概要
北越メタルは、新潟県長岡市に本社を置く鉄鋼メーカーである。主に棒鋼、線材、形鋼などの鉄鋼製品の製造・加工・販売を手がける。1942年に北越電化工業として創業し、1949年に新潟証券取引所に上場。トピー工業グループの系列下で事業を展開する。連結売上高は236億円、従業員483名(2026年3月期)。電気炉による製鋼から圧延、加工まで一貫した生産体制を持つ。
電気炉一貫体制の鉄鋼製品群
当社グループは、鉄鋼素材から土木・建築向け加工製品まで一貫して手がける。長岡工場には50トン電気炉と連続鋳造設備を備え、小形棒鋼、線材、形鋼を製造。三条工場では形鋼圧延、見附工場ではターンバックルなどを生産する。加工品としてUHYフープ、ファブデッキ、メッシュ、ロックボルト、異形ボルトなど多岐にわたる。また、製鋼用電気炉変圧器の55MVAへの増強(1997年)やタンデム圧延化(1992年)など、設備投資を継続してきた。
建設需要に依存する収益構造
販売先は建設業界が中心で、伊藤忠丸紅住商テクノスチールへの売上依存度が37.9%(2026年3月期)と高い。売上高は2013年度の203億円から2024年度には318億円まで拡大したが、建設コスト上昇や人手不足による需要減退で2025年度は287億円、2026年度は236億円に減少。2026年度は営業損失3億円、親会社株主帰属当期純損失3億円を計上した。主原料の鉄スクラップ価格高騰が収益を圧迫した。
子会社とグループ会社が支える事業基盤
連結子会社には、運送を担うメタルトランスポート、製造販売のコーテックスおよびコーテックス工業、共同出資会社のイノヴァスがある。また、トピー工業とトピー実業が販売・仕入先として関わる。1957年に東都製鋼(現トピー工業)グループの系列下に入り、現在もその関係が続く。2000年には子会社アールディメタルを吸収合併、2019年には北越興業と北越タンバックルを吸収するなど、グループ再編を進めてきた。
業界の中での役割は鉄鋼製品メーカー(上流の製鋼から加工・販売まで一貫)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01建設・土木主力
当社の主力市場である建設・土木分野向けに、棒鋼、線材、形鋼などの基幹鋼材に加え、UHYフープ、ファブデッキ、メッシュなどの加工製品を供給している。これらの製品は、建築物の構造材や土木工事の補強材として使用される。
- 棒鋼、線材、形鋼
- 建設・土木の基礎構造物に用いられる主要鋼材。棒鋼はコンクリート補強用の鉄筋として、線材は加工用素材として、形鋼は建築骨組みや橋梁などに使用される。
- UHYフープ
- コンクリート柱のせん断補強用に加工された帯鉄筋。施工性を高めた形状で、耐震性向上に寄与する。
- ファブデッキ
- 床版工事用のデッキプレート。鉄筋コンクリート床版の型枠兼用部材で、工期短縮と省力化を実現する。
- メッシュ
- 鉄筋を格子状に溶接したワイヤーメッシュ。コンクリートのひび割れ防止や補強に用いられる。
- ロックボルト
- トンネルや斜面の安定化に用いる地山補強材。岩盤に打設し、周囲の地盤を一体化させる。
- ターンバックル
- ロックボルトの緊張・弛緩を調整するための金具。ケーブルやボルトの張力調整に使用される。
- THピース、UNボルト、異形ボルト、UND自穿孔ボルト
- トンネル支保工やPC工事などで使用される各種ボルト類。特殊な形状により、定着性能や施工性を高めている。
- スプリングチェーン
- 道路や工場などの安全設備として使われるバネ式チェーン。車両進入防止や区画整理に用いられる。
製品と技術
棒鋼・線材・形鋼の素材製品
主力である棒鋼は、建築鉄骨や土木用の鉄筋コンクリート向けに使用される。1965年の長岡工場圧延開始以来、小形棒鋼を中心に生産。線材は1984年に細物線材製造設備を導入し、ボルトやナットの素材として供給する。形鋼は1970年に三条工場で生産を開始し、H形鋼や溝形鋼などをラインアップ。素材製品は電気炉で溶解した鋼片を連続鋳造し、熱間圧延で製造する。顧客の要求に応じた規格・サイズに対応する。
土木・建築向け加工製品の多様な品揃え
加工品分野では、建設現場の省力化や安全性向上に寄与する製品を多数展開する。ターンバックルはワイヤーやロープの張力調整に用いられ、北越タンバックルで生産されてきた。ロックボルトはトンネル掘削時の地山補強に使用。ファブデッキは床版用の鉄筋組立製品、メッシュはコンクリート補強用鉄筋網である。UHYフープは柱のせん断補強筋として開発された。これらの製品は、プレキャスト工場向けやインフラメンテナンス需要に対応している。
特殊ボルト類と新製品開発への取り組み
THピース、UNボルト、異形ボルト、UND自穿孔ボルトなどの特殊ボルト類は、耐震補強や高層建築向けに供給される。スプリングチェーンは土木工事の仮設用として使われる。2026年4月には開発営業部を新設し、超高層マンションや耐震構造物向けの新製品開発を進める。また、電気炉を活用した廃棄物処理事業の具体化や、デジタル技術の高度化による設備効率化も推進中である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
鉄鋼のなかでの位置
特殊鋼棒線で中堅、減収赤字転落リスク高まる
業界は高炉大手と電炉・特殊鋼メーカーで構成され、同社は特殊鋼棒線・形鋼メーカーの中堅。売上高287億円(2025/3期)、営業利益率2.44%と低収益。日本製鉄、JFEホールディングスなど大手との競合に加え、中山製鋼所や合同製鐵もライバル。2026/3期は売上高236億円、営業赤字転落見込みと、需要減と価格競争で厳しい状況にある。自動車・建設向け需要の低迷が響いている。
強み
- 棒線・形鋼などの特殊鋼に特化し、高品質な製品を提供。
- 大手がカバーしないニッチなサイズ・材質で一定のシェア。
- 自動車部品メーカーなどとの長期取引により、安定した需要がある。
- 特定の設備に強みを持ち、製品の高付加価値化に対応。
課題
- 売上高減少に加え、2026/3期は営業赤字見込みと収益が急悪化。
- 自動車・建設向け需要が減退し、販売数量が減少している。
- 日本製鉄など大手との価格競争が激化し、収益を圧迫。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
鉄鋼の時価総額近傍。太字が北越メタル
時価総額で並べると、掲載7社のなかで4番目にあたる。
会社の歴史
沿革 28件
北越電化工業として創業から3社合併へ
1942年6月、北越水力電気の化学工業部門を継承し北越電化工業を設立。1949年6月に新潟証券取引所へ上場した。その後、1959年10月に製鋼用8トン電気炉を新設し鋼塊の製造を開始、1963年1月には15トン炉を増設。1964年11月、北越電化工業、東邦製鋼、新潟製鋼所の3社が合併し、社名を北越メタルに改称した。この合併により、電気炉製鋼から圧延までの基盤が形成された。
トピー工業グループ系列化と圧延設備の拡充
1957年11月、東都製鋼(現トピー工業)グループの系列下に入る。1965年11月、長岡工場に圧延工場を新設し小形棒鋼の製造を開始。同時に北越興業を設立し、加工事業にも進出した。1970年4月には北越タンバックルを設立し、ターンバックルなどの製造を開始。同年12月には三条工場に形鋼圧延設備を新設し、形鋼の生産を始めた。この時期に素材から加工品までの品揃えを整えた。
電気炉大型化と連続鋳造導入による合理化
1972年9月、長岡工場に50トン電気炉と連続鋳造設備を新設。これに伴い、三条工場の10トン炉および長岡工場の8トン・15トン炉を廃止し、生産効率を向上させた。1983年1月には取鍋精錬設備、1984年10月には細物線材製造設備を新設。1990年3月には集塵装置と鉄屑予熱装置を導入し、環境対策と省エネルギーを進めた。これらの投資で製鋼・圧延工程の競争力を高めた。
タンデム圧延化と東証二部上場
1992年3月、長岡工場の圧延設備をタンデム化し、連続圧延体制を確立。1997年12月には電気炉変圧器を55MVAに増強し、溶解能力を拡大した。1999年3月には連続鋳造設備を更新。2000年3月、東京証券取引所第二部に上場し、資本市場からの資金調達力を強化した。同年4月には子会社アールディメタルを吸収合併し、北越興業と北越タンバックルの営業権を譲り受けるなど、グループの整理も進めた。
近年のグループ再編と新事業への挑戦
2019年10月、北越興業と北越タンバックルを吸収合併し、グループを簡素化。2020年4月には株式取得によりコーテックスおよびコーテックス工業を連結子会社化し、加工品事業を強化した。2021年7月には共和コンクリート工業との合弁会社イノヴァスを設立。2022年4月の東証市場区分見直しによりスタンダード市場に移行した。2022年7月には東京加工品営業所を開設し、首都圏の需要開拓を図っている。
年表28件を開く
1940年代
- 1942年6月1905年に創立した北越水力電気㈱の化学工業部門を継承し、北越電化工業㈱を設立。
- 1949年6月上場新潟証券取引所に上場。
1950年代
- 1957年11月東都製鋼㈱(現・トピー工業㈱)グループの系列下へ。
- 1959年10月製鋼用8t電気炉1基を新設。鋼塊の製造を開始。
1960年代
- 1963年1月製鋼用15t電気炉1基を増設。
- 1964年11月M&A北越電化工業㈱、東邦製鋼㈱、㈱新潟製鋼所の3社合併。社名を北越メタル㈱に改称。
- 1965年11月M&A長岡工場に圧延工場を新設。小形棒鋼の製造を開始。北越興業㈱(2019年吸収合併)を設立。
1970年代
- 1970年4月M&A㈱北越タンバックル(2019年吸収合併)を設立。
- 1970年12月三条工場に形鋼圧延設備を新設。形鋼の製造を開始。
- 1971年5月協越興業㈱(現・㈱メタルトランスポート・連結子会社)を設立。
- 1972年9月長岡工場に製鋼用50t電気炉及び連続鋳造設備を新設。これにより三条工場10t電気炉及び長岡工場8t、15t電気炉を廃止。
1980年代
- 1983年1月長岡工場に取鍋精錬設備を新設。
- 1984年10月長岡工場に細物線材製造設備を新設。
- 1986年10月M&A㈱アールディメタル(2000年吸収合併)を設立。
- 1987年3月㈱北越タンバックル本社工場を見附に移転。
1990年代
- 1990年3月長岡工場に建屋集塵装置及び鉄屑予熱装置を新設。
- 1991年6月北越興業㈱本社工場を雲出工業団地に移転。
- 1992年3月長岡工場圧延設備タンデム化完了。
- 1992年4月本社新社屋完成。
- 1997年12月長岡工場の製鋼用電気炉変圧器を55MVAに増強。
- 1999年3月長岡工場の連続鋳造設備を更新。
2000年代
- 2000年3月上場東京証券取引所第二部に上場。
- 2000年4月M&A㈱アールディメタルを吸収合併。北越興業㈱及び㈱北越タンバックルの営業権を譲受。
2010年代
- 2019年10月M&A北越興業㈱及び㈱北越タンバックルを吸収合併。
2020年代
- 2020年4月M&A株式取得により、㈱コーテックス及び㈱コーテックス工業を連結子会社化。
- 2021年7月共和コンクリート工業㈱との業務提携、及び共同出資による合弁会社㈱イノヴァスを設立。
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。
- 2022年7月東京事務所(現・東京加工品営業所)を開設。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。
- CO₂排出量削減率(2013年度比)2030年まで46%削減
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
素材事業の強化
ビジネスパートナーとの連携強化、強みを活かした販売活動による新規顧客開拓、操業改善によるコスト競争力向上など、収益構造の変革に取り組む。
- 02
加工品事業の拡大
プレキャスト工場向け製品の拡販、インフラメンテナンスや国土強靭化需要の取り込み、既存製品の新規顧客開拓を推進。東京加工品営業所の人員拡充で販売体制を強化する。
- 03
固定費のコントロール
需要変動に応じた柔軟な生産体制、設備更新による省人化と保守コスト削減、グループ内の共通業務集約等による効率化を推進する。
- 04
新製品・新事業・新設備開発
首都圏の超高層マンションや耐震構造物向けニーズ、省力化に対応した新製品・新用途の開発を開発営業部を中心に推進。電気炉を活用した廃棄物処理事業の具体化やデジタル技術活用による設備効率化も進める。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で483人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は582万円で、9期前と比べて+4.2%。平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は16.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 406 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 408 | — |
| 2019年3月 | 559 | 43.1 | 17.8 | 412 | — |
| 2020年3月 | 549 | 42.2 | 15.8 | 417 | — |
| 2021年3月 | 541 | 42.2 | 15.9 | 468 | — |
| 2022年3月 | 532 | 42.1 | 16.1 | 478 | — |
| 2023年3月 | 571 | 42.2 | 15.4 | 487 | — |
| 2024年3月 | 541 | 42.4 | 14.9 | 493 | — |
| 2025年3月 | 576 | 42.5 | 15.5 | 492 | 142 |
| 2026年3月 | 582 | 43.1 | 16.2 | 483 | −62 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社4社(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。
- 国内トピー工業㈱(注)1,2東京都品川区 · その他の関係会社
- 国内㈱メタルトランスポート新潟県長岡市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱コーテックス東京都千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱コーテックス工業東京都千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は236億円、営業利益は-3億円。前期と比べると減収減益で、売上が-17.8%、利益が-142.9%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 250億円 | 236億円 |
| 営業利益 | -9億円 | -3億円 |
| 純利益 | -8億円 | -3億円 |
| 1株あたり配当 | — | ¥4 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は61億円、営業利益は−2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−21.8%、営業利益は−300.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 76 | — | — | 3 |
| 2024年1Q | 78 | 1 | 1.3 | 1 |
| 2024年2Q | 76 | 2 | 2.6 | 1 |
| 2024年3Q | 87 | 2 | 2.3 | 2 |
| 2024年4Q | 77 | — | — | 1 |
| 2025年2Q | 156 | 3 | 1.9 | 2 |
| 2025年4Q | 131 | 4 | 3.1 | 4 |
| 2026年2Q | 124 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2026年4Q | 112 | −3 | −2.7 | −3 |
| 2027年1Q | 61 | −2 | −3.3 | −2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は203億円から236億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は-1.3%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 203 | — | 5 | — | 3 |
| 2014年3月 | 210 | — | −3 | — | −2 |
| 2015年3月 | 212 | — | 5 | — | 3 |
| 2016年3月 | 195 | — | 11 | — | 7 |
| 2017年3月 | 180 | — | 5 | — | 3 |
| 2018年3月 | 222 | — | 0 | — | 4 |
| 北越興業㈱及び㈱北越タンバックルを吸収合併。 | |||||
| 2019年3月 | 243 | — | 3 | — | 1 |
| 株式取得により、㈱コーテックス及び㈱コーテックス工業を連結子会社化。 | |||||
| 2020年3月 | 226 | — | 15 | — | 10 |
| 共和コンクリート工業㈱との業務提携、及び共同出資による合弁会社㈱イノヴァスを設立。 | |||||
| 2021年3月 | 218 | — | 6 | — | 7 |
| 東京事務所(現・東京加工品営業所)を開設。 | |||||
| 2022年3月 | 274 | — | −7 | — | −10 |
| 2023年3月 | 310 | — | 11 | — | 10 |
| 2024年3月 | 318 | — | 7 | — | 5 |
| 2025年3月 | 287 | 7 | 8 | 2.4 | 6 |
| 2026年3月 | 236 | −3 | −2 | −1.3 | −3 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高236億円のうち、営業利益として残るのは-3億円で-1.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-3億円、売上の-1.3%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金88.6%209億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.7%30億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-1.3%-3億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが17億円、投資CFが−10億円で、差し引きのフリーCFは7億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は23億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 15 | −4 | −19 | 11 | 47 |
| 2014年3月 | −3 | −7 | −5 | −10 | 32 |
| 2015年3月 | 4 | −9 | 4 | −5 | 31 |
| 2016年3月 | 28 | −4 | −10 | 24 | 45 |
| 2017年3月 | 8 | −6 | −5 | 2 | 42 |
| 2018年3月 | 18 | −6 | −5 | 12 | 49 |
| 2019年3月 | −2 | −11 | −2 | −13 | 34 |
| 2020年3月 | 18 | −14 | −1 | 4 | 37 |
| 2021年3月 | 17 | −15 | 23 | 2 | 62 |
| 2022年3月 | −25 | −20 | 10 | −45 | 27 |
| 2023年3月 | 9 | −13 | −1 | −4 | 23 |
| 2024年3月 | 20 | −11 | −4 | 9 | 28 |
| 2025年3月 | 16 | −10 | −11 | 6 | 22 |
| 2026年3月 | 17 | −10 | −6 | 7 | 23 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は258億円。このうち返さなくてよい自己資本が179億円で、自己資本比率は69.3%(業種中央値60.7%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 237 | 142 | 95 | 59.2 |
| 2014年3月 | 230 | 138 | 92 | 59.7 |
| 2015年3月 | 214 | 143 | 71 | 66.2 |
| 2016年3月 | 203 | 147 | 56 | 71.9 |
| 2017年3月 | 201 | 149 | 52 | 73.9 |
| 2018年3月 | 225 | 151 | 74 | 67.3 |
| 2019年3月 | 218 | 150 | 68 | 68.8 |
| 2020年3月 | 217 | 157 | 60 | 72.3 |
| 2021年3月 | 266 | 162 | 104 | 60.8 |
| 2022年3月 | 265 | 154 | 111 | 57.9 |
| 2023年3月 | 280 | 164 | 116 | 58.7 |
| 2024年3月 | 288 | 170 | 118 | 59.0 |
| 2025年3月 | 267 | 178 | 89 | 66.7 |
| 2026年3月 | 258 | 179 | 79 | 69.3 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
鉄鋼 38社との比較
同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで38社中14位あたり、逆に低いのは営業利益率で38社中37位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,090で、1年前と比べて-14.2%。過去52週の値幅のなかでは11%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 0.24倍 |
| 配当利回り | 0.37% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8/5に-12.72%と急落し1091円。25日線(1133.84円)を下回り、RSIは45.07と中立。52週高値1331円からは約18%下、安値1060円に接近。前日8/4に+14%と急騰後、反動安。出来高は78100株と高水準で、売りが優勢。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)。
PERが算出不能で、PBRは0.243倍と平均の0.715倍を大きく下回るが、ROEはマイナス1.9%で収益性が悪化。配当利回りは0.35%と平均の3.3%を大幅に下回り、減配懸念も。売上・利益とも減少傾向で、直近年度は営業赤字。資産価値に対しては割安感もあるが、収益力の低さと業績悪化を考慮すれば割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 0.24倍 | 0.75倍 |
| ROE | -1.9% | 5.2% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
強気派は、2025/3期の減収減益は一過性とみて、2026/3期の業績回復と配当利回りの高さを評価。一方、弱気派は、2026/3期の営業赤字予想を重視し、収益構造の脆弱性や需要回復の不透明感を指摘。PBR0.24倍と低いが、割安には見えにくい。
- 高配当利回り
配当利回り約35%超(株価安による)。
- 業績底入れ期待
2026/3期減収も赤字は限定的。特殊鋼需要持ち直しなら改善余地。
- PBR0.24倍の低評価
解散価値の4倍以上の資産価値。株価は純資産比で割安。.
- PBR0.243倍と1株純資産の4割割れ不定影響中
1株純資産約4,642円に対し株価1,128円、PBR0.243倍
- PSR0.19倍と売上高比で低評価不定影響中
時価総額45億円を売上高236億円で除すとPSR0.19倍
- 2025年3月期の営業黒字7億円通年影響弱
営業利益7億円、営業利益率2.44%と収益基盤は残存
- 外国人保有0.49%と需給が安定継続影響弱
外国人持ち分0.49%と低く、海外売り圧力の影響が小さい
- 2026/3期営業赤字予想
会社計画で営業赤字。需要減が続けば赤字拡大リスク。
- 収益のボラティリティ大
鉄鋼市況と原料価格に敏感。利益水準が不安定。
- 成長期待乏しい
国内需要は縮傾向。新規分野への展開も限定的。
- 2026年3月期に営業赤字3億円決算発表後影響中
営業利益は7億円から-3億円へ転落、営業利益率-1.27%
- 売上高236億円、前期比17.8%減通年影響中
売上高287億円から236億円へ減少、減収率17.8%
- ROEマイナス1.9%と資本効率悪化継続影響中
ROE-1.9%、PBR0.243倍と低いが収益力がなく資産価値が棄損
- 配当利回り0.35%と還元手薄継続影響弱
配当利回り0.35%と無配寸前で、下値での買い支え期待が薄い
- 販売量・単価
- 収益の基盤。数量と価格のトレンドを確認。
- 原料スプレッド
- 鋼材価格とスクラップ価格の差が利益率を決定。
- 営業損益
- 赤字転落の有無と改善ペースを監視。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり4円で、前期から−91.1%。いまの株価に対する利回りは0.37%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 25 | — | 42.5 |
| 2018年3月 | 33 | 32.0 | 31.3 |
| 2019年3月 | 12 | −63.6 | 30.3 |
| 2020年3月 | 80 | 566.7 | 13.9 |
| 2021年3月 | 30 | −62.5 | 30.1 |
| 2022年3月 | 6 | −80.0 | — |
| 2023年3月 | 85 | 1316.7 | 29.6 |
| 2024年3月 | 35 | −58.8 | 38.5 |
| 2025年3月 | 45 | 28.6 | 32.3 |
| 2026年3月 | 4 | −91.1 | — |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥4
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ3,733人。区分でいちばん多いのは事業法人で54.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が70.3%を占め、残る29.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 53.7 | 54.1 | 53.9 | 53.8 | 54.3 | 54.3 |
| 個人・その他 | 28.7 | 28.2 | 28.7 | 29.4 | 27.1 | 27.8 |
| 金融機関 | 16.6 | 16.4 | 16.1 | 15.5 | 17.2 | 15.9 |
| 自己株式 | 1.7 | 1.7 | 1.7 | 1.7 | 1.7 | 1.7 |
| 証券会社 | 0.5 | 0.8 | 0.9 | 0.7 | 0.9 | 1.4 |
| 外国法人 | 0.6 | 0.5 | 0.4 | 0.5 | 0.4 | 0.5 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | トピー工業株式会社 | 33.10 |
| 02 | 伊藤忠メタルズ株式会社 | 8.71 |
| 03 | 株式会社第四北越銀行 | 4.71 |
| 04 | 伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社 | 4.33 |
| 05 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 3.48 |
| 06 | 損害保険ジャパン株式会社 | 3.41 |
| 07 | 北越メタル社員持株会 | 2.03 |
| 08 | 株式会社関茂助商店 | 1.90 |
| 09 | 株式会社日本カストディ銀行(信託E口) | 1.65 |
| 10 | 公益財団法人山口育英奨学会 | 1.38 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−222%、1株純資産は14期で+29%。直近期のROEは-1.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 72 | 3,603 | 2.0 | 12.8 | 37.2 |
| 2014年3月 | −62 | 3,576 | −1.7 | — | — |
| 2015年3月 | 78 | 3,689 | 2.1 | 16.3 | 45.1 |
| 2016年3月 | 173 | 3,813 | 4.6 | 8.9 | 40.5 |
| 2017年3月 | 79 | 3,875 | 2.0 | 16.0 | 42.5 |
| 2018年3月 | 109 | 3,948 | 2.8 | 12.5 | 31.3 |
| 2019年3月 | 37 | 3,906 | 0.9 | 29.7 | 30.3 |
| 2020年3月 | 251 | 4,086 | 6.3 | 4.0 | 13.9 |
| 2021年3月 | 190 | 4,216 | 4.6 | 6.5 | 30.1 |
| 2022年3月 | −252 | 4,002 | −6.1 | — | — |
| 2023年3月 | 263 | 4,272 | 6.4 | 6.6 | 29.6 |
| 2024年3月 | 122 | 4,409 | 2.8 | 12.4 | 38.5 |
| 2025年3月 | 149 | 4,621 | 3.3 | 9.0 | 32.3 |
| 2026年3月 | −88 | 4,643 | −1.9 | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額117百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 加納愛仁 | 代表取締役社長 | 60 | 3,100 |
| 竹内征規 | 常務取締役 | 60 | 2,400 |
| 南波義幸 | 取締役 | 59 | 3,600 |
| 森田稔 | 取締役 | 51 | — |
| 渡邊美栄子 | 取締役 | 63 | — |
| 渡部大史 | 取締役 | 59 | — |
| 田村寛 | 常勤監査役 | 57 | 5,200 |
| 伊藤伸介 | 監査役 | 56 | — |
| 石川了三 | 監査役 | 47 | — |
| 佐藤雅士 | 執行役員 | — | — |
| 山﨑彰 | 執行役員 | — | — |
| 遠山功 | 執行役員 | — | — |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 本間英幸 | 執行役員 | — |
| 中山修一 | — | 55 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 65 | 21 | 3 | 86 | 22 |
| 社外取締役 | 4 | 18 | — | — | 18 | 5 |
| 監査役 | 2 | 13 | — | — | 13 | 7 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容382字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,137字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,671字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,371字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第110期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-23
- 半期報告書半期報告書-第110期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第109期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-20
- 半期報告書半期報告書-第109期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第108期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-20
- 四半期報告書四半期報告書-第108期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第108期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-09
- 四半期報告書四半期報告書-第108期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第107期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-20
- 四半期報告書四半期報告書-第107期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第107期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第107期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
関連する企業
関連企業