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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

キリンホールディングス

Kirin Holdings Company, Limited2503 · Prime · 食料品

酒類・飲料・医薬・ヘルスサイエンスを柱とするグローバル食品・ヘルスケア企業。

概要

キリンホールディングスは、1907年に設立された麒麟麦酒を起源とする純粋持株会社である。ビール類・清涼飲料・医薬品・健康食品の4事業を柱とし、2024年12月期の連結売上収益は2兆3,384億円、従業員数は31,144人。本社は東京都中野区に置く。グループは国内の麒麟麦酒、キリンビバレッジ、協和キリン、ファンケルに加え、豪州のLIONや米国のCoca‑Cola Bottlers Northeastなど164社の連結子会社で構成される。

酒類・飲料・医薬・ヘルスサイエンスの四つの事業柱

キリングループは2025年12月期のセグメント情報において、売上収益のうち酒類事業が1兆753億円(構成比44%)、飲料事業が5,782億円(24%)、医薬事業が4,965億円(20%)、ヘルスサイエンス事業が2,514億円(10%)を占める。酒類事業は国内の麒麟麦酒と豪州・北米のLIONが中心で、ビール類や低アルコール飲料を製造販売する。飲料事業は国内のキリンビバレッジと米国のCoca‑Cola Bottlers Northeastが中核で、清涼飲料を扱う。医薬事業は協和キリンががん・腎疾患領域の医薬品を開発する。ヘルスサイエンス事業はファンケル(化粧品・健康食品)とBlackmores(サプリメント)が主な稼ぎ手である。

酒類事業の二極構造―国内とオセアニア・北米

酒類事業は国内と海外で異なる市場特性を持つ。国内では麒麟麦酒が「一番搾り」ブランドを中心にビールカテゴリーを展開し、2025年には「キリングッドエール」が発売8日で目標の60万ケースを超えるヒットとなった。海外ではLION PTY LTDがオセアニア地域でビール・低アルコール飲料を製造販売し、北米ではNew Belgium Brewingなどクラフトビール事業を手がける。2025年12月期の酒類事業売上収益は1兆753億円と前年比0.6%減少したが、事業利益は1,354億円と9.1%増加した。これはブランド構成の見直しや価格改定効果によるものである。

飲料事業の二本柱―キリンビバレッジと米国コカ・コーラ

飲料事業は国内のキリンビバレッジと米国のCoca‑Cola Beverages Northeastが中心である。キリンビバレッジは茶系飲料、炭酸飲料、コーヒー飲料、スポーツドリンク、ミネラルウォーターなどを製造販売する。米国事業はコカ・コーラブランドの清涼飲料を北東部で手がける。2025年12月期の飲料事業売上収益は5,782億円(前年比2.4%増)、事業利益は677億円(同5.8%増)と堅調に推移した。両セグメントとも国内市場の人口減少下で、価格改定や効率化により収益性を維持している。

ヘルスサイエンス事業―ファンケルとBlackmoresの成長

ヘルスサイエンス事業は2025年に㈱ファンケルを完全子会社化し、豪州のBlackmores Limitedとともにグループの成長ドライバーとして位置づけられる。ファンケルは化粧品・健康食品、Blackmoresはサプリメントを中心に展開する。同事業の2025年売上収益は2,514億円(前年比43.4%増)、事業利益は111億円(前年は109億円の損失)と大幅に改善した。これはファンケルの通年寄与に加え、協和発酵バイオのアミノ酸事業売却による構造改革効果が寄与した。

業界の中での役割は食品・医薬品・健康食品のグローバルメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2.4兆円
営業利益
2,097億円
営業利益率
8.6%
純利益
1,475億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2016/12
事業売上構成比利益利益率
日本1.2兆円55.6%672億円5.8%
オセアニア3,726億円18.0%428億円11.5%
医薬・バイオケミカル3,357億円16.2%347億円10.3%
海外その他1,889億円9.1%5億円0.3%
その他(注)1246億円1.2%33億円13.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01酒類事業主力

国内外でビール類、低アルコール飲料等の製造・販売を展開。国内は麒麟麦酒、海外はLION(オセアニア・北米)が中核。

主な製品・サービス3
ビール類
ビール、発泡酒、第三のビールなどの醸造酒。
低アルコール飲料
アルコール度数3〜5%程度のチューハイ・サワー等。
クラフトビール
北米で製造・販売されるクラフトビール。

02飲料事業主力

清涼飲料の製造・販売。国内はキリンビバレッジ、米国はCoca-Cola Bottlers Northeast(コカ・コーラ製品)を展開。

主な製品・サービス2
清涼飲料
茶系飲料、炭酸飲料、コーヒー飲料、スポーツドリンク、ミネラルウォーター等。
コカ・コーラ製品
米国北東部でコカ・コーラブランドの清涼飲料を製造・販売。

03医薬事業準主力

協和キリンを通じ、国内外で医薬品の研究開発・製造・販売を行う。がん領域や腎疾患領域に強み。

主な製品・サービス1
医薬品
がん治療薬、腎疾患治療薬、アレルギー治療薬等の開発・販売。

04ヘルスサイエンス事業準主力

ファンケル(化粧品・健康食品)とBlackmores(サプリメント)を中核に、国内外で健康食品等を展開。

主な製品・サービス3
健康食品
サプリメント、機能性食品等。
化粧品
スキンケア、メイクアップ製品等。
栄養補助食品
Blackmoresブランドのビタミン・ミネラルサプリメント。

製品と技術

ビール類の主力「一番搾り」と新スタイル「キリングッドエール」

酒類事業の国内中核ブランドは「一番搾り」である。2025年には「一番搾りホワイトビール」「一番搾り糖質ゼロ」を加えた3商品で店頭プレゼンスを高め、ブランド全体で前年を上回る販売を達成した。同年10月に発売された「キリングッドエール」は、発売8日で目標の60万ケースを超え、年間130万ケースを突破するヒットとなった。ノンアルコール分野では「キリン本格醸造ノンアルコール ラガーゼロ」を発売し、カテゴリー拡大を図っている。

清涼飲料の広範なラインアップと北米コカ・コーラ事業

キリンビバレッジは茶系飲料、炭酸飲料、コーヒー飲料、スポーツドリンク、ミネラルウォーターなど多岐にわたる清涼飲料を手がける。代表的な製品に「キリンレモン」がある。米国ではCoca‑Cola Beverages Northeastがコカ・コーラブランド製品の製造販売を行い、北東部市場で安定した収益を上げている。飲料事業の2025年売上収益は5,782億円で、グループの重要な収益源となっている。

バイオ医薬品の開発実績―エスポーとネスプ

医薬事業の中核である協和キリンは、がん領域や腎疾患領域に特化したバイオ医薬品を開発している。1990年に発売された腎性貧血治療剤「エスポー」は、遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤であり、同社のバイオ技術の基礎を築いた。2007年7月には持続型赤血球造血刺激因子製剤「ネスプ」を発売し、腎性貧血治療の選択肢を広げた。協和キリンは東京証券取引所プライム市場に上場しており、2025年の医薬事業売上収益は4,965億円、事業利益は1,023億円に達した。

ヘルスサイエンス製品―ファンケルとBlackmoresのブランド群

ヘルスサイエンス事業では、ファンケルが化粧品と健康食品を、Blackmoresがサプリメントをそれぞれ展開する。ファンケルは国内でスキンケアやメイクアップ製品、機能性食品を販売し、Blackmoresは豪州・東南アジア・中国市場でビタミン・ミネラルサプリメントを提供する。2025年にファンケルの完全子会社化が完了し、同事業の売上収益は2,514億円、事業利益は前年の109億円の損失から111億円の黒字に転じた。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

飲料・酒類大手、食品業界で存在感

当社はキリンホールディングスとして、ビールを中心とする酒類と飲料事業を展開する大手です。同業他社としてニップンや日清製粉グループ本社が挙げられていますが、これらは製粉や食品原料が主力であり、当社の直接的な競合ではありません。とはいえ、食料品セクター全体での売上規模は当社が2兆円超と大きく、食品業界での存在感は厚いです。直近の売上高は2023年12月期の2兆1344億円から2025年12月期には2兆4334億円へ増加し、営業利益率も5.36%から8.62%へ改善しています。国内ビール市場は縮小傾向にある一方、海外事業やヘルスサイエンス分野での成長が期待されます。

強み

  • ビールや飲料で高い認知度を誇り、顧客ロイヤルティが強い。
  • 酒類、飲料、ヘルスサイエンスと事業ポートフォリオが多様。
  • 営業利益率が5%台から8%台へ上昇し、収益構造が強化された。
  • オセアニアや東南アジアでの事業拡大が中長期的な成長を牽引。

課題

  • 少子高齢化で国内ビール市場が縮小し、売上拡大が難しい。
  • サントリーやアサヒなど同業との競争が激しく、差別化が必須。
  • 原材料やエネルギー価格の高騰が利益を圧迫する可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字がキリンホールディングス

時価総額で並べると、掲載8社のなかで3番目にあたる。

#企業時価総額PER
12914日本たばこ産業14.0兆円20.9倍
22802味の素5.1兆円37.8倍
32503キリンホールディングス2.7兆円12.2倍
47550ゼンショーホールディングス2.0兆円41.6倍
52801キッコーマン1.8兆円27.8倍
62587サントリービバレッジ&フード1.4兆円15.8倍
72269明治ホールディングス1.3兆円34.9倍
82875東洋水産1.2兆円14.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

麒麟麦酒の創業と戦前のビール専業時代

1907年2月、麒麟麦酒株式会社が設立され、同年7月に東京株式取引所に上場した。創業当初はビール製造専業で、1928年3月には清涼飲料の製造にも乗り出した。1949年5月、戦後再開された東京・大阪両証券取引所に再上場し、上場企業としての体裁を整えた。この時期はビール市場の拡大とともに国内販売網を強化し、戦後の復興期に備えた。

第一次多角化と清涼飲料・乳業への進出

1975年8月、同社は構造計画「安定成長への布石」を策定し、第一次多角化に着手した。1976年6月には小岩井乳業を設立、1977年5月には米国でKW Inc.(現Coca‑Cola Beverages Northeast)を設立し、清涼飲料事業を本格化させた。1981年12月には長期経営ビジョン(第21次長期計画)を策定し、第二次多角化へ移行。1983年5月にはキリンシティ(飲食店運営)、1988年3月にはキリンエンジニアリングを設立し、事業領域を広げた。

医薬事業への進出とEPO製剤「エスポー」発売

1990年4月、麒麟麦酒は腎性貧血治療剤「エスポー」(エリスロポエチン製剤)を発売し、医薬分野に本格参入した。これは遺伝子組換え技術を活用したバイオ医薬品で、同社の研究開発力の象徴となった。1998年4月には豪州のLION NATHAN LTDに資本参加し、酒類事業の海外展開を加速。2002年2月にはFour Roses Distilleryを設立し、ウイスキー事業にも進出した。2006年10月にはキリンビバレッジを完全子会社化し、飲料事業の一体運営を強化した。

持株会社制への移行と協和キリンの誕生

2007年7月、同社は純粋持株会社制を導入し、商号をキリンホールディングスに変更した。同時に麒麟麦酒(新設)とキリンファーマを発足させ、事業会社を分離した。2007年12月には協和醱酵工業に資本参加し、2008年10月にはキリンファーマと合併して協和発酵キリン(現協和キリン)が発足。同年11月には豪州のDairy Farmersを完全子会社化し、食品事業を拡大した。2010年12月にはメルシャンを完全子会社化し、ワイン事業をグループ内に取り込んだ。

年表37件を開く

1900年代

  • 1907年2月麒麟麦酒㈱(現・キリンホールディングス㈱)設立
  • 1907年7月上場東京株式取引所に上場

1920年代

  • 1928年3月清涼飲料製造開始

1940年代

  • 1949年5月上場東京、大阪各証券取引所再開と同時に株式上場

1960年代

  • 1963年4月自動販売サービス㈱(現・キリンビバレッジ㈱)設立

1970年代

  • 1972年8月キリン・シーグラム㈱(現・キリンディスティラリー㈱)設立
  • 1975年8月◆「昭和50年度構造計画~安定成長への布石~」策定、第一次多角化
  • 1976年6月小岩井乳業㈱設立
  • 1977年5月創業KW Inc.(現・Coca-Cola Beverages Northeast, Inc.)設立

1980年代

  • 1981年12月◆「長期経営ビジョン(第21次長期計画)」策定、第二次多角化
  • 1983年5月㈱キリンシティ(現・キリンシティ㈱)設立
  • 1988年3月キリンエンジニアリング㈱設立
  • 1988年5月創業台湾麒麟工程股份有限公司(現・台湾麒麟啤酒股份有限公司)設立

1990年代

  • 1990年4月麒麟麦酒㈱が腎性貧血治療剤「エスポー®」(EPO製剤)を発売
  • 1991年1月商号変更キリンレモン㈱が麒麟麦酒㈱清涼飲料事業部門の営業譲渡を受けキリンビバレッジ㈱に商号変更
  • 1991年10月創業Kirin Europe GmbH設立
  • 1996年7月創業Kirin Brewery of America, LLC設立
  • 1996年12月創業珠海麒麟統一啤酒有限公司(現・麒麟啤酒(珠海)有限公司)設立
  • 1998年4月LION NATHAN LTD.(現・LION PTY LTD)に資本参加
  • 1999年9月◆長期経営ビジョン「KG21」策定

2000年代

  • 2002年2月創業Four Roses Distillery, LLC設立
  • 2002年3月San Miguel Corporationに資本参加
  • 2002年4月M&A㈱永昌源を連結子会社化
  • 2004年12月創業麒麟(中国)投資有限公司設立
  • 2006年5月◆長期経営構想「キリン・グループ・ビジョン2015」(KV2015)を策定
  • 2006年10月M&Aキリンビバレッジ㈱を完全子会社化
  • 2006年12月M&Aメルシャン㈱を連結子会社化
  • 2007年7月商号変更純粋持株会社制を導入、キリンホールディングス㈱に商号変更
  • 2007年7月創業麒麟麦酒㈱発足
  • 2007年7月創業キリンファーマ㈱発足、持続型赤血球造血刺激因子製剤「ネスプ®」を発売
  • 2007年12月協和醱酵工業㈱に資本参加
  • 2008年10月創業協和醱酵工業㈱とキリンファーマ㈱が合併し、協和発酵キリン㈱(現・協和キリン㈱)発足
  • 2008年10月協和発酵バイオ㈱設立
  • 2008年11月M&ADairy FarmersをNational Foods Limited傘下とし、完全子会社化
  • 2009年4月M&ASAN MIGUEL BREWERY INC.株式取得 ※同年5月 San Miguel Corporation株式売却

2010年代

  • 2010年10月創業Kirin Holdings Singapore Pte, Ltd.設立
  • 2010年12月M&Aメルシャン㈱を完全子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROIC2028年まで8.0%以上
  • EPS成長率(3年CAGR)2028年まで一桁後半%(6%以上)
  • EPS2026年まで193円
  • 長期ROIC長期まで10%以上
  • 長期EPS成長率(CAGR)長期まで一桁後半%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業ポートフォリオ変革と成長

    酒類、ヘルスサイエンス・飲料、医薬の3事業でキャッシュ創出力を高め、既存事業の効率化で生み出したキャッシュを成長事業へ投資する好循環を回す。ヘルスサイエンス事業の構成比を高め、EPS成長とPER向上により企業価値を持続的に成長させる。

  2. 02

    ヘルスサイエンス・飲料事業の拡大

    ヘルスサイエンス・飲料事業の利益成長を牽引役とし、2028年までに同事業のEPS構成比を全体の約25%に引き上げる。特にアジア・パシフィック地域での成長を加速し、第3の柱として収益性を高める。

  3. 03

    人材・R&D・デジタルへの投資強化

    価値創造の源泉である人財、研究開発、デジタル、マーケティングへの投資を強化し、イノベーションを生み出す組織能力を高める。グループ共通の行動指針「KIRIN WAY」の浸透と評価制度改革により、挑戦を後押しする風土を育む。

  4. 04

    CSV経営の推進

    社会課題の解決を通じて社会的価値と経済的価値を同時に創出するCSV経営を推進。「健康」「コミュニティ」「環境」の3領域で価値を創出し、「こころ豊かな社会」の実現に貢献する。非財務目標を設定し、持続的成長を目指す。

  5. 05

    株主還元と財務規律の両立

    DOE5%を目安に累進配当を原則とし、自己株式取得も機動的に実施。財務健全性を確保しつつ、M&A投資の際は一時的にグロスDEレシオが1倍を超えることを許容する。2028年までの営業CF総額約8400億円、配当総額約2400億円を計画。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で31,144人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は999万円で、9期前と比べて+11.5%平均年齢は41.6歳、平均勤続年数は13.6年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月39,733
2017年12月31,093
2018年12月30,464
2019年12月89642.915.631,040
2020年12月87442.615.031,151
2021年12月87142.715.729,515
2022年12月94342.515.030,538
2023年12月95742.314.830,183
2024年12月1,00141.814.231,934392
2025年12月99941.613.631,144673

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)74.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社39(国内 24 / 海外 15) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
小計7,288億円
酒類3,602億円
医薬1,425億円
酒類 — LION PTY LTD (オーストラリア)1,362億円
飲料1,171億円
横浜工場他8工場 — 神奈川県横浜市鶴見区他1,170億円
酒類
ヘルスサイエンス782億円
飲料 — Coca-Cola Beverages Northeast, Inc. (アメリカ)654億円
酒類 — Lion Global Craft Beverages Pty Ltd (オーストラリア)500億円
高崎工場 — 群馬県高崎市490億円
医薬
ほか10件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    麒麟麦酒㈱ 13
    東京都中野区
    議決権100.0%
  • 国内
    メルシャン㈱
    東京都中野区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱永昌源
    東京都中野区
    議決権99.9%
  • 国内
    キリンディスティラリー㈱
    静岡県御殿場市
    議決権100.0%
  • 国内
    スプリングバレーブルワリー㈱
    東京都渋谷区
    議決権100.0%
  • 国内
    キリンシティ㈱
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 海外
    LION PTY LTD 1
    オーストラリア ニューサウスウェールズ州
    議決権100.0%
  • 海外
    Kirin Foods Australia Holdings Pty Ltd
    オーストラリア ニューサウスウェールズ州
    議決権100.0%
  • 海外
    Lion-Beer,Spirits & Wine Pty Limited 1
    オーストラリア ニューサウスウェールズ州
    議決権100.0%
  • 国内
    Lion (NZ) Limited 1
    ニュージーランド オークランド
    議決権100.0%
  • 国内
    Lion Nathan Finance (New Zealand) Limited 1
    ニュージーランド オークランド
    議決権100.0%
  • 国内
    Lion Nathan USA Inc. 1
    アメリカ オレゴン州
    議決権100.0%
残りのグループ会社27社を開く
  • New Belgium Brewing Company, Inc. 1アメリカ コロラド州100%
  • Lion Global Craft Beverages Pty Ltd 1オーストラリア ニューサウスウェールズ州100%
  • Little World Beverages, Inc. 1アメリカ デラウェア州100%
  • Four Roses Distillery, LLCアメリカ ケンタッキー州100%
  • Kirin Brewery of America, LLCアメリカ カリフォルニア州100%
  • 麒麟(中国)投資有限公司 1中国上海市100%
  • 麒麟啤酒(珠海)有限公司中国広東省100%
  • 台湾麒麟啤酒股份有限公司台湾台北市100%
  • Kirin Europe GmbHドイツ デュッセルドルフ市100%
  • キリンビバレッジ㈱東京都中野区100%
  • Coca-Cola Beverages Northeast, Inc. 4アメリカ ニューハンプシャー州100%
  • Interfood Shareholding Companyベトナム ドンナイ省96%
  • 協和キリン㈱ 125東京都千代田区55%
  • Orchard Therapeutics Limited 6イギリス ロンドン100%
  • Kyowa Kirin Asia Pacific Pte.Ltd. 17シンガポール100%
  • ㈱ファンケル 1神奈川県横浜市中区100%
  • 協和発酵バイオ㈱ 8東京都千代田区100%
  • 小岩井乳業㈱東京都中野区100%
  • Blackmores Limited 1オーストラリア ニューサウスウェールズ州100%
  • Kirin Health Science Australia Pty Ltd 1オーストラリア ニューサウスウェールズ州100%
  • Kirin Holdings Australia Pty Ltd 1オーストラリア ニューサウスウェールズ州100%
  • Kirin Holdings Singapore Pte,Ltd. 1シンガポール100%
  • その他 130社
  • ㈱ヤッホーブルーイング長野県北佐久郡 軽井沢町33%
  • Brooklyn Brewery Corporationアメリカ ニューヨーク州26%
  • SAN MIGUEL BREWERY INC.フィリピン メトロマニラ49%
  • その他 23社
国際子会社 (GLEIF登録 6社)
  • JPメルシャン株式会社
  • JP麒麟麦酒株式会社
  • SGKirin Holdings Singapore Pte. Ltd.
  • JP協和キリン株式会社
  • JP株式会社ファンケル
  • AULION PTY LTD

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は2.4兆円営業利益2,097億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.1%、利益が+67.4%。

売上高
+4.1%
2.4兆円
営業利益
+67.4%
2,097億円
純利益
+153.4%
1,475億円
営業利益率
8.6%
前期比 +3.3%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高2.5兆円2.4兆円
営業利益2,097億円
純利益1,600億円1,475億円
1株あたり配当¥76¥76

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は1.2兆円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+7.2%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q0.451102.456
2023年2Q0.522595.0264
2023年3Q0.5875413.1519
2023年4Q0.59288
2024年1Q0.503086.1259
2024年2Q0.595018.4313
2024年4Q1.244443.610
2025年2Q1.146876.0528
2025年4Q1.301,41010.9947
2026年2Q1.221,017

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は2.2兆円から2.4兆円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は8.6%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月2.191,385562
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2013年12月2.251,321857
2014年12月2.20942324
2015年12月2.201,282−473
2016年12月1.852,0821,489
2017年12月1.862,3372,420
2018年12月1.932,4691,642
2019年12月1.941,168596
2020年12月1.851,246719
2021年12月1.82996598
2022年12月1.991,9141,110
2023年12月2.131,9701,127
2024年12月2.341,2531,3975.4582
2025年12月2.432,0972,3798.61,475

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高2.4兆円のうち、営業利益として残るのは2,097億円8.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,475億円、売上の6.1%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金52.4%1.3兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金37.2%9,062億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.7%421億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.6%2,097億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
47.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.5pt
8.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.9pt
6.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.7pt
12.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが2,954億円、投資CFが−1,850億円で、差し引きのフリーCFは1,104億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,253億円で、売上の0.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月2,121−484−1,6001,637780
2013年12月2,055855−2,7242,9101,055
2014年12月1,552−1,394−807158407
2015年12月1,710−707−7821,003603
2016年12月2,323−827−1,5731,496665
2017年12月2,217632−1,8222,8491,620
2018年12月1,981474−2,2672,4551,731
2019年12月1,788−1,756−100321,657
2020年12月1,648−1,160−5254881,617
2021年12月2,193−564−1,8051,6291,495
2022年12月1,356−104−1,6781,252881
2023年12月2,032−2,261359−2291,314
2024年12月2,428−3,294581−8661,186
2025年12月2,954−1,850−1,1051,1041,253

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は3.5兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.3兆円で、自己資本比率は36.8%(業種中央値56.8%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2012年12月2.951.151.8032.2
2013年12月2.901.301.6037.1
2014年12月2.971.341.6337.2
2015年12月2.440.941.5127.2
2016年12月2.420.701.7328.7
2017年12月2.400.951.4539.5
2018年12月2.300.911.4039.4
2019年12月2.410.911.5137.6
2020年12月2.460.841.6234.1
2021年12月2.470.891.5836.2
2022年12月2.540.981.5638.5
2023年12月2.871.131.7439.5
2024年12月3.351.181.8235.2
2025年12月3.491.291.9036.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
1,253億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1.2兆円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1.9兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
72
/ 100
安定性自己資本比率25 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率123社中24位あたり、逆に低いのは自己資本比率123社中110位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.0%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
8.6%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
36.8%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.1%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.6%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,974.5で、1年前と比べて+34.3%過去52週の値幅のなかでは82%の位置にある。

¥2,974.5-2.8%1ヶ月+4.1%1年+34.3%時価総額2.7兆円
過去52週の値幅
安値¥2,111高値¥3,161

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.2倍
PER (会社予想)14.9倍
PBR1.74倍
配当利回り2.56%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に3038円、前日比+0.20%と小幅高。直近1カ月で+4.98%と堅調に推移し、25日移動平均線(2973.96円)を上回って推移している。7月29日に3133円をつけた後、8月4日には2830円まで調整したが、その後は再び上昇し、52週高値3161円に接近している。75日線(2787.61円)や200日線(2553.22円)も上回り、中長期の上昇トレンドが明確だ。出来高は7月30日に1722万株と急増したが、その後は300万株前後に落ち着いており、過熱感はない。RSIは56.06と中立圏で、上昇余地が残る。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 71/100)

PER 12.47倍は業界平均28.53倍を大幅に下回り、PBR 1.77倍は平均1.63倍をやや上回る。ROE 12%は高く収益性は良好だが、配当性向124.8%と配当が利益を上回っており持続性に懸念。配当利回り2.51%は平均2.23%を上回る。株価は割安だが、配当の持続性に注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.2倍28.6倍
PER (予想)14.9倍
PBR1.74倍1.63倍
ROE12.0%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、国内市場の成熟化と健康志向の高まりの中で、海外事業とヘルスサイエンスの成長がカバーできるか。強気派は、海外売上比率の上昇とヘルスサイエンスの成長に期待。弱気派は、ビール市場縮小と競争激化で国内の収益性が悪化する懸念を指摘。

プラスに働く材料7
  • 海外事業の拡大

    海外ビール子会社の業績が好調で、連結売上と利益を押し上げている。

  • ヘルスサイエンス成長

    健康食品・スキンケア事業が成長し、高利益率の収益源になりつつある。

  • 株主還元の充実

    年間配当2.5%と安定的で、自社株買いも実施し資本効率を高める。

  • 2025/12期営業利益2,097億円と前期比67%増通年影響

    営業利益は1,253億円から844億円増加

  • ROE12%と高収益体質継続影響

    ROE12%はPBR1.78倍の株価形成

  • 売上高2兆4,334億円と3期連続増収通年影響

    売上高は前年比950億円増加

  • 株価1年で46.28%上昇継続影響

    年間上昇率46.28%は強いモメンタム

マイナスに働く材料7
  • 国内市場の縮小

    人口減少と健康志向でビール・飲料市場が縮小しており、国内売上が伸び悩む。

  • 低収益性

    営業利益率5.4%と食品大手としては低く、コスト増や競争で改善が遅れる。

  • のれん減損リスク

    過去の買収に伴うのれんが大きく、米国事業の不調で減損が発生するリスク。

  • 予想PER15.2倍と実績12.48倍から悪化継続影響

    予想PER15.2倍は実績PER12.48倍に対し2.72ポイント高い

  • 2024/12期純利益582億円と前期比48%減通年影響

    純利益は1,127億円から545億円減少

  • 配当利回り2.5%と相対低位継続影響

    配当利回り2.5%は株価上昇で低下

  • PBR1.78倍とやや割高感継続影響

    PBR1.78倍はROE12%でもやや高水準

次の決算で確かめる点
海外売上高比率
海外成長が収益のカギを握るため、その進捗を測る。
ヘルスサイエンス事業の売上成長率
新たな収益源となるかを見極めるための重要な指標。
国内ビール販売数量
市場縮小の中、コア事業の底堅さを確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり76で、前期から+4.2%いまの株価に対する利回りは2.56%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥76
1株あたり
配当利回り
2.56%
いまの株価に対して
配当性向
124.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月3952.5
2017年12月4617.923.0
2018年12月5110.923.9
2019年12月6425.538.1
2020年12月651.668.9
2021年12月650.070.1
2022年12月696.2116.5
2023年12月712.981.7
2024年12月710.0
2025年12月744.2124.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥76

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ446,532人。区分でいちばん多いのは個人・その他35.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が33.0%を占め、残る67.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他27.631.933.435.135.735.4
金融機関32.630.930.630.430.030.0
外国法人28.425.826.624.925.825.8
自己株式8.88.811.211.211.211.2
証券会社7.27.56.16.45.15.8
事業法人4.23.83.33.13.43.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)15.51
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.00
03明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)3.43
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.77
05SMBC日興証券株式会社1.40
06JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.27
07日本証券金融株式会社1.16
08JPモルガン証券株式会社1.05
09株式会社日本カストディ銀行(信託口4)0.97
10MOXLEY AND CO LLC (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.75

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-21
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.24%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+212%、1株純資産は14期で+61%。直近期のROEは12.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月589876.217.342.8
2013年12月911,1588.516.739.2
2014年12月351,2073.042.549.9
2015年12月−52727−6.3
2016年12月16376322.211.752.5
2017年12月2651,03829.510.723.0
2018年12月1841,03317.712.523.9
2019年12月681,0446.635.138.1
2020年12月861,0068.228.468.9
2021年12月721,0736.925.870.1
2022年12月1351,21011.814.9116.5
2023年12月1391,39810.714.881.7
2024年12月721,4595.028.5
2025年12月1821,58912.012.9124.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

17名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は17名。2025/12期の役員報酬は総額1,376百万円。

氏名役職年齢保有株数
磯崎功典代表取締役会長CEO 最高経営責任者73116,248
南方健志代表取締役社長COO 最高執行責任者6419,035
坪井純子取締役副社長6429,331
吉村透留取締役 常務執行役員6219,242
秋枝眞二郎取締役 常務執行役員6113,768
柳弘之取締役717,500
塩野紀子取締役6513,289
片野坂真哉取締役712,900
安藤よし子取締役679,300
此本臣吾取締役66300
三上直子取締役65400
藤縄憲一取締役71
残りの役員5名を開く
氏名役職年齢保有株数
石倉徹常勤監査役625,700
小林肇常勤監査役6113,036
鹿島かおる監査役68
土地陽子監査役61
ティム・レスター監査役58

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3345001,095
社外取締役144144
監査役7979
社外監査役5858

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容975字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、純粋持株会社制を導入しており、当社及び連結子会社164社、持分法適用会社26社によって構成されております。当社は、持株会社として、グループ戦略の策定、グループ経営のモニタリング機能を果たすとともに、グループ会社への専門サービスの提供を行っております。当社グループの主な事業の内容と主な会社の当該事業における位置付けは、次のとおりであります。 以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 また、当社は特定上場会社等に該当することにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 <酒類事業> 麒麟麦酒㈱(連結子会社)、LION PTY LTD(連結子会社)を中心に、国内外における酒類事業を行っております。国内においては、麒麟麦酒㈱を中心に、ビール類、低アルコール飲料等の製造・販売を行っております。海外においては、主にLION PTY LTDを統括会社とした、オセアニア地域におけるビール、低アルコール飲料等の製造・販売、並びに北米におけるクラフトビール等の製造・販売を行っております。 <飲料事業> キリンビバレッジ㈱(連結子会社)、Coca-Cola Beverages Northeast, Inc.(連結子会社)を中心に、国内外における清涼飲料事業を行っております。キリンビバレッジ㈱は日本における清涼飲料の製造・販売を行っております。Coca-Cola Beverages Northeast, Inc.は、米国におけるコカ・コーラ製品の製造・販売を行っております。 <医薬事業> 協和キリン㈱(連結子会社、東京証券取引所プライム市場上場)を中心に国内外における医薬品の製造・販売を行っております。 <ヘルスサイエンス事業> ㈱ファンケル(連結子会社)、Blackmores Limited(連結子会社)を中心に国内外における健康食品事業等を行っております。㈱ファンケルは、国内を中心に化粧品・健康食品の研究開発、製造・販売を行っております。Blackmores Limitedは、豪州、東南アジア、中国を中心にサプリメント等の栄養補助食品の製造・販売を行っております。 事業の系統図及び主要な会社名は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題8,463字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当年度末現在において当社グループが判断したものであり、その達成を保証するものではありません。 (1) 経営の基本方針 キリングループは、2019年に策定した長期ビジョン「キリングループ・ビジョン2027(以下、KV2027)」のもと、サステナビリティや健康意識の高まり、酒類への規制リスクや若年層のアルコール離れ、デジタルの進化等、変化する経営環境に対応しながら、ヘルスサイエンス事業の立ち上げと育成をはじめとした事業構造の変革に取り組んできました。 KV2027の最終年度が近づく中、10年後の2035年を見据えた新たな長期ビジョンを策定し、酒類、ヘルスサイエンス・飲料、医薬から成る事業ポートフォリオにより、さらなる企業価値向上を目指します。 近年はAIの進化や人財不足、消費意識の多様化等、環境変化が加速しています。こうした変化に柔軟に対応しながら、グループ全体で、世界の生活者の行動変容を促し、新たな生活習慣を生み出すことで、心と身体の健康の未来を創造していきます。こうしたイノベーションを次々と生み出す組織能力を更に高め、挑戦する人財と組織文化を持つグローバル企業グループとしてCSV(Creating Shared Value)を実践し、「酒類事業を営むキリングループとしての責任」を前提に、「健康」「コミュニティ」「環境」の3領域で価値を創出し、「こころ豊かな社会」の実現に貢献します。 キリングループでは、グループ共通の行動指針「KIRIN WAY」をグローバルに浸透させていきます。当社グループが大切にしてきた共通の価値観を継承するとともに、全従業員が行動指針に基づいて日々の業務に取り組み、変革を推進する組織文化の更なる進化を図ります。また、挑戦を後押しする評価制度を国内に導入し人財育成を強化するとともに、将来の成長に向けて部署や国を超えた配置を進め、共創と挑戦を促す風土を育んでいきます。 持続的成長のための経営諸課題「グループ・マテリアリティ・マトリックス:GMM」 キリングループは、社会とともに、持続的に存続・発展していく上での重要テーマを事業へのインパクトとステークホルダーへのインパクトの2つの観点から評価し、「持続的成長のための経営諸課題(グループ・マテリアリティ・マトリックス:GMM)」に整理しています。GMMは時間の経過とともに変化していくものであり、グループ計画策定プロセスの起点となることから、毎年更新の必要性を判断しています。本年度も、社内外環境変化を踏まえ、10年先を見据えてキリングループが社会とともに持続的に存続・発展していくうえでの重要課題を再整理しました。2026年以降に向けて、ステークホルダーへのアンケートや、キリングループの役員による意見交換などを通じてグループの事業へのインパクトを再評価し、GMMを更新しました。これにより、社会的要請への適合度をより高めています。 ※各象限内の重要性に差異はありません。 「キリングループCSVパーパス」 GMMに基づき、当社は「酒類事業を営むキリングループとしての責任」を果たすことを前提に、「健康」「コミュニティ」「環境」の4つの領域の課題解決を目指しており、これを「CSVパーパス」と定めるとともに企業経営の土台として「企業としての普遍的な責務」を明記しています。加えて、4つの領域の課題解決に向けた具体的なアクションプランをCSVコミットメントとして、成果指標を会社別により具体化して目標値を設定し、グループ各社の取り組みに繋げています。 また、長期経営構想を踏まえ、全ての事業領域で「健康」価値創出を特に志向することから「健康」をCSVパーパスの中心に据えるとともに、こころ豊かな社会の実現のためには、体の健康だけでなく、心の健康も重要になるため、「健康」のステートメントを「生活者のこころとからだの健康に貢献する。」に変更いたしました。 価値創造モデル/CSV経営の概念 CSV経営のベースの考え方である「社会課題の解決を通じて、社会的価値と経済的価値を創出すること」を持続的に推進していく仕組みとして、当社は価値創造モデルを策定しています。イノベーションを次々と生み出すための組織能力(INPUT)を基盤として、社会課題の解決に事業活動(BUSINESS)を通じて取り組むことで、価値(OUTPUT/OUTCOME)を創出しCSVパーパスを実現しています。特に人的資本や自然資本などの非財務資本の強化は、社会と共に自然の恵みを利用しながら事業を行う当社にとって、継続的な価値の創造につながります。 事業を通じて、当社は社会的価値と経済的価値を同時に生み出し、それらを組織能力などの経営基盤に再投資することで、持続的に資本と価値を成長させることを目指しています。 このCSV経営を推進していくことがどのように企業価値の向上に繋がっているかを図示すると以下のようになります。 社会課題の解決を通じた事業活動(Business)は経済的価値を生み、フリー・キャッシュフローを増加させると共に、事業リスクを低減することにつながるため、資本コストを下げ、企業価値の向上に寄与します。 他方、これらの活動から社会的価値を創出し、その価値がお客様のニーズを充足することで、弊社の製品・サービスに対するWillingness to Payが高まり、長期的にはフリー・キャッシュフローの増加にも影響すると考えられます。さらに、社会的価値が創出され高い水準になることで、従業員エンゲージメントの上昇や採用での優位性などにも影響することが考えられ、価値創造モデルにおけるINPUTの基盤である人的資本の強化に繋がります。その結果、企業の成長率にもポジティブな影響を及ぼすと当社は認識しています。 (参考) ・持続的な成長のための経営諸課題(グループ・マテリアリティ・マトリックス) URL https://www.kirinholdings.com/jp/impact/materiality/ ・キリングループ CSVパーパス URL https://www.kirinholdings.com/jp/purpose/csv_purpose/ ・キリングループ CSVコミットメント URL https://www.kirinholdings.com/jp/impact/csv_management/commitment/ ・価値創造モデル URL https://www.kirinholdings.com/jp/purpose/model/ (2) 中長期的な経営戦略と目標とする経営指標 2028年に向けた計画 キリングループは、長期の持続的成長を目指して将来の環境変化や地政学リスクなどを踏まえた事業ポートフォリオ変革に取り組んできました。これからも成長し、キャッシュサイクルを回すことで企業価値を上げていきます。具体的には、既存事業の効率性を高めて安定したキャッシュを創出し、それを成長事業への投資に回すことで、グループ全体で成長を続ける好循環を回していきます。酒類、ヘルスサイエンス・飲料、医薬の各事業でキャッシュ創出力を高め、1桁台後半%のEPS成長を継続します。同時に、業界平均として相対的にマルチプルの高いヘルスサイエンス事業のキリングループ内での構成比を高めることでPER向上を目指します。このEPSとPERの掛け算によって企業価値を持続的に成長させていきます。 2028年に向けた各セグメントのEPS成長を牽引するのはヘルスサイエンス・飲料事業です。ヘルスサイエンス・飲料事業の利益成長により、2028年のEPS構成比を全体の約25%まで高めるとともに、酒類事業・医薬事業についても着実なEPS成長を図ります。展開エリア別のEPS構成比についても、ヘルスサイエンス事業のEPSを成長させることで、アジア・パシフィックの構成比を2028年には約30%まで高めていきます。 (基本方針) 不確実性や地政学リスクも考慮しながら事業ポートフォリオを展開し、2035年に目指す姿の実現に向けて、酒類、ヘルスサイエンス・飲料、医薬の各事業で成長を実現していきます。 (優先課題) ① 各事業の注力分野での価値創造 ② 人財、R&D、デジタル及びマーケティングへの投資強化 (重要成果指標) 2028年に向けた財務指標については、EPSの成長による株主価値向上を目指すとともに、引き続きROICを採用し、継続的に資本コストを超える水準を目指していきます。 また、重要成果指標(財務目標・非財務目標)及び単年度連結事業利益目標の達成度を役員報酬に連動させることにより、株主・投資家との中長期的な価値共有を促進しています。(なお、役員報酬に関する詳細は、「第4 提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等 (4) 役員の報酬等」をご参照ください。) [財務目標※1] 2026年計画   2028年目標   長期目標 ・ROIC※2   7.7%   8.0%以上   10%以上 ・EPS   193円   3年CAGR +一桁後半%(6%以上)   CAGR +一桁後半% ※1 財務指標の達成度評価にあたっては、在外子会社等の財務諸表項目の換算における各年度の為替変動による影響等を除く。 ※2 ROIC=利払前税引後利益/(有利子負債の期首期末平均+資本合計の期首期末平均) [非財務目標] (財務方針) キャッシュ・フロー最大化に向けてオーガニック成長による利益創出を目指します。2028年に向けて創出する営業キャッシュ・フローの総額は約8,400億円を想定しています。配当金については、DOE(連結株主資本配当率)5%を目安とし、原則として1株あたり配当単価は累進配当を実施いたします。配当金額はグループ総額で約2,400億円を予定しています。設備投資に関しては、総額で約4,400億円を予定しており、長期視点で優先順位を決定し、安全・品質や環境のために必要な設備投資を適切に実施した上で総額のコントロールをします。また、価値創造の源泉となる人財、R&D、ICT及びマーケティングへの投資も強化して企業価値向上につなげます。 安定配当を維持しながら、財務健全性を確保するために、有利子負債の返済を実施していきます。今後、M&A投資を実行する際の資金は事業売却などによって賄いますが、不足する場合には2~3年以内に財務健全性を戻せることが見込める限りにおいては、一時的にグロスDEレシオが1倍を超えることを許容します。最適な事業ポートフォリオのための事業の見直しについては継続して議論をしていきます。 株主還元については、基本的には配当で行うものの、投資機会や事業売却等で創出されるキャッシュバランスを考慮しながら、自己株式取得の実施を機動的に判断します。 なお、保有アセットからの営業キャッシュ・フローの積み上がりによって自己資本が過大になる場合や事業売却によるキャッシュ・インがある場合で、次の成長投資のタイミングと時間のずれがある場合には、自己株式取得を検討します。この方針のもと、2026年2月5日付で発表したFour Roses Distillery, LLCの売却に伴うキャッシュ・インを活用して、追加の株主還元として800億円を上限とした自己株式取得を実施します。 (非財務方針) 長期の持続的成長を目指して、非財務への取り組みも引き続き強化します。「イノベーションを次々と生み出す組織能力」の強化を目指し、グループ全体でAIとの共創を推進していくことに加え、キリングループの強みであるマーケティング力・技術力をさらに強固なものとします。基盤となる人財強化も継続し、KIRIN WAYを体現する人財によって戦略の実行度を高めていきます。また、ステークホルダーからの期待を踏まえ、経済的価値につながる非財務目標を設定し、価値創造モデルのInput~Business~Outputを強化することでより大きなOutcomeの創出を目指しています。非財務の戦略的な取り組みを通じて、当社はCSV経営を推進し、社会のサステナビリティ課題の解決にも貢献していきます。 (3) 会社の対処すべき課題 キリングループを取り巻く経営環境は、健康志向の高まり、酒類規制やアルコール離れ、AI等デジタル技術の進化、労働力不足等、急速に変化しています。更に、気候変動や地政学リスクの高まりにより経済の先行きは不透明です。当社グループは、迅速かつ柔軟に変化に対応する経営体制を継続しながら、CSV先進企業として、事業を通じた社会課題の解決により企業価値向上を目指します。新たに策定した2035年の長期ビジョン「人と技術の力でイノベーションを起こし続けるCSV先進企業として世界をもっと元気にしている」姿を実現するため、2026年は「変革の起点」として、イノベーションを次々と生み出す組織づくりを加速します。人財への投資を強化するとともに、グループ共通の価値観・行動指針である「KIRIN WAY」をグローバルに浸透させることで、組織の一体感と変革力を高めていきます。 組織能力の強化により、酒類、飲料・ヘルスサイエンス、医薬の各事業が自律的に成長し、かつ事業の掛け合わせによるシナジーを最大化することを目指します。特に、ヘルスサイエンス事業のアジア・パシフィックを中心とした成長を加速し、グループの第3の柱として収益性を高めます。 事業の稼ぐ力を高めるとともに、株主利益の更なる向上のため引き続き当期利益を重視した経営を進め、「EPS」及び「ROIC」の財務目標達成を目指します。非財務目標については、新たに「R&D(研究開発)」「デジタル」を加え、各項目の達成を通じて持続的成長を実現します。 ① 酒類事業 お酒に対するお客様の価値観が多様化する中、キリンビール㈱は、CSVパーパスの「酒類事業を営むキリングループとしての責任」を基盤に、お酒の未来を創造し、人と社会につながるよろこびを創出することに注力していきます。 2026年は、ビール類酒税一本化が予定されており、ビールやRTDを中心とした成長カテゴリーへの集中的な投資を推進することにより、市場を上回る成長を目指します。ビールでは、主力となる「一番搾り」「キリンビール 晴れ風」ブランドの強化に加え、好調の「キリングッドエール」を育成し、エコノミー領域では「本麒麟」を中心に投資し、基盤強化と高収益化を実現します。RTD分野では「キリン 氷結Ⓡ」のブランド力向上に加え、新たな価値創造にも取り組みます。 健康志向や多様なライフスタイルに応える商品群では、ノンアルコールカテゴリーの商品ラインアップ拡充や、既存の機能系ブランドの強化を中心に、技術力を活かした価値創造により新たな事業の柱の確立を目指します。クラフトビールでは、「スプリングバレーブルワリー」ブランドから少量限定商品「ブリュワーズライン」を2025年11月に発売し、今後も新たな限定商品の展開を計画しています。また、地域ブルワリーや行政と連携し、クラフトビールを軸としたまちづくりや文化醸成を横浜市を皮切りに展開していく予定です。デジタルやリアルでのファン化施策も拡大することで、クラフト市場全体の成長にも貢献していきます。 LION PTY LTDは、2025年10月より豪州とニュージーランドの事業を統合し、オセアニアに注力した新たな経営体制のもと、市場を上回る成長と収益性向上を一体的に推進します。両国市場を横断したナレッジの共有やコスト効率化を図りつつ、価格マネジメントと好調な「Hahn(ハーン)」や「Stone & Wood(ストーン&ウッド)」ブランド強化により、競争優位性を高めます。また、オーストラリアとニュージーランドで展開する「Hyoketsu(ヒョウケツ)」等の販売拡大にも取り組みます。 北米のNew Belgium Brewing Company, Inc.は、「Voodoo Ranger(ブードゥー・レンジャー)」の拡大に加え、現地製造販売を開始した「一番搾り」の北米での販売も拡大します。 ② 飲料事業 国内飲料市場の厳しい競争環境が続く中、キリンビバレッジ㈱では、「お客様の毎日に、おいしい健康を。」をパーパスに掲げ、ヘルスサイエンス飲料拡大に注力します。子供向けプラズマ乳酸菌入り飲料「キリンつよいぞ!ムテキッズ」の全国発売をはじめ、プラズマ乳酸菌を中心とした「免疫ケア」飲料のラインアップ拡充により幅広い世代への健康価値提案を推進します。 また、需要が高まる無糖茶に対応して「午後の紅茶」の無糖シリーズを一層強化していきます。4月には特定保健用食品「キリンヘルシアうまみ緑茶」の全面リニューアルも予定し、市場拡大を目指します。 北米のCoca-Cola Beverages Northeast, Inc.では、好調な炭酸飲料を主軸に、引き続き、市場環境にあわせた価格戦略と売り場づくりによる売上増加を目指します。輸入関税影響による原材料費増加も想定されますが、オペレーション効率化と費用管理を一層推進し高い収益性を維持します。 ③ 医薬事業 協和キリン㈱は日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして、病気と向き合う人々に笑顔をもたらす“Life-changing(ライフチェンジング)”な価値創出に向けた取り組みを加速していきます。 引き続き、注力する疾患領域の製品である「Crysvita(クリースビータ)※1」や「Poteligeo(ポテリジオ)※2」の成長による利益拡大を目指します。「ziftomenib(米国製品名:KOMZIFTI)※3」の開発推進及び販売開始に向けた取り組みを着実に進めるとともに、パイプラインを更に強化していきます。 ※1 主に遺伝的な原因で骨の成長・代謝に障害をきたす希少な疾患の治療薬です。 ※2 特定の血液がんの治療薬です。 ※3 急性白血病の治療を目的とする開発品です。 ④ ヘルスサイエンス事業 キリングループは、アジア・パシフィック最大級のヘルスサイエンスカンパニーを目指し、グループ各社の強みを結集して持続的な成長と社会課題の解決に取り組んでいきます。㈱ファンケル、Blackmores Limited等グループ各社が、それぞれの強みを活かしながら成長を加速させ、シナジーを創出します。また、各国・地域の市場環境や健康課題を的確に捉え、自社の経営資源を最適に活用し、現地に根差した柔軟な戦略を展開していきます。 ㈱ファンケルは国内のスキンケアをはじめとした化粧品事業、サプリメント事業において、中長期的視点に基づいたブランド力強化を進めます。全チャネルで統合したお客様データとデジタル技術の強みを活用し、一人ひとりに合わせたご提案やサービスを通じて、顧客体験価値の向上を目指します。海外では、2026年中に、東南アジア・中国においてサプリメント・スキンケアを当社グループで全ての販売・マーケティングができる体制を整備し、Blackmores Limitedとの協業によるブランド育成と事業拡大に取り組みます。 Blackmores Limitedは、豪州・ニュージーランドでの「Blackmores(ブラックモアズ)」及び薬剤師等により販売される「BioCeuticals(バイオシューティカルズ)」の成長加速に取り組みます。市場成長率とブランド認知率の高い東南アジアでのマーケティング投資を継続するほか、中国では、ECを含む販売チャネルの強化と更なるブランド浸透を通じて収益拡大を目指します。 プラズマ乳酸菌事業では、高付加価値商品の拡充に加え、国内外での展開エリアやチャネルの拡大、新商品の上市を加速しています。Blackmores Limitedの販路を活用し、2025年の台湾に続き、豪州や東南アジア各国へのプラズマ乳酸菌サプリメントの展開を目指します。また、㈱ファンケルとの販売基盤の一体化により、事業の効率化と収益性向上を目指します。 キリングループは、今後もユニークな事業ポートフォリオ経営と確かな戦略実行力で、持続的な成長と企業価値向上に取り組みます。従業員一人ひとりがイノベーションに挑戦し続けることで、世界のCSV先進企業として更なる飛躍を目指します。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 (1) リスクマネジメントの考え方 キリングループでは、経営目標の達成や企業の継続性に大きな影響を与える機会・脅威それぞれの不確実性を「リスク」、ある時点を境に脅威のリスクが顕在化し対応に緊急性を要するものを「クライシス」と定義しており、お客様、従業員、株主および社会から長期的な信頼を獲得できるよう、以下の考え方のもとリスクマネジメントシステムを構築・運用することで、事業活動上で発生するさまざまなリスクを特定し、適切にコントロールしていくことを基本方針としています。なお、リスク情報は、当社ホームページなどを通じて適時適切に開示してまいります。 (基本方針) ① 経営理念および価値観のもと、経営目標の達成や企業の継続性を確保し、企業の社会的責任を果たし、中長期的な企業価値の向上を目的として、リスクマネジメントを実行する。 ② 戦略とリスクを一体で検討を行い、適切なリスクテイクを実現する。 ③ リスクマネジメントの推進のため、組織や仕組みを整え、環境変化に柔軟に対応できる組織能力の向上を図る。 ④ 平時からリスクの洗い出しを行い、企業活動に伴うさまざまなリスクを把握の上、リスクの特定・分析・評価・対策+モニタリングを行い、リスクへの適切な対応(保有、低減、回避、移転)を行っていく。 ⑤ リスクマネジメントは全社員が参画して取り組む活動であるとの認識を持ち、教育や訓練等の啓発活動を通じて、リスクへの感度の醸成を図る。 ⑥ クライシスに対しては、未然防止を徹底するとともに、早期発見、迅速な報告・情報共有・対応を通じ、影響を最小化する。クライシスの対応後には、その発生要因・対処法などを分析し、再発防止に努める。 ⑦ 会社におけるリスクの内容や対策等のリスク情報について、適時、ステークホルダーに対し適切な情報開示を行う。 また上記方針に加え、リスクに対する基本姿勢を作成し「リスクコントロールしつつ取りに行くリスク」と「取らないリスク」を明確にすると共に、リスクの許容度を設定することで、リスクマネジメントを通じた事業の継続的な成長を後押ししています。(図1) (図1) (2) リスクマネジメント体制及び、グループ重要リスクの確定プロセスとモニタリング キリングループでは、当社の常務執行役員以上で構成され、リスク担当執行役員が委員長を務める「グループリスク・コンプライアンス委員会」を設置しています。同委員会は、リスク情報の収集やグループリスクマネジメント方針・重点課題の立案、リスク低減だけでなくリスクテイクも含めた戦略とリスク一体検討の推進、クライシス発生時の情報共有や対策の検討など、リスクマネジメント活動の全般を統括しています。また、取締役会ではグループ重要リスクの審議や報告を通じ、リスクマネジメントの有効性を監督しています。(図2) グループ重要リスクは、グループ全体の目標や戦略・事業遂行に関するリスクだけでなく、それぞれの事業固有のリスクの両面からリスクを集約して作成しています。各リスクについては、定量・定性の両面からグループに与える影響度を評価すると共に、発生確率を考慮し、影響度と発生確率の両軸でリスクの重要度を設定します。さらに重要リスクはリスクマップ上で一元化して管理を行っています。グループリスク・コンプライアンス委員会では、作成したグループ重要リスクについて議論し、それぞれのリスクへの対応、許容度などについて議論を行います。またこれらのグループ重要リスクは取締役会で審議され、状況変化の確認や対策の見直しを行っています。(図3) 当社およびグループ会社はリスクに応じた対策を立案・実行し、相互に連携することでリスクマネジメントを推進・運用しています。また、事業と機能の両軸で実施するモニタリングを通じて、戦略リスクを管理・統制するとともに、クライシスに転ずるリスクの顕在化の未然防止や発生時にはその影響を最小限に留めるなど、リスクマネジメント体制を整備し、リスクの低減や適切な管理に努めています。(図4) (図2) (図3) (図4) (3) キリングループの主要なリスク キリングループの戦略・事業その他を遂行する上でのリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主要な事項について、「各事業領域におけるリスク」と「各事業領域共通のリスク」に分類して記載しています。なお、本文中における将来に関する事項は、別段の記載がない限り当年度末において当社が判断した内容に基づきます。 ① 各事業領域におけるリスク 事業分野   想定するリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 食領域   ・事業環境の変化への対応に関するリスク・原材料価格・燃料価格の高騰に関するリスク・新規事業の成否に関するリスク   ・市場環境や嗜好の変化、販売価格の変動、競合他社の動向等により、販売計画を達成できない・原材料価格・燃料価格の高騰により調達コストが上昇し、製造原価に影響を及ぼす・新規事業が市場に浸透せず、売上・利益が下振れし、事業計画が遅滞する 主な対策、その他リスクの状況認識等 食領域はキリングループの主力事業分野であり、脅威のリスクが発現した場合には甚大な影響が想定されます。既存事業では事業環境の変化に対してこれまでに培った知見を基にリスクへの対応策を実施するとともに、新規事業についても従来とは異なる機会・脅威含めた新たなリスクを想定し、対策することでリスクの低減だけでなく機会の最大化に努めています。地政学リスクに起因する原材料や燃料価格の高騰が直接的に収益に影響を与える可能性や、高付加価値商品の展開拡大の成否による中長期的な事業計画への影響はそれぞれグループ重要リスクの一つとして位置づけており、引き続き情勢を注視し適切なリスクコントロール策を講じてまいります。(具体的な対策につきましては、1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等]に記載しています) 事業分野   想定するリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 医領域   ・グローバル戦略品の価値最大化に関するリスク・製品品質・安定供給に関するリスク・研究開発に関するリスク・医療費抑制策に関するリスク   ・上市準備の遅延等により事業エリア拡大が遅れる、潜在患者の掘り起こしの難航などで市場に浸透しない・製品の安全性や品質に懸念が生じる、急激な需要増/需給逼迫により安定供給に支障が発生する・パイプラインの拡充が進まず、将来の成長性と収益性が低下する・国内外において医療費抑制の圧力による製品の価格引き下げ、後発医薬品への移行が進む 主な対策、その他リスクの状況認識等 医領域においては、グローバル戦略品の価値最大化に向けて、市場浸透施策や欧米を中心とした事業地域の拡大を進めており、製品の品質保証体制と安定供給体制といった基盤の強化も重要と考えています。グローバル品質保証委員会等によるモニタリングや、独立した専門の監査チームによる自社や委託先の品質監査を実施するとともに、委託先の拡充、自社工場への設備投資、需給計画の可視化や製造作業効率化のためのデジタル化推進等に取り組んでいます。また、国内外において医薬費抑制の圧力が高まっていますが、各国の医療政策動向を注視するとともに、患者さんにLife-changingな医薬品等を確実にお届けするために、その製品のもつ価値を多様な側面から評価する方策を戦略的に検討しています。また、上市後の価格設定については、各国制度に準拠し、ステークホルダーからの理解も得ながら、革新的な医薬品を継続的に創出していくために適正な売上収益の確保につながるよう、事業への影響を評価しています。 (詳細につきましては、協和キリン㈱の有価証券報告書に記載しています) 事業分野   想定するリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 ヘルスサイエンス領域   ・既存展開国の法規制変更、及び新規展開国の法規制対応が遅れるリスク・品質保証、製品の安全性、欠品に関するリスク・事業を担う人財や組織能力が不足するリスク   ・欠品、品質トラブル、エビデンス不足、不適切な情報発信等により、ブランド、レピュテーションを毀損する・グループ内のシナジー創出が進まず、新たな価値創造を伴う高収益モデルが構築できない 主な対策、その他リスクの状況認識等 ヘルスサイエンス領域では中長期的な社会環境の変化に伴って発生する健康課題に対して土台の健康づくりを推進し、人間が元来持つ力を高めることで、お客様の健康課題をより効果的・効率的に解決することに貢献します。新たに取得したBlackmores Limited、㈱ファンケルの成長とグループ内のシナジー創出を最優先課題とし、持続的な成長を実現するビジネスモデルの確立に取り組んでいます。主力事業の食とは異なる領域での事業推進にあたり、迅速果断な意思決定を実行するため、また、適時適切なリスクコントロールができるよう、リスクマネジメントの観点でも組織能力の拡充とガバナンスの強化を図ってまいります。(具体的な対策につきましては、1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等]に記載しています) ② 各事業領域共通のリスク 項目   想定するリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 人財獲得・育成   ・グループ経営を推進する人財や事業活動に必要な高い専門性を持った人財を十分に確保できないリスク・人財マネジメントの仕組みが計画通りに進まないリスク   ・競争優位性のある組織能力が実現せず、経営戦略が推進できない・想定した体制への移行が進まず、組織能力が低下し、経営戦略の実現に支障が出る 主な対策、その他リスクの状況認識等 キリングループは、人財を価値創造、競争優位の源泉と捉えています。経営戦略の実行に求められる人財の獲得・育成に向けて、機能を軸とした専門性をより重視する人財マネジメントの仕組みを導入・運用しています。キャリア採用も着実に増えており、多様な経験・価値観・専門性を持った人財が集い、グループ全体でイノベーションを生み出す組織文化の醸成を目指した取組みや環境整備を進めています。中長期視点で経営戦略と人財戦略の連動性を高め、持続的な事業成長と企業価値向上に取り組んでまいります。 項目   想定するリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 デジタル活用の加速   ・AIを含むデジタル技術の活用が進まず、競合劣後となるリスク・DX専門人財の獲得・育成が計画通りに進まないリスク   ・事業課題の解決が進まず、競争力の低下やコスト増を招き、売上・利益が減少する・DXの推進に必要な要員が不足し、組織能力を高められず、効率化や価値創造の成果創出が遅延する 主な対策、その他リスクの状況認識等 キリングループでは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進により、デジタル技術やデータを活用した業務プロセスの変革を進め、既存業務の効率化を実現するとともに、顧客理解やプロダクト/サービスの開発工程においてもAIを含むテクノロジー活用を進めるなど、新たな価値創出に取り組んでいます。各グループ会社・各部門での自律的なDX推進の実現に向けて、独自のプログラムによる社内人財育成を進めるとともに、DXの推進に必要な専門人財を外部から確保することで、体制の充実と組織能力の強化を図っています。今後もグループ全体のあらゆる領域でデジタル技術の活用・推進に取り組み、イノベーション創出に繋げてまいります。 項目   想定するリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 品質   ・商品・サービスの品質問題が発生するリスク・品質関連法令への対応不備により、関係官庁から改善命令や指導を受けるリスク   ・商品・サービスの販売・提供中止や回収または損害賠償請求などにより、多額の費用の発生や事業活動の制限がなされる・お客様からの信頼を失い、企業ブランド価値が低下する 主な対策、その他リスクの状況認識等 キリングループでは、グループ共通の価値観である「先駆」「お客様本位/患者さん本位」「品質本位」に基づきお客様/患者さんへの安全・安心な商品・サービスの提供を何よりも優先することを「キリングループ品質方針」に定め、実現するための行動や考え方を「行動宣言」で示しています。「品質方針」「行動宣言」を具現化した「キリングループ グローバル品質マネジメントの原則」を定め、グループ各社が保有する品質マネジメントシステムに反映し、品質保証の仕組みと運用を継続的に改善することで確かな品質の商品・サービスへとつなげています。法令遵守への対応として各領域の品質に関する法令改正動向の把握と対応、食品製造工場における国際認証の取得、国内主要事業会社における原材料情報の一元管理・トレーサビリティシステムの導入などの品質保証の仕組みを構築しています。グループ全体で品質を大切にする風土の醸成に取り組み、お客様/患者さんに安全・安心な商品・サービスを提供してまいります。 項目   想定するリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 人権   ・従業員及びビジネスパートナーをはじめ、キリングループに関わる全ての人々に対して、直接または間接的に人権に負の影響を及ぼすリスク   ・企業価値の低下を招く、あるいは事業縮小や撤退を余儀なくされる・法令に違反する場合は、罰金や訴訟リスクまたは経済的な制裁措置を受ける 主な対策、その他リスクの状況認識等 キリングループでは、人権の尊重は全ての事業活動の土台であるとの認識のもと、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に準拠した「キリングループ人権方針」を2018年に策定、2023年には国際的な人権に関する規範に沿って同方針を改定しました。従来通り、人種、肌の色、民族、国籍、社会的身分、門地、性別、障害の有無、健康状態、宗教、思想・信条、性的指向・性自認及び職種・雇用形態の違い等に基づくあらゆる差別を禁止するとともに、事業活動上の全てのバリューチェーンにおいて、人身取引、奴隷労働や強制労働及び児童労働を容認しません。改定版は、ステークホルダー毎に想定される重要な人権課題を明確にするなど、より具体的な内容としています。国内外グループ会社の全ての従業員だけでなく、バリューチェーンに関わる様々なビジネスパートナーに対しても同方針への理解と遵守を求めることで、人権を尊重し、社会に対してポジティブインパクトを生み出すことに取り組んでまいります。 項目   想定するリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 環境   ・気候変動による物理的リスク・脱炭素社会への移行リスク・技術開発等が遅れ、環境問題の解決が困難になる・遅延するリスク   ・温暖化や渇水・洪水による原材料農産物の収量減による調達コスト増、渇水・洪水による操業停止・炭素税などによる燃料費・農産物コストの上昇・企業に対する社会の期待に十分に応えられず、企業価値が低下する 主な対策、その他リスクの状況認識等 キリングループでは、様々な環境問題の統合的な解決に向けた「キリングループ環境ビジョン2050」を策定し、その達成に向けて取り組んでいます。気候変動に伴う原材料農産物の収量減といった物理的リスクやカーボンプライシング等の移行リスクについては、事業継続や収益性に影響を及ぼす重要なリスクとして認識しています。これらのリスクに対しては、TCFD提言に基づくシナリオ分析により財務影響や戦略のレジリエンスを評価し、リスクの低減及び機会の獲得につながる施策を選択的に実行しています。環境負荷低減と中長期的な企業価値向上の両立が見込まれる分野については、将来の競争優位性確立に向けて積極的に取り組むべきリスクとして位置づけ、取り組みを進めます。プラスチック容器の問題では、2027年までに日本国内におけるPET樹脂使用量におけるリサイクル樹脂使用率50%(「キリングループプラスチックポリシー」)を目指して着実に進捗しています。相互に関連する環境問題である生物資源、水資源、容器包装、気候変動を統合的に解決し、持続可能な地球環境を次世代につなぎます。企業価値の棄損やグループ方針である環境ビジョン2050と一致しないリスクについては、事業機会が見込まれる場合であっても取らないリスクとして明確に区分しています。 項目   想定するリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 アルコールの負の影響   (脅威)・世界的な規模で酒類の販売、広告・宣伝に対する規制が強化されるリスク・世界的に酒類の販売、広告・宣伝に対する規制が強化されるリスク(機会)・ノンアルコール・低アルコール商品の市場や売上の拡大   (脅威)・酒類の消費が減少する・企業価値が低下する(機会)・ノンアルコール・低アルコール商品の市場や売上が拡大する 主な対策、その他リスクの状況認識等 アルコールの有害摂取による負の影響に関して、WHOは世界的な規模での酒類販売・マーケティングに関する規制強化に向けた議論をしています。また日本国内でも飲酒と健康に関する関心が高まっています。キリングループは酒類事業を営む企業グループの責任としてアルコールの有害摂取の根絶に向けた取り組みを推進しています。酒類事業の展開にあたっては法令を遵守し、責任ある飲酒に関するグローバルマーケティング指針や厳しい自主基準を遵守する他、IARDをはじめ国内外の業界団体と連携した取り組みを進めるとともに、適正な飲酒に関する正しい知識の普及や意識の啓発を行っています。また、アルコールの有害摂取の根絶に向けた取り組みの一環としてノンアルコール・低アルコール飲料の拡充に取り組んでいます。社会情勢の変化に対応しながらアルコールの有害摂取根絶に向けた取り組みを着実に進展させてまいります。 項目   想定するリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 サプライチェーン   ・地震・台風などの大規模自然災害や感染症、地政学リスクの影響、サイバー攻撃、委託先の被災等によりサプライチェーンが分断するリスク   ・災害により事業所等を閉鎖する、あるいは事業活動を縮小・停止する・異常気象に伴う販売量の急増やドライバー不足等の外部環境要因により、調達・製造・物流能力が供給に追いつかず遅配や欠品が発生する 主な対策、その他リスクの状況認識等 サプライチェーンにおいては、災害・事故等による影響の他、国内では労働力不足の進行や物流を取り巻く制度・環境変化による輸送能力への影響、海外ではテロや政治的な不安が顕在化することによるサプライチェーンの分断が懸念され、各事業では、需給予測精度の向上や物流能力の強化、代替戦略の検討等によるリスクの低減を進めています。キリングループでは災害・事故等への対応として、経営資源を起点に対策を考えるオールハザード型BCP(事業継続計画)を策定し、複数のグループ会社を対象として、物流面の機能発揮状況を確認する訓練を実施していますが、引き続き、危機事象への対応力強化、レジリエンスの向上に取り組んでまいります。 項目   想定するリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 調達   ・市況・為替変動リスク・地政学や災害発生、サプライヤーの事業撤退・業界再編リスク・取適法(改正下請法)など法令違反リスク・サプライチェーン上の人権・環境リスク   ・調達コストが計画を上回り、事業利益を圧迫する・原材料について必要量を確保できない、または納品に遅れが生じ、製造計画に影響を及ぼすことで需給調整が発生、長期化する・企業イメージの低下や不買運動の発生など、レピュテーションリスクが顕在化する 主な対策、その他リスクの状況認識等 市況・為替変動リスクに対しては、長期契約や為替ヘッジによるコスト低減・安定化の取り組みを行い、地政学・災害発生リスクに対しては調達先の分散、原材料在庫率の引き上げ、また取適法(改正下請法)などの調達業務に関連する法令違反リスクについても、施行・改正動向を確認し、関連部門と協力して適切な対応を行っています。更にサプライチェーン上の人権や環境に関するリスクへの対応を重要な経営課題の1つと認識しており、人権デューデリジェンスの実施など、高まる企業への要請に十分に応えられる体制の整備と組織能力の強化に取り組んでいます。サプライヤーに対しては、「キリングループ持続可能なサプライヤー規範」の説明を行うとともに、遵守に向けて承諾書の提出を求め、定期的にその遵守状況を確認しています。さらに、サプライヤーが通報できる窓口(ホットライン)や苦情処理メカニズムも整備しており、サプライヤーとの連携を密にすることで持続可能な調達の推進に取り組んでいます。 項目   想定するリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 情報セキュリティ   ・外部等からのサイバー攻撃による事業活動の停止および当社グループ保有の顧客情報・企業秘密など重要データの漏えい・改ざん・消失に係るリスク・従業員や業務委託先等の内部不正・過失、事故等による当社グループ保有の顧客情報・企業秘密など重要データの漏えい・改ざん・消失および業務プロセスの中断・遅延に係るリスク   ・顧客等のステークホルダーへの賠償責任が発生する・社会的信用が低下、ブランドイメージが毀損、風評が悪化する・顧客からの取引が縮小・停止、営業機会が喪失する・事後対応に伴う業務への支障により、従業員の業務効率、モラルが低下する 主な対策、その他リスクの状況認識等 当社グループでは情報セキュリティについての基本的な考え方を示した「グループ情報セキュリティ規程」を制定し、グループ各社に向けて情報セキュリティの重要性に関して浸透させるとともに、役員や従業員へ教育研修等を通じて周知徹底を図っています。また、各種サイバー攻撃等への対策として、「統治」「特定」「防御」「検知」「対応」「復旧」のためのセキュリティ基盤の強化およびプロセスの整備をグループ全体で図るとともに、「KIRIN‑CSIRT(Computer Security Incident Response Team)」により、セキュリティインシデント等に対応できる体制を構築しています。さらに国内外のグループ各社のセキュリティリスクの評価・モニタリングにより管理状況を可視化、改善することで、継続的なセキュリティ強化・高度化に努めています。これらの取り組みにより、一定レベル以下にリスクは低減できているものと認識しておりますが、未知のサイバー脅威への備えとして、脅威インテリジェンスの活用、外部専門機関との連携強化、クラウド・AI環境への対応など、多面的な情報収集と改善を継続し、今後も更なる有事の発生防止と早期復旧、グループ全体のセキュリティ水準の維持・向上に努めてまいります。 項目   想定するリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 コンプライアンス   ・法令違反や社会の要請に反した行動が行われるリスク   ・法令による処罰・訴訟の提起・社会的制裁を受け、お客様からの信頼を失う 主な対策、その他リスクの状況認識等 キリングループでは、コンプライアンスについて、「法令、社内外の諸規則・ルールの遵守はもちろんのこと、社会からの要請に応え、法的責任と社会が求める倫理的責任を果たすこと」と定義しています。人権やハラスメント、腐敗行為(贈賄を含む)防止や適正飲酒などに関する研修を定期的に実施し、ルールの理解浸透や意識啓発に取り組んでいます。また、毎年、従業員コンプライアンス意識調査を実施し、潜在的なリスクの洗い出しにつなげるとともに、回答によっては事実確認や調査を行い、対策を講じることでリスク低減に取り組んでいます。リスク事案の早期発見につなげるべく内部通報の体制も整備しており、グループ各社で通報窓口が設置されているほか、コンプライアンス担当役員や監査役直通の通報窓口、海外のグループ会社従業員が利用できるグローバルホットラインも設置しています。法令を遵守することはもとより、社会の要請を踏まえた高い倫理観を醸成できるよう、引き続き従業員のコンプライアンス意識の向上に取り組んでまいります。 項目   想定するリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 財務・税務   ・為替レートにより円換算後の価値が変動するリスク・金融市場の変化や格付の変更等により必要資金が調達できないリスク / 資金調達コストが変動するリスク・各国税制の変化や税務申告における税務当局との見解の相違により、予想以上の税負担が生じるリスク   ・現地通貨建て財務諸表の円換算値や、外国通貨建て取引による原材料の調達コストが変動する・資金調達が制約され運転資金不足が生じる / 高金利での資金調達により金融収支が悪化する・追加税負担により業績が悪化する、社会的信用が低下する 主な対策、その他リスクの状況認識等 市場環境や為替レート変動による影響は完全に排除できませんが、キリングループではデリバティブを使ったヘッジ等により、業績や財務状況に大きな影響を与える可能性を低減しています。調達手段の多様化やグループキャッシュの一元管理を通した効率化により、資金関連リスクに大きな影響を与える可能性を低減しています。税務コンプライアンスを遵守した適正な納税の徹底により、税務リスクに大きな影響を与える可能性を低減しています。 上記以外にも、レピュテーションに関するリスク、地政学上のリスク、事業投資に関わるリスク、法改正に伴うリスクなど様々なリスクがあります。これらのリスクを認識した上で、発生の未然防止・速やかな対応に努めてまいります。
経営成績の分析 (MD&A)10,073字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中における将来に関する事項は、当年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、国際会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記」に記載のとおりであります。 (2) 経営成績の状況 ① 事業全体の状況 2025年、世界は引き続きめまぐるしく変化し、当社グループを取り巻く経営環境にも大きな影響を及ぼしました。世界各地の消費マインド低迷に加え、健康意識の高まりによりアルコールや砂糖等の消費に対する規制や抑制の動きが強まり、事業環境は一段と厳しさを増しました。AIの進歩により人々の価値観や生活様式は急速に変化し、気候変動や各地での紛争、米国をはじめとする政権交代による経済の不安定化等、変化を的確に捉えた経営が必要とされてきています。 こうした状況下で、当社グループは、一貫してCSVを経営の根幹に据えることにより長期的かつ持続的な成長を目指すとともに、環境変化に迅速かつ柔軟に対応するため、2025年度より、3年計画を毎年見直す新たな経営サイクルに移行しました。 また、酒類・飲料・医薬の各事業に加え、健康課題の解決を事業機会とするヘルスサイエンス事業をグループの成長ドライバーとすることを目指してきました。2025年は、㈱ファンケルの100%化完了と、協和発酵バイオ㈱のアミノ酸事業等の売却を行ったことで収益性が改善し、ヘルスサイエンスの成長への事業基盤が整いました。既存の酒類・飲料・医薬事業も堅調に推移し、計画を上回る成果を創出した結果、連結事業利益は3年連続で過去最高を更新しました。 ESGの取り組みにおいても、外部機関から高い評価を獲得しました。ESG指標のMSCI ESGレーティング※では、世界的なCSV経営先進企業と並ぶ「AA」評価を5年連続で獲得しました。 また、当社は、第7回「日経SDGs経営調査」における「SDGs経営」総合ランキングでは、7年連続最高位を獲得し、その中でも1社のみに与えられる最上位の「大賞」を受賞しました。 ※ 米国モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)社が、環境、社会、ガバナンスのリスクに対する回復力を測定し、AAA-CCCで評価する格付けです。 LION PTY LTDは、社会・環境パフォーマンス、説明責任、透明性等において高い基準を満たした企業の一員として「B Corp」認証を受けました。北米のNew Belgium Brewing Company, Inc.及び豪州のBlackmores Limitedも認証されており、グループの海外主要事業会社の取り組みも高く評価されています。 2025年実績   2024年実績   対前年増減   対前年増減率 連結売上収益   2兆4,334億円   2兆3,384億円   950億円   4.1% 連結事業利益   2,518億円   2,110億円   408億円   19.3% 連結営業利益   2,097億円   1,253億円   843億円   67.3% 連結税引前利益   2,379億円   1,397億円   981億円   70.2% 親会社の所有者に帰属する当期利益   1,475億円   582億円   893億円   153.4% (重要成果指標) ROIC   7.6%   4.1% EPS   182円   72円   110円   153.4% 当年度の連結売上収益は、各事業の順調な進捗及び㈱ファンケルの通年寄与等により増加し、過去最高となりました。連結事業利益は、日豪の酒類事業をはじめとした各事業の順調な進捗及び㈱ファンケルの通年寄与、協和発酵バイオ㈱構造改革の早期実現等ヘルスサイエンス事業の収益性向上により大幅な増益となり、過去最高益を更新しました。なお、親会社の所有者に帰属する当期利益は、事業利益の増加等により、前期比2.5倍以上の大幅な増益となりました。 重要成果指標について、ROICは、当期利益の増益により年初目標を達成し7.6%となりました。EPSは、親会社の所有者に帰属する当期利益の増加に伴い大幅に増加し、前年より110円増加の182円となりました。 ② セグメント情報に記載された区分ごとの状況 セグメント別の業績は次のとおりです。 2025年実績   2024年実績   対前年増減   対前年増減率 連結売上収益   2兆4,334億円   2兆3,384億円   950億円   4.1% 酒類   1兆753億円   1兆817億円   △64億円   △0.6% 飲料   5,782億円   5,649億円   133億円   2.4% 医薬   4,965億円   4,953億円   12億円   0.2% ヘルスサイエンス   2,514億円   1,753億円   761億円   43.4% その他   320億円   213億円   108億円   50.6% 連結事業利益   2,518億円   2,110億円   408億円   19.3% 酒類   1,354億円   1,240億円   113億円   9.1% 飲料   677億円   640億円   37億円   5.8% 医薬   1,023億円   919億円   105億円   11.4% ヘルスサイエンス   111億円   △109億円   220億円   ― その他   △647億円   △580億円   △67億円   ― 連結売上収益 対前年 連結事業利益 対前年 <酒類事業> キリンビール㈱は、2026年のビール類酒税一本化をはじめとする酒税改正を見据え、主力ブランドを中心に投資を強化し、魅力あるブランドポートフォリオの構築に取り組みました。人口減少・高齢化のトレンドは継続し販売数量は減少しましたが、ブランド構成の見直しと価格改定効果、費用管理の徹底により、売上収益・事業利益ともに前年を上回りました。 ビールカテゴリーでは「一番搾り」ブランドが堅調に推移しました。4月発売の「一番搾りホワイトビール」と、「一番搾り糖質ゼロ」を加えた3つの異なる個性をもった商品群で店頭のプレゼンスを高めることで、基盤の「一番搾り」も好調を維持し、ブランド全体で前年を上回りました。 また、10月発売の「キリングッドエール」は発売から8日で当初目標の60万ケースを超え、年間販売数量が130万ケースを突破する大ヒットとなり、ビールカテゴリーの活性化と、高付加価値商品の拡充につながりました。 クラフトビールでは、3月に「スプリングバレー」のロゴ・パッケージ・商品名を刷新し、「スプリングバレーブルワリー」として大規模にリブランディングを実施しました。 ノンアルコールでは、9月に「キリン本格醸造ノンアルコール ラガーゼロ」を発売しました。キリンビール史上最もビールに近い味を実現し、未充足だった「本格的なおいしさ」への需要に応えることで、ノンアルコール市場の更なる活性化に寄与し、売上及び利益率の改善に貢献しました。 RTDカテゴリーは、「キリン 氷結®無糖」シリーズが金額ベースで対前年2桁%増と好調に推移し、「キリン 氷結®」ブランド全体を牽引しました。 また、ビールの鮮度を維持し、フードロス削減にも貢献する次世代ビールサーバー「TAPPY(タッピー)」の導入が進み、導入店舗数は3万店を突破しました。「キリンビール 晴れ風」をラインアップに加えるなど、業務用需要の喚起とビール市場の活性化にも貢献しました。 LION PTY LTDは、豪州ビール市場が微減で推移する中、販売数量が前年を上回り、売上収益は現地通貨ベースで前年並み、事業利益は現地通貨ベースでも、円ベースでも増益となりました。クラフトビールの高価格ブランド「Stone & Wood(ストーン&ウッド)」や健康志向を捉えた「Hahn(ハーン)」ブランドが好調に推移しました。適切な価格戦略に加えて、構造改革による固定費削減が奏功し、収益性の向上を実現しました。拡大するRTD市場では、2024年に販売開始した「Hyoketsu(ヒョウケツ)」が、複数フレーバーの展開により好調に推移し、新たな成長機会の創出につながっています。 北米では、クラフトビール市場の縮小や原材料費の高騰という厳しい環境の中、New Belgium Brewing Company, Inc.の「Voodoo Ranger(ブードゥー・レンジャー)」ブランドは堅調に推移し、市場平均を上回りました。また、「一番搾り」は北米でのブランド強化と物流効率化をグループ内で行うことを目的に、New Belgium Brewing Company, Inc.での製造・販売体制への移管を完了しました。 なお、LION PTY LTDは、2025年9月まで豪州・ニュージーランド・北米を統括してきましたが、10月以降はオセアニアに集中するマネジメント体制に変更しました。 これらの結果、売上収益は0.6%減少し1兆753億円となりました。また、事業利益は、価格改定やコストコントロールにより9.1%増加し1,354億円となりました。 <飲料事業> 国内飲料市場が縮小する中、キリンビバレッジ㈱は、主力ブランド「午後の紅茶」の強化に加え、免疫ケアを中心としたヘルスサイエンス飲料の拡大に注力することで、収益性の改善に取り組み、増収増益となりました。 「午後の紅茶」ブランドは、「キリン 午後の紅茶おいしい無糖/おいしい無糖 香るレモン/おいしい無糖 ミルクティー」をリニューアルするとともに、「夏のアイスティー/冬のホットミルクティー」といった季節を捉えたコミュニケーションで、年間を通じた紅茶需要の維持・拡大に取り組みました。また、9月に新商品「キリン 午後の紅茶FRUITS & ICE TEA」を発売し、紅茶トップブランドとして紅茶の新価値を提案することで、紅茶市場の活性化を図りました。 ヘルスサイエンス飲料では、「プラズマ乳酸菌」入りの飲料の拡売に注力しました。「iMUSE(イミューズ)」ブランドからは3月に「キリン イミューズ オフ・ホワイト ヨーグルトテイスト」を新たに発売、「キリン おいしい免疫ケア」シリーズからは11月に「キリン おいしい免疫ケア +ダブルビタミン」を新たに発売し、「プラズマ乳酸菌」入り飲料の選択肢を広げることで、日常的な健康意識の高まりに応える取り組みを進めました。また、6月には子ども向けプラズマ乳酸菌飲料「キリン つよいぞ!ムテキッズ」を一部で発売し、ユーザー層の拡大にも取り組みました。販売店拡大や商品ラインアップ拡充によりお客様接点が広がり、「免疫ケア」という生活習慣の定着に貢献しました。 北米で事業を展開するCoca-Cola Beverages Northeast, Inc.では、炭酸飲料を中心に販売が堅調に推移し、原材料費が上昇する中でも、高い収益性を維持しました。価格マネジメントに加え、営業活動により販売数量を安定的に確保し、売上収益は前年を上回りました。更に、これまで進めてきた物流拠点への設備投資の効果で、オペレーションの効率化が更に進んだこと等により、現地通貨ベースでも円ベースでも増益となりました。 これらの結果、売上収益は2.4%増加し5,782億円となりました。また、事業利益は、価格改定や販売費等のコストコントロールにより5.8%増加し677億円となりました。 <医薬事業> 協和キリン㈱は、注力する疾患領域の製品である「Crysvita(クリースビータ)」及び「Poteligeo(ポテリジオ)」の上市国・地域の拡大や市場浸透に取り組み、着実に成長しました。為替の影響や日本国内の薬価改定、更に前年に実施したアジア・パシフィック地域の事業再編に伴う売上減少の影響があったものの、全体としては増収増益となりました。 開発パイプラインでは、急性白血病の治療を目的とする「ziftomenib( 米国製品名:KOMZIFTI)」は米国において承認されました。また、バイオ医薬開発の更なる加速化に向け建設中であった高崎工場HB7棟の竣工や北米でのバイオ医薬品原薬製造工場の建設等、日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして持続的な成長を実現するための取り組みを着実に進めました。 これらの結果、売上収益は0.2%増加し4,965億円となりました。また、事業利益は11.4%増加し1,023億円となりました。 <ヘルスサイエンス事業> 世界的に健康意識が高まる中、2025年も栄養補助食品市場は拡大が続きました。ヘルスサイエンス事業ではアジア・パシフィック地域を中心としたお客様の健康課題の解決に向けて、サプリメントや健康食品、スキンケアの各分野で事業基盤の強化を推進しました。協和発酵バイオ㈱のアミノ酸事業等の売却完了や㈱ファンケルの通年での連結取り込みが寄与し、ヘルスサイエンス事業は黒字化を達成し、将来成長に向けた基盤が整いました。 ㈱ファンケルでは、スキンケアを中心とした化粧品事業において、主力の「マイルドクレンジング オイル」の販売が堅調に推移したほか、「アテニア」ブランドが国内外で売上収益を伸ばしました。「アテニア」ブランドの「スキンクリア クレンズ オイル※」は、日本最大のコスメ・美容の総合サイト@cosmeの「ベストコスメアワード」において、スキンケア部門では史上初となる、2年連続の総合大賞を受賞しました。サプリメント事業では、海外における年代別サプリメントの販路拡大やマーケティング手法の見直しが奏功し、全体の成長を牽引しました。 Blackmores Limitedでは、主力ブランドである「Blackmores(ブラックモアズ)」や、薬剤師等により販売されるブランド「BioCeuticals(バイオシューティカルズ)」の販売が好調に推移しました。オセアニア、東南アジア・韓国及び中国の全ての展開エリアで売上収益が前年を上回り、事業利益も増加しました。また、将来の収益性向上を目的として、豪州において分散している製造・物流拠点を集約することによりサプライチェーンを効率化する取り組みを開始しました。 プラズマ乳酸菌事業では、売上収益が前年比で約2割増と堅調に推移しました。サプリメントについては、国内の好調に加え、Blackmores Limitedの販路を活用した台湾での新商品展開等、グローバルでの「プラズマ乳酸菌」配合商品の展開を進めました。特に海外向けの菌体出荷は、販売金額ベースで前年比約5割増と大きく伸長しました。 これらの結果、売上収益は43.4%増加し2,514億円となりました。また、事業利益は、協和発酵バイオ㈱構造改革の早期実現等、ヘルスサイエンス事業の収益性向上により大幅な増益となり、111億円(前年度は事業損失109億円)となりました。 ※ 「スキンクリア クレンズ オイル アロマタイプ リフレシングシトラスの香り」が@cosme ベストコスメアワード2025 総合大賞を受賞しました。 ③ 生産、受注及び販売の状況 (ⅰ)生産実績 当年度におけるセグメントごとの生産実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 酒類   999,941   △5.1 飲料   309,034   3.2 医薬 (注2)   373,176   △10.9 ヘルスサイエンス   210,262   60.9 その他   -   - 合計   1,892,413   △0.6 (注) 1 金額は、販売価格によっております。 2 当年度より算出方法を変更したことに伴い、前年同期比は前年度の実績を再算出して計算しております。 (ⅱ)受注状況 当社グループの製品は見込生産を主体としているため、受注状況の記載を省略しております。 (ⅲ)販売実績 当年度におけるセグメントごとの販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 酒類   1,075,261   △0.6 飲料   578,190   2.4 医薬   496,514   0.2 ヘルスサイエンス   251,366   43.4 その他   32,031   50.6 合計   2,433,363   4.1 (注) 1 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。なお、当年度については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がないため、記載を省略しております。 相手先   前年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 三菱食品㈱   234,844   10.0   -   - 2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (3) 財政状態 ① 事業全体の状況 当年度末の資産合計は、前年度末に比べ1,399億円増加して3兆4,940億円となりました。有形固定資産、のれん及び無形資産については、協和キリン㈱における開発品導入等に伴う無形資産及び工場建設の進行に伴う有形固定資産の増加等により、前年度末に比べ1,319億円の増加となりました。 資本は、利益剰余金が702億円増加、その他の資本の構成要素が444億円増加、非支配持分が440億円減少し、前年度末に比べ614億円増加して1兆5,951億円となりました。その他の資本の構成要素の増加要因は、主に円安の影響によって在外営業活動体の換算差額が415億円増加した影響です。また、非支配持分の減少要因は、㈱ファンケルの追加取得の影響です。 負債は、前年度末に比べ785億円増加して1兆8,989億円となりました。社債の新規発行等により社債及び借入金が659億円増加しました。 これらの結果、親会社所有者帰属持分比率は36.8%、グロスDEレシオは0.72倍となりました。 ② セグメント情報に記載された区分ごとの状況 <酒類事業> 当年度末のセグメント資産は、設備投資による有形固定資産が増加したこと等により、前年度末に比べ660億円増加して1兆4,335億円となりました。 <飲料事業> 当年度末のセグメント資産は、設備投資による有形固定資産が増加したこと等により、前年度末に比べ384億円増加して3,647億円となりました。 <医薬事業> 当年度末のセグメント資産は、販売権及び営業債権が増加したこと等により、前年度末に比べ439億円増加して1兆566億円となりました。 <ヘルスサイエンス事業> 当年度末のセグメント資産は、棚卸資産が減少した一方で短期貸付金が増加したこと等により、前年度末並みの7,641億円となりました。 (4) キャッシュ・フロー ① キャッシュ・フロー及び流動性の状況 当年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前年度末に比べ174億円増加(会計方針の変更による減少107億円を除く)の1,253億円となりました。活動毎のキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の収入は前年同期に比べ526億円増加の2,954億円となりました。非資金損益項目である、前年度に計上した段階取得に係る差損の反動減183億円及び持分法による投資の減損損失の反動減193億円があり、運転資金の流出も123億円増加したものの、税引前利益が前年同期に比べ981億円増加の2,379億円となったこと等により、小計では384億円の増加となりました。小計以下でも法人所得税の支払額が178億円減少したこと等により、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で増加となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の支出は前年同期に比べ1,444億円減少の1,850億円となりました。減少の主な要因は子会社株式の取得による支出であり、前年度に行ったOrchard Therapeutics Limitedや㈱ファンケルの連結子会社化の反動減のため、前年同期に比べ1,449億円減少の149億円となりました。また、当年度の資金の収入には、有形固定資産及び無形資産の売却による収入が81億円、政策保有株式の縮減に向けた取組みを引き続き推進したことによる投資の売却による収入が6億円ありました。なお、有形固定資産及び無形資産の取得について、前年同期に比べ50億円減少の1,756億円を支出した他、持分法で会計処理されている投資の売却による収入は前年同期に比べ29億円減少の6億円となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の収支は1,105億円の支出(前年同期は581億円の収入)となりました。社債の発行による収入が1,000億円、長期借入による収入が前年同期に比べ2,689億円減少の280億円となり、社債の償還による支出が前年同期に比べ50億円増加の350億円、長期借入金の返済による支出が前年同期に比べ484億円減少の300億円となりました。なお、当年度において連結子会社である㈱ファンケルの株式を追加取得したことにより、非支配持分からの子会社持分取得による支出が818億円となりました。また、当社では当年度よりDOE(連結株主資本配当率)5%以上を目安とする配当を実施しており、非支配持分を含めた配当金の支払額は735億円となりました。 当社グループは資本コストを意識し、より安定的かつ持続的な配当を実現するため、DOE5%以上を目安とし、原則として累進配当を実施する配当方針を継続します。安定配当を最優先に、有利子負債返済と将来成長のための無形資産投資を実施しながら、キャッシュバランスに応じて投資や株主還元を検討していきます。 ② 資本政策の基本的な方針 当社は事業への資源配分及び株主還元について以下の通り考えております。 事業への資源配分については、ヘルスサイエンス領域を中心とした成長投資を最優先としながら、既存事業の強化・収益性改善に資する投資を行います。また、将来のキャッシュ・フロー成長を支える無形資産(ブランド・研究開発・ICT・人的資本など)及び新規事業創造への資源配分を安定的かつ継続的に実施します。なお、投資に際しては、グループ全体の資本効率を維持・向上させる観点からの規律を働かせます。 株主還元についても経営における最重要課題の一つと考えており、1949年の上場以来、毎期欠かさず配当を継続しております。2024年度まで「平準化EPSに対する連結配当性向40%以上」による配当を実施し、2025年度以降は、より安定的かつ持続的な配当を実現するため、DOE(連結株主資本配当率)5%以上を目安とし、原則として累進配当を実施する配当方針へ変更いたしました。企業価値向上を目指す資本コストを意識した経営の一環として、株主の皆さまへの利益還元の一層の充実と資本効率の向上を図ることといたします。自己株式の取得については引き続き、追加的株主還元として最適資本構成や市場環境及び投資後の資金余力等を総合的に鑑み、実施の是非を検討していきます。 資金調達については、CSV経営を推進するためサステナブル・ファイナンスを活用します。調達した資金はCSVパーパスに基づいて社会課題の解決に向けた取り組みに繋げます。経済環境等の急激な変化に備え、金融情勢に左右されない高格付けを維持しつつ、負債による資金調達を優先します。中長期的な目標達成に必要とされる投資において、株式発行による資金調達を行う場合は、ステークホルダーへの影響等を十分に考慮し、取締役会にて検証及び検討を行った上で、株主に対する説明責任を果たします。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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