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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

JSP

JSP Corporation7942 · Prime · 化学

発泡プラスチック製品のグローバルメーカー。独自の発泡技術でシート、ボード、ビーズを展開。

概要

1962年設立の発泡プラスチック専業メーカー。建築断熱材や自動車部材、包装緩衝材など幅広い分野に製品を供給。連結売上高1423億円(2025年3月期)、従業員約3096人。東京証券取引所プライム市場上場。

三つの事業セグメントが支える収益構造

JSPの事業は押出事業とビーズ事業の二つの報告セグメントに分かれる。押出事業は発泡ポリスチレンシート(スチレンペーパー)や発泡ポリエチレンシート(ミラマット)、発泡ポリスチレンボード(ミラフォーム)などを製造し、食品トレーや建築断熱材、土木資材向けに販売する。ビーズ事業は発泡ポリオレフィンビーズ(ARPRO)や発泡性ポリスチレン(スチロダイア)を中心に、自動車部材や家電緩衝材などに供給する。2025年3月期の売上高構成比は押出事業が約34%、ビーズ事業が約66%であり、ビーズ事業が全体の収益を牽引している。営業利益は押出事業が20億円、ビーズ事業が66億円で、ビーズ事業の利益率が高い。

38の国と地域に広がるグローバルネットワーク

JSPは1985年に北米進出を皮切りに、欧州、アジア、南米へと生産・販売拠点を拡大してきた。2026年3月時点で国内子会社11社、海外子会社27社、関連会社4社を擁する。北米ではJSP International LLC、欧州ではJSP International S.A.R.L.、アジアでは中国の無錫・東莞・武漢の各工場や韓国のKOSPA、台湾のTaiwan JSP Chemical、シンガポールのJSP Foam Products、インドのJSP Foam Indiaなどが主要拠点である。南米ではブラジルのJSP Brasil Industria de Plasticosが現地生産を担う。これらのグローバル網を活用し、自動車業界向けARPROの世界供給体制を整えている。

自己資本比率65.9%の安定財務

2025年3月期の連結売上高は1454億円、営業利益77億円、経常利益80億円、親会社株主帰属当期純利益66億円である。売上高は前期比2.3%増加し、営業利益は12.7%増加した。総資産1648億円、有利子負債は少なく、自己資本比率は65.9%と高い。営業キャッシュフローは163億円のプラスで、設備投資103億円を賄いながらも現金同等物は165億円に増加した。安定的な財務体質を背景に、中計「Change for Growth 2026」で売上高1600億円、営業利益100億円の達成を目指している。

業界の中での役割は発泡プラスチック材料・成形品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,455億円
営業利益
78億円
営業利益率
5.4%
純利益
66億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ビーズ事業959億円65.9%66億円6.9%
押出事業496億円34.1%21億円4.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01包装・緩衝材主力

食品トレーや緩衝材向けに発泡ポリスチレンシート(スチレンペーパー)やポリエチレン気泡緩衝材(キャプロン)などを供給。成形加工品も含め、包装用途に幅広く展開。

主な製品・サービス3
スチレンペーパー
発泡ポリスチレンシート。食品トレーなどに使用され、軽量かつ断熱性に優れる。
キャプロン
ポリエチレン気泡緩衝材。衝撃を吸収し、精密機器などの緩衝包装に利用。
ミラネット
高発泡ポリエチレンネット。柔軟性と緩衝性を備え、果物などの保護材として使用。

02建築・土木準主力

断熱材や土木資材向けに発泡ポリスチレンボード(ミラボード、ミラフォーム)や発泡ポリエチレンボード(ミラプランク)を供給。ビーズ成型品(EPS)も建築分野で使用。

主な製品・サービス3
ミラボード
発泡ポリスチレンボード。断熱材として建築外壁や屋根に使用。
ミラフォーム
発泡ポリスチレンボード。軽量で加工しやすく、建築断熱用途に広く用いられる。
ミラプランク
発泡ポリエチレンボード。耐衝撃性・断熱性に優れ、土木・建築用途に使用。

03自動車・産業資材準主力

自動車内装材や産業用緩衝材として発泡ポリオレフィンビーズ(ARPRO)を供給。軽量・高強度が特徴で、エネルギー吸収部品などに使用。子会社がビーズ成型品を製造販売。

独自技術による高発泡ポリオレフィンビーズ(ARPRO)をグローバルに展開

主な製品・サービス1
ARPRO
発泡ポリオレフィンビーズ。高いエネルギー吸収性と軽量性を持ち、自動車バンパーコアや内装部品などに使用。

04その他(包装・日用品など)その他

ビーズ成型品(スチロダイア)などを通じて、家電緩衝材や日用品向けにも製品を供給。多様な業界のニーズに対応。

主な製品・サービス1
スチロダイア
発泡性ポリスチレンビーズ。成形により緩衝材や断熱材として広く利用。

製品と技術

食品トレーから建築断熱材までをカバーする押出発泡製品

押出事業の主力製品は発泡ポリスチレンシート「スチレンペーパー」である。食品トレーや包装用容器の素材として広く使われ、軽量で断熱性に優れる。同系統の製品に発泡ポリスチレンボード「ミラボード」「ミラフォーム」があり、建築外壁や屋根の断熱材として使用される。さらに「ミラプランク」は発泡ポリエチレンボードで、耐衝撃性・断熱性を活かして土木・建築用途に用いられる。包装分野ではポリエチレン気泡緩衝材「キャプロン」や高発泡ポリエチレンネット「ミラネット」を展開し、精密機器や果物などの保護材として供給している。

自動車部材で世界シェアを誇るARPRO

ビーズ事業の中核は発泡ポリオレフィンビーズ「ARPRO」である。1982年に製造を開始したこの素材は、高いエネルギー吸収性と軽量性を兼ね備え、自動車のバンパーコアや内装部品、ヘッドレストなどに採用されている。世界各国の自動車メーカー向けに供給されており、JSPのグローバル戦略の要となっている。また、発泡性ポリスチレン「スチロダイア」は緩衝材や断熱材として家電包装や建築分野で使用される。ARPRO事業の成長をけん引役に、ビーズ事業の売上高は全体の約66%を占める。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 自動車・産業資材独自技術による高発泡ポリオレフィンビーズ(ARPRO)をグローバルに展開

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

発泡プラスチックで国内首位、内需型

JSPは、発泡プラスチック(EPS)の国内最大手であり、自動車部材や包装材向けに強みを持つ。クラレや東洋紡などの汎用化学メーカーと比べ、ニッチな分野で高いシェアを有する。売上高は約1,423億円で、営業利益率は4.85%と改善傾向。ただし、海外展開は限定的で、国内市場に依存する構造。自動車生産や建設需要の変動に影響を受けやすい。

強み

  • 発泡プラスチック分野で国内シェアトップクラス、ブランド力が強い。
  • 自動車内外装材に使用され、需要が安定している。
  • 軽量・高強度の新製品開発に注力し、差別化を図る。
  • 発泡スチロールのリサイクル技術を持ち、環境規制に対応。

課題

  • 海外売上比率が低く、成長市場での事業拡大が課題。
  • 原油由来の原料価格変動が収益を圧迫する可能性。
  • 環境意識の高まりで、紙など代替素材との競争激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

石油化学の時価総額近傍。太字がJSP

時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14041日本曹達2,209億円11.9倍
24045東亞合成2,023億円15.4倍
34471三洋化成工業1,506億円9.1倍
44189KHネオケム1,263億円13.0倍
53708特種東海製紙839億円17.3倍
67942JSP807億円12.2倍
77769リズム330億円13.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(石油化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 38件

三菱瓦斯化学の出資で設立された1962年

1962年1月、日本瓦斯化学工業株式会社(現三菱瓦斯化学)の出資により、発泡技術を主体とするプラスチック製品事業を目的として日本スチレンペーパー株式会社が設立された。同年11月には神奈川県平塚市で発泡ポリスチレンペーパーの製造を開始。これが現在のスチレンペーパーの原点である。創業当初から発泡樹脂の成形加工に特化し、軽量で断熱性に優れた素材の量産技術を確立していく。

押出発泡ボードとポリオレフィン発泡ビーズに進出した1970~80年代

1971年7月に鹿沼工場が操業を開始し、発泡ポリエチレンシート(ミラマット)の製造を開始。1978年7月には押出発泡ポリスチレンボード(ミラフォーム)の製造を始め、建築断熱材分野に参入した。1982年1月にはポリプロピレン発泡ビーズ及び成型品(ARPRO、旧ピーブロック)の製造を開始し、自動車産業向けの高機能材事業の基盤を築いた。これらの製品ラインの拡充により、包装材から産業資材まで幅広い用途をカバーする総合発泡樹脂メーカーへと成長した。

社名変更と株式上場を果たした1989~1990年

1989年1月、社名を株式会社ジェイエスピー(商号:株式会社JSP)に変更。1990年2月には東京証券取引所市場第二部に上場し、資本市場からの資金調達が可能になった。これに先立つ1985年、北米市場への進出を目的としてJSP America INC.(現JSP International Group LTD.)を設立し、Arco Sentinel社との合弁でARCO/JSP社(現JSP International LLC)を設立。グローバル展開の足がかりを築いた。1990年4月には鹿沼研究所(現研究開発本部)を新設し、技術開発体制を強化した。

欧州・アジアへ拠点を拡大した1990年代

1991年4月に韓国の合弁会社KOSPA株式会社、1992年2月に台湾のTaiwan JSP Chemical Co.,LTD.、1995年11月にシンガポールのJSP Foam Products PTE.LTD.、1996年6月にフランスのJSP International Manufacturing S.A.R.L.を設立。欧州では1993年に販売子会社、2001年にはドイツの自動車部品成型部門を買収してJSP International GmbH & Co.KGを設立した。アジアでは2002年に中国無錫に製造拠点を開設し、以降中国での事業を拡大していく。

三菱化学フォームプラスチックとの合併と事業再編(2003~2008年)

2003年7月、三菱化学フォームプラスティック株式会社と合併。これにより発泡樹脂分野での国内シェアを拡大した。2005年3月には東京証券取引所市場第一部に指定替え上場を果たした。2008年3月、日立化成工業株式会社からビーズ法発泡ポリスチレン事業を譲り受けるとともに、日化化成品株式会社(現NK化成株式会社)の全株式を取得。これによりビーズ成型品の製造能力を強化し、国内のビーズ事業の基盤を固めた。

新興国展開と親会社の変動(2010~2023年)

2010年代に入り、インド(2010年)、ブラジル(2011年)、中国武漢(2015年)など新興国に製造・販売拠点を相次いで設立。2015年3月、三菱瓦斯化学株式会社が公開買付けにより親会社となり、グループ内での位置づけが変化した。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場に移行。2023年12月、自己株式の公開買付けにより三菱瓦斯化学は親会社からその他の関係会社へ異動し、再び独立色を強めた形となった。

年表38件を開く

1960年代

  • 1962年1月創業日本瓦斯化学工業株式会社(現 三菱瓦斯化学株式会社)の出資により、発泡技術を主体としたプラスチック製品の事業を営むことを目的として、日本スチレンペーパー株式会社を設立
  • 1962年11月神奈川県平塚市にて、発泡ポリスチレンペーパーの製造を開始

1970年代

  • 1971年7月鹿沼工場操業開始、発泡ポリエチレンシート(ミラマット)の製造を開始
  • 1975年10月創業発泡ポリスチレンペーパー及び各種熱可塑性合成樹脂加工品の開発、販売を目的とし、日本ザンパック株式会社(現 株式会社 JSP パッケージング)を設立
  • 1978年7月押出発泡ポリスチレンボード(ミラフォーム)の製造を開始
  • 1978年12月セイホクパッケージ株式会社に出資

1980年代

  • 1980年4月鹿沼第二工場操業開始、ミラブロックの製造を開始
  • 1982年1月ポリプロピレン発泡ビーズ及び成型品(ARPRO(旧 ピーブロック))の製造を開始
  • 1985年10月創業北米に於ける事業持株会社として JSP America INC.(現 JSP International Group LTD.)を設立
  • 1985年12月北米地域の製造・販売拠点としてArco Sentinel社と合弁でARCO/ JSP 社(現 JSP International LLC)を設立
  • 1989年1月商号変更社名を株式会社ジェイエスピー(商号 株式会社 JSP)に変更

1990年代

  • 1990年2月上場東京証券取引所市場第二部に上場
  • 1990年4月鹿沼研究所(現 研究開発本部)を新設
  • 1991年4月韓国に合弁会社 KOSPA株式会社を設立
  • 1992年2月創業台湾にTaiwan JSP Chemical Co.,LTD.を設立
  • 1993年12月欧州での販売拠点として JSP Europe S.A.R.L.(現 JSP International S.A.R.L.)他3社の販売子会社を設立
  • 1995年11月創業アジア地域の製造・販売拠点として、シンガポールに JSP Foam Products PTE.LTD.を設立
  • 1996年6月創業フランスの製造会社として JSP International Manufacturing S.A.R.L.を設立

2000年代

  • 2001年4月創業JSP International S.A.R.L.は、ドイツの樹脂成型メーカーの自動車部品成型部門を買収し、 JSP International GmbH & Co.KGを設立
  • 2001年12月M&AJSP International S.A.R.L.は、 JSP International Manufacturing S.A.R.L.を吸収合併
  • 2002年4月当社の発泡ポリオレフィンビーズ成型品の製造部門及び販売部門を JSP モールディング株式会社へ会社分割
  • 2002年7月創業中国の製造拠点として、 JSP Plastics (Wuxi) Co.,LTD.(現 JSP Advanced Materials (Wuxi) Co.,LTD.)を設立
  • 2003年7月M&A三菱化学フォームプラスティック株式会社と合併
  • 2004年3月創業中国での販売拠点として JSP International Trading (Shanghai) Co.,LTD.(現 JSP Plastics (Shanghai) Co.,LTD.)を設立
  • 2005年3月上場東京証券取引所市場第一部に指定替上場
  • 2006年11月創業中国華南地方向けの製造・販売拠点として、 JSP Plastics (Dongguan) Co.,LTD.(現 JSP Advanced Materials (Dongguan) Co.,LTD.)を設立
  • 2006年11月Kunshan JSP Seihoku Packaging Material Co.,LTD.(現 JSP Seihoku Material Technology (Kunshan) Co.,LTD.)を当社子会社であるセイホクパッケージ株式会社と合弁で設立
  • 2007年10月鹿沼物流センターを新設し、11月1日より本格稼働を開始
  • 2008年3月日立化成工業株式会社よりビーズ法発泡ポリスチレン事業を譲受けるとともに、日化化成品株式会社(現 NK化成株式会社)の全株式を取得

2010年代

  • 2010年7月創業インドの製造・販売拠点として JSP Foam India Pvt.LTD.を設立
  • 2011年1月創業ブラジルに於ける事業持株会社として JSP Participacoes LTDA.を設立
  • 2011年2月M&AJSP Participacoes LTDA.は、ブラジルの製造・販売拠点としてFagerdala Brasil LTDA.を買収し、同社を JSP Brasil Industria de Plasticos LTDA.に社名変更
  • 2011年12月M&AJSP Brasil Industria de Plasticos LTDA.を存続会社として、 JSP Participacoes LTDA.は、同社子会社 JSP Brasil Industria de Plasticos LTDA.と合併
  • 2015年3月上場三菱瓦斯化学株式会社の当社株式公開買付けにより、同社はその他の関係会社から親会社へ異動
  • 2015年5月創業中国華中・西南地方向けの製造・販売拠点として、 JSP Plastics (Wuhan) Co.,LTD.(現 JSP Advanced Materials (Wuhan) Co.,LTD.)を設立
  • 2016年2月鹿沼ミラフォーム工場を新設し、2月1日より本格稼働を開始 関西工場に隣接する土地にミラフォームの新工場を建設し、8月1日より本格稼働を開始

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2023年12月自己株式の公開買付けにより、三菱瓦斯化学株式会社は親会社からその他の関係会社へ異動

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで160,000百万円
  • 営業利益2027年3月期まで10,000百万円
  • 営業利益率2027年3月期まで6.3%
  • 売上高(長期ビジョン)2027年度まで180,000百万円
  • 営業利益(長期ビジョン)2027年度まで18,000百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存事業の強化・拡大

    ARPRO事業、建築住宅断熱材、FPD表面保護材の各事業において、グローバル展開や高付加価値製品の拡販、新規顧客獲得により需要を喚起し、収益性向上を図る。

  2. 02

    新たな事業領域の開拓

    M&Aや新素材(OROUS、イシリアル)の市場開拓により、売上高300億円規模の新事業創出を目指す。射出成形事業のグループ会社を活用し、企業価値向上を推進する。

  3. 03

    経営基盤の強化

    新人事制度の定着による働きがいの醸成、情報セキュリティ強化とDX推進、資本コストを意識した財務運営、IR活動の充実により持続可能な成長基盤を構築する。

  4. 04

    サステナビリティ経営の推進

    カーボンニュートラルやプラスチック資源循環への対応を成長の源泉と位置付け、リサイクル材活用や省エネ活動、環境対応型製品の提供を通じて社会課題の解決に貢献する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,096人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は769万円で、9期前と比べて+7.7%平均年齢は41.2歳、平均勤続年数は14.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,855
2018年3月2,943
2019年3月71441.014.63,154
2020年3月71641.415.03,074
2021年3月71341.415.02,996
2022年3月72241.315.12,966
2023年3月71941.515.32,966
2024年3月72841.415.23,053
2025年3月75441.515.13,053226
2026年3月76941.214.83,096252

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率78.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社25(国内 12 / 海外 13、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 米国 ペンシルヴ ァニア州142億円
ビーズ事業
鹿沼事業所 — 栃木県 鹿沼市137億円
押出事業 ビーズ事業
本社 — フランス ピカルディ ー7,435百万円
ビーズ事業
関西工場 — 兵庫県 たつの市4,475百万円
押出事業
四日市第一工場 — 三重県 四日市市3,824百万円
ビーズ事業
本社 — 韓国 慶尚北道3,297百万円
ビーズ事業
四日市第二工場 — 三重県 四日市市3,162百万円
ビーズ事業
本社 — 台湾 新竹縣2,098百万円
ビーズ事業
本社 — 東京都 千代田区1,680百万円
押出事業 ビーズ事業
本社 — ブラジル サンパウ ロ州1,607百万円
ビーズ事業
ほか26件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ JSP パッケージング
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ケイピー
    栃木県鹿沼市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ミラックス
    栃木県鹿沼市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    セイホクパッケージ㈱
    千葉県野田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三昌フォームテック㈱
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    JSP モールディング㈱
    栃木県鹿沼市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    北菱イーピーエス㈱
    北海道石狩市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    本州油化㈱
    群馬県前橋市 · 連結子会社
    議決権90.0%
  • 国内
    NK化成㈱
    茨城県下妻市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    JSP International Group LTD. (注)4,5
    米国 ペンシルヴァニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    JSP Brasil Industria de Plasticos LTDA. (注)5
    ブラジル サンパウロ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    JSP International S.A.R.L. (注)4,5
    フランス ピカルディー · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社13社を開く
  • JSP Foam Products PTE.LTD.シンガポール100%
  • JSP Advanced Materials (Wuxi) Co.,LTD.中国 江蘇省無錫市85%
  • JSP Advanced Materials (Dongguan) Co.,LTD. (注)5中国 広東省東莞市98%
  • JSP Advanced Materials (Wuhan) Co.,LTD.中国 湖北省武漢市100%
  • JSP Plastics (Shanghai) Co.,LTD.中国 上海市100%
  • JSP Seihoku Material Technology(Kunshan)Co.,LTD.中国 江蘇省昆山市100%
  • KOSPA㈱(注)6韓国 慶尚北道50%
  • Taiwan JSP Chemical Co.,LTD.台湾 新竹縣90%
  • JSP Foam India Pvt. Ltd. (注)5インド マハラシュトラ州98%
  • その他15社
  • 山陰化成工業㈱鳥取県境港市35%
  • General Industries Deutschland GmbHドイツ ヘッセン州 カッセル30%
  • 三菱瓦斯化学㈱(注)7東京都千代田区

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,455億円営業利益78億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.2%、利益が+13.0%。

売上高
+2.2%
1,455億円
営業利益
+13.0%
78億円
純利益
+29.4%
66億円
営業利益率
5.4%
前期比 +0.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,680億円1,455億円
営業利益100億円78億円
純利益75億円66億円
1株あたり配当¥100¥100

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は410億円、営業利益は35億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+28.1%、営業利益は+169.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q3264
2024年1Q320134.111
2024年2Q344195.517
2024年3Q360328.926
2024年4Q32710
2025年2Q714324.526
2025年4Q709375.225
2026年2Q703314.429
2026年4Q752476.337
2027年1Q410358.528

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は960億円から1,455億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は5.4%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月9604933
2014年3月1,1216544
中国華中・西南地方向けの製造・販売拠点として、 JSP Plastics (Wuhan) Co.,LTD.(現 JSP Advanced Materials (Wuhan) Co.,LTD.)を設立
2015年3月1,1696040
鹿沼ミラフォーム工場を新設し、2月1日より本格稼働を開始 関西工場に隣接する土地にミラフォームの新工場を建設し、8月1日より本格稼働を開始
2016年3月1,1499159
2017年3月1,09010073
2018年3月1,1439269
2019年3月1,1615843
2020年3月1,1345236
2021年3月1,0275530
2022年3月1,1414929
2023年3月1,3173425
2024年3月1,3518164
2025年3月1,42369734.851
2026年3月1,45578815.466

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,455億円のうち、営業利益として残るのは78億円5.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は66億円、売上の4.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.6%1,071億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.0%306億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.4%78億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.9pt
5.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.9pt
4.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.6pt
6.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが163億円、投資CFが−86億円で、差し引きのフリーCFは77億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は166億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月75−58−121770
2014年3月72−842−1270
2015年3月83−8012389
2016年3月138−60−5978103
2017年3月107−62−654580
2018年3月108−77−531108
2019年3月74−10417−3091
2020年3月115−124−4−976
2021年3月122−52−2370123
2022年3月60−59−261105
2023年3月87−651022147
2024年3月157−81−8476147
2025年3月89−86−383119
2026年3月163−86−3777166

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,648億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,135億円で、自己資本比率は65.9%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月95653442252.2
2014年3月1,08462446053.4
2015年3月1,16770446356.0
2016年3月1,15172542659.0
2017年3月1,13276836464.1
2018年3月1,25384141263.5
2019年3月1,29284145162.1
2020年3月1,28484643863.4
2021年3月1,29185643563.9
2022年3月1,34590244363.9
2023年3月1,44596148463.5
2024年3月1,5161,00151562.8
2025年3月1,5391,05948165.6
2026年3月1,6481,13551365.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
167億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
696億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
91億円
在庫として抱えている分
負債合計
513億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
81
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中67位あたり、逆に低いのは営業利益率203社中137位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.3%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.4%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
65.9%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.3%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,080で、1年前と比べて+64.1%過去52週の値幅のなかでは89%の位置にある。

¥3,080-3.6%1ヶ月+10.2%1年+64.1%時価総額807億円
過去52週の値幅
安値¥1,848高値¥3,240

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.2倍
PER (会社予想)10.8倍
PBR0.73倍
配当利回り3.25%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+0.08%とほぼ横ばい、7/29は2493円と-0.5%小反落。25日線(2485円)を+0.3%と辛うじて上回る。75日線(2505円)は下回る。52週高値2934円から-15%、安値1848円から+35%。出来高93,200株と直近平均並み。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 9.94倍は業界平均17.85倍を大きく下回り、PBR 0.60倍は業界平均1.37倍を大きく下回る。配当利回り3.59%は業界平均2.76%を上回る。ROE6.3%はやや低いが、利益は緩やかに増加傾向。割安だが、成長性は限定的。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.2倍17.8倍
PER (予想)10.8倍
PBR0.73倍1.41倍
ROE6.3%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

建築需要の先行きと原燃料価格の変動が業績を左右する。強気派はリフォーム需要や国土強靭化で安定成長を見込む。弱気派は新設住宅着工の減少リスクと原油高によるコスト増を懸念。PERは9.9倍と割安感があるが、成長鈍化局面で評価が上がるか。

プラスに働く材料7
  • 建築需要の底堅さ

    断熱材需要は省エネ規制強化で中長期的に増加見込み。

  • 土木工法の拡大

    軽量盛土工法はインフラ老朽化対策で採用増。

  • 割安株価

    PER9.9倍、PBR0.6倍と解散価値割れ水準。

  • 2026/3期純利益66億円計画達成通年影響

    前年比+29%増益、EPS約26→33円、PER9倍水準

  • PBR0.6倍の割安修正期待不定影響

    簿価対比PBR0.6倍は業種平均1.2倍の半値、改善余地50%

  • 高配当利回り3.6%が下支え継続影響

    配当性向30%程度、安定配当維持なら買い支え

  • 外国人持ち株比率上昇による需給改善継続影響

    現在13.2%、TOPIX採用などで上昇余地

マイナスに働く材料7
  • 原油高リスク

    原料スチレン価格上昇が収益を圧迫する可能性。

  • 住宅着工減少

    長期では新設住宅着工数の減少が懸念される。

  • 競争環境

    EPS業界は寡占だが、代替素材との競合もある。

  • 営業利益計画未達リスク決算発表後影響

    計画78億円に対し70億円未達ならPER12倍超へ

  • 原材料高による利益圧迫2025年下期影響

    石化原料10%上昇で原料費約2億円増加想定

  • 需要減退による売上減少2026年影響

    売上高1,455億円割れなら営業利益70億円割れも

  • 為替円高による輸出競争力低下金融政策次第影響

    1ドル10円円高で営業利益約1億円押し下げ

次の決算で確かめる点
建築用EPS出荷量
建築需要の動向を直接反映。
営業利益率
原材料コスト変動の影響を見る。
スチレンモノマー価格
原料調達コストの先行指標。
軽量盛土工事受注高
土木分野の成長性を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり100で、前期から+12.5%いまの株価に対する利回りは3.25%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥100
1株あたり
配当利回り
3.25%
いまの株価に対して
配当性向
59.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5032.8
2018年3月500.034.5
2019年3月500.049.9
2020年3月500.069.7
2021年3月500.070.2
2022年3月500.072.2
2023年3月500.0101.9
2024年3月6530.048.5
2025年3月8023.171.6
2026年3月9012.559.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥100

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ33,991人。区分でいちばん多いのは事業法人50.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が59.0%を占め、残る41.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人54.854.554.742.942.850.8
個人・その他24.228.628.741.942.925.6
外国法人10.48.38.46.77.513.2
金融機関9.77.66.77.06.58.2
証券会社0.90.91.51.40.32.2
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
自己株式5.15.15.116.616.6

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01三菱瓦斯化学株式会社47.39
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.63
03JSP取引先持株会4.86
04UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ 東京支店)1.14
05MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.12
06BNYMSANV RE BNYMIL RE WS ZENNOR JAPAN EQUITY INCOME FUND(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.01
07JSP従業員持株会0.97
08GOLDMAN SACHS BANK EUROPE SE (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)0.95
09日本生命保険相互会社0.92
10株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.86

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+126%、1株純資産は14期で+148%。直近期のROEは6.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1111,6727.012.543.7
2014年3月1481,9408.210.832.3
2015年3月1362,1916.516.540.4
2016年3月1982,2778.911.332.1
2017年3月2452,43310.410.632.8
2018年3月2302,6689.014.534.5
2019年3月1452,6925.416.949.9
2020年3月1222,7304.511.569.7
2021年3月1012,7673.718.470.2
2022年3月972,8853.415.872.2
2023年3月853,0772.818.3101.9
2024年3月2223,6366.810.448.5
2025年3月1933,8555.210.671.6
2026年3月2524,1456.39.059.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

29名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は29名。2026/3期の役員報酬は総額341百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
大久保知彦代表取締役 社長6516,194
小森康代表取締役 専務執行役員 経理財務本部長639,961
竹村洋介取締役 専務執行役員 総務人事本部長638,342
島義和取締役 常務執行役員 サプライチェーン統括本部長624,401
木浦智之取締役 常務執行役員 情報システム部担当、内部監査部担当633,367
半根隆巳取締役 常務執行役員 押出事業本部長604,372
矢挽忠雄取締役6417,358
佐々木一敏取締役6516,624
池田隆之取締役68
伊藤潔取締役701,693
杉山涼子取締役71942
倉島薫取締役661,480
残りの役員17名を開く
氏名役職年齢保有株数
内田浩介常勤監査役6613,830
澤田芳明常勤監査役641,288
川上善行監査役51
野口真有美監査役5895
髙橋真吾常務執行役員 JSP International Group, Ltd. Chairman & Director
中嶋一浩取締役 常務執行役員 経営企画本部長636,209
及川政春取締役 常務執行役員 ビーズ事業本部長585,545
辻秀介常務執行役員 ビーズ事業本部EPS事業部長
清水篤男執行役員 研究開発本部長
青木健執行役員 押出事業本部産業資材事業部長
植栗基晶執行役員 ビーズ事業本部高機能材事業部長
小暮直親執行役員 押出事業本部建築土木資材事業部長
坂口正和執行役員 新事業開発本部長
植村敦夫執行役員 押出事業本部生活資材事業部長
篠原充執行役員 ビーズ事業本部グローバル事業部長兼事業統括部長
阿部敦茂取締役64
金田仁常勤監査役66

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)8191241526333
社外取締役764649
監査役1141414

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,208字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社と国内子会社11社、海外子会社27社、関連会社4社及びその他の関係会社1社(2026年3月31日現在)で構成され、発泡技術を主体として機能性、経済性を高めたプラスチック製品の製造販売を主な事業内容としております。また、これらに付随する事業活動も展開しております。 当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分はセグメントと同一の区分であります。 (押出事業) 当社は、主にスチレンペーパー(発泡ポリスチレンシート)、ミラボード(発泡ポリスチレンボード)、ミラマット(高発泡ポリエチレンシート)、キャプロン(ポリエチレン気泡緩衝材)、ミラフォーム(発泡ポリスチレンボード)及びミラプランク(発泡ポリエチレンボード)の製造販売をしております。㈱JSPパッケージングは、主にシートの成形加工品を販売しております。㈱ケイピーは、当社及び㈱JSPパッケージングのシートの成形加工品の委託加工をしております。㈱ミラックスは、ミラネット(高発泡ポリエチレンネット)の委託生産及び当社製品の二次加工をしております。セイホクパッケージ㈱は、当社製品や一般包装資材の仕入販売等をしております。三昌フォームテック㈱は、建築土木資材を中心としたビーズ成型品の製造販売をしております。海外では、JSP Seihoku Material Technology(Kunshan)Co.,LTD.が、当社製品や一般包装資材の仕入販売等をしております。 (ビーズ事業) 当社は、主にARPRO(発泡ポリオレフィンビーズ)及びスチロダイア(発泡性ポリスチレン)の製造販売をしております。JSPモールディング㈱は、ビーズ成型品の委託加工をしております。北菱イーピーエス㈱、本州油化㈱及びNK化成㈱は、ビーズ成型品の製造販売をしております。海外では、JSP International Group LTD.、 JSP Brasil Industria de Plasticos LTDA.、JSP International S.A.R.L.、JSP Foam Products PTE.LTD.、 JSP Advanced Materials (Wuxi) Co.,LTD.、JSP Advanced Materials (Dongguan) Co.,LTD.、 JSP Advanced Materials (Wuhan) Co.,LTD.、JSP Plastics (Shanghai) Co.,LTD.、KOSPA㈱、 Taiwan JSP Chemical Co.,LTD.及びJSP Foam India Pvt.Ltd.が主にこの事業に携わり、現地でARPRO及びビーズ成型品の製造販売をしております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,842字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)が合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の結果とは様々な要因により大きく異なる可能性があります。 (1)会社の企業理念 当社グループは、「創造的行動力による社会への貢献」を企業理念とし、コア事業である発泡樹脂製品及び新しい素材を用い、省資源・省エネルギーで社会生活の利便性向上に寄与する価値を、社会に提供していくことを使命としております。 (2)中長期的な会社の経営戦略と目標とする経営指標 a.長期ビジョン 第61期(2019年3月期)スタートにあたり、10年スパンの長期的な方向性を示す『VISION2027』を策定しました。長期ビジョンでは、「顧客と消費者に感動を届ける」、「株主と地域社会に満足を届ける」、「社員一人ひとりがワクワク感を持って仕事をする」など、すべてのステークホルダーに感動と満足を届けることの意を込め、新しい経営方針「Deliver with WOW!」を定め、将来のありたい姿を「真のグローバルサプライヤーとして社会から必要とされる企業」とし、海外市場に目を向けた地理的拡大、独自技術の強みを活かした新規需要の掘り起こしや周辺領域への事業拡大などを積極的に推進してまいります。 (経営方針) 「Deliver with WOW!」 ・VISION2027の基本方針 ①既存事業の強化・拡大 ②事業領域の拡大 ③経営基盤の強化 ・2027年度の定量的ビジョン 売上高 180,000百万円、営業利益 18,000百万円、営業利益率 10% ・進むべき事業領域 (ⅰ)ARPRO事業、(ⅱ)建築住宅断熱材、(ⅲ)FPD(フラットパネルディスプレイ)表面保護材、(ⅳ)新たな事業領域(新規事業創出及びM&Aとして売上高30,000百万円規模を目指します)の4つの成長エンジンを、今後の進むべき事業領域として位置付けました。 b.中期経営計画「Change for Growth 2026」(第67期~第69期)について 第67期から第69期を実行期間とする中期経営計画「Change for Growth 2026」では、「グループ全体の収益力強化」を基本コンセプトの第一に掲げ、市場環境の変化のみに頼らない主体的な持続的成長を目指すと同時に、資本効率を意識した経営を実施してまいります。また、前中期経営計画において推進してきたサステナビリティ経営をさらに突き詰める必要があります。カーボンニュートラルに向けた世界的気運の更なる高まり、人的資本への対応など、非財務分野への更なる対応に関する社会的要求が高まっていることは周知のとおりです。また、環境対応力の高さを今後の成長の源泉として位置付けており、循環型経済への転換を積極的に推進していきます。また、「経営基盤の強化」として、前中期経営計画において人事制度の見直しを検討してきました。2024年度より、当社は新人事制度として、年齢や勤続年数を重視した制度から、職責や期待する役割・能力を重視した制度へ移行し、運用が始まりました。多様化するキャリアパスへの対応や専門性が活かされる仕組みづくりを含め、「働きがいのある企業風土の醸成」に取り組みます。 ・基本コンセプト 「グループ全体の収益力強化」 「発泡樹脂製品による社会への貢献」* 「経営基盤の強化」 ① 人材育成の強化 ② 労働安全と環境保全 ③ コーポレート・ガバナンスの強化 ④ 情報システム基盤の強化 ⑤ 働きがいのある企業風土の醸成 ⑥ 人材の多様性 *「発泡樹脂製品による社会への貢献」とは、前中期経営計画における基本コンセプトの一つ「経済価値だけでなく、顧客や社会の課題解決などの社会的価値へと提供価値を拡大」と同じ考え方です。 ・最終年度/第69期(2027年3月期)の定量目標と前提条件 <定量目標>   売上高 160,000百万円、営業利益 10,000百万円、営業利益率 6.3% <前提条件>   為替   :140円/米ドル、150円/ユーロ、20.0円/人民元 原油価格(ドバイ)   :90米ドル/バーレル (要約セグメント情報) (単位:百万円) 事業の種類   第68期 実績   第69期 中期計画 売上高   営業利益   売上高   営業利益 押出事業   49,550   2,058   54,000   2,600 ビーズ事業   95,905   6,633   106,000   8,600 計   145,456   8,691   160,000   11,200 調整額   -   △926   -   △1,200 合計   145,456   7,765   160,000   10,000 ・設備投資計画 持続的成長及び収益性強化を目的とした戦略的投資として、メキシコのラモス・アリスペ工場の新設、インドのプネ工場の新設、チェコのヘブ工場の生産能力増強などARPRO生産能力増強のほか、自動化、省力化、省エネ化など合理化効果の高い設備投資を積極的に行います。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 成長戦略の推進における課題 ・長期ビジョン『VISION2027』では、当社グループの進むべき事業領域を(ⅰ)ARPRO事業、(ⅱ)建築住宅断熱材、(ⅲ)FPD表面保護材、(ⅳ)新たな事業領域(新規事業創出及びM&A)の4つとし、中期経営計画「Change for Growth 2026」(第67期~第69期)においても定量目標を設定し取り組んでおります。 4つの成長エンジン(2023年度数量比) ARPRO事業   建築住宅断熱材   FPD表面保護材   新たな事業領域 中期経営計画 目標値(2026年度)   23%増   15%増   21%増   売上高 50億円 2025年度実績   8%増   23%増   12%減   売上高 29億円 (ⅰ)ARPRO事業 2025年度のARPRO事業は、中国や台湾においてバッテリー用包材やAIサーバー用包材の分野で需要が増加し、北米では堅調に推移しましたが、欧州においてHVAC(*1)関連部品向け需要は回復傾向がみられているものの2023年度比では停滞していることもあり、全体としては8%増の販売数量となりました。2026年度は中東情勢の悪化の影響により需要の予測が困難な状況ですが、引き続きHVAC関連部品や輸送用通い函など非自動車部品分野への用途拡大に注力してまいります。また、中東情勢の悪化に伴う原料価格の高騰を背景に、リサイクル材の活用や省エネ性能へのニーズが一層高まる中、ARPROのグローバル対応力と高い開発・提案力という優位性を活かし、市場シェアの拡大を加速してまいります。 *1 空調システムを指します。Heating(暖房)、Ventilation(換気)、Air Conditioning(空調)。 (ⅱ)建築住宅断熱材(*2) 住宅着工件数が伸び悩む中で、伸び筋分野であるミラフォームラムダやプレカット品などの高付加価値製品の拡販が進展しており、収益性向上を目指しております。 *2 中期経営計画より高付加価値製品の増加率で目標設定しております。 (ⅲ)FPD表面保護材 2025年度のFPD関連保護材は、底堅い需要はありましたが、国内メーカーの事業撤退や顧客の生産工程見直し等により、販売は低調に推移しました。新たな顧客獲得に注力するとともに、顧客要求に対する技術提案力により増販を目指してまいります。 (ⅳ)新たな事業領域 欧州における射出成形事業のグループ会社2社が完全子会社となり、両社の技術力と販売ネットワークを最大限に活用し、当社グループの更なる企業価値向上を推進しております。また、OROUS(*3)およびイシリアル(*4)の新製品については、市場開拓を積極的に推進しております。 *3 当社が開発した連続気泡構造の樹脂材料です。切削加工性・断熱性・軽量性・吸音性に優れ、各産業分野における応用が期待されております。 *4 当社が開発した新素材であり、軽量、高耐熱性など多彩な特性を備え、製造時のCO2排出量が一般的なコンクリートの20~30%と非常に低く、環境に配慮した材料であります。 ② 収益性改善における課題 ・2027年3月期は、中東情勢の緊迫化などを背景に、事業環境の先行き不透明感が一段と高まるものと見込んでおります。原材料価格や物流費、エネルギーコストの上昇が想定される中、適時・適切な製品価格改定を進めるとともに、コスト削減や高付加価値製品の拡販による販売構成の改善に取り組む必要があります。あわせて、業務効率化を推進し、安定供給と収益性の確保を図ることを重要な課題としております。 ③ 中期経営計画の基本コンセプトに関わる課題 ・2026年度は、中東情勢の緊迫化や地政学的リスクの高まりを背景に、原油・ナフサをはじめとする原燃料の供給不安や価格高騰が懸念されております。加えて、物流網の混乱やエネルギーコストの上昇、為替変動等の影響により、主原料であるスチレンモノマーやポリスチレン等の原料価格についても不安定な状況が継続する可能性があります。また、原料メーカーにおける労務費、設備維持費、物流費等の上昇に伴う価格転嫁の圧力の高まりに加え、当社グループにおいても労務費や修繕費、各種コストの上昇が見込まれることから、収益確保に向けた対応が重要な課題であると認識しております。このような事業環境のもと、中期経営計画の基本コンセプトである「グループ全体の収益力の強化」に向けて、適切な製品価格の改定、高付加価値製品への販売構成のシフト、生産性向上によるコスト削減、安定調達体制の強化等を推進し、収益基盤の強化に取り組んでまいります。 ・資源の有効活用やエネルギー使用量の低減に対する社会的要請は一層強まっております。加えて、地球温暖化対策や海洋プラスチック問題への対応、並びにESG課題への関心の高まりを背景に、プラスチック資源循環の推進やGHG排出量削減など、サステナビリティ関連の取組の重要性はさらに増しております。今後は、資源循環の高度化や省エネルギー化への対応が一段と加速していくものと認識しております。これらの事業環境の変化に対し、当社グループは、「発泡樹脂製品による社会への貢献」を基本コンセプトの一つとして、リサイクル材の活用拡大、製品の軽量化や省資源化、省エネルギー活動の推進等に取り組むとともに、環境対応型製品の提供を通じて、顧客及び社会の課題解決と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 ・当社は、「経営基盤の強化」の一環として、「働きがいのある企業風土の醸成」を重要課題と位置付けております。2024年度より運用を開始した新人事制度については、2026年度において制度導入後3年目を迎えることから、更なる浸透と運用強化を推進してまいります。職責や期待役割・能力に基づく人事制度の定着を図ることで、多様なキャリアパスへの対応や専門性を活かした人材活用を進めるとともに、公正かつ納得感のある評価・処遇の実現に取り組んでまいります。また、定期的な面談や人材育成施策の充実を通じて、社員一人ひとりの成長支援を強化するとともに、働きやすさと働きがいの向上に向けた取組を推進し、社員エンゲージメントの向上を図ってまいります。 ・「経営基盤の強化」の中で、重要課題と認識している事項は、「情報システム基盤の強化」であります。近年、サイバー攻撃の高度化や情報漏えいリスクの高まりに加え、グループ全体でのデジタル活用の拡大が進むなか、情報セキュリティ対策及びITガバナンスの強化が重要性を増しております。当社グループにおいては、生産工程における自動化・省力化の推進に加え、単なるデジタル化にとどまらず、業務プロセス全体の最適化を図るDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しております。あわせて、グループ全体での情報セキュリティ水準の向上に向け、システム管理体制の整備、情報資産管理の強化、従業員への教育・啓発活動等を継続的に実施し、サイバーセキュリティリスクへの対応強化に取り組んでまいります。 ④ その他の課題 ・資本財務戦略として、売上高利益率の改善だけでなく、資本コストと株価を意識した取組を重要視しております。資本収益性と財務健全性を両立した資本構成に向け、バランスシートのコントロールを意識した経営運営を課題と認識しております。 ・企業価値の持続的な向上には、投資家やステークホルダーとの信頼関係の強化がこれまで以上に重要となっております。そのためには、IR情報の発信力を高めるとともに、双方向の対話をより一層深めていくことが求められております。透明性と信頼性を高める情報開示と積極的なコミュニケーションを通じて、持続可能な企業価値の実現に向けた基盤づくりが不可欠と認識しております。 ・少子高齢化に伴う労働人口の不足、デジタル革命が進む中で専門性の高い特定分野の人材不足など、適時に人材を確保することが年々厳しくなっております。組織の活性化・効率化を推進するとともに、人的資本経営を意識した人材育成システムの充実化を図り、グローバル企業として更なる組織強化に努めてまいります。また、生産工程の短縮、製造ラインの自動化などの対策を実施することで、人手不足解消に努めてまいります。 ・持続的な成長を実現するためには、イノベーションの創出とそれを支える技術の事業化がこれまで以上に重要と なっております。そのため、研究開発部門と新事業開発部門の連携を一層強化し、社内の基礎技術や社外の先進技術を活用した新たな価値創出に取り組む体制の強化が求められております。技術力を成長エンジンへとつなげていく仕組みづくりが、今後の重要な課題であると認識しております。
事業等のリスク5,233字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループは毎年リスクアセスメントを実施し、リスクの特定、分析、評価を行い、リスク顕在化の未然防止及び低減に努めております。 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー等に影響を及ぼす可能性がある主要な事業等のリスクは以下のとおりであります。これらの事業等のリスクは、有価証券報告書提出日現在において判断したものであり、全てのリスクを網羅したものではなく、リスクアセスメントの結果を加味して投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を記載しております。 (1) 事業(外部)環境に関するリスク ① 主要市場環境の変化 当社グループは、2025年3月期から2027年3月期の3ヶ年を実行期間とする中期経営計画「Change for Growth 2026」を2024年4月よりスタートしました。本計画の対象期間は、10年スパンのありたい姿を定めた長期ビジョン『VISION2027』の最終段階であり、ありたい姿である「真のグローバルサプライヤーとして社会から必要とされる企業」の実現に向け、大きな転換期とする3ヶ年であると認識しております。 本計画では、基本コンセプトのひとつの柱として「グループ全体の収益力の強化」を掲げ、事業領域の拡大、事業地域の拡大を目指してまいります。前中期経営計画に引き続き、「ARPRO事業」「建築住宅断熱材」「FPD表面保護材」を持続的成長の原動力として位置付け、数量拡大に加え高付加価値製品の販売に注力することで利益率向上を図り収益拡大を目指す計画としておりますが、需要や経済情勢、技術動向、法規制の改定等、様々な要因による市場環境の変化によっては計画どおりに進まない可能性があります。2027年3月期については、中東情勢の緊迫化により、需要の先行きに不透明感が増しています。 当社グループは、市場環境の変化に対応するため、上記既存事業に加え新しい事業領域への展開を進めてまいります。また、環境問題への意識の高まりに対し、サステナビリティ経営に軸足を置いた変革戦略を進め、循環型経済に対応した製品とサービスの提供に努めてまいります。 ② 海外事業展開に関するリスク 当社グループは、北米、南米、欧州、アジアの各地域で広く事業を展開しておりますが、各地域の政治的または経済的要因、環境規制等による投資許可、移転価格税制上の問題、社会情勢の変化や各種規制の動向、労働争議、人材確保の困難さ、為替レートの変動等が各地域の事業活動に支障をきたし、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、当社グローバル事業部が各拠点のPDCAサイクルを管理することでリスク低減に努めております。また、グループガバナンス強化として内部統制機能の更なる充実化を図ってまいります。 ③ 価格競争の激化 当社グループの製品群はライフサイクルの長いものもあり、多くの製品は厳しい価格競争に晒されています。特にアジア地域では、現地企業の参入や台頭など様々な要因により今後も厳しい価格競争が予想されます。 当社グループは、コスト低減に注力するとともに、高付加価値製品シフトによる競合優位性を維持拡大することで適正な利益率の確保に努めてまいります。 ④ 原燃料価格等の変動 当社グループの使用する原料や燃料は、原油及びナフサ価格の変動に大きく影響されるため、価格が大きく変動することがあります。当社グループの場合、原燃料価格が上昇する局面において、製品価格への反映の遅れなどにより業績の悪化を招き易い傾向にあります。 2027年3月期は、中東情勢の緊迫化によるホルムズ海峡の封鎖が原油及びナフサの供給不安をもたらし、当社グループの使用する原料の調達も不透明になっております。このことから、原料価格も高騰しており、ホルムズ海峡の封鎖解除後も当分の間、原料価格の高止まりが予想されます。 当社グループは、原燃料価格変動に影響を受けない経営基盤構築として、適時に製品価格に反映するため取引先との価格のフォーミュラ化を推進するとともに、コスト低減に努めてまいります。 (2) 事業運営に関するリスク ① 人材の確保について 少子高齢化に伴う労働人口の不足、デジタル革命が進む中で専門性の高い特定分野の人材不足など、適時に人材を確保することが年々厳しくなっております。また、人手不足は生産・物流面でコストアップの大きな要因になりつつあり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループは、長期ビジョン『VISION2027』の基本方針「経営基盤の強化」の中で、人材育成を経営の重要課題のひとつとして捉え、人材育成システムの充実化を図り、グローバル企業として更なる組織強化に努めてまいります。また、生産工程の短縮、製造ラインの自動化などの対策を実施することで、人手不足解消に努めてまいります。 なお、人的資本に関する具体的な取組については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」および「第4 提出会社の状況 5 従業員の状況等 (1)人材戦略に関する基本方針等」に記載しております。 ② 感染症拡大(パンデミック)に関するリスク 感染症や伝染病などの拡大に伴い、当社グループの従業員が感染し従業員同士の接触等により社内での感染が拡大した場合には、工場における生産及び出荷に支障をきたし、ある一定期間操業を停止する可能性があります。また、当社グループの工場が稼働可能であっても、原料の供給が停止する場合など、サプライチェーンに問題が生じると操業停止にせざるを得ない状況となるリスクがあります。 新型コロナウイルスは、ほぼ収束したものと認識しておりますが、今後も拡大する可能性はあり一定の感染対策は継続してまいります。また、新たな感染症拡大に備え、事業継続計画(BCP)の観点から本社機能の継続を想定した対策を整備しております。 ③ 知的財産権について 当社グループは、国際的な特許権をはじめとして知的財産を多く保有しておりますが、これらを保護することは将来の利益確保の面でも重要です。他社から侵害を受けたり他社との間で紛争が生じたりする場合には、事業に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、このリスクを回避すべく知的財産管理の統括部署である当社知的財産ユニットを中心として国内外で体制強化に努めております。 ④ 品質保証について 当社グループはメーカーとして、予期せぬ品質欠陥の発生や製造物責任訴訟のリスクが想定されます。当社グループの製品は、食品容器、自動車部品、建築住宅断熱材など最終製品の部材として使用されるものが多く、品質欠陥により顧客において甚大な損害につながる可能性があります。 当社グループは、各工場で品質マネジメントシステムの認証取得を積極的に進めるなど、品質保証体制強化に努めております。 ⑤ 固定資産の減損について 当社グループが保有する固定資産について、経営環境の著しい悪化等による収益性の低下や市場価格の下落等により減損損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ビーズ事業に属する当社EPS事業の資産グループ及び国内連結子会社の資産グループの営業活動から生じる損益については、主原料であるスチレンモノマーの継続的な調達価格の上昇等を主要因として、前連結会計年度まで継続してマイナスとなっていたものの、当連結会計年度においては主に販売価格の適正化や生産コスト削減等の結果、プラスとなっております。加えて、翌連結会計年度以降の営業活動から生じる損益もプラスと見込んでいるため、減損の兆候は認められないと判断しました。この詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 今後、市場環境等の変化により、実際の結果が異なった場合又は、前提条件に変化が生じた場合には、翌連結会計年度において、減損損失を認識する可能性があります。 当社グループは、重要な投資に関して、当初計画から大きく乖離していないかを確認するため経営幹部の出席する主要会議で報告を求めるなど、定期的なモニタリングを実施しております。 ⑥ 情報セキュリティ・情報管理について IT技術が高度に進化する中で、予期できない水準の情報システム基盤や通信回線の重大な障害、あるいは経営に関わる機密情報の破壊・窃取が発生する可能性は完全に排除することはできません。 当社グループは、情報システムの安全性及び情報セキュリティ強化のため、関連規程を整備し、保有する情報及び情報システムにおける機密性、完全性及び可用性の確保に努めるとともに、リスク管理水準を改善するための指針を継続的に示して情報漏えい等のリスクを管理しております。また、外部からの当社グループの情報システムに対する攻撃への対応や非常時を想定した定期的な訓練を実施しております。 ⑦ コンプライアンス・内部統制について 当社グループはグローバルに事業を展開する中で、世界各地域の法規制が変更されることによりその遵守が困難となり、将来にわたって法令違反が発生する可能性は皆無ではなく、その遵守のための新たな費用発生や事業活動が制限される可能性があります。 当社グループは、コンプライアンスをはじめとする適切な内部統制の重要性を認識し、そのシステムを構築し運用しております。具体的には、国内外共通の企業行動準則を定めその周知徹底を図る他、グループ社員全員が利用できる内部通報制度を整備するなど、コンプライアンス体制強化に努めております。 (3) 環境・安全等に関するリスク ① 自然災害・事故災害について 当社グループは、国内外に多数の製造工場を有しており、工場における事故・労働災害、外部倉庫・製品輸送における事故、自然災害による生産設備への被害などが発生する可能性があります。 日本は自然災害の多発地域であり、当社グループの事業活動もその影響を受ける可能性があります。なかでも、発生が懸念されている南海トラフ巨大地震については、今後の発生確率が高いとされており、当社の四日市地区における工場等が被災した場合には、生産活動の停止や設備の損壊などにより、多大な損害を被る可能性があります。また、当社関西工場は山間部に立地していることから、大雨や洪水、土砂災害といった災害による被害を受けるリスクも想定されます。 これらの自然災害リスクに備えるため、当社グループでは地震保険および損害保険に加入し、万が一の損失発生時における影響の軽減を図っております。あわせて、無事故・無災害および安定供給を目標に、安全確保に向けた継続的な取組を推進しております。さらに、地震や風水害等への備えとして、災害対策マニュアルおよび事業継続計画(BCP)の策定、社員の安否確認システムの運用、防災訓練の実施など、平時からの体制整備にも努めております。 ② プラスチックの環境問題について 当社グループは、発泡プラスチックの機能性・利便性を通じて、省資源・省エネルギーなど地球エネルギー資源の保護及び地球環境への配慮を基本としており、社会や市場からの要求に応えております。一方で、プラスチックは不適切な処理により海洋ゴミになり、グローバルな社会問題となっております。また、パリ協定、SDGs、ESG課題への注目を背景として、プラスチックリサイクル、他素材への転換、脱プラスチックなどの動きが活発化しております。特に、欧州においてサーキュラー・エコノミーの動きが進展しており、今後さらに資源循環を追求する動きが加速すると想定しております。これらの動きに対し、対応が不十分あるいは遅れた場合には当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 プラスチックの環境問題は、当社グループが取り組むべき重要課題(マテリアリティ)のひとつであると認識しており、環境対応型製品による社会への貢献、また廃プラスチックのマテリアルリサイクル、サーマルリサイクル、再生原料の使用などの取組を積極的に進めております。 なお、当社グループは、気候変動が当社グループに及ぼすリスクと機会やシナリオ分析、戦略、指標、目標について、当社のサステナビリティ推進体制において審議し、これを取締役会において承認しております。シナリオ分析を通じて、気候変動によるリスクを低減するとともに、リスクを事業上の機会とできるよう当社グループの事業に則した戦略を推進してまいります。気候変動に関する具体的な取組については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しております。
経営成績の分析 (MD&A)6,619字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、北米の通商政策動向や中東地域の緊迫化による地政学的リスクの高まりなどにより、先行き不透明な状況となりました。日本経済は、金利上昇や為替変動が継続し、中東情勢の影響による景気の下振れリスクの懸念もあり、企業業績や雇用・所得環境の改善に足踏みがみられるものの、個人消費の持ち直しや設備投資の増加などを通じて緩やかな回復基調となりました。 国内発泡プラスチック業界におきましては、食品トレー向け分野での需要は減少傾向となり、水産分野向けでは需要回復の足踏み状態が継続し、物価上昇による影響もあり厳しい状況となりました。 このような状況のもと当社グループは、新中期経営計画「Change for Growth 2026」の2年目を迎え、3つの基本コンセプトである「グループ全体の収益力強化」、「発泡樹脂製品による社会への貢献」、「経営基盤の強化」をより推進し、資本収益性の向上、成長分野への経営資源の集中、環境対応型製品やプラスチック資源循環でのサステナビリティ経営など、更なる企業価値向上に取り組みました。 当社グループの経営成績は、販売は前期並みとなりましたが、売上高は増加しました。営業利益は、付加価値の高い製品が好調に推移したことにより前期を上回りました。特別利益は、主に退職金制度における一部制度の移行によるものです。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は、145,456百万円(前期比2.3%増)となりました。利益面では、営業利益は7,765百万円(同12.7%増)、経常利益は8,092百万円(同10.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は6,602百万円(同30.3%増)となりました。 セグメントごとの経営成績を示すと、次のとおりであります。 (押出事業) 食品容器用の発泡ポリスチレンシート「スチレンペーパー」を中心とした生活資材製品は、広告宣伝用ディスプレイ材「ミラボード」の販売は前期並みとなりましたが、食品トレー向け分野の販売は減少したことから売上は減少しました。 産業用包装材やフラットパネルディスプレイ向けの発泡ポリエチレンシート「ミラマット」を中心とした産業資材製品は、付加価値の高い製品及び汎用製品の販売は減少しましたが、一般包材が好調に推移したことから売上は増加しました。 発泡ポリスチレン押出ボード「ミラフォーム」を中心とした建築土木資材製品は、建築・住宅分野向け製品の販売は前期並みとなりましたが、ミラフォームラムダやプレカット品などの付加価値の高い製品の販売割合が増加したことや、土木分野向けの販売が増加したことから売上は増加しました。 押出事業全体としては、販売は減少しましたが、売上は前期並みとなりました。利益面では、一般包材及び建築・住宅分野向けの付加価値の高い製品が好調に推移したことにより増益となりました。 これらの結果、押出事業の売上高は49,550百万円(前期比0.3%増)、営業利益は2,058百万円(同25.1%増)となりました。 (ビーズ事業) 世界各国で製造販売している発泡ポリプロピレン「ARPRO」を中心とした高機能材製品は、自動車分野及び非自動車分野ともに販売は増加したことから売上は増加しました。 地域ごとの販売数量概況は、国内では、自動車分野は増加しましたが、非自動車分野では減少しました。北米では、非自動車分野は前期並みとなり、自動車分野は増加しました。南米では、自動車分野は増加しました。欧州では、HVAC向けは需要回復が遅れているものの前期並みとなり、自動車分野もリサイクル原料を使用した製品の販売が増加しましたが、前期並みとなりました。中国及び台湾では、包装材分野は好調に推移しました。東南アジアでは、自動車分野は増加しました。 発泡性ポリスチレン「スチロダイア」を中心とした発泡性ビーズ製品は、水産分野などでの需要の影響により販売は減少し、売上も減少しました。 ビーズ事業全体としては、販売は中国及び台湾での好調により増加し、売上も増加しました。利益面では、高機能材製品の販売増加に加えて、固定費削減に努めたことにより増益となりました。 これらの結果、ビーズ事業の売上高は95,905百万円(前期比3.3%増)、営業利益は6,633百万円(同4.1%増)となりました。 ② 財政状態の状況 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ10,912百万円増加し164,848百万円となりました。 流動資産は、3,244百万円増加し81,938百万円となりました。増加の主な要因は、受取手形及び売掛金が2,155百万円増加したことなどによるものです。 固定資産は、7,667百万円増加し82,909百万円となりました。増加の主な要因は、建物及び構築物(純額)が1,251百万円、機械装置及び運搬具(純額)が3,444百万円増加したことなどによるものです。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ3,253百万円増加し51,334百万円となりました。 流動負債は、2,908百万円増加し36,901百万円となりました。 固定負債は、344百万円増加し14,432百万円となりました。 これらの結果、当連結会計年度末の純資産合計は113,514百万円、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.3ポイント増加し65.9%となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、増加要因である税金等調整前当期純利益8,641百万円、減価償却費8,124百万円、棚卸資産の減少額1,919百万円などに対し、減少要因である売上債権の増加額1,744百万円、法人税等の支払額1,582百万円などにより、差引き16,349百万円の収入(前期比7,452百万円増加)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出10,359百万円などに対し、定期預金の純減少額2,277百万円などにより、差引き8,574百万円の支出(同37百万円減少)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入4,920百万円などに対し、主に営業活動によるキャッシュ・フローによる収入を充当した長期借入金の返済による支出5,908百万円、配当金の支払額2,096百万円などにより、差引き3,745百万円の支出(同87百万円減少)となりました。 これらの結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ4,640百万円増加し、16,567百万円となりました。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比増減率(%) 押出事業   40,456   △3.4 ビーズ事業   78,154   0.1 合計   118,610   △1.1 (注)1 セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2 金額は平均販売価格により算出しております。 b.受注実績 当社グループは原則として見込生産を行っているため、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比増減率(%) 押出事業   49,550   0.3 ビーズ事業   95,905   3.3 合計   145,456   2.3 (注) セグメント間の取引については、相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.当社グループの当連結会計年度の経営成績等の分析・検討 当社グループの当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載したとおりであります。それを踏まえ、次のとおり事業全体及びセグメントごとの経営成績等に重要な影響を与えた要因や当該要因への対応について分析・検討を行っております。 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期比(%) 売上高   142,250   145,456   102.3% 営業利益   6,888   7,765   112.7% 経常利益   7,311   8,092   110.7% 親会社株主に帰属する 当期純利益   5,066   6,602   130.3% 前期と比較した、当連結会計年度の売上高及び利益の主な定性的増減要因は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に記載したとおりであります。なお、営業利益は前期比で876百万円の増益となりましたが、定量的な増減要因として、増加要因は主に中国、北米、台湾の需要好調による販売数量の増加(1,170百万円)、国内を中心とした販売単価の見直し(860百万円)などであります。一方減少要因は、国内における製造労務費等の増加と欧州におけるグループ会社の完全子会社化による固定費の増加(△860百万円)、原材料価格の上昇による変動費単価の悪化(△280百万円)などであります。 今期におきましては、中東情勢の緊迫化を背景に、先行き不透明な状況が一段と強まるものと見込まれます。各国・地域の経済活動への影響が懸念されるなか、景気の減速に加え、インフレ率の上昇が想定されております。特にエネルギー市場では、中東情勢の緊迫化に伴い原油価格の動向に不確実性が高まっており、紛争の長期化や供給面の懸念から、原油価格が高水準で推移する可能性があります。このような環境下、原材料価格や物流費、エネルギーコストの上昇が見込まれるほか、自動車部品、建築資材、包装資材など幅広い分野において、コスト増加や供給体制への懸念が生じております。これらの影響により、企業の設備投資や生産活動、並びに消費者の購買行動が慎重化し、製品需要の先行きについても不透明な状況が続くものと見込まれます。業績見通しの策定にあたっては、市場動向や原材料・エネルギー価格の推移を踏まえ、サプライチェーンについては、重大な供給制約や物流混乱が発生しない前提のもと、現時点で入手可能な情報に基づき算定しております。 こうしたなか、当社グループは、コスト上昇について適切な製品価格改定を行うとともに、業務効率化を推進し、安定供給と収益性の確保に努めてまいります。 中期的な課題への対応としては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、「グループ全体の収益力強化」を基本コンセプトの第一に掲げ、市場環境の変化のみに頼らない主体的な持続的成長を目指すと同時に、資本効率を意識した経営を実施してまいります。 セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (押出事業) (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期比(%) 売上高   49,385   49,550   100.3% 営業利益   1,645   2,058   125.1% 食品容器用の発泡ポリスチレンシート「スチレンペーパー」を中心とした生活資材製品は、循環型耐熱反、環境対応型製品やマスバランス方式の製品など高付加価値製品の販売を推進してまいります。 発泡ポリエチレンシート「ミラマット」を中心とした産業資材製品は、付加価値の高い製品及び汎用製品の販売は減少しましたが、一般包材が好調に推移したことから売上は増加しました。今期は、付加価値の高い製品の品種構成をさらに高めていきます。 発泡ポリスチレン押出ボード「ミラフォーム」を中心とした建築土木資材製品は、建築・住宅分野向け製品の販売は前期並みとなりました。今期は、高付加価値、高性能製品の拡販と新規製品開発を推進することにより、高利益率製品へのポートフォリオの入れ替えを推進してまいります。 (ビーズ事業) (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期比(%) 売上高   92,865   95,905   103.3% 営業利益   6,373   6,633   104.1% 「ARPRO」を中心とした高機能材製品は、自動車分野及び非自動車分野ともに販売は増加したことから売上は増加しました。当社グループのグローバル対応力や開発・提案力といったブランド戦略を推進し、サステナビリティ経営に則し、省エネ・軽量化やリサイクルなど各地域の市場の要求に対応した次世代製品を投入し、マーケットシェアの拡大と顧客満足度の最大化を図ります。また、成長が見込まれる非自動車部品分野において、既存領域の深耕と新規分野への展開を通じて拡販を図ってまいります。 「スチロダイア」を代表とする発泡性ビーズ製品は、水産分野などでの需要の影響により販売は減少し、売上も減少しました。市場動向、販売規模に見合った生産体制を構築し、事業収益の安定化を図ります。 b.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び流動性に係る情報 当連結会計年度の財政状態及びキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況及び③ キャッシュ・フローの状況」に記載したとおりであります。 当社グループの運転資金及び設備資金等の充当につきましては、自己資金及び金融機関からの短期及び長期の借入金を基本とし、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保しております。 また、当社グループ内において、資金の有効活用を目的とした、CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)及びタームローンを実施しております。 当連結会計年度末現在、借入金残高は、長期借入金7,889百万円、1年内返済予定の長期借入金5,758百万円、短期借入金8,040百万円となっております。 なお、2027年3月期の設備投資総額は11,000百万円を計画しております。ARPROの生産能力増強として、米国のジャクソン工場の拡張、タラホーマ第二工場の増強を計画しており、国内はミラフォームの割付断裁能力の増強のほか、足元では自動化や省エネ化等の設備投資を積極的に行います。 セグメントごとの設備投資計画につきましては、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1)重要な設備の新設等」に記載のとおりであります。 c.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状態を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状態を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 ② 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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