概要
イボキンは兵庫県たつの市に本社を置く総合リサイクル企業である。解体事業、環境事業、金属事業の3セグメントで構成され、建築物の解体から産業廃棄物処理、金属スクラップの加工販売までを一貫して提供する「ワンストップ・サービス」を特徴とする。2025年12月期の連結売上高は100億円、営業利益6億円、従業員数189人。1984年に揖保川金属として創業し、都市鉱山開発企業を標榜する。
3セグメントで構成される事業構造
イボキンは連結子会社2社を含むグループで、解体事業、環境事業、金属事業の3セグメントを運営する。解体事業は建築物やプラントの解体工事を請け負い、発生した副産物を自社の環境・金属事業に供給する。環境事業は産業廃棄物の収集運搬・中間処理と再生資源の販売を手掛け、金属事業は鉄・非鉄スクラップを加工し製鋼メーカーに出荷する。これら3事業が連鎖することで、廃棄物の発生から最終処分までをカバーする一貫体制を構築している。2025年12月期のセグメント別売上高は、解体事業34.6億円、環境事業20.3億円、金属事業45.2億円であり、金属事業が全体の約45%を占める最大セグメントである。
解体事業:成長エンジンとしての役割
解体事業は2016年の建設業法改正後、解体工事の分離発注が増加する追い風を受け、イボキンの成長エンジンと位置づけられる。同社は特定建設業許可を取得し、下請け発注額が4500万円以上の大型案件も元請けとして受注可能である。2025年12月期の売上高は34.6億円(前期比36.7%増)と大きく伸びたが、複数案件で原価超過が発生し営業利益は2.0億円(同43.7%減)と減益となった。受注残高は8.3億円。グループ内では株式会社国徳工業(堺市)と株式会社ミツエが解体工事を手掛け、両社のシナジー拡大を図る。
環境事業:処理受託と資源販売の二軸
環境事業は産業廃棄物の処理受託(処理料金収入)と、廃棄物から選別・加工した再生資源の販売の2本柱で成り立つ。2025年12月期の処理受託取扱量は21,395トン、再生資源販売取扱量は17,641トン。売上高は20.3億円(前期比3.4%減)、営業利益2.4億円(同15.6%減)と減収減益となった。減益要因は鉄スクラップ相場の低下と前期の高利益率案件の反動である。同社は使用済小型電子機器等の再資源化事業者の認定を受け、家庭用電気・電子機器のリサイクルも行う。また、処理できない廃棄物については焼却・埋立処分を委託するが、セメント製造会社向けの石炭代替燃料としての出荷比率を高めることが利益向上の鍵と認識している。
金属事業:創業以来の安定基盤
金属事業はイボキンの創業以来の核事業であり、鉄・非鉄スクラップの集荷・加工・販売を担う。2025年12月期のスクラップ取扱量は74,484トン(うち当社工場経由58,642トン)、売上高は45.2億円(前期比10.1%減)と減収となったが、営業利益は2.0億円(同28.8%増)と増益を達成した。増益の背景には非鉄金属相場の伸長や、大型解体案件から発生したスクラップへの加工選別による付加価値販売がある。同社は日本製鉄(旧新日本製鉄)広畑製鉄所の直納業者として長年の取引関係を持ち、安定供給の実績が信頼の基盤となっている。相場変動リスクに対しては、仕入から販売までの加工工数を短縮することで影響を最小化する運営を行う。
業界の中での役割は建設・解体業者、産業廃棄物処理業者、再生資源製造業者にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/12期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 金属事業 | 45億円 | 45.0% | 2億円 | 4.4% |
| 解体事業 | 35億円 | 35.0% | 2億円 | 5.7% |
| 環境事業 | 20億円 | 20.0% | 2億円 | 10.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01解体事業(建設・解体)主力
建築構造物やプラント・機械設備の解体・撤去工事を請け負います。解体現場で発生する副産物を自社の他セグメントや協力企業に供給し、ワンストップサービスを提供。特定建設業の許可を有し、大型案件も元請として受注できます。
- 解体工事
- 建物やプラント、機械設備の解体・撤去。大型案件では元請として対応。
02環境事業(廃棄物処理・リサイクル)主力
産業廃棄物の収集運搬・中間処理と再生資源販売を展開。製造業や建設業から発生する廃棄物を処理し、選別・加工して再生資源として販売します。使用済小型電子機器のリサイクルも認定事業者として実施。処理受託売上と再生資源販売売上の2つの柱があります。
- 産業廃棄物処理サービス
- 廃棄物の収集・運搬・中間処理(選別・破砕・圧縮など)を行い、再生資源として販売。
03金属事業(金属リサイクル)準主力
鉄・非鉄スクラップを集荷し、選別・加工して製鋼原料として製鋼メーカーに出荷。創業以来の事業で、使用済み自動車の解体も行います。ほぼ100%のリサイクルを達成し、安定供給で信頼を得ています。
主要顧客製鋼メーカー
- 金属スクラップ
- 鉄・非鉄金属のスクラップを選別・加工し、製鋼メーカー向けに供給。
製品と技術
特定建設業許可と監理技術者体制
解体事業においてイボキンは特定建設業許可を有しており、下請け発注額が4500万円以上の大型解体工事も元請けとして受注可能である。この許可には一級国家資格を持つ監理技術者の現場常駐が義務付けられており、グループ全体で2025年12月末時点で10名の一級施工管理技士が在籍する。同社はこの体制を強みに、病院や工場などの大規模施設の解体案件を積極的に受注している。ただし、監理技術者数が同時並行可能な工事数を制限するため、有資格者の増員が売上拡大の課題となっている。
産業廃棄物の中間処理工程と再生資源化
環境事業では、収集した産業廃棄物を自社工場で選別・破砕・圧縮などの中間処理を施し、鉄・非鉄金属、プラスチック、木材などに分類する。処理後の再生資源は素材メーカーなどに販売されるが、最終処分が必要なものは焼却・埋立委託となる。同社は石炭代替燃料としてセメント会社・製紙会社向けにプラスチックや木くずを出荷するルートを持ち、単純焼却よりも低コストで処理できる点を強みとする。また、使用済小型電子機器等の再資源化事業者としての認定を受け、家庭用電化製品からも有用金属を回収している。処理受託と有価物買取の両方の商流を使い分け、収益を最大化する。
金属スクラップの選別・加工と製鋼原料出荷
金属事業では、鉄スクラップや銅・アルミ等の非鉄スクラップを発生元から仕入れ、自社工場でせん断・破砕・選別などの加工を施す。加工後のスクラップは電炉・高炉メーカーへ製鋼原料として出荷され、ほぼ100%リサイクルを達成している。同社は日本製鉄の直納業者として長年の取引実績を持ち、品質と安定供給で信頼を得ている。また、使用済み自動車(ELV)の解体も行い、鉄・非鉄を分別して資源化する。相場変動の影響を緩和するため、仕入から販売までのリードタイムを短縮する運営を徹底している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
鉄鋼のなかでの位置
鉄鋼専門加工、利益率高いが規模小
鉄鋼業に属し、特殊鋼や厚板などの加工・販売を手掛ける。売上高は2023年12月期87億円から2025年12月期100億円へ増収だが、営業利益率は8.25%→6%と低下。同業の日本製鉄(コード5401)やJFEホールディングス(コード5411)など巨大企業と比較して規模は大幅に小さく、ニッチな専門加工で差別化。価格交渉力は限定的で、原材料価格変動の影響を受けやすい。
強み
- 特殊鋼・厚板の加工で高い技術力を保有
- 営業利益率6〜8%と鉄鋼業界で良好
- 建設・産業機械向け需要で底堅い
- 売上高が3期連続増収、25期は100億円
課題
- 売上高100億円と大手との格差大きく
- 営業利益率が8.25%→6%と悪化傾向
- 鋼材価格変動が収益に直結
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
鉄鋼の時価総額近傍。太字がイボキン
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7305新家工業 | 144億円 | 17.4倍 |
| 2 | 5660神鋼鋼線工業 | 112億円 | 10.0倍 |
| 3 | 5695パウダーテック | 89億円 | 21.5倍 |
| 4 | 5542新報国マテリアル | 66億円 | 13.2倍 |
| 5 | 5491日本金属 | 62億円 | 28.1倍 |
| 6 | 5699イボキン | 55億円 | 7.5倍 |
| 7 | 5612日本鋳鉄管 | 53億円 | 56.7倍 |
| 8 | 5697サンユウ | 50億円 | 8.2倍 |
| 9 | 5609日本鋳造 | 44億円 | 3275.0倍 |
| 10 | 5603虹技 | 44億円 | 9.2倍 |
| 11 | 5446北越メタル | 44億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 1件
産業廃棄物処理業者として出発した1984年
イボキンの前身である揖保川金属株式会社は1984年8月に設立された。同時に産業廃棄物収集運搬業、中間処理業、最終処分業の許可を取得し、兵庫県揖保川町に最終処分場を設置した。創業当初から廃棄物処理の3つの工程(収集運搬・中間処理・最終処分)を自社で完結できる体制を整え、地域の産業廃棄物処理ニーズに応えた。また、同年には社団法人全国産業廃棄物連合会(現公益社団法人全国産業資源循環連合会)より優良事業所表彰を受けており、早期からコンプライアンスと品質管理に注力したことがうかがえる。
スクラップ専門工場と新日鐵直納指定への道
設立後、イボキンは金属スクラップ事業に本格参入するため、龍野工場をスクラップ専門工場として開設した。この動きは、産業廃棄物処理から派生する金属資源のリサイクルを自社で完結させる狙いがあった。後に同工場は新日本製鐵株式会社広畑製鉄所(現日本製鉄瀬戸内製鉄所広畑地区)の直納業者に指定される。この指定は、スクラップの品質と安定供給能力が製鉄メーカーに認められた証であり、以降の金属事業の基盤となった。また、この時期に一般貨物自動車運送業許可や一般建設業許可も取得し、事業領域を拡大している。
社名変更とリサイクル専門工場の整備
揖保川金属株式会社は、より広範なリサイクル事業を志向して株式会社イボキンに社名を変更した。同時期にプラスチック・マテリアル・リサイクル専門工場としてPMR工場を開設。これは金属以外の素材(プラスチックなど)のリサイクルに特化した設備であり、処理対象を拡大する戦略の一環であった。また、ISO14001の国際認証を取得し、環境マネジメントシステムを構築。これらの取り組みにより、同社は単なる廃棄物処理業者から総合リサイクル企業へと脱皮した。
認定取得と事業エリアの拡大
2000年代以降、イボキンは公的認定や事業所拡大を進めた。兵庫県より産業廃棄物収集運搬業・特別管理産業廃棄物収集運搬業・処理業について「優良認定」を取得。さらに経済産業省・環境省より小型家電リサイクル法に基づく再資源事業者の認定を受け、家庭用電気・電子機器のリサイクル事業に参入した。拠点としては、兵庫県尼崎市に阪神事業所を開設し阪神エリアをカバー、東京都千代田区に東京支店を開設し関東市場への足掛かりを得た。これにより事業エリアは近畿・中国から全国へと広がった。
子会社を通じた解体事業の強化
イボキンは解体事業の拡充を目的に、M&Aを積極的に活用した。日之出開発株式会社を吸収合併し、その後株式会社国徳工業(堺市堺区)の全株式を取得して子会社化。国徳工業は堺市を拠点に解体工事を手掛け、既存の解体事業とシナジーを生み出した。さらに2025年1月には株式会社ミツエの株式を取得し(持株比率90.9%)、グループの解体能力を強化した。これらの子会社により、イボキングループは大型案件の元請け受注や施工管理体制の拡充を進めている。
年表1件を開く
1980年代
- 1984年8月創業揖保川金属株式会社設立 産業廃棄物収集運搬業許可取得 産業廃棄物中間処理業許可取得 産業廃棄物最終処分場設置 最終処分業許可取得 社団法人全国産業廃棄物連合会(現公益社団法人全国産業資源循環連合会)より優良事業所表彰 ISO14001の国際認証取得 一般貨物自動車運送業許可取得 一般廃棄物処理施設(ごみ処理施設)設置許可取得 スクラップ専門工場として龍野工場を開設 一般建設業許可取得 新日本製鐵株式会社広畑製鉄所(現日本製鉄株式会社瀬戸内製鉄所広畑地区)より直納業者指定 揖保川金属株式会社から株式会社イボキンに改名 特定建設業許可取得 一般社団法人日本マリン事業協会のFRP船リサイクルシステム処理業者指定 プラスチック・マテリアル・リサイクル専門工場としてPMR工場開設 兵庫県より産業廃棄物収集運搬業、特別管理産業廃棄物収集運搬業、産業廃棄物処理業許可証に対し「優良認定」を取得 兵庫県尼崎市に阪神事業所開設 経済産業省・環境省より小型家電リサイクル法に基づく再資源事業者の認定を受ける 東京都千代田区に東京支店開設 日之出開発株式会社を吸収合併 株式会社国徳工業(堺市堺区)の全株式を取得
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
解体事業の拡充
一級施工管理技士などの有資格者を増員し、特定建設業許可を活かした大型解体工事の元請受注を増加させ、売上高の増加を目指す。
- 02
事業領域の拡充
金属、プラスチック、木材などのリサイクル技術を高め、廃棄物からの資源回収率と再生資源の付加価値を向上。また、新規仕入先や顧客を開拓し、安定した循環資源の受け入れ体制を強化する。
- 03
事業地域の拡大
全国の優良リサイクル企業約30社とのアライアンス・ネットワークを活用し、全国規模の解体工事で発生する副産物のリサイクルと産業廃棄物の適正処理を一括で請け負う体制を整える。
- 04
内部管理体制の充実と機能向上
コーポレート・ガバナンス強化のため、内部監査の定期実施と監査役・監査法人との連携を深め、迅速かつ適正な意思決定と業務執行を図る。
- 05
人材の確保と育成
優秀な人材を継続的に採用し、社内教育の充実や管理職・リーダー育成を強化することで、施工体制や安全衛生管理、環境保全の拡充に対応する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 8期分
グループ全体で189人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は499万円で、7期前と比べて+24.8%。平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は8.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年12月 | — | — | — | 132 | — |
| 2019年12月 | 400 | 39.7 | 6.0 | 146 | — |
| 2020年12月 | 410 | 39.9 | 6.1 | 150 | — |
| 2021年12月 | 450 | 40.3 | 6.1 | 149 | — |
| 2022年12月 | 459 | 40.7 | 7.0 | 149 | — |
| 2023年12月 | 459 | 40.6 | 7.0 | 160 | — |
| 2024年12月 | 482 | 40.8 | 8.0 | 163 | 491 |
| 2025年12月 | 499 | 40.0 | 8.0 | 189 | 317 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内㈱ミツエ(注)2兵庫県たつの市議決権90.9%
- 調達221万円加古川刑務所産業廃棄物収集運搬処理委託契約法務省 · 2026-04-23
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は100億円、営業利益は6億円。前期と比べると増収減益で、売上が+3.1%、利益が-25.0%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 105億円 | 100億円 |
| 営業利益 | 8億円 | 6億円 |
| 純利益 | 5億円 | 6億円 |
| 1株あたり配当 | ¥32 | ¥32 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は49億円、営業利益は4億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+6.5%、営業利益は+100.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 18 | 1 | 5.6 | 1 |
| 2023年2Q | 20 | 1 | 5.0 | 1 |
| 2023年3Q | 23 | 2 | 8.7 | 1 |
| 2023年4Q | 26 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 24 | 2 | 8.3 | 1 |
| 2024年2Q | 26 | 2 | 7.7 | 2 |
| 2024年4Q | 47 | 4 | 8.5 | 2 |
| 2025年2Q | 46 | 2 | 4.3 | 2 |
| 2025年4Q | 54 | 4 | 7.4 | 4 |
| 2026年2Q | 49 | 4 | 8.2 | 3 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 12期分
2014年12月期からの12期で、売上は59億円から100億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は6.0%。売上は3期、純利益は3期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2014年12月 | 59 | — | 2 | — | 0 |
| 2015年12月 | 51 | — | 2 | — | 0 |
| 2016年12月 | 41 | — | 1 | — | 0 |
| 2017年12月 | 57 | — | 3 | — | 2 |
| 2018年12月 | 65 | — | 3 | — | 2 |
| 2019年12月 | 63 | — | 4 | — | 3 |
| 2020年12月 | 55 | — | 4 | — | 3 |
| 2021年12月 | 84 | — | 8 | — | 5 |
| 2022年12月 | 80 | — | 5 | — | 3 |
| 2023年12月 | 87 | — | 6 | — | 4 |
| 2024年12月 | 97 | 8 | 8 | 8.2 | 5 |
| 2025年12月 | 100 | 6 | 7 | 6.0 | 6 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高100億円のうち、営業利益として残るのは6億円で6.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の6.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.0%82億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.0%11億円
- その他の費用持分法損益などの調整1.0%1億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.0%6億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 10期分
2025年12月期は営業CFが1億円、投資CFが−14億円で、差し引きのフリーCFは−13億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は15億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年12月 | 1 | −1 | 0 | 0 | 2 |
| 2017年12月 | 4 | −1 | 0 | 3 | 6 |
| 2018年12月 | 4 | −2 | 8 | 2 | 17 |
| 2019年12月 | 3 | −5 | −3 | −2 | 12 |
| 2020年12月 | 4 | −2 | 1 | 2 | 15 |
| 2021年12月 | 8 | −1 | −2 | 7 | 19 |
| 2022年12月 | 3 | −2 | −3 | 1 | 18 |
| 2023年12月 | 6 | −5 | −2 | 1 | 17 |
| 2024年12月 | 9 | −2 | −2 | 7 | 22 |
| 2025年12月 | 1 | −14 | 7 | −13 | 15 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 12期分
2025年12月期の総資産は81億円。このうち返さなくてよい自己資本が51億円で、自己資本比率は63.2%(業種中央値60.7%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2014年12月 | 27 | 10 | 17 | 39.0 |
| 2015年12月 | 26 | 11 | 15 | 42.9 |
| 2016年12月 | 26 | 12 | 14 | 45.7 |
| 2017年12月 | 36 | 14 | 22 | 38.7 |
| 2018年12月 | 48 | 26 | 22 | 54.7 |
| 2019年12月 | 46 | 29 | 17 | 62.1 |
| 2020年12月 | 52 | 30 | 22 | 58.0 |
| 2021年12月 | 58 | 36 | 22 | 62.8 |
| 2022年12月 | 53 | 38 | 15 | 71.5 |
| 2023年12月 | 57 | 40 | 17 | 70.1 |
| 2024年12月 | 63 | 45 | 18 | 71.5 |
| 2025年12月 | 81 | 51 | 30 | 63.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
鉄鋼 38社との比較
同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで38社中2位あたり、逆に低いのは配当利回りで38社中34位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,615で、1年前と比べて+19.0%。過去52週の値幅のなかでは22%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 7.5倍 |
| PER (会社予想) | 10.1倍 |
| PBR | 0.99倍 |
| 配当利回り | 1.98% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月に1,400円台で推移していたが、8月に入り上昇。8月17日には1,648円まで上昇し、25日移動平均線の1,483円を11%上回った。52週高値2,632円に対しては37%下、52週安値1,320円に対しては25%上で、中位水準。1ヶ月で11.65%上昇しており、上昇トレンドが続く。RSIは70.66とやや過熱感があるが、出来高は8月10日に47,400株と急増しており、買いの勢いが確認できる。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)。
PERは8.0倍と同業界平均の88.5倍を大幅に下回り極めて割安。PBRは0.92倍と1倍を下回り、業界平均0.72倍より高いが依然割安圏。配当利回り2.17%は業界平均3.35%を下回るが、業績は増収増益基調で収益改善が進んでおり、割安と評価した。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 7.5倍 | 114.6倍 |
| PER (予想) | 10.1倍 | — |
| PBR | 0.99倍 | 0.75倍 |
| ROE | 12.4% | 5.2% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
強気派は、2024年12月期の営業利益率8.25%と収益性が向上している点、及び2026年12月期まで増益が見込まれる業績トレンドを評価。PBR0.92倍と純資産を下回る水準で割安感があり、配当利回り2.17%も安定。弱気派は、売上高が100億円規模で成長が緩やかであり、鉄鋼市況の変動により利益が大きく振れるリスクを指摘。同業大手との競合や、顧客の価格交渉力の強さから、値上げが難しい構造。
- 収益性改善
2024年12月期営業利益率8.25%と前期から上昇
- 増益基調
純利益が2022→2025年で3→6億円と倍増見込み
- 割安バリュエーション
PBR0.92倍、PER8.0倍と割安水準
- 純利益の増加基調FY2025/12影響弱
純利益4→5→6億円と増加、堅調
- PBR0.92倍の割安水準不定影響中
PBR1倍割れで割安、株価上昇余地
- 鉄鋼需要の回復2026年影響中
国内建設需要の回復で売上高増加の可能性
- 原価低減による利益率改善2026年下期影響弱
コスト削減で営業利益率6%から8%への回復余地
- 市況依存
鋼材価格下落時は売上・利益が大きく減少するリスク
- 低成長
売上高成長率が鈍く、規模拡大の展望が見えにくい
- 競争劣位
大手との規模格差から価格競争で不利になりがち
- 営業利益の減少FY2025/12影響中
営業利益8→6億円、減少率25%
- 売上高成長の鈍化2026/12期影響弱
売上高伸び率は前期比3%と低成長
- 鉄鋼価格の下落リスク継続影響強
市況悪化で売上高・利益が大きく減少する可能性
- 低流動性・小型株リスク継続影響弱
時価総額48億円、外国人保有低く需給脆弱
- 営業利益率
- 市況変動時の収益耐性を確認
- 鋼材販売数量
- 需要の実勢を測る直接指標
- 在庫評価損益
- 鋼材在庫の価格変動リスクを把握
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり32円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは1.98%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2019年12月 | 15 | — | 26.7 |
| 2020年12月 | 15 | 0.0 | 26.2 |
| 2021年12月 | 23 | 50.0 | 16.2 |
| 2022年12月 | 23 | 0.0 | 21.3 |
| 2023年12月 | 28 | 22.2 | 23.6 |
| 2024年12月 | 32 | 16.4 | 20.2 |
| 2025年12月 | 32 | 0.0 | 24.6 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥32
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ1,912人。区分でいちばん多いのは個人・その他で54.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.5%を占め、残る59.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年12月% | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 56.6 | 49.0 | 53.6 | 54.5 | 57.0 | 54.4 |
| 事業法人 | 40.3 | 40.8 | 40.6 | 41.1 | 40.0 | 40.3 |
| 自己株式 | 1.1 | 1.1 | 2.3 | 3.4 | 4.0 | 4.1 |
| 証券会社 | 2.4 | 4.9 | 2.6 | 2.0 | 2.0 | 3.9 |
| 外国法人 | 0.5 | 3.7 | 1.7 | 0.9 | 0.7 | 1.2 |
| 金融機関 | 0.1 | 1.6 | 1.6 | 1.5 | 0.2 | 0.2 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.0 | — | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | HS興産株式会社 | 37.35 |
| 02 | 高橋克実 | 10.62 |
| 03 | 内藤征吾 | 2.95 |
| 04 | イボキン従業員持株会 | 2.42 |
| 05 | 株式会社SBI証券 | 2.39 |
| 06 | 川島敏邦 | 1.37 |
| 07 | 高橋完治 | 1.34 |
| 08 | 吉田茂 | 1.17 |
| 09 | 山崎喜博 | 1.17 |
| 10 | 三河榮子 | 1.08 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 12期分
1株利益は12期で−100%、1株純資産は12期で−100%。直近期のROEは12.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2014年12月 | 43,742 | 1,309,287 | 3.4 | — | — |
| 2015年12月 | 49 | 1,412 | 3.6 | — | — |
| 2016年12月 | 41 | 1,042 | 4.0 | — | — |
| 2017年12月 | 88 | 614 | 15.5 | — | — |
| 2018年12月 | 82 | 768 | 11.8 | 9.1 | 26.6 |
| 2019年12月 | 82 | 836 | 10.3 | 17.2 | 26.7 |
| 2020年12月 | 84 | 884 | 9.8 | 12.9 | 26.2 |
| 2021年12月 | 150 | 1,067 | 15.4 | 12.2 | 16.2 |
| 2022年12月 | 103 | 1,137 | 9.3 | 13.8 | 21.3 |
| 2023年12月 | 119 | 1,217 | 10.1 | 9.4 | 23.6 |
| 2024年12月 | 158 | 1,378 | 12.2 | 8.2 | 20.2 |
| 2025年12月 | 182 | 1,558 | 12.4 | 7.8 | 24.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額113百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 高橋克実 | 代表取締役社長 | 57 | — |
| 髙橋守 | 取締役 金属事業部長 | 65 | — |
| 永津洋之 | 取締役 | 55 | — |
| 橋本法知 | 取締役 | 72 | — |
| 戸塚いづみ | 常勤監査役 | 62 | — |
| 井上利夫 | 監査役 | 78 | — |
| 長濱晋 | 監査役 | 58 | — |
| 松原大佑 | 取締役 解体事業部長 | 46 | 16,700 |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | 退職慰労百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 65 | 3 | 15 | 82 | 27 |
| 社外取締役 | 5 | 27 | 0 | 3 | 31 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,956字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,766字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,574字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,742字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第43期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第42期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-23
- 半期報告書半期報告書-第42期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第41期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-28
- 半期報告書半期報告書-第41期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-09
- 四半期報告書四半期報告書-第41期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第40期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-28
- 四半期報告書四半期報告書-第40期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第40期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 四半期報告書四半期報告書-第40期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第39期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-29
- 四半期報告書四半期報告書-第39期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
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