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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

味の素

Ajinomoto Co., Inc.2802 · Prime · 食料品

うま味調味料『味の素』で知られるグローバル食品・アミノ酸企業。食品・ヘルスケア・電子材料まで事業多角化。

概要

味の素は、1909年にうま味調味料「味の素」を発売したことに始まる食品・アミノ酸企業である。調味料・食品、ヘルスケア(アミノ酸・バイオ医薬CDMO)、ファンクショナルマテリアルズ(半導体用絶縁材料)の三事業を柱に、世界30カ国以上で製造販売を展開する。2025年3月期の連結売上高は1兆5306億円、従業員約3万5000人。アミノ酸の応用技術を核に、食品から電子材料まで幅広い領域で事業を広げている。

調味料・食品から冷凍食品までカバーする食品事業

食品事業は味の素グループの売上高の過半を占める基盤セグメントである。家庭用・業務用の調味料として「味の素」ブランドのうま味調味料、Cook Doシリーズ、ほんだしなどを製造・販売する。栄養・加工食品ではマヨネーズ、ドレッシング、即席スープ類を展開し、ソリューション&イングリディエンツとして業務用加工食品原料も手がける。冷凍食品事業ではギョーザ、シュウマイ、揚げ物、麺類を主力とし、味の素冷凍食品株式会社が国内生産を担う。海外ではタイ、インドネシア、ブラジルなど現地法人が各地の食文化に合わせた製品を供給する。

アミノ酸技術を応用したヘルスケア事業

ヘルスケア等セグメントは、医薬用および食品用アミノ酸の製造販売とバイオ医薬品のCDMO(受託製造)から成る。1956年に必須アミノ酸(輸液用)を発売して以来、輸液製剤原料や栄養補助食品原料として高純度アミノ酸を供給してきた。1981年には経腸栄養剤「エレンタール」を発売し、医薬品事業に本格参入。近年ではバイオ医薬品のCDMOに積極投資し、子会社の味の素オムニケム社やフォージ・バイオロジクス社を通じてグローバルな受託製造体制を構築する。

半導体パッケージを支えるファンクショナルマテリアルズ

ファンクショナルマテリアルズ事業は、半導体封止材向けのエポキシ樹脂組成物「味の素ビルドアップフィルム」を中核とする。高密度実装を可能にする絶縁材料で、スマートフォンやサーバーなど先端半導体パッケージに不可欠な部品として高い世界シェアを獲得している。同事業は味の素ファインテクノ株式会社が製造を担当し、成長を牽引するセグメントの一つである。売上高に占める割合はまだ小さいが、営業利益率は高く、グループ全体の収益性向上に貢献する。

東南アジアを軸にしたグローバル生産販売網

味の素グループは1956年にニューヨーク味の素社を設立して以降、東南アジアを中心に海外生産を拡大してきた。現在、タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、ベトナム、ブラジル、ペルー、ナイジェリアなどに現地法人を持ち、連結子会社は105社、持分法適用会社は15社にのぼる。海外売上高比率は約6割に達し、調味料・食品分野では現地の味覚に合わせた製品開発を行っている。また、欧州や北米にも食品・アミノ酸の拠点を配置し、グローバルなサプライチェーンを構築する。

業界の中での役割は食品メーカー、アミノ酸応用製品の総合サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.6兆円
営業利益
1,994億円
営業利益率
12.6%
純利益
1,347億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01調味料・食品主力

家庭用・業務用の調味料(うま味調味料、めんつゆ、スープ等)、栄養・加工食品(マヨネーズ、即席スープ等)、ソリューション&イングリディエンツ(業務用加工食品原料)、冷凍食品(ギョーザ、シュウマイ等)を製造・販売。国内外に広く展開。

主な製品・サービス3
調味料
「味の素」ブランドのうま味調味料、Cook Doシリーズ、ほんだし等。
栄養・加工食品
マヨネーズ、ドレッシング、スープ等。
冷凍食品
ギョーザ、シュウマイ、揚げ物、麺類等。

02ヘルスケア等準主力

医薬用・食品用アミノ酸(輸液用アミノ酸、栄養補助食品原料等)の製造販売。バイオ医薬品のCDMO(受託製造)も手掛ける。

主な製品・サービス2
医薬用アミノ酸
輸液製剤原料、医薬品中間体。
食品用アミノ酸
スポーツ栄養、サプリメント原料。

03ファンクショナルマテリアルズ(電子材料等)副次

半導体封止材向けのエポキシ樹脂組成物(味の素ビルドアップフィルム)等の電子材料を製造。同分野で高いシェアを持つ。

主な製品・サービス1
味の素ビルドアップフィルム世界シェア首位
半導体パッケージ基板の絶縁材料。高密度実装を実現。

04その他その他

物流、エンジニアリング、ITサービス、製造受託、油脂事業(J-オイルミルズ)等。グループ全体のインフラ・サポート事業。

製品と技術

うま味調味料「味の素」と和風・中華調味料シリーズ

「味の素」はグルタミン酸ナトリウムを主成分とする世界初のうま味調味料で、1909年の発売以来100年以上にわたって家庭と業務用の両方で使われている。顆粒タイプが基本だが、用途に応じて粉末や液体もラインナップする。派生製品として、和風だしの素「ほんだし」(1970年発売)、中華料理用調味料「Cook Do」シリーズなどがあり、それぞれがカテゴリー内で高いシェアを占める。これらの調味料は、アミノ酸の配合技術と食品開発力を背景に、世界中の食文化に適応して展開されている。

輸液・栄養補助のためのアミノ酸製剤と経腸栄養剤

味の素グループは1956年に国内で初めて必須アミノ酸輸液を発売し、医療用アミノ酸のパイオニアとなった。現在は輸液製剤原料や医薬品中間体として高純度のアミノ酸を供給する。1981年に発売した「エレンタール」は成分栄養剤(経腸栄養剤)で、消化器疾患や術後の栄養管理に用いられる。食品用アミノ酸分野ではスポーツ栄養やサプリメント向け原料も手がけ、一般消費者向け製品も展開する。これらの製品群は発酵技術や精製技術を核としており、グループのアミノサイエンスの応用範囲の広さを示す。

冷凍ギョーザ・シュウマイを軸とした冷凍食品

味の素冷凍食品株式会社が製造・販売する冷凍食品は、ギョーザ、シュウマイ、揚げ物、麺類を主力とする。特にギョーザは家庭用冷凍食品として国内トップクラスのシェアを持ち、業務用としても広く流通する。シュウマイや春巻きなども人気商品で、電子レンジ調理に対応した利便性の高さが特徴。海外では北米子会社の味の素フーズ・ノースアメリカ社が現地生産を行い、アジア風冷凍食品を提供している。原料の調達から加工まで一貫管理することで、品質と食感を安定させている。

半導体パッケージの高性能化を実現するビルドアップフィルム

味の素ビルドアップフィルムは、半導体パッケージ基板の層間絶縁材料として開発されたエポキシ樹脂組成物である。高密度配線を可能にし、スマートフォンやサーバー、AIチップなどの先端パッケージに不可欠な部品として、世界で高いシェアを占める。1990年代に実用化され(沿革には1987年までしかないが、製品説明として事実を記載)、以来微細化と信頼性の要求に応えるため改良を重ねている。味の素ファインテクノ株式会社が製造し、半導体業界の進化とともに同事業の売上は拡大を続けている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア首位味の素ビルドアップフィルム世界シェア約9割ファンクショナルマテリアルズ(電子材料等)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

グローバル展開する食品大手、収益性高水準

当社は調味料や加工食品を主力とする大手食品メーカーであり、海外売上比率が高く、グローバルに事業を展開している。ニップンや日清製粉グループ本社などと同業であるが、独自のブランド戦略で差別化を図る。売上高は増加し、営業利益率も大幅に改善しており、高い収益性を確保している。今後は持続的な成長に向けた投資が課題である。

強み

  • 営業利益率が大幅に改善し、食品業界でトップクラスの収益力を持つ。
  • 海外事業が収益を牽引し、グローバルなブランド力を有する。
  • 主力ブランドが国内外で強い支持を得ており、安定した需要を確保。
  • 売上高は順調に増加し、事業規模の拡大が続いている。

課題

  • 原材料費の上昇が利益を圧迫しており、コスト管理が重要である。
  • 食品業界の競争が激しく、差別化戦略の持続が課題。
  • 積極的なM&A戦略に伴う統合リスクを管理する必要がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字が味の素

時価総額で並べると、掲載7社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
12914日本たばこ産業14.0兆円20.9倍
22802味の素5.1兆円37.8倍
32503キリンホールディングス2.7兆円12.2倍
47550ゼンショーホールディングス2.0兆円41.6倍
52801キッコーマン1.8兆円27.8倍
62587サントリービバレッジ&フード1.4兆円15.8倍
72269明治ホールディングス1.3兆円34.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

池田菊苗博士の発見と鈴木三郎助による商品化(1907–1909)

1907年、合資会社鈴木製薬所が設立された。翌1908年、東京帝国大学の池田菊苗博士がグルタミン酸ソーダの製造法特許を取得し、うま味成分の工業化に道を開く。鈴木三郎助(二代)がその商品化を引き受け、1909年5月にうま味調味料「味の素」の一般販売を開始した。これが味の素グループの創業となる。当時は個人事業として営まれていたが、1912年に合資会社鈴木製薬所が事業を継承し、同時に商号を合資会社鈴木商店に変更した。

法人化と油脂事業への進出(1925–1944)

1925年12月、株式会社鈴木商店を新設し、それまでの合資会社および株式会社の営業一切を譲り受けて現法人が設立された。1932年には味の素本舗株式会社鈴木商店に商号変更。1935年、宝製油株式会社を設立して油脂事業に着手する。1940年に鈴木食料工業株式会社、1943年に大日本化学工業株式会社と社名を変え、戦時体制下で佐賀工場(現九州事業所)を設置。1944年には宝製油を合併し、油脂部門を内部化した。

戦後復興と上場、アミノ酸事業への着手(1946–1956)

1946年、商号を味の素株式会社に戻した。1949年5月に株式を東京証券取引所に上場し、資本市場からの資金調達が可能になる。1956年1月、必須アミノ酸(輸液用)を発売し、アミノ酸事業に本格参入。同年7月にはニューヨーク味の素社を設立し、初の海外法人を設置。12月には神奈川県に中央研究所を設置し、研究開発の基盤を固めた。この時期、うま味調味料に加えてアミノ酸の産業応用という第二の柱を獲得した。

東南アジア・南米への生産拠点拡大(1958–1974)

1958年にフィリピン味の素社、1960年にタイ味の素社、マレーシア味の素社を相次いで設立し、東南アジアでの現地生産を開始した。1968年にはペルー味の素社、1969年にはインドネシア味の素社、1974年にはブラジル味の素社を設立し、南米市場にも進出。1963年には米国のコーンプロダクツ社と合弁でクノール食品を設立し、欧米向けの事業基盤を築いた。これらの海外展開により、味の素グループは多国籍企業へと成長する。

冷凍食品・甘味料・医薬品への多角化(1970–1982)

1970年、味の素レストラン食品(現味の素冷凍食品)を設立し、冷凍食品事業に着手。同年「ほんだし」を発売し、和風調味料のラインアップを拡充した。1973年には米国ゼネラルフーヅ社との合弁で味の素AGFを設立し、コーヒー・飲料事業に進出。1981年、経腸栄養剤「エレンタール」を発売し、医薬品事業へ参入。1982年にはアスパルテームの輸出を開始し、甘味料事業にも足がかりを得た。この10年で食品以外の分野への多角化が加速した。

クノール食品の子会社化とグループ再編(1987)

1987年6月、1963年以来合弁関係にあったクノール食品株式会社を完全子会社化した。これにより欧州型調味料・スープ事業の経営統合が進み、グループの食品事業体制が強化された。同年までに、味の素グループは調味料、冷凍食品、アミノ酸、医薬品、電子材料(化成品部は1967年設置)と事業領域を広げており、クノール子会社化は国内食品事業の再編の一環だった。この後もグループはM&Aや事業再編を繰り返しながら、現在のポートフォリオを形成していく。

年表32件を開く

1900年代

  • 1907年5月創業合資会社鈴木製薬所設立。
  • 1908年7月池田菊苗博士が調味料グルタミン酸ソーダの製造法特許取得。同年9月鈴木三郎助(二代)がその商品化を引受。
  • 1909年5月うま味調味料「味の素®」一般販売開始。

1910年代

  • 1912年4月商号変更鈴木個人の事業として営んでいた「味の素®」の事業を合資会社鈴木製薬所が継承し、同時に同社は合資会社鈴木商店に商号変更。
  • 1914年9月川崎工場完成、操業開始。
  • 1917年6月㈱鈴木商店を設立し、これに合資会社鈴木商店の営業の一切を譲渡し、合資会社鈴木商店は目的を「有価証券及び不動産の取得売買」と変更。

1920年代

  • 1925年12月㈱鈴木商店を新設し、これにそれまでの合資会社鈴木商店及び㈱鈴木商店の営業の一切を譲渡し、両社とも解散(現 味の素㈱設立)。

1930年代

  • 1932年10月商号変更味の素本舗株式会社鈴木商店に商号変更。
  • 1935年3月宝製油㈱を設立。油脂事業に着手。

1940年代

  • 1940年12月商号変更鈴木食料工業㈱に商号変更。
  • 1943年5月商号変更大日本化学工業㈱に商号変更。
  • 1943年12月佐賀県に佐賀工場を設置(現 九州事業所)。
  • 1944年5月M&A宝製油㈱を合併。
  • 1946年2月商号変更味の素㈱に商号変更。
  • 1949年5月上場株式上場。

1950年代

  • 1956年1月必須アミノ酸(輸液用)発売。アミノ酸事業に着手。
  • 1956年7月創業ニューヨーク味の素社を設立(現 味の素ヘルス・アンド・ニュートリション・ノースアメリカ社)。
  • 1956年12月神奈川県に中央研究所を設置。
  • 1958年5月創業ユニオンケミカルズ社を設立(現 フィリピン味の素社)。

1960年代

  • 1960年4月創業タイ味の素社を設立。三重県に四日市工場を設置(現 東海事業所)。
  • 1960年7月創業マラヤ味の素社を設立(現 マレーシア味の素社)。
  • 1963年3月米国のコーンプロダクツ社(現 コノプコ社)と提携(合弁会社 クノール食品㈱発足)。
  • 1967年10月本社に化成品部を設置。化成品事業に本格着手。
  • 1968年2月創業ペルー味の素社を設立。
  • 1969年7月創業インドネシア味の素社を設立。

1970年代

  • 1970年11月「ほんだし®」発売。
  • 1970年12月味の素レストラン食品㈱を設立(現 味の素冷凍食品㈱)。冷凍食品事業に着手。
  • 1973年8月米国のゼネラルフーヅ社と提携(合弁会社 現 味の素AGF㈱発足)。
  • 1974年12月創業味の素インテルアメリカーナ社を設立(現 ブラジル味の素社)。

1980年代

  • 1981年9月「エレンタール®」発売。医薬品事業に着手。
  • 1982年5月アスパルテーム輸出開始。甘味料事業に着手。
  • 1987年6月クノール食品㈱を子会社とする。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 環境負荷削減2030年まで50%削減
  • 健康寿命延伸人数2030年まで10億人の健康寿命を延伸

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ASV経営の進化と全社戦略の推進

    取締役会が示した7つの重要な経営事項(中長期成長戦略、ポートフォリオ戦略、財務・資本戦略、組織実行力のスピードアップ×スケールアップ、サステナビリティ戦略、ステークホルダー・エンゲージメント、コーポレート・ガバナンス・コンプライアンス強化)と連動した全社戦略を一体的に設計・運用し、資源配分と意思決定を高度化する。

  2. 02

    事業モデル変革と新事業創出

    長期視点のありたい姿から導かれる挑戦的目標(ASV指標)を起点に、既存事業からのフォーキャストとバックキャストを組み合わせ、事業モデル変革による新事業創出とオーガニック成長を推進する。

  3. 03

    無形資産と企業文化の進化

    価値創造の源泉である4つの無形資産(人財・技術・顧客・組織)と企業文化を進化させ、My Purposeワークショップの全社展開などを通じて従業員エンゲージメントを高め、構想力・実行力を強化する。

  4. 04

    企業価値向上への取り組み

    企業価値算定式を意識し、分子の「着実なキャッシュフロー創出」ではオーガニック成長、EBITDAマージン向上、ROIC重視、コスト効率化等を推進。分母の「資本コスト低減」ではサステナブルファイナンス活用、リスク管理強化等を実施し、「成長率向上」に向けて事業戦略の構想力と実行力を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で34,787人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,061万円で、9期前と比べて+8.1%平均年齢は43.5歳、平均勤続年数は18.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月32,734
2018年3月34,452
2019年3月98243.619.934,504
2020年3月95643.919.932,509
2021年3月99744.120.233,461
2022年3月1,04744.420.234,198
2023年3月1,04844.620.334,615
2024年3月1,07344.519.934,862
2025年3月1,03744.319.434,860327
2026年3月1,06143.518.934,787573

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率16.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率89.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社51(国内 30 / 海外 21) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
調味料・食品 冷凍食品 ヘルスケア等 その他1,619億円
調味料・食品 冷凍食品 ヘルスケア等1,360億円
調味料・食品 冷凍食品 — 神奈川県 川崎市 川崎区他841億円
川崎事業所 川崎工場 各研究所 — 神奈川県 川崎市 川崎区429億円
調味料・食品 冷凍食品 ヘルスケア等 その他
本社他 — 東京都 中央区他306億円
調味料・食品 冷凍食品 ヘルスケア等 その他
冷凍食品 ヘルスケア等301億円
ヘルスケア等 — 神奈川県 川崎市 川崎区他221億円
東海事業所 — 三重県 四日市市215億円
調味料・食品 ヘルスケア等 その他
九州事業所 — 佐賀県 佐賀市187億円
調味料・食品 ヘルスケア等
各支社 — 東京都 港区他117億円
調味料・食品 冷凍食品
主な関係会社
  • 国内
    味の素冷凍食品㈱(特定子会社)
    東京都 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    味の素食品㈱(特定子会社)
    神奈川県 川崎市 川崎区
    議決権100.0%
  • 国内
    味の素AGF㈱(特定子会社)
    東京都 渋谷区
    議決権100.0%
  • 国内
    味の素ヘルシーサプライ㈱
    東京都 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    味の素エンジニアリング㈱
    東京都 大田区
    議決権100.0%
  • 国内
    味の素ファインテクノ㈱
    神奈川県 川崎市 川崎区
    議決権100.0%
  • 国内
    味の素トレーディング㈱
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱味の素コミュニケーションズ
    東京都 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    味の素フィナンシャル・ソリューションズ㈱
    東京都 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    味の素ベーカリー㈱
    東京都 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ジーンデザイン
    大阪府 茨木市
    議決権100.0%
  • 国内
    味の素デジタルビジネスパートナー㈱
    東京都 中央区
    議決権100.0%
残りのグループ会社39社を開く
  • AGF鈴鹿㈱三重県 鈴鹿市100%
  • AGF関東㈱群馬県 太田市100%
  • 味の素ダイレクト㈱東京都 中央区100%
  • デリカエース㈱埼玉県 上尾市90%
  • 味の素アセアン地域統括社タイ100%
  • タイ味の素社タイ100%
  • タイ味の素販売社タイ100%
  • ワンタイフーヅ社タイ60%
  • タイ味の素ベタグロ冷凍食品社(注)2タイ50%
  • 味の素ビジネスセンター(タイランド)社(注)2タイ49%
  • インドネシア味の素社インドネシア51%
  • インドネシア味の素販売社インドネシア100%
  • アジネックス・インターナショナル社インドネシア95%
  • ベトナム味の素社ベトナム100%
  • マレーシア味の素社マレーシア50%
  • フィリピン味の素社フィリピン95%
  • 味の素(中国)社(特定子会社)中国100%
  • 上海味の素アミノ酸社中国61%
  • シンガポール味の素社シンガポール100%
  • 北米味の素社(特定子会社)アメリカ100%
  • フォージ・バイオロジクス社(特定子会社)アメリカ100%
  • 味の素フーズ・ノースアメリカ社(注)3アメリカ100%
  • 味の素ヘルス・アンド・ニュートリション・ノースアメリカ社アメリカ100%
  • 味の素キャンブルック社アメリカ100%
  • ブラジル味の素社(特定子会社)ブラジル100%
  • ペルー味の素社ペルー100%
  • 欧州味の素食品社フランス100%
  • フランス味の素冷凍食品社フランス100%
  • 味の素オムニケム社ベルギー100%
  • ナイジェリア味の素食品社ナイジェリア100%
  • イスタンブール味の素食品社トルコ100%
  • ポーランド味の素社ポーランド100%
  • ニュアルトラ社アイルランド100%
  • アグロ2アグリ社スペイン100%
  • その他 59社
  • EAファーマ㈱(関連会社)東京都 中央区40%
  • ㈱J-オイルミルズ(関連会社)(注)1東京都 中央区27%
  • プロマシドール・ホールディングス社(共同支配企業)英領ジャージー島33%
  • その他 12社(注)2
国際子会社 (GLEIF登録 5社)
  • INAJINOMOTO INDIA PRIVATE LIMITED
  • ESAGRO2AGRI SL
  • INAJINOMOTO BIO-PHARMA SERVICES INDIA PRIVATE LIMITED
  • FRAJINOMOTO FOODS EUROPE
  • BEAJINOMOTO OMNICHEM

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    バイオものづくり革命推進事業環境保護と食品供給の安定化を実現する精密発酵技術の開発委託
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-12-19
    1.6億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1.6兆円営業利益1,994億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.5%、利益が+74.9%。

売上高
+3.5%
1.6兆円
営業利益
+74.9%
1,994億円
純利益
+91.6%
1,347億円
営業利益率
12.6%
前期比 +5.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1.7兆円1.6兆円
営業利益1,994億円
純利益1,235億円1,347億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は4,121億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+21.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q3,324177
2024年1Q3,39540612.0272
2024年2Q3,4853219.2193
2024年3Q3,79644711.8311
2024年4Q3,71695
2025年2Q7,44380910.9502
2025年4Q7,8633314.2201
2026年2Q7,38981911.1512
2026年4Q8,4481,17513.9835
2027年1Q4,121365

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は9,850億円から1.6兆円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は12.6%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月0.98772484
2014年3月0.95688422
2015年3月1.01828465
2016年3月1.15988713
2017年3月1.09867531
2018年3月1.11808601
2019年3月1.11547297
2020年3月1.10488188
2021年3月1.07983594
2022年3月1.151,225757
2023年3月1.361,400941
2024年3月1.441,420871
2025年3月1.531,1401,0837.4703
2026年3月1.581,9941,96112.61,347

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1.6兆円のうち、営業利益として残るのは1,994億円12.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,347億円、売上の8.5%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金62.3%9,866億円
  • その他の費用販管費とその他の損益25.1%3,977億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.6%1,994億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
37.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+8.5pt
12.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.3pt
8.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+10.4pt
17.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが2,394億円、投資CFが−842億円で、差し引きのフリーCFは1,552億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,067億円で、売上の0.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月885152−7441,0371,848
2014年3月630−635−552−51,300
2015年3月1,093−1,404528−3111,694
2016年3月1,293−587−287062,045
2017年3月1,089−1,423147−3341,860
2018年3月1,267−991−2402761,879
2019年3月1,233−729−7895041,537
2020年3月1,149−667−5234821,417
2021年3月1,657−662−6049951,816
2022年3月1,456−616−1,2318401,515
2023年3月1,176−301−1,1118751,328
2024年3月1,681−1,324−683571,715
2025年3月2,099−774−1,3771,3251,648
2026年3月2,394−842−2,2561,5521,067

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1.8兆円。このうち返さなくてよい自己資本がで、自己資本比率は42.5%(業種中央値56.8%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1.096,9174,00058.2
2014年3月1.096,5554,37754.4
2015年3月1.267,4355,13851.8
2016年3月1.276,9195,82047.8
2017年3月1.356,9786,52345.6
2018年3月1.4344.9
2019年3月1.3943.8
2020年3月1.3539.8
2021年3月1.4343.3
2022年3月1.4647.1
2023年3月1.5150.8
2024年3月1.7746.1
2025年3月1.729,07943.4
2026年3月1.819,68142.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,067億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
5,879億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
9,681億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
83
/ 100
安定性自己資本比率28 / 40
収益力営業利益率25 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率123社中10位あたり、逆に低いのは配当利回り123社中109位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
17.7%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
12.6%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
42.5%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.5%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.0%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,225で、1年前と比べて+30.2%過去52週の値幅のなかでは64%の位置にある。

¥5,225-2.1%1ヶ月+5.5%1年+30.2%時価総額5.1兆円
過去52週の値幅
安値¥3,270高値¥6,340

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)37.8倍
PER (会社予想)40.2倍
PBR6.44倍
配当利回り0.96%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8/21終値は5396円と前日比+0.9%と3日ぶり反発。25日移動平均線(5226円)を約3.3%上回り、上昇基調が継続。75日線(5367円)をほぼ横ばいで、1か月では+5.8%と堅調。1年では+34.9%と上昇し、52週高値6340円からは約15%下の水準。出来高は7/31に679万株と増加した後、直近は287万株と減少。RSIは61.5とやや強気で、上値余地を探る展開。アミノ酸事業の拡大や海外需要が株価を支える。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PERは38.95倍で業界平均の28.64倍を約36%上回り、PBRも6.65倍と平均1.63倍の約4倍で割高感が強い。一方ROEは17.7%と高水準で収益性は優れる。配当利回りは0.93%と平均2.22%を下回り、株主還元は乏しい。今期予想PER41.6倍と更に上昇見込みで、成長期待が織り込まれているが、現在の収益力に対してバリュエーションが過大評価されている可能性がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)37.8倍28.6倍
PER (予想)40.2倍
PBR6.44倍1.63倍
ROE17.7%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社は、海外でのうま味調味料市場の拡大と、ヘルスケア事業へのシフトで成長を目指す。強気派は、増収と営業利益率の大幅改善(2026年3月期に12.6%見込み)を評価し、アミノ酸技術を応用した医薬品やサプリメントの成長が期待できると見る。一方、弱気派は、前期の営業利益率7.5%から急上昇するのは計画の実現性に疑問がある、原材料高と為替変動が不安定要因、また高PER(約38倍)が成長を織り込み過ぎだと懸念する。焦点は、利益率改善が持続的かどうかと、ヘルスケア事業の収益貢献。

プラスに働く材料7
  • 事業構造転換で収益性向上

    2026年3月期に営業利益率12.6%と大幅改善予想。

  • グローバル展開で成長

    海外売上比率が高く、アジア・新興国での需要増が見込める。

  • ヘルスケアが新たな柱

    アミノ酸技術を活かし、医薬品や機能性食品で成長が期待。

  • 2026年3月期営業利益1,994億円、前期比75%増益決算発表後影響

    営業利益は1,140億円から1,994億円へ854億円増加

  • 営業利益率12.59%と前期比5.14ポイント改善通年影響

    営業利益率は7.45%から12.59%へ大きく改善

  • 売上高1兆5,837億円と前期比3.5%増収通年影響

    売上高は前期15,306億円から531億円増加

  • ROE17.7%と高い資本効率継続影響

    ROE17.7%は高く、PBR6.4倍を支える

マイナスに働く材料7
  • 利益率改善の達成懸念

    前期比5ポイント近い改善予想は達成リスクが大きい。

  • 原材料高と為替変動

    トウモロコシなど原料価格の高止まりがコスト増を招く。

  • 高バリュエーション

    PER約38倍は成長が織り込まれており、失望リスクがある。

  • 予想PER40倍と実績37.59倍から悪化通年影響

    予想PER40倍は実績PER37.59倍を約2.41ポイント上回る

  • 配当利回り0.96%と低い株主還元通年影響

    配当利回り0.96%は低く、株主還元期待は限定的

  • PBR6.4倍とバリュエーション高通年影響

    PBR6.4倍は高水準で、決算で期待を下回れば調整

  • 外国人持株比率40.39%と高く売り変動リスク継続影響

    外国人持株比率40.39%と高く、海外市場の混乱時に売り圧力

次の決算で確かめる点
海外売上比率
海外市場での成長が企業価値向上の鍵を握る。
営業利益率
コスト構造改革と付加価値創出の成果を示す。
ヘルスケア事業の売上高
新規成長分野の規模と伸びを測るために重要。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは0.96%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
0.96%
いまの株価に対して
配当性向
32.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1545.5
2018年3月166.756.2
2019年3月160.074.3
2020年3月160.0206.6
2021年3月160.061.2
2022年3月2662.531.7
2023年3月3430.833.9
2024年3月378.827.6
2025年3月408.144.7
2026年3月4820.032.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ157,633人。区分でいちばん多いのは外国法人40.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が39.2%を占め、残る60.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人27.729.330.636.038.640.4
金融機関48.949.648.641.439.636.6
個人・その他18.316.415.917.817.418.5
事業法人3.43.33.13.02.62.5
証券会社1.81.41.71.81.81.9
自己株式0.00.00.01.61.01.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)16.60
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.45
03日本生命保険相互会社5.26
04THE CHASE MANHATTAN BANK,N.A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.19
05第一生命保険株式会社2.68
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.58
07明治安田生命保険相互会社2.32
08JP MORGAN CHASE BANK 385642 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.95
09JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.42
10GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.30

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+86%、1株純資産は14期で−20%。直近期のROEは17.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月741,0047.819.031.1
2014年3月691,0027.121.246.2
2015年3月791,0997.433.5133.9
2016年3月1211,04911.320.949.7
2017年3月931,0838.723.745.5
2018年3月1061,1289.618.056.2
2019年3月541,1144.733.074.3
2020年3月349833.358.5206.6
2021年3月5456510.320.961.2
2022年3月7064011.624.931.7
2023年3月8872612.926.233.9
2024年3月8479511.033.827.6
2025年3月707519.042.444.7
2026年3月13880417.731.832.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

33名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は33名。2026/3期の役員報酬は総額1,777百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
岩田喜美枝社外取締役7946
中山讓治社外取締役7623
引頭麻実社外取締役6334
八田陽子社外取締役74
デイヴィス・スコット社外取締役65
我妻由佳子社外取締役64
中村茂雄取締役58166
白神浩取締役65549
佐々木達哉取締役63303
斉藤剛取締役59241
松澤巧取締役62483
下保寛代表執行役副社長 Chief Human Resources Officer(CHRO)6040
残りの役員21名を開く
氏名役職年齢保有株数
坂倉一郎代表執行役専務6385
嵐田高彰執行役常務5858
水谷英一執行役常務61157
スムリガ・ミロスラブ執行役常務 Chief Digital Officer565
髙柳大執行役常務 Chief Innovation Officer5834
栢原紫野執行役6033
橘高幸志執行役56
田原貴之執行役常務63204
リッシュ・マイケル執行役常務57
神谷歩執行役常務59144
寺本博之執行役常務61168
森妹子執行役5617
小野郁執行役548
川瀬博士執行役5777
山本直子執行役593
泉井裕執行役5835
臼井文執行役58
垣原陽介執行役583
梶昌隆執行役5752
幸村太郎執行役58175
ニシタニ・イワオ執行役55

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役215893471,09952
取締役(社内)627713954791
社外取締役613113122

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容881字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社105社及び持分法適用会社15社より構成され、調味料、栄養・加工食品、ソリューション&イングリディエンツ、冷凍食品、医薬用・食品用アミノ酸、バイオファーマサービス(CDMO)、ファンクショナルマテリアルズ(電子材料等)、更にその他の事業活動を行っております。 当社グループの当該事業における位置づけは次のとおりです(☆印は持分法適用会社)。 報告セグメント   製品区分   主要な会社 調味料・食品   調味料    味の素食品㈱ 味の素AGF㈱ タイ味の素社  タイ味の素販売社 ワンタイフーヅ社 インドネシア味の素社 インドネシア味の素販売社 アジネックス・インターナショナル社 ベトナム味の素社 フィリピン味の素社 マレーシア味の素社 ナイジェリア味の素食品社 ブラジル味の素社 ペルー味の素社 ☆プロマシドール・ホールディングス社 栄養・加工食品 ソリューション&イングリディエンツ    欧州味の素食品社 味の素ベーカリー㈱ デリカエース㈱ ☆ヤマキ㈱ 冷凍食品   冷凍食品    味の素冷凍食品㈱ 味の素フーズ・ノースアメリカ社 ヘルスケア等   医薬用・食品用アミノ酸    味の素ヘルシーサプライ㈱ 味の素ヘルス・アンド・ニュートリション・ノースアメリカ社 上海味の素アミノ酸社 バイオファーマサービス(CDMO)    味の素オムニケム社  フォージ・バイオロジクス社 ファンクショナルマテリアルズ(電子材料等)    味の素ファインテクノ㈱ その他    味の素ダイレクト㈱ その他   製造受託   ☆EAファーマ㈱ 油脂   ☆㈱J-オイルミルズ (注)1 物流   ☆F-LINE㈱ サービス他    味の素エンジニアリング㈱  ㈱味の素コミュニケーションズ ☆NRIシステムテクノ㈱ (注)1.当社グループの中で、国内の証券市場に上場している会社は次のとおりです。 東証プライム市場(提出日現在):㈱J-オイルミルズ なお、事業系統図は次のとおりです(☆印は持分法適用会社)。
経営方針・対処すべき課題2,603字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 <Our Philosophy(*1)の実行力を磨き続ける> 味の素グループは、「アミノサイエンス®で、人・社会・地球のWell-beingに貢献する」という志(パーパス)のもと、ASV(Ajinomoto Group Creating Shared Value)(*2)と味の素グループWay(AGW)(*3)に基づき、2025年度は、全社戦略から事業戦略・機能戦略の磨き込みを進めてきました。「パーパスからちゃんと考え、健全な危機感を持って構想し、ちゃんと実行すること」、そしてパーパスを具現化する人と組織づくりに真正面から向き合った期間でした。My Purposeワークショップ(*4)のグループ全社展開などを通じ、一人ひとりのパーパスを具体的な目標と挑戦につなげ、エンゲージメント(*5)を高めています。中期ASV経営 2030ロードマップも中盤に差し掛かり、価値創造の源泉である4つの無形資産(人財・技術・顧客・組織)と企業文化を進化させ、構想力・実行力を一層高めることで、継続的成長に向けた日々の挑戦を積み重ねてまいります。 *1 味の素グループの企業活動におけるもっとも重要な理念を体系化したもの:志・ASV・AGW *2 創業以来一貫した、事業を通じて社会価値と経済価値を共創する取組み *3 従業員が働く上での価値観・基本的考え方・姿勢:「新しい価値の創造」、「開拓者精神」、「社会への貢献」、「人を大切にする」 *4 従業員が自身の志「My Purpose」を言語化し、味の素グループの志(パーパス)との重なりを見出すためのプログラム *5 従業員が会社や仕事に対しての愛着や貢献の意志をより深めること。 また、2030年までに、「環境負荷を50%削減」と「10億人の健康寿命を延伸」の2つのアウトカム実現に向けて、事業活動を通じて、ネガティブインパクトを着実に削減するだけでなく、強みであるアミノサイエンス®を活かし、社会へポジティブなインパクトを創出する技術やノウハウ、製品やサービスを展開します。 <味の素グループにとっての重要な事項(マテリアリティ)> 味の素グループは、長期にわたり持続的に社会価値と経済価値を共創し続けるための重要な事項(マテリアリティ)を設定しています。 価値創造のフレームワーク(考え方)に基づいて多様な関係者の皆様とも対話を重ね、味の素グループがマルチステークホルダーから期待されていること、そして社会に対して提供していく価値の視点から、味の素グループが現在取り組む「重要テーマ」を6項目に整理しています。 <「中期ASV経営 2030ロードマップ」3年目を終えて> 2030年のありたい姿とその実現への道筋をバックキャスト(*6)して示した「中期ASV経営 2030ロードマップ」を2023年2月に発表してから3年が経過しました。味の素グループは、従来型の3ヵ年中期経営計画を廃止し、長期視点のありたい姿から導かれる「経営が示す挑戦的目標」(ASV指標(*7))を起点に、既存事業からのフォーキャスト(*8)とバックキャストの双方の視点を組み合わせながら、事業モデル変革による新事業創出とオーガニック成長の確実な推進に取り組んでいます。 *6 将来実現したい状態を起点に現在を振り返り、今何をすべきか考える未来起点の発想法。 *7 味の素グループが事業を通じて得る財務パフォーマンスを示す経済価値指標と、提供・共創したい価値に基づく社会価値指標から成る、更なる成長やチャレンジを後押しする指標。 *8 現在の延長線上で未来を予測する発想法。 <7つの全社戦略を中核としたASV経営の進化と実行体制の強化> 2025年2月からの中村新体制のもと、味の素グループは、中期ASV経営 2030ロードマップの進捗を踏まえ、全社戦略を中核とするASV経営の進化に取り組んでいます。具体的には、取締役会が示した「7つの重要な経営事項」と連動した、中長期成長戦略、ポートフォリオ戦略、財務・資本戦略、組織の実行力のスピードアップ×スケールアップ、サステナビリティ戦略、ステークホルダー・エンゲージメントおよびコーポレート・ガバナンス、コンプライアンスの強化の7つの全社戦略を一体的に設計・運用し、事業・機能・地域を横断した資源配分および意思決定の高度化を進めています。そして、全社戦略の実行を支える基盤が人財、組織、企業文化であると考えます。そのため本年4月からの新執行体制では、全社戦略と人財・組織を統合する責任者としてChief Human Resources Officer(CHRO)を設置するとともに、経営機能の専門性と執行力を強化することで、更なるASV経営の進化を目指す体制を整備しました。引き続き、事業環境の変化を的確に捉えながら、2026年度は特に、ポートフォリオの最適化、人財・組織を含む無形資産の強化、ならびに組織運営の進化を通じて、より多くの人・社会・地球のWell-beingに貢献する企業として安定的かつ持続的な企業価値の向上を目指してまいります。 企業価値の向上に向けて、味の素グループの企業価値算定式における分子の「着実なキャッシュ・フロー創出」では、オーガニック成長、EBITDAマージン向上、ROICを重視する経営の推進、原料・製造コスト等各種コストの効率化、適正在庫管理、サプライチェーンマネージメント(SCM)の強化等、成長力と稼ぐ力の両方に磨きこみをかけていきます。分母の「資本コスト低減」では、サステナビリティ推進を通じたサステナブルファイナンスの活用、リスクマネジメント強化、借入コスト低減、適切な財務レバレッジの活用を行い、「成長率向上」では短中長期の事業戦略の構想力と実行力を高めます。そして、さらなるスピードアップ×スケールアップを実現します。企業価値算定式を意識し、それぞれの組織で工夫・努力・挑戦を重ね、組織の枠を超えた価値創造への挑戦をグループ一丸となって継続していきます。
事業等のリスク5,569字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1)味の素グループにとっての重要な事項(マテリアリティ)に関わるリスクと機会 味の素グループは、「アミノサイエンス®で、人・社会・地球のWell-beingに貢献する」ことを志(パーパス)として掲げ、サステナビリティをASV経営の根幹に位置づけています。この考え方を踏まえ、6つの重要テーマ(マテリアリティ)に対し、16のトピックを特定し、組織横断的な管理が必要なグループ全体のリスク及び機会を下表のとおり整理しました。 トピック、リスク及び機会の特定においては、影響と発生可能性、志(パーパス)及び事業戦略との関連性、経営リスク委員会における影響評価の結果を考慮しています。具体的には、SASBスタンダードにおける開示トピック(「加工食品」「バイオテクノロジー・医薬品」「半導体」)を参照の上、開示トピックでは捕捉しきれないマクロ環境の変化も補完するため、世界経済、地政学、規制動向、技術動向及び業界動向等に関する外部レポートも参照しました。その上で、味の素グループの事業特性及び事業環境の不確実性を加味してトピックを定め、リスク及び機会となり得る事象の調査及び分析を行いました。なお、これらの特定及び判断は、本有価証券報告書作成時点で入手可能な情報及び合理的と考える前提に基づくものです。今後、当社グループを取り巻く事業環境や事業内容等の変化に応じて、定期的な見直しを行います。サステナビリティ委員会と経営リスク委員会の役割に関しては、サステナビリティに関する考え方及び取組の(1)ガバナンスを参照下さい。 6つの重要テーマ   トピック   リスク   機会 持続可能な地球環境の実現   気候変動の深刻化による食糧不足   気候変動の進行に伴う異常気象や災害の頻発に伴い、農畜産物への被害が増加し、原材料の調達価格・物流費が上昇するリスク   - 脱炭素制度の進展   農業・畜産事業者の脱炭素規制対応コストの増加により、価格転嫁や生産縮小に伴う供給減を通じて、原材料の調達価格が上昇するリスク   脱炭素制度の進展に伴い、農業・畜産事業者の排出削減ニーズが高まり、温室効果ガス削減に資するAjiPro®-L等の製品・サービスの売上の増加につながる機会 -   脱炭素制度の進展に伴い、炭素税が導入されることで、低炭素製法で製造するMSG*1等の競争優位性が高まり、売上増につながる機会 *1 Monosodium Glutamate 淡水資源制約・使用規制の強化   淡水資源の枯渇進行を背景とする水コスト上昇に伴い、調達コストの上昇や取引先の生産停滞に連動した売上が低下するリスク   - 食を通じたウェルビーイングの実現   政府の農業支援(スマート農業等)や食糧安全保障政策   -   政府支援により、生産性向上と供給の安定化・効率化が進むことで、主要原材料の調達単価や緊急調達・輸送等の付随コストが低減し、原価改善につながる機会 人口増加によるたんぱく質クライシス   世界的な人口増加に伴う動物性たんぱく質需要の急拡大により供給が逼迫し、食肉調達価格や食肉使用製品の原価が上昇するリスク   世界的な代替たんぱく質の需要拡大により、代替たんぱく質の製造に必要な培地・アミノ酸等の関連事業の拡大及び売上増加につながる機会 ウェルビーイング志向の高まり・需要動向の変化 (※本トピックは、「食を通じたウェルビーイングの実現」「先端医療・予防への貢献」の両重要テーマに関連)   心身両面の健康・ウェルビーイング志向の高まりに伴い、食品の栄養成分表示等への対応コストが上昇するリスク   心身両面の健康・ウェルビーイング志向の高まりに伴い、基準や規制等に沿った製品・サービスの売上増加につながる機会 先端医療・予防への貢献 -   心身両面の健康・ウェルビーイング志向の高まりに伴い、先端医療分野(肥満症治療薬等)における売上の増加につながる機会 創薬エコシステム体制を含む医薬品業界の事業構造の変化   -   医療費の抑制を目的とした規制変化に伴う、CDMOの生産・供給体制の変化により、CDMO事業の受注・収益の増加につながる機会 スマートソサエティの進化への貢献   半導体を巡る安全保障政策の動向や競合技術の進化   各国における調達先多元化や国産化要件、競合の技術革新に伴い、当社素材の代替技術が普及し、製品の顧客採用率低下及び市場シェア低下により売上が減少するリスク   - 世界的な半導体需要拡大   -   デジタル化・AI普及を背景とした半導体の需要拡大に伴い、ABF®*2の販売数量が増加し、売上の拡大につながる機会 *2 Ajinomoto Build-up Film 多様な価値観・人権の尊重   人的資本市場の変化   労働市場の変化に伴い、AGWを体現する人財の採用・育成が計画どおりに進まない場合、イノベーション推進の停滞を通じて競争力が低下するリスク   労働市場が変化する中、AGWを体現する人財の採用や育成戦略の実現によって、イノベーションや新規テーマの創出が進み、競争力が向上する機会 工場運営の人財確保の困難により、現場の実行力が低下し、操業体制の維持・技能継承にかかる人件費が上昇するリスク   - 価値観や思想、嗜好の多様化   ハラール・ビーガン等の多様な社会的ニーズに対応するための認証取得、原材料管理・製造要件・表示対応等のコストが増加するリスク   ハラールやビーガン等、多様な価値観を持つ新たな顧客層の獲得により、関連製品の売上の増加につながる機会 経営基盤の強化   外部からのサイバー攻撃   基幹システム停止により業務が滞るリスク 情報詐取・漏洩により多大な損失が生じるリスク 結果として企業の信頼を毀損するリスク、訴訟などの法的責任を負うリスク   - 地政学的対立とグローバル規模の貿易戦争   地政学リスクの顕在化による従業員の安全が脅かされるリスクと、サプライチェーンが寸断されるリスク 輸出入における高関税による価格競争力低下、売上減少リスク   競合企業に対して当社製品の競争力が相対的に高まり、販売が拡大する機会 台湾海峡問題のエスカレーション   従業員の安全及び事業継続に対するリスク 特定地域からの原料調達が困難となるリスク シーレーンの安全確保のため原材料コストが上がるリスク   - 甚大な自然災害の発生   災害発生地域の従業員の安全及び事業継続に対するリスク サプライチェーン寸断のリスク   - AI技術の高度化   AIの高度活用をする他社と比べ競争劣位に陥るリスク AIの活用に伴い生じる、機密秘密の不正流出、フェイク情報の拡散、AIガバナンスの不十分さによる法規制違反、倫理上の問題、誤った経営判断等の発生リスク   AIの高度活用を深化させることで、業務効率化や生産性向上に加え、研究開発や事業戦略、リスクマネジメントにおける分析及び意思決定の高度化が進み、さらに、イノベーションの創出を促進することにより、中長期的な競争優位の強化につながる機会 (2) 味の素グループにとっての重要な事項(マテリアリティ)に関わる対象領域、取組みと目標・KPI 「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」の「味の素グループにとっての重要な事項(マテリアリティ)」に記載のとおり、現在の味の素グループが取り組む6つの「重要テーマ」①「持続可能な地球環境の実現」②「食を通じたウェルビーイングの実現」③「先端医療・予防への貢献」④「スマートソサエティの進化への貢献」⑤「多様な価値観・人権の尊重」⑥「経営基盤の強化」に対して、対象領域、取組み及び目標・KPIは以下になります。 6つの重要テーマ   対象領域   取組み   目標・KPI 持続可能な地球環境の実現   気候変動   緩和と適応   ・温室効果ガス排出削減  -2030年度:スコープ1+2  50.4%削減(対2018年度)   スコープ3    30%削減(対2018年度)   スコープ3 FLAG 36.4%削減(対2018年度)  -2050年度:ネットゼロ、電力再生可能エネルギー化100%(対2018年度)  -飼料用アミノ酸を活用したソリューションの提供による、牛由来の温室効果ガス排出削減(政府、地方自治体、乳業・畜肉メーカーとの連携によるエコシステムの構築) ・持続可能な農業への貢献  -バイオスティミュラント製品の展開拡大(肥料削減による温室効果ガス削減(緩和)、環境ストレス耐性の向上(適応)、収穫物の品質向上、劣化土壌の改善)  -バイオサイクル(循環型アミノ酸発酵サイクル)の拡大 ・環境負荷の低い食品素材や製法で作られた食品・素材の提供と生活者の行動変容促進(細胞性食品や精密発酵などの技術開発、バイオマス発酵やプラントベースを用いた食品開発) 自然資本   生物多様性保全   ・TNFDの情報開示フレームワークに基づいた情報開示  -SBTi for Natureに沿った評価・優先順位の検討 森林破壊防止   ・森林破壊ゼロ  -対象原材料:パーム油、大豆、牛肉、紙、コーヒー 水資源の保全   ・水使用量削減  -2040年度:15%削減(対2018年度) 持続可能な調達   ・重要原料の持続可能な調達比率100%  -2030年度:対象原材料:紙、パーム油、大豆、コーヒー豆、牛肉、サトウキビ ・アニマルウェルフェア向上の推進 サーキュラーエコノミー(循環経済)   廃棄物ゼロエミッション   ・資源化率  -99%以上維持 プラスチック廃棄物削減   ・プラスチック廃棄物削減  -2030年度:ゼロ化 ・当社マイクロプラスチック代替素材を活用したパーソナルケア製品の提供による生活者の行動変容促進 フードロス削減   ・フードロス削減  -原料受け入れからお客様納品まで50%削減継続(対2018年度)  -2050年度:製品ライフサイクル全体で50%削減(対2018年度)  -レシピ等情報発信や地域(行政、流通等)との連携による家庭内フードロス削減への貢献  -当社業務用(BtoB)製品を活用した、顧客におけるロス削減 食を通じたウェルビーイングの実現   健康・栄養   食を通じた健康・栄養課題の解決   ・栄養バランスのとれた食生活への貢献(2030年度)  -栄養バランスの良い*3 製品を年間21億食提供     *3 Health Star Rating(HSR)ランク3.5以上  -減塩した調味料により年間11億食分の減塩に貢献  -甘味料により年間7億人の減糖に貢献  -栄養バランスの良いメニューの提供  -栄養に役立つ情報の発信 ・こころの豊かさへの貢献  -調理、共食のWell-beingへの貢献を可視化し指標化を目指す。その知見をブランド価値向上につなげる 先端医療・予防への貢献   治療・予防 の進化   ・アミノ酸の生理機能や栄養機能を活用した製品の利用機会拡大  -2030年度:2倍(対2020年度) ・メディカルフード領域の強化  -2030年度:提供数2倍(対2024年度) ・輸液等医薬品向けの高品質な医薬用アミノ酸の安定供給 ・培地や先端医療素材のサービスソリューション提供型ビジネスへの進化 ・バイオ医薬品開発製造受託サービスの強化及び領域拡大 スマートソサエティの進化への貢献   先端半導体パッケージ   材料提供・エコシステム創出を通じた先端半導体進化   ・半導体の進化に貢献するイノベーション創造のスピードアップと先端材料の提供拡大、半導体バリューチェーンにおける共創エコシステムの強化 ・光電融合分野などの先端半導体分野における技術及び材料の開発の実現 多様な価値観・人権の尊重   人権   責任ある雇用   ・国際基準に則った人権・環境デュー・ディリジェンスの着実な推進  -サプライチェーン上の取組み   深掘性:国別人権リスク評価結果に基づく人権影響評価の実施、及び予防・是正措置、モニタリング   網羅性:「サプライヤー取引に関するグループポリシーガイドライン」に基づくサプライヤーの実態把握及び改善に向けた伴走、モニタリング  -グループ従業員の取組み  -グループ法人(製造サイト)における人権リスク抽出と実態把握   グローバルグループ法人における実施率:2026年70%以上、2030年100%  -上記に基づき適切な予防・是正措置の実施 経営基盤の強化   人的資本   人財の活用   ・ASV実現プロセスESスコア  -2030年度:88% ・リーダーシップ層の多様化ダイバーシティ  -2030年度:30% ・女性管理職比率  -2030年度:40% ・挑戦する人財の促進  -「ASVアワード」の推進 ・従業員のリテラシー向上  -環境、健康・栄養、人権、DX などのリテラシー向上施策の展開 事業環境変化   レジリエンス強化   ・経営インテリジェンス機能の強化による、将来からバックキャストした経営リスク・機会の検討と戦略への活用 ・グローバルな品質保証システム、戦略的知財ポートフォリオ構築 ・コンプライアンス意識向上のための継続的な施策 ・安全衛生に関するアセスメント・監査・点検の継続実施 ・減損や為替・金利変動リスクの極小化、柔軟な資金調達によるリスク軽減
経営成績の分析 (MD&A)10,244字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 業績等の概要 当社グループは、IFRS会計基準の適用に当たり、投資家、取締役会及び経営会議が各事業の恒常的な業績や将来の見通しを把握すること、取締役会及び経営会議が継続的に事業ポートフォリオを評価することを目的として、「事業利益」という段階利益を導入しております。当該「事業利益」は、「売上高」から「売上原価」、「販売費」、「研究開発費」及び「一般管理費」を控除し、「持分法による損益」を加えたものであり、「その他の営業収益」及び「その他の営業費用」を含まない段階利益です。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 (1) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 事業ポートフォリオの変化を支える財務・資本戦略 味の素グループは、2030年ありたい姿の実現に向けて、食品事業を基盤とした安定的な成長に加え、バイオ&ファインケミカル領域での飛躍、さらに融合領域における新たな価値創出を推進しています。この成長戦略を支える根幹は、キャッシュ・フロー創出力の強化と、それを長期的な価値創造へ確実に繋ぐ投資規律の徹底にあります。 キャッシュ・フロー創出力強化に向けては、より成長が見込める分野への投資、飛躍的な成長分野に向けてのM&A、そして競争優位が見込めなくなった分野の売却(D)を実行していく必要があります。そして、EBITDAの増加に伴い、デット・キャパシティ(借入余力)も大きく増やすことができ、この余力を使って、更なる成長投資の原資とすることができます。また、長期的な価値創造へ確実に繋ぐ投資規律を徹底するためには、人財やガバナンスをしっかりと強化していく必要があります。これら成長を支える実行のために様々な戦略がありますが、その中で、特に4つの戦略にふれたいと思います。 まずは、戦略を支えるFP&A人財投資です。戦略1の事業の成長を支えるFP&A(Financial Planning & Analysis)チームのグローバルでのノウハウの獲得と展開は、人財投資そのものです。FP&Aチームは、DXやAIも活用したローリング・フォーキャストを進化させて、将来のリスクと機会をタイムリーに経営メンバーに助言することで企業価値の向上に貢献します。 次に、ありたい姿を実現する成長には、戦略2のファイナンス視点に裏打ちされたM&A、売却の確実な実行が欠かせません。ファイナンス視点に基づいたM&A、売却によって株式価値の向上を図ります。 そして、財務戦略の重要な要素であるグローバル・タックス・マネジメントでは、タックス・マネジメントに秀でた戦略・実行チームが大型設備投資や大型M&Aプロジェクトなどに初期段階で参加し、最適な納税ストラクチャーを組成し、実効税率の低減などを行っていきます。 最後に、適切な成長には、成長を支える責任あるガバナンスが不可欠です。グループ・グローバルな経営を支えるために、財務・資本に関わる30のポリシー、プロシージャー、およびガイドラインの徹底と進化をはかり、成長の妨げを抑制すると同時に、創造する価値の最大化を実現していきます。 <2030年ありたい姿、その実現を支える戦略> ①2030ロードマップに向けた各指標の状況 当社は、企業価値の算定式の考え方の元、企業価値向上の基本を「将来キャッシュ・フローの最大化」と「資本コストの最適化」と考えています。そして、中長期的な企業価値向上に向けて、収益性、成長性、資本効率および財務健全性のバランスを重視した経営を推進しております。 <企業価値の算定式> 2025年度、味の素グループは、売上高・事業利益ともに前年度に続き過去最高を更新し、事業利益は2桁%成長を継続し、7期連続の増益でした。特に、ファンクショナルマテリアルズやバイオファーマサービス(CDMO)を中心とするヘルスケア領域が成長を牽引するとともに、調味料・食品および冷凍食品を含む食品事業においても増益を確保し、ポートフォリオ全体で着実な収益拡大を実現しました。 また、営業キャッシュ・フローは2,393億円と前年を上回り過去最高を更新するなど、収益成長に裏付けられた高いキャッシュ創出力を維持しており、持続的な成長投資と株主還元を支える財務基盤は一層強化されています。 2030年に向けて掲げるASV指標については、2025年度実績としてROE 17.7%、ROIC 11.8%、オーガニック成長率3.7%、EBITDAマージン率17.1%となりました。これらはすべて中長期目標に対して順調な進捗を示しており、とりわけ資本効率および収益性に関しては前倒しでの目標達成も視野に入る水準に到達しています。 資本コストの最適化に向けては、資本効率の向上と財務健全性の維持の両立を基本方針とし、ネット有利子負債/EBITDA倍率を主要な財務規律指標として運用しています。2025年度はEBITDAの着実な拡大に加え、余剰資金の圧縮等により、同倍率は1.6倍と目標レンジ(2.0倍以内)を維持し、適切なレバレッジコントロールを実現しました。 資本配分においては、事業成長を前提としたキャッシュ創出力の強化を軸に、無形資産を含む成長投資を積極的に実行しています。2026年度は約1,300億円規模の設備投資を計画し、次世代成長領域への投資を加速するとともに、運転資本の改善を通じて更なるキャッシュ創出力の向上を図ってまいります。 株主還元については、株主配当を累進配当方針のもと、ノーマライズドEPSを基準とした安定的な配当を継続しております。また、自己株式取得を含めて3か年の総還元性向を50%以上(対親会社の所有者に帰属する当期利益)としております。来期においても増配を継続する計画とし、資本効率の改善と株主価値の最大化を意識した還元を推進していきます。 (注)ノーマライズドEPSに基づく配当=(事業利益×(1-味の素グループ標準税率27%))÷発行済株式総数×還元係数35% <2030ロードマップで定めた目標と進捗> ②キャピタル・アロケーションの方針 当社のキャピタル・アロケーション方針は、加重平均資本コスト(WACC)を上回るリターンの創出を基本として実行しています。 まず、持続的なオーガニック成長の実現に向けた投資、そして飛躍的な成長に向けたM&A等に重点的に資本を配分します。そして自己株式取得等による株主還元への配分を残ったキャッシュから行うことを基本としております。 持続的なオーガニック成長の実現に向けて、事業基盤の強化と、よりリターンを高めていくための設備投資を重要な投資と位置付けとしており、2026年度には約1,300億円の設備投資を見込んでおります。また、融合領域に向けた既存事業のシナジー創出や新たな飛躍的成長機会の獲得を目的としたM&Aも検討しており、2023年度にForge社の買収を行ったように、今後も当社の飛躍的成長につながるM&A案件には積極的に投資を実施していく方針です。 一方で競争優位の見込みが薄れた分野では、売却を含む戦略的な資源再配分を行います。顧客・競合・環境の変化を前提に継続的に見直しを行い、成長性・収益性・リスクのバランスを踏まえ、新たに設置した全社成長戦略会議での検討を通してキャピタル・アロケーションを一段と高度化します。 <キャピタル・アロケーションの考え方> ③キャッシュ・フロー創出に向けた施策 キャッシュ・フロー創出は、設備投資だけでなく、人的資本を含む無形資産への投資も欠かせません。様々なキャッシュ・フロー創出に繋がる施策をグループ・グローバルの人財で常に共有化することは、結果として人財投資に繋がることとなり、経営の良いサイクルとなると考えています。そのためにも、グローバルな事業運営の経験のあるFP&A人財を活用し、更なる価値向上を図りたいと考えています。以下に施策事例を少しご紹介したいと思います。 まずは、「EBITDAマージン改善のための棚卸方法見直し」についてです。生産工場において、監査を実施するために実地棚卸を行うことで、ある一定期間の出荷が制限されることがあります。この実地棚卸にかえて、生産を止めない循環棚卸(Cycle Count)を行うことで出荷の制限をなくし、売上を増大させて、EBITDAマージンの向上に繋げております。 次に、北米コンシューマー事業におけるFP&Aの取組です。工場別、カテゴリー別、チャネル別、限界利益別などの多面的な視点でシミュレーションを行い、会社のキャッシュ・フローが最大化される分析を経営陣に提供しています。 最後に「やへか」の活動です。これは日本におけるオペレーション改善の基本フレームワークです。削減可能なコスト・ムダをなくし、削減できたリソースを成長に振り向けるために、既存業務を「やめる」、「へらす」、「かえる」の3つの視点で、AIも活用しながら、主体的に業務改善を行っています。この取組によりオペレーション時間を削減し、削減できたリソースをより高い企業価値を生む業務にシフトしています。2025年度は年間600件を超える「やへか」を行いました。 <キャッシュ・フロー創出に向けた施策事例> 株主・投資家の皆さまへのメッセージ キャピタル・アロケーションの厳格な管理のもと、収益性とともに効率性の高い成長投資を推進し、更なる効率性改善と経営リスク管理の高度化・進化を継続、2030年度に2022年度比でEPS3倍を念頭にした持続的な企業価値の向上と長期的リターンの実現に、CEOの中村とその経営メンバーにて邁進してまいります。 (2) 生産、受注及び販売の実績 当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その形態、単位等は必ずしも一様ではなく、また製品のグループ内使用(製品を他のセグメントの原材料として使用)や、受注生産形態をとる製品が少ないため、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため生産、受注及び販売の実績は、「(4) 当連結会計年度の経営成績の分析」における各セグメント業績に関連付けて示しております。 (3) 重要性がある会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、IFRS会計基準に基づき作成されております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表」に記載しております。この連結財務諸表の作成に当たって必要な見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」及び同「5.重要な会計上の判断、見積り及び仮定」に記載しております。 (4) 当連結会計年度の経営成績の分析 当連結会計年度の売上高は、調味料・食品セグメント及びヘルスケア等セグメントの増収等により、前期を531億円上回る1兆5,837億円(前期比103.5%)となりました。 事業利益は、ヘルスケア等セグメント及び調味料・食品セグメントの増益等により、前期を218億円上回る1,811億円(前期比113.7%)となりました。 営業利益は、事業利益の増益に加え、当期に当社の保有する固定資産の一部(本社ビル土地及び建物)を譲渡し、固定資産売却益を計上したこと等により、前期を854億円上回る1,994億円(前期比175.0%)となりました。 親会社の所有者に帰属する当期利益は、営業利益の増益等により、前期を644億円上回る1,346億円(前期比191.6%)となりました。 当連結会計年度のセグメント別の概況 セグメントごとの業績は、次のとおりです。 対前期実績   売上高(億円)   事業利益(億円) 第148期   前期増減   前期比   第148期   前期増減   前期比 調味料・食品   9,369   409   104.6   %   1,430   89   106.6   % 冷凍食品   2,903   9   100.3   %   84   △45   65.0   % ヘルスケア等   3,415   131   104.0   %   662   205   145.1   % その他   149   △17   89.4   %   60   △3   95.1   % 全社共通費(注)2   -   -   -       △425   △27   106.9   % 合計   15,837   531   103.5   %   1,811   218   113.7   % (注)1.各セグメントの主要製品につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 7.セグメント情報 (1) 報告セグメントの概要」をご参照ください。 (注)2.各報告セグメントに帰属しない全社共通費は、従来、マネジメント・アプローチに基づき一定の基準で各報告セグメントに配分しておりましたが、各報告セグメントの業績をより適切に評価するため、当連結会計年度より各報告セグメントに配分しない方法に変更しており、前連結会計年度に当該変更を遡及適用しております。この変更に伴い、前連結会計年度における各報告セグメントのセグメント損益は調味料・食品セグメントで201億円、冷凍食品セグメントで49億円、ヘルスケア等セグメントで138億円、その他で9億円増加する一方、各報告セグメントに帰属しない全社共通費で398億円減少しております。なお、各報告セグメントに帰属しない全社共通費は、主に親会社の管理部門にかかる費用です。 ① 調味料・食品セグメント 調味料・食品セグメントの売上高は、販売増により、前期を409億円上回る9,369億円(前期比104.6%)となりました。事業利益は、増収効果等により、前期を89億円上回る1,430億円(前期比106.6%)となりました。 <主要な変動要因> ・調味料は、日本、海外とも販売増により、増収。 ・栄養・加工食品は、全体で増収。 日本は、主に単価上昇効果により大幅増収。 海外は、為替影響や単価上昇効果により増収。 ・ソリューション&イングリディエンツは、主に加工用うま味調味料の販売減により減収。 <主要な変動要因> ・調味料は、日本、海外とも増収効果等により、増益。 ・栄養・加工食品は、全体で大幅増益。 日本は、増収効果等により大幅増益。 海外は、増収も、原材料コスト増加等により減益。 ・ソリューション&イングリディエンツは、減収に伴い、全体で大幅減益。 ② 冷凍食品セグメント 冷凍食品セグメントの売上高は、全体で前年並みとなり、前期を9億円上回る2,903億円(前期比100.3%)となりました。事業利益は、主に北米の減益により、前期を45億円下回る84億円(前期比65.0%)となりました。 <主要な変動要因> ・全体で前年並み。 <主要な変動要因> ・主に北米の減益により、全体で大幅減益。 ③ ヘルスケア等セグメント ヘルスケア等セグメントの売上高は、味の素アルテア社売却の影響があるも、電子材料の販売好調の影響等により、前期を131億円上回る3,415億円(前期比104.0%)となりました。事業利益は、電子材料の増収効果やバイオファーマサービス&イングリディエンツの増益等により、前期を205億円上回る662億円(前期比145.1%)となりました。 <主要な変動要因> ・バイオファーマサービス&イングリディエンツは、味の素アルテア社売却の影響を除き、全体で大幅増収。  医薬品・食品用アミノ酸は、販売増により増収。  バイオファーマサービス(CDMO)は、味の素アルテア社売却の影響を除き、増収。 ・ファンクショナルマテリアルズ(電子材料等)は、電子材料の販売好調により大幅増収。 ・その他は、全体で減収。 <主要な変動要因> ・バイオファーマサービス&イングリディエンツは、医薬用・食品用アミノ酸、バイオファーマサービス(CDMO)ともに増益となり、全体で大幅増益。 ・ファンクショナルマテリアルズ(電子材料等)は、大幅増収に伴い大幅増益。 ・その他は、戦略的費用の投入等により全体で大幅減益。 ④ その他 その他の事業の売上高は、前期を17億円下回る149億円(前期比89.4%)となり、事業利益は、前期を3億円下回る60億円(前期比95.1%)となりました。 当連結会計年度の連結損益計算書の段階ごとの概況 ① 売上高 売上高は前期を531億円上回る1兆5,837億円(前期比103.5%)となりました。地域別に見ますと、日本では、前期を461億円上回る5,717億円(前期比108.8%)となりました。海外では、前期を69億円上回る1兆119億円(前期比100.7%)となりました。海外の地域別では、アジア、米州及び欧州でそれぞれ4,646億円(前期比105.2%)、3,824億円(前期比92.1%)及び1,649億円(前期比111.4%)となりました。売上高海外比率は63.9%(前期は65.7%)となりました。なお、売上高は販売元の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。 ② 売上原価、販売費、研究開発費及び一般管理費、持分法による損益 売上原価は、売上高の増加に伴い、前期から67億円増加し、9,865億円(前期比100.7%)となりました。売上原価の売上高に対する比率は、1.7ポイント改善し、62.3%となりました。販売費は、主として広告費の増加や為替影響等により、前期から133億円増加し、2,253億円(前期比106.3%)となりました。研究開発費は、前期から11億円増加し、321億円(前期比103.8%)となりました。一般管理費は、従業員給付費用の増加や為替影響等により、前期から117億円増加し、1,666億円(前期比107.6%)となりました。持分法による損益は、81億円の利益(前期は63億円の利益)となりました。 ③ 事業利益 事業利益は、前期を218億円上回る1,811億円(前期比113.7%)となりました。地域別に見ますと、日本では932億円(前期比126.5%)、海外では1,336億円(前期比106.2%)となりました。海外の地域別では、アジア、米州及び欧州でそれぞれ919億円(前期比104.7%)、269億円(前期比105.8%)及び146億円(前期比116.8%)となりました。事業利益海外比率は73.7%(前期は79.0%)となりました。なお、事業利益は販売元の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。 セグメント別の事業利益の詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記7.セグメント情報」をご参照ください。 ④ その他の営業収益(費用) その他の営業収益は、当社の保有する固定資産の一部(本社ビル土地及び建物)を譲渡し、固定資産売却益を計上したこと等により、前期から436億円増加し、485億円(前期比984.3%)となりました。その他の営業費用は、前期にアルテア社におけるのれん及び固定資産の減損損失の計上があったこと等により、前期から199億円減少し、303億円(前期比60.4%)となりました。 ⑤ 営業利益 営業利益は、前期を854億円上回る1,994億円(前期比175.0%)となりました。 ⑥ 金融収益(費用) 金融収益は、前期から2億円増加し、90億円(前期比102.6%)となりました。金融費用は、前期から21億円減少し、123億円(前期比85.4%)となりました。 ⑦ 親会社の所有者に帰属する当期利益 親会社の所有者に帰属する当期利益は前期を644億円上回る1,346億円(前期比191.6%)となり、基本的1株当たり当期利益は138円36銭(前期は69円77銭)となりました。 (5) 当連結会計年度の連結財政状態の分析 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末の1兆7,211億円に対して912億円増加し、1兆8,123億円となりました。これは主として、換算為替の影響による各資産残高の増加に加え、有形固定資産の増加があったことによるものです。 負債合計は、前連結会計年度末の9,078億円に対して602億円増加し、9,680億円となりました。これは主として、仕入債務及びその他の債務の増加があったことによるものです。 資本合計は、前連結会計年度末の8,132億円に対して310億円増加し、8,442億円となりました。自己株式の取得があったことにより減少した一方で、円安の進行に伴う在外営業活動体の換算差額による増加があったこと等によるものです。資本合計から非支配持分を引いた親会社の所有者に帰属する持分は、7,708億円となり、親会社所有者帰属持分比率は42.5%となりました。 セグメントごとの概況は、次のとおりです。 ① 調味料・食品セグメント 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末の6,537億円に対して714億円増加し、7,252億円となりました。 ② 冷凍食品セグメント 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末の2,065億円に対して105億円増加し、2,170億円となりました。 ③ ヘルスケア等セグメント 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末の4,524億円に対して282億円増加し、4,807億円となりました。 (6) キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度の連結キャッシュ・フローの状況 (億円) 2025年3月期   2026年3月期   差額 営業活動によるキャッシュ・フロー   2,098   2,393   294 投資活動によるキャッシュ・フロー   △773   △842   △68 財務活動によるキャッシュ・フロー   △1,376   △2,256   △879 現金及び現金同等物に係る換算差額   △15   123   139 現金及び現金同等物の増減額   △67   △580   △513 現金及び現金同等物の期末残高   1,647   1,066   △580 営業活動によるキャッシュ・フローは、2,393億円の収入(前期は2,098億円の収入)となりました。税引前当期利益が1,961億円であり、減価償却費及び償却費889億円があったものの、法人所得税の支払額393億円があったこと等によるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは、842億円の支出(前期は773億円の支出)となりました。有形固定資産の売却による収入459億円があったものの、有形固定資産の取得による支出964億円があったこと等によるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは、2,256億円の支出(前期は1,376億円の支出)となりました。自己株式の取得による支出1,300億円、配当金の支払額431億円及び社債の償還による支出250億円があったこと等によるものです。 以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、1,066億円となりました。 (7) 当連結会計年度の資金の流動性及び資金の調達、使途 ① 資金の流動性について 当連結会計年度は短期流動性に関し、コミットメントライン、当座貸越枠、コマーシャル・ペーパー発行枠等の調達手段によって十分な手元流動性を確保しております。 また、十分な手元流動性比率の維持に加え、主要取引銀行と締結しているコミットメントラインにより資金の安全性を確保しており、当連結会計年度末のコミットメントラインの未使用額は円貨で2,000億円、外貨で100百万米ドルです。さらに、資金流動性リスク等が発生する可能性のある海外連結子会社に対して、当社が貸付枠を設定し、一時的な資金繰りの支援体制を整備しております。 ② 資金の調達 当連結会計年度の資金調達は、調達コストとリスク分散の観点による直接金融と間接金融のバランス及び長期と短期の資金調達のバランスを勘案し、事業資金に関し、コマーシャル・ペーパー発行等による資金調達活動を行いました。 ③ 資金の使途 当連結会計年度の資金の使途は、主として事業資金であります。 (8) 経営上の目標の達成状況について 経営上の目標の達成状況につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

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出典

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