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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

日本鋳鉄管

NIPPON CHUTETSUKAN K.K.5612 · Standard · 鉄鋼

上下水道・ガスインフラを支える鋳鉄管・樹脂管メーカー。公益事業向けの社会インフラ資材に特化している。

概要

日本鋳鉄管株式会社は、1937年に創業した鋳鉄管の専業メーカーである。水道管や排水管、ガス管などライフライン向けのダクタイル鋳鉄製品を主力とし、埼玉県久喜市に本社と工場を置く。2025年度の連結売上高は159億円、従業員389名。東京証券取引所スタンダード市場に上場する。官公需を中心とした安定需要を背景に、インフラ老朽化に伴う更新需要を取り込む一方、2025年3月期には純損失を計上したが、2026年3月期は黒字転換を見込む。

上下水道・ガス向け鋳鉄管を主力とする事業構成

日本鋳鉄管グループの事業は、大きく「ダクタイル鋳鉄関連」と「樹脂管・ガス関連」の2区分に分かれる。2025年度の売上高159億円のうち、ダクタイル鋳鉄関連が139億円(87.5%)、樹脂管・ガス関連が19億円を占める。主な製品は、水道用のダクタイル鋳鉄管(口径75mm〜250mmの小口径管が主力)や鉄蓋、樹脂管、ポリエチレン管、ガス用配管材など。上下水道の管路布設工事やガス導管工事の動向に業績が左右される。売上高の大半を国内需要が占め、海外売上高は開示されていない。

連結子会社4社によるグループ運営

当社グループは、日本鋳鉄管(単体)と4社の連結子会社で構成される。日鋳商事株式会社は当社製品の販売店として機能し、株式会社鶴見工材センターがガス用配管材の保管・運送、日鋳サービス株式会社が鉄管類のリサイクル事業、株式会社イガラシが水道用資材の販売を手がける。子会社は主に販売・物流・リサイクルを担い、製造は久喜工場と高崎工場で行う。また、主要な関係会社としてJFEスチールから原材料の一部を購入している。2026年3月期の連結業績では、ダクタイル鋳鉄関連セグメントが営業利益0.87億円(前期比+109%)、樹脂管・ガス関連が1.68億円(同▲21%)と対照的な結果となった。

需要環境の変化と収益の特徴

日本鋳鉄管の主要顧客は全国の水道事業体やガス事業体であり、官公需比率が高い。2025年度の有価証券報告書によれば、水道管路の老朽化は進むものの、水道事業体の予算制約や人手不足によって資材需要は回復途上にある。2025年3月期には純損失2億円を計上したが、2026年3月期は売上高159億円(前期比▲5.8%)、営業利益2.58億円(同横ばい)、純利益0.91億円と黒字に転換した。収益を圧迫する要因として、部品仕入れ価格やエネルギー費・物流費の上昇、小口径管の需要減少が挙げられる。一方、販売価格への転嫁やコスト削減、高付加価値品の拡販で収益を維持している。

業界の中での役割は上下水道・ガス分野向け配管資材・関連付属品のサプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
159億円
営業利益
3億円
営業利益率
1.9%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ダクタイル 鋳鉄関連140億円87.5%1億円0.7%
樹脂管・ガス関連20億円12.5%2億円10.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01上下水道主力

公共性の高い上下水道インフラ向けに、ダクタイル鋳鉄管や鉄蓋などの配管資材を供給している。自治体や水道事業体が発注する水道管網整備・更新需要に対応しており、安定した需要が見込まれる。

主な製品・サービス2
ダクタイル鋳鉄管
水道用の主幹管・配水管に用いられる鋳鉄製の管。高い強度と耐食性を備え、長期にわたりライフラインを支える。
鉄蓋
マンホールや点検口の蓋に用いられる鋳鉄製の蓋。車両荷重に耐える強度を持ち、盗難防止や軽量化などの機能を持つ製品もある。

02ガス主力

都市ガス・LPガス事業者向けに、ガス管や関連配管資材を供給している。ガス導管の新設・更新需要に対応し、安全かつ長期にわたる安定供給を支えている。

主な製品・サービス2
ダクタイル鋳鉄管
ガス導管用にも用いられる鋳鉄製の管。耐圧性・耐食性に優れ、ガスの安全な輸送に寄与する。
ガス用配管材
ガス管の接続部材やバルブなどの関連付属品。ガス供給の安全性を確保するために重要な部材である。

03その他その他

倉庫業、道路貨物運送業、産業廃棄物の運搬・積替保管事業などを展開し、グループの物流・リサイクル機能を担っている。また、鉄管類リサイクル事業では使用済み鉄管の回収・再資源化を行っている。

製品と技術

ダクタイル鋳鉄管と鉄蓋

日本鋳鉄管の主力製品は、球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)製の水道管と鉄蓋である。ダクタイル鋳鉄管は、従来の鋳鉄管より引張強度や伸びが高く、耐震性に優れる。小口径(呼び径75mm〜250mm)の直管が売上の大部分を占め、異形管(曲管、継手など)も製造する。鉄蓋は、マンホールや排水口に用いる鋳鉄製蓋で、久喜工場で生産する。2025年度のダクタイル鋳鉄関連セグメントの売上高は139億円で、グループ全体の87%を占める。同セグメントの営業利益は0.87億円と前期から改善した。

樹脂管・ポリエチレン管とガス関連資材

樹脂管・ガス関連部門では、レジンコンクリート管(1998年製造開始)とポリエチレン管(1998年製造開始)を中心に、ガス用配管材や付属品を扱う。ポリエチレン管は、水道用として軽量で耐食性に優れる。ガス関連では、導管工事向けの資材を供給する。2025年度の同セグメント売上高は19.87億円(前期比▲11.9%)、営業利益は1.68億円(同▲21.2%)と減少した。子会社の株式会社イガラシが水道用資材の販売を担う。

不断水バルブ「KATANAバルブ」とFracta-AI管路診断

日本鋳鉄管は、新製品や技術開発にも注力する。株式会社水研と共同保有するポリエチレン管用不断水バルブ「KATANAバルブ」は、切粉を混入させずにバルブ交換を可能にする製品で、当社が製造を担当する。また、米国Fracta社とのパートナーシップにより、AIを用いた管路診断技術「Fracta-AI」を提供。水道事業体の管路更新計画の精緻化に貢献している。この診断技術は、2025年度の有価証券報告書で採用が拡大していると報告された。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

鉄鋼のなかでの位置

鋳鉄管専業、成長性低く収益改善途上

日本鋳鉄管は鉄鋼業界で鋳鉄管に特化した専業メーカー。売上高約169億円と同業の日本製鉄(売上高約10兆円)などに比べ極めて小規模。営業利益率は約2%と低く、25年3月期・26年3月期もほぼ横ばい。同業の合同製鐵も売上高約1,000億円で、同社は業界内でニッチなポジションだが、成長性・収益性は低い。市場は上下水道関連で成熟しており、拡大は難しい。

強み

  • 長年の専門技術と品質で、上下水道向けで一定のシェアを確保。
  • インフラ需要は底堅く、公共投資に支えられており、急減のリスクは小さい。
  • 規模は小さいながらも、赤字転落はなく、安定した事業基盤を維持。
  • 鋳鉄管は参入障壁が高く、競合が限られるため価格競争が激化しにくい。

課題

  • 営業利益率2%未満と低く、原材料高や需要変動の影響を受けやすい。
  • 上下水道市場は成熟しており、高い成長は見込めない。売上高減少予想。
  • 官公庁や大手ゼネコン向けが多く、取引先の予算削減リスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

鉄鋼の時価総額近傍。太字が日本鋳鉄管

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15660神鋼鋼線工業112億円10.0倍
25695パウダーテック89億円21.5倍
35542新報国マテリアル66億円13.2倍
45491日本金属62億円28.1倍
55699イボキン55億円7.5倍
65612日本鋳鉄管53億円56.7倍
75697サンユウ50億円8.2倍
85609日本鋳造44億円3275.0倍
95603虹技44億円9.2倍
105446北越メタル44億円
115458高砂鐵工41億円11.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

東洋精機として創業し、ピストンリングから鋳鉄管へ転換した1937〜1949年

日本鋳鉄管の起源は、1937年10月に埼玉県蕨市で設立された東洋精機株式会社である。資本金48万円で出発し、当初は内燃機関用ピストン及びピストンリングの製造を手がけた。1939年2月に社名を東洋精工業株式会社に変更。第二次世界大戦後の1949年12月、ガス・水道用の鋳鉄管(立型鋳鉄管)の製造を開始し、事業の軸をインフラ資材に移した。この転換が現在の水道管専業メーカーの礎となった。

遠心力鋳鉄管の採用とダクタイル化で成長した1954〜1963年

1954年9月、日本鋳鉄管は遠心力砂型鋳鉄管の製造を開始し、生産効率と品質を向上させた。1960年1月には社名を現在の日本鋳鉄管株式会社に変更し、資本金1億5000万円に増強。1962年7月には東京証券取引所市場第二部に上場した。1963年5月には、強度と靭性に優れるダクタイル鋳鉄管(大口径管)の製造を開始。これにより水道管の主力製品を確立し、以降の事業拡大の基盤を築いた。

全国に支社・子会社を展開し、グループ体制を整えた1967〜2001年

1967年から1976年にかけて、中部(名古屋)、東北(仙台)、北海道(札幌)の各支社を開設し、販売網を全国に拡大。1978年には倉庫・運送業務を開始し、物流機能も内製化した。1981年には工場を埼玉県久喜市菖蒲町に全面移転。1986年には鉄蓋工場を買収し、製品ラインアップを拡充。1997年には日鋳商事株式会社の全株式を取得し、販売子会社とした。1998年にはレジンコンクリート管とポリエチレン管の製造を開始し、樹脂管分野に進出。2001年には日鋳サービス株式会社を設立し、リサイクル事業に参入した。

本社移転と高崎工場統合、電気炉転換による変革期(2000年代〜2025年)

2000年代に入り、2000年九州支社開設、2003年エンジニアリング事業開始、2004年鶴見工材センター設立と事業領域を広げた。2006年には利根鉄工株式会社の株式を取得し、高崎工場として統合。2009年には本社を久喜工場内に移転し、2014年には利根鉄工を吸収合併した。2019年には本店を久喜市に、本社を東京都中央区に移転。2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行。2025年10月には久喜工場の鋳鉄生産を全量電気炉に転換し、カーボンニュートラルへ向けた設備投資を完了した。

年表35件を開く

1930年代

  • 1937年10月創業東洋精機株式会社を埼玉県蕨市に設立、資本金48万円。
  • 1939年2月社名を東洋精工業株式会社と変更、内燃機関用ピストン及びピストンリングを製造。

1940年代

  • 1949年12月ガス、水道用鋳鉄管(立型鋳鉄管)の製造を開始。

1950年代

  • 1952年3月東京営業所を開設。
  • 1954年9月遠心力砂型鋳鉄管の製造開始。

1960年代

  • 1960年1月社名を日本鋳鉄管株式会社と変更、資本金1億5,000万円。
  • 1962年1月本社を東京に移す。
  • 1962年7月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1963年5月ダクタイル鋳鉄管(大口径管)の製造を開始。
  • 1965年12月建設業法による大臣登録の認可を受ける。
  • 1967年4月中部支社(名古屋市)を開設。
  • 1969年7月東北支社(仙台市)を開設。

1970年代

  • 1976年1月北海道支社(札幌市)を開設。
  • 1978年6月倉庫業務、運送業務を開始。

1980年代

  • 1981年5月工場を埼玉県久喜市菖蒲町へ全面移転。
  • 1986年3月M&A鉄蓋工場(埼玉県久喜市)を買収し、製造を開始。
  • 1989年8月多目的鋳造設備を導入。

1990年代

  • 1993年9月上場東京証券取引所市場第一部に上場。
  • 1996年3月第1回無担保転換社債(調達資金30億円)の発行。
  • 1997年4月日鋳商事株式会社の全株式を取得(現・連結子会社)。
  • 1998年1月レジンコンクリート管の製造を開始。
  • 1998年8月ポリエチレン管の製造を開始。

2000年代

  • 2000年9月九州支社(福岡市)を開設。
  • 2001年11月日鋳サービス株式会社を設立(現・連結子会社)。
  • 2003年4月エンジニアリング事業を開始。
  • 2004年1月株式会社鶴見工材センターを設立(現・連結子会社)。
  • 2006年2月利根鉄工株式会社の株式を取得(現・高崎工場)。
  • 2009年10月本社を埼玉県久喜市菖蒲町の工場へ全面移転。
  • 2009年11月東京事務所を開設。

2010年代

  • 2014年4月M&A利根鉄工株式会社を吸収合併(現・高崎工場)。
  • 2019年6月本店を埼玉県久喜市へ移転。
  • 2019年7月本社を東京都中央区へ移転。

2020年代

  • 2020年3月日鋳商事株式会社が株式会社イガラシを設立(現・連結子会社)。
  • 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場へ移行。
  • 2025年10月鋳鉄生産を全量電気炉に転換

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • GHG排出削減率(2013年度比)2027年度まで50%
  • 有給休暇取得率2026年3月末まで80%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    製造合弁会社による生産性向上と収益拡大

    クボタとの製造合弁会社設立により、小口径ダクタイル鉄管の生産を拡大。増産による生産性向上とコスト低減で収益拡大を図る。

  2. 02

    DX技術活用による事業領域拡大と需要喚起

    AI管路診断やスマホ点検ソフトなどDX技術を活用し、新商品開発や需要喚起を推進。パートナー連携により管路整備サイクル全般への関与を強化する。

  3. 03

    脱炭素とインフラ維持管理の効率化

    キュポラ炉から電気炉への全面転換によりGHG排出削減を進めつつ、水管橋ドローン点検や新工法の拡販でインフラ維持管理を効率化する。

  4. 04

    安全最優先と人材活躍の推進

    労働災害ゼロを目標に安全活動を深化。メンタルヘルス強化やハラスメント防止教育、働きやすい職場環境構築に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で389人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は592万円で、9期前と比べて+5.2%平均年齢は46.1歳、平均勤続年数は20.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月341
2018年3月340
2019年3月56345.620.3321
2020年3月58846.019.8325
2021年3月59245.919.3365
2022年3月59445.819.0379
2023年3月60046.319.4385
2024年3月58945.919.4392
2025年3月59946.620.338877
2026年3月59246.120.038977

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性の賃金(男性=100)76.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 6 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
久喜工場7,369百万円
ダクタイル鋳鉄関連
高崎工場 — 群馬県佐波郡玉村町722百万円
ダクタイル鋳鉄関連 樹脂管・ガス関連
樹脂管工場381百万円
樹脂管・ガス関連
鉄蓋精整工場124百万円
ダクタイル鋳鉄関連、樹脂管・ガス関連
本社91百万円
ダクタイル鋳鉄関連
日本鋳鉄管株式会社 本社他45百万円
ダクタイル鋳鉄関連、樹脂管・ガス関連
本社他31百万円
ダクタイル鋳鉄関連、樹脂管・ガス関連
主な関係会社
  • 国内
    日鋳商事㈱(注)2,5
    埼玉県 戸田市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱鶴見工材センター
    神奈川県 横浜市 鶴見区
    議決権60.0%
  • 国内
    日鋳サービス㈱
    神奈川県 横浜市 鶴見区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱イガラシ
    埼玉県 さいたま市 緑区
    議決権100.0%
  • 国内
    JFEホールディングス㈱(注)3
    東京都 千代田区 · その他の関係会社
    議決権30.0%
  • 国内
    JFEスチール㈱
    東京都 千代田区 · その他の関係会社
    議決権30.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は159億円営業利益3億円前期と比べると減収増益で、売上が-5.9%、利益が+0.0%。

売上高
-5.9%
159億円
営業利益
+0.0%
3億円
純利益
1億円
営業利益率
1.9%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高167億円159億円
営業利益6億円3億円
純利益2億円1億円
1株あたり配当¥25¥25

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は38億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+8.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q401
2024年1Q3500.00
2024年2Q4736.41
2024年3Q4848.32
2024年4Q392
2025年2Q8211.2−1
2025年4Q8722.3−1
2026年2Q79−1−1.30
2026年4Q8045.01
2027年1Q3812.60

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は143億円から159億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は1.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1431510
利根鉄工株式会社を吸収合併(現・高崎工場)。
2014年3月141148
2015年3月13696
2016年3月14064
2017年3月13864
2018年3月13010
2019年3月129−10−47
日鋳商事株式会社が株式会社イガラシを設立(現・連結子会社)。
2020年3月13665
2021年3月14777
2022年3月15242
2023年3月17364
2024年3月16995
2025年3月169331.8−2
2026年3月159321.91

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高159億円のうち、営業利益として残るのは3億円1.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の0.6%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.0%132億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.7%25億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.9%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
17.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.2pt
1.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.1pt
0.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.1pt
0.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが3億円、投資CFが−32億円で、差し引きのフリーCFは−29億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は39億円で、売上の2.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月16−7−13915
2014年3月7−81−116
2015年3月20−12−1823
2016年3月12−8−3424
2017年3月10−6−2426
2018年3月13−7−2630
2019年3月4−94−529
2020年3月10−40634
2021年3月10−6−2437
2022年3月4−8−2−431
2023年3月−4−72−1122
2024年3月10−811234
2025年3月1−158−1429
2026年3月3−3239−2939

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は256億円。このうち返さなくてよい自己資本が103億円で、自己資本比率は38.6%(業種中央値60.7%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1781067258.7
2014年3月1871117658.1
2015年3月1931177659.7
2016年3月1931167758.8
2017年3月1961197759.9
2018年3月1961207659.9
2019年3月153728145.6
2020年3月163768744.7
2021年3月171838846.7
2022年3月178849445.5
2023年3月186889845.5
2024年3月2059810746.1
2025年3月2229612641.8
2026年3月25610315438.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
39億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
64億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
30億円
在庫として抱えている分
負債合計
154億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉄鋼 38社との比較

同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率38社中23位あたり、逆に低いのは自己資本比率38社中36位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
0.9%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 7.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.9%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 6.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
38.6%/中央値 60.7%
P25 52.5%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
-5.9%/中央値 -4.1%
P25 -8.9%P75 -0.1%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 3.3%
P25 2.4%P75 3.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,609で、1年前と比べて-19.0%過去52週の値幅のなかでは9%の位置にある。

¥1,609-1.3%1ヶ月+3.2%1年-19.0%時価総額53億円
過去52週の値幅
安値¥1,491高値¥2,858

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)56.7倍
PER (会社予想)24.6倍
PBR0.53倍
配当利回り1.55%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月14日に1599円、17日に1631円と急伸し、その後も1613円で推移。25日移動平均線(1573.68円)を+2.5%上回り、75日線も上抜けている。52週高値2858円からは約43%下方に位置するが、52週安値1491円からは+8.2%の水準。7月29日に41000株と出来高が急増した後、8月14日にも25400株と活発な商いが見られた。週足では切り返しの兆しがあり、200日線(1656.64円)が上値抵抗として意識されそうだ。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 32/100)

PERは56.82倍と業界平均114.57倍を下回るが、自社の過去実績からは高く、予想PERも24.7倍と割高感がある。PBRは0.5313倍と低いが、ROEは0.9%と著しく低く収益性が低い。配当利回りは1.55%と平均3.22%を大きく下回り、減益傾向も懸念材料。割高と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)56.7倍114.6倍
PER (予想)24.6倍
PBR0.53倍0.75倍
ROE0.9%5.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は低迷し、2025年3月期は純損失を計上。2026年3月期は黒字転換見通しだが、売上高は減少。強気派は、インフラ老朽化による更新需要や政策支援を見込む。弱気派は、需要減少と収益性の低さを懸念する。

プラスに働く材料7
  • 更新需要

    老朽化インフラの更新需要が今後高まる可能性がある。

  • 政策支援

    官公需向けで、公共投資拡大の恩恵を受けやすい。

  • 収益改善

    2026年3月期は営業赤字から黒字転換を見込む。

  • 最終損益が-2億円から+1億円へ黒字転換決算発表後影響

    25/3期は純損益-2億円、26/3期は+1億円。黒字転換で通期赤字解消。

  • フォワードPER24.7倍は実績PER56.82倍から大幅改善決算発表後影響

    時価総額53億円、予想純利益約2.1億円でPER24.7倍。実績56.82倍から期待が上向く。

  • PBR0.53倍で解散価値以下の割安継続影響

    PBR0.53倍と1倍を大きく下回り、含み資産や資本の厚さが評価材料。

  • 営業利益率1.78%→1.89%へ下げ止まり継続影響

    営業利益率が1.78%から1.89%へ0.11pt上昇。収益性の下げ止まり。

マイナスに働く材料7
  • 需要減少

    売上高が減少傾向にあり、市場縮小の可能性。

  • 収益性低

    営業利益率2%未満で企業体質が弱い。

  • 材料高

    原材料価格や労務費の上昇が収益を圧迫。

  • 売上高169億円→159億円と減収基調通年影響

    25/3期169億円、26/3期159億円と売上高が縮小。需要減が続く。

  • 営業利益3億円と利益水準が極小継続影響

    26/3期の営業利益は3億円で、売上高159億円に対し利益が極めて薄い。

  • 実績PER56.82倍と利益水準の割高決算発表後影響

    純利益1億円に対し時価総額53億円、PER56.82倍と高い。

  • ROE0.9%と資本効率が非常に低い継続影響

    ROE0.9%は資本コストを大きく下回り、PBR0.53倍のまま。

次の決算で確かめる点
受注高
官公需の受注状況が業績を左右するため。
売上高
需要の増減を確認する。
営業利益率
黒字定着の鍵となる。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり25で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.55%。

年間配当
¥25
1株あたり
配当利回り
1.55%
いまの株価に対して
配当性向
87.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3045.2
2018年3月20−33.3
2020年3月3050.024.4
2021年3月20−33.324.6
2022年3月2210.056.2
2023年3月3350.037.6
2024年3月4433.338.4
2025年3月25−43.2
2026年3月250.087.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥25

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,475人。区分でいちばん多いのは個人・その他52.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.6%を占め、残る55.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他42.644.947.047.550.252.4
事業法人42.242.643.144.043.643.2
証券会社2.41.61.61.73.02.5
自己株式2.42.42.42.42.42.4
金融機関11.410.27.24.81.91.4
外国法人1.50.61.11.91.20.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01JFEスチール株式会社29.15
02東京瓦斯株式会社10.11
03松田健太郎2.28
04株式会社W不動産1.82
05高城裕(常任代理人 三田証券株式会社)1.06
06中田勇0.91
07楽天証券株式会社共有口0.85
08株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.82
09南富俊0.67
10村瀬充0.61

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−4%、1株純資産は14期で+867%。直近期のROEは0.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月303189.78.521.0
2014年3月253317.89.227.1
2015年3月173515.113.121.2
2016年3月123453.411.634.5
2017年3月113563.116.445.2
2018年3月−113,567
2019年3月−1,4392,123
2020年3月1532,2197.08.424.4
2021年3月2032,4918.67.224.6
2022年3月742,5162.914.556.2
2023年3月1132,6324.48.937.6
2024年3月1482,9365.38.138.4
2025年3月−722,888
2026年3月283,0770.957.187.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額69百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
石毛俊朗代表取締役 社長執行役員62
長谷部圭一取締役執行役員63
奥村一郎取締役70
秋山礼子取締役62
橋本修身取締役70
髙野圭取締役54
髙舘健二監査役(常勤)63500
宇田斉監査役67
稲永宏和監査役57
小堀修司取締役49
上田英樹監査役57

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)34144515
監査役11411515
社外取締役4992

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容426字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社と連結子会社4社で構成され、上下水道・ガス用資材であるダクタイル鋳鉄製品(鋳鉄管、鉄蓋)、樹脂管及び関連付属品の製造販売を主な事業としており、さらに倉庫業、道路貨物運送業、産業廃棄物の運搬及び積み替え保管事業等を展開しております。 なお、JFEスチール㈱は、当社の主要な関係会社にあたり、一部の原材料等を購入しております。 当社グループの事業内容と、当社及び主要な関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 下記区分は後記、第5[経理の状況]1[連結財務諸表等]の注記に掲げる[セグメント情報]の区分と同一であります。 日鋳商事株式会社   当社の販売店 株式会社鶴見工材センター   ガス用配管材等の保管及び運送 日鋳サービス株式会社   鉄管類リサイクル事業等 株式会社イガラシ   水道用の資材の販売等 JFEスチール株式会社   原材料等の購入等 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題6,912字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は上下水道、ガス、情報通信を中心とした地域インフラ整備に対して、鋳鉄管、鉄蓋、樹脂管及び関連資材の供給を中心とした事業展開を図ってまいりました。インフラに携わる企業として、その機能の維持継続が使命と考えております。2025年1月の埼玉県八潮市での下水管路の老朽化を原因とした道路陥没事故など、深刻な被害をもたらす上下水道の漏水・陥没事故も発生しており、上下水道の管路老朽化は多くの水道事業体において喫緊の課題となっています。ガス管路においても同様に老朽化が進み、事故の発生も報道されるところであり、水道・ガスともに年々進行する管路老朽化に対し、更新の潜在需要は増大していると認識しています。 一方で人口減少や節水の浸透により給水量が減少し、水道事業体の水道料金収入が減少することで十分な管路更新予算が確保できないこと、水道事業体の管路設計技術者や工事の担い手である施工事業者の人手不足等による工事施工量の制約を背景として、水道管やガス管といった資材そのものの需要は回復しているとはいいがたい状況です。 2025年7月に発表した中期経営計画において、水事業では、「水道管路の変革を先進し、世界随一の水道インフラを持続させる」、ガス事業では「技術と知識で、安心・安全なガスインフラに責任を果たす」を指針としています。これに基づき、従来の原料調達・製造・販売を中心とする事業展開にとどまらず、工事施工、管路の診断・データベース化、設計など、管路整備サイクル全般への関与をさらに進めてまいります。製造基盤の強化においては、株式会社クボタ(以下、クボタ)との製造合弁子会社の設立により、上下水道管路市場において主要な母材供給元としての地位を確立します。 管路更新の好循環をつくることで潜在需要を顕在化させ、安定的な収益を確保するとともに、環境変化に俊敏かつ柔軟に対応できる組織能力を獲得し、企業体質を強化します。 今後も、継続的に株主様等のステークホルダーの皆様のご期待に沿えるよう努めてまいります。 (2)対処すべき課題(主要施策) 経済性の追求 ・製造合弁会社設立による 生産性の向上、収益の拡大 ・安定生産、品質向上およびコスト競争力向上の実現 ・品種戦略のアップデートによる経営資源の効率的な活用 事業領域の拡大 ・販売力の強化に向けた新商品・新分野を含めた開発・拡販と需要喚起 ・上下水道ガスDXの推進と顧客満足度の向上 ・電気炉導入による脱炭素促進、上下水道ガスインフラを効率的に維持管理 ESG経営の推進 ・管路整備サイクルの強化 ・国際NGOへの寄付の継続、地域貢献の継続 ・コーポレートガバナンス・コードを遵守した経営、ステークホルダーとの対話強化 安全・健康管理・人材活躍 ・「安全は全てに優先する」の深化 ・メンタルヘルス強化、コンプライアンス遵守、働きやすい職場環境の構築 ・人材確保と育成強化および女性活躍の推進 1.経済性の追求 1)製造合弁会社設立による生産性の向上、収益の拡大 当社とクボタは、今後も社会インフラを支える企業として供給責任を果たしていくため、生産設備を再編し、クボタの京葉工場で生産している小口径(呼び径75mm~250mm)のダクタイル鉄管(直管)の完成品及び半完成品をOEM供給する製造合弁会社の設立に関する契約を締結するとともに、クボタからのOEM受託生産を実行するにあたり必要なダクタイル鉄管(直管)の生産能力の増強に係る設備投資について、2025年3月27日に決定、公表しております。製造合弁会社設立と組織構築・資産移管等の準備作業を進めており、ダクタイル鋳鉄管の生産能力の増強に係る設備投資についても、工事を進めております。 クボタ向けの母材を生産することにより、製造合弁会社の生産量は現在の当社久喜工場の生産量から大幅に増加すると見込んでおります。増産による生産性の向上、重量当たりコストの低減により収益の拡大を図るべく計画を進めております。 2)安定生産、品質向上およびコスト競争力向上の実現 製造業の競争力の源泉である、高品質・高効率な生産活動を追求し、操業の効率化や歩留の向上、エネルギー効率改善など不断の改善活動・コスト削減活動により、お客様にご満足いただける品質の維持向上と継続的な製造コストの低減を進めます。カーボンニュートラル実現に向けた電気炉投資、製造合弁会社設立に係るダクタイル鋳鉄管の生産能力の増強に係る設備投資を着実に実施するとともに、1981年の工場稼働後、45年を経過している久喜工場の生産設備における老朽更新投資について、設備の状態を精緻に把握し優先順位を明確にしたうえで、適時適切な更新投資を計画的に行ってまいります。 3)品種戦略のアップデートによる経営資源の効率的な活用 従来の直管製品の売り切りに注力したビジネスから、より高収益が見込まれる製品分野・商流への経営資源の配分を進めます。グループの商社・倉庫機能を生かし、付属品等を含めた荷揃いにおいてお客様のご希望に寄り添うことで、管路更新のビジネス全体において収益を確保し、連結トータルでの収益改善を進めます。 製品ポートフォリオとして、クボタへの直管半製品供給開始に加え、水道・ガス関連の異形管、鉄蓋等の領域において、新製品の投入を進めるとともに、既存製品の他社への製造委託、他社からの生産受託の拡大により、自社の販売網を活用した拡販と、自社設備の生産効率最適化を進めます。 2.事業領域の拡大 1)販売力の強化に向けた新商品・新分野を含めた開発・拡販と需要喚起 ①㈱水研との業務提携 ㈱水研と当社で知的財産を共同保有しておりますポリエチレン管用不断水バルブ「KATANAバルブ」は、当社が製造を担い、㈱水研が販売を進めております。切粉を一切混入させることなく短時間で簡単に管路にバルブを設置できるようにすることで、水質確保や施工時間の短縮といった社会課題解決に寄与しております。ポリエチレン管の需要が高い海外での展開をも視野に入れております。 ②円形消火栓プレキャスト工法 本工法は、消火栓・排水栓設置における弁室工事に適用する工法です。当社は、ダクタイル鉄管、異形管、鉄蓋、レジンコンクリート製品を製造・販売する資器材メーカーとしての強みを生かし、それらを使用する円形消火栓設置工事に着目しました。従来工法のコンクリート基礎よりも施工性を格段に向上させ、東京都水道局様にご採用いただきました。2025年度より順調に施工実績を伸ばしており、2026年度はより収益に貢献するものと期待しております。 ③新商品開発とイノベーションの継続 各種資材・労務費の高騰や人手不足を機会ととらえ、DX技術の活用、管路工事における施工期間の短縮、工法の簡便化等に資するイノベーティブな新商品開発を推進し、水道管路事業での顧客基盤を活用した需要の創出を図ってまいります。 2)上下水道ガスDXの推進と顧客満足度の向上 DX技術においてはFracta Japan㈱とのパートナーシップによるFracta-AI管路診断技術につき、当社の水道管における顧客基盤を最大限活用し、水道事業体様への展開を進めてまいりました。2025年1月のインフラメンテナンス大賞・内閣総理大臣賞受賞を受け、メディアで取り上げられる機会も増加し、水道事業体の皆様の認知も進んできております。限られた管路更新予算を有効に活用するため、管路の劣化進行状態を詳細に把握し、管路更新計画の精緻化を図りたいとの水道事業体の需要を追い風に採用が拡大しており、さらなる拡販を進めます。 マンホールの点検業務におけるDX推進の一環として開発いたしました「だいさくくん」は、スマートフォンやタブレットで、データ収集・集計、自動編集できるDXソフトです。作業効率の改善を実現したもので、マンホール点検業務でご使用いただき、高評価を得ております。2026年度は自治体とタイアップした点検イベントの開催などが進んでおり、当社の顧客基盤を生かして拡販を進めます。 3)電気炉導入による脱炭素促進、上下水道ガスインフラを効率的に維持管理 当社はカーボンニュートラルの実現に向け、キュポラ炉の電気炉への全面転換を公表しております。電気炉設備を導入し2025年7月より生産稼働を開始、10月には全量電気炉生産を達成いたしました。電気炉への転換効果により、2027年度には2013年度比50%のGHG排出削減を見込んでおります。今後も電気炉の電力原単位の改善や脱炭素電力の導入検討を通じ、2050年カーボンニュートラルへの道筋を明らかにするよう進めてまいります。 長年にわたる管路事業において蓄積された製造、販売、管理における社内のデータ基盤、管路施工技術の蓄積を活用するとともに、当社独自の新工事工法の拡大や施工能力を持つグループ会社との連携により、管路DB方式サービスへの進出を進めます。長期的にはウォーターPPPへのチャレンジも視野に、他社連携の強化も含めたグループ全体でのインフラ維持管理技術の推進・拡大を進めてまいります。 3.ESG経営の推進 1)管路整備サイクルの強化 ①水管橋ドローン点検 点検困難とされていた水管橋上部工の目視不可部を、ドローンに搭載した高解像度カメラで撮影し、水管橋上部工の劣化状況(表層劣化・発錆・破断等)について近接目視と同等の点検を可能とする技術です。当社の水管橋ドローン点検は、動画だけでなく、解像度の高い静止画撮影を行うことで、劣化状況をより詳細に把握することが可能です。国土交通省が、2025年3月28日に公開した「上下水道DX技術カタログ」に掲載されており、引き続き顧客基盤を活用した拡販を進めてまいります。 ②プリセット接合工具「楽ちゃく」の拡販 水道管埋設工事の施工要員の不足への対応として、水道管を楽に、早く、確実に一人で接合できるプリセット接合工具を開発し、販売してまいりました。従来の半分の時間で正確な接合が可能であること、管上部から作業できるクリーン施工をセールスポイントとしており、引き続き拡販を進めてまいります。 ③さや管推進工法治具「オセール」の拡販 鉄道、交差点、河川横断等、水道管の上部を開削して工事が困難な箇所で行う非開削工法において耐震性能を維持できる治具として、「オセール」を開発し、2019年6月より販売開始、毎年拡販を進めてきております。地上で組み立てが極めて容易で、大幅に工数を削減できる特性を持ち、支持をいただいております。大口径サイズの対応を進めており、さらなる拡販を図ってまいります。 2)国際NGOへの寄付の継続 、地域貢献の継続、社員満足度の向上 世界34か国で活動する水・衛生専門の国際NGOウォーターエイドに対し、ダクタイル鉄管の販売本数に応じた寄付を2021年度より行っております。鋳鉄管を購入いただいた顧客の皆様にも、間接的に参画していただくことでSDGsへの貢献の輪を広げております。 また、地元や市民の皆様に自然と親しみ笑顔を届けられる当社の活動として、久喜工場近隣の久喜菖蒲公園において、“Nature Play Carnival in Kuki”と称する地域貢献のイベントを毎月開催しております。2021年の開始以来2026年4月までに50回開催し、市民のみなさまに好評をいただいております。 3)コーポレートガバナンス・コードを遵守した経営、ステークホルダーとの対話強化 上場会社に求められるガバナンス水準を意識し、コーポレートガバナンス・コードを遵守した経営を進めます。株主の実質的な平等性の確保に資する、適切な情報開示と透明性の確保を基本とする経営を進め、財務情報・非財務情報ともに法令に基づく開示を適切に行うとともに、法令に基づく開示以外の情報提供にも主体的に取り組みます。配当政策においては、上下水道・ガス事業といった公共インフラを対象とした事業展開を背景として、安定的な配当の維持を基本方針としていきます。 情報発信サービスnoteやコーポレートサイトなどを最大限活用し、株式関連情報のタイムリーな発信を行うとともに、新製品情報等、当社の情報をきめ細かく発信してまいります。サイト等に寄せられるご意見を活用した双方向のコミュニケーションにより、情報開示をさらに充実させ、さまざまなステークホルダーの皆様に当社の活動をご理解いただけるよう努めてまいります。 4.安全・健康管理・人材活躍 1)「安全は全てに優先する」の深化 「安全活動は最優先で取り組むべき仕事である」と認識し『安全最優先の意識』の浸透を図ることをテーマとし、以下に取り組んできており、引き続き労働災害0を目標として活動を深化・強化します。 2)メンタルヘルス強化、コンプライアンス遵守、働きやすい職場環境の構築 メンタルヘルス強化として、すべての階層へのハラスメント防止教育を継続的に実施するとともに、人事部門・産業カウンセラーへの相談が可能となる窓口機能の整備を行っています。さらに、「コミュニケーション診断」として360度評価を導入し、結果を適切にフィードバックすることで、公正な評価とハラスメントの防止を進めています。 当社グループでは、企業理念・行動規範に基づいた企業活動を実践するための指針として、「グループ企業行動基準」を制定し、グループ全体で役員・従業員に対する周知を図っております。法令遵守を進めていくため、eラーニングなどを活用し、独占禁止法、公務員への贈賄、ハラスメントなどに関する教育を行っています。効果の測定として全社員を対象とした意識調査を実施し、結果を経営層にて共有しております。今後も企業倫理の向上とコンプライアンスの徹底を図ります。 また、当社グループは、人権尊重が企業の社会的責任であるとともに経営基盤の一つであると考え、2023年度に取り組み姿勢をより明確に示すため、「グループ調達ガイドライン」を制定いたしました。 持続可能な社会の実現に向けた活動をサプライチェーン全体で推進していくことを目的としており、取引先の皆様と本ガイドラインを共有し、サステナビリティに関する取り組みをサプライチェーン全体で推進していきます。 働きやすい環境の構築において、有給休暇取得率は2026年3月末までに80%以上を目標としており、2025年度は85%となり目標達成いたしました。小学校6年生までの子供がいる社員を対象に育児短時間勤務を導入し、育児期の社員より好評を得ております。男性の育児休業取得についても積極的に取り組んでおり、育児休業取得率は80%を超えております。在宅勤務の継続・ノー残業デーの実施などの取り組みも含め、埼玉県の「多様な働き方実践企業」認定制度において、最上位のプラチナ認定を受けており、取り組みに対する評価もいただいております。 3)人材確保と育成強化および女性活躍の推進 当社は50歳代以上が在籍の半数を占める年齢構成となっており、30歳代以下の社員が少ないことから、将来を担う若手社員の確保と育成が事業活動の継続において重要な課題となります。地元地域への働きかけを中心に、新卒採用・中途採用の強化を進めてまいります。 採用した人材を早期に戦力化するとともに、継続的な能力向上を担保するため、新入社員から管理監督者、経営人材に至るまでの網羅的な人材育成体系を整備し、技能習得等のOJT、スキル向上を進めるOFF-JTともに充実させることで、若手・中堅・管理者各階層における育成を充実させます。 さらに、モチベーション向上に寄与する人事賃金制度の改定、社員の帰属意識向上に寄与するインナーブランディングの推進を通じて、社員の採用・定着・能力向上を総合的に進めてまいります。 女性社員の活躍を増やすため、積極的な採用・育成と登用に取り組んでいます。実績として、2025年度の総合職新卒社員のうち過半数が女性となっており、部長級、課長級の管理職社員も複数活躍しております。今後も事業の中核において女性の比率を向上させるべく進めてまいります。 管理職に占める女性労働者の割合は、2028年3月末までに8%以上を目標としており、2026年3月末時点で6.3%です。男女の賃金の差異につきましては、2026年3月末までに73%以上を目標としており、2026年3月末時点で全労働者の76.1%、全正規労働者の75.2%となり目標を達成いたしました。 今後とも株主の皆様の一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
事業等のリスク905字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 (1)購入原材料・仕入部品・購入電力の価格変動および調達リスク 当社は主たる商品を素材から製造しており、原材料の製造原価に占める割合は半分程度となっております。特に主要な原材料である鋼屑、石油関連製品につきましては、一部についてはその特殊性や希少性により、容易に仕入れ先の切り替えが出来ないものが含まれております。 日頃から複数の調達先を確保すること等により、安定的な調達に努めておりますが、国際市況の変動等の影響を起因とする素材の供給不足による納期遅延や、調達コストの上昇に伴い製造原価が大幅に変動する場合があります。 また、主たる商品に付属する部品については、多くを仕入れ先から調達して販売しております。昨今の諸物価の変化に伴うコスト上昇等により、仕入れ価格が変動する場合があります。 電力については、2025年7月より生産稼働を開始しました電気炉において、操業を行う際に多くの電力を消費いたします。諸物価の変化等に伴う電力価格の上昇により、製造原価が変動する場合があります。 従って、購入原材料・仕入部品・電力の価格変動およびその調達は、当社グループの業績を大きく左右する要因となっております。 (2)市場リスク 当社グループが取り扱う商品の多くは、地方自治体等の公共事業向けとなるため、各年度の公共事業予算に依存しております。従って、公共事業予算が大きく変動した場合、国内需要及び市況価格が変動し、当社グループの売上高及び業績に大きな影響を与える可能性があります。 (3) 貸倒損失の発生リスク 当社は、鋳鉄管等の上下水道用資機材を主に各地域の特約店を経由して配管工事業者等に販売しております。当社の販売先である特約店については、各社の規模、財務状況等を精査し与信額を決定しておりますが、予期せぬ原因で特約店向けの債権の回収が困難になるリスクがあります。
経営成績の分析 (MD&A)4,586字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績 2025年度においては、水道事業体のダクタイル鋳鉄管の発注量が前年度同様、全国的に低調に推移しており、特に当社が主力とする小口径サイズの発注量は前年度を下回る結果となりました。またガス事業においても、導管工事量は減少傾向が続いております。加えて、部品仕入価格や資材価格、人件費等の諸経費の上昇も続いており、収益を大きく圧迫する要因となりました。 このような状況において、当期は売上高は前年同期比減収であった一方、販売価格への転嫁やコスト削減の積上げ、高付加価値商品の販売拡大などの企業努力により収益の確保に努めた結果、営業利益は前年同期並みとなりました。経常利益は、支払利息の増加等により前年同期比減益となりました。 今後は上下水道の老朽化に伴う更新需要はあるものの、業界全体の生産設備が過剰な状態を解消すべく、2026年12月を目途に設立を予定している、当社と株式会社クボタとの製造合弁会社※設立に向けて着実に準備を進めております。 ※クボタの京葉工場で生産している小口径のダクタイル鉄管(直管)の完成品および半完成品をOEM供給する製造合弁会社(当社の子会社として、当社久喜工場のダクタイル鉄管(直管)の製造部門を分社) 加えて、カーボンニュートラルへの対応として、久喜工場にて2025年7月に生産稼働を開始した電気炉については、10月より100%電気炉化を実現いたしました。2027年度には、当社製品の50%のCO2排出量削減(対2013年度)を目指しております。 現下は厳しい環境ではありますが、生産設備の再編、コスト削減等の企業努力やグループ会社との連携拡大などに加え、お客様にご理解いただきながら販売価格の改定を進め、収益の改善を図ってまいります。 また、2025年7月には『生活基盤の平穏と更なる進化のため、あらゆる技術を築き磨く』を指針とし、経済性の追求、事業領域の拡大、ESG経営の推進、安全・健康管理・人材活躍を主要な活動とする中期経営計画を発表しました。 水道・ガスそれぞれのインフラに携わる企業として、『管路維持サイクル』の実現に向け、管の製造・販売のみならず、管路整備サイクル一周すべてに関わるビジネスモデルを目指してまいります。 新製品の開発としては、さや管推進工法対応部品「オセール」の適用管径サイズ拡大、「円形消火栓プレキャスト工法」の東京都水道局様によるご採用などの成果を挙げております。また、DX技術においてはFracta社とのパートナーシップによるFracta-AI管路診断技術につき、管路更新計画の精緻化を図りたいとの水道事業体の需要を追い風に採用が拡大しております。 当連結会計年度の経営成績は以下のとおりとなっております。 売上高につきましては、水道事業体の管路布設向け鋳鉄管発注量およびガス導管工事量の減少影響を受ける中、受注量の確保と販売価格の改善に努めたものの、9億90百万円(前年同期比5.8%)減少の、159億42百万円となりました。 収益につきましては、売上高が減少したことに加え、電気炉の生産稼働開始に伴う一過性の費用増、部品仕入れやエネルギー価格・物流費等の諸物価の上昇影響があったものの、高付加価値品の拡大や徹底したコスト削減を実施し、営業利益は2百万円(前年同期比1.0%)減少し2億58百万円、経常利益は支払利息の増加等により51百万円(前年同期比19.4%)減少し2億15百万円になりました。 親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期に電気炉建設のための既設撤去費用等1億33百万円を特別損失として計上した一方、当期は製造合弁会社設立準備に伴う受取精算金を特別利益に1億65百万円、特別損失として電気炉の生産稼働開始・100%電気炉化に伴うキュポラ炉停止や、製造合弁会社の設立に伴うダクタイル鉄管(直管)の生産能力増強工事に対応した固定資産の除却損失として、特別損失に73百万円を計上したこと等により、3億21百万円増加し91百万円の利益となりました。 引き続き、皆様のご期待に添えるような企業運営に努め、さらなる安定利益を確保するよう一層努力してまいりますので、ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。 セグメントの経営成績は、以下のとおりであります。 ダクタイル鋳鉄関連 当連結会計年度の売上高につきましては、水道管路布設工事の遅れ・水道事業体の発注量の減少に伴う鋳鉄管販売数量の減少等により、前年同期と比べ7億22百万円(前年同期比4.9%)減少し、139億55百万円となりました。 セグメント利益につきましては、鋳鉄管販売数量の減少があったものの、価格改定と徹底したコスト削減努力により、前年同期と比べ45百万円(前年同期比109.4%)増加し、87百万円のセグメント利益となりました。 樹脂管・ガス関連 当連結会計年度の売上高につきましては、ガス導管工事の減少に伴い、親会社の販売数量減少および子会社の取引高が減少したこと等により、前年同期と比べ2億67百万円(前年同期比11.9%)減少し、19億87百万円となりました。 セグメント利益につきましては、販売価格改定による収益改善に努めたものの、親会社の販売数量減少および子会社の取引高が減少したこと等により、前年同期と比べ45百万円(前年同期比21.2%)減少し、1億68百万円のセグメント利益となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) ダクタイル鋳鉄関連   6,825   +2.0 樹脂管・ガス関連   732   △13.0 合計   7,558   +0.4 (注) 1. セグメント間取引はありません。 2. 金額は販売価格を以って計上しております。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) ダクタイル鋳鉄関連   13,699   △9.0   2,885   △8.2 樹脂管・ガス関連   1,996   △11.5   12   +185.5 合計   15,695   △9.3   2,898   △7.9 (注) 1. セグメント間取引はありません。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) ダクタイル鋳鉄関連   13,955   △4.9 樹脂管・ガス関連   1,987   △11.9 合計   15,942   △5.8 (注) 1. セグメント間取引については、相殺消去しております。 2. 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) 太三機工㈱   2,903   17.2   2,203   13.8 東京ガスネットワーク㈱    1,588   9.4   1,399   8.8 (2) 財政状態 当連結会計年度末の総資産は、256億26百万円と前連結会計年度末と比べ34億4百万円増加しました。 これは主に電気炉建設等による「現金及び預金」が9億73百万円、「機械装置及び運搬具(純額)」が10億73百万円、「リース資産(純額)」が5億91百万円増加したこと、「退職給付に係る資産」が9億83百万円増加したこと等によるものであります。 負債合計は、153億60百万円と前連結会計年度末と比べ27億78百万円増加しました。 これは主に電気炉の新設や製造合弁会社の設立にあたってのダクタイル鉄管(直管)の生産能力増強工事に伴う資金準備のためのシンジケートローン組成により、長期借入金(1年内返済予定の分を含む)が28億円増加したこと等によるものであります。 純資産合計は、102億65百万円と前連結会計年度末と比べ6億26百万円増加しました。 これは主に配当金の支払いにより80百万円減少した一方、「退職給付に係る調整累計額」が5億67百万円増加したこと、「親会社株主に帰属する当期純利益」91百万円の計上したこと等によるものであります。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、38億81百万円と前連結会計年度末に比べて9億73百万円の増加となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の増加は、2億97百万円(前連結会計年度は1億42百万円の増加)となりました。 これは主に、増加要因として税金等調整前当期純利益が3億11百万円、売上債権が8億1百万円、減価償却費が7億27百万円であったこと、減少要因として棚卸資産が5億60百万円、仕入債務が7億88百万円あったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の減少は、31億89百万円(前連結会計年度は14億74百万円の減少)となりました。 これは主に、有形固定資産の取得による支出32億74百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の増加は、38億65百万円(前連結会計年度は8億20百万円の増加)となりました。 これは主に、電気炉の新設や製造合弁会社の設立にあたってのダクタイル鉄管(直管)の生産能力増強工事等の資金準備のための短期借入れによる収入が13億円、長期借入れによる収入が28億円、リース債務の返済による支出が1億20百万円あったこと等によるものであります。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは、連結財務諸表「注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。