概要
Delta-Fly Pharmaは、徳島県徳島市に本社を置く創薬ベンチャーである。2010年の設立以来、独自の「モジュール創薬」手法に基づき、抗がん剤の研究開発に特化してきた。従業員は12名で、2018年10月に東証マザーズ(現グロース)に上場。現時点では製品化に至っておらず、ライセンス契約によるマイルストーン収入が主な収益源である。2026年3月期の営業損失は17億円にのぼる。
既存薬を組み立てる「モジュール創薬」
同社の創薬手法は、既存の抗がん活性物質や医薬品を「モジュール」(構成単位)として利用し、用法用量や結合様式に創意工夫を加えて「アセンブリ」(組み立て)することで、新規抗がん剤を創製するものである。一般的な創薬では基礎探索研究に2〜3年を要するが、モジュール創薬では着手から1〜2年で臨床試験を開始できるとされる。また、特許切れの医薬品を組み合わせても新規性を主張できるため、効率的な特許取得が可能だとしている。
6つのパイプラインが臨床段階に
同社の開発パイプラインは、急性骨髄性白血病(AML)を対象とするDFP-10917、肺がんを対象とするDFP-14323、胆道がんなどを対象とするDFP-11207、膵がんなどを対象とするDFP-14927とDFP-17729、腹膜播種転移がんならを対象とするDFP-10825の6つが臨床試験段階にある。このうちDFP-10917は米国で第3相試験が完了したが、中間解析で優越性が検証されず中止。一方、ベネトクラクスとの併用試験では有効性が示唆され、今後の開発が検討されている。
ライセンス主体のビジネスモデル
同社は自社で製造・販売を行わず、開発した抗がん剤候補化合物の権利を製薬企業にライセンス供与することで収益を得るビジネスモデルを採用する。日本国内では、日本新薬とDFP-10917、日本ケミファとDFP-14323およびDFP-17729の独占的ライセンス契約を締結している。グローバルでの提携先は未定であり、米欧・アジアのパートナー開拓が課題となっている。過去にはヤクルト本社や三洋化成工業との共同研究契約も結んでいる。
無収益と研究開発費の拡大が続く財務
同社は製品売上を計上したことがなく、収益は契約一時金やマイルストーンに依存する。2026年3月期の事業収益はゼロ、研究開発費13億円を含む事業費用16億円を計上し、営業損失は17億円となった。手元資金は1.5億円と少なく、新株予約権の行使による株式発行で資金を調達している。純資産は0.3億円と極めて薄く、継続的な資金調達が不可欠な状況にある。
少数精鋭の研究開発体制
従業員は12名と小規模であり、臨床試験の多くを外部の医療機関やCRO(医薬品開発業務受託機関)に委託している。本社機能は徳島県徳島市に置き、東京事務所を東京都中央区に設置。経営陣は代表取締役を含む少人数で構成され、研究開発戦略の立案とパートナー交渉に経営資源を集中させている。
業界の中での役割はバイオ医薬品研究開発企業(抗がん剤開発に特化)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01製薬業界(提携先)主力
自社開発した抗がん剤候補を製薬会社にライセンス供与し、契約一時金、マイルストーン、開発協力金、上市後のロイヤリティを得るビジネスモデル。現在は日本新薬、日本ケミファと提携中のパイプラインを持つ。
主要顧客日本新薬、日本ケミファ
- DFP-10917
- 再発・難治性急性骨髄性白血病を対象とする核酸誘導体。低用量・長期持続点滴投与によりDNA鎖を切断してがん細胞死を誘導する。日本では日本新薬とライセンス契約。
- DFP-14323
- 肺がんを対象に開発中のウベニメクス適応追加。免疫機能調整作用により抗腫瘍効果を発揮。日本ケミファとライセンス契約。
- DFP-17729
- 膵がんなど固形がんを対象とした腫瘍微小環境改善剤。Na+/H+交換輸送体阻害によりがん細胞の増殖を抑える。日本ケミファとライセンス契約。
製品と技術
既存モジュールを組み合わせる創薬技術
同社の核となる技術は「モジュール創薬」である。これは、すでに医薬品として承認されている抗がん剤の活性物質や、臨床で安全性が確認された化合物を「モジュール」として抽出し、新たな結合様式や用法用量の工夫を加えて組み立てることで、有効性と安全性のバランスを向上させた新規抗がん剤を生み出す手法である。一般的な新薬開発では基礎探索研究に2〜3年かかるのに対し、モジュール創薬では着手から1〜2年で臨床試験に入れるとされる。特許切れの医薬品を材料にしても組み合わせや用途で新規性を主張できるため、効率的な知的財産戦略が可能となる。
DFP-10917:低用量長時間点滴でAMLに挑む
DFP-10917は、核酸誘導体であるシタラビンの投与方法を改良した抗がん剤候補である。従来の核酸代謝拮抗剤とは異なり、低用量で7〜14日間持続点滴することにより、DNA鎖に取り込まれて自己切断を誘発し、細胞周期G2/M期で停止させアポトーシスを引き起こす。再発・難治性急性骨髄性白血病(AML)を対象に、米国M.D. Anderson Cancer Centerで臨床試験が進められた。第2相試験では48%の奏効率を示したが、第3相試験では中間解析で優越性が確認されず中止。一方、ベネトクラクスとの併用第1/2相試験では目標奏効率を達成し、FDAとの協議が進められている。
DFP-14323:免疫機能を活性化する肺がん治療薬
DFP-14323は、既承認薬ウベニメクスの適応追加を目指す開発品である。ウベニメクスは元々「成人急性非リンパ性白血病に対する完全寛解導入後の維持強化化学療法剤との併用」で承認されており、抗腫瘍免疫能の活性化作用と癌幹細胞抑制効果が知られている。DFP-14323では、低用量で単剤または他剤併用により、末期・高齢の肺がん患者の免疫機能を改善することを狙う。日本国内の基幹病院9施設で実施した第2相試験では、無増悪生存期間の中央値23.1ヶ月という結果が得られ、現在は第3相試験の症例登録が進められている。日本ケミファが国内の独占的販売権を保有する。
DFP-11207:5-FU系経口抗がん剤の最適化
DFP-11207は、5-フルオロウラシル(5-FU)の効果と毒性のバランスを改善した経口抗がん剤候補である。3つのモジュール(5-FU徐放プロドラッグのEMFU、5-FU分解酵素阻害剤のギメラシル、消化管障害抑制剤のシトラジン酸)を1分子に結合させており、経口投与後、体内で各成分に分かれて作用する。血中の5-FU濃度を低く長く維持することで、従来の5-FU系薬剤で問題となる血小板減少などの血液毒性を軽減しつつ、抗腫瘍効果を発揮する。現在、胆道がんを対象に一般社団法人日本肝胆膵オンコロジーネットワークとの共同で医師主導治験(第1/2相)が進行中である。
DFP-14927:高分子デリバリーで固形がんに挑む
DFP-14927は、抗がん剤を高分子に結合させて体内動態を制御するドラッグデリバリーシステム(DDS)を応用した静注用抗がん剤候補である。固形がん、特に膵がんを対象として、米国で拡大第1相試験が継続されている。高分子化により薬剤の血中半減期を延ばし、腫瘍組織への選択的な集積を高めることで、有効性の向上と副作用の低減を目指す。同化合物は三洋化成工業との共同研究契約に基づいて開発が進められており、モジュール創薬にDDS技術を組み合わせた例として注目される。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
医薬品のなかでの位置
創薬ベンチャー、パイプラインの進捗がカギ
Delta-Fly Pharmaは、がん領域に特化した創薬ベンチャー。業界内では、Veritas In SilicoやChordia Therapeuticsなど同様のバイオベンチャーと競合。現時点で売上はなく、開発ステージにあるため業績は未公表。パイプラインの臨床試験結果が企業価値を左右する。資金調達や提携戦略が重要で、競合と比較して独自の作用機序を持つ化合物の開発が差別化要因となる。
強み
- 未満治療ニーズの高いがん領域に集中、アンメットメディカルニーズに対応
- ユニークな作用機序の化合物を開発、既存薬と差別化
- 大手製薬企業との提携や外部資金調達で開発を加速する可能性
- スリムな組織で意思決定が速く、研究開発に集中できる
課題
- 売上ゼロ、承認まで長期間を要し、資金調達リスクが常に存在
- 治験失敗リスクや競合の進展により、パイプライン価値が変動
- 同分野には多くのバイオベンチャーがひしめき、差別化が困難
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
医薬品の時価総額近傍。太字がDelta-Fly Pharma
時価総額で並べると、掲載6社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4883モダリス | 29億円 | — |
| 2 | 130AVeritas In Silico | 28億円 | — |
| 3 | 4882ペルセウスプロテオミクス | 24億円 | — |
| 4 | 4558中京医薬品 | 24億円 | 25.8倍 |
| 5 | 4881ファンペップ | 20億円 | — |
| 6 | 4598Delta-Fly Pharma | 16億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 13件
「安心して家族に勧められる治療法」を掲げて創業
2010年12月、徳島県徳島市にDelta-Fly Pharmaが設立された。創業の目的は「安心して家族のがん患者に勧められる治療法の提供」であり、既存の抗がん剤の課題を解決する新たな創薬アプローチを追求する方針が打ち出された。当初から抗がん剤の研究開発を中核事業と位置づけ、少人数ながら専門性の高い組織としてスタートした。
米国で初の臨床試験を開始
2012年10月、抗がん剤候補化合物DFP-10917の米国での第1相試験を再発・難治性急性骨髄性白血病患者を対象に開始した。これは同社にとって初の臨床試験であり、モジュール創薬の実証試験として位置づけられた。続いて2014年7月には固形がんを対象とするDFP-11207の第1相試験を米国で開始し、パイプラインの拡充が進められた。
ヤクルト本社とのオプション契約で初のライセンス
2013年4月、同社はヤクルト本社と、自社保有の抗がん剤候補化合物の日本国内における開発商業化権に関するオプション権付与契約を締結した。これが同社にとって初のライセンス契約となり、開発パイプラインの事業化に向けた一歩となった。ただし、後にこのオプションが行使されたかどうかは開示されていない。
日本新薬との独占的ライセンス契約締結
2017年3月、同社は日本新薬と、DFP-10917の日本における独占的ライセンス契約を締結した。これにより日本国内の開発・販売権を日本新薬に供与し、契約一時金とマイルストーン収入を得る体制が整った。同契約は、再発・難治性急性骨髄性白血病を適応症としており、日本での臨床開発が日本新薬主導で進められることになった。
東証マザーズ上場と三洋化成との共同研究
2018年10月、同社は東京証券取引所マザーズに株式を上場した。上場により資金調達の手段が広がると同時に、創薬ベンチャーとしての認知度が向上した。同年3月には三洋化成工業との間で、ドラッグデリバリーシステム(DDS)を用いた新規抗がん剤の共同研究開発契約を締結。DDS技術の取り込みによりパイプラインの多様化が図られた。
日本ケミファとの連続提携で複数パイプラインをライセンス
2020年3月、同社は日本ケミファとDFP-17729の日本における独占的ライセンス契約を締結。続いて2022年3月には同じく日本ケミファとDFP-14323の日本における独占的ライセンス契約を結んだ。これにより日本ケミファは同社の3つのパイプライン(DFP-14323、DFP-17729、および後述のDFP-14323)の開発権を保有することとなり、国内での提携関係が強化された。
グロース市場移行と臨床試験の進捗・中止
2022年4月、東証の市場区分見直しに伴い、マザーズからグロース市場へ移行した。その後、DFP-10917の米国第3相試験は中間解析で有効性条件を満たさず中止となったが、特定サブグループでの有効性が示唆された。並行してベネトクラクスとの併用試験では良好な奏効率が得られ、条件付き承認や次相試験の可能性が検討されている。他のパイプラインでも第2相・第3相試験が進行中である。
年表13件を開く
2010年代
- 2010年12月「安心して家族のがん患者に勧められる治療法の提供」を目的として、徳島県徳島市に Delta-Fly Pharma㈱を設立
- 2012年4月東京都千代田区に東京事務所を開設
- 2012年10月抗がん剤候補化合物DFP-10917の米国での第1相試験(対象:再発・難治性急性骨髄性白血病)を開始
- 2013年4月㈱ヤクルト本社に対し、当社が保有する抗がん剤候補化合物の日本国内における開発商業化権に関するオプション権付与契約を締結
- 2014年7月抗がん剤候補化合物DFP-11207の米国での第1相試験(対象:固形がん)を開始
- 2015年2月DFP-10917の米国での第2相試験(対象:再発・難治性急性骨髄性白血病)を開始
- 2016年5月東京都中央区に東京事務所を移転
- 2017年3月日本新薬㈱との間で、抗がん剤候補化合物DFP-10917の日本における独占的ライセンス契約を締結
- 2018年3月三洋化成工業㈱との間で、ドラッグデリバリーシステムを用いた新規抗がん剤における共同研究開発契約を締結
- 2018年10月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
2020年代
- 2020年3月日本ケミファ㈱との間で、抗がん剤候補化合物DFP-17729の日本における独占的ライセンス契約を締結
- 2022年3月日本ケミファ㈱との間で、抗がん剤候補化合物DFP-14323の日本における独占的ライセンス契約を締結
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズ市場から グロース 市場へ移行
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
抗がん剤パイプラインの推進
DFP-10917、DFP-14323、DFP-17729など複数の抗がん剤候補について、臨床試験を計画通り推進し、承認取得を目指す。特にDFP-10917については、米国FDAと協議し次の臨床第3相試験を準備する。
- 02
ライセンス契約による提携強化
日本国内だけでなく、欧米やアジアの製薬会社とのライセンス契約を積極的に締結し、契約一時金やマイルストーン収入を確保するとともに、各地域での承認取得を目指す。
- 03
探索研究によるパイプライン充実
「モジュール創薬」の手法を用いて新規抗がん剤候補化合物の探索研究を継続的に実施し、開発パイプラインを拡充する。
- 04
財務体質の強化と資金調達
ライセンス収入に加え、公募増資や新株予約権の行使など株式市場からの資金調達を活用し、研究開発資金を確保するとともに財務体質の強化を図る。
- 05
開発体制の強化と人材確保
研究開発のマネジメントに特化した小規模組織を維持しつつ、開発品増加に対応するため外部人材紹介も活用して適切な人材を確保する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 8期分
グループ全体で12人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は595万円で、7期前と比べて+7.3%。平均年齢は51.9歳、平均勤続年数は9.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年3月 | 554 | 46.2 | 4.8 | 11 | — |
| 2020年3月 | 679 | 48.9 | 4.4 | 13 | — |
| 2021年3月 | 608 | 51.0 | 5.7 | 11 | — |
| 2022年3月 | 606 | 54.0 | 6.0 | 12 | — |
| 2023年3月 | 663 | 53.2 | 7.3 | 11 | — |
| 2024年3月 | 627 | 51.0 | 7.1 | 13 | — |
| 2025年3月 | 576 | 52.0 | 8.1 | 13 | −13,077 |
| 2026年3月 | 595 | 51.9 | 9.6 | 12 | −13,333 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
四半期の推移
8期分
直近は2022年4Qで、売上は2億円。前年の2021年4Qと比べると、売上は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2020年4Q | 1 | — | — | −4 |
| 2021年2Q | 1 | −2 | −200.0 | −2 |
| 2021年3Q | 0 | −3 | — | −3 |
| 2021年4Q | 2 | — | — | −1 |
| 2022年1Q | 1 | −3 | −300.0 | −3 |
| 2022年2Q | 0 | −3 | — | −3 |
| 2022年3Q | 0 | −2 | — | −2 |
| 2022年4Q | 2 | — | — | −2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 12期分
直近12期の通期業績。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2015年3月 | 4 | — | −3 | — | −3 |
| 2016年3月 | 1 | — | −6 | — | −6 |
| 2017年3月 | 9 | — | 3 | — | 3 |
| 東京証券取引所マザーズに株式を上場 | |||||
| 2018年3月 | 2 | — | −2 | — | −2 |
| 2019年3月 | — | — | −7 | — | −7 |
| 2020年3月 | 1 | — | −16 | — | −16 |
| 2021年3月 | 3 | — | −9 | — | −9 |
| 2022年3月 | 3 | — | −10 | — | −10 |
| 2023年3月 | — | — | −13 | — | −13 |
| 2024年3月 | — | — | −14 | — | −14 |
| 2025年3月 | — | −17 | −17 | — | −17 |
| 2026年3月 | — | −16 | −16 | — | −16 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 10期分
2026年3月期は営業CFが−16億円、投資CFが—。期末の手元現金は1億円。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | −3 | 0 | 0 | −3 | 4 |
| 2018年3月 | 1 | — | 3 | — | 8 |
| 2019年3月 | −6 | 0 | 33 | −6 | 35 |
| 2020年3月 | −16 | 0 | 1 | −16 | 19 |
| 2021年3月 | −7 | 0 | 9 | −7 | 21 |
| 2022年3月 | −9 | — | 1 | — | 13 |
| 2023年3月 | −13 | 0 | 9 | −13 | 8 |
| 2024年3月 | −13 | 0 | 19 | −13 | 14 |
| 2025年3月 | −18 | 0 | 8 | −18 | 3 |
| 2026年3月 | −16 | — | 14 | — | 1 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 12期分
2026年3月期の総資産は2億円。このうち返さなくてよい自己資本が0億円で、自己資本比率は12.6%(業種中央値69.9%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2015年3月 | 8 | 6 | 2 | 74.6 |
| 2016年3月 | 7 | 5 | 2 | 65.4 |
| 2017年3月 | 10 | 8 | 2 | 79.4 |
| 2018年3月 | 9 | 8 | 1 | 95.2 |
| 2019年3月 | 36 | 35 | 1 | 98.2 |
| 2020年3月 | 22 | 21 | 1 | 95.1 |
| 2021年3月 | 22 | 21 | 1 | 96.1 |
| 2022年3月 | 13 | 12 | 1 | 93.1 |
| 2023年3月 | 9 | 8 | 1 | 87.0 |
| 2024年3月 | 15 | 12 | 3 | 83.6 |
| 2025年3月 | 4 | 3 | 2 | 63.5 |
| 2026年3月 | 2 | 0 | 2 | 12.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥122で、1年前と比べて-79.5%。過去52週の値幅のなかでは5%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1日で+5.15%と反発しましたが、1ヶ月では-22.1%と大幅安。1年では-85.4%と壊滅的な状況が続いています。52週高値722円からは-85.9%下落し、現在は52週安値圏(92円)に接近。RSIは24.6と売られ過ぎ圏で、出来高は7月23日に80万株超と急増し、投げ売りが観測されました。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 5/100)。
PBR 39.36倍は業界平均3.06倍を大幅に上回り極端な割高。ROEは49.5%と高いが、無収益・赤字継続でPERは算出不能。配当もなし。業績悪化が続く中、バリュエーションは現実離れしており、注意が必要。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | -8.71倍 | 3.53倍 |
| ROE | 49.5% | 6.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
無収入の創薬ベンチャーであり、パイプラインの進捗のみがバリュエーションを決める。強気派は、画期的なメカニズムの抗体医薬が将来大きな市場を獲得できる可能性を評価。また、少額資金で効率的に研究を進めている点を強調。弱気派は、売上ゼロで赤字が続き、2026年3月期も16億円の赤字見通しである点や、キャッシュ・ランウェイの制約、競合技術の存在を指摘。時価総額14億円ながら簿価は0.4億円とPBR39倍と極めて割高。
- 画期的な技術シーズ
独自の抗体技術で既存治療が困難な難病への応用可能性。
- 少額資金での効率的運営
小規模組織で研究開発費を抑制。資金効率は良好。
- アンメットメディカルニーズ
対象疾患の治療薬が少なく、承認されれば爆発的な需要が見込める。
- 抗がん剤パイプラインの臨床試験進展条件付き(治験結果次第)影響強
現在収益ゼロだが、パイプライン成功で売上可能性、時価総額14億円と小さく感応度大
- 大手製薬企業との提携発表不定影響強
導出契約によるマイルストン収入で財務改善、赤字継続だが期待
- 株価急落後の反発期待短期影響弱
1年間で-85%下落、投機的な買い戻し可能性
- 新たな資金調達による研究加速次回株主総会後影響中
第三者割当増資などで資金調達し、開発資金確保
- 無収入・赤字継続
直近3期とも売上ゼロ、赤字。2026年3月期も16億円の赤字予想。
- キャッシュ・ランウェイ懸念
現金及び預金は限定的。資金調達リスク(増資希薄化)が常に付随。
- 極めて割高なバリュエーション
PBR39倍、時価総額14億円に対し純資産は0.4億円。実質価値は低い。
- 継続的な赤字と資金枯渇リスク継続影響強
2026年3月期も営業損失16億円、現金残高次第で資金調達不能リスク
- パイプラインの臨床試験失敗リスク条件付き(治験結果次第)影響強
主要候補の失敗で株価大幅下落、既に-85%でも更なる下落余地
- 上場廃止基準抵触リスク不定影響中
純資産が減少し、上場維持基準(純資産額など)を下回る可能性
- 希薄化リスク(増資による)不定影響弱
資金調達のための増資で1株当たり価値希薄化
- 研究開発費の推移
- パイプライン進捗の規模感を示す。
- 現金及び預金
- 資金の残高と消費ペースから追加調達の必要性が読める。
- パイプラインの進捗状況
- 臨床試験の開始/完了が株価のトリガー。治験許可等の開示に注目。
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ7,144人。区分でいちばん多いのは個人・その他で78.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が5.5%を占め、残る94.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 65.6 | 66.6 | 68.8 | 75.1 | 83.0 | 78.4 |
| 外国法人 | 9.6 | 16.1 | 6.3 | 1.6 | 2.1 | 8.4 |
| 証券会社 | 11.8 | 8.0 | 17.4 | 11.3 | 6.0 | 7.1 |
| 事業法人 | 10.3 | 6.8 | 2.9 | 10.5 | 8.3 | 4.7 |
| 金融機関 | 2.7 | 2.5 | 4.6 | 1.4 | 0.4 | 0.9 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.2 | 0.5 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 江島 淸 | 6.31 |
| 02 | BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACCOUNTS M LSCB RD(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 3.46 |
| 03 | 日本ケミファ株式会社 | 3.27 |
| 04 | 宮崎 大輝 | 2.72 |
| 05 | 楽天証券株式会社共有口 | 2.09 |
| 06 | 宮崎 羅貴 | 1.97 |
| 07 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 1.63 |
| 08 | MACQUARIE BANK LIMITED DBU AC(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 1.33 |
| 09 | 白川 貴教 | 1.25 |
| 10 | 三洋化成工業株式会社 | 1.14 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-28エボ ファンド(Evo Fund)新規の大量保有報告41.97%-1.23pt
- 2026-08-17エボ ファンド(Evo Fund)新規の大量保有報告43.20%
- 2026-08-17マッコーリー バンク リミテッド新規の大量保有報告0.00%-9.69pt
- 2026-08-06モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社新規の大量保有報告3.90%-1.54pt
- 2026-07-31江島 淸変更報告6.18%-1.08pt
- 2026-07-31マッコーリー バンク リミテッド新規の大量保有報告9.69%-1.78pt
- 2026-07-30江島 淸新規の大量保有報告6.18%-2.88pt
- 2026-06-19モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社新規の大量保有報告5.44%
- 2026-06-03マッコーリー バンク リミテッド新規の大量保有報告11.47%-1.16pt
- 2026-04-24マッコーリー バンク リミテッド新規の大量保有報告12.63%-1.04pt
- 2026-04-23マッコーリー バンク リミテッド新規の大量保有報告13.67%-3.30pt
- 2026-04-20マッコーリー バンク リミテッド新規の大量保有報告16.97%-0.88pt
- 2026-04-07マッコーリー バンク リミテッド新規の大量保有報告17.85%+0.64pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 12期分
1株利益は12期で−10%、1株純資産は11期で−86%。直近期のROEは49.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 |
|---|---|---|
| 2015年3月 | −128 | 209 |
| 2016年3月 | −186 | 134 |
| 2017年3月 | 88 | 223 |
| 2018年3月 | −71 | 228 |
| 2019年3月 | −170 | 802 |
| 2020年3月 | −348 | 456 |
| 2021年3月 | −187 | 391 |
| 2022年3月 | −179 | 227 |
| 2023年3月 | −235 | 124 |
| 2024年3月 | −199 | 150 |
| 2025年3月 | −196 | 28 |
| 2026年3月 | −140 | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額74百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 江島淸 | 代表取締役社長 | 77 | 832,000 |
| 飯塚健蔵 | 取締役 研究開発部門担当 | 63 | 85,000 |
| 黒滝健一 | 取締役 管理部門担当 | 61 | — |
| 岸井幸生 | 取締役 | 47 | — |
| 小南欽一郎 | 取締役 | 59 | — |
| 谷口明史 | 取締役 | 49 | — |
| 前田真明 | 常勤監査役 | 69 | — |
| 木村正弥 | 監査役 | 70 | 15,000 |
| 山本昇平 | 監査役 | 46 | — |
| 小林克行 | — | 43 | — |
| 橋本道成 | 監査役 | 48 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 54 | 54 | 18 |
| 社外取締役 | 3 | 11 | 11 | 4 |
| 社外監査役 | 2 | 5 | 5 | 3 |
| 監査役 | 1 | 4 | 4 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容11,552字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,510字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク9,056字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)3,973字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第16期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第16期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第15期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-27
- 半期報告書半期報告書-第15期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第14期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第14期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第14期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第14期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第13期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第13期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第13期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第13期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
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