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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

東洋証券

TOYO SECURITIES CO., LTD.8614 · Prime · 証券、商品先物取引業

国内金融商品取引市場を基盤に、法人・個人向けの証券業務を展開。リサーチ・アドバイザリーも併設。

概要

東洋証券は、東京都中央区に本社を置く中堅証券会社である。1934年に広島で創業し、幾度かの合併と商号変更を経て1971年に現社名となった。東京証券取引所プライム市場に上場し、個人投資家向けの株式委託売買や投資信託販売を主力とする。2026年3月期の営業収益は136億円、親会社株主に帰属する当期純利益は39億円、従業員数は632名。自己勘定取引や引受業務も手がける総合証券である。

収益の四本柱で構成される事業構造

東洋証券の営業収益は、受入手数料、トレーディング損益、金融収支の三つに大別される。2026年3月期の受入手数料は113億91百万円で全体の83.9%を占め、中でも委託手数料が51億円、投資信託の代行手数料が32億円、募集・売出しの取扱手数料(主に投資信託販売手数料)が29億円と、個人投資家の取引と資産残高に依存する構造を持つ。トレーディング損益は13億円、金融収支は5億円。収益の9割近くを手数料収入が占めることから、市況変動の影響を受けやすい体質である。

個人投資家を主軸にした営業基盤

同社の顧客基盤は個人投資家が中心である。2026年3月期の預り資産残高は1兆5,740億円に達し、うち株式投信残高は4,018億円、NISA口座残高は987億円。国内株式の委託売買代金は1兆431億円、外国株式は693億円。また、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)向けプラットフォームビジネスを展開し、販売網の拡大を図っている。対面営業の質と量の強化を掲げ、セミナー開催やアフターフォローに注力することで、顧客満足度の向上を目指す。

香港子会社を通じた中国・アジア拠点

東洋証券は1987年に香港に現地法人「東洋証券亜洲有限公司」を設立し、海外業務の足がかりを得た。同子会社は2005年に香港証券取引所の参加者資格を取得し、中国株の取引やアジア関連投資信託の販売を担う。上海駐在員事務所は2008年に開設されたが、2024年12月に閉鎖された。中国・香港株式市場の変動は同社の業績に影響を与え、2026年3月期の中国株手数料は増加したが、地政学リスクによる相場変動が収益を左右する要因の一つである。

グループ会社と新たな子会社の役割

当社グループは東洋証券本体と連結子会社2社で構成される。主要な連結子会社は香港法人の東洋証券亜洲有限公司である。2026年1月には株式会社ダブルチェックを買収し、同年4月に東洋リサーチアドバイス株式会社へ商号変更した。同社は非連結子会社だが、リサーチ・アドバイス業務を通じてグループの付加価値サービスを補完する。今後、コンサルティング機能の強化やIFAプラットフォームとの連携が期待されるが、具体的な業績寄与はまだ限定的である。

業界の中での役割は証券会社(事業会社向け投資・金融サービス提供)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
136億円
営業利益
28億円
営業利益率
20.6%
純利益
39億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01金融(法人・個人投資家)主力

国内金融商品取引市場を中核に、株式・債券等の売買・受託、引受け・売出し、募集・売出しの取扱い等の証券業務を提供。法人および個人投資家向けの投資・金融サービスを展開。

主な製品・サービス3
有価証券の売買等・受託業務
株式、債券、投資信託などの売買執行および受託。顧客の注文を取引所等に取り次ぐ。
引受け・売出し業務
企業の株式や債券の新規発行(IPO、公募増資、社債発行など)の引受けや売出しを支援。資金調達をサポート。
募集・売出しの取扱い
有価証券の募集・売出しの取扱い業務。顧客への販売勧誘を行う。

製品と技術

株式・債券の委託売買執行

東洋証券の根幹業務は、顧客からの注文を受けて株式や債券、投資信託などの売買を執行する委託業務である。2026年3月期の国内株式委託売買代金は1兆431億円、外国株式は693億円。東証の1日平均売買代金が7.1兆円に拡大した恩恵を受け、委託手数料は51億円と前期比41%増加した。同社は対面営業に強みを持ち、個人投資家の注文を集める。また、米国株の店頭取引も行うが、売買代金の減少によりトレーディング損益は減少傾向にある。

投資信託の販売と代行サービス

投資信託の販売は、募集・売出しの取扱手数料として計上される。2026年3月期の株式投信募集金額は1,154億円に達し、販売手数料は29億円となった。また、既存の投資信託残高に対して代行手数料(信託報酬の一部)が発生し、その他の受入手数料として32億円を稼いだ。預り資産残高の拡大により代行手数料は安定的に増加しており、同社のストック収益源となっている。NISA口座残高も987億円と着実に積み上がっている。

企業の資金調達を支援する引受・売出し

引受け・売出し業務では、企業の新規株式公開(IPO)や公募増資、社債発行などの際に証券会社として引受団に参加し、発行体と投資家を結ぶ。2026年3月期の手数料は33百万円と金額は小さいが、主幹事案件があったことで前期比42%増加した。同社の規模では大型案件の主幹事は限られるが、中堅企業向けの資本市場アクセスを提供している。また、特定投資家向けの売付け勧誘も行う。

中国株に特化したクロスボーダー取引

東洋証券は中国株のパイオニアを自任し、香港子会社を通じて中国・香港株式の取引サービスを提供する。2026年3月期の中国株手数料は委託手数料の一部として増加した。ハンセン指数が一時28,000ポイントを超えるなど相場が活況を呈し、中国株取引が収益を押し上げた。同社の中国株関連の収益は、投資信託の販売とも連動しており、アジア関連投資信託の拡充が中期経営計画の重点施策の一つに掲げられている。

ソリューションビジネスとIFAプラットフォーム

近年、東洋証券はソリューションビジネス(投資助言・コンサルティング)とIFAプラットフォームの育成に注力している。IFA向けには、取引執行や管理業務のインフラを提供し、独立系アドバイザーが顧客にサービスを届ける仕組みを整える。2026年3月期のソリューションビジネス関連収益は前期比で増加した。また、子会社の東洋リサーチアドバイスを通じてリサーチ機能を強化し、付加価値の高い情報提供を目指す。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

証券、商品先物取引業のなかでの位置

証券業務で変動の影響、直近収益回復

当社は証券・商品先物取引業界に属し、中規模の証券会社として事業を展開している。近年の売上は113億円から136億円と変動し、営業利益率は6%から20%と大きく改善した。同業他社のAIフュージョンキャピタルグループやインテグラルと比較して、売上規模は中程度であるが、市場環境の影響を受けやすい事業特性を持つ。直近の収益改善はマーケットの好転によるもので、今後の安定性が課題である。

強み

  • 営業利益率が20%まで改善し、収益力が向上。
  • 大手と比べ意思決定が速く、ニッチ戦略が可能。
  • 市場変動に対応した運用能力を持つ。
  • AIフュージョン等と比べ、売上規模で競争力を持つ。

課題

  • 株式市場の変動に業績が左右されやすい。
  • ネット証券の台頭で手数料競争が激化。
  • 金融規制への対応コストが増加する可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

証券・カード・リースの時価総額近傍。太字が東洋証券

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(証券・カード・リース)に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

広島の現物部から始まった創業期(1934~1947年)

1934年4月、広島株式取引所の取引員であった斉藤正雄商店の現物部を独立させ、資本金125千円で「廣島証券商事株式会社」を設立した。本店は広島県広島市に置かれた。1947年7月には商号を「廣島証券株式会社」に変更。この時期はまだ小規模な地方証券として始まり、戦後の証券市場再編の流れの中で基盤を固めた。

合併による規模拡大と東京移転(1964~1971年)

1964年1月、廣陵証券株式会社を吸収合併。1967年3月には高井証券株式会社と合併し、商号を「廣島高井証券株式会社」に変更するとともに、本店を広島から東京都中央区日本橋へ移転した。同年12月には今治証券株式会社の営業権を譲受けるなど、積極的なM&Aで事業領域を広げた。1968年4月、証券取引法改正に基づく免許を取得。1971年12月、商号を現在の「東洋証券株式会社」に改め、全国的な証券会社への布石を打った。

上場と総合証券化の道(1979~1988年)

1979年10月、丸十証券株式会社と合併し、大阪証券取引所の正会員権を取得。1984年4月には資本金31億5百万円に増資し、総合証券会社としての体制を整えた。1986年6月、東京証券取引所市場第二部、大阪証券取引所市場第二部、広島証券取引所に株式を上場。1987年10月には香港に現地法人を設立し、海外展開を開始。1988年3月には東京証券取引所市場第一部、大阪証券取引所市場第一部に指定され、上場区分が最高格となった。

平成期の再編と登録制への移行(1998~2007年)

1998年6月、不二証券株式会社の営業全部を譲受け、店舗網を拡大。同年12月、証券取引法改正に基づく登録制へ移行。2005年5月には香港子会社が香港証券取引所参加者資格を取得。同年8月、本店を日本橋から現在の東京都中央区八丁堀へ移転。2007年9月、金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引業の登録を受けた。この間、市場環境の変化に対応しながら、リテール証券としての地歩を固めた。

中国展開と市場区分変更(2008~2022年)

2008年5月、中国上海市に上海駐在員事務所を開設し、中国市場への情報収集拠点とした。2018年1月には第二種金融商品取引業の登録を取得。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、プライム市場へ移行した。この時期、国内株式市場の低迷やコロナ禍により業績は不安定で、2020年3月期には純損失、2023年3月期には30億円の純損失を計上するなど、厳しい局面を経験した。

中期経営計画と直近の業績回復(2024~2026年)

2024年10月、第六次中期経営計画を策定し、ROE8%以上、預り資産残高1.5兆円以上などの目標を掲げた。2026年3月期は日経平均株価が高値59,332円まで上昇するなど市況に恵まれ、営業収益135億円、経常利益32億円、純利益39億円と大幅に改善。ROEは12.9%と目標を上回った。同年1月には株式会社ダブルチェックを買収し、リサーチ部門を強化。上海駐在員事務所は2024年12月に閉鎖するなど、選択と集中を進めている。

年表23件を開く

1930年代

  • 1934年4月創業広島株式取引所員斉藤正雄商店の現物部を独立して、廣島証券商事株式会社(資本金125千円)を設立し、本店を広島県広島市に置く。

1940年代

  • 1947年7月商号変更商号を廣島証券株式会社に変更する。

1960年代

  • 1964年1月M&A廣陵証券株式会社を吸収合併する。
  • 1967年3月M&A高井証券株式会社と合併し商号を廣島高井証券株式会社に変更し、本店を広島県広島市より東京都中央区日本橋に移転する。
  • 1967年12月今治証券株式会社の営業権を譲受ける。
  • 1968年4月証券取引法の改正に基づく証券業の免許を受ける。

1970年代

  • 1971年12月商号変更商号を東洋証券株式会社に変更する。
  • 1979年10月M&A丸十証券株式会社と合併し大阪証券取引所正会員権を取得する。

1980年代

  • 1984年4月資本金31億5百万円に増資し、総合証券となる。
  • 1986年6月上場資本金59億25百万円に増資し、東京証券取引所市場第二部、大阪証券取引所市場第二部ならびに広島証券取引所に株式上場。
  • 1987年10月香港に現地法人東洋証券亜洲有限公司を設立(現 連結子会社)。
  • 1988年3月東京証券取引所市場第一部、大阪証券取引所市場第一部に指定される。

1990年代

  • 1998年6月不二証券株式会社の営業の全部を譲受ける。
  • 1998年12月証券取引法の改正に基づく証券業の登録を受ける。

2000年代

  • 2005年5月東洋証券亜洲有限公司が香港証券取引所参加者資格を取得する。
  • 2005年8月本店を東京都中央区日本橋から東京都中央区八丁堀に移転する。
  • 2007年9月金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引業の登録を受ける。
  • 2008年5月中国上海市に上海駐在員事務所を開設。

2010年代

  • 2018年1月金融商品取引法に基づく第二種金融商品取引業の登録を受ける。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所プライム市場に移行。
  • 2024年12月中国上海市の上海駐在員事務所を閉鎖。
  • 2026年1月M&A株式会社ダブルチェックを買収し、子会社とする(現 非連結子会社)。
  • 2026年4月商号変更株式会社ダブルチェックを東洋リサーチアドバイス株式会社に商号変更。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE2028年3月期まで8%以上
  • 預り資産残高2028年3月末まで1兆5,000億円以上
  • 株式投信残高2028年3月末まで5,000億円以上
  • NISA口座残高2028年3月末まで1,040億円以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    お客さまとの信頼獲得戦略

    対面サービスの質と量を強化し、きめ細やかなアフターフォローを実施。お客さま満足度の追求を図る。

  2. 02

    付加価値サービスの提供戦略

    コンサルティングサービスの強化、中国株のパイオニアとしてのブランド再構築、お客さまセミナーの開催強化を進める。

  3. 03

    得意分野の選択と集中戦略

    アジア関連投資信託、資本市場へのアプローチ強化、IFAプラットフォームビジネスに注力する。

  4. 04

    コスト構造改革 Project EST

    トップダウン・ボトムアップ型のカイゼンで適切なコスト削減を実施。増加する費用を抑え成長分野に資金を投じ、経営資本の有効活用を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で632人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は671万円で、9期前と比べて+1.5%平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は17.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月717
2018年3月730
2019年3月66141.716.7709
2020年3月60441.316.2732
2021年3月56441.416.3733
2022年3月64041.816.4729
2023年3月56443.217.5687
2024年3月63543.718.1646
2025年3月64443.417.9646108
2026年3月67143.317.7632443

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率13.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)83.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主な関係会社
  • 海外
    東洋証券亜洲有限公司
    香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • HK東洋証券亞洲有限公司

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は136億円営業利益28億円前期と比べると増収増益で、売上が+20.4%、利益が+300.0%。

売上高
+20.4%
136億円
営業利益
+300.0%
28億円
純利益
+44.4%
39億円
営業利益率
20.6%
前期比 +14.4%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、営業収益は76億円、営業利益は19億円。前年の2025年4Qと比べると、営業収益は+28.8%、営業利益は+280.0%。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q21−5−23.8−1
2023年4Q22−18
2024年1Q2713.73
2024年2Q29310.32
2024年3Q2613.82
2024年4Q386
2025年2Q5423.714
2025年4Q5958.513
2026年2Q60915.015
2026年4Q761925.024

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、営業収益は129億円から136億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は20.6%。純利益は3期連続で増加。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月129912
2014年3月1603632
2015年3月1513529
2016年3月1351816
2017年3月128107
2018年3月1583018
2019年3月105−12−25
2020年3月97−11−6
2021年3月120119
2022年3月10969
2023年3月83−17−30
2024年3月1201413
2025年3月1137106.227
株式会社ダブルチェックを買収し、子会社とする(現 非連結子会社)。
2026年3月136283320.639

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

営業収益136億円のうち、営業利益として残るのは28億円20.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は39億円、売上の28.7%にあたる。営業利益率は業種中央値19.6%を上回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金2.9%4億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金76.5%104億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.6%28億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+1.0pt
20.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+9.2pt
28.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.0pt
12.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−5億円、投資CFが23億円で、差し引きのフリーCFは18億円期末の手元現金は222億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2013年3月−50−8−11189
2014年3月30−1−14209
2015年3月−25433233
2016年3月69−13−68216
2017年3月122−60179
2018年3月21−28−4165
2019年3月30−24−8161
2020年3月4324−10216
2021年3月21577319
2022年3月−411−5283
2023年3月−261−47213
2024年3月3515−21246
2025年3月923−55222
2026年3月−523−21222

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は720億円。このうち返さなくてよい自己資本が306億円で、自己資本比率は42.5%(業種中央値34.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月83837446444.3
2014年3月97340456941.2
2015年3月97943254743.8
2016年3月80841239650.4
2017年3月78441137352.0
2018年3月82843439452.0
2019年3月71038532553.6
2020年3月71735236549.0
2021年3月87238648644.2
2022年3月80438442047.8
2023年3月66234232051.6
2024年3月80839441448.7
2025年3月69430139343.4
2026年3月72030641342.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
223億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
60億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
413億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
78
/ 100
安定性自己資本比率28 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

証券、商品先物取引業 37社との比較

同じ証券、商品先物取引業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り37社中3位あたり、逆に低いのは営業利益率37社中17位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.9%/中央値 9.9%
P25 7.7%P75 15.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
20.6%/中央値 19.6%
P25 8.3%P75 34.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
42.5%/中央値 34.9%
P25 12.8%P75 58.5%
営業収益成長率前期からの売上の伸び
20.4%/中央値 15.4%
P25 2.9%P75 25.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
6.9%/中央値 4.3%
P25 3.3%P75 5.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥720で、1年前と比べて+41.1%過去52週の値幅のなかでは71%の位置にある。

¥720-4.1%1ヶ月+9.9%1年+41.1%時価総額532億円
過去52週の値幅
安値¥521高値¥802

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.4倍
PBR1.71倍
配当利回り6.94%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月15日に682円まで上昇し、出来高も220.3万株と急増しました。その後は概ね660円から680円のレンジで推移し、8月12日には669円となっています。25日移動平均線(662.36円)を上回っており、75日線(637.25円)も上回っています。52週高値(802円)に対しては約16.6%下ですが、年初来上昇率は36.34%と堅調です。RSIは46.88と中立圏で、短期的な売買圧力は均衡しています。出来高は8月に入り減少傾向で、様子見姿勢が強まっています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER11.54倍は業界平均12.41倍を下回り、PBR1.59倍は平均1.42倍を上回る。ROE12.9%は高く、配当利回り7.47%は平均4.32%を大きく上回るが、配当性向86.3%は高水準で持続性に懸念。証券業は市況変動の影響を受けやすく、業績が振れやすい点を考慮すると、バリュエーションはほぼ妥当と判断。割安なPERと割高なPBRが混在。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.4倍14.3倍
PBR1.71倍1.43倍
ROE12.9%7.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

市場環境の変動に業績が左右されやすい証券ビジネスにおいて、今回の収益拡大が持続可能かが争点。強気派は、ネット取引の口座増加や手数料収入の増加、自己資本比率の高さを評価し、高配当利回りも魅力と見る。弱気派は、市場のボラティリティ低下や競争激化で手数料収入が伸び悩むリスク、過去の赤字実績を指摘し、業績の安定性に疑問を抱く。投資家のリスク選好と市場の変動次第で、業績が大きく変動する構図がある。

プラスに働く材料7
  • ネット取引の成長

    低コスト運営で個人投資家の口座と取引が増加傾向

  • 収益改善の実績

    直近の売上高と利益が拡大し、ROEも12%超

  • 高水準の配当

    配当利回り7.43%と高く、株主還元が手厚い

  • 営業利益28億円と前期比4倍増通年影響

    営業利益は7億円から28億円へ4倍増、営業利益率も20.59%に急改善

  • 純利益39億円と前期比44%増通年影響

    純利益は27億円から39億円へ12億円増加し、EPS押し上げに寄与

  • ROE12.9%の高資本効率継続影響

    ROE12.9%と高く、PBR1.6倍のバリュエーションを正当化

  • 配当利回り7.43%の高利回り継続影響

    配当利回り7.43%と非常に高く、株主還元が株価を下支え

マイナスに働く材料7
  • 市場依存の高さ

    出来高低迷で売買手数料が減少し、業績が悪化する恐れ

  • 競争の激化

    ネット証券大手との競争で手数料率が低下しやすい

  • 業績の不安定さ

    過去に赤字計上があり、収益の持続性に懸念がある

  • 高すぎる営業利益率20.59%の反動不定影響

    営業利益率20.59%は市況依存で、相場急変時は利益が大きく減少するリスク

  • 配当性向約95%と減配リスク継続影響

    時価総額497億円×配当利回り7.43%で配当総額約37億円、純利益39億円に対する比率は約95%

  • 1年で株価37.15%上昇の反動不定影響

    1年間の株価上昇率37.15%と高く、短期的な利益確定売りが懸念される

  • 外国人保有比率0.99%と海外需要の低さ継続影響

    外国人保有比率0.99%と低く、海外投資家からの継続的な買いが入りにくい

次の決算で確かめる点
売買手数料収入
市場環境の影響を受けやすく業績の鍵を握る
預り資産残高
リテール基盤の強さと将来収益の源泉を測る
自己資本比率
財務健全性とリスク耐性の確認に重要
経常利益
本業の収益力を継続的に監視するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは6.94%。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
6.94%
いまの株価に対して
配当性向
86.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月658.6
2018年3月1066.745.0
2019年3月5−50.0
2020年3月2−60.0
2021年3月6200.047.6
2022年3月60.049.1
2023年3月2−66.7
2024年3月10400.054.8
2025年3月50400.0144.0
2026年3月500.086.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ28,116人。区分でいちばん多いのは個人・その他53.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.5%を占め、残る55.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他41.843.949.849.148.253.9
金融機関35.533.727.925.229.326.9
事業法人15.314.316.818.317.617.6
自己株式4.64.64.64.65.05.0
外国法人1.83.33.25.52.00.9
証券会社5.74.82.41.92.90.6
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社野村総合研究所9.29
02住友生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)7.38
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.29
04株式会社広島銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)4.22
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(役員報酬BIP信託口・76402口)3.07
06朝日生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.19
07フィンテック グローバル株式会社1.15
08東京海上日動火災保険株式会社0.88
09株式会社西京銀行0.88
10三菱UFJ信託銀行株式会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)0.74

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+306%、1株純資産は14期で+6%。直近期のROEは12.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月144273.527.555.0
2014年3月374728.29.632.2
2015年3月355157.110.734.3
2016年3月195003.714.557.9
2017年3月84971.632.158.6
2018年3月225214.313.145.0
2019年3月−30459−6.1
2020年3月−8449−1.6
2021年3月124892.516.247.6
2022年3月114872.213.549.1
2023年3月−37429−8.1
2024年3月164943.523.754.8
2025年3月344447.614.8144.0
2026年3月5845112.910.886.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

17名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は17名。2026/3期の役員報酬は総額204百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小川憲洋取締役社長兼社長執行役員(代表取締役)監査部担当567,000
圓城寺貢取締役兼常務執行役員 経営企画部管掌兼 内部管理本部長622,000
松本誠取締役兼上席執行役員 法人本部長616,000
平田聡取締役兼上席執行役員 商品統括部兼人事研修部兼 業務統括部担当629,000
佐藤義雄取締役77
石田惠美取締役59
吉原和仁取締役67
白井真取締役49
村山敏康常勤監査役631,000
伊藤逸朗監査役65
木村祭氏監査役748,000
荒木裕三監査役66
残りの役員5名を開く
氏名役職年齢
小平孝哉執行役員
末若哲也執行役員
松川洋晃執行役員
上野基聖執行役員
石崎雅文常勤監査役56

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)48944101014436
社外取締役84700476
監査役1131313

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容228字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社2社から構成されており、その主たる事業は、有価証券の売買等及び売買等の受託、有価証券の引受け及び売出し、有価証券の募集及び売出しの取扱い、その他の金融商品取引業であります。国内金融商品取引市場を中核として営業拠点を設け、投資・金融サービスを提供しております。 事業の系統図は次のとおりであります。 (注)株式会社ダブルチェックは2026年4月1日付で東洋リサーチアドバイス株式会社に商号変更しております。
経営方針・対処すべき課題2,360字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営環境の概況 当連結会計年度における世界経済は、緩やかな拡大が続きました。しかし、米国政府の経済・通商政策の動向や中国経済の停滞、東欧・中東地域を中心とした地政学的リスク等、先行き不透明な状況が続きました。 このような環境下、国内株式市場において、日経平均株価は期初35,961.19円で始まりました。トランプ米大統領による相互関税の発表を受け、リスク回避姿勢が強まり、幅広い銘柄が売られ、4月7日に安値30,792.74円まで下落する場面がありました。その後は、適度な調整を交えながら徐々に持ち直し、下値を切り上げる展開となりました。9月以降、AI市場の成長による半導体や関連需要の拡大期待、高市新政権の財政拡張的な経済政策や成長投資への期待等を背景に上昇し、11月には一時52,000円台まで上昇する場面がありました。2026年に入り衆議院選挙で自民党が大勝したことなどから、2月26日に高値59,332.43円まで上昇しました。期末にかけては中東情勢の悪化が嫌気され、3月末の日経平均株価は51,063.72円で取引を終了しました。 米国株式市場において、ダウ工業株30種平均は期初41,879.75米ドルで始まりました。年度前半は、トランプ米大統領による相互関税の発表を受け、リスク回避姿勢が強まり、4月7日に安値36,611.78米ドルを付けましたが、関税交渉進展に伴い株式市場は徐々に持ち直しました。年度後半は、雇用指標の鈍化を受けて米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げ再開を決定したことや、企業業績が底堅く推移したことを背景に、株式市場は上昇基調を強め、2月10日に史上最高値50,512.79米ドルを付けました。その後は、中東情勢の緊迫化など地政学的リスクの高まりを受けて投資家心理が悪化したことで、株価は軟調に推移しました。3月末のダウ工業株30種平均は46,341.51米ドルで取引を終了しました。 当社が注力している中国・香港株式市場において、主要株価指数であるハンセン指数は期初23,217.11ポイントで始まりました。相互関税発表が世界同時株安を引き起こし、ハンセン指数は4月7日に20,000ポイントを割り込んだものの、中国政府による景気刺激策、市場テコ入れ策、中国テック企業への再評価やバリュエーション面での割安感などからリバウンドも早く、5月初旬には急落前の水準を回復しました。その後も上昇基調が続き、1月29日に場中の高値28,056.10ポイントと、およそ4年半ぶりの高値を付けました。しかし、目先の達成感と弱い経済指標から次第に利益確定の売りが優勢となり、上値の重さが意識される展開になりました。2月28日に始まった米国とイスラエルによるイランへの攻撃、ホルムズ海峡の事実上の封鎖が招いた原油価格の高騰で、世界的なリスクオフの動きが広がったことで、下落基調を辿りました。3月末のハンセン指数は24,788.14ポイントで取引を終了しました。 (2)中期的経営ビジョン 当社グループは、2024年10月30日、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を踏まえ現状分析と評価を行い、株主・投資家並びにお客さまをはじめ、従業員を含むすべてのステークホルダーの皆さまの期待にお応えするため、更なる成長戦略等が必要と考え、改めて第六次中期経営計画の見直しを公表しております。PBR1倍以上の達成を目指した財務施策を打ち出すとともに、中長期的な企業価値向上を実現するために「経営理念」に立ち返り、お客さまはもちろんのこと、ステークホルダーの皆さまとの信頼関係をより深め、期待に応えてまいります。 (3)戦略骨子・施策概要 「お客さまの信頼獲得」に加え、「付加価値サービスの提供」、「得意分野の選択・集中」に軸足を置いた戦略展開を図ると同時に、コスト構造改革の実践を並行して継続させることにより、中期経営計画終了年度(2028年3月期)におけるROE8%以上の達成を目指してまいります。 <重点施策> ○お客さまとの信頼獲得 戦略 ・対面サービスの「質」と「量」の強化 ・きめ細やかなアフターフォロー ・お客さま満足度の追求 ○付加価値サービスの提供 戦略 ・コンサルティングサービスの強化 ・中国株のパイオニアとしての東洋ブランドの再構築 ・お客さまセミナーの開催強化 ○得意分野の選択・集中 戦略 ・アジア関連投資信託 ・資本市場へのアプローチ強化 ・IFAプラットフォームビジネス ○コスト構造改革 Project EST トップダウン・ボトムアップ型のカイゼンによる適切なコスト削減により、今後増加する費用を抑え成長分野に資金を投じ、「経営資本の有効活用」を図ってまいります。 第六次中期経営計画~お客さまの信頼がすべて~の項目と数値目標および実績は以下のとおりです。 [中期経営計画] 項目   数値目標(2028年3月末)   当期実績(2026年3月末現在) KGI   ROE   8%以上(2028年3月期)   12.9% KPI   預り資産残高   1兆5,000億円以上   1兆5,740億円 株式投信残高   5,000億円以上   4,018億円 NISA口座残高   1,040億円以上   987億円 CX指標購入意向・継続意向・推奨意向   (毎期)前期比改善   6.38(前期実績6.28)
事業等のリスク2,242字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)金融商品取引業の収益変動リスクについて 当社グループの中核事業が金融商品取引業であることから、営業収益は国内外の金融商品取引市場の変動に大きく影響を受け、当社グループの財政状態及び経営成績は大きく変動する可能性があります。当社グループは、お客さま本位の経営で、世代を超えて信頼され、資産運用・資産形成のアドバイザーとして選ばれる地域密着型のリテール証券会社を目指しております。お客さまの満足度の高いサービス提供を通じて顧客基盤の拡大を図り、一時的な金融市場の変動に影響されない安定的な収益の確保に努めてまいります。 (2)競合について 当社グループの中核事業である金融商品取引業は、インターネット取引専業証券やリテール営業中心の同業他社に加えて異業種からの参入及び業界再編等により、今後も厳しい競合が予想され、当社グループの競争優位性が維持できない場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。一方で、個人の資産運用ニーズは益々高まっており、ビジネスチャンスも広がっていると考えております。当社グループは、このようなビジネスチャンスを捉え、お客さま満足度の高いサービス提供を通じてお客さまに選ばれる地域密着型のリテール証券会社を目指します。 (3)災害等に関するリスクについて 地震・津波および水害等の大規模災害、気候変動等に起因する自然災害等の発生や、病原性感染症の拡大等により、当社グループの事業活動が制限された場合、当社グループの事業継続に影響を及ぼす可能性があります。 また、病原性感染症の拡大等に際しては、感染拡大を防止するため、衛生管理の徹底や在宅勤務等を実施しております。 (4)法的規制等について 当社グループの中核である当社は、事業に関連する法令・諸規則等の法的規制を受けております。当社グループが法令等に違反した場合、当社グループの事業の継続性、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは営業部門のコンプライアンス態勢、内部管理態勢及び監査部門の強化、並びに経営陣によるガバナンス態勢の強化等により法令等を遵守し、一層お客さま本位の業務運営に努めております。 また、当社グループの中核である当社は、「金融商品取引法」及び「金融商品取引業等に関する内閣府令」に基づき、自己資本規制比率による制限が設けられております。金融商品取引法では、自己資本規制比率を120%以上に維持することが求められており、それを下回った場合、金融庁はその証券会社に対して監督命令を発することができることとなっております。当社の自己資本規制比率は2026年3月末現在388.6%であり、120%を下回る可能性は低いと考えております。 (5)重要な訴訟等に関するリスクについて 当社グループのお客さまに対する営業活動において不法行為があった場合、また、職場等においてハラスメントなど不正行為があった場合に、訴訟等の法的手続きの対象となる場合があります。当連結会計年度末現在において、当社グループの事業に重要な影響を及ぼす訴訟は提起されておりませんが、将来において、重要な訴訟等が提起された場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社は営業部門のコンプライアンス態勢を徹底するとともに、お客さまのクレーム等に対してはお客さま相談室を設置し対応しております。 また、当社グループにおいてはホットライン(東洋証券内部通報制度)を設け、公正で健全な職場環境の確立に努めております。 (6)システムに関するリスクについて コンピュータ・システムの利用は、インターネット取引をはじめ、当社グループの業務遂行上必要不可欠なものとなっております。インターネット取引や当社グループが業務上使用するコンピュータ・システムが品質不良、外部からの不正アクセス等によって障害を起こした場合、障害の規模によっては当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社は、2018年11月の基幹システムの移行に際して、基幹システムの安全性や信頼性を検討し、現在、外部業者より共同利用型サービス(ASP型サービス)の提供を受けております。 また、IT業務(システム開発・運用等)における内部統制の有効性を証明する「米国保証基準AT-C 320報告書」を入手しております。 (7)情報セキュリティに係るリスクについて 将来的に不測の事態により顧客情報を含む社内重要情報が社外に不正流出した場合、信用を失墜し当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、情報セキュリティに関する必要な組織体制及び社内規程等を整備しており、安全な情報管理に努めております。 また、サイバー攻撃など外部からの不正アクセスに備えて同業他社との情報交換や金融ISACに加入しサイバーセキュリティに関する情報を共有するなど情報資産の保護に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)6,664字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、当社グループの業績は、高市政権への期待、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ、トランプ政権の政策の不透明感、地政学リスクなどから日米中の株式相場が乱高下しつつも大きく上昇した環境の中で投資信託の販売手数料、投資信託の代行手数料、国内株委託手数料、中国株手数料やソリューションビジネス関連収益が増加しました。ただし、固定資産の減損及び繰延税金資産の計上の前提となる将来収支計画の見積りに関しては、将来の不確実性等一定の影響を考慮して算定しております。 ①  財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、緩やかな拡大が続きました。しかし、米国政府の経済・通商政策の動向や中国経済の停滞、東欧・中東地域を中心とした地政学的リスク等、先行き不透明な状況が続きました。 このような状況のもと、当連結会計年度の当社グループの業績は、投資信託の販売手数料、投資信託の代行手数料、国内株委託手数料、中国株手数料やソリューションビジネス関連収益が増加したため、営業収益は135億76百万円(前連結会計年度比20.2%増)、経常利益は32億59百万円(前連結会計年度比214.3%増)と大幅に増収増益となりました。一方、投資有価証券売却益(特別利益)が減少したため、親会社株主に帰属する当期純利益は39億37百万円(前連結会計年度比48.3%増)と経常利益と比較して増加率は減少しました。 なお、主な内訳は以下のとおりであります。 イ 受入手数料 受入手数料の合計は113億91百万円(前連結会計年度比32.8%増)になりました。科目別の概況は以下のとおりであります。 (委託手数料) 当連結会計年度の東証の1日平均売買代金は7兆1,018億円(前連結会計年度比33.1%増)になりました。当社の国内株式委託売買代金は1兆431億円(前連結会計年度比20.1%増)、外国株式委託売買代金は693億円(前連結会計年度比23.4%増)になりました。その結果、当社グループの委託手数料は51億4百万円(前連結会計年度比41.2%増)になりました。 (引受け・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の手数料) 引受け・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の手数料は主幹事案件があったため33百万円(前連結会計年度比42.5%増)になりました。 (募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料) 主に証券投資信託の販売手数料で構成される募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料は株式投資信託の募集金額が1,154億円(前連結会計年度比32.5%増)に増加したため、29億63百万円(前連結会計年度比34.9%増)になりました。 (その他の受入手数料) 証券投資信託の代行手数料が中心のその他の受入手数料は株式投資信託の預り資産の平均残高が3,868億円(前連結会計年度比13.9%増)に増加したため、32億90百万円(前連結会計年度比19.9%増)になりました。 ロ トレーディング損益 トレーディング損益は、米国株店頭取引売買代金の減少等により株券等が11億47百万円(前連結会計年度比31.5%減)と減少したため、合計で13億9百万円(前連結会計年度比33.4%減)になりました。 ハ 金融収支 金融収益は受取債券利子の増加等により7億63百万円(前連結会計年度比18.0%増)になりました。また、金融費用は支払利息の増加等により2億39百万円(前連結会計年度比33.3%増)になりました。この結果、差引金融収支は5億24百万円(前連結会計年度比12.1%増)になりました。 ニ 販売費・一般管理費 販売費・一般管理費は、取引関係費が12億59百万円(前連結会計年度比7.5%減)、事務費が20億28百万円(前連結会計年度比4.1%減)と減少したものの、業績の回復に伴い人件費が51億82百万円(前連結会計年度比4.6%増)と増加したため、合計で103億92百万円(前連結会計年度比0.8%増)になりました。 ホ 営業外損益 営業外収益は投資事業組合運用益の増加等により4億73百万円(前連結会計年度比25.5%増)、営業外費用は投資事業組合運用損の増加等により34百万円(前連結会計年度比0.1%増)で差引損益は4億39百万円(前連結会計年度比28.0%増)になりました。 ヘ 特別損益 特別利益は投資有価証券売却益等により14億29百万円(前連結会計年度比36.4%減)、特別損失は金融商品取引責任準備金繰入れにより9百万円(前連結会計年度比97.1%減)になりました。この結果、差引損益14億20百万円(前連結会計年度比25.7%減)になりました。 ト 資産の状況 資産合計は719億50百万円と前連結会計年度末に比べ25億63百万円の増加になりました。主な要因は、顧客分別金信託が33億49百万円減少したものの、信用取引貸付金が51億91百万円、退職給付に係る資産が12億86百万円増加したことによるものであります。 チ 負債の状況 負債合計は413億11百万円と前連結会計年度末に比べ20億46百万円の増加になりました。主な要因は、顧客からの預り金が41億61百万円減少したものの、その他の預り金が20億69百万円、信用取引借入金が10億98百万円、受入保証金が8億66百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が8億円、短期借入金が6億円増加したことによるものであります。 リ 純資産の状況 純資産合計は306億39百万円と前連結会計年度末に比べ5億16百万円の増加になりました。主な要因は、その他有価証券評価差額金が4億82百万円減少したものの、退職給付に係る調整累計額が5億円、利益剰余金が4億28百万円増加したことによるものであります。 ②  キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は222億17百万円と前連結会計年度に比べ36百万円の増加になりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、信用取引負債の増減額11億62百万円(前連結会計年度比25億33百万円の増加)、税金等調整前当期純利益46億79百万円(前連結会計年度比17億30百万円の増加)、受入保証金の増減額8億66百万円(前連結会計年度比14億16百万円の増加)、信用取引資産の増減額△51億50百万円(前連結会計年度比67億33百万円の減少)、立替金及び預り金の増減額△23億円(前連結会計年度比12億34百万円の減少)、約定見返勘定の増減額△38百万円(前連結会計年度比7億55百万円の減少)等により△4億99百万円(前連結会計年度比13億53百万円の減少)になりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入22億62百万円(前連結会計年度比20百万円の減少)、定期預金の払戻による収入3億90百万円(前連結会計年度比3億19百万円の減少)等により23億45百万円(前連結会計年度比50百万円の増加)になりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得による支出△0百万円(前連結会計年度比79億99百万円の増加)、長期借入金による収入8億円(前連結会計年度比5億円の増加)、配当金の支払額△35億9百万円(前連結会計年度比26億75百万円の減少)、短期借入金の純増減額6億円(前連結会計年度比23億円の減少)等により△21億9百万円(前連結会計年度比33億50百万円の増加)になりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループの主たる事業区分は、「投資・金融サービス業」という単一の事業セグメントに属しており、当該箇所において記載できる情報がないことから、当該業務の収益の実績等については、「①財政状態及び経営成績の状況」欄に含めて記載しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成しております。当社グループは、特に重要な判断と見積りを伴う以下の会計方針が、連結財務諸表の作成に影響を及ぼす可能性があります。 イ 貸倒引当金 当社グループは、顧客との取引により発生する債権等の回収不能見込額について、貸倒引当金を計上しております。債務者の財政状態が悪化し、その支払能力が低下した場合は、追加引当が必要となる可能性があります。 なお、当連結会計年度末現在、貸倒引当金を1億37百万円計上しております。 ロ 有価証券の減損 当社グループは、持続的な成長及び企業価値向上の観点から、取引先との中長期的・安定的な取引関係の構築・維持もしくは強化または事業の円滑な推進に資する場合に、他社が発行する株式を保有しております。保有する株式については時価の下落が一時的でないと判断した場合、有価証券評価損を計上しております。市場価格のない株式等については、発行会社の財政状態や将来性等、当社所定のルールに従い算定した額を時価とみなし、判定をしております。 なお、当連結会計年度は、該当事項はありませんでした。 ハ 固定資産の減損 当社グループのグルーピングは、当社においては管理会計上で区分した部及び支店並びに賃貸用不動産をキャッシュ・フローを生み出す最小単位として捉え、その単位を基礎に、連結子会社においては会社全体を1つの単位として、グルーピングを行っております。 また、本店、厚生施設等については独立したキャッシュ・フローを生み出さないことから共用資産としてグルーピングを行っております。 当社グループは、固定資産の収益性が低下し、その固定資産に対して投資した金額が回収できないと認識した場合に、所定のルールに従い、回収可能な金額まで固定資産の帳簿価額を減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。固定資産の減損損失の認識に際して用いた割引前将来キャッシュ・フローや、測定に際して用いた回収可能価額は第六次中期経営計画を基礎とした将来収支計画の見積りに基づいており、将来収支計画の見積りはトランプ大統領による関税政策をめぐる不透明感等の一定の影響を考慮して算定しております。 なお、当連結会計年度は、すべての資産グループにおいて、用途変更や著しい収益の悪化等の減損の兆候がないため、減損損失を計上しておりません。 ニ 繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について、将来の課税所得及び実現性の高い税務計画を検討し、回収可能性が高いと認められる金額について計上しております。ただし、回収可能性の判断に変更が生じた場合には、計上した繰延税金資産の全部または一部について取崩しを行い法人税等調整額を計上することとなります。繰延税金資産の算定に際して用いた将来の課税所得の算定の基礎となる収支計画の見積りにおいては中東における地政学リスク等の一定の影響を考慮して算定しております。 なお、当連結会計年度末現在、繰延税金資産を3億71百万円計上しております(うち、3億53百万円については連結貸借対照表上、繰延税金負債と相殺表示)。 ホ 年金給付費用 当社は、確定給付企業年金制度及び確定拠出年金制度を設けております。 確定給付企業年金制度における従業員退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出しております。これらの前提条件には、割引率、予想昇給率、退職率、直近の統計数値に基づいて算出する死亡率及び年金資産の長期期待運用収益率等が含まれます。割引率は、退職給付の支払見込期間及び支払見込期間ごとの金額を反映した単一の加重平均割引率により算出しており、長期期待運用収益率は、年金資産が投資されている資産の長期期待運用収益率に基づいて計算しております。実際の結果が前提条件と異なる場合、その影響は退職給付に係る調整累計額として純資産を加減算することとなります。 当連結会計年度は、確定給付企業年金制度に係る退職給付費用を△4億51百万円計上し、当連結会計年度末現在の年金運用資産の額が退職給付債務額を上回っているため、その差額を退職給付に係る資産として、54億59百万円計上しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ 当連結会計年度の経営成績の分析 当社グループは、お客さま本位の業務運営を追求し、お客さま満足度の向上により顧客基盤を拡充することで、企業価値向上を図るビジネスモデルの確立を目指しております。このビジネスモデルの確立に向けて、当社グループは、国内株式や投資信託に加えて、中国株・米国株等の外国株をお客さまの中長期的な資産形成の選択肢の一つとしてポートフォリオへ組み入れることを提案しております。 当連結会計年度の当社グループの国内株、中国株の取引高は増加し、当社グループの委託手数料は51億4百万円と前連結会計年度に比べ14億91百万円増加しましたが、米国株の店頭取引売買代金の減少等によりトレーディング損益は13億9百万円と前連結会計年度に比べ6億57百万円減少しました。 また、当社グループは、預り資産の残高拡大を中心に、顧客基盤の拡充を通して得られる安定的な収益の確保を目指しております。当該方針のもと、当連結会計年度は投資信託の販売に注力し、投資信託の販売手数料は29億62百万円と前連結会計年度に比べ7億67百万円増加、また、信託報酬(代行手数料)は28億1百万円と前連結会計年度に比べ3億25百万円増加しました。 販売費・一般管理費はコストの見直しにより取引関係費、事務費が減少したものの、業績の回復による賞与の増加等により、人件費が増加したため、合計で103億92百万円となり、前連結会計年度に比べ91百万円増加しました。 この結果、当社グループの営業利益は28億20百万円となり、前連結会計年度に比べ21億26百万円の増加となりました。 ロ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの中核事業が金融商品取引業であることから、営業収益は国内外の金融商品取引市場の変動に大きく影響を受けるため、当社グループの経営成績は金融商品取引市場の環境により大きく変動する可能性があります。このため、当社グループは上記のとおり、預り資産の残高拡大を中心に、顧客基盤の拡充を通して得られる安定的な収益の確保を目指しております。 ハ 資金の財源及び流動性についての分析 当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は222億17百万円と前連結会計年度に比べ36百万円の増加になりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、信用取引資産の増加等により4億99百万円の支出、投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入等により23億45百万円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払い等により21億9百万円の支出となりました。 この結果、当社グループの現金及び現金同等物の期末残高は前連結会計年度末に比べ36百万円増加し222億17百万円となり、十分に資金の財源及び流動性が確保されております。 また、不測の事態に備えるため、当社は取引銀行10行それぞれと当座貸越契約を締結しており、連結子会社は取引銀行1行と当座貸越契約を締結しております。このほか、緊急時対応についてもコンティンジェンシープランを策定し、全社的な緊急時対応体制を構築しております。

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開示資料

出典

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