概要
ハビックスは、岐阜県岐阜市に本社を置く不織布および紙の製造・加工・販売会社である。1950年に味噌・たまり醸造業として創業後、1952年に製紙業へ転換し、現在はエアレイド製法によるパルプ不織布とサーマルボンド製法による化合繊不織布、および衛生用紙を主力製品とする。2026年3月期の売上高は121億円、従業員数は205名。東京証券取引所スタンダード市場に上場する。
不織布と紙の二本柱で構成する事業セグメント
ハビックスの事業は不織布関連事業と紙関連事業の二つに区分される。不織布関連事業では、フレッシュパルプを原料とするパルプ不織布(エアレイド製法)と化学繊維を原料とする化合繊不織布(サーマルボンド製法)を生産し、中間素材としてクッキングペーパー、おしぼり、紙おむつやペットシーツの表面材などに供給している。紙関連事業ではフレッシュパルプを原料とした衛生用紙を製造し、紙おむつの吸収体包合紙やテーブルナプキン等に使用される。2026年3月期のセグメント売上高は、不織布関連事業が67億円、紙関連事業が53億円であった。
衛生材料市場と外食産業市場に依存する収益構造
同社の製品は主に衛生材料市場と外食産業市場に向けて販売されている。衛生材料市場では、高齢化による大人用紙おむつの需要拡大が続く一方、少子化の影響でベビー用紙おむつは低価格素材への切り替えが進み、販売に影響を受けている。外食産業市場ではインバウンド消費が増加しているが、人手不足や円安による原材料高騰を背景に、安価な中国製製品への代替が進行しており、拡販や価格改定が難しい状況にある。2026年3月期の売上高は121億円(前期比9.0%減)、営業利益は4.3億円(同40.2%減)と減収減益となった。
素材メーカーから衛生用品メーカーへの転換戦略
ハビックスは2023年度から2030年度までの「長期経営ビジョン2030」を策定し、素材事業の延長線上ではない高付加価値事業への転換を掲げる。具体的には、衛生用品に採用される三つの素材(パルプ不織布、化合繊不織布、衛生用紙)を活かした加工事業を強化し、素材メーカーから「衛生用品メーカー」へ進化する方針である。自社ブランド「Kireine(キレイネ)」の拡大やOEM生産により実現を目指し、2027年4月からはユニ・チャームプロダクツ株式会社とのペットケア商品OEM事業を開始予定である。
業界の中での役割は衛生・日用品向け不織布・紙の中間素材サプライヤー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2025/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 不織布関連事業 | 78億円 | 58.2% | 13億円 | 16.7% |
| 紙関連事業 | 56億円 | 41.8% | 5億円 | 8.9% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01家庭用・衛生用品主力
クッキングペーパー、おしぼり、紙おむつ表面材、ペットシーツなどに使用される不織布・紙を製造。中間素材として加工メーカーに供給する。
- パルプ不織布
- フレッシュパルプを主原料とし、エアレイド製法で製造される不織布。クッキングペーパー、おしぼり、ドリップ吸収シートなどに使用。
- 化合繊不織布
- 化学繊維をサーマルボンド製法で製造する不織布。紙おむつやペットシーツの表面材に使用。
- 衛生用紙
- フレッシュパルプを主原料とした衛生用紙。紙おむつ・ペットシーツの吸収体の包合紙、おしぼり、テーブルナプキンなどに使用。
製品と技術
エアレイド製法によるパルプ不織布の特徴と用途
パルプ不織布は、フレッシュパルプを主原料とし、空気流によって繊維を積層し接着剤で結合させるエアレイド製法で製造される。この不織布は主にクッキングペーパー、おしぼり、肉や魚のドリップ吸収シートなどに使用される。ハビックスは中間素材として販売するほか、自社の加工ラインでクッキングペーパーに加工して製品化している。フレッシュパルプを使用するため吸水性や清潔感が求められる用途に適しており、外食産業や食品加工分野での需要が中心である。
サーマルボンド製法の化合繊不織布とその市場
化合繊不織布は、熱で溶融する化学繊維を原料とし、熱接着により結合させるサーマルボンド製法で生産される。主に紙おむつやペットシーツの表面材として使用され、中間素材として販売されている。ハビックスは1986年に伊自良工場でこの製法による生産を開始し、その後本巣工場で増産体制を整えた。衛生材料市場向けが主体で、特に少子化の影響を受けるベビー用紙おむつと高齢化で需要が堅調な大人用紙おむつの双方に供給している。
フレッシュパルプ由来の衛生用紙と加工事業の強化
紙関連事業で生産する衛生用紙は、フレッシュパルプを主原料とし、主に紙おむつやペットシーツの吸収体を包む包合紙、おしぼり、テーブルナプキンなどに使用される。2020年7月には海津工場で不織布マスクの加工を開始した。ハビックスは素材供給にとどまらず、加工事業の強化を通じて自社ブランド「Kireine」の展開やOEM生産を推進している。2027年4月からはユニ・チャームプロダクツ株式会社とのペットケア商品OEM事業を開始する計画であり、衛生用品メーカーへの進化を目指している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
同業の企業
パルプ・紙の時価総額近傍。太字がハビックス
時価総額で並べると、掲載9社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3955イムラ | 91億円 | 8.9倍 |
| 2 | 3892岡山製紙 | 88億円 | 9.0倍 |
| 3 | 3948光ビジネスフォーム | 69億円 | 17.4倍 |
| 4 | 3944古林紙工 | 58億円 | 12.5倍 |
| 5 | 3896阿波製紙 | 41億円 | 5.4倍 |
| 6 | 3895ハビックス | 39億円 | 6.8倍 |
| 7 | 3945スーパーバッグ | 37億円 | 4.0倍 |
| 8 | 3958笹徳印刷 | 34億円 | 15.5倍 |
| 9 | 3953大村紙業 | 28億円 | 7.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 35件
味噌・たまり醸造業から製紙業へ転換した創業期
1950年12月、岐阜県関市にて「株式会社大黒屋」として味噌およびたまりの醸造業を創業した。1952年10月には「福村製紙株式会社」に改称し、本社を岐阜市加納に移転。同時に古紙を使用したトイレ紙「黒ちり紙」の製造を開始した。1955年4月には漂白済みの「白ちり紙」へ転換し、一部トイレットペーパーの製造にも着手した。この時期に、創業時の食品事業から紙事業へと事業の軸を大きく移した。
衛生用品向け素材へ多角化した1970年代から1980年代
1970年6月にナプキン原紙の製造を開始したのを皮切りに、1973年8月にはトイレットペーパー製造を中止し紙オシボリ原紙へ転換。1978年11月には穂積工場を新設し、ポケットティッシュ原紙の製造を開始した。1981年10月には茜部工場でボックスティッシュの加工を開始し、1982年4月には紙おむつ吸収体用途の衛生用紙の製造に参入。1986年10月には伊自良工場を新設し、サーマルボンド製法による化合繊不織布の製造を開始し、不織布分野へ本格的に進出した。
社名変更と不織布事業の拡充を進めた1990年代
1992年3月に穂積工場で月産1,500トン体制を確立。1993年3月には商号を「ハビックス株式会社」に変更した。1994年7月に不織布販売会社「ジェイソフト株式会社」を設立。同年8月には伊自良工場でパルプ不織布の製造およびクッキングペーパーの加工を開始し、不織布の品揃えを拡大した。1995年3月には岐阜工場(旧本社工場)を閉鎖し、生産拠点の再編を進めた。同年6月にボックスティッシュ加工を中止し、衛生用紙と不織布に事業を集中させる方向へ舵を切った。
上場と生産能力増強を実現した2000年代
2000年1月に本社を現在の岐阜市福光東へ移転。2004年11月にISO9001認証を取得し、2005年2月にジャスダック証券取引所へ株式を上場した。2005年11月にはISO14001認証も取得。2007年6月には海津工場を新設し、衛生用紙の製造能力を増強した。2008年9月にジェイソフト株式会社を完全子会社化した。2010年4月の取引所統合に伴い大阪証券取引所JASDAQに上場し、2013年7月の東京・大阪統合により東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場した。
海外展開と新型コロナ対応を経た近年の動き
2012年8月にタイ王国に「HAVIX TRADING(Thailand) Co., Ltd.」を設立し海外進出を図った。同年12月には本巣工場を新設し化合繊不織布の生産を開始。2015年9月に森林認証を取得し、同年12月には本巣工場を増設した。2019年12月に海津工場を増設し衛生用紙の増産体制を整えた。2020年7月には海津工場で不織布マスクの加工を開始。2022年4月の市場区分見直しに伴い東京証券取引所スタンダード市場へ移行。2024年4月にジェイソフト株式会社を吸収合併し、2025年3月にはタイ子会社を閉鎖した。
年表35件を開く
1950年代
- 1950年12月創業岐阜県関市で「株式会社大黒屋(味噌、たまり醸造業)」を設立。
- 1952年10月「福村製紙株式会社」に改称し、本社を岐阜市加納に移転。「黒ちり紙(古紙を使用したトイレ紙)」の製造を開始。
- 1955年4月「白ちり紙(漂白済みのトイレ紙)」の製造に転換、一部トイレットペーパーの製造に着手。
1970年代
- 1970年6月「ナプキン原紙」の製造を開始。
- 1973年8月「トイレットペーパー」の製造を中止。「紙オシボリ原紙」の製造を開始。
- 1978年11月穂積工場を新設し、「ポケットティッシュ原紙」の製造を開始。
1980年代
- 1981年10月茜部工場を新設し、「ボックスティッシュ」の加工を開始。
- 1982年4月「衛生用紙(紙オムツ吸収体用途)」の製造を開始。
- 1984年12月東京営業所を設置。
- 1986年10月伊自良工場を新設し、サーマルボンド製法による「化合繊不織布」の製造を開始。
- 1987年9月伊自良工場を増設し、「ボックスティッシュ」の加工を開始。
- 1987年11月本社を伊自良工場に移転。茜部工場を閉鎖。穂積工場を増築して、増産体制を整備。
1990年代
- 1992年3月穂積工場の月産1,500トン体制を確立。
- 1993年3月「ハビックス株式会社」に改称。
- 1994年7月創業不織布販売会社「ジェイソフト株式会社」を設立。東京営業所を統合。
- 1994年8月伊自良工場にて、「パルプ不織布」の製造、「クッキングペーパー」の加工を開始。
- 1995年3月岐阜工場(旧本社工場)を閉鎖。
- 1995年6月「ボックスティッシュ」の加工を中止。
2000年代
- 2000年1月本社を岐阜市福光東に移転。
- 2004年11月ISO9001認証取得。
- 2005年2月上場ジャスダック証券取引所に株式を上場。
- 2005年11月ISO14001認証取得。
- 2007年6月海津工場を新設し、「衛生用紙」の製造を開始。
- 2008年9月M&A「ジェイソフト株式会社」を完全子会社化。
2010年代
- 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに株式を上場。
- 2012年8月創業タイ王国に、「HAVIX TRADING(Thailand) Co., Ltd.」を設立。
- 2012年12月本巣工場を新設し、「化合繊不織布」の製造を開始。
- 2013年7月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
- 2015年9月森林認証取得。
- 2015年12月本巣工場を増設し、「化合繊不織布」の増産体制を整備。
- 2019年12月海津工場を増設し、「衛生用紙」の増産体制を整備。
2020年代
- 2020年7月海津工場にて、「不織布マスク」の加工を開始。
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、スタンダード市場へ移行。
- 2024年4月M&A「ジェイソフト株式会社」を吸収合併。東京事務所を設置。
- 2025年3月「HAVIX TRADING(Thailand) Co., Ltd.」を閉鎖。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
加工事業強化によるメーカー進化
素材メーカーから衛生用品メーカーへ進化するため、自社ブランド「Kireine」の拡大とOEM生産を強化。ユニ・チャームプロダクツとのペットケアOEM事業を2027年4月に開始し、他社とのアライアンスも追求する。
- 02
組織・人材の活性化と社風改革
将来を見据えた組織体制の整備と人材育成を強化。お客様との共同開発・物流・事業を通じた総合的カスタマーサービスの向上を図る。コーポレートメッセージの浸透や工場見学会等で社風改革を推進。
- 03
サステナビリティ経営の推進
カーボンニュートラルへの貢献として、原材料のバイオマス化、再生可能エネルギーの導入拡大、使用済み紙パンツから再生パルプを配合した原紙生産の拡大に取り組む。BCP強化と同業他社との相互支援体制構築により供給体制の持続可能性を高める。
- 04
自動化・省人化による生産環境改善
24時間交替勤務の生産環境を改善するため、生産機械設備の積極導入による自動化、省人化、効率化を図る。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で205人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は594万円で、9期前と比べて+9.8%。平均年齢は40.4歳、平均勤続年数は11.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 207 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 206 | — |
| 2019年3月 | 540 | 37.8 | 9.9 | 205 | — |
| 2020年3月 | 548 | 37.4 | 9.5 | 217 | — |
| 2021年3月 | 519 | 37.6 | 9.7 | 227 | — |
| 2022年3月 | 504 | 37.6 | 10.0 | 231 | — |
| 2023年3月 | 516 | 38.8 | 11.0 | 207 | — |
| 2024年3月 | 569 | 39.5 | 11.4 | 204 | — |
| 2025年3月 | 592 | 40.3 | 11.1 | 208 | 337 |
| 2026年3月 | 594 | 40.4 | 11.2 | 205 | 195 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 0 / 海外 1) を有報から抽出しています。
- 海外HAVIX TRADING(Thailand)Co.,Ltd. (注)2、3タイ バンコク議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は121億円、営業利益は4億円。前期と比べると減収減益で、売上が-9.7%、利益が-42.9%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 134億円 | 121億円 |
| 営業利益 | 5億円 | 4億円 |
| 純利益 | 4億円 | 5億円 |
| 1株あたり配当 | ¥16 | ¥16 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は30億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−9.1%、営業利益は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 33 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 33 | 1 | 3.0 | 1 |
| 2024年2Q | 32 | 2 | 6.3 | 2 |
| 2024年3Q | 36 | 3 | 8.3 | 2 |
| 2024年4Q | 31 | — | — | 2 |
| 2025年2Q | 67 | 3 | 4.5 | 3 |
| 2025年4Q | 67 | 4 | 6.0 | 4 |
| 2026年2Q | 61 | 2 | 3.3 | 3 |
| 2026年4Q | 60 | 2 | 3.3 | 2 |
| 2027年1Q | 30 | 1 | 3.3 | 0 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は87億円から121億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は3.3%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。 | |||||
| 2013年3月 | 87 | — | 6 | — | 3 |
| 2014年3月 | 104 | — | 5 | — | 4 |
| 2015年3月 | 109 | — | 5 | — | 3 |
| 2016年3月 | 119 | — | 6 | — | 5 |
| 2017年3月 | 126 | — | 15 | — | 10 |
| 2018年3月 | 129 | — | 12 | — | 8 |
| 2019年3月 | 128 | — | 7 | — | 5 |
| 2020年3月 | 129 | — | 10 | — | 6 |
| 2021年3月 | 106 | — | 8 | — | 6 |
| 2022年3月 | 109 | — | 0 | — | −24 |
| 2023年3月 | 121 | — | 0 | — | 1 |
| 「ジェイソフト株式会社」を吸収合併。東京事務所を設置。 | |||||
| 2024年3月 | 132 | — | 9 | — | 7 |
| 2025年3月 | 134 | 7 | 8 | 5.2 | 7 |
| 2026年3月 | 121 | 4 | 5 | 3.3 | 5 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高121億円のうち、営業利益として残るのは4億円で3.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の4.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.5%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.0%98億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.7%19億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.3%4億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが25億円、投資CFが−22億円で、差し引きのフリーCFは3億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は25億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 9 | −8 | 10 | 1 | 16 |
| 2014年3月 | 1 | −6 | −7 | −5 | 5 |
| 2015年3月 | 9 | −5 | 14 | 4 | 22 |
| 2016年3月 | 6 | −18 | −4 | −12 | 6 |
| 2017年3月 | 18 | −9 | 1 | 9 | 15 |
| 2018年3月 | 14 | −8 | −6 | 6 | 15 |
| 2019年3月 | 7 | −5 | 7 | 2 | 24 |
| 2020年3月 | 16 | −21 | 2 | −5 | 21 |
| 2021年3月 | 13 | −13 | −8 | 0 | 13 |
| 2022年3月 | 1 | 1 | −7 | 2 | 8 |
| 2023年3月 | 4 | −1 | −1 | 3 | 10 |
| 2024年3月 | 16 | 0 | −7 | 16 | 19 |
| 2025年3月 | 1 | −5 | −7 | −4 | 8 |
| 2026年3月 | 25 | −22 | 15 | 3 | 25 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は138億円。このうち返さなくてよい自己資本が77億円で、自己資本比率は56.0%(業種中央値55.2%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 105 | 50 | 55 | 47.7 |
| 2014年3月 | 96 | 53 | 43 | 55.2 |
| 2015年3月 | 123 | 55 | 68 | 45.0 |
| 2016年3月 | 119 | 59 | 60 | 49.3 |
| 2017年3月 | 133 | 69 | 64 | 51.5 |
| 2018年3月 | 137 | 76 | 61 | 55.0 |
| 2019年3月 | 152 | 79 | 73 | 52.2 |
| 2020年3月 | 155 | 84 | 71 | 53.9 |
| 2021年3月 | 145 | 89 | 56 | 61.1 |
| 2022年3月 | 118 | 61 | 57 | 52.0 |
| 2023年3月 | 126 | 61 | 65 | 48.5 |
| 2024年3月 | 131 | 67 | 64 | 51.4 |
| 2025年3月 | 123 | 73 | 50 | 59.0 |
| 2026年3月 | 138 | 77 | 61 | 56.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
パルプ・紙 24社との比較
同じパルプ・紙の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで24社中7位あたり、逆に低いのは売上成長率で24社中23位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥474で、1年前と比べて+13.6%。過去52週の値幅のなかでは50%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 6.8倍 |
| PER (会社予想) | 10.6倍 |
| PBR | 0.51倍 |
| 配当利回り | 3.38% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月17日に前日比-11.6%の503円と急落しましたが、1ヶ月では+24.5%と上昇基調です。8月13日に489円へ急伸した後、8月14日には569円まで上昇しましたが、その後反落しています。25日移動平均線(419.28円)を約20%上回っており、25日線より高い水準にあります。RSIは70.34とやや過熱感があります。出来高は1,084,100株と高水準です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)。
PER 5.8倍は業界平均13.8倍を大幅に下回り極めて割安。PBR 0.43倍も業界平均0.67倍を下回り解散価値割れ水準。配当利回り3.96%は業界平均2.51%を上回り高水準。ROE 7.3%は業界平均並み。ただし直近の売上・利益は減少傾向にあり、収益面での先行き不透明感が割安の背景にある。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 6.8倍 | 13.4倍 |
| PER (予想) | 10.6倍 | — |
| PBR | 0.51倍 | 0.67倍 |
| ROE | 7.3% | 5.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
紙需要減少という構造的な逆風下で、特殊紙への特化でしのぐ企業。強気派はニッチ戦略とコスト削減で利益率改善が進むと期待。弱気派は需要減と原料高で業績が低迷すると見る。
- 特殊紙の需要安定
一部特殊用途で需要が底堅く、価格競争が緩やか。
- 財務改善の可能性
2026/3期の営業利益率3.31%と改善傾向。
- 資産価値の割安感
PBR0.43倍と解散価値割れの水準。
- 高配当利回り3.96%の株主還元継続影響弱
配当利回り約4%、安定配当が下支え
- PER5.78倍と割安、バリュー投資対象現在影響弱
PER5.78倍は市場平均比低く、割安感
- 固定費削減で利益率底打ち2026年3月期影響中
営業利益率3.31%、前期5.22%から低下も縮小
- PBR0.43倍の純資産割れ、安全性高い現在影響弱
PBR0.43倍は解散価値割れ、財務健全性
- 需要構造の縮小
紙全般の需要減少は長期トレンド。
- 原材料高の影響
パルプ価格上昇が収益を圧迫しやすい。
- 低成長・低収益
営業利益率3%台、利益成長も鈍い。
- 減収減益トレンド継続継続影響強
売上高132→121億円、営業利益7→4億円と減少
- 時価総額33億円の超小型株、流動性リスク継続影響弱
出来高が極めて少なく、売買困難
- 過去の赤字実績、再発懸念不定影響中
FY2024/3期以前に赤字計上、業績悪化のリスク
- パルプ・紙業界の需要低迷継続影響中
業界全体の需要減少で競争激化
- 特殊紙販売数量
- ニッチ戦略の需要動向を測る。
- パルプ市況
- 原材料コストが収益に直結。
- 営業利益率
- コスト管理の成果を確認。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり16円で、前期から−11.1%。いまの株価に対する利回りは3.38%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 18 | — | 13.4 |
| 2018年3月 | 15 | −16.7 | 14.2 |
| 2019年3月 | 16 | 6.7 | 26.7 |
| 2020年3月 | 18 | 12.5 | 25.0 |
| 2021年3月 | 13 | −27.8 | 20.6 |
| 2022年3月 | 12 | −7.7 | — |
| 2023年3月 | 12 | 0.0 | 983.6 |
| 2024年3月 | 16 | 33.3 | 18.9 |
| 2025年3月 | 18 | 12.5 | 21.5 |
| 2026年3月 | 16 | −11.1 | 22.9 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥16
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ2,870人。区分でいちばん多いのは個人・その他で73.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が23.5%を占め、残る76.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 67.0 | 69.9 | 72.3 | 72.0 | 71.9 | 73.9 |
| 金融機関 | 18.0 | 16.1 | 15.0 | 13.8 | 14.5 | 14.2 |
| 事業法人 | 10.7 | 9.2 | 8.7 | 9.9 | 10.4 | 9.3 |
| 自己株式 | 3.8 | 5.8 | 5.3 | 4.8 | 4.5 | 4.2 |
| 証券会社 | 2.3 | 2.9 | 2.5 | 2.5 | 1.5 | 1.6 |
| 外国法人 | 1.8 | 1.7 | 1.5 | 1.7 | 1.6 | 1.0 |
| 外国人個人 | 0.2 | 0.2 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 酒井正吾 | 7.85 |
| 02 | 福村大介 | 5.41 |
| 03 | 株式会社十六銀行 | 4.71 |
| 04 | 岐阜信用金庫 | 4.60 |
| 05 | 福村善光 | 4.18 |
| 06 | 丸紅株式会社 | 4.16 |
| 07 | 株式会社大垣共立銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 3.67 |
| 08 | ハビックス従業員持株会 | 2.47 |
| 09 | ヤマニ洋紙工業株式会社 | 2.07 |
| 10 | 福村洋介 | 1.66 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+56%、1株純資産は14期で+54%。直近期のROEは7.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 45 | 639 | 7.2 | 10.4 | 21.4 |
| 2014年3月 | 51 | 681 | 7.7 | 8.2 | 20.0 |
| 2015年3月 | 36 | 710 | 5.2 | 11.7 | 35.2 |
| 2016年3月 | 58 | 754 | 8.0 | 8.8 | 17.8 |
| 2017年3月 | 134 | 879 | 16.4 | 10.1 | 13.4 |
| 2018年3月 | 107 | 968 | 11.6 | 9.5 | 14.2 |
| 2019年3月 | 61 | 1,015 | 6.1 | 12.0 | 26.7 |
| 2020年3月 | 72 | 1,066 | 7.0 | 9.7 | 25.0 |
| 2021年3月 | 72 | 1,126 | 6.5 | 8.1 | 20.6 |
| 2022年3月 | −312 | 798 | −32.7 | — | — |
| 2023年3月 | 7 | 790 | 0.9 | 51.0 | 983.6 |
| 2024年3月 | 87 | 865 | 10.5 | 7.5 | 18.9 |
| 2025年3月 | 86 | 931 | 9.6 | 5.4 | 21.5 |
| 2026年3月 | 70 | 984 | 7.3 | 6.1 | 22.9 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
7名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額148百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 吉村和彦 | 代表取締役会長 | 74 | 119,397 |
| 福村大介 | 代表取締役社長 | 55 | 442,989 |
| 伊神清隆 | 常務取締役 | 66 | 47,593 |
| 広瀬隆一 | 取締役 監査等委員 | 68 | 11,300 |
| 一川明弘 | 取締役 監査等委員 | 68 | — |
| 堀雅博 | — | 49 | — |
| 野村英夫 | 取締役 | 55 | 5,340 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 90 | 28 | 12 | 12 | 130 | 43 |
| 取締役(社内) | 1 | 12 | — | — | — | 12 | 12 |
| 社外取締役 | 2 | 6 | — | — | — | 6 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容701字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,017字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,422字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,422字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
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- 半期報告書半期報告書-第76期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第75期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-18
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- 四半期報告書四半期報告書-第74期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第74期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第74期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第73期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第73期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第73期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第73期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
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