概要
信越化学工業は、東京都千代田区に本社を置く総合化学メーカーである。創業以来、塩化ビニル樹脂と半導体シリコンウエハーを両輪に事業を拡大し、現在は電子材料、生活環境基盤材料、機能材料、加工・商事・技術サービスの4セグメントで世界展開する。2025年3月期の売上高は2兆5612億円、営業利益率は28.97%と高収益を誇る。1949年5月に東京証券取引所に上場し、連結従業員数は2万7342人(2026年3月期)である。
四つの事業セグメントが支える収益構造
信越化学は、電子材料、生活環境基盤材料、機能材料、加工・商事・技術サービスの4セグメントで構成される。電子材料事業は半導体シリコン、フォトレジスト、マスクブランクス、希土類磁石などを手掛け、2026年3月期の売上高は1兆157億65百万円、営業利益3445億37百万円と最大の収益源である。生活環境基盤材料は塩化ビニル樹脂、か性ソーダ、メタノールなどを一貫生産し、売上高9813億70百万円、営業利益1648億90百万円。機能材料はシリコーン、セルロース誘導体、金属珪素など多様な製品群で売上高4408億47百万円、営業利益1009億55百万円。加工・商事・技術サービスはグループ製品の加工販売やエンジニアリングを担い、売上高1359億85百万円、営業利益273億38百万円である。各セグメントとも高い利益率を維持し、特に電子材料の営業利益率は33.6%に達する。
134社の子会社で構成されるグローバルネットワーク
信越化学グループは、2026年3月31日現在、連結子会社134社、関連会社11社を擁する。国内では直江津工場(上越市)、磯部工場(安中市)、鹿島工場(神栖市)、武生工場(越前市)など主要生産拠点を持ち、群馬県伊勢崎市には2026年1月に新設した伊勢崎工場が加わる。海外では米国にシンエツハンドウタイアメリカ、シンテックINC.、欧州にシンエツPVC B.V.、シンエツインターナショナルヨーロッパB.V.、東南アジアに台湾信越半導体、SEHマレーシア、シンエツシリコーンズタイランドなど31の国と地域に拠点を展開する。2024年11月には三益半導体工業を完全子会社化し、半導体シリコン加工の能力を強化した。グループ全体で原料調達から製品販売までのバリューチェーンを垂直統合している。
高い自己資本比率と積極的な株主還元
信越化学の財務体質は極めて強固である。2026年3月期末の総資産は5兆6619億円、自己資本比率は78.7%と高い水準を維持する。一方、前期比で3.9ポイント低下したのは、自己株式取得5000億6百万円と配当金支払い2031億62百万円によるものである。2026年3月期の年間配当は1株当たり106円(前期同額)、配当性向41.9%、純資産配当率(DOE)4.4%と株主還元を積極化している。投下資本利益率(ROIC)は14.6%、自己資本利益率(ROE)は10.4%と、高収益を背景に資本効率も良好である。長期借入金を一部活用したものの、ネットキャッシュの水準は5620億89百万円と潤沢であり、設備投資やM&Aへの余力を残している。
業界の中での役割は電子材料・生活基盤材料・機能材料を供給する世界有数の総合化学メーカー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 電子材料事業 | 1.0兆円 | 39.5% | 3,445億円 | 33.9% |
| 生活環境基盤材料事業 | 9,814億円 | 38.1% | 1,649億円 | 16.8% |
| 機能材料事業 | 4,408億円 | 17.1% | 1,010億円 | 22.9% |
| 加工・商事・技術サービス 事業 | 1,360億円 | 5.3% | 273億円 | 20.1% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01電子材料主力
半導体向け材料を中核に展開。シリコンウェーハで世界シェア首位、フォトレジスト・マスクブランクスでも高い競争力。希土類磁石や合成石英製品も手掛ける。
- 半導体シリコン世界シェア首位
- シリコンウェーハのトップメーカー。ロジック・メモリ向け研磨・エピタキシャルウェーハを供給。
- フォトレジスト世界シェア上位
- 半導体リソグラフィ用感光性材料。ArF液浸・EUV用など最先端プロセスに対応。
- マスクブランクス
- フォトマスクの基材。EUV用ブランクスを含め高品質品を提供。
- 希土類磁石
- ネオジム磁石など高性能磁石。モーター・発電機向け。
- 合成石英製品
- 高純度合成石英ガラス。半導体製造装置用部品や光ファイバー用途。
- 半導体用封止材
- エポキシ系封止材。ICやLEDのパッケージ保護に使用。
- LED用パッケージ材料
- LED素子の実装基板や封止材料。高放熱・高信頼性を実現。
02生活環境基盤材料主力
塩化ビニル樹脂(PVC)の世界有数のメーカー。か性ソーダ、メタノール、クロロメタン、ポバールなどの基礎化学品を一貫生産し、建材・自動車・包装など幅広い産業に供給。
- 塩化ビニル樹脂
- パイプ、建材、電線被覆などに使用される汎用樹脂。塩ビモノマーから一貫生産。
- か性ソーダ
- 水酸化ナトリウム。紙パルプ、アルミ精錬、化学工業で使用。
- メタノール
- 基礎化学品。ホルムアルデヒド、酢酸、燃料等の原料。
- クロロメタン
- シリコーンやフッ素樹脂の原料となる一塩化メタン等。
- ポバール
- ポリビニルアルコール。水溶性フィルム、接着剤、繊維加工剤に使用。
03機能材料準主力
シリコーン、セルロース誘導体、金属珪素、合成性フェロモンなどを提供。シリコーンは自動車・建築・エレクトロニクス向けに幅広いグレードを展開。セルロース誘導体は化粧品・医薬品・食品添加物用途。ペリクルは半導体露光用部材。
- シリコーン
- オイル、ゴム、樹脂など多様な形態。耐熱・耐寒・絶縁性に優れ、自動車・建築・医療・化粧品に使用。
- セルロース誘導体
- メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなど。医薬品の賦形剤、食品増粘剤、建築材料用。
- 金属珪素
- 高純度金属珪素。アルミ合金・シリコーン・半導体の原料。
- ペリクル
- 半導体フォトマスクを保護する薄膜。異物の付着を防ぎ歩留まり向上。
- 合成性フェロモン
- 害虫防除用フェロモン剤。環境負荷の低い農業に貢献。
- 液状フッ素エラストマー
- 耐薬品性・耐熱性に優れたフッ素ゴム。半導体製造装置のシール材など。
04加工・商事・技術サービス副次
樹脂加工製品(信越ポリマー)、プラントエンジニアリング、商品の輸出入、エンジニアリングサービスを手掛ける。グループ製品の販売・流通や技術サービスを担い、多角化を補完。
- 樹脂加工製品
- 信越ポリマーが製造する半導体・液晶搬送容器、建材用樹脂部品、医療用チューブなど。
- 技術・プラント輸出
- 化学プラントの設計・建設・技術輸出。塩ビやシリコーンのプラント実績。
製品と技術
半導体シリコンウエハー:世界シェア首位の基盤製品
信越化学の半導体シリコンウエハーは、ロジック・メモリ向けの研磨ウエハーとエピタキシャルウエハーを主力とする。世界シェアはトップクラスであり、最先端の5nm・3nmプロセスにも対応可能な高平坦度・高品質なウエハーを供給する。製造は信越半導体株式会社を中心に、米国(シンエツハンドウタイアメリカ)、英国(シンエツハンドウタイヨーロッパ)、台湾(台湾信越半導体)、マレーシア(S.E.H.マレーシア)などグローバルな生産体制を敷く。2024年には三益半導体工業を子会社化し、加工工程の内製化を進めた。シリコンウエハーは半導体製造の基盤材料であり、AIやデータセンター向け需要の拡大に伴い、さらなる需要増が見込まれている。
塩化ビニル樹脂:エチレン法一貫生産による競争力
塩化ビニル樹脂(PVC)は、信越化学の生活環境基盤材料事業の主力製品である。パイプ、建材、電線被覆、包装材など幅広い用途に使用される。同社はエチレン法による一貫生産体制を確立し、鹿島工場(茨城県)での大規模生産に加え、米国シンテックINC.、オランダシンエツPVC B.V.、ポルトガルCIRESなど海外拠点でも生産を行う。2020年には米国でエチレンの製造を開始し、原料の安定調達とコスト競争力を強化した。世界のPVC需要はインフラ整備や自動車向けなどを背景に堅調だが、2026年3月期は北米の需要弱含みやアジア市場の価格低迷の影響で、同事業の売上高は前期比5.8%減の9813億円となった。
フォトレジストとマスクブランクス:最先端半導体リソグラフィを支える
フォトレジストは半導体のリソグラフィ工程で使用される感光性材料であり、信越化学はArF液浸用やEUV用の最先端レジストを提供する。1992年に直江津工場で製造を開始し、現在では微細化が進むロジックやメモリの量産プロセスに不可欠な材料となっている。マスクブランクスはフォトマスクの基材であり、EUV用ブランクスは高反射率と低欠陥が要求される難易度の高い製品である。2005年から直江津工場で生産を始め、半導体露光装置の性能向上に寄与する。これらの製品は電子材料事業に属し、2026年3月期の同事業売上高は1兆157億円とグループ最大である。
シリコーンとセルロース誘導体:幅広い産業に浸透する機能材料
シリコーン事業では、オイル、ゴム、樹脂など多様な形態の製品を展開する。耐熱・耐寒・絶縁性に優れ、自動車、建築、医療、化粧品などに使用される。生産拠点はタイ(シンエツシリコーンズタイランド)が最大であり、米国、中国、韓国、台湾にも子会社を持つ。セルロース誘導体は、メチルセルロースやヒドロキシプロピルメチルセルロースなどで、医薬品の賦形剤、食品の増粘剤、建築材料の添加剤として使われる。2003年にドイツのクラリアント タイローズを買収し、欧州での生産基盤を獲得した。両製品とも差別化された機能性が強みで、2026年3月期の機能材料事業の営業利益は前期比0.9%増の1009億円と堅調に推移した。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
化学のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 世界シェア首位半導体シリコン世界シェア約30%で首位電子材料
- 世界シェア上位フォトレジスト世界トップクラスのシェア電子材料
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
化学業界で世界有数の高収益、塩ビで世界シェア首位
当社は塩化ビニル樹脂とシリコーンで世界トップクラスのシェアを誇る化学メーカーである。提供データでは売上高約2.5兆円、営業利益率は約25%と高収益を実現しており、同業他社のクラレや東洋紡と比較しても圧倒的な収益性を持つ。強みは原材料の一貫生産によるコスト競争力と、半導体向けシリコンウエハーなど高機能品の展開。しかし、主力である塩ビは市況変動の影響を受けやすく、また中国メーカーの台頭による競争激化が課題。
強み
- 塩化ビニル樹脂の生産能力は世界首位。一貫生産によるコスト競争力が高く、安定供給を実現。
- シリコーン事業は世界トップクラスのシェア。自動車や電子材料向けで高い技術力を持つ。
- シリコンウエハーで世界シェア約3割。最先端の需要に対応し、安定した収益源となっている。
- 世界中に生産・販売拠点を有し、顧客ニーズに即応。海外売上比率が高く、リスク分散に寄与。
課題
- 塩化ビニールは景気影響が大きく、販売価格が変動しやすい。市況悪化時は収益が圧迫される。
- 中国メーカーの増産により価格競争が激化。コスト削減や高付加価値化が必須。
- 塩ビとシリコンに収益が偏重。新規事業の育成やポートフォリオの多様化が成長の鍵。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
半導体材料の時価総額近傍。太字が信越化学工業
時価総額で並べると、掲載6社のなかで1番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4063信越化学工業 | 11.7兆円 | 23.3倍 |
| 2 | 7741HOYA | 8.3兆円 | 32.8倍 |
| 3 | 6971京セラ | 5.3兆円 | 34.2倍 |
| 4 | 2802味の素 | 5.1兆円 | 37.8倍 |
| 5 | 5016JX金属 | 3.4兆円 | 32.5倍 |
| 6 | 5713住友金属鉱山 | 2.9兆円 | 15.4倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体材料)に従っています。
会社の歴史
沿革 36件
1926年、信濃電気と日本窒素肥料の共同出資で発足
信越化学工業の起源は1926年9月、信濃電気株式会社と日本窒素肥料株式会社との共同出資により設立された信越窒素肥料株式会社にさかのぼる。翌1927年11月、新潟県中頸城郡(現上越市)に直江津工場を建設し、石灰窒素の製造を開始した。当時は農業用肥料が主力であり、化学メーカーとしての第一歩を踏み出した。1938年12月には群馬県安中市に磯部工場を建設し、金属マンガンの製造に進出。1940年3月、社名を信越化学工業株式会社に変更し、総合化学企業への転換を図った。戦時中の1945年5月には大同化学工業株式会社を吸収合併し、福井県武生市(現越前市)の工場を取得した。
1949年上場と1950年代の多角化開始
1949年5月、信越化学は東京証券取引所に株式を上場し、資本市場から資金調達の道を開いた。戦後復興期の1953年10月、磯部工場において珪素樹脂(シリコーン)の製造を開始。これは後の機能材料事業の礎となった。1957年3月には直江津工場でアセチレン法による塩化ビニルとか性ソーダの製造を開始し、生活環境基盤材料事業に参入。1959年4月には天然ガス塩素化製品の製造を加え、基礎化学品のラインナップを拡充した。1960年7月、磯部工場で半導体シリコンの製造を開始し、後の電子材料事業の核となる技術を獲得した。同年9月には信越ポリマー株式会社を設立し、樹脂加工分野にも進出した。
1960〜1970年代、新製品と海外拠点の拡充
1962年3月、直江津工場でセルロース誘導体(メトローズ)の製造を開始。1967年3月に信越半導体株式会社を設立し、半導体シリコン事業を本格化させた。同年4月には信越石油化学工業を吸収合併し、メタノール生産をグループ化。1968年12月に信越酢酸ビニル株式会社(現日本酢ビ・ポバール)を設立し、ポバール事業に参入した。1970年8月、鹿島工場を建設し、エチレン法による塩化ビニル樹脂の大規模生産を開始。1973年2月には武生工場で希土類磁石の製造を始めた。同年7月、米国にシンテックINC.を設立し、塩化ビニル事業の海外展開を開始。1976年4月には工務部門を分離し信越エンジニアリング株式会社を設立した。
1980〜1990年代、先端素材とグローバル生産体制
1979年3月、米国にシンエツハンドウタイアメリカを設立し、半導体シリコンの海外生産を開始。同年10月には合成石英製ICフォトマスク用基板の製造に着手した。1983年11月、光ファイバー用プリフォームの製造を開始。1984年5月には英国にシンエツハンドウタイヨーロッパを設立した。1992年4月、直江津工場でフォトレジストの製造を開始し、半導体材料の領域を拡大。1995年11月、台湾に台湾信越半導体股份有限公司を設立し、アジアでのシリコン加工拠点を確保した。1999年12月にはオランダのシンエツPVC B.V.がシェルとアクゾノーベルの塩化ビニル合弁事業を買収し、欧州での塩ビ事業を強化した。
2000年代、シリコーン・セルロースのグローバル買収
2000年10月、信越金属工業を吸収合併し、金属珪素の内製化を進めた。2001年2月、タイにアジアシリコーンズモノマーとシンエツシリコーンズタイランドを設立し、シリコーンの一貫生産体制を構築。2003年12月にはドイツのクラリアント タイローズGmbH & Co. KGを買収し、セルロース誘導体事業を欧州に拡大した。2005年7月、直江津工場でマスクブランクスの製造を開始し、EUVリソグラフィ対応の先端材料を投入。2013年5月にはシンエツシリコーンズタイランドがアジアシリコーンズモノマーを完全子会社化し、タイでのシリコーン事業を統合した。これらの動きにより、信越化学は電子材料と機能材料の両面でグローバルサプライヤーとしての地位を固めた。
2020年代、半導体材料への集中と新工場
2020年3月、米国シンテックINC.でエチレンの製造を開始し、塩ビ原料の垂直統合を強化。2024年11月には三益半導体工業株式会社を完全子会社化し、半導体シリコン加工の能力を拡充した。三益半導体は長野県に拠点を持ち、シリコンウエハーの検査・加工で高い技術を持つ。2026年1月、群馬県伊勢崎市に伊勢崎工場を新設。生産能力の増強と効率化を図る。これらの投資は、AIやデータセンター向け半導体需要の急増に対応するものである。一方で、中国からの過剰輸出が複数の市場で続くなど外部環境の変化もあり、2026年3月期の営業利益は前期比14.4%減の6352億円となったが、売上高は過去最高の2兆5740億円を記録した。
年表36件を開く
1920年代
- 1926年9月創業信濃電気株式会社と日本窒素肥料株式会社との共同出資により、信越窒素肥料株式会社として発足
- 1927年11月新潟県中頸城郡(現上越市)に直江津工場を建設、石灰窒素の製造開始
1930年代
- 1938年12月群馬県安中市に磯部工場を建設、金属マンガンの製造開始
1940年代
- 1940年3月商号変更社名を信越化学工業株式会社に変更
- 1945年5月M&A大同化学工業株式会社を吸収合併し、福井県武生市(現越前市)の同社工場を当社武生工場として石灰窒素等の製造開始
- 1949年5月上場東京証券取引所に株式を上場
1950年代
- 1953年10月磯部工場において珪素樹脂(シリコーン)の製造開始
- 1957年3月直江津工場においてアセチレン法による塩化ビニル、か性ソーダの製造開始
- 1959年4月直江津工場において天然ガス塩素化製品の製造開始
1960年代
- 1960年7月磯部工場において半導体シリコンの製造開始
- 1960年9月信越ポリマー株式会社(合成樹脂の加工 現連結子会社)を設立
- 1962年3月直江津工場においてセルロース誘導体(メトローズ等)の製造開始
- 1967年3月信越半導体株式会社(半導体シリコンの製造 現連結子会社)を設立
- 1967年4月M&A信越石油化学工業株式会社(メタノール等の製造)を吸収合併
- 1968年12月信越酢酸ビニル株式会社(現日本酢ビ・ポバール株式会社 酢酸ビニルモノマー及びポバールの製造 現連結子会社)を設立
1970年代
- 1970年8月茨城県鹿島郡(現神栖市)に鹿島工場を建設、エチレン法による塩化ビニルの製造開始
- 1973年2月武生工場において希土類磁石の製造開始
- 1973年7月シンテックINC.(塩化ビニルの製造 現連結子会社)を米国に設立
- 1976年4月工務部門を分離して信越エンジニアリング株式会社(現連結子会社)を設立
- 1979年3月信越半導体株式会社の子会社としてシンエツハンドウタイアメリカInc.(半導体シリコンの製造 現連結子会社)を米国に設立
- 1979年10月直江津工場において合成石英製ICフォトマスク用基板の製造開始
1980年代
- 1983年11月磯部工場において光ファイバー用プリフォームの製造開始
- 1983年12月上場信越ポリマー株式会社、東京証券取引所に株式を上場
- 1984年5月信越半導体株式会社の子会社としてシンエツハンドウタイヨーロッパLTD.(半導体シリコンの加工 現連結子会社)を英国に設立
1990年代
- 1992年4月直江津工場においてフォトレジスト製品の製造開始
- 1992年8月群馬県碓氷郡(現安中市)に松井田工場を設置し、同工場と磯部工場とを統轄する群馬事業所を群馬県安中市に新設
- 1995年11月信越半導体株式会社の子会社として台湾信越半導体股份有限公司(半導体シリコンの加工 現連結子会社)を台湾に設立
- 1999年12月M&AシンエツPVC B.V.(オランダ 現連結子会社)がシェルネーデルランドケミーB.V.(オランダ)及びアクゾノーベルベイスケミカルズB.V.(オランダ)の塩化ビニル合弁事業を買収
2000年代
- 2000年10月M&A信越金属工業株式会社を吸収合併
- 2001年2月アジアシリコーンズモノマーLtd.(シリコーンモノマーの製造 現連結子会社)をタイに設立 シンエツシリコーンズタイランドLtd.(シリコーンの製造 現連結子会社)をタイに設立
- 2003年12月M&AシンエツインターナショナルヨーロッパB.V.(オランダ 現連結子会社)がドイツのセルロース事業会社クラリアント タイローズGmbH & Co. KG(現SE タイローズ GmbH & Co. KG 現連結子会社)を買収
- 2005年7月直江津工場においてマスクブランクスの製造開始
2010年代
- 2013年5月M&AシンエツシリコーンズタイランドLtd.がアジアシリコーンズモノマーLtd.を完全子会社化
2020年代
- 2020年3月シンテックINC.においてエチレンの製造開始
- 2024年11月M&A三益半導体工業株式会社(半導体シリコンの加工 現連結子会社)を完全子会社化
- 2026年1月群馬県伊勢崎市に伊勢崎工場を新設
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
先端電子材料総合メーカーへの拡充
半導体産業向けに不可欠な素材・技術を提供し、AIの進展を支える先端電子材料分野の機能を拡充。全事業セグメントでAIインフラ関連の事業機会を追求する。
- 02
生活環境基盤材料で規模の経済追求
生活環境基盤材料分野において、規模の経済と多層的な事業展開を進め、安定した収益基盤を構築する。
- 03
珪素化学による課題解決推進
珪素化学を核とした技術で、顧客や社会の課題解決を推進し、差別化された製品を提供する。
- 04
エッセンシャルサプライヤーとしての役割
環境負荷を抑えつつ社会の発展に貢献する製品を提供し、世界の産業と生活を支えるエッセンシャルサプライヤーとしての地位を確固たるものとする。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で27,342人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は899万円で、9期前と比べて+5.0%。平均年齢は40.8歳、平均勤続年数は18.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 19,206 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 20,155 | — |
| 2019年3月 | 856 | 42.1 | 20.1 | 21,735 | — |
| 2020年3月 | 855 | 42.1 | 20.2 | 22,783 | — |
| 2021年3月 | 849 | 42.2 | 20.2 | 24,069 | — |
| 2022年3月 | 855 | 42.2 | 20.3 | 24,954 | — |
| 2023年3月 | 877 | 42.2 | 20.3 | 25,717 | — |
| 2024年3月 | 887 | 41.9 | 20.1 | 26,004 | — |
| 2025年3月 | 876 | 41.3 | 19.2 | 27,274 | 2,721 |
| 2026年3月 | 899 | 40.8 | 18.8 | 27,342 | 2,323 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
- JP信越半導体株式会社
- NLShin-Etsu Silicones Europe B.V.
- NLShin-Etsu International Europe B.V.
国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は2.6兆円、営業利益は6,352億円。前期と比べると増収減益で、売上が+0.5%、利益が-14.4%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2.7兆円 | 2.6兆円 |
| 営業利益 | 7,000億円 | 6,352億円 |
| 純利益 | 5,250億円 | 4,745億円 |
| 1株あたり配当 | ¥116 | ¥116 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は6,624億円、営業利益は1,738億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.5%、営業利益は−8.9%。
| 対象期間 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 0.65 | — | — | 1,297 |
| 2024年1Q | 0.60 | 1,908 | 31.8 | 1,536 |
| 2024年2Q | 0.60 | 1,911 | 32.0 | 1,478 |
| 2024年3Q | 0.63 | 1,776 | 28.3 | 1,051 |
| 2024年4Q | 0.59 | — | — | 1,136 |
| 2025年2Q | 1.27 | 4,057 | 32.0 | 2,941 |
| 2025年4Q | 1.29 | 3,364 | 26.0 | 2,399 |
| 2026年2Q | 1.28 | 3,339 | 26.0 | 2,578 |
| 2026年4Q | 1.29 | 3,013 | 23.4 | 2,167 |
| 2027年1Q | 0.66 | 1,738 | 26.2 | 1,308 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は1.0兆円から2.6兆円へ2.5倍に増えた。直近期の営業利益率は24.7%。売上は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 経常利益兆円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| シンエツシリコーンズタイランドLtd.がアジアシリコーンズモノマーLtd.を完全子会社化 | |||||
| 2013年3月 | 1.03 | — | 0.17 | — | 1,057 |
| 2014年3月 | 1.17 | — | 0.18 | — | 1,136 |
| 2015年3月 | 1.26 | — | 0.20 | — | 1,286 |
| 2016年3月 | 1.28 | — | 0.22 | — | 1,488 |
| 2017年3月 | 1.24 | — | 0.24 | — | 1,759 |
| 2018年3月 | 1.44 | — | 0.34 | — | 2,662 |
| 2019年3月 | 1.59 | — | 0.42 | — | 3,091 |
| 2020年3月 | 1.54 | — | 0.42 | — | 3,140 |
| 2021年3月 | 1.50 | — | 0.41 | — | 2,937 |
| 2022年3月 | 2.07 | — | 0.69 | — | 5,001 |
| 2023年3月 | 2.81 | — | 1.02 | — | 7,082 |
| 三益半導体工業株式会社(半導体シリコンの加工 現連結子会社)を完全子会社化 | |||||
| 2024年3月 | 2.41 | — | 0.79 | — | 5,201 |
| 2025年3月 | 2.56 | 7,421 | 0.82 | 29.0 | 5,340 |
| 群馬県伊勢崎市に伊勢崎工場を新設 | |||||
| 2026年3月 | 2.57 | 6,352 | 0.71 | 24.7 | 4,745 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高2.6兆円のうち、営業利益として残るのは6,352億円で24.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4,745億円、売上の18.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金65.8%1.7兆円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.5%2,456億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益24.7%6,352億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが7,127億円、投資CFが−5,448億円で、差し引きのフリーCFは1,679億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は5,621億円で、売上の2.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF兆円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高兆円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 2,356 | −0.12 | −440 | 1,163 | 0.36 |
| 2014年3月 | 2,597 | −0.25 | −414 | 128 | 0.36 |
| 2015年3月 | 2,435 | −0.17 | −435 | 764 | 0.42 |
| 2016年3月 | 2,816 | −0.17 | −389 | 1,150 | 0.49 |
| 2017年3月 | 2,909 | 0.00 | −372 | 2,922 | 0.73 |
| 2018年3月 | 3,328 | −0.24 | −500 | 952 | 0.78 |
| 2019年3月 | 4,007 | −0.18 | −1,645 | 2,191 | 0.83 |
| 2020年3月 | 4,124 | −0.39 | −941 | 179 | 0.75 |
| 2021年3月 | 4,012 | −0.25 | −911 | 1,505 | 0.80 |
| 2022年3月 | 5,535 | −0.25 | −1,225 | 2,998 | 1.01 |
| 2023年3月 | 7,880 | −0.19 | −4,236 | 6,015 | 1.25 |
| 2024年3月 | 7,552 | −1.10 | −3,695 | −3,440 | 0.59 |
| 2025年3月 | 8,819 | −0.14 | −4,549 | 7,393 | 0.88 |
| 2026年3月 | 7,127 | −0.54 | −5,048 | 1,679 | 0.56 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は5.7兆円。このうち返さなくてよい自己資本が4.6兆円で、自己資本比率は78.7%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本兆円 | 負債兆円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1.92 | 1.62 | 0.30 | 82.0 |
| 2014年3月 | 2.20 | 1.82 | 0.38 | 80.6 |
| 2015年3月 | 2.45 | 2.01 | 0.44 | 79.9 |
| 2016年3月 | 2.51 | 2.08 | 0.43 | 80.8 |
| 2017年3月 | 2.66 | 2.19 | 0.47 | 80.3 |
| 2018年3月 | 2.90 | 2.41 | 0.49 | 81.0 |
| 2019年3月 | 3.04 | 2.53 | 0.51 | 81.1 |
| 2020年3月 | 3.23 | 2.72 | 0.51 | 82.1 |
| 2021年3月 | 3.38 | 2.89 | 0.49 | 83.2 |
| 2022年3月 | 4.05 | 3.43 | 0.62 | 82.1 |
| 2023年3月 | 4.73 | 4.03 | 0.70 | 81.8 |
| 2024年3月 | 5.15 | 4.42 | 0.72 | 82.7 |
| 2025年3月 | 5.64 | 4.84 | 0.80 | 82.6 |
| 2026年3月 | 5.66 | 4.64 | 1.02 | 78.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で203社中5位あたり、逆に低いのは配当利回りで203社中142位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥5,870で、1年前と比べて+32.5%。過去52週の値幅のなかでは42%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 23.3倍 |
| PER (会社予想) | 20.5倍 |
| PBR | 2.39倍 |
| 配当利回り | 1.98% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1カ月で株価は13.19%下落し、21日には6051円まで値を下げた。7月15日の7690円をピークに下落が加速し、25日線6335円を約4%下回る。75日線6947円からも大きく乖離しており、中期的な調整局面にある。52週高値7930円からは約24%下落したが、200日線6043円は辛うじて上回っており、長期的なトレンドは維持。7月27日から28日にかけて出来高が急増し、売り圧力が強かったことを示す。RSIは60.1と売られ過ぎではないが、反発の兆しは限定的。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)。
PERは23.95倍で業界平均17.74倍を上回り、予想PERも21.2倍と高め。PBRは2.47倍で業界平均1.41倍を約1.75倍上回り、資産面から割高感。配当利回りは1.92%と業界平均2.66%を下回り、株主還元はやや弱い。ROEは10.4%と収益性は良好だが、化学業界の成熟を踏まえると成長余地は限定的。利益は微減傾向で、成長鈍化を考えると現在のバリュエーションは割高で、やや割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 23.3倍 | 17.8倍 |
| PER (予想) | 20.5倍 | — |
| PBR | 2.39倍 | 1.41倍 |
| ROE | 10.4% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
半導体需要の回復と塩ビのインフラ需要を背景に業績は堅調だが、2025年3月期には営業利益率が28.97%と高水準だったものの、2026年3月期の会社計画では売上増益ながら営業利益率が24.68%に低下する見込み。強気派は、半導体ウエハーの需要回復とAI関連の伸び、塩ビの安定需要を根拠に、高収益性が持続すると見る。弱気派は、半導体市況の変動や塩ビの設備増強による供給過剰懸念、さらに原材料コスト上昇を指摘し、利益率の低下を懸念する。また、株価は1年で約40%上昇しており、バリュエーションが割高感を帯びているとの見方もある。両者の対立は、一時的な需要サイクルと構造的な成長のどちらを重視するかにある。
- 半導体需要の回復
AI関連投資やデータセンター需要でシリコンウエハー出荷が増加
- 塩ビの安定需要
インフラ老朽化や新興国需要でPVCの需要は底堅く推移
- 高い収益性
営業利益率は約29%と業界トップクラス、ROE10%超
- 2026年3月期営業利益6352億円と高収益維持通年影響強
営業利益率24.68%と高水準。売上高25740億円で規模も大きい。
- 売上高25740億円と2期連続増収通年影響中
売上高は24149→25612→25740億円と着実に拡大。
- 予想PER21.4倍とPER改善への期待決算発表後影響中
実績PER24.21倍から予想PER21.4倍へ低下見込み。収益回復が意識される。
- 外国人保有比率44.18%と高い流動性継続影響弱
外国人所有44.18%で売買が活発。株価上昇局面で需給を後押し。
- 利益率の低下懸念
2026年3月期計画では営業利益率が約5ポイント低下
- 塩ビの供給過剰
中国の設備増強でPVC市況が軟化する可能性
- バリュエーション懸念
株価が1年で40%上昇、PER24倍とやや割高感
- 営業利益が7421億円から6352億円へ大幅減益通年影響強
減益額1069億円。営業利益率の低下が業績懸念を強める。
- 最終利益も4745億円と前期比595億円減通年影響中
純利益5340→4745億円、減益率11%。配当維持には収益力が必要。
- 営業利益率が28.97%から24.68%へ低下通年影響中
売上高営業利益率が4.29ポイント低下。コスト増が収益を圧迫。
- PBR2.5倍・ROE10.4%だけでは割安感は乏しい継続影響弱
PBR2.5倍はROE10.4%では高め。株価調整余地を意識。
- 半導体ウエハー出荷量
- 半導体市況の回復度合いを示し、収益の柱であるため
- 塩ビ樹脂の販売価格
- 需給バランスと利益率に直結するため
- 営業利益率
- 高収益体質が維持できるか、計画通りの低下に留まるかを見るため
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり116円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは1.98%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 24 | — | 61.7 |
| 2018年3月 | 28 | 16.7 | 61.6 |
| 2019年3月 | 40 | 42.9 | 87.4 |
| 2020年3月 | 44 | 10.0 | 69.4 |
| 2021年3月 | 50 | 13.6 | 87.4 |
| 2022年3月 | 80 | 60.0 | 110.2 |
| 2023年3月 | 100 | 25.0 | 94.1 |
| 2024年3月 | 100 | 0.0 | 66.0 |
| 2025年3月 | 106 | 6.0 | 26.3 |
| 2026年3月 | 106 | 0.0 | 28.1 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥116
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ215,871人。区分でいちばん多いのは外国法人で44.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.5%を占め、残る58.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 外国法人 | 39.7 | 40.8 | 44.9 | 46.5 | 44.7 | 44.2 |
| 金融機関 | 51.4 | 49.7 | 45.2 | 44.2 | 42.5 | 39.8 |
| 個人・その他 | 4.0 | 4.3 | 5.0 | 5.2 | 7.7 | 12.4 |
| 自己株式 | 0.3 | 0.3 | 0.3 | 0.3 | 1.3 | 6.5 |
| 証券会社 | 2.2 | 2.8 | 2.7 | 2.1 | 3.2 | 2.0 |
| 事業法人 | 2.7 | 2.5 | 2.3 | 2.0 | 1.9 | 1.6 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口) | 17.01 |
| 02 | ㈱日本カストディ銀行(信託口) | 6.74 |
| 03 | 日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行㈱) | 3.87 |
| 04 | ㈱八十二長野銀行(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行㈱) | 2.85 |
| 05 | THE CHASE MANHATTAN BANK, N. A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 2.80 |
| 06 | 明治安田生命保険相互会社(常任代理人 ㈱日本カストディ銀行) | 2.69 |
| 07 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 2.39 |
| 08 | GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 1.89 |
| 09 | JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 1.61 |
| 10 | JP MORGAN CHASE BANK 385642 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 1.51 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-06野村證券株式会社新規の大量保有報告6.36%+0.28pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+2%、1株純資産は14期で−35%。直近期のROEは10.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 249 | 3,709 | 7.0 | 25.1 | 74.9 |
| 2014年3月 | 267 | 4,165 | 6.8 | 22.1 | 74.2 |
| 2015年3月 | 302 | 4,603 | 6.9 | 26.0 | 63.8 |
| 2016年3月 | 349 | 4,761 | 7.5 | 16.7 | 62.2 |
| 2017年3月 | 413 | 5,002 | 8.5 | 23.4 | 61.7 |
| 2018年3月 | 624 | 5,512 | 11.9 | 17.6 | 61.6 |
| 2019年3月 | 145 | 1,183 | 12.8 | 12.8 | 87.4 |
| 2020年3月 | 151 | 1,276 | 12.3 | 14.2 | 69.4 |
| 2021年3月 | 141 | 1,354 | 10.7 | 26.3 | 87.4 |
| 2022年3月 | 241 | 1,601 | 16.3 | 15.6 | 110.2 |
| 2023年3月 | 348 | 1,918 | 19.7 | 12.3 | 94.1 |
| 2024年3月 | 259 | 2,133 | 12.8 | 25.4 | 66.0 |
| 2025年3月 | 270 | 2,375 | 12.0 | 15.7 | 26.3 |
| 2026年3月 | 253 | 2,400 | 10.4 | 24.8 | 28.1 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
31名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は31名。2026/3期の役員報酬は総額1,215百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約28倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 秋谷文男 | 代表取締役 取締役会議長 半導体事業・技術関係担当 | 85 | 84,000 |
| 斉藤恭彦 | 代表取締役 社長 | 70 | 167,000 |
| 上野進 | 取締役専務執行役員 珪素化学技術・磁性材料事業部関係担当 | 83 | 97,000 |
| 轟正彦 | 取締役専務執行役員 半導体部関係担当 | 73 | 128,000 |
| 小宮山宏 | 取締役 | 81 | 18,000 |
| 中村邦晴 | 取締役 | 76 | — |
| マイケル・マクギャリー | 取締役 | 68 | — |
| 長谷川眞理子 | 取締役 | 74 | — |
| 日比野隆司 | 取締役 | 70 | — |
| 小根澤英徳 | 常勤監査役 | 74 | 33,000 |
| 髙橋義光 | 常勤監査役 | 72 | 17,000 |
| 小坂義人 | 監査役 | 71 | 3,000 |
残りの役員19名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 加々美光子 | 監査役 | 68 |
| 金子裕子 | 監査役 | 68 |
| 秋本俊哉 | 常務執行役員 | — |
| 荒井文男 | 常務執行役員 | — |
| 宮島正紀 | 常務執行役員 | — |
| 佐藤行徳 | 常務執行役員 | — |
| 祢津茂義 | 常務執行役員 | — |
| 岡秀明 | 常務執行役員 | — |
| 笠原俊幸 | 執行役員 | — |
| 安岡快 | 執行役員 | — |
| 小野澤一郎 | 執行役員 | — |
| 柴野由紀夫 | 執行役員 | — |
| 黒川哲也 | 執行役員 | — |
| 岡敦子 | 取締役 | 62 |
| 栗生俊一 | 監査役 | 67 |
| 大西聡 | 執行役員 | — |
| 大八木徳彦 | 執行役員 | — |
| 坂下英之 | 執行役員 | — |
| 安斎利昭 | 執行役員 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 468 | 263 | 259 | 990 | 248 |
| 社外取締役 | 8 | 191 | — | — | 191 | 24 |
| 監査役 | 2 | 34 | — | — | 34 | 17 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
ニュース
AI解説今日の重要ニュースより
「今日の重要ニュース」で信越化学工業を取り上げた解説を、新しい順に並べている。
- 2026/8/19企業行動SKハイニックス、4兆5000億円の自社株買いへ 韓国過去最大の株主還元
韓国の半導体大手SKハイニックスが、総額40兆ウォン(約4兆5000億円)の自社株買い・消却を発表。AI需要で過去最高益となり、株主への還元を大幅に強化します。
- 2026/8/7政策米国、半導体・太陽光材料のポリシリコンに追加関税 中国依存の分岐点に
トランプ米大統領がポリシリコンに追加関税へ。中国の高いシェアを抱える分野で、世界の供給網が変わる可能性があります。
- 2026/7/26M&ATSMC、米国に1000億ドル追加投資 半導体サプライチェーン再編へ
世界最大の半導体受託生産企業TSMCが、米国に1000億ドル(約15兆円)規模の追加投資を計画。地政学リスクを背景に、半導体の生産拠点が台湾から米国へシフトする動きが加速します。
- 2026/7/26提携米韓企業、155兆円規模のAI半導体協力に合意 韓国大統領府発表
韓国大統領府は、エヌビディアなど米韓企業が5年間で155兆円規模のAI半導体協力に合意したと発表。世界最大級の官民連携プロジェクトとなる可能性があります。
- 2026/7/12IPOSKハイニックスがナスダック上場、約4.3兆円調達。半導体セクターに弾み
韓国SKハイニックスがナスダックに上場、AI向けHBM需要で約4.3兆円調達。半導体セクター全体への資金流入加速が期待される。
- 2026/7/10半導体SKハイニックスがナスダック上場、HBM需要追い風に半導体株高
韓国SKハイニックスが米ナスダック市場に上場、初値149ドル。HBM(高帯域メモリ)需要が追い風となり、日本半導体関連株にも波及。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,757字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,055字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,905字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)3,803字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
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開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第149期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-19
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- 有価証券報告書有価証券報告書-第148期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-20
- 半期報告書半期報告書-第148期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第147期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-20
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- 四半期報告書四半期報告書-第146期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第146期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第146期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-09
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