本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

日本調理機

NITCHO CORPORATION2961 · Standard · 金属製品

集団給食施設向け厨房機器の専門メーカー。食器洗浄機や回転釜など学校給食・病院給食・社員給食を支える。

概要

日本調理機は、学校給食・病院・事業所などの集団給食施設向け厨房機器の開発・製造・販売・修理を行う企業である。1947年創業、東京都大田区に本社を置く。スライサー、食器洗浄機、スチームコンベクションオーブンなどを主力製品とし、自社製品に加え他社製品も含めた最適な厨房システムを提案するコンサルティング営業が特徴。2025年9月期の売上高は181億円、従業員数532名。

集団給食に特化した業務用厨房機器メーカー

当社は業務用総合厨房機器メーカーとして、学校給食、病院給食、社員食堂など多数の人に継続的に食事を提供する集団給食施設向けに製品を供給する。主力製品は食器洗浄機、消毒保管機、回転釜、炊飯器、スチームコンベクションオーブンである。発注先は官公庁が多く、入札形式となる場合が多い。自社製品の製造販売に加え、動線・運用・アフターフォローを含む厨房システム全体を企画・施工する点が特徴で、他社製品も含めた最適提案を行うコンサルティングサービスを提供する。

機器設備売上と修理・備品売上の二本柱

売上は大きく機器設備売上と修理備品売上に区分される。2025年9月期の機器設備売上は151億円(構成比83.8%)、修理備品売上は29億円(同16.2%)であった。機器設備売上は主に給食施設の新設・更新時の厨房機器販売であり、修理備品売上は保守点検・部品交換・消耗品販売からなる。売上総利益率は28.6%、営業利益率は4.6%と、設備投資の大型案件に左右されやすい収益構造にある。

直販体制と全国をカバーする営業網

当社は国内全エリアをカバーするため、本社営業部門に加え、北海道、東北、関西、中部、中四国、九州などの各支店を設置し、エリア別に営業活動を展開する。かつては販売子会社を分社化していたが、1999年に6社を合併して直販に戻した。また、東京23区は本社営業部門が担当し、設計事務所や全国企業向けに事業開発部が営業を行う。全国のゼネコン・特約店・地元企業と連携し、中間業者経由の取引にも対応する。

栃木工場と大分工場の二拠点生産体制

生産は栃木県矢板市の栃木工場と大分県豊後大野市の大分工場の2工場体制で行う。大分工場は消毒保管機とスチームコンベクションオーブンを主体に生産し、その他製品は栃木工場が担当する。災害時の相互補完を目的に技術伝承を進め、多能工化により繁忙期に対応する。両工場とも、創立以来培われた職人の技と機械制御技術を融合し、耐久性と安全性の高い製品を製造する。

業界の中での役割は集団給食施設向け厨房機器の総合サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
181億円
営業利益
8億円
営業利益率
4.4%
純利益
6億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01学校給食主力

官公庁発注の学校給食施設を主な顧客として、食器洗浄機や回転釜などの厨房機器を供給。入札形式での取引が中心で、教育分野の食の安全を支える。

主な製品・サービス5
食器洗浄機
大量の食器を効率的に洗浄する業務用機器。給食施設での衛生管理に欠かせない。
消毒保管機
洗浄後の食器を熱風で加熱消毒し、そのまま乾燥保管する収納庫。電気・蒸気式がある。
回転釜
大量調理に用いる加熱調理機器。釜を前後に傾けられ、煮る・炒める・焼くなどの調理が可能。ガス・電気・蒸気式がある。
炊飯器
大量のご飯を炊くための業務用炊飯器。給食提供に不可欠。
スチームコンベクションオーブン
熱風と水蒸気で調理する万能オーブン。焼く・蒸す・煮るなど多彩な調理が可能。

02病院給食主力

健康管理を目的とした病院給食施設向けに、衛生面を重視した厨房機器を提供。患者の食事の安全を支える。

主な製品・サービス3
食器洗浄機
病院内での衛生管理に適した業務用食器洗浄機。
消毒保管機
病院給食での食器消毒・保管に用いる。
スチームコンベクションオーブン
治療食など多様な調理に対応する万能オーブン。

03社員給食準主力

福利厚生としての社員給食施設向けに厨房機器を供給。民間企業が主な顧客で、大型案件では入札となる場合もある。

主な製品・サービス2
回転釜
大量調理に適した加熱調理機器。
炊飯器
社員食堂向けの業務用炊飯器。

製品と技術

食器洗浄機と消毒保管庫

食器洗浄機は1953年のCM型以来、改良を重ね主力製品の一つである。2024年には業務用高効率フライトタイプ食器洗浄機が省エネ大賞で省エネルギーセンター会長賞を受賞した。消毒保管機は1959年開発の熱風消毒保管庫を起源とし、洗浄後の食器を庫内で加熱消毒し乾燥保管する。熱源は電気または蒸気で、衛生的な保管を実現する。

回転釜と炊飯システム

回転釜は大量調理施設で焼き物・炒め物・煮物などに用いる加熱調理機器で、ハンドル操作で釜を前後に傾けられる。熱源はガス・電気・蒸気の3種。炊飯システムは1962年に給食センター向けとして開発され、大量の米飯を効率的に炊き上げる。これらの製品は学校給食や病院給食で広く採用されている。

スチームコンベクションオーブン

1995年に自社開発したスチームコンベクションオーブンは、熱風と水蒸気を併用する万能調理機器である。オーブン(熱風)・スチーマー(蒸気)・コンビ(両方)の3モードを備え、焼く・蒸す・煮る・炒める・炊くまで一台でこなす。熱源は電気とガスの二種類があり、省人化・省力化に貢献する製品として位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

業務用調理機器でニッチトップ、収益は堅調

業務用調理機器メーカーで、金属製品業界に分類される。同業のテクニスコや稲葉製作所と比較して売上規模は小さいが、特定の調理機器分野で高いシェアを持つニッチトップ企業。直近期の営業利益率は5%程度と堅調だが、受注変動や原材料価格の影響を受けやすい。安定した需要がある一方、成長には新製品開発や新規開拓が必要。

強み

  • 特定の業務用調理機器で高いシェアを有し、競合参入障壁が高い。
  • 長年の技術蓄積による高品質な製品で、顧客からの信頼が厚い。
  • ホテル・レストラン等との直接取引で、リピート受注が安定。
  • 修理・メンテナンス体制が整っており、顧客満足度向上に貢献。

課題

  • ニッチ市場ゆえに成長余地が限定的で、新たな需要開拓が必要。
  • 鋼材等の値上がりが収益を圧迫するリスク。
  • 技術者の高齢化・不足が進行し、後継者育成が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字が日本調理機

時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15950日本パワーファスニング29億円56.9倍
25987オーネックス28億円7.2倍
35969ロブテックス25億円18.9倍
45952アマテイ24億円15.4倍
55905日本製罐19億円
62961日本調理機18億円12.8倍
77985ネポン8億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

スライサー製造から始まった1947年の創業

1947年7月、東京都大田区南六郷に日本調理機製造株式会社を創立。代表取締役社長に梅田勝徳が就任し、業務用各種調理機器メーカーとしてスライサーの製造設計と販売を開始した。戦後間もない時期に、大量調理の需要を見据えた製品投入であった。

食器洗浄機と熱風消毒保管庫の開発(1953〜1959年)

1953年1月、食器洗浄機CM型を設計開発し販売開始。続いて1959年8月には熱風消毒保管庫を開発。これにより、洗浄から消毒・保管までを一貫して行う厨房機器のラインアップが整い、衛生管理を重視する集団給食市場での基盤を築いた。

全国展開と子会社化による販売網の拡充(1957〜1978年)

1957年10月に日本調理機商事を設立し、中国・九州に出張所を開設。1962年以降、大阪・札幌・四国・名古屋など各地に支店を設置。1976年から1978年にかけて、大阪・中国・メンテナンス・東北・北海道・九州・名古屋の各支店を次々と子会社化し、地域密着型の販売・サービス体制を構築した。

子会社を合併し直販体制に戻した1979年

1979年10月、日本調理機商事株式会社を合併し、商号を日本調理機株式会社に変更。これにより販売子会社を統合し、直販体制へと移行した。同時期に大分工場(1977年)や氏家工場(1978年)を完成させ、生産能力を増強した。

スチームコンベクションオーブンの自社開発(1995年)

1995年9月、スチームコンベクションオーブンを自社開発し販売開始。熱風と水蒸気を組み合わせた万能調理機器であり、「焼く」「蒸す」「煮る」「炒める」「炊く」など多様な調理が可能。以降、同製品は当社の主力製品の一つとなる。

6販売子会社を合併し支店化した1999年

1999年8月、北海道日本調理機、東北日本調理機、名古屋日本調理機、大阪日本調理機、中国日本調理機、九州日本調理機の6社を吸収合併し、それぞれを支店とした。これにより分社化していた販売網を再統合し、全国一律の営業・サービス体制を確立した。

年表25件を開く

1940年代

  • 1947年7月創業東京都大田区に業務用各種調理機器メーカーとして、東京都大田区南六郷3丁目14番地に日本調理機製造㈱を創立 梅田勝徳が代表取締役社長に就任 スライサーを製造設計し販売開始

1950年代

  • 1953年1月食器洗浄機CM型を設計開発し販売開始
  • 1957年10月サービス網の充実と拡販の為、日本調理機商事㈱を設立 山口県防府市に中国出張所、九州出張所(現九州支店)開設
  • 1959年8月熱風消毒保管庫を開発し販売開始

1960年代

  • 1962年4月大阪府大阪市天王寺区に大阪支店(現関西支店)開設
  • 1962年5月給食センター向け炊飯システムの開発し販売開始
  • 1962年10月九州出張所を福岡市舞鶴に移転し、九州支店に名称変更 中国出張所が中国支店に名称変更
  • 1963年4月西六郷工場(東京都大田区)完成
  • 1964年3月札幌市北区に札幌支店(現北海道支店)開設 松山市に四国支店(現松山/高松営業所)開設
  • 1964年8月南六郷工場(東京都大田区)完成
  • 1967年1月中国支店を山口支店に名称変更し、広島市に中国支店(現中四国支店)開設

1970年代

  • 1970年6月名古屋市の名古屋出張所(1969年4月開所)が名古屋支店(現中部支店)に名称変更
  • 1976年11月大阪支店、中国支店をそれぞれ子会社とし、大阪日本調理機㈱、中国日本調理機㈱とする
  • 1977年3月大分県豊後大野市に大分工場完成
  • 1977年6月メンテナンス部門を子会社とし、日調メンテナス㈱とする
  • 1977年11月仙台出張所を子会社とし、東北日本調理機㈱とする。
  • 1978年1月札幌支店、九州支店をそれぞれ子会社とし、北海道日本調理機㈱、九州日本調理機㈱とする。
  • 1978年8月栃木県塩谷郡に氏家工場完成
  • 1979年1月名古屋支店を子会社とし、名古屋日本調理機㈱とする
  • 1979年10月M&A日本調理機商事㈱を合併し、日本調理機㈱に商号変更

1980年代

  • 1982年1月栃木県矢板市に栃木工場完成

1990年代

  • 1995年9月スチームコンベクションオーブンを自社にて開発し販売開始
  • 1997年10月沖縄日調㈱設立
  • 1998年3月栃木県矢板市に物流センター完成
  • 1999年8月M&A北海道日本調理機㈱、東北日本調理機㈱、名古屋日本調理機㈱、大阪日本調理機㈱、中国日本調理機㈱、九州日本調理機㈱の六社を合併しそれぞれを支店とする

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 国内生産台数シェア(学校市場向け食器洗浄機・回転釜)2020年度まで20%程度

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    一括設備の販売強化

    学校給食センターの建替時期情報を活用した先駆け提案営業や、全国の設計事務所・給食委託業者との連携強化により、設計段階から関与し物件獲得率を高める。

  2. 02

    製商品の入替促進強化

    納品履歴の一元管理データに基づき、自社製品独自仕様への絞り込み営業を強化。病院・企業社員食堂は納品後5年、学校は10~15年経過先をピンポイント営業する。

  3. 03

    修理・保守点検による営業情報収集

    顧客データ・納入実績データに基づき年間保守サービスを提案し、信頼構築と同時に営業情報を収集して適切な提案時期を見極める。

  4. 04

    研究開発の強化

    無人化・少人数化や使いやすさ・ランニングコスト低減など顧客ニーズに応えるため、最先端技術を駆使し研究開発人員増強・試作機評価体制強化を図る。

  5. 05

    ブランド力の強化と横展開

    学校市場で高いシェアを持つ主力製品のブランド力を活かし、病院・社員食堂市場へ横展開することで民間市場シェアを上昇させる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で532人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は565万円で、4期前と比べて+4.5%平均年齢は45.0歳、平均勤続年数は20.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年9月54044.019.0542
2022年9月55044.020.0535
2023年9月55744.020.0535
2024年9月54445.020.0532207
2025年9月56545.020.0532150

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率25.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)69.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 東京都大田区884百万円
栃木工場 — 栃木県矢板市780百万円
北海道支店 他38事業所581百万円
大分工場 — 大分県豊後大野市136百万円
栃木物流センター — 栃木県矢板市74百万円
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    職員第1食堂厨房設備器具購入
    農林水産省 · 2021-09-22
    3,600万円
  • 調達
    厨房機器調達
    法務省 · 2021-08-23
    3,498万円
  • 調達
    食器食缶洗浄機一式の購入
    法務省 · 2017-02-02
    1,659万円
  • 調達
    大阪刑務所食器洗浄機1台更新調達等契約
    法務省 · 2025-10-23
    1,530万円
  • 調達
    札幌刑務所炊場プレハブ用冷凍庫等更新契約
    法務省 · 2025-09-02
    1,280万円
  • 調達
    令和6年度宮城刑務所厨房機器等更新契約
    法務省 · 2025-01-24
    1,265万円
  • 調達
    炊事用機器の更新整備
    法務省 · 2018-09-14
    950万円
  • 調達
    東京障害者職業能力開発校における備品(調理器具等)の購入
    厚生労働省 · 2017-10-24
    946万円
  • 調達
    令和5年度新潟刑務所業務用蒸気式炊飯器一式更新整備契約
    法務省 · 2023-11-20
    898万円
  • 調達
    札幌刑務所炊場食器洗浄機更新整備契約
    法務省 · 2022-08-23
    855万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は181億円営業利益8億円前期と比べると減収減益で、売上が-1.6%、利益が-27.3%。

売上高
-1.6%
181億円
営業利益
-27.3%
8億円
純利益
-14.3%
6億円
営業利益率
4.4%
前期比 -1.6%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高191億円181億円
営業利益8億円8億円
純利益5億円6億円
1株あたり配当¥45¥45

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は27億円、営業利益は−4億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+3.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q5559.13
2023年3Q26−4−15.4−3
2023年4Q755
2024年1Q24−3−12.5−2
2024年2Q70912.96
2024年4Q9055.63
2025年2Q9255.44
2025年4Q8933.42
2026年2Q9755.23
2026年3Q27−4−14.8−3

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年9月期からの9期で、売上は168億円から181億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は4.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年9月16896
2018年9月16653
2019年9月16243
2020年9月15953
2021年9月17174
2022年9月15532
2023年9月17663
2024年9月18411116.07
2025年9月181894.46

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高181億円のうち、営業利益として残るのは8億円4.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の3.3%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.3%129億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.8%43億円
  • その他の費用持分法損益などの調整0.6%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.4%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
28.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.8pt
4.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.9pt
3.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.4pt
8.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2025年9月期は営業CFが−9億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−9億円この組み合わせは資産取り崩し型にあたる。本業の赤字を資産売却で埋めながら負債も返している。守りの局面期末の手元現金は35億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年9月−6−2−2−819
2019年9月40−2421
2020年9月70−2726
2021年9月100−21033
2022年9月−4−12−531
2023年9月20−3−21745
2024年9月4−1−2346
2025年9月−90−2−935

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年9月期の総資産は133億円。このうち返さなくてよい自己資本が75億円で、自己資本比率は56.3%(業種中央値59.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年9月122497340.4
2018年9月126517540.8
2019年9月125537242.4
2020年9月123556844.6
2021年9月125586746.5
2022年9月127636449.6
2023年9月140657546.6
2024年9月146707548.2
2025年9月133755856.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳単体ベース
現金及び預金
35億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
65億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
11億円
在庫として抱えている分
負債合計
58億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
67
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り87社中1位あたり、逆に低いのは売上成長率87社中65位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.3%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.4%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
56.3%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
-1.6%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.8%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,625で、1年前と比べて+62.7%過去52週の値幅のなかでは69%の位置にある。

¥1,625+0.0%1ヶ月+6.9%1年+62.7%時価総額18億円
過去52週の値幅
安値¥1,017.5高値¥1,902.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.8倍
PER (会社予想)14.5倍
PBR0.24倍
配当利回り2.77%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1480円で、25日線1546円を下回り、1ヶ月で-6.18%と下落。RSIは42.3と中立。52週高値1902円から-22%の水準。8月に入り下落基調が続き、8/19には1443円まで下落したが、8/20には+2.56%と反発。出来高は薄商いで、方向感は乏しい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは11.6倍と業界平均19.4倍を下回り、PBRは0.22倍と極めて低い水準。配当利回り3.04%は業界平均2.87%を上回り、配当性向27.7%で安定配当。ROEは8.3%と同業界平均を上回り、資産効率は良好。売上高は横ばいだが、利益は堅調に推移。PBRの低さは資産価値の割安感を示し、割安指標が揃う。ただし売上高の成長性には限界があり、収益の伸びが鈍化する可能性も。総合的に割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.8倍49.7倍
PER (予想)14.5倍
PBR0.24倍1.13倍
ROE8.3%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業務用厨房機器の需要は、インバウンド需要や外食市場の回復で増加が期待される一方、人口減少で国内市場は縮小懸念。強気派は、省エネ需要や更新需要を取り込めば収益拡大が可能と見る。弱気派は、競争激化で価格競争に陥るリスクを指摘。業績は安定しているが、成長の鈍化が懸念される。

プラスに働く材料7
  • インバウンド需要の恩恵

    外食産業の再投資で厨房機器への需要が高まる

  • 省エネ需要の増加

    環境規制強化で高効率機器への更新が進む

  • 安定した収益基盤

    売上高は180億円前後で推移、純利益も確保

  • 営業利益率の5.98%回帰で3億円増益通年影響

    売上高181億円×5.98%で約10.8億円、現在8億円から約3億円の増益余地

  • PBR0.21倍はBPS比4.6倍の上昇余地継続影響

    株価1,480円÷PBR0.2154倍でBPS約6,871円、1.0倍なら株価4.6倍

  • 配当利回り3.04%の下支え継続影響

    現在の配当利回り3.04%は株価下落局面での買い要因

  • 純利益7億円水準への回復余地決算発表後影響

    2025/9期の純利益6億円に対し、2024/9期の7億円まで1億円の回復余地

マイナスに働く材料7
  • 国内市場の縮小

    人口減少と店舗数の減少で需要が減退

  • 競争激化

    海外製品や新規参入でシェアが圧迫される恐れ

  • 業績の伸び悩み

    2025/9期は減収減益見込み、利益率も低下

  • 営業利益が前期比27%減益通年影響

    2025/9期営業利益8億円は前期11億円から27%減少

  • 営業利益率が1.56ポイント悪化通年影響

    営業利益率は5.98%→4.42%、売上高181億円で約2.8億円減益

  • 予想PER13.2倍と割高感決算発表後影響

    実績PER11.64倍に対し予想13.2倍、市場の増益期待が低い

  • 外国人株主比率0.31%で需給脆弱継続影響

    外国人保有0.308%と極めて低く、売買が細り相場変動が大きい

次の決算で確かめる点
受注残高
今後の売上の先行指標となる
海外売上比率
国内市場縮小の中での成長余地を測る
営業利益率
競争下での収益性の維持を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり45で、前期から6.3%いまの株価に対する利回りは2.77%。

年間配当
¥45
1株あたり
配当利回り
2.77%
いまの株価に対して
配当性向
27.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年9月2534.2
2024年9月4060.025.4
2025年9月38−6.327.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥45

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ429人。区分でいちばん多いのは個人・その他77.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が22.0%を占め、残る78.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他77.878.575.477.777.4
事業法人22.220.023.821.122.0
自己株式2.32.0
証券会社1.10.60.50.3
外国法人0.10.20.20.3
金融機関0.00.10.50.0
外国人個人0.30.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本調理機従業員持株会10.86
02株式会社マルゼン10.03
03有限会社第一エア工業8.81
04田中 幸子8.02
05齋藤 徳子7.87
06齋藤 隆哉7.12
07田中 成和3.30
08佐藤 由美子2.63
09西山 智康2.33
10西山 秀康2.24

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-09-01
    株式会社マルゼン
    変更報告
    12.05%
    +1.00pt
  • 2026-08-31
    株式会社マルゼン
    新規の大量保有報告
    12.05%
    +1.00pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で+804%、1株純資産は9期で+1226%。直近期のROEは8.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2017年9月6050711.823.3
2018年9月355286.634.0
2019年9月2745,4335.040.0
2020年9月3415,6636.135.2
2021年9月4495,9937.726.7
2022年9月1865,5723.413.664.6
2023年9月2935,7455.210.134.2
2024年9月6296,34210.35.725.4
2025年9月5416,7188.37.727.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/9期の役員報酬は総額183百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
齋藤有史代表取締役 社長5625,241
三島博史常務取締役562,587
飯島裕取締役614,317
猪野田光裕取締役501,417
川北拓取締役521,600
松浦宏文取締役80
鈴木克明取締役(監査等委員)67949
三井聡取締役(監査等委員)49
小粥純子取締役(監査等委員)58
宮島哲也取締役(監査等委員)56

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)41281113935
社外取締役429297
取締役(社内)1151515

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,772字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、多数の人に継続的に食事を提供する集団給食施設等向けの厨房機器の開発・製造・販売・修理を行っております。当社の主力製品は、食器洗浄機、消毒保管機※1、回転釜※2、炊飯器、スチームコンベクションオーブン※3等であり、当社の中心的顧客は、教育としての学校給食、健康管理としての病院給食、福利厚生としての社員給食等、営利目的より社会貢献に重点を置く集団給食施設の運営者となっております。当社は社会生活に欠かせない「食」に対し、「安心・安全な製品およびサービス」を提供することにより、新たな社会の発展に貢献することを目指しております。 当社は全国の集団給食施設を含む外食産業を取引対象とする業務用総合厨房機器メーカーとして、『安心※4、安全※4、こだわり』をモットーとし、製造面に関しては、厳格な品質管理体制のもと、栃木工場及び大分工場の2工場体制で生産を行っております。販売面に関しては、当社の主たる販売先である学校・病院は、いずれも官公庁向けが主流であり、社員給食等は民間向けが主流となっておりますが、発注者が官公庁の場合や民間でも大型案件の場合は、入札形式となる場合があります。製品の製造販売のみならず、常にお客様の目線に立ち、設備・機械等のハード面から、動線・運用・アフターフォローといったソフト面を考慮した厨房システムの企画、開発、設計、生産から施工、アフターサービスに関する事業を行うことが特徴です。 その中でも当社の事業の最大の特徴は、コンサルティングサービスの提供を通じて、顧客ごとのベストな「厨房」づくりを実現することであります。「厨房」づくりにあたり、当業界においては各メーカーが自社製品を推奨する営業を行うのが一般的ですが、当社は「常に消費者の視点に立って考える」「顧客満足に貢献する」という基本理念に立ち、顧客ニーズの実現に努め、自社製品・他社製品の中から最適な製品の導入ができるよう事業を推進しております。当社は創業以来70数年にわたり、集団給食向けの厨房機器を日本中の様々な施設で施工しており、その実績とアフターサービス情報に基づき、お客様の施設あるいは厨房機器に関する様々な情報を蓄積しております。当社はこれらの情報に基づき、今後もお客様の現場に合わせて、以下の体制で一貫したサービスを継続して提供して参ります。 (コンサルティング部門) 当社は、厨房設備・機械などのハード面から、作業動線・使いやすさなどソフト面まで、幅広い視点でお客様毎のベストな厨房を提案しております。販売部門・設計部門・管理栄養士・HACCPコーディネーターなどのスペシャリストが専門知識や経験を結集し、チームコンサルティングにより、給食運営全般のランニングコストを低減させる仕組みづくりなどを提案しております。 (販売・施工部門) 当社は国内すべてのエリアをカバーすべく、支店・営業所を全国に設置し、東京23区を担当する本社営業部門を含めてエリア別に営業活動を推進するとともに、事業開発部において、設計事務所及び全国に展開する一般企業に対する営業活動を実施しています。また、業務統括本部品質管理部施工課では、施工に関する支援業務及びコントロールを行っております。 (設計・開発部門) 当社は、常に革新的な製品の開発を志向しており、新製品の開発や従来品のバージョンアップ等を長期スパンで取り組んでおります。「使い勝手の向上」「安心※4の提供」「安全※4.の提供」を開発方針とし、設計・開発部門と他の部門の連携体制を構築し開発専門のプロジェクトを組成して、「低環境負荷」「省エネルギー」「人にやさしい」製品、システムを開発し、市場に供給しております。 また、当社は顧客の要望に合わせてカスタマイズした製品を供給するため、受注生産を基本としており、顧客の要望や問題点の分析結果をもとに設計部門で最適なカスタマイズ設計を行い、生産部門に引き渡すことで顧客満足度の高い製品の供給を可能としています。 (生産部門) 栃木工場と大分工場の2工場体制で、創立以来培われてきた職人の技と各種機械制御技術を融合させ、耐久性と安全性の高い製品を生産しております。 各工場では1名もしくは数名のチームでそれぞれの工程に携わる体制としており、職人の技術の伝承にあわせて、繁忙期対応のために、多能工化を推進しております。 現在、大分工場においては、消毒保管機及びスチームコンベクションオーブンを主体に、それ以外の製品については栃木工場で生産しており、災害等が発生した場合には、互いに補完できるよう技術伝承に努めております。 (アフターサービス部門) 「製品とサービスはワンパッケージ」という考えのもと、アフターサービスに力をいれております。業務統括本部コールセンターを中心に工場に配置されたカスタマーサービス部ならびに各営業拠点に配置されたカスタマーエンジニアが相互に連携し、保守点検、修理、相談に迅速に対応できる体制を確立しております。営業拠点のカスタマーエンジニアについては、1年単位の研修を実施した後に再配置する仕組みとしており、これにより全国で同一のサービス提供を可能としております。 (中間業者との連携) 中間業者は、ゼネコン/サブコン・特約店/販売協力店・地元企業に区分され、顧客都合等の理由により当社の厨房設備・厨房機器を含めて中間業者が発注者と契約を締結する取引があります。中間業者との連携により、当社の受注拡大に繋がる場合もあります。なお、中間業者取引であっても、施工責任は当社が直接/間接的に負うことになります。 ※1 消毒保管機 庫内に収納した洗浄後の食器類を、庫内に対流させた熱風にて加熱消毒を行い、且つ、そのままの状態で乾燥保管する収納庫。熱源には電気、蒸気がある。 ※2 回転釜 大量調理施設において、焼き物、炒め物、煮物など様々な調理に用いられる加熱調理機器で、回転ハンドルを操作して、釜を前後に傾けることが可能な製品。熱源にはガス、電気、蒸気がある。 ※3 スチームコンベクションオーブン 熱風と水蒸気を用いて調理を行う加熱調理機器。熱風のみを利用するオーブン機能、水蒸気を利用するスチーマー(蒸し器)機能、及び、熱風と水蒸気のメリットを同時に利用する調理機能(コンビモード)を備え、「焼く」「蒸す」のほか「煮る」「炒める」「炊く」等の調理も可能な万能調理機器。熱源には電気、ガスがある。 ※4「食」の『安心』『安全』 食中毒、食物アレルギー、食品への異物混入などの食品関連事故リスクの未然防止。 「調理作業等」の『安心』『安全』 怪我、漏電、ガス中毒、一酸化炭素中毒、機器稼働停止などの製品事故リスクの未然防止。
経営方針・対処すべき課題3,593字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 会社経営の基本方針 当社は、集団給食における業務用総合厨房機器メーカーとして「誠実奉仕・堅実経営・技術開発」の社是のもと、企業の公共性を堅持し、厨房機器の製造と販売および調理設備の施工において、厨房業界随一を目指して前進します。さらに業界のリーディングカンパニーとして、お客様に「安心・安全な製品およびサービス」を提供し、社会生活に欠かせない「食」を通して、新たな社会の発展に貢献することを経営理念としております。 その経営理念に基づき、お客様に信頼される行動ならびに高品質で安心・安全な製品およびサービスを提供し、「食」を支える施設をサポートしていくことにより「社会的貢献」を果たします。また、「製品力強化」として多様化、高度化する顧客ニーズを的確に捉え、人にやさしい、環境にやさしい新製品、新システムの開発ならびに付加価値を強化することにより、自社製品力およびブランド力を強化し、その市場拡大を目指します。そして「販売力強化」として、当社の主要マーケットである学校給食、病院給食、官庁施設給食、学生食堂および民間企業(事業所・ホテル等)の施設に対し、国内すべての地域を網羅した営業体制のもと、提案、製品およびサービスの品質向上によってその販売力の強化を図り、さらなる成長を目指します。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当社は、創業当初より学校給食分野を最重要マーケットとして捉え、それら自治体及び地域と密着した直販体制を展開しております。さらに、それら各地域の人々の健康維持を担う各種医療施設及び福祉施設の給食設備、また、それら地域の経済発展を担う各種企業の事業所給食設備、並びに、中食、外食等の産業給食施設等に対し、広域的な販売体制を整備してまいります。その上で、次の戦略を実行いたします。 a.一括設備の販売強化策 当社は、国内全ての学校給食センターについてその施工年、施工業者(自社、競合他社等)及び建替時期等の情報を把握しており、他社に先駆けた提案型営業展開を行うことにより、物件獲得率を高めて参ります。病院・事業所などの民間案件の情報把握も整備されつつあり、より詳細な情報取得を図るため全国の設計事務所・給食委託業者・コンサルティング会社との連携強化を図り、建物の設計段階から関与し、物件獲得率を高めて参ります。 b.製商品の入替促進強化策 当社は、お客様への自社製品および他社商品納品履歴を一元データ管理しており、そのデータを基にピンポイントな販売戦略を展開し、自社製品独自の仕様構造への絞り込み営業を強化し、当市場における自社製品占有率のさらなる維持拡大を図ります。病院や企業の社員食堂は、納品後5年を経過した取引先をピンポイント営業、学校関係は納品後10年から15年を経過した取引先をピンポイント営業いたします。 c.修理・保守点検による機器営業タイミングの情報収集 一元管理された顧客データ・自社製品納入実績データに基づき、お客様にとって安心安全で最適な年間保守サービスを提案し、突発的なマシーントラブルを減少させ、お客様との強固な信頼関係の構築を図った上で、上記a,bの営業情報収集を行い適切な提案時期を見極めます。 以上の戦略実行の当年度における達成状況を判断する指標として、売上高、製品売上高、売上総利益、営業利益を重視しております。 (3) 経営環境および対処すべき課題 新型コロナウイルス感染症に対する行動制限緩和に伴う個人消費の回復やインバウンド需要の高まり、雇用環境の改善等により景気回復に向けた動きが見られる一方、物価上昇による実質賃金の伸び悩みや為替相場の変動をはじめ、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化等先行きは不透明な状況が続いており、引き続き予断を許さない状況が続くものと予測されます。当社の顧客である集団給食施設を含む外食産業におきましては、短期的には、コロナ禍の収束やインバウンド需要の高まりによる回復が見込まれるものの、中長期的には、集団給食施設における労働人口の減少への対応、テレワークの浸透をはじめとした企業の事業環境の変化への対応など、顧客ニーズが進化し多様化するものと考えられます。 このような経営環境下においても、当社は学校給食等、多数の人に継続的に食事を提供する集団給食向けの厨房機器を日本中の様々な給食施設や食品工場で施工やアフターメンテナンスを実施しており、厨房施設や厨房機器に関する様々なノウハウを蓄積し続けております。長年培った経験や実績に、将来に向けた課題(労働人口の減少等の顧客ニーズの進化)を組み合わせ、新たな価値を創造すべく他業界との共同研究を加速させてまいりました。また、SDGsや労働人口の減少への対応もすべく、省エネ・省人・省力化効果のある製品を開発し展示会等において発表いたしました。当社は、このような競争優位を活かし、進化し多様化する顧客ニーズに応えるとともに環境に配慮した製品作りを推進いたします。 当社は、お客様に‘高品質’‘安心安全’‘低環境負荷’な製商品・サービスを提供し、お客様の満足を最優先に捉え、食に携わる企業として社会に貢献するため、以下の課題に取り組んで参ります。 ①研究開発の強化 労働力不足に対応するための無人化/少人数での給食施設運営などお客様のニーズに応えた製商品の創出、並びに、現場で働く人々の使いやすさを追求した上でランニングコストを低減させるというお客様の厨房施設運用目標の実現に向け、常に最先端技術を駆使し、研究開発活動に邁進して参ります。そのための研究開発人員の増強、試作機の製造及び評価体制の強化等を図って参ります。 ②ブランド力の強化 当社の主力製品である学校市場向け食器洗浄機・回転釜の国内生産台数シェアは、2020年度で20%程度となっており、そのブランド力を活かし自社製品全般の市場シェアを高めて参ります。当社が過去75年で形成した高水準の学校市場向けのブランドを更に強化するとともに、病院及び社員食堂市場向けに横展開し、民間市場向けの市場シェアを上昇させるべくマーケティング活動を遂行しております。 ③品質管理体制の強化 当社は、厨房機器及び厨房システムの品質及び当社事業の運営体制全体の品質を維持・向上させることを目的に、ハード面において公共建築協会評価を、ソフト面においてISO9001を取得しております。当社は、製商品における‘安定稼働’を第一の品質と捉え、生産現場から設置据付まで、品質管理体制の徹底に取り組んで参ります。当社では、製商品を導入して頂いたお客様、使用者様への機器の取扱いや調理指導を徹底し、更には定期的な保守点検や老朽機器の更新をご提案するなど、製品事故を未然に防ぐ施策を講じて参ります。 ④働き方改革を活かした競争力強化 当社は従業員に対し技術資格の取得を奨励しており、工場従業員にはどの工程でも生産活動に参加ができるように多能工として育成しております。また、テレワーク環境の充実や育児休暇の取得奨励等の「働き方改革」を加速させ、従業員が自身の仕事に対するやりがいを感じながら能力を発揮できる労働環境を整え、企業競争力の向上を実現して参ります。 ⑤収益安定性と成長性の確保 当社は後記「3事業等のリスク(1)季節変動」に記載の通り、7月から9月に売上が集中する季節変動があります。この時期に売上が集中するのは、夏季休暇を利用して厨房設備を入れ替える学校市場の顧客構成比が高い事に起因しております。当社は、四半期単位で一定の利益が獲得できるよう収益構造の転換を図り、更に成長性の追求により財務基盤を安定させ、内部留保と株主還元の適切なバランスを図って参ります。 ⑥内部統制システムの強化 内部管理面におきましては、内部統制システムを機能的に運用させることにより、コンプライアンス/リスク管理を徹底し、従業員の労務管理や外注先を含めた安全管理にも注力すると共にお客様に誠実に奉仕する体制を強化して参ります。また、業務の標準化・効率化を推進しつつ、事業の拡大・多角化にも耐えうる業務プロセスを構築いたします。 ⑦ESGへの取組強化 社会生活に欠かせない「食」を支える社会に求められる企業として、サステナビリティ委員会を常設機関として設置しESG(環境・社会・ガバナンス)への取組の強化を図り、新たな食生活の提案を行うなど社会的課題の解決と企業価値の向上を目指します。当社は事業活動を通じて、お客様の環境負荷低減や労働環境改善への貢献、全国の取引先との共生共創を目指します。
事業等のリスク5,332字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 以下において、本書に記載した当社の経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性のある事業展開上のリスクについて、主な事項を記載しております。また、リスクの顕在化が必ずしも高くない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社が判断したものであります。 当社のリスク管理体制は、「リスク管理規程」に基づき組織的にリスクマネジメントを実施しております。業務遂行上のリスクに関しましては、各組織の担当取締役及び執行役員が担当業務毎に管理することとし、経営企画室が主管部門として情報を統括しております。管理部門の担当取締役は、社長及び各取締役からリスク情報を取りまとめ、危機管理委員会を開催いたします。危機管理委員会の詳細は、コーポレートガバナンスに記載しております。 本稿に記載のリスクは、危機管理委員会で検討した影響度(大中小)、発生頻度(高中低)、発生時期(近中遠)、発生の回避および発生した場合の対策を記載しております。 (1)  季節変動 当社の売上高は、官公庁及び学校給食センターなどの主要得意先への引渡し時期の関係で、第2、第4四半期会計期間に多くなるといった季節的変動があります。 特に、厨房施設全体の新築工事又は全面改修工事など当社の大型受注案件は、お盆休みを含む夏季休暇を利用して施工されることが多いため、第4四半期会計期間に検収する案件の金額割合が他の四半期会計期間に比べて大きくなる傾向があります。当社の業績の正しい把握は、第4四半期累計の1年間で判断していただく必要がありますが、第4四半期会計期間に建物建築工事の遅れなど何らかの要因で検収の期ずれが発生した場合、当該事業年度の業績等を下方修正する可能性があります。本リスクの影響度は中、発生頻度は高、発生時期は近いと認識しております。 2025年9月期における四半期ごとの業績は下表のとおりとなっております。 (単位:百万円) 第1四半期   第2四半期 売上高   売上総利益   営業損失(△)   売上高   売上総利益   営業利益 計上額   3,739   973   △7   5,451   1,546   508 構成比   20.6%   18.8%   △0.9%   30.1%   29.8%   60.2% 第3四半期   第4四半期 売上高   売上総利益   営業損失(△)   売上高   売上総利益   営業利益 計上額   2,295   642   △468   6,632   2,026   812 構成比   12.7%   12.4%   △55.4%   36.6%   39.0%   96.2% なお、当社では、夏季休暇中の大型案件をターゲットとした営業活動を維持しながら、ゴールデンウイーク前や多くの法人・団体等の会計年度末である3月検収の受注案件の獲得に注力した営業活動を強化し、第4四半期会計期間に依存した収益構造の改革に着手しております。 (2) 取引形態 当社の主要な販売形態は、ユーザーとの直接契約による取引ですが、ユーザー等の都合で中間業者を経由した取引になることがございます。 契約当事者がゼネコン・サブコンとなる中間業者取引は、弊社が施工する厨房設備据付工事も事業所社屋や工場等の新築または改修工事全体の中の一部としてゼネコン・サブコンに監理して欲しいという顧客都合による場合です。契約当事者が特約店・販売協力店になる中間業者取引は、特約店・販売協力店が顧客との契約主体になる取引のうち、大型案件など総合厨房メーカーの助けを借りて顧客提案を行う取引です。契約当事者が地元企業になる中間業者取引は、顧客が地方自治体の場合、入札・随意契約の場合の双方において、地元経済の活性化のために地元企業を契約当事者にして欲しいとの要望による取引です。 一般的に直接販売における販売粗利益率は、間接販売における販売粗利益率より高くなるため、当社はユーザーと直接契約を行うべく営業活動を行っており、過去3年間の直接販売と間接販売の比率は約6:4になっております。しかし、ユーザー都合による中間業者経由の間接販売形態が増加した場合には、販売粗利益率の低下により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。本リスクの影響度は小、発生頻度は低、発生時期は中と認識しております。 (3) 自社製品比率 当社の機器構成は、重点顧客カテゴリー向けの製品ラインナップと品質性能は充実していますが、全ての顧客向けの製品ラインナップが十分とは言い切れず、顧客ニーズの達成のために他メーカーの製品販売も併せて行っております。自社製品と他社製品の粗利率は、自社製品のほうが高いため、当社は、自社製品開発によりラインナップと品質性能を充実させ、自社製品販売比率を向上させる計画を実行しており、過去3年間の自社製品と他社製品の販売構成比は、約3:7になっております。しかし、製品開発が予定どおり進まず自社製品販売比率が低迷すると、顧客要望を満たすよう他社製品を厳選して当社製品と合わせて計画売上を確保できたとしても中期利益計画や単年度予算の計画利益額の達成に支障がでる可能性があります。本リスクの影響度は小、発生頻度は中、発生時期は遠いと認識しております。 (4) 販売先の動向 当社の製品等の主たる販売先は、学校・病院(いずれも官公庁向けが主)及び事業所(民間)となっております。 官公庁顧客に関しては、学校・病院分野における生活基盤公共投資の政策動向、法制、補助金制度の変更等により、また、民間顧客における給食設備等の福利厚生投資は、景気の動向等による影響を受け、当社の受注件数及び受注規模が変動いたします。 当社は、当面は主たる販売先からの需要が継続するものと予想し、老朽化した厨房施設向けに厨房機器単体の入替需要を掘り起こし、新規設備の受注獲得に向けた営業活動に注力しておりますが、想定どおりの受注を獲得できない場合は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。本リスクの影響度は小、発生頻度は低、発生時期は遠いと認識しております。 (5) 人員の採用及び育成 当社は、安心・安全な製品及びサービスを提供し、食を支える給食施設を支援することにより社会貢献を果たして参ります。その実現のための経営方針のひとつとして、製品力強化と販売力強化を掲げ、開発・生産スタッフや営業スタッフのスキルアップを図ると共に、新たな人材の確保を行っております。しかしながら今後、適切な人材を十分に確保できず、あるいは在職中の従業員が退職するなどして、十分な開発・販売体制を築くことができない場合には、受注シェアの維持が困難となり当社の業績及び将来的な事業計画の達成に支障がでる可能性があります。本リスクの影響度は小、発生頻度は中、発生時期は近いと認識しております。 (6) 製品の品質、安全性 当社では、漏電・ガス漏れなどの事故が発生しないように、顧客に対して調理現場での厨房機器の日常点検等の指導を行い、また、当社製品にも安全装置を採用するとともに設計・調達・製造・据付の全工程において厳重な品質管理体制のもと、製品の安全性と品質確保に努めております。また、顧客からのクレームや不具合の問合せに対しては、設計部門・生産部門・調達/据付部門・営業部門が独自の専門領域から事象を分析し必要に応じた対策・指導を速やかに実施しております。しかしながら、万が一、当社製品に関連する事故が発生し、顧客に対して損害補償を行う事態となった場合は、当社の社会的評価の低下や企業イメージの低下により、受注が減少し当社の事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。本リスクの影響度は大、発生頻度は低、発生時期は特定できないと認識しております。 (7) 災害・感染症等による生産拠点への影響 当社の製造工場は栃木県、大分県に立地しております。栃木工場は2011年東日本大震災で一部物流倉庫に被害を受け、また、大分工場では直接的被害はありませんでしたが、近隣で2016年に熊本地震が発生しております。地震に限らず、大型台風、局地的大雨、津波、火山の噴火等の大規模な自然災害の発生や感染症の発症により、厨房設備納期の延期・機器修理や食器など備品需要の落ち込みによる売上減少、従業員や生産設備等への直接的な被害のほか、情報システムや材料調達網の遮断等による間接的な被害を受ける可能性があります。当社では、対策として防災訓練を実施するなど、有事の際に損害を最小限に抑えるためのリスク対応体制の整備・強化を進めていますが、リスク全てを回避することは困難です。このような被害が発生した場合には、工場等事業所の閉鎖及び事業活動の停止による損失、事業継続・早期復旧のための費用の発生などにより、業績や財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。本リスクの発生頻度は低、発生時期は特定できないと認識しております。 (8) 税務対応 当社では、業務マニュアルの制定や社内研修の実施及び取引の第三者チェックなどの税務処理の内部統制の整備・運用により、適正な税務申告に努めております。しかしながら、税務申告における税務当局との見解の相違や税制等の改正により、予想以上の税負担が生じ当社の業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。本リスクの影響度は小、発生頻度は中、発生時期は近いと認識しております。 (9) 債権回収遅延等 当社では、毎月の債権回収手続きとして、回収予定日の変更確認、回収予定日経過未入金の確認などを行い、問題のある債権については、対策を講じております。しかしながら、経済環境や取引先の経営環境の急激な悪化などに起因し、取引先の倒産や業績悪化により債権の貸倒れや回収遅延が生じた場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。本リスクの影響度は小、発生頻度は中、発生時期は近いと認識しております。 (10) 原材料及び商品の安定供給及び調達価格 当社が製造する業務用厨房機器の主要な原材料は、ステンレス鋼材、電子部品、ポンプ、モーター等です。過去10年程度は、主要原材料の調達価格は安定し、数量も品薄状態になったことはありませんでしたが、近年、ステンレス鋼材の価格は上昇傾向にあります。サプライチェーンのグローバル化が進む中、地政学的リスクの顕在化により原材料価格の上昇や安定的調達が困難になるなどした場合、当社が行う調達先の代替確保、製造原価低減策や販売価格への転嫁が不十分であれば、当社の経営成績に影響を与える可能性があります。このような状況下では、他社製品の調達においても同様のリスクがあります。本リスクの影響度は中、発生頻度は中、発生時期は近いと認識しております。 当社では、製品設計の柔軟性による代替部品への変更の容易性、複数の調達先の確保、総合的な製造コスト削減策を常に検討し実行することにより対処しております。 (11) 退職給付債務 当社は、従業員の退職給付について退職一時金制度及び確定拠出年金制度を設け、一定の前提に基づいて計算される退職給付費用及び債務を計上しております。当社は年金費用を見積計算する上で、従業員の状況・将来の金利の動向等の変動要素を考慮し、退職率・割引率等の前提条件を専門家の助言を得ながら合理的に見積もっております。しかしながら、主要な前提条件が実際の結果と異なることとなる場合、当社の退職給付に係る費用及び債務に影響を及ぼす可能性があります。本リスクの影響度は小、発生頻度は低、発生時期は遠いと認識しております。 (12) 法的規制・許認可 当社は、事業を遂行するにあたり、建設業法に基づき国土交通省より一般建設業の許可を得ているほか、業務用厨房機器の製造販売に関して労働安全衛生法の規制を受け、事業活動に係る一般的法規制には、製造物責任法、下請代金支払遅延等防止法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律、特許法、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律、労働基準法、資源有効利用促進法などがあります。当社は役職員に対し、企業倫理規範および行動指針を規程などにより周知するとともに、独占禁止法遵守ガイドラインなどマニュアルを整備し、必要な研修を実施しております。また、内部統制システムを適切に運用し各種法令等の遵守に努めております。しかしながら、当社がこれらの法規制等に違反したものと当局が判断し許可の取消または業務停止などの行政処分、刑事処分又は取引先からの損害賠償訴訟の対象となった場合は、当社の信用が毀損し、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。本リスクの影響度は大、発生頻度は低、発生時期は遠いと認識しております。
経営成績の分析 (MD&A)5,469字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績 当事業年度における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善による穏やかな回復の継続が期待される一方、物価上昇や人手不足による景気減速懸念もあり先行き不透明な状況で推移いたしました。また、世界経済においても、米国の関税政策の影響やウクライナ及び中東における紛争の長期化、中国経済の先行き懸念等、依然として不透明な状況が続いております。 このような環境の中、当社におきましては、当事業年度は学校給食分野において大型案件が少ないことが想定されたことから期初予想は前事業年度より低いものとなりましたが、入替需要の喚起や備品関連の更新に向けた営業活動に注力するとともに、学校給食以外の集団給食分野への営業活動や資材価格高騰への対応、厨房設備の省人化・省力化に対応した製品開発に向けた研究開発活動の促進等を前期より引き続き進めてまいりました。なかでも、省人化・省力化に対応した製品開発に向けた研究開発活動におきましては、当社の業務用高効率フライトタイプ食器洗浄機が、その省エネ性能が評価され、2024年12月に発表されました一般財団法人省エネルギーセンター主催の「2024年度省エネ大賞製品・ビジネスモデル部門」において、省エネルギーセンター会長賞を受賞いたしました。 当期の業績概要は以下の通りであります。 (単位:千円) 前事業年度2024年9月期   当事業年度2025年9月期   増減 機器設備売上   15,694,450   15,177,791   △516,659 修理備品売上   2,749,365   2,941,101   191,736 売上高合計   18,443,815   18,118,892   △324,923 売上総利益   5,372,048   5,189,583   △182,465 売上総利益率   29.1%   28.6%   △0.5% 販売管理費   4,313,109   4,344,967   31,857 営業利益   1,058,939   844,615   △214,323 営業利益率   5.7%   4.6%   △1.1% 学校給食分野および大型ホテルや病院・福祉施設といった学校給食以外の集団給食分野それぞれにおいて期初予想を上回る受注を獲得したこと、また、資材価格高騰への対応が進み利益率が期初の想定値より改善されたことにより、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益において、いずれも前期比においては減少となるものの、期初の予想を大きく上回ることとなりました。機器設備案件の売上額は516,659千円減少し、15,177,791千円を計上することとなり、機器の修理額及び備品等の販売額は、前事業年度より191,736千円増加し2,941,101千円となりました。 なお、本稿では、当事業年度の顧客市場の動向及び当社の事業活動の状況を経営成績と関連付けで分析するにあたり、損益計算書における製品売上高と商品売上高に含まれる機器設備関連の売上を機器設備売上高とし、損益計算書における製品売上高と商品売上高に含まれる修理・保守及び食器などの備品売上を修理備品売上高と標記しております。 これらの結果、当事業年度の売上高は18,118,892千円(前期比1.8%減)となりました。 販売費及び一般管理費は、人件費の増加に伴い給与及び手当で66,155千円の増加等により、4,344,967千円(前期比0.7%増)となりました。 営業外損益は、営業外収益では受取配当金が51,512千円増加したこと等により67,386千円(前期比403.0%増)となりました。営業外費用では支払利息が884千円増加したこと等により3,415千円(前期比12.4%増)となりました。 利益については、売上総利益は5,189,583千円(前期比3.4%減)、営業利益は844,615千円(前期比20.2%減)、経常利益は908,587千円(前期比15.0%減)、税引前当期純利益は908,587千円(前期比15.0%減)、当期純利益601,133千円(前期比14.2%減)となりました。 なお、当社は業務用厨房機器製造、仕入、販売及び保守修理事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 b.財政状態 財政状態は、総資産で前事業年度末に比べ1,309,554千円減少の13,269,685千円となりました。 資産の部は、現金及び預金が1,092,359千円、受取手形及び売掛金並びに電子記録債権が265,842千円減少となった結果、前事業年度末に比べ1,309,554千円減少しました。 負債の部は支払手形及び買掛金並びに電子記録債務が1,460,866千円減少となった結果、前事業年度末に比べ1,747,186千円減少の5,795,423千円となりました。 純資産の部は、利益剰余金が423,611千円増加したことにより前事業年度末に比べ437,632千円増加の7,474,261千円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前事業年度末に比べ1,092,359千円(前期比減23.9%)減少し、3,485,574千円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、859,173千円の支出(前年同期は429,402千円の収入)となりました。主な資金増加要因は、税引前当期純利益908,587千円等であります。主な資金減少要因は仕入債務の減少額1,460,964千円等であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、10,283千円の支出(前年同期は136,236千円の支出)となりました。主な資金減少要因は有形固定資産の取得による支出28,288千円等であります。主な資金増加要因は、PFI事業におけるSPCへの長期貸付金の回収額5,046千円等であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、222,901千円の支出(前年同期は237,975千円の支出)となりました。主な資金減少要因は配当金の支払額177,522千円等であります。 ③ 生産、受注及び販売実績 生産実績は次のとおりであります。 生産高(千円)   前年同期比(%) 2,857,570   89.4 (注) 金額は、製造原価によっております。 商品仕入実績は次のとおりであります。 商品仕入高(千円)   前年同期比(%) 9,091,914   99.1 受注実績は次のとおりであります。 受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 18,993,355   101.6   5,589,879   124.8 (注) 金額は販売金額で表示しております。 販売実績は次のとおりであります。 販売高(千円)   前年同期比(%) 18,118,892   98.2 (注) 総販売実績の10%以上の主要顧客はありません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 ①  重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には、決算日における資産・負債の決算数値及び偶発債務、収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりでありますが、財務諸表に重要な影響を与える可能性のある見積を含む会計方針は以下の通りであります。 a.棚卸資産の評価基準及び評価方法 当社は、製品・仕掛品・原材料及び商品並びに貯蔵品に係わる貸借対照表価額は、収益性の低下に基づく簿価切り下げの方法により算定しております。期末日以降における顧客の需要及び市況により収益性が見積以上に悪化した場合、評価損の追加計上が必要となる可能性があります。 b.貸倒引当金 当社は、債権の貸倒損失に備えるため一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。経済環境や取引先の経営環境の急激な悪化などに起因し、貸倒実績率を超える債権の貸倒れや回収遅延が生じた場合、評価損の追加計上が必要となる可能性があります。 c.退職給付費用及び債務 当社は、退職給付費用及び債務の計上において、将来の金利の動向・退職率・割引率等の一定の前提に基づいて計算しております。将来の不確実な経済条件の変動等により前提条件の見直しが必要となった場合、退職給付に係る費用及び債務の追加計上が必要となる可能性があります。 d.繰延税金資産 当社は、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、繰延税金資産の回収可能性の判断に重要な影響を与える可能性があります。 ②  経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等について 当事業年度の売上高は、前期比1.8%減の18,118,892千円、営業利益は同20.2%減の844,615千円、経常利益は同15.0%減の908,587千円、当期純利益は同14.2%減の601,133千円となりました。詳細につきましては、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績」に記載のとおりです。 b.当社の資本の財源及び資金の流動性について 当社は、中長期的に持続的な成長を図るため、生産能力の増強や労働生産性の向上、販売・物流体制の整備、研究開発体制への投資を計画しております。事業を成長・拡大させるための資金需要があるほか、必要に応じてM&A等を行う可能性もあります。当該資金は、営業活動で生み出される内部資金で賄うこととしておりますが、資金需要の大きさや時期、金融マーケットの状況によっては、自己資金以外の資金調達の方法を検討する場合もあります。 外部からの調達に関しましては、大型の設備投資資金は国内金融機関からの長期借入金を中心とした調達を行い、運転資金や小規模な設備資金は短期借入金で調達しております。迅速かつ効率的に調達を行うために、取引銀行と貸出コミットメント契約、当座貸越契約など総額43億円の借入枠を確保しており、資金の流動性は確保しております。また、M&Aや工場建物など大型の超長期資金需要に対しては、資本コスト、金利動向などを考慮し、新株発行や社債発行などの直接金融を検討する予定であります。 c.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について 「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社では、人にやさしい、環境にやさしい新製品の開発ならびに付加価値を強化することにより、自社製品力およびブランド力を強化する経営戦略を推進しております。この達成状況を判断するための指標として、売上高、製品売上高、売上総利益、営業利益を重視しております。 当事業年度を含む過去3期の各指標の実績推移は以下のとおりです。当事業年度におきましては、学校給食分野および大型ホテルや病院・福祉施設といった学校給食以外の集団給食分野それぞれにおいて期初予想を上回る受注を獲得したこと、また、資材価格高騰への対応が進み利益率が期初の想定値より改善されたことにより、前期比においては減少となるものの、期初の予想を大きく上回ることとなりました。 単位:千円 指標   2023年9月期   2024年9月期   2025年9月期 売上高   17,642,103   18,443,815   18,118,892 製品売上高   4,812,614   5,041,305   4,401,090 売上総利益   4,637,023   5,372,048   5,189,583 営業利益   541,409   1,058,939   844,615

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。