本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

北越メタル

HOKUETSU METAL Co.,Ltd.5446 · Standard · 鉄鋼

鉄鋼製品の製造・販売を手がける。棒鋼や形鋼など多種多様な鋼材を供給し、建設・土木分野を中心に社会インフラを支える。

概要

北越メタルは、新潟県長岡市に本社を置く鉄鋼メーカーである。主に棒鋼、線材、形鋼などの鉄鋼製品の製造・加工・販売を手がける。1942年に北越電化工業として創業し、1949年に新潟証券取引所に上場。トピー工業グループの系列下で事業を展開する。連結売上高は236億円、従業員483名(2026年3月期)。電気炉による製鋼から圧延、加工まで一貫した生産体制を持つ。

電気炉一貫体制の鉄鋼製品群

当社グループは、鉄鋼素材から土木・建築向け加工製品まで一貫して手がける。長岡工場には50トン電気炉と連続鋳造設備を備え、小形棒鋼、線材、形鋼を製造。三条工場では形鋼圧延、見附工場ではターンバックルなどを生産する。加工品としてUHYフープ、ファブデッキ、メッシュ、ロックボルト、異形ボルトなど多岐にわたる。また、製鋼用電気炉変圧器の55MVAへの増強(1997年)やタンデム圧延化(1992年)など、設備投資を継続してきた。

建設需要に依存する収益構造

販売先は建設業界が中心で、伊藤忠丸紅住商テクノスチールへの売上依存度が37.9%(2026年3月期)と高い。売上高は2013年度の203億円から2024年度には318億円まで拡大したが、建設コスト上昇や人手不足による需要減退で2025年度は287億円、2026年度は236億円に減少。2026年度は営業損失3億円、親会社株主帰属当期純損失3億円を計上した。主原料の鉄スクラップ価格高騰が収益を圧迫した。

子会社とグループ会社が支える事業基盤

連結子会社には、運送を担うメタルトランスポート、製造販売のコーテックスおよびコーテックス工業、共同出資会社のイノヴァスがある。また、トピー工業とトピー実業が販売・仕入先として関わる。1957年に東都製鋼(現トピー工業)グループの系列下に入り、現在もその関係が続く。2000年には子会社アールディメタルを吸収合併、2019年には北越興業と北越タンバックルを吸収するなど、グループ再編を進めてきた。

業界の中での役割は鉄鋼製品メーカー(上流の製鋼から加工・販売まで一貫)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
236億円
営業利益
-3億円
営業利益率
-1.3%
純利益
-3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01建設・土木主力

当社の主力市場である建設・土木分野向けに、棒鋼、線材、形鋼などの基幹鋼材に加え、UHYフープ、ファブデッキ、メッシュなどの加工製品を供給している。これらの製品は、建築物の構造材や土木工事の補強材として使用される。

主な製品・サービス8
棒鋼、線材、形鋼
建設・土木の基礎構造物に用いられる主要鋼材。棒鋼はコンクリート補強用の鉄筋として、線材は加工用素材として、形鋼は建築骨組みや橋梁などに使用される。
UHYフープ
コンクリート柱のせん断補強用に加工された帯鉄筋。施工性を高めた形状で、耐震性向上に寄与する。
ファブデッキ
床版工事用のデッキプレート。鉄筋コンクリート床版の型枠兼用部材で、工期短縮と省力化を実現する。
メッシュ
鉄筋を格子状に溶接したワイヤーメッシュ。コンクリートのひび割れ防止や補強に用いられる。
ロックボルト
トンネルや斜面の安定化に用いる地山補強材。岩盤に打設し、周囲の地盤を一体化させる。
ターンバックル
ロックボルトの緊張・弛緩を調整するための金具。ケーブルやボルトの張力調整に使用される。
THピース、UNボルト、異形ボルト、UND自穿孔ボルト
トンネル支保工やPC工事などで使用される各種ボルト類。特殊な形状により、定着性能や施工性を高めている。
スプリングチェーン
道路や工場などの安全設備として使われるバネ式チェーン。車両進入防止や区画整理に用いられる。

製品と技術

棒鋼・線材・形鋼の素材製品

主力である棒鋼は、建築鉄骨や土木用の鉄筋コンクリート向けに使用される。1965年の長岡工場圧延開始以来、小形棒鋼を中心に生産。線材は1984年に細物線材製造設備を導入し、ボルトやナットの素材として供給する。形鋼は1970年に三条工場で生産を開始し、H形鋼や溝形鋼などをラインアップ。素材製品は電気炉で溶解した鋼片を連続鋳造し、熱間圧延で製造する。顧客の要求に応じた規格・サイズに対応する。

土木・建築向け加工製品の多様な品揃え

加工品分野では、建設現場の省力化や安全性向上に寄与する製品を多数展開する。ターンバックルはワイヤーやロープの張力調整に用いられ、北越タンバックルで生産されてきた。ロックボルトはトンネル掘削時の地山補強に使用。ファブデッキは床版用の鉄筋組立製品、メッシュはコンクリート補強用鉄筋網である。UHYフープは柱のせん断補強筋として開発された。これらの製品は、プレキャスト工場向けやインフラメンテナンス需要に対応している。

特殊ボルト類と新製品開発への取り組み

THピース、UNボルト、異形ボルト、UND自穿孔ボルトなどの特殊ボルト類は、耐震補強や高層建築向けに供給される。スプリングチェーンは土木工事の仮設用として使われる。2026年4月には開発営業部を新設し、超高層マンションや耐震構造物向けの新製品開発を進める。また、電気炉を活用した廃棄物処理事業の具体化や、デジタル技術の高度化による設備効率化も推進中である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

鉄鋼のなかでの位置

特殊鋼棒線で中堅、減収赤字転落リスク高まる

業界は高炉大手と電炉・特殊鋼メーカーで構成され、同社は特殊鋼棒線・形鋼メーカーの中堅。売上高287億円(2025/3期)、営業利益率2.44%と低収益。日本製鉄、JFEホールディングスなど大手との競合に加え、中山製鋼所や合同製鐵もライバル。2026/3期は売上高236億円、営業赤字転落見込みと、需要減と価格競争で厳しい状況にある。自動車・建設向け需要の低迷が響いている。

強み

  • 棒線・形鋼などの特殊鋼に特化し、高品質な製品を提供。
  • 大手がカバーしないニッチなサイズ・材質で一定のシェア。
  • 自動車部品メーカーなどとの長期取引により、安定した需要がある。
  • 特定の設備に強みを持ち、製品の高付加価値化に対応。

課題

  • 売上高減少に加え、2026/3期は営業赤字見込みと収益が急悪化。
  • 自動車・建設向け需要が減退し、販売数量が減少している。
  • 日本製鉄など大手との価格競争が激化し、収益を圧迫。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

鉄鋼の時価総額近傍。太字が北越メタル

時価総額で並べると、掲載7社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
15699イボキン55億円7.5倍
25612日本鋳鉄管53億円56.7倍
35697サンユウ50億円8.2倍
45446北越メタル44億円
55609日本鋳造44億円3275.0倍
65603虹技44億円9.2倍
75458高砂鐵工41億円11.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

北越電化工業として創業から3社合併へ

1942年6月、北越水力電気の化学工業部門を継承し北越電化工業を設立。1949年6月に新潟証券取引所へ上場した。その後、1959年10月に製鋼用8トン電気炉を新設し鋼塊の製造を開始、1963年1月には15トン炉を増設。1964年11月、北越電化工業、東邦製鋼、新潟製鋼所の3社が合併し、社名を北越メタルに改称した。この合併により、電気炉製鋼から圧延までの基盤が形成された。

トピー工業グループ系列化と圧延設備の拡充

1957年11月、東都製鋼(現トピー工業)グループの系列下に入る。1965年11月、長岡工場に圧延工場を新設し小形棒鋼の製造を開始。同時に北越興業を設立し、加工事業にも進出した。1970年4月には北越タンバックルを設立し、ターンバックルなどの製造を開始。同年12月には三条工場に形鋼圧延設備を新設し、形鋼の生産を始めた。この時期に素材から加工品までの品揃えを整えた。

電気炉大型化と連続鋳造導入による合理化

1972年9月、長岡工場に50トン電気炉と連続鋳造設備を新設。これに伴い、三条工場の10トン炉および長岡工場の8トン・15トン炉を廃止し、生産効率を向上させた。1983年1月には取鍋精錬設備、1984年10月には細物線材製造設備を新設。1990年3月には集塵装置と鉄屑予熱装置を導入し、環境対策と省エネルギーを進めた。これらの投資で製鋼・圧延工程の競争力を高めた。

タンデム圧延化と東証二部上場

1992年3月、長岡工場の圧延設備をタンデム化し、連続圧延体制を確立。1997年12月には電気炉変圧器を55MVAに増強し、溶解能力を拡大した。1999年3月には連続鋳造設備を更新。2000年3月、東京証券取引所第二部に上場し、資本市場からの資金調達力を強化した。同年4月には子会社アールディメタルを吸収合併し、北越興業と北越タンバックルの営業権を譲り受けるなど、グループの整理も進めた。

近年のグループ再編と新事業への挑戦

2019年10月、北越興業と北越タンバックルを吸収合併し、グループを簡素化。2020年4月には株式取得によりコーテックスおよびコーテックス工業を連結子会社化し、加工品事業を強化した。2021年7月には共和コンクリート工業との合弁会社イノヴァスを設立。2022年4月の東証市場区分見直しによりスタンダード市場に移行した。2022年7月には東京加工品営業所を開設し、首都圏の需要開拓を図っている。

年表28件を開く

1940年代

  • 1942年6月1905年に創立した北越水力電気㈱の化学工業部門を継承し、北越電化工業㈱を設立。
  • 1949年6月上場新潟証券取引所に上場。

1950年代

  • 1957年11月東都製鋼㈱(現・トピー工業㈱)グループの系列下へ。
  • 1959年10月製鋼用8t電気炉1基を新設。鋼塊の製造を開始。

1960年代

  • 1963年1月製鋼用15t電気炉1基を増設。
  • 1964年11月M&A北越電化工業㈱、東邦製鋼㈱、㈱新潟製鋼所の3社合併。社名を北越メタル㈱に改称。
  • 1965年11月M&A長岡工場に圧延工場を新設。小形棒鋼の製造を開始。北越興業㈱(2019年吸収合併)を設立。

1970年代

  • 1970年4月M&A㈱北越タンバックル(2019年吸収合併)を設立。
  • 1970年12月三条工場に形鋼圧延設備を新設。形鋼の製造を開始。
  • 1971年5月協越興業㈱(現・㈱メタルトランスポート・連結子会社)を設立。
  • 1972年9月長岡工場に製鋼用50t電気炉及び連続鋳造設備を新設。これにより三条工場10t電気炉及び長岡工場8t、15t電気炉を廃止。

1980年代

  • 1983年1月長岡工場に取鍋精錬設備を新設。
  • 1984年10月長岡工場に細物線材製造設備を新設。
  • 1986年10月M&A㈱アールディメタル(2000年吸収合併)を設立。
  • 1987年3月㈱北越タンバックル本社工場を見附に移転。

1990年代

  • 1990年3月長岡工場に建屋集塵装置及び鉄屑予熱装置を新設。
  • 1991年6月北越興業㈱本社工場を雲出工業団地に移転。
  • 1992年3月長岡工場圧延設備タンデム化完了。
  • 1992年4月本社新社屋完成。
  • 1997年12月長岡工場の製鋼用電気炉変圧器を55MVAに増強。
  • 1999年3月長岡工場の連続鋳造設備を更新。

2000年代

  • 2000年3月上場東京証券取引所第二部に上場。
  • 2000年4月M&A㈱アールディメタルを吸収合併。北越興業㈱及び㈱北越タンバックルの営業権を譲受。

2010年代

  • 2019年10月M&A北越興業㈱及び㈱北越タンバックルを吸収合併。

2020年代

  • 2020年4月M&A株式取得により、㈱コーテックス及び㈱コーテックス工業を連結子会社化。
  • 2021年7月共和コンクリート工業㈱との業務提携、及び共同出資による合弁会社㈱イノヴァスを設立。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。
  • 2022年7月東京事務所(現・東京加工品営業所)を開設。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • CO₂排出量削減率(2013年度比)2030年まで46%削減

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    素材事業の強化

    ビジネスパートナーとの連携強化、強みを活かした販売活動による新規顧客開拓、操業改善によるコスト競争力向上など、収益構造の変革に取り組む。

  2. 02

    加工品事業の拡大

    プレキャスト工場向け製品の拡販、インフラメンテナンスや国土強靭化需要の取り込み、既存製品の新規顧客開拓を推進。東京加工品営業所の人員拡充で販売体制を強化する。

  3. 03

    固定費のコントロール

    需要変動に応じた柔軟な生産体制、設備更新による省人化と保守コスト削減、グループ内の共通業務集約等による効率化を推進する。

  4. 04

    新製品・新事業・新設備開発

    首都圏の超高層マンションや耐震構造物向けニーズ、省力化に対応した新製品・新用途の開発を開発営業部を中心に推進。電気炉を活用した廃棄物処理事業の具体化やデジタル技術活用による設備効率化も進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で483人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は582万円で、9期前と比べて+4.2%平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は16.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月406
2018年3月408
2019年3月55943.117.8412
2020年3月54942.215.8417
2021年3月54142.215.9468
2022年3月53242.116.1478
2023年3月57142.215.4487
2024年3月54142.414.9493
2025年3月57642.515.5492142
2026年3月58243.116.2483−62

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率33.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)85.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
長岡工場 — 新潟県長岡市6,158百万円
鉄鋼
雲出工場 — 新潟県長岡市909百万円
鉄鋼
三条工場 — 新潟県三条市900百万円
鉄鋼
本社 — 新潟県長岡市792百万円
鉄鋼
見附工場 — 新潟県見附市391百万円
鉄鋼
喜多方工場 — 福島県喜多方市302百万円
鉄鋼
新潟県 長岡市241百万円
鉄鋼
本社、前橋工場 — 東京都千代田区、群馬県前橋市201百万円
鉄鋼
主な関係会社
  • 国内
    トピー工業㈱(注)1,2
    東京都品川区 · その他の関係会社
  • 国内
    ㈱メタルトランスポート
    新潟県長岡市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱コーテックス
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱コーテックス工業
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は236億円営業利益-3億円前期と比べると減収減益で、売上が-17.8%、利益が-142.9%。

売上高
-17.8%
236億円
営業利益
-142.9%
-3億円
純利益
-150.0%
-3億円
営業利益率
-1.3%
前期比 -3.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高250億円236億円
営業利益-9億円-3億円
純利益-8億円-3億円
1株あたり配当¥4

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は61億円、営業利益は−2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−21.8%、営業利益は−300.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q763
2024年1Q7811.31
2024年2Q7622.61
2024年3Q8722.32
2024年4Q771
2025年2Q15631.92
2025年4Q13143.14
2026年2Q12400.00
2026年4Q112−3−2.7−3
2027年1Q61−2−3.3−2

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は203億円から236億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は-1.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月20353
2014年3月210−3−2
2015年3月21253
2016年3月195117
2017年3月18053
2018年3月22204
北越興業㈱及び㈱北越タンバックルを吸収合併。
2019年3月24331
株式取得により、㈱コーテックス及び㈱コーテックス工業を連結子会社化。
2020年3月2261510
共和コンクリート工業㈱との業務提携、及び共同出資による合弁会社㈱イノヴァスを設立。
2021年3月21867
東京事務所(現・東京加工品営業所)を開設。
2022年3月274−7−10
2023年3月3101110
2024年3月31875
2025年3月287782.46
2026年3月236−3−2−1.3−3

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高236億円のうち、営業利益として残るのは-3億円-1.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-3億円、売上の-1.3%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金88.6%209億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.7%30億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-1.3%-3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
11.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比6.3pt
-1.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.0pt
-1.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.9pt
-1.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-1.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-0.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが17億円、投資CFが−10億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は23億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月15−4−191147
2014年3月−3−7−5−1032
2015年3月4−94−531
2016年3月28−4−102445
2017年3月8−6−5242
2018年3月18−6−51249
2019年3月−2−11−2−1334
2020年3月18−14−1437
2021年3月17−1523262
2022年3月−25−2010−4527
2023年3月9−13−1−423
2024年3月20−11−4928
2025年3月16−10−11622
2026年3月17−10−6723

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は258億円。このうち返さなくてよい自己資本が179億円で、自己資本比率は69.3%(業種中央値60.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2371429559.2
2014年3月2301389259.7
2015年3月2141437166.2
2016年3月2031475671.9
2017年3月2011495273.9
2018年3月2251517467.3
2019年3月2181506868.8
2020年3月2171576072.3
2021年3月26616210460.8
2022年3月26515411157.9
2023年3月28016411658.7
2024年3月28817011859.0
2025年3月2671788966.7
2026年3月2581797969.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
23億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
128億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
40億円
在庫として抱えている分
負債合計
79億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉄鋼 38社との比較

同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り38社中14位あたり、逆に低いのは営業利益率38社中37位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-1.9%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 7.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-1.3%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 6.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
69.3%/中央値 60.7%
P25 52.5%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-17.8%/中央値 -4.1%
P25 -8.9%P75 -0.1%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.4%/中央値 3.3%
P25 2.4%P75 3.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,090で、1年前と比べて-14.2%過去52週の値幅のなかでは11%の位置にある。

¥1,090-0.8%1ヶ月-12.8%1年-14.2%時価総額44億円
過去52週の値幅
安値¥1,060高値¥1,331

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR0.24倍
配当利回り0.37%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8/5に-12.72%と急落し1091円。25日線(1133.84円)を下回り、RSIは45.07と中立。52週高値1331円からは約18%下、安値1060円に接近。前日8/4に+14%と急騰後、反動安。出来高は78100株と高水準で、売りが優勢。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERが算出不能で、PBRは0.243倍と平均の0.715倍を大きく下回るが、ROEはマイナス1.9%で収益性が悪化。配当利回りは0.35%と平均の3.3%を大幅に下回り、減配懸念も。売上・利益とも減少傾向で、直近年度は営業赤字。資産価値に対しては割安感もあるが、収益力の低さと業績悪化を考慮すれば割高と判断。

指標この会社業種平均
PBR0.24倍0.75倍
ROE-1.9%5.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、2025/3期の減収減益は一過性とみて、2026/3期の業績回復と配当利回りの高さを評価。一方、弱気派は、2026/3期の営業赤字予想を重視し、収益構造の脆弱性や需要回復の不透明感を指摘。PBR0.24倍と低いが、割安には見えにくい。

プラスに働く材料7
  • 高配当利回り

    配当利回り約35%超(株価安による)。

  • 業績底入れ期待

    2026/3期減収も赤字は限定的。特殊鋼需要持ち直しなら改善余地。

  • PBR0.24倍の低評価

    解散価値の4倍以上の資産価値。株価は純資産比で割安。.

  • PBR0.243倍と1株純資産の4割割れ不定影響

    1株純資産約4,642円に対し株価1,128円、PBR0.243倍

  • PSR0.19倍と売上高比で低評価不定影響

    時価総額45億円を売上高236億円で除すとPSR0.19倍

  • 2025年3月期の営業黒字7億円通年影響

    営業利益7億円、営業利益率2.44%と収益基盤は残存

  • 外国人保有0.49%と需給が安定継続影響

    外国人持ち分0.49%と低く、海外売り圧力の影響が小さい

マイナスに働く材料7
  • 2026/3期営業赤字予想

    会社計画で営業赤字。需要減が続けば赤字拡大リスク。

  • 収益のボラティリティ大

    鉄鋼市況と原料価格に敏感。利益水準が不安定。

  • 成長期待乏しい

    国内需要は縮傾向。新規分野への展開も限定的。

  • 2026年3月期に営業赤字3億円決算発表後影響

    営業利益は7億円から-3億円へ転落、営業利益率-1.27%

  • 売上高236億円、前期比17.8%減通年影響

    売上高287億円から236億円へ減少、減収率17.8%

  • ROEマイナス1.9%と資本効率悪化継続影響

    ROE-1.9%、PBR0.243倍と低いが収益力がなく資産価値が棄損

  • 配当利回り0.35%と還元手薄継続影響

    配当利回り0.35%と無配寸前で、下値での買い支え期待が薄い

次の決算で確かめる点
販売量・単価
収益の基盤。数量と価格のトレンドを確認。
原料スプレッド
鋼材価格とスクラップ価格の差が利益率を決定。
営業損益
赤字転落の有無と改善ペースを監視。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり4で、前期から91.1%いまの株価に対する利回りは0.37%。

年間配当
¥4
1株あたり
配当利回り
0.37%
いまの株価に対して
配当性向
32.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2542.5
2018年3月3332.031.3
2019年3月12−63.630.3
2020年3月80566.713.9
2021年3月30−62.530.1
2022年3月6−80.0
2023年3月851316.729.6
2024年3月35−58.838.5
2025年3月4528.632.3
2026年3月4−91.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥4

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,733人。区分でいちばん多いのは事業法人54.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が70.3%を占め、残る29.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人53.754.153.953.854.354.3
個人・その他28.728.228.729.427.127.8
金融機関16.616.416.115.517.215.9
自己株式1.71.71.71.71.71.7
証券会社0.50.80.90.70.91.4
外国法人0.60.50.40.50.40.5
外国人個人0.00.00.00.10.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01トピー工業株式会社33.10
02伊藤忠メタルズ株式会社8.71
03株式会社第四北越銀行4.71
04伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社4.33
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)3.48
06損害保険ジャパン株式会社3.41
07北越メタル社員持株会2.03
08株式会社関茂助商店1.90
09株式会社日本カストディ銀行(信託E口)1.65
10公益財団法人山口育英奨学会1.38

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−222%、1株純資産は14期で+29%。直近期のROEは-1.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月723,6032.012.837.2
2014年3月−623,576−1.7
2015年3月783,6892.116.345.1
2016年3月1733,8134.68.940.5
2017年3月793,8752.016.042.5
2018年3月1093,9482.812.531.3
2019年3月373,9060.929.730.3
2020年3月2514,0866.34.013.9
2021年3月1904,2164.66.530.1
2022年3月−2524,002−6.1
2023年3月2634,2726.46.629.6
2024年3月1224,4092.812.438.5
2025年3月1494,6213.39.032.3
2026年3月−884,643−1.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額117百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
加納愛仁代表取締役社長603,100
竹内征規常務取締役602,400
南波義幸取締役593,600
森田稔取締役51
渡邊美栄子取締役63
渡部大史取締役59
田村寛常勤監査役575,200
伊藤伸介監査役56
石川了三監査役47
佐藤雅士執行役員
山﨑彰執行役員
遠山功執行役員
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
本間英幸執行役員
中山修一55

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4652138622
社外取締役418185
監査役213137

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容382字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社及び当社の関係会社(子会社4社、その他の関係会社1社により構成)は鉄鋼製品の製造加工並びに販売等を主な事業としている。 当社及び関係会社の位置付け等は次のとおりである。 なお、下記の位置付け等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一である。 (鉄鋼) 当部門においては、棒鋼、線材、形鋼、UHYフープ、ファブデッキ、メッシュ、ロックボルト、ターンバックル、THピース、UNボルト、異形ボルト、UND自穿孔ボルト、スプリングチェーン等を製造・販売している。 [主な関係会社等] (運送等) ㈱メタルトランスポート (製造・販売) ㈱コーテックス、㈱コーテックス工業 (販売・仕入) ㈱イノヴァス、トピー工業㈱、トピー実業㈱ 事業の系統図は次のとおりである。 ◎ 連結子会社
経営方針・対処すべき課題1,137字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループは、鉄鋼素材から土木・建築向け加工製品までの一貫体制のなかで、より高付加価値製品の開発・拡充を指向し、他社との差別化、優位性を図り経営基盤の安定・強化を目指している。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 今後の見通しについては、引き続き鋼材需要の大幅な回復を期待することは難しい状況であることに加え、中東情勢の緊迫化によるエネルギーの安定供給に対する不安など地政学リスクの一層の高まりや米国の通商政策が鉄鋼需給だけではなく世界経済全般に大きな影響を及ぼす可能性があることなど、不透明かつ厳しい経営環境となることが予想される。 このような環境下、当社グループとしては、「中期経営計画2027」の達成に向けた取り組みを精力的に推進し、長期ビジョンの達成を目指していく。 ① 素材事業の強化 ビジネスパートナーとの連携を強化し、当社の強みを活かした販売活動により、新規顧客の開拓を進めるとともに、操業改善によるコスト競争力向上など、収益構造の変革に取り組んでいく。 ② 加工品事業の拡大 建設現場の省人化ニーズにより需要が期待されるプレキャスト工場向け製品の拡販とインフラメンテナンス、国土強靭化需要の取り込みを進めるとともに、既存製品の新規顧客開拓を推進すべく、東京加工品営業所の人員拡充を図り、販売体制を強化していく。 ③ 固定費のコントロール 需要変動に応じた柔軟な生産体制を進めるとともに、設備更新により少ない人数でも安定した生産体制の構築と保守コストの削減に取り組んでいく。また、グループ内の共通業務集約等を図り、効率化を推進していく。 ④ 情報化推進 基幹システムの更改による業務の効率化と属人化の排除を進めるとともに、データの活用基盤を整備し、経営・管理に関する情報をタイムリーに提供できる環境を構築していく。 ⑤ 新製品・新事業・新設備開発 首都圏の超高層マンションや耐震構造物向けニーズ、省力化などに対応した新製品・新用途の開発を2026年4月に新設した開発営業部を中心に積極的に進めるとともに、電気炉を活用した廃棄物処理事業の具体化やデジタル技術活用の高度化による設備の効率化を推進していく。 ⑥ ESGとIR 2030年に向け、CO₂排出量を2013年度比で46%削減することを目標に取り組むほか、継続的な地域貢献活動を推進するとともに、IR活動や株主の皆さまとの対話を強化するなど透明性の確保に努めていく。 今後とも、当社の株主価値・企業価値の向上を目指し、株主・投資家の皆さまとの対話の機会を重視し、関係性を強化していく。
事業等のリスク1,671字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1)市場環境等の変化によるリスク 当社グループは、鉄鋼資源のリサイクル企業として、鉄スクラップを主原料とし特色ある高品質・高付加価値製品を市場に供給することで経営の安定、発展を図っているが、当社の属する普通鋼電炉業界は、市況産業であり業績が景気変動の影響を受けやすい産業である。特に公共投資、民間設備投資及び住宅建築等の鋼材需要の変動や製品の市場価格によって、当社グループの業績及び財務状況に大きく影響する。 当社グループが消費する主原料である鉄スクラップ、合金鉄、エネルギー等の価格は国際的な経済状況の動きを反映して、大幅に変動する可能性がある。 従って、このような原料等の値上がり分を考慮して、製品価格の改善並びにコスト低減をすべく努力するものの、製品価格の改善が図れなかった場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性がある。 (2)ウイルス等の感染症によるリスク 当社グループでは、ウイルス感染症に対する安全衛生の徹底等により社員等への感染予防に努めるものの、ウイルス等の感染症により社会・経済・市場等が混乱し、ステークホルダーに重大な影響が及んだ場合には事業活動に制約を受ける可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性がある。 (3)電力供給及び電力料金の変動によるリスク 当社グループは、地域を中心に鉄スクラップを主原料として、電気炉を活用し鉄鋼製品を生産する「鉄リサイクル」を基幹事業としている。 当社グループでは、大量の電力を消費するため、設備の改造や補助燃料等の活用など電気炉エネルギー効率の高度化を図っているが、電力需要が逼迫した場合は電力供給の制約を受ける可能性がある。また、電力料金についても石油、液化天然ガス、為替、地政学リスク等の動向によって大幅に変動する可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性がある。 (4)法的規制によるリスク 当社グループの事業活動は、様々な規制や法令の適用を受けている。 当社グループは、グループ行動規範を定め法令順守の強化に努めているものの、法規制の変更・強化等によって事業活動に制約を受ける可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性がある。 (5)災害、事故によるリスク 当社グループは、災害の未然防止対策や設備の事前点検を実施し、災害防止に努めているが、大規模な地震、台風等の自然災害に見舞われ、重大な設備事故や人的被害が発生した場合には、工場の操業停止等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性がある。 (6)人材育成・確保難によるリスク 当社グループは、人材を最大の財産と考え、「人財」の力を高めることこそが当社グループの価値創造の源泉であると認識している。 当社グループでは、社員の働きがいの向上を図るため、働く人々の多様性を尊重し、全ての構成員がそれぞれの能力を充分に発揮でき、活き活きと働ける環境の実現を目指し、人材の育成、自己啓発の支援、省力化への投資、人材確保に向けた取り組みなどを行っている。 今後の国内は、少子化、労働人口の減少という現実があり、当社グループにおいて人材確保が計画未達となった場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性がある。 (7)その他 当社グループは、事業等に関するリスクの発生の可能性を認識した上で発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針である。 しかし、現時点では予測できない上記以外のリスクの発生によって、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性がある。
経営成績の分析 (MD&A)4,371字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりである。 なお、本報告書提出日現在においては、当社グループの関連業界では、紛争の長期化や中東情勢の緊迫化、円安局面の継続により資源燃料価格は高止まりで推移している。今後も米国の通商政策による世界経済への波及や諸外国における地政学リスクの顕在化などによって、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性がある。 ①財政状態及び経営成績等の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善により緩やかに回復しているものの、物価動向や米国の通商政策の動向などに加え、地政学リスクが高まるなど、先行きは不透明な状況が続いている。 当社グループを取り巻く環境としては、建設業界における人手不足や働き方改革への対応などにより施工能力の制約が常態化し、建設工期が遅延していることや、諸資材価格・人件費の高騰による建設コスト上昇に伴う建設計画見直しが恒常的に発生している状況を背景に、建設向け鋼材需要が低迷し販売数量が大きく減少するなど厳しい事業環境で推移した。 このような環境下、当社グループは、収益力向上により長期ビジョンで掲げた利益目標の達成を目指すとともに、将来に向けて持続的成長を実現することで総合的な企業価値を高めることを目的に2025年6月に「中期経営計画2027」を策定し、鋭意取り組んできた。 販売面では、製品販売価格への下げ圧力が強まる中、適正なマージンの確保に努めるとともに建設現場の省人化ニーズに対応するプレキャスト工場向け製品の拡販を進めてきた。しかしながら、需要の低迷に伴い鋼材市況が弱含みで推移したことに加え、主原料である鉄スクラップ価格が年度後半より高騰し続けたことにより採算性が悪化した。 一方、製造面では各種改善活動の推進および安定操業に努めてきたが、生産数量減による固定費の負担増などから製造コストが上昇した。 この結果、当連結グループにおける売上高は23,598百万円(前連結会計年度比17.9%減)、営業損失は309百万円(前年同期668百万円の営業利益)、経常損失は201百万円(前年同期796百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する当期純損失は339百万円(前年同期572百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となった。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ51百万円増加し、当連結会計年度末には2,289百万円となった。 a.営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動の結果得られた資金は、1,663百万円(前連結会計年度は1,617百万円の収入)となった。収入の主な内訳は、売上債権の減少額1,152百万円、減価償却費1,061百万円、支出の主な内訳は、仕入債務の減少額606百万円である。 b.投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動の結果使用した資金は、964百万円(前連結会計年度は1,029百万円の支出)となった。支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出795百万円である。 c.財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動の結果使用した資金は、648百万円(前連結会計年度は1,120百万円の支出)となった。支出の主な内訳は、長期借入金の返済による支出393百万円、配当金の支払額153百万円、短期借入金の純減額100百万円である。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 鉄鋼   19,901,630   83.5 (注)金額は、製造原価による。 b.受注実績 当社グループの生産は主に見込み生産を行っているため、記載を省略している。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 鉄鋼   23,598,291   82.1 (注)主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりである。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 伊藤忠丸紅住商テクノスチール㈱   11,388,260   39.6   8,933,167   37.9 阪和興業㈱   3,134,797   10.9   3,115,765   13.2 エムエム建材㈱   2,951,270   10.3   -   - (注)エムエム建材㈱については当連結会計年度の総販売実績に対する割合が10%未満であるため、記載を省略している。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。 ①財政状態の分析 a.資産 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ841百万円減少して、25,847百万円となった。 これは主に、投資有価証券の増加(前連結会計年度末比823百万円の増加)などにより、固定資産が前連結会計年度末に比べ489百万円増加して14,184百万円になったものの、受取手形及び売掛金の減少(前連結会計年度末比631百万円の減少)や棚卸資産の減少(前連結会計年度末比321百万円の減少)などにより、流動資産が前連結会計年度末に比べ1,330百万円減少して11,663百万円となったことによるものである。 b.負債 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ961百万円減少して、7,934百万円となった。 これは主に、支払手形及び買掛金の減少(前連結会計年度末比477百万円減少)や短期借入金の減少(前連結会計年度末比141百万円減少)などにより、流動負債が前連結会計年度末に比べ985百万円減少して5,431百万円となったことによるものである。 c.純資産 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ120百万円増加して、17,913百万円となった。 これは主に、剰余金の配当153百万円や親会社株主に帰属する当期純損失339百万円の計上により、利益剰余金が前連結会計年度末に比べ492百万円減少したものの、その他有価証券評価差額金が前連結会計年度末に比べ560百万円増加したことによるものである。 また、自己資本比率については、前連結会計年度末の66.7%から2.6ポイント増加して、当連結会計年度末には69.3%となった。 ②経営成績の分析 a.売上高 当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ5,131百万円減少の23,598百万円であった。 これは主に、人手不足や諸資材価格・人件費の高騰による建設コスト上昇に伴い、建設計画見直しが恒常的に発生している状況を背景に建設向け鋼材需要が低迷した結果、素材製品の販売数量が前連結会計年度に比べ31千トン減少し、170千トンになったことによるものである。 b.経常利益 当連結会計年度における経常利益は、前連結会計年度に比べ997百万円減益の△201百万円となった。 これは主に、主原料である鉄スクラップ購入価格が前連結会計年度に比べ3千円/トン程度安価に推移したものの、鋼材需要の低迷により製品販売価格が安価に推移したことに加え製品販売数量が大幅に減少したことによるものである。 c.特別損益 当連結会計年度における特別損益は、前連結会計年度の23百万円(純額)の損失から10百万円損失(純額)が減少し、13百万円(純額)の損失となった。 これは主に、固定資産除却損が前連結会計年度に比べ11百万円減少して、13百万円となったことによるものである。 d.親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度における税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べ987百万円減益の△214百万円となり、法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額を差し引いた親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ911百万円減益の△339百万円となった。 その結果、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度に比べ236.62円減少して、△88.01円となった。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりである。 当社グループの運転資金及び設備投資等資金は、主として営業活動によるキャッシュ・フローである自己資金により充当し、必要に応じて金融機関からの借入又は社債の発行を実施することを基本方針としている。 この方針に従い、当連結会計年度における運転資金、設備投資等資金については、自己資金及び金融機関からの借入により充当した。 今後の資金需要についても、基本方針に基づき、主に自己資金により充当する予定であるが、必要に応じて金融機関からの借入を実施するなど、負債と資本のバランスに配慮しつつ、必要な資金を調達する。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されている。 重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりである。 連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、貸倒引当金等の各引当金の計上、固定資産の減損に係る会計基準における回収可能価額の算定、繰延税金資産の回収可能性の判断、棚卸資産の評価等については、過去の実績や他の合理的な方法により見積りを行っているが、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりである。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。