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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

日本製罐

5905 · Standard · 金属製品

概要

日本製罐株式会社は、埼玉県さいたま市に本社を置く金属缶メーカーである。1925年の創業以来、主に18リットル缶(18L缶)と美術缶の製造販売を手掛け、2026年3月期の連結売上高は113億円、従業員数は189名。連結子会社に新生製缶株式会社(出資比率51%)を持ち、関東・関西の両地域に生産拠点を有する。不動産賃貸事業も営むが、金属缶製造販売が売上高の98%以上を占める。

18L缶と美術缶の二本柱で構成される製品構成

当社グループの金属缶製造販売事業は、18L缶と美術缶の二つの製品群で構成される。2025年度の製品別売上高は、18L缶が87億円(構成比77.8%)、美術缶が20億円(同18.2%)、その他金属缶が4億円(同4.0%)である。18L缶は油糧・食糧分野向けが中心で、関東地区の当社が生産し、関西地区の子会社・新生製缶にもOEM供給を行っている。美術缶は高付加価値製品であり、新規生産設備の稼働により前年比8.1%の増収となった。

関東と関西に展開する生産・供給体制

生産拠点は埼玉県内の本社工場(吉野町工場)・寿能工場と、千葉県の九十九里町にあった千葉工場(2025年9月閉鎖)のほか、関西地区に子会社の新生製缶株式会社の工場がある。当社は関東地区で18L缶と美術缶を製造し、新生製缶は関西地区で18L缶を製造する。また、当社は新生製缶向けのOEM生産も行い、グループ全体で全国の需要に対応する。主要原材料は関連当事者である伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社から調達している。

不動産賃貸事業とグループの多角化

金属缶製造販売に加え、不動産賃貸事業も営む。同事業の2025年度売上高は1億63百万円(全体の約1.4%)、営業利益は83百万円で、安定的な収益源となっている。連結グループは日本製罐と子会社・新生製缶の2社で構成され、両社で金属缶の製造販売を分担する。2023年3月期以降、グループ全体では営業損失が続いており、収益構造の改革が課題である。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
114億円
営業利益
-3億円
営業利益率
-2.6%
純利益
-3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書のセグメント情報(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
金属缶製造販売事業113億円98.3%-4億円-3.5%
不動産賃貸事業2億円1.7%1億円50.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

製品と技術

主力製品:18リットル缶

18L缶は当社グループの売上の約78%を占める主力製品である。主に油糧(食用油など)や食糧(缶詰・調味料など)の容器として使用される。関東地区では当社が、関西地区では子会社の新生製缶が製造し、両社間でOEM供給も行う。原材料価格の高騰や需要減少の影響を受けやすい品目であり、価格転嫁とコスト削減が継続的な経営課題となっている。2025年度の18L缶販売数量は前年並みを維持した。

高付加価値製品:美術缶

美術缶は、缶体に美しいデザインや印刷を施した装飾性の高い容器で、主にギフト用やコレクション用途に供される。当社は1950年に印刷工場を内製化した技術を基盤に、長年美術缶を手掛けてきた。2025年度には新規製造設備を導入し、売上高は前年比8.1%増の20億円となった。ただし新設備の安定操業に時間を要し、当初の収益計画を下回った。顧客のBCP対応による複数購買化の進展も競争を激化させている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

金属容器で国内中位、赤字続き課題

日本製罐は金属容器・包装材を手掛け、売上高約110億円(2026/3期)。同業の稲葉製作所やケー・エフ・シーと比較して規模は中位だが、2025/3期営業赤字(-4.4%)、2026/3期も赤字予想(-2.6%)と収益性が劣後。業界では飲料缶や食品缶需要が安定的である一方、原材料高や競争激化で採算が悪化。海外展開が限定的で、内需依存度が高い。赤字からの回復が急務であり、コスト削減や収益改善策が求められる。

強み

  • 長年の金属容器製造で培ったプレス・溶接技術を保有。
  • 食品・飲料メーカーとの取引実績が安定需要を確保。
  • 飲料缶、食品缶、業務用容器など幅広い品揃え。
  • 中堅規模で顧客ニーズに柔軟に対応可能。

課題

  • 2025/3期、2026/3期とも営業赤字が続く。
  • 海外売上比率が低く、国内市場縮小リスクがある。
  • 鋼材やアルミ価格上昇が収益を圧迫。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字が日本製罐

時価総額で並べると、掲載8社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15974中国工業29億円8.9倍
25950日本パワーファスニング29億円56.9倍
35987オーネックス28億円7.2倍
45969ロブテックス25億円18.9倍
55952アマテイ24億円15.4倍
65905日本製罐19億円
72961日本調理機18億円12.8倍
87985ネポン8億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

東京下町で産声を上げた1925年

1925年9月、東京都本所区に川俣製罐所として創業。同年6月に設立された日本製罐株式会社(資本金10万円)を1942年11月に買収し、社名を現在の日本製罐株式会社に改めた。1943年11月には帝都錻力製罐株式会社を合併し、戦時体制下で規模を拡大した。しかし1945年3月、戦災により全工場を焼失。創業から20年足らずで再出発を余儀なくされた。

戦後の再建と東京から埼玉への移転

1945年11月、埼玉県大宮市寿能町に本社工場を新設し、復興を開始。1950年3月には本社工場内に印刷工場を設け、缶への印刷技術を内製化した。1957年12月には株式会社玉川を合併し、事業基盤を強化。1963年12月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、資本市場からの資金調達を可能にした。この間、関東地区での生産能力を拡大した。

工場新設と本社移転で生産体制を拡充した高度成長期

1966年7月に千葉県東金市に千葉工場、1968年6月に埼玉県大宮市に吉野町工場を新設。1972年12月には本社を吉野町工場に移転し、旧本社を寿能工場とした。1975年9月には千葉工場を山武郡九十九里町へ移転。1976年11月には久喜工場を新設し、1979年6月には加藤製罐株式会社を合併して横浜工場とした。この一連の投資で関東一帯の生産・供給網を整えた。

1990年代後半の再編と子会社化の推進

1999年3月、太陽製罐株式会社の株式所有割合を60.0%に引き上げ、子会社化。同年11月には横浜工場を閉鎖し、生産の効率化を図った。2000年12月、本社に18L缶工場を新設し、久喜工場を閉鎖。設備の集約を進める一方、2000年代以降はグループ再編の動きが加速する。2012年4月には太陽製罐とJFE製缶の経営統合に伴い、当社はJNMホールディングスの100%子会社となった。

新生製缶の設立とグループ統合の完了

2013年4月、JNMホールディングス、太陽製罐、JFE製缶の3社が合併し、新生製缶株式会社が発足。当社は同社の株式を当初から保有し、2016年7月には所有割合を51.0%に引き上げ、連結子会社とした。これにより、関東の当社と関西の新生製缶で金属缶事業を分業する現在のグループ体制が確立した。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、スタンダード市場に移行。

2025年の千葉工場閉鎖と創立100年目の課題

2025年9月、千葉工場を閉鎖。同工場は1975年の移転以来50年間稼働してきたが、需要減少と設備老朽化により閉鎖に至った。同日付で創立100周年を迎えたものの、美術缶の新設備の稼働遅れや、18L缶市場の縮小、原材料価格高騰などが重なり、2025年度は営業損失5億円、純損失3億円と厳しい業績となった。次の100年に向け、収益構造改革が急務となっている。

年表22件を開く

1920年代

  • 1925年9月創業東京都本所区に川俣製罐所を設立(日本製罐株式会社の前身)

1940年代

  • 1942年11月創業日本製罐株式会社(1925年6月設立、資本金10万円)を買収、社名を日本製罐株式会社とする
  • 1943年11月M&A帝都錻力製罐株式会社を合併
  • 1945年3月戦災により全工場焼失
  • 1945年11月埼玉県大宮市寿能町に本社工場を新設

1950年代

  • 1950年3月本社工場内に印刷工場を新設
  • 1957年12月M&A株式会社玉川を合併

1960年代

  • 1963年12月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 1966年7月千葉県東金市に千葉工場を新設
  • 1968年6月埼玉県大宮市に吉野町工場を新設

1970年代

  • 1972年12月本社を吉野町工場に移転、旧本社を寿能工場とする
  • 1975年9月千葉県山武郡九十九里町に千葉工場を移転
  • 1976年11月埼玉県久喜市に久喜工場を新設
  • 1979年6月M&A加藤製罐株式会社を合併、横浜工場とする

1990年代

  • 1999年3月太陽製罐株式会社の株式所有割合を60.0%へ引き上げ子会社とする
  • 1999年11月横浜工場を閉鎖

2000年代

  • 2000年12月本社に18L缶工場を新設し、久喜工場を閉鎖

2010年代

  • 2012年4月M&A太陽製罐株式会社とJFE製缶株式会社の経営統合を行いJNMホールディングス株式会社の100%子会社とする
  • 2013年4月創業JNMホールディングス株式会社と太陽製罐株式会社、JFE製缶株式会社を合併し新生製缶株式会社を設立
  • 2016年7月新生製缶株式会社の株式所有割合を51.0%へ引き上げ子会社とする

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行
  • 2025年9月千葉工場を閉鎖

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    収益構造改革と事業基盤強化

    品質向上、生産効率改善、高付加価値製品へのシフト、プロダクトミックスの変更による採算改善、新規顧客開拓を推進し、安定した収益構造の構築を図る。

  2. 02

    製造コスト低減とプロダクトミックス改善

    製造ラインの集約、人員合理化、DX推進による不良品削減、設備総合効率改善、客先別シェア・採算分析による利益最大化、高付加価値製品の比重拡大。

  3. 03

    新製品開発と新規顧客開拓

    新用途・新分野への製品展開、顧客ニーズに密着した新商品開発による差別化、高付加価値製品の新規取引先開拓、外部パートナーと連携した新ビジネス構築。

  4. 04

    販管費削減とバランスシート改革

    業務効率化、固定費見直し、輸送効率改善、諸費用見直し、資産効率改善、キャッシュフロー改善、投資有価証券の計画的売却、借入金削減。

  5. 05

    SDGsへの積極的取り組み

    環境負荷低減、安全・品質向上、人材育成を通じ持続可能な社会に貢献。全社一丸でSDGsを意識した行動をとり、結果を「環境活動レポート」として公表する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で189人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は592万円で、9期前と比べて+18.1%平均年齢は44.7歳、平均勤続年数は14.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月201
2018年3月205
2019年3月50240.311.1212
2020年3月50741.612.3209
2021年3月50441.412.9212
2022年3月53241.412.7215
2023年3月51642.212.6219
2024年3月54641.412.7214
2025年3月51042.813.6213−235
2026年3月59244.714.5189−159

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率0.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)58.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社工場 — さいたま市北区2,054百万円
金属缶製造販売事業
本社工場 — 大阪市大正区1,130百万円
金属缶製造販売事業
本社 — さいたま市北区562百万円
不動産賃貸事業
伊丹工場 — 兵庫県伊丹市233百万円
金属缶製造販売事業
千葉工場 — 千葉県山武郡九十九里町95百万円
金属缶製造販売事業
主な関係会社
  • 国内
    新生製缶株式会社
    大阪市大正区
    議決権51.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は114億円営業利益-3億円前期と比べると増収で、売上が+0.9%。

売上高
+0.9%
114億円
営業利益
-3億円
純利益
-3億円
営業利益率
-2.6%
前期比 +1.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高115億円114億円
営業利益-1億円-3億円
純利益-1億円-3億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は32億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+3.2%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q281
2024年1Q3126.51
2024年2Q2900.00
2024年3Q3213.11
2024年4Q301
2025年2Q60−1−1.7−1
2025年4Q53−4−7.5−2
2026年2Q58−1−1.70
2026年4Q56−2−3.6−3
2027年1Q3200.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は53億円から114億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は-2.6%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
JNMホールディングス株式会社と太陽製罐株式会社、JFE製缶株式会社を合併し新生製缶株式会社を設立
2013年3月53−10
2014年3月5611
2015年3月5822
2016年3月5711
2017年3月9129
2018年3月10322
2019年3月10521
2020年3月10111
2021年3月11033
2022年3月10522
2023年3月10933
2024年3月12233
2025年3月113−5−5−4.4−3
2026年3月114−3−3−2.6−3

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高114億円のうち、営業利益として残るのは-3億円-2.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-3億円、売上の-2.6%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金90.4%103億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.3%14億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-2.6%-3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
9.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比7.9pt
-2.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比6.8pt
-2.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比14.6pt
-8.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-2.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-1.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが3億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は18億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−22007
2014年3月7−2−2510
2015年3月2−2−109
2016年3月4−2−328
2017年3月−33−108
2018年3月3−4−4−13
2019年3月8−3−454
2020年3月10−6−246
2021年3月60−467
2022年3月4−4007
2023年3月5−4−117
2024年3月4−73−36
2025年3月96−31519
2026年3月3−4−1−118

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は130億円。このうち返さなくてよい自己資本が49億円で、自己資本比率は29.9%(業種中央値59.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月85236226.8
2014年3月91276429.6
2015年3月111436838.5
2016年3月101396238.3
2017年3月138538532.7
2018年3月138528632.0
2019年3月139548533.4
2020年3月138558334.2
2021年3月146628436.8
2022年3月136577935.8
2023年3月139607936.6
2024年3月152629034.2
2025年3月130507931.4
2026年3月130498129.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
18億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
19億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
2億円
在庫として抱えている分
負債合計
81億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率20 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率87社中53位あたり、逆に低いのはROE87社中85位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-8.7%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-2.6%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
29.9%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.9%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.5%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月1日の終値

直近の終値は¥1,360で、1年前と比べて+6.6%過去52週の値幅のなかでは79%の位置にある。

¥1,360+0.0%1ヶ月+0.7%1年+6.6%時価総額19億円
過去52週の値幅
安値¥1,170高値¥1,410

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR0.46倍
配当利回り1.47%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に1370円で推移し、25日移動平均線(1358.48円)を約0.9%上回る水準です。週足では上昇傾向が続き、直近1ヶ月で約2.9%上昇しました。52週高値(1410円)には約2.8%の位置にあり、高値圏での推移が続いています。一方、52週安値(1170円)からは約17%上昇しています。出来高は直近10日間で平均約1000株と低調で、方向感は乏しいものの下値は堅い状況です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERは赤字のため算出不能、PBR0.46倍は業界平均1.16倍を下回るものの、ROEは-8.73%と大幅な赤字で収益性が悪化。配当利回り1.46%は平均2.87%を下回り、株主還元も限定的。業績は2025/3期に営業損失5億円、2026/3期も損失3億円と赤字が続き、業績悪化が深刻。バリュエーションはPBRの低さだけでは割安と判断できず、収益力の低下を考慮すると割高と言わざるを得ない。今後の業績回復がない限り投資判断は難しい。

指標この会社業種平均
PBR0.46倍1.13倍
ROE-8.7%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

需要の停滞と価格競争による収益悪化が課題。強気派は、軽量化やリサイクル対応などの技術開発で差別化し、新規需要を開拓できる可能性を指摘。弱気派は、売上高が減少傾向で、営業赤字が続いており、コスト削減だけでは改善が見込めないと見る。投資論点は、事業構造改革が利益回復につながるか。

プラスに働く材料7
  • 技術力で差別化

    軽量化など金属缶の技術改良で需要を喚起できる可能性

  • 新規分野への進出

    食品以外の用途拡大が成長の芽となる可能性

  • PBR0.46倍と割安

    解散価値を下回る水準で、下値は限定的との見方

  • 営業損失5億円→3億円へ赤字縮小2026年3月期影響

    営業損益は-5億円から-3億円へ2億円改善。収益改善の兆しが見える

  • 売上高113億円→114億円へ増収転換2026年3月期影響

    売上高は前期比1億円増の114億円。2期ぶりに増収へ

  • PBR0.46倍と解散価値割れ継続影響

    PBR0.4603倍で株価は1株純資産の46%水準。資産価値からの下支え

  • 配当利回り1.46%を維持通年影響

    赤字にもかかわらず配当利回り1.46%を確保。株主還元方針は維持

マイナスに働く材料7
  • 営業赤字が継続

    24年3月期と25年3月期は営業損失を計上

  • 売上高が減少

    23年3月期109億円から25年3月期113億円で停滞

  • 競争が激化

    金属缶市場は成熟しており、価格競争が続く

  • 2期連続の最終赤字3億円2026年3月期影響

    純利益は2025/3・2026/3とも-3億円。赤字からの脱却が見えない

  • ROE-8.73%と資本の毀損継続影響

    ROEは-8.73%とマイナスで自己資本が減少。PBR0.46倍でも割安感が薄い

  • 営業赤字2期連続で利益率-2.63%2026年3月期影響

    営業損益は-3億円、営業利益率-2.63%と赤字が続く

  • 外国人保有0.84%と極めて低位継続影響

    外国人保有比率は0.84%とごく僅かで、海外投資家の需要がほぼない

次の決算で確かめる点
売上高
需要動向と販売数量の変化を確認するため
営業損益
利益改善の兆しがあるかを見極めるため
稼働率
設備の有効活用とコスト固定費の負担を測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.47%。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
1.47%
いまの株価に対して
配当性向
41.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月304.6
2018年3月300.020.4
2019年3月300.036.3
2020年3月300.067.7
2021年3月300.024.6
2022年3月5066.733.5
2023年3月7040.040.6
2024年3月700.041.0
2025年3月20−71.4
2026年3月200.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ704人。区分でいちばん多いのは個人・その他49.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.8%を占め、残る56.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他56.658.557.556.955.049.9
事業法人27.330.927.332.335.239.5
証券会社8.84.99.75.24.25.4
金融機関5.34.54.54.54.54.3
自己株式2.83.32.72.73.92.8
外国法人1.91.11.01.11.10.8
外国人個人0.10.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社11.21
02株式会社みみっく9.41
03日本製鉄株式会社7.54
04日罐取引先持株会6.61
05馬場 敬太郎4.17
06長嶺 麻奈3.74
07松井証券株式会社3.52
08株式会社中央ビル3.30
09前田 慶和2.87
10株式会社みずほ銀行2.59

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-07-28
    株式会社みみっく
    新規の大量保有報告
    10.59%
    +1.04pt
  • 2026-04-08
    株式会社みみっく
    新規の大量保有報告
    9.55%
    +1.07pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−21890%、1株純資産は14期で+1358%。直近期のROEは-8.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月11970.664.4
2014年3月72333.114.222.6
2015年3月133744.411.837.4
2016年3月83372.411.935.8
2017年3月7573,28023.61.84.6
2018年3月1293,2643.98.920.4
2019年3月923,4342.711.236.3
2020年3月473,5011.418.567.7
2021年3月2193,9615.96.224.6
2022年3月1753,6214.67.033.5
2023年3月2133,7735.86.140.6
2024年3月2003,8375.39.841.0
2025年3月−2503,042−7.2
2026年3月−2572,865−8.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額65百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢
西尾文隆代表取締役社長66
土方俊幸専務取締役64
宮入小夜子取締役69
塔下辰彦取締役70
中川泰三取締役61
近藤浩志常勤監査役62
関根俊行監査役49
宮下幸正監査役70
鍵冨善宏52
掛川徹取締役65
大橋圭太58

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円ストックオプション百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)332773913
社外取締役626264

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容258字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(日本製罐株式会社)及び子会社1社(新生製缶株式会社)で構成され、金属缶製造販売事業、不動産賃貸事業を主たる業務としております。 新生製缶株式会社は製造拠点を関西地区に有している18L缶の専業メーカーで、関東地区においては関東地区に製造拠点を有する当社が新生製缶株式会社のOEM生産を行っております。 また、当社の関連当事者(主要株主)である伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社より主たる原材料を仕入れております。 当社グループの事業に関する各社の位置づけ及び系統図は以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,832字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは2025年度に創立100周年という大きな節目を迎えました。美術缶の新規設備も当初予定より大幅に稼働が遅れ2025年5月より再稼働となりましたが、安定操業に至るまで多くの時間を要し、収益面で厳しい結果となりました。また、18L缶市場を中心とした国内需要の減少や、原材料価格・物流費・エネルギー価格等の高止まりなど、当社グループを取り巻く事業環境は一層厳しさを増しております。 このような状況の下、当社グループは、次の100年に向けた持続的な成長を実現するため、収益構造改革及び事業基盤強化に取り組んでおります。品質向上、生産効率改善、高付加価値製品へのシフト、プロダクトミックスの変更による採算の改善、新規顧客開拓等を推進し、安定した収益構造の構築を図ってまいります。 (1)当社グループの目標 当社グループは、金属缶の製造販売を主たる事業として展開しており、同分野において成長性と収益力を兼ね備えた企業グループを目指しております。そのため、顧客ニーズへの迅速な対応、新製品開発力の強化、高品質な製品供給を通じて、顧客と共に成長できる企業であり続ける事を基本方針としております。 また、2025年度に創立100周年を迎えたことを契機として、次の成長ステージに向けた経営基盤の強化を進めております。特に「安全」と「品質」を重要課題として位置付け、生産プロセスの高度化や効率化を推進し、より高い付加価値を提供できる体制の構築に取り組んでおります。 これらの取組みを通じて、株主、取引先、従業員をはじめとする全てのステークホルダーにとって魅力ある企業グループとなる事を目指しております。 (2)当社グループの「企業パーパス(使命)」 ①企業パーパス(使命) 「顧客への+(プラス)、社員への+(プラス)、社会への+(プラス)。+(プラス)創造を通じて、明るく豊かな未来を創造していく」 ②コーポレートビジョン 「+(プラス)創造企業」 ③「企業パーパス(使命)」を起点とする企業理念 1)顧客への+(プラス) ・お客様にとり魅力ある缶メーカーであるよう、付加価値の高い新しい製品と、新しいSolution作りに、常に熱い想いで勇敢にチャレンジし、お客様に+(プラス)を提供していきます。 2)社員への+(プラス) ・社員みんなが、夢と希望に燃えて、毎日ワクワクして、One Teamとして楽しく仕事ができる安心安全な職場環境と人事制度作りで、社員のみんなに+(プラス)を提供していきます。 3)社会への+(プラス) ・人々の日々の暮らしを陰から支え、安心で豊かな、快適で持続可能な社会づくりと、人と地球にやさしい未来づくりのため、社会に+(プラス)を提供していきます。 顧客への+(プラス)、社員への+(プラス)、社会への+(プラス)創造と提供が、結果として、企業収益を生み、株主へも配当と株価上昇として貢献できると考えております。 ④環境理念 ・常に地球環境を考えて、人と地球にやさしい未来づくりを目指します。 「NIKKANは、未来のKAN-Kyouを今日も考えています」 (3)当社グループの経営方針 当社は成長性と収益力を兼ね備えた企業グループを目指し ・顧客ニーズへの迅速な対応 ・新規製品開発力の強化 ・高品質な製品供給 を通じて顧客と共に成長できる企業であり続けます。 (4)当社グループを取り巻く経営環境 鉄鋼原材料価格の高止まり、エネルギー価格の上昇、物流費及び副資材価格の上昇に加え、円安進行の影響もあり、当社グループを取り巻く事業環境は厳しい状況が継続しております。 また、18L缶市場においては、国内人口減少や需要業界の成熟化、取引先の海外移転等を背景として、中長期的に需要減少傾向が続いております。美術缶分野においても、顧客のBCP対応等を背景とした複数購買化の進展により、競争環境は変化しております。 このような状況の下、当社グループは、品質向上、生産効率改善、製品構成の見直し、高付加価値製品へのシフト等を推進し、収益力の向上及び持続的成長の実現に取組んでおります。また、新たな付加価値製品の開発に加え、外部との連携を含めた事業機会の拡大にも取り組んでまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが対処すべき当面の課題は以下の通りであります。 ①製造コスト低減とプロダクトミックス改善を通じた経営基盤の強化 ②新製品の開発や新規客先確保による新しい収益基盤の創造 ③販売費・一般管理費の見直し・低減 ④バランスシート改革と借入金の計画的な削減 ⑤SDGsに対する積極的な取組み 上記課題に対して、次のとおり対処します。 ①・製造ラインの集約、人員合理化等によるコスト競争力の強化 ・DX化の推進による不良品削減、設備総合効率等の改善 ・各客先別に当社販売シェア、採算を分析し利益の最大化 ・高付加価値製品の比重拡大 ・客先へのサービス向上、品質向上によるシェアの維持・拡大 ②・新たな用途・分野への製品展開 ・顧客ニーズに密着した新しい商品の開発による他社製品との差別化 ・高付加価値製品の新規取引先開拓 ・既存技術を応用し、外部パートナーと連携した新たなビジネススキームの構築 ③・業務効率化、固定費の見直しによる収益構造の改善 ・輸送効率の改善 ・業務の棚卸、コストと利便性から考えた諸費用の見直し ④・資産効率の改善及び財務基盤の強化 ・キャッシュ・フロー改善 ・投資有価証券の計画的な売却 ⑤・環境負荷低減、安全・品質向上、人材育成等を通じて持続可能な社会の実現に貢献 ・SDGsを意識した全社一丸としての行動 ・結果を「環境活動レポート」にてホームページ上で公表 当社グループは、構造改革としての生産集約、固定費削減、高付加価値製品へのシフト等を着実に進めており、収益構造の改善に取組んでおります。 (6)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は18L缶市場を取り巻く環境変化を踏まえ、中長期的な安定経営の実現を目的として、収益構造改革を先行して実施しております。具体的には、生産ラインの集約、人員合理化、新製品開発等を推進し、事業構造及び収益構造の改善に取組んでおります。 当社グループの営業損失につきましては、2025年3月期に540百万円、2026年3月期に307百万円、2027年3月期に104百万円と、段階的な改善を見込んでおります。 引き続き構造改革施策を着実に推進し、2028年3月期の黒字化を目指してまいります。
事業等のリスク1,157字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 1.会社がとっている特異な経営方針に係るもの 該当事項はありません。 2.財政状態及び経営成績の異常な変動に係るもの (1)売上高の変動について 18L缶市場においては、国内人口減少や取引先の海外移転等を背景として、需要は中長期的に減少傾向にあります。 また、鋼材価格、印刷費、物流費、エネルギー価格等の上昇に伴う製品価格上昇が、他容器への代替を促進し、市場縮小が進行する可能性があります。 当社グループはコスト競争力の強化、高付加価値製品へのシフト、品質向上を通じた顧客満足度向上により、シェア維持及び集積改善に努めております。 美術缶分野においては、新規設備の稼働遅延等により売上高へ影響が生じました。また、一部顧客における複数購買化の進展により、競争環境が変化しております。 このため、当社グループは新規顧客開拓及び新製品開発等を推進し、収益基盤の強化に取組んでおります。 (2)原材料価格の変動について 当社グループの主要原材料である鋼材価格は市況や国際情勢の影響を受け変動しております。また、物流費、印刷費、副資材価格、人件費等についても上昇傾向が継続しております。 当社グループは、コスト上昇分の製品価格への適切な転嫁に努めておりますが、急激な価格変動が生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)外部負債と金利変動リスクについて 当社グループの外部負債は、2026年3月末現在、短期借入金120百万円、長期借入金(含む1年内)2,330百万円、リース債務(含む1年内)672百万円、合計3,123百万円であります。 今後金利水準が大きく変動した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)賃貸不動産の稼働率について 当社グループは本社敷地内に賃貸建物(鉄骨造3階建延べ11,493㎡)を保有しており、賃貸不動産の稼働率が業績に影響を及ぼす可能性があります。 3.業界状況について 当社グループの主力商品である金属缶業界は、中長期的な需要減少傾向が続いております。また、業界全体として設備過剰や価格競争激化等の構造的課題を抱えており、今後業界再編等が進展する可能性があります。 このような状況の下、当社グループは、生産効率改善・高付加価値製品へのシフト・品質向上等を通じて、競争力強化に取組んでおります。
経営成績の分析 (MD&A)5,799字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度のわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果もあり景気は緩やかな回復基調で推移しました。その一方で、日中関係の緊張化や米国による通商政策の影響、中東情勢の緊張化、円安の進行、人件費の上昇に起因する物価上昇やエネルギー価格の高騰が、わが国の景気を下押しする要因となり、先行き不透明な状況が続いております。 当社グループの主力品種である18L缶は、油糧・食糧分野で落ち込みがみられましたが、当連結会計期間の売上高は前年並みとなっております。また、美術缶につきましては新規生産設備の稼働もあり、当連結会計期間の売上高は前年対比で8.1%増加しております。 このような中、当社グループの当連結会計年度の売上高は、11,442百万円(前年比1.6%増)、営業損失は307百万円(前年は営業損失540百万円)、経常損失は283百万円(前年は経常損失476百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は346百万円(前年は親会社株主に帰属する当期純損失335百万円)となりました。 セグメントの概況は次のとおりです。 a.金属缶製造販売事業 当社グループの販売実績は、18L缶につきましては、販売数量の僅かな減少はありましたが、材料等の値上げの転嫁が順調に進み、全体では前年並みとなりました。美術缶につきましては、新規製造設備の稼働もあり、前年対比で売上高8.1%増となりました。 製品別売上高 (単位:千円、%) 前連結会計年度   当連結会計年度 金額   構成比   金額   構成比 18L缶   8,765,017   79.0   8,776,711   77.8 美術缶   1,900,069   17.1   2,054,580   18.2 その他   430,606   3.9   447,037   4.0 計   11,095,694   100.0   11,278,329   100.0 金属缶製造販売事業の売上高は11,278百万円(前年比1.6%増)、営業損失は391百万円(前年は営業損失 624百万円)となりました。 b.不動産賃貸事業 不動産賃貸事業の売上高は163百万円(前年比0.0%増)、営業利益は83百万円(前年比0.1%増)となりました。 (資産の部) 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて9百万円増加し12,975百万円となりました。 流動資産におきましては、前連結会計年度末に比べて245百万円減少し6,839百万円となりました。これは主に現金及び預金が116百万円、受取手形及び売掛金が274百万円、原材料及び貯蔵品が58百万円減少し、電子記録債権が210百万円増加したことによるものであります。 固定資産におきましては、前連結会計年度末に比べて254百万円増加し6,136百万円となりました。これは主に有形固定資産が41百万円、投資その他の資産が263百万円増加し、無形固定資産が50百万円減少したことによるものであります。 (負債の部) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べて172百万円増加し8,119百万円となりました。 流動負債におきましては、前連結会計年度末に比べて0.4百万円増加し5,102百万円となりました。 固定負債におきましては、前連結会計年度末に比べて172百万円増加し3,017百万円となりました。これは主に長期借入金が538百万円減少し、リース債務が547百万円、繰延税金負債が147百万円増加したことによるものであります。 (純資産の部) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べて163百万円減少し4,856百万円となりました。 これは主に利益剰余金が380百万円減少し、その他有価証券評価差額金が165百万円、非支配株主持分が35百万円増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は29.9%(前連結会計年度末は31.4%)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ116百万円減少し、当連結会計年度末には1,779百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は294百万円(前年比67.1%減)となりました。これは主に税金等調整前当期純損失△234百万円、減価償却費380百万円、棚卸資産の減少80百万円、仕入債務の増加102百万円、その他42百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は356百万円(前年は得られた資金640百万円)となりました。これは主に有形及び無形固定資産の取得による支出△498百万円、投資有価証券の売却による収入149百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は55百万円(前年比80.0%減)となりました。これは主に長短有利子負債の減少△684百万円、セール・アンド・リースバックによる収入662百万円、配当金の支払△26百万円、非支配株主への配当金の支払△6百万円等によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績を金属缶製造販売事業内の製品別に示すと次のとおりであります。 金属缶製造販売事業内製品区分   当連結会計年度 (自 2025年4月1日     至 2026年3月31日)   前年比(%) 18L缶 (千円)   8,043,034   100.2 美術缶 (千円)   1,609,688   113.5 その他 (千円)   325,562   115.4 計 (千円)   9,978,285   102.6 b.受注実績 当連結会計年度における受注状況を金属缶製造販売事業内の製品別に示すと次のとおりであります。 金属缶製造販売事業内 製品区分   受注高(千円)   前年比(%)   受注残高(千円)   前年比(%) 18L缶   8,749,050   100.0   278,124   111.0 美術缶   1,946,353   91.8   141,847   421.9 その他   430,858   90.5   37,152   177.1 計   11,126,262   98.0   457,124   149.8 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績を金属缶製造販売事業内の製品別に示すと次のとおりであります。 金属缶製造販売事業内製品区分   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年比(%) 18L缶 (千円)   8,776,711   100.1 美術缶 (千円)   2,054,580   108.1 その他 (千円)   447,037   103.8 計       (千円)   11,278,329   101.6 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 西部容器株式会社   1,833,751   16.3   1,930,169   16.9 株式会社明治   664,827   5.9   835,212   7.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として次のものがあります。 a.原材料価格およびエネルギー価格等の上昇 当社グループの業績は、鋼材価格、物流費、印刷費、ガス・電気費等の変動の影響を受けます。 当連結会計年度においては、価格転嫁を一定程度進める事が出来ましたが、今後も原価動向を注視しながら、適切な販売価格政策を推進してまいります。 b.需要動向 国内市場においては、人口減少及び取引先の海外移転等を背景として、中長期的な需要減少傾向が継続しております。このような状況の下、当社グループは、市場ニーズを的確に把握し、高付加価値製品の開発、品質向上、プロダクトミックス改善等を通じて、売上維持及び収益性向上に取組んでおります。 また、品質重視を基軸とした顧客からの信頼獲得を通じて、シェア維持・拡大に努めてまいります。 c.金融情勢の動向 当期会計年度末における負債資本倍率は0.8倍となりました。 当連結会計年度においては、減損損失及び千葉工場の工場閉鎖関連費用等の計上により、有利子負債の大幅な圧縮には至りませんでしたが、引き続き財務体質の改善を進めてまいります。 d.販売実績 当社グループの当連結会計年度の売上高は11,442百万円となりました。 金属缶販売事業においては、主力製品である18L缶については前年並みの売上高となりました。 美術缶に就きましては、新規設備の稼働開始等により、前年対比で売上高が増加致しました。 不動産賃貸事業に就きましては、自社保有不動産の賃貸を行っており、安定的に推移致しました。 経営成績の分析 a.売上高 売上高は前連結会計年度に比べ182百万円増加し11,442百万円(前年比1.6%増)となりました。金属缶製造販売事業セグメント内の18L缶においては、販売数量は僅かに減少しましたが、原材料やエネルギーコスト高騰を背景とした価格転嫁が進み、前連結会計年度末に比べ11百万円増加し8,776百万円(前年比0.1%増)となりました。美術缶においては、新規製造設備の稼働もあり、前連結会計年度末に比べ154百万円増加し2,054百万円(前年比8.1%増)となりました。 b.営業利益 営業損失は307百万円(前年は営業損失540百万円)となりました。これは主に売上総利益の改善によるものであります。 c.経常利益 経常損失は283百万円(前年は経常損失476百万円)となりました。これは主に売上総利益の改善によるものであります。 d.親会社株主に帰属する当期純利益 親会社株主に帰属する当期純損失は346百万円(前年は親会社株主に帰属する純損失335百万円)となりました。これは主に売上総利益の増加と投資有価証券売却益の減少、工場閉鎖損失の発生、前期発生した早期割増退職金によるものであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は1,779百万円となり、前連結会計年度末に比べ116百万円減少いたしました。これは営業活動の結果得られた資金が294百万円、投資活動の結果使用した資金が356百万円、財務活動の結果使用した資金55百万円によるものであります。 また、有利子負債残高は3,123百万円となりました。 上記の他、各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 b.契約債務 2026年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。 年度別要支払額(千円) 契約債務   合計   1年以内   1年超3年以内   3年超5年以内   5年超 短期借入金   120,000   120,000   -   -   - 長期借入金   2,330,969   896,634   1,054,702   256,782   122,850 リース債務   672,569   125,330   272,259   274,979   - 上記の表において、連結貸借対照表の1年内返済予定の長期借入金は、長期借入金に含めており、リース債務は流動負債と固定負債のリース債務の金額です。 c.財務政策 当社グループは、運転資金及び設備資金等につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入につきましては、長期借入金で調達することを基本としております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 (3)経営方針と経営上の目標達成状況 当社グループは、中長期的な安定成長を実現するため、2025年度より収益構造改革を推進しております。具体的には、生産ライン集約、人員合理化、固定費削減、高付加価値製品へのシフト等をすすめております。一方で、収益構造改革の発現には一定の時間を要しており、現時点では厳しい収益状況が継続しております。 しかしながら、生産集約による効率改善、固定費削減、高付加価値製品比率向上等については、着実に進んでおり、今後も収益構造改善施策を継続的に推進することで、2028年3月期の黒字化を目指しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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