概要
笹徳印刷は、愛知県豊明市に本社を置く総合印刷企業である。1950年に合資会社から法人化し、紙器・軟包装などのパッケージング分野と、販促物・広告などのコミュニケーション分野を二本柱とする。2025年6月期の連結売上高は125億55百万円、従業員403名。国内に5工場、海外に1工場を擁し、発想から発送までのワンストップソリューションを標榜する。グループは当社及び株式会社サンライト、PT.SASATOKU INDONESIA、世徳印刷科技(無錫)有限公司の4社で構成される。
パッケージングとコミュニケーションの二本柱
当社グループの事業はパッケージング分野とコミュニケーション分野に大別される。2025年6月期の売上高は、パッケージング分野が88億96百万円(前期比4.2%増)、コミュニケーション分野が36億58百万円(同17.2%減)となり、パッケージング分野が全体の約70.8%を占める。パッケージング分野では菓子・食品向け紙器・軟包装が主力であり、フルフィルメントサービスも含む。コミュニケーション分野ではカタログや販促物の紙媒体がデジタルシフトの影響で低調だが、Webサイト制作や動画コンテンツなどデジタルメディア領域の強化を進めている。受注実績ではパッケージング分野が89億28百万円(前期比3.9%増)と堅調、コミュニケーション分野は37億25百万円(同14.0%減)であった。生産金額はパッケージング66億13百万円、コミュニケーション30億22百万円。全社の営業利益は1億85百万円(前期比51.0%減)、親会社株主帰属当期純利益は2億46百万円(同38.0%減)となった。収益性の低下に対し、製品価格の適正化や内製化推進で対応している。
6工場一環生産体制が支える供給力
生産拠点は国内5工場(本社パッケージ工場、商印工場、紙器グラビア工場、関東工場、軟包装グラビア工場)と中国無錫の世徳印刷科技(無錫)有限公司の計6工場。各工場は完成品までの一貫生産体制を整え、他工場をまたぐ生産は行わない。国内工場は伊勢湾岸自動車道や関越自動車道など高速道路ICから5分以内に立地し、物流効率を高める。関東工場は埼玉県本庄市(関越自動車道本庄児玉IC)、軟包装グラビア工場は愛知県一宮市(東海北陸自動車道一宮西IC)に位置する。この「一環生産体制」により、環境対策やBCP対応を含む顧客ニーズに応える。2025年6月期には生産性向上と内製化促進を継続し、機械稼働率の向上を図った。また、IoT技術を活用した製造ラインの可視化を進め、価格競争力の強化と持続可能な生産体制の構築を目指している。
グループ4社の役割分担
当社グループは笹徳印刷(当社)、株式会社サンライト、PT.SASATOKU INDONESIA、世徳印刷科技(無錫)有限公司の4社で構成される。当社は国内におけるパッケージ(紙器・軟包装)及び商業印刷(プリントメディア)の製造販売を担う。株式会社サンライト(大阪市北区)はセールスプロモーションの企画・制作及びマーケティング企画を行う。世徳印刷科技(無錫)は中国国内での紙器パッケージの製造販売、PT.SASATOKU INDONESIAはインドネシアでのパッケージ販売を担当する。2018年には中京紙業(マルワ製本)や三共製版(テクノスクリーン)、グラビア印刷株式会社を吸収合併し、グループ機能を当社に集約した。これにより、生産・営業の一元管理が進み、ワンストップソリューションの基盤が強化された。海外子会社2社は東南アジア市場での販売拡大を図っている。
財務の推移と収益性の課題
過去7期の連結売上高は119億円から130億円の範囲で推移している。2019年6月期124億円、2020年121億円、2021年119億円で底を打ち、2022年124億円、2023年130億円、2024年130億円と回復したが、2025年6月期は126億円(前期比3.1%減)となった。純利益は2023年6月期の11億円をピークに、2024年6月期6億円、2025年6月期2億46百万円と減少。営業利益も2025年6月期は1億85百万円(前期比51.0%減)である。要因として、エネルギー・人件費の高騰、コミュニケーション分野の低迷、自動車業界の販促需要減が挙げられる。一方、財政状態は総資産140億8百万円、純資産91億48百万円と自己資本比率は約65%と安定。キャッシュ・フローは営業活動で56百万円の獲得、投資活動で6億83百万円の使用、財務活動で4億85百万円の使用により、現金同等物は6億10百万円(前期比11億32百万円減)となった。
業界の中での役割は包装資材・商業印刷の受託製造サービスにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01パッケージング主力
食品・日用品・医薬品などのメーカー向けに、紙器・軟包装パッケージの企画設計から印刷・加工、納品まで一貫生産。さらに包装・キッティング・発送などのフルフィルメントサービスを提供。国内4工場と中国・インドネシアの海外工場で対応する。
- 紙器パッケージ
- 化粧品・食品などに使われる箱状のパッケージ。企画設計から印刷・加工まで一貫生産。
- 軟包装パッケージ
- 食品などに使われるフィルム状の包装材。グラビア印刷などで多様なデザインに対応。
- 店頭什器・販促物
- 店頭で商品を陳列・訴求する什器や販促用資材。
- 段ボール輸送包装箱
- 商品の輸送に使う段ボール製の包装箱。
02コミュニケーション準主力
企業の販促活動や情報伝達を支援する。折込広告・パンフレット・ポスター・カレンダーなどのプリントメディアの企画・印刷・加工に加え、Webサイト構築・動画制作・イベント企画運営などのクロスメディア関連サービスも提供する。
- プリントメディア
- 折込広告、パンフレット、ポスター、カレンダー、マニュアル、CSRレポート等の商業印刷物。
- Webサイト企画・構築・運用
- 企業のWebサイトの企画から制作・運用までを支援。
- 動画コンテンツ
- 展示会やイベントで使用する動画やサインなどのコンテンツ制作。
- イベント企画・運営
- 展示会やプロモーションイベントの企画・運営。
製品と技術
紙器と軟包装に強みを持つパッケージング事業
パッケージング分野は当社の主力で、売上高の約7割を占める。主な品目は菓子・食品向けの紙器(折箱、化粧箱)と軟包装(フィルム包装)である。紙器では高精度な抜型加工や構造設計技術を持ち、店頭什器や輸送用段ボールも手掛ける。軟包装ではグラビア印刷を主体とし、バリア性や意匠性に優れた包装資材を提供する。生産は工場ごとに分担され、本社パッケージ工場と関東工場が紙器、軟包装グラビア工場と紙器グラビア工場が軟包装を担当する。各工場で一貫生産を実現し、品質と納期を厳格に管理する。環境負荷低減のためサステナブルなパッケージ開発にも取り組む。
コミュニケーション分野:商業印刷からデジタルへ
コミュニケーション分野は折込広告、パンフレット、ポスター、カレンダー、マニュアル、CSRレポート、統合報告書などの商業印刷物を扱う。しかし、情報媒体のデジタル化によりカタログ類が低調に推移し、自動車業界の販促物も低迷している。これに対し当社は、Webサイト企画・構築・運用、展示会用動画コンテンツ、ロゴ・キャラクターCG製作、コンテンツマネジメントサービスなどクロスメディア領域を拡大している。2025年6月期の分野売上は36億58百万円(前期比17.2%減)だが、デジタル領域の強化で収益基盤の多様化を図る。商印工場では商業印刷を、関東工場でも一部のプリントメディアを生産する。
発想から発送までを担うフルフィルメントサービス
フルフィルメントサービスは、商品の保管、受注処理、梱包、発送、在庫管理までを一括受託する物流業務サービスである。パッケージと物流を一体化することで、顧客の業務効率化とコスト削減に貢献する。関東地区と中部地区で需要が堅調に推移しており、パッケージング分野の成長を牽引している。具体的には、菓子・食品の包装資材に加え、キッティング作業(セット組み)やイベントの企画運営も手掛ける。このサービスは「発想から発送までのワンストップソリューション」という企業理念の中核であり、パッケージング分野内で重要な位置を占める。当社は3工場でフルフィルメントサービスに対応し、顧客の多様なニーズに応えている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
パルプ・紙のなかでの位置
印刷業界で中堅、販売減少で厳しいポジション
同社は商業印刷や包装資材を手掛ける中堅印刷会社で、王子ホールディングスや日本製紙などの大手製紙・印刷グループに比べ規模が小さく、価格競争力で劣る。特種東海製紙も同様に紙製品で強みを持つが、同社は印刷加工に特化。売上高は3期連続減収で、営業利益率も3%から0.8%へ急低下しており、需要減少とコスト上昇の影響を強く受けている。業界全体がデジタル化で縮小する中、同社は差別化施策や新分野開拓が急務だが、現状は既存事業の効率化が中心。財務基盤は比較的安定しているが、成長投資が限定的。
強み
- 地域顧客との取引歴が長く、印刷需要の基礎がある。
- 包装資材で一定の技術を持ち、需要の一部を確保。
- 売上減少でも黒字維持、借入依存度が低い。
- 多品種小ロットの印刷に対応し、顧客ニーズに柔軟。
課題
- 紙媒体の需要減が続き、売上高が3期連続減少。
- 営業利益率が0.8%まで低下、価格転嫁が不十分。
- 大手の設備投資に対抗できず、競争で劣勢。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
パルプ・紙の時価総額近傍。太字が笹徳印刷
時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3948光ビジネスフォーム | 69億円 | 17.4倍 |
| 2 | 3944古林紙工 | 58億円 | 12.5倍 |
| 3 | 3896阿波製紙 | 41億円 | 5.4倍 |
| 4 | 3895ハビックス | 39億円 | 6.8倍 |
| 5 | 3945スーパーバッグ | 37億円 | 4.0倍 |
| 6 | 3958笹徳印刷 | 34億円 | 15.5倍 |
| 7 | 3953大村紙業 | 28億円 | 7.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 1件
明和印刷吸収で総合印刷業に参入した1950年
1950年7月、合資会社笹徳紙器製作所から笹徳紙器印刷株式会社へ法人組織を改め、同時に名古屋明和印刷株式会社の全施設を吸収合併した。これにより名古屋市港区に港工場を新設し、紙器印刷から総合印刷業へと事業領域を拡大した。また、本社商印加工グループの前身となる中京紙業株式会社(後のマルワ製本株式会社)を設立。この合併と新工場建設は、戦後復興期における印刷需要の高まりに対応する布石となった。法人化と同時に吸収合併を行ったことは、経営資源の迅速な拡充を意図したものと考えられる。
伊勢湾台風被害と本社・工場の豊明移転
港工場は伊勢湾台風による水害で被災した。この自然災害を契機に、笹徳紙器印刷株式会社は本社・工場を愛知県豊明市に移転。豊明市栄町大脇の現本社所在地に新たな生産拠点を建設した。この移転により、将来的な拡張用地を確保するとともに、伊勢湾岸自動車道に近い好立地を手に入れた。台風被害は経営の危機であったが、結果的に現在の事業基盤を形作る契機となった。移転後、豊明の地で設備を一新し、総合印刷企業としての再出発を図った。
社名変更と東京・大阪営業所の同時開設
被災からの復興を経て、社名を笹徳紙器印刷株式会社から笹徳印刷工業株式会社に変更した。同時に東京営業所と大阪営業所を開設し、販路を全国へ拡大した。これにより中部地区に加えて関東・関西の主要市場への直接営業が可能となり、大手取引先との関係構築を進めた。社名から「紙器」を外したことは、紙器印刷に限定されない印刷全般への事業拡大の意志を示すものであった。営業所の同時開設は、全国展開を視野に入れた積極的な戦略であった。
グループ会社の設立と多角化(1968~1970年)
1968年に中京紙業株式会社がマルワ製本株式会社に商号変更。名古屋地区の製版工場として三共製版株式会社(後の株式会社テクノスクリーン)を設立した。大阪市北区堂島には笹徳ピーエスピー株式会社(現株式会社サンライト)を設立し、セールスプロモーション分野へ進出。1970年にはグラビア印刷株式会社を設立し、包装紙印刷を強化した。これらの子会社設立により、紙器印刷にとどまらない多角的な事業構造を構築した。中京紙業・三共製版・グラビア印刷は2018年に当社に吸収合併され、グループの一体化が進んだ。
関東進出とワールド印刷工業の設立
東京都板橋区前野町に新鋭機械を備えたワールド印刷工業株式会社を設立した。これは現在の関東工場の前身である。関東地区での生産拠点を確保したことで、首都圏の顧客への納入リードタイム短縮と高品質な商業印刷の提供が可能となった。同時に、製版事業効率化のため株式会社本州プロセスセンターを東京都中央区銀座に設立。これによりグループ全体の製版能力を向上させ、関東エリアにおけるプレゼンスを高めた。
2018年の子会社吸収合併によるグループ再編
2018年、当社は中京紙業(マルワ製本)、三共製版(テクノスクリーン)、グラビア印刷株式会社の3社を吸収合併した。これによりグループ会社の整理統合が進み、経営資源の集中と効率化が図られた。合併後は当社、株式会社サンライト、PT.SASATOKU INDONESIA、世徳印刷科技(無錫)有限公司の4社体制となり、生産機能と営業機能が当社に集約された。この再編により、発想から発送までのワンストップソリューションを提供する体制が強化された。
年表1件を開く
1950年代
- 1950年7月創業社名を合資会社笹徳紙器製作所から笹徳紙器印刷株式会社(現笹徳印刷株式会社)として法人組織を設立。名古屋明和印刷株式会社の全施設を吸収合併し、名古屋市港区に港工場を新設し総合印刷業へ展開。本社商印加工グループの前身である中京紙業株式会社(1968年にマルワ製本株式会社に商号変更)を設立。(2018年当社に吸収合併。)伊勢湾台風による水害のため港工場が被災。笹徳紙器印刷株式会社の本社・工場を愛知県豊明市に建設し移転。社名を笹徳紙器印刷株式会社から笹徳印刷工業株式会社に変更。東京営業所、大阪営業所を同時に開設。名古屋地区の製版工場として、三共製版株式会社(株式会社テクノスクリーンに商号変更)を設立。(2018年当社に吸収合併。)大阪市北区堂島に笹徳ピーエスピー株式会社(現株式会社サンライト)を設立。愛知県豊明市栄町寺前に包装紙の印刷を主体としたグラビア印刷株式会社(1970年商号変更)を設立。(2018年当社に吸収合併。)東京都板橋区前野町に新規新鋭機械を備えたワールド印刷工業株式会社(現関東工場)を設立。製版事業効率化のため、東京都中央区銀座に株式会社本州プロセスセンターを設立。笹徳ピーエ
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/6期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
販売戦略:パッケージとデジタルで付加価値創出
パッケージ分野では環境配慮型製品の開発、フルフィルメントサービスの拡大によりワンストップソリューションを提供。コミュニケーション分野ではデジタルコンテンツ制作の需要に対応し、印刷技術とデジタルデータ加工のノウハウを活かした高付加価値ソリューションで収益機会を拡大する。
- 02
生産体制の構造改革:能力増強と効率化
パッケージ需要増に対応するため、生産能力増強と安定供給体制を整備。需要に応じた最適人員配置、機械稼働率向上、内製化促進に加え、IoT技術で製造ラインを可視化し、価格競争力と持続可能な生産体制を構築する。
- 03
サステナビリティ・人的資本経営の推進
新技術への挑戦や自律的努力を支援し、多様性を尊重する企業文化を醸成。人事評価制度の高度化とタレントマネジメント強化により、従業員の能力を最大限活用し、持続的成長と組織力強化を図る。
- 04
AI・DXの推進:労働生産性向上
生成AIなど先端技術を活用し、業務・製造プロセスのデジタル化を推進。社員のICTリテラシー向上教育を強化し、労働生産性を高めるとともに、新たな企業価値創造につなげる。
- 05
情報セキュリティの強化
サイバー攻撃などによる事業停止や情報漏洩リスクに対応するため、インシデント対応体制の整備、訓練の定期実施、社員の情報リテラシー向上など、セキュリティ対策を継続的に強化する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で403人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は525万円で、2期前と比べて+3.5%。平均年齢は43.9歳、平均勤続年数は22.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年6月 | 507 | 43.3 | 21.7 | 433 | — |
| 2024年6月 | 509 | 43.5 | 21.9 | 418 | 96 |
| 2025年6月 | 525 | 43.9 | 22.2 | 403 | 50 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社4社(国内 3 / 海外 1) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社サンライト愛知県豊明市議決権100.0%
- 国内世徳印刷科技(無錫)有限公司(注)1中華人民共和国無錫市議決権100.0%
- 海外PT.SASATOKU INDONESIA (注)1インドネシアジャカルタ特別州議決権100.0%
- 国内王子マテリア株式会社(注)3・(注)4-議決権17.8%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年6月期の売上高は122億円、営業利益は1億円。前期と比べると減収減益で、売上が-3.2%、利益が-50.0%。
会社が出している今期の予想2027年6月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 130億円 | 122億円 |
| 営業利益 | 1億円 | 1億円 |
| 純利益 | 3億円 | 2億円 |
| 1株あたり配当 | ¥20 | ¥20 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
8期分
直近は2026年4Qで、売上は60億円、営業利益は0億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は−3.2%、営業利益は−100.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年1Q | 29 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年2Q | 37 | 2 | 5.4 | 1 |
| 2024年3Q | 34 | 2 | 5.9 | 3 |
| 2024年4Q | 30 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2025年2Q | 64 | 1 | 1.6 | 2 |
| 2025年4Q | 62 | 1 | 1.6 | 0 |
| 2026年2Q | 62 | 1 | 1.6 | 2 |
| 2026年4Q | 60 | 0 | 0.0 | 0 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 8期分
2019年6月期からの8期で、売上は124億円から122億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は0.8%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年6月 | 124 | — | 2 | — | 3 |
| 2020年6月 | 121 | — | 3 | — | 2 |
| 2021年6月 | 119 | — | 4 | — | 3 |
| 2022年6月 | 124 | — | 7 | — | 6 |
| 2023年6月 | 130 | — | 6 | — | 11 |
| 2024年6月 | 130 | 4 | 5 | 3.1 | 4 |
| 2025年6月 | 126 | 2 | 4 | 1.6 | 2 |
| 2026年6月 | 122 | 1 | 3 | 0.8 | 2 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年6月期
売上高122億円のうち、営業利益として残るのは1億円で0.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の1.6%にあたる。営業利益率は業種中央値3.5%を下回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金99.2%121億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.8%1億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年6月期は営業CFが1億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは−6億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は6億円で、売上の0.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年6月 | 4 | 1 | −6 | 5 | 10 |
| 2022年6月 | 12 | 4 | −11 | 16 | 15 |
| 2023年6月 | 11 | −2 | −5 | 9 | 19 |
| 2024年6月 | 2 | −4 | −1 | −2 | 17 |
| 2025年6月 | 1 | −7 | −5 | −6 | 6 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2025年6月期の総資産は140億円。このうち返さなくてよい自己資本が91億円で、自己資本比率は65.3%(業種中央値55.2%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2019年6月 | 131 | 53 | 78 | 40.8 |
| 2020年6月 | 132 | 55 | 77 | 41.9 |
| 2021年6月 | 136 | 64 | 72 | 47.2 |
| 2022年6月 | 135 | 70 | 65 | 51.4 |
| 2023年6月 | 148 | 82 | 66 | 55.4 |
| 2024年6月 | 154 | 95 | 59 | 61.4 |
| 2025年6月 | 140 | 91 | 49 | 65.3 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
パルプ・紙 24社との比較
同じパルプ・紙の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで24社中11位あたり、逆に低いのは営業利益率で24社中22位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥547で、1年前と比べて+3.2%。過去52週の値幅のなかでは32%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 15.5倍 |
| PER (会社予想) | 10.6倍 |
| PBR | 0.31倍 |
| 配当利回り | 3.66% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は550円で前日比-0.18%と小動き。25日移動平均線(549.6円)をわずかに上回る水準。52週高値(594円)からは約7.4%下、52週安値(525円)からは約4.8%上に位置。出来高は7月9日に0株と薄商いの日があったが、8月14日は7400株とやや増加。週足では550円を挟んで横ばいが続き、方向感に乏しい。25日線と75日線(546.77円)が接近しており、短期的なトレンドは中立とみられる。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 90/100)。
PER12.79倍と予想PER10.7倍は業界平均14.53倍を下回り、PBR0.31倍は平均0.69倍の半分以下。配当利回り3.64%は平均3.08%を上回り、株主還元は良好。ただしROE2.6%は非常に低く、売上高・利益とも減少傾向で2026/6期の営業利益は1億円まで縮小しており、業績悪化に伴う割安感の持続性に疑問が残る。低収益性がバリュエーション評価を制約する。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 15.5倍 | 13.4倍 |
| PER (予想) | 10.6倍 | — |
| PBR | 0.31倍 | 0.67倍 |
| ROE | 2.6% | 5.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
印刷業界の需要縮小が続く中、収益性悪化が懸念される。強気派は、PBRの低さや配当利回りの高さから割安感を指摘し、事業再編や新分野への進出を評価。弱気派は、売上と利益の減少トレンドが続き、構造的な需要減に対応できるか疑問視。両者の対立は、事業転換の成功可能性にある。
- PBRの著しい低さ
PBR0.31倍で純資産対比で大幅に割安であり、株価下支え要因
- 高い配当利回り
配当利回り3.64%で、インカムゲインを求める投資家に魅力
- 新分野への進出期待
印刷技術を活かした新規事業展開の可能性があり、収益改善の余地
- PBR0.31倍の解散価値割れで資本政策変更の思惑次回株主総会影響中
株価550円に対し1株純資産は約1,766円。PBR0.31倍と資産価値の3分の1で、株主還元や自社株買いの議論が出やすい
- 配当利回り3.64%が相対的な高利回りで下支え通年影響弱
34億円の小型株ながら配当利回り3.64%を確保。業績低迷下でも配当維持が続けばインカム需要が株価を支える
- 予想PER10.7倍と現行12.79倍を下回る割安感決算発表後影響中
現行PER12.79倍に対し2026/6期予想PERは10.7倍。業績が底入れすればバリュエーション修正が期待できる
- 株価が1年で4.11%上昇と底堅さ継続影響弱
業績減益の中でも株価は1年前比4.11%高。需給が安定しており、悪材料の織り込みが進んだ
- 需要構造の減少
紙媒体の需要は減少傾向で、市場規模の縮小が続くと予想される
- 売上・利益の減少
売上高が約130億円から5%減、営業利益率も3%から1%台に低下
- コスト競争の激化
業界全体の価格競争で利益率が圧迫され、改善の見込みが薄い
- 営業利益が3期連続減益、4→2→1億円通年影響強
営業利益は2024/6期4億円→2025/6期2億円→2026/6期1億円と減少。時価総額34億円に比べ影響が大きい
- 営業利益率0.82%まで低下、固定費負担が重い2026年下期影響中
2026/6期の営業利益率は0.82%。売上高122億円に対し営業利益1億円と固定費削減が急務
- 売上高が3期連続減収、年4億円ペースで縮小通年影響中
売上高は130→126→122億円と毎期4億円前後減少。需要減少が続くと増収は期待しにくい
- 外国人保有1.43%と流動性の低さで売り圧力不定影響弱
時価総額34億円、外国人保有比率1.43%と流動性が極めて低い。まとまった売りで株価が下落しやすい
- 印刷売上高
- 既存事業の縮小傾向を把握し、需要減の影響を測るため
- 営業利益率
- コスト管理の効率性や収益性の悪化度合を確認するため
- 新規事業売上比率
- 事業転換の進捗状況を評価し、将来の成長可能性を見るため
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり20円。いまの株価に対する利回りは3.66%。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥20
株主
有価証券報告書より
2025年6月期末の株主数は延べ1,762人。区分でいちばん多いのは個人・その他で58.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.6%を占め、残る62.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2023年6月% | 2024年6月% | 2025年6月% |
|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 53.6 | 59.8 | 58.3 |
| 事業法人 | 46.4 | 35.0 | 37.6 |
| 自己株式 | 19.2 | 6.9 | 9.2 |
| 証券会社 | — | 3.6 | 2.7 |
| 外国法人 | — | 1.4 | 1.4 |
| 外国人個人 | — | 0.2 | 0.1 |
| 金融機関 | — | 0.1 | — |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 王子マテリア株式会社 | 16.17 |
| 02 | すぐるラボ株式会社 | 10.02 |
| 03 | 笹徳印刷グループ従業員持株会 | 5.35 |
| 04 | 国際紙パルプ商事株式会社 | 3.95 |
| 05 | 杉山卓繁 | 3.02 |
| 06 | 平松裕将 | 3.00 |
| 07 | 株式会社GOLDEN BIRD | 2.91 |
| 08 | 杉山昌樹 | 2.90 |
| 09 | 有限会社聡明 | 2.54 |
| 10 | 杉山翔太 | 1.82 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 8期分
1株利益は8期で−38%、1株純資産は7期で+48%。直近期のROEは2.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年6月 | 57 | 1,103 | 5.1 | — | 7.9 |
| 2020年6月 | 40 | 1,109 | 3.5 | — | 12.2 |
| 2021年6月 | 55 | 1,286 | 4.5 | — | 10.3 |
| 2022年6月 | 110 | 1,392 | 8.2 | — | 5.8 |
| 2023年6月 | 228 | 1,642 | 15.0 | — | 6.3 |
| 2024年6月 | 71 | 1,643 | 4.5 | 8.3 | 31.6 |
| 2025年6月 | 43 | 1,630 | 2.6 | 12.4 | 16.1 |
| 2026年6月 | 35 | — | — | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
10名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/6期の役員報酬は総額109百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 杉山卓繁 | 取締役会長 | 76 | 193,500 |
| 杉山昌樹 | 代表取締役社長 社長執行役員 全社統括 | 66 | 185,926 |
| 加藤功 | 取締役 常務執行役員 販売・企画・制作部門統括 | 62 | 10,435 |
| 今尾義忠 | 取締役 執行役員 生産・製造統括 海外事業本部長 | 61 | 9,689 |
| 天野利通 | 取締役 執行役員 管理部門統括 管理本部長 | 64 | 3,989 |
| 友添雅直 | 取締役 | 72 | — |
| 山田雄一郎 | 取締役 | 44 | — |
| 箭原良彦 | 取締役 常勤監査等委員 | 67 | 21,978 |
| 柴田和範 | 取締役 監査等委員 | 70 | 10,339 |
| 村瀬桃子 | 取締役 監査等委員 | 60 | — |
役員報酬の内訳2025/6期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 退職慰労百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 10 | 77 | 1 | 6 | 84 | 8 |
| その他役員 | 4 | 13 | 0 | — | 13 | 3 |
| 社外取締役 | 2 | 7 | — | — | 7 | 4 |
| 取締役(社内) | 2 | 5 | — | — | 5 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/6期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,902字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,120字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク4,558字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,475字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第77期(2025/07/01-2026/06/30)2026-02-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第76期(2024/07/01-2025/06/30)2025-09-25
- 半期報告書半期報告書-第76期(2024/07/01-2025/06/30)2025-02-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第75期(2023/07/01-2024/06/30)2024-09-25
- 四半期報告書四半期報告書-第75期第3四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-14
- 四半期報告書四半期報告書-第75期第2四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第75期第1四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第74期(2022/07/01-2023/06/30)2023-09-29
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