概要
ペルセウスプロテオミクスは、東京大学発の創薬ベンチャーであり、独自のプロテオミクス技術と抗体作製技術を基盤に、がん領域を中心とした抗体医薬品の研究開発を行う。2021年6月に東証マザーズ(現グロース)に上場。従業員35名と小規模ながら、複数のパイプラインを前臨床段階まで進めており、直近2026年3月期の売上高は1億円、営業赤字7億円と開発優先のフェーズにある。収益は主に製薬企業への導出契約一時金やマイルストーン収入を目指すが、現状は共同研究や抗体・試薬販売による限定的な収入に留まる。
抗体創薬に特化した単一事業セグメント
ペルセウスプロテオミクスは、医薬品事業のみの単一セグメントで構成される。事業の柱は、①創薬(自社開発した抗体医薬品候補の導出による契約一時金・マイルストーン・ロイヤリティ収入)、②抗体研究支援(アカデミアや製薬企業向けの抗体作製・配列解析・受託研究)、③抗体・試薬販売(核内受容体抗体全48種類やPTX3 ELISAキットなどの研究用試薬販売)の3分野である。2026年3月期の売上高1億円のうち、抗体研究支援が約40百万円を占め、6期連続で増加した。創薬からの導出収入は未だ発生しておらず、全額が研究支援と試薬販売によるものである。
収益構造は導出前の赤字フェーズ
同社の収益モデルは、創薬パイプラインを製薬企業に導出した際の契約一時金、開発マイルストーン、販売ロイヤリティが主要な収益源となる設計である。しかし、2026年3月期時点で導出契約は存在せず、売上高は1億円と小規模ながら、研究開発費が先行し営業損失は7億円、純損失も7億円となっている。経営指標としてROAやROEは用いず、パイプラインの進捗と売上高を重視する方針である。資金調達は、国内外パートナーとの提携や資本市場からの調達に加え、AMEDなどの公的助成金も活用している(例:PPMX-T003に対するAMED採択)。
外部依存から自社開発へ転換したパイプライン戦略
創業以来、中外製薬や富士フイルムへの導出実績があったが、2022年3月に富士フイルムからPPMX-T002およびPPMX-T004の実施権が返還され、自社開発に方針転換した。現在は3つのパイプライン(PPMX-T002、PPMX-T003、PPMX-T004)を全て自社で開発している。特にPPMX-T003は、自社で第I相試験を完了し、真性多血症(PV)に対する効果を示唆するデータを得ており、またアグレッシブNK細胞白血病(ANKL)を対象とした医師主導治験も進行中である。導出活動は継続中だが、非臨床段階での導出が難しくなっている市場環境を踏まえ、臨床試験を自社で実施し価値を高めてから導出する戦略を取る。
東京大学発のネットワークと小規模組織
同社は東京大学先端科学技術研究センター・システム生物医学ラボラトリー(LSBM)で開発された技術を基に2001年に設立された。LSBMの油谷浩幸教授が構築したトランスクリプトームデータベースを活用した標的探索技術を強みとする。従業員は35名と小規模だが、名古屋ラボ(2019年開設)と本社(東京都中央区)で研究開発を行う。アカデミアとの連携を重視し、複数の大学研究機関との共同研究により次期パイプラインの探索も進めている。また、富士フイルムとの資本関係は2009年に親会社となった後、2018年にその他の関係会社、2022年には関連会社でなくなるなど変遷した。
業界の中での役割は抗体医薬品の研究開発に特化した創薬ベンチャー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01製薬(創薬)主力
がんなどの治療用抗体医薬品の研究開発を行い、国内外の製薬企業に導出。契約一時金、マイルストーン、ロイヤリティ収入を得る。
- PPMX-T002
- CDH3を標的とし、放射性同位体を標識した抗がん剤候補。RI標識抗体で、がん細胞に放射線を照射して攻撃する。
- PPMX-T003
- トランスフェリン受容体1を標的とする完全ヒト抗体。鉄の取り込みを阻害し、がん細胞を死滅させる。
- PPMX-T004
- CDH3を標的とする抗体薬物複合体(ADC)。薬物を連結した抗体でがん細胞を攻撃する。
02アカデミア・製薬(研究支援)準主力
抗体作製、配列解析、薬効試験受託などの抗体研究支援を提供。アカデミアや製薬企業向けに、抗体関連の技術サービスを提供する。
03研究試薬(販売)副次
核内受容体抗体やPTX3 ELISAキットなど研究用試薬を販売。世界の研究者向けに提供。
- 核内受容体抗体
- ヒトの核内受容体全48種類に対する抗体。研究用試薬として販売。
製品と技術
がん細胞表面のカドヘリン3を標的にした放射性医薬品PPMX-T002
PPMX-T002は、多くのがん細胞で過剰発現するカドヘリン3(CDH3)を標的とする抗体に、放射性同位体を結合させた治療薬である。元々は富士フイルムに導出されたが、2022年に権利が返還され、現在は抗腫瘍効果を高めるため放射性同位体をイットリウム90からアクチニウム225に変更し、動物実験で効果を確認している。第I相試験(米国)で標的への集積は確認済み。現在、放射性医薬品開発企業を中心に導出先を探索中である。
完全ヒト抗体PPMX-T003:鉄代謝を標的に多彩ながんを狙う
PPMX-T003は、ファージディスプレイ法と独自のICOSスクリーニング技術で取得した完全ヒト抗体で、標的はトランスフェリン受容体1(TfR1)。TfR1は増殖盛んながん細胞に高発現し、鉄の取り込みを担う。本抗体が結合すると鉄取り込みが阻害され、がん細胞の増殖が抑制される。真性多血症(PV)を対象に国内第I相試験を実施し、2024年6月に終了。全米血液学会で6例中5例が12週間の瀉血不要を達成したと報告。さらに超希少疾患アグレッシブNK細胞白血病(ANKL)に対し医師主導治験を進行中で、全国10医療機関が参加し、目標7例中5例が登録済み(2025年時点)。
抗体薬物複合体PPMX-T004:UBEとの協業でADC開発を加速
PPMX-T004は、CDH3を標的とする抗体に強力な抗がん剤を結合させた抗体薬物複合体(ADC)である。抗体はがん細胞に結合後、細胞内に取り込まれ、薬物が細胞を殺傷する。同社の抗体はCDH3に高親和性で、効率的な細胞内取り込みを実現。リンカーとペイロード(薬物)はUBE株式会社から提供を受け、動物実験で高い抗腫瘍効果を確認。2024年10月にUBEとADCに関する共同研究契約を締結し、PPMX-T004以外にも複数のがん抗原に対するADCの探索を進めている。予備毒性試験を実施中で、2026年9月までに薬効と毒性のバランスを見極める予定である。
研究試薬と抗体研究支援による収益の多角化
創薬パイプライン以外に、同社は研究用試薬と抗体研究支援サービスも提供する。核内受容体抗体はヒトの全48種類を網羅し、世界の研究者に販売。その他、PTX3 ELISAキット(血管炎症マーカー測定)、ADC研究用の抗DM-1抗体、抗MMAE抗体、抗Exatecan抗体なども販売する。抗体研究支援では、抗体作製(数十mgレベルのフレキシブルな生産)、配列解析(独自の遺伝子増幅用配列を利用)、受託研究(薬効試験代行・コンサルティング)を提供。2025年5月からはラクダ由来VHH抗体ライブラリを用いたスクリーニング・作製サービスも開始し、新たな収益源を開拓している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
医薬品のなかでの位置
創薬ベンチャー、深い赤字継続
当社は抗体医薬品開発企業で、売上は1億円程度と微少。営業利益率は-800%と大幅赤字。同業のジーエヌアイグループやChordia Therapeuticsも同様だが、当社は特に赤字幅が大きい。研究開発費が売上を大きく上回り、資金調達が急務。技術の実証と提携による収益化が課題。
強み
- 独自の抗体エンジニアリング技術で差別化
- 臨床段階のパイプラインを複数保有
- 強固な特許網で競合を排除
- 高い研究開発能力で新規標的に取り組む
課題
- 営業赤字が継続し、財務体質が脆弱
- 事業継続に追加資金が必要
- 上市時期が不透明で投資回収見通せず
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
医薬品の時価総額近傍。太字がペルセウスプロテオミクス
時価総額で並べると、掲載9社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4885室町ケミカル | 37億円 | 22.6倍 |
| 2 | 4586メドレックス | 36億円 | — |
| 3 | 4884クリングルファーマ | 31億円 | — |
| 4 | 4883モダリス | 29億円 | — |
| 5 | 130AVeritas In Silico | 28億円 | — |
| 6 | 4882ペルセウスプロテオミクス | 24億円 | — |
| 7 | 4558中京医薬品 | 24億円 | 25.8倍 |
| 8 | 4881ファンペップ | 20億円 | — |
| 9 | 4598Delta-Fly Pharma | 16億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 28件
東京大学の技術を基に設立された2001年
2001年2月、東京都文京区においてペルセウスプロテオミクスが設立される。設立の基盤となったのは、東京大学先端科学技術研究センター・システム生物医学ラボラトリー(LSBM)が開発した蛋白質発現・抗体作製技術である。この技術により、従来は作製困難だった標的蛋白質の免疫が可能となり、高親和性抗体の効率的な取得が実現した。創業直後の2002年10月には研究用試薬としての抗体販売を開始し、抗体ビジネスの第一歩を踏み出す。
抗体販売で収益基盤を築き、大手との導出契約を締結
2004年8月、R&D Systems Inc.と研究用試薬の販売代理店契約を世界規模で締結し、抗体販売を拡大。2006年9月には中外製薬とグリピカン3抗体(PPMX-T001)に関する権利譲渡契約を結び、初の導出を達成する。同年までに核内受容体全48種類の抗体販売も開始し、研究試薬事業の基盤を固めた。2008年11月にはPPMX-T001の第I相試験が米国で開始され、創薬パイプラインが臨床段階に進む。
富士フイルムの傘下で資本関係が変化した2009〜2018年
2009年1月、富士フイルムが第三者割当増資により発行株式の76.68%を取得し、親会社となる。これにより資金調達と開発加速が期待された。2011年1月には放射性同位体標識カドヘリン3抗体(PPMX-T002)を富士フイルムに導出。その後、2015年9月には薬物結合カドヘリン3抗体(PPMX-T004)も導出する。しかし、2018年3月には富士フイルムの保有割合が48.62%に低下し、その他の関係会社に変更。資本関係が薄れ始める。
自社治験開始と名古屋ラボ開設で開発体制を強化
2019年1月、愛知県名古屋市に名古屋ラボを開設し、ファージディスプレイ技術の維持発展と抗体医薬品研究開発を促進。同年11月、自社初の治験となるトランスフェリン受容体抗体(PPMX-T003)の真性多血症を対象とした第I相試験を日本で開始する。2020年4月にはPPMX-T002の第I相試験も日本で開始。自社で臨床試験を実施する体制へと移行した。
上場、富士フイルムとの関係解消、パイプライン再編
2021年6月、東京証券取引所マザーズ市場に上場(2022年4月にグロース市場へ移行)。しかし2022年3月、PPMX-T002およびPPMX-T004の富士フイルムとの実施許諾契約を解除し、両パイプラインが自社に戻る。同年9月には富士フイルムがその他の関係会社でなくなり、資本関係が完全に解消。2023年3月には難治性血液がんPPMX-T003の医師主導治験を承認され、希少疾患への適応拡大を進める。
AMED採択とADC共同研究で次世代を展望
2022年3月と2025年2月の2度にわたり、PPMX-T003(ANKL対象)がAMEDの創薬支援推進事業に採択され、資金支援を受ける。2024年10月にはUBE株式会社とADCに関する共同研究契約を締結し、PPMX-T004のみならず複数のがん抗原に対するADC探索を開始。2025年5月にはVHH抗体ライブラリを用いた抗体スクリーニング・作製サービスの提供を新たに開始し、抗体研究支援メニューを拡充した。
年表28件を開く
2000年代
- 2001年2月創業東京都文京区において当社設立
- 2002年10月研究用試薬としての抗体販売を開始
- 2003年4月国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「タンパク質相互作用解析ナノバイオチッププロジェクト」に参加
- 2003年7月本社を東京都渋谷区に移転
- 2004年8月R&D Systems Inc.と研究用試薬の販売に関する販売代理店契約を締結し、全世界で販売開始
- 2004年9月本社を東京都目黒区に移転
- 2005年9月核内受容体全48種類に対する抗体の販売を開始
- 2006年9月中外製薬株式会社とグリピカン3抗体の特許を受ける権利等の譲渡に関する権利譲渡契約を締結(PPMX-T001)
- 2008年9月研究用試薬「PTX3 ELISAキット」の販売を開始
- 2008年11月グリピカン3抗体の第Ⅰ相試験が米国で開始(PPMX-T001)
- 2009年1月富士フイルム株式会社が、第三者割当増資により、当社株式の76.68%を保有し当社の親会社となる
2010年代
- 2011年1月放射性同位体(注2)標識カドヘリン3抗体を富士フイルム株式会社に導出(PPMX-T002)
- 2014年12月トランスフェリン受容体抗体が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の研究成果最適展開支援プログラム実用化挑戦タイプ(創薬開発)の課題として採択される(PPMX-T003)
- 2015年9月薬物結合カドヘリン3抗体を富士フイルム株式会社に導出(PPMX-T004)
- 2016年1月放射性同位体標識カドヘリン3抗体の第Ⅰ相試験が米国で開始(PPMX-T002)
- 2018年3月富士フイルム株式会社は、第三者割当増資により、当社株式の保有割合が48.62%となり、当社のその他の関係会社となる
- 2019年1月ファージディスプレイ技術の維持発展と抗体医薬品の研究開発促進を目的として愛知県名古屋市千種区に名古屋ラボを開設
- 2019年11月当社初の自社治験となるトランスフェリン受容体抗体の真性多血症を対象とした第Ⅰ相試験が日本で開始(PPMX-T003)
2020年代
- 2020年4月放射性同位体標識カドヘリン3抗体医薬の抗がん剤の第Ⅰ相試験が日本で開始(PPMX-T002)
- 2021年6月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
- 2022年3月アグレッシブNK細胞白血病(ANKL)を対象とした研究開発が令和4年度の国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の創薬支援推進事業・希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業プログラムの課題として採択される(PPMX-T003)
- 2022年3月PPMX-T002及びPPMX-T004の富士フイルム株式会社との実施許諾契約を解除
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズ市場からグロース市場に移行
- 2022年9月富士フイルム株式会社が、当社のその他の関係会社でなくなる
- 2023年3月ANKLを対象とした医師主導第I/II相試験の治験計画届を提出し承認される(PPMX-T003)
- 2023年7月本社を東京都中央区に移転
- 2025年2月ANKLを対象とした研究開発が令和7年度のAMEDの創薬支援推進事業・希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業プログラムの課題として採択される(PPMX-T003)
- 2025年5月抗体研究支援「VHH抗体ライブラリを用いた抗体スクリーニング・作製」の提供を開始
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
既存パイプラインの開発と導出
3つのパイプライン(PPMX-T002、T003、T004)の開発を着実に進め、導出することで収益を改善し、企業価値向上を図る。
- 02
次期パイプラインの探索研究
複数の大学との共同研究で候補標的の評価データを収集し、新技術導入により新規抗体医薬シーズの探索研究を推進する。
- 03
抗体研究支援・販売の拡大
顧客ニーズに応じた支援メニュー拡充や、論文・企業での使用例をホームページで訴求し、抗体研究支援と抗体・試薬販売の売上増を図る。
- 04
新サービス提供(ADC等)
抗体薬物複合体や放射性同位体標識抗体などのArmed抗体分野で、自社の抗体ライブラリ・技術を活用した新サービスを提供する。
- 05
研究開発資金の調達
ライセンス契約やパートナー提携、資本市場からの資金調達により、先行する研究開発費用を確保する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 5期分
グループ全体で35人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は778万円で、4期前と比べて+22.3%。平均年齢は48.6歳、平均勤続年数は7.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月 | 636 | 47.5 | 8.6 | 21 | — |
| 2023年3月 | 649 | 45.5 | 8.2 | 24 | — |
| 2024年3月 | 730 | 46.2 | 8.4 | 25 | — |
| 2025年3月 | 754 | 47.9 | 7.3 | 32 | −2,500 |
| 2026年3月 | 778 | 48.6 | 7.6 | 35 | −2,000 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1億円、営業利益は-7億円。前期と比べると増収で、売上が+0.0%。
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は0億円、営業利益は−2億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 0 | — | — | −2 |
| 2024年1Q | 0 | −2 | — | −4 |
| 2024年2Q | 1 | −2 | −200.0 | −2 |
| 2024年3Q | 0 | −3 | — | −3 |
| 2024年4Q | 0 | — | — | −2 |
| 2025年2Q | 1 | −4 | −400.0 | −5 |
| 2025年4Q | 0 | −4 | — | −4 |
| 2026年2Q | 1 | −4 | −400.0 | −4 |
| 2026年4Q | 0 | −3 | — | −3 |
| 2027年1Q | 0 | −2 | — | −2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 9期分
2018年3月期からの9期で、売上は3億円から1億円へ33%に減った。直近期の営業利益率は-700.0%。純利益は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年3月 | 3 | — | −2 | — | −2 |
| ファージディスプレイ技術の維持発展と抗体医薬品の研究開発促進を目的として愛知県名古屋市千種区に名古屋ラボを開設 | |||||
| 2019年3月 | 3 | — | −1 | — | −2 |
| 2020年3月 | 1 | — | −8 | — | −8 |
| 東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場 | |||||
| 2021年3月 | 1 | — | −4 | — | −4 |
| 2022年3月 | 1 | — | −5 | — | −6 |
| 2023年3月 | 1 | — | −7 | — | −8 |
| 2024年3月 | 1 | — | −9 | — | −11 |
| 2025年3月 | 1 | −8 | −8 | −800.0 | −9 |
| 2026年3月 | 1 | −7 | −7 | −700.0 | −7 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1億円のうち、営業利益として残るのは-7億円で-700.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-7億円、売上の-700.0%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を下回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金800.0%8億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-700.0%-7億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 9期分
2026年3月期は営業CFが−7億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−7億円。この組み合わせは「立て直し型」にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上。期末の手元現金は15億円で、売上の180.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年3月 | −1 | 0 | 14 | −1 | 14 |
| 2019年3月 | −3 | 0 | — | −3 | 11 |
| 2020年3月 | −6 | 0 | — | −6 | 5 |
| 2021年3月 | −4 | 0 | 10 | −4 | 11 |
| 2022年3月 | −5 | 0 | 26 | −5 | 32 |
| 2023年3月 | −6 | −2 | 0 | −8 | 24 |
| 2024年3月 | −8 | −2 | 1 | −10 | 15 |
| 2025年3月 | −7 | −1 | 9 | −8 | 17 |
| 2026年3月 | −7 | 0 | 5 | −7 | 15 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 9期分
2026年3月期の総資産は16億円。このうち返さなくてよい自己資本が12億円で、自己資本比率は70.1%(業種中央値69.9%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2018年3月 | 15 | 15 | 0 | 98.4 |
| 2019年3月 | 14 | 13 | 1 | 97.6 |
| 2020年3月 | 5 | 5 | 0 | 88.7 |
| 2021年3月 | 11 | 11 | 0 | 96.6 |
| 2022年3月 | 33 | 32 | 1 | 95.5 |
| 2023年3月 | 26 | 24 | 2 | 92.2 |
| 2024年3月 | 17 | 14 | 3 | 78.2 |
| 2025年3月 | 18 | 14 | 4 | 74.4 |
| 2026年3月 | 16 | 12 | 4 | 70.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
医薬品 79社との比較
同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で79社中39位あたり、逆に低いのは営業利益率で79社中75位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥142で、1年前と比べて-60.3%。過去52週の値幅のなかでは4%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 2.14倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は145円で、1カ月では-2.68%と小幅な下落、1年では-60.7%と大幅安。25日線(146.48円)を下回り、75日線(159.61円)・200日線(218.83円)も大きく下回る弱い展開です。52週高値373円からは約61%下落し、52週安値134円近辺で推移。RSIは50と中立圏ですが、トレンドは明確な下降。出来高はやや低調で、底打ち確認には時間がかかりそうです。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)。
PBR2.03倍は業界平均3.34倍を下回るが、PERが算出不能で、直近3期連続の赤字が続く。配当利回りは0%で、収益性の指標(ROE)もマイナス。売上高は1億円程度で、営業利益率は-700%と大幅な赤字。割高とは言えないが、収益化の目処が立たず、投資判断は難しい。業績の好転が確認できるまでは割高と評価する。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 2.14倍 | 3.53倍 |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、創薬パイプラインの進捗と事業化の可能性を巡る対立。強気派は、プロテオミクス技術の独自性と将来の医薬品市場へのインパクトを期待する。研究開発の進展により、ライセンス収入や事業提携の可能性があるとみる。一方、弱気派は、売上高が極めて小さく、赤字が続く中で資金調達リスクを懸念。臨床試験の失敗リスクや競合の多さを指摘し、実用化までの道のりは長いとみる。
- 技術の独自性
プロテオミクス技術は差別化につながる可能性がある。
- 提携の可能性
大手製薬との提携で収益化の道が開けることもある。
- 損失の縮小傾向
純損失が8億円から7億円へと改善している。
- 純損失7億円へ2年連続で赤字幅縮小決算発表後影響強
純損失は2025年3月期9億円から7億円へ改善
- PBR2.03倍で純資産が下支え継続影響中
時価総額25億円÷PBR2.03倍、純資産は約12億円
- 株価が1年で60.7%下落し反発余地不定影響中
下落率60.7%、PBR2.03倍
- 外国人保有比率2.49%と低く売り圧力限定継続影響弱
外国人保有2.49%
- 売上の極小規模
売上高1億円で、事業として未確立。
- 赤字の継続
営業損失率がマイナス800%と、収益化には程遠い。
- 資金調達リスク
研究開発には多額の資金が必要で、調達難の可能性。
- 営業損失7億円と赤字が継続通年影響強
売上高1億円、営業利益率-700%
- 売上高は3期連続1億円で停滞決算発表後影響中
2024年3月期から2026年3月期まで売上高1億円
- 純損失7億円が純資産の約6割を消費通年影響中
純資産約12億円に対し純損失7億円で58%相当
- 無配当で株主還元が皆無継続影響弱
配当利回り0%
- 研究開発費
- 研究開発への投資額が将来の成果につながる。
- パイプライン進捗
- 臨床試験の進捗状況が事業化の鍵。
- 現金残高
- 赤字続きで、資金の持続可能性が重要。
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ11,607人。区分でいちばん多いのは個人・その他で80.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が6.1%を占め、残る93.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 51.7 | 64.0 | 71.8 | 78.4 | 80.5 |
| 証券会社 | 4.3 | 13.1 | 6.4 | 8.6 | 10.9 |
| 事業法人 | 35.3 | 16.4 | 15.8 | 7.9 | 6.0 |
| 外国法人 | 7.8 | 4.6 | 4.3 | 3.9 | 2.2 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.3 |
| 金融機関 | 0.9 | 1.7 | 1.6 | 1.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 大和証券株式会社 | 2.93 |
| 02 | 株式会社SBI証券 | 2.42 |
| 03 | 三菱UFJキャピタル株式会社 | 1.68 |
| 04 | 富士フイルム株式会社 | 1.39 |
| 05 | 楽天証券株式会社共有口 | 1.32 |
| 06 | 松井証券株式会社 | 1.28 |
| 07 | 野村證券株式会社 | 0.96 |
| 08 | 株式会社キースジャパン | 0.89 |
| 09 | 山口 晴輝 | 0.83 |
| 10 | 山田 敏行 | 0.59 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-03マッコーリー バンク リミテッド(Macquarie Bank Limited)新規の大量保有報告0.63%-7.52pt
- 2026-04-21野村證券株式会社新規の大量保有報告0.00%-7.24pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 9期分
1株利益は9期で+98%、1株純資産は9期で−99%。期末時点の株価にもとづく指標の推移。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 |
|---|---|---|
| 2018年3月 | −2,072 | 7,276 |
| 2019年3月 | −27 | 216 |
| 2020年3月 | −137 | 79 |
| 2021年3月 | −59 | 129 |
| 2022年3月 | −54 | 268 |
| 2023年3月 | −67 | 201 |
| 2024年3月 | −94 | 111 |
| 2025年3月 | −63 | 92 |
| 2026年3月 | −48 | 67 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額73百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 横川拓哉 | 代表取締役社長 執行役員 | 65 | 60,600 |
| 鈴川信一 | 取締役 執行役員 管理部長 | 70 | 23,000 |
| 萩原真二 | 取締役 執行役員 研究開発部長 | 61 | — |
| 小南欽一郎 | 取締役 | 59 | 60,000 |
| 花井陳雄 | 取締役 | 73 | — |
| 長清達矢 | 取締役(監査等委員) | 69 | — |
| 堀内正 | 取締役(監査等委員) | 79 | — |
| 大野貴史 | 取締役(監査等委員) | 56 | — |
| 棚橋進 | 取締役 執行役員 管理部長 事業開発部長 | 63 | — |
| 松本尚 | 取締役(監査等委員) | 63 | — |
| 西垣扶佐子 | 取締役(監査等委員) | 66 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 54 | 54 | 18 |
| 社外取締役 | 5 | 19 | 19 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容17,178字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,258字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク10,982字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)8,123字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第26期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-22
- 半期報告書半期報告書-第26期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第25期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-27
- 半期報告書半期報告書-第25期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第24期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-20
- 四半期報告書四半期報告書-第24期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第24期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第24期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第23期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
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