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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

特種東海製紙

Tokushu Tokai Paper Co.,Ltd.3708 · Prime · パルプ・紙

産業用から生活商品まで特殊紙・板紙を多角的に展開。紙パルプ製造を軸に環境関連事業(RPF燃料・廃棄物処理)も手掛ける。

概要

特種東海製紙は、2006年に特種製紙と東海パルプの共同持株会社として設立され、2010年に両社を吸収合併した製紙会社である。特殊紙(感熱紙、剥離紙、ファンシーペーパー)、段ボール原紙、家庭紙、環境関連事業(RPF燃料、リサイクル、ウイスキー製造)を手掛ける。2026年3月期の連結売上高は954億円、営業利益43億円、従業員数1,873人。

産業素材事業:段ボール原紙とクラフト紙が柱

産業素材事業は、段ボール原紙やクラフト紙などの産業用紙を主力とする。売上の大半は持分法適用会社の日本東海インダストリアルペーパーサプライ向けであり、同社との合弁事業で規模の経済を追求する。2026年3月期のセグメント売上高は444億円、営業利益11億円。赤松水力発電所での売電収入も含む。子会社の新東海製紙が製造を、新東海ロジスティクスが輸送を担う。

特殊素材事業:多品種小ロットの高付加価値紙

特殊素材事業は、ファンシーペーパーや特殊機能紙(濾紙、離型紙、感熱紙など)を製造・販売する。出版向けやハイエンドパッケージ向けの特殊印刷用紙が中心で、製品ごとに異なるユーザー・用途を持つ。2026年3月期の売上高は202億円、営業利益14億円。国内向け需要減少の影響を受けつつも、海外向けファンシーペーパーの拡販に注力する。静岡ロジスティクスが倉庫・輸送を、モルディアがパルプモールドを手掛ける。

生活商品事業:衛生用紙と加工紙を安定供給

生活商品事業は、トイレットペーパー、ペーパータオル、キッチンペーパーなどの衛生用紙を中心に、ラミネート紙やコート紙の加工品を扱う。子会社のトライフと特種東海エコロジーが製造・販売を担う。2026年3月期の売上高は189億円、営業利益7億円。価格改定の浸透と業務用製品の安定需要により増収増益となった。原材料コスト上昇に対応しながら、家庭用・業務用の両面で事業を展開する。

環境関連事業:再資源化ビジネスを成長の柱に

環境関連事業は、廃棄物燃料(RPF)、家電リサイクル、再生プラスチック、土木・造園工事、社有林管理、ウイスキー製造など多岐にわたる。子会社のレックス(RPF)、駿河サービス工業(廃棄物処理)、十山(ウイスキー)などが関与する。2026年3月期の売上高は180億円、営業利益7億円。M&Aによる事業拡大が進み、トーエイや貴藤を子会社化した。成長分野として中長期の収益源と位置づける。

業界の中での役割は紙パルプメーカー(特殊紙・板紙中心)、環境リサイクル事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
954億円
営業利益
43億円
営業利益率
4.5%
純利益
44億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
産業素材 事業419億円43.9%12億円2.9%
特殊素材 事業198億円20.7%15億円7.6%
生活商品 事業188億円19.7%8億円4.3%
環境関連 事業150億円15.7%8億円5.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01産業素材(紙パルプ)主力

当社及び新東海製紙が紙パルプの製造・販売、特種東海マテリアルズが紙原料供給、新東海ロジスティクスが輸送保管を担当。関連会社が紙の加工・販売を行う。主に産業向けの紙・板紙を供給。

主な製品・サービス2
産業用紙・板紙
段ボール原紙、包装用紙など産業向け紙製品。幅広い用途に供給。
紙パルプ原料
古紙パルプ等の紙原料。グループ内外に供給。

02特殊素材(特殊紙)準主力

当社が特殊紙の製造・販売、TTトレーディングが紙販売、静岡ロジスティクスが倉庫・輸送、モルディアがモウルド(パルプモールド)の製造販売を行う。特殊な機能を持つ紙製品を供給。

主な製品・サービス2
特殊紙
濾紙、離型紙、感熱紙など特定機能を持つ紙。工業資材等として供給。
モウルド(パルプモールド)
パルプを成型した包装材・緩衝材。環境配慮型資材として供給。

03生活商品副次

トライフ及び関連会社が紙の製造・加工・販売、特種東海エコロジーが紙の製造・販売を行う。家庭向け・業務用の生活関連紙製品を供給。

主な製品・サービス1
家庭紙・加工紙
トイレットペーパー、ティッシュ、キッチンペーパー等の生活用品。一般消費者向けに販売。

04環境関連副次

レックスがサーマルリサイクル燃料(RPF)の製造販売、特種東海フォレスト他が土木・造園工事、駿河サービス工業等が廃棄物収集運搬・処分・リサイクル、十山が社有林管理・ウイスキー製造を行う。

主な製品・サービス1
RPF(サーマルリサイクル燃料)
廃プラスチック等を原料とした固形燃料。発電所・ボイラー燃料として供給。

製品と技術

ファンシーペーパーと特殊機能紙:多様な産業を支える高機能紙

特殊素材事業の中核は、出版・パッケージ向けのファンシーペーパーと、工業用途の特殊機能紙である。ファンシーペーパーは表面加工や色調に特色があり、高級カタログや化粧品パッケージに用いられる。特殊機能紙には、濾紙(化学分析用)、離型紙(粘着テープ用)、感熱紙(レシート用)などが含まれる。これらの製品は小ロット多品種生産が特徴で、顧客ごとに仕様が異なる。2026年3月期の特殊素材事業の売上高は202億円。

段ボール原紙とクラフト紙:包装材の基盤を支える産業用紙

産業素材事業の主力は、段ボール原紙とクラフト紙である。段ボール原紙は段ボールシートの中芯とライナーに使われ、通販需要の拡大により底堅い需要がある。クラフト紙は重袋用や包装用として流通する。これらの製品は日本東海インダストリアルペーパーサプライを通じて販売され、同社は日本製紙との合弁会社である。生産は新東海製紙が担当し、2026年3月期の産業素材事業売上高は444億円。

衛生用紙と加工紙:家庭・業務用の生活商品

生活商品事業では、トイレットペーパー、ペーパータオル、キッチンペーパーなどの衛生用紙を製造・販売する。業務用ペーパータオルは飲食店や施設向けに安定した需要がある。また、ラミネート紙やコート紙などの加工品も手掛け、食品包装や工業用途に供給される。子会社のトライフと特種東海エコロジーが生産を担い、2026年3月期の売上高は189億円。価格改定とコスト管理により収益性を確保している。

RPFとリサイクル燃料:廃棄物をエネルギーに変換

環境関連事業の主要製品の一つがRPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)である。これは廃プラスチックや古紙などを原料とした固形燃料で、発電所やボイラーの燃料として利用される。子会社のレックスが製造・販売を手掛ける。また、家電リサイクルや再生プラスチック事業も展開し、グループ全体で廃棄物の再資源化を推進する。2026年3月期の環境関連事業売上高は180億円で、M&Aにより事業規模を拡大中である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

石油化学の時価総額近傍。太字が特種東海製紙

時価総額で並べると、掲載8社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14023クレハ2,312億円
24041日本曹達2,209億円11.9倍
34045東亞合成2,023億円15.4倍
44471三洋化成工業1,506億円9.1倍
54189KHネオケム1,263億円13.0倍
63708特種東海製紙839億円17.3倍
77942JSP807億円12.2倍
87769リズム330億円13.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(石油化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

特種製紙と東海パルプが統合へ向けた2006年

2006年11月、特種製紙と東海パルプの2社が共同持株会社設立の基本合意書を締結した。両社は取締役会決議、臨時株主総会での承認を経て、2007年3月に上場廃止。同年4月、持株会社「特種東海ホールディングス」が設立され、東京証券取引所第一部に株式を上場した。これにより、特殊紙に強みを持つ特種製紙と、産業用紙を主力とする東海パルプが経営統合した。

資本提携と事業提携を推進した2007年

2007年6月、三菱商事を引受人とする第三者割当増資を実施。同時に、王子製紙および王子特殊紙と戦略的提携の覚書を締結した。同年7月には日清紡と特殊紙・家庭紙分野での事業提携に合意。これらの提携により、原材料調達や販路拡大を図った。さらに、子会社の再編も進み、東海フォレストが白峰商会を、明治製紙が久保田製紙を吸収合併した。

吸収合併で事業会社に転身した2010年

2010年4月、持株会社が特種製紙と東海パルプを吸収合併し、製紙事業を直接運営する体制へ移行。同時に物流子会社を統合し、静岡ロジスティクスが発足した。同年7月、商号を「特種東海製紙」に変更。合併により、特殊紙と産業用紙の両方を自社製造する企業となった。2012年には竹尾の株式を追加取得し持分法適用関連会社化する一方、大一コンテナーの株式を一部譲渡した。

大王製紙との提携と新東海製紙への生産移管(2013~2016年)

2013年8月、大王製紙と業務・資本提携に関する覚書を締結。2016年4月には新東海製紙を設立し、同年10月に当社島田工場の生産設備を吸収分割により承継させた。同時に、日本製紙の子会社である日本東海インダストリアルペーパーサプライが、段ボール原紙などの販売機能を承継。生産と販売の分離により、産業用紙事業の効率化を進めた。

環境事業への本格参入とM&Aの加速(2017年~)

2017年11月、複数の子会社再編とM&Aを実行。駿河サービス工業、トーエイホールディングス、貴藤ホールディングスを相次ぎ子会社化し、廃棄物処理・リサイクル分野を拡大。また、井川社有林管理のため十山を設立し、ウイスキー製造に参入。上六印刷などとの合弁でモルディアを設立しパルプモールド事業に進出。東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行した。

年表22件を開く

2000年代

  • 2006年11月特種製紙㈱及び東海パルプ㈱(以下、「両社」)が、共同持株会社となる特種東海ホールディングス㈱(以下、「当社」)の設立に関する基本合意書を締結。
  • 2006年12月創業両社取締役会で当社設立を決議。
  • 2007年2月創業両社臨時株主総会において当社設立を承認。
  • 2007年3月上場両社上場廃止。
  • 2007年4月創業当社設立。東京証券取引所第一部に株式を上場。
  • 2007年6月三菱商事株式会社を引受人として、第三者割当増資による新株式発行。
  • 2007年6月当社及び特種製紙㈱は、王子製紙株式会社及び王子特殊紙株式会社と「戦略的提携の検討開始および資本提携に関する覚書」を締結。
  • 2007年7月当社及び特種製紙㈱並びに東海パルプ㈱は、日清紡株式会社と特殊紙分野及び家庭紙分野における事業提携に関し合意。
  • 2007年10月M&A㈱東海フォレスト(現・連結子会社)が、㈱白峰商会を吸収合併。
  • 2008年1月M&A明治製紙㈱(現・連結子会社)が、久保田製紙㈱を吸収合併。

2010年代

  • 2010年1月M&A㈱テック東海が、東海物流システム㈱を吸収合併し、商号を㈱テクノサポート(現・連結子会社)に変更。
  • 2010年4月M&A当社が、特種製紙 ㈱ 及び東海パルプ ㈱ を吸収合併。
  • 2010年4月M&A特種ロジスティクス㈱が、静岡物流㈱を吸収合併し、商号を静岡ロジスティクス㈱(現・連結子会社)に変更。
  • 2010年7月商号変更当社の商号を特種東海製紙㈱に変更。
  • 2012年2月㈱竹尾の株式を追加取得し、当社の持分法適用関連会社となる。
  • 2012年3月大一コンテナー㈱の株式の一部を譲渡(連結子会社から持分法適用関連会社へ変更)。
  • 2013年8月当社は、大王製紙株式会社と「業務及び資本提携に関する覚書」を締結。
  • 2016年4月新東海製紙㈱(現・連結子会社)設立。
  • 2016年5月㈱竹尾の株式の一部を譲渡(持分法適用関連会社から外れる)。
  • 2016年10月新東海製紙㈱が、当社島田工場を吸収分割により承継。
  • 2016年10月日本製紙株式会社の子会社である日本東海インダストリアルペーパーサプライ㈱(現・持分法適用関連会社)が、当社の段ボール原紙及び重袋用・一般両更クラフト紙事業における販売機能に関して有する権利義務を吸収分割により承継。
  • 2017年11月M&A新東海ロジスティクス㈱(現・連結子会社)が、㈱TOSロジスティクスを吸収合併。㈱ 駿河サービス工業の発行済全株式を取得し子会社化。㈱トライフ(現・連結子会社)が、特種メーテル㈱を吸収合併。当社の井川社有林等に関わる事業を新設分割により十山㈱(現・連結子会社)を設立。当社は、上六印刷株式会社及び株式会社名古屋モウルドとの合弁会社㈱モルディアを設立。㈱ 駿河サービス工業(現・連結子会社)が、湘南商事 ㈱ を吸収合併。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所第一部からプライム市場に移行。トーエイホールディングス㈱の発行済株式を取得し子会社化。本社事務所を東京都千代田区へ移転。㈱貴藤ホールディングスの発行済全株式を取得し子会社化。㈱貴藤(現・連結子会社)が、㈱貴藤ホールディングスを吸収合併。トーエイ㈱(現・連結子会社)が、トーエイホールディングス㈱を吸収合併。㈱特種東海フォレスト ㈱(現・連結子会社)が、㈱フジエダロードの発行済全株式を取得し子会社化。当社が、㈱TTトレーディングを吸収合併。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 経常利益2034年度まで130億円
  • ROE2034年度まで9.0%以上
  • 経常利益(第7次中期経営計画)2029年3月期まで80億円
  • ROE(第7次中期経営計画)2029年3月期まで7.0%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    製紙事業の製品構成高度化と収益安定化

    出版系の縮小や原料調達難などの外部環境変化に対応するため、製品構成のアップデート、生産効率化、販売方法の多角化を実施。電材等の成長市場へのアプローチを継続し、収益をけん引する新規製品群の創出を目指す。

  2. 02

    再資源化ビジネスの基盤強化と新規参入

    廃棄物燃料、家電・小型家電リサイクル、再生プラスチックなど既存の再資源化ビジネスの基盤強化を行い、M&A・アライアンスを含む新規事業への複数件の参入を実施。リターンの一部摘み取りと中長期的な収益規模拡大を目指す。

  3. 03

    資本収益性改善によるPBR改善

    ROEを重要管理指標とし、セグメント別ROIC管理を導入。グループ全体の資本コストを意識した経営を実践。配当性向50%またはDOE4.0%の高い方を基準とした株主還元と機動的な自己株式取得を実施。

  4. 04

    市場評価向上のためのIR・情報開示充実

    売買代金改善や株主資本コスト低減を意識したIR活動・情報開示を充実させ、認知度拡大と投資魅力度向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,873人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は716万円で、9期前と比べて+16.5%平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は19.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,430
2018年3月1,456
2019年3月61439.017.01,490
2020年3月63139.017.01,576
2021年3月61439.017.01,530
2022年3月61840.017.01,537
2023年3月62540.017.01,506
2024年3月64740.018.01,750
2025年3月67541.019.01,863209
2026年3月71642.019.01,873230

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率35.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 15 / 海外 0、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
島田工場 — 静岡県 島田市249億円
産業素材事業
三島工場 — 静岡県 駿東郡 長泉町118億円
特殊素材事業
牧之原工場 — 静岡県 牧之原市2,563百万円
環境関連事業
鷹岡工場 — 静岡県 富士市2,501百万円
生活商品事業
本社工場 — 静岡県 島田市2,466百万円
生活商品事業
賃貸設備 — 静岡県 島田市他1,957百万円
特殊素材事業 環境関連事業
関東工場 — 栃木県 栃木市1,416百万円
生活商品事業
赤松発電所 — 静岡県 島田市1,117百万円
産業素材事業
金谷工場 — 静岡県 島田市707百万円
生活商品事業
富士工場 — 静岡県 富士市447百万円
生活商品事業
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    新東海製紙㈱(注)2、4
    静岡県島田市 · 連結子会社
    議決権65.0%
  • 国内
    特種東海マテリアルズ㈱(注)3
    静岡県島田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    新東海ロジスティクス㈱(注)3
    静岡県島田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱TTトレーディング(注)2、6
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    静岡ロジスティクス㈱
    静岡県駿東郡 長泉町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    特種東海エコロジー㈱(注)2
    静岡県富士市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱トライフ(注)2、5
    静岡県島田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱レックス
    静岡県島田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱特種東海フォレスト
    静岡県島田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱駿河サービス工業(注)2
    静岡県御殿場市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    十山㈱(注)7
    静岡県静岡市 葵区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    トーエイ㈱(注)2
    愛知県知多郡 東浦町 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • ㈱貴藤(注)2東京都昭島市100%
  • 大一コンテナー㈱静岡県島田市30%
  • 日本東海インダストリアルペーパーサプライ㈱東京都千代田区35%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は954億円営業利益43億円前期と比べると増収増益で、売上が+0.6%、利益が+10.3%。

売上高
+0.6%
954億円
営業利益
+10.3%
43億円
純利益
+22.2%
44億円
営業利益率
4.5%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,000億円954億円
営業利益32億円43億円
純利益46億円44億円
1株あたり配当¥94¥94

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は252億円、営業利益は15億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+22.3%、営業利益は+650.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q2104
2024年1Q20621.013
2024年2Q22062.710
2024年3Q22383.613
2024年4Q21610
2025年2Q466194.121
2025年4Q482204.115
2026年2Q479245.023
2026年4Q475194.021
2027年1Q252156.016

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は756億円から954億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は4.5%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月7564225
2014年3月7823522
2015年3月788282
新東海製紙㈱(現・連結子会社)設立。
2016年3月7853925
新東海ロジスティクス㈱(現・連結子会社)が、㈱TOSロジスティクスを吸収合併。㈱ 駿河サービス工業の発行済全株式を取得し子会社化。㈱トライフ(現・連結子会社)が、特種メーテル㈱を吸収合併。当社の井川社有林等に関わる事業を新設分割により十山㈱(現・連結子会社)を設立。当社は、上六印刷株式会社及び株式会社名古屋モウルドとの合弁会社㈱モルディアを設立。㈱ 駿河サービス工業(現・連結子会社)が、湘南商事 ㈱ を吸収合併。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所第一部からプライム市場に移行。トーエイホールディングス㈱の発行済株式を取得し子会社化。本社事務所を東京都千代田区へ移転。㈱貴藤ホールディングスの発行済全株式を取得し子会社化。㈱貴藤(現・連結子会社)が、㈱貴藤ホールディングスを吸収合併。トーエイ㈱(現・連結子会社)が、トーエイホールディングス㈱を吸収合併。㈱特種東海フォレスト ㈱(現・連結子会社)が、㈱フジエダロードの発行済全株式を取得し子会社化。当社が、㈱TTトレーディングを吸収合併。
2017年3月7775139
2018年3月7913222
2019年3月8195442
2020年3月8065437
2021年3月7646056
2022年3月8075753
2023年3月8414141
2024年3月8656246
2025年3月94839624.136
2026年3月95443574.544

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高954億円のうち、営業利益として残るのは43億円4.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は44億円、売上の4.6%にあたる。営業利益率は業種中央値3.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金85.6%817億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.9%94億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.5%43億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
14.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.1pt
4.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.5pt
4.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.3pt
5.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが99億円、投資CFが−79億円で、差し引きのフリーCFは20億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は71億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月108−60−334881
2014年3月108−93−131583
2015年3月78−826−484
2016年3月86−71−91590
2017年3月120−69−2851113
2018年3月88−38−5950104
2019年3月82−63−361987
2020年3月110−96−21499
2021年3月1169−92125132
2022年3月96−47−6449117
2023年3月26−11−3215100
2024年3月114−61−2653127
2025年3月88−94−15−6106
2026年3月99−79−552071

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,413億円。このうち返さなくてよい自己資本が901億円で、自己資本比率は58.9%(業種中央値55.2%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,20159161049.1
2014年3月1,25363861550.6
2015年3月1,26963963050.1
2016年3月1,26964562450.4
2017年3月1,31874757151.9
2018年3月1,28872856051.5
2019年3月1,29975754253.1
2020年3月1,32777755053.5
2021年3月1,28180347857.3
2022年3月1,25478646857.5
2023年3月1,23378644758.5
2024年3月1,33083949157.8
2025年3月1,39485853656.3
2026年3月1,41390151258.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
78億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
671億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
67億円
在庫として抱えている分
負債合計
512億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
78
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

パルプ・紙 24社との比較

同じパルプ・紙の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り24社中4位あたり、逆に低いのは売上成長率24社中14位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.4%/中央値 5.1%
P25 3.8%P75 7.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.5%/中央値 3.5%
P25 2.4%P75 5.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
58.9%/中央値 55.2%
P25 43.3%P75 71.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.6%/中央値 0.8%
P25 -1.5%P75 1.8%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.4%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,152で、1年前と比べて+56.7%過去52週の値幅のなかでは91%の位置にある。

¥2,152-1.2%1ヶ月+5.8%1年+56.7%時価総額839億円
過去52週の値幅
安値¥1,410高値¥2,223

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.3倍
PER (会社予想)16.3倍
PBR0.89倍
配当利回り4.37%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月10日に+5.07%の2154円と上昇し、1ヶ月で+10.29%、1年では+59.05%と堅調。25日線(2062.12円)を+4%上回り、75日線(1845.93円)を+17%上回る上昇トレンド。52週高値2200円に接近しており、高値更新が視界に入る。RSIは55.88と中立で、過熱感はない。出来高は8月10日に12万株超と増加し、買い意欲が強いことを示す。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER16.5倍は業界平均13.8倍をやや上回るが、PBR0.86倍は同平均0.67倍を上回りやや割高。配当利回り2.59%は業界平均2.51%と同水準。ROE5.4%は資本効率が低く、バリュエーションは総じて業界と比較して妥当な水準と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.3倍13.4倍
PER (予想)16.3倍
PBR0.89倍0.67倍
ROE5.4%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

原料高と需要変動への対応力が焦点。強気派は特殊紙の安定需要と値上げ効果による収益改善を評価。弱気派は製紙業界全体の需要減少リスクや原料価格高騰による収益悪化を懸念。2026/3期の小幅増収・増益計画の達成可能性が問われる。

プラスに働く材料7
  • 特殊紙の安定需要

    感熱紙など産業資材向け需要は底堅い。

  • 値上げ効果

    原料高を価格転嫁できれば利益改善が期待。

  • バリュエーションの割安感

    PBR0.86倍と解散価値未満。

  • 2026年3月期の増益計画2026年3月期影響

    営業利益43億円(前期比10%増)、純利益44億円(22%増)

  • PBR0.86倍の割安評価不定影響

    PBR1倍割れで解散価値以下、株価上昇余地

  • 安定配当利回り2.59%継続影響

    配当利回り2.6%で株式保有メリット

  • 原材料コスト低下による利益改善中期影響

    パルプ価格下落でコスト削減、利益率改善可能性

マイナスに働く材料7
  • 業界需要減少

    紙媒体の需要減少が長期的な逆風。

  • 原料価格高騰

    パルプ価格上昇が収益を圧迫する可能性。

  • 利益率の伸び悩み

    営業利益率4%台と低水準が続く。

  • 紙需要減少の長期トレンド継続影響

    製紙業界構造的な需要減で売上高横ばい、成長鈍化

  • 営業利益率4%台の低収益性通年影響

    営業利益率4.51%と低く、コスト上昇で赤字転落リスク

  • 為替変動リスク通年影響

    原料輸入依存で円安がコスト増要因(但し具体的数字なし)

  • 業界再編競争の激化通年影響

    紙業界の再編や競合との価格競争で収益圧迫

次の決算で確かめる点
営業利益率
値上げ効果とコスト管理の成果を確認。
売上高成長率
需要動向と価格改定の影響を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり94で、前期から+34.2%いまの株価に対する利回りは4.37%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥94
1株あたり
配当利回り
4.37%
いまの株価に対して
配当性向
60.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2346.6
2018年3月17−28.537.3
2019年3月2550.053.6
2020年3月250.046.8
2021年3月3333.328.6
2022年3月4020.034.1
2023年3月33−16.739.2
2024年3月4020.064.6
2025年3月400.038.1
2026年3月5434.260.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥94

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ20,655人。区分でいちばん多いのは個人・その他40.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が54.3%を占め、残る45.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他28.440.741.539.840.840.6
事業法人37.628.430.329.632.232.1
金融機関28.123.421.322.920.122.2
自己株式10.317.710.611.310.69.9
外国法人5.45.45.16.66.14.4
証券会社0.52.11.81.20.90.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)・(注1)9.50
02中央建物株式会社3.46
03新生紙パルプ商事株式会社2.41
04株式会社静岡銀行2.34
05株式会社竹尾2.03
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)・(注2)2.01
07株式会社トーモク1.85
08第一生命保険株式会社1.80
09平和紙業株式会社1.69
10王子ホールディングス株式会社1.54

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+624%、1株純資産は14期で+479%。直近期のROEは5.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月174134.312.432.4
2014年3月154293.615.436.2
2015年3月14290.3197.1
2016年3月1694,3283.921.631.9
2017年3月2594,5915.816.146.6
2018年3月1544,7833.326.437.3
2019年3月3044,9756.213.353.6
2020年3月2665,1055.316.146.8
2021年3月4165,4947.811.728.6
2022年3月1321,9607.28.034.1
2023年3月1152,0215.78.539.2
2024年3月1292,1726.210.364.6
2025年3月1032,2544.611.438.1
2026年3月1252,3905.412.860.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額284百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
松田裕司代表取締役会長6417,538
木村隆志代表取締役社長 社長執行役員545,700
佐野倫明取締役副社長 副社長執行役員 事業推進センター長602,300
福井里司取締役 上席執行役員 環境関連事業本部長 自然環境活用本部長614,157
渡邊克宏取締役654,800
石川雄三取締役693,800
宮下律江取締役64700
長坂隆取締役(監査等委員)691,900
檜垣直人取締役(監査等委員)57700
大和加代子取締役(監査等委員)50500
姫野博昭62
取締役取締役(監査等委員)37,295
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢保有株数
友竹義明561,857

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61301072223840
社外取締役646468

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容661字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び子会社、関連会社)は、当社(特種東海製紙㈱)、子会社16社及び関連会社5社で構成され、紙パルプの製造・販売に関する事業を主に行っており、さらに紙加工や土木・造園工事、廃棄物処理などの事業を行っております。当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は次の通りであります。 無印…連結子会社 △…非連結子会社 ◎…関連会社で持分法適用会社 ○…関連会社で持分法非適用会社 [産業素材事業] 当社が紙の販売及び売電をするほか、新東海製紙㈱が紙パルプの製造・販売を、特種東海マテリアルズ㈱が紙原料の供給を、新東海ロジスティクス㈱が紙製品の輸送・保管等を、関連会社4社が紙の加工・販売を行っております。 [特殊素材事業] 当社が紙の製造・販売をするほか、㈱TTトレーディングが紙の販売を、静岡ロジスティクス㈱が紙製品を保管する倉庫業及び紙製品の輸送を、㈱モルディアがモウルドの製造・販売を行っております。 なお、当社は2026年4月1日付にて、㈱TTトレーディングを吸収合併しております。 [生活商品事業] ㈱トライフ・関連会社1社が紙の製造・加工・販売を、特種東海エコロジー㈱が紙の製造・販売を行っております。 [環境関連事業] ㈱レックスがサーマルリサイクル燃料の製造・販売を、㈱特種東海フォレスト・子会社1社が土木・造園工事を、㈱駿河サービス工業・トーエイ㈱・㈱貴藤・子会社1社が廃棄物の収集運搬・処分・リサイクルを、十山㈱が社有林管理・ウイスキー製造を行っております。
経営方針・対処すべき課題5,153字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針 当社グループは、従来から一貫して経営理念を「ユニークで存在感のある企業集団として、社会と環境に貢献する」と定め、「技術と信頼で顧客と共に未来をひらく オンリーワンビジネス企業」を目指すべき企業像としております。株主を中心とし、従業員、取引先、地域社会、環境面での様々なステークホルダーからの信頼を得ると共に、持続可能な社会実現への貢献を通じて当社グループの企業価値の向上を追求することをもって経営方針としております。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループが経営上の目標の達成状況を判断する客観的な指標としては、収益稼得水準の観点から持分法による投資損益等を反映した経常利益を最も重視しており、株主に対する還元の基準となる親会社株主に帰属する当期純利益についても重要視しております。加えて、中長期目標達成、及びPBRの改善に向けては、今まで以上に資本コスト・資本収益性を意識した経営を実践するため、グループ全体ではROEを重要管理指標とし、セグメント単位では投下資本に対する収益性の向上を目指すため、セグメント別でのROIC管理の導入を進めます。セグメント配下の事業会社単位(又は事業単位)では、事業資産に対する収益性の向上を目指すためROAで管理を行い、低稼働資産等の圧縮に取組むとともに、事業会社(又は事業)についてポートフォリオの入替を検討してまいります。 (3)中長期的な経営戦略 当社グループは、長期目標として「ビジョン2035」を策定し、2034年度での経常利益130億円、ROE9.0%以上の達成を掲げております。この目標達成に向けて、外部環境の変化に対応した紙製品構成へ移行し成熟市場での存在感を高めながら、再資源化ビジネスを中心に成長投資を積極的に行い、新領域への参入により事業規模を拡大させてまいります。 2026年4月~2029年3月を対象期間とする第7次中期経営計画においては、製紙事業と環境関連事業の両輪での成長を実現するべく、製紙事業においては現在キャッシュを獲得している既存領域に対して、出版系の縮小や原料調達難など想定される外部環境の変化へ対応するため、製品構成のアップデート・生産効率化・販売方法の多角化などを実施し、収益の安定化を図りながら、7次中計期間までに探索・開拓をしてきた電材等の成長市場へアプローチを継続し、収益をけん引する製品群の創出を目指します。また環境関連事業においては廃棄物燃料や家電・小型家電リサイクル、再生プラスチックなど既存の再資源化ビジネスの基盤強化を行いつつ、M&A・アライアンスを含む新規事業への参入を複数件実施し、リターンの一部摘み取りと中長期的な収益規模の拡大を目指します。これらを推進することで、第7次中期経営計画の全社KGIとした経常利益80億円、ROE7.0%以上の達成を目指しております。 経常利益   ROE 2026年3月期実績   57億円   5.4% 第7次中期経営計画目標値   80億円   7.0%以上 (4)経営環境 ①企業構造 当社は、2010年、特種製紙株式会社と東海パルプ株式会社を吸収合併することで設立され、製紙業においては「産業素材事業」「特殊素材事業」「生活商品事業」、製紙業以外においては成長が見込まれる「環境関連事業」によって構成されております。また、横の連携も円滑に行うことを目的とした“事業本部制”を採用することにより、各セグメントが持つ技術や生産力をより相乗的に発揮できるように運営を行っております。 「産業素材事業」は、段ボール原紙やクラフト紙等の産業用紙事業において日本製紙株式会社と合弁事業を行っており、当事業の売上については、その大半が持分法適用会社である日本東海インダストリアルペーパーサプライ株式会社向けのものです。したがって、当事業の業績は主に持分法利益の取り込みにより経常利益に反映されることになります。 「特殊素材事業」は、ファンシーペーパー等の特殊印刷用紙及び特殊機能紙など高付加価値製品の製造・販売を行っており、事業の主体は特種東海製紙本体となります。 「生活商品事業」は、子会社2社により構成されており、業務用ペーパータオルや食材紙、トイレットペーパーといった衛生用紙、ラミネート紙及びコート紙の製造・販売を行っております。 「環境関連事業」は、当社保有の南アルプス社有林の有効活用を目的とした自然環境活用事業、当社サプライチェーンを起点としたリサイクルビジネスの拡大を目的とした資源再活用事業によって構成され、当社グループ成長の要として更なる拡大を進めてまいりたい事業分野であります。 以上のように、規模の経済が働く事業分野においては他企業との合弁事業にて、独自の強みを活かすことのできる「多品種・小ロット・高付加価値」事業である特殊素材事業については、特種東海製紙本体により事業を推進、他のセグメントについては基本的に子会社による事業展開を行う体制を採っており、この事業本部制は適切に機能していると判断しております。 ②市場環境・顧客動向 a.産業素材事業 当事業においては、段ボール等包装材に用いられる段ボール原紙、クラフト紙の製造を行っております。産業用包装素材の需要については国内の物価高による買い控え等の影響はあるものの堅調な通販需要等により今後も底堅いものと認識しております。 b.特殊素材事業 当事業においては、出版向けやハイエンドパッケージ向け特殊印刷用紙、製品ごとに異なるユーザー・用途が存在する特殊機能紙等、小ロット多品種・高付加価値を特徴とする製品の製造・販売を行っております。従来からのデジタル化の影響により、出版や商業印刷物向け等情報伝達媒体として使用される紙については市場が縮小傾向にありますが、脱・減プラスチックの流れによりパッケージ用途の需要は底堅い他、特殊機能紙における海外向け一部製品についても引き続き堅調な需要を見込んでおります。 c.生活商品事業 当事業においては、ペーパータオルやトイレットペーパー等の衛生用紙、及びラミネート紙等加工品の製造・販売を行っております。衛生用紙につきましては生活必需品であることから堅調な需要を見込んでおりますが、紙加工品は一般消費の減退により減少傾向にあります。 d.環境関連事業 当事業においては、南アルプス社有林の自然価値を活かす取り組みの一環としてウイスキー製造を行うと共に、廃プラスチックを主たる材料とする固形燃料(RPF)の製造販売や産業廃棄物の中間処理、廃家電の再資源化(都市鉱山事業)、廃プラスチックの再生原料化等、幅広いリサイクルビジネスを展開しております。リサイクルビジネスにつきましては、中長期的には国内外の社会課題解決に向けた動きとともに、環境負荷低減を目指した資源リサイクルの活動は重要性を増し、関連する事業のニーズは今まで以上に伸びるものと認識しております。 ③競合他社の状況 当社グループは事業セグメントごとに異なった競合他社が多数存在します。 製紙3事業においては、総需要に対して生産能力が超過気味であり、業界全体での競争は厳しさを増しているということが共通認識となっております。そのような状況の中では、比較優位にある分野で如何に差別化された製品とサービスの提供が行えるかが極めて重要な要素になると認識しております。 環境関連事業のうち資源再活用事業においては化石燃料価格の高騰及び脱炭素化の社会的背景に伴い廃棄物燃料のニーズが高まりつつあることから、固形燃料の主材料である廃プラスチック等の集荷面で競合が強まりつつあります。こうした中、物流を考慮した同業との連携を図ると共に、M&A等による集荷エリア拡大に取り組んでいくことが重要であると認識しております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応 a.現状分析・評価 当社グループは、利益貢献度と市場成長性から投下資本に傾斜をかけるポートフォリオ・マネジメントを基本方針とする第6次中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)において、リサイクルの高度化をはじめとする各種戦略を実行してまいりました。その結果、2ヵ年連続での経常利益の最高値更新など堅調に業績を推移させた一方、成長・拡販施策の遅れなどにより営業利益、経常利益における最終年度目標は未達となりました。また、ROEは依然として推定株主資本コスト9.0%を劣後する状況であり、これによりPBR1.0倍割れが継続していると認識しております。PBR1.0倍の早期実現に向けて、資本収益性の改善と市場からの期待値の向上、両方の課題へ取り組んでまいります。 b.資本収益性改善への取組み 第6次中期経営計画までの進捗と課題を踏まえ、長期ビジョンの見直しおよび第7次中期経営計画の策定を行いました。9年間の長期計画である「ビジョン2035」における最初の3ヵ年である第7次中期経営計画(2027年3月期~2029年3月期)については、株主資本コストを上回る収益水準に向けた基礎固めの期間と位置づけ、既存事業の安定化を図りつつ、再資源化ビジネスを中心に新規領域・新事業へ参入することで中長期的な収益源の獲得を図ってまいります。 成長エンジンである再資源化ビジネスでは、廃棄物燃料や家電・小型家電リサイクル・再生プラスチックなど既存ビジネスの基盤強化を行いつつ、M&A・アライアンスを含む新規事業への参入を複数件実施し、リターンの一部摘み取り、および中長期的な収益規模拡大を目指してまいります。 製紙3事業では、出版系の縮小や原料調達難など想定される外部環境の変化へ対応するため、製品構成のアップデート・生産効率化・販売方法の多角化などを実施し、既存ビジネスの収益安定化を図りながら、中計期間までに探索・開拓をしてきた電材等成長市場へアプローチを継続し、新規に収益をけん引する事業創出を目指してまいります。 こうした取組みにおいて成長投資を積極化させるとともに、資本効率を意識した施策として7次中期経営計画の3ヵ年においては「配当性向50%またはDOE(株主資本配当率)4.0%のうち還元額が高い方」を基準として還元を行うことを基本方針とし、機動的な自己株式の取得と併せて株主還元についても強化していく所存です。 c.市場評価向上への取組み 市場の期待値(PER)を向上させていくため、売買代金の改善や株主資本コスト低減を意識したIR活動・情報開示の充実を継続し、認知度の拡大と投資魅力度の向上を図ってまいります。 ②原燃料価格の高騰 急速に変化する地政学的リスクと昨今の為替相場の動向から、日本企業の原燃料調達に係る不確実性が高まっております。その結果、パルプをはじめとする各種原燃料価格の高騰が進んでおり、当社グループの製紙業全般にとって利益圧迫要因及びリスクとなっていることから、当社グループはこれを対処すべき課題として認識しております。 当社グループはこの課題に対応するため、燃料調達構造の見直しや分散化等業務プロセスを全社的に見直すとともに、徹底した経費削減及び原価低減努力、製品価格の適正化等体質強化を実施し、不確実性が高い事業環境において収益の改善・安定化を図ってまいります。 ③持続可能な社会に向けた対応 当社グループは、カーボンニュートラルをはじめとした持続可能な社会に向けた取り組み、およびそれに関わる情報開示の充実を対処すべき課題として認識しております。使用エネルギーの効率化や化石燃料からの転換(島田工場での新バイオマスボイラー設置計画:2027年10月完工予定)といった生産活動におけるGHG削減の取組みや、井川社有林における「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域(自然共生サイト)」の認定取得(2023年10月)など、地球環境との共生に向けた企業活動を実施しています。また、環境・社会への貢献と当社グループの持続的成長のつながりを明確にするため、長期ビジョンの見直しに併せてマテリアリティの改定を行いました。今後も、当社グループの活動への理解を深めていただけるよう、統合報告書をはじめとする財務・非財務情報の開示充実に努めてまいります。
事業等のリスク3,557字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 また、リスク管理の体制については、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しております。 (1)需要及び市況の変動 当社グループは、事業セグメントごとに異なったリスクがあるものと認識しております。 ①産業素材事業 段ボール原紙及びクラフト紙等を扱う産業素材事業においては、経済環境の悪化に伴って物流活動が急激に停滞した場合、また、悪天候により農産物の収穫量・流通量が著しく低下した場合、産業用包装材の需要が減少し、当事業の業績に負の影響を与える可能性があります。当該リスクへの対応としては、さらなる低コスト・高能率の生産体制確立に努めてまいります。 ②特殊素材事業 特殊印刷用紙及び特殊機能紙等を扱う特殊素材事業においては、デジタル化の進展やそれに伴う出版部数の減少等の影響により情報伝達媒体としての紙需要は縮小傾向にあります。また、製品ごとに異なるユーザー・用途が存在する製品群においては、社会潮流の変化により用途そのものが消滅することで製品への需要も急減し、当事業の業績に負の影響を与える可能性があります。当該リスクへの対応としては、生産体制の集約・効率化を図っていくとともに、引き続き潜在的ニーズを追求し、製品構成の入れ替えに努めてまいります。 ③生活商品事業 ペーパータオルやトイレットペーパー等を扱う生活商品事業においては、供給過多や価格競争等市況が変動しやすく、当事業の業績に負の影響を与える可能性があります。当該リスクへの対応としては、製品のさらなる品質向上を推進すると共に、ネットワークの強化に努めてまいります。 ④環境関連事業 環境関連事業に含まれる資源再活用事業につきましては、脱化石燃料への社会的背景から今後も旺盛な需要を見込んでおりますが、一方で廃棄物燃料へのニーズが急速に高まることで廃棄物集荷における競争が激化した場合、当事業の業績に負の影響を与える可能性があります。当該リスクへの対応としては、物流を考慮した同業との連携を図ると共に、M&A等による集荷エリア拡大に取り組んでまいります。 (2)原燃料価格の変動 製紙3事業においては多量の原燃料を使用するため、その事業の主たる原料価格に変動があった場合、当該事業の業績に負の影響を与える可能性があります。また、原燃料の輸入取引について為替変動リスクを負っており、主として米ドルに対して円安が生じた場合、業績に負の影響を与える可能性があります。 産業素材事業において主たる原料である段古紙の価格は、中国およびASEAN諸国をはじめとした海外情勢の影響を受けやすくなっております。したがって、海外情勢に著しい変化があった場合、調達価格が高騰し、当該事業の業績に負の影響を与える可能性があります。 生活商品事業において使用する上質の古紙の価格は、ペーパーレス化の進展に伴い、年々その発生量が減少し、古紙需給の影響を受けやすい状況となっております。したがって、更なるペーパーレス化の進展により、上質の古紙の発生量が減少した場合、調達価格が高騰し、当該事業の業績に負の影響を与える可能性があります。 古紙の調達価格上昇リスクについては、運送費のより安価な近場からの安定調達に注力するとともに、長年の取引関係を勘案した安定調達先の確保に努め、さらに段古紙については、日本製紙株式会社との共同調達の実施などにより対応しております。 特殊素材事業において多量に使用するパルプについては、その多くを諸外国から調達していることから、主として米ドルに対する為替変動リスクを負っております。また、パルプ生産国における経済活動の変容や世界的な需要の高まり等、海外市況の影響により調達価格が高騰することで、当該事業の業績に負の影響を与える可能性があります。当該リスクへの対応としては、調達先を国内外で多様化するとともに、各取引先との良好な関係づくりに注力しております。 (3)取引先の信用リスク 当社グループの取引先の経営状況が、市場の変動や業界再編成等により財務上の問題に直面した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクが顕在化する可能性については、現時点では確認しておりませんが、各事業本部が密に連携し、一層の管理体制強化を図ってまいります。 (4)資金調達 資金調達については、現状の経済情勢下においては重大なリスクはないものと認識しておりますが、金融市場の混乱や当社に対する信用が著しく損なわれる事象が発生した場合、資金調達が困難になる可能性があると考えております。当該リスクが顕在化する可能性は現時点では認識しておりませんが、金融機関との良好な取引関係の構築及び資金管理体制の強化に努めてまいります。 (5)法的規制 製造販売業務を主体とする当社グループにつきましては、環境規制に加えて、労働安全衛生法、製造物責任法、知的財産権に関する規制等の様々な法規制の適用を受けております。このため、これらの規制の改定等に対応することや、これらの規制に関連した訴訟等を受けることにより、事業活動の制限、高額な費用負担や環境対策設備の設置等コストの増加につながることがあり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応について、当社グループでは常設の機関としてコンプライアンス委員会を設置し、常に法令遵守を念頭に置いた経営管理に努めるとともに環境関連の法改正及び環境保全に係る社会的要請の動向を引き続き注視してまいります。 (6)災害や感染症及び事故による影響 当社グループは、製造ラインの突発的な中断による潜在的なマイナス影響を最小限にするため、定期的な予防保全を行っております。また、災害事故等不測の事態発生に備え、影響を最小限にするための教育・訓練等を実施しており、特に地震対策については、当社内に緊急時の対応組織を設け、臨機応変に対応することにしております。しかし、これらの影響を完全に防止または軽減できる保証はありません。また、当社グループの工場及び施設の多くは静岡県にあり、大規模な地震やその他の操業を中断する事象が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 また、従業員が重大な感染症に罹患した場合、従業員及びその家族への感染拡大を防ぐため、工場の操業を停止する可能性があり、停止の期間やその範囲は想定しておりません。先般の新型コロナウイルスの世界的な拡大を受け、当社グループでは、リモートワークの導入をはじめとした社内施策を講じ感染防止に努めております。 (7)環境の激変に伴う所有資産価値の変動 ①投資有価証券の減損に係るリスク 当社グループは、市場価格のない株式等以外の有価証券を保有しておりますが、時価が著しく下落した場合には、取得原価と時価との差額を当該期の損失とすることとなり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②固定資産の減損に係るリスク 当社グループは、製紙業に関係する生産設備等の多くの有形固定資産を有しております。「固定資産の減損に係る会計基準」の適用に伴い、時価の下落や当該資産又は資産グループから得られる将来キャッシュ・フローの状況によっては減損処理が必要な場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③のれんの減損に係るリスク 当社グループは、第13期連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)に株式会社駿河サービス工業、第17期連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)にトーエイホールディングス株式会社、第18期連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)に株式会社貴藤ホールディングスを連結子会社化したことに伴い、のれんを計上しております。当該のれんにつきましては、事業価値及びシナジー効果が発現された結果得られる将来の収益力を適切に反映したものと考えておりますが、景気変動等の影響により収益性が低下した場合には、減損損失計上により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,980字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における当社グループの事業環境は、企業業績の改善や株高による市場への期待が高まり、設備 投資の増加、雇用・所得環境の改善が続く等、景気は緩やかな回復傾向が続きました。一方、ウクライナ侵攻の長 期化、中東情勢の緊迫化等により、地政学リスクがさらに高まり、加えて資源価格の高騰による物価上昇の影響等 もあり、先行きの不透明な状況が続いております。 このような状況の中、当社グループは第6次中期経営計画(2023年度から2025年度の3ヶ年計画)の最終年度を 迎え、増加する原材料コスト負担に対し価格改定に取り組むとともに、事業ポートフォリオの変革を目指して、今 後成長が見込まれる環境関連事業のリサイクルビジネスの更なる拡大に注力してまいりました。2025年5月には連 結子会社のトーエイ株式会社の株式を追加取得し、同社を完全子会社としております。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,873百万円増加し、141,310百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,394百万円減少し、51,208百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ4,267百万円増加し、90,102百万円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、売上高95,413百万円(前年同期比0.6%増)、営業利益4,296百万円(前年同期比9.4%増)、経常利益5,728百万円(前年同期比8.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益4,368百万円(前年同期比21.1%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 1) 産業素材事業 主力製品である段ボール原紙及びクラフト紙につきましては、日本東海インダストリアルペーパーサプライ株式 会社向けの売上が低調に推移したことで販売数量は前年同期を下回りましたが、電力販売を行っております赤松水 力発電所につきましては、前年同期の設備トラブルによる停止の影響の反動により売上は前年同期を上回りまし た。 この結果、当セグメントの売上高は44,467百万円(前年同期比0.7%減)、営業利益は1,169百万円(前年同期比 7.4%増)となりました。 2) 特殊素材事業 特殊印刷用紙につきましては、前年第3四半期に価格改定を実施し、販売単価が上昇すると共に、海外向けファ ンシーペーパーの拡販に努めましたが、国内向けの需要減少による影響が大きく、売上高は前年同期を下回りまし た。また、特殊機能紙につきましては、需要の増加が見込まれる製品の拡販に努めましたが、情報用紙の需要減少 に加えて、海外向け一部製品の需要が第2四半期から第3四半期にかけて調整局面に入り、売上高は前年同期を下 回りました。 利益面につきましては、売上高の減少に加えて原材料コストが上昇し、前年同期比で減益となりました。 この結果、当セグメントの売上高は20,288百万円(前年同期比5.5%減)、営業利益は1,494百万円(前年同期比 8.8%減)となりました。 3) 生活商品事業 トイレットペーパーにつきましては、原材料他コスト上昇局面が続いておりますが、製品価格の改定と業務用製 品の安定した需要により増収増益となりました。ペーパータオル、ラミネート等の加工品につきましては、販売数 量は前年を下回ったものの価格改定が浸透したこともあり増収増益となりました。 この結果、当セグメントの売上高は18,993百万円(前年同期比1.9%増)、営業利益は798百万円(前年同期比 49.8%増)となりました。 4) 環境関連事業 自然環境活用分野につきましては、十山株式会社のウイスキー販売が堅調に推移したこと、株式会社特種東海フ ォレストの建設事業の完成高が前年同期を上回ったこと等により増収増益となりました。また、資源再活用分野に つきましては、前期に子会社化し前第2四半期より損益を連結した株式会社貴藤が売上高に寄与したこと等により 増収増益となりました。なお、株式会社貴藤は決算期変更に伴い当連結会計年度は14ヶ月の変則決算となっており ます。 この結果、当セグメントの売上高は18,089百万円(前年同期比7.8%増)、営業利益は755百万円(前年同期比 42.7%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は7,085百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,513百万円の減少となりました。 当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は9,894百万円となり、前連結会計年度に比べ1,121百万円の増加となりました。主な内訳は、税金等調整前当期純利益6,226百万円、減価償却費6,607百万円、法人税等の支払額2,096百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は7,921百万円となり、前連結会計年度に比べ1,444百万円の減少となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出8,237百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は5,486百万円となり、前連結会計年度に比べ3,990百万円の増加となりました。主な内訳は、長期借入れによる収入3,900百万円、長期借入金の返済による支出5,943百万円、配当金の支払額1,452百万円であります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称     生産高(百万円)     前年同期比(%) 産業素材事業   48,156   0.2 特殊素材事業   18,889   4.2 生活商品事業   17,004   4.5 環境関連事業   1,697   6.7 合計   85,749   2.0 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額は、販売価格によっており、自社利用分も含まれております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 環境関連事業   4,989   39.0   3,141   32.9 合計   4,989   39.0   3,141   32.9 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 受注実績は、建築土木工事について記載しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称     販売高(百万円)     前年同期比(%) 産業素材事業   41,867   △0.5 特殊素材事業   19,762   △5.0 生活商品事業   18,781   1.7 環境関連事業   15,002   11.5 合計   95,413   0.6 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) 日本東海インダストリアルペーパーサプライ株式会社   36,058   38.0   35,808   37.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 1) 財政状態 (資産) 当連結会計年度末の総資産は、141,310百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,873百万円の増加となりました。主な要因は、投資有価証券の増加によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、51,208百万円となり、前連結会計年度末に比べて2,394百万円の減少となりました。主な要因は、有利子負債の減少によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、90,102百万円となり、前連結会計年度末に比べて4,267百万円の増加となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものであります。自己資本比率は58.9%となり、前連結会計年度末に比べて2.6ポイント上昇しました。 2) 経営成績 (売上高) 当連結会計年度の売上高は95,413百万円となり、前連結会計年度に比べて612百万円(0.6%増)の増加となりました。セグメントごとの売上高につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 (売上総利益) 当連結会計年度の売上総利益は13,669百万円となり、前連結会計年度に比べて966百万円(7.6%増)の増加となりました。これは主に、売上高が増加したことによるものであります。 (営業利益) 当連結会計年度の営業利益は4,296百万円となり、前連結会計年度に比べて368百万円(9.4%増)の増加となりました。これは主に、売上総利益が増加したことによるものであります。 (経常利益) 当連結会計年度の経常利益は5,728百万円となり、前連結会計年度に比べて498百万円(8.0%減)の減少となりました。これは主に、持分法による投資利益が減少したことによるものであります。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は4,368百万円となり、前連結会計年度に比べて760百万円(21.1%増)の増加となりました。これは主に、特別損失が減少したことによるものであります。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループが経営上の目標の達成状況を判断する客観的な指標としては、収益稼得水準の観点から持分法による投資損益等を反映した経常利益を最も重視しており、株主に対する還元の基準となる親会社株主に帰属する当期純利益についても重要視しております。加えて、中長期目標達成、及びPBRの改善に向けては、今まで以上に資本コスト・資本収益性を意識した経営を実践するため、グループ全体ではROEを重要管理指標とし、セグメント単位では投下資本に対する収益性の向上を目指すため、セグメント別でのROIC管理の導入を進めます。セグメント配下の事業会社単位(又は事業単位)では、事業資産に対する収益性の向上を目指すためROAで管理を行い、低稼働資産等の圧縮に取組むとともに、事業会社(又は事業)についてポートフォリオの入替を検討してまいります。 当連結会計年度における経常利益は57億円、ROEは5.4%となりました。第7次中期経営計画を推進することで、引き続き当該指標の改善に邁進していく所存でございます。 d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 また、資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。 (資金需要) 当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、運転資金需要と投資資金需要の二つがあります。運転資金需要の主なものは原材料及び商品仕入れ、製造費や販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資資金需要の主なものは維持更新投資、エネルギー関連投資、研究開発関連投資、環境関連投資等、固定資産購入、事業戦略に必要な投資によるものであります。 (財務政策) 当社グループは、短期運転資金等の短期性資金については、主に金融機関からの短期借入金にて調達し、長期運転資金及び設備投資等の長期性資金については、内部資金及び金融機関からの長期借入金並びに金融機関を引受先とする社債(私募債)発行等により調達しております。なお、資金の性格、今後の資金需要、金利動向等の調達環境、予想される貸借対照表の流動比率及び借入金長短比率等を総合的に考慮し、調達額及び調達方法を適宜判断して実施しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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