概要
中外製薬は、1925年に創業した医薬品の輸入販売業を起源とする大手製薬企業である。2002年にスイスのエフ・ホフマン・ラ・ロシュと戦略的アライアンスを結び、同社の傘下に入った。がん領域を中心に抗体医薬品を多数保有し、2025年12月期の売上収益は1兆2,579億円、営業利益は5,988億円、従業員数は7,872人に達する。国内販売に加え、ロシュ向け輸出を含む海外売上が6,054億円と全体の約半分を占める。
オンコロジーとスペシャリティの2本柱で構成される事業
中外製薬の事業は、連結財務諸表上、単一セグメント「医薬品事業」として報告されるが、国内製商品売上高はオンコロジー領域(抗がん剤)とスペシャリティ領域(主に免疫・眼科・血友病など)に二分される。2025年12月期の国内製商品売上高4,724億円のうち、オンコロジー領域が2,465億円(前年比0.5%減)、スペシャリティ領域が2,258億円(同5.8%増)であった。主力品のうち、抗VEGF抗体「アバスチン」は後発品浸透と薬価改定で減少したが、眼科用二重特異性抗体「バビースモ」、抗IL-6受容体抗体「エンスプリング」、抗血液凝固因子抗体「ヘムライブラ」は伸長した。新製品の抗補体C5抗体「ピアスカイ」や抗HER2配合皮下注「フェスゴ」も売上に寄与している。
親会社ロシュへの輸出が海外売上の大半を占める
海外製商品売上高は6,054億円(前年比12.8%増)で、全体の56%を占める。そのほとんどがスイスの親会社エフ・ホフマン・ラ・ロシュへの輸出であり、主力品「ヘムライブラ」と「アクテムラ」が伸長した。欧州では中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッドが販売統轄会社として機能し、英国、フランス、ドイツに販売子会社を持つ。台湾では台湾中外製薬股份有限公司、中国では日健中外製薬有限公司が販売・学術情報提供を行い、泰州日健中外製薬工業有限公司が生産を担う。また、米国には開発・申請業務を行う中外ファーマ・ユー・エス・エー、シンガポールには研究拠点である中外ファーマボディ・リサーチが置かれている。
研究開発費1,801億円を投じる創薬体制
中外製薬の2025年12月期の研究開発費は1,801億円で、売上収益比14.3%に相当する。研究開発は日本国内の富士御殿場研究所(静岡県)を中心に、海外子会社と連携して行われる。創薬の方向性は、抗体工学を中核とし、二重特異性抗体やpH依存性結合技術などの独自技術を活用する。開発プロジェクトの進展に伴い、費用は前年比1.8%増加した。また、ロシュとのアライアンスにより、ロシュの充実したパイプラインを日本市場に導入する一方、自社創製品の後期開発や販売ではロシュのグローバルプラットフォームを利用するビジネスモデルを採っている。これにより、研究開発の生産性向上を図っている。
グループ全体で15社の子会社を擁する企業集団
中外製薬を中心とする企業集団は、連結子会社15社と親会社の子会社2社で構成される。国内では、製造を担う中外製薬工業、研究業務委託先の中外医科学研究所、臨床開発業務委託先の中外臨床研究センター、事務処理業務を請け負う中外製薬ビジネスソリューションが主要子会社である。海外では、欧州に販売統轄会社と各国販売会社、米国に開発・投資機能を持つ中外ファーマ・ユー・エス・エー、シンガポールに研究会社、台湾と中国に販売会社を有する。さらに、中外ベンチャー・ファンド・エルエルシー等を通じてスタートアップへの投資活動も行っている。2025年11月にはレナリスファーマ株式会社を取得し、同年12月に吸収合併した。
業界の中での役割は医薬品業界における研究開発型メーカー。ロシュグループの一員として、グローバルな開発・製造・販売ネットワークを活用する。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01がん・免疫領域主力
国内外のがん患者や医療機関向けに、抗体医薬品を中心とした高額な革新的医薬品を提供。ロシュの子会社であるジェネンテックとの連携により、世界水準の開発力を活かし、日本国内では特約店を通じて販売。欧州や米国ではロシュのネットワークを活用し、世界的な販売網を構築している。
主要顧客医療機関、特約店
- 抗体医薬品(リツキサン、ハーセプチン、アバスチン、タルセバ等)
- がん治療における重要な選択肢となるバイオ後続品や抗体医薬品。特定のがん細胞を標的とし、副作用を抑えながら効果を発揮する。特に、乳がんや大腸がん、悪性リンパ腫などで高い治療効果が期待される。
02希少疾患・難病領域準主力
患者数の少ない難病や希少疾患向けに、開発済みまたは開発中の革新的医薬品を提供。特に、血友病や遺伝性疾患などで、遺伝子治療や抗体医薬品などの新たな治療選択肢を届けている。
- 遺伝子治療薬(ゾルゲンスマ等)
- 遺伝子の異常を修復することで根本的な治療を目指す薬剤。高い治療効果を持つ一方、患者ごとに個別化が必要で、専門性の高い医療機関で投与される。
03海外市場(欧州・米国・アジア)準主力
ロシュグループのネットワークを活用し、日本で開発した医薬品を欧州、米国、アジア各国で販売。特に、欧州では販売統轄会社を通じ、米国ではロシュの子会社であるジェネンテックと共同販売を行っている。
04ライフサイエンス・研究支援その他
医薬品開発を支援するため、関連会社に研究業務や事務処理業務を委託。中外医科学研究所では研究業務の一部を、中外臨床研究センターでは臨床開発業務の一部を委託しており、グループ全体の効率的な研究開発を支える。
製品と技術
アクテムラとアバスチンが牽引する大型抗体医薬品
中外製薬の収益を長年にわたり支えてきたのは、ヒト化抗IL-6受容体モノクローナル抗体「アクテムラ(一般名:トシリズマブ)」と、抗VEGFヒト化モノクローナル抗体「アバスチン(一般名:ベバシズマブ)」である。アクテムラは関節リウマチ、全身性若年性特発性関節炎、COVID-19関連肺炎などに適応を持ち、ロシュを通じてグローバルに販売されている。アバスチンは大腸癌、肺癌、乳癌など複数のがん種で承認され、国内では後発品浸透により売上は減少傾向にあるが、依然として主力製品の一つである。両製品ともにロシュとの協業により開発・販売が行われ、中外製薬の抗体医薬品プラットフォームの基盤を形成した。
二重特異性抗体技術を応用したヘムライブラとバビースモ
中外製薬は二重特異性抗体技術において独自の強みを持つ。血液凝固第VIII因子機能代替製剤「ヘムライブラ(一般名:エミシズマブ)」は、抗血液凝固第IXa因子と第X因子に同時に結合する二重特異性抗体で、血友病A患者の出血発作を予防する。2025年12月期の海外売上高を大きく伸ばし、ロシュ向け輸出の主力となっている。眼科領域では、抗VEGFと抗Ang-2の二重特異性抗体「バビースモ(一般名:ファリシマブ)」が加齢黄斑変性症などに用いられ、国内スペシャリティ領域の成長を牽引する。これらの製品は、抗体工学による分子設計の革新が実用化につながった例である。
pH依存性結合技術を活用したエンスプリングとピアスカイ
中外製薬は独自のpH依存性結合技術(リサイクリング抗体技術)を複数の製品に応用している。抗IL-6受容体抗体「エンスプリング(一般名:サトラリズマブ)」は、pH依存的に抗原に結合することで、従来の抗体より長時間にわたりIL-6シグナルを抑制し、投与間隔の延長を可能にした。関節リウマチや全身性強皮症などに適応を持つ。同じ技術を応用した抗補体C5抗体「ピアスカイ(一般名:クロバリマブ)」は発作性 nocturnal ヘモグロビン尿症および全身性重症筋無力症を適応とし、2025年3月に発売され好調に市場浸透している。これらの製品は、薬物動態の改善により患者負担軽減を実現している。
配合皮下注剤フェスゴと新規二重特異性抗体ルンスミオ
2025年3月に発売された「フェスゴ」は、抗HER2抗体パージェタ(一般名:ペルツズマブ)とトラスツズマブにヒアルロン酸分解酵素を配合した皮下注製剤で、乳癌治療における投与時間短縮を実現した。パージェタの静脈注射からの置き換えが進み、売上を大幅に伸ばしている。また、同月に発売された「ルンスミオ(一般名:モスネツズマブ)」は、抗CD20と抗CD3の二重特異性抗体で、再発・難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫を適応とする。T細胞をリクルートして腫瘍細胞を攻撃する機構を持ち、新たながん免疫療法の選択肢として市場浸透が進んでいる。これらの新製品は、中外製薬の研究開発パイプラインの豊富さを示している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
医薬品のなかでの位置
スイス系製薬で国内首位、がん領域に強みを持つ高収益体質
当社は国内有数の研究開発型製薬会社で、特にがん領域に強みを持つ。親会社であるロシュの支援を受け、売上高は約1.2兆円、営業利益率は46%と非常に高い収益性を誇る。同業他社ではジーエヌアイグループなどが挙げられるが、規模と利益率では圧倒的な差がある。当社の強みはパイプラインの豊富さと、抗体医薬などの先端技術。しかし、がん領域への依存度が高く、新薬の開発成功が業績を大きく左右する。また、国内特許切れによる後発品の影響や、海外市場での競争激化が課題。
強み
- 営業利益率40%超と製薬業界でもトップクラス。効率的な研究開発と販売体制を構築。
- 抗悪性腫瘍剤で国内シェア首位。多数の画期的新薬を保有し、成長を牽引。
- 親会社ロシュの研究開発資源を活用可能。グローバルな治験ネットワークを持つ。
- 抗体医薬品の研究開発で世界有数の技術。次世代の治療薬を多数開発中。
課題
- 売上の約7割ががん。他領域の育成が急務で、ポートフォリオの多様化が必要。
- 主要製品の特許切れにより、後発品との競争が激化。新薬の開発スピードが重要。
- 海外売上比率は低く、グローバル市場でのシェア拡大が課題。規制や現地適合が難しい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
医薬品の時価総額近傍。太字が中外製薬
時価総額で並べると、掲載6社のなかで1番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4519中外製薬 | 11.5兆円 | 23.9倍 |
| 2 | 4502武田薬品工業 | 9.3兆円 | — |
| 3 | 4578大塚ホールディングス | 6.6兆円 | 15.9倍 |
| 4 | 4568第一三共 | 5.5兆円 | 20.6倍 |
| 5 | 4503アステラス製薬 | 4.3兆円 | 14.7倍 |
| 6 | 4507塩野義製薬 | 2.7兆円 | 12.4倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 35件
輸入販売業から医薬品製造へ転換した創業期
中外製薬の起源は、1925年3月に上野十蔵が創業した中外新薬商会にある。当初は医薬品の輸入販売を主業務としていたが、2年後の1927年に自社での医薬品製造に着手し、メーカーへの道を歩み始めた。1943年3月には株式会社に組織変更し、商号を中外製薬株式会社(本社・東京都)と定めた。翌1944年4月には松永製薬所を吸収合併し、広島県に松永工場を開設。戦後間もない1946年9月には福島県に鏡石工場を建設し、生産能力の拡大を図った。これらの動きは、輸入商社から総合医薬品メーカーへの転換点となった。
工場建設と検査薬分野進出で事業基盤を固めた高度成長期
1956年3月の東京証券取引所上場を機に、中外製薬は本格的な拡大路線に入る。1957年4月に東京都に浮間工場、1960年9月に総合研究所(高田研究所)を建設し、研究開発体制を整えた。1971年2月には血液分析器及び試薬を発売し、臨床検査薬機器分野へ進出。同年3月には静岡県に藤枝工場を建設した。1987年6月には静岡県に富士御殿場研究所を開設し、研究拠点を強化した。この時期の設備投資と事業多角化により、売上高は拡大し、業界での地位を固めた。1960年代から1970年代にかけての一連の工場建設は、国内自給体制の確立に寄与した。
海外M&Aと合弁事業でグローバル化を推進した1980〜1990年代
中外製薬は1988年9月に台湾に中惠薬品(現・台湾中外製薬)を設立し、アジア展開を開始した。1989年12月には米国の遺伝子診断企業ジェン・プローブを買収し、診断分野への参入と米国拠点の獲得を実現。1990年6月にはフランスのローヌ・プーラン(現サノフィ)との合弁で中外ローヌ・プーランを設立、欧州での販売網を構築した。1993年から1995年にかけて英国と米国に現地法人を設立し、欧米での開発・販売機能を強化。1997年には中外診断科学を設立し、診断事業を国内でも展開したが、2002年に同事業を富士レビオに譲渡している。この時期の海外展開は、後のロシュとの統合への布石となった。
ロシュとの戦略的アライアンスによる経営統合(2001〜2002年)
2001年4月に筑波研究所を開設し研究機能を強化する一方、2002年10月に経営の転機を迎える。スイス・ロシュ・ホールディングとの戦略的アライアンスに基づき、中外製薬は日本ロシュを吸収合併し、ロシュ・ホールディング・リミテッドが議決権の過半数を握る親会社となった。これにより中外製薬はロシュグループの一員となり、ロシュのグローバルパイプラインへのアクセスを得る一方、自社創薬資源を集中投資する体制へ移行した。同年9月にはジェン・プローブをスピンオフし、診断事業から撤退。この統合は、その後の高収益体質への転換の起点となった。
非中核事業の売却と研究開発への集中(2003〜2006年)
ロシュ傘下入り後、中外製薬は事業ポートフォリオの見直しを加速した。2003年12月に高田研究所と松永工場を閉鎖し、2004年12月には一般用医薬品事業をライオンに譲渡、殺虫剤製造事業もライオンパッケージングに売却した。2005年3月には筑波研究所を閉鎖、同年6月には鏡石工場と東北中外製薬をニプロに譲渡。2006年5月には浮間、藤枝、宇都宮、鎌倉の4工場における製造事業を子会社の中外製薬工業に会社分割により承継させ、自社の製造機能を切り離した。これらの選択と集中により、研究開発とマーケティングに経営資源を集中できる体制が整った。2010年12月には鎌倉工場も閉鎖している。
抗体医薬品の成功で売上高1兆円を突破した2010年代
2012年以降、中外製薬は主力抗体医薬品の成長により業績を急拡大させた。関節リウマチ治療薬「アクテムラ」、抗がん剤「アバスチン」、血友病A治療薬「ヘムライブラ」などの売上が大きく伸び、2014年12月期の売上収益4,611億円から、2022年12月期には1兆2,597億円と約2.7倍に増加した。当期利益も510億円から3,744億円へと7倍超の伸びを示した。この間、研究開発投資も継続的に増やし、2015年には海外子会社組織を統合・再編して効率化を図った。2014年には中国に日健中外製薬を設立し、新興国市場への足がかりを築いた。
年表35件を開く
1920年代
- 1925年3月創業上野十蔵、中外新薬商会を創業、医薬品の輸入販売を開始
- 1927年医薬品製造に着手
1940年代
- 1943年3月商号変更株式会社に組織変更、商号を中外製薬株式会社(本社・東京都)に変更
- 1944年4月M&A㈱松永製薬所を吸収合併、松永工場開設(広島県)
- 1946年9月鏡石工場建設(福島県)
1950年代
- 1956年3月上場株式を東京証券取引所(現在 ㈱東京証券取引所)に上場
- 1957年4月浮間工場建設(東京都)
1960年代
- 1960年9月綜合研究所建設(東京都・高田研究所)
1970年代
- 1971年2月血液分析器及び試薬を発売、臨床検査薬機器分野へ進出
- 1971年3月藤枝工場建設(静岡県)
1980年代
- 1987年6月富士御殿場研究所建設(静岡県)
- 1988年9月創業中惠薬品股份有限公司設立(台湾)
- 1989年12月M&Aジェン・プローブ・インコーポレーテッド買収(米国)
1990年代
- 1990年6月商号変更ローヌ・プーラン社(フランス、現在 サノフィ)との合弁企業として、中外ローヌ・プーラン設立(フランス、後 中外サノフィ-アベンティス・エスエヌシーへ社名変更)
- 1990年7月宇都宮工場建設(栃木県)
- 1993年5月創業中外ファーマ・ユーケー・リミテッド設立(英国)
- 1994年1月創業ロンドン駐在事務所(1986年3月開設)を現地法人化し、中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッド設立(英国)
- 1995年7月創業中外バイオファーマシューティカルズ・インコーポレーテッド設立(米国)
- 1997年3月中外診断科学㈱設立(東京都)
- 1997年12月創業中外ファーマ・マーケティング・リミテッド設立(英国、現在 中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッド)
2000年代
- 2001年4月創業筑波研究所開設(茨城県)中外ファーマ・フランス・エスエーエス設立(フランス)
- 2002年3月創業持株会社中外ユー・エス・エー・インコーポレーテッド設立(米国、現在 中外ファーマ・ユー・エス・エー・インコーポレーテッド)
- 2002年9月中外診断科学㈱の全株式を富士レビオ㈱に譲渡
- 2002年9月ジェン・プローブ・インコーポレーテッドをスピンオフ
- 2002年10月M&Aエフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッドとの戦略的アライアンスに基づき、中外製薬㈱と日本ロシュ㈱が合併し、ロシュ・ホールディング・リミテッドが親会社となる
- 2003年12月高田研究所と松永工場を閉鎖
- 2004年12月一般用医薬品事業をライオン㈱に譲渡、永光化成㈱の殺虫剤製造事業をライオンパッケージング㈱に譲渡
- 2005年3月筑波研究所を閉鎖
- 2005年6月鏡石工場及び東北中外製薬㈱(福島県)をニプロ㈱に譲渡
- 2006年5月浮間工場、藤枝工場、宇都宮工場及び鎌倉工場(神奈川県)における医薬品等の製造に関する事業を、会社分割により、子会社である中外製薬工業㈱(東京都)に承継
2010年代
- 2010年12月中外製薬工業㈱ 鎌倉工場を閉鎖
- 2012年1月創業中外ファーマボディ・リサーチ・ピーティーイー・リミテッド設立(シンガポール)
- 2014年3月創業日健中外製薬有限公司設立(中国)
- 2015年M&A海外子会社組織を統合・再編
- 2015年7月M&A欧州:開発機能と販売機能を統合(再編後名称:中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッド)
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。
- R&Dアウトプット2030年まで2倍
- 自社グローバル品上市数毎年1品
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
世界最高水準の創薬の実現
独自のサイエンス力と技術力を駆使し、低分子・抗体に加え中分子など新たなモダリティにも挑戦。R&Dアウトプットを2030年までの10年間で2倍に拡大し、革新的な自社開発グローバル品を毎年上市できる体制を構築する。外部の技術や標的を積極的に探索し、自社の強みと融合させることで創薬機会を拡大する。
- 02
先進的事業モデルの構築
デジタルを活用したプロセスや価値創出モデルの抜本的な再構築により、バリューチェーン全体の生産性を飛躍的に向上させ、患者一人ひとりにとっての価値・製品価値を拡大する。リアル・リモート・デジタルを組み合わせたマルチチャネル戦略で顧客エンゲージメントを最適化する。
- 03
5つの改革の推進
「創薬改革」「開発改革」「製薬改革」「Value Delivery改革」「成長基盤改革」を柱に、各バリューチェーンと全社基盤を強化。開発改革では臨床開発力とヒト予測力の融合による迅速なGo/No-Go判断、製薬改革では世界水準の製薬技術と頑健な供給体制の構築に取り組む。
- 04
重要課題(マテリアリティ)への対応
2024年に重要課題を総合的に見直し、重点的に取り組むべき16項目を特定。財務マテリアリティとインパクトマテリアリティの両面から精査し、ESGやSDGsに代表される社会課題解決をリードする世界のロールモデルを目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で7,872人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,351万円で、9期前と比べて+32.8%。平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は15.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年12月 | — | — | — | 7,245 | — |
| 2017年12月 | — | — | — | 7,372 | — |
| 2018年12月 | — | — | — | 7,432 | — |
| 2019年12月 | 1,017 | 43.0 | 16.0 | 7,394 | — |
| 2020年12月 | 1,100 | 43.0 | 16.0 | 7,555 | — |
| 2021年12月 | 1,156 | 43.0 | 16.0 | 7,664 | — |
| 2022年12月 | 1,214 | 43.0 | 16.0 | 7,771 | — |
| 2023年12月 | 1,198 | 42.0 | 15.0 | 7,604 | — |
| 2024年12月 | 1,207 | 42.0 | 15.0 | 7,778 | 6,968 |
| 2025年12月 | 1,351 | 42.0 | 15.0 | 7,872 | 7,607 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社16社(国内 6 / 海外 10、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。
- 国内ロシュ・ホールディング・リミテッドスイス バーゼル市議決権61.1%
- 国内株式会社 中外医科学研究所神奈川県 横浜市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社 中外臨床研究センター東京都 中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外中外ファーマ・ユー・エス・エー・インコーポレーテッド米国 ニュー ジャージー 州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外中外ベンチャー・ファンド・エルエルシー米国 マサチュー セッツ州 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内中外ベンチャー・ファンド・エルピー(注)3バミューダ ハミルトン市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッド英国 ロンドン市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外中外ファーマ・ユー・ケー・リミテッド英国 ロンドン市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外中外ファーマ・フランス・エスエーエスフランス ピュトー市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外中外ファーマ・ジャーマニー・ジーエムビーエイチドイツ フランク フルト市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外台湾中外製薬股份 有限公司台湾 台北市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外日健中外製薬有限公司中国 江蘇省 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社4社を開く
- 泰州日健中外製薬工業有限公司中国 江蘇省100%
- 中外ファーマボディ・リサーチ・ピーティーイー・リミテッドシンガポール100%
- 中外製薬ビジネスソリューション 株式会社東京都 北区100%
- 中外製薬工業 株式会社(注)3東京都 北区100%
- 補助金4.6億円令和3年度(令和2年度からの繰越分)新型コロナウイルス感染症治療薬の実用化のための支援事業費国庫補助金厚生労働省 · 2021-11-19
- 補助金2.5億円令和3年度(令和2年度からの繰越分)新型コロナウイルス感染症治療薬の実用化のための支援事業費国庫補助金厚生労働省 · 2021-11-19
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は1.3兆円、営業利益は5,988億円。前期と比べると増収増益で、売上が+7.5%、利益が+10.5%。
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は6,633億円、営業利益は3,196億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+14.7%、営業利益は+16.9%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 3,122 | 983 | 31.5 | 735 |
| 2023年2Q | 2,675 | 1,126 | 42.1 | 832 |
| 2023年3Q | 2,579 | 1,067 | 41.4 | 776 |
| 2023年4Q | 2,738 | — | — | 912 |
| 2024年1Q | 2,369 | 999 | 42.2 | 744 |
| 2024年2Q | 3,160 | 1,583 | 50.1 | 1,119 |
| 2024年4Q | 6,177 | 2,838 | 45.9 | 2,010 |
| 2025年2Q | 5,785 | 2,733 | 47.2 | 1,944 |
| 2025年4Q | 6,794 | 3,255 | 47.9 | 2,396 |
| 2026年2Q | 6,633 | 3,196 | 48.2 | 2,317 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年12月期からの14期で、売上は3,866億円から1.3兆円へ3.3倍に増えた。直近期の営業利益率は47.6%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 中外ファーマボディ・リサーチ・ピーティーイー・リミテッド設立(シンガポール) | |||||
| 2012年12月 | 0.39 | — | 727 | — | 461 |
| 2013年12月 | 0.42 | — | 769 | — | 509 |
| 日健中外製薬有限公司設立(中国) | |||||
| 2014年12月 | 0.46 | — | 762 | — | 510 |
| 海外子会社組織を統合・再編 | |||||
| 2015年12月 | 0.50 | — | 873 | — | 611 |
| 2016年12月 | 0.49 | — | 744 | — | 536 |
| 2017年12月 | 0.53 | — | 970 | — | 727 |
| 2018年12月 | 0.58 | — | 1,214 | — | 925 |
| 2019年12月 | 0.69 | — | 2,079 | — | 1,576 |
| 2020年12月 | 0.79 | — | 2,982 | — | 2,147 |
| 2021年12月 | 1.00 | — | 4,194 | — | 3,030 |
| 2022年12月 | 1.26 | — | 5,312 | — | 3,744 |
| 2023年12月 | 1.11 | — | 4,438 | — | 3,255 |
| 2024年12月 | 1.17 | 5,420 | 5,430 | 46.3 | 3,873 |
| 2025年12月 | 1.26 | 5,988 | 5,978 | 47.6 | 4,340 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高1.3兆円のうち、営業利益として残るのは5,988億円で47.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4,340億円、売上の34.5%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金28.9%3,636億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.3%1,165億円
- その他の費用持分法損益などの調整14.2%1,790億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益47.6%5,988億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年12月期は営業CFが3,863億円、投資CFが−2,013億円で、差し引きのフリーCFは1,850億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は4,266億円で、売上の4.1ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 775 | −549 | −228 | 226 | 954 |
| 2013年12月 | 535 | −132 | −232 | 403 | 1,151 |
| 2014年12月 | 370 | −144 | −244 | 226 | 1,140 |
| 2015年12月 | 629 | −453 | −285 | 176 | 1,017 |
| 2016年12月 | 388 | −101 | −334 | 287 | 954 |
| 2017年12月 | 1,076 | −367 | −296 | 709 | 1,391 |
| 2018年12月 | 1,191 | −741 | −350 | 450 | 1,469 |
| 2019年12月 | 2,066 | −817 | −669 | 1,249 | 2,039 |
| 2020年12月 | 2,050 | −983 | −995 | 1,067 | 2,123 |
| 2021年12月 | 2,796 | −1,189 | −1,074 | 1,607 | 2,678 |
| 2022年12月 | 2,436 | −1,455 | −1,456 | 981 | 2,222 |
| 2023年12月 | 4,099 | −373 | −1,393 | 3,726 | 4,587 |
| 2024年12月 | 4,476 | −2,274 | −1,410 | 2,202 | 5,402 |
| 2025年12月 | 3,863 | −2,013 | −3,079 | 1,850 | 4,266 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年12月期の総資産は2.5兆円。このうち返さなくてよい自己資本が—で、自己資本比率は82.1%(業種中央値69.9%より厚い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 0.65 | 4,901 | 1,552 | 81.8 |
| 2013年12月 | 0.70 | 5,329 | 1,643 | 82.0 |
| 2014年12月 | 0.74 | — | — | 80.6 |
| 2015年12月 | 0.79 | — | — | 79.5 |
| 2016年12月 | 0.81 | — | — | 80.1 |
| 2017年12月 | 0.85 | — | — | 81.2 |
| 2018年12月 | 0.92 | — | — | 82.2 |
| 2019年12月 | 1.06 | — | — | 80.6 |
| 2020年12月 | 1.24 | — | — | 79.3 |
| 2021年12月 | 1.54 | — | — | 77.2 |
| 2022年12月 | 1.87 | — | — | 76.2 |
| 2023年12月 | 1.93 | — | — | 84.1 |
| 2024年12月 | 2.21 | — | 3,069 | 86.1 |
| 2025年12月 | 2.47 | — | 4,429 | 82.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
医薬品 79社との比較
同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で79社中1位あたり、逆に低いのは配当利回りで79社中66位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥6,832で、1年前と比べて+7.8%。過去52週の値幅のなかでは13%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 23.9倍 |
| PBR | 5.54倍 |
| 配当利回り | 1.93% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1週間で株価は6911円から7011円と小幅に反発し、8月21日時点で25日移動平均線(7024円)をほぼ横ばいで推移。52週高値10700円からは約34%下の水準で、52週安値6002円からは約17%高い位置にある。7月27日に6848円まで急落後、8月10日に7112円まで戻す場面も見られ、ボラティリティは高い。出来高は8月14日に461万株と膨らんだが、その後は190万株前後に減少し、買い一巡後の様子見姿勢がうかがえる。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 42/100)。
PER 24.5倍は業界平均35.25倍を下回り割安感がある一方、PBR 5.69倍は平均4.11倍を上回り、ROE 22.1%の高収益性を考慮しても株価はやや高め。配当利回り1.88%は平均1.43%より高いが、配当性向111.5%と配当が利益を上回る状態で、持続可能性に懸念。売上・利益は増加傾向で成長性はあるが、バリュエーションは割高圏内と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 23.9倍 | 36.0倍 |
| PBR | 5.54倍 | 3.53倍 |
| ROE | 22.1% | 6.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、大型製品の特許切れや競合品の登場による売上減少を、新薬パイプラインがどこまで補えるかにある。強気派は、高い収益性と豊富な研究開発投資による持続的成長を評価し、特にがん領域での新薬候補に期待を寄せる。一方、弱気派は、既存大型品の特許切れによる収益減少と、研究開発の不確実性を懸念する。また、ロシュ.グループ内での役割変化にも注目が集まる。
- 高収益体質
営業利益率46%超と製薬業界でも極めて高い水準。
- 研究開発力
抗体医薬品で世界トップレベルの技術と実績。
- ロシュ連携
グローバル販売網を活用した市場展開の強み。
- 営業利益率が46.3%から47.6%へ改善し最高益通年影響強
2025年12月期の営業利益5,988億円、純利益4,340億円。前期比で収益性が向上し、増益トレンドが鮮明。
- 純利益が3期連続で増加し4300億円台へ拡大通年影響中
純利益は2023年3,255億円、2024年3,873億円、2025年4,340億円。ROE22.1%の高資本効率を維持。
- 売上高が1兆2,579億円へ過去最高を更新通年影響中
2025年12月期売上高は前期比7.5%増の1兆2,579億円。増収が営業利益率の高位安定を支える。
- 外国人保有比率77.9%で需給が締まる継続影響弱
外国人株主比率77.89%と極めて高く、海外マネーの継続的な株式需要が下値を支えやすい。
- 特許切れ
アクテムラやアバスチンの特許失効で売上減少の懸念。
- 競争激化
バイオシミラーや競合新薬の登場でシェア低下。
- パイプライン不確実
新薬開発は成功率が低く、投資回収が不透明。
- 実績PER23.92倍とPBR5.56倍は割高水準不定影響強
PER23.92倍、PBR5.56倍と市場平均より高く、業績が足踏みすれば修正が入る余地。
- 営業利益率47.6%は改善余地が限定的通年影響中
営業利益率47.6%は前期比1.3pt改善も、売上高が伸びない局面では増益率は小さくなる。
- 配当利回り1.93%は低位で投資妙味限定的継続影響中
株価6,857円、配当利回り1.93%。増配が無ければ利回り買いは入りにくい。
- 1年で株価13.96%上昇、短期的な過熱感不定影響弱
過去1年の上昇率13.96%。高PERとの組み合わせで、外部環境悪化時に利益確定売りが出やすい。
- 新薬売上比率
- 既存大型品の特許切れを新薬が補えているか確認するため。
- 研究開発費
- 将来の成長の源泉となる投資が維持されているか。
- ロイヤリティ収入
- ロシュへの導出収入の動向が利益に大きく影響するため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり132円で、前期から+177.6%。いまの株価に対する利回りは1.93%。増配か配当維持が9年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2016年12月 | 17 | — | 55.8 |
| 2017年12月 | 21 | 19.3 | 48.6 |
| 2018年12月 | 29 | 38.7 | 54.4 |
| 2019年12月 | 47 | 62.8 | 49.3 |
| 2020年12月 | 50 | 7.1 | 43.5 |
| 2021年12月 | 76 | 52.0 | 42.4 |
| 2022年12月 | 78 | 2.6 | 35.0 |
| 2023年12月 | 80 | 2.6 | 40.5 |
| 2024年12月 | 98 | 22.5 | 41.7 |
| 2025年12月 | 272 | 177.6 | 111.5 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥132
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ58,967人。区分でいちばん多いのは外国法人で77.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が14.4%を占め、残る85.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年12月% | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 外国法人 | 77.4 | 75.5 | 74.8 | 77.5 | 78.4 | 77.9 |
| 金融機関 | 15.3 | 14.7 | 15.0 | 14.4 | 14.0 | 13.9 |
| 個人・その他 | 5.6 | 6.5 | 6.3 | 5.5 | 5.1 | 5.2 |
| 証券会社 | 0.9 | 2.6 | 3.3 | 2.1 | 2.0 | 2.6 |
| 自己株式 | 2.1 | 2.1 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 |
| 事業法人 | 0.8 | 0.7 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 0.5 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | ROCHE HOLDING LTD(常任代理人 西村あさひ法律事務所) | 59.89 |
| 02 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 8.45 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 3.47 |
| 04 | STATE STREET BANK AND TRUSTCOMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.37 |
| 05 | THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDON SECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.31 |
| 06 | JP MORGAN CHASE BANK 385864(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.73 |
| 07 | SMBC日興証券株式会社 | 0.67 |
| 08 | JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.56 |
| 09 | 住友生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 0.54 |
| 10 | HSBC HONG KONG-TREASURY SERVICES A/C ASIAN EQUITIES DERIVATIVES(常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 0.45 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+212%、1株純資産は14期で+27%。直近期のROEは22.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 85 | 970 | 9.0 | 19.5 | 47.6 |
| 2013年12月 | 93 | 1,049 | 9.3 | 24.9 | 53.4 |
| 2014年12月 | 94 | 1,093 | 8.7 | 31.7 | 51.2 |
| 2015年12月 | 112 | 1,146 | 10.0 | 37.9 | 56.3 |
| 2016年12月 | 33 | 394 | 8.4 | 34.2 | 55.8 |
| 2017年12月 | 44 | 422 | 10.9 | 43.4 | 48.6 |
| 2018年12月 | 56 | 460 | 12.8 | 37.7 | 54.4 |
| 2019年12月 | 96 | 520 | 19.6 | 35.0 | 49.3 |
| 2020年12月 | 131 | 596 | 23.4 | 42.1 | 43.5 |
| 2021年12月 | 184 | 723 | 28.0 | 20.3 | 42.4 |
| 2022年12月 | 228 | 866 | 28.7 | 14.8 | 35.0 |
| 2023年12月 | 198 | 988 | 21.3 | 27.0 | 40.5 |
| 2024年12月 | 235 | 1,156 | 22.0 | 29.7 | 41.7 |
| 2025年12月 | 264 | 1,231 | 22.1 | 31.3 | 111.5 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
15名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は15名。2025/12期の役員報酬は総額1,570百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 奥田修 | 代表取締役社長 | 63 | 223,000 |
| 谷口岩昭 | 取締役 上席執行役員 | 59 | 10,000 |
| 飯倉仁 | 取締役 上席執行役員 | 56 | 8,000 |
| 桃井眞里子 | 取締役 | 78 | — |
| 立石文雄 | 取締役 | 77 | — |
| 寺本秀雄 | 取締役 | 66 | — |
| トーマス・シネッカー | 取締役 | 51 | — |
| テレッサ・エイ・グラハム | 取締役 | 52 | — |
| ボリス・エル・ザイトラ | 取締役 | 54 | — |
| 山田茂裕 | 常勤監査役 | 62 | 1,000 |
| 樋口雅義 | 常勤監査役 | 57 | 6,000 |
| 増田健一 | 監査役 | 63 | — |
残りの役員3名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 早稲田祐美子 | 監査役 | 66 |
| 柚木真美 | 監査役 | 63 |
| 三谷絹子 | 取締役 | 67 |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 賞与百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 7 | 449 | 205 | — | 654 | 93 |
| 取締役(社内) | 4 | 179 | — | 201 | 585 | 146 |
| 監査役 | 6 | 131 | — | — | 131 | 22 |
| 監査役 | 3 | — | — | 78 | 78 | 26 |
| 社外取締役 | 3 | — | — | 69 | 69 | 23 |
| 社外監査役 | 3 | — | — | 53 | 53 | 18 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,160字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題7,084字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク11,512字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)10,139字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 半期報告書半期報告書-第116期(2026/01/01-2026/06/30)2026-07-27
- 有価証券報告書有価証券報告書-第115期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-25
- 半期報告書半期報告書-第115期(2025/01/01-2025/12/31)2025-07-25
- 有価証券報告書有価証券報告書-第114期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-27
- 半期報告書半期報告書-第114期(2024/01/01-2024/12/31)2024-07-26
- 四半期報告書四半期報告書-第114期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-04-25
- 有価証券報告書有価証券報告書-第113期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-28
- 四半期報告書四半期報告書-第113期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-10-25
- 四半期報告書四半期報告書-第113期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-07-28
- 四半期報告書四半期報告書-第113期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-04-28
- 有価証券報告書有価証券報告書-第112期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-30
- 四半期報告書四半期報告書-第112期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-10-25
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