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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

アステラス製薬

Astellas Pharma Inc.4503 · Prime · 医薬品

がん・泌尿器領域に強みを持つグローバル製薬企業。研究開発から製造販売まで一貫体制で、世界に医療ソリューションを提供する。

概要

アステラス製薬は、前立腺がん治療薬「イクスタンジ」などがん領域に強みを持つ日本発の大手製薬企業である。1923年に山之内薬品商会として創業、2005年に藤沢薬品工業と合併して現在の体制となった。2026年3月期の売上収益は2兆1,392億円、従業員数は約1万4,099人。国内だけでなく米国・欧州・アジアに販売子会社を展開し、近年はAI創薬や遺伝子治療への投資も積極的に行っている。

重点戦略製品5品目が成長を牽引

アステラス製薬は、経営計画2026において「重点戦略製品」と位置づける5品目(PADCEV、IZERVAY、VYLOY、VEOZAH、XOSPATA)の売上拡大を成長の核としている。2026年3月期連結業績(コアベース)では、売上収益が前年度比11.9%増の2兆1,392億円に達し、うちPADCEV(尿路上皮がん)、IZERVAY(地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性)、VYLOY(胃腺がん)、VEOZAH(閉経に伴う血管運動神経症状)、XTANDI(前立腺がん)が増収に貢献した。コア営業利益は5,557億円(同41.6%増)と大幅に改善し、収益性の高い製品群への集中が奏功している。

グローバルな研究開発体制と外部提携

研究開発は、米国に置くアステラス ファーマ グローバル ディベロップメント Inc.が中枢を担い、再生医療ではアステラス インスティチュート フォー リジェネレイティブ メディシン、遺伝子治療ではアステラス ジーン セラピーズ Inc.を傘下に持つ。外部との連携では、Amgen Inc.との合弁会社アステラス・アムジェン・バイオファーマ(2013年設立)や、XtalPiとのAI創薬提携など、多様なモダリティを追求。2026年3月期の研究開発費は3,148億円と売上高比14.7%を占め、経営計画では2027年度までに5件以上の第Ⅲ相試験開始を掲げる。

世界38以上の国・地域に広がる販売網

アステラス製薬は、主要市場である日本、米国、欧州に加え、新興国にも販売子会社を設立している。米国はアステラス ファーマ US, Inc.、欧州ではドイツ・フランス・スペインに現地法人を持ち、アジアでは中国(北京アステラス医薬)、韓国、インド(2008年設立)、シンガポール(2013年)、マレーシア(2016年)などに展開。製造拠点はアイルランドのアステラス アイルランド Co.,Ltd.や中国の現地法人が担う。連結子会社は80社、持分法適用会社6社から構成される。

経営計画2026が掲げる収益性と株主還元

2026年度を初年度とする経営計画2026では、コア営業利益率30%(2027年度達成目標)、研究開発費控除前コア営業利益の累計4.3兆円以上、重点戦略製品の売上を2025年度比で2倍に拡大することを掲げる。株主還元については年間2円以上の増配を継続する方針。また、2027年度までに累計2,000億円のコスト最適化(SMT:Sustainable Margin Transformation)を進め、収益性確保と成長投資の両立を図る。2026年3月期のフルベース当期利益は2,915億円と、前年度の507億円から大幅に増加した。

業界の中での役割は医薬品の研究開発・製造・販売を一貫して行うスペシャリティ・ファーマの一角にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2.1兆円
営業利益
3,826億円
営業利益率
17.9%
純利益
2,915億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01医薬品主力

当社グループは、医薬品の研究開発、製造、販売を世界規模で展開する。単一セグメントで事業を構成し、地域子会社を通じて各国に製品を供給。がん領域や泌尿器疾患などに強みを持つ。

主な製品・サービス3
医薬品(がん領域)
前立腺がんや尿路上皮がんなど、がん治療に用いる薬剤群。世界市場で高いシェアを持つ製品もある。
医薬品(泌尿器領域)
過活動膀胱や前立腺肥大症などの治療薬。泌尿器疾患の患者に広く使用される。
医薬品(その他領域)
免疫疾患や感染症など、さまざまな疾患に対する治療薬。ワクチンも含む。

製品と技術

前立腺がん治療薬「イクスタンジ」(XTANDI)

イクスタンジ(一般名:エンザルタミド)は、アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害薬であり、前立腺がん治療の主力製品である。経口投与が可能で、化学療法未治療の転移性前立腺がんから非転移性去勢抵抗性前立腺がんまで広い適応を持つ。アステラス製薬は米国でファイザー社と共同販促を行っており、2026年3月期も売上が拡大した。特許切れへの対応としてライフサイクルマネジメントを進める一方、後続品の開発も並行して行われている。

尿路上皮がん治療薬「パッドセブ」(PADCEV)

パッドセブ(一般名:エンホルツマブ ベドチン)は、ネクチン-4を標的とする抗体薬物複合体(ADC)であり、局所進行性又は転移性尿路上皮がんに対して用いられる。2026年3月期の売上収益増加に大きく貢献し、重点戦略製品の一つとして位置づけられている。抗PD-1薬との併用療法も承認されており、適応拡大が続いている。アステラス製薬は、PADCEVの追加適応症の可能性を成長ドライバーとして期待している。

眼科領域の新薬「アイザーベイ」(IZERVAY)

アイザーベイ(一般名:avacincaptad pegol)は、2023年に買収したIVERIC bioから獲得した加齢黄斑変性に伴う地図状萎縮の治療薬である。補体C5阻害薬として硝子体内投与により進行を抑制する。2026年3月期に売上拡大が見られ、重点戦略製品の一つに数えられる。アステラス製薬の眼科領域の強化を象徴する製品であり、今後も新興国を含む市場展開が計画されている。

閉経関連血管運動神経症状治療薬「ベオザ」(VEOZAH)

ベオザ(一般名:フェゾリネタント)は、ニューロキニン3受容体拮抗薬であり、閉経に伴う中等症から重症の血管運動神経症状(ホットフラッシュ)を適応とする非ホルモン療法である。経口剤であり、女性の更年期症状の新たな選択肢として注目される。2026年3月期の重点戦略製品の一つとして売上増加に寄与した。アステラス製薬は、女性医療領域における成長製品として位置づけている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

医薬品のなかでの位置

売上高は国内首位級、成長投資拡大中

当社は泌尿器疾患やがん領域に強みを持つ大手製薬企業です。直近の売上高は約2兆円規模で、国内製薬業界の中でもトップクラスです。一方、ここ数年は収益性改善と成長領域への投資を並行して進めており、2026/3期には営業利益率が17.9%まで回復する見通しです。同業他社として、ジーエヌアイグループは低分子から抗体まで幅広いパイプラインを持ち、特定領域で競合します。また、Veritas In Silicoは創薬支援技術で協業・競合の可能性があります。大手としての規模は魅力的ですが、海外売上比率や新薬の成功確率などの詳細なデータがないため、競争力の全体像は限定的です。今後は研究開発効率や提携戦略が重要な差別化要因となるでしょう。

強み

  • 売上高は1.6兆円から2.1兆円へ拡大し、国内医薬品業界で圧倒的な存在感。
  • 営業利益率は2025/3期の2.1%から2026/3期は17.9%に急改善する見込み。
  • 泌尿器疾患やがん領域に特化し、専門性の高いポートフォリオを構築。
  • 増収に伴い研究開発費を増やし、新薬創出に向けた基盤を強化。

課題

  • 国内依存が高く、海外売上比率に関する情報がなく、グローバル競争で劣る可能性。
  • 過去に低い利益率があり、新薬の失敗や特許切れによる収益変動リスクが存在。
  • ジーエヌアイグループなど同業が特定領域で台頭し、競争が激化する恐れ。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医薬品の時価総額近傍。太字がアステラス製薬

時価総額で並べると、掲載10社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
14519中外製薬11.5兆円23.9倍
24502武田薬品工業9.3兆円
34578大塚ホールディングス6.6兆円15.9倍
44568第一三共5.5兆円20.6倍
54503アステラス製薬4.3兆円14.7倍
64507塩野義製薬2.7兆円12.4倍
74523エーザイ1.4兆円34.5倍
84151協和キリン1.3兆円15.4倍
94528小野薬品工業1.2兆円16.6倍
104527ロート製薬7,177億円20.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

山之内薬品商会の創業と上場まで(1923~1949年)

アステラス製薬の源流は、1923年4月に故山内健二が大阪市で創業した山之内薬品商会にある。1939年3月に株式会社組織へ改組(資本金18万円)、1940年10月に山之内製薬株式会社へ商号変更した。1949年5月には東京証券取引所及び大阪証券取引所に株式を上場し、公的な資金調達の道を開いた。この間、事業基盤を固め、後に藤沢薬品工業との合併へとつながる土台を築いた。

多工場建設と研究センター整備(1968~1989年)

山之内製薬は戦後の成長期に生産体制を拡充した。1968年11月に焼津工場(製剤)、1974年11月に高萩工場(合成)、1987年5月に西根工場(製剤)を完成させ、国内製造能力を高めた。1986年4月にはアイルランドに山之内アイルランド Co.,Ltd.を設立し、海外生産へ初めて進出。1989年3月には筑波研究センターを完成させ、研究開発の拠点を整備した。これらの投資が後のグローバル展開の礎となった。

藤沢薬品との合併でアステラス製薬が発足(2005年)

2005年4月、山之内製薬は藤沢薬品工業と合併し、アステラス製薬株式会社が発足した。合併に伴い、国内外のグループ会社を順次再編。同年4月には製剤生産機能を統合・分社化したアステラス東海株式会社、2006年4月には原薬製造のアステラスファーマケミカルズ株式会社を設立した。2011年4月にはこれらを統合し、アステラス ファーマ テック株式会社とした(2022年4月に吸収合併)。合併により総合医薬品企業としての規模を拡大した。

米国バイオベンチャーの買収でがん領域を強化(2007~2010年)

アステラス製薬はがん領域への本格参入を加速するため、2007年12月に抗体医薬専門のアジェンシス Inc.(米国)を買収。続いて2010年6月、がん・糖尿病/肥満領域に強みを持つOSI ファーマシューティカルズ Inc.(米国)を買収した。これらの買収により、低分子から抗体医薬まで幅広いモダリティを獲得。同時期、2008年4月には米国にグローバル開発本社(アステラス ファーマ グローバル ディベロップメント Inc.)を設立し、国際的な臨床開発体制を整えた。

再生医療・遺伝子治療へ領域拡大(2016~2020年)

2016年2月、アステラス製薬は眼科領域の細胞医療に強みを持つオカタ セラピューティクス Inc.(米国)を買収し、再生医療分野に参入。同年12月にはがん抗体医薬のガニメド ファーマシューティカルズ AG(ドイツ)を、2017年5月にはGPCR標的低分子薬のオジェダ SA(ベルギー)を買収した。2018年にはミトコンドリア疾患のマイトブリッジ Inc.、がん免疫のポテンザ セラピューティクス Inc.(ともに米国)を買収。2020年1月には神経筋疾患の遺伝子治療を手掛けるオーデンテス セラピューティクス Inc.(米国)を買収し、アステラス ジーン セラピーズ Inc.に改称した。

眼科領域の再強化とIVERIC bio買収(2023年)

2023年7月、アステラス製薬は眼科領域に特化したバイオ医薬品企業IVERIC bio, Inc.(米国)を買収した。これにより、加齢黄斑変性の地図状萎縮治療剤IZERVAYを獲得し、眼科領域のパイプラインを大幅に拡充。同年には経営計画2026を策定し、重点戦略製品5品目を軸にした成長戦略を打ち出した。この買収は、細胞治療・遺伝子治療に続く新たなモダリティへの投資の一環であり、今後も価値付加型事業開発を継続する方針を示している。

年表30件を開く

1920年代

  • 1923年4月創業故山内健二が大阪市において当社の母体、山之内薬品商会を創立。

1930年代

  • 1939年3月山之内薬品商会を株式会社組織に改組。(資本金18万円)

1940年代

  • 1940年10月商号を、山之内製薬株式会社に改称。
  • 1949年5月上場東京証券取引所及び大阪証券取引所に株式を上場。

1960年代

  • 1968年11月焼津工場(製剤工場)完成。

1970年代

  • 1974年11月高萩工場(合成工場)完成。

1980年代

  • 1986年4月創業アイルランドに山之内アイルランドCo.,Ltd. を設立。
  • 1987年5月西根工場(製剤工場)完成。
  • 1989年3月筑波研究センター完成。

2000年代

  • 2005年4月創業藤沢薬品工業株式会社と合併し、アステラス製薬株式会社発足。同合併に伴い、海外・国内グループ会社を順次再編。
  • 2005年4月創業製剤生産機能を統合・分社化し、アステラス東海株式会社を設立。
  • 2006年4月創業原薬製造機能を統合・分社化し、アステラスファーマケミカルズ株式会社を設立。
  • 2007年12月M&Aがん領域の抗体医薬を専門とするバイオベンチャー、アジェンシス Inc. (米国)を買収。
  • 2008年4月創業米国にグローバル開発本社機能を有するアステラス ファーマ グローバル ディベロップメントInc. を設立。
  • 2008年11月インドに医薬品販売子会社アステラス ファーマ インディア PVT.Ltd. を設立。
  • 2009年7月ブラジルに医薬品販売子会社アステラス ファーマ ブラジルを設立。

2010年代

  • 2010年6月M&Aがん、糖尿病/肥満の領域に事業基盤を持つOSI ファーマシューティカルズ Inc. (米国)を買収。
  • 2010年12月オーストラリアに医薬品販売子会社アステラス ファーマ オーストラリア Pty Ltdを設立。
  • 2011年4月M&Aアステラス富山株式会社及びアステラスファーマケミカルズ株式会社をアステラス東海株式会社に統合し、その社名をアステラス ファーマ テック株式会社に変更。
  • 2013年7月シンガポールに医薬品販売子会社アステラス ファーマ シンガポール Pte.Ltd. を設立。
  • 2013年10月Amgen Inc. (米国)との戦略的提携に伴う合弁会社アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社が業務開始。
  • 2016年1月マレーシアに医薬品販売子会社アステラス ファーマ マレーシア Sdn.Bhd. を設立。
  • 2016年2月M&A眼科領域における細胞医療の研究開発に強みを持つオカタ セラピューティクス Inc. (米国) (後に社名をアステラス インスティチュート フォー リジェネレイティブ メディシンに変更)を買収。
  • 2016年12月M&Aがんに対する抗体医薬を開発するガニメド ファーマシューティカルズ AG (ドイツ)を買収。
  • 2017年5月M&AGタンパク質共役受容体を標的とする低分子薬を開発するオジェダ SA (ベルギー)を買収。
  • 2018年1月M&Aミトコンドリア関連疾患領域における共同研究・開発提携先であるマイトブリッジ Inc. (米国)を買収。
  • 2018年12月M&Aがん免疫領域における共同研究・開発提携先であるポテンザ セラピューティクス Inc. (米国)を買収。

2020年代

  • 2020年1月M&A神経筋疾患を対象に、アデノ随伴ウイルスに基づく遺伝子治療薬を研究開発するオーデンテス セラピューティクス Inc. (米国) (後に社名をアステラス ジーン セラピーズ Inc. に変更)を買収。
  • 2022年4月M&A医薬品・治験薬・原薬の製造子会社であるアステラス ファーマ テック株式会社を吸収合併。
  • 2023年7月M&A眼科領域に特化した治療薬の研究開発を行うバイオ医薬品企業IVERIC bio, Inc. (米国)を買収。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 重点戦略製品の売上(2030年度、2025年度比)2030年度まで2倍
  • 第Ⅲ相/ピボタル試験開始数(経営計画2026期間中)10件以上
  • 第Ⅲ相/ピボタル試験開始数(2027年度まで)2027年度まで5件以上
  • コア営業利益率2027年度まで30%
  • 研究開発費控除前コア営業利益(経営計画2026期間中累計)4.3兆円以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    重点戦略製品の収益最大化

    5つの重点戦略製品(PADCEV、IZERVAY、VYLOY、VEOZAH、XOSPATA)を軸に売上収益を最大化し、2030年度の売上を2025年度比で2倍に拡大する。成長ドライバーとして追加適応症や新規上市を見込む。

  2. 02

    パイプライン主導の成長加速

    研究開発投資により、経営計画2026期間中に10件以上の第Ⅲ相/ピボタル試験を開始し、うち5件以上を2027年度までに開始。自社創薬に加え、価値付加型事業開発も実行し、2030年代半ばにパイプライン売上ポテンシャル約1兆円を目指す。

  3. 03

    規律あるキャッシュアロケーション

    2027年度までにコア営業利益率30%を達成し、経営計画2026期間中に研究開発費控除前コア営業利益累計4.3兆円以上を創出。研究開発投資前コア営業利益率50%を維持し、累計2,000億円のコスト最適化を目指す。株主還元は年間2円以上の増配を継続。

  4. 04

    全社的な生産性向上

    働き方・企業文化・ガバナンスを基盤とした組織力を強化。患者軸の組織変革と機能横断型チームへの権限委譲により、バリューチェーン全体の成果創出を加速する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で14,099人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,132万円で、9期前と比べて+5.6%平均年齢は42.5歳、平均勤続年数は15.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月17,202
2018年3月16,617
2019年3月1,07243.517.916,243
2020年3月1,08942.917.315,883
2021年3月1,05143.017.115,455
2022年3月1,06442.316.214,522
2023年3月1,06242.416.214,484
2024年3月1,11042.716.514,754
2025年3月1,04642.315.713,643301
2026年3月1,13242.515.414,0992,714

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率19.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率72.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社16(国内 3 / 海外 13、うち連結子会社 16) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
医薬品事業2,914億円
医薬品 事業 — アステラス インスティチュート フォー リジェネレイティブ メディシン(米国 マサチューセッツ州)438億円
医薬品 事業 — アステラス ジーン セラピーズ Inc. (米国 カリフォルニア州)414億円
つくば事業場 — 茨城県つくば市309億円
医薬品 事業 — アステラス アイルランド Co., Ltd. (アイルランド ダブリン)283億円
焼津事業場 — 静岡県焼津市247億円
富山事業場 — 富山県富山市247億円
医薬品 事業 — アステラス US LLC (米国 イリノイ州)180億円
本社 — 東京都中央区159億円
高萩事業場 — 茨城県高萩市129億円
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    アステラス US ホールディング Inc.
    米国 イリノイ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    アステラス US LLC
    米国 イリノイ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    アステラス ファーマ US, Inc.
    米国 イリノイ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    アステラス ファーマ グローバル ディベロップメント Inc.
    米国 イリノイ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    アステラス インスティ チュート フォー リジェネレイティブ メディシン
    米国 マサチューセッツ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    アステラス ジーン セラピーズ Inc.
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    アステラス US テクノロジーズ Inc.
    米国 イリノイ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    アステラス ファーマ ヨーロッパ Ltd.
    英国 アドルストン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    アステラス ファーマ GmbH
    ドイツ ミュンヘン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アステラス アイルランド Co.,Ltd.
    アイルランド ダブリン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    アステラス ファーマ S.A.S
    フランス パリ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アステラス ファーマ S.A.
    スペイン マドリード · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社4社を開く
  • アステラス(中国)投資有限公司中国 北京市100%
  • 北京アステラス医薬有限公司中国 北京市100%
  • アステラス製薬(中国)有限公司中国 遼寧省 瀋陽市100%
  • 韓国アステラス製薬株式会社大韓民国 ソウル市100%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • NLAstellas B.V.

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2.1兆円営業利益3,826億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.9%、利益が+833.2%。

売上高
+11.9%
2.1兆円
営業利益
+833.2%
3,826億円
純利益
+475.0%
2,915億円
営業利益率
17.9%
前期比 +15.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2.2兆円2.1兆円
営業利益3,950億円3,826億円
純利益3,000億円2,915億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は6,409億円、営業利益は1,845億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+70.9%、営業利益は+302.8%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q0.35−461
2024年1Q0.3845812.2331
2024年2Q0.39521.3−14
2024年3Q0.422315.5186
2024年4Q0.41−333
2025年2Q0.9493710.0735
2025年4Q0.98−527−5.4−228
2026年2Q1.031,99419.41,476
2026年4Q1.111,83216.51,439
2027年1Q0.641,84528.81,418

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は9,819億円から2.1兆円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は17.9%。売上は5期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
シンガポールに医薬品販売子会社アステラス ファーマ シンガポール Pte.Ltd. を設立。
2013年3月0.981,271925
2014年3月1.141,220909
2015年3月1.251,8971,359
眼科領域における細胞医療の研究開発に強みを持つオカタ セラピューティクス Inc. (米国) (後に社名をアステラス インスティチュート フォー リジェネレイティブ メディシンに変更)を買収。
2016年3月1.372,6181,937
Gタンパク質共役受容体を標的とする低分子薬を開発するオジェダ SA (ベルギー)を買収。
2017年3月1.312,8182,187
ミトコンドリア関連疾患領域における共同研究・開発提携先であるマイトブリッジ Inc. (米国)を買収。
2018年3月1.302,1811,647
2019年3月1.312,4902,223
神経筋疾患を対象に、アデノ随伴ウイルスに基づく遺伝子治療薬を研究開発するオーデンテス セラピューティクス Inc. (米国) (後に社名をアステラス ジーン セラピーズ Inc. に変更)を買収。
2020年3月1.302,4541,954
2021年3月1.251,4531,206
医薬品・治験薬・原薬の製造子会社であるアステラス ファーマ テック株式会社を吸収合併。
2022年3月1.301,5691,241
眼科領域に特化した治療薬の研究開発を行うバイオ医薬品企業IVERIC bio, Inc. (米国)を買収。
2023年3月1.521,324987
2024年3月1.60250170
2025年3月1.914103122.1507
2026年3月2.143,8263,76617.92,915

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2.1兆円のうち、営業利益として残るのは3,826億円17.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2,915億円、売上の13.6%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金19.1%4,084億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金40.2%8,603億円
  • その他の費用持分法損益などの調整22.8%4,879億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益17.9%3,826億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
80.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+14.9pt
17.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+10.9pt
13.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+11.5pt
17.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが5,602億円、投資CFが−667億円で、差し引きのフリーCFは4,935億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は2,816億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月1,509−551−1,1009582,649
2014年3月2,143−269−8941,8743,914
2015年3月1,877−715−1,2111,1623,964
2016年3月3,137−1,470−1,9351,6673,600
2017年3月2,356−734−1,6621,6223,409
2018年3月3,126−1,218−2,0341,9083,317
2019年3月2,586−418−2,3372,1683,111
2020年3月2,220−3,8981,811−1,6783,184
2021年3月3,068−819−2,2952,2493,261
2022年3月2,574−624−2,1631,9503,160
2023年3月3,278−845−1,9562,4333,768
2024年3月1,725−8,4586,141−6,7333,357
2025年3月1,945−894−2,6141,0511,884
2026年3月5,602−667−4,0484,9352,816

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は3.6兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.8兆円で、自己資本比率は51.3%(業種中央値69.9%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月1.571.170.3975.0
2014年3月1.651.270.3876.7
2015年3月1.791.320.4873.5
2016年3月1.801.260.5470.0
2017年3月1.811.270.5470.1
2018年3月1.861.270.5968.3
2019年3月1.901.260.6466.3
2020年3月2.321.291.0355.7
2021年3月2.271.390.8961.0
2022年3月2.331.460.8762.6
2023年3月2.461.510.9561.4
2024年3月3.571.601.9744.7
2025年3月3.341.511.8345.3
2026年3月3.571.831.7451.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
2,816億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
9,028億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1.7兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
94
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

医薬品 79社との比較

同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE79社中8位あたり、逆に低いのは自己資本比率79社中60位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
17.4%/中央値 5.9%
P25 2.0%P75 11.0%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
17.9%/中央値 2.9%
P25 -162.5%P75 11.5%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
51.3%/中央値 69.9%
P25 53.4%P75 84.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
11.9%/中央値 2.8%
P25 -1.3%P75 12.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.4%/中央値 2.9%
P25 2.3%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,389.5で、1年前と比べて+49.8%過去52週の値幅のなかでは72%の位置にある。

¥2,389.5-1.0%1ヶ月+10.2%1年+49.8%時価総額4.3兆円
過去52週の値幅
安値¥1,557.5高値¥2,717

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.7倍
PER (会社予想)14.3倍
PBR2.21倍
配当利回り3.35%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヵ月で10.46%上昇し、8月21日には25日移動平均線(2259.36円)を約5.6%上回る水準で推移。52週高値2717円に約12%迫る一方、RSIは66.79とやや過熱感も。直近10日の出来高は概ね400万〜700万株で、上昇局面では出来高を伴う場面も見られた。週足では明確な上昇トレンドが継続中。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは14.71倍と業界平均35.25倍を大幅に下回り、PBR2.2倍も平均4.11倍の約半分。ROE17.4%は高水準で収益性が優れる。配当利回り3.35%は平均1.43%の2倍超で、魅力的な水準。今期予想PER14.3倍とさらに低下見込みで、成長と安定配当を両立。特許切れリスクはあるが、現在の評価は割安と判断。今後の業績回復が期待される。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.7倍36.0倍
PER (予想)14.3倍
PBR2.21倍3.53倍
ROE17.4%6.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、主力薬「イクスタンジ」の特許切れが近づく中、新薬の成長で業績を維持できるか。強気派は、AI創薬などへの投資が実を結び、後期開発品が順調に進めば中長期的な成長が見込めると主張する。また、2026年3月期の業績見通しで大幅な増益が計画されており、短期的な勢いも評価する。一方、弱気派は、特許切れによる売上減少が避けられず、新薬の貢献が上回る確証がないと懸念する。さらに、競合他社のがん治療薬の開発競争が激しく、研究開発の成果が不確実である点も逆風とみる。株価は1年で46.7%上昇しており、市場の期待が高い。

プラスに働く材料7
  • 強力なパイプライン

    AI創薬や遺伝子治療などへの投資で将来の候補を育成。

  • 増益見通し

    2026年3月期の純利益は2025年3月期の約5.7倍の計画。

  • がん領域の強み

    前立腺がん治療薬で大きなシェアを持ち、販売網が強固。

  • 営業利益3,826億円と前期比9.3倍増通年影響

    営業利益410億円→3,826億円、率17.89%

  • 純利益2,915億円と前期比5.8倍増通年影響

    純利益507億円→2,915億円

  • ROE17.4%と高い資本効率継続影響

    ROE17.4%、PBR2.15倍で資本効率は良好

  • 予想PER13.9倍と実績PER14.35倍より低い決算発表後影響

    予想PER13.9倍、実績14.35倍で来期も増益期待

マイナスに働く材料7
  • 特許切れの影響

    主力薬の特許が切れると売上が激減するリスク。

  • 新薬の不確実性

    開発の成功率が低く、成果が出るまで時間がかかる。

  • 競争激化

    同分野で多くの競合他社が開発を進め、競争が激しい。

  • 売上高伸び率は前期19.2%から11.9%へ減速通年影響

    売上高増加率は19.2%→11.9%、ピークアウト懸念

  • PBR2.15倍は純資産の2倍超で割高感継続影響

    PBR2.15倍は純資産の2倍超で、収益悪化時に割高感

  • 株価1年で46.7%上昇し過熱感不定影響

    株価上昇率46.7%、短期的な過熱感

  • 外国人保有42.97%と高く売り圧力不定影響

    外国人保有42.97%、リスクオフ時に売り圧力

次の決算で確かめる点
イクスタンジの売上高
特許切れの時期と執行部の影響を把握するため。
研究開発費
成長投資の規模と効率性を確認するため。
パイプラインの進捗
後期開発品の承認やデータの発表が業績の鍵となる。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から+5.4%いまの株価に対する利回りは3.35%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
3.35%
いまの株価に対して
配当性向
38.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3452.0
2018年3月365.924.6
2019年3月385.641.1
2020年3月405.331.2
2021年3月425.040.4
2022年3月5019.041.1
2023年3月6020.034.8
2024年3月7016.743.0
2025年3月745.741.4
2026年3月785.438.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ324,385人。区分でいちばん多いのは外国法人42.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.8%を占め、残る63.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人45.645.543.339.938.642.9
金融機関38.338.439.736.336.334.7
個人・その他8.78.38.913.715.213.2
証券会社4.34.65.06.77.37.0
事業法人3.13.23.13.42.52.1
外国人個人0.00.00.00.00.10.0
自己株式0.10.10.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)18.96
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.19
03日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.85
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.12
05JPモルガン証券株式会社1.66
06JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.46
07SMBC日興証券株式会社1.24
08野村信託銀行株式会社(投信口)1.23
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.18
10株式会社日本カストディ銀行(信託口4)1.05

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+304%、1株純資産は14期で+96%。直近期のROEは17.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月405218.025.150.6
2014年3月405697.430.361.2
2015年3月6260110.532.0272.5
2016年3月9059315.016.7865.6
2017年3月10461617.314.152.0
2018年3月8164213.019.924.6
2019年3月11566717.614.441.1
2020年3月10469415.316.031.2
2021年3月657489.026.240.4
2022年3月677998.728.541.1
2023年3月548396.734.734.8
2024年3月108901.1172.943.0
2025年3月288453.351.041.4
2026年3月1631,02117.415.538.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額1,863百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約46倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
安川健司代表取締役 会長66245,000
岡村直樹代表取締役 社長6384,000
杉田勝好代表取締役 副社長5911,000
田中孝司取締役69
桜井恵理子取締役65
宮﨑正啓取締役728,000
大野洋一取締役65
Mark Enyedy取締役62
廣田里香取締役 監査等委員599,000
中山美加取締役 監査等委員65
秋山里絵取締役 監査等委員56
荒牧知子取締役 監査等委員57
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
高原茂季取締役 監査等委員67

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円賞与百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)33311,2227524701,0831,553518
その他役員616316316327
監査等委員379797926
取締役(社内)168686868

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容609字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社80社、持分法適用会社6社から構成されており、医薬品の研究開発、製造及び販売を主要な事業としています。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりです。 なお、当社グループは、区分すべき事業セグメントが存在しないため、報告セグメントは医薬品事業単一となっています。 当社は研究開発、製造及び販売を行っており、各地域の関係会社へ原料及び製品の一部を供給しています。 また、主に以下の関係会社が、研究開発、製造及び販売の各機能を担っています。 機能   主な関係会社の名称 研究開発   アステラス ファーマ グローバル ディベロップメント Inc. (米国)アステラス インスティチュート フォー リジェネレイティブ メディシン (米国)アステラス ジーン セラピーズ Inc. (米国) 製造   アステラス アイルランド Co.,Ltd. (アイルランド)アステラス製薬 (中国) 有限公司 (中国) 販売   アステラス ファーマ US, Inc. (米国)アステラス ファーマ GmbH (ドイツ)北京アステラス医薬有限公司 (中国)アステラス ファーマ S.A.S (フランス)アステラス ファーマ S.A. (スペイン)韓国アステラス製薬株式会社 (韓国) 以上で述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題3,230字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中において将来について記載した事項は、提出日現在において判断したものです。 (1) 経営理念 当社の経営理念は、「存在意義」「使命」「信条」の3つのパートから構成されています。 アステラスの存在意義:先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する ・生命科学の未知なる可能性を、誰よりも深く究めたい。 ・新しい挑戦を続け、最先端の医薬品を生み出したい。 ・高い品質を確かな情報と共に届け、揺るぎない信頼を築きたい。 ・世界の人々の健やかな生活に応えていくために。 ・世界で輝き続ける私たちであるために。 アステラスの使命:企業価値の持続的向上 ・アステラスは、企業価値の持続的向上を使命とします。 ・アステラスは、企業価値向上のため、お客様、株主、社員、環境・社会など、すべてのステークホルダーから選ばれ、信頼されることを目指します。 アステラスの信条 アステラスの「信条」は、私たちが常に大事にする行動規範です。 アステラスは、これらの信条に共鳴し実践する人々の集団であり続けます。 高い倫理観: 常に、高い倫理観をもって、経営活動に取り組みます。 顧客志向:  常に、お客様のニーズを把握し、お客様の満足に向かって行動します。 創造性発揮: 常に、現状を是とせず、未来志向で自己革新に挑戦し、新しい価値を創造します。 競争の視点: 常に、視野広く外に目を向け、より優れた価値を、より早く生み出し続けます。 アステラスは、信条に則した行動を通じて、ステークホルダーの皆様への責任を適切に果たし続けるとともに、積極的な情報開示を行います。 (2) 対処すべき課題 製薬産業を取り巻く事業環境は時代とともに大きく変化しています。当社は、これらの変化に柔軟に対応しながら、中長期的な視点で経営課題を的確に捉え、必要な対策を講じることにより、企業価値を持続的に向上させ、革新的な医療ソリューションを患者さんに届け続けていきます。 ①経営計画2026 当社は、経営計画2026 (対象期間:2026年度~2030年度) を新たに策定しました。経営計画2026の戦略目標及び成果指標は以下のとおりです。 1) 戦略目標 ・高い収益成長によるキャッシュの創出 経営計画2026では、収益性の高い5つの重点戦略製品 (PADCEV、IZERVAY、VYLOY、VEOZAH、XOSPATA) を軸に売上収益を最大化し、5つの重点戦略製品の2030年度の売上を2025年度比で2倍に拡大することを目指します。成長ドライバーとしては、PADCEV及びVYLOYの追加適応症の可能性に加え、成長市場における重点戦略製品の新規上市を見込んでいます。重点戦略製品は、収益性の高い持続的な成長の源泉となるとともに、パイプライン主導による当社の成長を支える資本を創出します。 ・パイプライン主導による成長の加速 成長加速に向けた研究開発投資により、2029年度からの成長をパイプラインで牽引します。2024年度末から2025年度に、Focus Areaアプローチから生み出された複数のプログラムが臨床PoC (Proof of Concept) を達成し、第Ⅲ相試験へ移行しています。研究開発への継続的な投資と生産性の向上を通じて、経営計画2026期間中に10件以上の第Ⅲ相試験/ピボタル試験を開始し、そのうち5件以上を2027年度までに開始することを目指します。後期パイプライン価値の向上を目的として、自社創薬に加えて、自社の強みを生かすことで付加価値を創出できる「価値付加型事業開発」も実行しています。2030年代半ばにパイプラインの売上ポテンシャル約1兆円の実現を目指します。 ・規律あるキャッシュアロケーション 当社は、十分な成長投資の確保と持続的な株主価値の向上を目指します。2027年度までにコア営業利益率 (注) 30%を達成し、経営計画2026期間中、研究開発費控除前のコア営業利益として累計4.3兆円以上を創出することで、当社の戦略を支える強固な内部資金基盤を確保します。研究開発投資前のコア営業利益率を50%に維持しつつ、パイプラインの進展に応じて研究開発投資を柔軟に拡大できる体制へと変革します。また、収益性の確保・維持、成長への投資、株主還元の実現に向け、経営計画2026期間中に累計2,000億円のコスト最適化を目指します。株主還元については、年間2円以上の増配を継続的に実施します。 (注) 当社は、当社の収益力を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。当該コアベースの業績は、フルベースの業績から当社が定めた特定の重要な調整項目を除外したものです。調整項目には、無形資産償却費、無形資産譲渡益、持分法による投資損益、減損損失、有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用等のほか、当社が除外すべきと判断する項目が含まれます。 ・全社的な生産性向上 当社は、働き方・企業文化・ガバナンスを基盤とした組織力を強化します。患者さんを中心に据えた「患者軸」への組織変革を経て、バリューチェーン全体にわたる成果の創出を加速させてきました。また、機能横断型のAsset Maximization Teamsに権限を委譲するなど、業務モデルの在り方を進化させています。その強固な組織基盤のもと、当社の「組織における価値観と行動」を羅針盤とし、持続的な成長を実現するとともに、VISION「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの『価値』に変える」の実現を目指します。 2) 成果指標 ・10件以上の第Ⅲ相/ピボタル試験 (注) を開始 ‐2027年度までに5件以上の第Ⅲ相/ピボタル試験 (注) 第Ⅲ相/ピボタル試験の数は適応症ベース、重点戦略製品のライフサイクルマネジメントは含めない ・研究開発費控除前コア営業利益:累計4.3兆円以上 ‐重点戦略製品の売上:2倍に拡大 (2025年度比) ‐経常的なコスト最適化目標:2,000億円 ‐研究開発費控除前コア営業利益率:50% ・配当の継続的な引き上げ ‐毎年2円以上の増配 ②経営計画2021の振り返り 売上収益については、2025年度のXTANDI及び重点戦略製品の売上は1兆4,411億円となり、成果目標「XTANDI及び重点戦略製品の売上は2025年度に1.2兆円以上」を達成しました。 パイプライン価値については、経営計画2021の発表当時に既に開発が進行していたプロジェクトの中止が主要因となり、成果目標「Focus Areaプロジェクトからの売上は2030年度に5,000億円以上」には及びませんでした。しかしながら、Focus Areaアプローチにより、3つのPrimary Focusの旗艦プログラムから計4つの臨床PoCを達成し、将来の成長に向けた重要なマイルストンを積み上げました。 コア営業利益率に関しては、成果目標「2025年度に30%以上」の達成には至りませんでしたが、“Sustainable Margin Transformation”を通じて継続的に財務基盤の改善を進めてきたことで、2025年度のコア営業利益率は26.0%に到達しました。 ③株主還元方針 当社は、企業価値の持続的向上に努めるとともに、株主還元にも積極的に取り組んでいます。成長を実現するための事業投資を優先しながら、配当については、連結ベースでの中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ持続的な向上に努めます。経営計画2026期間中は、毎年2円以上の増配を目指します。 また、自己株式の取得を必要に応じて機動的に実施し、資本効率の改善と1株当たり利益の向上を図ります。
事業等のリスク4,081字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 (1) リスク・ガバナンス 当社では、グローバル・リスク&レジリエンス委員会 (GRRC) 及び部門別リスク&レジリエンス委員会を設置し、重要なリスク及びその低減活動の監視を行っています。これらの委員会には監査部門がオブザーバー出席することで、監査計画立案時に、それらのリスクを適宜反映することを可能にしています。GRRCは、トップマネジメントの一部及びリスク関連部門の代表者により構成されています。GRRCにおいて検討されたリスクは、最終的に取締役会へ報告されます。 当社のリスク・ガバナンス体制図は以下のとおりです。 (2) エンタープライズ・リスク管理プロセス エンタープライズ・リスク管理 (ERM) においては、経営企画部門に設置されているリスク管理チームが社内ステークホルダーと連携の下、年次プロセスを進めています。リスク評価はトップダウン及びボトムアップの両面から実施しています。既存のリスク低減活動を加味した上でリスクの影響度及び発生可能性を評価することで、リスク対応における優先順位付けを行っています。リスク・オーナーは、必要に応じリスク・エクスポージャーを更に低減し、レジリエンスを強化するための行動計画を策定します。 グローバル・リスク (全社レベルの注視が必要なリスク) は、GRRCにおいて議論し、承認されます。また、GRRCは、エマージング・リスク (当社が把握しているものの、その全容及び影響がまだ明らかではないトレンドから生じる不確実性) のモニタリングも行っています。GRRCでの議論後、特定のエマージング・リスクがグローバル・リスク又は部門リスクとしてリスクレジスターに追加される場合もあります。 エンタープライズ・リスク管理プロセスについてはさらなる高度化・効率化のため随時見直しを行っております。2025年度には、内部監査部門によりエンタープライズ・リスク管理プロセスに対する監査を実施しました。 グローバル・リスクの概要は下表のとおりです。なお、文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末において判断したものです。また、ここに記載されたものが当社の全てのリスクではありません。これらのリスクに加え、研究開発の不確実性、知的財産権を侵害される又は侵害するリスク、製品に副作用や安全性の問題が生じるリスク、当社グループのビジネスが他社の開発した医薬品のライセンス及び販売に一部依存するリスク等、製薬産業に特有のリスクのほか、競合品との競争、環境・安全衛生に関する関係法令違反、事業を行う過程において訴訟を提起されるリスク、災害等による製造の遅滞や休止、為替レートの変動等、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性のあるさまざまなリスクが存在しています。 グローバル・リスクの概要 リスク   分類   背景   リスク軽減活動 (例) サイバーセキュリティ   ***   テクノロジーの高度化・AIの利用により、サイバー攻撃はこれまで以上に攻撃手法が多様化・巧妙化しており、製薬業界の持つ重要なデータも攻撃の対象となっています。悪意のある活動によって引き起こされるサイバー攻撃により、重要なテクノロジーシステムの障害や、個人を特定できる情報を含む機密データの侵害・漏洩につながる可能性があります。   ・米国国立標準研究所サイバーセキュリティフレームワーク (NIST CSF) に基づく情報セキュリティプログラムの設計 (統治、識別、防御、検知、対応、復旧の6機能で構成)・デジタル部門長 (Chief Digital Officer) の監督下で情報セキュリティ責任者 (Chief Information Security Officer) が情報セキュリティプログラムを管理・監督し、エグゼクティブ・コミッティ及び取締役会に定期的に進捗を報告・全社及び部門・役割に特化したフィッシングシミュレーションの定期的実施や、頻繁な啓発キャンペーンなど、情報セキュリティトレーニング及び意識向上に係る活動を広範に実施・既存のサイバーセキュリティ関連規制の遵守継続及び新たな外部規制の積極的なモニタリング・高度かつAIを利用したサイバー攻撃に対応するための最新ツールの導入等、情報セキュリティケイパビリティの深化の継続・情報セキュリティ活動をグローバルに支援するためのオペレーティングモデルの向上 米国の薬価政策の変化   ***   米国は、最恵国待遇薬価政策 (米国内の薬価を他の先進国の中で最も薬価が低い国の水準にまで引き下げを目指すもの) の導入を目指しています。このような政策が導入され、当社の製品に適用された場合、当社の米国市場における収益減少につながる可能性をはらむほか、その他の先進国市場における市場戦略にも影響をおよぼす可能性があります。   ・政策・規制動向のモニタリング・業界団体経由及び政府機関との直接のアドボカシー・最恵国待遇薬価政策が導入された場合、当社戦略製品売上に及ぼしうる金銭的影響の試算 データナショナリズム及びプライバシー規制の分断化   **   現在、各国政府が国内で生成されたデータに対するコントロールを強める「データナショナリズム」の動きが進んでおり、具体的には国外へのデータの移転の禁止又は制限や移転に際する条件の設定等がみられます。また、これまでのグローバルスタンダードには沿わない独自の個人情報保護法令・規制策定の動きもみられます。今後の規制変更次第では、当社は、域外データ移転を前提とするビジネスプロセス・ITシステムを修正する必要がある可能性があります。これらは、追加費用、オペレーション・システムの複雑化、非効率化、イノベーションへの阻害等につながります。   ・関連規制動向のモニタリング・個人情報保護及びその他のデータガバナンス・デジタル関連規制へのコンプライアンスを確保するための、国・地域別プロジェクトの実施・2025年度は、米国データ安全保障プログラム (DSP: Data Security Program) の要件を運用化するためのコンプライアンスプログラムを実施。具体的には、DSPの影響を受ける事業活動の特定、コンプライアンスプロセスの文書化、従業員トレーニング、必要なプロセスの実施、モニタリング・監査・認証の取得等が含まれる リスク   分類   背景   リスク軽減活動 (例) 組織変革   **   次期中期経営計画の開始に先立ち、患者さんにとっての新たな「価値」を生み出し、届けていくために、当社は複数の組織変革に取り組んでいます。複数の取り組みを同時に実施する際には、相互関係を理解し、調整することが肝要です。こういった調整が不十分なまま組織変革が実行された場合、当社のカルチャーや外部からの評判に影響する可能性があります。   ・主要な取り組み間の調整を図るための会議体・メカニズムの運営・各種取り組みの随時状況把握を可能にするプラットフォームの提供・組織全体のチェンジマネジメントケイパビリティの構築 医薬品関税   **   1995年のWTO (世界貿易機関) 発足以降、日米欧等のWTO加盟国は医薬品についてはゼロ関税措置を取ってきました。しかし、2026年4月時点で、米国は医薬品及び医薬品原材料に対する関税の導入を発表しました。これらの関税が具体的にどのように実施されるか次第で、当社の原価の増加につながる可能性があります。   ・複数の関税シナリオに基づき影響分析を実施 ・関税及びその他地政学的リスクの観点も組み込んだグローバルサプライチェーンネットワークの戦略的フレームワークを策定 自然災害・異常気象   *   当社の拠点は地理的に分散しているため、各地における自然災害・気候変動による異常気象の影響を受けます。さらに、中長期的には、気候変動により、極端な気象 (高温、大雨、干ばつ等) の頻度が増加する可能性があります。特に、一般的な緊急時対応計画の範囲を超える破壊的な自然災害や異常気象現象が発生した場合、事業運営の中断、ひいては患者さんへの安定した医薬品供給に影響を及ぼす可能性があります。   ・事業継続計画体制の継続的な拡充及び訓練の実施・拠点ごとのリスクアセスメントにおける自然災害リスク評価項目の組み込み・気候変動が長期的に当社拠点に及ぼす影響の評価 (2024年度に実施した気候変動による物理的リスク分析の結果、瀋陽工場を高リスクとして特定。2050年における洪水、熱波、降水リスクの増大が潜在的な課題とされた。) AI規制への対応   *   製薬業界におけるAIの活用進展に伴い、GxP環境でのAIの活用に関し、規制当局がガイダンス等で活用条件を明確化し始めています。当社は現行法規制に基づくAIコンプライアンス体制を確保していますが、今後のこういった規制への進化に対応できるよう、今後も引き続き体制を強化していく必要があります。   ・責任あるAI原則の制定 (特定のAI利用方法の禁止を含む)・新たなAIプロジェクト実施に際する審査プロセス・上記の一環として、AIリスク評価の実施・GxPにおけるAI活用にかかるシステムバリデーションプロセスの制定 ***   カタストロフィック・リスク:   顕在化した場合、当社グループ全体に致命的な損害、事業の混乱を引き起こす可能性があるリスク。経営目標、ビジネスモデル、評判又は中核的な事業活動に深刻な影響を及ぼし、混乱させる可能性がある。 **   スタンダード・リスク:   会社の一部又は全体に多大な損害又は事業の混乱を引き起こす可能性があるリスク。 *   エマージング・リスク:   当社が把握しているものの、その全容及び影響がまだ明らかではないトレンドから生じる不確実性。
経営成績の分析 (MD&A)6,586字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー (以下「経営成績等」) の状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 [財政状態] 当連結会計年度末の連結財政状態計算書の概要及び前連結会計年度末からの主な変動は以下のとおりです。 総資産は3兆5,670億円 (前連結会計年度末比2,275億円増) となりました。 非流動資産は、2兆1,451億円 (同69億円増) となりました。有形固定資産は、3,584億円 (同295億円増) となりました。のれんは4,412億円 (同260億円増) 、無形資産は9,969億円 (同1,268億円減) となりました。 流動資産は、1兆4,219億円 (同2,206億円増) となりました。現金及び現金同等物は2,816億円 (同932億円増) となりました。 資本合計は、1兆8,309億円 (同3,176億円増) となり、親会社所有者帰属持分比率は51.3%となりました。当期利益2,916億円を計上した一方で、剰余金の配当1,361億円を実施しました。 負債合計は、1兆7,362億円 (同901億円減) となりました。 非流動負債は5,178億円 (同2,469億円減) 、流動負債は1兆2,184億円 (同1,568億円増) となりました。 社債及び借入金の増減は以下のとおりです。 (単位:億円) 前連結会計年度(2025年3月期)   当連結会計年度(2026年3月期)   増減額 社債   3,200   2,200   △1,000 1年以内償還予定の社債   300   1,000   +700 長期借入金   2,449   1,000   △1,449 1年以内返済予定の長期借入金   517   1,460   +943 コマーシャル・ペーパー   1,649   -   △1,649 短期借入金   200   -   △200 社債及び借入金合計   8,314   5,660   △2,655 [経営成績] <連結業績 (コアベース) > 当連結会計年度の連結業績 (コアベース) は下表のとおりです。売上収益、コア営業利益及びコア当期利益はいずれも増加しました。 [連結業績 (コアベース) ]           (単位:百万円) 前連結会計年度(2025年3月期)   当連結会計年度(2026年3月期)   増減額(増減率) 売上収益   1,912,323   2,139,245   226,922(11.9%) 売上原価   349,206   408,426   59,220(17.0%) 販売費及び一般管理費   843,032   860,312   17,280(2.0%) 研究開発費   327,651   314,827   △12,824(△3.9%) コア営業利益   392,435   555,681   163,246(41.6%) コア当期利益   295,682   424,413   128,731(43.5%) 親会社の所有者に帰属するコア当期利益   295,682   424,517   128,835(43.6%) 基本的1株当たりコア当期利益 (円)   165.17   237.01   71.85(43.5%) (注) 当社は、当社の収益力を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。当該コアベースの業績は、フルベースの業績から当社が定めた特定の重要な調整項目を除外したものです。調整項目には、無形資産償却費、無形資産譲渡益、持分法による投資損益、減損損失、有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用等のほか、当社が除外すべきと判断する項目が含まれます。 売上収益 ・重点戦略製品の尿路上皮がん治療剤PADCEV、地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤IZERVAY、胃腺がん及び食道胃接合部腺がん治療剤VYLOY、及び閉経に伴う血管運動神経症状治療剤VEOZAHの売上が伸長したことに加え、前立腺がん治療剤XTANDIの売上が拡大したことも、増収要因となりました。 以上の結果、売上収益は2兆1,392億円 (前連結会計年度比11.9%増) となりました。 コア営業利益/コア当期利益 ・売上総利益は、1兆7,308億円 (同10.7%増) となりました。 ・販売費及び一般管理費は、8,603億円 (同2.0%増) となりました。SMT (注1) によるコスト最適化 (約110億円) を行った一方で、重点戦略製品 (注2) の更なる成長のための投資 (同約100億円増) や為替の影響 (同36億円増) などにより、総額として増加しました。なお、XTANDIの米国での共同販促費用を除いた販売費及び一般管理費は、6,121億円 (同3.7%増) となりました。 ・研究開発費は、3,148億円 (同3.9%減) となりました。SMTによるコスト最適化 (約100億円) をはじめ、重点戦略製品の臨床開発費の減少 (同約50億円減) や為替の影響 (同5億円減) などにより、総額として減少しました。 以上の結果、コア営業利益は5,557億円 (同41.6%増) 、コア当期利益は4,244億円 (同43.5%増) となりました。 (注) 1.SMT:Sustainable Margin Transformation 2.重点戦略製品:PADCEV、IZERVAY、VYLOY、VEOZAH、XOSPATA <連結業績 (フルベース) > 当連結会計年度の連結業績 (フルベース) は下表のとおりです。営業利益及び当期利益はいずれも増加しました。 フルベースの業績は、コアベースの業績に「無形資産償却費」、「無形資産譲渡益」、「持分法による投資損益」、「その他の収益」、「その他の費用」を戻し入れたものです。 当連結会計年度における「無形資産償却費」は1,360億円 (前連結会計年度:1,368億円)、「その他の収益」は328億円 (同:203億円) 、「その他の費用」は724億円 (同:2,358億円) となりました。 「その他の収益」として、第3四半期において膵腺がんを対象疾患としたプログラムの開発中止に伴うVYLOYの条件付対価の公正価値の変動 (128億円) 及び第4四半期において米国における過活動膀胱治療剤ミラベグロンの訴訟解決金 (92億円) を計上しました。また、「その他の費用」として、第1四半期において当社の子会社であるXyphos Biosciences, Inc.関連の一部プログラムに関する無形資産の減損損失 (120億円) 及び第4四半期において遺伝子治療薬resamirigene bilparvovec (AT132) の戦略的中断に伴う資産価値の見直しによる無形資産の減損損失 (164億円) を計上しました。 [連結業績 (フルベース) ]           (単位:百万円) 前連結会計年度(2025年3月期)   当連結会計年度(2026年3月期)   増減額(増減率) 売上収益   1,912,323   2,139,245   226,922(11.9%) 営業利益   41,039   382,633   341,594(832.4%) 税引前利益   31,237   376,587   345,351(-) 当期利益   50,747   291,575   240,828(474.6%) 親会社の所有者に帰属する当期利益   50,747   291,535   240,788(474.5%) 基本的1株当たり当期利益 (円)   28.35   162.77   134.42(474.2%) 包括利益   48,888   449,472   400,584(819.4%) <主要製品の売上> (単位:億円) 前連結会計年度(2025年3月期)   当連結会計年度(2026年3月期)   増減率 PADCEV   1,641   2,212   34.8% IZERVAY   583   776   33.2% VYLOY   122   631   415.6% VEOZAH (注)   338   466   37.7% XOSPATA   680   718   5.7% XTANDI   9,123   9,608   5.3% (注) VEOZAH:米国外ではVEOZAの製品名で承認取得 <PADCEV> ・1L mUC (転移性尿路上皮がん患者を対象とした一次治療) の浸透に加え、米国でのシスプラチン不適応のMIBC (筋層浸潤性膀胱がん) における立ち上がりが順調に進んだことから、グローバル売上は大きく増加しました。 <IZERVAY> ・発売している米国において、着実に売上が拡大しました。 <VYLOY> ・Claudin 18検査が大きく浸透したことを背景に、発売しているすべての地域で売上が拡大し、グローバル売上は大きく増加しました。 <VEOZAH> ・米国を中心に、グローバル売上は着実に拡大しました。 <XOSPATA> ・地域ごとの増減はあったものの、グローバル全体の売上は堅調に推移しました。 <XTANDI> ・欧州を中心に米国以外の地域で売上が堅調に拡大し、グローバル売上は増加しました。 <地域別売上収益の状況> 地域別の売上収益は下表のとおりです。全ての地域において、売上が増加しました。 (単位:億円) 前連結会計年度(2025年3月期)   当連結会計年度(2026年3月期)   増減率 米国   8,664   9,402   8.5% 日本   2,670   2,890   8.2% エスタブリッシュドマーケット   4,854   5,636   16.1% チャイナ   783   1,015   29.6% インターナショナルマーケット   2,035   2,307   13.4% (注) エスタブリッシュドマーケット:欧州、カナダ 等 チャイナ:中国、香港 インターナショナルマーケット:中南米、中東、アフリカ、東南アジア、南アジア、ロシア、韓国、台湾、 オーストラリア、輸出売上 等 [セグメント情報] 当社グループは、医薬品事業の単一セグメントのため、記載を省略しています。 ② キャッシュ・フローの状況 <営業活動によるキャッシュ・フロー> 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、5,602億円 (前連結会計年度比3,657億円増) となりました。 ・法人所得税の支払額は986億円 (同131億円増) となりました。 <投資活動によるキャッシュ・フロー> 当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、△667億円 (同227億円支出減) となりました。 <財務活動によるキャッシュ・フロー> 当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、△4,048億円 (同1,434億円支出増) となりました。 ・社債及び借入金によるキャッシュ・フローは、2,674億円の支出 (同1,789億円増) となりました。 ・配当金の支払額は1,361億円 (同71億円増) となりました。 以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、2,816億円 (前連結会計年度末比932億円増) となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 1) 生産及び仕入実績 当連結会計年度における生産及び仕入実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額 (百万円)   前連結会計年度比(%) 医薬品事業   2,133,094   95.3 合計   2,133,094   95.3 (注) 金額は、販売価格に基づいています。 2) 受注実績 当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 3) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額 (百万円)   前連結会計年度比(%) 医薬品事業   2,139,245   111.9 合計   2,139,245   111.9 (注) 主な相手先の販売実績及び総販売実績に対する割合は、以下のとおりです。 相手先   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 金額 (百万円)   割合 (%)   金額 (百万円)   割合 (%) McKesson Group   291,485   15.2   312,508   14.6 Cencora Group   271,974   14.2   307,123   14.4 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。また、文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しています。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 [キャッシュ・フロー] キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しています。 [財務政策] 当社グループは、企業価値の持続的向上に努めるとともに、株主還元にも積極的に取り組んでいます。 成長を実現するための事業投資を優先しながら、配当については、連結ベースでの中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ持続的な向上に努めます。また、自己株式の取得を必要に応じて機動的に実施し、資本効率の改善と1株当たり利益の向上を図ります。資金の流動性については、コマーシャル・ペーパー及び借入金による資金調達を行い、また流動性リスクに備えるため取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しており、当面の運転資金及び設備資金に加え、一定の戦略的投資機会にも備えられる現預金水準を確保しています。 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、当社グループの事業等は医薬品事業に特有のさまざまなリスクを伴っています。事業展開にあたっては、必要資金を円滑にかつ低利で調達できるよう財務基盤の健全性の維持に努めます。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループは、IFRS会計基準に準拠して連結財務諸表を作成しています。この連結財務諸表の作成にあたり、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しています。詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針 4.重要な会計上の見積り、判断及び仮定」に記載のとおりです。

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出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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