概要
キッコーマンは、1917年に野田醤油株式会社として創業した、しょうゆを主力とする世界有数の調味料メーカーである。国内醬油シェア約30%を占め、海外売上高比率は約6割に達する。主力のしょうゆに加え、デルモンテブランドのトマト加工品、豆乳飲料、ワイン、みりんなどを手がける。連結従業員数は7,911人(2026年3月期)、本社は千葉県野田市に所在する。2026年3月期の売上収益は7,455億円、営業利益759億円、親会社帰属当期利益616億円である。
国内食品:しょうゆとデルモンテが二本柱
国内食品事業は、しょうゆ部門、つゆ・たれ等の食品部門、豆乳飲料・デルモンテ飲料を含む飲料部門、みりん・ワインの酒類部門から構成される。しょうゆ部門ではキッコーマン食品、北海道キッコーマン、ヒゲタ醤油が製造を担い、「いつでも新鮮」シリーズやペットボトル品を展開。食品部門では日本デルモンテがトマトケチャップ・ジュース等を、キッコーマンフードテックが業務用食材を手がける。飲料部門ではキッコーマンソイフーズが豆乳飲料を中心に販売。酒類部門ではマンズワインがワインを、流山キッコーマンがみりんを生産する。2025年度の国内食品売上は1,601億円(前年比103.8%)、事業利益98.9億円(同115.9%)と増収増益を達成した。国内醬油市場で約3割のシェアを持ち、つゆ類や「ステーキしょうゆ」などの付加価値商品で存在感を示す一方、一部カテゴリーでは原材料高の影響を受けている。
海外:北米・欧州・アジアに広がるしょうゆとデルモンテ
海外食品事業は、しょうゆ部門とデルモンテ部門からなり、売上収益1,735億円(前年比103.8%)、事業利益409.3億円(同102.7%)と好調を維持している。しょうゆ部門では、米国のKIKKOMAN FOODS, INC.が主力工場として機能し、2026年秋には米国第3工場が出荷開始予定。欧州ではKIKKOMAN FOODS EUROPE B.V.がドイツ・フランス・イタリアなどで販売を拡大。アジアではインドネシア・フィリピン・中国で2桁成長を目指す。デルモンテ部門はDEL MONTE ASIA PTE LTDがフルーツ缶詰・コーン製品・トマトケチャップをアジア・オセアニア市場に供給する。海外食品卸売事業ではJFCグループが東洋食品の卸売を展開し、売上は4,329億円。北米・欧州・アジア各地の現地法人が小売・外食向けにアジア食材を供給し、順調に売上を伸ばしている。
その他事業:バイオケミファと物流が支える多角化
その他事業は、医薬品・化成品、不動産賃貸、物流、間接業務提供からなる。キッコーマンバイオケミファ株式会社が臨床診断用酵素・衛生検査薬・ヒアルロン酸等を製造販売し、2025年度は前年を上回る売上を達成した。総武物流株式会社がグループ内外の物流サービスを提供し、キッコーマンビジネスサービスが間接業務を担当する。不動産賃貸もグループ内で行っている。2025年度のその他事業売上は217.7億円(前年比100.9%)、事業利益16.3億円(同138.8%)。収益規模は小さいが、グループ全体の事業リスク分散と安定収益源として機能している。また、グループ全体の経営理念である「消費者本位」「食文化の国際交流」「地球社会への存在意義」に基づき、環境・健康・社会課題への取り組みを推進している。
業界の中での役割は食品・調味料メーカーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 海外食料品 卸売 | 4,328億円 | 58.1% | 307億円 | 7.1% |
| 国内食料品 製造・販売 | 1,557億円 | 20.9% | 99億円 | 6.4% |
| 海外食料品 製造・販売 | 1,495億円 | 20.1% | 409億円 | 27.4% |
| 国内 その他 | 75億円 | 1.0% | 16億円 | 21.3% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01国内食品主力
日本市場向けに、しょうゆ、つゆ・たれ等のしょうゆ関連調味料、デルモンテトマト加工品・缶詰、業務用食材を製造・販売している。主力のしょうゆはキッコーマン食品等が担い、日本デルモンテがトマト加工品を手がける。
- しょうゆ
- 国内向け醤油の製造・販売。キッコーマン食品、北海道キッコーマン、ヒゲタ醤油が生産。
- つゆ・たれ等しょうゆ関連調味料
- しょうゆベースの調味料(めんつゆ、焼肉のたれ等)の製造・販売。
- デルモンテトマト加工品・缶詰
- トマトケチャップ、トマトジュース等のトマト加工品の製造・販売。日本デルモンテが担当。
- 業務用食材
- 外食・中食向けの調味料・食材の製造・販売。キッコーマンフードテックが担当。
02海外食品主力
海外市場向けに、しょうゆ及びデルモンテトマト加工品・缶詰を製造・販売している。北米・欧州・アジア・オセアニアに生産拠点を持ち、現地法人が販売。KIKKOMAN FOODS, INC.等が海外しょうゆを、DEL MONTE ASIA PTE LTDがアジア向けデルモンテ製品を手がける。
- しょうゆ(海外)
- 北米・欧州・アジア等での醤油の製造・販売。現地工場で生産し、各国の販売会社が流通。
- デルモンテトマト加工品(海外)
- アジア市場向けトマト加工品・缶詰の製造・販売。Del Monte Asia Pte Ltdが生産・販売。
03国内飲料準主力
日本市場向けに、豆乳飲料、野菜果実飲料等を製造・販売している。キッコーマンソイフーズが豆乳飲料を中心に展開。
- 豆乳飲料
- 調整豆乳、豆乳飲料(フレーバー付き)等の製造・販売。キッコーマンソイフーズが生産。
- 野菜果実飲料
- 野菜ジュース、果実飲料等の製造・販売。
04海外食品卸売準主力
JFCグループを通じて、東洋食品等の仕入・販売(卸売)を海外で行っている。JFCジャパンが中心となり、北米・欧州・アジア等でアジア食材を小売・飲食店向けに卸売。
- 東洋食品(卸売)
- しょうゆ、調味料、冷凍食品等のアジア食材を現地の小売・外食向けに仕入れ・販売。JFCグループが各国で展開。
05国内酒類副次
日本市場向けに、みりん、ワイン等の酒類を製造・販売している。マンズワインがワインを、流山キッコーマン等がみりんを生産。
- みりん
- 本みりん、みりん風調味料の製造・販売。流山キッコーマンが担当。
- ワイン
- 国産ワイン(マンズワインブランド)の製造・販売。マンズワインが生産。
06その他その他
医薬品、化成品、不動産賃貸、物流、間接業務の提供等の事業。キッコーマンバイオケミファが酵素等の化成品・医薬品を、総武物流が物流サービスを、キッコーマンビジネスサービスが間接業務を提供。
- 医薬品・化成品
- 診断薬・試薬、工業用酵素等の製造・販売。キッコーマンバイオケミファが担当。
製品と技術
しょうゆ:発酵・醸造技術とグローバル生産体制
キッコーマンの基幹製品であるしょうゆは、国内ではキッコーマン食品、北海道キッコーマン、ヒゲタ醤油が生産。家庭用の「こいくちしょうゆ」「いつでも新鮮」シリーズ、業務用の大容量品まで幅広くカバーする。海外では米国KIKKOMAN FOODS, INC.、オランダKIKKOMAN FOODS EUROPE B.V.、シンガポールKIKKOMAN (S) PTE. LTD.などが現地生産を行い、北米・欧州・アジア・オセアニアの市場に供給。伝統的な醸造技術をベースに、現地の嗜好に合わせた製品開発も行っている。しょうゆをベースにした照り焼きソースやテリヤキソースも海外で人気が高く、グローバルスタンダードの調味料として浸透している。国内シェア約30%を維持し、2025年度の海外しょうゆ部門は北米・欧州・アジア全ての地域で前年を上回る売上を達成した。
デルモンテトマト加工品:商標権を活かしたアジア展開
1990年に取得したデルモンテ商標の永久専用使用権を基に、日本デルモンテが国内向けトマトケチャップ・トマトジュース・フルーツ缶詰を製造販売する。海外ではDEL MONTE ASIA PTE LTDがアジア・オセアニア地域でフルーツ缶詰、コーン製品、トマトケチャップを展開。タイのSIAM DEL MONTE COMPANY LIMITED、中国の帝門食品(厦門)有限公司などが生産拠点を担う。2025年度のデルモンテ部門売上は前年を上回り、特にアジア市場での需要拡大が寄与した。日本では「デルモンテ トマトジュース」「ピュレフルーツ」等の新製品も投入し、健康志向の消費者に訴求している。同ブランドはキッコーマングループのもう一つのグローバル柱として成長を続けている。
豆乳飲料:健康意識の高まりを追い風に市場を牽引
キッコーマンソイフーズ株式会社が手がける豆乳飲料事業は、国内豆乳市場でトップブランドの地位を確立している。無調整豆乳や調整豆乳に加え、フレーバー付きの豆乳飲料をラインアップ。2025年度は「無調整豆乳」と200ml容量の売上が好調で、社会的な健康意識の高まりを背景に売上を伸ばした。積極的な広告宣伝と店頭販促活動により、豆乳の健康価値を広く認知させる戦略を取る。デルモンテ飲料(トマトジュース等)も同事業に含まれ、一部商品終売の影響はあるものの全体としては堅調。豆乳飲料は今後の国内成長分野として、生産効率向上と収益力改善に注力している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
食料品のなかでの位置
醤油で世界首位、海外販売比率高く成長持続
キッコーマンは醤油で世界トップシェアを誇り、海外展開を積極的に進める。同業の日清製粉グループは製粉が主力で食品は一部、昭和産業も油脂・飼料中心で調味料専業ではない。キッコーマンは海外売上高比率が高く、海外現地生産とブランド力で安定成長を続ける。売上高は約7,000億円で業界内では中規模だが、営業利益率10%超と収益性は優れている。一方、国内の食習慣変化で和食調味料市場が縮小する中、海外での需要拡大が鍵を握る。
強み
- グローバルで認知度が高く、海外市場で圧倒的なシェアを獲得
- 海外生産・販売が売上の過半を占め、為替変動の影響を緩和
- 営業利益率10%超で、強力なブランド力と高付加価値製品が支える
- 伝統技術と現代科学を融合、高品質製品を世界に提供
課題
- 和食離れや人口減で国内醤油需要は減少、新たな需要創出が急務
- 大豆・小麦など原料費が高騰、価格転嫁が難しい局面もある
- 日清製粉などが調味料分野で強化、海外でもローカル競合が台頭
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
食品・飲料の時価総額近傍。太字がキッコーマン
時価総額で並べると、掲載10社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 2914日本たばこ産業 | 14.0兆円 | 20.9倍 |
| 2 | 2802味の素 | 5.1兆円 | 37.8倍 |
| 3 | 2503キリンホールディングス | 2.7兆円 | 12.2倍 |
| 4 | 7550ゼンショーホールディングス | 2.0兆円 | 41.6倍 |
| 5 | 2801キッコーマン | 1.8兆円 | 27.8倍 |
| 6 | 2587サントリービバレッジ&フード | 1.4兆円 | 15.8倍 |
| 7 | 2269明治ホールディングス | 1.3兆円 | 34.9倍 |
| 8 | 2875東洋水産 | 1.2兆円 | 14.8倍 |
| 9 | 2897日清食品ホールディングス | 9,011億円 | 19.4倍 |
| 10 | 2267ヤクルト本社 | 8,855億円 | 19.1倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。
会社の歴史
沿革 39件
野田醤油として創業した1917年
キッコーマンの起源は1917年12月、千葉県野田町(現野田市)に設立された野田醤油株式会社にある。当時、野田地域では複数の醤油醸造家が集まり、統合による事業拡大を図った。1925年4月には万上味醂株式会社(後の流山キッコーマン)を吸収合併し、みりん事業に進出。1930年8月には関西工場(後の高砂工場)を新設し、関西地区への供給体制を整えた。1949年5月には東京証券取引所に株式を上場し、資本市場から資金調達が可能となった。創業から戦前までの期間に、醤油の大量生産体制と販売網を確立し、国内有数の醤油メーカーとしての基盤を固めた。
キッコーマン醤油に商号変更し海外進出を本格化させた1960年代
1964年10月、社名をキッコーマン醤油株式会社に変更。これに先立ち、1961年には吉幸食品工業(後の日本デルモンテ)を設立しトマト加工品事業に参入。1962年には勝沼洋酒(後のマンズワイン)を設立しワイン事業を開始した。海外展開では、1957年6月にKIKKOMAN INTERNATIONAL INC.(米国)を設立。1972年3月にはKIKKOMAN FOODS, INC.(米国)を設立し、現地生産の体制を整えた。1969年にはJAPAN FOOD CORPORATION(後のJFC INTERNATIONAL INC.)に経営参加し、東洋食品卸売事業にも足場を築いた。この時代に、国内の食品多角化と海外生産販売の両輪を回し始めたことが、後のグローバル調味料メーカーへの転換点となった。
デルモンテ商標の永久専用使用権を取得した1990年
1990年1月、キッコーマンはデルモンテ商標の日本及びアジア・太平洋地域(フィリピンを除く)における永久専用使用権を取得した。これにより、トマトケチャップ・ジュース・フルーツ缶詰等のデルモンテブランド製品を自社で開発・販売できる権利を確保。同年2月には台湾で合弁会社統萬股份有限公司を設立し、アジアでのデルモンテ事業を本格化させた。1996年にはKIKKOMAN FOODS EUROPE B.V.(オランダ)を設立し、欧州での醬油生産拠点を確保。1998年には米国カリフォルニア工場を新設し、北米の供給能力を増強。1990年代は商標権獲得と海外工場投資により、グローバルブランドとしての地位を確立した時期である。
持株会社制への移行と事業再編を進めた2009年以降
2009年10月、キッコーマンは持株会社制に移行し、純粋持株会社としてグループ全体の戦略立案と管理を担う体制へと変わった。2008年には紀文フードケミファの全株式を取得し、翌年名称変更を経てキッコーマンソイフーズ株式会社として豆乳飲料事業を強化。2004年にはヒゲタ醤油に資本参加し、国内醬油市場でのプレゼンスを高めた。2011年4月にはキッコーマンバイオケミファ株式会社を設立し、バイオ事業を独立させた。一方、2006年には焼酎事業をサッポロビールに譲渡、2009年には利根コカ・コーラボトリング株式の一部を譲渡するなど、選択と集中も進めた。この時期、グループ内の事業再編と新規事業育成が並行して行われた。
100周年を迎え新たな成長戦略を描く2017年以降
2017年10月、キッコーマンは創業100周年を迎えた。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場に移行。同月にはキッコーマン食品がキッコーマン飲料を吸収合併し、国内食品事業の効率化を図った。2023年7月には米国子会社COUNTRY LIFE, LLCを譲渡、2024年2月には理研ビタミンとの資本・業務提携を解消し、経営資源の集中を進めている。2025年度からは中期経営計画を策定し、売上成長率年平均5%以上、事業利益率10%以上、ROE12%以上を目標に掲げる。北米第3工場の稼働やアセアンでの2桁成長を見据え、グローバルビジョン2030のもとで持続的成長を目指している。
年表39件を開く
1910年代
- 1917年12月創業野田醤油株式会社設立
1920年代
- 1925年4月M&A万上味醂株式会社(現流山キッコーマン株式会社)を吸収合併
1930年代
- 1930年8月関西工場を新設(1982年10月 高砂工場に名称変更)
1940年代
- 1949年5月上場東京証券取引所に株式を上場
1950年代
- 1957年6月創業KIKKOMAN INTERNATIONAL INC.(米国)を設立(2008年4月 KIKKOMAN SALES USA,INC.に商号変更)
1960年代
- 1961年7月創業吉幸食品工業株式会社を設立(1963年1月 キッコー食品工業株式会社に商号変更、1991年7月 日本デルモンテ株式会社に商号変更)
- 1961年10月上場大阪証券取引所に株式を上場
- 1962年2月創業利根飲料株式会社を設立(1963年2月 利根コカ・コーラボトリング株式会社に商号変更)
- 1962年10月創業勝沼洋酒株式会社を設立(1964年3月 マンズワイン株式会社に商号変更)
- 1964年10月商号変更当社はキッコーマン醤油株式会社に商号変更
- 1969年6月商号変更JAPAN FOOD CORPORATION(米国)に経営参加(1978年6月 JFC INTERNATIONAL INC.に商号変更)
1970年代
- 1970年3月商号変更太平洋貿易株式会社(2013年4月 JFCジャパン株式会社に商号変更)に経営参加
- 1972年3月創業KIKKOMAN FOODS, INC.(米国)を設立
1980年代
- 1980年10月商号変更当社はキッコーマン株式会社に商号変更
- 1983年6月創業KIKKOMAN (S) PTE. LTD.(シンガポール)を設立
- 1986年8月千歳工場(現北海道キッコーマン株式会社)を新設
1990年代
- 1990年1月デルモンテ商標の日本及びアジア・太平洋地域(除くフィリピン)の永久専用使用権を取得
- 1990年2月台湾に現地資本と合弁で統萬股份有限公司(台湾)を設立
- 1996年4月創業KIKKOMAN FOODS EUROPE B.V.(オランダ)を設立
- 1998年10月KIKKOMAN FOODS, INC.カリフォルニア工場を新設
2000年代
- 2000年5月中国に台湾資本と合弁で昆山統万微生物科技有限公司(中国)を設立
- 2004年3月ヒゲタ醤油株式会社に資本参加 紀文食品グループと資本・業務提携
- 2005年1月タイに現地資本と合弁でSIAM DEL MONTE COMPANY LIMITED(タイ)を設立
- 2005年3月米国に現地資本と合弁でCOUNTRY LIFE, LLC(米国)を設立
- 2006年4月焼酎事業等をサッポロビール株式会社へ譲渡
- 2008年6月理研ビタミン株式会社と資本・業務提携
- 2008年8月商号変更株式会社紀文フードケミファの全株式を取得(2009年4月 株式会社フードケミファに商号変更、更に2011年4月 キッコーマンソイフーズ株式会社に商号変更)
- 2009年3月利根コカ・コーラボトリング株式会社の株式を一部譲渡
- 2009年10月持株会社制に移行
2010年代
- 2011年4月創業キッコーマンバイオケミファ株式会社を設立
- 2012年4月創業埼玉キッコーマン株式会社を設立
- 2013年7月創業キッコーマンデイリー株式会社を設立(2016年4月 キッコーマン飲料株式会社に吸収合併)
- 2013年10月創業日本デルモンテアグリ株式会社を設立
- 2014年4月創業亀甲万(上海)貿易有限公司を設立
- 2017年10月創業キッコーマン創立100周年
2020年代
- 2022年4月M&Aキッコーマン食品株式会社が、キッコーマン飲料株式会社を吸収合併
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のプライム市場に移行
- 2023年7月COUNTRY LIFE, LLC(米国)を譲渡
- 2024年2月理研ビタミン株式会社との資本・業務提携解消
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上成長率(為替差除き)年平均2027年度まで5%以上
- 事業利益率2027年度まで10%以上
- ROE2027年度まで12%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
グローバルNo.1戦略の推進
しょうゆをグローバルスタンダード調味料にすべく、主要市場の深耕と新規市場開拓を進める。北米では2026年秋に第3工場稼働開始、欧州で需要創造とシェア拡大、アジアでは国別マーケティングでASEAN2桁成長を目指す。南米・インド・アフリカ開拓も推進。
- 02
収益力向上と成長軌道への回帰
国内事業ではIT・デジタル技術を活用し高付加価値化・生産性向上を図る。しょうゆ関連調味料カテゴリーでNo.1ブランドとして市場存在感を示し、豆乳でもNo.1として需要創造と収益力向上を進める。
- 03
経営資源の有効活用と新事業創出
発酵・醸造技術、人財・情報・キャッシュフローを活用し、DX・研究開発・新規事業への投資を推進。営業キャッシュフローを成長分野投資と株主還元に振り向け、企業価値向上を図る。
- 04
社会課題解決と事業機会の創出
「地球環境」「食と健康」「人と社会」を重要分野とし、事業活動を通じた社会課題解決に貢献。同時に社会課題解決の中から事業機会を見出し、企業の社会的責任を果たす。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で7,911人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は821万円で、9期前と比べて+3.0%。平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は13.4年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 6,771 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 7,105 | — |
| 2019年3月 | 797 | 43.2 | 14.2 | 7,100 | — |
| 2020年3月 | 796 | 42.8 | 13.8 | 7,376 | — |
| 2021年3月 | 777 | 43.6 | 13.4 | 7,645 | — |
| 2022年3月 | 787 | 43.5 | 13.5 | 7,686 | — |
| 2023年3月 | 790 | 43.4 | 13.4 | 7,775 | — |
| 2024年3月 | 820 | 43.6 | 14.1 | 7,521 | — |
| 2025年3月 | 823 | 43.5 | 14.2 | 7,716 | 955 |
| 2026年3月 | 821 | 43.1 | 13.4 | 7,911 | 959 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社42社(国内 19 / 海外 23) を有報から抽出しています。
- 国内キッコーマン食品㈱ ※1千葉県 野田市議決権100.0%
- 国内キッコーマンビジネスサービス㈱千葉県 野田市議決権100.0%
- 国内キッコーマンバイオケミファ㈱千葉県 野田市議決権100.0%
- 国内日本デルモンテ㈱群馬県 沼田市議決権100.0%
- 国内マンズワイン㈱東京都 港区議決権100.0%
- 国内JFCジャパン㈱東京都 中央区議決権100.0%
- 国内キッコーマンフードテック㈱千葉県 野田市議決権100.0%
- 国内北海道キッコーマン㈱北海道 千歳市議決権100.0%
- 国内流山キッコーマン㈱千葉県 流山市議決権100.0%
- 国内埼玉キッコーマン㈱埼玉県 久喜市議決権100.0%
- 国内テラヴェール㈱東京都 港区議決権100.0%
- 国内宝醤油㈱東京都 中央区議決権56.1%
残りのグループ会社30社を開く
- キッコーマンソイフーズ㈱ ※1東京都 港区100%
- 日本デルモンテアグリ㈱東京都 港区100%
- 総武物流㈱千葉県 野田市100%
- ㈱総武サービスセンター千葉県 野田市100%
- KIKKOMAN FOODS, INC. (K F I) ※1Wisconsin U.S.A.100%
- KIKKOMAN SALES USA, INC. (K S U)※1California U.S.A.100%
- JFC INTER- NATIONAL INC. (J F C)※1California U.S.A.100%
- JFC INTERNATION-AL (CANADA) INC. (J F C I)Ontario Canada100%
- KIKKOMAN FOODS EUROPE B.V. (K F E) ※1Sappemeer Nether- lands100%
- KIKKOMAN TRADING EUROPE GmbH (K T E)Düsseldorf Germany100%
- JFC INTER- NATIONAL (EUROPE) GmbH (JFCEU)Düsseldorf Germany100%
- JFC DEUTSCHLAND GmbH (JFCDE)Düsseldorf Germany100%
- JFC (UK) LIMITED (JFCUK)Hayes United Kingdom100%
- JFC FRANCE S.A.R.L. (JFCF)Beauchamp France100%
- KIKKOMAN (S) PTE. LTD. (K S P)Senoko Singapore100%
- KIKKOMAN TRADING ASIA PTE LTD (K T A)North Bridge Singapore100%
- PT. KIKKOMAN AKUFOOD INDONESIA (K A I D)Bekasi Indonesia70%
- DEL MONTE ASIA PTE LTD (D M A)North Bridge Singapore100%
- SIAM DEL MONTE COMPANY LIMITED (S D M) ※1Bangkok Thailand99%
- KIKKOMAN AUSTRALIA PTY. LIMITED (K A P)North Sydney Australia100%
- JFC HONG KONG LIMITED (JFCHK)Tsuen Wan Hong Kong100%
- JFC AUSTRALIA CO PTY LTD (JFCAUST)Lane Cove Australia100%
- JFC (S) PTE. LTD. (JFCSG)Toh Guan Singapore100%
- 亀甲万(上海)貿易有限公司(K S T)中国 上海市100%
- 昆山統万微生物科技有限公司(K P K I)※1中国江蘇省 昆山市50%
- 統万珍極食品有限公司(P K Z)※1中国河北省 石家庄市50%
- 統萬股份有限公司(P K I)台湾 台南市50%
- 他15社-
- ヒゲタ醤油㈱東京都 中央区28%
- ㈱紀文フレッシュシステム東京都 大田区15%
- 補助金3,150万円令和2年度新型コロナウイルス感染症患者等入院受入医療機関緊急支援事業補助金厚生労働省 · 2021-03-23
- 補助金2,209万円令和3年度(令和2年度からの繰越分)インフルエンザ流行期における発熱外来診療体制確保支援補助金(インフルエンザ流行期に備えた発熱患者の外来診療・検査体制確保事業実施医療機関支援事業)厚生労働省 · 2023-03-07
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は7,455億円、営業利益は759億円。前期と比べると増収増益で、売上が+5.1%、利益が+3.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 7,991億円 | 7,455億円 |
| 営業利益 | 788億円 | 759億円 |
| 純利益 | 613億円 | 616億円 |
| 1株あたり配当 | ¥25 | ¥25 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は2,020億円、営業利益は246億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+27.4%、営業利益は+82.2%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 1,525 | — | — | 73 |
| 2024年1Q | 1,585 | 135 | 8.5 | 106 |
| 2024年2Q | 1,642 | 200 | 12.2 | 182 |
| 2024年3Q | 1,722 | 198 | 11.5 | 167 |
| 2024年4Q | 1,659 | — | — | 109 |
| 2025年2Q | 3,556 | 420 | 11.8 | 348 |
| 2025年4Q | 3,534 | 317 | 9.0 | 269 |
| 2026年2Q | 3,586 | 396 | 11.0 | 313 |
| 2026年4Q | 3,869 | 363 | 9.4 | 303 |
| 2027年1Q | 2,020 | 246 | 12.2 | 190 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は3,002億円から7,455億円へ2.5倍に増えた。直近期の営業利益率は10.2%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| キッコーマンデイリー株式会社を設立(2016年4月 キッコーマン飲料株式会社に吸収合併) | |||||
| 2013年3月 | 3,002 | — | 187 | — | 110 |
| 亀甲万(上海)貿易有限公司を設立 | |||||
| 2014年3月 | 3,432 | — | 227 | — | 126 |
| 2015年3月 | 3,713 | — | 244 | — | 154 |
| 2016年3月 | 4,084 | — | 310 | — | 200 |
| キッコーマン創立100周年 / この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません | |||||
| 2017年3月 | 4,022 | — | 320 | — | 238 |
| 2018年3月 | 4,306 | — | 360 | — | 238 |
| 2019年3月 | 4,536 | — | 379 | — | 260 |
| 2020年3月 | 4,396 | — | 378 | — | 268 |
| 2021年3月 | 4,394 | — | 432 | — | 312 |
| キッコーマン食品株式会社が、キッコーマン飲料株式会社を吸収合併 | |||||
| 2022年3月 | 5,164 | — | 542 | — | 389 |
| 2023年3月 | 6,189 | — | 608 | — | 437 |
| 2024年3月 | 6,608 | — | 756 | — | 564 |
| 2025年3月 | 7,090 | 737 | 838 | 10.4 | 617 |
| 2026年3月 | 7,455 | 759 | 841 | 10.2 | 616 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高7,455億円のうち、営業利益として残るのは759億円で10.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は616億円、売上の8.3%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.1%4,929億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.2%1,731億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.2%759億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが905億円、投資CFが−432億円で、差し引きのフリーCFは473億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は1,118億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 247 | −157 | −293 | 90 | 278 |
| 2014年3月 | 257 | −85 | −216 | 172 | 254 |
| 2015年3月 | 317 | −50 | −216 | 267 | 324 |
| 2016年3月 | 377 | −159 | −178 | 218 | 352 |
| 2017年3月 | 261 | 132 | −304 | 393 | 442 |
| 2018年3月 | 376 | −146 | −440 | 230 | 228 |
| 2019年3月 | 370 | −257 | −70 | 113 | 273 |
| 2020年3月 | 420 | −288 | −114 | 132 | 281 |
| 2021年3月 | 572 | −169 | −154 | 403 | 557 |
| 2022年3月 | 521 | −161 | −179 | 360 | 792 |
| 2023年3月 | 592 | −266 | −204 | 326 | 993 |
| 2024年3月 | 808 | −430 | −314 | 378 | 1,192 |
| 2025年3月 | 740 | −385 | −461 | 355 | 1,062 |
| 2026年3月 | 905 | −432 | −531 | 473 | 1,118 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は7,517億円。このうち返さなくてよい自己資本が5,609億円で、自己資本比率は74.6%(業種中央値56.8%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 3,371 | 1,875 | 1,496 | 55.2 |
| 2014年3月 | 3,491 | 2,104 | 1,387 | 59.9 |
| 2015年3月 | 3,788 | 2,384 | 1,404 | 62.4 |
| 2016年3月 | 3,657 | 2,257 | 1,400 | 61.2 |
| 2017年3月 | 3,612 | 2,444 | 1,168 | 66.4 |
| 2018年3月 | 3,439 | 2,533 | 906 | 72.1 |
| 2019年3月 | 3,902 | 2,643 | 1,259 | 67.7 |
| 2020年3月 | 3,987 | 2,723 | 1,264 | 68.3 |
| 2021年3月 | 4,385 | 3,081 | 1,304 | 70.3 |
| 2022年3月 | 5,031 | 3,578 | 1,453 | 71.1 |
| 2023年3月 | 5,664 | 4,105 | 1,559 | 72.5 |
| 2024年3月 | 6,679 | 4,914 | 1,765 | 73.6 |
| 2025年3月 | 6,794 | 5,085 | 1,634 | 74.8 |
| 2026年3月 | 7,517 | 5,609 | 1,828 | 74.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
食料品 123社との比較
同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で123社中13位あたり、逆に低いのは配当利回りで123社中98位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,832.5で、1年前と比べて+43.7%。過去52週の値幅のなかでは95%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 27.8倍 |
| PER (会社予想) | 27.7倍 |
| PBR | 2.96倍 |
| 配当利回り | 1.36% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は1ヶ月で+14.49%と大きく上昇。25日線(1705.58円)を上回り、75日線(1582.39円)からも乖離拡大。52週高値1867.5円に接近し、現在1837.5円と高値圏。出来高は8月6日に1178万株と急増し、買いが集中。RSIは73.4と過熱感があるが、上昇トレンドは強く、高値更新が視野に入る。ただし、急ピッチな上昇の反動には注意。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 38/100)。
PERは実績27.84倍、予想27.8倍で、業界平均28.53倍とほぼ同水準。PBRは2.97倍と平均1.63倍を大きく上回る。ROEは11.5%と高く収益性は良好。配当利回りは1.36%と平均2.23%を下回り、配当性向は48.96%と高い。業績は安定しており、増収増益傾向。ただし、PBRの高さと低い利回りが割高感。高ROEを考慮しても、バリュエーションはやや割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 27.8倍 | 28.6倍 |
| PER (予想) | 27.7倍 | — |
| PBR | 2.96倍 | 1.63倍 |
| ROE | 11.5% | 7.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
海外での和食ブームを背景にしょうゆ需要が拡大しており、同社は増収増益が続く。強気派は、海外売上比率の高さと成長市場でのプレゼンス、デルモンテなどの多角化による相乗効果を評価する。弱気派は、海外依存による為替リスク、国内市場の縮小、原材料高で利益率が伸び悩む可能性を指摘。焦点は、海外での価格競争力と為替影響を除いた売上成長の持続性。
- 海外需要の拡大
和食人気でしょうゆの海外需要が増加、特に北米とアジアが牽引。
- 多角化で収益基盤強化
デルモンテや中国事業などが売上高と利益の多様化に貢献。
- ブランド力で値上げ可能
強いブランドによりコスト上昇を価格転嫁しやすい。
- 売上高7,455億円と前期比5.1%増収通年影響中
売上高は前期7,090億円から365億円増加
- 営業利益759億円と前期比3%の増益決算発表後影響中
営業利益は737億円から759億円へ22億円増加
- 純利益616億円と高水準維持通年影響弱
純利益は617億円から616億円とほぼ横ばいで、高収益を継続
- ROE11.5%と収益性の高さ通年影響弱
ROE11.5%は高水準で、株主資本を効率的に活用
- 為替変動リスク
海外売上比率が高いため、円高が収益を圧迫する。
- 国内市場縮小
国内のしょうゆ市場は減少が続き、成長の限界がある。
- 原材料高の影響
小麦や大豆など原料価格の上昇が利益率を低下させる。
- 営業利益率10.18%と前期比0.21ポイント低下通年影響中
営業利益率は10.39%から10.18%へ低下
- 純利益は616億円と前期比1億円減決算発表後影響弱
純利益は617億円から616億円へ減少
- 予想PER26.6倍と高水準、成長鈍化なら調整通年影響中
予想PER26.6倍と実績26.67倍は同水準で、割高感がある
- 配当利回り1.42%と低い株主還元通年影響弱
配当利回り1.42%は低く、利回り目的の買いは期待薄
- 海外売上高成長率
- 海外需要が成長の鍵を握るため、現地通貨での伸びが重要。
- 為替の影響
- 円相場が業績に与える影響を測るため。
- 営業利益率
- コスト管理と価格転嫁の効果を確認するため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり25円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは1.36%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 7 | — | 320.4 |
| 2018年3月 | 8 | 14.7 | 91.2 |
| 2019年3月 | 8 | 5.1 | 81.9 |
| 2020年3月 | 8 | 2.4 | 98.5 |
| 2021年3月 | 9 | 7.1 | 89.5 |
| 2022年3月 | 12 | 35.6 | 77.0 |
| 2023年3月 | 16 | 27.9 | 101.0 |
| 2024年3月 | 21 | 33.3 | 60.8 |
| 2025年3月 | 25 | 20.2 | 49.1 |
| 2026年3月 | 25 | 0.0 | 49.0 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥25
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ152,907人。区分でいちばん多いのは金融機関で36.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が60.9%を占め、残る39.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 41.7 | 40.8 | 37.9 | 36.0 | 37.4 | 36.8 |
| 事業法人 | 25.4 | 25.3 | 25.2 | 24.7 | 24.6 | 24.1 |
| 個人・その他 | 15.7 | 15.3 | 15.9 | 15.6 | 17.9 | 20.6 |
| 外国法人 | 16.3 | 17.7 | 19.7 | 21.4 | 18.5 | 17.4 |
| 自己株式 | 1.0 | 1.2 | 1.2 | 1.8 | 2.7 | 4.3 |
| 証券会社 | 0.9 | 0.9 | 1.3 | 2.2 | 1.7 | 1.1 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口) | 18.04 |
| 02 | ㈱日本カストディ銀行(信託口) | 7.87 |
| 03 | ㈱千秋社 | 3.47 |
| 04 | ㈱茂木佐 | 3.17 |
| 05 | 明治安田生命保険(相)(常任代理人 ㈱日本カストディ銀行) | 2.56 |
| 06 | ㈱引高 | 2.47 |
| 07 | ㈲くしがた | 2.15 |
| 08 | ㈱丸仁ホールディングス | 2.00 |
| 09 | (公財)野田産業科学研究所 | 1.92 |
| 10 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 1.85 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+20%、1株純資産は14期で−35%。直近期のROEは11.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 55 | 932 | 6.3 | 30.2 | 133.9 |
| 2014年3月 | 63 | 1,046 | 6.4 | 31.0 | 60.9 |
| 2015年3月 | 78 | 1,211 | 6.9 | 48.8 | 63.4 |
| 2016年3月 | 103 | 1,160 | 8.7 | 36.0 | 143.8 |
| 2017年3月 | 123 | 1,243 | 10.3 | 27.0 | 320.4 |
| 2018年3月 | 124 | 1,292 | 9.8 | 34.6 | 91.2 |
| 2019年3月 | 135 | 1,377 | 10.1 | 40.1 | 81.9 |
| 2020年3月 | 28 | 284 | 10.0 | 33.0 | 98.5 |
| 2021年3月 | 32 | 321 | 10.7 | 40.6 | 89.5 |
| 2022年3月 | 41 | 374 | 11.7 | 40.1 | 77.0 |
| 2023年3月 | 46 | 429 | 11.4 | 29.5 | 101.0 |
| 2024年3月 | 59 | 516 | 12.5 | 33.3 | 60.8 |
| 2025年3月 | 65 | 540 | 12.3 | 22.2 | 49.1 |
| 2026年3月 | 66 | 605 | 11.5 | 21.7 | 49.0 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
20名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は20名。2026/3期の役員報酬は総額910百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 茂木友三郎 | 取締役 名誉会長 取締役会議長 | 91 | 4,903,000 |
| 堀切功章 | 代表取締役 会長 | 75 | 3,742,000 |
| 中野祥三郎 | 代表取締役 社長 CEO | 69 | 1,590,000 |
| 茂木修 | 代表取締役 専務執行役員 国際事業本部長 | 59 | 596,000 |
| 島田政直 | 取締役 専務執行役員 | 76 | 85,000 |
| 松山旭 | 取締役 常務執行役員 研究開発本部長 | 69 | 63,000 |
| 福井俊彦 | 取締役 | 90 | 25,000 |
| 井口武雄 | 取締役 | 84 | 42,000 |
| 飯野正子 | 取締役 | 82 | 3,000 |
| 杉山晋輔 | 取締役 | 73 | — |
| 遠藤信博 | 取締役 | 72 | 7,000 |
| アーサーM.ミッチェル | 取締役 | 79 | — |
残りの役員8名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 国谷裕子 | 取締役 | 69 | — |
| 森孝一 | 常勤監査役 | 71 | 60,000 |
| 深澤晴彦 | 常勤監査役 | 64 | — |
| 梶川融 | 監査役 | 74 | — |
| 宮崎裕子 | 監査役 | 75 | — |
| 神部健一 | — | 60 | — |
| 辻亮平 | 取締役 常務執行役員 | 65 | 12,000 |
| 永田高士 | 監査役 | 68 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 14 | 406 | 35 | 45 | 682 | 49 |
| 監査役 | 5 | 100 | — | — | 100 | 20 |
| 社外取締役 | 7 | 88 | — | 11 | 100 | 14 |
| 社外監査役 | 3 | 28 | — | — | 28 | 9 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,672字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,071字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク4,482字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)10,316字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第109期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-19
- 半期報告書半期報告書-第109期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第108期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-20
- 半期報告書半期報告書-第108期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第107期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-25
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