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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

ストライクグループ

Strike Group Co., Ltd.6196 · Prime · サービス業

中堅・中小企業向けM&A仲介会社。事業承継・成長戦略・イノベーション型M&Aを手掛け、マッチングサイト「M&A市場SMART」を運営

概要

ストライクグループは、中堅・中小企業のM&A仲介を専門とする独立系企業である。1997年に会計事務所として創業し、1999年に国内初のインターネットM&Aマッチングサイト「M&A市場SMART」を立ち上げた。事業承継・成長戦略・イノベーション型のM&Aを一貫支援し、2024年9月期には売上高181億円、営業利益68億円(利益率37.6%)を達成。全国9拠点を有し、東京証券取引所プライム市場に上場。従業員数452名。

M&A仲介に特化した独立系ファーム

同社は1999年に業界に先駆けてインターネット上のM&Aマッチングサイト「M&A市場SMART」を開設した。このサイトでは、企業名を匿名にしたまま案件を掲載し、地域や業種を越えた買収候補先を募集する。匿名性を確保することで、譲渡企業が情報漏洩を心配せずに利用できる。オンラインツールと全国のコンサルタントによる直接営業を組み合わせることで、効率的な案件探索を実現している。同サイトは同社の競争優位の源泉の一つである。

インターネットマッチングサイト「M&A市場SMART」の活用

同社は1999年に業界に先駆けてインターネット上のM&Aマッチングサイト「M&A市場SMART」を開設した。このサイトでは、企業名を匿名にしたまま案件を掲載し、地域や業種を越えた買収候補先を募集する。匿名性を確保することで、譲渡企業が情報漏洩を心配せずに利用できる。オンラインツールと全国のコンサルタントによる直接営業を組み合わせることで、効率的な案件探索を実現している。同サイトは同社の競争優位の源泉の一つである。

全国9拠点でカバーする地域密着体制

本社(東京)のほか、札幌、仙台、名古屋、京都、大阪、高松、広島、福岡の8つの営業所を設置し、全国のM&Aニーズに対応する。2012年に大阪オフィスを皮切りに、同年中に札幌、仙台、福岡、高松を開設。その後、名古屋(2013年)、広島(2021年)、京都(2024年)と拡大し、地方の中小企業へのアクセスを強化した。各拠点は地域の金融機関や会計事務所との業務提携を通じて案件を紹介されることも多く、地域密着型のソーシングが可能となっている。

高収益体質と成長軌道

ストライクグループは高い収益性を特徴とする。2024年9月期の営業利益率は37.6%と、サービス業としては異例の水準である。売上高は過去10年間で約45倍に成長し、2025年9月期には203億円を見込む。成長の要因は、M&A市場の拡大と同社のマッチング効率の高さにある。一方、人件費や広告宣伝費の増加により、2024年9月期の営業利益は前年比6.5%減となった。同社は中長期の持続的成長を目指し、新卒採用へのシフトや教育研修の強化に取り組んでいる。

業界の中での役割はM&A仲介サービスにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
203億円
営業利益
63億円
営業利益率
31.0%
純利益
47億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01中堅・中小企業(全業種)主力

事業承継・成長戦略・イノベーション型M&Aの仲介を提供。譲渡企業と買収企業のマッチング、交渉支援、クロージングまで一貫サポート。インターネット上のマッチングサイト「M&A市場SMART」も活用。

主な製品・サービス3
M&A仲介サービス
譲渡希望企業と買収希望企業の仲介。ソーシング、マッチング、エグゼキューション(基本合意・デューデリ・契約締結)までを支援。
M&A市場SMART
インターネット上で案件を掲載し、買収候補先を募るマッチングサイト。匿名性を確保し、地域・業種を越えた探索が可能。
ファイナンシャル・アドバイザリー業務
M&Aに関する財務アドバイス、企業評価、デューデリジェンス等の周辺業務。

製品と技術

M&A仲介サービス:一貫サポートと3つの類型

同社の主力サービスはM&A仲介であり、譲渡希望企業と買収希望企業のマッチングから成約までを一貫して支援する。ソーシングでは直接営業と業務提携先からの紹介、マッチングでは社内データベースと「M&A市場SMART」を活用する。エグゼキューションでは基本合意、デューデリジェンス、契約締結、クロージングまでをサポートする。取扱案件は事業承継型、成長戦略型、イノベーション型の3つに大別され、それぞれのニーズに応じたスキームを提案する。

M&A市場SMART:匿名マッチングの仕組み

「M&A市場SMART」は同社が1999年に開設したインターネット上のM&Aマッチングサイトである。譲渡企業は企業名を伏せた状態で案件情報を掲載し、買収希望企業は匿名で問い合わせることができる。地域や業種の制限なく広く買収候補先を募れる点が特徴で、一般的に買収ニーズが少ない事業でも成約の可能性を高める。同サイトは現在も運用され、同社の案件探索における重要なチャネルとなっている。

周辺サービスと戦略コンサルティング

M&A仲介に加えて、ファイナンシャル・アドバイザリー業務、デューデリジェンス、企業評価、企業再生支援など周辺サービスも提供する。また、M&A支援で培ったノウハウを活かした戦略コンサルティング業務も展開。買収検討企業に対して、M&Aの成長余地の見極めから対象企業の探索まで伴走する。2020年にはプレマーケティングサービスを開始し、より早期の段階から顧客企業のM&A準備を支援する体制を整えている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

サービス業で高収益、買収型成長で独自ポジション

当社はM&A仲介を主力とし、売上高を2023年9月期の138億円から2025年9月期には203億円へと急拡大。営業利益率も約31〜37%と非常に高く、サービス業の中でも突出した収益性を実現している。同業他社と比べ、ジンジブやイシンは人材派遣や紹介事業で規模を競う一方、当社はM&Aという特化分野で高付加価値サービスを提供し、独自のポジションを築いている。しかし、売上高の拡大は買収に依存する面が強く、のれん償却や統合リスクが課題となる。また、営業利益率は低下傾向にあり、成長の質が問われている。

強み

  • 営業利益率37%超は業界でトップクラス、利益創出力が高い
  • 売上高は2年間で約47%増と高い成長を実現
  • M&A仲介というニッチ分野で専門知識を活かし差別化
  • 買収による規模拡大で、営業基盤を強化している

課題

  • 成長の原動力がM&A頼みで、統合リスクが常につきまとう
  • 営業利益率は37.6%→31.0%と低下しており、費用管理が課題
  • M&A需要は景気の影響を受けやすく、不況時の落ち込み懸念

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

証券・カード・リースの時価総額近傍。太字がストライクグループ

時価総額で並べると、掲載8社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18706極東証券624億円12.7倍
27322三十三フィナンシャルグループ559億円18.0倍
38614東洋証券532億円12.4倍
47383ネットプロテクションズホールディングス397億円22.9倍
58219青山商事388億円16.1倍
66196ストライクグループ264億円16.4倍
77347マーキュリアホールディングス171億円65.2倍
83963シンクロ・フード101億円36.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(証券・カード・リース)に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

1997年、会計事務所として創業

1997年7月、東京都足立区においてM&A仲介業務を目的として株式会社天会計社を設立。1998年10月に商号を株式会社ストライクに変更し、M&A仲介に特化した事業を開始した。創業は公認会計士・税理士が中心であり、財務・税務の専門知識を活かした仲介サービスを提供する方針だった。

1999年、国内初のM&Aマッチングサイト開設

1999年1月、国内のM&A業界で初めてインターネット上のマッチングサイト「M&A市場SMART(Strike M&A Rapid Trading system)」を開設。従来の対面営業に加えて、オンラインで匿名の案件情報を公開することで、より広範囲な買収候補先の探索を可能にした。このシステムは同社の成長の基盤となった。

2001〜2009年、本社移転と事業基盤の確立

2001年5月に本社を渋谷区へ、2002年8月に千代田区三番町へ、2009年6月には千代田区六番町へと移転。本社機能を都心に集約し、首都圏での営業基盤を固めた。この時期は着実に成約件数を伸ばし、2012年8月期の売上高は4億円に達した。

2012年、地方拠点の一斉開設

2012年は地方展開の転機となった。1月に大阪オフィス、3月に札幌・仙台、5月に福岡、7月に高松と相次いで開設。さらに2013年1月に名古屋オフィスを加え、全国主要都市に拠点を配置した。これにより、地元の中小企業への直接アプローチが可能となり、案件数が急増した。

2016年、マザーズ上場から東証一部へ

2016年6月に東京証券取引所マザーズに上場。同年8月に本社を千代田区大手町に移転し、現在の所在地となる。上場から1年後の2017年6月には市場第一部に市場変更。資本市場での評価を背景に、採用と拠点拡大を加速した。

2020年代、新サービスとオフィス拡充

2020年4月にプレマーケティングサービスの提供を開始。2021年11月には広島オフィスを新設し、2022年4月には東京証券取引所の市場再編によりプライム市場へ移行した。2024年6月には京都イノベーションオフィスを開設し、スタートアップ支援に特化した拠点を設けた。

2023年、日本企業投資基盤の設立

2023年3月、日本企業投資基盤株式会社を設立。これはM&A仲介だけでなく、企業への投資を通じた支援を目的とする子会社である。同社の事業領域を拡大し、M&Aのエコシステムを強化する狙いがある。

年表28件を開く

1990年代

  • 1997年7月創業東京都足立区において、M&A仲介業務を事業目的として設立(当時の商号は株式会社天会計社)
  • 1998年10月商号変更社名を株式会社ストライクに変更
  • 1999年1月国内初、インターネット上でのM&Aマッチングサイト「M&A市場SMART(Strike M&A Rapid Trading system)」を開設

2000年代

  • 2001年5月本社を東京都渋谷区に移転
  • 2002年8月本社を東京都千代田区三番町に移転
  • 2009年6月本社を東京都千代田区六番町に移転

2010年代

  • 2012年1月大阪オフィスを新設
  • 2012年3月札幌オフィス、仙台オフィスを新設
  • 2012年5月福岡オフィスを新設
  • 2012年7月高松オフィスを新設
  • 2013年1月名古屋オフィスを新設
  • 2015年7月M&A専門の情報サイト「M&A Online」を公開
  • 2016年5月高松オフィスを香川県高松市紺屋町に移転
  • 2016年6月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2016年8月本社を東京都千代田区大手町に移転
  • 2017年6月東京証券取引所市場第一部に市場変更
  • 2018年1月名古屋オフィスを愛知県名古屋市中村区名駅に移転

2020年代

  • 2020年4月プレマーケティングサービスの提供開始
  • 2020年5月札幌オフィスを北海道札幌市中央区北三条西に移転
  • 2021年5月本社を東京都千代田区大手町内に移転
  • 2021年11月広島オフィスを新設
  • 2021年11月福岡オフィスを福岡県福岡市博多区博多駅中央街に移転
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2023年3月創業日本企業投資基盤株式会社を設立
  • 2023年11月大阪オフィスを大阪府大阪市北区梅田に移転
  • 2024年5月仙台オフィスを宮城県仙台市青葉区中央内に移転
  • 2024年6月京都イノベーションオフィスを新設
  • 2024年12月高松オフィスを香川県高松市サンポートに移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 成約組数2027年9月期まで329組
  • 成約組数2028年9月期まで370組
  • 成約組数2029年9月期まで411組
  • 売上高2027年9月期まで24,346百万円
  • 売上高2028年9月期まで27,195百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    サービス品質の向上

    ガイドラインや業界自主規制を高いレベルで遵守し、不適切な取引を防止する社内体制を整備。顧客満足度調査を実施し、業務改善やサービス向上にフィードバックする。

  2. 02

    人材の確保・育成と働きやすい環境づくり

    新卒採用中心にシフトし安定的な採用を確保。社内研修の充実やチーム制による経験向上、成果主義の給与・人事制度で定着率向上を図る。

  3. 03

    多様なM&Aニーズへの対応

    事業承継型に加え、成長型M&A、クロスボーダーM&A、スタートアップ・医療機関・プロスポーツチームのM&Aなど領域を拡大し、支援件数を増やす。

  4. 04

    事業領域の拡大と持株会社体制移行

    M&A仲介に加え、ファイナンシャル・アドバイザリー業務等を拡充。2026年9月期中に持株会社体制へ移行し、各事業を機動的に運営する。

  5. 05

    ガバナンス体制の強化とサステナビリティ推進

    経営企画部・IR室を新設し管理体制強化。サステナビリティ推進委員会で重要課題を特定し、TCFD・TNFD提言に基づく情報開示を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で452人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,521万円で、9期前と比べて+13.2%平均年齢は33.2歳、平均勤続年数は2.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年8月34
2017年8月49
2018年8月75
2019年8月1,34434.82.3119
2020年8月1,35735.52.6140
2021年9月1,43335.32.5191
2022年9月1,43835.82.7220
2023年9月1,51534.92.5278
2024年9月1,60933.82.43681,848
2025年9月1,52133.22.54521,394

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率12.1%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)34.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都千代田区777百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は203億円営業利益63億円前期と比べると増収減益で、売上が+12.2%、利益が-7.4%。

売上高
+12.2%
203億円
営業利益
-7.4%
63億円
純利益
-6.0%
47億円
営業利益率
31.0%
前期比 -6.5%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高225億円203億円
営業利益73億円63億円
純利益50億円47億円
1株あたり配当¥65¥65

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は63億円、営業利益は24億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+110.0%、営業利益は+166.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q411434.110
2023年3Q30930.06
2023年4Q4719
2024年1Q371335.19
2024年2Q552443.615
2024年4Q893134.826
2025年2Q902426.717
2025年4Q1133934.530
2026年2Q972727.819
2026年3Q632438.115

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年8月期からの14期で、売上は4億円から203億円へ50.8倍に増えた。直近期の営業利益率は31.0%。売上は11期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年8月411
2013年8月832
2014年8月611
2015年8月1453
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2016年8月2085
2017年8月31118
2018年8月37149
2019年8月511913
2020年8月693022
2021年9月903524
2022年9月1074230
日本企業投資基盤株式会社を設立
2023年9月1385239
2024年9月181686837.650
2025年9月203636331.047

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高203億円のうち、営業利益として残るのは63億円31.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は47億円、売上の23.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金41.4%84億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金27.6%56億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益31.0%63億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
58.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+23.5pt
31.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+18.1pt
23.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+11.8pt
23.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
18.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
93.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2025年9月期は営業CFが38億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは35億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は201億円で、売上の11.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2014年8月−10−1−16
2015年8月702715
2016年8月4−16324
2017年8月11071142
2018年8月10−1−2949
2019年8月14−2−71254
2020年8月29−1−32879
2021年9月15−4−41186
2022年9月17−9−8885
2023年9月68−6−662141
2024年9月63−10−1053184
2025年9月38−3−1735201

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は248億円。このうち返さなくてよい自己資本が215億円で、自己資本比率は86.7%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年8月65177.9
2013年8月97273.2
2014年8月87188.4
2015年8月1712569.4
2016年8月2723483.0
2017年8月4537883.1
2018年8月5445983.2
2019年8月64521280.3
2020年8月90711978.3
2021年9月110911982.8
2022年9月1281121687.8
2023年9月1831453879.3
2024年9月2271854281.4
2025年9月2482153386.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳単体ベース
現金及び預金
201億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
198億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
33億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率534社中15位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中182位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
23.6%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
31.0%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
86.7%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
12.2%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.7%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,376で、1年前と比べて-0.9%過去52週の値幅のなかでは54%の位置にある。

¥1,376-3.5%1ヶ月+3.5%1年-0.9%時価総額264億円
過去52週の値幅
安値¥1,166高値¥1,553.333

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.4倍
PER (会社予想)15.8倍
PBR3.70倍
配当利回り4.72%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1359円。25日線(1335.44円)を約+1.8%上回り、75日線(1283.55円)の上で推移。8月17日以降、1340円前後で安定。52週高値1553.33円からは約-12.5%の水準。52週安値1166円からは+16.6%の位置。RSIは57.87と中立。200日線(1339.38円)も上回っており、中期的なトレンドは堅調。出来高は7月31日に127万株と急増したが、その後は20~30万株で推移。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

予想PERは15.6倍と同業界平均の22.99倍を下回り割安感があるが、PBRは3.65倍と高く、ROEは23.6%と高い収益性を反映。配当利回りは4.78%と魅力的だが、配当性向73.2%と高い。業績は増収増益で好調だが、PERとPBRの組み合わせでバランスを欠く。総合的にやや割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.4倍23.4倍
PER (予想)15.8倍
PBR3.70倍3.51倍
ROE23.6%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、中小企業の事業承継ニーズの高まりを追い風に、M&A仲介市場の成長が続くかどうか。強気派は、後継者不足と政府の後押しで市場が拡大し、成約件数が増えるとみる。一方、弱気派は、仲介手数料は成約依存のフロー収入で景気変動の影響を受けやすく、競争激化で手数料率が低下するリスクを指摘する。また、直近の営業利益率低下(2024/9期37.6%→2025/9期見込み31.0%)を、成長鈍化の兆候と捉える見方もある。

プラスに働く材料7
  • 事業承継需要の拡大

    国内中小企業の後継者不足は深刻で、M&A仲介市場は中長期で成長が見込まれる。

  • 高収益体質の維持

    2024/9期の営業利益率は37.6%と高く、規模の経済が働いている。

  • シェア拡大の余地

    業界内での認知度向上で、案件数が増加傾向にある。

  • 予想PER15.6倍とEPS増益期待決算発表後影響

    予想EPSは約87円と実績84円を上回り、PER16.21倍から15.6倍へ改善する増益が期待される

  • 売上高が138億円から203億円に増加通年影響

    2023/9期138億円→2024/9期181億円→2025/9期203億円と3年連続増収

  • 営業利益率31%超の高収益体質継続影響

    2025/9期の営業利益率31.03%、売上高203億円で営業利益63億円と高収益が続く

  • ROE23.6%と配当利回り4.78%継続影響

    ROE23.6%に対し配当利回り4.78%と株主還元が高く、PBR3.65倍を支える

マイナスに働く材料7
  • 成約依存の収益変動

    売上は成約報酬が主体で、景気後退時には案件が減少するリスクがある。

  • 競争激化と手数料低下

    新規参入が相次ぎ、手数料率の引き下げ競争が起こり得る。

  • 利益率の低下懸念

    2025/9期の営業利益率は31.0%と前年から低下する見込み。

  • 営業利益が68億円から63億円に減益通年影響

    2024/9期68億円→2025/9期63億円、5億円の営業減益

  • 純利益が50億円から47億円へ減少通年影響

    2025/9期純利益は47億円と前年から3億円減、増益基調が途切れる

  • 営業利益率が6.5ポイント低下通年影響

    営業利益率は37.57%→31.03%へ悪化、収益性の低下が続く

  • PBR3.65倍とバリュエーション高不定影響

    PBR3.65倍はROE23.6%でも高水準、市場調整時に割高感が出やすい

次の決算で確かめる点
成約件数
売上の直接的なドライバーであり、成長性を測る主要指標。
手数料率
競争環境や案件ミックスを反映し、収益性に影響する。
営業利益率
高収益体質が維持できるかどうかの確認に必要。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり65で、前期から+97.8%いまの株価に対する利回りは4.72%。増配か配当維持が8年続いている。

年間配当
¥65
1株あたり
配当利回り
4.72%
いまの株価に対して
配当性向
73.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
8年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年8月318.4
2018年8月312.418.9
2019年8月561.020.8
2020年8月865.620.8
2021年9月912.525.5
2022年9月1348.125.8
2023年9月1727.525.3
2024年9月3078.435.3
2025年9月6097.873.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥65

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ6,158人。区分でいちばん多いのは個人・その他33.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.8%を占め、残る54.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年8月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他41.942.738.441.431.933.2
事業法人29.329.529.329.429.530.0
外国法人9.511.913.812.819.218.5
金融機関17.514.317.814.516.115.8
証券会社1.71.60.71.83.22.5
外国人個人0.00.10.00.00.00.1
自己株式1.31.21.10.80.80.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社K&Company27.34
02荒井 邦彦12.87
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.28
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.08
05MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)2.11
06鈴木 伸雄2.03
07JP MORGAN CHASE BANK 385632(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.97
08金田 和也1.93
09大同生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.81
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY505044(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.31

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-12
    荒井 邦彦
    新規の大量保有報告
    39.09%
    -1.12pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−98%、1株純資産は14期で−99%。直近期のROEは23.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年8月15,06599,11416.319.9
2013年8月35,457131,57130.735.0
2014年8月54512.019.9
2015年8月217135.217.5
2016年8月3012729.737.919.2
2017年8月4319326.851.018.4
2018年8月4823322.379.318.9
2019年8月7027027.838.620.8
2020年8月11537136.041.520.8
2021年9月12547429.633.625.5
2022年9月15558829.224.825.8
2023年9月20175530.016.625.3
2024年9月25896230.116.835.3
2025年9月2461,11823.618.073.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/9期の役員報酬は総額259百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
荒井邦彦代表取締役 社長552,471,400
鈴木伸雄取締役 副社長77390,000
金田和也常務取締役 執行役員 コンサルティング本部担当45371,000
中村康一取締役 執行役員 管理部担当52193,100
古本裕二取締役70
荒木二郎取締役 常勤監査等委員7629,800
小駒望取締役 監査等委員46
酒巻弘取締役 監査等委員66
加藤知子取締役 監査等委員55

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)422822857
監査等委員426267
取締役(社内)1555

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,864字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は公認会計士及び税理士が経営主体となり、創業よりM&A(企業合併、企業買収、企業間の資本提携等)の仲介を主たる事業としております。 なお、当社はM&A仲介事業の単一セグメントであるため、セグメント情報は記載しておりません。 (M&A仲介業務について) 当社は、「世界を変える仲間をつくる。」をミッションとして事業活動を行っております。このミッションを果たすため、引き続き、M&Aを普及させることが重要であると認識しております。現在、後継者不在などの社会課題を背景に、中堅・中小企業のM&A市場は成長をつづけておりますが、当社では事業承継型M&Aだけでなく、近年注目されている成長戦略型M&Aや、イノベーション型M&Aの普及にも取り組んでおります。 (成長戦略型M&Aについて) 「成長戦略型M&A」とは、企業の積極的な成長や事業拡大を主な目的として行われるM&Aであります。従来のM&Aが、後継者不足の解消や事業承継といった「守り」の側面が強かったのに対し、成長戦略型M&Aは「攻め」の経営戦略として位置づけられます。譲渡企業と買収企業間の人材、技術、特許、販売チャネルなどの経営資源を組み合わせることで、売上増加、コスト削減など単独では得られない相乗効果を生み出すことが期待できます。 また、同業種や関連業種間でのM&Aでは、規模の拡大や市場での優位性を高め、顧客基盤を活用するなど、迅速に新たな分野へ参入することも可能にしております。 (イノベーション型M&Aについて) 「イノベーション型M&A」とは、自社にはない革新的な要素を取り込み、イノベーションを加速させることを目指す戦略的なM&Aであります。 スタートアップが産業創出機能として日本経済に根付くためにはイノベーション型M&AによるEXITマーケットの確立が必要だと当社は考えております。 ニッチだが高い成長性を持つ革新的な技術やビジネスモデルを持つスタートアップやベンチャー企業が買収対象となることが多く、ベンチャー企業の創業者や投資家が、事業の成果を現金化することのできる手段の一つとされています。 当社では、蓄積したスタートアップ業界の情報や買収企業のデータベースを駆使してEXIT先を提案するほか、多様なスタートアップのスキームにも対応しております。 (事業承継型M&Aについて) 当社は引き続き、事業承継型M&Aについても力を入れております。事業承継型M&Aは、社内承継・親族承継とは違う、もうひとつの「成長」の選択肢であります。 当社の事業承継型M&Aコンサルティングは、バトンを渡す側も、受け継ぐ側も、双方が不安なく新しい未来へ進めるようにサポートしております。 (M&A仲介業務以外のサービスについて) 仲介業務だけでなく、専門性を活かして、ファイナンシャル・アドバイザリー業務、デューディリジェンス業務、企業評価業務等も行っております。企業再生支援、親族による事業承継に関わる問題、投資対象となる企業の価値やリスク調査など、正しい経営判断ができるよう、M&Aの周辺業務をサポートしております。 また、M&A支援業務で培ったノウハウをもとに、戦略コンサルティング業務も展開しております。買収を検討している企業様に向けて、M&Aでの成長余地の見極めから、対象企業の探索まで伴走し、M&Aの実現性を高めるお手伝いをしております。 (当社のサポート体制について) 当社は、本社(東京)以外に、営業所を8拠点(札幌、仙台、名古屋、京都、大阪、高松、広島、福岡)で開設し、全国の中堅・中小企業のM&Aを仲介事業の対象としておりますが、事業承継目的、事業成長目的、事業整理目的、事業再生目的等、様々なM&Aニーズに対応するとともに、特定業種に偏ることなく多様な業種・事業体のM&Aに携わっております。また、他社に先駆け、インターネット上でのマッチングサイト(当社におけるマッチングサイトの名称「M&A市場SMART(Strike M&A Rapid Trading system)」)を構築し、それを積極的に活用することで、不特定多数の中から相手先の探索を行い、より希望条件に適う相手先を効率的に探索しております。 当社は、特定の資本グループの傘下には入らず、独立性及び公平性を維持した立場で業務を進めており、譲渡先と買収先の中立的な立場でM&Aの実行をサポートし、友好的なM&Aの創出を図ることで、双方から報酬を受領しております。 (M&A仲介業務フロー) 一般的な案件におけるM&A仲介業務フローは下記のとおりであります。 (1) ソーシング 当社のM&Aコンサルタントによる直接営業、提案型営業や広告宣伝による顧客誘導により、顕在的な譲渡希望ニーズの直接的な開拓・探索を行うとともに、金融機関や会計事務所を中心とした業務提携により案件紹介を受けることで間接的な案件探索を行っております。なお、当社では案件を紹介いただける金融機関や会計事務所と業務提携契約を締結し、契約先を業務提携先と称しております。 探索した結果、譲渡希望者若しくは譲渡検討者に対しては、当社のM&Aコンサルタントが譲渡希望ニーズや抱えている問題の相談を受け、それに対する解決策の提案や解決事例の紹介を行うこと等により、譲渡希望者が安心して当社に企業や事業の譲渡の仲介を依頼できるよう、案件の受託活動を進めております。 譲渡希望先と秘密保持契約を締結し、譲渡対象企業の情報を入手し、事業の把握及び企業の分析を行い、希望条件による譲渡可能性を検討いたします。譲渡可能性があると認められた場合には、当社内での契約審査を実施した後、譲渡希望先と「M&A仲介依頼契約」を締結いたします。 譲渡希望先との「M&A仲介依頼契約」締結後に、本格的な案件化に取り掛かります。譲渡希望先に対して、希望条件に沿った譲渡スキームを提案するとともに、買収候補先への提示条件を整理・検討いただきます。また、買収候補先への提案のため、譲渡対象企業の事業内容、事業特性、財務内容、譲渡条件等を取り纏め、「企業概要書」を作成いたします。 (2) マッチング 譲渡希望先の希望条件、譲渡対象企業の事業特性を踏まえ、買収ニーズに関する社内データベースを活用すること等により買収候補先をリストアップし、譲渡希望先の希望に沿う買収候補先を選定いただきます。選定いただいた買収候補先に対して、まずは企業名を伏せた形で一次提案を行います。 譲渡希望先の意向によって、インターネット上でのマッチングサイト「M&A市場SMART」に、企業名を伏せたまま案件を掲載し、買収に関心のある企業を募っております。「M&A市場SMART」は、譲渡や買収情報をインターネット上に掲載し、相手先企業を探索するサービスであります。「M&A市場SMART」では、地域や業種の枠を越えた買収候補先が現れる可能性があり、また一般的には買収ニーズが少ない事業についても買収候補先を探索できるメリット等もあり、スピーディーに多数の買収候補先を探索できるツールとなっております。なお、インターネット上に案件を掲載する場合であっても、当社のノウハウにより匿名性を確保することで、企業名を知られることなく安心して利用いただけるものとなっております。 買収候補先が詳細な検討を希望される場合、当社は買収候補先と秘密保持契約を締結し、買収候補先に「企業概要書」を提出、二次提案を行います。更に、二次提案を受けて、買収意向の高まった候補先については、当社内での契約審査を経て、当社と買収候補先で「M&A仲介依頼契約」を締結した後に、当社は買収候補先への買収サポートを開始します。その後、当社の支援・調整のもと、実際に譲渡対象企業の事業所や工場を視察いただくとともに、譲渡対象企業のオーナー経営者と面談を実施し、譲渡に係る基本条件等を検討いただきます。 買収候補先が買収意向を決断した場合、買収条件等を記載した「買収意向表明書」を当社の支援のもと作成いただき、買収候補先から譲渡希望先に提示いただきます。譲渡希望先は、買収候補先からの「買収意向表明書」を検討し、買収候補先を1社に絞り込みます。 (3) エグゼキューション 基本的な譲渡条件がまとまった時点で、通常、当社の支援のもと、譲渡希望先と買収候補先との間で「基本合意契約」を締結いただきます。基本合意が締結された段階で、当社は、譲渡希望先と買収候補先の双方から「M&A仲介依頼契約」に従い、基本合意報酬を受領し、クロージングに向けての支援業務を本格的に開始することになります。 その後、買収候補先が譲渡対象企業に対してデューディリジェンスを実施し、対象企業のビジネスリスク、法務リスク、財務リスク等を調査し、その調査結果を踏まえて、譲渡希望先と買収候補先で最終的な条件交渉を行いますが、当社では買収候補先がスムーズなデューディリジェンスを実施できるよう環境を整備するとともに、最終的な条件交渉を支援いたします。 最終的な譲渡条件が決定した段階で、当社が段取りを行い譲渡希望先と買収候補先で「譲渡契約」を締結し、譲渡対象物の引渡しと譲渡代金の決済が行われることでM&Aに係る一連の取引が完了します。これらの業務の完了に伴い、譲渡先と買収先の双方より成約報酬を受領いたします。
経営方針・対処すべき課題4,163字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当事業年度末日現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、「世界を変える仲間をつくる。」をミッションとし、個の力では達成できないことでも仲間を増やし協力し合うことで実現できるという考えに基づき、複数の会社が力を合わせて成長・発展するための仲間づくりこそがM&Aの本質にあると捉え、その仲間づくりを支援することで、顧客の成長・発展に貢献していくことを目指しております。当社の主力業務であるM&A仲介は、売却したい方と買収したい方の結びつけを支援するものであり、まずはM&A当事者の期待に応えることを主目的としております。しかしながら、M&Aはその事業や会社にかかわる多くのステークホルダーへも影響を及ぼすものであります。当事者に加えステークホルダーの多くがM&Aをして良かったと感じ、更に協力することで、次の成長・発展を目指していく、このような案件を多く創出していくことを経営方針としております。 (2) 経営環境 中堅・中小企業を譲渡対象とするM&A市場環境は、オーナー社長の高齢化や後継者不在の企業数の増加を背景に、中長期的に増加傾向にあります。政府も、後継者不在企業の廃業による希少な経営資源の散逸を回避するための事業承継型M&A、人手不足が深刻化する環境下での中小企業の成長・生産性向上実現のための成長・生産性向上型M&Aなどを支援し、中小企業の育成・存続に向けた各種の施策に取り組んでいる結果、中小企業のM&Aも社会的に普及しております。ところが、日本における社長の高齢化や中小企業における人手不足も改善しておらず、市場承継のためのM&A活用ニーズや、成長のためM&A活用したいニーズ、M&Aの普及に伴い増えているものと推測しております。 一方、昨今、M&A仲介業者が関与した案件で、不適切なM&A取引が実際に起きていることを問題視する報道があり、M&A仲介業者に対して厳しい目が向けられるようになりました。このような問題を受けて、2024年8月に中小企業庁より「中小M&Aガイドライン」(以下、「ガイドライン」)の第3版が改訂・公表され、また、業界団体による自主規制や業界健全化に向けた取組みも行われ、不適切なM&A取引の抑制に向けた規制が強化され、これまで以上にM&A支援サービスの質の確保が求められている環境となっています。 (3) 対処すべき課題 当社が事業を推進するにあたり、特に対処すべき課題は次のとおりであります。 ① サービス品質の向上 M&Aを普及していくためには、顧客が安心してM&Aできる環境を整備することが重要となります。昨今、不適切なM&A取引が実際に起きていることが社会問題視されており、M&Aを行うことに不安を感じている方も増えている傾向にあると推察しております。このため、当社の顧客が安心してM&Aできる体制、業務運営を整備することが課題であると認識しております。当社ではガイドラインや業界団体による自主規制を高いレベルで遵守し、不適切なM&A取引を起こさないよう、社内体制の整備、業務の見直しを継続的に進めていく方針としています。 また、顧客の更なる期待に応えるべく、顧客に対するサービス品質の向上、サービス範囲の拡大も図っていく方針としております。とりわけ、サービス品質について、適切な資料やデータに基づき、適切にアドバイスを行うことが、顧客が安心してM&Aできる環境整備において重要となりますので、従業員の知識やスキルの向上に向けて教育・研修を充実させていく必要があります。さらに、顧客に対して満足度調査を実施し、その意見を業務改善やサービス向上にフィードバックする取組みを進めることで、当社独自のサービス品質の向上に努めてまいります。 ② 人材の確保・育成・働きやすい環境づくり 顧客のM&Aを支援し、M&A仲介事業を持続的に成長させるために重要となるのが、コンサルタントの増員となります。コンサルタントについては、これまでは中途採用を中心とした採用を行ってまいりました。中途採用の場合、採用市場全体の動向や同業との採用競争などにより、安定的な採用が難しい面があります。さらに、今後は、労働人口の減少の問題もあり、採用が徐々に困難となる可能性があります。一方、M&A仲介にあたっては、M&Aにかかる経済・法律知識や顧客の業界動向・業界規制、ガイドライン・業界自主規制など、様々な知識・スキルが必要となりますが、従前に比べ、コンサルタントが活躍するために習得しなければならない知識・スキルの量も増え、育成する時間もかかるようになってきております。 このような状況で、安定的な採用、十分な教育体制を確保し、事業を持続的に成長させていくために、新卒採用を中心とした採用に徐々にシフトしていく方針としています。新卒採用の場合、一般的には中途採用に比べ収益貢献するようになるまでの期間が長くなる傾向にあるため、一時的に労働生産性が下がる局面も想定されますが、中長期での持続的な成長を優先させる方針としております。 また、従業員の育成のため、専門的知識や専門的スキルの向上のための社内研修の充実、M&A情報の共有等の施策に取り組んでまいります。加えて、チーム制を導入しており、チームとして多様な案件に対応することを通じて、個人の経験を高める施策を推進し、早期に収益貢献できるよう育成に努めてまいります。優秀なM&Aコンサルタントの定着率を向上させるため、成果主義に基づく給与制度や人事考課制度を採用しておりますが、社会環境や組織構造の変化に対応して随時見直しを行うとともに、従業員が積極的に仕事に取り組める環境を整備してまいります。 ③ 多様なM&Aニーズへの対応 これまでの市場環境としては、オーナー社長の高齢化や後継者不在の企業数の増加を背景に、日本国内の中堅・中小企業のM&Aは拡大傾向にあります。後継者不在のM&Aが無くなることはありませんが、どこかでピークアウトを迎える可能性があります。一方、将来的な労働人口の減少やテクノロジーの進展などを踏まえると、今後は、存続していくための更なる成長のためのM&A、海外企業とのM&A、大企業とスタートアップ企業のイノベーション型M&Aが増えていくことが予想されます。経済環境に応じて、M&Aの目的やニーズも変化することになりますが、当社としては、様々なニーズに応えられるよう支援するM&A仲介領域の拡大を進めてまいります。スタートアップ企業の成長を支援するM&A、医療機関存続を目的としたM&A、地域活性化を目的としたプロスポーツチームM&A、国内企業・海外企業とのクロスボーダーのM&Aなどについてはすでに取組んでおりますが、当該M&Aの支援件数も増やしていくとともに、それ以外でも当社が強みを持てるM&A領域を開拓していく方針としています。 ④ 事業領域の拡大 現状の当社事業については、一部においてファイナンシャル・アドバイザリー業務、企業価値評価業務、M&Aにかかるコンサルティング業務などを行っていますが、M&A仲介業務が全体のほとんどを占めている状況であります。 今後、M&A仲介サービスを更に充実させていくためには、仲介業務だけでなく、それに付随する業務も開始又は拡充する必要があると考えております。また、大企業に対してもM&A支援を行っていくために、M&A仲介ではなく、譲渡希望先又は買収希望先の片側のみにサービス提供するファイナンシャル・アドバイザリー業務を拡充することも重要であると考えています。 このような方針のもと、既存のM&A仲介業務と事業を整理・区分し、それぞれの事業を機動的に進めていくため、2026年9月期中に持株会社体制へ移行する方針としております。既存のM&A仲介業務については子会社で運営していき、新たな業務についても子会社を設立し、進めていく予定としております。 ⑤ ガバナンス体制の強化・サステナビリティへの取組みの充実 当事業年度においては、新たに経営企画部及びIR室を新設し、管理体制の強化やステークホルダーとの関係強化を進めております。 また、サステナビリティ推進委員会を中心に、重要課題(マテリアリティ)の特定や、重要課題を達成するための指標及び具体的な目標に対しての実績を測定、分析し、サステナビリティへの取組みを推進していくとともに、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に基づく情報開示に加え、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)提言に沿った自然関連の課題への対応に新たに取り組んでおります。 持株会社体制へ移行した後につきましても、引き続き、ガバナンス体制の強化、サステナビリティへの取組みの充実を推進してまいります。 (4) 経営目標 経営方針、経営環境、及び対処すべき課題を踏まえて、今後3年間において、下記のとおり成約組数及び売上高を増加させていくことを当面の目標としております。 また、当社の業務の特殊性から、人員増加がすぐに売上に繋がらない特徴があり、「人の増加」→「案件の増加」→「成約数の増加(=売上の増加)」といった影響がある一定の期間を経過して発生することになります。このため、成約組数達成のための先行指標となる新規受託件数、新規受託件数の先行指標となるコンサルタント増員数も下記のとおりの目標としております。これらの数値目標は、毎期、その期の活動状況を踏まえ、見直す方針としております。 2025年9月期(実績)   2026年9月期(目標)   2027年9月期(目標)   2028年9月期(目標) 成約組数(組)   275   329   370   411 売上高(百万円)   20,314   24,346   27,195   30,003 新規受託(件)   1,181   1,270   1,445   1,639 M&Aコンサルタント数(人)   452   509   574   645
事業等のリスク4,743字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社の事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を以下に記載しております。併せて、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項についても、投資者の判断にとって重要であると当社が考える事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。なお、本項の記載内容は当社株式の投資に関する全てのリスクを網羅しているものではありません。 当社は、これらのリスクの発生可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容もあわせて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 本項記載の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 事業環境に関連するリスクについて ① M&A市場の低迷 中堅・中小企業のM&A市場は、1990年代以降、オーナー経営者の高齢化に伴う後継者問題等を背景に拡大傾向にあります。また、今後も、企業の成長、生産性向上、オープンイノベーションなどの目的のためのM&A活用により、市場は更に拡大する可能性があるものと予測しており、当社でも様々なM&Aニーズに対応できるよう体制を整備しております。しかしながら、経済環境や金融市場の動向等によりM&A買収ニーズが減少に転ずること等を要因として、市場が縮小した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、過去にも、リーマンショックや東日本大震災を契機として、M&A買収ニーズの減少によりM&A市場が一時的に縮小した経緯もあり、類似した経済情勢の変化や自然災害の影響を受けて市場が低迷する可能性もあります。 当面のところ当該リスクが顕在化する可能性は低いものと判断しておりますが、経済情勢の変化や自然災害はいつ発生してもおかしくないものとなります。また、日本国内における経済情勢悪化の度合いが大きいほど、発生した自然災害のエリアや災害規模が大きいほど、当社の経営成績及び財政状態に与える影響は大きくなります。 ② M&Aに関する法的規制 現状、M&A仲介業務を直接的に規制する法令はなく、許認可制度や資格制限もありません。しかしながら、今後、法令の制定により、M&A仲介業務に対する何らかの法的な規制を受けることに至った場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、M&A取引又はM&A制度に係る金融商品取引法、会社法、税法等の法改正が行われることで、社会におけるM&Aニーズも変化する可能性があり、その結果として、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 現在のところ、影響の大きな具体的な法規制は予定されていませんので、リスクが顕在化する可能性及びその影響は低いと判断しております。 ③ 中小M&Aガイドライン 中小企業庁が、中小企業が安心してM&Aに取り組める基盤を構築するためにM&A支援機関登録制度を設置しております。これは、中小企業庁が制定した中小M&Aガイドライン及び所定の誓約事項を遵守し、登録されたM&A支援機関を一定の補助金対象とする制度であります。一方、中小M&Aガイドライン違反等があった場合には、その登録が取り消されることとなっております。 もし、当社が当該ガイドラインの違反行為をし、当該登録が取り消された場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。現状のところ、ガイドラインの改訂の都度、複数部門で協議し適切な対応を図るなど適切に対応しておりますので、発生の可能性は低いと判断しておりますが、そのような登録が取り消されるような事態になった場合には相当の影響があるものと予想しております。 また、ガイドライン等が強化された場合については、業務負担が増えることで当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、現状では業務負担が大きく増加するような改訂は認識しておりません。 ④ 同業者との競合 M&A仲介事業は許認可制度や資格制限もないことに加え、事業の開始にあたり大規模な設備投資も不要であることから、相対的に参入障壁が低い事業であると判断しております。このため、大手事業者から個人事業者まで多数の事業者がM&A仲介事業を展開しており、今後も同業者間での競争が激しくなることが推測されます。一方、中小M&Aガイドラインの策定や改訂などを通じて、M&A仲介業者の業務レベルの向上も求められている状況であり、単純な顧客獲得競争から業務品質を中心とした競争へと競争環境が変化してきているものと判断しております。 当社では、M&A仲介業務の差別化や顧客からの信頼を向上させるため、会議、研修、社内システムにより、これまでの経験により蓄積されたノウハウの社内共有、外部専門家による講習、従業員に対する専門的知識の教育を行うとともに、公認会計士・税理士等の有資格者やM&A実務経験者の積極的な採用をするなどの施策を講じてサービス品質の向上に向けた対応を図っておりますが、競合他社との競争が激化した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業内容に関連するリスクについて ① 業績の変動について M&A仲介事業は、受託する案件の規模により、成約報酬も異なっております。当社では、受託案件数を増やすことにより、業績が大きく変動しないよう取り組んでおりますが、案件成約数の一時的な変動や成約案件規模の大小により、四半期又は事業年度ごとの一定期間で区切ってみた場合に、期間ごとの業績が大きく変動する可能性があります。 M&A仲介事業は、譲渡先と買収先の意向に従い、受託から成約までの一連の業務を進めています。当社は両者のマッチングが円滑に進み、早期に成約に至るよう取り組んでおりますが、両者での条件交渉が難航することや、当事者の意思決定が遅延すること等を要因として、予定どおりに案件が進まない場合も想定されます。また、予定どおり業務が進んだものの、最終的には当事者の希望により譲渡日が決定されるため、当初の想定とは異なる時期にM&A実行される場合もあります。これらにより、期間ごとの業績が当初計画と比べ大きく変動する可能性もあります。 近年、規模が非常に大きな案件も増えてきており、当該大型案件の成約によって期間ごとの売上が変動する可能性が高くなっています。また、大型案件の増加に伴い、期間ごとの業績が計画と大きく乖離する状況も発生しております。 個々の案件状況次第にはなりますが、業績の変動や、業績予定と実績の乖離については、今後も発生する可能性があると認識しています。その影響額の程度については、対象案件の数、大型案件の多少によって左右されることになります。 ② 人材の獲得、育成、維持 当社の事業は、コンサルタントによる人的サービスを中心としているため、当社が事業を拡大していくには、優秀なM&Aコンサルタントの獲得、育成、維持が重要な課題であると認識し、これに取り組んでおります。しかしながら、人材を適時に確保できない場合、人材が大量に社外流出してしまった場合、あるいは人材育成が計画どおりに進展しない場合には、当社の経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。更に、個々のコンサルタントの不適切な業務により、当社の対外的な信用力が低下し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性もあると認識しています。 当社では個人の能力を高めるための研修についてこれまでも拡充してきており、業務についてはチームを中心とした組織で行う体制とすることで、個人が成長し、成果を創出しやすい環境整備をしてまいりました。また、チーム制によるメンバーの相互牽制により、不正が起きにくい体制にもなっております。こちらを強みとして、人材を適切に獲得し、維持でき、不適切な業務ができにくい体制になっていますので、当該リスクの発生する可能性は低いと判断しております。 ③ 単一事業及び事業領域の拡大 当社は、M&A仲介事業を中心として安定的に成長してまいりましたが、単一事業セグメントであるため、M&A仲介事業に対する何らかの影響があった場合に、当社の経営成績及び財政状態に及ぼす影響が相対的に高いと考えております。現在のところ、単一セグメントであることに起因する顕在化の可能性の高いリスク要因は認識していませんが、将来的なリスク要因となりえるため、M&A仲介事業を中心としながら、事業領域を拡大することでその可能性を低減できるよう対応していく方針としています。 その事業領域の拡大の過程で、新たな事業投資に対して、収益化が想定どおり進展しない場合には、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があると考えております。現在のところ、新事業への投資額は多額ではないため、そのような事象が発生しても影響は軽微であると判断しております。 ④ 情報セキュリティの管理 当社は、顧客から情報を入手するに際して、秘密保持契約等を締結し、顧客に対して守秘義務を負っております。当社で、情報セキュリティマネジメントシステム(ISМS)の国際規格である「JISQ 27001:2023(ISО/IEC27001:2022)」の認証を2024年3月に取得しており、顧客から入手した情報が漏洩しないよう、社内規程を整備し、情報の保管管理を徹底するとともに、役職員に対しても守秘義務に関する教育を行う等の施策を講じております。しかしながら、不測の事態等により、守秘義務の対象となる情報が漏洩した場合、損害賠償請求等の金銭補償や信用力の低下等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、現在のところ、当該リスクが発生する可能性のある要因は認識しておりません。 ⑤ 個人情報管理 当社は、メールマガジンの登録及びセミナーの受講等において、個人情報を取得する場合があります。当社では「個人情報の保護に関する法律」に従い、社内規程を整備し、個人情報の厳正な管理を行っております。このような対策にも関わらず、個人情報の漏洩や不正使用等の事態が生じた場合、損害賠償請求等の金銭補償や信用力の低下等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、現在のところ、当該リスクが発生する可能性のある要因は認識しておりません。 (3) その他のリスクについて ① 大株主及び当社代表取締役について 当社代表取締役 荒井邦彦は、当社の創業者及び経営の最高責任者であり、荒井邦彦の資産管理会社である株式会社K&Companyとあわせて、当事業年度末現在、当社株式の40.2%を所有する大株主であるとともに、経営においても重要な役割を担っております。当社では、過度な依存を回避すべく、会議体での重要な意思決定の徹底、組織としての管理体制の強化、マネジメント層の採用・育成を図っておりますが、現時点において当該役員に対する依存度は高い状況にあるといえます。そのため、何らかの理由により同氏が当社の経営を行うことが困難な状態となり、また、後任となる経営層の採用・育成が進展していなかった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 継続的にマネジメント層の充実を図り、中長期的な観点で当該リスクへの対応を図っております。
経営成績の分析 (MD&A)5,669字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 1)財政状態 (資産の部) 当事業年度末の流動資産は、前事業年度末に比べ1,922百万円増加し、21,150百万円となりました。これは主として現金及び預金が1,790百万円増加したほか、売掛金が53百万円、前払費用が48百万円それぞれ増加したことによるものであります。 当事業年度末の固定資産は、前事業年度末に比べ150百万円増加し、3,612百万円となりました。これは主として高松オフィスの増床移転や広島オフィス及び札幌オフィスの増床等に伴い建物が67百万円増加したほか、投資有価証券が18百万円増加したことによるものであります。 (負債の部) 当事業年度末の流動負債は、前事業年度末に比べ887百万円減少し、3,036百万円となりました。これは主として未払法人税等が340百万円が減少したほか、未払金が240百万円、買掛金が83百万円それぞれ減少したことによるものであります。 当事業年度末の固定負債は、前事業年度末に比べ44百万円減少し、252百万円となりました。 (純資産の部) 当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べ3,004百万円増加し、21,474百万円となりました。これは、主として、利益剰余金が配当により1,747百万円減少したものの、当期純利益により4,719百万円増加したことによるものであります。 2)経営成績 当事業年度においては、275組の案件が成約(前事業年度252組)し、大型案件の影響を受けて案件単価が上昇したことにより、売上高は20,314百万円(前期比12.0%増)となりました。売上原価は、売上増加に伴うインセンティブ給与の増加やM&Aコンサルタントの増員に伴う人件費の増加等により、8,395百万円(前期比28.6%増)、販売費及び一般管理費は、営業関連の広告宣伝費等の増加、積極的な採用活動による採用に係る手数料の増加、M&Aコンサルタントの育成やコンプライアンス強化のための研修費の増加等により、5,586百万円(前期比15.5%増)となった結果、営業利益は6,332百万円(前期比6.5%減)となりました。これらの結果を受け経常利益は、6,341百万円(前期比6.4%減)となり、特別利益として投資有価証券売却益を89百万円、特別損失として投資有価証券評価損を62百万円計上した結果、当期純利益は4,719百万円(前期比4.7%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、20,149百万円と前事業年度末と比べ1,790百万円の増加となりました。主な増減要因は、下記のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は3,847百万円(前事業年度は6,280百万円の収入)となりました。これは主に、法人税等の支払額が1,990百万円、未払金の増減額が243百万円減少、未払又は未収消費税等の増減額が237百万円減少した一方で、税引前当期純利益を6,368百万円計上したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は314百万円(前事業年度は1,045百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が246百万円、敷金及び保証金の差入による支出が102百万円あったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は1,742百万円(前事業年度は979百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額が1,742百万円あったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 該当事項はありません。 b.受注実績 該当事項はありません。 c.販売実績 当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。 事業の名称   販売高(千円)   前年同期比(%) M&A仲介事業   20,314,153   +12.0 合計   20,314,153   +12.0 (注) 1.当社は、M&A仲介事業の単一セグメントであるため、セグメントに関わる記載は省略しております。 2.前事業年度及び当事業年度の主な相手先別の販売実績は、総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がいないため、記載を省略しております。 3.前事業年度及び当事業年度におけるM&A成約組数の実績は次のとおりであります。 分類の名称   前事業年度(自 2023年10月1日 至 2024年9月30日)   当事業年度(自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) M&A成約組数   252   275 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、将来生じる実際の結果とは異なる可能性がありますので、ご留意ください。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。 また、財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。 ② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 (資産の部) 当事業年度末の流動資産は、前事業年度末に比べ1,922百万円増加し、21,150百万円となりました。主な変動科目は下記のとおりであります。 ・配当金の支払いがあったものの、期中に発生した売掛金の回収等により現金及び預金が1,790百万円増加しました。 ・事業年度末直前に多数の案件成約により、売掛金が53百万円増加しました。 ・企業情報取得費用の先行支払い等により、前払費用が48百万円増加しました。 当事業年度末の固定資産は、前事業年度末に比べ150百万円増加し、3,612百万円となりました。主な変動科目は下記のとおりであります。 ・地方オフィスの移転等による設備投資により、有形固定資産が67百万円増加しました。 ・純投資目的とする新規投資等により、投資有価証券が18百万円増加しました。 (負債の部) 当事業年度末の流動負債は、前事業年度末に比べ887百万円減少し、3,036百万円となりました。主な変動科目は下記のとおりであります。 ・課税所得の減少に伴い、未払法人税等が340百万円減少しました。 ・インセンティブ賞与の支払い早期化に伴い、未払金が240百万円減少しました。 ・事業年度末直前に案件紹介料の発生件数が少なかったことにより、買掛金が83百万円減少しました。 当事業年度末の固定負債は、前事業年度末に比べ44百万円減少し、252百万円となりました。 (純資産の部) 当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べ3,004百万円増加し、21,474百万円となりました。主な変動科目は下記のとおりであります。 ・利益剰余金が配当により1,747百万円減少したものの、当期純利益により4,719百万円増加しました。 b.経営成績の分析 (活動状況・取り組み) 当事業年度において、営業面におきましては、顧客への提案力向上のための研修や、「中小M&Aガイドライン」の理解を深めるための社内研修を行い、M&Aコンサルタントの育成を通じてサービス品質の向上に努めてまいりました。また、業種別にWEB広告や提案型営業を展開し、幅広くM&Aニーズの発掘に取り組みました。さらに、スタートアップ企業と事業会社の提携促進を目的としたサービス「S venture Lab.」では毎月交流イベントを開催し、スタートアップ企業のM&A市場の開拓等にも注力しました。また、国内だけでなくクロスボーダー案件の獲得やM&A仲介事業にとどまらずFA(ファイナンシャル・アドバイザー)事業や戦略コンサルティング等のM&Aの周辺領域への事業拡大も進めております。 提携先との連携におきましては、兵庫県の淡路税理士協同組合との業務提携を開始したことで、税理士協同組合等との提携は全国23団体、6万6千人以上の会員とのネットワークに拡大いたしました。また、提携先金融機関より人材を受け入れることで、提携先金融機関内におけるM&A人材の育成を担い、協業によるM&A支援体制の強化を行いました。 人員面におきましては、今後の業績拡大を図るため積極的な採用を進めたことで、当事業年度においてM&Aコンサルタントを74名増員しました。 このような取り組みの結果、新規受託実績は1,181件となり、目標件数(1,045件)を達成することができました。 (売上高) 当事業年度の売上高は20,314百万円と、前事業年度に比べ2,175百万円の増収(前期比12.0%増)となり、過去最高となりました。この主な要因は、成約組数が目標(310組)に届かなかったものの、275組成約(前期比+23組)するとともに、大型案件の影響を受けて案件単価が上昇したことによるものであります。 成約組数について、当初目標が達成できなかったのは、「中小M&Aガイドライン」の改訂対応等により工数が増加傾向にあり、成約期間が想定より長期化したことが要因と判断しております。 成約単価については、売上高を成約組数で除した金額ベースで、前事業年度は72百万円のところ当事業年度は74百万円と上昇しております。 (売上総利益) 当事業年度の売上原価は8,395百万円となり、前事業年度に比べ1,867百万円の増加(前期比28.6%増)となりました。この主な要因は、人員増加及び売上に伴うインセンティブ賞与の増加による給与手当及び賞与の増加1,116百万円と、提携先からの紹介案件の成約が増えたことにより案件紹介料が453百万円増加したことによるものであります。 この結果、当事業年度の売上総利益は11,918百万円と、前事業年度に比べて307百万円の増益(前期比2.7%増)となりました。 (営業利益) 当事業年度の販売費及び一般管理費は5,586百万円となり、前事業年度に比べ748百万円の増加(前期比15.5%増)となりました。この主な要因は、営業関連の広告宣伝費等の増加183百万円や、地方オフィス移転等による地代家賃の増加94百万円等によるものであります。 この結果、当事業年度の営業利益は6,332百万円と、前事業年度に比べて440百万円の減益(前期比6.5%減)となりました。 (経常利益) 当事業年度の営業外収益は32百万円となり、前事業年度に比べ23百万円の増加(前期比268.7%増)となりました。この主な要因は、預金金利の上昇による受取利息25百万円等によるものであります。 当事業年度の営業外費用は22百万円となり、前事業年度に比べ13百万円の増加(前期比155.1%増)となりました。この主な要因は、投資事業組合運用損22百万円によるものであります。 この結果、当事業年度の経常利益は6,341百万円と、前事業年度に比べて430百万円の減益(前期比6.4%減)となりました。 (当期純利益) 当事業年度の特別利益は89百万円となり、前事業年度に比べ26百万円の増加となりました。 当事業年度の特別損失は62百万円となり、前事業年度に比べ42百万円の減少となりました。 また、当事業年度の法人税等は1,653百万円となり、前事業年度に比べ165百万円の減少(前期比9.1%減)となりました。 この結果、当事業年度の当期純利益は4,719百万円と、前事業年度に比べて235百万円の減益(前期比4.7%減)となりました。 c.経営成績に重要な影響を与える要因について 当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 d.資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社の運転資金需要の主なものは、人材の獲得、維持に係る人件費、営業継続のための物件維持費及びシステム維持費、将来の顧客獲得のため又は顧客の利便性や当社サービス向上のための広告宣伝費及びシステム改良費等の営業費用であります。 現時点で予定されている重要な資本的支出はありませんが、当社がM&Aにより企業買収することは常に視野に入れており、買収資金として活用する可能性はあります。 当社としては、不測の事態や競合会社とのサービス競争も想定し、十分な資金を自己資金(内部留保により)として確保しながら、必要に応じて銀行借入で調達する方針としております。なお、当事業年度末での銀行借入はありません。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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  • 決算説明資料2026年9月期 第3四半期決算説明資料2026-07-30

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