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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

チエル

CHIeru Co.,Ltd.3933 · Standard · 情報・通信業

教育現場向けICTシステムと教材を提供し、デジタル活用で学びを支援する専門企業。

概要

チエル株式会社は、1997年に旺文社の子会社として設立された教育ICT企業である。東京都品川区に本社を置き、従業員329名。小学校・中学校、高等学校・大学、企業・官公庁の3セグメントで、クラウド型教材配信「CHIeru.net」、授業支援システム「InterCLASS」、語学演習システム「CaLabo」シリーズなどを提供する。2026年3月期の連結売上高は102億円、営業利益は10.7億円。学校現場のICT化をワンストップで支援する。

小学校から官公庁までカバーする3セグメント

当社グループは、小学校・中学校部門、高等学校・大学部門、企業・官公庁部門の3つに区分される。小学校・中学校部門では、授業支援システムやデジタル教材、情報セキュリティ対策ソフトを提供。高等学校・大学部門では同様の製品に加え、進学相談会や進学情報誌の企画・配布も行う。企業・官公庁部門は文教以外の市場向けにセキュリティソフトや運用管理ソリューションを販売する。2026年3月期のセグメント売上高は、小学校・中学校部門が32.3億円、高等学校・大学部門が30.5億円、企業・官公庁部門が39.4億円である。

9社の子会社と連携するグループ体制

2026年3月末時点で、当社は連結子会社9社(株式会社オキジム、沖縄チエル株式会社、株式会社コラボレーションシステム、四国チエルクリエイト株式会社、株式会社ジンジブキャリア、チエルコミュニケーションブリッジ株式会社、株式会社東京音楽鑑賞協会、トラストコミュニケーション株式会社、美馬チエル株式会社)と関連会社1社(セーバー株式会社)で構成される。これらの子会社はそれぞれ専門領域を持ち、例えばトラストコミュニケーションは企業・官公庁向け、コラボレーションシステムはインフラサービスを担う。M&Aによりグループ全体の売上規模が拡大し、シナジー創出が課題となっている。

売上高が13億円から102億円へと拡大

2013年3月期の連結売上高は13億円であったが、2026年3月期には102億円に達し、約8倍の成長を遂げた。同期間の純利益は1億円から7億円へ増加。特に2020年3月期以降、GIGAスクール構想の推進を追い風に、売上高は32億円から102億円へと急拡大した。営業利益も2025年3月期の7億円から2026年3月期には10.7億円に拡大している。企業・官公庁部門ではM&Aの効果が顕著であり、成長の一因となっている。

業界の中での役割は教育機関向けのICTシステム・教材サプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
102億円
営業利益
11億円
営業利益率
10.8%
純利益
7億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
企業・官公庁 部門39億円38.2%2億円5.1%
小学校・中学校部門32億円31.4%5億円15.6%
高等学校・大学部門31億円30.4%4億円12.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01小学校・中学校主力

小中学校向けに授業支援システムやデジタル教材を開発・販売。ICT環境の整備や情報セキュリティ対策も支援する。

主な製品・サービス2
授業・講義支援システム
教員の授業をサポートするシステム。教材提示や生徒の理解度確認などを効率化する。
デジタル教材
デジタル化された教科書・ドリルなど、児童の学習を支援する教材群。

02高等学校・大学主力

高等学校・大学向けに、授業・講義支援システムやデジタル教材を提供。また、高校生向けの進学相談会や進学情報誌も企画・運営する。

主な製品・サービス2
進学相談会
大学・短大・専門学校を集めた進学相談会を高校で開催し、生徒の進路選択を支援する。
進学情報誌
高校生向けに進学情報を提供する雑誌を企画・制作・配布する。

03企業・官公庁準主力

文教市場以外の企業や官公庁向けに、情報セキュリティ対策ソフトウェアや運用管理ソリューションを提供する。

主な製品・サービス1
情報セキュリティ対策ソフトウェア
企業・官公庁の情報漏えいを防ぎ、安全なIT運用を支援するソフトウェア。

製品と技術

学校向けクラウド教材配信の基盤「CHIeru.net」

2004年に提供を開始したクラウド型教材配信サービス。小中学校向けにデジタル教材を配信するほか、2011年には大学向け「CHIeru.net for College」も開設。シングルサインオン機能により、複数の教育サービスを統合して利用できる。現在も多くの学校で導入されており、長期にわたる収益基盤となっている。

学習評価から端末管理までカバーする「InterCLASS」

ネットワーク型学習評価システムとして開発された「InterCLASS」は、2007年に米国テキサス州で高評価を受けた。その後、Chromebook向けの「InterCLASS Cloud Advance」、Webフィルタリングサービス「InterCLASS Filtering Service」、運用管理ツール「InterCLASS Console Support」などに派生。GIGAスクール第2期の端末更新需要に対応し、一定期間の収益を生む製品群として成長している。

語学学習を支援する「CaLabo」シリーズ

2008年にフルデジタルCALLシステム「CaLabo EX Ver.5.0」の販売を開始。2010年にはアクティブラーニング支援機能を追加した「CaLabo Bridge」、さらにクラウド版「CaLabo MX」へと進化。高精細映像配信機器「S600-OP」もラインアップに加わり、多様な授業スタイルに対応。現在は生成AI技術の組み込みが進められている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がチエル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
15129FIXER45億円
23712情報企画45億円13.9倍
33816大和コンピューター45億円16.8倍
43823THE WHY HOW DO COMPANY45億円
53933チエル44億円6.3倍
64334ユークス44億円19.1倍
73935エディア44億円9.7倍
84428シノプス44億円24.4倍
97527システムソフト44億円
102303ドーン44億円17.3倍
113768リスクモンスター43億円18.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 15件

旺文社の子会社として1997年に設立

1997年10月、株式会社旺文社の100%子会社として、東京都大田区に株式会社デジタルインスティテュートを設立。1999年12月、アルプスシステムインテグレーション(ALSI)が資本参加。2002年4月に株式会社旺文社デジタルインスティテュートに商号変更。2005年10月には学習用シングルサインオンシステムの特許を取得し、技術基盤を固めた。

「CHIeru.net」投入とALSI事業統合

2004年4月、学校向けクラウド型教材配信サービス「CHIeru.net」の提供を開始。このサービスが後の事業の核となる。2006年10月、ALSIの教育事業部門を統合し、商号をチエル株式会社に変更。同時に現在のブランド名「チエル」が誕生した。ALSIの技術と顧客基盤を統合することで、製品ラインナップが拡充された。

米国学区で4年連続優秀ベンダー賞受賞

2007年4月、ネットワーク型学習評価システム「InterCLASS」が米国テキサス州ガーランド学校区から4年連続で優秀ベンダー賞を受賞。2011年6月にはコロラド州ボルダー学区74校全てに標準採択されるなど、海外でも評価を獲得。2008年にはフルデジタルCALLシステム「CaLabo EX」、2010年にはアクティブラーニング支援システム「CaLabo Bridge」を相次いで投入し、教育向けICT製品の幅を広げた。

本社を品川に移転し管理ソリューションを拡充

2011年7月、本社を東京都品川区に移転。同年8月、学内ICT運用管理ソリューション「ExtraConsole」とウイルス対策ソフト「Dr.WEB」の販売を開始。これにより、教材配信や授業支援だけでなく、学校のネットワーク管理やセキュリティ領域にも進出。同年6月には大学専用eラーニング教材販売ストア「CHIeru.net for College」も開設し、高等教育市場への本格参入を果たした。

年表15件を開く

1990年代

  • 1997年10月株式会社旺文社の100%子会社として、東京都大田区に株式会社デジタルインスティテュートを設立
  • 1999年12月アルプスシステムインテグレーション株式会社(以下「ALSI」といいます。)が当社へ資本参加

2000年代

  • 2002年4月株式会社旺文社デジタルインスティテュートに商号を変更
  • 2004年4月学校向けクラウド型教材配信サービス「CHIeru.net」の提供を開始
  • 2005年10月特許「学習用シングルサインオンシステム」(特許第4652710号)を取得
  • 2006年10月M&AALSIの教育事業部門を統合し、商号をチエル株式会社に変更
  • 2007年4月ネットワーク型学習評価システム「InterCLASS」が米国テキサス州ガーランド学校区より4年連続で「Focus Customer Service Award(優秀ベンダー賞)」を受賞
  • 2008年2月フルデジタルCALLシステム「CaLabo EX Ver.5.0」の販売を開始
  • 2008年8月フラッシュ型教材の販売を開始

2010年代

  • 2010年8月アクティブラーニング支援システム「CaLabo Bridge(CaLabo LMS)」の販売を開始
  • 2011年6月「InterCLASS」が米国コロラド州ボルダー学区74校全てに標準採択される
  • 2011年6月大学専用eラーニング教材販売ストア「CHIeru.net for College」を開設
  • 2011年7月本社を東京都品川区に移転
  • 2011年8月学内ICT運用管理ソリューション「ExtraConsole」の販売を開始
  • 2011年8月ウイルス対策ソフト「Dr.WEB」の販売を開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    学校DXの推進と新製品展開

    小中学校市場向けに既存製品の収益最大化と、ポストGIGAスクール期向け新製品「TeachGear」シリーズを立ち上げ、働き方改革や学校DXに貢献する。AI活用の公用スマホツールや週案ツールなどを拡充する。

  2. 02

    生成AI活用と運用監視事業の拡大

    高校・大学市場で語学演習システム「CaLabo」に生成AIを組み込み、効率的な語学学習を実現。統合ID管理システムの収益拡大や、24時間365日体制の運用・保守・監視事業を強化する。

  3. 03

    企業・官公庁市場での収益拡大

    M&A後のPMI推進による効率化で利益率向上とストック型ビジネスモデルへ転換。企業内教育向けLMS拡販や、外国人労働者向け日本語学習システム「ABLish 日本へGO!」の提供を開始する。

  4. 04

    グループガバナンスの強化

    子会社で生じた法令違反疑義に対し、特別調査委員会による調査に最大限協力し、結果を踏まえた再発防止策を講じる。

  5. 05

    海外販路の再構築

    過去に取引のあった20カ国以上の販売パートナーとの関係を再構築し、語学関連システムを中心に海外への販路を拡大する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で329人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は623万円で、9期前と比べて2.8%平均年齢は38.9歳、平均勤続年数は6.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月66
2018年3月89
2019年3月64137.74.976
2020年3月67038.75.4163
2021年3月65337.04.8166
2022年3月62637.65.0173
2023年3月63537.15.4210
2024年3月60138.26.1189
2025年3月61239.66.9311225
2026年3月62338.96.6329334

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率13.0%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)66.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社10(国内 10 / 海外 0、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都 品川区195百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社オキジム(注1,3)
    沖縄県浦添市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    沖縄チエル株式会社
    沖縄県浦添市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社コラボレーションシステム
    福岡県福岡市 博多区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    四国チエルクリエイト株式会社
    徳島県三好市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ジンジブキャリア
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    チエルコミュニケーションブリッジ株式会社(注1,3)
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社東京音楽鑑賞協会
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    トラストコミュニケーション株式会社
    沖縄県名護市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    美馬チエル株式会社
    徳島県美馬市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    セーバー株式会社
    愛媛県松山市 · 持分法適用会社
    議決権30.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は102億円営業利益11億円前期と比べると増収増益で、売上が+47.8%、利益が+57.1%。

売上高
+47.8%
102億円
営業利益
+57.1%
11億円
純利益
+75.0%
7億円
営業利益率
10.8%
前期比 +0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高80億円102億円
営業利益5億円11億円
純利益4億円7億円
1株あたり配当¥23¥23

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は20億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+81.8%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q121
2024年1Q1119.11
2024年2Q12216.72
2024年3Q10110.00
2024年4Q130
2025年2Q2528.01
2025年4Q44511.43
2026年2Q4748.52
2026年4Q55712.75
2027年1Q2015.04

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は13億円から102億円へ7.8倍に増えた。直近期の営業利益率は10.8%。売上は3期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1321
2014年3月1521
2015年3月1621
2016年3月1721
2017年3月1922
2018年3月2032
2019年3月2010
2020年3月3222
2021年3月4154
2022年3月4165
2023年3月3964
2024年3月4673
2025年3月697710.14
2026年3月102111110.87

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高102億円のうち、営業利益として残るのは11億円10.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の6.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金55.9%57億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金34.3%35億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.8%11億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
44.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.4pt
10.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.2pt
6.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+7.3pt
20.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2026年3月期は営業CFが23億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは18億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は35億円で、売上の4.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2014年3月2−2007
2015年3月1−2−16
2016年3月0−22−26
2017年3月3−2017
2018年3月1−50−44
2019年3月40−147
2020年3月500512
2021年3月26−402234
2022年3月15−5−41041
2023年3月1−40−339
2024年3月0−4−2−433
2025年3月−2−910−1131
2026年3月23−5−151835

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は122億円。このうち返さなくてよい自己資本が34億円で、自己資本比率は27.6%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月136748.2
2014年3月158750.4
2015年3月169752.2
2016年3月21111055.6
2017年3月23131058.4
2018年3月2415962.1
2019年3月2415961.4
2020年3月30161453.8
2021年3月56203635.5
2022年3月64214333.0
2023年3月67254237.4
2024年3月61273444.1
2025年3月107396829.0
2026年3月122348827.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
36億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
33億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
88億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率18 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中25位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中560位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
20.3%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.8%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
27.6%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
47.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.1%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥558で、1年前と比べて-16.0%過去52週の値幅のなかでは40%の位置にある。

¥558-1.8%1ヶ月+15.3%1年-16.0%時価総額44億円
過去52週の値幅
安値¥423高値¥764

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)6.3倍
PER (会社予想)10.4倍
PBR1.16倍
配当利回り4.12%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は+15.52%と急騰し588円。1ヶ月で+22.25%と上昇。25日線(490円)を約20%上回り、75日線(521円)を突破。52週高値764円からは約23%低いが、安値423円からは回復。出来高は8/17に11.5万株と急増。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PERが5.3倍と業界平均29.7倍を大幅に下回り、PBRも1.0倍と同業平均3.4倍を下回る。ROEは20.3%と高く、配当利回り3.1%も業界平均1.2%を上回る。業績拡大が続く一方、PERの低さが割安感を強めるが、配当性向34.6%と配当の伸び余地は限定的。

指標この会社業種平均
PER (実績)6.3倍47.9倍
PER (予想)10.4倍
PBR1.16倍2.96倍
ROE20.3%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり23で、前期から+50.0%いまの株価に対する利回りは4.12%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥23
1株あたり
配当利回り
4.12%
いまの株価に対して
配当性向
34.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年3月216.7
2021年3月20.07.0
2022年3月350.08.4
2023年3月566.711.8
2024年3月740.033.7
2025年3月1271.423.8
2026年3月1850.034.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥23

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,132人。区分でいちばん多いのは個人・その他69.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.4%を占め、残る71.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他72.172.170.168.864.369.2
事業法人24.324.327.728.931.728.4
自己株式0.84.54.55.65.35.1
証券会社1.60.50.80.81.91.9
外国法人1.53.01.21.30.30.4
金融機関0.40.10.20.11.70.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01川居 睦25.93
02アルプスシステムインテグレーション株式会社9.15
03株式会社旺文社9.15
04光通信KK投資事業有限責任組合4.07
05キヤノンITソリューションズ株式会社3.01
06株式会社旺文社キャピタルマネジメント2.29
07株式会社ダイヤ書房1.55
08大賀 昭雄1.27
09森 達也1.27
10株式会社センター・オブ・エクセレンス・グループ1.09

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+112%、1株純資産は14期で+113%。直近期のROEは20.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月4221223.9
2014年3月3224214.3
2015年3月2927111.2
2016年3月3731211.825.9
2017年3月2117512.750.8
2018年3月2419612.932.7
2019年3月11930.7316.7
2020年3月202129.951.216.7
2021年3月4725519.934.17.0
2022年3月6228123.114.88.4
2023年3月5733518.314.111.8
2024年3月4736313.413.533.7
2025年3月5741714.612.723.8
2026年3月8845020.37.134.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額138百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
川居睦代表取締役 社長執行役員632,041,300
片岡久議取締役 常務執行役員5918,800
若松洋雄取締役 執行役員5042,300
前田喜和取締役 執行役員5458,000
粟田輝取締役 執行役員4414,200
片岡伸介取締役(監査等委員)512,200
呉明植取締役(監査等委員)5212,500
本田真吾取締役(監査等委員)4712,500

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5102101112325
取締役(社内)18088
社外取締役27074

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容877字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社9社(株式会社オキジム、沖縄チエル株式会社、株式会社コラボレーションシステム、四国チエルクリエイト株式会社、株式会社ジンジブキャリア、チエルコミュニケーションブリッジ株式会社、株式会社東京音楽鑑賞協会、トラストコミュニケーション株式会社、美馬チエル株式会社)、関連会社1社(セーバー株式会社)の計11社(2026年3月末日現在)で構成されております。 教育ICT事業を行っており、報告セグメントにつきましては「小学校・中学校部門」、「高等学校・大学部門」及び「企業・官公庁部門」の3つに区分しております。 なお、当連結会計年度より一部の報告セグメントの名称の変更をしており、当連結会計年度の比較・分析は変更後の名称に基づいて記載しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 (1)小学校・中学校部門 小学校・中学校部門は、小学校・中学校向けに、授業・講義支援システム及びデジタル教材の企画・開発・製造・販売、並びに情報セキュリティ対策のソフトウエアや運用管理ソリューションの企画・開発・仕入・製造・販売を行っております。 (2)高等学校・大学部門 高等学校・大学部門は、高等学校・大学向けに、授業・講義支援システム及びデジタル教材の企画・開発・製造・販売、並びに情報セキュリティ対策のソフトウエアや運用管理ソリューションの企画・開発・仕入・製造・販売を行っているほか、高等学校に対して、大学・短期大学・専門学校を集めた進学相談会の企画・実施や、進学情報誌の企画・制作・配布を行い、高校生の職業・進路選択に役立つ情報・サービスを提供しています。 (3)企業・官公庁部門 企業・官公庁部門は、文教市場以外の企業・官公庁に対し、情報セキュリティ対策のソフトウエアや運用管理ソリューションの企画・開発・仕入・製造・販売を行っております。 当社グループの事業系統図は以下のとおりです。
経営方針・対処すべき課題3,495字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの対処すべき課題は、以下のとおりであると認識しております。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループは「私たちチエルは、子供たちの未来のために世界中の先生をICTで支えます」という経営理念の下、学校現場で子供たちを教える先生方の立場に寄り添い、ICTを活用した教材やシステムを開発・提供することによってICTだからこそできる学びの促進を実現することを使命と認識しております。 (2)経営環境及び戦略 当社グループを取り巻く経営環境は、GIGAスクール構想を経て、「学校DX」の加速、教員の働き方改革、そして生成AIの急速な普及といった歴史的な転換期にあります。学校現場では単なるICT機器の導入にとどまらず、教員の業務負担軽減や、個別最適な学びを支えるデータ利活用といった、本質的な学校運営の変革が強く求められております。あわせて、学校市場においては限られた予算の中で幅広いソリューションをワンストップで提供することが求められるようになってきております。当社グループは教育専業メーカーとして長年にわたり現場に寄り添うなかで培った深い現場理解と、自社の開発力を組み合わせることで、機器・ソフトウエア・運用支援までを一貫して提供できる体制を有しており、これらの強みを最大限に活かし、授業にとどまらず、働き方改革・学校DX・AI活用までを含めた領域で、先生方と学校をワンストップで支えるパートナーを目指してまいります。このような環境変化を捉え、当社は2026年4月21日付で経営理念を「私たちチエルは、子供たちの未来のために世界中の先生をICTで支えます」へと改訂いたしました。支援対象を「授業」から「先生の仕事・学校運営そのもの」へと拡張し、以下の施策に取り組んでまいります。あわせて、2026年3月には相模原市教育委員会と、同4月には鎌倉女子大学と、それぞれチエル製品の実証を伴う連携協定を締結し、現場の声を活かした製品・サービスの提供に努めてまいります。 また、学校市場における端末整備の更新需要の波が強まる中、当社グループが中長期的な成長軌道を確かなものにするため、全国に広がる強固な販売パートナー網を活かし、学校市場で培ったノウハウや製品群を地方自治体や民間企業へと横展開していくことで、企業・官公庁市場におけるストック性のある収益の拡大と業績の安定性を確立することが重要な課題であると認識しております。 (3)対処すべき課題等 当社が対処すべき主な課題は以下のとおりです。 ① 小学校・中学校市場における「学校DX」の推進 小学校・中学校市場に向けては、Chromebook活用支援ツール「InterCLASS」シリーズ及び無線通信可視化・安定化ソリューション「Tbridge」などの既存製品の収益を最大化するとともに、ポストGIGAスクール期における新製品として学校DXソリューション「TeachGear」シリーズを新たに立ち上げ、先生方の働き方改革・学校DXに貢献してまいります。第17回EDIX(教育総合展)でも、AIを活用し、公用スマホで撮影した写真の管理や内線機能を提供する「公用スマホツール」、学校で決まった行事や時間割等から週案を自動で作成し、先生間で状況の共有ができる新しい情報共有ツールである「週案ツール」を提示し、これを含めたシリーズ新製品の拡充と展開を積極化します。また、同展示会にて、統合通信可視化ソリューション「Tbridge T-Manager」にネットワーク機器の死活監視機能を追加したモデルを発表し、これによりネットワークトラブル箇所を遠隔で可視化し、各校のネットワーク速度だけではなく故障機器等の判別に役立つデータを提供、現場教員やICT支援員の現場到着前に対策の検討が可能になることで負担軽減を目指します。 ② 高校・大学市場における生成AI技術の組み込みと運用・保守・監視事業の拡大 高校・大学市場に向けては、語学分野における強みを活かした製品開発に取り組み、語学演習システム「CaLabo」シリーズに生成AI技術(LLM)を組み込むことで、AIエージェントによる効率的で実践的な語学学習を実現するとともに、先生の働き方改革に寄与いたします。また、統合ID管理システム「ExtraConsole」シリーズにおけるシングルサインオン製品の収益を拡大させてまいります。このほか、大手SIerと連携した大学等のシステム構築・保守、運用管理プロジェクトを展開しているなかで、導入後のサーバー、ネットワークの運用・保守・監視を24時間365日体制で実施する事業も開始しており、この大手SIerとの事業が大きく拡大しております。 また、チエルコミュニケーションブリッジ株式会社の進路事業部を会社分割形式で譲渡した先である株式会社ジンジブとは、チエルグループの所有する学校ICT事業の知見やプロダクト、及び株式会社ジンジブの有する企業・教育機関向けキャリア支援の知見やネットワークを活かしビジネス協業していく形の覚書を交わし連携を開始しました。当社グループの学習プラットフォームであるGLEXAを活用したOEM提供や、株式会社ジンジブのシステム開発に関する連携においては、すでに実績が生まれ始めております。加えて、私立高校や通信制高校向けの製品販売面での連携についても、今後さらに協業を深化させ、売上を伸ばしていく方針です。 ③  企業・官公庁市場における収益の拡大 企業・官公庁の市場について、トラストコミュニケーション株式会社及び株式会社オキジムが連結の範囲に加わったことによって当該市場の比重が増えておりますが、この市場向けの利益率を大幅に高めることが必要と考えております。まずはM&A後のPMI実施により、チエルグループ共通の事業計画、目標管理など様々な制度を導入して効率化を図り、高利益率かつ安定的なストック型のビジネスモデルへの転換を強力に推進します。 昨今、「企業内教育」や「リスキリング」が社会的にニーズとして高まる中、企業や病院・介護施設向けの従業員のリスキリングや研修のためのLMS拡販、ネットワークやセキュリティ遠隔監視の仕組みを提供することによるチエル製品販売やサービス手数料の拡大を目指します。また、学校市場において実績のあるクラウド型ニュース教材「ABLish」の仕組みを活用した、9言語に対応した多言語対応日本語学習システム「ABLish 日本へGO!」の提供を開始することで、日本の深刻な労働力不足を背景に急速に市場が拡大している「外国人労働者向けの日本語研修・定着支援ニーズ」を取り込み、地方自治体や民間企業向けの売上・利益を拡大させます。 さらに、学校市場で培ったノウハウや製品群を地方自治体や民間企業へと横展開していく取り組みを、株式会社オキジム及び四国チエルクリエイト株式会社において先行的に行ってまいりましたが、同様に当社の保有する全国の強力な販売パートナー網を通じて学校市場以外へ横展開することで、今後企業・官公庁市場の収益を拡大し、グループ全体の業績の安定性を高めてまいります。 ④ グループのコンプライアンスに関するガバナンス強化 当社の子会社において法令に違反する疑義が生じたため、当社と利害関係を有さない外部専門家を含めた特別調査委員会を設置し、事実関係の解明及び決算関係手続きの早期完了のため、特別調査委員会による調査に協力をしておりました。2026年6月24日に特別調査委員会より、同日現在までの調査プロセスにより得られた結果として、当社の会計上に重要な影響を及ぼすような新たな事実は確認されていない旨が示されております。 なお、当社は引き続き特別調査委員会による調査に最大限の協力をし、調査結果につきましては、特別調査委員会の最終報告書を受領次第、速やかに公表いたします。 ⑤  海外販路の再構築 海外での売上拡大を目指してまいります。CALLシステムをいち早く取り入れ展開したイノベーターとして、コロナ前は北米、アジア圏、中東圏など、世界20か国余に自社開発製品を販売しながら現在は1カ国まで減少した海外との取引を再拡大し、過去取引のあった販売パートナーとの関係再構築を図り語学関連システムを中心とした海外への販路拡大を図ります。
事業等のリスク6,511字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 市場環境に関するリスク ① ICT分野における新技術への対応による影響について 当社グループは、ICT関連技術に基づいて事業を展開しておりますが、ICT分野における新技術や新サービスは激しく変化しております。これらの変化に対応するため、当社では、積極的に研究開発を行い、新技術への対応を行っております。 しかしながら、研究開発が遅延した場合や、優秀な開発人材の確保が順当に行えなかった場合には、技術革新に適切に対応できない可能性があります。その結果、当社グループの製品開発能力の低下を招き、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 国や地方自治体の施策による影響について 我が国の施策としてICTを活用した教育の情報化が推進されていることから、当社グループの商品・製品が属する市場規模は今後拡大していくことが予想されます。 しかしながら、国の施策が変更された場合には市場の成長が鈍化し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、学校に対する売上高は、導入先の性質上、獲得された予算規模や予算執行状況に大きく影響を受ける可能性があります。 ③ 業績の季節的変動による影響について 当社グループの四半期における業績は、第2四半期及び第4四半期において、売上高及び営業利益が偏重する傾向にあります。これは、第2四半期については主力商品・製品の導入先である学校が長期休みに入る時期に導入案件が増加すること、第4四半期については導入先の年度予算の執行等の関係により販売パートナーを通じた受注が増加することによるものであります。 当社グループは、当該季節的要因を踏まえた販売計画を策定し、受注の増加が見込まれる時期の売上の確保に努めておりますが、何らかの事情により当該期間の受注が計画通りに獲得できなかった場合や、当社グループが導入機器の設置まで行う受注形態で決算月である3月に予定されていた検収が翌期以降に遅れる場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、近時では、顧客との契約期間にわたって収益を計上する取引が増加してきており、季節的変動は縮小していく傾向にありますが、リスクとして引き続き存在しております。 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 上半期           下半期   通期 第1四半期   第2四半期       第3四半期   第4四半期 売上高(千円)   2,197,983   2,452,577   4,650,561   2,244,351   3,331,161   5,575,513   10,226,074 構成比(%)   21.5%   24.0%   45.5%   21.9%   32.6%   54.5%   100.0% 営業利益(千円)   44,179   361,967   406,146   149,000   514,043   663,043   1,069,189 構成比(%)   4.1%   33.9%   38.0%   13.9%   48.1%   62.0%   100.0% ④ 入札制度による影響について 当社グループは、販売パートナー制度を採用しており、当社グループの商品・製品の大部分は販売パートナーを経由して利用者に販売されておりますが、当社グループの商品・製品は、大学、地方自治体や教育委員会等の機関が作成した「機器仕様書・仕様書」に基づく設備・ICT機器・教材の入札公告(一般競争入札、指名競争入札等)に、販売パートナーが入札・応募し、落札することで、利用者である教育機関に導入される流れとなっており、事業の特性上、入札結果が当社以外の要因に左右される性格を有しております。そのため、何らかの要因によって入札の不調、遅延等が起こった場合や、当社グループが想定するような入札結果が得られなかった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 少子化による影響について 当社グループの主たる市場は、学校教育をICTでサポートする「学校教育ICT市場」であります。そのため、少子化によって長期的には当社製品の利用者が減少する可能性があります。ただし、今後、我が国のICTを活用した教育の情報化推進施策や、少子化に直面した教育機関が質の高い教育を提供するため積極的な情報化投資を推進することが見込まれるため、当面は「学校教育ICT市場」の市場規模は拡大していくものと考えております。 しかしながら、少子化の影響が想定以上に大きく、当社グループ製品の利用者が予想以上に減少し、教育機関の情報化投資が減少した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業体制に関するリスク ① 小規模組織であることについて 本書提出日現在における当社組織は、取締役(監査等委員であるものを除く。)5名、監査等委員である取締役3名、従業員数59名(臨時従業員除く)であり、会社の規模に応じた内部管理体制や業務執行体制となっております。このため、業容の拡大に応じた人員を確保できず業務遂行に支障が生じた場合、あるいは役職員が予期せず退職した場合には、内部管理体制や業務執行体制が有効に機能せず、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 経営陣への依存について 当社代表取締役川居睦をはじめとする経営陣は、各担当業務分野において、重要な役割を果たしております。これら役員が業務執行できなくなった場合、当社グループの事業運営に影響を及ぼす可能性があります。 このため、当社グループでは過度に経営陣に依存しない経営体制を構築すべく、組織規模の拡大に応じた権限委譲を進めるとともに、役員及び幹部社員による情報の共有化等を通じて経営組織の強化を図っております。 しかしながら、現時点で何らかの理由により、主要経営陣の業務遂行が困難となった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 優秀な人材の確保や育成について 教育の情報化推進ニーズに応えるため、高度な専門知識を有する優秀な技術者を安定的に確保する必要があります。当社グループでは、必要な技術の習得や開発ノウハウを蓄積するなど、計画的な技術者の育成に努めております。 しかしながら、IT業界における慢性的な人材不足等により、当社グループが必要とする時期に必要な技術者を十分に確保できなかった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 販売パートナー施策による影響について 当社グループは、販売パートナー制度を採用しております。当社グループの営業部門は、主にエンドユーザーである先生、学生や児童生徒のニーズの収集や、教育システム導入の提案を行っている一方で、当社グループの商品・製品の大部分は販売パートナーを経由してエンドユーザーに販売されております。そのため、主要販売パートナーの販売状況や経営環境の変化によって、当社グループの売上高が大きく変動する可能性があります。 当社グループは、主要販売パートナーと良好な業務関係を構築・維持することで商品・製品の販売拡大に努めておりますが、これらのパートナーは他社の競合商品・製品も取り扱っており、主要販売パートナーの方針により当社グループの商品・製品の取り扱いが縮小された場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ ソフトウエアの調達先に関する影響について 当社グループでは、自社開発製品のほか、ソフトウエアについては他社からOEM供給製品の販売も行っており、主として文教市場でニーズの高いセキュリティ関連製品を、国内外のソフトウエアメーカーから調達し、販売パートナーを通じてエンドユーザーである学校等に販売しております。 OEM製品については、OEMメーカーと長期安定的な関係を築きながら、安定的な調達を行っておりますが、何らかの事情により、取引が継続できなくなった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ ハードウエアの製造委託先に関する影響について 当社グループは、画像転送システム、無線LAN最適化ソリューション等のハードウエアについては、国内外の他のハードウエアメーカーからのOEM供給を受けて販売することを主流としておりますが、当社グループが提供するハードウエアは、特殊な製造技術を必要とするものではなく、一般的な製造技術で生産可能であり、基本的な設計等については自社で管理していることから、万一供給元であるメーカーの倒産等によって製品供給が困難となった場合であっても、他のメーカーへの切り替えは可能であると考えております。 しかしながら、代替先との契約に長期間を要した場合や、相手国における政治経済情勢の悪化、輸出入及び外資の規制、予期しない法令の変更、テロ・戦争、その他の要因による社会的混乱等があった場合には、当社グループが提供するハードウエアの供給に影響を及ぼすことも考えられ、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ M&Aによる影響について 当社グループは、事業拡大を加速する有効な手段のひとつとして、当社グループに関連する事業のM&Aを検討していく方針です。M&A実施に際しては、対象企業の財務・法務・事業等について事前にデューデリジェンスを行い、十分にリスクを吟味した上で決定いたしますが、買収後に偶発債務の発生や未認識債務の判明等、事前の調査で把握できなかった問題が生じた場合、また事業の展開等が計画通りに進まない場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (3) 災害・訴訟等に関するリスク ① 自然災害等による影響について 地震、台風、津波等の自然災害、火災、各種感染症の拡大等が発生した場合、当社グループの事業運営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。特に、当社グループの主要な事業拠点である首都圏において大規模な自然災害等が発生した場合には、正常な事業運営が行えなくなる可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、自然災害等が発生した場合に備え、体制を整備しておりますが、自然災害等による人的、物的損害が甚大である場合は、事業の継続そのものが不可能になる可能性があります。 ② 製品の不良による影響について 当社グループは、主要な製品・デジタル教材については社内で開発を行っており、新製品のリリースに当たっては、開発部門と異なる部門が検証を十分に行い、開発・品質管理体制の強化を図っております。また、リリース後 に発見されたバグ等については、迅速に対応しており、大きな問題が生じたことはありません。 しかしながら、ソフトウエア開発はその性質上、プログラム等に生じたバグを完全に排除することは難しく、万が一にも重大なバグが生じた場合、製品を利用することができない可能性があります。 こうした事態が生じた場合、教育現場での混乱や当社製品の信用力の低下を招き、結果的に、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、取引先やエンドユーザーからの損害賠償の訴訟等が提起され、不測の損害が生じる可能性もあります。 ③ 知的財産権にまつわる影響について 当社グループが提供する製品及びサービスに対して、これまで知的財産権にまつわる侵害訴訟等を提起されたことはありません。当社グループは、第三者の知的財産を侵害しないよう日頃より注意を払っておりますが、当社が認識していない範囲で第三者の知的財産権を侵害し、損害賠償や対価の支払い等を請求された場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、損害賠償の訴訟等が提起され、不測の損害が生じる可能性もあります。 また、第三者が当社の製品を模倣する等により当社の知的財産を侵害するような場合においては、売上の減少等により当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 個人情報流出による影響について 当社は、「個人情報の保護に関する法律」における「個人情報取扱事業者」に該当することから、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制の構築・維持の一環として、2010年11月12日からプライバシーマーク(第10823718(08)号)を取得し、個人情報の適切な取り扱いに努めております。 しかしながら、何らかの原因により個人情報が漏えいした場合には、当社グループへの信頼が損なわれ企業イメージの低下を招くなど、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、損害賠償の訴訟等が提起され、不測の損害が生じる可能性もあります。 ⑤ システムダウン及び情報セキュリティに係るリスクについて 当社グループが運営するクラウドサービスは、インターネット環境が十分に整備されていることを前提に運営しております。また、外部のデータセンター運営会社と協力し、運営に必要なコンピュータネットワーク等について情報セキュリティの強化を推進しております。しかし、インターネット環境が何らかの理由で阻害されたり、従業員・パートナー事業者の過誤、コンピュータシステムの不備、自然災害、コンピュータウイルス、ネットワークへの不正侵入、アクセス増加等の一時的な過負荷等に基づき、重要データの漏えい、コンピュータープログラムの不正改ざん、システムダウン等が発生する可能性があります。 こうした事態が生じた場合、当社グループの教材をWEB上で利用しているユーザーはサービスを利用することができなくなり、当社グループの信用力の低下を招き、結果として、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 法的規制による影響について 現時点で、今後の当社グループの事業そのものを規制対象とする法的規制はないものと認識しておりますが、IT業界の変革は激しく、状況に応じては、今後新たな法令等の整備が行われる可能性があり、その内容によっては、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 財務会計に関するリスク ① 市場販売目的のソフトウエアの評価について 当社グループは「研究開発費等に係る会計基準」(企業会計審議会平成10年3月13日)に従い、研究開発費の一部について、適切に資産計上及び減価償却を行っておりますが、製品販売戦略の見直し等により当初予定していた収益が見込めなくなった製品が発生した場合には、翌連結会計年度の業績に重要な影響を与える可能性があります。 ② 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社グループは、取締役及び従業員に対するインセンティブを目的として、新株予約権を付与しております。これらの新株予約権が行使された場合、当社グループの株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 当連結会計年度末現在におけるこれらの新株予約権による潜在株式数は56,400株であり、発行済株式総数7,872,000株の0.7%に相当しております。
経営成績の分析 (MD&A)8,678字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における国内の学校教育を取り巻く環境としては、小学校・中学校においては、学習活動の一層の充実及び主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善を目指し、GIGAスクール構想が文部科学省によって推し進められ、第2期(2024年度~2028年度)の整備が2025年度に全国で本格的に実施されている状況です。大学においても、DX推進が叫ばれており、各校が主体的に学修及び情報基盤の両面で環境整備を進めております。 このような市場動向のもと、当連結会計年度の売上高は10,226,074千円(前年同期比48.3%増)、営業利益は1,069,189千円(前年同期比57.7%増)、経常利益は1,054,133千円(前年同期比59.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は658,102千円(前年同期比55.3%増)となりました。 なお、トラストコミュニケーション株式会社および株式会社オキジムの連結により、販売費及び一般管理費に含まれるのれん償却額が、前年同期比で44,274千円増加しております。営業外損益においては、銀行借入に伴う支払利息が前年同期比で45,459千円増加しております。 また、株式会社オキジムの株式を追加取得することを目的として金融機関より新規に借入をおこなったことに伴う資金調達費用12,000千円を計上しております。 一方で、子会社が保有する株式を売却したことにより、投資有価証券売却益51,558千円を計上しております。 なお、当連結会計年度より一部の報告セグメントの名称の変更をしており、当連結会計年度の比較・分析は変更後の名称に基づいて記載しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 (小学校・中学校部門) 小学校・中学校部門では、学校ICT事業において、GIGAスクール第2期において通信ネットワーク環境の改善が求められていることを背景としてネットワークアセスメントサービス及び無線通信可視化・安定化ソリューション「Tbridge」の需要が引き続き堅調でした。また、デジタル教科書の普及に伴い、インターネット回線の負荷を軽減するエッジキャッシュ機能を追加したモデルの導入実績も増加しております。 さらに、当連結会計年度を通じて端末整備が本格化したことで、授業支援ツール「InterCLASS Cloud Advance」・Webフィルタリングサービス「InterCLASS Filtering Service」・運用管理ツール「InterCLASS Console Support」などの一定期間にわたり計上される収益が増収要因となりました。教育現場における学びと校務のDXを支援するソリューションとして前期より展開している「らくらく授業ツール」「らくらく先生ツール」も一定期間の収益として業績に寄与しています。 学校公演事業においては、東京都の採択事業者に公演を提供できたことで公演収入が大幅に増加しました。 加えて、株式会社オキジムの連結により前年同期比で増収となり、セグメントでは前年同期比増収増益となりました。 以上の結果、売上高は3,230,329千円(前年同期比58.8%増)、セグメント利益は482,462千円(前年同期比51.2%増)となりました。 (高等学校・大学部門) 高等学校・大学部門においては学校ICT事業が堅調に推移いたしました。主に高等学校において、高精細映像配信機器「S600-OP」が、多目的な授業スタイルに柔軟に適応できる点が支持され、PC/CALL教室やアクティブラーニング教室の整備需要を背景に引き合いが増加し、増収要因となっております。加えて、統合ID管理システム「ExtraConsole」の導入及び構築案件も継続して増収に寄与しております。大学市場では、東京都内の大規模私立大学における「CaLabo EX」を軸とした語学演習システム及び統合ID管理システムのリプレイスが完了し、増収に繋がりました。 また大学市場においては、教育研究系・情報基盤系を問わず、システムの導入に留まらない展開を進めており、大手SIerと連携しながら、運用・保守・監視を担うサービスデスクまでを包括的に提供することで、収益性を高める方針です。この方針のもと、インフラサービスに強みを持つ株式会社コラボレーションシステムが軸となり、グループ連携による運用推進体制を構築いたしました。その成果として、九州エリアの大学における仮想基盤を含めた学内システムの更新案件を受注し、増収を実現しております。なお、サービスデスクの導入校数についても、グループ全体で前期の7校から11校へと着実に拡大いたしました。 一方、継続的な収益基盤としては、クラウド型語学演習システム「CaLabo MX」が一定期間の収益として貢献してきております。 さらに、チエルコミュニケーションブリッジ株式会社が主導するLMS事業が増収となったほか、学校公演事業も高等学校向けの公演が増加しました。 これらが前年同期比での増収要因となり、セグメントでは前年同期比増収増益となりました。 以上の結果、売上高は3,053,869千円(前年同期比22.5%増)、セグメント利益は382,851千円(前年同期比60.6%増)となりました。 (企業・官公庁部門) 企業・官公庁部門では、行政機関や企業向けの什器・事務機器販売が増加したことに加え、トラストコミュニケーション株式会社及び株式会社オキジムの連結によって、前年同期比増収増益となりました。 以上の結果、売上高は3,941,876千円(前年同期比66.3%増)、セグメント利益は203,875千円(前年同期比69.3%増)となりました。 当連結会計年度末における資産の額は、12,198,946千円(前連結会計年度末は10,703,754千円)となり、1,495,191千円増加しました。これは主に、現金及び預金の増加454,892千円、売掛金の増加702,820千円、投資有価証券の増加173,534千円及び保険積立金の増加321,716千円によるものです。 負債の額は、8,820,987千円(前連結会計年度末は6,773,624千円)となり、2,047,363千円増加しました。これは主に、買掛金の増加669,550千円及び契約負債の増加853,298千円によるものです。なお、現在進行しているGIGAスクール第2期における整備を受け、小学校・中学校向けに展開している当社運用サービスに係る契約負債が過去3期の減少傾向から増加に転じ、今後一定期間にわたり計上される収益として寄与する見通しとなりました。 純資産の額は、3,377,958千円(前連結会計年度末は3,930,130千円)となり、552,171千円減少しました。これは主に利益剰余金の増加267,238千円の一方で、非支配株主持分の減少809,370千円が計上されたことによるものです。非支配株主持分の減少は、株式会社オキジムの完全子会社化によるものです。なお、利益剰余金は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により658,102千円増加した一方、配当金の支払いにより89,462千円減少し、株式会社オキジムの完全子会社化に伴い301,402千円減少(※)しております。 (※ 2025年11月28日付で連結子会社である株式会社オキジムの株式を非支配株主から追加取得したことに伴い、資本剰余金を減少させましたが、その他資本剰余金の残高が負の値となったため、その他資本剰余金を零とし、当該負の値を利益剰余金から減額しております。) ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より365,002千円増加し、3,490,855千円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、2,326,373千円の収入(前年同期は194,434千円の支出)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,090,129千円及び減価償却費243,632千円に加えて、契約負債の増加853,298千円があった一方で、売上債権の増加701,841千円及び法人税等の支払額291,178千円が計上されたことによるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは、464,601千円の支出(前年同期は902,695千円の支出)となりました。これは主に、保険積立金の積立による支出328,156千円及び定期預金の預入による支出100,100千円が計上されたことによるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは、1,496,769千円の支出(前年同期は970,895千円の収入)となりました。これは主に、長期借入れによる収入1,327,824千円があった一方で、長期借入金の返済による支出1,160,189千円、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出1,256,622千円、リース債務の返済による支出298,421千円及び配当金の支払額89,360千円が生じたことによるものです。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 小学校・中学校部門   519,184   130.8 高等学校・大学部門   724,825   108.9 企業・官公庁部門   264,670   152.6 合計   1,508,679   122.1 b. 受注実績 当社グループは、受注生産を行っていないため、受注実績の記載は省略しております。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 小学校・中学校部門   3,230,329   158.8 高等学校・大学部門   3,053,869   122.5 企業・官公庁部門   3,941,876   166.3 合計   10,226,074   148.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループにおける重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は10,226,074千円(前年同期比48.3%増)となりました。内訳は「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照下さい。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度は、売上原価が5,705,005千円(前年同期比55.3%増)、売上総利益が4,521,069千円(前年同期比40.2%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は3,451,879千円(前年同期比35.6%増)となりました。 以上の結果、当連結会計年度の営業利益は1,069,189千円(前年同期比57.7%増)となりました。 (営業外損益、経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は58,293千円となりました。当連結会計年度の営業外費用は73,349千円となりました。 以上の結果、当連結会計年度の経常利益は1,054,133千円(前年同期比59.4%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の法人税等合計は386,385千円となりました。 以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は658,102千円(前年同期比55.3%増)となりました。 b.財政状態の分析 財政状態の分析については、「(1) 経営成績等の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 c.経営成績に重要な影響を与える要因についての分析 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 d. 経営戦略の現状と見通し 当社グループを取り巻く経営環境は、GIGAスクール構想を経て、「学校DX」の加速、教員の働き方改革、そして生成AIの急速な普及といった歴史的な転換期にあります。文部科学省が進める「1人1台端末」の更新需要(GIGAスクール・リプレイス)につきましては、当連結会計年度において当社の予想を上回る集中的な需要が発生いたしました。一方、学校現場では単なるICT機器の導入にとどまらず、教員の業務負担軽減や、個別最適な学びを支えるデータ利活用といった、本質的な学校運営の変革が強く求められております。あわせて、学校市場においては限られた予算の中で幅広いソリューションをワンストップで提供することが求められるようになってきております。当社グループは教育専業メーカーとして長年にわたり現場に寄り添うなかで培った深い現場理解と、自社の開発力を組み合わせることで、機器・ソフトウエア・運用支援までを一貫して提供できる体制を有しており、これらの強みを最大限に活かし、授業にとどまらず、働き方改革・学校DX・AI活用までを含めた領域で、先生方と学校をワンストップで支えるパートナーを目指したい、目指せる力があると考えております。このような環境変化を捉え、当社は2026年4月21日付で経営理念を「私たちチエルは、子供たちの未来のために世界中の先生をICTで支えます」へと改訂いたしました。支援対象を「授業」から「先生の仕事・学校運営そのもの」へと拡張し、以下の施策に取り組んでまいります。あわせて、2026年3月には相模原市教育委員会と、同4月には鎌倉女子大学と、それぞれチエル製品の実証を伴う連携協定を締結し、現場の声を活かした製品・サービスの提供に努めてまいります。 小学校・中学校市場に向けては、GIGAスクール第2期におけるChromebook活用支援ツール「InterCLASS」シリーズ及び無線通信可視化・安定化ソリューション「Tbridge」の収益を最大化するとともに、ポストGIGAスクール第2期における新製品として学校DXソリューション「TeachGear」シリーズを新たに立ち上げ、先生方の働き方改革・学校DXに貢献してまいります。第17回EDIX(教育総合展)でも、AIを活用し、公用スマホで撮影した写真の管理や内線機能を提供する「公用スマホツール」、学校で決まった行事や時間割等から週案を自動で作成し、先生間で状況の共有ができる新しい情報共有ツールである「週案ツール」を提示し、これを含めたシリーズ新製品の拡充と展開を積極化します。また、同展示会にて、統合通信可視化ソリューション「Tbridge T-Manager」にネットワーク機器の死活監視機能を追加したモデルを発表し、これによりネットワークトラブル箇所を遠隔で可視化し、各校のネットワーク速度だけではなく故障機器等の判別に役立つデータを提供、現場教員やICT支援員の現場到着前に対策の検討が可能になることで負担軽減を目指します。 高校・大学市場に向けては、語学分野における強みを活かした製品開発に取り組み、語学演習システム「CaLabo」シリーズに生成AI技術(LLM)を組み込むことで、AIエージェントによる効率的で実践的な語学学習を実現するとともに、先生の働き方改革に寄与いたします。また、統合ID管理システム「ExtraConsole」シリーズにおけるシングルサインオン製品の収益を拡大させてまいります。このほか、大手SIerと連携した大学等のシステム構築・保守、運用管理プロジェクトを展開しているなかで、導入後のサーバー、ネットワークの運用・保守を24時間365日体制で実施する事業も開始しており、この大手SIerとの事業が大きく拡大しております。 あわせて、チエルコミュニケーションブリッジ株式会社の進路事業部を会社分割形式で譲渡した先である株式会社ジンジブとは、チエルグループの所有する学校ICT事業の知見やプロダクト、および株式会社ジンジブの有する企業・教育機関向けキャリア支援の知見やネットワークを活かしビジネス協業していく形の覚書を交わし連携を開始しました。当社グループの学習プラットフォームであるGLEXAを活用したOEM提供や、株式会社ジンジブのシステム開発に関する連携においては、すでに実績が生まれ始めております。加えて、私立高校や通信制高校向けの製品販売面での連携についても、今後さらに協業を深化させ、売上を伸ばしていく方針です。 また、企業・官公庁の市場について、トラストコミュニケーション株式会社及び株式会社オキジムが連結の範囲に加わったことによって当該市場の比重が増えておりますが、この市場向けの利益率を大幅に高めることが必要と考えております。まずはM&A後のPMI実施により、チエルグループ共通の事業計画、目標管理など様々な制度を導入して効率化を図り、かつ薄利な事業からの撤退を含めたビジネスモデルの転換を行い、収益性を高めます。また、各社がそれぞれの地域において築いている強固な顧客基盤を活用したクロスセルの拡大、企業や病院・介護施設向けの従業員のリスキリングや研修のためのLMS拡販、ネットワークやセキュリティ遠隔監視の仕組みを提供することによるチエル製品販売やサービス手数料の拡大、クラウド型ニュース教材「ABLish」の仕組みを活用した外国人労働者向けの日本語学習システムの提供などの施策を通じ、企業・官公庁市場向けの売上と利益を拡大させます。 併せて、地域に根ざした販売活動及びパートナー企業との関係性強化の重要性が一層増しており、当社グループが進出できていない販売空白地域に拠点を持つパートナー企業との関係性強化・取引拡大を積極的に行ってまいります。また海外での売上拡大も目指してまいります。CALLシステムをいち早く取り入れ展開したイノベーターとして、コロナ前は北米、アジア圏、中東圏など、世界20か国余に自社開発製品を販売しながら現在は1カ国まで減少した海外との取引を再拡大し、過去取引のあった販売パートナーとの関係再構築を図り語学関連システムを中心とした海外への販路拡大を図ります。 一方、当連結会計年度に集中したGIGAリプレイス需要の反動及び経営資源を成長領域へ集中させるために実施した進路事業の譲渡により、次期においては減収減益が見込まれます。 詳しく見ますと、採用増や体制整備、さらには社員の待遇改善に努めるなど、チエル製品の安定的な提供、営業基盤拡充のための前向きかつ必要な投資を増やしております。また、進路事業の譲渡により、次期連結売上高が1,093百万円程度、連結営業利益が66百万円程度減少致します。2027年3月期までの第6次中期経営計画では、この影響を織り込まない段階で2026年3月期売上高10,000百万円、営業利益750百万円、経常利益750百万円、親会社株主に帰属する当期純利益490百万円とし、2027年3月期売上高11,000百万円、営業利益850百万円、経常利益850百万円、親会社株主に帰属する当期純利益590百万円と見込んでおりました。GIGAスクール第2期の2026年3月期における更新が予想より集中したことなどから、当連結会計年度の売上高は10,226百万円、営業利益は1,069百万円、経常利益は1,054百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は658百万円といずれも中期経営計画を上回る数字となり、2026年3月期実績と2027年3月期見込みを均してみますと、概ね中期経営計画通りの利益進捗となっておりますが、さらに一層の利益を2027年3月期及びそれ以降も安定的に実現できる取り組みを続けてまいります。 e. 経営者の問題認識と今後の方針について 経営者の問題認識と今後の方針については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

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開示資料

出典

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