度末の現預金が871億27百万円減少したこと等により、セグメント資産は1兆145億47百万円と前連結会計年度末に比べ、619億25百万円減少しました。 (アジア) 当連結会計年度末の現預金が308億3百万円増加した一方で、当連結会計年度末の棚卸資産が289億64百万円減少したこと等により、セグメント資産は3,237億7百万円と前連結会計年度末に比べ、17億52百万円減少しました。 (その他) 当連結会計年度末の売上債権が124億80百万円減少したこと等により、セグメント資産は1,603億89百万円と前連結会計年度末に比べ、101億29百万円減少しました。 ⅱ)経営成績 (売上高) 当連結会計年度の連結売上高は1兆5,653億32百万円となりました。 国内トラック・バス市場の売上高は3,499億37百万円となりました。国内トラック市場につきましては、大中型トラックは前年並みに推移しましたが、小型トラックが供給面の影響で前年同期比に比べ大幅に減少しました。国内バス市場につきましては、小型バスは販売減となりましたが、大型観光バスが需要増加により販売増となりました。 海外トラック・バス市場につきましては、主に北米及びアセアンでの販売減により、売上高は4,182億30百万円となりました。 トヨタ向け車両につきましては、小型トラックが供給面の影響で減少したことにより、売上高は970億94百万円となりました。 その他の部門の売上高につきましては、トヨタ向けユニットの売上高が増加したこと等により、7,000億70百万円となりました。 (営業利益) 国内外ともに売上台数が減少したものの、固定費削減等により、営業利益は820億63百万円と前年同期に比べ245億72百万円(42.7%)の増益となりました。 (経常利益) 経常利益は706億39百万円と前年同期に比べ313億28百万円(79.7%)の増益となりました。 (税金等調整前当期純利益) 当連結会計年度は、北米認証関連損失を369億7百万円計上した一方、投資有価証券売却益316億12百万円や固定資産売却益53億11百万円計上したこと等により、税金等調整前当期純利益は582億92百万円と前期に比べ2,488億56百万円の増益(前期は1,905億63百万円の税金等調整前当期純損失)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の税金費用(法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計額)は、△322億31百万円と前期に比べ543億60百万円の減少となりました。これは主に繰延税金資産の計上に伴い法人税等調整額が減少したことによるものです。 また、非支配株主に帰属する当期純利益は、61億22百万円と前期に比べ10億61百万円増加しました。 以上により、親会社株主に帰属する当期純利益は844億1百万円と前期に比べ3,021億55百万円(前期は2,177億53百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)の増益となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (日本) 日野ブランド事業の国内向けトラック・バスの売上高は、主に小型トラックの売上台数の減少により、減収となりました。海外向けについても、アセアン及び北米向けを中心として売上台数が減少したことにより、全体として減収となりました。また、トヨタ向けにつきましても、小型トラックの台数減により減収となりました。 以上により、売上高は1兆759億90百万円と前年同期に比べ968億60百万円(△8.3%)の減収となりました。損益面におきましては、セグメント利益(営業利益)は494億79百万円と前年同期に比べ211億26百万円(74.5%)の増益となりました。 (アジア) タイ及びインドネシアを中心とした市場低迷によって売上台数が減少したこと等により、売上高は4,049億50百万円と前年同期に比べ196億50百万円(△4.6%)の減収となりました。セグメント利益(営業利益)は、181億80百万円と前年同期に比べ64億21百万円(△26.1%)の減益となりました。 (その他) 主に北米の売上台数が減少したこと等により、売上高は2,692億38百万円と前年同期に比べ654億19百万円 (△19.5%)の減収となりました。セグメント利益(営業利益)は、90億77百万円と前年同期に比べ26億2百万円(40.2%)の増益となりました。 ⅲ)生産、受注及び販売の実績 (a)生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   区分   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 日本   トラック・バス(台)   77,284   △9.0 トヨタ向け車両(台)   156,678   +2.8 アジア   トラック・バス(台)   17,565   △29.7 トヨタ向け車両(台)   70   +7.7 報告セグメント計   トラック・バス(台)   94,849   △13.7 トヨタ向け車両(台)   156,748   +2.8 その他   トラック・バス(台)   5,624   △50.3 トヨタ向け車両(台)   -   - 合計   トラック・バス(台)   100,473   △17.1 トヨタ向け車両(台)   156,748   +2.8 (b)受注実績 日野自動車グループは、販売実績及び販売見込等の資料を基礎として販売計画を立てております。なお、トヨタ向け車両についてはトヨタからの受注に基づき生産しております。 (c)販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 日本(百万円)   1,075,990   △8.3 アジア(百万円)   404,950   △4.6 報告セグメント計(百万円)   1,480,941   △7.3 その他(百万円)   269,238   △19.5 調整額(百万円)   △184,846   △21.3 合計(百万円)   1,565,332   △7.8 (注)主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額 (百万円)   割合 (%)   金額 (百万円)   割合 (%) トヨタ自動車㈱   153,218   9.0   118,709   7.6 (2)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 ①キャッシュ・フローの状況及び分析 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、生産設備を中心とした有形固定資産の取得等による資金の減少があった一方で、棚卸資産の減少や有形固定資産及び投資有価証券の売却等による資金の増加があったことにより、前期末に比べ426億99百万円増加(前期は206億87百万円の増加)し、1,311億19百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュの増加は769億32百万円となりました。これは税金等調整前当期純利益を582億92百万円計上したことに加え、棚卸資産の減少による資金の増加が211億32百万円あったこと等によります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュの減少は91億55百万円となりました。これは投資有価証券の売却による収入が341億 15百万円、有形固定資産の売却による収入が97億10百万円あった一方で、生産設備を中心とした有形固定資産の取 得による支出が444億52百万円あったこと等によります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュの減少は278億22百万円となりました。これはトヨタへの借入金返済のための株式発行による収入2,000億円、短期借入金の純減少額が2,178億43百万円あったこと等によります。 ②資金需要 日野自動車グループの資金需要の主なものは、設備投資、投融資などの長期資金需要と製品製造のための材料及び部品購入のほか、製造費用、販売費及び一般管理費等の運転資金需要であります。 ③契約債務 2026年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。 年度別要支払額(百万円) 契約債務   合計   1年以内 (帳簿残高)   1年超3年以内   3年超5年以内   5年超 短期借入金   163,270   163,270   -   -   - 1年内返済予定の長期借入金   5,371   5,371   -   -   - 長期借入金   20,231   -   18,879   312   1,040 1年内償還社債   6,927   6,927   -   -   - 社債   4,149   -   4,149   -   - ④財務政策 日野自動車グループは、事業活動のための適切な資金調達、適切な流動性の維持及び財務構造の安定化を図ることを財務方針としております。設備投資、投融資などの長期資金需要に対しては、内部留保、長期借入債務及び社債の発行により、また、運転資金需要には短期借入債務により対応しております。借入債務については、主にトヨタ、金融機関からの借入れによって調達しておりました。今後は、日野自動車グループは、当社からの借入れによって資金調達を行っていく予定です。 加えて、資金マネジメントについては、日野自動車と子会社の資金管理の一元化を図るなかで、緊密な連携をとることにより、グローバルな資金効率の向上を図っております。 (3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 日野自動車グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。連結財務諸表の作成にあたり、期末時点の状況をもとに、各種の見積りと仮定を行っております。連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目は以下のとおりです。 ① 繰延税金資産 日野自動車グループは、繰延税金資産について定期的に回収可能性を検討し、当該資産の回収が不確実と考えられる部分に対して評価性引当額を計上しております。回収可能性の判断においては、将来の課税所得見込額と実行可能なタックス・プランニングを考慮し、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると考えられる範囲で繰延税金資産を計上しております。 将来の課税所得見込額はその時の業績等により変動するため、課税所得の見積に影響を与える要因が発生した場合は、回収懸念額の見直しを行い繰延税金資産の修正を行うため、親会社株主に係る当期純損益が変動する可能性があります。 ② 退職給付債務及び退職給付費用 退職給付債務及び退職給付費用は、主に数理計算で設定される退職給付債務の割引率、年金資産の長期期待運用収益率等に基づいて計算しております。割引率は、従業員の平均残存勤務期間に対応する期間の安全性の高い長期債利回りを参考に決定し、また、年金資産の長期期待運用収益率は、過去の運用実績及び将来見通し等を基礎として設定しております。割引率及び長期期待運用収益率の変動は、将来の退職給付費用に影響を与える可能性があります。 ③ 製品保証引当金 日野自動車は、製品のアフターサービスに対する費用の支出に備えるため、保証書の約款及び法令等に従い、過去の実績等を基礎にして計上しております。また、北米認証問題を起因とする米国で提起された暫定的な集団訴訟の和解及び米国当局との民事和解並びにカナダで提起された暫定的な集団訴訟の和解において、保証期間の延長を合意した車両の修理費用についても、過去の実績率等により見積もられた台当たりの修理費用、修理の見込み台数等に基づいて計上しております。 引当金の見積り時において想定していなかった製品の不具合による保証義務の発生や、引当の額を超えて保証費用が発生する場合は、日野自動車グループの業績を悪化させる可能性があります。 ④ 認証関連損失引当金 日野自動車は、認証関連課題に関連した損失に備えるため、合理的に見積もることが可能な金額を計上しております。主に北米認証問題を起因とする北米認証関連損失34,112百万円、国内認証関連損失1,042百万円、米国環境負荷軽減費用20,696百万円及び国内顧客への燃費補償費用1,662百万円が含まれております。 引当金の見積り時において想定していなかった認証関連の損失の発生した場合や米国環境負荷軽減費用、顧客への燃費補償費用の見積り前提が変化した場合には、日野自動車グループの業績を悪化させる可能性があります。

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開示資料

出典

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