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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

クラスターテクノロジー

CLUSTER TECHNOLOGY CO.,LTD.4240 · Standard · 化学

高精度・高機能に特化した樹脂製品の提供。ナノ・マイクロからマクロまで、精密成形技術で多様な産業を支える。

概要

クラスターテクノロジーは、樹脂複合材料技術と成形加工技術を核とする精密樹脂部品メーカーである。1991年に安達新産業の子会社として設立、1996年に同社のマクロ・マイクロ事業を継承した。デジタルカメラやインクジェットプリンター向けのナノメートル精度の機能性精密成形品、樹脂成形碍子、研究用パルスインジェクター装置などを展開する。2026年3月期の売上高は13億円、従業員76名。本社は大阪府東大阪市に置き、関東工場と関西工場を有する。

ナノ/マイクロとマクロの二事業体制

デジタルカメラから受配電設備まで、扱う部品のサイズはナノメートルから肉眼で見えるマクロサイズまで広がる。ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業では、熱硬化性・熱可塑性樹脂をベースとした機能性複合材料を自社開発し、それを用いてミラーレスカメラのイメージセンサー支持部品やインクジェットプリンターのインク供給機構部品などを成形する。マクロ・テクノロジー関連事業では、エポキシ樹脂碍子を主力とし、ビルや工場の受配電設備に使われる。この事業は前身の安達新産業時代から50年以上の実績を持つ。2026年3月期の売上構成は、ナノ/マイクロ事業が1,063百万円、マクロ事業が225百万円と、ナノ/マイクロが全体の約8割を占める。

収益の大半を占めるナノ/マイクロ事業

ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業は、精密成形品とパルスインジェクターシステムから成る。精密成形品の主要顧客はデジタルカメラ、OA機器、産業機器、レジャー分野のメーカーである。2026年3月期の同事業売上高は前年比29.5%増の1,063百万円、セグメント利益は485百万円(利益率約46%)と全社の収益を牽引した。分野別では、映像機器分野はミラーレス需要を捉えて横ばい、OA機器分野は過去2年の低迷から回復、産業機器分野はインクジェットプリンターヘッド向けが好調、レジャー分野は新機種の寄与で増加した。研究開発用パルスインジェクター装置は大学や企業の研究部門向けに継続販売されている。

国内完結型の生産拠点

生産拠点は大阪府東大阪市の関西工場と茨城県久慈郡大子町の関東工場の2か所。関西工場は1997年に新設され、2000年からは本社・開発センターとしてナノテクノロジー事業の研究開発も行う。関東工場は2006年の上場後に土地建物を購入、2007年にはデジタルカメラ用部品の増産に対応するため増設された。海外に生産拠点は持たず、国内の2工場で設計から成形、検査まで一貫して行う。従業員数は76名と小規模だが、金型技術や計測・解析技術を内製し、高い精度要求に応えている。

業界の中での役割は機能性樹脂複合材料と精密成形品のメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
13億円
営業利益
2億円
営業利益率
15.4%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
精密成形品9億円69.2%
金型2億円15.4%
樹脂1億円7.7%
碍子1億円7.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ナノ/マイクロ・テクノロジー関連主力

機能性樹脂複合材料を基に、デジタルカメラ、インクジェットプリンター、バーコードリーダー、精密測定器などの機構部品を精密成形。また、研究開発用のパルスインジェクターシステムを提供。

ポリマー製インクジェットヘッドの独自技術

主な製品・サービス2
機能性精密成形品・部品
高精度な寸法・角度精度が要求される光学機器や測定器の機構部品。
パルスインジェクターシステム
超微量の溶液を高速で吐出するポリマー製インクジェットヘッドと周辺装置。

02マクロ・テクノロジー関連準主力

重電機メーカー向けに、ビルや工場の受配電設備で使用される樹脂成形碍子(エポキシ碍子)を製造。また、その材料である機能性樹脂複合材料を成形材料としても販売。

主な製品・サービス2
樹脂成形碍子
屋内の受配電設備で使用されるエポキシ樹脂製の絶縁部品。50年以上の使用実績。
機能性樹脂複合材料
碍子用に開発されたエポキシ樹脂ベースの複合材料で、成形材料としても販売。

03その他事業副次

基幹技術を活用し、医薬品容器の異物検査や精密部品の組立を実施。

製品と技術

ミラーレスカメラを支える機能性精密成形品

当社の主力製品は、デジタルカメラのオートフォーカスセンサーを保持する機構部品である。高感度・超高速なCMOSイメージセンサーを支える部品として、厳しい寸法精度と角度精度が要求される。熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂に高摺動性や熱伝導性などの機能を付与した複合材料を自社開発し、金型と成形技術で高精度に仕上げる。近年はミラーレスカメラの需要拡大に伴い、新機種向け部品が増加。インクジェットプリンターのインク供給部品、バーコードリーダーのレーザー反射ミラー保持部品、精密寸法測定器のエンコーダ部品などにも展開している。

ピコリットル単位の吐出を実現するパルスインジェクター

パルスインジェクター(PIJ)は、5ピコリットルから0.8ナノリットルの超微量溶液を、1秒間に最大20,000滴の高速で吐出できる装置である。特筆すべきは、ヘッド部分がポリマー製である点。従来の金属製ヘッドと異なり、水溶性試料と溶剤系試料の両方を吐出可能。液滴を高精度に定点配置できるステージシステム(Inkjetlabo)と専用駆動機器(WaveBuilder)を組み合わせてシステムを構成する。主に大学研究室や企業の研究開発部門で、DNAやタンパク質溶液のスポッティング、ナノ粒子分散溶液を用いた材料研究、細胞チップ製作などに利用されている。

50年以上の実績を持つ樹脂成形碍子

マクロ・テクノロジー関連事業の中心は、エポキシ樹脂をベースとした樹脂成形碍子である。屋内の受配電設備に設置され、高電圧の絶縁を担う。前身の安達新産業時代から数えると50年以上の使用実績がある。当社はこの碍子用に自社開発したエポキシ複合材料を、成形材料としても販売している。近年は、コイル封止用低温硬化エポキシ成形材料(SR-03)や、高摺動性を持ちバイオマス由来成分を含むポリアミドコンパウンド(PasCom S40)など、新素材の開発も進めており、ライフラインインフラのリニューアル需要や環境対応ニーズに応えている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • ナノ/マイクロ・テクノロジー関連ポリマー製インクジェットヘッドの独自技術

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

化学業界の小型株、高い収益性を維持

化学業界に属し、売上高10億円前後と東洋紡やクラレなど大手と比較して極小規模。しかし、2025年3月期には営業利益率10%、2026年3月期には15.4%と高収益を達成見込み。同業他社が総合化学や樹脂などで競争する中、特化した技術や製品で利益率を確保していると推察される。北の達人コーポレーションなどの成長企業と同様に、ニッチ市場での高い収益性が特徴。

強み

  • 営業利益率10%超と業界平均を上回る高い収益性を実現。
  • 特定分野に集中することで、競争を回避し高付加価値を創出。
  • 売上高・利益とも増加傾向にあり、2026年3月期も増収増益予想。
  • 小規模ながら、収益性と成長性のバランスが取れている。

課題

  • 売上高が小さく、大口取引や市場への影響力が限定的。
  • 特定製品・市場に依存するため、需要変動の影響を受けやすい。
  • 高収益領域には新規参入のリスクがあり、持続可能性に課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字がクラスターテクノロジー

時価総額で並べると、掲載8社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14920日本色材工業研究所24億円7.0倍
27928旭化学工業24億円25.8倍
34976東洋ドライルーブ21億円10.4倍
44361川口化学工業19億円5.2倍
54918アイビー化粧品19億円13.4倍
64240クラスターテクノロジー18億円14.2倍
74935リベルタ12億円
87886ヤマト モビリティ & Mfg.10億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

安達新産業の一部門を継承した1996年

クラスターテクノロジーは1991年に安達新産業の子会社として設立された。設立当初は資本金5,000万円、本社は大阪市西区立売堀にあった。1992年に茨城県久慈郡大子町に工場を建設し本社を移転。1993年には光磁気ディスクのピックアップデバイス生産を開始した。転機は1996年、安達新産業の東大阪工場が手掛けていたマクロ(碍子など)とマイクロ(精密部品)の全事業を引き継いだことである。これにより、当社は単なる子会社から、樹脂成形技術を基盤とする独立した事業体へと変貌した。

ナノテクノロジー研究とパルスインジェクターの製品化

1997年に大阪工場(現関西工場)を新設し、複合材料から精密機器デバイスまでの一貫体制を確立。2000年には本社を大阪工場内に移転し、「本社・開発センター」と称してナノ・テクノロジー事業の研究開発を開始した。経済産業省の補助金事業に複数採択され、2003年にはパルスインジェクター装置(PIJ)の販売と受託研究事業を開始。2004年には微細加工部品と機能性複合成形材料を使った精密成形品の販売を始めた。この時期に、後の主力事業となるナノ/マイクロ事業の基盤が固まった。

株式上場とデジカメ需要への対応

2006年4月、大阪証券取引所ヘラクレス市場に上場。同時に東京営業所を開設し、首都圏での営業基盤を整えた。同年12月には関東工場及び本社開発センターの土地・建物を購入。2007年2月にはパルスインジェクター装置の本格販売を開始。同年11月にはデジタルカメラ用機能性素子部品の増産に対応するため、関東工場を増設した。2000年代後半のデジカメ需要の急拡大が、同社の精密成形品事業を大きく押し上げた。

ものづくり日本大賞受賞と市場移行

2009年7月、内閣総理大臣表彰「第3回ものづくり日本大賞優秀賞」を受賞。同年11月には日刊工業新聞社主催の「ものづくり連携大賞特別賞」も受賞した。これらの受賞は、ナノテクノロジー事業の技術力が公的に評価されたことを示す。2010年には大阪証券取引所の統合によりJASDAQグロース市場へ移行。2013年7月には東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、東証JASDAQグロースに株式上場した。

新材料開発とバイオマスコンパウンドの登場

2015年3月、経済産業省の補助金を得て関西工場に熱硬化性複合材料の新製造設備を導入。2018年11月には新素材「コイル封止用低温硬化エポキシ成形材料(SR-03)」の量産を開始した。2022年4月には高摺動バイオマスポリアミドコンパウンド「PasCom® S40」を開発。同時に東京証券取引所の市場再編によりグロース市場へ移行した。これらの製品開発により、従来のデジカメ向け依存から、環境対応材料や高機能材料へとポートフォリオを広げている。

名古屋と東京の市場変更を経た成長投資

2025年10月、名古屋証券取引所メイン市場に重複上場。続く2026年2月には東京証券取引所スタンダード市場へ市場区分を変更した。これにより上場維持に係る課題が解決したと経営陣は説明している。2027年3月期以降は中長期的な成長投資を加速する方針で、新規設備投資や人材採用を積極化する計画だが、当面は業績が減少する見込みである。この市場変更は、同社の企業価値向上に向けたステップと位置づけられている。

年表25件を開く

1990年代

  • 1991年4月大阪市西区立売堀において安達新産業株式会社の子会社として、資本金5,000万円でクラスターテクノロジー株式会社を設立。
  • 1992年10月茨城県久慈郡大子町に工場を建設し本社を移転。
  • 1993年4月光磁気ディスクのピックアップデバイスの生産開始。
  • 1996年4月安達新産業株式会社東大阪工場のマクロ及びマイクロの全事業を引き継ぐ。
  • 1997年6月大阪工場(現 関西工場 大阪府東大阪市)を新設し、複合材料から精密機器デバイス製造の一貫メーカーとして体制確立。

2000年代

  • 2000年4月大阪工場(現 関西工場)に本社移転、名称を本社・開発センターとしナノ・テクノロジー事業研究開発を開始。
  • 2001年5月中小企業創造活動促進法研究認定。(2001年5月から2005年3月まで)
  • 2001年7月経済産業省から補助金事業採択。(2001年7月から2005年3月まで6件)
  • 2003年5月ナノ・テクノロジー事業の内、パルスインジェクター®装置の販売及び受託研究事業の開始。
  • 2004年5月ナノ・テクノロジー事業の内、微細加工部品の販売を開始。ナノ・テクノロジー事業の内、機能性を付与した複合成形材料をベースとした精密成形品の販売を開始。
  • 2006年4月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場に上場。東京営業所を開設。
  • 2006年12月関東工場及び本社・開発センターの土地・建物を購入。
  • 2007年2月パルスインジェクター®装置の本格的製品販売を開始。
  • 2007年11月デジタルカメラ用機能性素子部品の増産に伴い、関東工場を増設。
  • 2009年7月内閣総理大臣表彰 第3回ものづくり日本大賞「優秀賞」受賞。
  • 2009年11月日刊工業新聞社主催 ものづくり連携大賞「特別賞」受賞。

2010年代

  • 2010年10月M&A大阪証券取引所の統合によりJASDAQ(グロース)市場へ移行。
  • 2013年7月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(グロース)に株式上場。
  • 2015年3月関西工場で、経済産業省の先端設備等投資促進事業費補助金を得て、熱硬化性複合材料の新製造設備を導入。
  • 2016年4月東日本営業所を開設。(東京営業所を関東工場内に移転)
  • 2018年11月新材料「コイル封止用低温硬化エポキシ成形材料(SR-03)」量産開始。

2020年代

  • 2021年4月創業会社設立30周年
  • 2022年4月PasCom® S40(高摺動バイオマスポリアミドコンパウンド)を開発 東京証券取引所の再編によりグロース市場へ移行
  • 2025年10月上場名古屋証券取引所メイン市場に株式上場(東京証券取引所との重複上場)
  • 2026年2月上場東京証券取引所スタンダード市場へ上場市場区分変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 最終年度売上高(中期経営計画2027年3月期)2027年3月期まで12.6億円(中期経営計画最終目標)
  • 最終年度営業利益(中期経営計画2027年3月期)2027年3月期まで1.2億円(中期経営計画最終目標)
  • 2027年3月期売上高予想2027年3月期まで1,292,000千円
  • 2027年3月期営業利益予想2027年3月期まで70,000千円
  • 2027年3月期当期純利益予想2027年3月期まで46,000千円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    新規開拓のための営業力強化

    機能性精密成形品の強みを活かし、産業機器・レジャーに加え、ロボット、センサ、通信、医療など新市場・新分野への顧客開拓を進める。

  2. 02

    環境対応と未来への商品開発

    環境方針・管理体制を整備し全社的な環境対応体制を構築するとともに、将来を見据えた商品開発を推進し成果を出す。

  3. 03

    生産力強化と人材育成

    個別製品の原価低減、検査機やロボット導入による自動化・効率化を推進し、会社と社員の成長・成果配分を徹底する。

  4. 04

    成長投資による企業価値向上

    上場維持課題が解決したことから、新規設備投資・生産能力拡大・人的資本投資(人材採用強化)を積極化し、中長期的な企業価値向上に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で76人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は438万円で、9期前と比べて+16.0%平均年齢は45.1歳、平均勤続年数は11.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月56
2018年3月59
2019年3月37843.411.870
2020年3月37442.111.668
2021年3月37342.411.365
2022年3月40143.612.361
2023年3月40543.912.068
2024年3月40644.211.972
2025年3月41544.511.869145
2026年3月43845.111.376263

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社/関西工場 — 大阪府東大阪市277百万円
ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業 マクロ・テクノロジー 関連事業
関東工場 — 茨城県久慈郡 大子町244百万円
ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業 マクロ・テクノロジー 関連事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は13億円営業利益2億円前期と比べると増収増益で、売上が+30.0%、利益が+100.0%。

売上高
+30.0%
13億円
営業利益
+100.0%
2億円
純利益
+0.0%
1億円
営業利益率
15.4%
前期比 +5.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高13億円13億円
営業利益1億円2億円
純利益0億円1億円
1株あたり配当¥5¥5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は3億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q21
2024年1Q200.00
2024年2Q200.00
2024年3Q200.00
2024年4Q31
2025年2Q400.00
2025年4Q6116.71
2026年2Q7114.31
2026年4Q6116.70
2027年1Q300.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は10億円から13億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は15.4%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(グロース)に株式上場。
2013年3月1000
2014年3月80−1
2015年3月7−1−4
東日本営業所を開設。(東京営業所を関東工場内に移転)
2016年3月7−1−2
2017年3月7−1−1
2018年3月700
2019年3月800
2020年3月800
会社設立30周年
2021年3月700
2022年3月911
2023年3月911
2024年3月911
名古屋証券取引所メイン市場に株式上場(東京証券取引所との重複上場)
2025年3月101110.01
東京証券取引所スタンダード市場へ上場市場区分変更
2026年3月132215.41

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高13億円のうち、営業利益として残るのは2億円15.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の7.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金61.5%8億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金30.8%4億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.4%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
38.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+8.1pt
15.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.3pt
7.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.5pt
7.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
15.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが2億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは3億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は7億円で、売上の6.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月10012
2014年3月02024
2015年3月0−3−31
2016年3月0001
2017年3月−1101
2018年3月10012
2019年3月10012
2020年3月0002
2021年3月10012
2022年3月10013
2023年3月0−10−12
2024年3月1−1003
2025年3月10014
2026年3月21037

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は20億円。このうち返さなくてよい自己資本が18億円で、自己資本比率は86.7%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2019194.1
2014年3月2019193.1
2015年3月1615193.1
2016年3月1413189.5
2017年3月1312191.3
2018年3月1412291.0
2019年3月1413190.9
2020年3月1413191.2
2021年3月1513289.7
2022年3月1614287.7
2023年3月1715287.6
2024年3月1716189.0
2025年3月1817290.0
2026年3月2018386.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
11億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
5億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
3億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率203社中4位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中177位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.4%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
15.4%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
86.7%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
30.0%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥314で、1年前と比べて-13.6%過去52週の値幅のなかでは11%の位置にある。

¥314-1.9%1ヶ月+1.9%1年-13.6%時価総額18億円
過去52週の値幅
安値¥290高値¥501

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.2倍
PER (会社予想)38.3倍
PBR1.03倍
配当利回り1.59%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で10.57%下落し313円となりました。1ヶ月では2.8%下落と小幅な下落ですが、8月12日には350円まで上昇した後、8月13日に急落しました。25日線(314円)付近での推移が続いており、ほぼ横ばいです。52週高値501円からは約38%下落し、52週安値290円には約7%まで接近しています。出来高は8月13日に50,400株と増加しており、売りが優勢です。RSIは49.55と中立圏にあります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは13.89倍で業界平均17.77倍を下回り、PBRは0.99倍と1倍を割り込み業界平均1.39倍より低い。ROEは7.4%と業界水準に対し低めだが、配当利回り1.96%は業界平均2.76%を下回る。売上高・営業利益は増加傾向で、予想PERも非開示ながら成長性を考慮すると割安感がある。一方、配当利回りが低く、ROEの改善余地が課題。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.2倍17.8倍
PER (予想)38.3倍
PBR1.03倍1.41倍
ROE7.4%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

小規模ながら高い営業利益率を誇り、堅実な成長が期待されるが、市場規模が小さく拡大余地に限界がある。強気派は、ニッチな技術と収益性の高さを評価。弱気派は、成長の頭打ちと市場の小ささを懸念。将来の成長戦略と市場拡大の可能性が投資論点。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性

    営業利益率10%以上と高く、収益性に優れる

  • 安定した業績

    売上高は増加傾向にあり、利益も安定して計上

  • 専門性

    特定分野に特化しており、競争力が高い可能性

  • 営業利益2億円へ倍増、増収率30%2026年3月期影響

    営業利益は前期比+100%の2億円、売上高も10→13億円と+30%増加

  • 営業利益率15.38%に改善、収益向上2026年3月期影響

    営業利益率は10.0%から15.38%へ5.4pt改善、収益構造が強化

  • PBR0.99倍と1倍割れで下値堅い現在影響

    PBRは0.99倍、1株純資産近辺で株価の下値が限定的

  • 時価総額17億円、小型株の成長余地不定影響

    時価総額17億円と小規模、売上高13億円で今後の成長余地

マイナスに働く材料7
  • 市場規模の限界

    対象市場が小さく、成長の上限がある

  • 規模の小ささ

    資本力や販売力が大手に劣り、拡大に制約がある

  • 業績変動リスク

    ニッチ市場は需要変動の影響を受けやすい

  • 純利益1億円で2期連続横ばい2026年3月期影響

    営業利益が増加するも純利益は1億円のまま、税負担などで利益が伸びず

  • 時価総額17億円と流動性乏しい継続影響

    売買代金が限られ、大口売買で株価が不安定になる

  • 外国株主比率2.27%と低水準継続影響

    外国人保有が2.27%と低く、資金流入のきっかけに欠ける

  • 株価上昇率+2.9%と出遅れ過去1年影響

    1年間の株価上昇は+2.9%と限定的、相対的な見劣りが続く

次の決算で確かめる点
売上高成長率
規模拡大の可能性を測るため
営業利益率
高収益性の維持を確認するため
新製品売上高比率
新規事業の進捗と成長性を示す

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり5で、前期から+50.0%いまの株価に対する利回りは1.59%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥5
1株あたり
配当利回り
1.59%
いまの株価に対して
配当性向
27.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2025年3月422.6
2026年3月650.027.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,424人。区分でいちばん多いのは個人・その他86.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が3.9%を占め、残る96.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他87.985.384.282.687.886.3
証券会社6.59.78.911.07.07.5
事業法人2.22.24.24.23.93.6
外国法人1.61.52.21.80.72.2
金融機関1.61.10.30.30.40.3
外国人個人0.10.10.00.10.20.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01河野 信夫4.81
02大熊 崇4.74
03安達 良紀4.14
04関誠4.04
05小西 恭彦3.55
06安達 俊彦2.90
07株式会社SBI証券2.67
08長瀬産業株式会社1.41
09上田八木短資株式会社1.36
10土屋 定正1.23

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+729%、1株純資産は14期で−8%。直近期のROEは7.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月33350.8106.3
2014年3月−9326
2015年3月−67259
2016年3月−37222
2017年3月−10212
2018年3月72193.392.4
2019年3月42231.7108.9
2020年3月42261.696.9
2021年3月62322.475.5
2022年3月202528.418.3
2023年3月102624.134.3
2024年3月102723.833.5
2025年3月182906.314.122.6
2026年3月223087.416.827.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額47百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
安達良紀代表取締役 社長 開発本部長55235,800
藤田雅之取締役 営業・マーケティング 本部長65500
駒井幸三取締役 管理本部長67200
安達俊彦取締役 製造本部長53165,000
後藤史郎取締役(監査等委員)71
松本茂取締役(監査等委員)74
原哲朗取締役(監査等委員)69

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3414114
取締役(社内)1333
社外取締役2332

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,267字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、高精度・高機能に特化した樹脂製品の提供を事業方針として、次に述べる基幹技術をベースとして、製品に求められるサイズや精度により、事業をナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業及びマクロ・テクノロジー関連事業、その他事業の3つに分けて事業展開しております。 基幹技術 ◆樹脂複合材料技術*   樹脂をベースとしたコンパウンドにより優れた機能を発現させる材料技術 ◆成形加工技術   高精度・高機能を発現させるための成形加工技術 ◆金型技術   樹脂複合材料のパフォーマンスを最大限に活かすための金型技術 ◆計測・解析技術   優れた機能を検証・管理・開発する技術 ◆融合技術   基幹技術やアセンブリ技術の融合から生まれる樹脂デバイス <大きさの単位> * 樹脂複合材料 複合材料とは、熱可塑性プラスチック、熱硬化性プラスチックをベース材料とし、これに強化剤、機能性付与剤、成形性改質剤、着色剤などを複合させて、用途に応じた様々な特性を発揮させることの出来る材料である。熱特性、電気特性、機械特性などの基本特性に機能性(例えば、高摺動性、表面高精度、熱伝導性など)を付加したものを機能性樹脂複合材料という * ナノ 1ナノメートル(1nm)とは10-9m(10億分の1メートル)。1ミリの100万分の1 * マクロ マクロスコピック(Macroscopic)肉眼で見えるという意味。 マイクロスコピック(Microscopic)の対。 1) ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業 1-1) 機能性樹脂複合材料をベースとした機能性精密成形品及び部品 用途、要求特性に応じた熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂をベースとした機能性樹脂複合材料を開発/製造し、その材料を用いて機能性精密成形品の製造/販売を行っております。最近では、絶縁・高熱伝導性などの機能性を付加した材料を用いた新しい用途開発も進んでおります。当社の機能性精密成形品は、厳しい寸法精度や角度精度が要求される下記の用途で使用されております。 ●  デジタル・カメラ デジタル・カメラのオートフォーカスセンサーを保持する機構部品に高感度・超高速で進化するCMOSイメージセンサーを支える部品として当社の機能性精密成形品が使われております。 ●  インクジェット・プリンター インクジェット・プリンターのインク供給部の機構部品に当社の機能性精密成形品が使われております。 ●  バーコードリーダー装置 バーコードリーダー装置のレーザー反射ミラーを保持する機構部品に当社の機能性精密成形品が使われております。 ●  精密寸法測定器 精密測定器のエンコーダ部品として、当社の機能性樹脂複合材料が使われております。 1-2) 研究開発用及び評価・分析用パルスインジェクター®システム パルスインジェクター®(以下、PIJ)は、超微量(5ピコリットルから0.8ナノリットル)の多様な溶液(溶液に分散した金属微粒子や生体微粒子)を1秒間に最大20,000滴の高速で吐出することのできる装置です。当社は、基幹技術(樹脂複合材料技術、成形加工技術、金型技術、計測・解析技術、融合技術)を融合させることにより、PIJ(ポリマー製のインクジェットヘッド)を開発しました。また、周辺開発としてPIJを動作させるためのWaveBuilder(専用駆動機器)、液滴を高精度に定点配置できるInkjetlabo(ステージシステム)も開発いたしました。 このシステムは、異種金属を貼り合わせた従来のインクジェットヘッドと異なりポリマー製の特徴を活かして水溶性の試料、溶剤を使用した試料の両方を吐出することができます。また、ピコリットルという微量な液滴制御が可能です。そのうえで、吐出をコントロールしてPIJ(インクジェットヘッド)の高精度な特性を活かして、溶液に分散した金属微粒子、生体微粒子、有機ポリマー、セラミック微粒子など様々な材料の機能を発現させることができる定点配置技術をもっており、エレクトロニクスやバイオテクノロジーに関連する色々なアプリケーションに応用できます。 PIJは、ナノテクノロジーの発展のためのキーとなる装置であり、ナノ粒子を巧みに操作する技術です。 現在、下記のような用途での製品販売が行われております。 ◆  DNA、蛋白質溶液を用いた研究 ◆  ナノ粒子分散溶液を用いた研究 ◆  細胞チップ、抗原抗体反応チップの研究 ◆  生体組織の製作研究 ◆  接触角計、表面張力計への搭載 2) マクロ・テクノロジー関連事業 2-1) 樹脂成形碍子 日本では、屋外で使用される碍子は、ほとんどがセラミック碍子ですが、屋内用途では樹脂碍子(エポキシ碍子)が使用され、ビルや工場などの受配電設備の中に設置されています。 当社の樹脂成形碍子は、重電機メーカーにおいて50年以上(前身の安達新産業株式会社時代からの事業)の使用実績を持っています。 2-2) 機能性樹脂複合材料 上記成形碍子は、当社が開発したエポキシ樹脂をベースとした複合材料で作られております。顧客の要望に応じて、碍子の販売だけでなく成形材料としての販売も行っております。 3) その他事業 3-1) 現在行われているその他事業としては、当社の基幹技術を活用して、医薬品の容器の異物検査を行っております。 3-2) 微細加工技術を応用して、精密部品の組立を行っております。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題6,889字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。 (1)経営理念 「日々新たに、社会に役立つ」 一時の利を考えず、社会貢献から生まれる利益を追求する。 社会を結び、企業を作り、人心を結び、人格を作り、新しい活力を作る。 利己の心ではなく、利他の心で活動する。 (2)経営方針 ① 新規開拓に向けた営業力の強化 機能性精密成形品で培った強み・特徴を活かし、これまでの産業機器、レジャーに加えて、 ロボット、センサ、通信、医療などの他市場・他分野へ新規顧客開拓のためのアプローチを強化する。 ② 環境への対応と未来への商品開発 環境方針、管理体制、規程類を整備し、環境に関わる全社的な体制づくりを行うとともに、 「未来への商品開発」を推進し、成果を出す。 ③ 生産力の強化と人材育成 個別製品の原価低減に取り組むとともに、検査機やロボット等の導入による自動化と効率化を さらに進める。 会社と社員の成長、成果の配分を徹底する。 (3)経営環境 わが国の経済の先行きにつきましては、米国の中間選挙に向けた動き、中東情勢の緊迫化や原油をはじめとした物価上昇、深刻な人手不足など、景気の先行きには不確実性が残っています。 経済協力開発機構(OECD)が、2026年3月に中東情勢の緊迫化によるエネルギー価格上昇を踏まえた経済見通しを発表しました(表1参照)。旺盛な人工知能(AI)投資の追い風などで、経済成長率は前回予想(2025年12月)を据え置きましたが、インフレ率は4.0%と大幅な上方修正となり、前回までの緩和見通しを大きく転換しました。 表1) 成長率   インフレ率 2026年3月予想   2.9%   4.0% 2025年12月時点の予想   2.9%   2.8% こうした中、当社は2025年10月に名古屋証券取引所メイン市場への重複上場、2026年2月に東京証券取引所スタンダード市場への市場区分変更を行い、上場維持に係わる課題が解決したことから、2027年3月期より、中長期的な視点での企業価値の向上に取り組んでいく所存です。具体的には、成長投資として、新規設備投資及び生産能力拡大並びに人的資本投資(人材採用の強化)をより積極的に進めてまいります。 その結果として、2027年3月期の売上高は当期比横ばい、利益は大幅に減額となる見込みです。当社の進行期の業績が大幅な減額になる要因は以下の通りです。 ① セールスミックスの変動による利益率の悪化 ② 新規設備投資の大幅な増額修正 ③ 人的資本投資(人材採用の強化)の積極化 上記①~③の要因の詳細につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)対処すべき課題」に記載のとおりであります。 <ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業> 映像機器分野では、2025年のデジタルカメラの出荷台数は前年比11.2%増加し、2024年に引き続き好調に推移しました。内訳では、レンズ一体型カメラが29.6%と大幅に増加しました。レンズ交換式カメラの内、ミラーレスは12.5%増加しました。 2026年の「デジタルカメラ合計」は前年比1.6%増と前年比で伸びは鈍化する見通しです。レンズ一体型カメラは増加するものの、レンズ交換式カメラは前年比で微減となる見通しです。 デジタルカメラの出荷台数実績及び2026年出荷見通し 単位:数量(千台) 2024年   2025年   前年比   2026年   前年比 デジタルカメラ 合計   8,490   9,438   111.2%   9,590   101.6% カテゴリー別   レンズ一体型   1,880   2,436   129.6%   2,770   113.6% レンズ交換式   6,609   7,001   105.9%   6,820   97.4% ミラーレス   5,612   6,311   112.5%   -   - 一眼レフ   997   690   69.3%   -   - 出典:一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA) 当社においては、新機種の取り込みや顧客基盤の拡大も含め、今後とも堅調に推移するものと思われます。 OA機器分野は、過去数年間は中国経済の影響で売上高が大幅に落込み、低迷した反動もあり、当期は、前年同期比で急回復しました。進行期の売上高は顧客の生産計画や今後の当社への発注見込みを勘案した結果、前年同期比で減少する見込みです。その後は緩やかな回復を見込んでおります。 産業機器分野は、産業用インクジェットプリンターヘッドは今後とも拡大基調は維持する見込みです。 進行期の同分野の売上高は、顧客の生産計画や今後の当社への発注見込み並びに市場動向を勘案した結果、前年同期比では減少する見込みです。 レジャー分野は、海外のアウトドア需要や売れ筋機種の影響に売上高は左右される傾向はあります。当社においては、新機種の売上高が見込めることから、拡大基調が続く見込みです。 <マクロ・テクノロジー関連事業> 機能性樹脂複合材料、樹脂成形碍子ともに景気動向の影響は受けにくいものの、ライフラインを支えるインフラ整備に使用される製品であるため、定期的な入れ替え需要のほか、電線の地中化や高圧受配電盤のリニューアル需要もあり、底堅く推移する見込みです。国内の大手電力会社による設備投資も長期的に増加傾向を示しており、発電設備を中心に安定した需要が継続しております。 特別高圧・高圧配盤の年度別数量 (単位:面) 特別高圧・高圧配盤の年度別数量   年度比 2022年度   59,044   100.2% 2023年度   62,145   105.3% 2024年度   66,722   107.4% 出典:一般社団法人日本配電制御システム工業会(JSIA)統計データ (注)単位の「面」は配電盤を台数ではなく正面の構成面数で換算した値を表しております 当社は新規顧客の受注が見込めることから、進行期の売上高は増加し、拡大基調が続く見込みです。 当社は、国内で一貫生産出来る唯一の樹脂碍子メーカーであり、昨今のサプライチェーン及び地政学的リスクの高まりは、国産有利へ働く可能性が高まるものと予想しております。 (4)対処すべき課題 中期経営計画(2025年3月期から2027年3月期)2年度での前倒し達成 当社は、2023年5月19日に適時開示しました「事業計画及び成長可能性に関する事項の開示」において、中期経営計画(2025年3月期から2027年3月期)の成長戦略<基本方針・重点取組事項>を前倒しで発表しました。同計画の業績目標としては、最終年度(2027年3月期)の売上高12.6億円、営業利益1.2億円(いずれも過去最高更新)を目指すこととしました。「経営方針」としては、以下のとおりです。 ① 新規開拓に向けた営業力の強化 ② 環境への対応と未来への商品開発 ③ 生産力の強化と人材育成 同業績目標は、2026年3月期(同計画の2年度)に、売上高及び利益ともに前倒しで達成することができました。 売上高は、ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業が大きく伸長しました。全ての分野の売上高は前年同期比で増加しました。特に産業機器分野は、産業用インクジェットプリンターの売上高が予想以上に伸長しました。マクロ・テクノロジー関連事業も堅調に推移しました。同利益は、売上高が予想を上回ったことや工場の高稼働率の継続並びに利益率が高い製品の寄与等で売上高利益率は予想を大きく上回りました。販管費は、労務費及び支払手数料並びに荷造包装費が増加しましたが、営業利益は予想を大きく上回りました。 表1)   (単位:千円) 2025年3月期(実績)   2026年3月期(実績)   2027年3月期(最終目標) 売上高   1,022,740   1,299,249   1,260,000 売上総利益率   42.4%   42.1%   39.3% 営業利益   108,729   164,141   120,000 経常利益   110,879   165,954   121,340 当期純利益   100,655   125,470   80,000 グロース市場上場維持基準の適合に向けた対応 当社は、グロース市場上場維持基準のうち「時価総額」が上場維持基準を満たしていないことから、「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」を作成し、中期経営計画の最終年度となる2027年3月までに、上場維持基準を満たすべく、営業力の強化、新商品開発、生産力強化等、各種取組を含め、上記業績の達成に努めてまいりました。 しかしながら、当社は、「同計画書」の成果による「時価総額基準」の適合を見通すことは難しく、同基準が改善期間内に適合していることが確認できなかった場合、当社株式は2027年10月1日に上場廃止となる可能性がありました。 このような状況の変化を踏まえ、当社は、2025年10月6日に名古屋証券取引所メイン市場に重複上場を行い、2026年2月6日には東京証券取引所スタンダード市場への上場市場区分の変更を行いました。以上の対応により当社株式は当該取引所での上場が継続されることとなりました。 当社は、今後も上場のメリットを享受しつつ、これまで培った技術と信頼を基盤とし、持てる経営資源を最大限に活用しながら、顧客ニーズに応える安全で高品質な製品・技術を提供するとともに、これまで培った技術を活用した新規事業の創出を通じて、我が国の新産業創生及び持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 中期経営計画(2025年3月期から2027年3月期)の最終年度 当社は、2021年11月15日に、「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」の適時開示が始まって以降、業績目標達成と上場維持を常に意識してまいりました。今回の上場維持に係わる課題が解決したことから、当社は進行期(2027年3月期)(以下、進行期という)より、中長期的な視点での企業価値の向上に取り組んでいく所存です。具体的には、成長投資として、新規設備投資及び生産能力の拡大並びに人的資本投資(人材採用の強化)をより積極的に進めてまいります。 その結果として、当該中期経営計画(以下、中期計画という)の最終年度の利益目標は以下のとおり、大幅に減額となる見込みです。 表2)   (単位:千円) 2027年3月期(最終目標)   2027年3月期(予想)   差異(増減) ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業   1,050,000   1,026,000   △24,000 マクロ・テクノロジー関連事業   208,000   260,000   52,000 その他事業   2,000   6,000   4,000 売上高   1,260,000   1,292,000   32,000 売上総利益   494,789   510,000   15,211 同率   39.3%   39.5% 販管費   374,789   440,000   65,211 営業利益   120,000   70,000   △50,000 経常利益   121,340   76,000   △45,340 当期純利益   80,000   46,000   △34,000 <注記> 2027年3月期(最終目標)のセグメント別売上高は、2025年5月に見直し修正。全社売上高及び利益並びに販管費は、2023年5月19日に適時開示した数値。 当社の進行期の業績が大幅な減額になる要因は以下のとおりです。 ① セールスミックスの変動による利益率の悪化 当社は成長戦略上、重要な経営指標として、「ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業の売上高」を重視し、営業を強化してまいりました。その結果、同関連事業の売上高は、中期計画スタートの前年度売上高718百万円が、2026年3月期には、1,063百万円となり、約1.5倍に伸長しました。収益性の高いナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業の伸長により、売上総利益率は、中期計画の最終目標設定時(2023年5月)に想定しました数値39.3%に比べ、改善しております(表2参照)。 進行期のナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業の売上高は、顧客の生産計画や今後の当社への発注見込みのヒアリングを実施しながら、市場動向を勘案し、情報を慎重に社内精査した結果、当期を若干下回る見通しです。一方、マクロ・テクノロジー関連事業は、近年に新規開拓しました顧客の売上高を見込んでおり、当期を上回る見通しです。また当社は国内で一貫製造できる唯一の樹脂成形碍子メーカーであることから、昨今のサプライチェーンや地政学的リスクの高まりは、今後受注獲得に優位に働くことが予想されます。 進行期は、両事業の売上高比率が変動することや当期大幅伸長しました産業機器分野が減少すると見込んでいること等から、全体の売上総利益率は当期実績(42.1%)と比較して減少する見込みです(表2参照)。 ② 新規設備投資の大幅な増額修正 当社は、今後の事業成長とそれに伴う生産力の強化(老朽設備の更新及び能力増強)に迅速に対応する必要があると考えております。進行期は、関東工場の建屋増築も検討に設備投資を大幅に増額してまいります。具体的には、昨年5月の決算発表時に想定していた額の3倍以上(3億円超)を実施する予定です。これに伴い、減価償却費は大幅な増加が見込まれます。 設備投資及び減価償却費   (単位:千円) 2025年3月期(実績)   2026年3月期(実績)   2027年3月期(予想) 設備投資   56,170   120,985   389,000 減価償却費   56,513   68,205   115,000 ③ 人的資本投資(人材採用の強化)の積極化 関東工場への大型投資に伴う製造人員の増員、顧客への提案力及び対応力強化に伴う技術者と営業人員の増員、東証スタンダード市場への上場に伴う管理体制の強化のための人員増を進めてまいります。これにより、労務費の増加や新規人材採用に伴う人材紹介手数料の増加を見込んでおります。 以上、上記①~③の要因が複合し、進行期は成長投資を積極的に実施することから、大幅減益を見込んでおります。 次期中期経営計画(2028年3月期から2030年3月期)に向けた対処すべき課題 当社は、三大経営資源(人材、モノ、資金)のうち、将来の成長に必要な「人材」と「モノ(生産設備及び能力)」が現時点で不足していると認識しております。一方「人材及びモノ」を獲得する資金はある程度は確保されております。次期中期経営計画(2028年3月期から2030年3月期)以降の成長戦略の策定を見据え、「人材及びモノ」への投資に迅速に対応すべきであると考えております。進行期は売上高が当期比横ばいとなり、上記①~③の要因が複合し、大幅な減益となることは充分に承知しておりますが、当社としては、中長期的な視点での施策を先行して講じるべき時期であると認識しております。 (5)事業方針 「高精度・高機能に特化した樹脂製品の提供」 当社は高精度と高機能を軸として樹脂製品に機能を付加することにより、お客様の商品価値の向上に貢献します。 (6)当社の強み ① 樹脂製品の概念を変える 樹脂製品は「精度がでない」「物性が満足できない」今までの常識で樹脂化を断念していませんか。当社は新たな樹脂化の可能性を追求し、樹脂製品の概念を変えます。 ② 樹脂製品のコーデイネーター 当社はお客様の樹脂製品の設計から生産に至るまでのプロセスをトータル的(材料、金型、成形、後加工に至るまで)にサポート提案します。お客様の商品価値向上と量産を視点にあらゆる角度から最適な樹脂製品を提案します。 ③ 樹脂製品のカスタマイズ 熱硬化性・熱可塑性に関わらず、様々な種類の樹脂を取り扱う事が可能です。独自コンパウンド技術により、お客様商品にマッチしたオリジナル材料を提案・開発・製造することが可能です。 ④ 樹脂製品の一貫生産 樹脂複合材料をコアとして、金型、成形、後加工に至るまで一貫した技術と生産体制を保有しており、提案力、スピード、完成度の優れた樹脂製品を提供できます。一貫体制ならではの安定した量産構築が可能であり、品質保証も一貫して行います。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。 (1)製品開発への取組状況について ① 製品開発の方向のズレに関して 顧客や市場の要求特性及び要求項目は常に変化しているため、製品開発の的を絞れず大幅な開発の遅れを引き起こしたり、具体的な製品の製造や販売前の研究開発段階で開発テーマが頓挫するリスクがあります。そのような場合には、当社の製品開発活動に係る費用が回収できず、当社の業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 技術の商業化に関して 完成した技術について、価格、他社技術との差別化、タイミング、技術動向及び要求の変化のため、新製品が市場で受け入れられないリスクがあります。また、新製品が市場で受け入れられたとしても、当社の生産能力を上回る受注については対応できないことも想定されるため、機会損失が生じる可能性があります。 ③ 技術の陳腐化について 当社の保有する技術あるいは開発中の技術以外のまったく新しい技術により、当社技術の相対的な優位性、重要性が損なわれた場合は、当社製品の価値が損なわれ当社事業の収益に重大な影響を及ぼすリスクがあります。 ④ 技術的難易度に関して 当社が現在推進しているテーマや開発案件について、時間的制約、他社の特許、未知の技術ゆえの難易度などのために、技術的な壁を打ち破ることができず開発を断念せざるを得ないリスクがあります。 (2)将来に関する事項 ① 新規顧客の開拓について 当社は、主力商品であるデジタルカメラ向けの機能性部品で培った強み・特徴を活かし、他市場・他部品への水平展開を積極的に推進しております。具体的には産業機器、監視用カメラ、センサ、工業用プリンター、レジャー関連等の分野で展開を強化し、売上拡大を図っております。しかしながら、上記の製品開発の取組状況や市場動向の変化により、将来の事業展開へ大きな影響を及ぼす恐れがあります。 ② ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業の将来 当社は、パルスインジェクター®関連製品や機能性精密成形品を提供するナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業を会社の大きな柱としていく考えであります。当社は、インクジェット樹脂、熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂の自社材料(開発)及び成形加工・生産技術を保有しており、そのなかでも強みを最大限活かせる付加価値の高い分野を中心にマーケティング活動を推進しております。当社は、ターゲットとする分野の成長予測には限界があり、それに伴い、同関連事業の売上実績の齟齬や課題発生のリスクが存在します。 ③ 競合他社の参入 多業種、異業種の大手企業のナノ/マイクロ・テクノロジー業界への参入が当社事業へ影響を及ぼすリスクがあります。また、マクロ・テクノロジー関連事業でも、台湾、韓国、中国の低価格品がさらに日本市場へ流入した場合、当社の樹脂成形碍子事業に大きな影響を及ぼすリスクがあります。 ④ 当社製品に不具合が生じた場合 当社製品に何らかの不具合が発生した場合、当社製品及び当社のブランド・ネームに対する信頼感が著しく下落又は喪失する可能性があります。また、場合によっては、エンドユーザーから当社に対する製造物責任の追及がなされる可能性もあります。 ⑤ 人材の確保に関して 当社の研究開発は、高分子化学、無機化学、充填材技術、精密成形技術、金型技術などの多彩な能力を持った技術者を必要としております。そのため必要とする人材(質と量)を確保できない場合、あるいは有能な人材が何らかの理由により社外に流出した場合、当社の事業に悪影響を及ぼす恐れがあります。 ⑥ 小規模組織による人員規模と管理体制について 当社は、2026年3月末現在、役員6名並びに従業員76名と人員規模が小さく、内部管理体制もその規模に応じたものになっております。今後は事業規模の拡大に応じて、管理体制の充実を図っていく考えですが、人員規模の拡大等が順調に進まなかった場合、業務に支障をきたす可能性があります。 ⑦ 知的財産権について 当社が保有している特許については権利の範囲が狭く限定されて解釈される可能性もあります。また、類似の技術や製品等が登場し、その商品化を当社が特許権等の行使によって効果的に阻止できない場合は、類似の技術や製品等による競合の激化により当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、当社が実装している技術について他社が特許権等を取得するような事態が生じた場合には、他社が当社に対して特許権に基づく各種の権利を行使する可能性があります。その場合は、ロイヤリティ支払の要求、技術の使用差止及び損害賠償請求等によって、当社の事業が大きな影響を受けることになります。 ⑧ 安全規制の変化 当社の事業の強みの一つは、自社開発の複合材料を持っていることです。しかし、化学原料の安全規制が見直され、安全面の点から現在添加している素材が使用できなくなった場合には、当社の製品の製造に大きな影響を及ぼすリスクがあります。 ⑨ 大規模な自然災害・感染症について 当社は、有事に備えた危機管理体制の整備に努め対策を講じておりますが、大規模な地震や台風等の自然災害が発生した場合、また、感染症が想定を大きく上回る規模で発生及び流行した場合においては、その直接的、間接的影響により、関係先の生産設備の休止、閉鎖、出荷規制などで関連部品の不足や外出規制による新規開拓営業の中止により、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑩ 石油、鉱物資源の価格変動について 当社は、石油や鉄、銅などの鉱物資源の急激な価格変動があった場合、当社製品の原材料や部品、電気料金などの製造原価の上昇により、製品の利益率が大幅に変動する可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、経営成績等という)の状況の概要は以下のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度における世界経済は、米国による関税政策の影響は、従来想定より緩和されるとともに、景気押し上げ要因としてAI需要が拡大し、底堅い成長を維持しております。 一方、ウクライナ紛争や中東情勢の緊迫化で社会の分断はより一層深まっている状況であります。 わが国においては、米政権の関税政策に対する過度な警戒感が和らぎ、大企業製造業・非製造業の景況感は底堅く推移しました。また設備投資計画は、深刻な人手不足で省力化やデジタル投資の意欲が強く、また企業の業績も改善傾向にあることから、全規模全産業で拡大基調が維持されております。政府による需要の刺激策・完全雇用に近い状態と当事業年度末に始まった中東地域の地政学リスクの高まり等で原油・物価上昇や景気に先行き不透明感が出てきている状況であります。 このような状況下、当社は、売上高が外部環境に大きく影響を受けにくい企業体質へ転換を図る、中期経営計画(2025年3月期から2027年3月期)を前期よりスタートし、「経営方針」としては「チームワークと実行力の強化!」をスローガンに、各方針を推進しております。 また、当社は2025年10月に名古屋証券取引所メイン市場への重複上場を行い、2026年2月に東京証券取引所スタンダード市場への上場市場区分変更を行いました。今後も上場のメリットを享受しつつ、これまで培った技術を活用した新規事業の創出を通じて、わが国の新産業創生及び持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業については、全ての分野の売上高は好調に推移し、前年同期比で大幅に増加いたしました。なお、当事業年度下半期は、2025年11月に修正開示いたしましたとおり、販売商品の構成比差等が影響し上半期に比べ弱含みで推移しました。 同関連事業の分野別状況は以下のとおりです。 映像機器分野は、デジタルカメラ市場において、レンズ交換式デジタルカメラの出荷台数(2025年1-12月累計)は、約700万台となり、前年同期比5.9%増加と好調に推移しました。ミラーレスカメラはレンズ交換式デジタルカメラ全体の約90%を占め、同出荷台数は約631万台となり、前年同期比12.5%増加となりました。デジタルカメラ合計の総出荷額は、約8,800億円となり、2015年の水準(8,850億円)に近づきました。 当社においては、ミラーレス機種や人気機種の好調に支えられましたが、同金型が前期に比べ減少したことから、売上高は前年同期比で横ばいとなりました。 OA機器分野は、期初予想どおり、過去2年間の売上高低迷から回復し、前年同期比で増加しました。 産業機器分野は、産業用インクジェットプリンターヘッド及び同金型の売上高が寄与したことなどにより、前年同期比で大幅に増加しました。 レジャー分野は、新機種の売上高が引き続き堅調に推移し、売上高は前年同期比では大幅に増加しました。 パルスインジェクター®(以下、PIJという)は、引き続き、大学研究室及び各企業の研究・開発部門を中心に研究開発を支えるツールとして多分野への展開を推進いたします。 マクロ・テクノロジー関連事業については、国内の積極的な設備投資やバブル期からの受電設備のリニューアル需要もあり、樹脂成形品、樹脂成形材料ともに前期後半以降の回復基調が続き、また金型の売上高も寄与し、前年同期比で大幅に増加しました。 「新規開拓に向けた営業力の強化」については、顧客訪問件数及び進捗状況の共有化、見える化を推進しております。自社活動と商社連携活動の両輪により、顧客との直接対話を増やしながら、積極的な受注活動を行ってまいります。 展示会(東京ビッグサイトにて開催)は、2025年10月に『エヌプラス(N-Plus)2025』(プラスチック高機能化展)及び2026年1月に『新機能性材料展2026』に出展いたしました。 利益面においては、売上高が大幅に増加し、工場の稼働率が向上したことや利益率の高い製品の寄与等で売上総利益率は改善いたしました。また当社は、上場維持に係わる課題が解消したこと、業績が好調に推移したことから、従業員への賞与支給額を大幅に増やしました。 販管費は、労務費の増加、名古屋証券取引所及び東京証券取引所への上場関連費用が増加したこと、売上高増加に伴う荷造梱包費の増加等により、前年同期比で増加しました。 以上、販管費は増加しましたが、売上高が大きく伸び、利益率が改善した結果、営業利益は予想を大幅に上回りました。 以上の結果、当事業年度の全社の売上高は1,299百万円(前年同期比27.0%増)、売上総利益547百万円(前年同期比26.4%増)、営業利益は164百万円(前年同期51.0%増)、経常利益は165百万円(前年同期比49.7%増)、当期純利益は125百万円(前年同期比24.7%増)となりました。 当事業年度のセグメントの業績は次のとおりであります。 ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業 ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業につきましては、機能性樹脂複合材料及び機能性精密成形品並びにPIJ関連製品の当事業年度の売上高は1,063百万円(前年同期比29.5%増)、セグメント利益は485百万円(前年同期比27.5%増)となりました。 マクロ・テクノロジー関連事業 マクロ・テクノロジー関連事業につきましては、機能性樹脂複合材料、樹脂成形碍子及び金型・部品の当事業年度の売上高は225百万円(前年同期比21.9%増)、セグメント利益は59百万円(前年同期比17.4%増)となりました。 その他事業 その他の事業につきましては、医療薬品容器の異物検査事業などにより、当事業年度の売上高は10百万円(前年同期比35.5%減)、セグメント利益は3百万円(前年同期比51.8%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ292百万円増加し、当事業年度末には651百万円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりです。 <営業活動によるキャッシュ・フロー> 営業活動によるキャッシュ・フローは、216百万円の増加となりました。 これは、主に税引前当期純利益及び減価償却費、賞与引当金によるものです。 <投資活動によるキャッシュ・フロー> 投資活動によるキャッシュ・フローは、100百万円の増加となりました。 これは、主に定期預金の預入支出の減少、有形固定資産の取得による支出によるものです。 <財務活動によるキャッシュ・フロー> 財務活動によるキャッシュ・フローは、24百万円の減少となりました。 これは、主に配当金の支払、リース債務の返済による支出等によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日)   前年同期比(%) ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業(千円)   566,624   128.4 マクロ・テクノロジー関連事業(千円)   170,783   130.7 報告セグメント計(千円)   737,407   128.9 その他事業(千円)   7,051   47.9 合計(千円)   744,459   126.9 (注) 上記の金額は製造原価によっており、セグメント間取引については相殺消去しております。 b.受注実績 当事業年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日) 受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業   1,134,943   127.6   279,585   134.4 マクロ・テクノロジー関連事業   243,995   126.8   55,445   151.2 報告セグメント計   1,378,938   127.4   335,031   136.9 その他事業   8,513   83.9   2,300   51.3 合計   1,387,452   127.0   337,331   135.4 (注) 上記の金額は販売価格によっており、セグメント間取引については相殺消去しております。 c.販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日)   前年同期比(%) ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業(千円)   1,063,324   129.5 マクロ・テクノロジー関連事業(千円)   225,226   121.9 報告セグメント計(千円)   1,288,551   128.1 その他事業(千円)   10,698   64.5 合計(千円)   1,299,249   127.0 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度   当事業年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 長瀬産業株式会社   402,829   39.4   417,048   32.1 黒田電気株式会社   252,401   24.7   414,115   31.9 ナガセエレックス株式会社   117,325   11.5   141,802   10.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社の当事業年度の財政状態及び経営成績等は、以下のとおりであります。 経営成績の分析 (売上高) 当事業年度における売上高は1,299百万円(前年同期は1,022百万円)となりました。 ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業において、全ての分野の売上高は好調に推移し、前年同期比で大幅に増加いたしました。映像機器分野は、デジタルカメラ市場において、レンズ交換式デジタルカメラの総出荷台数は好調に推移しました。デジタルカメラ合計の総出荷額は、約8,800億円となり、2015年の水準(8,850億円)に近づきました。 当社においては、ミラーレス機種や人気機種の好調に支えられましたが、同金型が前期に比べ減少したことから、売上高は前年同期比で横ばいとなりました。 OA機器分野は、期初予想どおり、過去2年間の売上高低迷から回復し増加しました。 産業機器分野は、産業用インクジェットプリンターヘッド及び同金型の売上高が寄与したことなどにより、大幅に増加いたしました。 レジャー分野は、新機種の売上高が引き続き堅調に推移し、大幅に増加しました。 マクロ・テクノロジー関連事業において、樹脂成形品、樹脂成形材料ともに前期後半以降の回復基調が続き、また金型の売上高も寄与し、大幅に増加しました。 (売上総利益) 当事業年度における売上総利益は547百万円(前年同期は433百万円)となりました。これは主に、工場の稼働率が向上したことや利益率の高い製品が好調に推移したことによるものです。 (営業利益) 当事業年度における営業利益は164百万円(前年同期は108百万円)なりました。販売管理費及び一般管理費は、労務費の増加、名古屋証券取引所及び東京証券取引所への上場関連費用が増加したこと、売上高増加に伴う荷造梱包費の増加等により、前年同期比で増加しましたが、売上高が大きく伸び、利益率が改善した結果、営業利益は予想を大幅に上回りました。 (経常利益) 当事業年度における経常利益は165百万円(前年同期は110百万円)となり、営業利益及び経常利益ともに昨年度に続き過去最高を更新しました。営業外収益は4百万円(前年同期は3百万円)、営業外費用は3百万円(前年同期は0百万円)となりました。 (当期純利益) 当事業年度における当期純利益は125百万円(前年同期は100百万円)となりました。法人税等合計は40百万円(前年同期は10百万円)となりました。 財政状態の分析 (資産) 当事業年度末の資産は、前事業年度より188百万円増加し、2,024百万円となりました。 これは、主に現金及び預金の増加102百万円、棚卸資産の増加23百万円、有形固定資産の増加56百万円によるものです。 (負債) 負債合計は、前事業年度より85百万円増加し、270百万円となりました。 これは、主に未払金の増加40百万円、未払法人税等の増加14百万円、賞与引当金の増加20百万円によるものです。 (純資産) 純資産は、前事業年度より102百万円増加し、1,754百万円となりました。 これは、当期純利益125百万円の計上、配当金の支払いによる22百万円の減少によるものです。 当社の経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析 当社の当事業年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 資本の財源及び資金の流動性 (資金需要) 当社の運転資金需要のうち、主なものは製品の製造にかかる原材料の購入、金型及びその労務費、販売並びに一般管理、研究開発の労務費や経費などの販売費及び一般管理費です。 また、成形機をはじめとする生産設備の更新、増強による設備投資、情報システムの更新のための資金需要が生じております。 (財務政策) 当社の運転資金につきましては、現在、借り入れを行うことなく、内部資金(現金及び預金)にて調達しております。なお、2026年3月期の資産における流動比率は560.6%となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。健全な財務報告を行うためには、財務諸表の作成にあたって収益・費用又は資産・負債の状況に影響を与える見積りを必要とします。これらの見積りは、過去の実績やその時点において入手可能な情報及び合理的であると判断した一定の前提に基づいて行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため実際の結果とは異なることがあります。 当社の財務諸表で採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりですが、見積りによって重要な影響を受ける可能性がある会計方針は、貸倒引当金、賞与引当金、繰延税金資産、固定資産の減損評価であり、その金額は過去の実績や将来予測に基づく一定のルールや内規に基づいて合理的に決定しております。繰延税金資産については毎期慎重に回収可能性を判断し、将来の事業年度において回収が見込まれない税金の額は、繰延税金資産から控除しております。なお、貸倒引当金は貸倒実績及び貸倒懸念債権等の回収不能見込額がないため計上しておりません。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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