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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

KHネオケム

KH Neochem Co.,Ltd.4189 · Prime · 化学

オキソ技術を核に、冷凍機油原料、電子材料用高純度溶剤、可塑剤原料などを製造するスペシャリティ化学メーカー。機能性材料・電子材料・基礎化学品の3分野で事業展開。

概要

KHネオケムは、協和キリンを源流とする化学品メーカーで、東証プライムに上場する。売上高約1,151億円(2025年12月期)、従業員863名。オキソ技術を核に、冷凍機油原料や化粧品原料などの機能性材料、半導体向け高純度溶剤、塗料・可塑剤向け基礎化学品を生産する。四日市と千葉に工場を持ち、米国と中国に販売子会社を配置する。

3事業で構成される収益構造

当社グループの事業は「機能性材料」「電子材料」「基礎化学品」の3分野に分かれる。2025年12月期の売上高構成比は、機能性材料が49.3%(566億円)、基礎化学品が39.4%(453億円)、電子材料が10.7%(123億円)であり、機能性材料が最大の収益源である。営業利益では機能性材料が全体の74.6%(109億円)を占め、電子材料が18.3%(26億円)、基礎化学品が6.3%(9億円)と続く。基礎化学品は市況変動の影響を受けやすく、当期は減収減益となった。

3つの生産拠点とグローバル販売網

生産拠点は四日市工場(三重県)と千葉工場(千葉県市原市)の2か所。四日市工場は1970年にオキソ法によるアルデヒド生産を開始した主力拠点であり、千葉工場は1991年の日本オキソコール合併により加わった。グループには国内子会社として黒金化成(高機能有機材料の受託製造)、黒金ファインズ(健康食品・医薬原料販売)、ジェイ・プラス(可塑剤製造販売)があり、海外では米国のKH Neochem Americasと中国の晟化(上海)貿易が販売・市場調査を担う。

安定した収益基盤と業績推移

売上高は2012年の775億円から2024年には1,198億円まで成長し、営業利益率はおおむね10%前後で推移してきた。2025年12月期の売上高は1,151億円(前期比3.9%減)、営業利益112億円(同7.8%減)となったが、これは基礎化学品の低迷によるもので、機能性材料と電子材料は増収または横ばいを維持した。連結純資産は726億円と財務基盤は堅調で、ROE 15%を目標とする第5次中期経営計画を推進中である。

中核技術「オキソ法」の継承と展開

当社の事業はすべて「オキソ技術」に立脚する。オキソ法とは、オレフィン(エチレン、プロピレンなど)とオキソガス(水素と一酸化炭素の混合ガス)を反応させてアルデヒドを製造する技術であり、1970年に四日市工場で量産を開始した。アルデヒドを原料として水素添加でアルコール、酸化で脂肪酸へと誘導品を広げ、現在では冷凍機油原料、電子材料溶剤、可塑剤原料など多様な製品群を生み出している。千葉工場では高級アルコールの製造技術を継承し、高付加価値品の開発にも活用している。

グループ傘下の子会社と提携体制

連結子会社4社と持分法適用関連会社1社でグループを構成する。黒金化成は電子材料・医療材料分野の受託製造を行い、KH Neochem Singaporeは2021年に清算済み。合弁会社であるジェイ・プラス(三菱ケミカルとの折半出資)は可塑剤の製造販売を担う。海外子会社は独立して販売機能を持つが、生産技術や品質管理は当社が一元管理しており、グループ全体でオキソ技術を軸としたシナジーを発揮する体制をとる。

業界の中での役割は石油化学製品メーカー。オキソ反応を基盤としたアルデヒド、アルコール、酸などの誘導品を多様な産業向けに供給する。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,151億円
営業利益
112億円
営業利益率
9.7%
純利益
78億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01機能性材料主力

冷凍機油原料(イソノナン酸、オクチル酸)や化粧品原料(1,3-ブチレングリコール)など、特定の機能を発揮する化学製品を供給。環境対応冷媒に適合する冷凍機油原料で差別化。

主な製品・サービス3
キョーワノイック-N(イソノナン酸)
エアコン用冷凍機油の原料。オゾン層破壊や地球温暖化係数が低い環境対応冷媒に適合する潤滑油を実現。
オクチル酸
冷凍機油原料の他、合わせガラス用中間膜の原料としても使用。高い純度と安定性を持つ。
1,3-ブチレングリコール
化粧品やスキンケア製品に使用される保湿剤。高い保湿性と低刺激性が特長。

02電子材料主力

液晶ディスプレイや半導体製造工程に使用される高純度溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテル系)を供給。金属不純物を極限まで低減した超高純度品で、歩留まり向上に貢献。

主な製品・サービス2
PM-P(プロピレングリコールモノメチルエーテル-P)
半導体や液晶パネルの洗浄・現像工程で使用される高純度溶剤。金属含有量が極めて少ない。
PMA-P(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート-P)
フォトレジスト用溶剤として使用される高純度溶剤。高い溶解性と低毒性が特長。

03基礎化学品準主力

ブタノール、オクタノール、イソノニルアルコール、酢酸ブチルなど、塗料、可塑剤、樹脂原料として広く使用される化学品を供給。安定した品質と供給力で多様な産業を支える。

主な製品・サービス4
ブタノール
塗料用溶剤、可塑剤原料、化学中間体として使用されるアルコール。
オクタノール
可塑剤DOPの原料、アクリル酸2-エチルヘキシルの原料として使用。塗料、接着剤などにも。
オキソコール900(イソノニルアルコール)
可塑剤DINPの原料。壁紙、床材、自動車部品、電線被覆材などに使用。
酢酸ブチル
塗料用溶剤として、自動車ボディ、建築外壁、缶などの塗装に使用。

製品と技術

環境対応冷媒に適合する冷凍機油原料

機能性材料分野の主力製品が「キョーワノイック-N(イソノナン酸)」と「オクチル酸」である。いずれもエアコンや冷凍庫のコンプレッサーに用いる冷凍機油の原料であり、オゾン層破壊係数や地球温暖化係数が低い環境対応冷媒に適合する潤滑油を実現する。オクチル酸は合わせガラス用中間膜の原料としても使われる。これらの製品は、当社のオキソ技術で得られたアルデヒドを酸化して脂肪酸に変換する工程で製造され、高い純度と安定性が評価されている。

化粧品から電子材料まで広がる1,3-ブチレングリコール

同じく機能性材料に分類される1,3-ブチレングリコールは、化粧品やスキンケア製品の保湿剤として広く使用されるジオールである。高い保湿性と低刺激性が特長で、国内市場で高品質グレード品の販売が伸びている。一方、電子材料分野では「PM-P(プロピレングリコールモノメチルエーテル-P)」と「PMA-P(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート-P)」の2品種が半導体や液晶パネルの洗浄・現像工程で使われる高純度溶剤として重要であり、金属含有量を極限まで低減することで歩留まり向上に貢献している。

幅広い産業を支える基礎化学品群

基礎化学品分野では、ブタノール、オクタノール、イソノニルアルコール(オキソコール900)、酢酸ブチルの4品種が主要製品である。ブタノールと酢酸ブチルは塗料用溶剤で、自動車ボディや建築外壁の塗装に使用される。オクタノールは可塑剤DOPの原料、イソノニルアルコールは可塑剤DINPの原料となり、壁紙、床材、自動車部品、電線被覆材などに加工される。いずれもオキソ法で製造したアルデヒドを原料としており、安定した品質と供給力を背景に多様な産業を支えている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

化成品で国内有数、海外展開と収益安定が課題

KHネオケムは化学業界に属し、基礎化学品や機能性化学品を製造している。同業他社には東洋紡やクラレが存在するが、KHネオケムは独自の技術を持つ中堅化学メーカーとして位置づけられる。直近の売上高は約1150億円で、営業利益率は10%前後と安定している。しかし、近年は売上高が減少傾向にあり、収益率もやや低下している。業界内では、汎用品中心の事業構造であり、価格競争の影響を受けやすい。海外展開は一部進めているが、国内市場への依存が続いており、今後の成長には新規分野や海外市場の開拓が必要である。

強み

  • 基礎化学品から機能品まで多様な製品を扱い、安定した需要を有する。
  • 営業利益率10%前後を維持し、安定的な収益基盤を確保している。
  • 長年の研究開発で培った独自技術があり、特定分野で競争力を持つ。
  • 大手化学メーカーとの取引が安定しており、継続的な受注が見込める。

課題

  • 最近の売上高は減少しており、需要減退などの影響が見られる。
  • 汎用化学品は価格競争が激しく、収益性が低下しやすい。
  • 海外市場でのプレゼンスは低く、成長機会を十分に捉えていない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字がKHネオケム

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14461第一工業製薬1,371億円21.2倍
27821前田工繊1,353億円13.9倍
34914高砂香料工業1,338億円13.6倍
43002グンゼ1,303億円257.8倍
54220リケンテクノス1,295億円16.4倍
64189KHネオケム1,263億円13.0倍
74028石原産業1,256億円7.2倍
84047関東電化工業1,250億円32.9倍
97995バルカー1,209億円22.2倍
104044セントラル硝子1,167億円13.3倍
114216旭有機材1,133億円32.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 10件

協和醱酵工業から分離し設立された1966年

1966年11月、協和醱酵工業(現協和キリン)の化学品製造子会社として、大協和石油化学の誘導品部門を分離する形で協和油化株式会社が設立された。資本金は10億円、本店は東京都千代田区。この時点ではまだ生産拠点を持たず、親会社の技術を引き継ぐ準備段階にあった。翌1970年4月に四日市工場霞ヶ浦製造所が完成し、プロピレンを原料とするオキソ法で「ブチルアルデヒド」などの製造を開始したことで、独自の生産が始まった。

日本オキソコール合併で千葉工場を獲得した1991年

1991年7月、日本オキソコール株式会社を吸収合併したことで、千葉県市原市に千葉工場が加わった。千葉工場は高級アルコールのオキソ法製造技術を持ち、これにより当社はアルコール系誘導品の品揃えを拡充した。同時に生産拠点が四日市と千葉の2拠点体制となり、供給力と技術基盤が強化された。この合併は後の事業多角化の布石となった。

三菱化学との合弁で可塑剤事業を開始した2000年

2000年4月、三菱化学(現三菱ケミカル)との合弁により、各種可塑剤の製造販売を目的とする株式会社ジェイ・プラスを設立した。可塑剤は壁紙や床材、自動車部品などに使われる汎用化学品であり、基礎化学品分野の重要な柱となった。これにより当社は可塑剤原料のオクタノールやイソノニルアルコールを自社で生産し、合弁会社で最終製品に加工する垂直統合の構築を進めた。

化学品事業を統合し商号変更した2004年

2004年4月、協和醱酵工業の化学品事業部門を吸収分割により承継するとともに、商号を協和発酵ケミカル株式会社に変更した。本店も東京都中央区へ移転し、現在の所在地となる。この統合により、親会社が持っていた機能性化学品の研究開発や販売網をグループ内に取り込み、単なる製造子会社から総合化学品メーカーへと脱皮した。

関係会社の再編と無災害記録の更新

2007年にはシンガポール子会社(後のKH Neochem Singapore)が関係会社となるが、2021年に清算された。2010年にはミヤコ化学と柏木の2社がグループ入りし、2011年にミヤコ化学が柏木を吸収合併した。また、四日市工場は2002年に無災害記録(有機化学工業製品製造業で最長)を樹立し、2008年には2,395万時間に更新するなど、安全操業の実績を積み重ねてきた。

年表10件を開く

1960年代

  • 1966年11月協和醱酵工業㈱(現 協和キリン㈱)の化学品製造子会社として大協和石油化学㈱の誘導品部門を分離して協和油化㈱を設立(資本金10億円、東京都千代田区)

1970年代

  • 1970年4月四日市工場霞ヶ浦製造所が完成しプロピレンを原料とするオキソ法により「ブチルアルデヒド」等の製造を開始

1990年代

  • 1991年7月M&A日本オキソコール㈱を吸収合併したことで生産拠点に千葉工場(千葉県市原市)が加わる。千葉工場ではオキソ法により高級アルコール等を製造しており、その製造技術を継承

2000年代

  • 2000年4月三菱化学㈱(現 三菱ケミカル㈱)との合弁により各種可塑剤の製造及び販売を目的として㈱ジェイ・プラスを設立
  • 2002年12月四日市工場が無災害記録の業種別最長記録を樹立(有機化学工業製品製造業)
  • 2004年4月商号変更協和醱酵工業㈱の化学品事業部門を吸収分割により承継すると共に商号を協和発酵ケミカル㈱に変更し、本店を東京都中央区へ移転
  • 2007年7月協和醱酵工業㈱からの株式譲受により Kyowa Hakko Industry (Singapore) Pte. Ltd.(後のKH Neochem Singapore Pte. Ltd.、2021年に清算)が関係会社となる
  • 2008年10月四日市工場が無災害記録の当時の業種別最長記録を更新(2,395万時間、有機化学工業製品製造業)

2010年代

  • 2010年1月協和発酵キリン㈱(現 協和キリン㈱)からの株式譲受によりミヤコ化学㈱及び柏木㈱が関係会社となる
  • 2011年1月M&Aミヤコ化学㈱が柏木㈱を吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 期間累計連結営業利益2027年度まで449億円
  • 期間累計連結EBITDA2027年度まで653億円
  • ROE2027年度まで15%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    戦略ドメインで世界シェアNo.1製品を拡大

    強みを持つ冷凍機油原料、化粧品原料、高純度溶剤分野を核に、環境・ヘルスケア・エレクトロニクスの戦略ドメインで資源を集中投下し、世界シェアNo.1製品を拡大するとともに新事業・新製品を創出する。

  2. 02

    高付加価値化と生産効率向上で利益率向上

    戦略ドメインで高付加価値・独自性の高い製品の生産能力増強や新製品開発を進め、AIやIoTなどの最新技術を取り込んで生産効率を向上させ、国内化学業界トップクラスの営業利益率を目指す。

  3. 03

    新規事業創出とカーボンニュートラル推進

    バイオ由来で海洋分解性のポリヒドロキシ酪酸(PHB)や糖鎖など新規事業の事業化を目指し、CO2回収装置の活用などでGHG排出量削減目標の前倒し達成を図る。

  4. 04

    経営基盤強化:DX推進と人材育成

    予兆診断システムや生成AIの活用拡大、選抜型研修やキャリア採用による人材育成、グループ全体のサイバーセキュリティ対策強化により、競争力と組織力を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で863人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は732万円で、9期前と比べて+5.1%平均年齢は40.8歳、平均勤続年数は14.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月731
2017年12月739
2018年12月753
2019年12月69739.815.7808
2020年12月68639.715.9829
2021年12月67639.915.6809
2022年12月73040.015.0825
2023年12月71440.014.8831
2024年12月69940.614.98291,472
2025年12月73240.814.88631,298

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率104.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 3 / 海外 1、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
四日市工場 — 三重県四日市市223億円
千葉工場 — 千葉県市原市208億円
堺物流センター — 大阪府堺市2,072百万円
テクニカルセンター — 愛知県知立市1,612百万円
美濃加茂工場 — 岐阜県美濃加茂市1,363百万円
知立工場 — 愛知県知立市515百万円
主な関係会社
  • 国内
    黒金化成㈱
    愛知県 名古屋市中区 · 連結子会社
    議決権70.9%
  • 国内
    ㈱黒金ファインズ
    愛知県 名古屋市中区 · 連結子会社
    議決権74.0%
  • 海外
    KH Neochem Americas, Inc.
    米国 イリノイ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ジェイ・プラス
    東京都中央区 · 持分法適用会社
    議決権50.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は1,151億円営業利益112億円前期と比べると減収減益で、売上が-3.9%、利益が-8.2%。

売上高
-3.9%
1,151億円
営業利益
-8.2%
112億円
純利益
-7.1%
78億円
営業利益率
9.7%
前期比 -0.5%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高1,140億円1,151億円
営業利益135億円112億円
純利益87億円78億円
1株あたり配当¥130¥130

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は533億円、営業利益は75億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−9.4%、営業利益は+25.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q287207.015
2023年2Q291258.616
2023年3Q277248.716
2023年4Q29721
2024年1Q270259.318
2024年2Q289238.015
2024年4Q6397411.651
2025年2Q5886010.239
2025年4Q563529.239
2026年2Q5337514.153

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は775億円から1,151億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は9.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月77530
2013年12月8692820
2014年12月1,4353026
2015年12月1,0356377
2016年12月8029060
2017年12月94711982
2018年12月1,01211267
2019年12月9429969
2020年12月7735640
2021年12月1,171198137
2022年12月1,14912781
2023年12月1,1529768
2024年12月1,19812212110.284
2025年12月1,1511121089.778

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高1,151億円のうち、営業利益として残るのは112億円9.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は78億円、売上の6.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.4%902億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.8%136億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.7%112億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.4pt
9.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.4pt
6.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.3pt
11.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2025年12月期は営業CFが138億円、投資CFが−46億円で、差し引きのフリーCFは92億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は67億円で、売上の0.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2014年12月117−45−7372167
2015年12月6014−9774146
2016年12月27−38−14−11121
2017年12月130−33−9397127
2018年12月77−40−6237101
2019年12月110−35375179
2020年12月69−112−45−4391
2021年12月174−44−52130169
2022年12月51−101−11−50109
2023年12月132−49−958397
2024年12月70−89−6−1972
2025年12月138−46−969267

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は1,301億円。このうち返さなくてよい自己資本が726億円で、自己資本比率は53.6%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月88017870220.2
2013年12月95020474621.5
2014年12月1,06725481320.9
2015年12月85820865020.5
2016年12月87728159628.2
2017年12月95234560732.6
2018年12月94038355738.2
2019年12月1,02343558840.2
2020年12月95545949645.4
2021年12月1,22157564645.0
2022年12月1,31262169145.2
2023年12月1,24566558051.2
2024年12月1,31571959552.5
2025年12月1,30172657553.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
67億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
565億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
195億円
在庫として抱えている分
負債合計
575億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
85
/ 100
安定性自己資本比率36 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中22位あたり、逆に低いのは売上成長率203社中171位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.2%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.7%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
53.6%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-3.9%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,400で、1年前と比べて+26.8%過去52週の値幅のなかでは86%の位置にある。

¥3,400-2.0%1ヶ月+1.6%1年+26.8%時価総額1,263億円
過去52週の値幅
安値¥2,315高値¥3,570

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.0倍
PER (会社予想)13.7倍
PBR1.59倍
配当利回り3.82%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で約21%上昇し、8月7日に3510円と52週高値3550円に迫る水準まで急伸。7月末から出来高が膨らみ、8月5日には57万株超の商いを伴って3435円まで上昇。25日移動平均線(3096円)を約13%上回る強気相場で、RSIは75.98と買われすぎ域。短期過熱感はあるものの、上昇トレンドは継続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 60/100)

PER16.09倍(予想14.1倍)は同業界平均18.44倍を下回り割安。PBR1.76倍は平均1.44倍を上回りやや高め。配当利回り3.7%は平均2.69%を上回り魅力的。ROE11.24%は健全。業績は安定しており、営業利益率は10%前後。割安指標は良好だが、PBRが平均を上回る点と、化学業界の需給変動リスクを考慮し、ほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.0倍17.8倍
PER (予想)13.7倍
PBR1.59倍1.41倍
ROE11.2%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、主力製品の需要変動と原料価格のマージンへの影響。強気派は、アクリル酸エステルは化粧品や塗料など幅広い用途があり、世界経済の成長とともに需要が拡大するとみる。また、同社のシェアは高く、安定した収益源とされる。直近の決算は減収減益となったが、これは原料価格高の影響とされ、一時的と捉える向きもある。一方弱気派は、中国経済の減速やサプライチェーンの変化により需要が伸び悩むと指摘。また、原料価格の高止まりが利益を圧迫し、収益の質が悪化している可能性を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 世界シェアの高さ

    アクリル酸エステルで世界トップクラスのシェアを持ち、価格交渉力が強い。

  • 幅広い需要

    化粧品、塗料、粘着剤など多用途で使われ、需要が景気に左右されにくい。

  • 高い配当利回り

    3.7%の配当利回りは株主還元が厚く、下支え要因となる。

  • 予想PER14.1倍は実績16.09倍を下回り株価修正余地決算発表後影響

    実績PER16.09倍から予想PER14.1倍へ約12%低下、EPS成長が確認されれば評価修正

  • 外国人保有36.27%の高水準が需給を下支え継続影響

    外国人保有比率36.27%は高く、海外資金流入時に買い需要が発生しやすい

  • ROE11.24%維持で資本効率の高さを再評価通年影響

    ROE11.24%はPBR1.76倍の裏付けとなり、改善策が出れば評価拡大

  • 配当利回り3.7%が投資家の下値支え通年影響

    配当利回り3.7%は安定的で、株価下落時の買い安心感

マイナスに働く材料7
  • 原料高によるマージン圧縮

    プロピレン価格の上昇が製品コストを押し上げ、営業利益率が低下した。

  • 需要の減速

    中国経済の減速や環境規制により、化成品需要が伸び悩む可能性。

  • 収益の減少

    直近の売上高・利益が減少しており、成長が鈍化している。

  • 2025年12月期は売上高・営業利益がそろって減益決算発表後影響

    売上高1,151億円(前年比4%減)、営業利益112億円(同10億円減)で業況悪化

  • 純利益78億円と7%減益でEPS伸び鈍化通年影響

    純利益は84億円→78億円と6億円減益、EPS前年割れ

  • 営業利益率9.73%に低下、コスト上昇圧力継続影響

    営業利益率は10.18%→9.73%と0.45pt低下、収益構造悪化

  • PBR1.76倍はROE11.24%に対し割高感不定影響

    PBR1.76倍はROE11.24%の成長性を超えており、修正リスク

次の決算で確かめる点
原料ナフサ価格
石化製品のコストに直結し、マージン変動を左右するため。
販売数量
需要動向を示し、販売数量の変化が収益に影響するため。
為替レート
輸出比率が高いため、円相場が収益に大きく影響する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり130で、前期から+16.7%いまの株価に対する利回りは3.82%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥130
1株あたり
配当利回り
3.82%
いまの株価に対して
配当性向
49.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年12月5424.1
2018年12月540.029.8
2019年12月6011.133.1
2020年12月600.055.5
2021年12月7525.021.1
2022年12月8513.340.9
2023年12月905.948.0
2024年12月900.041.4
2025年12月10516.749.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥130

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ13,306人。区分でいちばん多いのは外国法人36.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が39.1%を占め、残る60.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
外国法人45.143.240.044.235.536.2
金融機関34.032.537.530.334.327.0
個人・その他6.97.87.910.514.021.2
事業法人12.812.412.813.713.212.1
自己株式0.00.00.00.00.05.4
証券会社1.24.11.91.33.03.5
外国人個人0.00.00.00.00.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)14.01
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.61
03東ソー株式会社4.99
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.21
05株式会社みずほ銀行1.97
06GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.77
07JUNIPER (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.76
08THE BANK OF NEW YORK 133652 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.74
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505019 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.40
10NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE WS WALES PENSION PARTNERSHIP (WALES PP) ASSET POOLING ACS UMBRELLA (常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.39

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-08-03
    株式会社ストラテジックキャピタル
    新規の大量保有報告
    18.24%
  • 2026-06-24
    株式会社ストラテジックキャピタル
    新規の大量保有報告
    18.24%
    +0.65pt
  • 2026-06-16
    株式会社ストラテジックキャピタル
    新規の大量保有報告
    17.59%
    +0.51pt
  • 2026-06-08
    株式会社ストラテジックキャピタル
    新規の大量保有報告
    17.08%
    +1.00pt
  • 2026-05-19
    株式会社ストラテジックキャピタル
    新規の大量保有報告
    16.08%
    +0.72pt
  • 2026-04-07
    株式会社ストラテジックキャピタル
    新規の大量保有報告
    15.36%
    +1.01pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+127%、1株純資産は14期で−96%。直近期のROEは11.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月−82151,3520.1
2013年12月5,80060,06010.3
2014年12月7765711.5190.6
2015年12月22751738.6154.2
2016年12月17467228.47.129.7
2017年12月22284229.313.024.1
2018年12月18397220.112.629.8
2019年12月1871,11018.012.533.1
2020年12月1091,1699.625.055.5
2021年12月3691,48027.98.621.1
2022年12月2181,60114.112.440.9
2023年12月1841,72111.112.348.0
2024年12月2261,86712.69.041.4
2025年12月2181,99011.211.349.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/12期の役員報酬は総額217百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
髙橋理夫代表取締役社長 社長執行役員61
濵本真矢取締役 常務執行役員66
藤間敏明取締役 執行役員52
宮入小夜子取締役69
土屋淳取締役73
菊池祐司取締役62
高橋功取締役(常勤監査等委員)62
河合和宏取締役(監査等委員)67
田村恵子取締役(監査等委員)63
井村順子66
森正男694,000
蓮尾太郎取締役 常務執行役員57
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
室橋陽二取締役(監査等委員)61

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4763114236
社外取締役5545411
取締役(社内)1212121

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,433字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(KHネオケム株式会社)、子会社4社及び関連会社1社(2025年12月31日現在)により構成されており、各種石油化学製品の製造・販売を主たる業務としています。「オキソ技術」をコア技術として、さまざまな産業分野に特色ある化学製品を提供しています。オキソ技術とはオレフィン(注1)とオキソガス(注2)を原料にアルデヒド(注3)を製造する技術です。当社グループは1970年にオキソ技術によるアルデヒドの大量生産を開始して以来、アルデヒドを原料にアルコールや脂肪酸(注4)などの生産品目を拡充し、溶剤(注5)や可塑剤(注6)原料、機能性材料等の多様な製品群を国内外の顧客へ供給しています。 当社グループの事業分野は、「機能性材料」「電子材料」「基礎化学品」の3分野であり、各事業分野の事業内容は以下のとおりです。 (1) 機能性材料 エアコンや冷凍庫等に使用される冷凍機油(注7)の原料、化粧品原料等に用いられる特殊ジオール(注8)等を製造し、販売しています。 <主な製品名と概要> キョーワノイック-N(イソノナン酸)、オクチル酸、1, 3-ブチレングリコール ・キョーワノイック-N(イソノナン酸)とオクチル酸は、エアコン等に使用される冷凍機油の原料に用いられています。オゾン層破壊・地球温暖化といった環境問題に対処するため、エアコン等に使用される冷媒は、オゾン層を破壊せず、かつ、地球温暖化係数(注9)の低い環境にやさしい冷媒への切り替えが進んでおり、当該製品はこの冷媒に適合する冷凍機油の原料です。 ・オクチル酸は、冷凍機油の原料の他、自動車や住宅等の合わせガラス用中間膜の原料等に用いられています。 ・1, 3-ブチレングリコールは、高い保湿性を持ち、化粧品やスキンケア製品の原料として用いられています。 <主な用途> 潤滑油、粘接着剤、化粧品、医農薬、界面活性剤 (2) 電子材料 液晶ディスプレイや半導体、フォトレジスト(注10)の製造に使用される高純度溶剤を製造し、販売しています。 <主な製品名と概要> PM-P(プロピレングリコールモノメチルエーテル-P)、 PMA-P(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート-P) ・液晶ディスプレイやCPU・メモリー等の半導体の製造プロセスには、非常に高純度の溶剤が必要とされています。この分野には、当社が長年培ってきた高い品質管理ノウハウを駆使して、金属含有量の極めて少ない高純度溶剤を提供しています。 <主な用途> ディスプレイ材料、半導体 (3) 基礎化学品 自動車や住宅など様々な産業で使用される溶剤、可塑剤原料、樹脂原料等を製造し、販売しています。 <主な製品名と概要> ブタノール、オクタノール、オキソコール900(イソノニルアルコール)、酢酸ブチル ・オクタノールは、壁紙や床材、自動車部材等の幅広い用途に用いられる可塑剤であるDOP(ジオクチルフタレート)の原料や塗料、接着剤、粘着剤、合成樹脂に用いられるアクリル酸2-エチルヘキシルの原料として使用されています。 ・オキソコール900(イソノニルアルコール)は、壁材や床材の他、自動車部品や電線被覆材等に用いられる可塑剤であるDINP(ジイソノニルフタレート)の原料として使用されています。 ・ブタノール、酢酸ブチルは主に塗料用の溶剤で、自動車のボディや建物の外壁、缶類の塗装等に使用されています。 <主な用途> 塗料、インキ、可塑剤、洗浄剤 (注)1.オレフィンとは 分子内にひとつの二重結合を持つ炭化水素の総称です。石油化学基礎製品であるエチレン、プロピレン等がこれに含まれます。 2.オキソガスとは 水素と一酸化炭素の混合ガスです。 3.アルデヒドとは アルデヒド基をもつ有機化合物の総称です。アルデヒドに水素添加するとアルコールになります。また、アルデヒドは酸化されるとカルボン酸になります。 4.脂肪酸とは 酸の性質を持つ有機化合物の総称です。当社のイソノナン酸やオクチル酸も脂肪酸の一種です。 5.溶剤とは 塗料用や電子材料用の樹脂や医農薬の原料等を溶かすものです。 6.可塑剤(かそざい)とは 材料に柔軟性を与えたり、加工をしやすくしたりするために添加する物質のことです。 7.冷凍機油とは エアコンや冷凍庫などにおいて、冷媒を循環するコンプレッサーに使用される特殊な潤滑油です。 8.ジオールとは 分子中に2つの水酸基をもつ有機化合物の総称です。グリコールともいいます。 9.地球温暖化係数とは 二酸化炭素を1として温室効果を示した数値です。 10.フォトレジストとは 半導体や液晶ディスプレイに回路を形成する工程で用いられる感光性材料です。 また、グループ各社の役割は以下のとおりです。 国内法人 当社   グループの中核会社として、各種石油化学製品の研究、製造、販売を行っています。 黒金化成㈱   電子情報分野、医療分野向け高機能有機材料等の受託製造、販売を行っています。 ㈱黒金ファインズ   黒金化成㈱の子会社として健康食品原料、医薬原料、工業薬品等の販売を行っています。 ㈱ジェイ・プラス   三菱ケミカル㈱との合弁により設立し、各種可塑剤の製造及び販売を行っています。 海外法人 KH Neochem Americas, Inc.   当社が製造・販売する化学品等の米国等における輸出入、販売、開発及び市場調査を行っています。 晟化(上海)貿易有限公司   当社が製造する化学品等の中国等における輸出入、販売及び市場調査を行っています。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりです。 (注)無印 連結子会社 ※1 非連結子会社で持分法非適用会社 ※2 関連会社で持分法適用会社
経営方針・対処すべき課題3,378字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 <経営方針> (1) 企業理念 当社グループは、以下の企業理念に基づき、様々な産業分野に特色のある高品質な化学製品を提供することを主方針として経営諸活動を遂行しております。 ・ 企業使命 「化学の力」で、よりよい明日を実現する。 ・ 経営姿勢 確かな技術と豊かな発想で、夢を「かたち」にする。 ・ 行動指針 「新たな一歩」を踏み出して、さらなる高みに挑戦する。 ・ 安全指針 自分を守る、仲間を守る。 (2) VISION 2030 当社グループは中長期的な視点から目指す姿を描くとともに、実現に向けた道筋を示すものとして「VISION 2030 ~世界で輝くスペシャリティケミカル企業~」を策定しております。 VISION 2030において、当社グループが目指す具体的な姿は以下の3点です。 目指す姿① 地球温暖化抑制・豊かな暮らしに貢献するスペシャリティケミカル素材を提供 事業活動を通じて地球温暖化抑制に資する製品や、よりよい暮らしに貢献できる素材を世界に向けて提供してまいります。 目指す姿② 戦略ドメインで世界シェアNo.1製品と新事業を拡大 当社が強みをもつ、冷凍機油原料、化粧品原料、高純度溶剤分野の製品を核とし、設備投資や研究開発など集中的に資源を配分する領域として、戦略ドメインを「環境」「ヘルスケア」「エレクトロニクス」に設定しました。この戦略ドメインにおいて、世界シェアNo.1の製品を拡大するとともに、新たな事業や製品を創出します。 目指す姿③ 国内で化学業界トップクラスの利益率 戦略ドメインにおいて、高付加価値で独自性の高い製品に対して生産能力の増強や新製品の開発を進め、AIやIoT等の最新技術を取り込み、生産効率を向上させることで、国内の化学業界の中でもトップクラスの営業利益率を目指します。 (3) 第5次中期経営計画 当社グループは、VISION 2030の達成に向けて、2025年度から2027年度の3ヵ年を対象とした第5次中期経営計画を策定し、その基本方針を「新たな成長ステージへ」と定め、3つの基本戦略に則り、各種施策を推し進めております。 戦略Ⅰ 稼ぐ力の強化 戦略Ⅱ 将来への布石 戦略Ⅲ 経営基盤の強化 経営数値目標としては、2025年~2027年度までの期間累計連結営業利益 449億円、期間累計連結EBITDA 653億円、ROE 15%としており、目標達成に向けて邁進してまいります。 (注)EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却費 以上のような、長期ビジョン及び中期経営計画のもと、2026年において、様々な課題に全社一丸となって取り組んでまいります。 <経営環境> 当社グループを取り巻く外部環境は、世界的な保護主義政策の拡大や中国における内需低迷の長期化などにより、不透明な状況が続いております。石油化学業界においては、中国での大型プラントの新増設を背景に多くの化学製品で需給緩和や国際市況の低迷が継続しており、国内では、エチレン設備の歴史的な低稼働を受け、事業再編が進みつつあります。加えて、物流・メンテナンス等のコストが上昇しております。 <対処すべき課題> 当社グループは、上記、経営環境の下、持続的な成長に向け、外部環境の影響を受けにくい事業ポートフォリオの構築を進めております。第5次中期経営計画の基本方針「新たな成長ステージへ」にて定めた以下3つの基本戦略を推進し、今後も成長が見込まれる冷凍機油原料や電子材料をはじめとする機能化学品を中心に事業を拡大するとともに、新製品・新規事業の取組みを「探索」から「創出」ステージへと、これまで以上に加速することで、一層の企業価値向上を図ってまいります。 基本戦略 戦略Ⅰ 稼ぐ力の強化 機能性材料分野の冷凍機油原料では、2025年後半にエアコン市場において一時的な在庫調整局面を迎えましたが、中国、インドを中心としたアジア地域では、引き続き需要の伸長が見込まれております。こうした環境のもと、当社は冷凍機油原料のリーディングカンパニーとして、長年に渡り構築してきた顧客との緊密なネットワーク、高度な生産技術やノウハウ、グローバルに展開する物流拠点、原料の安定調達といった強みに加えて、2024年に増強した生産設備を最大限に活用し、更なる事業拡大を図ってまいります。 電子材料分野に関しては、AI関連向けなどを中心に半導体市場の拡大が見込まれるなか、高純度溶剤及びグループ会社の黒金化成株式会社が展開する最先端半導体向け材料の拡販を進めてまいります。あわせて、継続的な品質改善に取り組むことで、高度化する顧客要求に的確に対応し、付加価値のさらなる向上を図ります。 基礎化学品分野については、2025年に発生した一過性の原料調達問題の解消などにより、2026年は一定の収益改善を見込んでおります。一方で、国内における自動車生産や住宅着工の伸び悩みに加え、中国を中心としたアジア地域での過剰な生産能力を背景とする安価な輸入品の流入増加など、構造的な要因により事業環境が一段と厳しくなることが想定されています。このような状況を踏まえ、当社は構造改革を加速させ、持続的な収益確保が可能な体制を構築することで、安定供給を果たしてまいります。 戦略Ⅱ 将来への布石 当社は、中長期的な成長に向けて、バイオ由来原料を用いて製造され、海洋環境下で分解される特性を有するポリヒドロキシ酪酸(PHB)や次世代バイオ医薬品の材料として注目されている糖鎖などの新規事業創出に取り組んでおります。量産化の実現に向けプロセス・技術の確立を進めるとともに、デジタルマーケティングの活用やスタートアップ企業など他社との協業や連携強化を図ることにより、第5次中期経営計画期間中の事業化を目指してまいります。 また、カーボンニュートラルの実現に向け、GHG排出量削減の2030年目標である2017年度比30%削減を、第5次中期経営計画の期間中に前倒しで達成することを目指しています。その実現に向けて、2025年に千葉工場で新設したCO2回収装置を活用し、製造工程で発生するCO2を回収するとともに、当社のコア技術であるオキソ反応の原料として再利用することで、CO2排出量の削減と事業拡大を両立させてまいります。 戦略Ⅲ 経営基盤の強化 当社は、競争力ある製品を世界へ展開するため、DX推進による生産性向上及び業務の高度化・効率化に取り組んでおります。生産現場における「予兆診断システム」や「プラント高度制御システム」の活用範囲拡大や、当社独自の環境で運用する生成AIの積極的活用に向けた教育プログラムを充実させることで、競争力の強化につなげてまいります。 また、経営環境の変化に伴い、人財及び組織に求められる役割が高度化していることから、当社としては、対応力と組織力の向上を重要な課題として位置付けております。こうした考えのもと、将来の経営・事業を担う人財を対象とした選抜型研修による早期育成や、積極的なキャリア採用を進めてまいります さらに、DXの活用やデジタル化の進展に応じて重要性が高まっているサイバーセキュリティについては、グループ全体で必要な対策を講じることで、経営基盤のさらなる強化を図ってまいります。 財務資本戦略 当社グループは、稼ぐ力の強化に取り組むとともに、成長・戦略投資と株主還元のバランスを重視した経営を継続してまいります。第5次中期経営計画においては、株主の皆様への利益還元をさらに強化する方針の下、配当性向を40%目処に引き上げるとともに、安定した配当を維持するためにDOE(株主資本配当率)4%以上を基本方針として設定しております。また、営業キャッシュ・フローを基盤とした機動的かつ柔軟な資本配分を行い、事業環境の変化に迅速に対応しながら、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。
事業等のリスク6,902字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。ただし、以下の事項は当社グループのリスクのうち主要なものを記載しており、当社グループのリスクを網羅的に記載したものではなく、記載された事項以外にも予測しがたいリスクが存在する可能性があるものと考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)リスク管理への取組み状況 ① リスク管理活動 当社グループは、リスクを経営活動・事業活動に影響を及ぼす不確実性と定義しております。また、リスク管理を重要な経営基盤と位置付けており、 部門横断による全社視点からの内部リスク及び政治・経済・社会情勢等を考慮した外部リスクの両面から可能な限りリスクを洗い出したうえで、一覧化した全社リスク台帳とリスク毎に影響度と発生可能性を評価したリスクマップを作成し、毎年見直しをしております。リスクを把握することによって、リスクの顕在化を可能な限り未然防止するとともに、リスクが顕在化した際にその影響を最小限にとどめるためのリスク管理活動をしております。 ② リスク管理体制 当社グループのリスク管理を推進するため、CLO(最高法務責任者)を委員長、全部門長をメンバーとするリスク管理委員会を設置し、当社グループの経営上重要なリスクの抽出・評価・対策計画の立案に関する検討及び審議を行い、対策の進捗状況のモニタリングを行っております。本委員会は、原則として年2回開催し、議論された内容は、サステナビリティ委員会に報告し、経営リスク全般の確認と対策の検討・策定を行ったうえで、重要な事項は取締役会に報告しております。 (2)リスク認識 ① 外部環境リスク 当社グループの事業は、経済・市場環境、原燃料の価格変動、為替変動等の外部環境の影響を受ける可能性があります。 1)経済及び市場環境の変動に係るリスク 当社グループの製品の需要は、自動車、住宅、電子電気機器及び消費財等の最終製品の需要に左右され、国内外の工業生産量の全体的な変動及び個別最終製品を消費する国又は地域の経済状況や地政学的リスクが当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、競合他社による大型生産設備の建設等により供給過剰となるなど市場環境が大幅に変動した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、その対策として、製品需要に応じた生産及び在庫調整を行うとともに、販売施策を講じることにより、これらの影響を低減するように努めております。 2)原燃料の価格変動に係るリスク 当社グループは、ナフサを分解して製造されるプロピレンやエチレン等を主要原材料とし、またLNG等を原燃料とする等、グローバルな経済活動と連動した事業特性を有しております。そのため、原油価格、需給バランス、為替等の影響により、これらの価格が急激に変動した場合、もしくは価格の高騰が続く場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、その対策として、製品販売価格への転嫁等をタイムリーかつ適切に講じることにより、これらの影響を低減するように努めております。 3)為替変動に係るリスク 当社グループは、海外から原材料の一部を輸入するとともに、国内で製造した製品の一部を海外に輸出しております。そのため、為替レートが大幅に変動した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、その対策として、為替予約等によりリスクヘッジを行っております。 4)感染症に係るリスク 当社グループが事業活動を行う国・地域で重篤な感染症が発生・拡大し、事業活動に制限が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、その対策として、感染症蔓延に備え、従業員の行動ガイドラインを策定し、これを徹底させること等により、事業への影響の最小化に努めております。 ② 重要リスク リスクマップの中から、当社グループの経営活動・事業活動に対して、影響度が極めて高く、企業価値・社会的関心の視点から重視すべきリスクを「重要リスク」と位置付け、リスク項目毎に、責任者としてCxOをリスクオーナーに任命しております。4つの基本方針(回避、低減、移転、保有)に沿ってリスク対策を立案し、統括部門及び関連部門と連携を図りながら、実効的なリスク対策を推進しております。 リスク分類   リスク項目 1)コンプライアンス   法令違反、法的規制 2)生産活動   設備・機械の損傷・故障、労働災害 3)人財   人員不足、中核人財の育成停滞 4)事業継続   大地震・自然災害、特定原料・資材の調達不能 5)サイバーセキュリティ   サイバー攻撃 6)気候変動   異常気象、炭素税の賦課 1)コンプライアンスに係るリスク 当社グループは、商取引、保安・安全衛生、環境・化学物質、人権・労働などに関する国内外の様々な関連法規制に則り、コンプライアンスの徹底を図りながら事業活動を行っております。 事業の特性上、高圧ガス保安法に基づく高圧ガス製造に係る許認可をはじめとする各種許認可を受け事業を展開しております。さらに、取り扱う化学物質に関する国内外の様々な法規制の適用を受けており、法令遵守とともに、これら法令に基づく手続きを漏れなく適切に行うことが求められます。これらの規制は強化される傾向にあり、法規制の大幅な変更や規制強化が行われた場合、あるいは予期せず対応が遅れた場合、事業上の制約や法令遵守のための費用の増加、もしくは行政処分、罰則等の賦課により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、その対策として、高圧ガス保安法を含む事業上の重要法令につき、責任をもって法改正情報やその実践状況を確認する主管部門を設置し、法令の遵守状況を定期的に確認する体制を構築しております。 また、当社グループにおいて、ハラスメントを含む人権侵害等のコンプライアンス上の違反が判明した場合、当社グループの社会的信用の失墜、ブランドイメージの低下、損害賠償請求等を受けた場合には、対応措置のための費用の発生等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、その対策として、持続的な成長を可能とするために実施すべき行動原理として、コンプライアンスコードを定め、これに沿った行動を役職員に求めております。そのため、コンプライアンスコードの実践を目的とした定期的な教育や施策を継続して行うとともに、コンプライアンス意識調査により企業倫理の浸透度を把握し、施策の改善に取り組んでおります。さらに、KHネオケムグループホットラインとして、グループ会社においても利用可能な公益通報を含む各種通報や相談を受け付ける仕組みを構築しており、不正やリスクの未然防止や早期発見・適切な改善を図る体制を維持しております。 2)生産活動に係るリスク 当社グループは、生産活動において各種化学物質を使用しており、その取扱いには万全の対策を講じております。しかしながら、設備・機械の損傷・故障、火災や爆発等の保安事故、労働災害等が発生した場合には、生産への影響、行政処分、社会的信頼の失墜等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、その対策として、製造設備に対する保守点検・計画的な検査修繕、安全確保のための設備投資等を実施するなど、工場の保安事故の発生防止に努めております。また、保安・安全及び環境保全を確保するために環境保安ポリシーを定め、当社のRC(レスポンシブル・ケア)活動を確実に推進するとともに、全社重点施策等の専門的な事項について検討・審議する機関として、環境保安委員会を設置し、原則として年1回開催しております。 3)人財に係るリスク 当社グループは、労働市場の人財獲得競争の激化や人財流動化等により、事業戦略の遂行に必要な人財が確保できず、また中核人財等の育成が計画通りに進まない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、その対策として、採用活動・体制を強化し、人財要件を明確化したうえで採用計画を策定するなど、必要な人財の確保に取り組んでおります。また、中核人財の育成計画の策定及び研修制度の整備などに積極的に取り組んでおります。 4)事業継続に係るリスク (大地震・自然災害等に係るリスク) 当社グループは、大規模な地震や大型台風等の自然災害の発生等により、当社グループの役職員等の人的な被害、製造設備の被害による生産活動の停止及び修繕のための費用の発生又はサプライチェーン上の障害に伴う機会損失が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、その対策として、地震をはじめとした災害に対しては、事業継続マネジメント(BCM)基本方針書を策定し、本社及び工場を対象に事業継続計画(BCP)を用いて定期的に訓練を実施することで、災害が発生した際に損害を最小限に抑え、事業の継続や早期復旧を図る体制を整備しております。 (特定原料・資材の調達に係るリスク) 当社グループは、特定原料・資材等について製造拠点の立地条件及び運搬・貯蔵方法等に伴う制約から特定の仕入先に依存する場合があり、特定の仕入先における被災や事故、事業ポートフォリオの見直しによる事業撤退や統廃合等により長期間に亘る特定原料・資材等の供給不能又は供給不足・停止が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、その対策として、特定原料・資材等を複数の仕入先から購入することにより安定調達を図るとともに、適正在庫を保有することで、生産に必要な特定原料・資材等が十分に確保されるよう努めております。 5)サイバーセキュリティに係るリスク 当社グループは、事業活動を行ううえで多くの機密情報や個人情報を保有しております。年々高度化するサイバー攻撃や不正アクセス、ネットワーク障害等が発生した場合には、業務活動に支障が出るとともに、競争力の低下により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、不測の事態により、個人情報等の情報漏洩やデータ改ざんが発生した場合には、社会的信用の低下を招く可能性があります。 当社グループでは、その対策として、サイバーセキュリティポリシー及び個人情報保護ポリシーを定め、厳正な管理体制のもとで情報漏洩の防止に努めております。今後は、グループ横断的な管理体制をさらに強化し、セキュリティ監視機能の高度化を推進してまいります。 6)気候変動に係るリスク 当社グループは、気候変動によって生じる変化を重要なリスク要因と認識しております。当社グループでは、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に賛同し、TCFD提言の枠組みに基づき、事業活動への影響分析を行い、統合報告書等において、その対応結果や進捗の開示に努めております。 気候変動によって、高潮・豪雨・洪水・台風等の異常気象が増加した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、脱炭素社会の実現に向け、炭素税等のカーボンプライシングの導入が進むことで、財務的な負担が増加する可能性があります。2026年度から本格稼働する排出量取引制度(GX-ETS)では、直近3年度平均でCO2直接排出量が10万トンを超える事業者を対象に、政府による排出枠の割当てが行われ、排出枠の過不足に応じて事業者間で取引が行われます。当社グループにおいては四日市工場及び千葉工場が対象となり、現時点のCO2直接排出量をもとに試算した場合、排出枠は余剰となる見通しです。しかしながら、排出枠の割当方法や遵守要件の変更、制度運用の不確実性、排出枠市場価格の変動等により、当初の想定どおりに排出枠を確保できない可能性や、排出枠の追加取得が必要となる可能性があります。また、IEA(国際エネルギー機関)のNZE2050に基づく、1.5℃シナリオでは、2030年時点における炭素価格が130USD/1トンとなり、仮に炭素税等が導入された場合、2024年度のGHG排出量約37.5万トンに対し、約73.1億円/年(為替1USD=150円)の負担が増加する可能性があります。将来の炭素税等の導入リスクを鑑み、2024年からインターナルカーボンプライシングを導入いたしました。社内炭素価格をCO2排出量1トンあたり1万円とし、今後の投資判断の参考としてまいります。 また、最新技術を活用したプラント高度制御システムの導入を拡大することや自家発電設備の更新等、これまで培ってきた技術力を活用することにより、生産活動におけるエネルギー効率向上を通じたGHG排出量の削減などに積極的に取り組んでおります。当社の主力製品である冷凍機油原料は、低GWP(地球温暖化係数)冷媒を使用したエアコンに使用されており、事業を通じ、地球温暖化抑制に貢献しております。加えて、当社は、製品の生産において、CO2を原料として使用するオキソ技術を用いており、自社で発生したCO2の一部を回収し、再利用することで排出量の削減に貢献しております。さらに、2025年2月に千葉工場で完成したCO2回収装置も活用し、CO2排出量のさらなる低減に取り組んでおります。 気候変動による事業活動への影響分析や、その対応策等に関しては、サステナビリティ委員会において、審議・モニタリングを行い、定期的に施策を見直すことで、引き続きリスクの低減に努めてまいります。 ③ その他事業上のリスク 1)海外事業に係るリスク 当社グループは、アジア及び米州を中心とした海外事業を展開しておりますが、海外においては、政治、経済情勢の変化、予期しえない法規制の変更、自然災害、テロ、戦争による社会的又は経済的な混乱、慣習等に起因する予測不可能な事態の発生等、それぞれの国や地域固有のリスクが存在します。これらのリスクが顕在化した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、その対策として、駐在員の派遣等の対応により現地事情などの情報収集に努めております。 2)製品品質保証・製造物責任に係るリスク 当社グループにおいて、大規模な製造物責任につながる製品の欠陥が発生した場合には、多額の賠償額が発生することにより、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、その対策として、国際的な品質マネジメントシステム規格であるISO9001に従い、品質保証体制の維持・向上に努めた生産活動を行うとともに、万一の事故に備え、製造物責任賠償保険に加入することでリスクヘッジしております。また、品質保証の維持・向上のために品質保証ポリシーを定め、当社の品質管理活動を確実に推進するとともに、全社重点施策等の専門的な事項について検討・審議する機関として、品質保証推進会議を設置し、原則として年1回開催しております。 3)知的財産に係るリスク 当社グループにおいて、第三者が当社グループの特許権等を侵害している場合には、警告や訴訟提起などの対策を行いますが、第三者の侵害行為や同様の技術開発を全て発見できない可能性があります。また、第三者から特許権等への抵触を理由として差止訴訟、損害賠償請求訴訟等を提起され、当社グループにとって不利な判断が下される可能性があります。このような場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、その対策として、知的財産ポリシーを制定し、自社の知的財産の保全、管理、活用と第三者の知的財産の尊重を進めることを通じて、企業価値の維持・向上、知的財産リスク低減に努めております。研究開発の成果について特許権等の権利化を進めることにより知的財産権の保護や他社へのライセンス等による活用を図るとともに、他社の知的財産を侵害しないために、新製品や新技術の開発前に先行技術等の調査を行うほか、既存製品についても定期的に調査を実施しております。
経営成績の分析 (MD&A)5,688字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費や企業における設備投資、人的資本への投資などが下支えとなり、緩やかな回復が継続しました。一方で、継続する物価高騰に加え、中国の景気停滞や米国の政策動向、地政学リスクの高まりなどが、わが国の景気を下押しするリスクとなっており、物価や金融資本市場の動向も含め、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような環境のもと、当社グループは、電子材料が増益、機能性材料は概ね前年並みを維持した一方で、厳しい環境が続く基礎化学品が業績の下押し要因となりました。 それらの結果、当連結会計年度の当社グループの売上高は1,150億98百万円(前連結会計年度比3.9%減)、営業利益は112億48百万円(同7.8%減)、経常利益は107億93百万円(同10.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は77億99百万円(同6.7%減)となりました。 事業分野別には、次のとおりであります。 (事業分野別の売上高の概況) 区分   前連結会計年度   当連結会計年度   増減 金額   構成比   金額   構成比   金額   増減率 (百万円)   (%)   (百万円)   (%)   (百万円)   (%) 機能性材料   55,874   46.7   56,686   49.3   812   1.5 電子材料   11,961   10.0   12,309   10.7   348   2.9 基礎化学品   51,189   42.7   45,374   39.4   △5,815   △11.4 その他   733   0.6   727   0.6   △6   △0.8 合計   119,758   100.0   115,098   100.0   △4,660   △3.9 (事業分野別の営業利益の概況) 区分   前連結会計年度   当連結会計年度   増減 金額   構成比   金額   構成比   金額   増減率 (百万円)   (%)   (百万円)   (%)   (百万円)   (%) 機能性材料   11,063   71.4   10,931   74.6   △132   △1.2 電子材料   2,407   15.5   2,681   18.3   274   11.4 基礎化学品   1,970   12.7   916   6.3   △1,054   △53.5 その他   62   0.4   129   0.9   67   106.9 本社費   △3,308   -   △3,410   -   △102   3.1 合計   12,195   100.0   11,248   100.0   △947   △7.8 (注)なお、事業分野別の状況における「営業利益」には、全社に共通する管理費用等は含まれません。 <機能性材料> 世界エアコン市場は中期的な拡大傾向にありプラス成長を持続しましたが、下期は新興国での天候不順、米国での冷媒規制に伴う駆け込み需要の反動減や中国補助金効果の一服により需要が減速しました。当社は冷凍機油原料の設備増強を活かした拡販に取り組み、また化粧品原料に関しても国内を中心に高品質グレード品の販売が伸長しました。その結果、売上高は566億86百万円(前連結会計年度比1.5%増)、営業利益は減価償却費負担増により109億31百万円(同1.2%減)となりました。 <電子材料> 半導体市場において生成AI向けなどの需要好調が続くなか、当社高純度溶剤の販売が増加し、子会社の最先端半導体材料も堅調に推移しました。その結果、売上高は123億9百万円(前連結会計年度比2.9%増)、営業利益は26億81百万円(同11.4%増)となりました。 <基礎化学品> 国内の自動車生産は底堅く推移したものの住宅着工件数は前年割れが続き、また中国における供給過剰による安価な海外品の流入も継続しました。その結果、売上高は453億74百万円(前連結会計年度比11.4%減)、営業利益は9億16百万円(同53.5%減)となりました。 <その他> 売上高は7億27百万円(前連結会計年度比0.8%減)、営業利益は1億29百万円(同106.9%増)となりました。 ②財政状態 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は672億53百万円となり、前連結会計年度末に比べ21億13百万円減少いたしました。これは主に、棚卸資産が35億57百万円増加しましたが、受取手形、売掛金及び契約資産が44億60百万円、現金及び預金が4億39百万円、その他が7億70百万円それぞれ減少したことによるものであります。 固定資産は628億48百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億52百万円増加いたしました。これは主に、有形固定資産が10億47百万円減少しましたが、投資有価証券が12億70百万円、退職給付に係る資産が6億75百万円増加したことによるものであります。 この結果、資産合計は1,301億1百万円となり、前連結会計年度末に比べ13億60百万円減少いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は452億31百万円となり、前連結会計年度末に比べ14億17百万円減少いたしました。これは主に、修繕引当金が22億86百万円増加しましたが、支払手形及び買掛金が20億10百万円、コマーシャル・ペーパーが9億97百万円、未払金が6億3百万円それぞれ減少したことによるものであります。 固定負債は122億40百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億53百万円減少いたしました。これは主に、繰延税金負債が2億12百万円増加しましたが、修繕引当金が7億7百万円、リース債務が1億12百万円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は574億72百万円となり、前連結会計年度末に比べ20億70百万円減少いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は726億29百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億10百万円増加いたしました。これは主に、自己株式の取得50億54百万円及び剰余金の配当35億42百万円により減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益が77億99百万円並びにその他有価証券評価差額金が8億80百万円及び退職給付に係る調整累計額が4億89百万円増加したことによるものであります。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ4億39百万円減少し、67億19百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は137億83百万円(前連結会計年度は69億82百万円の獲得)となりました。これは主に、法人税等の支払額35億61百万円、棚卸資産の増加額35億51百万円により資金が減少しましたが、税金等調整前当期純利益107億93百万円、減価償却費61億99百万円、売上債権の減少額44億55百万円により資金が増加したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は46億27百万円(前連結会計年度は88億97百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出46億53百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は95億66百万円(前連結会計年度は6億45百万円の使用)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出50億54百万円、配当金の支払額35億40百万円、コマーシャル・ペーパーの減少額10億21百万円によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 当社グループは化学品事業の単一セグメントであるため、事業分野別に記載しております。 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績を事業分野ごとに示すと、次のとおりであります。 事業分野の名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) 機能性材料 (百万円)   55,488   101.8 電子材料 (百万円)   12,293   108.1 基礎化学品 (百万円)   43,648   87.0 合計(百万円)   111,430   96.0 (注)金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当社グループでは一部受注生産を行っておりますが、売上高のうち受注生産の占める割合が低いため、受注実績は記載しておりません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績を事業分野ごとに示すと、次のとおりであります。 事業分野の名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) 機能性材料 (百万円)   56,686   101.5 電子材料 (百万円)   12,309   102.9 基礎化学品 (百万円)   45,374   88.6 その他 (百万円)   727   99.2 合計(百万円)   115,098   96.1 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 出光興産㈱   17,448   14.6   20,107   17.5 ミヤコ化学㈱   12,115   10.1   11,369   9.9 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の当社グループの売上高は1,150億98百万円(前連結会計年度比3.9%減)、営業利益は112億48百万円(同7.8%減)、経常利益は107億93百万円(同10.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は77億99百万円(同6.7%減)となり、前連結会計年度に比べ減収減益となりました。 当連結会計年度末における有利子負債(リース債務を除く。)残高は前連結会計年度末に比べ7億97百万円減少の169億49百万円、純有利子負債(リース債務を除く。)残高は前連結会計年度末に比べ3億58百万円減少の102億30百万円となりました。これは主に、コマーシャル・ペーパーを返済したことと設備資金の支払により現金及び預金が減少したことによるものであります。 当連結会計年度末における自己資本比率は53.6%となり、引き続き安定的な水準にあるものと認識しております。 なお、経営成績等の概要につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況及び②財政状態」に記載のとおりであります。 ②経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、経済・市場環境、原燃料の価格変動、為替変動が挙げられます。詳細につきましては「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況の概要は「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 当社は、運転資金及び設備投資に使用するための資金を内部資金又は借入金及び社債により調達しております。このうち、有利子負債による資金調達につきましては、運転資金を主に短期借入金及びコマーシャル・ペーパーにより、設備投資などのための長期資金を主に長期借入金及び社債により、それぞれ調達しております。 当連結会計年度末における現金及び預金は67億19百万円となりました。前連結会計年度末の71億58百万円から4億39百万円減少しておりますが、十分な手元流動性を確保しているものと認識しております。 当社グループは、現在の手元流動性と営業活動によるキャッシュ・フローの創出により、財務健全性を維持しながら、今後の資金需要に対応可能であると考えております。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ⑤経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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