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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

サントリービバレッジ&フード

2587 · Prime · 食料品

サントリーグループの中核企業として、世界で飲料・食品を製造・販売。

概要

サントリービバレッジ&フードは、サントリーグループの飲料・食品セグメントを統括する事業持株会社である。2025年12月期の連結売上収益は1兆7,154億円、従業員2万2,700人。日本国内では「サントリー天然水」「BOSS」「伊右衛門」などの主力ブランドを展開し、アジア太平洋、欧州、米州の4セグメントでグローバルに事業を営む。清涼飲料から健康食品まで幅広い製品ポートフォリオを持つ。

国内清涼飲料市場でのブランド展開と販売チャネル

日本事業の売上収益は7,352億円(2025年12月期)。主力カテゴリーはミネラルウォーター、コーヒー飲料、茶系飲料、炭酸飲料、スポーツ飲料、特定保健用食品である。マーケティングと商品企画を当社が担当し、製造はサントリープロダクツが全国9工場(榛名、羽生、多摩川、神奈川綾瀬、南アルプス白州、北アルプス信濃の森、宇治川、高砂、木曽川、奥大山ブナの森)で担う。販売はサントリーフーズが量販店・コンビニ向け、サントリービバレッジソリューションが自動販売機向けと分担する。コアブランドとして「サントリー天然水」「BOSS」「伊右衛門」「GREEN DA・KA・RA」「特茶」を掲げる。

健康食品とエナジードリンクで展開するアジア太平洋事業

アジア太平洋事業の売上収益は3,941億円(2025年12月期)。タイ、ベトナム、台湾、オーストラリア、ニュージーランドなどで事業を展開する。主力製品は健康食品「BRAND'S Essence of Chicken」、エナジードリンク「Sting」(ベトナム)「V」(オセアニア)、炭酸飲料「PEPSI」(タイでのライセンス生産)、果汁飲料「Ribena」「Lucozade」など。現地子会社がそれぞれ製造販売を担い、Suntory PepsiCo Vietnam BeverageやSuntory PepsiCo Beverage (Thailand)が主要な製造拠点である。

フランス・英国を中心とした欧州炭酸飲料・果汁飲料事業

欧州事業の売上収益は3,902億円(2025年12月期)。フランス、英国、スペインを中心に事業を展開する。主要ブランドは炭酸飲料「Orangina」(オレンジ果汁入り炭酸)、「Schweppes」(トニックウォーター等)、果汁飲料「Oasis」、そして「Ribena」(ブラックカラント風味)、エナジードリンク「Lucozade」。Orangina Schweppes Holding B.V.とLucozade Ribena Suntory Limitedがそれぞれの製造販売を統括する。収益性向上のためのコスト削減と構造改革を継続中である。

ペプシとの合弁による北米ボトリング事業と持株会社体制

米州事業の売上収益は1,960億円(2025年12月期)。Pepsi Bottling Ventures LLC(ペプシコ社との合弁会社)を通じて、ノースカロライナ州を中心に清涼飲料の製造販売を行う。グループ全体は当社(事業持株会社)の下に子会社62社、持分法適用会社8社で構成され、親会社はサントリーホールディングスである。日本事業の収益力強化と海外事業の成長加速を中期経営戦略の柱とし、2030年売上2.5兆円を目標に掲げる。

業界の中での役割は飲料・食品メーカー(サントリーグループの中核会社)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.7兆円
営業利益
1,487億円
営業利益率
8.7%
純利益
887億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2016/12
事業売上構成比利益利益率
国内8,900億円63.1%547億円6.1%
国際(注)45,207億円36.9%674億円12.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01日本事業主力

日本国内で、ミネラルウォーター、コーヒー飲料、茶系飲料、炭酸飲料、スポーツ飲料、特定保健用食品等を製造・販売。マーケティング・商品企画を当社が担当し、製造はサントリープロダクツ(株)が、販売はサントリーフーズ(株)(量販店等向け)とサントリービバレッジソリューション(株)(自動販売機等向け)が分担。

主な製品・サービス6
ミネラルウォーター
「サントリー天然水」ブランド等のミネラルウォーター。
コーヒー飲料
「BOSS」ブランド等の缶コーヒー・ペットボトルコーヒー。
茶系飲料
「伊右衛門」「サントリー烏龍茶」等の茶飲料。
炭酸飲料
「C.C.レモン」「デカビタC」等の炭酸飲料。
スポーツ飲料
「アクエリアス」等のスポーツドリンク。
特定保健用食品
「伊右衛門 特茶」等のトクホ飲料。

02アジアパシフィック事業主力

タイ、ベトナム、台湾、オーストラリア、ニュージーランド等で、健康食品「BRAND'S Essence of Chicken」、エナジードリンク「Sting」、炭酸飲料「PEPSI」、果汁飲料「JUST JUICE」等を製造・販売。現地子会社が各地で事業展開。

主な製品・サービス6
BRAND'S Essence of Chicken
鶏肉抽出エキスを主成分とする健康食品(スープ状)。
Sting
エナジードリンク(ベトナム等で販売)。
PEPSI
炭酸飲料(タイ等でライセンス生産・販売)。
V
エナジードリンク(ニュージーランド、オーストラリア)。
Ribena
果汁飲料(ブラックカラント風味)。
Lucozade
エナジードリンク・スポーツドリンク。

03欧州事業準主力

フランス、英国、スペイン等で、炭酸飲料「Orangina」「Schweppes」、果汁飲料「Oasis」「Ribena」、エナジードリンク「Lucozade」等を製造・販売。

主な製品・サービス3
Orangina
オレンジ果汁入り炭酸飲料。
Schweppes
トニックウォーター等の炭酸飲料ブランド。
Oasis
果汁飲料ブランド。

04米州事業副次

北米(主にノースカロライナ州)において、Pepsi Bottling Ventures LLCを通じて清涼飲料の製造・販売を行っている。

主な製品・サービス1
清涼飲料(Pepsi等)
ペプシコ社のブランド飲料などの清涼飲料を製造・販売。

製品と技術

サントリー天然水とBOSSが支える国内基盤

「サントリー天然水」は国内ミネラルウォーター市場のトップブランドで、南アルプスや北アルプスの水源を活用。ラベルレスボトルなど環境配慮型の容器も導入している。「BOSS」は缶コーヒー・ペットボトルコーヒーのブランドで、豊富なフレーバー展開と長期にわたる広告戦略により高い認知度を維持。両ブランドは日本事業の売上を牽引するコア製品である。

伊右衛門や特茶に代表される茶系・機能性飲料

「伊右衛門」は京都・福寿園との共同開発による無糖緑茶飲料で、本格的な味わいが支持される。「サントリー烏龍茶」は中国茶葉を使用した茶飲料。「GREEN DA・KA・RA」は機能性表示食品として水分補給と健康を両立。「伊右衛門 特茶」は特定保健用食品(トクホ)で、体脂肪対策を主訴求とする。これらの製品は健康志向の消費者にリーチし、国内市場での差別化要因となっている。

Orangina、Schweppes、BRAND'sに象徴される海外製品群

欧州では、フランス生まれの炭酸飲料「Orangina」と、トニックウォーターで知られる「Schweppes」が主力。果汁飲料「Oasis」も併せて展開する。アジア太平洋では、鶏肉抽出エキスを主成分とする健康食品「BRAND's Essence of Chicken」、エナジードリンク「Sting」と「V」、そして「Ribena」(ブラックカラント果汁)「Lucozade」(エナジードリンク・スポーツドリンク)を、各地の子会社が現地生産・販売する。北米ではペプシブランドの清涼飲料をボトリングする。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

国内飲料市場で首位級、内需依存で安定成長

清涼飲料市場で国内有数のシェアを誇り、自動販売機や小売向けに強固な販路を持つ。同業他社としてニップンや日清製粉グループ本社が挙げられるが、これらは製粉業が主体であり、飲料専業である当社とは事業構造が異なる。当社は親会社サントリーグループのブランド力を背景に、コーヒー・茶・炭酸飲料など多カテゴリーで競争力を発揮する。売上高は約1.7兆円規模で、近年は微増ながら安定的に推移し、営業利益率は9%前後と高水準を維持。内需中心のビジネスモデルであるため、海外景気の影響を受けにくい一方、国内人口減少による需要減が長期的な課題となる。

強み

  • 清涼飲料で国内トップクラスのシェアを保持し、ブランド認知度が高い。
  • 営業利益率約9%と食料品業界では高く、安定した収益基盤を築く。
  • 自動販売機やコンビニなど全国に張り巡らせた販売網で幅広く消費者の接点を確保。
  • サントリーグループの研究開発力やブランド戦略を活用し、商品開発力を強化。

課題

  • 人口減少で国内飲料需要は頭打ち傾向にあり、成長余地が限定的。
  • 海外売上比率が低く、国際的な競争力や成長機会を十分に活かせていない。
  • 為替や原材料価格の上昇がコスト圧迫要因となり、利益率の低下リスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字がサントリービバレッジ&フード

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12914日本たばこ産業14.0兆円20.9倍
22802味の素5.1兆円37.8倍
32503キリンホールディングス2.7兆円12.2倍
47550ゼンショーホールディングス2.0兆円41.6倍
52801キッコーマン1.8兆円27.8倍
62587サントリービバレッジ&フード1.4兆円15.8倍
72269明治ホールディングス1.3兆円34.9倍
82875東洋水産1.2兆円14.8倍
92897日清食品ホールディングス9,011億円19.4倍
102267ヤクルト本社8,855億円19.1倍
112212山崎製パン8,402億円17.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 7件

1899年鳥井商店として創業し清涼飲料販売へ

1899年2月、鳥井商店として創業。1921年12月に株式会社寿屋(かめや)を設立し、本格的な事業運営を開始する。1932年6月、寿屋は清涼飲料の販売に参入。これが後のサントリーグループの飲料事業の原点となる。当時はまだ酒類事業が主体であり、清涼飲料は新規事業として位置づけられた。

1963年サントリーへの商号変更と初の海外進出

1963年3月、寿屋は商号をサントリー株式会社に変更。同時に、清涼飲料の販売会社としてサントリーフーズ株式会社を設立する。さらに同年、米国のペプコム社を買収し、米国でボトリング事業を開始。これが海外事業への第一歩となり、後のグローバル展開の基盤を築いた。

1990年セレボス買収でアジア太平洋市場に参入

1990年4月、サントリーはCerebos Pacific Limitedの株式を取得し、タイを中心とするセレボス・グループを子会社化する。この買収により、「BRAND'S Essence of Chicken」に代表される健康食品事業を獲得。東南アジア市場への本格的な進出を果たし、現在のアジア太平洋事業の中核となる。

1997年ペプシの日本マスターフランチャイズ権を取得

1997年12月、サントリーは米ペプシコ社から日本市場におけるペプシブランド商品のマスターフランチャイズ権を取得する。これにより、日本国内でのペプシのマーケティングおよび製造販売の総代理権を獲得。以降、ペプシブランドの炭酸飲料を国内で展開し、ポートフォリオを拡大した。

1999年ペプシコ社との合弁で北米ボトリング事業を開始

1999年7月、サントリーの出資によりPepsi Bottling Ventures LLCを設立。ペプシコ社との合弁会社として、北米ノースカロライナ州を中心に清涼飲料の製造販売を開始する。この合弁により、米国市場でのプレゼンスを強化し、現在の米州事業の基盤が形成された。

年表7件を開く

1890年代

  • 1899年2月創業鳥井商店創業

1920年代

  • 1921年12月㈱寿屋設立

1930年代

  • 1932年6月㈱寿屋が清涼飲料の販売を開始

1960年代

  • 1963年3月M&A㈱寿屋が商号をサントリー㈱に変更 サントリー㈱がサントリーフーズ㈱設立 サントリー㈱がペプコム社を買収し、米国でボトリング事業を開始

1990年代

  • 1990年4月M&Aサントリー㈱がCerebos Pacific Limitedの株式を取得し、セレボス・グループ(現Suntory Beverage & Food International (Thailand) Co., Ltd.及びその子会社)を子会社化
  • 1997年12月サントリー㈱が米国のペプシコ社より、日本でのペプシブランド商品のマスターフランチャイズ権(マーケティング及び製造販売総代理権)を取得
  • 1999年7月サントリー㈱の出資によりPepsi Bottling Ventures LLCを設立(ペプシコ社との合弁会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上収益目標(2030年)2030年まで2.5兆円
  • 売上収益年平均成長率(オーガニック、為替中立)2026年まで1桁台半ば
  • 営業利益年平均成長率(オーガニック、為替中立)2026年まで1桁台後半
  • 営業利益率2026年まで10%超
  • フリーキャッシュフロー2026年まで1,400億円強

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ブランド戦略の強化

    コアブランドのイノベーション強化、戦略ブランドのクロスセル展開エリア拡大、グローバルなサントリーブランドの育成を推進。

  2. 02

    構造改革の加速

    日本事業の収益力強化、海外事業の成長加速と収益力強化、事業ポートフォリオの拡充(RTD展開等)を実施。

  3. 03

    DEIの推進

    異なる考えや価値観の融合による企業競争力の向上を図り、グローバルで多様な個性を活かしOne Teamとして成長する。

  4. 04

    サステナビリティへの取り組み強化

    水、温室効果ガス、プラスチックを重点領域とし、「環境目標2030」達成に向けた活動を強化。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で22,700人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,171万円で、9期前と比べて+13.4%平均年齢は40.1歳、平均勤続年数は15.0年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月23,850
2017年12月23,219
2018年12月24,142
2019年12月1,03340.915.724,213
2020年12月1,11841.316.124,102
2021年12月1,03141.316.323,866
2022年12月1,13041.316.523,485
2023年12月1,11441.216.423,532
2024年12月1,16140.715.722,446714
2025年12月1,17140.115.022,700655

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率105.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社14(国内 7 / 海外 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社他 — オーストラリア ニューサウスウェールズ他176億円
本社他 — ベトナム ホーチミン他172億円
本社他 — タイ バンコク他135億円
天然水北アルプス信濃の森工場 — 長野県大町市107億円
本社他 — オランダ アムステルダム他105億円
本社他 — アメリカ ノースカロライナ他8,901百万円
本社他 — イギリス ロンドン他7,457百万円
榛名工場 — 群馬県渋川市5,562百万円
天然水南アルプス白州工場 — 山梨県北杜市5,422百万円
宇治川工場 — 京都府城陽市5,141百万円
ほか10件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    東京都新宿区
    議決権100.0%
  • 国内
    東京都新宿区
    議決権25.0%
  • 海外
    シンガポール
    議決権100.0%
  • 海外
    ベトナム ホーチミン
    議決権100.0%
  • 海外
    ベトナム ホーチミン
    議決権100.0%
  • 海外
    タイ バンコク
    議決権51.0%
  • 海外
    タイ バンコク
    議決権51.0%
  • 国内
    ニュージーランド オークランド
    議決権100.0%
  • 海外
    オーストラリア ニューサウスウェールズ
    議決権100.0%
  • 海外
    オランダ アムステルダム
    議決権100.0%
  • 国内
    イギリス ロンドン
    議決権100.0%
残りのグループ会社2社を開く
  • アメリカ ノースカロライナ65%
  • アメリカ ノースカロライナ65%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は1.7兆円営業利益1,487億円前期と比べると増収減益で、売上が+1.1%、利益が-7.2%。

売上高
+1.1%
1.7兆円
営業利益
-7.2%
1,487億円
純利益
-5.1%
887億円
営業利益率
8.7%
前期比 -0.8%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高1.8兆円1.7兆円
営業利益1,550億円1,487億円
純利益890億円887億円
1株あたり配当¥120¥120

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は8,999億円、営業利益は740億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+11.6%、営業利益は+3.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q3,3722647.8146
2023年2Q4,11942410.3238
2023年3Q4,44348010.8288
2023年4Q3,983155
2024年1Q3,7173399.1203
2024年2Q4,45747010.5262
2024年4Q8,7947939.0470
2025年2Q8,0647188.9411
2025年4Q9,0907698.5476
2026年2Q8,9997408.2421

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は9,922億円から1.7兆円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は8.7%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月0.99540234
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2013年12月1.12673312
2014年12月1.26823362
2015年12月1.38829425
2016年12月1.211,078715
2017年12月1.231,144781
2018年12月1.291,118800
2019年12月1.301,122689
2020年12月1.18942522
2021年12月1.271,171687
2022年12月1.451,393823
2023年12月1.591,418827
2024年12月1.701,6021,6109.4935
2025年12月1.721,4871,4708.7887

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高1.7兆円のうち、営業利益として残るのは1,487億円8.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は887億円、売上の5.2%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金62.6%1.1兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金28.3%4,847億円
  • その他の費用持分法損益などの調整0.5%86億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.7%1,487億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
37.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.5pt
8.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.0pt
5.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.3pt
7.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが1,593億円、投資CFが−888億円で、差し引きのフリーCFは705億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,487億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月858−759−15299261
2013年12月1,141−2,9061,904−1,765459
2014年12月1,086−6751374111,055
2015年12月1,457−1,888385−431977
2016年12月1,631−575−1,1711,056841
2017年12月1,495−530−6369651,139
2018年12月1,464−585−5698791,465
2019年12月1,706−594−1,1521,1121,436
2020年12月1,340−612−4687281,675
2021年12月1,582−569−9611,0131,767
2022年12月1,505−424−9221,0812,006
2023年12月1,583−778−1,1548051,718
2024年12月1,937−1,013−1,1209241,605
2025年12月1,593−888−8407051,487

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は2.2兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.3兆円で、自己資本比率は59.3%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債億円自己資本比率%
2012年12月0.840.206,40222.5
2013年12月1.260.596,63744.4
2014年12月1.390.647,53542.9
2015年12月1.520.628,98940.7
2016年12月1.420.618,12642.8
2017年12月1.520.698,31645.4
2018年12月1.540.718,24646.4
2019年12月1.570.768,10748.3
2020年12月1.570.787,92549.7
2021年12月1.680.868,16351.3
2022年12月1.780.978,18154.1
2023年12月1.911.098,25056.9
2024年12月2.061.217,42858.8
2025年12月2.221.327,92859.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
1,487億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
7,674億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
7,928億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
87
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率123社中23位あたり、逆に低いのは売上成長率123社中82位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.0%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
8.7%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.3%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.1%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.6%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,580で、1年前と比べて-0.5%過去52週の値幅のなかでは37%の位置にある。

¥4,580+1.2%1ヶ月+1.8%1年-0.5%時価総額1.4兆円
過去52週の値幅
安値¥4,104高値¥5,399

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.8倍
PER (会社予想)15.9倍
PBR1.05倍
配当利回り2.62%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で-0.72%とほぼ横ばいだが、75日移動平均線(4,433円)を3.1%上回る。25日線(4,629円)を1.3%下回り、200日線(4,590円)の近辺で推移。52週高値5,399円からは-15%の水準で、高値圏からの調整が続く。RSIは47.9と中立圏で、方向感は乏しい。7月30日に380万株の出来高を記録し、一時的な売り圧力が見られたが、その後は落ち着いている。年間では+1.98%とほぼ横ばいで、株価はレンジ相場。25日線を上回れるかが目先の焦点。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PERは15.76倍で業界平均の28.53倍を大きく下回り、PBRも1.04倍と1倍近辺で割安。ROEは7%と同業他社と比較してやや低いが、配当利回り2.63%は業界平均の2.23%を上回る。配当性向47.5%で安定した増配余地。割安だが、売上高成長が鈍化しており、利益率の改善が今後の課題。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.8倍28.6倍
PER (予想)15.9倍
PBR1.05倍1.63倍
ROE7.0%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

国内飲料市場は成熟し、人口減少で需要が伸び悩む中、価格改定やコスト削減で収益を維持できるかが焦点。強気派は、ブランド力とグループシナジーでシェアを維持し、値上げ効果で収益改善を期待する。弱気派は、原材料高と競争激化で利益率が悪化し、成長性の乏しい市場で苦戦すると見る。

プラスに働く材料7
  • ブランド力

    サントリーのブランドが消費者に支持され、販売を下支え。

  • 値上げ効果

    価格改定が収益改善に寄与。

  • グループシナジー

    グループの販売網やマーケティングを活用。

  • 営業利益率9.44%回復で約130億円の増益余地通年影響

    2025/12期営業利益1,487億円。利益率が前期の9.44%に戻れば約132億円の増益になる

  • PBR1.06倍とほぼ1倍水準で下値堅い継続影響

    PBR1.06倍、配当利回り2.58%が株価の下値を支える

  • 売上高17,154億円で過去最高更新通年影響

    2025/12期売上高は17,154億円で前期比1.1%増の過去最高

  • 実績PER16.0倍と予想PER16.1倍の安定決算発表後影響

    実績PER16.03倍、予想PER16.1倍とほぼ同水準でバリュエーションは安定

マイナスに働く材料7
  • 市場縮小

    少子高齢化で国内飲料市場が縮小。

  • コスト高

    原材料や輸送コストの上昇が利益を圧迫。

  • 競争激化

    コンビニやディスカウントストアとの価格競争が激しい。

  • 営業利益1,487億円へ7.2%減益通年影響

    営業利益は1,602億円から1,487億円へ115億円減益した

  • 増収率が6.6%から1.1%へ急減速通年影響

    売上高の前期比増加率は2024/12期6.6%から2025/12期1.1%へ鈍化

  • 純利益887億円と2期ぶり減益通年影響

    純利益887億円は前期935億円から48億円減益となった

  • ROE7%の低さがPBR1.06倍に圧迫継続影響

    ROE7%はPBR1.06倍の正当性を弱め、1倍割れリスクが残る

次の決算で確かめる点
販売数量
市場シェアと需要動向を測る。
原材料コスト比率
利益率に直結するため。
自動販売機台数
販売チャネルの強さを確認。
新商品ヒット数
成長性を測るための指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり120で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.62%。

年間配当
¥120
1株あたり
配当利回り
2.62%
いまの株価に対して
配当性向
47.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月7359.1
2017年12月752.750.3
2018年12月784.049.7
2019年12月780.073.7
2020年12月780.080.7
2021年12月780.076.3
2022年12月802.651.1
2023年12月800.0112.0
2024年12月12050.072.3
2025年12月1200.047.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥120

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ34,639人。区分でいちばん多いのは事業法人60.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が69.3%を占め、残る30.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人60.060.060.060.260.060.0
外国法人20.519.220.020.123.825.6
金融機関12.412.211.311.410.69.2
個人・その他3.83.43.43.32.93.0
証券会社3.35.25.35.12.62.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01サントリーホールディングス株式会社59.48
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.20
03STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 510312 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.24
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 510311 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.88
05STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.44
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.42
07BBH FOR BRIDGE BUILDER INTERNATIONAL EQUITY FUND - PZENA (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.88
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.68
09SMBC日興証券株式会社0.64
10JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.59

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-07
    ツェナ・インベストメント・マネジメント・エルエルシー(Pzena Investment Management,LLC)
    新規の大量保有報告
    5.08%
    -1.07pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+165%、1株純資産は14期で+383%。直近期のROEは7.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月10888113.241.2
2013年12月1191,8068.328.259.2
2014年12月1171,9276.335.654.1
2015年12月1371,9997.238.761.3
2016年12月2311,97011.721.059.1
2017年12月2532,23412.019.850.3
2018年12月2592,31311.419.149.7
2019年12月2232,4489.420.473.7
2020年12月1692,5306.821.680.7
2021年12月2222,7858.418.776.3
2022年12月2663,1249.016.951.1
2023年12月2683,5198.117.4112.0
2024年12月3033,9158.116.672.3
2025年12月2874,2597.016.547.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/12期の役員報酬は総額295百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
小野真紀子代表取締役社長 取締役会議長 経営全般66
内貴八郎取締役専務執行役員 SBFジャパン社長66
Peter Harding取締役62
宮永暢取締役60
中村真紀取締役62
神田秀樹取締役(常勤監査等委員)63
増山美佳取締役(監査等委員)63
三村まり子取締役(監査等委員)69
木村穣介代表取締役社長 取締役会議長 経営全般65
沖中直人取締役専務執行役員 経営企画本部長 事業推進本部長 コマーシャルエクセレンス推進部長59
仙波匠取締役65

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)41186918847
取締役(社内)133225656
監査等委員2363618
取締役(社内)1151515

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,541字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、親会社であるサントリーホールディングス㈱を中心とするサントリーグループの飲料・食品セグメントの中核をなす企業で、飲料・食品の製造・販売事業を行っています。当社グループは、当社、子会社62社及び持分法適用会社8社より構成されています。 当社は、当社グループの事業持株会社として、役員・従業員派遣を通じてグループ会社に対する企業統治を行うとともに、当社グループの事業戦略・活動方針の策定、予算策定、品質保証の推進、事業開発、商品開発等を行い、当社グループの中枢として機能しています。また、このような当社グループの中枢としての業務のほか、当社グループの国内外の事業展開に資するM&A戦略の策定、M&A相手先の選定も行っています。当社グループでは、以下に記載するとおり、グループ各社にその権限を委譲し、グループ各社が高度の専門性を発揮し、グループ全体として迅速な事業活動の展開を行うべく、当社はグループビジョンの構築、グループ全体での事業の拡大・推進の役割を担っています。 当社グループは飲料・食品事業という単一の事業を行っているため、報告セグメントはエリア区分により記載するものとします。 [日本事業] 当社グループは、日本国内において、ミネラルウォーター、コーヒー飲料、茶系飲料、炭酸飲料、スポーツ飲料、特定保健用食品等の製造・販売を行っています。 当社グループにおける清涼飲料事業のマーケティング・商品企画については、当社が担っています。 当社グループにおける製品の製造については、サントリープロダクツ㈱が担っています。同社は、関東甲信越エリアに「榛名工場」(群馬県)「羽生工場」(埼玉県)「多摩川工場」(東京都)「神奈川綾瀬工場」(神奈川県)「天然水南アルプス白州工場」(山梨県)「天然水北アルプス信濃の森工場」(長野県)を、関西エリアに「宇治川工場」(京都府)「高砂工場」(兵庫県)を置き、中間地点である愛知県に「木曽川工場」を、また、鳥取県に「天然水奥大山ブナの森工場」を置くことにより、日本全国への安定した製品供給を可能とする体制を整えています。また、効率的経営を課題に、新製品量産化、製造技術改善、人財育成の推進等に取り組んでいます。同社が製造する製品は、ミネラルウォーター、コーヒー飲料、茶系飲料、炭酸飲料、スポーツ飲料、特定保健用食品等であり、当社グループが日本国内で販売する製品の多くを占めています。 当社グループが製造・輸入する製品の販売については、サントリーフーズ㈱及びサントリービバレッジソリューション㈱が主にその役割を担っています。 サントリーフーズ㈱は、当社グループが製造・輸入する清涼飲料の国内におけるスーパー、量販店、コンビニエンスストアを通じた販売を担当しています。サントリービバレッジソリューション㈱は、当社グループが製造・輸入する清涼飲料の自動販売機等による直接販売及び自動販売機オペレーターを通じた販売を担当しています。両社は、清涼飲料販売についての高い専門性とプロ意識を確立すべく、販売機能に特化した事業活動を実施しています。 ㈱ジャパンビバレッジホールディングスは、サントリービバレッジソリューション㈱への清涼飲料等の販売を担当しています。 サントリーフーズ沖縄㈱は、沖縄県において、清涼飲料等の販売を担当しています。 [アジアパシフィック事業] Suntory Beverage & Food International (Thailand) Co., Ltd.及びその子会社が、タイを含む東南アジア、台湾等において「BRAND'S Essence of Chicken」シリーズ等の健康食品の製造・販売を行っています。 Suntory PepsiCo Vietnam Beverage Co., Ltd.が、ベトナムにおいて、エナジードリンク「Sting」、サントリーブランドの茶飲料「TEA+」等の製造・販売を行っています。 Suntory PepsiCo Beverage (Thailand) Co., Ltd.が、タイにおいて、炭酸飲料「PEPSI」等の製造・販売を行っています。 SUNTORY BEVERAGE & FOOD NEW ZEALAND LIMITED、SUNTORY BEVERAGE & FOOD AUSTRALIA PTY LTD等が、ニュージーランド、オーストラリアを中心に清涼飲料の製造・販売を行っています。エナジードリンク「V」、果汁飲料「JUST JUICE」等の幅広い製品を販売しています。 マレーシア、香港、シンガポール等においても、各地の子会社が、「Ribena」「Lucozade」等の販売を行っています。 [欧州事業] フランス、英国、スペインを含む欧州等においては、Orangina Schweppes Holding B.V.及びその子会社が、炭酸飲料「Orangina」「Schweppes」、果汁飲料「Oasis」等の製造・販売を行い、Lucozade Ribena Suntory Limited及びその子会社が、果汁飲料「Ribena」、エナジードリンク・スポーツドリンク「Lucozade」等の製造・販売を行っています。 [米州事業] Pepsi Bottling Ventures LLC及びその子会社が、北米においてノースカロライナ州を中心に清涼飲料の製造・販売を行っています。 当社の親会社であるサントリーホールディングス㈱を中心とするサントリーグループは、飲料・食品の製造・販売、スピリッツ・ビール類・ワイン等の製造・販売、更にその他の事業活動を行っています。その他の事業では、健康食品の製造・販売、高級アイスクリームの製造・販売等を行うとともに、料飲店経営等の外食事業を行っています。 サントリーホールディングス㈱は寿不動産㈱の子会社であるため、寿不動産㈱もまた、当社の親会社ですが、当社と寿不動産㈱の間に事業上の関係はありません。 当社グループの2025年12月31日現在の状況について、事業系統図を示すと次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題3,046字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)企業理念 当社グループの企業理念は、「わたしたちの目的 / Our Purpose」、「わたしたちの価値観 / Our Values」、「わたしたちのDNA / Who We Are」から構成されています。 「わたしたちの目的 / Our Purpose」、「わたしたちの価値観 / Our Values」はサントリーグループ企業理念と共通であり、事業を営む目的や企業として目指す方向性と、目的を実現するために全ての従業員が大切にすべき価値観を定義しています。 また、真のグローバル飲料企業として“質の高い成長”を実現するために、普遍的な当社グループらしさを「わたしたちのDNA / Who We Are」と定義しています。 <わたしたちの目的 / Our Purpose> 人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、「人間の生命(いのち)の輝き」をめざす。 <わたしたちの価値観 / Our Values> Growing for Good / やってみなはれ / 利益三分主義 <わたしたちのDNA / Who We Are> Always Together with Seikatsusha We connect with your feelings to enrich every moment of life 生活者の喜怒哀楽に寄り添い、潤い豊かな人生を提供します。 (2)中期経営戦略 真のグローバル飲料企業として、“質の高い成長”を実現していく中で、「既存事業で市場を上回る成長」に加え、「新規成長投資による増分獲得」により、2030年売上2.5兆円を目指します。 また、売上成長を上回る利益成長の実現を目指します。 この目標を達成するために、以下の重点項目を中心に積極的に事業展開していきます。 <ブランド戦略> ・コアブランドイノベーション強化 ・戦略ブランドでクロスセル展開エリア拡大 ・グローバルなサントリーブランドの育成 <構造改革> ・日本 収益力強化に向けた構造改革の加速 ・海外 事業成長加速と更なる収益力強化 ・事業ポートフォリオの更なる拡充、強化(RTD展開等) <DEI> ・異なる考え、価値観の融合による企業競争力の向上 <サステナビリティ> ・環境、社会課題への取組み強化 (3)中期経営計画(2024-2026) 中期経営戦略に基づく2026年までの目標は以下のとおりです。 オーガニック成長 (2023年を起点、為替中立) 売上収益 平均年率1桁台半ばの成長 営業利益 平均年率1桁台後半の成長 営業利益率 2026年までに 10%超 フリーキャッシュフロー 2026年に1,400億円強創出 ※フリーキャッシュフロー=営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー 成長投資 ・3,000~6,000億円の投資枠を設定 ・M&A、戦略的な設備投資(サステナビリティ投資含む)、戦略ブランドのグローバル展開に注力 配当方針 ・2024年度以降、目標配当性向40%以上 ※親会社の所有者に帰属する当期利益に対する連結配当性向の目安 (4)経営環境及び優先的に対処すべき課題 2026年は、不確実性の高い外部環境や厳しい競争環境が継続、また消費行動の多様化が更に進むとの想定のもと、「新たな価値創造(イノベーション)」と「事業変革(トランスフォーメーション)」の加速を通じ、売上収益の成長を図ります。また、コストマネジメントの徹底も継続することで、増益を目指します。中長期の成長に向けては、引き続きM&A等の投資機会の探索や生産設備の増強を通じた生産性向上に取り組みます。 また、DEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)に関しては、グローバルで多様な個性を活かしつつ、One Teamとして成長するというビジョンのもと、様々な取組を推進します。サステナビリティに関しては、「水」、「温室効果ガス」、「プラスチック」を重点領域と位置づけ、「環境目標2030」の達成に向けた活動を強化します。 なお、当社は、海外事業の迅速な変革の加速と一体経営を行うべく、2026年1月1日付で組織変更を実施しました。これに伴い、従来、「日本事業」、「アジアパシフィック事業」、「欧州事業」、「米州事業」としていた報告セグメントを、2026年度より「日本事業」、「欧州事業」、「アジア事業」、「オセアニア事業」、「米州事業」に変更します。 [日本事業] 日本では、引き続き「コアブランドイノベーション」、「自販機事業の構造改革」、「サプライチェーン構造革新」を事業戦略の重点領域とし、売上収益と利益の成長を図ります。 コアブランドを中心に独自のブランド価値の訴求を一層強化するとともに、フレーバー展開や容器・容量帯の拡充等を通じ、ブランド価値向上と需要創造を目指します。マーケティング活動においては、引き続き「サントリー天然水」、「BOSS」、「伊右衛門」、「GREEN DA・KA・RA」及び「特茶」への活動を更に強化していきます。 加えて、新ブランドの開発・投入を通じたポートフォリオ拡充を進め、消費者ニーズを捉えた新たな価値を創造します。 [欧州事業] 欧州では、コアブランドの強化と積極的な販促活動を進めます。コスト削減活動及び構造改革も継続し、収益性の向上を図ります。フランスでは、「Oasis」、「Orangina」の付加価値を高めていきます。イギリスでは、「Lucozade」を中心に独自の価値を積極的に発信しつつ、新商品や新フレーバーを導入します。スペインでは、商品ポートフォリオの拡充及び業務用ビジネスの構造改革を更に推進します。 [アジア事業] アジアでは、ベトナム及びタイにおける急速な事業環境変化の影響が引き続くとの想定のもと、コアブランドの販促を強化、ニーズに応じた容器・容量展開等と合わせ、新たな需要創出とブランド価値向上を図ります。 飲料事業では、ベトナムは、エナジードリンク「Sting」や茶飲料「TEA+」等のコアブランドの営業活動強化に継続して取り組みます。タイでは、炭酸カテゴリー強化に加え、非炭酸カテゴリーにおいて「TEA+」のブランド変革やポートフォリオ拡充を進めます。 健康食品事業では、「BRAND'S Essence of Chicken」の販促強化に加え、「BRAND'S Bird's Nest」においては、ドリンクの販売拡大やゼリー形状の商材展開等に取り組みます。 [オセアニア事業] オーストラリア及びニュージーランドでは、引き続きコアブランドである「V」に注力するとともに、「BOSS」の更なる成長を図ります。RTDアルコール飲料については、2026年1月からニュージーランドでも販売を開始し、更なる売上拡大を目指します。 [米州事業] 主力の炭酸カテゴリーの強化を進めるとともに、伸長する非炭酸カテゴリーの更なる拡大に取り組みます。消費者の変化を先取りした新ブランド投入と商品展開を通じポートフォリオを最適化し、売上収益及び利益の成長を図ります。
事業等のリスク12,280字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループでは、リスクマネジメントコミッティが、海外グループ会社を含めたグループ全体でのリスクマネジメント活動を推進する役割を担っており、定期的に当社グループにおけるリスクの抽出、当該リスクの顕在化する可能性及び経営成績等の状況に与える影響の評価を行い、重要リスクを特定しています。当該重要リスクにつきましては、リスクマネジメントコミッティが責任者を選定のうえ、対応策の策定及び実施・モニタリングを行っています。また、リスクマネジメントコミッティは、その活動内容を取締役会において定期的に報告しています。 経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している重要なリスクは、以下のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものです。 ■事業計画・事業見通し 当社グループは、経済情勢、消費者嗜好、競合企業との競争等を織り込んで各事業の計画・戦略を立てていますが、これらの外部環境は、急速に変化するものであります。経済情勢については、当社グループが事業活動を行う主要市場において、将来の景気の後退、減速等の経済不振が生じる可能性があり、特に日本は長期的な人口動向の高齢化及び減少傾向にあります。また、飲料・食品市場では、以前より、大手メーカーの商品、特定の地域や商品カテゴリーで強みを持つメーカーの商品、プライベート・ブランド商品、及び輸入商品等との競争が行われていましたが、特にデジタル技術の進化による新たな営業活動・広告宣伝活動が競争をより激しいものにしています。更に、消費者の嗜好も目まぐるしく変化しています。こうした状況では、消費者嗜好の重大な変化を的確に把握したうえで、研究開発、商品の品質、新商品導入、商品価格、広告宣伝活動、販売促進活動等や、これらにおける新しい価値の創造によって、競合企業よりも優位に立ち、消費者の需要に見合った商品を十分な数量で市場に供給することが求められます。しかし、これらの対応が遅れた場合、当社グループの商品に対する需要の減少、競合企業による市場の奪取、ブランドイメージへの悪影響、棚卸資産の評価損等が生じ、当社グループの売上又は利益が低下し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、卸売業者及び大手小売業者を含む多数の販売チャネルを通じて商品を販売しています。日本においては、自動販売機等もまた重要な販売チャネルとなっています。このような販売チャネルに変化が生じることにより、特定チャネルにおける売上や利益が減少する等のリスクが、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。更に、当社グループが販売する商品の中には、天候により売上が大きく左右されるものがあります。当社グループの商品は、通常春から夏にかけての暑い時期に販売数量が最大となりますが、この時期に気温が十分に高くならなかった場合、商品需要が落ち込み、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、消費者嗜好の変化を敏感に予測して、嗜好にあった魅力的な商品の研究開発に努めるほか、商品の供給量に関しても適切な需給計画を立案しています。加えて、新商品投入、ブランド力強化のための積極的な広告宣伝活動・販売促進活動に励む等、適切に経営資源を投入しています。また、外部環境変化の兆候を適時に捉えるように努め、これに見合った各事業の計画・戦略の見直しを行うことで、対応を図っています。 ■事業提携・資本提携・企業買収 当社グループは、競争力強化による更なる成長の実現のため、国内外他社との事業提携・資本提携及び国内外他社の買収を重要な経営戦略の一つと位置付けています。事業提携・資本提携・企業買収の意思決定に際しては必要かつ十分な検討を行っていますが、事業提携等の適切な機会を見出せないこと、競合的な買収による場合を含め、相手先候補との間で事業提携等に係る条件について合意できないこと、事業提携等に関連して必要な同意・許認可・承認を得ることができないこと、必要資金を有利な条件で調達できないこと、新たな地域・商品カテゴリーに参入することにより、当社グループの事業内容が変化すること、当社グループが精通していない若しくは予測することができない課題に直面すること、又は事業提携等の結果として、予期していた利益や経費削減効果を実現できないこと等の問題が生じ、意図した成果を十分に得られない可能性があります。これらの事由が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。かかるリスクに備え、事業ポートフォリオの適切な見直しを図っています。 また、当社グループは、企業買収等に伴い、のれん及び商標権を計上しており、当社グループが将来新たに企業買収等を行うことにより、新たなのれん、商標権を計上する可能性があります。当社グループは、かかる無形資産等について、毎期減損テストを実施し評価しています。当該無形資産等について減損損失を計上した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があるため、投資評価及び判断、投資後のモニタリングについての共通ルールを定めて対応しています。 ■品質・安全性 当社グループは、商品及びサービスに当社グループにおける品質基準を設定していますが、その基準に対する品質の不足、品質の低下、安全性等に問題が生じた場合、又は当社グループの商品・サービスの安全性等に問題がない場合であっても、食品等の安全性等に関する否定的な報道がされた場合、ソーシャルネットワーク上で否定的な情報が拡散された場合、又は他社商品等の安全性に問題が生じた場合に、当社グループの商品・サービスへの安全性への懸念が生じることがあります。このような問題は、当社グループにおいて生じ得るのみならず、当社の管理が及ばない販売先や仕入先・製造委託先において生じる可能性があります。 これらのリスクが顕在化した場合、製造中止、リコール又は損害賠償請求が発生する可能性があり、また、仮に限定的なリコール又は根拠のない若しくは僅少な金額の損害賠償請求であっても、当社グループのブランド及び信用に悪影響を及ぼす可能性があります。これらの事由が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 サントリーグループは、食品を製造・販売する企業グループとして商品及びサービスの品質、安全性等を最重要課題と認識し、適用される規制を遵守するとともに、「サントリーグループ品質方針~All for the Quality~」を制定し、①サントリーグループの一人一人が、お客様の立場に立って、誠実に商品及びサービスをお届けする、②お客様に正確で分かりやすい情報をお届けし、お客様の声に真摯に耳を傾け、商品及びサービスに活かす、③法令を遵守する、④商品及びサービスの安全性を徹底する、⑤国際標準を活用し、より良い品質の追求を続ける、という理念のもと、品質、環境、健康及び安全性等に関する様々な基準を採用し、品質管理・安全性の確保に取り組んでいます。 ■原材料 当社グループが使用する主要な原材料には、気候変動やグローバル市場の状況等により、その需給バランスが大きく変動し、価格が著しく変動する可能性があります。また、商品を製造する際に使用する電気や天然ガスといったエネルギーの価格も著しく変動する可能性があります。これらの原材料及びエネルギーの価格が継続的に上昇し生産コストが上昇した場合、当社グループの原価を押し上げることとなり、高騰した原価を販売価格に十分に転嫁できない場合や、高騰した原価の販売価格への転嫁により当社グループの商品に対する需要が減少する場合には、当社グループの事業並びに経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループの取引先において、気候変動、自然災害、火災、作物の不作、感染症、労働力不足、労働衛生・労働安全上の問題、ストライキ、製造上の問題、輸送上の問題、供給妨害、政府による規制、行政措置、国家間の対立、戦争の勃発、政治不安、テロリズム、環境への配慮不足、人権問題、エネルギー危機等の事由が生じたことにより、当社グループが原材料の持続可能な調達を妨げられる可能性があります。かかるリスクは、供給源が限られている原材料であったり、取引先又はその施設が、上記の事由が生じる危険性の高い国や地域に所在したりする場合、より深刻な問題となる可能性があります。また、取引先を変更する場合には長期のリードタイムを要する可能性があります。原材料不足に陥った場合又は原材料の供給が長期にわたり滞る場合、当社グループの事業並びに経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)サステナビリティに関する重点テーマの取組」に記載のとおり、取り組んでいます。 ■サプライチェーン 当社グループ及び当社グループの取引先は、世界各国で原材料の調達・製造を行っています。デジタル技術等を活用したサプライチェーンマネジメントにより適切な品質管理、サプライチェーン(ロジスティクス、生産、調達等)コストの削減及び収益性の向上を実現することは、当社グループの事業戦略の一つです。しかし、当社グループは、当社グループの管理が及ばない要因による場合を含め、これを実現できない可能性があります。更に、気候変動、自然災害、火災、作物の不作、感染症、労働力不足、労働衛生・労働安全上の問題、ストライキ、製造上の問題、輸送上の問題、供給妨害、政府による規制、行政措置、国家間の対立、戦争の勃発、政治不安、テロリズム、環境への配慮不足、人権問題、エネルギー危機等により当社グループの製造又は販売活動に支障が生じる結果、当社グループの製造又は販売能力が損なわれる可能性があります。かかる事由の発生可能性を減少させ、その潜在的影響を低減するための十分な措置が取られない場合、又はかかる事由が発生したときに適切な対処ができない場合には、当社グループの事業並びに経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があるとともに、当社グループのサプライチェーンを修復するための追加的な経営資源の投入が必要となる可能性があります。 当社グループでは、生産・物流・営業等をシステム上でデータ連携し、情報一元化することにより、サプライチェーンマネジメントの最適化を実施してまいります。また、当社グループでは、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)サステナビリティに関する重点テーマの取組」に記載のとおり、取り組んでいます。 ■水 水は当社グループのほぼ全ての商品の主要な原料ですが、世界の多くの地域において、人口増加による消費量の増加、水質汚染、管理不足や気候変動により、水の供給を受けられない可能性があります。世界中で水資源の需要が高まるにつれて、当社グループを含む、豊富な水資源に依存している企業は、製造コストの増加や、生産量についての制約に直面する可能性があり、その結果、長期にわたって当社グループの収益性又は成長戦略に影響を及ぼす可能性があります。 水に関する取組については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)サステナビリティに関する重点テーマの取組」に記載のとおりです。 ■GHG GHG排出量増加に起因する地球温暖化により、カーボンプライシングの導入による生産コストの増加、生産拠点への水の供給不足による操業影響、農産物の収量減少による調達コストの増加等が生じる可能性があります。 GHG削減に関する取組については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)サステナビリティに関する重点テーマの取組」に記載のとおりです。 ■容器・包装 サントリーグループでは、循環型社会の実現に向けた取組を推進していますが、使用済みプラスチックの不適切な取扱いによって引き起こされる環境汚染や廃棄時のGHG排出量の増加等は大きな社会問題になっています。プラスチック関連課税によるコスト増加等が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 容器・包装に関する取組については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)サステナビリティに関する重点テーマの取組」に記載のとおりです。 ■地政学・地経学 当社グループは、日本国内のみならず、海外においても幅広く事業を展開しています。海外事業においては、日本と大きく異なる又は十分に整備されていない租税制度や法令、規制等の制定及び変更、国家間の対立、紛争・戦争の勃発、政治不安、保護主義的政策、国際移動制限、テロリズム、暴動等の非常事態といった様々な要因が発生し、原材料や包材に係るコストの増加や原材料不足、最終製品の市場価格の上昇、輸出入への影響が生じ、事業損益への悪影響や事業継続に困難が生じる可能性があります。また、従業員の安全確保を適切に行えないことにより、従業員の生命・身体に重大な危険が及ぶ可能性があります。 当社グループでは、平時から有事対応体制基盤を強化・確立し、有事に際して速やかに対応体制を起動し、全社連携するとともに、具体的事案に沿ったシミュレーションを平時から重ね、グループ会社を含め、関係部署と適時に適切な判断を行うための事業継続計画(BCP)を策定しています。また、サントリーグループでは、情報の収集・分析・共有の実践と、その基盤の継続的強化のための活動も行っています。 ■人権 当社グループ内又はバリューチェーン上で、人権問題が発生し、又は負の影響を与えた場合、人権対応や人権対応に関する情報開示が不十分と判断された場合、当社グループの信用が損なわれ、又は当社グループの商品に対する消費者の信頼が失われ、当社グループの商品の需要の低下に繋がる可能性や、原材料調達等に支障が生じる可能性があります。これらの事由が生じた場合、当社グループの事業並びに経営成績及び財政状態に影響を及ぼし、更には当社グループの信用を回復するための追加的な経営資源の投入が必要となる可能性があります。 人権に関する取組については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)サステナビリティに関する重点テーマの取組」に記載のとおりです。 ■事業継続 大規模地震、台風や集中豪雨による洪水・土砂災害、雪害、火山噴火等の自然災害や、感染症等、経済・社会活動の継続を脅かすリスクが顕在化した場合、当社グループの事業継続に重大な影響が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、こうしたリスクに備え、生産、原材料調達、物流、営業・販売活動について、事業継続計画を策定するとともに、有事の際の本部機能、インフラの分散等、有事対応体制の強化を継続的に図っています。影響が広範囲に及ぶリスクについては、対応マニュアルを定め、対応基盤を構築するとともに、実際に重大なリスクが顕在化した際には、迅速な情報伝達と意思決定を行い、適切に対処することで、その影響及び被害の極小化に取り組むこととしています。 ■情報セキュリティ 当社グループは、取引業務の遂行、顧客との連絡、経営陣への情報提供及び財務に関する報告書の作成等を正確かつ効率的に行うため、情報システムを利用しています。また、消費者への新しい価値の提供や、業務遂行の効率化を目的に、AI技術を利用しています。これらが、地震その他の自然災害、テロリストによる攻撃、ハードウエア・ソフトウエア・設備・遠隔通信の欠陥・障害、処理エラー、コンピュータ・ウイルス感染、ハッキング・悪意をもった不正アクセス等のサイバー攻撃、その他セキュリティ上の問題、誤った方法での利用、外部業者に起因する障害又は不具合等により、個人情報や機密情報の漏洩、著作権・肖像権・パブリシティ権等の侵害、情報システムの一定期間の停止等が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループが、グローバル化やデジタル技術革新に伴い、データの利活用をする中、個人のプライバシーに対する配慮や対応が不足することにより、各国の個人情報保護法令を遵守できない場合があります。これらの事由が生じた場合、多額の損害賠償責任・制裁金やレピュテーションの毀損等が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 情報システムについては、セキュリティ、バックアップ及び災害復旧に係る対策を講じています。情報の取扱いについては、「サントリーグループ情報セキュリティ基本方針」のもと、個人情報や機密情報の安全管理と漏洩防止、情報セキュリティ遵守意識の維持・向上及び情報システムの安全かつ円滑な稼動の堅持のため、適切なセキュリティ対策を実施し、また、AIの利用については「サントリーグループAI基本方針」をグループ全体で共有・遵守し、責任あるAI利用を進めています。個人情報保護法令については、当社グループ内での個人情報の取扱いや既存社内ルールにつき現状を把握し、各国の法的規制への対応策を検討のうえ、必要な社内ルール策定、契約・業務フロー整備等の対応を進めています。 ■コンプライアンス 当社グループは、日本その他当社グループが事業を行う地域において、様々な法的規制を受けています。これらの規制には、品質、表示・健康訴求、競争、贈収賄防止、労働、環境・リサイクル及び税関連法規が含まれ、当社グループによる商品の製造、安全、表示、輸送、広告宣伝及び販売促進等の事業活動の様々な側面に適用されます。また、当社グループは国際的に事業を展開していることから、日本法及び外国法における腐敗防止規定を遵守する必要があります。当社グループに適用のある法的規制に違反した場合、当社グループの信用が失われ、厳格な罰則又は多額の損害を伴う規制上の処分又は私法上の訴訟提起が行われる可能性があり、特にかかる規制の不遵守や事故により環境汚染が発生した場合、当社グループは損害賠償請求や行政処分により多額の費用を負担する可能性があります。更に、当該法的規制の内容が大幅に改正され、若しくはその解釈に大幅な変更が生じ、又はより高い基準若しくは厳格な法的規制が導入された場合、コンプライアンス体制構築に係る費用が増加する可能性があります。 当社グループでは、規範策定、周知・啓発、実行、状況把握の活動サイクルを通じ、コンプライアンスを最優先する組織・風土づくりを進めています。また、サントリーグループでは、全従業員共通の基本姿勢を示した企業倫理綱領を制定し、グループ横断的な視点からコンプライアンス推進体制を整備しています。 ■人財の確保・育成 当社グループが持続的に成長するためには、リーダーシップのある経営陣及び有能な従業員を継続して雇用し、かつ、育成することが必要となります。また、当社グループは、新たな従業員を雇用し、教育し、その技術及び能力を育成しなければなりません。計画外の退職が生じ、又は現経営陣の適切な後継者の育成に失敗した場合には、当社グループの組織的ノウハウが失われ、当社グループの競争優位性が損なわれる可能性があります。また、ジェンダー、性的指向、年齢、障がい、国籍、文化、民族、宗教、信条、経歴、生活様式等のあらゆる多様性が受容されるとともに、従業員の人権問題が適切に予防・把握・対処されることで、多様な人財がパフォーマンスを発揮できる制度や職場環境を醸成できない場合には、当社グループのレピュテーションが損なわれる可能性及び優秀な人財を確保できず、多様性がもたらすイノベーション創出やリスク管理が達成できない可能性があります。 従業員の雇用に関する競争の激化、従業員の退職率の上昇、従業員の福利厚生費の増加に起因するコストの増加又は適切な労務管理ができないことによる従業員の健康阻害等が発生することにより、当社グループの経営成績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。 当社グループでは、人財評価をグループ全体及び地域ごとに行い、人財の確保の観点も踏まえて、育成施策や配置を討議し、人財ローテーションやグローバル共通の人財開発に取り組んでいます。国内では、戦略領域での人財獲得をより一層進める等して事業経営人財を計画的かつ構造的に育成しています。 なお、人財育成方針及び社内環境整備方針については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (3)人的資本」に記載のとおりです。 ■為替と金利の変動 当社グループは、原材料の一部を、主に米ドルを中心とした、日本円以外の通貨建てで海外から調達しています。当社グループは、為替相場の変動リスクを軽減するためにデリバティブ取引を利用しているものの、かかるヘッジ取引によっても全ての為替相場の変動リスクを回避できるわけではなく、為替の変動が当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの連結財務諸表は日本円により表示されているため、海外子会社の収益及び費用並びに資産及び負債の金額を、各決算期の期中平均又は期末における為替レートに基づき日本円に換算する必要があります。したがって、外国通貨の為替変動は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 更に、当社グループは、必要資金の一部を有利子負債で調達しており、将来的な資金需要に応じて今後も金融機関からの借入や社債等による資金調達を新たに行う可能性があります。金利の変動リスクを軽減するために、固定金利での調達やデリバティブ取引を利用していますが、金融資本市場の混乱や格付機関による当社の格付の引下げ等により、金利に大幅な変動があった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、為替リスクヘッジや資金調達手段の多様化により、これらのリスク低減に取り組んでいます。 ■飲料・食品に対する規制 WHO(世界保健機関)による要請等を背景とした加糖飲料に対する課税強化等をはじめ、世界各国で、飲料及び食品に対する規制が強化されています。 中長期的に見て、規制への対策を適切に行えなかった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、WHO等国際機関、各国政府の政策や社会的動向等について最新情報の収集を行い、また、低糖商品の強化等の取組を行っています。 ■酒類に対する規制 世界的な規模で、責任ある酒類のマーケティング活動、アルコール関連問題への取組強化が求められています。長期的に見て、当社グループの予測の範囲を超える規制等が実施された場合、酒類の消費が減少する場合が考えられます。このようなリスクが顕在化した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 サントリーグループは、アルコール関連問題にグローバルに取り組むために、専門部署を設置し、国内外の酒類業界と連携して、①不適切な飲酒の予防や適正飲酒の啓発、②責任ある酒類マーケティング活動の推進、③様々なステークホルダーとの連携・協力等を行っています。酒類を製造・販売する企業グループとしての社会的責任を果たすため、広告宣伝活動にあたっては、厳しい自主基準のもと、自ら規制を行っています。また、WHO等国際機関、各国政府の政策やアルコールに対する社会的動向等、機能横断的に現状把握を進めています。そして、アルコールによる健康リスクに関する世界の最新情報の収集を行っています。 ■ガバナンス 当社グループは、国内外に数多くのグループ会社を保有し、グループ経営を行っています。グループが複層化・複雑化することで、適切なグループガバナンスが機能しない場合、一体経営の推進やグローバル成長戦略推進に大きな支障をきたし、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、意思決定の迅速性・透明性を確保すべく、権限の最適な分配、レポートラインの整理等の体制整備を行っています。 ■親会社の支配権 本書提出日現在において、当社の親会社であるサントリーホールディングス㈱は当社発行済普通株式の59.48%を所有し、当社取締役の選解任、合併その他の組織再編の承認、重要な事業の譲渡、当社定款の変更及び剰余金の配当等の当社の基本的事項についての決定権又は拒否権を有しています。株主総会の承認が必要となる全ての事項の決定に関して、他の株主の意向にかかわらずサントリーホールディングス㈱が影響を与える可能性があります。なお、サントリーホールディングス㈱の事前承認事項はなく、当社が独自に経営の意思決定を行っています。 当社とサントリーホールディングス㈱及びその子会社との間の主な関係等についての詳細は、以下のとおりです。 ① サントリーグループとの取引関係について 当社グループは、サントリーグループ(当社グループを除く。)に属する会社と取引を行っています。 当連結会計年度における主な取引は次のとおりです。 (単位:百万円) 取引内容   取引先   金額   取引条件等の決定方法 製品輸送業務の委託   サントリーロジスティクス㈱   65,900   品質及び類似サービスの市場相場価格を勘案し、両者協議のうえ決定 ロイヤリティの支払い   サントリーホールディングス㈱   25,855   ブランド価値等を勘案し、両者協議のうえ使用対価として妥当な料率を決定 コーヒー豆の仕入れ   サントリーコーヒーロースタリー㈱   22,237   品質及び類似商品の市場相場価格を勘案し、両者協議のうえ決定 ウーロン茶葉・コーヒーエキスの仕入れ   三得利貿易(香港)有限公司   19,472   品質及び類似商品の市場相場価格を勘案し、両者協議のうえ決定 酒類原料・製品の仕入れ   Beam Suntory Australia Pty Limited   16,449   品質及び類似商品の市場相場価格を勘案し、両者協議のうえ決定 機能業務の委託   サントリーホールディングス㈱   11,802   品質及び委託業務を内製化した場合の増分費用を勘案し、両者協議のうえ決定 サントリーホールディングス㈱を含むサントリーグループ(当社グループを除く。)との取引・行為等については、社内規程に従い、取引・行為等を実施する部署において、また、法務部門及び財務・経理部門において、サントリーホールディングス㈱からの独立性の観点も踏まえ、必要性・合理性、条件等の妥当性、公正性について、事前に確認を行うこととしています。更に、一定金額以上の取引、及び、ブランド・人財・重要な資産・情報等の当社の企業価値の源泉となる経営資源に関する取引・行為等(以下、合わせて「重要取引・行為等」という。)については、特別委員会の事前審議・答申を経た上で、取締役会において、その重要取引・行為等の必要性・合理性、条件等の妥当性、公正性について十分に審議した後、意思決定を行います。事前の審議に加え、事後、審議の内容に基づいた取引・行為等が行われたかどうかについて、社内規程に従い、法務部門、財務・経理部門、内部監査部門によるチェックと、監査等委員会による監査を実施します。また、重要取引・行為等については、特別委員会及び取締役会に実施状況を報告し、実施結果を確認することとしています。これらの体制により、サントリーグループ(当社グループを除く。)との取引・行為等の公正性・透明性・客観性を確保していきます。 ② サントリーホールディングス㈱との人的関係について 当社の取締役(監査等委員である取締役を含む。)8名のうち、サントリーホールディングス㈱の常務執行役員である宮永暢氏が、当社の取締役に就任しています。これは、同氏の有する、サントリーグループの飲料事業・酒類事業における豊富な海外での財務・会計部門における経験や経営経験、経営企画部門の部門長としての経営全般についての高い見識が、当社取締役会の更なる機能強化に資すると判断したためです。 また、当社では、サントリーホールディングス㈱より受け入れる従業員につきましては、出向ではなく、転籍としています。 ③ 商標権、特許権、包括ライセンス契約等について 当社グループは、サントリーホールディングス㈱との間でコーポレートブランド「サントリー」についての使用許諾契約を締結しており、これに基づき「サントリー」の名称・ブランドを使用することを許諾されています。当該契約に基づく「サントリー」の使用については、当社がサントリーグループに属していることが条件となっています。なお、当社は当該契約に基づきサントリーホールディングス㈱にロイヤリティの支払いを行っています。 また、当社グループの事業に関連する商標権、特許権、意匠権等の知的財産権については、サントリーグループにおける知的財産権の有効活用の促進及び維持管理集中化による効率化のため、一部をサントリーホールディングス㈱が保有し、当社はサントリーホールディングス㈱から独占的実施権等を付与されています。なお、当社はサントリーホールディングス㈱に当該独占的実施権等に伴うロイヤリティの支払いを行っていません。また、当該許諾関係が終了する場合には、これらの知的財産権についてはサントリーホールディングス㈱から当社に無償で譲渡されることになっています。
経営成績の分析 (MD&A)7,809字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績等の状況の概要 (ⅰ)経営成績 当連結会計年度の業績は、売上収益は1兆7,154億円(前年同期比1.1%増、為替中立0.7%増)、営業利益は1,487億円(前年同期比7.2%減、為替中立7.8%減)となりました。 販売費及び一般管理費は、4,847億円計上しましたが、この主な内容は、広告宣伝及び販売促進費が1,626億円、従業員給付費用が1,724億円等であり、その結果、営業利益は1,487億円(前年同期比7.2%減、為替中立7.8%減)となりました。 金融収益は28億円となりました。また、金融費用は45億円となりました。 これらの結果、税引前利益は1,470億円(前年同期比8.7%減、為替中立9.4%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は887億円(前年同期比5.1%減、為替中立5.8%減)となりました。また、1株当たり当期利益は287円13銭となりました。 セグメント別の業績は次のとおりです。 [日本事業] 売上収益は7,352億円(前年同期比0.5%増)、セグメント利益は470億円(前年同期比4.3%減)となりました。 [アジアパシフィック事業] 売上収益は3,941億円(前年同期比2.0%減、為替中立1.6%減)、セグメント利益は425億円(前年同期比6.4%減、為替中立6.2%減)となりました。 [欧州事業] 売上収益は3,902億円(前年同期比6.0%増、為替中立3.2%増)、セグメント利益は616億円(前年同期比2.0%増、為替中立0.6%減)となりました。 [米州事業] 売上収益は1,960億円(前年同期比0.6%増、為替中立2.0%増)、セグメント利益は235億円(前年同期比0.7%減、為替中立0.8%増)となりました。 (ⅱ)財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比較して、主要通貨の為替レートが円安になったことに加え、売上債権及びその他の債権の増加、有形固定資産の増加等により、前連結会計年度末に比べ1,600億円増加して2兆2,180億円となりました。 負債は、社債及び借入金の減少等があった一方、前連結会計年度末と比較して、主要通貨の為替レートが円安になったこと、仕入債務及びその他の債務の増加等により、前連結会計年度末に比べ501億円増加して7,928億円となりました。 資本合計は、前連結会計年度末と比較して、主要通貨の為替レートが円安になったことに伴うその他の資本の構成要素の増加、利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べ1,099億円増加して1兆4,252億円となりました。 以上の結果、親会社所有者帰属持分比率は59.3%となり、1株当たり親会社所有者帰属持分は4,258円74銭となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は次のとおりです。 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ118億円減少し、1,487億円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益1,470億円、減価償却費及び償却費836億円等に対し、売上債権及びその他の債権の増加482億円、法人所得税の支払427億円等により、資金の収入は前連結会計年度に比べ344億円減少し、1,593億円の収入となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産及び無形資産の取得による支出940億円等により、資金の支出は前連結会計年度と比べ125億円減少し、888億円の支出となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払386億円、長期借入金の返済による支出251億円等により、資金の支出は前連結会計年度に比べ280億円減少し、840億円の支出となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 (ⅰ)生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 日本   695,031   102.2 アジアパシフィック   415,497   108.2 欧州   290,355   105.1 米州   151,883   101.8 合計   1,552,768   104.3 (注)1.金額は、最終販売価格によっています。 2.生産実績には外注分を含んでいます。 (ⅱ)受注実績 当社グループは、原則として見込み生産を主体としているため、記載を省略しています。 (ⅲ)販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 日本   735,188   100.5 アジアパシフィック   394,057   98.0 欧州   390,202   106.0 米州   195,990   100.6 合計   1,715,438   101.1 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しています。 2.主な相手先別の記載については、相手先別の販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載を省略しています。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRS会計基準に準拠して作成されています。 連結財務諸表を作成するに当たり、重要となる会計方針については「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」に記載しています。重要な見積り及び判断については「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しています。また、過去の実績や取引状況を勘案し、合理的と判断される前提に基づき見積りを行っている部分があり、これらの見積りについては不確実性が存在するため、実際の結果と異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (ⅰ)経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、中期経営戦略及び中期経営計画を「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)中期経営戦略及び(3)中期経営計画(2024-2026)」に記載のとおり策定しています。その実現に向けて、当社グループが実施した活動は以下のとおりです。 当社グループは、真のグローバル飲料企業として持続的な事業成長と企業価値向上を実現すべく“質の高い成長”を目標に掲げています。2024年からスタートした中期経営計画においては、「ブランド戦略」、「構造改革」、「DEI」、「サステナビリティ」の4つを重要な戦略テーマに掲げ、積極的に事業を展開しています。 売上収益は、特にアジアパシフィックで厳しい外部環境の影響を受けましたが、引き続きコアブランドを中心とした積極的なマーケティング活動を展開し、1兆7,154億円(前年同期比1.1%増、為替中立0.7%増)となりました。 営業利益は、原材料高及び為替変動によるコスト増の影響を概ね想定どおりに受けたことに加え、欧州におけるマクロ経済減速の影響を受けたことや、アジアパシフィックにおける売上収益の減少もあり、1,487億円(前年同期比7.2%減、為替中立7.8%減)となりました。 税引前利益は、営業利益の減少により、前連結会計年度に比べ141億円減少して1,470億円(前年同期比8.7%減、為替中立9.4%減)となりました。 当期利益は、税引前利益の減少により、前連結会計年度に比べ75億円減少して1,101億円(前年同期比6.4%減、為替中立7.1%減)となりました。 非支配持分に帰属する当期利益は、主にSuntory PepsiCo Vietnam Beverage Co., Ltd.において利益が減少した影響により27億円減少し、親会社の所有者に帰属する当期利益は、887億円(前年同期比5.1%減、為替中立5.8%減)となりました。 セグメント別の業績は次のとおりです。 [日本事業] 売上収益は、価格改定や商品構成の改善が寄与し、販売数量は減少したものの、7,352億円(前年同期比0.5%増)となりました。 飲料市場(当社推定)は、価格改定や最盛期における悪天候の影響等により前年同期を下回りました。当社販売数量も、持続的なコアブランドの強化、新商品の投入、積極的なマーケティング活動を行いましたが、飲料市場と同様の影響を受け、前年同期を下回りました。 ブランド別には、「サントリー天然水」は、1Lペットボトルや、「サントリー天然水 きりっとヨグ」が好調に推移しましたが、前年同期の備蓄需要の反動等もあり販売数量は減少しました。「BOSS」は、「クラフトボス」シリーズの「甘くないイタリアーノ」、「世界のTEA」シリーズが好調に推移し、ブランド全体での販売数量は前年同期並みとなりました。「伊右衛門」は、引き続き厳しい競争環境の中、特に大容量で価格改定の影響を受け、販売数量は前年同期を下回りました。一方で、小容量はマーケティング活動が奏功し、堅調に推移しました。特定保健用食品・機能性表示食品においては、「特茶」が有効性のエビデンスを訴求したコミュニケーションにより堅調に推移、2025年10月に販売を開始した「特茶」ブランドの水カテゴリー商品「特水」は新たな需要を開拓しました。 自動販売機事業については、自販機キャッシュレスアプリ「ジハンピ」が2025年12月末時点までに1,500万ダウンロードを達成し、顧客接点の拡大に寄与しました。 セグメント利益は、コストマネジメントを徹底しましたが、インフレに伴う原材料価格や物流費の高騰の影響を受け、470億円(前年同期比4.3%減)となりました。 [アジアパシフィック事業] 売上収益は、3,941億円(前年同期比2.0%減、為替中立1.6%減)となりました。 飲料事業については、急速な事業環境変化への対応が遅れたベトナム及びタイでは、販売数量が前年同期を下回り、減収となりました。ベトナムでは、競争激化に加えて消費低迷により水カテゴリー以外の飲料市場が縮小し、タイでは、天候不順により主力の炭酸カテゴリー市場が落ち込んだ影響を受けました。オセアニアでは、エナジーカテゴリーの伸長と積極的なマーケティング活動により「V」の販売数量が増加したことに加え、2025年7月からのRTDアルコール飲料の販売開始が寄与し、増収となりました。 健康食品事業(タイ及びインドシナ半島)については、消費低迷や観光客減少による需要減の中でも、新商品の投入やコミュニケーションの刷新によりタイ国内での販売が堅調に推移し、増収となりました。 セグメント利益は、売上収益の減少に伴い425億円(前年同期比6.4%減、為替中立6.2%減)となりました。 [欧州事業] 売上収益は、3,902億円(前年同期比6.0%増、為替中立3.2%増)となりました。 フランスは、砂糖税増税に伴い販売数量は減少したものの、価格改定の影響により増収となりました。イギリスでは、前上半期に生じた工場稼働率低下の影響の反動に加え、「Lucozade」及び「Ribena」における積極的なマーケティング活動の効果や為替の影響等により増収となりました。スペインは、業務用トニックウォーター市場鈍化の影響を引き続き受けましたが、商品ポートフォリオの拡充が奏功し、増収となりました。 セグメント利益は、売上収益の増加及びコストマネジメントの徹底により、616億円(前年同期比2.0%増、為替中立0.6%減)となりました。 [米州事業] 売上収益は、1,960億円(前年同期比0.6%増、為替中立2.0%増)となりました。 水カテゴリーにおける一部商品の取り扱いが減少したものの、炭酸カテゴリー及びエナジーカテゴリーが堅調に推移したことに加え、新商品の投入も寄与しました。 セグメント利益は、人件費及び製造コスト高騰の影響を受け、235億円(前年同期比0.7%減、為替中立0.8%増)となりました。 セグメント利益合計は1,487億円(前年同期比7.2%増、為替中立7.8%増)であり、連結損益計算書の営業利益と一致しています。 2026年は、不確実性の高い外部環境や厳しい競争環境が継続、また消費行動の多様化が更に進むとの想定のもと、「新たな価値創造(イノベーション)」と「事業変革(トランスフォーメーション)」の加速を通じ、売上収益の成長を図ります。また、コストマネジメントの徹底も継続することで、増益を目指します。中長期の成長に向けては、引き続きM&A等の投資機会の探索や生産設備の増強を通じた生産性向上に取り組みます。 なお、当社は、海外事業の迅速な変革の加速と一体経営を行うべく、2026年1月1日付で組織変更を実施しました。これに伴い、従来、「日本事業」、「アジアパシフィック事業」、「欧州事業」、「米州事業」としていた報告セグメントを、2026年度より「日本事業」、「欧州事業」、「アジア事業」、「オセアニア事業」、「米州事業」に変更します。 日本では、引き続き「コアブランドイノベーション」、「自販機事業の構造改革」、「サプライチェーン構造革新」を事業戦略の重点領域とし、売上収益と利益の成長を図ります。 欧州では、コアブランドの強化と積極的な販促活動を進めます。コスト削減活動及び構造改革も継続し、収益性の向上を図ります。 アジアでは、ベトナム及びタイにおける急速な事業環境変化の影響が引き続くとの想定のもと、コアブランドの販促を強化、ニーズに応じた容器・容量展開等と合わせ、新たな需要創出とブランド価値向上を図ります。 オーストラリア及びニュージーランドでは、引き続きコアブランドである「V」に注力するとともに、「BOSS」の更なる成長を図ります。RTDアルコール飲料については、2026年1月からニュージーランドでも販売を開始し、更なる売上拡大を目指します。 米州では、主力の炭酸カテゴリーの強化を進めるとともに、伸長する非炭酸カテゴリーの更なる拡大に取り組みます。消費者の変化を先取りした新ブランド投入と商品展開を通じポートフォリオを最適化し、売上収益及び利益の成長を図ります。 経営陣一体となって、以上の取組を、強力に迅速に進めていきます。 (ⅱ)財政状態の分析 当社グループは日本のみならずアジアパシフィック、欧州、米州の各地に活動拠点を有しています。各拠点の機能通貨で算定された資産・負債は連結財務諸表の表示通貨である日本円に換算するため、当社グループの資産・負債残高は各種通貨の日本円に対する為替変動に大きく影響されます。各通貨の期首及び期末の為替レートについては「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針 (3)外貨換算」に記載のとおりです。当連結会計年度は主要な通貨が期末にかけて円安に推移したことが要因となり、資産・負債がそれぞれ増加しています。 のれん及び無形資産は当社グループの資産総額の約39.0%を占める重要な構成要素であり、過去に実施した企業買収等の結果、取得したブランドや統合により得られるシナジーを評価して計上したものです。このうち、のれん及び耐用年数を確定できない無形資産については定期的な償却は行わず、年に一度実施する減損テストを実施しています。減損テストの回収可能価額は、使用価値と処分コスト控除後の公正価値のうちいずれか大きい金額として算定しています。これらの回収可能価額は、経営者が承認した事業計画及び事業計画期間後の長期成長率に基づいたキャッシュ・フローの見積額を、当該資金生成単位及び資金生成単位グループの税引前加重平均資本コスト(WACC)により現在価値に割り引いて算定しています。ブランドごとに販売する地域の景気や天候、ブランドコンディションには違いがあり、翌連結会計年度以降、個別には減損損失が発生する場合がありますが、現時点において、当社グループがこれまでに実施したM&Aとその後の統合プロセスはいずれも全体としては順調に推移していると評価しています。当社グループは、今後ものれん及び無形資産の適正な評価に取り組む方針です。 また、負債は、仕入債務及びその他の債務の増加等により増加しています。借入金が毎期着実に減少しており、ネットD/Eレシオは△0.05となりました。 (ⅲ)キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ118億円減少し、1,487億円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益の減少141億円や法人所得税の支払額の増加34億円等により、資金の収入が前連結会計年度に比べ344億円減少し、1,593億円の収入となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産及び無形資産の取得による支出の減少143億円に対し、子会社の売却による収入の減少47億円等により、資金の支出は前連結会計年度と比べ125億円減少し、888億円の支出となりました。フリーキャッシュフローは705億円の収入となり、前連結会計年度から219億円減少しました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度は短期借入金及びコマーシャル・ペーパー、長期借入金、社債の減少による支出488億円、配当金の支払額491億円等に対し、当連結会計年度は短期借入金及びコマーシャル・ペーパー、長期借入金、社債の減少による支出131億円、配当金の支払額572億円等により、資金の支出は前連結会計年度と比べ280億円減少し、840億円となりました。 (資本の財源及び資金の流動性について) 当社グループにおける資金需要のうち、主なものは設備投資、事業投資、有利子負債の返済及び運転資金等です。当社グループは資金の流動性確保のため、市場環境や長短のバランスを勘案して、銀行借入やリース等による間接調達のほか、社債やコマーシャル・ペーパーの発行等の直接調達を行い、資金調達手段の多様化を図っています。 また、事業活動等により創出したキャッシュ・フローに加えて、金融機関より随時利用可能な信用枠を確保しており、資金需要に対応しています。 なお、今後予定されている設備投資に係る資金需要の主なものは、「第3 設備の状況 3設備の新設、除却等の計画」に記載のとおりです。

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