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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

信越化学工業

Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.4063 · Prime · 化学

半導体シリコンで世界首位。塩ビ・シリコーン・機能材料で産業基盤を支える総合化学大手。

概要

信越化学工業は、東京都千代田区に本社を置く総合化学メーカーである。創業以来、塩化ビニル樹脂と半導体シリコンウエハーを両輪に事業を拡大し、現在は電子材料、生活環境基盤材料、機能材料、加工・商事・技術サービスの4セグメントで世界展開する。2025年3月期の売上高は2兆5612億円、営業利益率は28.97%と高収益を誇る。1949年5月に東京証券取引所に上場し、連結従業員数は2万7342人(2026年3月期)である。

四つの事業セグメントが支える収益構造

信越化学は、電子材料、生活環境基盤材料、機能材料、加工・商事・技術サービスの4セグメントで構成される。電子材料事業は半導体シリコン、フォトレジスト、マスクブランクス、希土類磁石などを手掛け、2026年3月期の売上高は1兆157億65百万円、営業利益3445億37百万円と最大の収益源である。生活環境基盤材料は塩化ビニル樹脂、か性ソーダ、メタノールなどを一貫生産し、売上高9813億70百万円、営業利益1648億90百万円。機能材料はシリコーン、セルロース誘導体、金属珪素など多様な製品群で売上高4408億47百万円、営業利益1009億55百万円。加工・商事・技術サービスはグループ製品の加工販売やエンジニアリングを担い、売上高1359億85百万円、営業利益273億38百万円である。各セグメントとも高い利益率を維持し、特に電子材料の営業利益率は33.6%に達する。

134社の子会社で構成されるグローバルネットワーク

信越化学グループは、2026年3月31日現在、連結子会社134社、関連会社11社を擁する。国内では直江津工場(上越市)、磯部工場(安中市)、鹿島工場(神栖市)、武生工場(越前市)など主要生産拠点を持ち、群馬県伊勢崎市には2026年1月に新設した伊勢崎工場が加わる。海外では米国にシンエツハンドウタイアメリカ、シンテックINC.、欧州にシンエツPVC B.V.、シンエツインターナショナルヨーロッパB.V.、東南アジアに台湾信越半導体、SEHマレーシア、シンエツシリコーンズタイランドなど31の国と地域に拠点を展開する。2024年11月には三益半導体工業を完全子会社化し、半導体シリコン加工の能力を強化した。グループ全体で原料調達から製品販売までのバリューチェーンを垂直統合している。

高い自己資本比率と積極的な株主還元

信越化学の財務体質は極めて強固である。2026年3月期末の総資産は5兆6619億円、自己資本比率は78.7%と高い水準を維持する。一方、前期比で3.9ポイント低下したのは、自己株式取得5000億6百万円と配当金支払い2031億62百万円によるものである。2026年3月期の年間配当は1株当たり106円(前期同額)、配当性向41.9%、純資産配当率(DOE)4.4%と株主還元を積極化している。投下資本利益率(ROIC)は14.6%、自己資本利益率(ROE)は10.4%と、高収益を背景に資本効率も良好である。長期借入金を一部活用したものの、ネットキャッシュの水準は5620億89百万円と潤沢であり、設備投資やM&Aへの余力を残している。

業界の中での役割は電子材料・生活基盤材料・機能材料を供給する世界有数の総合化学メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2.6兆円
営業利益
6,352億円
営業利益率
24.7%
純利益
4,745億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
電子材料事業1.0兆円39.5%3,445億円33.9%
生活環境基盤材料事業9,814億円38.1%1,649億円16.8%
機能材料事業4,408億円17.1%1,010億円22.9%
加工・商事・技術サービス 事業1,360億円5.3%273億円20.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子材料主力

半導体向け材料を中核に展開。シリコンウェーハで世界シェア首位、フォトレジスト・マスクブランクスでも高い競争力。希土類磁石や合成石英製品も手掛ける。

主な製品・サービス7
半導体シリコン世界シェア首位
シリコンウェーハのトップメーカー。ロジック・メモリ向け研磨・エピタキシャルウェーハを供給。
フォトレジスト世界シェア上位
半導体リソグラフィ用感光性材料。ArF液浸・EUV用など最先端プロセスに対応。
マスクブランクス
フォトマスクの基材。EUV用ブランクスを含め高品質品を提供。
希土類磁石
ネオジム磁石など高性能磁石。モーター・発電機向け。
合成石英製品
高純度合成石英ガラス。半導体製造装置用部品や光ファイバー用途。
半導体用封止材
エポキシ系封止材。ICやLEDのパッケージ保護に使用。
LED用パッケージ材料
LED素子の実装基板や封止材料。高放熱・高信頼性を実現。

02生活環境基盤材料主力

塩化ビニル樹脂(PVC)の世界有数のメーカー。か性ソーダ、メタノール、クロロメタン、ポバールなどの基礎化学品を一貫生産し、建材・自動車・包装など幅広い産業に供給。

主な製品・サービス5
塩化ビニル樹脂
パイプ、建材、電線被覆などに使用される汎用樹脂。塩ビモノマーから一貫生産。
か性ソーダ
水酸化ナトリウム。紙パルプ、アルミ精錬、化学工業で使用。
メタノール
基礎化学品。ホルムアルデヒド、酢酸、燃料等の原料。
クロロメタン
シリコーンやフッ素樹脂の原料となる一塩化メタン等。
ポバール
ポリビニルアルコール。水溶性フィルム、接着剤、繊維加工剤に使用。

03機能材料準主力

シリコーン、セルロース誘導体、金属珪素、合成性フェロモンなどを提供。シリコーンは自動車・建築・エレクトロニクス向けに幅広いグレードを展開。セルロース誘導体は化粧品・医薬品・食品添加物用途。ペリクルは半導体露光用部材。

主な製品・サービス6
シリコーン
オイル、ゴム、樹脂など多様な形態。耐熱・耐寒・絶縁性に優れ、自動車・建築・医療・化粧品に使用。
セルロース誘導体
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなど。医薬品の賦形剤、食品増粘剤、建築材料用。
金属珪素
高純度金属珪素。アルミ合金・シリコーン・半導体の原料。
ペリクル
半導体フォトマスクを保護する薄膜。異物の付着を防ぎ歩留まり向上。
合成性フェロモン
害虫防除用フェロモン剤。環境負荷の低い農業に貢献。
液状フッ素エラストマー
耐薬品性・耐熱性に優れたフッ素ゴム。半導体製造装置のシール材など。

04加工・商事・技術サービス副次

樹脂加工製品(信越ポリマー)、プラントエンジニアリング、商品の輸出入、エンジニアリングサービスを手掛ける。グループ製品の販売・流通や技術サービスを担い、多角化を補完。

主な製品・サービス2
樹脂加工製品
信越ポリマーが製造する半導体・液晶搬送容器、建材用樹脂部品、医療用チューブなど。
技術・プラント輸出
化学プラントの設計・建設・技術輸出。塩ビやシリコーンのプラント実績。

製品と技術

半導体シリコンウエハー:世界シェア首位の基盤製品

信越化学の半導体シリコンウエハーは、ロジック・メモリ向けの研磨ウエハーとエピタキシャルウエハーを主力とする。世界シェアはトップクラスであり、最先端の5nm・3nmプロセスにも対応可能な高平坦度・高品質なウエハーを供給する。製造は信越半導体株式会社を中心に、米国(シンエツハンドウタイアメリカ)、英国(シンエツハンドウタイヨーロッパ)、台湾(台湾信越半導体)、マレーシア(S.E.H.マレーシア)などグローバルな生産体制を敷く。2024年には三益半導体工業を子会社化し、加工工程の内製化を進めた。シリコンウエハーは半導体製造の基盤材料であり、AIやデータセンター向け需要の拡大に伴い、さらなる需要増が見込まれている。

塩化ビニル樹脂:エチレン法一貫生産による競争力

塩化ビニル樹脂(PVC)は、信越化学の生活環境基盤材料事業の主力製品である。パイプ、建材、電線被覆、包装材など幅広い用途に使用される。同社はエチレン法による一貫生産体制を確立し、鹿島工場(茨城県)での大規模生産に加え、米国シンテックINC.、オランダシンエツPVC B.V.、ポルトガルCIRESなど海外拠点でも生産を行う。2020年には米国でエチレンの製造を開始し、原料の安定調達とコスト競争力を強化した。世界のPVC需要はインフラ整備や自動車向けなどを背景に堅調だが、2026年3月期は北米の需要弱含みやアジア市場の価格低迷の影響で、同事業の売上高は前期比5.8%減の9813億円となった。

フォトレジストとマスクブランクス:最先端半導体リソグラフィを支える

フォトレジストは半導体のリソグラフィ工程で使用される感光性材料であり、信越化学はArF液浸用やEUV用の最先端レジストを提供する。1992年に直江津工場で製造を開始し、現在では微細化が進むロジックやメモリの量産プロセスに不可欠な材料となっている。マスクブランクスはフォトマスクの基材であり、EUV用ブランクスは高反射率と低欠陥が要求される難易度の高い製品である。2005年から直江津工場で生産を始め、半導体露光装置の性能向上に寄与する。これらの製品は電子材料事業に属し、2026年3月期の同事業売上高は1兆157億円とグループ最大である。

シリコーンとセルロース誘導体:幅広い産業に浸透する機能材料

シリコーン事業では、オイル、ゴム、樹脂など多様な形態の製品を展開する。耐熱・耐寒・絶縁性に優れ、自動車、建築、医療、化粧品などに使用される。生産拠点はタイ(シンエツシリコーンズタイランド)が最大であり、米国、中国、韓国、台湾にも子会社を持つ。セルロース誘導体は、メチルセルロースやヒドロキシプロピルメチルセルロースなどで、医薬品の賦形剤、食品の増粘剤、建築材料の添加剤として使われる。2003年にドイツのクラリアント タイローズを買収し、欧州での生産基盤を獲得した。両製品とも差別化された機能性が強みで、2026年3月期の機能材料事業の営業利益は前期比0.9%増の1009億円と堅調に推移した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア首位半導体シリコン世界シェア約30%で首位電子材料
  • 世界シェア上位フォトレジスト世界トップクラスのシェア電子材料

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

化学業界で世界有数の高収益、塩ビで世界シェア首位

当社は塩化ビニル樹脂とシリコーンで世界トップクラスのシェアを誇る化学メーカーである。提供データでは売上高約2.5兆円、営業利益率は約25%と高収益を実現しており、同業他社のクラレや東洋紡と比較しても圧倒的な収益性を持つ。強みは原材料の一貫生産によるコスト競争力と、半導体向けシリコンウエハーなど高機能品の展開。しかし、主力である塩ビは市況変動の影響を受けやすく、また中国メーカーの台頭による競争激化が課題。

強み

  • 塩化ビニル樹脂の生産能力は世界首位。一貫生産によるコスト競争力が高く、安定供給を実現。
  • シリコーン事業は世界トップクラスのシェア。自動車や電子材料向けで高い技術力を持つ。
  • シリコンウエハーで世界シェア約3割。最先端の需要に対応し、安定した収益源となっている。
  • 世界中に生産・販売拠点を有し、顧客ニーズに即応。海外売上比率が高く、リスク分散に寄与。

課題

  • 塩化ビニールは景気影響が大きく、販売価格が変動しやすい。市況悪化時は収益が圧迫される。
  • 中国メーカーの増産により価格競争が激化。コスト削減や高付加価値化が必須。
  • 塩ビとシリコンに収益が偏重。新規事業の育成やポートフォリオの多様化が成長の鍵。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体材料の時価総額近傍。太字が信越化学工業

時価総額で並べると、掲載6社のなかで1番目にあたる。

#企業時価総額PER
14063信越化学工業11.7兆円23.3倍
27741HOYA8.3兆円32.8倍
36971京セラ5.3兆円34.2倍
42802味の素5.1兆円37.8倍
55016JX金属3.4兆円32.5倍
65713住友金属鉱山2.9兆円15.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体材料)に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

1926年、信濃電気と日本窒素肥料の共同出資で発足

信越化学工業の起源は1926年9月、信濃電気株式会社と日本窒素肥料株式会社との共同出資により設立された信越窒素肥料株式会社にさかのぼる。翌1927年11月、新潟県中頸城郡(現上越市)に直江津工場を建設し、石灰窒素の製造を開始した。当時は農業用肥料が主力であり、化学メーカーとしての第一歩を踏み出した。1938年12月には群馬県安中市に磯部工場を建設し、金属マンガンの製造に進出。1940年3月、社名を信越化学工業株式会社に変更し、総合化学企業への転換を図った。戦時中の1945年5月には大同化学工業株式会社を吸収合併し、福井県武生市(現越前市)の工場を取得した。

1949年上場と1950年代の多角化開始

1949年5月、信越化学は東京証券取引所に株式を上場し、資本市場から資金調達の道を開いた。戦後復興期の1953年10月、磯部工場において珪素樹脂(シリコーン)の製造を開始。これは後の機能材料事業の礎となった。1957年3月には直江津工場でアセチレン法による塩化ビニルとか性ソーダの製造を開始し、生活環境基盤材料事業に参入。1959年4月には天然ガス塩素化製品の製造を加え、基礎化学品のラインナップを拡充した。1960年7月、磯部工場で半導体シリコンの製造を開始し、後の電子材料事業の核となる技術を獲得した。同年9月には信越ポリマー株式会社を設立し、樹脂加工分野にも進出した。

1960〜1970年代、新製品と海外拠点の拡充

1962年3月、直江津工場でセルロース誘導体(メトローズ)の製造を開始。1967年3月に信越半導体株式会社を設立し、半導体シリコン事業を本格化させた。同年4月には信越石油化学工業を吸収合併し、メタノール生産をグループ化。1968年12月に信越酢酸ビニル株式会社(現日本酢ビ・ポバール)を設立し、ポバール事業に参入した。1970年8月、鹿島工場を建設し、エチレン法による塩化ビニル樹脂の大規模生産を開始。1973年2月には武生工場で希土類磁石の製造を始めた。同年7月、米国にシンテックINC.を設立し、塩化ビニル事業の海外展開を開始。1976年4月には工務部門を分離し信越エンジニアリング株式会社を設立した。

1980〜1990年代、先端素材とグローバル生産体制

1979年3月、米国にシンエツハンドウタイアメリカを設立し、半導体シリコンの海外生産を開始。同年10月には合成石英製ICフォトマスク用基板の製造に着手した。1983年11月、光ファイバー用プリフォームの製造を開始。1984年5月には英国にシンエツハンドウタイヨーロッパを設立した。1992年4月、直江津工場でフォトレジストの製造を開始し、半導体材料の領域を拡大。1995年11月、台湾に台湾信越半導体股份有限公司を設立し、アジアでのシリコン加工拠点を確保した。1999年12月にはオランダのシンエツPVC B.V.がシェルとアクゾノーベルの塩化ビニル合弁事業を買収し、欧州での塩ビ事業を強化した。

2000年代、シリコーン・セルロースのグローバル買収

2000年10月、信越金属工業を吸収合併し、金属珪素の内製化を進めた。2001年2月、タイにアジアシリコーンズモノマーとシンエツシリコーンズタイランドを設立し、シリコーンの一貫生産体制を構築。2003年12月にはドイツのクラリアント タイローズGmbH & Co. KGを買収し、セルロース誘導体事業を欧州に拡大した。2005年7月、直江津工場でマスクブランクスの製造を開始し、EUVリソグラフィ対応の先端材料を投入。2013年5月にはシンエツシリコーンズタイランドがアジアシリコーンズモノマーを完全子会社化し、タイでのシリコーン事業を統合した。これらの動きにより、信越化学は電子材料と機能材料の両面でグローバルサプライヤーとしての地位を固めた。

2020年代、半導体材料への集中と新工場

2020年3月、米国シンテックINC.でエチレンの製造を開始し、塩ビ原料の垂直統合を強化。2024年11月には三益半導体工業株式会社を完全子会社化し、半導体シリコン加工の能力を拡充した。三益半導体は長野県に拠点を持ち、シリコンウエハーの検査・加工で高い技術を持つ。2026年1月、群馬県伊勢崎市に伊勢崎工場を新設。生産能力の増強と効率化を図る。これらの投資は、AIやデータセンター向け半導体需要の急増に対応するものである。一方で、中国からの過剰輸出が複数の市場で続くなど外部環境の変化もあり、2026年3月期の営業利益は前期比14.4%減の6352億円となったが、売上高は過去最高の2兆5740億円を記録した。

年表36件を開く

1920年代

  • 1926年9月創業信濃電気株式会社と日本窒素肥料株式会社との共同出資により、信越窒素肥料株式会社として発足
  • 1927年11月新潟県中頸城郡(現上越市)に直江津工場を建設、石灰窒素の製造開始

1930年代

  • 1938年12月群馬県安中市に磯部工場を建設、金属マンガンの製造開始

1940年代

  • 1940年3月商号変更社名を信越化学工業株式会社に変更
  • 1945年5月M&A大同化学工業株式会社を吸収合併し、福井県武生市(現越前市)の同社工場を当社武生工場として石灰窒素等の製造開始
  • 1949年5月上場東京証券取引所に株式を上場

1950年代

  • 1953年10月磯部工場において珪素樹脂(シリコーン)の製造開始
  • 1957年3月直江津工場においてアセチレン法による塩化ビニル、か性ソーダの製造開始
  • 1959年4月直江津工場において天然ガス塩素化製品の製造開始

1960年代

  • 1960年7月磯部工場において半導体シリコンの製造開始
  • 1960年9月信越ポリマー株式会社(合成樹脂の加工 現連結子会社)を設立
  • 1962年3月直江津工場においてセルロース誘導体(メトローズ等)の製造開始
  • 1967年3月信越半導体株式会社(半導体シリコンの製造 現連結子会社)を設立
  • 1967年4月M&A信越石油化学工業株式会社(メタノール等の製造)を吸収合併
  • 1968年12月信越酢酸ビニル株式会社(現日本酢ビ・ポバール株式会社 酢酸ビニルモノマー及びポバールの製造 現連結子会社)を設立

1970年代

  • 1970年8月茨城県鹿島郡(現神栖市)に鹿島工場を建設、エチレン法による塩化ビニルの製造開始
  • 1973年2月武生工場において希土類磁石の製造開始
  • 1973年7月シンテックINC.(塩化ビニルの製造 現連結子会社)を米国に設立
  • 1976年4月工務部門を分離して信越エンジニアリング株式会社(現連結子会社)を設立
  • 1979年3月信越半導体株式会社の子会社としてシンエツハンドウタイアメリカInc.(半導体シリコンの製造 現連結子会社)を米国に設立
  • 1979年10月直江津工場において合成石英製ICフォトマスク用基板の製造開始

1980年代

  • 1983年11月磯部工場において光ファイバー用プリフォームの製造開始
  • 1983年12月上場信越ポリマー株式会社、東京証券取引所に株式を上場
  • 1984年5月信越半導体株式会社の子会社としてシンエツハンドウタイヨーロッパLTD.(半導体シリコンの加工 現連結子会社)を英国に設立

1990年代

  • 1992年4月直江津工場においてフォトレジスト製品の製造開始
  • 1992年8月群馬県碓氷郡(現安中市)に松井田工場を設置し、同工場と磯部工場とを統轄する群馬事業所を群馬県安中市に新設
  • 1995年11月信越半導体株式会社の子会社として台湾信越半導体股份有限公司(半導体シリコンの加工 現連結子会社)を台湾に設立
  • 1999年12月M&AシンエツPVC B.V.(オランダ 現連結子会社)がシェルネーデルランドケミーB.V.(オランダ)及びアクゾノーベルベイスケミカルズB.V.(オランダ)の塩化ビニル合弁事業を買収

2000年代

  • 2000年10月M&A信越金属工業株式会社を吸収合併
  • 2001年2月アジアシリコーンズモノマーLtd.(シリコーンモノマーの製造 現連結子会社)をタイに設立 シンエツシリコーンズタイランドLtd.(シリコーンの製造 現連結子会社)をタイに設立
  • 2003年12月M&AシンエツインターナショナルヨーロッパB.V.(オランダ 現連結子会社)がドイツのセルロース事業会社クラリアント タイローズGmbH & Co. KG(現SE タイローズ GmbH & Co. KG 現連結子会社)を買収
  • 2005年7月直江津工場においてマスクブランクスの製造開始

2010年代

  • 2013年5月M&AシンエツシリコーンズタイランドLtd.がアジアシリコーンズモノマーLtd.を完全子会社化

2020年代

  • 2020年3月シンテックINC.においてエチレンの製造開始
  • 2024年11月M&A三益半導体工業株式会社(半導体シリコンの加工 現連結子会社)を完全子会社化
  • 2026年1月群馬県伊勢崎市に伊勢崎工場を新設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    先端電子材料総合メーカーへの拡充

    半導体産業向けに不可欠な素材・技術を提供し、AIの進展を支える先端電子材料分野の機能を拡充。全事業セグメントでAIインフラ関連の事業機会を追求する。

  2. 02

    生活環境基盤材料で規模の経済追求

    生活環境基盤材料分野において、規模の経済と多層的な事業展開を進め、安定した収益基盤を構築する。

  3. 03

    珪素化学による課題解決推進

    珪素化学を核とした技術で、顧客や社会の課題解決を推進し、差別化された製品を提供する。

  4. 04

    エッセンシャルサプライヤーとしての役割

    環境負荷を抑えつつ社会の発展に貢献する製品を提供し、世界の産業と生活を支えるエッセンシャルサプライヤーとしての地位を確固たるものとする。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で27,342人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は899万円で、9期前と比べて+5.0%平均年齢は40.8歳、平均勤続年数は18.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月19,206
2018年3月20,155
2019年3月85642.120.121,735
2020年3月85542.120.222,783
2021年3月84942.220.224,069
2022年3月85542.220.324,954
2023年3月87742.220.325,717
2024年3月88741.920.126,004
2025年3月87641.319.227,2742,721
2026年3月89940.818.827,3422,323

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率88.1%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)78.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
ルイジアナ工場ほか — 米国8,870億円
生活環境基盤材料
群馬事業所 — 群馬県 安中市1,398億円
電子材料 機能材料
白河工場 — 福島県 西白河郡 西郷村1,047億円
電子材料
直江津工場 — 新潟県 上越市936億円
生活環境基盤材料 電子材料 機能材料
本社工場 — 米国756億円
電子材料
磯部工場 — 群馬県 安中市742億円
電子材料
ロッテルダム工場ほか — オランダ632億円
生活環境基盤材料
伊勢崎工場 — 群馬県 伊勢崎市544億円
電子材料
武生工場 — 福井県 越前市509億円
電子材料 機能材料
本社工場 — 台湾349億円
電子材料
ほか9件の開示あり
国際子会社 (GLEIF登録 3社)
  • JP信越半導体株式会社
  • NLShin-Etsu Silicones Europe B.V.
  • NLShin-Etsu International Europe B.V.

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2.6兆円営業利益6,352億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.5%、利益が-14.4%。

売上高
+0.5%
2.6兆円
営業利益
-14.4%
6,352億円
純利益
-11.1%
4,745億円
営業利益率
24.7%
前期比 -4.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2.7兆円2.6兆円
営業利益7,000億円6,352億円
純利益5,250億円4,745億円
1株あたり配当¥116¥116

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は6,624億円、営業利益は1,738億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.5%、営業利益は−8.9%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q0.651,297
2024年1Q0.601,90831.81,536
2024年2Q0.601,91132.01,478
2024年3Q0.631,77628.31,051
2024年4Q0.591,136
2025年2Q1.274,05732.02,941
2025年4Q1.293,36426.02,399
2026年2Q1.283,33926.02,578
2026年4Q1.293,01323.42,167
2027年1Q0.661,73826.21,308

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1.0兆円から2.6兆円へ2.5倍に増えた。直近期の営業利益率は24.7%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益兆円営業利益率%純利益億円
シンエツシリコーンズタイランドLtd.がアジアシリコーンズモノマーLtd.を完全子会社化
2013年3月1.030.171,057
2014年3月1.170.181,136
2015年3月1.260.201,286
2016年3月1.280.221,488
2017年3月1.240.241,759
2018年3月1.440.342,662
2019年3月1.590.423,091
2020年3月1.540.423,140
2021年3月1.500.412,937
2022年3月2.070.695,001
2023年3月2.811.027,082
三益半導体工業株式会社(半導体シリコンの加工 現連結子会社)を完全子会社化
2024年3月2.410.795,201
2025年3月2.567,4210.8229.05,340
群馬県伊勢崎市に伊勢崎工場を新設
2026年3月2.576,3520.7124.74,745

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2.6兆円のうち、営業利益として残るのは6,352億円24.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4,745億円、売上の18.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金65.8%1.7兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.5%2,456億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益24.7%6,352億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
34.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+17.4pt
24.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+13.0pt
18.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.5pt
10.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
11.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが7,127億円、投資CFが−5,448億円で、差し引きのフリーCFは1,679億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は5,621億円で、売上の2.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF兆円財務CF億円フリーCF億円現金残高兆円
2013年3月2,356−0.12−4401,1630.36
2014年3月2,597−0.25−4141280.36
2015年3月2,435−0.17−4357640.42
2016年3月2,816−0.17−3891,1500.49
2017年3月2,9090.00−3722,9220.73
2018年3月3,328−0.24−5009520.78
2019年3月4,007−0.18−1,6452,1910.83
2020年3月4,124−0.39−9411790.75
2021年3月4,012−0.25−9111,5050.80
2022年3月5,535−0.25−1,2252,9981.01
2023年3月7,880−0.19−4,2366,0151.25
2024年3月7,552−1.10−3,695−3,4400.59
2025年3月8,819−0.14−4,5497,3930.88
2026年3月7,127−0.54−5,0481,6790.56

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は5.7兆円。このうち返さなくてよい自己資本が4.6兆円で、自己資本比率は78.7%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月1.921.620.3082.0
2014年3月2.201.820.3880.6
2015年3月2.452.010.4479.9
2016年3月2.512.080.4380.8
2017年3月2.662.190.4780.3
2018年3月2.902.410.4981.0
2019年3月3.042.530.5181.1
2020年3月3.232.720.5182.1
2021年3月3.382.890.4983.2
2022年3月4.053.430.6282.1
2023年3月4.734.030.7081.8
2024年3月5.154.420.7282.7
2025年3月5.644.840.8082.6
2026年3月5.664.641.0278.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1.7兆円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4.0兆円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
3,267億円
在庫として抱えている分
負債合計
1.0兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率203社中5位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中142位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.4%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
24.7%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
78.7%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.5%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.0%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,870で、1年前と比べて+32.5%過去52週の値幅のなかでは42%の位置にある。

¥5,870-1.6%1ヶ月-2.0%1年+32.5%時価総額11.7兆円
過去52週の値幅
安値¥4,366高値¥7,930

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)23.3倍
PER (会社予想)20.5倍
PBR2.39倍
配当利回り1.98%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で株価は13.19%下落し、21日には6051円まで値を下げた。7月15日の7690円をピークに下落が加速し、25日線6335円を約4%下回る。75日線6947円からも大きく乖離しており、中期的な調整局面にある。52週高値7930円からは約24%下落したが、200日線6043円は辛うじて上回っており、長期的なトレンドは維持。7月27日から28日にかけて出来高が急増し、売り圧力が強かったことを示す。RSIは60.1と売られ過ぎではないが、反発の兆しは限定的。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは23.95倍で業界平均17.74倍を上回り、予想PERも21.2倍と高め。PBRは2.47倍で業界平均1.41倍を約1.75倍上回り、資産面から割高感。配当利回りは1.92%と業界平均2.66%を下回り、株主還元はやや弱い。ROEは10.4%と収益性は良好だが、化学業界の成熟を踏まえると成長余地は限定的。利益は微減傾向で、成長鈍化を考えると現在のバリュエーションは割高で、やや割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)23.3倍17.8倍
PER (予想)20.5倍
PBR2.39倍1.41倍
ROE10.4%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体需要の回復と塩ビのインフラ需要を背景に業績は堅調だが、2025年3月期には営業利益率が28.97%と高水準だったものの、2026年3月期の会社計画では売上増益ながら営業利益率が24.68%に低下する見込み。強気派は、半導体ウエハーの需要回復とAI関連の伸び、塩ビの安定需要を根拠に、高収益性が持続すると見る。弱気派は、半導体市況の変動や塩ビの設備増強による供給過剰懸念、さらに原材料コスト上昇を指摘し、利益率の低下を懸念する。また、株価は1年で約40%上昇しており、バリュエーションが割高感を帯びているとの見方もある。両者の対立は、一時的な需要サイクルと構造的な成長のどちらを重視するかにある。

プラスに働く材料7
  • 半導体需要の回復

    AI関連投資やデータセンター需要でシリコンウエハー出荷が増加

  • 塩ビの安定需要

    インフラ老朽化や新興国需要でPVCの需要は底堅く推移

  • 高い収益性

    営業利益率は約29%と業界トップクラス、ROE10%超

  • 2026年3月期営業利益6352億円と高収益維持通年影響

    営業利益率24.68%と高水準。売上高25740億円で規模も大きい。

  • 売上高25740億円と2期連続増収通年影響

    売上高は24149→25612→25740億円と着実に拡大。

  • 予想PER21.4倍とPER改善への期待決算発表後影響

    実績PER24.21倍から予想PER21.4倍へ低下見込み。収益回復が意識される。

  • 外国人保有比率44.18%と高い流動性継続影響

    外国人所有44.18%で売買が活発。株価上昇局面で需給を後押し。

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低下懸念

    2026年3月期計画では営業利益率が約5ポイント低下

  • 塩ビの供給過剰

    中国の設備増強でPVC市況が軟化する可能性

  • バリュエーション懸念

    株価が1年で40%上昇、PER24倍とやや割高感

  • 営業利益が7421億円から6352億円へ大幅減益通年影響

    減益額1069億円。営業利益率の低下が業績懸念を強める。

  • 最終利益も4745億円と前期比595億円減通年影響

    純利益5340→4745億円、減益率11%。配当維持には収益力が必要。

  • 営業利益率が28.97%から24.68%へ低下通年影響

    売上高営業利益率が4.29ポイント低下。コスト増が収益を圧迫。

  • PBR2.5倍・ROE10.4%だけでは割安感は乏しい継続影響

    PBR2.5倍はROE10.4%では高め。株価調整余地を意識。

次の決算で確かめる点
半導体ウエハー出荷量
半導体市況の回復度合いを示し、収益の柱であるため
塩ビ樹脂の販売価格
需給バランスと利益率に直結するため
営業利益率
高収益体質が維持できるか、計画通りの低下に留まるかを見るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり116で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.98%。

年間配当
¥116
1株あたり
配当利回り
1.98%
いまの株価に対して
配当性向
28.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2461.7
2018年3月2816.761.6
2019年3月4042.987.4
2020年3月4410.069.4
2021年3月5013.687.4
2022年3月8060.0110.2
2023年3月10025.094.1
2024年3月1000.066.0
2025年3月1066.026.3
2026年3月1060.028.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥116

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ215,871人。区分でいちばん多いのは外国法人44.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.5%を占め、残る58.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人39.740.844.946.544.744.2
金融機関51.449.745.244.242.539.8
個人・その他4.04.35.05.27.712.4
自己株式0.30.30.30.31.36.5
証券会社2.22.82.72.13.22.0
事業法人2.72.52.32.01.91.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)17.01
02㈱日本カストディ銀行(信託口)6.74
03日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行㈱)3.87
04㈱八十二長野銀行(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行㈱)2.85
05THE CHASE MANHATTAN BANK, N. A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)2.80
06明治安田生命保険相互会社(常任代理人 ㈱日本カストディ銀行)2.69
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)2.39
08GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.89
09JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)1.61
10JP MORGAN CHASE BANK 385642 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)1.51

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    6.36%
    +0.28pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+2%、1株純資産は14期で−35%。直近期のROEは10.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月2493,7097.025.174.9
2014年3月2674,1656.822.174.2
2015年3月3024,6036.926.063.8
2016年3月3494,7617.516.762.2
2017年3月4135,0028.523.461.7
2018年3月6245,51211.917.661.6
2019年3月1451,18312.812.887.4
2020年3月1511,27612.314.269.4
2021年3月1411,35410.726.387.4
2022年3月2411,60116.315.6110.2
2023年3月3481,91819.712.394.1
2024年3月2592,13312.825.466.0
2025年3月2702,37512.015.726.3
2026年3月2532,40010.424.828.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

31名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は31名。2026/3期の役員報酬は総額1,215百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約28倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
秋谷文男代表取締役 取締役会議長 半導体事業・技術関係担当8584,000
斉藤恭彦代表取締役 社長70167,000
上野進取締役専務執行役員 珪素化学技術・磁性材料事業部関係担当8397,000
轟正彦取締役専務執行役員 半導体部関係担当73128,000
小宮山宏取締役8118,000
中村邦晴取締役76
マイケル・マクギャリー取締役68
長谷川眞理子取締役74
日比野隆司取締役70
小根澤英徳常勤監査役7433,000
髙橋義光常勤監査役7217,000
小坂義人監査役713,000
残りの役員19名を開く
氏名役職年齢
加々美光子監査役68
金子裕子監査役68
秋本俊哉常務執行役員
荒井文男常務執行役員
宮島正紀常務執行役員
佐藤行徳常務執行役員
祢津茂義常務執行役員
岡秀明常務執行役員
笠原俊幸執行役員
安岡快執行役員
小野澤一郎執行役員
柴野由紀夫執行役員
黒川哲也執行役員
岡敦子取締役62
栗生俊一監査役67
大西聡執行役員
大八木徳彦執行役員
坂下英之執行役員
安斎利昭執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4468263259990248
社外取締役819119124
監査役2343417

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」で信越化学工業を取り上げた解説を、新しい順に並べている。

  1. 2026/8/19
    企業行動SKハイニックス、4兆5000億円の自社株買いへ 韓国過去最大の株主還元

    韓国の半導体大手SKハイニックスが、総額40兆ウォン(約4兆5000億円)の自社株買い・消却を発表。AI需要で過去最高益となり、株主への還元を大幅に強化します。

  2. 2026/8/7
    政策米国、半導体・太陽光材料のポリシリコンに追加関税 中国依存の分岐点に

    トランプ米大統領がポリシリコンに追加関税へ。中国の高いシェアを抱える分野で、世界の供給網が変わる可能性があります。

  3. 2026/7/26
    M&ATSMC、米国に1000億ドル追加投資 半導体サプライチェーン再編へ

    世界最大の半導体受託生産企業TSMCが、米国に1000億ドル(約15兆円)規模の追加投資を計画。地政学リスクを背景に、半導体の生産拠点が台湾から米国へシフトする動きが加速します。

  4. 2026/7/26
    提携米韓企業、155兆円規模のAI半導体協力に合意 韓国大統領府発表

    韓国大統領府は、エヌビディアなど米韓企業が5年間で155兆円規模のAI半導体協力に合意したと発表。世界最大級の官民連携プロジェクトとなる可能性があります。

  5. 2026/7/12
    IPOSKハイニックスがナスダック上場、約4.3兆円調達。半導体セクターに弾み

    韓国SKハイニックスがナスダックに上場、AI向けHBM需要で約4.3兆円調達。半導体セクター全体への資金流入加速が期待される。

  6. 2026/7/10
    半導体SKハイニックスがナスダック上場、HBM需要追い風に半導体株高

    韓国SKハイニックスが米ナスダック市場に上場、初値149ドル。HBM(高帯域メモリ)需要が追い風となり、日本半導体関連株にも波及。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,757字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社134社及び関連会社11社(2026年3月31日現在)により構成され、半導体シリコン、希土類磁石、フォトレジスト、マスクブランクス、合成石英製品等の製造・販売を主体とする「電子材料事業」、塩化ビニル樹脂、か性ソーダ等の製造・販売を主体とする「生活環境基盤材料事業」、シリコーン、セルロース誘導体、金属珪素等の製造・販売を主体とする「機能材料事業」、信越ポリマーグループの事業およびエンジニアリングをはじめとする各種役務提供を行う「加工・商事・技術サービス事業」を営んでおり、当社及び関係会社が製造・販売等を分担し、相互に協力して、事業活動を展開しています。 事業内容と当社及び主な関係会社の当該事業における位置付けは、おおむね次のとおりです。 なお、次表の区分は、「第5 経理の状況 1.(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一です。 区分   主要製品及び商品名   主要な会社 電子材料 事業   半導体シリコン、希土類磁石 (電子産業用・一般用)、 半導体用封止材、 LED用パッケージ材料、 フォトレジスト、 マスクブランクス、 合成石英製品   国内   当社、信越半導体㈱、直江津電子工業㈱、長野電子工業㈱、 三益半導体工業㈱、直江津精密加工㈱、信越石英㈱、 その他3社  (計10社) 海外   シンエツハンドウタイアメリカINC.、S.E.H.マレーシアSDN.BHD、 台湾信越半導体(股)、シンエツハンドウタイヨーロッパLTD.、S.E.H.シャーラムSDN.BHD.、 シンエツエレクトロニクスマテリアルズシンガポールPTE.LTD.、 シンエツマグネティクスフィリピンInc.、 シンエツマレーシアSDN.BHD.、 シンエツマグネティックマテリアルズベトナムCo.,Ltd. その他17社                                 (計26社) 生活環境 基盤材料 事業   塩化ビニル樹脂、か性ソーダ、 メタノール、クロロメタン、 ポバール   国内   当社、鹿島電解㈱、鹿島塩ビモノマー㈱、日本酢ビ・ポバール㈱、 その他4社                                     (計8社) 海外   シンテックINC.、シンエツPVC B.V.、CIRES,Lda.、 シンエツインターナショナルヨーロッパB.V.、K-Bin,INC.、 その他2社                                    (計7社) 機能材料 事業   シリコーン、 セルロース誘導体、金属珪素、 合成性フェロモン、 塩ビ・酢ビ共重合樹脂、 液状フッ素エラストマー、 ペリクル   国内   当社、日信化学工業㈱、 その他9社                                  (計11社) 海外   シンエツシリコーンズタイランドLTD.、 アジアシリコーンズモノマーLTD.、 信越有机硅国際貿易(上海)有限公司、韓国信越シリコーン㈱、 台湾信越シリコーン(股)、 シンエツシリコーンズオブアメリカINC.、 SEタイローズ GmbH & Co. KG、SEタイローズ USA,Inc.、 シムコアオペレーションズPTY.LTD.、 その他22社                                 (計31社) 加工・商事・ 技術サービス 事業   樹脂加工製品、 技術・プラント輸出、 商品の輸出入、 エンジニアリング   国内   当社、信越ポリマー㈱(東証プライム上場)、 信越エンジニアリング㈱、信越アステック㈱、 信越ファインテック㈱、 その他20社                                 (計25社) 海外   シンエツマイクロサイINC.、 シンエツポリマー(マレーシア)SDN.BHD.、 シンエツポリマーヨーロッパB.V.、 シンエツポリマーアメリカINC.、 蘇州信越聚合有限公司、 その他26社                                 (計31社) 《事業系統図》
経営方針・対処すべき課題1,055字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針 当社の目指すところは、他の追随できない素材技術によって社会と産業のために価値を生み出し、株主の皆さまのご期待にお応えしていくことです。そのために、顧客や産業の課題解決に資する製品を数多く開発しています。同時に、世界最高水準の技術や品質を追求し、生産性の向上に絶え間なく努めながら、世界中の顧客に安定的に製品供給を行っています。その持続のため、顧客の動向や市況の変化に迅速かつ的確に対応することに努めています。 飛躍的に成長する半導体産業に必要不可欠な素材と技術を提供し、先端電子材料総合メーカーとしての機能、特にAIの進展を支える機能を拡充していきます。AIインフラに関してはすべての事業セグメントで事業機会を追求します。生活環境基盤材料において規模の経済と多層的な事業展開を追求します。また、珪素化学を駆使した課題解決を推進します。 人間社会の持続的な発展とその質の向上を、環境負荷を抑えつつ実現する必要性の高まる今日、効率を極めることが必須です。そのために当社が担い、果たせる役割は大きいと信じています。当社の多くの製品がこうした目的に資するように、そして当社製品が用いられれば用いられるほど産業と人々の暮らしに貢献できるというように取り組み、世界の産業と人々の生活を支えるエッセンシャルサプライヤーとしての役割を果たしていきます。 (2)目標とする経営指標、中長期的な会社の経営戦略 目標とする経営指標は、年次ごとの増収、増益です。当社の主要製品の中には、市況をはじめとした事業環境の変化の影響を受ける製品があります。それだけに、外部環境の変化に機敏に対応していくことに加え、各事業の耐性をさらに高めます。来期もさらなる事業の成長に取組みます。そのためにも、当社製品がより広くより多く社会と産業に用いられるよう、注力していきます。 (3)経営環境及び対処すべき課題 顧客の需要に確実に応えていくために供給態勢を常時点検し、拡充の手立てを前広に施します。経済事情の揺れ幅が従前の領域を超えてきていることに加え、中国からの過剰輸出が複数の市場で続くと目され、それに対する対応策を多角的に打っていきます。
事業等のリスク1,905字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)においては、これらのリスクの発生を防止、分散、あるいはヘッジすることによりリスクの軽減を図っています。しかし、予想を超える事態が生じた場合には、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 なお、記載した事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものですが、当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではありません。 ① 経済動向および製品市況による影響 当社グループ製品の主要な市場がある国および地域の経済環境の動向は、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、主要製品の中には、世界的な需給環境により大きな価格変動が起きるものもあります。当社グループは事業の多角化・グローバル化等によってそのリスクをヘッジしていますが、製品の需要が減少あるいは価格競争が激化した場合、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ② 為替相場の変動による影響 2026年3月期の当社グループ連結売上高の海外売上高比率は79%となっており、今後も高い水準で推移するものと思われます。在外連結子会社等の財務諸表項目の円換算額は、為替相場に左右され、大幅な変動が生じた場合、当社グループ全体の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、外国通貨建て取引についても、為替予約等によりリスクを軽減させる措置を講じていますが、これにより当該リスクを完全に回避できる保証はなく、同様な可能性があります。 ③ 自然災害・事故災害、感染症等の影響 当社グループは、生産活動の中断により生じる損害を最小限に抑えるため、製造設備に対し定期的な防災点検及び設備保守、また、安全のための設備投資等を行うとともに、生産拠点の複数化に努めています。しかしながら、突発的に発生する災害や天災、不慮の事故等の影響で、製造設備等が損害を被ったり、サプライチェーンの分断が発生した場合は、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループの事業拠点では安全衛生対策を徹底しています。しかしながら、今後発生しうる感染症等の蔓延や、それを受けた各国における経済活動抑制の方針が当社製品に対する需要の大幅な減少や当社事業拠点を含むサプライチェーンに損害を生じさせた場合、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ④ 公的規制 当社グループが事業活動を行っている国及び地域では、投資に関する許認可や輸出入規制のほか、商取引、労働、特許、租税、為替等の各種関係法令の適用を受けています。これらの法令の改変は、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 資材等の調達 当社グループの生産活動には、種々の原材料を使用しており、原材料ソースの多様化により安定的な調達に努めていますが、これらについて供給の逼迫や遅延、供給国の通商政策の変更、また、それらに伴う価格上昇等が生じた場合、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 急速な技術革新 当社グループの主要販売先の一つであるエレクトロニクス業界は、技術的な進歩が急速で、当社では常に技術革新に対応できる最先端の材料開発に努めています。しかしながら、当社グループが業界と市場の変化に的確に対応できなかった場合、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、上記以外の業界向け製品についても、競争力の高い代替製品の出現により、同様の影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 環境問題について 各種の化学物質を取り扱う当社グループは、環境に関する各種法律、規制を遵守するとともに、効率を極めることにより、地球温暖化防止に向けた省エネルギーや環境影響物質の排出抑制に積極的に取り組んでいます。しかしながら、環境に関する規制が予測を超えて厳しくなり、技術的に対応が難しくなったり、大きな新たな設備投資等の必要が生じた場合、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 製造物責任 当社グループでは、製品の特性に応じた最適な品質の確保に全力を挙げて取り組んでいますが、予期せぬ事情により品質問題が発生した場合、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)3,803字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の経営成績、財政状態及びキャッ シュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の業績は、売上高は、前期に比べ0.5%(127億2千万円)増加し、2兆5,739億6千9百万円となりました。一部の製品で市況下落の影響を受けたことにより、営業利益は、前期に比べ14.4%(1,069億1百万円)減少し、6,352億4百万円となり、経常利益も、前期に比べ13.7%(1,122億6千2百万円)減少し、7,082億8千1百万円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に比べ11.2%(595億6千2百万円)減少し、4,744億5千9百万円となりました。 セグメントごとの経営成績の概要及びその分析等は、次のとおりです。 電子材料事業 半導体市場は、AI関連が引き続き活況を呈し、それ以外の分野の需要がようやく上向いてきました。そのような動向を捉え、伸びの強い市場にシリコンウエハー、フォトレジスト、マスクブランクス等の半導体材料の売上を伸ばしました。 その結果、当セグメントの売上高は、前期に比べ8.7%(814億5千3百万円)増加し、1兆157億6千5百万円となり、営業利益は、前期に比べ6.1%(197億7千7百万円)増加し、3,445億3千7百万円となりました。 生活環境基盤材料事業 塩化ビニルに関しては、北米で昨年半ばにかけ需要は堅調でしたが、その後弱含み市況は軟化しました。アジアほかの海外市場で、価格の低迷が続きましたが、張り巡らされた販売網を駆使して、最善の販売を行いました。か性ソーダについては、価格、数量とも概ね安定した販売を確保しました。イラン、中東での戦争勃発に起因する原料、エネルギー価格上昇を受け、全製品の値上げに着手し、それを推し進めました。 その結果、当セグメントの売上高は、前期に比べ5.8%(602億1百万円)減少し、9,813億7千万円となり、営業利益は、前期に比べ43.4%(1,265億7千6百万円)減少し、1,648億9千万円となりました。 機能材料事業 機能性の高い製品群の販売を格段に増やすことに傾注し、その成果が収益に結実してきました。 その結果、当セグメントの売上高は、前期に比べ1.7%(77億9千5百万円)減少し、4,408億4千7百万円となり、営業利益は、前期に比べ0.9%(9億3千3百万円)増加し、1,009億5千5百万円となりました。 加工・商事・技術サービス事業 半導体ウエハー関連容器は需要が堅調でした。自動車関連製品ではシリコーン成型品が伸びました。 その結果、当セグメントの売上高は、前期に比べ0.5%(7億3千7百万円)減少し、1,359億8千5百万円となり、営業利益は、前期に比べ5.0%(14億5千3百万円)減少し、273億3千8百万円となりました。 また、財政状態ですが、当連結会計年度末(以下「当期末」という。)の総資産は、前連結会計年度末(以下「前期末」という。)に比べ、253億6百万円増加し、5兆6,619億7百万円、当期末負債合計は、前期末に比べ2,195億8千4百万円増加し、1兆186億円、当期末純資産合計は、前期末に比べ1,942億7千8百万円減少し、4兆6,433億7百万円となりました。 当期末純資産の減少は、親会社株主に帰属する当期純利益4,744億5千9百万円を上回る株主還元(5,000億6百万円の自己株式の取得及び2,031億6千2百万円の配当金の支払)によります。 また、この純資産の減少に加え、有形固定資産の増加もあり、手持資金(現金及び預金、並びに有価証券(主に譲渡性預金))は減少したほか、自己株式取得資金の一部を円借入で賄ったため長期借入金が増加しています。 この結果、自己資本比率は82.6%から3.9ポイント低下し、78.7%となった一方、1株当たり純資産額は、自己株式数の増加により、前期に比べ24円91銭増加し、2,400円39銭となりました。年間配当金は、前期と同額の1株当たり106円の予定です。 なお、投下資本利益率(ROIC)は18.2%から3.6ポイント低下し14.6%、自己資本利益率(ROE)は、12.0%から1.6ポイント低下し10.4%となりました。また、純資産配当率(DOE)は4.7%から0.3ポイント低下し4.4%、配当性向は39.3%から2.6ポイント増加し41.9%とそれぞれなる予定です。 ②キャッシュ・フローの状況 当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前期末に対して36.3%(3,206億4千6百万円)減少し、5,620億8千9百万円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度の営業活動の結果得られた資金は7,126億5千1百万円(前期比1,692億8千3百万円減少)となりました。これは、税金等調整前当期純利益7,084億8千8百万円、減価償却費2,429億7千3百万円などで資金が増加した一方、法人税等の支払額2,089億3千2百万円などで資金が減少したものです。 投資活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度の投資活動の結果使用した資金は5,448億6百万円(前期比4,022億5千3百万円増加)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出3,536億2千万円、定期預金の純増額1,880億円などによります。 財務活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度の財務活動の結果使用した資金は5,048億3千5百万円(前期比499億3千万円増加)となりました。これは、長期借入れによる収入2,300億円1千万円などで資金が増加した一方、自己株式の取得による支出5,000億6百万円、配当金の支払額2,031億6千2百万円などで資金が減少したものです。 ③生産、受注及び販売の実績 当社グループ(当社及び連結子会社)は、市場の変化に柔軟に対応して生産活動を行っており、生産実績は販売実績と傾向が類似しているため、記載を省略しています。また、当社グループは主として見込み生産を行っているため、受注実績を記載していません。 販売実績については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文 中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度における世界の経済と産業は、昨年4月以降米国が自国第一主義の下で打ち出した様々な政策に翻弄されながらも、IMFや世界銀行の世界経済見通しにあるように、成長が鈍化しつつも何とか持ち堪えました。一方、中国の過剰輸出は収まらず、むしろそれが相当期間続くと見て事業を進めることの必要性が高まりました。そして、この2月末に勃発した米国・イスラエルとイラン間の戦争が、世界経済を大きく揺さぶる事態となりました。そのような情況の中にあって当社は、顧客との意思疎通を密に保ち、求められる品質の製品を安定供給し、機敏な販売を遂行しました。その結果、営業利益、経常利益、純利益とも昨年7月に公表した予想に沿った業績を達成しました。事業の成長と業績の伸長に一段と力を注いでいきます。そのためにも、顧客にとって価値ある製品の開発を急ぎ、かつ顧客と市場からの要望・需要に適時に応えられるよう、中長期の展望を持って投資を積極的に実施していきます。 セグメントごとの経営成績及び財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 当社の連結会計年度末の現・預金及び譲渡性預金を含む有価証券(流動資産)の合計額は1兆6,670億9千6百万円(期間が3カ月を超える分を含む)と流動性を十分に確保しています。また、「1.主要な経営指標等の推移(1)連結経営指標等」に記載のとおり、安定的に「営業活動によるキャッシュ・フロー」を獲得していることから、当面の間は運転資金や設備投資への対応も問題ないと考えています。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5.経理の状況 (重要な会計上の見積り)」に記載しています。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。