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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

アマテイ

Amatei Incorporated5952 · Standard · 金属製品

建設・梱包向けの釘を主力とする金属製品メーカー。普通釘から特殊釘、釘打機までを扱い、国内トップクラスのシェアを誇る。

概要

アマテイは、兵庫県尼崎市に本社を置く釘・ねじの専業メーカーである。1949年に尼崎製釘所として創業し、1969年に現商号へ変更。1961年に大阪証券取引所第二部に上場し、現在は東京証券取引所スタンダード市場と名古屋証券取引所メイン市場に上場する。2026年3月期の連結売上高は53億74百万円、営業利益2億35百万円、従業員155名。事業は建設・梱包向けの釘類と、電気・輸送機器向けの精密ねじ・自動車部品用ねじの二本柱で構成され、連結子会社の株式会社ナテックが後者を担う。主原料の線材は伊藤忠丸紅鉄鋼を通じて神戸製鋼所などから調達している。

建設・梱包と電気・輸送機器の二つの収益柱

アマテイグループの収益は大きく二つのセグメントで構成される。第一は「建設・梱包向」で、普通釘、特殊釘、各種連結釘、建築用資材、釘打機等の製造・販売を行う。2026年3月期の売上高は38億08百万円と全体の約71%を占める。第二は「電気・輸送機器向」で、連結子会社の株式会社ナテックが精密機器用ねじ、自動車部品用ねじ、樹脂用ねじ等を手がける。同事業の売上高は15億66百万円(構成比約29%)で、セグメント営業利益は1億13百万円である。両セグメントを合わせた連結売上高は53億74百万円、営業利益2億35百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1億47百万円となった。ROEは9.6%と中期経営計画の目標を上回った。

原材料調達と生産・販売体制

主要原材料である線材は、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社を通じて株式会社神戸製鋼所などから仕入れている。製造面では、兵庫県内に福崎工場(1973年開設、2015年売却)や香寺事業所(2015年開設、2022年閉鎖)を有したが、現在は拠点を集約し、国内生産品と海外委託生産品(OEM商品)の両方を扱う体制へと移行した。販売網は大阪本社のほか、東京営業所、名古屋営業所を有していたが、2023年には福岡営業所を大阪営業所へ集約した。物流面では、需要に応じた生産管理による在庫最適化や運送費削減に取り組んでいる。

国内釘市場と高付加価値戦略

国内の釘需要は約8割が輸入品で賄われており、アマテイは国内生産品にこだわりつつ、高付加価値品で差別化を図る方針である。建設・梱包向けでは、国産木材の活用政策に対応した特許製品「木割れ最強釘Ⅱ杉対応」を有し、非住宅木造建築物の増加を追い風に需要を捕捉する。一方、電気・輸送機器向けでは、自動車の電動化や自動運転化に伴う特殊締結部品の需要増加が見込まれ、ナテックがライセンス品やパーツフォーマー品、ボルト・特殊締結品を供給している。いずれの分野も、品質管理と安定供給力を強みとする。

グループ構成とサプライチェーン

アマテイ株式会社を中心とする企業集団は、連結子会社1社(株式会社ナテック)、その他の関係会社2社(伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社、株式会社神戸製鋼所)で構成される。ナテックは1998年に第三者割当増資の引き受けにより子会社化され、2021年に完全子会社となった。ナテックは工業用ねじ分野を担当し、アマテイの電気・輸送機器向け事業の中核を担う。親会社のアマテイ本体は建設・梱包向けに専念し、両社で異なる市場をカバーする。原材料の線材は伊藤忠丸紅鉄鋼を通じて調達され、神戸製鋼所との関係も深い。

業界の中での役割は建設資材メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
54億円
営業利益
2億円
営業利益率
3.7%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
建設・梱包向38億円70.4%3億円7.9%
電気・輸送 機器向16億円29.6%1億円6.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建設主力

住宅や建築現場向けに普通釘、特殊釘、建築用資材、釘打機などを供給。JIS規格に適合した高品質な製品で知られる。

国内シェア約5割

主な製品・サービス3
普通釘国内シェア首位
一般的な建設用の釘で、JIS規格に適合し、高い品質と強度を誇る。
特殊釘
コイル釘やステンレス釘など、用途に応じた特殊な形状・材質の釘。
各種連結釘
建築用の接合金物で、耐震性を高める。

02梱包準主力

木箱やパレットの梱包作業用に、コイル釘や釘打機を供給。作業効率を向上させる。

主な製品・サービス1
釘打機
コイル釘を連続で打ち込む電動または空圧式の工具で、梱包作業の効率化に寄与する。

03電気・輸送機器準主力

連結子会社が精密機器用ねじ、自動車部品用ねじなどを製造・販売。電子機器や車両の組み立てに使用される。

主な製品・サービス2
精密機器用ねじ
小型電子機器や精密機器用の微小ねじで、高い精度が要求される。
自動車部品用ねじ
自動車の組み立てに使用される特殊な形状のねじで、強度と信頼性を備える。

製品と技術

建設・梱包向けの多様な釘製品

建設・梱包向けセグメントでは、普通釘、特殊釘、各種連結釘、建築用資材、釘打機等を手がける。特に国産木材の活用が進むなか、アマテイは特許製品「木割れ最強釘Ⅱ杉対応」を強みとする。これはスギ材の木割れを抑制する特殊な形状を持つ高付加価値釘で、非住宅木造建築物の需要増に対応する。また、海外委託生産品(OEM商品)も取り扱い、汎用品から特殊品まで幅広いラインアップを提供する。2026年3月期の同事業売上高は38億08百万円で、連結全体の約71%を占める主力分野である。

電気・輸送機器向けの精密ねじ群

連結子会社の株式会社ナテックが製造・販売する電気・輸送機器向け製品は、精密機器用ねじ、自動車部品用ねじ、樹脂用ねじ等である。主要な用途はハイブリッド車や電気自動車のバッテリー関連、モーター関連、センサー類であり、電動化や軽量化に必要な特殊締結部品が中心である。具体的には「ライセンス品」「パーツフォーマー品」「ボルト・特殊締結品」といった高付加価値機能部品を供給する。2026年3月期の同事業売上高は15億66百万円、セグメント営業利益1億13百万円を計上した。自動運転技術や事故防止アシストの需要も追い風と見込む。

品質保証と試験技術の蓄積

アマテイグループは1958年に釘・鉄線等でJIS表示許可を取得し、長年にわたり品質基準を満たす製品を供給してきた。1998年に設立した株式会社接合耐力試験技術センター(後に内部統合)は、釘やねじの接合耐力試験を実施し、技術開発を支援した。また、2017年に同センターを吸収合併し、技術評価機能を本社に集約。さらに2006年には中国・北京達瑞興釘業と技術指導契約を結び、海外での品質管理ノウハウも提供している。これら試験評価・技術指導の蓄積が、高付加価値品の開発力と信頼性の基盤となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア首位普通釘国内シェア約5割建設
  • 建設国内シェア約5割

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字がアマテイ

時価総額で並べると、掲載9社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15928アルメタックス35億円18.9倍
25974中国工業29億円8.9倍
35950日本パワーファスニング29億円56.9倍
45987オーネックス28億円7.2倍
55969ロブテックス25億円18.9倍
65952アマテイ24億円15.4倍
75905日本製罐19億円
82961日本調理機18億円12.8倍
97985ネポン8億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

資本金1000万円で発足した1949年の創業

アマテイの起源は1949年12月、兵庫県尼崎市で「株式会社 尼崎製釘所」として資本金1000万円で発足したことにある。1957年には尼崎商事株式会社を設立し、販売機能を強化。1958年11月には釘、鉄線、針金、有刺鉄線についてJIS表示許可を取得し、品質面での基盤を築いた。1961年10月には東京営業所を開設して販路を関東へ拡大し、同年12月には大阪証券取引所市場第二部に上場した。創業から約12年で上場を果たし、資本市場から資金調達が可能な体制を整えた。

尼崎鋼業の合併と社名変更で事業基盤を強化

1964年6月、輸出貢献産業に認定され海外市場への展開が評価された。1965年8月には1960年に設立した尼崎鋼業株式会社を合併し、生産能力と製品範囲を拡大した。1967年3月には福岡出張所(後の福岡営業所)を開設し、九州地方の需要を取り込んだ。1969年6月、商号を「アマテイ株式会社」に変更し、現在のブランド名が誕生した。この時期までの事業拡大と組織再編により、一貫した釘メーカーとしての地歩を固めた。

福崎工場の開設と全国営業網の完成

1970年10月に名古屋出張所(現:名古屋営業所)を開設し、中部市場への対応を強化した。1973年11月には兵庫県神崎郡福崎町に福崎工場を開設し、生産拠点を拡充。同時に本社社屋を新築し、管理機能を集約した。これにより東京、名古屋、福岡の三営業所と福崎工場を擁する全国規模の体制が整い、1970年代の高い経済成長期における需要増に対応した。

工業用ねじ分野への進出と子会社化

1990年代に入り、既存の釘事業に加えて工業用ねじ分野への多角化を図った。1993年9月にはアマテイサービス株式会社を設立し、サービス事業を開始。1998年7月には株式会社接合耐力試験技術センターを設立し、接合技術の試験・評価機能を内製化した。同年8月、第三者割当による増資を引き受け、株式会社ナテック(現:連結子会社)を子会社化。これにより精密ねじ、自動車部品用ねじなど電気・輸送機器向けの製品群を獲得し、事業ポートフォリオを拡大した。

グループ再編と中国技術提携

2001年10月にアマテイ・テクノ株式会社を設立し、技術開発を強化。2006年4月には中国・北京達瑞興釘業有限公司と技術指導契約を締結し、海外への技術供与を開始した。2006年6月には接合耐力試験技術センターがアマテイ・テクノを吸収合併し、技術部門を集約。2007年4月にはアマテイ商事株式会社を吸収合併し、グループ内の販売機能を整理した。一連の再編により、製造・販売・技術の各機能を効率化した。

拠点集約と上場市場の変遷

2013年7月の東証・大証統合に伴い東京証券取引所市場第二部に上場。2015年には福崎工場を売却する一方、兵庫県姫路市に香寺事業所を開設した。2017年4月には接合耐力試験技術センターを吸収合併し、子会社を統合。2021年6月にはナテックを完全子会社化し、グループガバナンスを強化した。2022年3月に香寺事業所を閉鎖し、生産拠点を縮小。同年4月には東証の市場区分見直しに伴いスタンダード市場へ移行。2023年12月には名古屋証券取引所メイン市場に上場し、2023年3月には福岡営業所を大阪営業所へ集約するなど、拠点の効率化を進めた。

年表30件を開く

1940年代

  • 1949年12月創業株式会社 尼崎製釘所として資本金1千万円にて発足

1950年代

  • 1957年12月創業尼崎商事株式会社を設立
  • 1958年11月釘、鉄線、針金、有刺鉄線JIS表示許可

1960年代

  • 1960年10月創業尼崎鋼業株式会社を設立
  • 1961年10月東京営業所開設
  • 1961年12月上場大阪証券取引所市場第二部に上場
  • 1964年6月輸出貢献産業に認定
  • 1965年8月M&A尼崎鋼業株式会社を合併
  • 1967年3月福岡出張所(福岡営業所)開設
  • 1969年6月商号変更商号を「アマテイ株式会社」に変更

1970年代

  • 1970年10月名古屋出張所(現 名古屋営業所)開設
  • 1973年11月福崎工場(兵庫県神崎郡福崎町)開設、本社社屋新築完成

1990年代

  • 1993年9月創業アマテイサービス株式会社を設立
  • 1998年7月創業株式会社接合耐力試験技術センターを設立
  • 1998年8月M&A工業用ねじ分野の市場拡大を目的として株式会社ナテック(現 連結子会社)を第三者割当による増資引受けにより子会社化
  • 1999年10月M&A株式会社接合耐力試験技術センターがアマテイサービス株式会社を吸収合併

2000年代

  • 2001年10月創業アマテイ・テクノ株式会社を設立
  • 2006年1月アマテイ商事株式会社の営業の一部をアマテイ株式会社に譲渡
  • 2006年4月中国・北京達瑞興釘業有限公司社と技術指導契約締結
  • 2006年6月M&A株式会社接合耐力試験技術センターがアマテイ・テクノ株式会社を吸収合併
  • 2007年4月M&Aアマテイ商事株式会社を吸収合併

2010年代

  • 2013年7月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場
  • 2015年3月香寺事業所(兵庫県姫路市香寺町)を開設
  • 2015年5月福崎工場(兵庫県神崎郡福崎町)を売却
  • 2017年4月M&A株式会社接合耐力試験技術センターを吸収合併

2020年代

  • 2021年6月M&A株式会社ナテック(現 連結子会社)を完全子会社化
  • 2022年3月香寺事業所(兵庫県姫路市香寺町)を閉鎖
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行
  • 2023年3月福岡営業所を大阪営業所へ集約
  • 2023年12月上場名古屋証券取引所メイン市場に上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年度まで60億円
  • 営業利益2027年度まで2.45億円
  • 当期純利益2027年度まで1.55億円
  • ROE2027年度まで9.1%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    建設・梱包向け:国内生産と高付加価値品強化

    釘分野では国内生産を主軸に、高付加価値品の技術優位性を活かし、海外OEMも活用して多様なニーズに対応。国産木材活用政策に合わせ、木造中高層向け新製品開発と販売を推進し、カーボンニュートラルに貢献する。

  2. 02

    電気・輸送機器向け:電動車向け特殊部品拡販

    電気自動車・ハイブリッド車のバッテリーやモーター関連など、電動化・軽量化に必要な特殊締結部品の需要増に対応。高付加価値機能部品の製造・販売に注力し、工場・設備増強と自動化を進める。

  3. 03

    生産効率改善とコスト削減

    国内生産の無人化・省人化・多能工化、OEM先との関係強化、取扱品種統合、物流合理化により生産性向上と原価低減を図る。

  4. 04

    新規事業開拓と成長分野への投資

    収益拡大が見込める分野へ計画的・集中的に投資し、既存事業とのシナジーが期待できる事業への参入を検討し、事業多角化と収益規模拡大を目指す。

  5. 05

    人的資本経営とリスク管理体制強化

    人財への積極投資と職場環境改善で従業員の働きがいを追求し企業価値向上。自然災害・感染症等のリスク管理精度向上と法制度対応による持続的成長基盤を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で155人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は538万円で、9期前と比べて+31.4%平均年齢は47.4歳、平均勤続年数は18.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月172
2018年3月171
2019年3月40943.114.2184
2020年3月42043.814.8175
2021年3月37643.514.8171
2022年3月39644.614.9169
2023年3月42645.115.9161
2024年3月49147.117.3159
2025年3月52347.917.1161124
2026年3月53847.418.9155129

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社・本社工場 — 兵庫県尼崎市1,108百万円
建設・梱包向
岩手工場 — 岩手県 奥州市576百万円
電気・輸送機器向
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ナテック(注)1.2
    埼玉県草加市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    伊藤忠丸紅鉄鋼㈱
    東京都中央区 · その他の関係会社
    議決権21.1%
  • 国内
    ㈱神戸製鋼所(注)3
    神戸市中央区 · その他の関係会社
    議決権17.4%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は54億円営業利益2億円前期と比べると減収増益で、売上が-3.6%、利益が+0.0%。

売上高
-3.6%
54億円
営業利益
+0.0%
2億円
純利益
+0.0%
1億円
営業利益率
3.7%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高55億円54億円
営業利益2億円2億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥5¥5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は13億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−7.1%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q140
2024年1Q1417.10
2024年2Q1300.01
2024年3Q1500.00
2024年4Q130
2025年2Q2713.71
2025年4Q2913.40
2026年2Q2713.71
2026年4Q2713.70
2027年1Q1317.70

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は51億円から54億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は3.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場
2013年3月5111
2014年3月5400
香寺事業所(兵庫県姫路市香寺町)を開設
2015年3月5101
2016年3月5211
株式会社接合耐力試験技術センターを吸収合併
2017年3月5111
2018年3月5111
2019年3月5400
2020年3月5400
株式会社ナテック(現 連結子会社)を完全子会社化
2021年3月4400
2022年3月5100
名古屋証券取引所メイン市場に上場
2023年3月5521
2024年3月5521
2025年3月56223.61
2026年3月54223.71

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高54億円のうち、営業利益として残るのは2億円3.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の1.9%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.5%44億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.8%8億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.7%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.6pt
3.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.3pt
1.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.7pt
9.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが3億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は7億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月3−1−226
2014年3月1−1−104
2015年3月2−31−15
2016年3月10−215
2017年3月3−1026
2018年3月2−2−106
2019年3月0−11−16
2020年3月2−2006
2021年3月2−2106
2022年3月4−1−436
2023年3月−2−22−44
2024年3月8−1−576
2025年3月5−1−347
2026年3月3−1−327

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は50億円。このうち返さなくてよい自己資本が16億円で、自己資本比率は31.6%(業種中央値59.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月4994017.0
2014年3月4893917.2
2015年3月51104118.8
2016年3月50113921.4
2017年3月52124021.8
2018年3月51123923.1
2019年3月53124122.3
2020年3月55124321.2
2021年3月53124121.8
2022年3月52124022.6
2023年3月56134322.5
2024年3月54144025.6
2025年3月52153728.4
2026年3月50163431.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
7億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
9億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
8億円
在庫として抱えている分
負債合計
34億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
58
/ 100
安定性自己資本比率21 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE87社中18位あたり、逆に低いのは自己資本比率87社中80位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.6%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.7%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
31.6%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-3.6%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.6%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥191で、1年前と比べて+3.8%過去52週の値幅のなかでは20%の位置にある。

¥191+0.0%1ヶ月+2.1%1年+3.8%時価総額24億円
過去52週の値幅
安値¥168高値¥285

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.4倍
PER (会社予想)16.8倍
PBR1.46倍
配当利回り2.62%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で2.2%上昇し、25日線(180.64円)を+1.9%上回る。6/24に176円まで下落後、徐々に回復し7/17には184円と25日線を回復。しかし52週高値(285円)から-35.4%と水準は低く、出来高は1万株前後と低調。週足では下降トレンド継続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PER 14.79倍は業界平均18.15倍を下回り割安感があるが、PBR 1.39倍は同平均1.21倍を上回る。ROE 9.6%は平均的で、配当利回り2.72%は業界平均2.38%を上回る。利益水準が低く成長性に乏しいため、バリュエーションはほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.4倍49.7倍
PER (予想)16.8倍
PBR1.46倍1.13倍
ROE9.6%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は安定しているが成長性に乏しい。売上高はほぼ横ばい、純利益1億円前後。強気派は、安定配当(利回り2.7%)と低PER(約15倍)を評価。弱気派は、売上成長が見込めず、建築需要の先行き不透明感を懸念。PBR1.4倍は割安とは言い切れない。

プラスに働く材料3
  • 安定配当

    配当利回り2.7%、連続配当を継続。

  • 割安なPER

    PER約15倍、同業比で割安。

  • 堅実な財務

    自己資本比率が高く、業績安定。

マイナスに働く材料3
  • 成長性欠如

    売上高55億円前後で数年停滞。

  • 建築需要依存

    建設投資の減速で受注減少リスク。

  • 業績の伸び悩み

    純利益1億円程度、利益成長期待薄。

次の決算で確かめる点
売上高
需要動向を測る基本指標。
営業利益率
原材料高の影響を監視。
受注高
将来の売上を占う先行指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり5で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.62%。

年間配当
¥5
1株あたり
配当利回り
2.62%
いまの株価に対して
配当性向
58.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月324.6
2018年3月2−20.033.2
2019年3月1−50.0147.1
2020年3月10.0
2021年3月1−50.0
2022年3月10.0
2023年3月2200.044.4
2024年3月366.736.4
2025年3月5100.071.1
2026年3月50.058.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,267人。区分でいちばん多いのは個人・その他52.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.8%を占め、残る59.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他38.946.745.646.051.552.1
事業法人50.542.042.442.141.240.6
証券会社5.47.77.65.03.44.4
自己株式4.53.73.73.83.83.8
外国法人3.71.32.45.03.62.6
金融機関1.42.11.81.80.10.2
外国人個人0.00.10.10.20.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社20.30
02株式会社神戸製鋼所16.77
03楽天証券株式会社共有口1.78
04株式会社SBI証券1.49
05日本製線株式会社1.38
06佐伯 高史1.20
07林 勇一郎1.18
08PHILLIP SECURITIES CLIENTS (RETAIL)(常任代理人 フィリップ証券株式会社)1.09
09アマテイ従業員持株会1.07
10鈴木 和見0.90

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+196%、1株純資産は14期で+98%。直近期のROEは9.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月4676.416.7
2014年3月2683.139.6
2015年3月5786.622.7
2016年3月128714.88.07.8
2017年3月99610.212.824.6
2018年3月71017.220.233.2
2019年3月41013.832.4147.1
2020年3月−298−2.0
2021年3月0980.4494.4
2022年3月01000.2590.0
2023年3月71066.517.944.4
2024年3月1111610.112.936.4
2025年3月121259.914.471.1
2026年3月121339.615.458.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額48百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐藤亮取締役社長 代表取締役659,539
山本信之取締役生産本部長677,461
荻田幸郁取締役60
又賀毅取締役57
木村光弘取締役(監査等委員)673,000
塩野隆史取締役(監査等委員)64
米田小百合取締役(監査等委員)59
南田高明取締役61

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)223663518
取締役(社内)17088
社外取締役2553

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容292字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業集団は、「建設・梱包向」として普通釘、特殊釘、各種連結釘、建築用資材、釘打機等の製造・仕入・販売を主な事業とする当社と、子会社1社(株式会社ナテック)及びその他の関係会社2社(伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社及び株式会社神戸製鋼所)で構成されています。(2026年3月31日現在) 当社は株式会社神戸製鋼所等から、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社を通じて主原料である線材を仕入れています。 連結子会社の株式会社ナテックは、「電気・輸送機器向」として精密機器用ねじ、自動車部品用ねじ、樹脂用ねじ等の製造・販売を行っています。 企業集団内での事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,963字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、釘・ねじの専業メーカーとして、「1本の釘・ねじで、ものともの、人と人とを繋ぎ、豊かな社会づくりに貢献します」を企業理念として定め、多様なニーズに応えられる高品質の製品を開発・提供して、社会に貢献することを使命として事業活動を続けています。また、法令や社会規範を遵守し、社会規律に従って透明性のある経営を行いながら収益を上げ、安定した利益を継続的に確保することで企業価値を高めて参ります。 (2)目標とする経営指標 当社グループが事業展開に際し重視している経営指標は、売上高、営業利益、当期純利益及びROE(株主資本利益率)であります。徹底した合理化、原価低減により生産コストを抑制し生産効率を高め、総資産の圧縮を通じて、業績及び企業価値の向上を図って参ります。 当社グループの2025年度~2027年度の中期経営計画において、最終年度である2027年度の定量面での目標とする経営指標は次のとおりであります。 売上高 60億円、営業利益 2.45億円、当期純利益 1.55億円、ROE 9.1% (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループの持つ技術力、開発力、生産能力、ブランド力、情報力等を活かし、下記の施策を実行しながら、新製品の提供、価格競争力の強化、財務体質の改善に努めて参ります。 建設・梱包向セグメント 釘は国内総需要の約8割が輸入商品で賄われておりますが、当社は、環境意識の高まりや海外情勢を総合的に考慮して国内生産品を主として取引先に提供していく方針であります。長年の経験で培われた当社の技術力・開発力・品質管理能力・安定供給力は、特に高付加価値品においては圧倒的な優位性を誇っております。また、海外委託生産品(OEM商品)も取扱うことで、汎用品から高付加価値品に至るまで、お客様の様々なニーズにお応えできる企業として存続し続けたいと考えております。今後も、生産性の向上を図りながら売上高の拡大、製造コストの低減を実現し、ROEの向上に取り組んで参ります。 加えて、昨今の政府や自治体の環境政策に賛同して取り組むことを最優先事項と捉え、国内森林資源循環サイクルの活性化に寄与し、二酸化炭素排出削減によるカーボンニュートラル社会の実現に貢献すべく、国産木材の活用政策に歩調を合わせた活動を推進していく所存であります。 電気・輸送機器向セグメント 中長期的には輸送機器関連を中心に需要は増加傾向にあり、特に電気自動車やハイブリッド車用のバッテリー関連やモーター関連等、電動化や軽量化に必要となる特殊締結部品の需要増加が見込まれます。今後さらに、国内での設計に強みがある自動運転技術や事故防止アシスト・センサー関連の需要に特殊な部品やねじ締結ニーズの増加が見込まれています。 今後も引き続き、特に品質が重視される電気自動車やハイブリッド車用バッテリーやセンサー類等の需要に対応し、自動車をはじめとする輸送機器関連部品や産業機器、制御機器、精密部品向等を主なターゲットとして、高付加価値機能部品への製造・販売に注力していく方針であります。 上述の機能部品の受注・販売拡大ため、工場や生産設備の増強、自動運転化設備の設置を行い、計画的な受注・販売・生産活動への対応に取り組んでおります。 (4)経営環境及び対処すべき課題 建設・梱包向は、新設住宅着工戸数が、少子化等の影響を受けて長期的には漸減傾向にあり、住宅向け釘需要は全体的には増加が見込みにくい環境にあります。しかしながら、国産木材の使用比率は上昇傾向であり、杉に適した当社特許製品(木割れ最強釘Ⅱ杉対応)へのニーズは高まることが予測され、拡販活動をさらに強化していくことが必要となります。 また、カーボンニュートラルへの取組みが社会的に重要視されるなか、新技術の発展により、木造の中層・高層建築物における釘需要が新たに生まれる傾向にあり、積極的な製品開発と適切な販売方針に基づいて需要を捕捉することが重要になって参ります。 電気・輸送機器向は、自動車部品関連・産業機械向けを主流としつつ、成長分野である電動自動車需要に対して独自製品の売り込み・拡販を一層強化していくことが重点項目に挙げられます。 仕入面では、原材料価格や諸経費の高騰が続いていますが、今後も想定されるエネルギー費用や運送費の上昇・為替相場の変動・金利の上昇に対して生産性向上活動等を通じて対応していく必要も生じて参ります。 さらに地政学的リスクが海外市場で再来、顕在化する状況も想定して、海外OEM商品の供給体制ひいては国内も含めたサプライチェーンの整備も必要となり、さらに販売先への品質保証・コンプライアンス遵守・環境や人権への配慮等も総合的に課題として認識し事業運営を行っていくことが重要になって参ります。 当社グループとして、このような事業課題の克服に努めるべく、次の事項について積極的な取組み、業容の拡大を図っていく所存であります。 ①収益力の強化及び強固な収益基盤の創出 製販一体で、顧客ニーズに基づく新製品等の開発営業を展開し、新分野における需要も積極的に捕捉しつつ販路を広げ収益の増加を図ります。また、顧客満足度の向上を図るとともに、高付加価値製品の生産・販売強化に向けて集中的に経営資源を投入して参ります。 ②新製品の拡販及び競争優位性の確立 新製品の販売を通して新市場の開拓を行います。特に電気・輸送機器向は、自動車の電動化、自動運転化に伴う特殊ねじの拡販を積極的に推し進め、グループの収益力アップの推進力とします。また、建設・梱包向においても、今後拡大が見込める非住宅木造建築分野における需要を積極的に捕捉して参ります。 ③生産効率の改善及び製造コストの削減 1.国内生産の無人化・省人化・多能工化をさらに推進し、生産性を高めます。 2.OEM提携先との関係強化及び仕入ソースの安定確保・拡大により仕入コストの低減を図ります。 3.取扱い品種の統合を進め生産効率の向上を図ります。 4.物流業界の働き方改革をサポートし、物流の合理化・再構築を通じて物流コストの低減を図ります。 ④新規事業の発掘及び成長分野への積極投資 1.収益の拡大が見込める分野へ計画的・集中的に新規投資を行います。 2.既存事業とのシナジー効果の見込める事業への参入を検討し、事業の多角化と収益規模の拡大を図ります。 ⑤人的資本経営の推進及び企業価値の最大化 人財への積極投資を行い、職場環境を改善し、従業員の働きがいを追求することで、企業活動を活性化して企業価値を高めることを目指して参ります。 ⑥リスク管理及びコンプライアンス・ガバナンス体制の強化 自然災害や感染症発生に対して事業の継続に支障が出ない、又はその影響を最小限に抑制できるようにリスク管理精度を高めて参ります。同時に法制度の新設・改廃に適切に対処し、自浄機能を発揮できる組織体制を維持して持続的な成長の礎とします。
事業等のリスク1,153字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、財務状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあると考えています。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 地政学・自然災害等のリスク 一部地域における戦争、紛争、全世界的な自然災害、疫病蔓延等によって、サプライチェーンの混乱・納品遅延、地震被害や従業員の感染による事業の一時停止のリスク等も外部環境次第では想定されます。幅広い調達先からの柔軟な供給を図るなど安定的な供給網の構築や、在宅勤務・時差出勤・WEB会議などにより事業活動への影響低減に努めます。 ②少子化進行による需要減少リスク 建設・梱包向セグメントにおいては、少子化の進行によって国内の新設住宅着工戸数が減少し、それに伴い釘の需要が長期的に逓減するリスクがあります。一方、非住宅用建築物への木材活用や中層木造マンションの開発等に伴って新たな需要が見込まれており、当社としても新規需要捕捉に尽力いたします。 ③通商問題リスク 輸出相手国の通商政策により自動車輸出台数が減少する場合には、国内自動車生産台数に影響が出ることも想定されます。その場合、電気・輸送機器向セグメントにおいて、売上高への影響を受ける可能性があります。自動車業界以外に産業機器・医療機器・アミューズメント関連への拡販に努めます。 ④市況変動リスク 販売価格の是正には時間を要する可能性があり、建設・梱包向セグメントにおいて、原材料価格やエネルギーコストの高騰に対して販売価格への転嫁が遅れた場合には一時的に採算が悪化するリスクがあります。また、海外市況の変動により輸入品価格が大きく下落した場合には、国産製品販売価格にも少なからず影響が出てくる可能性があります。各市場動向に対する情報収集の強化を図り、迅速に対応することに努めます。 ⑤為替動向 円安が進行した場合には、建設・梱包向において、当社輸入商品の仕入価格上昇というリスクがあります。しかしながら、電気・輸送機器向においては、自動車メーカーの輸出向け生産が上向くことにより当社グループの販売が増加する可能性もあります。一方、円高に進んだ場合には、当社輸入商品の仕入コストが低減する可能性がある一方、自動車メーカーの輸出台数が減少するリスクがあります。更に極端な円高の場合には、最終需要家の生産拠点の海外シフト等に伴って、内需が減少するリスクも想定されます。為替動向に最新の注意を払うとともに、幅広い調達先を確保し、適正な価格での取引を進める体制の構築に努めると共に、特定の産業向けに偏重しない、バランスの取れた取引体制の確立に取り組んで参ります。
経営成績の分析 (MD&A)4,911字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。 (1) 経営成績の分析 当連結会計年度におけるわが国の経済は、所得・雇用環境の改善やインバウンド需要の継続、政府経済対策等により緩やかな回復基調で推移しました。一方、継続的な物価上昇、米国通商政策の動向、中東情勢悪化による地政学的リスクの高まり、資源価格や物流費の高騰、日中関係の悪化等により先行きは不透明な状況となっております。 このような環境の下、当社における当連結会計年度の売上高は、5,374百万円(前年同期比3.7%減)となりました。増減内訳は、建設・梱包向が160百万円減(4.0%減)、電気・輸送機器向が48百万円減(3.0%減)であります。売上総利益は、38百万円減(3.7%減)の1,004百万円となりました。販売数量は減少したものの、需要に見合った生産管理によるコスト抑制、生産性向上、歩留まり改善等により、売上総利益率は前年度と同率の18.7%となりました。販売数量減に伴う運送費、倉庫料の減少や人員構成変更による人件費抑制等により、販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ35百万円減少しました。営業利益は235百万円(前年同期比1.4%減)となり、経常利益は223百万円(前年同期比2.2%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税、住民税及び事業税73百万円等の計上により、147百万円(前年同期比3.7%増)となりました。 当連結会計年度におけるセグメント別業績は次のとおりであります。 (建設・梱包向) 建設・梱包向セグメントのうち建設向においては、人口減に伴う住宅需要が減少傾向にあるなか、資材価格・人件費高騰に伴う住宅価格の上昇や金利高による買い控えに加え、前年度末の建築基準法改正前の駆け込み着工の反動や確認申請の遅れもあり、新設住宅着工戸数は前年度より減少し、釘需要も減少傾向が続きました。その結果、当社販売量も前年度対比で減少となりました。一方、政府・林野庁による国産木材活用政策の下で非住宅分野における木造建築物は増加傾向にあるなど徐々に新しい需要が増えております。当セグメントの売上高は、3,808百万円(前年同期比4.0%減)と減収となりましたが、海外OEM商品と国内生産品のプロダクトミックス最適化や固定費削減により、セグメント営業利益は前年度に比べ0百万円減少の320百万円(前年同期比0.2%減)となりました。 (電気・輸送機器向) 電気・輸送機器向セグメントは、主要な販売先の生産は比較的順調に推移しましたが、自動車業界の一部販売先における生産調整の影響がありました。ハイブリッド車・電気自動車用モーターや電動化部品に使用されるライセンス品やパーツフォーマー品の需要、自動運転化関連・エレクトロニクス制御装置に使用されるライセンス品やボルト・特殊締結品の需要は堅調でありました。当セグメントの売上高は、1,566百万円(前年同期比3.0%減)となり、セグメント営業利益は113百万円(前年同期比11.4%減)となりました。 なお、2028年3月期を最終年度とする当社グループ「新中期経営計画(2025~2027年度)」の進捗状況につきましては、1年目である当連結会計年度を終えた時点で、定量目標である連結売上高60億円、連結営業利益2.45億円、連結当期純利益1.55億円、ROE9.1%の内、ROEについては実績9.6%と目標を達成することができました。基本方針として掲げました「成長分野への経営資源重点配分、強靭な企業体質の完成」を念頭に、収益性の向上、生産性の向上、成長投資、財務強化等の諸策を通じて、グループ業績の拡大を着実に進めて参ります。 (2) 財政状態の分析 当社グループは、適切な流動性の維持、設備投資を含む事業活動のための資金の確保、総資産及び有利子負債の圧縮を前提とした健全なバランスシートの維持、また自己資本比率を高めていくことを財務方針としています。 当連結会計年度末の総資産は4,971百万円(前連結会計年度末〔以下「前年度末という」〕比259百万円減)となりました。負債は3,398百万円(前年度末比347百万円減)となり、純資産は1,572百万円(前年度末比88百万円増)となりました。 (資産) 流動資産は、現金及び預金が25百万円、受取手形が41百万円、売掛金が76百万円、電子記録債権が29百万円、商品及び製品が43百万円、仕掛品が35百万円減少したことにより、前年度末に比べ250百万円減少の3,120百万円となりました。固定資産は、有形・無形固定資産の設備投資額が114百万円に対して減価償却費が130百万円であり、また、繰延税金資産が3百万円増加したこと等により、前年度末に比べ9百万円減の1,851百万円となりました。 (負債) 流動負債は、支払手形及び買掛金が116百万円、電子記録債務が26百万円減少しましたが、短期借入金が34百万円増加したこと等により、前年度末に比べ112百万円減少の2,578百万円となりました。固定負債は、長期借入金が250百万円減少したこと等により、前年度末に比べ234百万円減少の820百万円となりました。 (純資産) 当連結会計期間末の純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益147百万円であるのに対して、配当金の支払いが59百万円あることにより、前年度末に比べ88百万円増加し、1,572百万円となりました。 この結果、自己資本比率は前年度末の28.4%から31.6%となり、1株当たり純資産は125.26円から132.69円となりました。 (3) キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動により341百万円の収入、投資活動により88百万円の支出があり、財務活動による278百万円の支出により、資金は前連結会計年度末に比べ25百万円減少し、672百万円となりました。 ・営業活動によるキャッシュ・フロー 売上債権が147百万円、棚卸資産が77百万円減少しました。また、税金等調整前当期純利益が222百万円、減価償却費が130百万円等であったため、営業活動で得られた資金は341百万円となりました(前連結会計年度は461百万円の収入)。 ・投資活動によるキャッシュ・フロー 有形固定資産の取得による支出が85百万円、無形固定資産の取得による支出が2百万円等であったため、投資活動に使用した資金は88百万円となりました(前連結会計年度は110百万円の支出)。 ・財務活動によるキャッシュ・フロー 長期借入金を210百万円借入れ、返済による支出が575百万円であり、短期借入金の借入による収入が返済による支出を150百万円上回り、また配当金の支払額が58百万円等であったため、財務活動に使用した資金は278百万円となりました(前連結会計年度は275百万円の支出)。 資金需要を満たすための資金は、原則として、営業活動によるキャッシュ・フローを財源としますが、多額の資金需要に対応する場合等は、円滑な事業活動に必要なレベルの流動性の確保及び資金管理の健全性・安定性を維持するため、銀行等から借入等を行う方針です。資金調達を行う際は、期間や国内外の市場金利動向等、また自己資本比率やRОEといった財務指標への影響度等を総合的に勘案しながら、最適な調達を実施します。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するに当たって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に記載しています。 (5) 経営指標に対する経営者視点による分析・検討 (経営成績) 売上高に対する指標は、全セグメントとも鋼材価格の値上がりや為替変動に即応した販売価格の是正に努め、建設・梱包向は、新規開拓による販路拡大、電気・輸送機器向は、自動車をはじめ輸送機器関連部品や産業機械向のライセンス製品の販売拡大により、売上高の増大を図りました。営業利益に対する指標は、高付加価値品への特化、生産の自動化による効率化及び需要に見合った生産管理等による製造コストの圧縮や運賃をはじめとする販売費及び一般管理費の低減により達成しております。 (財政状態) ROE9.0%以上を基本に、総資産及び有利子負債の圧縮を前提とした健全なバランスシートを維持するなかで、安定的利益を確保することにより達成して参ります。 (資本の財源と資金の流動性) 当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、運転資金需要のうち主なものは営業費用であります。投資を目的とした資金需要のうち主なものは設備投資によるものであります。当社グループは事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としています。短期運転資金は自己資本及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達については金融機関からの長期借入を基本としています。省人化の設備投資は、優先的に実施して参ります。 (6) 生産、受注及び販売の状況 ① 生産実績及び仕入実績 当連結会計年度における生産高及び仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高及び仕入実績(千円)   前年同期比(%) 建設・梱包向   3,072,078   △5.4 電気・輸送機器向   1,270,137   △0.4 合計   4,342,216   △4.0 (注) 金額は、生産高は製造原価、仕入実績は仕入価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しています。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 建設・梱包向   3,817,697   △3.4   317,683   +3.1 電気・輸送機器向   1,461,766   △21.1   207,400   △33.5 合計   5,279,463   △9.1   525,084   △15.3 (注) 金額は、販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しています。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 建設・梱包向   3,808,274   △4.0 電気・輸送機器向   1,566,128   △3.0 合計   5,374,402   △3.7 (注) 1. 金額は、販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しています。 2. 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自  2024年4月1日至  2025年3月31日)   当連結会計年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 大東スチール株式会社   1,211,357   21.7   1,207,746   22.5

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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