概要
マーキュリアホールディングスは、投資運用・投資銀行業務を手掛ける金融持株会社である。2021年7月に株式会社マーキュリアインベストメントの単独株式移転により設立され、東京証券取引所プライム市場に上場。国内外の機関投資家から資金を募り、バイアウト、成長投資、不動産、キャッシュ・フロー、バリューの5つの投資戦略でファンドを運用する。2025年12月期の運用資産残高(AUM)は約3,449億円、従業員119名。
ファンド運用事業と自己投資事業の二本柱
当社グループは、ファンド運用事業と自己投資事業の二つの事業から構成される。ファンド運用事業では、投資事業組合等のファンドを組成し、国内外投資家から資金を調達、投資対象の発掘・実行・モニタリング・売却までの一連の管理運営業務を行い、ファンドから管理報酬を得る。また、投資家への分配実績に応じて成功報酬も得る。自己投資事業では、自らが運用するファンドに対して自己資金を投資し、ファンド持分損益や配当、売却益を得る。2025年12月期の営業収益72.2億円のうち、ファンド運用事業が46.4億円(64.3%)、自己投資事業が22.7億円(31.4%)を占めた。
5つの投資戦略で分散するポートフォリオ
当社グループの投資戦略は、バイアウト、成長投資、不動産、キャッシュ・フロー、バリューの5本柱からなる。バイアウト投資は企業を友好的に買収し経営参画して価値向上を図る事業投資、成長投資は伝統的金融と新技術の融合など既存枠組みにとらわれない事業への投資である。不動産投資は地域の経済発展レベルに応じた不動産投資、キャッシュ・フロー投資は社会インフラや賃貸不動産など安定キャッシュフローが期待できる資産への投資、バリュー投資は理論価格より割安な事業・資産への投資である。2025年12月期のAUMは、不動産/CF投資戦略が2,973億円と全体の86.2%を占め、バイアウト投資戦略が315億円、成長投資戦略が160億円と続く。
管理報酬を基盤に成功報酬で収益を拡大
当社グループの収益は、ファンドから定期的に得る管理報酬と、運用成績に応じて得る成功報酬に大別される。管理報酬は安定的な収入源であり、2025年12月期は27.2億円を計上。成功報酬はファンドの投資家への分配額が出資額を超えた場合に発生し、同期は19.2億円と前年(9.6億円)から倍増した。成功報酬の内訳はバイアウト投資戦略が18.9億円と大部分を占める。また、自己投資事業からの収益も含め、収益の変動は成功報酬と自己投資損益に大きく左右される構造である。
業界の中での役割はファンド運用会社(投資事業組合等を通じた運用)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/12期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| ファンド運用事業 | 46億円 | 63.9% | — | — |
| 自己投資事業 | 23億円 | 31.9% | — | — |
| その他 | 3億円 | 4.2% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01ファンド投資家主力
国内外の機関投資家・個人投資家から資金を募り、投資事業組合等のファンドを組成・運用。管理報酬および成功報酬を収益源とする。投資戦略はバイアウト、成長投資、不動産、キャッシュ・フロー、バリューの5本柱。
- バイアウト投資戦略ファンド
- 企業を友好的に買収し経営参画、事業拡大や構造改革により企業価値向上を目指すファンド
- 成長投資戦略ファンド
- 伝統的金融と新技術の融合など、既存枠組みに捉われない事業へ投資するファンド
- 不動産投資戦略ファンド
- 地域の経済発展レベルに応じた不動産投資によりリスクリターンを追求するファンド
- キャッシュ・フロー投資戦略ファンド
- 社会インフラや賃貸不動産など安定キャッシュフローが期待できる資産に投資するファンド
- バリュー投資戦略ファンド
- 理論価格より割安な事業・資産(ローン債権、不動産等)へ投資するファンド
製品と技術
バイアウト投資戦略:企業買収と経営参画で価値向上
バイアウト投資戦略は、企業を友好的に買収し経営に参画することで、事業拡大や構造改革を通じ企業価値の向上を目指す。当社グループは子会社のネットワークやリソースを活用し、新たな成長シナリオを描く。2025年12月期のAUMは315億円、管理報酬9.3億円、成功報酬18.9億円を計上した。代表的なファンドとして「マーキュリア日本産業成長支援投資事業有限責任組合」(バイアウト1号)や「マーキュリア日本産業成長支援2号投資事業有限責任組合」(バイアウト2号)があり、2025年には両ファンドからの株式売却益が収益を押し上げた。
成長投資戦略:新技術と伝統金融の融合領域へ投資
成長投資戦略は、伝統的な金融業と新技術の融合といった既存の枠組みにとらわれない事業へ投資する。具体的には、マクロ経済成長に伴う新サービス、社会構造変化に伴う新ビジネスモデル、日本の製造技術を海外展開する分野などに着目。中長期的な視野で主要プレーヤー候補に投資し、資金面・事業面での継続的サポートを提供する。2025年12月期のAUMは160億円、管理報酬3.6億円。前年同期比でAUMは横ばいだが、新戦略としてマイノリティ投資を行う「ストラクチャード・エクイティ投資戦略」を立ち上げた。
不動産/CF投資戦略:アジアの不動産と安定キャッシュフロー資産
不動産投資戦略は地域の経済発展レベルに応じた不動産投資を行い、キャッシュ・フロー投資戦略は社会インフラや賃貸不動産など安定キャッシュフローが期待できる資産に投資する。両戦略は従来一体で運営されていたが、2025年以降独立した戦略として強化されている。2025年12月期のAUMは2,973億円と全体の86%を占め、管理報酬14.3億円、成功報酬0.3億円。子会社Spring Asset Management Limitedが管理するSpring REIT(香港上場リート)を有し、北京市中心部のオフィスビル2棟などに投資している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
証券、商品先物取引業のなかでの位置
独立系投資会社、中堅規模で差別化
マーキュリアホールディングスは、証券・商品先物取引業に属する独立系投資会社です。同業他社には、A.I.フュージョンキャピタルグループやインテグラルなどがあります。マーキュリアは、M&Aアドバイザリーや事業再生、プリンシパル投資など多岐にわたるサービスを提供し、中堅規模ながら独自のポジションを築いています。A.I.フュージョンキャピタルグループがAI関連投資に特化する一方、マーキュリアは幅広い業種・状況に対応する点で差別化しています。インテグラルが大規模なプライベートエクイティ投資を行うのに対し、マーキュリアはより機動的で中小規模の案件に強みを持ちます。
強み
- M&A、事業再生、プリンシパル投資など多様な投資手法に対応可能。
- 独立系であり、迅速な投資判断が可能で、中小規模案件に強み。
- 経験豊富なプロフェッショナルが在籍し、質の高いアドバイザリーを提供。
- 幅広い業界とのネットワークを活かし、企業価値向上を支援。
課題
- 投資案件の成功に依存し、収益が不安定になりやすい。
- 同業他社との差別化が難しく、独自の強みを維持する必要。
- 専門性の高い人材の確保・育成が成長の鍵。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
証券・カード・リースの時価総額近傍。太字がマーキュリアホールディングス
時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7322三十三フィナンシャルグループ | 559億円 | 18.0倍 |
| 2 | 8614東洋証券 | 532億円 | 12.4倍 |
| 3 | 7383ネットプロテクションズホールディングス | 397億円 | 22.9倍 |
| 4 | 8219青山商事 | 388億円 | 16.1倍 |
| 5 | 6196ストライクグループ | 264億円 | 16.4倍 |
| 6 | 7347マーキュリアホールディングス | 171億円 | 65.2倍 |
| 7 | 3963シンクロ・フード | 101億円 | 36.1倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(証券・カード・リース)に従っています。
会社の歴史
沿革 1件
単独株式移転により持株会社として設立された2021年
2021年7月1日、株式会社マーキュリアインベストメントが単独株式移転を実施し、その完全親会社としてマーキュリアホールディングスが設立された。これに伴い、マーキュリアインベストメントの上場はテクニカル上場とされ、東京証券取引所市場第一部に新たに上場した。その後、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行した。設立時点でのAUMは2,171億円、従業員数は非開示ながら、グループ全体で連結子会社12社、非連結子会社21社、持分法適用関連会社2社を擁する金融グループとなった。
AUMを2,171億円から3,445億円へ拡大した3年間
2021年12月期から2024年12月期までの3年間で、当社グループの運用資産残高(AUM)は2,171億円から3,445億円へと1.6倍に拡大した。特に不動産投資/CF投資戦略が2,014億円から3,040億円へと増加し、全体の成長を牽引した。バイアウト投資戦略も108億円から257億円へと倍増。この間、管理報酬は18.9億円から29.2億円へ増加したが、成功報酬は2022年に3.1億円あった後、2023年は0.2億円、2024年は9.6億円と変動した。自己投資事業の損益も含め、収益が投資サイクルに依存する体制が続いた。
2024年12月期:バイアウトファンド売却で成功報酬回復
2024年12月期、当社グループは子会社のマーキュリアインベストメントが管理運営するバイアウト1号ファンドにおいて保有株式の売却を実施。これによりバイアウト1号ファンドからの成功報酬9.6億円を計上し、またセイムボート投資持分利益も得た。営業収益は56.0億円(前期比3.4%減)に留まったが、営業利益は10.0億円、純利益は5.0億円。前期比では営業利益が黒字転換、純利益は半減した。自己投資事業においてはSpring REITのユニット単価下落が営業原価に影響した。
2025年12月期:大幅増益で営業利益25億円に
2025年12月期、当社グループの営業収益は72.2億円(前期比29.6%増)、営業利益25.0億円(前期比150%増)、純利益17.0億円(前期比240%増)と大幅に拡大した。要因はバイアウト1号ファンドおよび2号ファンドの株式売却による成功報酬(19.2億円)とセイムボート投資持分利益の計上である。また、ベトナムの不動産開発プロジェクトへの投資や新戦略「ストラクチャード・エクイティ投資戦略」の立ち上げなど、事業拡大の動きもあった。期末AUMは3,449億円とほぼ横ばいだった。
年表1件を開く
2020年代
- 2021年7月創業株式会社マーキュリアインベストメントが単独株式移転により当社を設立、テクニカル上場により東京証券取引所市場第一部に上場 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。
- 5年平均当期純利益2025年12月期まで12.2億円
- 自己資本2025年12月期まで179.8億円
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
既存ファンドの成功報酬最大化
バイアウトファンドなどの基幹ファンドにおいて投資リターンを向上させ、成功報酬の最大化を図る。投資先企業の支援やモニタリングを強化し、運用パフォーマンスを高める。
- 02
新ファンド組成による管理報酬底上げ
バイアウトファンドや航空機ファンドの後継ファンド、および新たな基幹ファンドを組成・ファンドレイズし、管理報酬の底上げを図る。投資家層を保険会社・年金基金等へ拡大する。
- 03
自己投資収益の拡大
運営ファンドへの自己投資(セイムボート投資)による収益を拡大する。内部留保資金を活用し、新ファンド組成による自己投資機会を増やす。
- 04
新規企画事業の推進
タイ・ベトナムでのコンサルティング、九州産業強靭化事業など、将来的なファンド化が見込まれる領域で事業パートナーと協業し、戦略的アドバイザリー業務を行い収益化を目指す。
- 05
オルタナティブ投資の認知向上とIR/PR活動
IR/PR活動を強化し、オルタナティブ投資の社会的理解を促進する。ニュースリリースやセミナーを通じて情報発信を行い、投資家層の拡大と市場評価の向上を図る。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 5期分
グループ全体で119人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は2,008万円で、4期前と比べて+56.6%。平均年齢は46.0歳、平均勤続年数は6.4年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年12月 | 1,283 | 41.0 | 5.6 | 78 | — |
| 2022年12月 | 1,267 | 42.0 | 5.6 | 98 | — |
| 2023年12月 | 1,309 | 43.0 | 5.1 | 115 | — |
| 2024年12月 | 1,801 | 44.0 | 5.4 | 119 | 840 |
| 2025年12月 | 2,008 | 46.0 | 6.4 | 119 | 2,101 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社14社(国内 4 / 海外 10、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社マーキュリアインベストメント(注)5東京都千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Spring Asset Management Limited (注)6Hong Kong, China · 連結子会社議決権80.4%
- 海外MIBJ Consulting (Beijing) Co., Ltd.Beijing, China · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Mercuria (Thailand) Co., Ltd.Bangkok, Thailand · 連結子会社議決権99.9%
- 海外SMT ASSET MANAGEMENT Co., Ltd.Bangkok, Thailand · 連結子会社議決権49.0%
- 海外ADC International Ltd.Cayman Islands · 連結子会社議決権100.0%
- 海外China Fintech L.P. (注)2Cayman Islands · 連結子会社議決権63.0%
- 海外CF Focus LimitedCayman Islands · 連結子会社議決権100.0%
- 海外ZKJ Focus LimitedCayman Islands · 連結子会社議決権100.0%
- 海外互金(蘇州)投資管理有限公司(注)2Suzhou, China · 連結子会社議決権100.0%
- 国内マーキュリアシニアマネジメント投資事業組合東京都千代田区 · 連結子会社議決権80.0%
- 海外Cross-border Investment & Consulting HoldingCayman Islands · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社2社を開く
- エネクス・アセットマネジメント株式会社東京都千代田区23%
- 株式会社日本政策投資銀行(注)4東京都千代田区21%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は72億円、営業利益は25億円。前期と比べると増収増益で、売上が+28.6%、利益が+150.0%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 50億円 | 72億円 |
| 営業利益 | 15億円 | 25億円 |
| 純利益 | 10億円 | 17億円 |
| 1株あたり配当 | ¥22 | ¥22 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
半期ごとの推移
6期分
直近は2026年上期で、営業収益は20億円、営業利益は0億円。
| 対象期間 | 営業収益億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年下期 | 42 | — | — | 3 |
| 2022年下期 | 46 | — | — | 2 |
| 2023年下期 | 58 | — | — | 4 |
| 2024年下期 | 56 | 7 | 12.5 | 2 |
| 2025年下期 | 72 | 26 | 36.1 | 18 |
| 2026年上期 | 20 | 0 | 0.0 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。
業績の推移
有価証券報告書 5期分
2021年12月期からの5期で、営業収益は42億円から72億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は34.7%。
| 決算期 | 営業収益億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 株式会社マーキュリアインベストメントが単独株式移転により当社を設立、テクニカル上場により東京証券取引所市場第一部に上場 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行 | |||||
| 2021年12月 | 42 | — | 18 | — | 13 |
| 2022年12月 | 46 | — | 22 | — | 16 |
| 2023年12月 | 58 | — | 15 | — | 11 |
| 2024年12月 | 56 | 10 | 12 | 17.9 | 5 |
| 2025年12月 | 72 | 25 | 26 | 34.7 | 17 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
営業収益72億円のうち、営業利益として残るのは25億円で34.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は17億円、売上の23.6%にあたる。営業利益率は業種中央値19.6%を上回る水準。
- 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金6.9%5億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金58.3%42億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益34.7%25億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年12月期は営業CFが24億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは18億円。期末の手元現金は52億円。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年12月 | 2 | 2 | 13 | 46 |
| 2022年12月 | −3 | −6 | −8 | 29 |
| 2023年12月 | 12 | 5 | −17 | 30 |
| 2024年12月 | 7 | 0 | −4 | 34 |
| 2025年12月 | 24 | −6 | 2 | 52 |
金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。
資産と負債
貸借対照表 5期分
2025年12月期の総資産は235億円。このうち返さなくてよい自己資本が192億円で、自己資本比率は76.6%(業種中央値34.9%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2021年12月 | 180 | 158 | 22 | 83.9 |
| 2022年12月 | 200 | 175 | 25 | 83.2 |
| 2023年12月 | 197 | 182 | 15 | 87.0 |
| 2024年12月 | 211 | 189 | 22 | 83.2 |
| 2025年12月 | 235 | 192 | 43 | 76.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
証券、商品先物取引業 37社との比較
同じ証券、商品先物取引業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で37社中3位あたり、逆に低いのは配当利回りで37社中31位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥792で、1年前と比べて-7.7%。過去52週の値幅のなかでは50%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 65.2倍 |
| PER (会社予想) | 15.3倍 |
| PBR | 0.87倍 |
| 配当利回り | 2.78% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
前日比+0.3%の777円。25日線757円を+2.6%上回り、上昇トレンド加速。52週高値892円から-12.9%下落、52週安値691円から+12.4%上昇。週足では75日線750円も上回る。RSI86と過熱感が強い。出来高12500株と直近平均並み。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)。
PBR 0.87倍は業界平均1.38倍を下回り割安感あり。ROE 9.5%は業種平均より劣る可能性があるが、配当利回り2.84%は同業平均2.70%をやや上回る。PERは開示されず市況影響を考慮。割安帯だが業績変動に注意が必要。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 65.2倍 | 14.3倍 |
| PER (予想) | 15.3倍 | — |
| PBR | 0.87倍 | 1.43倍 |
| ROE | 9.5% | 7.7% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
2024/12期の営業利益10億円から2025/12期は25億円へと大幅増益見込みだが、その達成確度と持続性が投資論点。強気派は過去の投資案件の出口や新規投資の好調さを評価する一方、弱気派は小規模組織ゆえの案件依存リスクや、純利益が変動しやすいビジネスモデルの不安定性を指摘する。
- 増益計画の具体性
2025/12期営業利益25億円は前期比2.5倍、実績に基づく計画と見られる。
- ニッチ市場での優位性
中小型PE・事業再生で差別化、競合ひしめく中でも独自ポジション。
- 自己資本比率の高さ
PBR0.87倍と割安、ROE9.5%に対して株価は純資産を下回る。
- 投資事業の好調で純利益17億円予想2025年12月期影響強
純利益17億円、前期比240%増、PER改善
- 低PBR0.87倍で株主還元強化次回株主総会影響中
自己株式取得や増配でPBR1倍以上を目指す動き
- 運用資産残高増加で収益基盤拡大2026年〜2027年影響中
運用資産残高の増加でフィービジネス売上拡大
- M&A仲介案件の増加で手数料収入増2026年下期影響弱
案件数回復で手数料収入数億円増加見込み
- 収益の不安定性
純利益が16→11→5億円と減少傾向、案件依存の変動が大きい。
- 組織規模の限界
従業員119名、大型案件の取扱いや分散投資に制約。
- 競合との差別化難
同業のAIフュージョンキャピタルなども類似戦略、優位性が永続的でない。
- 株式市場低迷で投資損益悪化継続影響強
市場下落で自己勘定投資損失、純利益5億円割れの可能性
- 規制強化で金融商品取引業の収益減少金融政策次第影響中
顧客取引量減少でブローカレッジ収入減少
- 大型投資案件の焦げ付きリスク不定影響中
未公開株投資で減損発生、純利益数億円押し下げ
- 信用リスク懸念で資金調達コスト上昇継続影響弱
借入金利上昇で営業利益数千万円減少
- 投資実行額
- 今後の収益源となる新規投資の規模とペースを測る。
- EXIT実績
- 投資案件の出口(IPO・M&A)が収益化の鍵。
- 運用資産残高(AUM)
- 運用報酬の基盤となり、安定収益の指標。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり22円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは2.78%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2022年12月 | 20 | — | 56.8 |
| 2023年12月 | 21 | 5.0 | 64.7 |
| 2024年12月 | 22 | 4.8 | — |
| 2025年12月 | 22 | 0.0 | 22.2 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥22
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ24,457人。区分でいちばん多いのは個人・その他で39.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.8%を占め、残る62.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 33.6 | 30.4 | 32.0 | 40.7 | 39.6 |
| 金融機関 | 29.3 | 31.2 | 28.9 | 26.0 | 24.5 |
| 外国法人 | 17.9 | 22.1 | 23.3 | 18.6 | 22.3 |
| 事業法人 | 14.6 | 13.8 | 13.6 | 13.9 | 13.3 |
| 自己株式 | 2.5 | 4.6 | 7.9 | 7.9 | 7.9 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 |
| 証券会社 | 4.5 | 2.3 | 2.0 | 0.6 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社日本政策投資銀行 | 19.49 |
| 02 | 伊藤忠商事株式会社 | 11.26 |
| 03 | INTERACTIVE BROKERS LLC | 8.85 |
| 04 | GOLDMAN,SACHS & CO. REG | 4.13 |
| 05 | GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL | 3.10 |
| 06 | 豊島俊弘 | 2.90 |
| 07 | 三井住友信託銀行株式会社 | 2.70 |
| 08 | SILVERCAPE INVESTMENTS LIMITED | 2.32 |
| 09 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 2.30 |
| 10 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT | 1.85 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 5期分
1株利益は5期で+13%、1株純資産は5期で+27%。直近期のROEは9.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年12月 | 77 | 734 | 9.7 | 7.5 | 52.0 |
| 2022年12月 | 76 | 829 | 9.8 | 7.5 | 56.8 |
| 2023年12月 | 54 | 884 | 6.3 | 13.0 | 64.7 |
| 2024年12月 | 26 | 905 | 2.9 | 30.1 | — |
| 2025年12月 | 87 | 930 | 9.5 | 9.4 | 22.2 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/12期の役員報酬は総額131百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 豊島俊弘 | 代表取締役 | 63 | 939,900 |
| 石野英也 | 取締役 | 62 | 363,000 |
| 小山潔人 | 取締役 | 60 | 130,400 |
| 島田昂樹 | 取締役 | 40 | — |
| 矢野孝一 | 取締役 | 56 | — |
| 大西利佳子 | 取締役 | 52 | — |
| 伊藤正敏 | 取締役(常勤監査等委員) | 58 | — |
| 岡橋輝和 | 取締役(監査等委員) | 76 | — |
| 佐々木敏夫 | 取締役(監査等委員) | 74 | — |
| 増田健一 | 取締役(監査等委員) | 63 | — |
| 辻宏昭 | 取締役 | 51 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 79 | 18 | 97 | 32 |
| 社外取締役 | 6 | 24 | — | 24 | 4 |
| 取締役(社内) | 1 | 7 | — | 7 | 7 |
| 社外監査役 | 2 | 3 | — | 3 | 2 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容3,447字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,546字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク10,668字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,476字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
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- 有価証券報告書有価証券報告書-第5期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-26
- 半期報告書半期報告書-第5期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第4期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-25
- 半期報告書半期報告書-第4期(2024/01/01-2024/06/30)2024-08-13
- 四半期報告書四半期報告書-第4期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第3期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-25
- 四半期報告書四半期報告書-第3期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第3期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 四半期報告書四半期報告書-第3期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第2期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-29
- 四半期報告書四半期報告書-第2期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
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