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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

キッコーマン

KIKKOMAN CORPORATION2801 · Prime · 食料品

しょうゆ世界シェアトップ。国内では食品・飲料・酒類も手がける調味料複合企業。

概要

キッコーマンは、1917年に野田醤油株式会社として創業した、しょうゆを主力とする世界有数の調味料メーカーである。国内醬油シェア約30%を占め、海外売上高比率は約6割に達する。主力のしょうゆに加え、デルモンテブランドのトマト加工品、豆乳飲料、ワイン、みりんなどを手がける。連結従業員数は7,911人(2026年3月期)、本社は千葉県野田市に所在する。2026年3月期の売上収益は7,455億円、営業利益759億円、親会社帰属当期利益616億円である。

国内食品:しょうゆとデルモンテが二本柱

国内食品事業は、しょうゆ部門、つゆ・たれ等の食品部門、豆乳飲料・デルモンテ飲料を含む飲料部門、みりん・ワインの酒類部門から構成される。しょうゆ部門ではキッコーマン食品、北海道キッコーマン、ヒゲタ醤油が製造を担い、「いつでも新鮮」シリーズやペットボトル品を展開。食品部門では日本デルモンテがトマトケチャップ・ジュース等を、キッコーマンフードテックが業務用食材を手がける。飲料部門ではキッコーマンソイフーズが豆乳飲料を中心に販売。酒類部門ではマンズワインがワインを、流山キッコーマンがみりんを生産する。2025年度の国内食品売上は1,601億円(前年比103.8%)、事業利益98.9億円(同115.9%)と増収増益を達成した。国内醬油市場で約3割のシェアを持ち、つゆ類や「ステーキしょうゆ」などの付加価値商品で存在感を示す一方、一部カテゴリーでは原材料高の影響を受けている。

海外:北米・欧州・アジアに広がるしょうゆとデルモンテ

海外食品事業は、しょうゆ部門とデルモンテ部門からなり、売上収益1,735億円(前年比103.8%)、事業利益409.3億円(同102.7%)と好調を維持している。しょうゆ部門では、米国のKIKKOMAN FOODS, INC.が主力工場として機能し、2026年秋には米国第3工場が出荷開始予定。欧州ではKIKKOMAN FOODS EUROPE B.V.がドイツ・フランス・イタリアなどで販売を拡大。アジアではインドネシア・フィリピン・中国で2桁成長を目指す。デルモンテ部門はDEL MONTE ASIA PTE LTDがフルーツ缶詰・コーン製品・トマトケチャップをアジア・オセアニア市場に供給する。海外食品卸売事業ではJFCグループが東洋食品の卸売を展開し、売上は4,329億円。北米・欧州・アジア各地の現地法人が小売・外食向けにアジア食材を供給し、順調に売上を伸ばしている。

その他事業:バイオケミファと物流が支える多角化

その他事業は、医薬品・化成品、不動産賃貸、物流、間接業務提供からなる。キッコーマンバイオケミファ株式会社が臨床診断用酵素・衛生検査薬・ヒアルロン酸等を製造販売し、2025年度は前年を上回る売上を達成した。総武物流株式会社がグループ内外の物流サービスを提供し、キッコーマンビジネスサービスが間接業務を担当する。不動産賃貸もグループ内で行っている。2025年度のその他事業売上は217.7億円(前年比100.9%)、事業利益16.3億円(同138.8%)。収益規模は小さいが、グループ全体の事業リスク分散と安定収益源として機能している。また、グループ全体の経営理念である「消費者本位」「食文化の国際交流」「地球社会への存在意義」に基づき、環境・健康・社会課題への取り組みを推進している。

業界の中での役割は食品・調味料メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
7,455億円
営業利益
759億円
営業利益率
10.2%
純利益
616億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
海外食料品 卸売4,328億円58.1%307億円7.1%
国内食料品 製造・販売1,557億円20.9%99億円6.4%
海外食料品 製造・販売1,495億円20.1%409億円27.4%
国内 その他75億円1.0%16億円21.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01国内食品主力

日本市場向けに、しょうゆ、つゆ・たれ等のしょうゆ関連調味料、デルモンテトマト加工品・缶詰、業務用食材を製造・販売している。主力のしょうゆはキッコーマン食品等が担い、日本デルモンテがトマト加工品を手がける。

主な製品・サービス4
しょうゆ
国内向け醤油の製造・販売。キッコーマン食品、北海道キッコーマン、ヒゲタ醤油が生産。
つゆ・たれ等しょうゆ関連調味料
しょうゆベースの調味料(めんつゆ、焼肉のたれ等)の製造・販売。
デルモンテトマト加工品・缶詰
トマトケチャップ、トマトジュース等のトマト加工品の製造・販売。日本デルモンテが担当。
業務用食材
外食・中食向けの調味料・食材の製造・販売。キッコーマンフードテックが担当。

02海外食品主力

海外市場向けに、しょうゆ及びデルモンテトマト加工品・缶詰を製造・販売している。北米・欧州・アジア・オセアニアに生産拠点を持ち、現地法人が販売。KIKKOMAN FOODS, INC.等が海外しょうゆを、DEL MONTE ASIA PTE LTDがアジア向けデルモンテ製品を手がける。

主な製品・サービス2
しょうゆ(海外)
北米・欧州・アジア等での醤油の製造・販売。現地工場で生産し、各国の販売会社が流通。
デルモンテトマト加工品(海外)
アジア市場向けトマト加工品・缶詰の製造・販売。Del Monte Asia Pte Ltdが生産・販売。

03国内飲料準主力

日本市場向けに、豆乳飲料、野菜果実飲料等を製造・販売している。キッコーマンソイフーズが豆乳飲料を中心に展開。

主な製品・サービス2
豆乳飲料
調整豆乳、豆乳飲料(フレーバー付き)等の製造・販売。キッコーマンソイフーズが生産。
野菜果実飲料
野菜ジュース、果実飲料等の製造・販売。

04海外食品卸売準主力

JFCグループを通じて、東洋食品等の仕入・販売(卸売)を海外で行っている。JFCジャパンが中心となり、北米・欧州・アジア等でアジア食材を小売・飲食店向けに卸売。

主な製品・サービス1
東洋食品(卸売)
しょうゆ、調味料、冷凍食品等のアジア食材を現地の小売・外食向けに仕入れ・販売。JFCグループが各国で展開。

05国内酒類副次

日本市場向けに、みりん、ワイン等の酒類を製造・販売している。マンズワインがワインを、流山キッコーマン等がみりんを生産。

主な製品・サービス2
みりん
本みりん、みりん風調味料の製造・販売。流山キッコーマンが担当。
ワイン
国産ワイン(マンズワインブランド)の製造・販売。マンズワインが生産。

06その他その他

医薬品、化成品、不動産賃貸、物流、間接業務の提供等の事業。キッコーマンバイオケミファが酵素等の化成品・医薬品を、総武物流が物流サービスを、キッコーマンビジネスサービスが間接業務を提供。

主な製品・サービス1
医薬品・化成品
診断薬・試薬、工業用酵素等の製造・販売。キッコーマンバイオケミファが担当。

製品と技術

しょうゆ:発酵・醸造技術とグローバル生産体制

キッコーマンの基幹製品であるしょうゆは、国内ではキッコーマン食品、北海道キッコーマン、ヒゲタ醤油が生産。家庭用の「こいくちしょうゆ」「いつでも新鮮」シリーズ、業務用の大容量品まで幅広くカバーする。海外では米国KIKKOMAN FOODS, INC.、オランダKIKKOMAN FOODS EUROPE B.V.、シンガポールKIKKOMAN (S) PTE. LTD.などが現地生産を行い、北米・欧州・アジア・オセアニアの市場に供給。伝統的な醸造技術をベースに、現地の嗜好に合わせた製品開発も行っている。しょうゆをベースにした照り焼きソースやテリヤキソースも海外で人気が高く、グローバルスタンダードの調味料として浸透している。国内シェア約30%を維持し、2025年度の海外しょうゆ部門は北米・欧州・アジア全ての地域で前年を上回る売上を達成した。

デルモンテトマト加工品:商標権を活かしたアジア展開

1990年に取得したデルモンテ商標の永久専用使用権を基に、日本デルモンテが国内向けトマトケチャップ・トマトジュース・フルーツ缶詰を製造販売する。海外ではDEL MONTE ASIA PTE LTDがアジア・オセアニア地域でフルーツ缶詰、コーン製品、トマトケチャップを展開。タイのSIAM DEL MONTE COMPANY LIMITED、中国の帝門食品(厦門)有限公司などが生産拠点を担う。2025年度のデルモンテ部門売上は前年を上回り、特にアジア市場での需要拡大が寄与した。日本では「デルモンテ トマトジュース」「ピュレフルーツ」等の新製品も投入し、健康志向の消費者に訴求している。同ブランドはキッコーマングループのもう一つのグローバル柱として成長を続けている。

豆乳飲料:健康意識の高まりを追い風に市場を牽引

キッコーマンソイフーズ株式会社が手がける豆乳飲料事業は、国内豆乳市場でトップブランドの地位を確立している。無調整豆乳や調整豆乳に加え、フレーバー付きの豆乳飲料をラインアップ。2025年度は「無調整豆乳」と200ml容量の売上が好調で、社会的な健康意識の高まりを背景に売上を伸ばした。積極的な広告宣伝と店頭販促活動により、豆乳の健康価値を広く認知させる戦略を取る。デルモンテ飲料(トマトジュース等)も同事業に含まれ、一部商品終売の影響はあるものの全体としては堅調。豆乳飲料は今後の国内成長分野として、生産効率向上と収益力改善に注力している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

醤油で世界首位、海外販売比率高く成長持続

キッコーマンは醤油で世界トップシェアを誇り、海外展開を積極的に進める。同業の日清製粉グループは製粉が主力で食品は一部、昭和産業も油脂・飼料中心で調味料専業ではない。キッコーマンは海外売上高比率が高く、海外現地生産とブランド力で安定成長を続ける。売上高は約7,000億円で業界内では中規模だが、営業利益率10%超と収益性は優れている。一方、国内の食習慣変化で和食調味料市場が縮小する中、海外での需要拡大が鍵を握る。

強み

  • グローバルで認知度が高く、海外市場で圧倒的なシェアを獲得
  • 海外生産・販売が売上の過半を占め、為替変動の影響を緩和
  • 営業利益率10%超で、強力なブランド力と高付加価値製品が支える
  • 伝統技術と現代科学を融合、高品質製品を世界に提供

課題

  • 和食離れや人口減で国内醤油需要は減少、新たな需要創出が急務
  • 大豆・小麦など原料費が高騰、価格転嫁が難しい局面もある
  • 日清製粉などが調味料分野で強化、海外でもローカル競合が台頭

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字がキッコーマン

時価総額で並べると、掲載10社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
12914日本たばこ産業14.0兆円20.9倍
22802味の素5.1兆円37.8倍
32503キリンホールディングス2.7兆円12.2倍
47550ゼンショーホールディングス2.0兆円41.6倍
52801キッコーマン1.8兆円27.8倍
62587サントリービバレッジ&フード1.4兆円15.8倍
72269明治ホールディングス1.3兆円34.9倍
82875東洋水産1.2兆円14.8倍
92897日清食品ホールディングス9,011億円19.4倍
102267ヤクルト本社8,855億円19.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

野田醤油として創業した1917年

キッコーマンの起源は1917年12月、千葉県野田町(現野田市)に設立された野田醤油株式会社にある。当時、野田地域では複数の醤油醸造家が集まり、統合による事業拡大を図った。1925年4月には万上味醂株式会社(後の流山キッコーマン)を吸収合併し、みりん事業に進出。1930年8月には関西工場(後の高砂工場)を新設し、関西地区への供給体制を整えた。1949年5月には東京証券取引所に株式を上場し、資本市場から資金調達が可能となった。創業から戦前までの期間に、醤油の大量生産体制と販売網を確立し、国内有数の醤油メーカーとしての基盤を固めた。

キッコーマン醤油に商号変更し海外進出を本格化させた1960年代

1964年10月、社名をキッコーマン醤油株式会社に変更。これに先立ち、1961年には吉幸食品工業(後の日本デルモンテ)を設立しトマト加工品事業に参入。1962年には勝沼洋酒(後のマンズワイン)を設立しワイン事業を開始した。海外展開では、1957年6月にKIKKOMAN INTERNATIONAL INC.(米国)を設立。1972年3月にはKIKKOMAN FOODS, INC.(米国)を設立し、現地生産の体制を整えた。1969年にはJAPAN FOOD CORPORATION(後のJFC INTERNATIONAL INC.)に経営参加し、東洋食品卸売事業にも足場を築いた。この時代に、国内の食品多角化と海外生産販売の両輪を回し始めたことが、後のグローバル調味料メーカーへの転換点となった。

デルモンテ商標の永久専用使用権を取得した1990年

1990年1月、キッコーマンはデルモンテ商標の日本及びアジア・太平洋地域(フィリピンを除く)における永久専用使用権を取得した。これにより、トマトケチャップ・ジュース・フルーツ缶詰等のデルモンテブランド製品を自社で開発・販売できる権利を確保。同年2月には台湾で合弁会社統萬股份有限公司を設立し、アジアでのデルモンテ事業を本格化させた。1996年にはKIKKOMAN FOODS EUROPE B.V.(オランダ)を設立し、欧州での醬油生産拠点を確保。1998年には米国カリフォルニア工場を新設し、北米の供給能力を増強。1990年代は商標権獲得と海外工場投資により、グローバルブランドとしての地位を確立した時期である。

持株会社制への移行と事業再編を進めた2009年以降

2009年10月、キッコーマンは持株会社制に移行し、純粋持株会社としてグループ全体の戦略立案と管理を担う体制へと変わった。2008年には紀文フードケミファの全株式を取得し、翌年名称変更を経てキッコーマンソイフーズ株式会社として豆乳飲料事業を強化。2004年にはヒゲタ醤油に資本参加し、国内醬油市場でのプレゼンスを高めた。2011年4月にはキッコーマンバイオケミファ株式会社を設立し、バイオ事業を独立させた。一方、2006年には焼酎事業をサッポロビールに譲渡、2009年には利根コカ・コーラボトリング株式の一部を譲渡するなど、選択と集中も進めた。この時期、グループ内の事業再編と新規事業育成が並行して行われた。

100周年を迎え新たな成長戦略を描く2017年以降

2017年10月、キッコーマンは創業100周年を迎えた。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場に移行。同月にはキッコーマン食品がキッコーマン飲料を吸収合併し、国内食品事業の効率化を図った。2023年7月には米国子会社COUNTRY LIFE, LLCを譲渡、2024年2月には理研ビタミンとの資本・業務提携を解消し、経営資源の集中を進めている。2025年度からは中期経営計画を策定し、売上成長率年平均5%以上、事業利益率10%以上、ROE12%以上を目標に掲げる。北米第3工場の稼働やアセアンでの2桁成長を見据え、グローバルビジョン2030のもとで持続的成長を目指している。

年表39件を開く

1910年代

  • 1917年12月創業野田醤油株式会社設立

1920年代

  • 1925年4月M&A万上味醂株式会社(現流山キッコーマン株式会社)を吸収合併

1930年代

  • 1930年8月関西工場を新設(1982年10月 高砂工場に名称変更)

1940年代

  • 1949年5月上場東京証券取引所に株式を上場

1950年代

  • 1957年6月創業KIKKOMAN INTERNATIONAL INC.(米国)を設立(2008年4月 KIKKOMAN SALES USA,INC.に商号変更)

1960年代

  • 1961年7月創業吉幸食品工業株式会社を設立(1963年1月 キッコー食品工業株式会社に商号変更、1991年7月 日本デルモンテ株式会社に商号変更)
  • 1961年10月上場大阪証券取引所に株式を上場
  • 1962年2月創業利根飲料株式会社を設立(1963年2月 利根コカ・コーラボトリング株式会社に商号変更)
  • 1962年10月創業勝沼洋酒株式会社を設立(1964年3月 マンズワイン株式会社に商号変更)
  • 1964年10月商号変更当社はキッコーマン醤油株式会社に商号変更
  • 1969年6月商号変更JAPAN FOOD CORPORATION(米国)に経営参加(1978年6月 JFC INTERNATIONAL INC.に商号変更)

1970年代

  • 1970年3月商号変更太平洋貿易株式会社(2013年4月 JFCジャパン株式会社に商号変更)に経営参加
  • 1972年3月創業KIKKOMAN FOODS, INC.(米国)を設立

1980年代

  • 1980年10月商号変更当社はキッコーマン株式会社に商号変更
  • 1983年6月創業KIKKOMAN (S) PTE. LTD.(シンガポール)を設立
  • 1986年8月千歳工場(現北海道キッコーマン株式会社)を新設

1990年代

  • 1990年1月デルモンテ商標の日本及びアジア・太平洋地域(除くフィリピン)の永久専用使用権を取得
  • 1990年2月台湾に現地資本と合弁で統萬股份有限公司(台湾)を設立
  • 1996年4月創業KIKKOMAN FOODS EUROPE B.V.(オランダ)を設立
  • 1998年10月KIKKOMAN FOODS, INC.カリフォルニア工場を新設

2000年代

  • 2000年5月中国に台湾資本と合弁で昆山統万微生物科技有限公司(中国)を設立
  • 2004年3月ヒゲタ醤油株式会社に資本参加 紀文食品グループと資本・業務提携
  • 2005年1月タイに現地資本と合弁でSIAM DEL MONTE COMPANY LIMITED(タイ)を設立
  • 2005年3月米国に現地資本と合弁でCOUNTRY LIFE, LLC(米国)を設立
  • 2006年4月焼酎事業等をサッポロビール株式会社へ譲渡
  • 2008年6月理研ビタミン株式会社と資本・業務提携
  • 2008年8月商号変更株式会社紀文フードケミファの全株式を取得(2009年4月 株式会社フードケミファに商号変更、更に2011年4月 キッコーマンソイフーズ株式会社に商号変更)
  • 2009年3月利根コカ・コーラボトリング株式会社の株式を一部譲渡
  • 2009年10月持株会社制に移行

2010年代

  • 2011年4月創業キッコーマンバイオケミファ株式会社を設立
  • 2012年4月創業埼玉キッコーマン株式会社を設立
  • 2013年7月創業キッコーマンデイリー株式会社を設立(2016年4月 キッコーマン飲料株式会社に吸収合併)
  • 2013年10月創業日本デルモンテアグリ株式会社を設立
  • 2014年4月創業亀甲万(上海)貿易有限公司を設立
  • 2017年10月創業キッコーマン創立100周年

2020年代

  • 2022年4月M&Aキッコーマン食品株式会社が、キッコーマン飲料株式会社を吸収合併
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のプライム市場に移行
  • 2023年7月COUNTRY LIFE, LLC(米国)を譲渡
  • 2024年2月理研ビタミン株式会社との資本・業務提携解消

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上成長率(為替差除き)年平均2027年度まで5%以上
  • 事業利益率2027年度まで10%以上
  • ROE2027年度まで12%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グローバルNo.1戦略の推進

    しょうゆをグローバルスタンダード調味料にすべく、主要市場の深耕と新規市場開拓を進める。北米では2026年秋に第3工場稼働開始、欧州で需要創造とシェア拡大、アジアでは国別マーケティングでASEAN2桁成長を目指す。南米・インド・アフリカ開拓も推進。

  2. 02

    収益力向上と成長軌道への回帰

    国内事業ではIT・デジタル技術を活用し高付加価値化・生産性向上を図る。しょうゆ関連調味料カテゴリーでNo.1ブランドとして市場存在感を示し、豆乳でもNo.1として需要創造と収益力向上を進める。

  3. 03

    経営資源の有効活用と新事業創出

    発酵・醸造技術、人財・情報・キャッシュフローを活用し、DX・研究開発・新規事業への投資を推進。営業キャッシュフローを成長分野投資と株主還元に振り向け、企業価値向上を図る。

  4. 04

    社会課題解決と事業機会の創出

    「地球環境」「食と健康」「人と社会」を重要分野とし、事業活動を通じた社会課題解決に貢献。同時に社会課題解決の中から事業機会を見出し、企業の社会的責任を果たす。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で7,911人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は821万円で、9期前と比べて+3.0%平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は13.4年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月6,771
2018年3月7,105
2019年3月79743.214.27,100
2020年3月79642.813.87,376
2021年3月77743.613.47,645
2022年3月78743.513.57,686
2023年3月79043.413.47,775
2024年3月82043.614.17,521
2025年3月82343.514.27,716955
2026年3月82143.113.47,911959

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率13.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社42(国内 19 / 海外 23) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
ウィスコンシン州 ジェファーソン工場 — WISCONSIN, U.S.A.480億円
海外 食料品製造・販売
ウィスコンシン州 ウォルワース本社工場 — WISCONSIN, U.S.A.273億円
海外 食料品製造・販売
オランダ工場 — NETHERLANDS201億円
海外 食料品製造・販売
キッコーマンフードテック㈱ 貸与 — 千葉県野田市159億円
国内 食料品製造・販売
本社及びロサンゼルス倉庫 — LOSANGELES,U.S.A135億円
海外 食料品卸売
野田工場 — 千葉県野田市117億円
国内 食料品製造・販売
ハワイ倉庫 — HAWAII,U.S.A9,602百万円
海外 食料品卸売
茨城工場 — 茨城県猿島郡6,202百万円
国内 食料品製造・販売
研究開発本部 — 千葉県野田市5,428百万円
全社
埼玉工場 — 埼玉県狭山市5,271百万円
国内 食料品製造・販売
ほか24件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    キッコーマン食品㈱ ※1
    千葉県 野田市
    議決権100.0%
  • 国内
    キッコーマンビジネスサービス㈱
    千葉県 野田市
    議決権100.0%
  • 国内
    キッコーマンバイオケミファ㈱
    千葉県 野田市
    議決権100.0%
  • 国内
    日本デルモンテ㈱
    群馬県 沼田市
    議決権100.0%
  • 国内
    マンズワイン㈱
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    JFCジャパン㈱
    東京都 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    キッコーマンフードテック㈱
    千葉県 野田市
    議決権100.0%
  • 国内
    北海道キッコーマン㈱
    北海道 千歳市
    議決権100.0%
  • 国内
    流山キッコーマン㈱
    千葉県 流山市
    議決権100.0%
  • 国内
    埼玉キッコーマン㈱
    埼玉県 久喜市
    議決権100.0%
  • 国内
    テラヴェール㈱
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    宝醤油㈱
    東京都 中央区
    議決権56.1%
残りのグループ会社30社を開く
  • キッコーマンソイフーズ㈱ ※1東京都 港区100%
  • 日本デルモンテアグリ㈱東京都 港区100%
  • 総武物流㈱千葉県 野田市100%
  • ㈱総武サービスセンター千葉県 野田市100%
  • KIKKOMAN FOODS, INC. (K F I) ※1Wisconsin U.S.A.100%
  • KIKKOMAN SALES USA, INC. (K S U)※1California U.S.A.100%
  • JFC INTER- NATIONAL INC. (J F C)※1California U.S.A.100%
  • JFC INTERNATION-AL (CANADA) INC. (J F C I)Ontario Canada100%
  • KIKKOMAN FOODS EUROPE B.V. (K F E) ※1Sappemeer Nether- lands100%
  • KIKKOMAN TRADING EUROPE GmbH (K T E)Düsseldorf Germany100%
  • JFC INTER- NATIONAL (EUROPE) GmbH (JFCEU)Düsseldorf Germany100%
  • JFC DEUTSCHLAND GmbH (JFCDE)Düsseldorf Germany100%
  • JFC (UK) LIMITED (JFCUK)Hayes United Kingdom100%
  • JFC FRANCE S.A.R.L. (JFCF)Beauchamp France100%
  • KIKKOMAN (S) PTE. LTD. (K S P)Senoko Singapore100%
  • KIKKOMAN TRADING ASIA PTE LTD (K T A)North Bridge Singapore100%
  • PT. KIKKOMAN AKUFOOD INDONESIA (K A I D)Bekasi Indonesia70%
  • DEL MONTE ASIA PTE LTD (D M A)North Bridge Singapore100%
  • SIAM DEL MONTE COMPANY LIMITED (S D M) ※1Bangkok Thailand99%
  • KIKKOMAN AUSTRALIA PTY. LIMITED (K A P)North Sydney Australia100%
  • JFC HONG KONG LIMITED (JFCHK)Tsuen Wan Hong Kong100%
  • JFC AUSTRALIA CO PTY LTD (JFCAUST)Lane Cove Australia100%
  • JFC (S) PTE. LTD. (JFCSG)Toh Guan Singapore100%
  • 亀甲万(上海)貿易有限公司(K S T)中国 上海市100%
  • 昆山統万微生物科技有限公司(K P K I)※1中国江蘇省 昆山市50%
  • 統万珍極食品有限公司(P K Z)※1中国河北省 石家庄市50%
  • 統萬股份有限公司(P K I)台湾 台南市50%
  • 他15社
  • ヒゲタ醤油㈱東京都 中央区28%
  • ㈱紀文フレッシュシステム東京都 大田区15%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    令和2年度新型コロナウイルス感染症患者等入院受入医療機関緊急支援事業補助金
    厚生労働省 · 2021-03-23
    3,150万円
  • 補助金
    令和3年度(令和2年度からの繰越分)インフルエンザ流行期における発熱外来診療体制確保支援補助金(インフルエンザ流行期に備えた発熱患者の外来診療・検査体制確保事業実施医療機関支援事業)
    厚生労働省 · 2023-03-07
    2,209万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は7,455億円営業利益759億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.1%、利益が+3.0%。

売上高
+5.1%
7,455億円
営業利益
+3.0%
759億円
純利益
-0.2%
616億円
営業利益率
10.2%
前期比 -0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高7,991億円7,455億円
営業利益788億円759億円
純利益613億円616億円
1株あたり配当¥25¥25

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2,020億円、営業利益は246億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+27.4%、営業利益は+82.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,52573
2024年1Q1,5851358.5106
2024年2Q1,64220012.2182
2024年3Q1,72219811.5167
2024年4Q1,659109
2025年2Q3,55642011.8348
2025年4Q3,5343179.0269
2026年2Q3,58639611.0313
2026年4Q3,8693639.4303
2027年1Q2,02024612.2190

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3,002億円から7,455億円へ2.5倍に増えた。直近期の営業利益率は10.2%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
キッコーマンデイリー株式会社を設立(2016年4月 キッコーマン飲料株式会社に吸収合併)
2013年3月3,002187110
亀甲万(上海)貿易有限公司を設立
2014年3月3,432227126
2015年3月3,713244154
2016年3月4,084310200
キッコーマン創立100周年 / この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2017年3月4,022320238
2018年3月4,306360238
2019年3月4,536379260
2020年3月4,396378268
2021年3月4,394432312
キッコーマン食品株式会社が、キッコーマン飲料株式会社を吸収合併
2022年3月5,164542389
2023年3月6,189608437
2024年3月6,608756564
2025年3月7,09073783810.4617
2026年3月7,45575984110.2616

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高7,455億円のうち、営業利益として残るのは759億円10.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は616億円、売上の8.3%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.1%4,929億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.2%1,731億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.2%759億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
33.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+6.1pt
10.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.1pt
8.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.2pt
11.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが905億円、投資CFが−432億円で、差し引きのフリーCFは473億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,118億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月247−157−29390278
2014年3月257−85−216172254
2015年3月317−50−216267324
2016年3月377−159−178218352
2017年3月261132−304393442
2018年3月376−146−440230228
2019年3月370−257−70113273
2020年3月420−288−114132281
2021年3月572−169−154403557
2022年3月521−161−179360792
2023年3月592−266−204326993
2024年3月808−430−3143781,192
2025年3月740−385−4613551,062
2026年3月905−432−5314731,118

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は7,517億円。このうち返さなくてよい自己資本が5,609億円で、自己資本比率は74.6%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3,3711,8751,49655.2
2014年3月3,4912,1041,38759.9
2015年3月3,7882,3841,40462.4
2016年3月3,6572,2571,40061.2
2017年3月3,6122,4441,16866.4
2018年3月3,4392,53390672.1
2019年3月3,9022,6431,25967.7
2020年3月3,9872,7231,26468.3
2021年3月4,3853,0811,30470.3
2022年3月5,0313,5781,45371.1
2023年3月5,6644,1051,55972.5
2024年3月6,6794,9141,76573.6
2025年3月6,7945,0851,63474.8
2026年3月7,5175,6091,82874.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,118億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4,503億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,828億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
90
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率123社中13位あたり、逆に低いのは配当利回り123社中98位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.5%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
10.2%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.6%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.2%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.4%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,832.5で、1年前と比べて+43.7%過去52週の値幅のなかでは95%の位置にある。

¥1,832.5+0.3%1ヶ月+16.2%1年+43.7%時価総額1.8兆円
過去52週の値幅
安値¥1,202高値¥1,867.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)27.8倍
PER (会社予想)27.7倍
PBR2.96倍
配当利回り1.36%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1ヶ月で+14.49%と大きく上昇。25日線(1705.58円)を上回り、75日線(1582.39円)からも乖離拡大。52週高値1867.5円に接近し、現在1837.5円と高値圏。出来高は8月6日に1178万株と急増し、買いが集中。RSIは73.4と過熱感があるが、上昇トレンドは強く、高値更新が視野に入る。ただし、急ピッチな上昇の反動には注意。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 38/100)

PERは実績27.84倍、予想27.8倍で、業界平均28.53倍とほぼ同水準。PBRは2.97倍と平均1.63倍を大きく上回る。ROEは11.5%と高く収益性は良好。配当利回りは1.36%と平均2.23%を下回り、配当性向は48.96%と高い。業績は安定しており、増収増益傾向。ただし、PBRの高さと低い利回りが割高感。高ROEを考慮しても、バリュエーションはやや割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)27.8倍28.6倍
PER (予想)27.7倍
PBR2.96倍1.63倍
ROE11.5%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

海外での和食ブームを背景にしょうゆ需要が拡大しており、同社は増収増益が続く。強気派は、海外売上比率の高さと成長市場でのプレゼンス、デルモンテなどの多角化による相乗効果を評価する。弱気派は、海外依存による為替リスク、国内市場の縮小、原材料高で利益率が伸び悩む可能性を指摘。焦点は、海外での価格競争力と為替影響を除いた売上成長の持続性。

プラスに働く材料7
  • 海外需要の拡大

    和食人気でしょうゆの海外需要が増加、特に北米とアジアが牽引。

  • 多角化で収益基盤強化

    デルモンテや中国事業などが売上高と利益の多様化に貢献。

  • ブランド力で値上げ可能

    強いブランドによりコスト上昇を価格転嫁しやすい。

  • 売上高7,455億円と前期比5.1%増収通年影響

    売上高は前期7,090億円から365億円増加

  • 営業利益759億円と前期比3%の増益決算発表後影響

    営業利益は737億円から759億円へ22億円増加

  • 純利益616億円と高水準維持通年影響

    純利益は617億円から616億円とほぼ横ばいで、高収益を継続

  • ROE11.5%と収益性の高さ通年影響

    ROE11.5%は高水準で、株主資本を効率的に活用

マイナスに働く材料7
  • 為替変動リスク

    海外売上比率が高いため、円高が収益を圧迫する。

  • 国内市場縮小

    国内のしょうゆ市場は減少が続き、成長の限界がある。

  • 原材料高の影響

    小麦や大豆など原料価格の上昇が利益率を低下させる。

  • 営業利益率10.18%と前期比0.21ポイント低下通年影響

    営業利益率は10.39%から10.18%へ低下

  • 純利益は616億円と前期比1億円減決算発表後影響

    純利益は617億円から616億円へ減少

  • 予想PER26.6倍と高水準、成長鈍化なら調整通年影響

    予想PER26.6倍と実績26.67倍は同水準で、割高感がある

  • 配当利回り1.42%と低い株主還元通年影響

    配当利回り1.42%は低く、利回り目的の買いは期待薄

次の決算で確かめる点
海外売上高成長率
海外需要が成長の鍵を握るため、現地通貨での伸びが重要。
為替の影響
円相場が業績に与える影響を測るため。
営業利益率
コスト管理と価格転嫁の効果を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり25で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.36%。

年間配当
¥25
1株あたり
配当利回り
1.36%
いまの株価に対して
配当性向
49.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月7320.4
2018年3月814.791.2
2019年3月85.181.9
2020年3月82.498.5
2021年3月97.189.5
2022年3月1235.677.0
2023年3月1627.9101.0
2024年3月2133.360.8
2025年3月2520.249.1
2026年3月250.049.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥25

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ152,907人。区分でいちばん多いのは金融機関36.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が60.9%を占め、残る39.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関41.740.837.936.037.436.8
事業法人25.425.325.224.724.624.1
個人・その他15.715.315.915.617.920.6
外国法人16.317.719.721.418.517.4
自己株式1.01.21.21.82.74.3
証券会社0.90.91.32.21.71.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)18.04
02㈱日本カストディ銀行(信託口)7.87
03㈱千秋社3.47
04㈱茂木佐3.17
05明治安田生命保険(相)(常任代理人 ㈱日本カストディ銀行)2.56
06㈱引高2.47
07㈲くしがた2.15
08㈱丸仁ホールディングス2.00
09(公財)野田産業科学研究所1.92
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)1.85

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+20%、1株純資産は14期で−35%。直近期のROEは11.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月559326.330.2133.9
2014年3月631,0466.431.060.9
2015年3月781,2116.948.863.4
2016年3月1031,1608.736.0143.8
2017年3月1231,24310.327.0320.4
2018年3月1241,2929.834.691.2
2019年3月1351,37710.140.181.9
2020年3月2828410.033.098.5
2021年3月3232110.740.689.5
2022年3月4137411.740.177.0
2023年3月4642911.429.5101.0
2024年3月5951612.533.360.8
2025年3月6554012.322.249.1
2026年3月6660511.521.749.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2026/3期の役員報酬は総額910百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
茂木友三郎取締役 名誉会長 取締役会議長914,903,000
堀切功章代表取締役 会長753,742,000
中野祥三郎代表取締役 社長 CEO691,590,000
茂木修代表取締役 専務執行役員 国際事業本部長59596,000
島田政直取締役 専務執行役員7685,000
松山旭取締役 常務執行役員 研究開発本部長6963,000
福井俊彦取締役9025,000
井口武雄取締役8442,000
飯野正子取締役823,000
杉山晋輔取締役73
遠藤信博取締役727,000
アーサーM.ミッチェル取締役79
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢保有株数
国谷裕子取締役69
森孝一常勤監査役7160,000
深澤晴彦常勤監査役64
梶川融監査役74
宮崎裕子監査役75
神部健一60
辻亮平取締役 常務執行役員6512,000
永田高士監査役68

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)14406354568249
監査役510010020
社外取締役7881110014
社外監査役328289

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,672字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(キッコーマン㈱)、子会社54社及び関連会社2社により構成されております。当社は、持株会社として主に、グループ戦略の立案、事業会社の統括管理を行っております。当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけは次のとおりであります。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 また、次の4部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 事業区分   主な事業内容   主要な会社 国内 食料品製造・販売   しょうゆ 国内におけるしょうゆの製造・販売   キッコーマン食品㈱ 北海道キッコーマン㈱ ヒゲタ醤油㈱ 食品 つゆ・たれ等しょうゆ関連調味料、デルモンテトマト加工品・缶詰、 業務用食材の製造・販売   日本デルモンテ㈱ キッコーマンフードテック㈱ 埼玉キッコーマン㈱ 宝醤油㈱ 日本デルモンテアグリ㈱ 飲料 豆乳飲料、野菜果実飲料等の製造・販売   キッコーマンソイフーズ㈱ 酒類 みりん、ワイン等の製造・販売   マンズワイン㈱ 流山キッコーマン㈱ テラヴェール㈱ 国内 その他   医薬品、化成品、不動産賃貸、物流、間接業務の提供   キッコーマンビジネスサービス㈱ キッコーマンバイオケミファ㈱ 総武物流㈱ ㈱総武サービスセンター ㈱紀文フレッシュシステム 海外 食料品製造・販売   しょうゆ 海外におけるしょうゆの製造・販売   KIKKOMAN FOODS, INC. KIKKOMAN SALES USA, INC. KIKKOMAN FOODS EUROPE B.V. KIKKOMAN TRADING EUROPE GmbH KIKKOMAN (S) PTE. LTD. KIKKOMAN TRADING ASIA PTE LTD PT. KIKKOMAN AKUFOOD INDONESIA KTA-GLOBO CO.,LTD. KTA (THAILAND) CO.,LTD. KIKKOMAN AUSTRALIA PTY. LIMITED 亀甲万(上海)貿易有限公司 昆山統万微生物科技有限公司 統万珍極食品有限公司 統萬股份有限公司 デルモンテ デルモンテトマト加工品・缶詰の製造・販売   DEL MONTE ASIA PTE LTD 帝門食品(厦門)有限公司 帝門(広州)貿易有限公司 SIAM DEL MONTE COMPANY LIMITED 事業区分   主な事業内容   主要な会社 海外 食料品卸売   東洋食品等の仕入・販売   JFCジャパン㈱ JFC INTERNATIONAL INC. HAPI PRODUCTS, INC. JFC DE MEXICO, S.A.DE C.V. PACIFIC MARKETING ALLIANCE, INC. PMAI INTERNATIONAL (CANADA) INC. JFC INTERNATIONAL(CANADA)INC. JFC INTERNATIONAL(EUROPE)GmbH JFC DEUTSCHLAND GmbH JFC(UK)LIMITED JFC FRANCE S.A.R.L. JFC HOLLAND B.V. JFC ITALIA S.r.l. JFC NORDEN (SWEDEN) AB MIKI JFC AS JFC HONG KONG LIMITED JFC AUSTRALIA CO PTY LTD JFC NEW ZEALAND LIMITED 台北捷福興亜細亜股份有限公司 JFC (S) PTE. LTD. JFC MALAYSIA SDN.BHD. (事業系統図)
経営方針・対処すべき課題2,071字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)会社の経営の基本方針 「経営理念」と「事業領域」 当社グループの経営理念は、次のとおりであります。 私たちキッコーマングループは、 1.「消費者本位」を基本理念とする 2.食文化の国際交流をすすめる 3.地球社会にとって存在意義のある企業をめざす 企業の存続と繁栄は、消費者の皆様にご満足いただいて初めて実現するものと考えております。この認識のもとに当社グループは、消費者の皆様の声に耳を傾けるとともに、市場を洞察し、消費者の皆様にとって価値のある商品・サービスの提案を行ってまいります。 また、食品企業としての基本的使命は、安全で高品質の商品を適正な価格で安定的に供給することであると考えており、こうした基本の実践を着実に積み重ねてまいります。 当社グループの事業領域は、次のとおりであります。 1.食品の製造と販売 2.「食と健康」に関わる商品とサービスの提供 をグローバルに展開する (2)中長期的な経営戦略 当社グループでは、グループの将来ビジョン「グローバルビジョン2030」を策定しております。これは、2030年に向けて、キッコーマングループが「新しい価値創造への挑戦」を行うための、「目指す姿」と「2030年への挑戦」を定めたものです。 [目指す姿] 1.キッコーマンしょうゆをグローバル・スタンダードの調味料にする 2.世界中で新しいおいしさを創造し、より豊かで健康的な食生活に貢献する 3.キッコーマンらしい活動を通じて、地球社会における存在意義をさらに高めていく   [2030年への挑戦] 1.No.1バリューの提供 ・グローバルNo.1戦略 ・エリアNo.1戦略 ・新たな事業の創出 2.経営資源の活用 ・発酵・醸造技術 ・人財・情報・キャッシュ・フロー ※ 詳細は、次のURLからご覧いただくことができます。 https://www.kikkoman.com/jp/corporate/management/vision2030.html (3)目標とする経営指標 当社グループは、2025年度を初年度とし、2027年度を最終年度とする中期経営計画を定めております。 <連結業績目標> ・売上成長率(為替差除き)年平均5%以上 ・事業利益率 10%以上 ・ROE 12%以上 <キッコーマングループ中期経営計画 重点課題> ・成長の継続と収益力の維持・向上 ・将来に向けた経営資源の活用 ・事業活動を通じた社会課題解決 ※ 詳細は、次のURLからご覧いただくことができます。 https://www.kikkoman.com/jp/ir/lib/managementplan.html (4)当面の対処すべき課題の内容及び対処方針等 海外については、しょうゆ部門は引き続き、主要市場の深耕と新規市場の開拓を進め、さらなる成長を果たしてまいります。 北米では、2026年秋から、米国第3工場が出荷を開始する予定であり、供給体制の整備と需要への対応により、安定成長を続けてまいります。欧州では、更なる需要の創造と市場シェアの拡大を目指し、中長期的な成長に向けて取り組んでまいります。アジアでは、国や地域に合ったマーケティング施策を展開し、より一層の浸透と拡売により、アセアンにおいては2桁成長を果たしてまいります。さらに、南米やインド、アフリカ地域の開拓を進めてまいります。 東洋食品卸売事業では、これまで市場環境の変化に適切に対応することで順調に成長してきましたが、今後も、業務用市場と家庭用市場とのバランスの良い事業構造の構築や、物流基盤・人員・調達力・自社ブランド商品開発力の強化を進め、事業の推進力を高めてまいります。 国内については、収益力向上と成長軌道への回帰のための取り組みを進めてまいります。ITやデジタルなどの技術も活用することにより、お客様への提供価値を高め、高付加価値化や生産性向上を図ってまいります。しょうゆやつゆ類、たれ類、うちのごはんなどのしょうゆ関連調味料を合わせたカテゴリーのNo.1ブランドとして、市場に存在感を示してまいります。豆乳においては、No.1ブランドとして需要を創造し市場をけん引するとともに、生産効率及び収益力を向上させてまいります。 財務上では、営業キャッシュ・フローを活用し、成長分野や既存事業強化のための投資を含め、DX・人財・研究開発・社会課題への対応・新規事業など、企業価値向上のための投資とともに株主還元も行ってまいります。そして、利益率の改善を第一に、資産効率、資本効率をあげることで、ROE向上に取り組んでまいります。 当社グループは、事業活動を通じて社会課題の解決に貢献するとともに、社会課題を解決する中で事業機会を見つけていくことにより企業の社会的責任を果たしていきたいと考えております。そのために「地球環境」「食と健康」「人と社会」の3つを重要分野と定め、取り組みを進めております。
事業等のリスク4,482字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループでは、リスクマネジメントに関する基本方針や管理体制を定める「キッコーマングループリスクマネジメント規程」に基づき、グループ全体のリスクマネジメントを推進しております。CEOが議長を務めるグループ経営会議でグループのリスクについて分析・検討を定期的に行っており、リスクの評価と選定については、社内外の経営環境の変化を幅広く捉え今後リスクとなり得る事案を洗い出し、影響度と発生可能性の2つの視点から重要度を評価することで、優先順位をつけ、リスクへの対応を図っております。また、これら対応すべきリスクとその評価及び対応策等を、適宜CEOが取締役会に報告しております。 また、食品企業としての基本機能である、商品の安定供給と安全性の確保に関するリスクに対しては、それぞれ委員会を設けております。商品の安定供給については、危機管理委員会を設置し、事故・災害等のグループに影響を及ぼす危機発生時に適切かつ迅速に対処を行っております。商品の安全性については、キッコーマングループ品質方針を定め、グループ主要製造会社に品質保証担当部門を設置するとともに、グループ横断の委員で構成される品質保証委員会を開催し、安全性、法令の遵守、社会的公正性の確保を図っております。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。これらのうち、本年度の評価において、影響度と発生可能性を勘案して重要度「大」と評価したリスクは、(1)「社会経済環境」に関するリスクについては、「自然災害等」、「原材料市況の変動」、「社会的・経済的混乱」、(2)「事業環境」に関するリスクについては、「競争環境の変化」、「サステナビリティ」、(3)「事業運営」に関するリスクについては、「情報システム及び情報セキュリティ」、「人財」であります。ただし、以下の内容はすべてのリスクを網羅したものではなく、記載された項目以外のリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。 なお、本項に記載の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月19日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1)「社会経済環境」に関するリスク ① 自然災害等 当社グループは、日本、米州、欧州、アジアにおいて、現地生産を基本に生産拠点を各地に設置しております。各拠点において、地震、台風、干ばつ、集中豪雨等の自然災害、大規模な事故等の不測の事態に備えた事業継続計画(BCP)を策定しており、適宜、訓練及び見直しを行っております。災害等発生時には、BCPに基づき定めた緊急時対応及び復旧対応を速やかに行うことで被害の軽減を図ります。しかしながら、生産の停止、またはサプライチェーンの分断等の予想を超えた事態が発生した場合には、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 原材料市況の変動 当社グループは、主力製品のしょうゆや豆乳等に使用される大豆、小麦等の国際商品市況、及び原油価格の変動等の影響を予算立案の際に織り込み、月次単位で影響額の把握・対応を行っております。中期経営計画についても、原材料やユーティリティの価格影響を検討し、計画を策定しております。しかしながら、地政学リスク等の影響により、それらの前提を越えた価格の高騰や、異常気象、冷夏、暖冬等の気候変動による生産量不足等が生じた場合、代替方策の検討等の企業努力を行うことは当然のこと、必要に応じて価格を見直し、リスク影響の軽減を図りますが、一定期間、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 社会的・経済的混乱 当社グループは、長期ビジョンである「グローバルビジョン2030」に基づき、日本、米州、欧州、アジア等、グローバルな事業展開を行っており、地域経済の変動に対するリスクの分散を図っております。また、各地域においても一定の現地調達割合を確保し、地域間の供給応援体制の整備を行うこと等により、リスク低減を図っております。しかしながら、政治動向及び展開地域における政変、テロ、軍事的衝突、疫病の世界的な流行等の発生等により、急激な市場環境の変化、あるいは社会や経済に大きな混乱が生じた場合、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)「事業環境」に関するリスク ① 競争環境の変化 当社グループは、社会、消費者、競合等の動向を捉えた上で、中長期の経営計画を策定しております。また、研究開発体制の整備及び全社的なDXの取り組みを進める等、技術革新や商品開発・マーケティングの強化、生産性向上を図り、競合との差異化に努めております。しかしながら、中期的な消費者の価値観や嗜好の変化、新たな競争相手の出現、競合品の飛躍的な品質の向上、情報技術の革新等による急激な環境変化が起こった場合、当社グループの提供する商品及びサービスに対する需要が低下し、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② サステナビリティ 当社グループは、「地球環境」「食と健康」「人と社会」の3つを重要な社会課題分野として特定し、事業活動を通じた社会課題の解決と事業機会の創出の両立を、企業価値向上の核と位置づけております。これらの取り組みについては「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方と取組」をご参照ください。 しかしながら、社会課題への国際的な関心が高まる中で、国際的な規制・基準・社会的要請等への対応が十分でなかった場合、またはサプライチェーンにおける環境・人権課題への対応の遅れにより、当社グループのブランド毀損・取引制限・規制上のペナルティ等が生じることにより、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)「事業運営」に関するリスク ① コンプライアンス a.コンプライアンス 当社グループは、国内において食品衛生法、製造物責任法、独占禁止法等の法的規制を受けております。また、事業を展開する各国において、当該国の法的規制を受けております。当社グループは、行動規範を定め、法令遵守のための研修等による周知・徹底を図るとともに、各業務のプロセスにおける内部統制の整備・運用を行っております。また、企業は社会の公器との認識のもと法令のみならず社会規範やマナーを守るとともに、さまざまなステークホルダーの信頼と期待に応える企業活動を今後も継続してまいります。しかしながら、法規制の変更、強化等により、従来の取引形態、製品規格等の継続が難しくなった場合、あるいは法令等の違反や社会的要請に反した行動が発生し社会からの信頼を毀損した場合には、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 b.知的財産権・著作権侵害 当社グループは、事業戦略や研究開発戦略と連動した知的財産戦略により、グループ内で開発した技術については、必要に応じて、特許権、実用新案権、商標権等の産業財産権を取得しております。これらは経営上多くのメリットがある重要な経営資源であり、戦略的に特許出願や権利化を行うことで、中長期的な競争力の維持・向上を図っております。また、製品の製造法に関して他社の特許に抵触しないかの確認を含め、専門部門による管理を徹底しております。しかしながら、他社が類似するもの、若しくは当社グループより優れた技術を開発した場合や、他社との間で知的財産権侵害に関する紛争等が生じた場合には、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 情報システム及び情報セキュリティ 当社グループは、AI、データ、人財それぞれの基盤を整え、DXを推進することで、業務革新やビジネスモデルの変革を進め、生産性及び企業価値向上に努めております。また、開発・生産・物流・販売等の業務を担うシステムや、グループ経営及び法人・個人に関する重要情報を保持しており、保守・保全の対策を講じるとともに、情報管理体制や情報セキュリティ体制の強化に努めております。しかしながら、デジタルやAIの活用の遅れにより環境変化に対応できない場合や、停電、災害、ソフトウェアや機器の欠陥、コンピュータウイルスの感染、不正アクセス等予想の範囲を超える出来事により、システム障害や情報漏洩、改ざん等の被害が発生した場合には、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 食の安全性 当社グループでは、安全で高品質の商品を安定的に供給することを基本的な使命と考え、品質方針を定め、品質保証体制及び品質管理体制を強化し取り組んでおります。今後も消費者の健康志向や食への安心・安全意識が高まる中、これらの取り組みが当社グループの信頼性向上につながるよう、努めてまいります。しかしながら、偶発的な事由によるものを含めて製品事故が発生し、当社グループの取り組みの範囲を超えた事象が発生した場合には、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 人財 当社グループでは、設備投資や業務効率化等により労働生産性向上を図るとともに、各国及び各職種において高度な専門性を有した人財の確保・育成に努めております。そして、多様な価値観を持った人財が、互いに認め合い、切磋琢磨できるような環境を整備することで、革新的な発想と挑戦していく風土を醸成し、お客さまへの提供価値向上につなげてまいります。しかしながら、労働人口の減少や人件費の高騰等により、必要とする人財の確保ができない場合には、業務の遂行及び事業展開に支障をきたし、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 財務 a.為替変動 当社グループは、グローバル展開を進める中で、為替変動等のリスクを織り込み、中期経営計画、予算、業績予想等を作成しております。また、為替感応度分析等を行い、当社グループの為替予約に関する方針を定め、先物為替予約等によりリスクヘッジを行っており、こうした対応力をさらに強化することで、為替変動の影響を抑制することが可能となります。しかしながら、予想の範囲を超える為替変動により外貨建てで調達している原材料及び商品の急激な高騰や、海外子会社の経営成績における円換算額の表面上の減少等が生じた場合には、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 b.減損会計 当社グループは、積極的な投資活動により、既存事業の強化や新規事業の創出等につなげ、当社グループとしての持続的成長を目指しております。新規事業、設備投資、M&A等のうち一定水準以上の投資を行う場合は、意思決定ガイドラインに基づき、投資対効果等の検討を踏まえた上で取締役会決議としております。しかしながら、当該案件の意思決定時に期待していた収益や効果が実現できない場合には、減損会計の適用を受けることになり、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)10,316字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループは、IFRS会計基準を適用しており、事業の恒常的な業績や将来の見通しを把握する利益指標として「事業利益」を導入しております。当該「事業利益」は、売上収益から売上原価並びに販売費及び一般管理費を控除した段階利益です。 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、一部の地域において弱さがみられるものの、緩やかな持ち直しが続いています。ただし、中東情勢を始め不透明感が高まっています。 そのような状況の中で、当社グループの売上は、国内については、食料品製造・販売事業全体で前年同期を上回りました。海外については、食料品製造・販売及び食料品卸売事業ともに、前年同期の売上を上回りました。 この結果、当連結会計年度の連結グループの売上収益は7,455億3千9百万円(前年同期比105.2%)、事業利益は795億1千2百万円(前年同期比102.9%)、営業利益は759億4千万円(前年同期比103.0%)、税引前利益は840億6千9百万円(前年同期比100.4%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は616億1千5百万円(前年同期比99.9%)となりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ722億4千5百万円増加し、7,516億6千万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ194億5千3百万円増加し、1,828億1千8百万円となりました。 当連結会計年度末の資本合計は、前連結会計年度末に比べ527億9千1百万円増加し、5,688億4千1百万円となりました。 b.経営成績 <セグメントの業績の概要> セグメントの業績の概要は次のとおりであります。 国内における売上の概要は次のとおりであります。 (国内 食料品製造・販売事業) 当事業は、しょうゆ部門、つゆ・たれ・デルモンテ調味料等の食品部門、豆乳飲料・デルモンテ飲料等の飲料部門、みりん・ワイン等の酒類部門からなり、国内において当該商品の製造・販売を手がけております。各部門の売上の概要は次のとおりであります。 ■しょうゆ部門 しょうゆは、家庭用分野では、テレビ宣伝を中心とした商品の付加価値を伝えるマーケティング施策等を継続することにより、「いつでも新鮮」シリーズは前年同期を上回りましたが、「こいくちしょうゆ」などのペットボトル品は前年同期を下回り、その結果、家庭用分野全体として前年同期並みとなりました。加工・業務用分野は、前年同期を下回りました。この結果、部門全体としては前年同期並みとなりました。 ■食品部門 つゆ類は、全体として前年同期を上回りました。たれ類は、市場環境が厳しい中、「ステーキしょうゆ」は好調に推移しましたが、全体として前年同期を下回りました。「うちのごはん」は、新発売の「うちのごはんVege」が好調に推移し、「おそうざいの素」シリーズは前年同期を上回りましたが、「混ぜごはんの素」は米市場価格高騰の影響もあり前年同期を下回り、その結果、前年同期を下回りました。デルモンテ調味料は、前年同期を上回りました。また、すりおろしシリーズは2026年3月に原材料価格高騰等を背景とした価格改定を行いました。この結果、部門全体としては前年同期を上回りました。 ■飲料部門 豆乳飲料は社会的な健康意識の高まりが背景にある中、積極的な広告宣伝活動や店頭販促活動の実施により多くの方にその健康価値を認知され、特に無調整豆乳及び200ml容量の売上が好調に推移し、全体として前年同期を上回りました。デルモンテ飲料は、トマトジュースや新発売の「ピュレフルーツ」等が好調に推移するも、一部商品終売の影響もあり全体として前年同期並みとなりました。この結果、部門全体としては前年同期の売上を上回りました。 ■酒類部門 本みりんは、家庭用分野では、「米麹こだわり仕込み本みりん」を中心とした、付加価値商品が堅調に推移し、前年同期を上回りました。加工・業務用分野も前年同期を上回りました。また、料理用清酒・リキュールは2026年3月に原材料価格高騰等を背景とした価格改定を行いました。ワインは前年同期の売上を下回りました。この結果、部門全体としては前年同期の売上を下回りました。 以上の結果、国内 食料品製造・販売事業の売上収益は1,601億3千8百万円(前年同期比103.8%)、事業利益は98億8千6百万円(前年同期比115.9%)と、増収増益となりました。 (国内 その他事業) 当事業は、臨床診断用酵素・衛生検査薬、ヒアルロン酸等の製造・販売、不動産賃貸及び運送事業、グループ会社内への間接業務の提供等を行っております。 臨床診断用酵素・衛生検査薬、ヒアルロン酸は、前年同期の売上を上回りました。運送事業は、前年同期を下回りました。この結果、部門全体としては前年同期の売上を上回りました。 この結果、国内 その他事業の売上収益は217億6千5百万円(前年同期比100.9%)、事業利益は16億2千7百万円(前年同期比138.8%)と、増収増益となりました。 海外における売上の概要は次のとおりであります。 (海外 食料品製造・販売事業) 当事業は、しょうゆ部門、デルモンテ部門、その他食料品部門からなり、海外において当該商品の製造・販売を手がけております。各部門の売上の概要は次のとおりであります。 ■しょうゆ部門 北米市場においては、家庭用分野では、主力商品であるしょうゆに加え、しょうゆをベースとした調味料などの拡充に引き続き力を入れており、当社のブランド力を活かした事業展開を行ってまいりました。また、加工・業務用分野では顧客のニーズに合わせたきめ細かな対応をし、事業の拡大を図りました。この結果、前年同期の売上を上回りました。 欧州市場においては、主要市場であるドイツ、フランス、イタリア、オランダなどで前年を上回り、全体では前年同期の売上を上回りました。 アジア・オセアニア市場においては、インドネシア、フィリピン、中国などで売上を伸ばし、全体では前年同期の売上を上回りました。 ■デルモンテ部門 当部門は、アジア・オセアニア地域で、フルーツ缶詰・コーン製品、トマトケチャップ等を製造・販売しております。 部門全体では前年同期の売上を上回りました。 以上の結果、海外 食料品製造・販売事業の売上収益は1,735億6百万円(前年同期比103.8%)、事業利益は409億2千9百万円(前年同期比102.7%)と、増収増益となりました。 (海外 食料品卸売事業) 当事業は、国内外において、東洋食品等を仕入れ、販売しております。 北米、欧州、アジア・オセアニアともに順調に売上を伸ばしました。 この結果、卸売事業全体では、前年同期の売上を上回りました。 この結果、海外 食料品卸売事業の売上収益は4,329億4千1百万円(前年同期比106.2%)、事業利益は306億6千8百万円(前年同期比100.8%)と、増収増益となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ、為替換算差額が114億1千万円あったこともあり、55億8千6百万円増加し、1,117億7千万円となりました。 当連結会計年度における活動ごとのキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、905億8百万円の収入となりました。これは主に、法人所得税の支払額の減少や、税引前利益、減価償却費及び償却費の増加があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、432億4千5百万円の支出となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、530億8千8百万円の支出となりました。これは主に、配当金の支払、自己株式の取得による支出があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 国内 食料品製造・販売   171,044   105.1 国内 その他   5,727   94.1 海外 食料品製造・販売   160,361   104.9 合計   337,133   104.8 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 b.受注実績 当社グループ(当社及び連結子会社)は見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 国内 食料品製造・販売   155,718   103.7 国内 その他   7,528   101.4 海外 食料品製造・販売   149,491   103.8 海外 食料品卸売   432,800   106.2 合計   745,539   105.2 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、IFRS会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針  4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載のとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 1)経営成績等 (a)経営成績の分析 (業績概要) 当連結会計年度の当社グループの業績は、国内においては、しょうゆ、食品、飲料が堅調に推移し、酒類は前年に及ばなかったものの、増収となりました。利益面では、固定費等の増加の影響があったものの、しょうゆ、食品、飲料の増収による増益効果により、増益となりました。海外においては、食料品製造・販売及び食料品卸売事業がともに好調に推移したことにより、増収増益となりました。この結果、売上収益は前年同期に比べ365億6千万円増収の7,455億3千9百万円(前年同期比105.2%)、事業利益は前年同期に比べ22億3千6百万円増益の795億1千2百万円(前年同期比102.9%)、営業利益は前年同期に比べ22億4千2百万円増益の759億4千万円(前年同期比103.0%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は、前年同期に比べ7千9百万円減益の616億1千5百万円(前年同期比99.9%)となりました。 (売上収益) 当連結会計年度の当社グループの売上収益は、前年同期に比べ365億6千万円増収の7,455億3千9百万円(前年同期比105.2%)となりました。 ⅰ.国内 食料品製造・販売事業 しょうゆ部門は、家庭用分野では、テレビ宣伝を中心とした商品の付加価値を伝えるマーケティング施策等を継続することにより、「いつでも新鮮」シリーズは前年同期を上回りましたが、「こいくちしょうゆ」などのペットボトル品は前年同期を下回り、その結果、家庭用分野全体として前年同期並みとなりました。加工・業務用分野は、前年同期を下回りました。この結果、部門全体としては前年同期並みとなりました。 食品部門は、つゆ類は、全体として前年同期を上回りました。たれ類は、市場環境が厳しい中、「ステーキしょうゆ」は好調に推移しましたが、全体として前年同期を下回りました。「うちのごはん」は、新発売の「うちのごはんVege」が好調に推移し、「おそうざいの素」シリーズは前年同期を上回りましたが、「混ぜごはんの素」は米市場価格高騰の影響もあり前年同期を下回り、その結果、前年同期を下回りました。デルモンテ調味料は、前年同期を上回りました。また、すりおろしシリーズは2026年3月に原材料価格高騰等を背景とした価格改定を行いました。この結果、部門全体としては前年同期を上回りました。 飲料部門では、豆乳飲料は社会的な健康意識の高まりが背景にある中、積極的な広告宣伝活動や店頭販促活動の実施により多くの方にその健康価値を認知され、特に無調整豆乳及び200ml容量の売上が好調に推移し、全体として前年同期を上回りました。デルモンテ飲料は、トマトジュースや新発売の「ピュレフルーツ」等が好調に推移するも、一部商品終売の影響もあり全体として前年同期並みとなりました。この結果、部門全体としては前年同期の売上を上回りました。 酒類部門では、本みりんは、家庭用分野では、「米麹こだわり仕込み本みりん」を中心とした、付加価値商品が堅調に推移し、前年同期を上回りました。加工・業務用分野も前年同期を上回りました。また、料理用清酒・リキュールは2026年3月に原材料価格高騰等を背景とした価格改定を行いました。ワインは前年同期の売上を下回りました。この結果、部門全体としては前年同期の売上を下回りました。 この結果、前年同期に比べ58億4千2百万円増収の1,601億3千8百万円(前年同期比103.8%)となりました。 ⅱ.国内 その他事業 臨床診断用酵素・衛生検査薬、ヒアルロン酸は、前年同期の売上を上回りました。運送事業は、前年同期を下回りました。この結果、部門全体としては前年同期の売上を上回りました。 この結果、前年同期に比べ1億9千8百万円増収の217億6千5百万円(前年同期比100.9%)となりました。 ⅲ.海外 食料品製造・販売事業 しょうゆ部門は、北米市場においては、家庭用分野では、主力商品であるしょうゆに加え、しょうゆをベースとした調味料などの拡充に引き続き力を入れており、当社のブランド力を活かした事業展開を行ってまいりました。また、加工・業務用分野では顧客のニーズに合わせたきめ細かな対応をし、事業の拡大を図りました。この結果、前年同期の売上を上回りました。欧州市場においては、主要市場であるドイツ、フランス、イタリア、オランダなどで前年を上回り、全体では前年同期の売上を上回りました。アジア・オセアニア市場においては、インドネシア、フィリピン、中国などで売上を伸ばし、全体では前年同期の売上を上回りました。 デルモンテ部門は、部門全体で前年同期の売上を上回りました。 この結果、前年同期に比べ63億3千1百万円増収の1,735億6百万円(前年同期比103.8%)となりました。 ⅳ.海外 食料品卸売事業 北米、欧州、アジア・オセアニアとも順調に売上を伸ばしました。この結果、卸売事業全体では、前年同期の売上を上回りました。 この結果、前年同期に比べ254億1千7百万円増収の4,329億4千1百万円(前年同期比106.2%)となりました。 (事業利益) 当連結会計年度の当社グループの事業利益は、前年同期に比べ22億3千6百万円増益の795億1千2百万円(前年同期比102.9%)となりました。 ⅰ.国内 食料品製造・販売事業 酒類部門は前年同期を下回ったものの、しょうゆ部門、食品部門、飲料部門が前年同期を上回りました。 この結果、国内 食料品製造・販売事業の事業利益は、前年同期に比べ13億5千9百万円増益の98億8千6百万円(前年同期比115.9%)となりました。 ⅱ.国内 その他事業 国内 その他事業の事業利益は、前年同期に比べ4億5千4百万円増益の16億2千7百万円(前年同期比138.8%)となりました。 ⅲ.海外 食料品製造・販売事業 しょうゆ部門は、北米、欧州、アジア・オセアニア市場において堅調に推移しました。デルモンテ部門は前年同期を上回りました。 この結果、海外 食料品製造・販売事業の事業利益は、前年同期に比べ10億7千8百万円増益の409億2千9百万円(前年同期比102.7%)となりました。 ⅳ.海外 食料品卸売事業 北米、欧州市場において堅調に推移し、前年同期を上回りました。アジア・オセアニア市場は前年同期を下回りました。 この結果、海外 食料品卸売事業の事業利益は、前年同期に比べ2億2千9百万円増益の306億6千8百万円(前年同期比100.8%)となりました。 (営業利益) 当連結会計年度のその他の収益及びその他の費用は、前年同期に比べ5百万円の増益となりました。この結果、当連結会計年度の営業利益は、前年同期に比べ22億4千2百万円増益の759億4千万円(前年同期比103.0%)となりました。 (親会社の所有者に帰属する当期利益) 当連結会計年度の金融収益及び金融費用は、為替差損の増加等により前年同期に比べ19億1千1百万円の減益となりました。この結果、税引前利益は、前年同期に比べ3億1千4百万円増益の840億6千9百万円(前年同期比100.4%)となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、前年同期に比べ7千9百万円減益の616億1千5百万円(前年同期比99.9%)となりました。また、基本的1株当たり当期利益は、前年同期に比べ1.00円増加の65.99円となりました。 (b)財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は、3,489億円となり、前連結会計年度末に比べ140億5千万円増加いたしました。これは主に、その他の金融資産が減少したものの、現金及び現金同等物、営業債権及びその他の債権、棚卸資産が増加したことによるものであります。非流動資産は、4,027億6千万円となり、前連結会計年度末に比べ581億9千5百万円増加いたしました。これは主に、有形固定資産が増加したことによるものであります。 この結果、資産は、7,516億6千万円となり、前連結会計年度末に比べ722億4千5百万円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は、1,060億1千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ179億5千9百万円増加いたしました。これは主に、営業債務及びその他の債務が増加したことによるものであります。非流動負債は、768億7百万円となり、前連結会計年度末に比べ14億9千4百万円増加いたしました。これは主に、繰延税金負債が増加したことによるものであります。 この結果、負債は、1,828億1千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ194億5千3百万円増加いたしました。 (資本) 当連結会計年度末における資本は、前連結会計年度末に比べ527億9千1百万円増加いたしました。これは主に、自己株式の取得により減少したものの、利益剰余金が増加したこと、及び円安の進行に伴い、在外営業活動体の換算差額増を主要因とするその他の資本の構成要素が増加したことによるものであります。 この結果、資本は、5,688億4千1百万円となり、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末に比べ0.2ポイント減少の74.6%となりました。 (c)キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 2)経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの経営に影響を与える大きな要因としては、市場環境の変化、原材料市況の変動、為替レートの変動、食の安全性に関わる問題等があります。 市場環境の変化については、景気動向の悪化や消費者の嗜好・価値観の変化、新たな競争相手の出現等によって、当社グループの提供する商品及びサービスに対する需要が低下した場合には、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。こうした中、当社グループは、グローバル企業である強みを活かし、事業及び展開地域を多様化することによって、特定地域及び特定事業の変動が全体に及ぼす影響を限定的にできるような体制を強化しております。また、当社グループ各社の業績を月次で把握しており、業績に大きな変化があった場合には原因を分析し、迅速に対応ができるような体制も構築しております。 原材料市況の変動については、主力製品のしょうゆに使用される大豆、小麦等は国際商品市況の影響を受け、また原油価格の変動は包装資材であるペットボトル等や商品の製造経費、運送費に影響を与えることから、原材料市況の変動が経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。こうした中、当社グループは、業績の把握及び予算の立案時等において、原材料費変動の影響についての分析及び検討を行い、必要な対応策を講じる体制を構築しております。また、大豆、小麦に関しては、グループ会社間で情報交換を行い、相場変動による影響を低減しております。 為替レートの変動については、当社グループは連結財務諸表作成のために在外子会社等の財務諸表を円貨に換算しており、また商品・サービスの提供及び原材料・仕入商品の調達を外貨建てで行っていることなどから、為替レートの変動が経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。こうした中、当社グループは、業績の把握及び予算立案時等において、為替レートの分析及び検討を行い、必要な対応策を講じる体制を構築しております。また、特に影響の大きい主要原材料等については、為替予約を利用してリスクヘッジすることにより、その影響を低減するための対策を講じております。 食の安全性に関わる問題については、当社グループでは、安全で高品質の商品を安定的に供給することを基本的な使命と考え、品質保証体制及び品質管理体制の強化に取り組んでおりますが、偶発的な事由によるものを含めて製品事故が発生した場合や当社グループの取り組みの範囲を超えた事象が発生した場合には、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。こうした中、当社グループでは、キッコーマングループ品質方針を定め、グループ主要製造会社に品質保証担当部門を設置するとともに、グループ横断の委員で構成される品質保証委員会を開催し、国内外の安全性、法令の順守、社会的公平性の確保を図る体制を構築しております。 3)資本の財源及び資金の流動性 (a)資金需要 当社グループの資金需要の主なものは、事業活動における運転資金及び設備資金等であります。運転資金需要のうち主なものは、製品の生産に必要な原材料等の仕入や商品の仕入のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また設備資金需要としては、生産設備への投資に加え、情報処理の為の無形資産投資等があります。 (b)財政政策 当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入と社債の発行により資金調達を行っており、運転資金及び設備資金につきましては、国内、主要な海外子会社のものを含め当社において一元管理し、当社グループ全体の有利子負債の削減を図っております。また、当社グループは国内1社の格付機関から格付を取得し、本報告書提出時点において、格付投資情報センター:「AA-」となっており、また金融機関には十分な借入枠を所有していることから、当社グループの事業の維持拡大、運営に必要な運転資金、設備資金の調達は今後も可能であると考えております。 4)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 5)経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 6)経営者の問題認識と今後の方針について 経営者の問題認識と今後の方針につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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