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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

ヤマエグループホールディングス

YAMAE GROUP HOLDINGS CO.,LTD.7130 · Prime · 卸売業

九州地盤の総合卸売業。食品、糖粉飼料畜産、住宅不動産の3セグメントで構成される複合企業体。

概要

ヤマエグループホールディングスは、福岡市博多区に本社を置く総合卸売業の持株会社である。食品関連事業を中核に、糖粉・飼料畜産、住宅・不動産、燃料・運送など多岐にわたる事業を展開する。2026年3月期の連結売上高は1兆852億円、従業員数は連結で約6,400人。グループは連結子会社82社で構成される。

食品関連が売上の8割を占める事業構成

当社グループは4つのセグメントで構成される。2026年3月期の連結売上高1兆852億円のうち、食品関連事業が8,390億円(構成比約77%)と最大の柱である。一般加工食品、菓子、酒類、冷凍食品の卸売に加え、弁当の製造、焼酎の製造、配達飲食サービスなどを手掛ける。次いで糖粉・飼料畜産関連事業が1,269億円(約12%)、住宅・不動産関連事業が992億円(約9%)、その他(燃料・レンタカー・運送)が198億円(約2%)と続く。

セグメントごとに異なる利益率の構造

セグメント営業利益は、食品関連が129億円(売上高営業利益率1.5%)、糖粉・飼料畜産関連が41億円(同3.3%)、住宅・不動産関連が22億円(同2.3%)、その他が11億円(同5.7%)である。食品関連の利益率が低いのは競争の激しさと物流費などのコスト高による。一方、糖粉・飼料畜産関連やその他事業は相対的に利益率が高く、グループ全体の利益構造を補完している。全社では営業利益180億円、経常利益186億円、純利益110億円と過去最高を更新した。

福岡を本拠に全国と海外へ広がるグループ網

本社は福岡市博多区に置くが、グループの事業は九州を中心に全国に広がる。連結子会社82社のうち主要なものに、食品卸の中核であるヤマエ久野(福岡市)、弁当製造のみのりホールディングス(北九州市)、日本ピザハット(東京都)、糖粉・飼料畜産の丸永(大分県)やトップ卵(熊本県)、住宅・不動産のワイテック(福岡市)などがある。海外ではシンガポールのArco Marketing Pte Ltdを子会社とし、アジア地域への販路を拡大している。

業界の中での役割は総合卸売業(食品、原材料、建材の販売及び製造加工)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.1兆円
営業利益
181億円
営業利益率
1.7%
純利益
111億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01食品関連主力

一般加工食品、菓子、酒類、冷凍食品等の販売、弁当の製造、焼酎の製造、農水産物の製造加工販売、配達飲食サービス等を行う。子会社としてヤマエ久野、みのりホールディングス、日本ピザハット等を擁する。

主な製品・サービス6
一般加工食品
缶詰、調味料、乾物等の加工食品の卸売
菓子
菓子類の卸売
酒類
酒類の卸売
冷凍食品
冷凍食品の卸売
弁当
弁当の製造・販売
焼酎
焼酎の製造

02糖粉・飼料畜産関連準主力

食品原材料、飼料、畜産物、水産物の販売、畜産農業等を行う。子会社として丸永、トップ卵、馬場飼料等を擁する。

主な製品・サービス4
食品原材料
小麦粉、砂糖、油脂等の食品原材料の販売
飼料
畜産用飼料の販売
畜産物
食肉、卵等の畜産物の販売
水産物
魚介類等の水産物の販売

03住宅・不動産関連準主力

住宅建築資材、住宅設備機器、木材等の販売、建設工事、不動産の売買・賃貸等を行う。子会社としてヤマエ久野、ワイテック、ハイビック等を擁する。

主な製品・サービス5
住宅建築資材
建材、金物等の建築資材の販売
住宅設備機器
キッチン、バス、トイレ等の住宅設備機器の販売
木材
構造用合板、製材等の木材の販売
建設工事
建築工事の請負
不動産売買・賃貸
不動産の売買仲介及び賃貸管理

04その他副次

燃料関連事業、レンタカー事業、運送事業等を行う。子会社としてヤマエオートエナジー、高千穂倉庫運輸等を擁する。

主な製品・サービス3
燃料
ガソリン、軽油等の燃料の販売
レンタカー
レンタカー事業
運送サービス
貨物運送事業

製品と技術

一般加工食品から弁当まで手掛ける食品関連

食品関連事業では、缶詰・調味料・乾物などの一般加工食品、菓子、酒類、冷凍食品の卸売を主力とする。卸売に加え、弁当の製造・販売も行っており、子会社のみのりホールディングスなどが工場を運営する。また、焼酎の製造も手掛け、九州の地場銘柄を中心に販売する。配達飲食サービスとして日本ピザハットを傘下に持ち、宅配ピザチェーンを展開している。これらの製品はスーパー、コンビニ、外食チェーンなど多様な販路に供給される。

小麦粉・飼料から食肉・卵までを扱う糖粉・飼料畜産

糖粉・飼料畜産関連事業では、小麦粉、砂糖、油脂などの食品原材料を製粉会社や食品メーカーに販売する。畜産用飼料の販売も行い、九州の畜産農家向けに配合飼料などを供給する。畜産物では食肉や鶏卵の販売を手掛け、子会社トップ卵は九州有数の鶏卵卸売企業である。水産物の取り扱いもあり、魚介類の産地から市場への流通を担う。原料調達から加工、販売まで一貫したサプライチェーンを構築している。

建材・設備機器から不動産仲介まで住宅関連

住宅・不動産関連事業では、構造用合板や製材などの木材、建材、金物などの建築資材を販売する。キッチン、バス、トイレといった住宅設備機器も取り扱い、住宅建築に必要な資材をトータルで提供する。さらに建設工事の請負も行い、子会社ワイテックやハイビックが施工を担当。不動産の売買仲介・賃貸管理も手掛け、ヤマエリアルティやアスティークが事業を展開する。プレカット加工による木材の提案など、グループのシナジーを活用したワンストップサービスが特徴である。

燃料・レンタカー・運送など周辺サービス

その他事業として、ガソリン・軽油などの燃料販売をヤマエオートエナジーが行う。レンタカー事業でもインバウンド需要を取り込み、稼働率向上に努める。運送サービスでは高千穂倉庫運輸やYGLが貨物運送を担い、グループ内外の物流を支える。これらの事業は本業の卸売と補完関係にあり、グループの総合力を高めている。燃料や物流のコスト効率化は、食品・住宅事業の競争力にも寄与する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

拡大基調の中堅食品卸

ヤマエグループホールディングスは食品・酒類を中心とする中堅卸売企業。売上高は2025/3期に1兆円を突破し、同業のリョーサン菱洋ホールディングス(約6000億円)を上回る規模だが、食品卸は薄利多売の業態で営業利益率は1.6%程度と非常に低い。イメージワンやタビオなど専門商社と異なり、広範な商品を扱うため収益性が低い。M&Aによる成長戦略が奏功し増収基調だが、利益率の改善が課題。

強み

  • 積極的なM&Aで売上高を急拡大、2025/3期には1兆円突破
  • 食品は生活必需品であり、景気変動の影響を受けにくい
  • 酒類から食品まで幅広く、顧客のワンストップニーズに対応
  • 2026/3期も売上高1兆852億円と成長が続く見込み

課題

  • 営業利益率1.6%前後と薄利で、コスト上昇に敏感
  • 成長の原動力が買収に偏り、のれん代の減損リスクも
  • 食品卸は大手との競争が激しく、価格競争に陥りやすい

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字がヤマエグループホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13151バイタルケーエスケー・ホールディングス864億円10.9倍
23946トーモク863億円10.0倍
38078阪和興業827億円10.1倍
48075神鋼商事824億円9.9倍
57613シークス811億円19.4倍
67130ヤマエグループホールディングス805億円7.3倍
78065佐藤商事789億円11.7倍
86331三菱化工機750億円9.5倍
99274KPPグループホールディングス730億円12.4倍
108137サンワテクノス674億円19.8倍
117128ユニソルホールディングス661億円34.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 1件

単独株式移転で持株会社に移行した2021年

2021年10月、ヤマエ久野株式会社の単独株式移転により、その完全親会社であるヤマエグループホールディングス株式会社を設立した。同時に東京証券取引所市場第一部および福岡証券取引所に株式上場を果たす。この持株会社体制への移行により、グループ全体の経営管理と戦略策定を集中させ、M&Aによる事業拡大の基盤を整えた。2022年4月の東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場に移行している。

食品関連の中核子会社を相次ぎ子会社化

持株会社設立後、食品関連事業の拡大に向けて積極的なM&Aを実行した。株式会社カネシメイチ(現・連結子会社)、株式会社アスティーク及びその子会社1社、福岡農産株式会社及びその子会社1社をそれぞれ株式取得により子会社化。いんま商事株式会社は商号をヤマエ菓子株式会社に変更し、菓子卸売事業を強化した。さらに2023年には日本ピザハット・コーポレーション株式会社及びその子会社2社を子会社化し、外食・宅配事業に参入した。

丸永の子会社化で糖粉・飼料畜産を強化

2021年以降、糖粉・飼料畜産関連事業の拡充も進めた。丸永株式会社及びその子会社2社を株式取得により子会社化。丸永は大分県に本社を置き、食品原材料や飼料の販売、畜産物・水産物の取り扱いを行う。この買収により、グループの糖粉・飼料畜産セグメントの規模が拡大し、九州全域における畜産向けサプライチェーンの競争力が向上した。併せて、トップ卵株式会社や馬場飼料株式会社などの既存子会社との連携も強化している。

住宅・不動産関連のM&Aと新設

住宅・不動産関連事業では、株式会社アスティークの子会社化に加え、ヤマエリアルティ株式会社を新設(2021年)し、不動産の売買・賃貸事業を本格化。既存の株式会社ワイテック、ハイビック株式会社、兼希工業株式会社などと合わせ、建築資材の販売から建設工事、不動産仲介まで一貫したサービスを提供する体制を整えた。株式会社クイックスの株式取得も行い、住宅リフォーム・メンテナンス分野を補完している。

物流・海外事業の取得とグループ拡大

その他事業では、FCPロジスティクス株式会社及びその子会社3社を子会社化し、商号をYGL株式会社に変更。これによりグループ内の物流機能を強化した。また、シンガポールのArco Marketing Pte Ltdの株式を取得し、海外市場への販路を開拓。燃料販売を行うヤマエオートエナジー株式会社、運送事業の高千穂倉庫運輸株式会社などとともに、多様なサービスをグループに加え、総合卸売業としての領域を拡大している。

年表1件を開く

2020年代

  • 2021年10月上場単独株式移転によりヤマエ久野㈱の完全親会社である持株会社ヤマエグループホールディングス㈱ を設立し、東京証券取引所市場第一部及び福岡証券取引所へ株式上場。㈱カネシメイチの株式を取得し子会社とする。(現・連結子会社)㈱アスティークの株式を取得し同社及びその子会社1社を子会社とする。(現・連結子会社)東京証券取引所市場区分の見直しに伴い、市場第一部からプライム市場に移行。丸永㈱の株式を取得し同社及びその子会社2社を子会社とする。(現・連結子会社)福岡農産㈱の株式を取得し同社及びその子会社1社を子会社とする。(現・連結子会社)FCPロジスティクス㈱の株式を取得し同社及びその子会社3社を子会社とする。また、商号FC Pロジスティクス㈱をYGL㈱と改称。(現・連結子会社)日本ピザハット・コーポレーション㈱の株式を取得し同社及びその子会社2社を子会社とする。(現・連結子会社)商号をいんま商事㈱からヤマエ菓子㈱に改称。(現・連結子会社) Arco Marketing Pte Ltdの株式を取得し子会社とする。(現・連結子会社)ヤマエリアルティ㈱設立。(現・連結子会社)㈱クイックスの株式を取得し子会社

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2029年3月期まで1兆5,000億円
  • 連結経常利益2029年3月期まで330億円
  • 売上高経常利益率2029年3月期まで2.2%
  • ROE2029年3月期まで10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    M&A戦略による事業拡大

    成長投資としてM&Aを積極的に推進し、事業領域の拡大と企業価値の向上を図る。

  2. 02

    グローバル戦略の推進

    海外市場への展開を強化し、国際事業の拡大を通じて持続的な成長を目指す。

  3. 03

    エリア・物流戦略の強化

    地域密着型の物流ネットワークを最適化し、効率的なサプライチェーンを構築する。

  4. 04

    新規事業戦略による成長

    既存事業にとどまらず、新たなビジネス領域へ進出することで持続的な成長を実現する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で6,414人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は696万円で、4期前と比べて+14.6%平均年齢は39.3歳、平均勤続年数は2.7年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年3月60742.10.53,845
2023年3月65543.81.44,676
2024年3月65542.50.96,001
2025年3月67742.11.75,997263
2026年3月69639.32.76,414282

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社33(国内 33 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
食品流通本部・食品福岡支店(福岡市東区)他福岡地区184億円
食品関連 事業 糖粉・飼料畜産 関連事業 住宅・不動産関連事業・その他事業
本社(東京都渋谷区)他117億円
住宅・不動産 関連事業
本社(東京都立川市)他7,585百万円
住宅・不動産 関連事業
本社(栃木県小山市)他5,777百万円
住宅・不動産 関連事業
本社(東京都新宿区)他5,309百万円
住宅・不動産 関連事業
本社 — 東京都大田区5,105百万円
食品関連事業
鹿児島支店(鹿児島県鹿児島市)他 鹿児島・沖縄地区4,975百万円
食品関連 事業 糖粉・飼料畜産 関連事業 住宅・不動産関連事業・その他事業
福岡営業所(福岡市東区)他4,255百万円
その他事業
本社 — 福岡市東区4,152百万円
食品関連事業
本社(福岡市博多区)他3,657百万円
その他事業
ほか6件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ヤマエ久野㈱(注)2、5
    福岡県 福岡市 博多区
    議決権100.0%
  • 国内
    みのりホールディングス㈱
    東京都 墨田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱河内屋ジェノス
    東京都 墨田区
    議決権100.0%
  • 国内
    フィット㈱
    東京都 国立市
    議決権100.0%
  • 国内
    エコーデリカ㈱
    福岡県 福岡市 東区
    議決権100.0%
  • 国内
    コンフェックスホールディングス㈱(注)2
    東京都 渋谷区
    議決権59.2%
  • 国内
    コンフェックス㈱(注)6
    東京都 渋谷区
    議決権59.2%
  • 国内
    ㈱デリカフレンズ
    福岡県 筑後市
    議決権90.7%
  • 国内
    ㈱TATSUMI
    東京都 大田区
    議決権80.0%
  • 国内
    ㈱マール
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    YLO㈱
    沖縄県 豊見城市
    議決権90.0%
  • 国内
    クリート㈱
    東京都 渋谷区
    議決権59.2%
残りのグループ会社21社を開く
  • ㈱ドルチェ東京都 品川区59%
  • 日本ピザハット㈱神奈川県 横浜市 西区100%
  • 丸永㈱兵庫県 神戸市 中央区100%
  • トップ卵㈱福岡県 八女市100%
  • 馬場飼料㈱福岡県 八女市100%
  • ㈱ワイテック福岡県 福岡市 東区100%
  • ハイビック㈱栃木県 小山市100%
  • 兼希工業㈱群馬県 伊勢崎市100%
  • ヤマエリアルティ㈱福岡県 福岡市 博多区100%
  • ㈱アスティーク東京都 立川市100%
  • ㈱LUMBER ONE東京都 立川市100%
  • ㈱YAZAWA LUMBER東京都 立川市100%
  • ㈱裕企画東京都 立川市100%
  • ヤマエBUILD㈱熊本県 熊本市 中央区100%
  • 心建設㈱静岡県 浜松市 浜名区100%
  • ヤマエオートエナジー㈱福岡県 福岡市 博多区100%
  • 高千穂倉庫運輸㈱福岡県 福岡市 東区100%
  • 九州栄孝エキスプレス㈱熊本県 熊本市 東区100%
  • その他 52社
  • トイメディカル㈱熊本県 熊本市 南区25%
  • その他 3社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1.1兆円営業利益181億円前期と比べると増収増益で、売上が+7.8%、利益が+14.6%。

売上高
+7.8%
1.1兆円
営業利益
+14.6%
181億円
純利益
+30.6%
111億円
営業利益率
1.7%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1.2兆円1.1兆円
営業利益220億円181億円
純利益125億円111億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は3,012億円、営業利益は39億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+98.5%、営業利益は+18.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,44621
2024年1Q1,517332.222
2024年2Q1,574332.117
2024年3Q1,716372.221
2024年4Q2,32025
2025年2Q4,798601.342
2025年4Q5,271981.943
2026年2Q5,088711.433
2026年4Q5,7641101.978
2027年1Q3,012391.352

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 5期分

2022年3月期からの5期で、売上は5,036億円から1.1兆円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は1.7%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2022年3月0.507967
2023年3月0.5912279
2024年3月0.7114885
2025年3月1.011581761.685
2026年3月1.091811871.7111

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1.1兆円のうち、営業利益として残るのは181億円1.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は111億円、売上の1.0%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.5%9,497億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.8%1,174億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.7%181億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
12.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.6pt
1.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.4pt
1.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.2pt
11.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2026年3月期は営業CFが242億円、投資CFが−123億円で、差し引きのフリーCFは119億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は500億円で、売上の0.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年3月838−7991155
2023年3月138−221126−83197
2024年3月239−368382−129450
2025年3月259−190−8469435
2026年3月242−123−54119500

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 5期分

2026年3月期の総資産は4,541億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,182億円で、自己資本比率は23.7%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2022年3月1,8096051,20432.1
2023年3月2,2586691,58928.5
2024年3月4,0769433,13322.2
2025年3月3,9949173,07722.3
2026年3月4,5411,1823,35923.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
515億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
804億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
317億円
在庫として抱えている分
負債合計
3,359億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
49
/ 100
安定性自己資本比率16 / 40
収益力営業利益率3 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE284社中73位あたり、逆に低いのは自己資本比率284社中276位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.3%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.7%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
23.7%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.8%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.8%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,899で、1年前と比べて+6.4%過去52週の値幅のなかでは64%の位置にある。

¥2,899+1.2%1ヶ月+2.5%1年+6.4%時価総額805億円
過去52週の値幅
安値¥2,314高値¥3,225

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.3倍
PER (会社予想)6.4倍
PBR0.73倍
配当利回り2.76%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7/29に2899円(前日比+0.42%)と小幅反発。週足では7/17高値3100円から下落傾向が続き、25日線(2948円)を下回る弱い動き。52週高値3225円から-10.1%の位置にあり、200日線(2750円)が下支えとなるか注目。直近の出来高はやや減少傾向。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER7.26倍は同業平均17.24倍を大きく下回り、PBR0.75倍も同業平均1.21倍を下回る。配当利回り2.76%は平均2.96%とほぼ同水準だが、ROE11.25%に対してPBRが1倍未満のため割安感が強い。ただし配当性向84%と高く、今後の増配余地は限定的。業績は増収増益傾向だが利益率が低い点がリスク。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.3倍17.9倍
PER (予想)6.4倍
PBR0.73倍1.24倍
ROE11.3%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

食品卸大手として安定したキャッシュフローを生む一方、低収益体質が課題。強気派はM&Aによる規模拡大と物流効率化で利益率が改善すると見る。弱気派は業界再編で競争が激化し、価格交渉力の弱さから収益性は低位に留まると警戒。2026年3月期の営業利益率1.67%見通しも、改善幅は限定的。配当利回り2.76%は下支え要因だが、成長鈍化が株価の重し。

プラスに働く材料7
  • M&Aによる規模拡大

    売上高は5年で約1.7倍に拡大。非連続な成長戦略が奏功。

  • 低温物流が強み

    冷蔵倉庫・物流網は競争優位性が高く、他社との差別化要因。

  • 堅実な配当利回り

    予想配当利回り2.76%と安定的な株主還元を実施。

  • 売上高1兆円超、営業利益181億円2026年影響

    売上高1兆852億円、営業利益181億円と過去最高更新

  • PBR0.75倍の割安修正継続影響

    PBR0.75倍と1倍割れ、株主還元強化で是正余地

  • 純利益増加による増配余地決算発表後影響

    純利益85→111億円と増加、配当性向現状維持なら増配可能

  • ROE11%超と資本効率中長期影響

    ROE11.25%と高水準、株主価値向上の継続

マイナスに働く材料7
  • 低収益体質

    営業利益率1.5%前後と薄利。業界特性であり改善は困難。

  • M&Aのリスク

    のれん代が膨らみ、買収先の収益が計画未達なら減損リスク。

  • 成長鈍化の兆し

    2026年3月期の売上成長率は7.8%と鈍化。市場成熟感。

  • 低利益率のリスク継続影響

    営業利益率1.6%と低く、コスト上昇でさらに圧迫

  • 市況変動リスク継続影響

    卸売業は在庫評価リスク、市況悪化で利益圧迫

  • 成長減速リスク2027年影響

    成長加速には追加施策が必要、中期的な減速懸念

  • 大口取引先依存リスク継続影響

    取引先集中の可能性、損失発生時に事業影響

次の決算で確かめる点
売上総利益率
収益性の鍵。卸売マージンの動向を直接反映。
M&Aののれん代
M&A戦略の健全性を測る指標。
ROE
11%超を維持できれば株主価値創造の証明。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から+14.3%いまの株価に対する利回りは2.76%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
2.76%
いまの株価に対して
配当性向
84.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年3月5040.3
2024年3月6020.030.6
2025年3月7016.7836.8
2026年3月8014.384.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ9,130人。区分でいちばん多いのは個人・その他42.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.5%を占め、残る52.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他50.049.951.246.042.3
金融機関32.931.827.431.031.1
事業法人15.214.714.017.816.4
外国法人1.12.54.73.98.0
証券会社0.71.12.71.32.2
外国人個人0.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.68
02ヤマエグループ社員持株会4.89
03ヤマエ第一食栄会4.53
04南英福祉会3.36
05株式会社福岡銀行3.17
06共栄火災海上保険株式会社2.59
07ヤマエ第二食栄会2.37
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.28
09ヤマエ第三住栄会2.15
10みずほ信託銀行株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.98

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 5期分

1株利益は5期で+41%、1株純資産は5期で+58%。直近期のROEは11.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2022年3月2842,45012.23.657.9
2023年3月3332,72012.85.540.3
2024年3月3473,26710.98.130.6
2025年3月3083,2169.57.8836.8
2026年3月3993,88211.37.284.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2026/3期の役員報酬は総額491百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約12倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
網田日出人代表取締役会長CEO 最高経営責任者7658,000
大森礼仁代表取締役社長COO 最高執行責任者7023,000
山田良二取締役副社長CAO 最高総務責任者 本社部門統轄6316,000
丸山武子常務取締役CHO 最高人事責任者 人事・総務担当6013,000
工藤恭二取締役637,000
草場信之取締役(監査等委員)666,000
森泰文取締役(監査等委員)607,000
安倍寛信取締役(監査等委員)74
中西常道取締役(監査等委員)65
下坂正夫取締役(監査等委員)67
山本智子取締役(監査等委員)67
谷昭彦常務執行役員CSO
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢
奥富眞一常務執行役員CIO
長野正毅常務執行役員CFO
新田真也常務執行役員
森田良彦常務執行役員
田中英穂執行役員
熊谷洋一執行役員
横竹俊一執行役員
川崎剛一執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)52928041783
社外取締役4383810
取締役(社内)2363618

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容937字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、持株会社としてグループ会社の経営管理及びそれに付帯する業務を行っております。 また、当企業グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社82社、持分法非適用の非連結子会社4社及び持分法適用関連会社4社、持分法非適用関連会社2社で構成され、主に食品関連、糖粉・飼料畜産関連、住宅・不動産関連等において商品の販売及び製造並びに加工等を行う総合卸売業であります。 なお、当社は有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 各事業における当企業グループ各社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。 (食品関連事業) 一般加工食品・菓子・酒類・冷凍食品等の販売及び弁当の製造、焼酎の製造、農水産物の製造加工販売、配達飲食サービス等を行っております。 [主な関係会社]   ヤマエ久野㈱、みのりホールディングス㈱、㈱河内屋ジェノス、フィット㈱、 エコーデリカ㈱、コンフェックスホールディングス㈱、コンフェックス㈱、 ㈱デリカフレンズ、㈱TATSUMI、㈱マール、YLO㈱、クリート㈱、 ㈱ドルチェ、日本ピザハット㈱、トイメディカル㈱ (糖粉・飼料畜産関連事業) 食品原材料・飼料・畜産物・水産物の販売、畜産農業等を行っております。 [主な関係会社] ヤマエ久野㈱、丸永㈱、トップ卵㈱、馬場飼料㈱ (住宅・不動産関連事業) 住宅建築資材・住宅設備機器・木材等の販売、建設工事、不動産の売買・賃貸等を行っております。 [主な関係会社] ヤマエ久野㈱、㈱ワイテック、ハイビック㈱、兼希工業㈱、ヤマエリアルティ㈱、 ㈱アスティーク、㈱LUMBER ONE、㈱YAZAWA LUMBER、 ㈱裕企画、ヤマエBUILD㈱、心建設㈱ (その他) 燃料関連事業、レンタカー事業、運送事業等を行っております。 [主な関係会社] ヤマエオートエナジー㈱、高千穂倉庫運輸㈱、九州栄孝エキスプレス㈱ 事業系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,119字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当企業グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当企業グループは、「業界の公共性を十分理解し、社業の進展を通して社会に奉仕することを目標に、効率の高い営業体制をもって収益の向上に邁進する」を経営の基本理念に、「流通のトータルサポーター」としてその実現に向けての具体的な目標として、中期経営計画を策定しております。 (2) 中期経営計画「Progress Go’25」の総括(2023年度~2025年度) 当社グループは、2023年度から2025年度までの3カ年を対象とする中期経営計画「Progress Go’25」を策定しておりました。 本中期経営計画では、当社グループの「パーパス(存在意義)」や「長期ビジョン」、および「目指すべき方向性・戦略(ミッション)」を社内外に明確に提示し、「Progress(進化)」の実現に向けた事業基盤の強化を重点的に推進いたしました。 本中計で掲げた4つの戦略は「ガバナンス強化」、「M&A戦略」、「サステナビリティ戦略」、「エリア・物流戦略」の主な取り組みは下図の通りであり、各戦略について着実な遂行に努めた結果、2026年3月期の当初目標数値(連結売上高7,200億円、経常利益180億円)を達成することができました。 (3) 新中期経営計画「Create“ONE”28」(2026年度~2028年度) 2026年度より新たな中期経営計画「Create“ONE”28」(クリエイト ワン ニジュウハチ)がスタートいたしました。本中期経営計画は、連結売上高が初の1兆円を突破したことを受け、持続的な成長を実現する企業グループであり続けることを目指し策定いたしました。 ① ヤマエWay 全従業員が共有すべき価値観や行動規範を『ヤマエWay』として定義いたしました。本計画の遂行にあたり、この『ヤマエWay』を全組織に浸透させることで、経営戦略と個々の行動を合致させ、企業価値の最大化を図ってまいります。 ② グループ理念 創業以来掲げてきた経営の基本理念を引継ぎ、役職員が共通で目指すべき不変の理念を表現するグループ理念を定義しました。 ③ ヤマエグループのパーパス、長期ビジョン グループ理念に基づいたパーパスは「流通のトータルサポーター」として多様な暮らしを一人ひとりの生活にお届けすることであります。また、パーパスを実現するためのわたしたちが目指すべき姿である長期ビジョンは「サプライチェーンのあらゆる場面でビジネスを創造し、サステナブルな成長を目指す企業グループへ」であります。 ④ ヤマエグループの価値創造ストーリー 本中期経営計画にあたり、当社グループが目指す持続的な成長と中長期的な企業価値向上の実現に向けた価値創造ストーリーを定めました。 <ヤマエグループの価値創造ストーリー> ⑤ 新中期経営計画名称について 本中期経営計画には、「お取引先様にとってオンリーワン(Only One)の存在であるために、全ての役職員が1つのチーム(One Team)として結束し、価値を創造することで業界ナンバーワン(Number One)企業へと、更なる進化・成長を続ける」という想いが込められています。 ⑥ 財務指標 2029年3月期連結売上高1兆5,000億円、連結経常利益330億円(売上高経常利益率 2.2%)、ROE 10%以上を目指します。 ⑦ 非財務指標 「エネルギー消費量の削減」、「人的資本価値向上への取り組み」を目指します。 ⑧ 基本戦略 本中期経営計画の基本戦略は「M&A戦略」、「グローバル戦略」、「エリア・物流戦略」、「新規事業戦略」の4つです。 ⑨ 投資計画 M&Aおよび新規事業に関する成長投資と設備投資やAX・DX投資に関する効率化投資を拡大することで、更なる事業領域の拡大と持続的に成長するための経営基盤の維持向上を図ってまいります。 (4) 会社の対処すべき課題 今後のわが国経済の見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善、底堅い設備投資・インバウンド需要などを背景に、緩やかな景気回復が続くものと思われます。一方、海外では、主要国の通商政策の動向や地政学リスクの高まりなどを背景に、国際情勢・国際経済は不安定さを増し、先行き不透明な状況が続いております。 国内流通業界においては、人手不足、原材料・エネルギー価格高騰によるコスト上昇、円安による物価高など経済の下押しリスクも混在し、事業を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いております。 このような状況において、当企業グループは、「私たちは人・企業・社会をつなぎ、多様な豊かさと暮らしを一人ひとりの生活にお届けすることを通じて地域の発展、そして持続可能な社会の実現に向けて貢献し続けてまいります。」というグループ理念のもと、「流通のトータルサポーター」として、サプライチェーンの川上から川下までのあらゆる場面でビジネスを創造し、持続的な成長を図ってまいります。
事業等のリスク4,544字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当企業グループが判断したものであります。 (1) 国内市場・経済動向による影響について 当企業グループは「食」と「住」を事業の柱と位置づけております。「食」「住」ともに国内景気の動向、国内人口の減少及び少子高齢化等の人口構造変化や海外情勢及び為替相場による取扱商品の価格高騰、物流コスト上昇による影響を受けるため、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 法的規制について 当企業グループは事業を展開する上で、酒税法、食品衛生法、中小受託取引適正化法、製造物責任法、建築基準法、建設業法など各種の法令・規制等の適用、行政の許認可等を受けております。法的規制が強化された場合や予測できない法律の改正が行われた場合には、当企業グループの事業活動が制限され、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 災害危機等について 当企業グループは、広域にわたり営業・物流拠点を設置し事業展開しているため、大規模な自然災害やインフルエンザや未知のウイルス等の感染症が広がった場合等、物流やサービスの提供等に支障が生じる可能性が想定されます。当企業グループといたしましては「食」と「住」の安全・安定供給を支える企業として、全役職員の人命・安全確保と事業の早期復旧及び継続を図るために体制の構築・整備に万全を期しておりますが、自然災害による被害が発生し、インフラ等の復旧が長期化した場合には、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 食の安全性について 食への安心・安全に対する意識が一段と高まっている中、安心・安全な商品及びサービスを提供することが当企業グループの最重要課題であると認識し、当企業グループが取り扱う食品全般の品質管理を今まで以上に徹底させるべく専門人材の育成・雇用等による体制の強化や取扱原材料の現地視察による現物確認などに取り組んでおります。しかし、偶発的な事由によるものも含めて、食の安全性・品質確保に問題が生じた場合、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) お得意先様について 食品・住宅関連業界における厳しい競争環境を背景とした企業再編や系列化等の動きは依然継続しており、これにより当企業グループとの取引について見直しが行われる可能性があります。特に、当企業グループの売上高における上位のお得意先様の経営方針の変更や企業再編等によって、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 仕入先様について 国際的水産資源の減少、欧米・新興国等の魚食拡大等の水産物の需給問題、穀物を含む食品原材料の供給量減少、その他、海外依存度の高い食品原材料や建材関連の合板などは為替相場の影響や地政学的リスク等により価格や供給が不安定となる可能性があり、これらの商材について取引を行っている仕入先様において、これらの予期せぬ出来事により供給が不可能となった場合には、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 製造物責任に係るリスクについて 当企業グループでは、弁当・惣菜製造工場並びに木材プレカット工場を保有しております。これらの工場では品質管理や製造体制を一層強化することにより、製品の品質管理には最善の注意を払っておりますが、予期せぬ品質上の問題が発生した場合には、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) システムリスクについて 当企業グループは、営業・物流拠点を結ぶ情報システムおよびネットワークを構築し、情報セキュリティ規程及び情報セキュリティ基本方針に則りバックアップ回線やセキュリティ対策を講じています。しかしながら、国家や組織による高度なサイバー攻撃、ゼロデイ脆弱性、サプライチェーン攻撃、または重要インフラを狙った複合的攻撃、予測不能なウイルスの侵入等により、システムの長時間停止、データ改ざん・漏えい、物流停止等が発生する可能性があります。これらが生じた場合、当企業グループの事業活動、信用および経営成績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 債権の貸倒れリスクについて 当企業グループは事業上の取引を通じて、多数のお得意先様に対して企業間信用を供与しております。このため与信管理を徹底しており、各お得意先様にはそれぞれ与信枠を設け日々の債権を管理するとともに、決算書類の入手、営業担当者による定期訪問、信用調査会社の評価等の活動を通じて経営状況の把握に努めております。今後も一層の管理体制強化を図る方針ではありますが、不測の事態が生じた場合は、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 人材確保と育成のリスクについて 当企業グループは、今後の成長・拡大のために専門的知識やコミュニケーション能力、管理能力の高い優秀な人材の確保と育成が急務となっております。当企業グループは採用を積極的に行うことにより、優秀な人材の確保に努めるとともに、社内研修制度の充実を図り、人材の育成に注力しております。また、処遇の改善を積極的に行うことで人材の外部流出防止にも努めております。しかしながら、雇用情勢の変動等により、必要な人材が計画どおりに確保できない場合、もしくは、雇用、採用に伴う費用の上昇が発生した場合には、当企業グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 また、労働環境の充実や改善、適正な労働時間の管理や時間外労働の抑制等に継続的に取り組んでおりますが、万が一過重労働や不適切な労務管理が発生した場合には、当企業グループに対する信用失墜等によって、当企業グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (11) 地域依存のリスクについて 当企業グループは、九州・沖縄における事業が売上高の50%以上を占めております。現在、関東・関西を中心に海外を含めたエリア拡大を図っておりますが、九州・沖縄エリアの経済環境、人口構造、雇用環境、住宅需要、自然災害等の市場動向に予期せぬ事態が発生した場合には、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 季節・催事変動のリスクについて 当企業グループが主に取り扱う食品全般は、季節の変動によって売上が左右され、また催事によっても需要が変わり、特にクリスマス・年末年始に需要の最盛期を迎えるため、異常気象や催事時の悪天候など不測の事態が発生した場合には、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 気候変動に係わるリスクについて 当企業グループは、環境問題に関して法令遵守に努めながら、省エネ活動・二酸化炭素排出削減活動を行う等、環境に配慮した経営を行っております。しかしながら、関連法令等の変更や環境保護に対する社会的要請の変化等によって大幅なコストの増加が発生する場合には、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 減損損失のリスクについて 当企業グループは、固定資産の減損に係る会計基準を適用しております。また、当企業グループは、事業用の様々な有形固定資産・無形固定資産やM&Aの際に生じたのれん等を計上しております。これらの資産については、収益性の向上に努めておりますが、今後、事業計画と実績との乖離や時価の下落等によって、将来期待されるキャッシュ・フローが生み出せない場合には、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 組織再編(M&A、資本提携、業務提携等)のリスクについて 当企業グループは、中期経営計画の方針に沿って、成長戦略の一環として組織再編(M&A、資本提携、業務提携等)を推進しております。これらの組織再編は全て、対象会社への入念なデューデリジェンスと経済的価値評価を行った上で実行しますが、取り巻く事業環境の変化等や様々な不確実性の影響により、当初想定したシナジーが創出できない可能性があります。そのような場合には、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、組織再編実行時に計上したのれん等について減損損失を計上する必要が生じた場合には、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 訴訟その他法的手続きのリスクについて 当企業グループは、事業継続のために各種関係法令を遵守し、また、全役職員がコンプライアンスを理解し実践に取り組んでおります。現在は、経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼすような訴訟等は発生しておりませんが、今後、第三者から不測の訴訟を提起され、その結果によって損失が発生する場合、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (17) 資金調達のリスクについて 当企業グループは、中期経営計画の方針に沿って、組織再編や物流センターの構築等、事業拡大に向けて積極的に投資を行っており、その資金の一部を有利子負債で調達しております。現時点での金融市場や金融機関との関係上は、必要な資金の新規調達に懸念はございませんが、将来、金融市場の混乱や当社格付けの引下げ、金融市場の動向、あるいは金融機関及び機関投資家の融資及び投資方針の変更などで予期せぬ事態が発生した場合には、当企業グループの資金調達に制約が課されるとともに調達コストの増大を招き、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (18) 個人情報の漏洩について 当企業グループは、事業を行う上で入手した個人情報や当企業グループ内部の個人情報(マイナンバーを含みます)を保有しております。これらの情報管理については社内規程の制定、社員教育の徹底等、管理体制の強化に努めておりますが、万が一これらの情報が外部に漏洩した場合には、当企業グループに対する信用失墜や損害賠償請求等によって、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (19) 退職給付関係のリスクについて 当企業グループの従業員及び元従業員の退職給付債務及び退職給付費用は、割引率等の数理計算上で設定される前提条件や年金資産の長期期待運用収益率に基づいて算出されております。従って、制度資産の公正価値変動、金利の変動、年金制度の変更等、前提条件に大きな変動があった場合には、当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)9,514字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当企業グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、企業収益が堅調であることに加え、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が底堅く推移し、日経平均株価は6万円台に突入するなど緩やかな回復基調が続きました。訪日外国人旅行者数が2025年に初めて4,000万人を突破したことをはじめ、外食産業を中心に国内旅行客やインバウンド需要が引き続き旺盛である一方、米国の通商政策を巡る不確実性や中東情勢の緊迫化に伴う地政学リスク、変動の激しい為替相場、国内では人手不足、原材料・エネルギー価格の高騰や円安による物価の上昇を受けて消費者の生活防衛意識・節約志向が高まるなど、依然として先行き不透明な状況が継続しております。 このような環境の下、当企業グループは、「流通のトータルサポーター」として、グループ一丸となってサプライチェーン全体の発展に寄与すると同時に、川上から川下までありとあらゆる場面においてビジネスをプロデュース する企業集団として、総合力を活かした営業体制の構築に努めるとともに、最終年度を迎えた中期経営計画「Progress Go’25」で掲げた基本戦略(「ガバナンス強化」、「サステナビリティ戦略」、「M&A戦略」、「エリア・物流戦略」)や投資計画の着実な遂行により、持続的な成長に向けた事業基盤の強化に努めてまいりました。 この結果、当連結会計年度における売上高は1兆852億19百万円(前年同期比7.8%増)となり、783億5百万円の増収となりました。 利益面におきましては、販売面における競争の激化や、エネルギー価格上昇に伴う水道光熱費や物流費の高騰など利益の押し下げ要因がありましたが、グループ全体で業務の見直しや効率化に取り組むことで経営基盤の強化を図り、営業利益は180億80百万円(前年同期比14.6%増)、経常利益は186億69百万円(前年同期比6.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は110億82百万円(前年同期比29.8%増)となり、売上高並びにすべての利益項目において過去最高を更新いたしました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (食品関連事業) 食品関連事業におきましては、飲食料品値上げは2025年通年で累計2万609品目にのぼりましたが、2026年も値上げペースは落ち着くものの、月間1,000品目前後の値上げが常態化することが見込まれております。依然として物価上昇が続く中、消費者の節約志向がより高まっており、販売面における同業他社との競争が激化しております。エネルギー価格上昇に伴う水道光熱費や物流費の高騰など利益の押し下げ要因もありましたが、インバウンド需要が引き続き旺盛で、外食産業を中心に需要が堅調に推移していることに加え、市場構造や購買行動の変化を的確に捉えた販促や高付加価値商品の拡充、物流・製造の効率化などに努めました。 この結果、売上高は8,390億47百万円(前年同期比9.2%増)となり、セグメント営業利益は129億27百万円(前年同期比19.0%増)となりました。 (糖粉・飼料畜産関連事業) 糖粉関連事業におきましては、国内観光客およびインバウンド需要が旺盛であることから土産物や外食需要が堅調に推移し、砂糖・小麦粉・油脂など食品原材料の販売が増加いたしました。米穀関連ではコメ5キロ当たりの店頭での平均価格は2026年2月以降下落基調ながら依然高値水準であり、原材料確保を優先し安定供給に努めています。 飼料畜産関連事業におきましては、為替・原油・国際情勢などによる穀物・飼料相場が不安定な中、技術指導、経営支援などの機能を発揮することにより、既存取引先のシェアアップや新規取引先の獲得に努めました。また、輸入飼料の高騰や鶏舎の電気料金の上昇、鳥インフルエンザの感染などにより価格が高止まりしている鶏卵事業は防疫・品質管理の徹底を行い、安定供給確保を図っています。 この結果、売上高は1,269億85百万円(前年同期比9.4%増)となり、セグメント営業利益は41億34百万円(前年同期比19.6%増)となりました。 (住宅・不動産関連事業) 住宅・不動産関連事業におきましては、前連結会計年度にグループ入りした株式会社不動産のおおさわなどの子会社業績が通期で寄与いたしましたが、資材価格や人件費・物流費の高騰に伴う住宅価格の上昇、日銀の利上げによる住宅ローン金利の引き上げといった要因から住宅取得希望者の購入意欲低下が見られます。また、昨年4月の改正建築物省エネ法や改正建築基準法の全面施行前に起こった「駆け込み着工」の影響で、新設住宅着工戸数は同年4月以降減少傾向が継続しており、同業間の競争が激しさを増しています。このような環境の下、プレカットを受注した物件に対する木材・建材のトータル提案を強化し、グループシナジーの発揮に努めました。 この結果、売上高は992億96百万円(前年同期比0.6%増)となり、セグメント営業利益は22億99百万円(前年同期比22.4%減)となりました。 (その他) 運送事業におきましては、深刻な人手不足、原油価格の高騰など厳しい環境が続いておりますが、物流品質の向上やグループ内の物流資源の共有・活用などの業務効率化に積極的に取り組むことで業績の向上に努めました。 レンタカー事業では、インバウンド需要に伴い業界全体が大きく成長しており、新規参入の事業者が増加するなど価格競争が激化していますが、稼働率向上・単価改善で収益を確保しています。また、燃料その他の事業では利益率重視の施策で収益向上を図っています。 この結果、売上高は198億90百万円(前年同期比15.4%減)となり、セグメント営業利益は11億27百万円(前年同期比34.3%増)となりました。 当連結会計年度における財政状態の主な項目の具体的な分析は、以下のとおりであります。 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は、2,480億4百万円(前連結会計年度末は2,062億80百万円)となり、前連結会計年度末と比べて417億23百万円増加しました。その主な要因は前連結会計年度末と比べて「現金及び預金」が74億78百万円、「受取手形、売掛金及び契約資産」が132億37百万円、「商品及び製品」が54億7百万円、「販売用不動産」が46億18百万円、「仕掛販売用不動産」が44億55百万円、「流動資産その他」が46億47百万円増加したためであります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は、2,060億64百万円(前連結会計年度末は1,930億79百万円)となり、前連結会計年度末と比べて129億84百万円増加しました。その主な要因は前連結会計年度末と比べて「のれん」が37億64百万円減少したものの、「船舶(純額)」が15億60百万円、「土地」が30億55百万円、「建設仮勘定」が25億84百万円、「ソフトウエア」が35億65百万円、「投資有価証券」が48億60百万円増加したためであります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は、2,396億60百万円(前連結会計年度末は2,085億93百万円)となり、前連結会計年度末と比べて310億66百万円増加しました。その主な要因は前連結会計年度末と比べて「支払手形及び買掛金」が154億34百万円、「1年内返済予定の長期借入金」が16億96百万円、「未払金」が15億96百万円、「未払法人税等」が32億97百万円、「未払消費税等」が35億46百万円、「流動負債その他」が43億38百万円増加したためであります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は、962億7百万円(前連結会計年度末は991億12百万円)となり、前連結会計年度末と比べて29億4百万円減少しました。その主な要因は前連結会計年度末と比べて「繰延税金負債」が16億48百万円、「役員退職慰労引当金」が2億33百万円、「退職給付に係る負債」が3億66百万円増加したものの、「長期借入金」が54億5百万円減少したためであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は、1,182億円(前連結会計年度末は916億54百万円)となり、前連結会計年度末と比べて265億46百万円増加しました。その主な要因は前連結会計年度末と比べて「資本剰余金」が58億41百万円、「利益剰余金」が91億41百万円、「その他有価証券評価差額金」が32億59百万円、「非支配株主持分」が79億8百万円増加したためであります。 この結果、1株当たり純資産は3,882円44銭(前連結会計年度末は3,215円78銭)となり、前連結会計年度末と比べて666円66銭増加しました。また、自己資本比率は前連結会計年度末の22.3%から当連結会計年度末は23.7%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて64億55百万円増加し、499億91百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は241億50百万円(前連結会計年度比6.9%減)となり、前連結会計年度に比べて17億82百万円の収入の減少となりました。これは主に、棚卸資産の増加額92億32百万円があったものの、税金等調整前当期純利益237億50百万円、減価償却費87億11百万円があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果支出した資金は122億67百万円(前連結会計年度比35.4%減)となり、前連結会計年度に比べて67億9百万円の支出の減少となりました。これは主に、有形固定資産の売却による収入123億88百万円があったものの、有形固定資産の取得による支出220億29百万円、投資有価証券の取得による支出15億77百万円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は53億69百万円(前連結会計年度比35.9%減)となり、前連結会計年度に比べて30億9百万円の支出の減少となりました。これは主に、長期借入れによる収入192億30百万円があったものの、長期借入金の返済による支出245億70百万円があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当企業グループでは、食品・酒類、食品原材料、飼料・畜産・水産物及び、住宅資材・木材の販売を主たる事業としておりますので、生産実績については、記載を省略しております。 また、受注実績については、特定分野の受注実績の把握にとどまるため、記載を省略しております。 a. 仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(百万円)   前年同期比(%) 食品関連事業   692,744   +11.5 糖粉・飼料畜産関連事業   116,920   +10.0 住宅・不動産関連事業   81,708   +0.8 その他   8,947   △33.4 合計   900,321   +9.5 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額は、仕入価格によっております。 3 仕入高には原材料仕入高が含まれております。 b. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 食品関連事業   839,047   +9.2 糖粉・飼料畜産関連事業   126,985   +9.4 住宅・不動産関連事業   99,296   +0.6 その他   19,890   △15.4 合計   1,085,219   +7.8 (注)  セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当企業グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであ ります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当企業グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当企業グループは、過去の実績値や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性を伴うため、これらの見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当企業グループの当連結会計年度の経営成績等は、以下のとおりであります。 イ.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ783億5百万円増加し、1兆852億19百万円(前年同期比7.8%増)となりました。 食品関連事業セグメントにおいては、飲食料品値上げは2025年通年で累計2万609品目にのぼりましたが、2026年も値上げペースは落ち着くものの、月間1,000品目前後の値上げが常態化することが見込まれております。依然として物価上昇が続く中、消費者の節約志向がより高まっており、販売面における同業他社との競争が激化しております。エネルギー価格上昇に伴う水道光熱費や物流費の高騰など利益の押し下げ要因もありましたが、インバウンド需要が引き続き旺盛で、外食産業を中心に需要が堅調に推移していることに加え、市場構造や購買行動の変化を的確に捉えた販促や高付加価値商品の拡充、物流・製造の効率化などに努めました。セグメント全体では前年同期比703億77百万円の増収となりました。 糖粉・飼料畜産関連セグメントにおいては、糖粉関連事業におきましては、国内観光客およびインバウンド需要が旺盛であることから土産物や外食需要が堅調に推移し、砂糖・小麦粉・油脂など食品原材料の販売が増加いたしました。米穀関連ではコメ5キロ当たりの店頭での平均価格は2026年2月以降下落基調ながら依然高値水準であり、原材料確保を優先し安定供給に努めています。飼料畜産関連事業におきましては、為替・原油・国際情勢などによる穀物・飼料相場が不安定な中、技術指導、経営支援などの機能を発揮することにより、既存取引先のシェアアップや新規取引先の獲得に努めました。また、輸入飼料の高騰や鶏舎の電気料金の上昇、鳥インフルエンザの感染などにより価格が高止まりしている鶏卵事業は防疫・品質管理の徹底を行い、安定供給確保を図っています。セグメント全体では前年同期比109億57百万円の増収となりました。 住宅・不動産関連セグメントにおいては、前連結会計年度にグループ入りした株式会社不動産のおおさわなどの子会社業績が通期で寄与いたしましたが、資材価格や人件費・物流費の高騰に伴う住宅価格の上昇、日銀の利上げによる住宅ローン金利の引き上げといった要因から住宅取得希望者の購入意欲低下が見られます。また、昨年4月の改正建築物省エネ法や改正建築基準法の全面施行前に起こった「駆け込み着工」の影響で、新設住宅着工戸数は同年4月以降減少傾向が継続しており、同業間の競争が激しさを増しています。このような環境の下、プレカットを受注した物件に対する木材・建材のトータル提案を強化し、グループシナジーの発揮に努めました。セグメント全体では前年同期比5億96百万円の増収となりました。 なお、各報告セグメントの外部顧客に対する売上高の連結売上高に占める割合は、食品関連事業が77.3%、糖粉・飼料畜産関連事業が11.7%、住宅・不動産関連事業が9.2%、その他事業が1.8%となりました。 (売上総利益) 当連結会計年度における売上総利益は、前連結会計年度に比べ97億67百万円増加し、1,355億4百万円(前年同期比7.8%増)となりました。また、売上総利益率は12.5%となりました。 (営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ74億68百万円増加し、1,174億23百万円(前年同期比6.8%増)となりました。主に、固定資産の増加に伴い減価償却費が3億72百万円、広告宣伝費が11億81百万円増加したこと及び従業員数が著しく増加したことに起因して人件費が29億75百万円、売上高の増加に連動して荷造運搬費が28億56百万円増加していることによるものですが、前連結会計年度に引き続き、ローコストオペレーションの追求による経費の削減に取り組んでいるほか、グループ内の経営資源をこれまで以上に横断的・効率的に活用することでシナジーの最大化による利益確保に努めたことで、当連結会計年度の営業利益は前連結会計年度に比べ22億99百万円増加し、180億80百万円(前年同期比14.6%増)となりました。また、営業利益率は1.6%となりました。 (経常利益) 当連結会計年度における営業外収益は、主に、持分法による投資利益の減少により前連結会計年度に比べ7億25百万円減少し、29億円(前年同期比20.0%減)となりました。営業外費用は、主に、支払利息の増加により前連結会計年度に比べ4億73百万円増加し、23億12百万円(前年同期比25.8%増)となりました。 この結果、当連結会計年度の経常利益は前連結会計年度に比べ10億99百万円増加し、186億69百万円(前年同期比6.3%増)となりました。また、経常利益率は1.7%となりました。 ロ.財政状態の分析 当連結会計年度の財政状態の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ハ.キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当企業グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ニ.当企業グループの資本の財源及び資金の流動性 (手元資金) 手元資金につきましては、保有残高について目標水準を定めておりませんが、事業活動に伴う資金需要に対する機動的な対応や経済情勢悪化の影響に備え、手元資金維持に努めております。 (資金需要) 当企業グループの資金需要は、営業活動による主なものは、当企業グループ取扱商品・製品製造のための材料及び部材の購入の他、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用(人件費、物流関係費用、固定資産維持管理費用、販売促進費その他の営業活動及び総務関連費用)があります。 また、投資活動による主なものは、事業活動の維持拡大に必要な設備投資及び子会社株式の取得等があります。 (資金調達) 当企業グループの営業活動及び投資活動の維持拡大に必要な資金の流動性及び安定性の確保を資金調達の基本方針としております。資金調達は主に内部資金や資産流動化により資金を捻出しておりますが、一時的に運転資金が不足する場合は短期借入金で、設備投資などの長期資金は長期借入金で、それぞれ金融機関から調達しております。 内部資金による資金調達については、取引約定サイト内での確実な債権回収の徹底と必要最低限の棚卸資産での運用で運転資金の圧縮により資金の捻出に努めております。また、CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)の活用により資金調達の一元化と資金効率化を図っております。 資産流動化による資金調達については、2016年5月より売上債権の流動化を実行し資金調達の多様化を図っております。 借入金による資金調達については、当連結会計年度末現在の短期借入金残高は232億73百万円で主に変動金利による調達であります。また、長期借入金残高は870億73百万円で主に変動金利による調達であります。 なお、従来より当座借越枠を設定しておりましたが、コミットメントライン40億円を設定し、緊急時の流動性を確保しております。 ホ.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標及びその状況 2023~2025年度中期経営計画「Progress Go’25」の2026年3月期の達成・進捗状況 当企業グループでは、2023年5月10日に2026年3月期を最終年度とする中期経営計画「Progress Go’25」を発表しており、2024年5月10日に、下記のとおり当初目標を上方に修正しております。 2026年3月期(最終目標) 当初   修正後   増減 売上高   7,200億円   10,000億円   2,800億円 経常利益   180億円   220億円   40億円 ROE   10%以上   10%以上   - なお、2026年3月期における売上高実績は1兆852億19百万円となり計画に対し852億19百万円の増(計画比108.5%)、経常利益実績は186億69百万円(経常利益率実績は1.7%)となり計画に対し33億30百万円の減(計画比84.9%)となりました。また、ROE実績につきましては11.3%となりました。 目標とする経営指標の状況については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)新中期経営計画「Create“ONE”28」(2026年度~2028年度) ⑥財務指標、⑦非財務指標」に記載のとおりであります。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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  • 決算説明資料2027年3月期 第1四半期決算説明資料2026-08-05

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