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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

東亞合成

TOAGOSEI CO., LTD.4045 · Prime · 化学

電解とアクリルを基幹とする化学メーカー。カセイソーダから瞬間接着剤まで、産業・消費者向けに幅広く製品を供給。

概要

東亞合成は、1942年に硫安・硫酸メーカーとして創業し、戦後の合併を経て総合化学企業へと成長した。カセイソーダやアクリルモノマーなどの基幹化学品から、瞬間接着剤「アロンアルフア」で知られる消費者向け製品、半導体向け高純度材料まで幅広く手掛ける。2024年12月期の連結売上高は1,676億円、営業利益142億円(利益率8.5%)。国内外に24の子会社と11の関連会社を持ち、従業員数は2,680名。

六つのセグメントで構成される事業ポートフォリオ

当社グループは、基幹化学品、ポリマー・オリゴマー、接着材料、高機能材料、樹脂加工製品、その他(商社・輸送)の6つの報告セグメントで事業を展開する。基幹化学品事業はカセイソーダ、カセイカリ、次亜塩素酸ソーダなどの電解製品、硫酸、工業用ガス、アクリル酸・アクリル酸エステルなどのアクリルモノマーを扱い、売上高の約44%(2024年実績ベース)を占める最大セグメントである。ポリマー・オリゴマー事業はアクリルポリマー、高分子凝集剤、光硬化型樹脂を主力とし、水処理や電子材料用途に供給する。接着材料事業は消費者向け瞬間接着剤「アロンアルフア」と産業用機能性接着剤を製造する。高機能材料事業は半導体や光学用途向けの高純度無機化学品と無機機能材料を、樹脂加工製品事業は管工機材、建材・土木製品、介護用品、エラストマーコンパウンドを手掛ける。

売上高1,676億円、営業利益率8.5%の収益構造

2024年12月期の連結業績は、売上高1,676億円、営業利益142億円、営業利益率8.5%であった。セグメント別では、基幹化学品事業が売上高791億円、営業利益84億円(利益率10.6%)と最も高い利益貢献度を示す。ポリマー・オリゴマー事業は売上高352億円、営業利益38億円(利益率10.8%)、接着材料事業は売上高133億円、営業利益4億円(利益率3.0%)、高機能材料事業は売上高102億円、営業利益13億円(利益率12.7%)、樹脂加工製品事業は売上高277億円、営業利益18億円(利益率6.5%)と、セグメントごとに収益性に差がある。接着材料事業は家庭用・産業用ともに競争が激しく利益率が低い一方、高機能材料事業は高付加価値品により高い利益率を達成している。

24の子会社と11の関連会社から成るグローバルグループ

当社グループは、当社(東京都港区)のほか、子会社24社、関連会社11社で構成される。主要な連結子会社には、基幹化学品事業では東亞テクノガス、TOAGOSEI SINGAPORE PTE. LTD.、MTエチレンカーボネートなどがあり、ポリマー・オリゴマー事業ではMTアクアポリマー、台湾東亞合成、TOAGOSEI (Zhangjiagang) New Technologyなどが挙げられる。接着材料事業ではアロン包装、Toagosei America Inc.、Toagosei (Zhuhai) Limited、樹脂加工製品事業ではアロン化成が中核である。海外拠点はシンガポール、中国(香港・珠海・張家港・上海)、タイ、ベトナム、米国、インドなどに広がり、地域ごとに現地生産・販売を行っている。2025年にはインドにTOAGOSEI CHEMICAL INDIA PRIVATE LIMITEDを新設し、南アジアへの展開を強化している。

中期計画「Connect and Create 2028」の数値目標

2026年2月に公表された3カ年中期経営計画(2026~2028年)では、連結売上高1,800億円、連結営業利益180億円(売上高営業利益率10.0%)、EPS 130円、ROE 6.5%、PBR 1.0倍以上を目標に掲げる。注力分野としてモビリティ、半導体、メディカル、環境インフラの4分野を定め、研究開発費は売上高比4%以上(72億円以上)を継続する。設備投資は同期間累計で590億円を計画し、ソーダ電解工場の更新や高機能ポリマー工場の増強、サステナビリティ関連投資に充当する。株主還元では総還元性向90%程度、配当性向70%程度への引き上げを目指す。また、GHG排出削減率(2013年比)40%や女性管理職比率8.0%などの非財務目標も設定している。

業界の中での役割は基礎化学品から機能性材料・加工品まで多岐にわたる化学製品サプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,623億円
営業利益
142億円
営業利益率
8.7%
純利益
128億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01基幹化学品事業主力

カセイソーダ、カセイカリ、次亜塩素酸ソーダなどの電解製品や硫酸、工業用ガス、アクリル酸及びアクリル酸エステル等のアクリルモノマーを製造販売。化学業界の基礎原料を広く供給。

主な製品・サービス7
カセイソーダ
電解により製造される強アルカリ性化合物。化学工業、パルプ・紙、アルミナ製造等で広く使用。
カセイカリ
電解により製造されるカリウム塩。液体肥料、石鹸、医薬品等の原料。
次亜塩素酸ソーダ
電解により製造される酸化剤。殺菌・漂白用途で水道水処理、排水処理、家庭用漂白剤等に使用。
硫酸
化学工業の基礎原料。肥料、繊維、冶金、石油精製等幅広い分野で使用。
工業用ガス
酸素、窒素、水素等のガス。溶接、切断、化学合成、半導体製造等に供給。
アクリル酸
アクリルエステルやポリマーの原料となる有機酸。高吸水性樹脂、塗料、接着剤等に使用。
アクリル酸エステル
アクリル酸とアルコールのエステル。塗料、粘着剤、繊維処理等の原料。

02ポリマー・オリゴマー事業準主力

アクリルポリマー、高分子凝集剤、光硬化型樹脂などのアクリルオリゴマーを製造販売。水処理や塗料・インキ・電子材料向けに供給。

主な製品・サービス3
アクリルポリマー
アクリル酸エステル等を重合した高分子。塗料、粘着剤、シーリング材、アクリル板等の原料。
高分子凝集剤
水処理用の高分子化合物。浄水場や工場排水の固液分離に使用。
光硬化型樹脂
紫外線等の光で瞬時に硬化するアクリル系樹脂。電子材料、コーティング、歯科材料等に使用。

03接着材料事業準主力

瞬間接着剤「アロンアルフア」を中心とする機能性接着剤を製造販売。消費者向けから産業用まで幅広く供給。

主な製品・サービス2
瞬間接着剤
シアノアクリレート系接着剤。金属、プラスチック、ゴム等を短時間で接着。家庭用から工業用まで多用途。
機能性接着剤
UV硬化型、ホットメルト型等の特殊接着剤。電子部品、医療機器、自動車等の組立てに使用。

04高機能材料事業副次

高純度無機化学品や無機機能材料を製造販売。エレクトロニクスや光学分野向けに高純度品を供給。

主な製品・サービス2
高純度無機化学品
半導体製造や光学用途に使用される高純度の無機化合物。不純物を極限まで低減。
無機機能材料
独自の無機材料技術を活かした機能性粉体等。電子部品、触媒、化粧品等に応用。

05樹脂加工製品事業副次

環境インフラシステム製品(管工機材等)、建材・土木製品、ライフサポート製品(介護用品等)、エコマテリアル(エラストマーコンパウンド)等を製造販売。主に建設・土木・介護分野向け。

主な製品・サービス4
管工機材製品
樹脂製配管部材や継手。上下水道、工場配管、農業用等に使用されるインフラ製品。
建材・土木製品
樹脂成形による土木資材や建築用部材。軽量で耐食性に優れる。
介護用品
樹脂製の介護用ベッド周辺機器や歩行補助具等。高齢者・介護施設向けに供給。
エラストマーコンパウンド
熱可塑性エラストマーのコンパウンド。自動車部品、家電、スポーツ用品等に使用。

06その他の事業その他

商社事業、輸送事業等。グループ内の物流や商取引を担当。

製品と技術

瞬間接着剤「アロンアルフア」の製品ラインと用途

1963年に生産を開始した「アロンアルフア」は、シアノアクリレートを主成分とする瞬間接着剤である。金属、プラスチック、ゴム、セラミックスなど多様な素材を数秒で接着でき、家庭用から工業用まで幅広い用途を持つ。家庭用としては「アロンアルフア 瞬間接着剤」シリーズがホームセンターや文具店で販売され、少量タイプから多用途タイプまで展開している。工業用には、自動車部品の組立て、電子機器の仮固定、医療機器の組み立てなどに使用される。また、UV硬化型やホットメルト型などの機能性接着剤もラインアップし、顧客のニーズに応じた製品を提供している。2024年には米国での合弁解消に伴い、自社販売体制へ移行した。

アクリルモノマーとポリマー:塗料・水処理・電子材料の基盤

基幹化学品事業の中心であるアクリル酸エステルは、1960年に日本初の工業化に成功した製品で、塗料、粘着剤、繊維処理剤、高吸水性樹脂などの原料となる。現在は名古屋工場やシンガポール拠点で生産され、国内外の化学メーカーに供給されている。ポリマー・オリゴマー事業では、このアクリルモノマーを重合したアクリルポリマーを製造し、塗料・粘着剤・シーリング材向けに販売する。さらに、水処理用途の高分子凝集剤は浄水場や工場排水処理で使用され、光硬化型樹脂は半導体封止材や歯科材料など高機能分野に応用される。これらの製品は、アクリル化学の深耕によって生まれた技術の応用範囲の広さを示している。

半導体向け高純度無機化学品と無機機能材料

高機能材料事業の中核である高純度無機化学品は、半導体製造プロセスで使用される高純度の薬液やガスである。不純物を極限まで低減した製品は、エッチングや洗浄工程で不可欠であり、AI関連半導体の需要拡大を受けて販売が堅調に推移している。無機機能材料には、無機抗菌剤や機能性粉体が含まれ、化粧品、触媒、電子部品などに応用される。特に無機抗菌剤は、樹脂や繊維に練り込んで使用され、衛生用品や建材向けに供給されている。これらの製品は、同社の無機材料技術と高純度化技術を結集したものであり、2025年時点で高機能材料事業の売上高は102億円、営業利益率11.5%と高い収益性を達成している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

接着・アクリルで存在感、収益安定

アクリル樹脂や接着剤など機能性化学品に強み、東洋紡やクラレとは汎用化学で競合。独自技術で高付加価値品に特化し、収益性は比較的高い。バイオ事業ではコージンバイオなどの新興に対し、既存技術の応用で差別化を図っている。

強み

  • アクリル系特殊製品で差別化、利益率が業界平均を上回る。
  • 長年蓄積した合成技術で顧客のニーズに合わせたカスタム対応。
  • 産業用途中心で需要が底堅く、営業利益率8%超を維持。
  • 環境規制に対応した製品開発で将来の需要取り込みに期待。

課題

  • 石化原料の価格高騰が利益を圧迫する体質で、コスト転嫁が課題。
  • アジア企業の台頭により価格競争が激化している。
  • 研究開発投資の効果が限定的で、新規大型テーマに乏しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

石油化学の時価総額近傍。太字が東亞合成

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13405クラレ5,747億円69.0倍
23401帝人3,497億円
34046大阪ソーダ2,784億円16.8倍
44023クレハ2,312億円
54041日本曹達2,209億円11.9倍
64045東亞合成2,023億円15.4倍
74471三洋化成工業1,506億円9.1倍
84189KHネオケム1,263億円13.0倍
93708特種東海製紙839億円17.3倍
107942JSP807億円12.2倍
117769リズム330億円13.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(石油化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

硫安・ソーダメーカーとして名古屋に創業した1942年

1942年3月、矢作工業株式会社として名古屋に設立された。当初は硫安、硫酸などを製造販売する化学メーカーであった。1944年7月には、昭和曹達株式会社、北海曹達株式会社、レーヨン曹達株式会社の3社を吸収合併し、社名を東亞合成化学工業株式会社と改称した。これにより名古屋、高岡、坂出の3工場を保有する体制となり、ソーダ事業を中核とする企業へと変貌した。戦時統合の流れの中で、電解製品(カセイソーダなど)の生産能力を集中させたことが、後の基幹化学品事業の基盤となった。

東京移転と東レとの提携によるナイロン原料供給

終戦直後の1945年11月、本店を東京都港区西新橋に移転し、首都圏での事業展開を開始した。1949年5月には東京証券取引所に株式を上場し、資金調達力を高めた。同年9月、東洋レーヨン株式会社(現東レ)とナイロン原料(アノン、ラクタム)の供給契約を締結し、1950年から供給を開始した。この提携により、繊維向け基礎化学品の安定供給元として地位を確立した。同時期の1950年8月にはオークライト工業株式会社(後のアロン化成)を設立し、樹脂加工分野への進出の足がかりを得た。

アクリル酸エステルの国産化と瞬間接着剤「アロンアルフア」

1960年10月、日本で初めてアクリル酸エステルの工業化に成功した。これにより塗料や接着剤の原料を自社で生産できるようになり、アクリル系製品の多角化が進んだ。1963年10月には、シアノアクリレート系瞬間接着剤「アロンアルフア」の生産を開始した。この製品は家庭用から工業用まで幅広く普及し、同社を代表するブランドに成長した。1973年12月には住友化学との提携により名古屋工場にプロピレン法アクリル酸エステル設備を完成させ、原料調達力を強化した。

水銀法からイオン交換膜法への転換と環境対応

1985年12月、名古屋工場のカセイソーダ製造方式を環境負荷の高い水銀法からイオン交換膜法へ転換した。続いて1988年3月には徳島工場でも隔膜法からイオン交換膜法に切り替え、全電解工場の環境対応を完了した。この転換により、水銀使用による環境リスクを排除し、高純度のカセイソーダ・カセイカリの安定生産が可能となった。イオン交換膜法はエネルギー効率にも優れ、後のコスト競争力向上に寄与した。

海外拠点の拡大と社名変更(1989~1996年)

1989年5月、ニューヨーク事務所を現地法人化しToagosei America Inc.を設立、米国市場への本格進出を開始した。同年7月には米国ボーデン社と合弁でボーデン・トウアゴウセイ・カンパニー(後のElmer's & Toagosei Co.)を設立し、接着剤事業を強化した。1991年6月にはつくば研究所(後の先端科学研究所)を開設し、研究開発体制を整えた。1993年1月には中国香港にTOAGOSEI HONG KONG LIMITEDを設立、1995年7月には珠海にToagosei (Zhuhai) Limitedを設立し、中国での生産拠点を構築した。1994年7月、創立50周年を機に社名を東亞合成株式会社に変更。1996年7月にはシンガポールにアクリル酸エステル合弁会社(後のTOAGOSEI SINGAPORE PTE. LTD.)を設立し、東南アジアへの供給網を拡大した。同年9月にはアロン化成株式を東京・大阪両証券取引所に上場し、グループ企業の独立性を高めた。

年表22件を開く

1940年代

  • 1942年3月創業矢作工業株式会社として名古屋に設立。(硫安、硫酸等を製造販売)
  • 1944年7月M&A昭和曹達株式会社、北海曹達株式会社およびレーヨン曹達株式会社の3ソーダ会社を吸収合併し、社名を東亞合成化学工業株式会社と改称。工場を名古屋、高岡および坂出に置く。
  • 1945年11月本店を東京都港区西新橋に移転。
  • 1949年5月上場株式を東京証券取引所に上場。
  • 1949年9月東洋レーヨン株式会社(現 東レ株式会社)と提携してナイロン原料(アノン、ラクタム)供給契約を締結。1950年から供給を開始。

1950年代

  • 1950年8月M&Aオークライト工業株式会社(後に東亞樹脂工業株式会社と改称、1973年1月株式会社寺岡製作所と合併のうえ、アロン化成株式会社と改称 現連結子会社)を設立。
  • 1957年11月徳島工場を新設。

1960年代

  • 1960年10月わが国で最初のアクリル酸エステルの企業化に成功。
  • 1963年10月瞬間接着剤「アロンアルフア」生産開始。

1970年代

  • 1973年12月名古屋工場に住友化学工業株式会社(現 住友化学株式会社)との業務提携によるプロピレン法アクリル酸エステル設備完成。

1980年代

  • 1983年10月創業粗アクリル酸供給源として昭和電工株式会社(現 株式会社レゾナック・ホールディングス)と共同出資で大分ケミカル株式会社を設立。
  • 1985年12月名古屋工場の苛性ソーダ製造方式を、水銀法からイオン交換膜法に転換。
  • 1988年3月徳島工場の苛性ソーダ製造方式を、隔膜法からイオン交換膜法に転換。
  • 1989年5月ニューヨーク事務所を現地法人化し、Toagosei America Inc.を設立。(現連結子会社)
  • 1989年7月米国ボーデン社と提携、合弁企業ボーデン・トウアゴウセイ・カンパニーを設立。(後にElmer's & Toagosei Co.と改称)

1990年代

  • 1991年6月つくば研究所(後に先端科学研究所と改称)を開設。
  • 1993年1月中国華南地区にTOAGOSEI HONG KONG LIMITEDを設立。(現連結子会社)
  • 1994年7月創業東亞合成化学工業株式会社創立50周年を機に社名を東亞合成株式会社と改称。
  • 1995年7月中国広東省珠海市に当社子会社TOAGOSEI HONG KONG LIMITED 100%出資のToagosei (Zhuhai) Limitedを設立。(現連結子会社)
  • 1995年9月上場アロン化成株式会社株式を大阪証券取引所市場第二部に上場。
  • 1996年7月シンガポールにシンガポール・アクリリック・エステル・ピーティーイー・リミテッド(現 TOAGOSEI SINGAPORE PTE. LTD. 現連結子会社)を設立。
  • 1996年9月上場アロン化成株式会社株式を東京証券取引所市場第二部に上場。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2028年まで1,800億円
  • 連結営業利益(売上高営業利益率)2028年まで180億円(10.0%)
  • 売上高研究開発比率(研究開発費)2028年まで4%以上(72億円以上)
  • EPS(1株当たり純利益)2028年まで130円/株
  • 自己資本当期純利益率(ROE)2028年まで6.5%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    注力分野への開発投資継続

    モビリティ・半導体・メディカル・環境インフラの4分野で用途展開と技術差別化を進め、国内外ユーザーへの展開を推進。アカデミア・ベンチャーとの共同開発やM&Aも活用する。

  2. 02

    既存事業のブラッシュアップと収益性向上

    事業ポートフォリオの最適化に向けた選択と集中、グローバル展開の推進、DXによる業務変革を進め、収益性を高める。

  3. 03

    企業価値向上と持続可能な価値創造

    財務戦略による資本構成の最適化、投資判断の厳格化で資本効率を改善。従業員の働きがい向上と人財育成、サステナビリティ・ESGを推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,680人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は740万円で、9期前と比べて+7.4%平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は18.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月2,411
2017年12月2,393
2018年12月2,429
2019年12月68945.021.02,473
2020年12月65645.020.02,527
2021年12月69144.020.02,539
2022年12月71144.020.02,517
2023年12月67844.019.02,554
2024年12月72643.019.02,609544
2025年12月74043.018.02,680530

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率73.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社22(国内 10 / 海外 12、うち連結子会社 21) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
名古屋工場 — 名古屋市港区269億円
基幹化学品事業 ポリマー・オリゴマー事業
本社他 — 港区西新橋 およびその他125億円
その他の事業 全社(共通)
川崎工場(注)8 — 川崎市川崎区119億円
基幹化学品事業
徳島工場 — 徳島県徳島市110億円
基幹化学品事業 高機能材料事業
名古屋工場(愛知県東海市)他12か所9,199百万円
樹脂加工 製品事業
高岡工場 — 富山県高岡市8,753百万円
接着材料事業
横浜工場 — 横浜市鶴見区4,883百万円
基幹化学品事業 高機能材料事業
本社工場 — タイ3,318百万円
ポリマー・オリゴマー 事業
大分工場 — 大分県大分市2,162百万円
基幹化学品事業
名古屋クリエイシオR&Dセンター — 名古屋市港区2,098百万円
基幹化学品事業 ポリマー・オリゴマー事業 接着材料事業 高機能材料事業 全社(共通)
ほか10件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    アロン化成㈱
    港区西新橋 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Toagosei America Inc.
    米国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱TGコーポレーション
    港区西新橋 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東亞物流㈱
    名古屋市港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東亞テクノガス㈱
    名古屋市中区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東亞ビジネスアソシエ㈱
    港区西新橋 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Toa-Jet Chemical Co., Ltd.
    台湾 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    東亞興業㈱
    名古屋市港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Taiwan Toagosei Co., Ltd.
    台湾 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アロン包装㈱
    富山県高岡市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    TOAGOSEI SINGAPORE PTE. LTD.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    TOAGOSEI (Zhangjiagang) New Technology Co., Ltd.
    中国 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社10社を開く
  • Toagosei (Shanghai) Management Co., Ltd.中国100%
  • TOAGOSEI HONG KONG LIMITED香港100%
  • Toagosei (Zhuhai) Limited中国100%
  • Toagosei (Thailand) Co., Ltd.タイ100%
  • Aronkasei (Thailand) Co., Ltd.タイ100%
  • TOAGOSEI CHEMICAL INDIA PRIVATE LIMITEDインド100%
  • MTアクアポリマー㈱千代田区鍛冶町90%
  • TOAGOSEI VIETNAM CO., LTD.ベトナム100%
  • MTエチレンカーボネート㈱港区西新橋90%
  • 中部液酸㈱愛知県知多市30%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は1,623億円営業利益142億円前期と比べると減収増益で、売上が-3.2%、利益が+0.0%。

売上高
-3.2%
1,623億円
営業利益
+0.0%
142億円
純利益
+7.6%
128億円
営業利益率
8.7%
前期比 +0.3%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高1,700億円1,623億円
営業利益155億円142億円
純利益118億円128億円
1株あたり配当¥72¥72

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は824億円、営業利益は79億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+2.6%、営業利益は+12.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q382266.822
2023年2Q387215.433
2023年3Q392348.727
2023年4Q43340
2024年1Q390369.227
2024年2Q426378.743
2024年4Q860698.049
2025年2Q803708.757
2025年4Q820728.871
2026年2Q824799.660

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は1,482億円から1,623億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は8.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月1,48215397
2013年12月1,51115396
2014年12月1,48912984
2015年12月1,39813267
2016年12月1,354169138
2017年12月1,447185129
2018年12月1,501174127
2019年12月1,450152104
2020年12月1,33413181
2021年12月1,563190138
2022年12月1,608164125
2023年12月1,594145122
2024年12月1,6761421608.5119
2025年12月1,6231421518.7128

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高1,623億円のうち、営業利益として残るのは142億円8.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は128億円、売上の7.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.0%1,152億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.3%330億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.7%142億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
29.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.5pt
8.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.5pt
7.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.9pt
6.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが223億円、投資CFが−296億円で、差し引きのフリーCFは−73億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は288億円で、売上の2.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月233−150−3483295
2013年12月180−69−21111398
2014年12月161−140−3121393
2015年12月233−46−39187540
2016年12月220−177−3943542
2017年12月152−232−40−80421
2018年12月198−119−4979450
2019年12月186−159−4627431
2020年12月207−114−8593438
2021年12月212−102−86110465
2022年12月110−36−9574448
2023年12月216−35−155181476
2024年12月202−136−14566404
2025年12月223−296−45−73288

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は2,891億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,159億円で、自己資本比率は74.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月1,8151,36245372.8
2013年12月1,9311,48145074.4
2014年12月2,0121,57343975.9
2015年12月2,0721,63044276.3
2016年12月2,1861,73045676.8
2017年12月2,3861,87551176.5
2018年12月2,4121,91349977.3
2019年12月2,4721,98648678.4
2020年12月2,4181,97644279.8
2021年12月2,5902,06652477.9
2022年12月2,6512,10854377.7
2023年12月2,7232,12559877.7
2024年12月2,7802,13764476.5
2025年12月2,8912,15973274.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
245億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,564億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
255億円
在庫として抱えている分
負債合計
732億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
87
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中37位あたり、逆に低いのは売上成長率203社中168位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.0%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.8%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.3%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-3.2%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,873.5で、1年前と比べて+26.4%過去52週の値幅のなかでは89%の位置にある。

¥1,873.5-1.6%1ヶ月+2.6%1年+26.4%時価総額2,023億円
過去52週の値幅
安値¥1,461高値¥1,922.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.4倍
PER (会社予想)16.8倍
PBR0.90倍
配当利回り3.84%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7/6は1,784円と小幅上昇、1ヶ月+3.7%。25日線(1,748円)を2.1%上回り、75日線と接近。もみ合いからやや上昇。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERが15.2倍と業界平均19.0倍を下回り、PBRは0.89倍と1倍割れで純資産価値以下に低迷。配当利回りは3.67%と平均2.50%を上回るが、収益が横ばい傾向で増益期待は限定的なため、割安感はあるものの成長性には乏しいと判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.4倍17.8倍
PER (予想)16.8倍
PBR0.90倍1.41倍
ROE6.0%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

安定収益と高機能材料の成長期待が注目される一方、化学業界の競争激化や原材料コスト変動がリスク。強気派は電子材料や医療向け需要の拡大を評価、弱気派は収益成長の鈍さや市況変動への脆弱性を指摘。

プラスに働く材料7
  • 高機能材料の需要拡大

    電子・医療向け特殊化学品で堅調な受注、市場成長に乗る。

  • 安定収益と高配当

    配当利回り3.7%、自己資本比率高く財務健全。

  • PBR1倍割れで割安感

    PBR0.89倍と解散価値未満、株主還元強化期待。

  • 高付加価値接着剤の需要拡大2025年下期影響

    自動車・電子向け堅調、2025/12期営業利益142億円維持

  • 自己株式取得の実施2025年度影響

    PBR0.89倍と割安、株主還元強化の余地

  • 構造改革による収益性改善2025年〜2026年影響

    不採算事業整理で営業利益率10%超へ

  • 海外事業の拡大2026年以降影響

    アジア市場開拓で売上高成長に寄与

マイナスに働く材料7
  • 成長鈍化懸念

    売上高横ばい、営業利益率8%台で急成長は見込みにくい。

  • 市況変動リスク

    原材料価格上昇や景気後退で収益圧迫リスク。

  • 競争激化

    同業他社との価格競争で採算悪化の恐れ。

  • 国内需要の頭打ち2025年〜2026年影響

    2025/12期売上高1623億円、前年比3%減

  • 原材料価格の上昇継続影響

    原油高で原料コスト増、利益率圧迫

  • 競合他社との価格競争継続影響

    汎用品中心のため値下げ圧力

  • 為替変動の影響継続影響

    一部調達コストに影響、収益変動リスク

次の決算で確かめる点
売上高成長率
事業拡大ペースを測る基本指標。
営業利益率
収益性の変化を監視。
海外売上比率
グローバル需要の取り込み状況。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり72で、前期から+8.3%いまの株価に対する利回りは3.84%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥72
1株あたり
配当利回り
3.84%
いまの株価に対して
配当性向
55.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月2631.7
2017年12月260.028.4
2018年12月287.728.9
2019年12月307.136.8
2020年12月300.047.9
2021年12月3620.040.5
2022年12月360.038.2
2023年12月5347.244.1
2024年12月6013.254.9
2025年12月658.355.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥72

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ31,066人。区分でいちばん多いのは金融機関36.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.6%を占め、残る49.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
金融機関41.440.939.638.940.436.4
個人・その他19.619.921.521.823.126.4
外国法人23.623.523.022.918.820.6
事業法人14.414.514.214.415.114.2
証券会社1.11.21.71.92.42.3
自己株式0.10.10.80.20.50.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)12.50
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.41
03東亞合成取引先持株会4.76
04株式会社三井住友銀行4.31
05東亞合成グループ社員持株会3.09
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)2.32
07株式会社三菱UFJ銀行2.09
08大樹生命保険株式会社1.71
09THE BANK OF NEW YORK, TREATY JASDEC ACCOUNT(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行 決済事業部)1.62
10株式会社百十四銀行1.61

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+59%、1株純資産は14期で+100%。直近期のROEは6.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月741,0027.69.232.5
2013年12月731,0917.012.314.7
2014年12月641,1605.715.037.7
2015年12月511,2014.320.533.9
2016年12月1051,2768.511.031.7
2017年12月981,3877.414.628.4
2018年12月971,4166.912.528.9
2019年12月791,4725.516.136.8
2020年12月621,5064.219.447.9
2021年12月1081,6147.010.740.5
2022年12月1011,7016.111.038.2
2023年12月1031,8165.813.344.1
2024年12月1051,8985.614.554.9
2025年12月1172,0026.014.055.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2025/12期の役員報酬は総額285百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
髙村美己志代表取締役 会長CEO70136,000
小淵秀範代表取締役 社長COO6242,000
丸本悦造取締役6327,000
髙山昭二取締役 MTアクアポリマー㈱ 代表取締役社長6348,000
松田明彦取締役 アロン化成㈱ 代表取締役社長6364,000
加藤隆史取締役67
伊藤雅彦取締役69
石山麗子取締役58
髙橋美仁取締役(常勤監査等委員)6430,000
髙野信彦取締役(監査等委員)698,000
寺本敏之取締役(監査等委員)67
小町谷育子取締役(監査等委員)63
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢保有株数
野本賢取締役 グループ経営管理本部長CFO5824,000
野々山辰幸取締役 グループ業務本部長 兼同本部業務企画部長 兼同本部物流部長 兼本社営業部長6110,000
小林慶行取締役62
榎本政彦取締役(監査等委員)61

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6134382720033
社外取締役965657
取締役(社内)1202020

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,202字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社24社および関連会社11社で構成され、その主な事業内容と当社および主要な関係会社の当該事業にかかる位置付けは次のとおりであります。 なお、TOAGOSEI CHEMICAL INDIA PRIVATE LIMITEDを新たに設立したため、当連結会計年度から連結の範囲に含めております。また、Elmer's & Toagosei Co.の合弁契約解消に伴い、当連結会計年度において同社を持分法適用の範囲から除外しております。 また、当連結会計年度からセグメントの区分を一部変更しております。変更の内容は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 セグメント   主な事業   主要な関係会社 基幹化学品事業   カセイソーダ、カセイカリ、次亜塩素酸ソーダなどの電解製品、硫酸、工業用ガス、アクリル酸、アクリル酸エステルなどのアクリルモノマー等の製造販売   東亞テクノガス㈱ TOAGOSEI SINGAPORE PTE. LTD. MTエチレンカーボネート㈱ 中部液酸㈱ 他関連会社6社 ポリマー・オリゴマー事業   アクリルポリマー、高分子凝集剤、光硬化型樹脂などのアクリルオリゴマー等の製造販売   MTアクアポリマー㈱ Toa-Jet Chemical Co.,Ltd. Taiwan Toagosei Co., Ltd. TOAGOSEI (Zhangjiagang) New Technology Co., Ltd. Toagosei (Shanghai) Management Co., Ltd. Toagosei (Thailand) Co., Ltd. TOAGOSEI VIETNAM CO., LTD. 接着材料事業   瞬間接着剤、機能性接着剤等の製造販売   アロン包装㈱ Toagosei America Inc. Toagosei (Zhuhai) Limited TOAGOSEI HONG KONG LIMITED TOAGOSEI CHEMICAL INDIA PRIVATE LIMITED 高機能材料事業   高純度無機化学品、無機機能材料等の製造販売   子会社1社 他関連会社1社 樹脂加工製品事業   環境インフラシステム製品(管工機材製品等)、建材・土木製品、ライフサポート製品(介護用品等)、エコマテリアル(エラストマーコンパウンド)等の製造販売   アロン化成㈱ Aronkasei (Thailand) Co., Ltd 他子会社2社 その他の事業   商社事業、輸送事業等   東亞物流㈱ 東亞興業㈱ ㈱TGコーポレーション 東亞ビジネスアソシエ㈱ 他関連会社3社 以上に述べた事項を系統図に示すと、次のとおりになります。
経営方針・対処すべき課題1,910字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)  経営の基本方針 当社グループは、企業理念である「素材と機能の可能性を追求し、化学の力で新しい幸せをあなたへ届けます。」に基づき、既存事業の拡大と新たな柱となる新製品・新事業の創出により持続的な成長を目指しております。 (2)  経営環境 当社グループを取りまく経営環境につきましては、米国の関税政策や地政学的リスクの高まりなどの不確実性が続いたものの、AI関連投資の拡大などを背景に、総じて底堅い成長を維持しました。そのような中、米国は内需を中心に成長を維持し、中国は回復の勢いは弱く、欧州は低成長が続くなど地域差がみられました。また、わが国経済は、賃上げが続く一方で物価上昇が上回り、雇用環境の改善やインバウンド需要の回復、株価上昇などの下支えはあるものの、景気の持ち直しには力強さを欠く状況でした。 なお、今後の見通しにつきましては、世界経済の不安定な状況が続く一方、日本国内ではインフレの進行に伴う物価上昇が一段と顕在化すると予想されます。 (3)  中期的な経営戦略および会社の対処すべき課題 2026年2月12日に発表しました2026年から2028年の3年間を対象とする中期経営計画「Connect and Create 2028(共創で未来を拓く)」では、過去の投資成果を最大化しつつ、注力分野への積極的な投資を継続します。革新的な研究開発力のさらなる強化と生産基盤の深化により、事業環境の変化にも揺るがない事業体制を築いてまいります。 ①中期経営計画の基本方針と重要施策 (ア)注力分野への積極的な開発と投資の継続 ・注力分野(モビリティ分野・半導体分野・メディカル分野・環境インフラ分野)に対する広さ(用途展 開)と深さ(技術の差別化)を追求し、国内外のユーザーへの展開を推進 ・アカデミア・ベンチャーとの共同開発に加えて、M&Aなどの手段を含めて、技術力強化と事業領域の拡大 を推進 (イ)既存事業のブラッシュアップと収益性の向上 ・事業ポートフォリオの最適化に向けた選択と集中 ・グローバル展開を一層進め、世界で独自の価値を提供 ・生産および品質管理、研究開発、間接業務などのあらゆる場面でデジタル技術を活用した業務変革 (DX)を推進 (ウ)企業価値の向上と持続可能な価値創造 ・財務戦略の実施による資本構成の最適化と投資判断の厳格化による資本効率性の改善 ・投資回収の推進と積極的な設備投資の継続 ・従業員が誇りを持って働ける環境作りと、多様なプロフェッショナル人財の育成と確保 ・サステナビリティの追求とESGの推進 ②2026-2028年 東亞合成グループ中期経営計画 「Connect and Create 2028(共創で未来を拓く)」数値目標 2028年計画 連結売上高   1,800億円 連結営業利益(売上高営業利益率)   180億円 (10.0%) 売上高研究開発比率(研究開発費)   4%以上 (72億円以上) EPS (1株当たり純利益)   130円/株 設備投資額 (計画期間)   590億円 (2026-2028年) GHG排出削減率 (2013年比)   △40% 女性管理職比率   8.0% 自己資本当期純利益率(ROE)   6.5% 株価純資産倍率(PBR)   1.0倍以上 (ア)研究開発費、設備投資計画 研究開発費は売上高比率4%以上を継続する。設備投資は、ソーダ電解工場の更新や高機能ポリマー工場増強などの新規・増強案件の他、サステナビリティ関連にも注力し、2026年から2028年までの3年間の累計で590億円の投資を計画する。 (イ)財務資本戦略 2028年にPBR1倍以上を目標とし、資本効率を早期に改善させ、株主の期待に応える積極的な株主還元およ び株主優待制度の継続により、株式市場評価を高める。また、財務健全性を維持しつつ、最適な資本構成 を追求する。 <株主還元方針> 中期経営計画期間の総還元性向を90%程度として、配当性向を期間平均70%程度に高める。 (ウ)人的資本戦略 中期経営計画の実現に向けた 「人への投資」として、組織と人財の力を最大限活かすための制度改革や環 境整備を強化する。ステークホルダーの一員である従業員からも選ばれ続ける企業であるために、多様な 挑戦・成長機会の提供、新たな働き方改革など従業員がベストを尽くせる環境整備に積極的に取り組む。
事業等のリスク5,309字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりです。ただし、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクは、これらに限定されるものではありません。 当社グループは、グループリスク管理規程を定め、リスクの洗い出しや評価、対策の策定、対策状況のチェックなどを定期的に行うとともに、以下に記載する各リスクへの対応策を実施していますが、リスクが顕在化する確率および顕在化した場合の影響を完全に抑制できるわけではありません。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 自然災害の発生 当社グループは、国内外に生産・営業拠点を有し、当該拠点が地震、台風、火山噴火、豪雨、竜巻、突風、洪水、津波、高潮などの自然災害に被災した場合、建屋・設備の損壊、操業・事業活動の停止といった被害が発生する可能性があります。 特に、東海地震、東南海地震または南海地震が発生した場合、主要な生産拠点である当社の名古屋工場をはじめ、東海地方、近畿地方および四国地方の周辺に存在する当社グループの生産・営業拠点で大きな損害が発生する可能性があります。また、首都直下地震が発生した場合、当社の本社をはじめ、関東地方の周辺に存在する当社グループの生産・営業拠点で大きな損害が発生する可能性があります。 各拠点では、耐震工事の実施、地震・火災を想定した定期防災訓練、地震・火災・風水害に備えた保険加入といった対策を講じています。 (2) 事故の発生 当社グループの主な事業は化学製品の製造であり、国内外の工場では設備トラブルやヒューマンエラーなどによって、火災、爆発、化学物質の漏えいといった事故が発生し、建屋・設備の損壊、操業・事業活動の停止、被災者・地域への賠償などが発生する可能性があります。 各工場では、緊急時自動停止装置の設置、設備の新設・変更時に保安防災等を審議する防災会議の実施、定期的な防災訓練および事故に備えた保険加入といった対策を講じています。 (3) 市場ニーズの変化、競争激化 当社グループの事業は5つのセグメントで構成され、産業の基礎素材となる汎用化学製品から一般消費者向けの最終製品まで幅広い製品群を有し、景気の変動に影響され難いバランスのよい事業構造を築いています。一方、広範な産業および地域に製品を供給しているため、世界的または地域的な需給環境の変動、代替素材の登場、供給先の購買方針の変更、競合他社の販売価格等によって、当社グループの製品の販売数量および販売価格が大幅に変動する可能性があります。 特に、基幹化学品事業を中心とした汎用化学製品は、性質・性能面において他社製品との差別化が困難なものが多く、激化する価格競争の環境下においては、同等の製品をより低価格で販売可能な競合他社に対して、当社グループが優位性を維持できなくなる可能性があります。 一方、ポリマー・オリゴマー事業、接着材料事業、高機能材料事業を中心とした高付加価値製品は、当社グループが注力するモビリティやエレクトロニクスといった分野・顧客の需要動向によって、販売数量および販売価格が大幅に変動する可能性があります。 なお、2月12日に公表した中期経営計画「Connect and Create 2028(共創で未来を拓く)」では、当社グループの売上高を2025年の162,312百万円から2028年に180,000百万円へ高めることを目標にしていますが、市場ニーズや他社との競争によっては目標を達成できない可能性があります。 (4) 各種規制・法改正・貿易制限・国際関係悪化等 当社グループは日本国内だけでなく、アメリカやアジアに生産・営業拠点を有するとともに、グローバルな販売・調達活動を行っています。したがって、日本の独占禁止法、不正競争防止法、下請法、金融商品取引法、外為法、輸出取引規制、労働法、税法、化学物質関連規制等および関連する諸外国・地域の各種法令等の違反、解釈変更、当局との見解相違などが生じることにより、操業・事業活動の停止、刑事罰・課徴金、訴訟等が発生する可能性があります。 また、こうした法令等は、制度改革、規制緩和・強化、貿易制限によって変更され、対応費用の発生や違反リスクの増加を招く可能性があります。 当社グループは、化学物資関連規制に対しては特に重視し、本社および製造拠点の環境保安・品質保証部門等が連携して違反を防止する体制を整えています。また、他の法令等についても、「第4 [提出会社の状況] 4 [コーポレート・ガバナンスの状況等] (1) [コーポレート・ガバナンスの概要]」に記載のコンプライアンス委員会によって、当社グループ全体のコンプライアンスの実践状況を監督・調査しています。 また、現在、国際的な緊張状態が高まりをみせています。当社グループでは、専門家や政府関係機関等から情報を収集し、適宜必要な対策を講じております。 (5) 固定資産の減損 当社グループは、主に化学製品の製造のため、土地や機械装置をはじめ多額の固定資産を保有しています。また、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のため、積極的な設備投資を行うとともに、第三者との間で合弁事業、戦略的提携、事業買収等を行うことがあります。 こうした設備投資等は、資本コストを十分に精査したうえで意思決定しますが、経営環境の著しい悪化等による収益性の低下、市場価格の下落、シナジー効果の減少等によって、減損損失が発生する可能性があります。 なお、中期経営計画「Connect and Create 2028(共創で未来を拓く)」では、2026年から2028年の3年間累計で59,000百万円の設備投資を行うことを目標にしています。 (6) 製造物責任、リコール、品質不良等 当社グループが製造・販売する製品の欠陥・品質不良に起因して、顧客および第三者に対して損害を与えた場合、損害賠償やリコールに要する費用などが発生するとともに、当該製品の販売が減少する可能性があります。 当社グループは、顧客要求事項および適用される法令・規制要求事項を満たした製品を供給すべく、各製造拠点で品質検査を実施し、要求事項に適応できる体制を整備しております。また、生産物賠償責任保険への加入によって、損害が発生した場合の影響を抑える対策を講じています。 (7) 情報セキュリティ 当社グループは、経営上、営業上および技術上の重要な情報ならびに従業員等の個人情報を保有しています。取引先関係者や従業員等が故意または過失によって当該情報を漏えいさせた場合、または、悪意を持った第三者が当社グループの情報管理サーバー等に侵入して情報を不正に取得した場合、経営上、営業上および技術上の優位性の低下、情報の漏えいによる制裁・賠償金および当該情報の奪還に要する費用発生といった損害が発生する可能性があります。また、サイバー攻撃等の外部からの攻撃により、当社基幹システムに影響が生じる可能性があります。 当社グループは、重要な情報を共有する取引先関係者とは秘密保持契約を締結し、従業員には教育によって管理意識や取扱いルールの浸透を図ることで、情報漏えいの発生を防止しています。また、コンピュータウイルスへの対策など、情報セキュリティ対策の継続的な改善を行っています。 (8) 原燃料・資材等の高騰、原油・ナフサ価格の変動 原燃料・資材等の高騰は、当社グループの製造コストの上昇につながります。特に、原油・ナフサ価格の高騰は、基幹化学品事業のアクリルモノマー製品をはじめとした製造コストの上昇の要因となり、当該変動を反映した販売価格の是正および合理化が十分に実施できなかった場合、当社グループの利益を圧迫する可能性があります。 一方、原油・ナフサ価格の下落は、当社グループの販売価格が低下する要因になるとともに、棚卸資産にかかる評価損失を発生させる可能性があります。 原油・ナフサ価格に連動した適正な製造コストおよび販売価格となるように、国内の取引先を中心に価格フォーミュラを取り決めていますが、価格が乱高下する場面や海外の競争市場では、こうした対策が機能しない可能性もあります。 (9) 感染症・伝染病 隔離・行動制限が必要な感染症・伝染病が広範囲に流行した場合、経済活動の全般的な停滞に加え、当社グループの販売先や調達先の事業活動および物流が中断されることで、当社グループの操業・事業活動も制限される可能性があります。また、当社グループの従業員に感染が拡大した場合、操業が一時的に停止する可能性があります。 当社グループは、テレワーク可能な体制の整備や消毒液等の感染予防品の設置によって、感染拡大を防止するとともに安全かつ継続的な操業・事業活動ができる体制を構築しています。 (10)原燃料供給の停止、サプライチェーンの切断 当社グループは、コストダウンと調達の安定性のバランスを念頭において事業を行っていますが、調達先の事故、生産停止、倒産などの事情によって、製造に不可欠な原燃料が調達できない場合、当社グループの操業が停止する可能性があります。 複数購買の実施および調達先との継続的なコミュニケーション等を図り、安定的な供給体制の構築に努めています。 (11)環境汚染、サステナビリティの要請 当社グループは、環境保全にかかる法令を遵守するとともに、二酸化炭素排出量の削減目標公表や環境負荷物質の自主管理値設定による管理徹底など、環境に配慮した事業活動を行っていますが、化学工場である以上、土壌・大気・水質等に関する汚染が発見され、生産活動の中断や補償費用が発生する可能性があります。また、SDGsやESG投資に代表されるように、持続的な社会発展のため、エネルギー多消費型産業である化学事業においても、二酸化炭素のさらなる排出量削減をはじめとした社会的な要求に応えることが強く求められています。 当社グループは、社長を議長とする「サステナビリティ推進会議」を中心として、温室効果ガス排出量、エネルギー使用量、廃棄物および環境負荷物資の削減にいっそう取り組んでいきます。特に、温室効果ガス排出量削減に関しては、2021年に削減目標を従来から引き上げ、「2030年に2013年比50%削減(215千トン)」、「2050年にカーボンニュートラル(実質ゼロ)」を目標としたロードマップを作成しています。また、サプライチェーンを含めた3つの区分(Scope1-3)での温室効果ガス排出量を算定し、国際エネルギー機関(IEA)や気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が公表する複数の既存シナリオを参照の上、「1.5℃シナリオ」および「4℃シナリオ」を用いて、当社事業に2050年までに影響を与え得る重要なリスクと機会について分析を行っています。 (12)為替の変動 当社グループは、海外からも原材料を輸入するとともに、日本国内で製造した製品を海外に輸出していますが、原材料の輸入高は製品の輸出高を上回っています。したがって、外国通貨に対して円安が進行した場合、全体として費用が増加することになります。ただし、円安が進行する場合、一般的に日本国内の輸出産業は国際競争力が高まり、当社グループが販売する製品の需要も喚起されやすくなります。 また、今後の当社グループの海外事業展開によっては、リスクの内容は変化する可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、輸出や海外関係会社からの配当によって獲得した外国通貨を輸入による支払いにあてるよう資金計画を組むといった対策を講じています。 なお、中期経営計画「Connect and Create 2028(共創で未来を拓く)」では、グローバル展開の推進を重点施策としており、2025年に18%だった海外売上高比率を2028年までに23%とすることを目指しますが、計画の進捗によってはリスクの内容に影響を与える可能性があります。 (13)人権・コンプライアンスリスクの発生 当社グループ内またはサプライチェーン上の人権課題やコンプライアンス違反に対して当社が適切な対応を取れなかった場合には、行政罰や顧客との取引停止、社会的信頼の喪失につながる可能性があります。 当社グループでは、国際的な原則に基づき「東亞合成グループ人権方針」を策定するとともに、「サステナブル調達ガイドライン」を定めて取引先に当社の考えを示しています。また、ハンドブックの作成等により従業員へのコンプライアンス教育を行っています。これらを通じて、人権・コンプライアンスリスクの抑制に努めています。
経営成績の分析 (MD&A)6,550字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)  経営成績等の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態および経営成績の状況 当連結会計年度(2025年1月1日から2025年12月31日まで)の世界経済は、米国の関税政策や地政学的リスクの高まりなどの不確実性が続いたものの、AI関連投資の拡大などを背景に、総じて底堅い成長を維持しました。そのような中、米国は内需を中心に成長を維持し、中国は回復の勢いは弱く、欧州は低成長が続くなど地域差がみられました。また、わが国経済は、賃上げが続く一方で物価上昇が上回り、雇用環境の改善やインバウンド需要の回復、株価上昇などの下支えはあるものの、景気の持ち直しには力強さを欠く状況でした。 このような状況下、当社グループは、拡販活動やコスト削減に注力するとともに、製造設備の増強、研究開発力の強化、海外拠点の設立など、今後の成長に寄与する投資を進めてまいりました。また、政策保有株式の売却を進め、資本効率化を図りました。その結果、売上高は1,623億1千2百万円(前年度比3.2%減収)、営業利益は141億8千万円(前年度比0.4%減益)、経常利益は150億6千7百万円(前年度比5.8%減益)、親会社株主に帰属する当期純利益は127億6千6百万円(前年度比7.5%増益)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 基幹化学品事業 電解製品は、販売数量が減少し、減収となりました。アクリルモノマーは、一部製品の販売数量減少と原料価格の下落に連動した販売価格低下が影響し、減収となりました。工業用ガスは、製造関連会社のトラブルによる稼働停止により販売数量が減少し、減収となりました。 これらの結果、当セグメントの売上高は717億7千2百万円(前年度比9.3%減収)となりました。 営業利益は、全般的に販売数量が減少したものの固定費の削減により、87億5千2百万円(前年度比3.0%増益)となりました。 ポリマー・オリゴマー事業 アクリルポリマーは、化粧品および半導体用途向けの販売数量が増加し、増収となりました。アクリルオリゴマーは、原料価格上昇分を価格転嫁したことにより、増収となりました。高分子凝集剤は、海外向けの販売数量増加と国内向けの採算是正により、増収となりました。 これらの結果、当セグメントの売上高は361億6千9百万円(前年度比2.8%増収)となりました。 営業利益は、原材料価格の上昇や固定費の増加により、30億1千8百万円(前年度比20.1%減益)となりました。 接着材料事業 家庭用は、米国での合弁解消による体制変更の影響により、増収となりました。機能性接着剤は、車載用およびスマートフォン用部品向けの販売数量が堅調で、増収となりました。 これらの結果、当セグメントの売上高は136億7百万円(前年度比2.0%増収)となりました。 営業利益は、米国での体制変更に関わる固定費の増加により、3億2千3百万円(前年度比21.0%減益)となりました。 高機能材料事業 高純度無機化学品は、AI向け半導体の旺盛な需要が継続しましたが、その他の需要回復が遅れたことにより販売数量が減少し、減収となりました。無機機能材料は、無機抗菌剤の採算是正により、増収となりました。 これらの結果、当セグメントの売上高は102億2千5百万円(前年度比0.3%増収)となりました。 営業利益は、高純度無機化学品の販売数量の減少により、11億7千7百万円(前年度比7.7%減益)となりました。 樹脂加工製品事業 環境インフラシステム製品(旧 管工機材製品)は、下水道関連向けの販売数量の増加により、増収となりました。ライフサポート製品は、介護製品の需要低迷により販売数量が減少し、減収となりました。エコマテリアル(旧 エラストマーコンパウンド)は、タイの拠点での販売数量の増加により、増収となりました。 これらの結果、当セグメントの売上高は281億7千7百万円(前年度比1.7%増収)となりました。 営業利益は、環境インフラシステムのインフラ老朽化対策向け製品の増販とライフサポートの採算是正およびエコマテリアルのタイでの増販が寄与し、27億5千4百万円(前年度比56.4%増益)となりました。 その他の事業 商社事業、輸送事業などにより構成されている当セグメントは、商社事業が増収となり、売上高は23億6千万円(前年度比16.9%増収)となりました。 営業損益は、商社事業の増益により、3億9千8百万円(前年度比8.5%増益)となりました。 なお、当連結会計年度から経営管理区分の見直しを行い、従来その他の事業に含めていた新規製品の研究開発事業にかかる費用を全社費用としてセグメント利益または損失の調整額に計上しております。前年度比につきましては、変更後の区分方法により作成した前連結会計年度の数値と比較しております。 財政状態につきましては、資産合計は、設備投資により「建設仮勘定」が増加したため、前連結会計年度末に比べ110億8千4百万円、4.0%増加し、2,891億5百万円となりました。 負債合計は、新規社債の発行により「社債」が増加したため、前連結会計年度末に比べ88億8百万円、13.7%増加し、731億6千万円となりました。 純資産合計は、「その他有価証券評価差額金」が増加したため、前連結会計年度末に比べ22億7千6百万円、1.1%増加し、2,159億4千4百万円となり、自己資本比率は74.3%となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ116億7千万円減少し、当連結会計年度末には287億6千3百万円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権が減少したため、前連結会計年度に比べ収入が21億1千1百万円増加し、222億9千4百万円の収入となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が増加したため、前連結会計年度に比べ支出が160億4千万円増加し、296億3千5百万円の支出となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の発行による収入が増加したため、前連結会計年度に比べ支出が100億1千2百万円減少し、44億9千5百万円の支出となりました。 なお、キャッシュ・フローに関する指標は以下のとおりです。 (参考)当社グループのキャッシュ・フロー指標の推移 2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期 自己資本比率(%)   77.7   76.5   74.3 時価ベースの自己資本比率(%)   58.7   61.1   60.9 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   0.5   0.5   0.9 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   171.7   140.1   128.9 (注) 1  各指標は、いずれも連結ベースの財務数値を用いて、以下の計算式により算出しております。 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い 2  株式時価総額は、期末株価終値×自己株式控除後の期末発行済株式数により算出しております。 3  有利子負債は、連結貸借対照表上に計上されている負債のうち、利息を支払っている負債(リース債務を除く)を対象としております。 4  営業キャッシュ・フローおよび利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業活動によるキャッシュ・フロー」および「利息の支払額」を用いております。 ③生産、受注および販売の実績 (イ) 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年度比(%) 基幹化学品事業   67,054   △8.8 ポリマー・オリゴマー事業   31,338   1.1 接着材料事業   14,110   8.1 高機能材料事業   10,061   3.9 樹脂加工製品事業   26,461   △0.2 その他の事業   317   2.9 合計   149,344   △3.1 (注) 1 金額は、販売価格により算出しております。 (ロ) 受注状況 当社グループは受注生産はほとんど行わず、主として見込み生産であります。 (ハ) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   構成比(%)   前年度比(%) 基幹化学品事業   71,772   44.2   △9.3 ポリマー・オリゴマー事業   36,169   22.3   2.8 接着材料事業   13,607   8.4   2.0 高機能材料事業   10,225   6.3   0.3 樹脂加工製品事業   28,177   17.4   1.7 その他の事業   2,360   1.4   16.9 合計   162,312   100.0   △3.2 (注) 1 総販売実績に対し10%以上に該当する販売先はありません。 (2)  経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針および見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。連結財務諸表の作成においては、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき見積りおよび判断を行っておりますが、見積りにつきましては不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。 連結財務諸表で採用する重要な会計方針および会計上の見積りは、「第5[経理の状況]1[連結財務諸表等](1)[連結財務諸表][注記事項](連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)および(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②当連結会計年度の経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の売上高は販売数量が減少したことなどにより、1,623億1千2百万円(前年度比3.2%減収)となりました。 営業利益は、販売数量の減少に加え、労務費や減価償却費などの固定費の増加により、141億8千万円(前年度比0.4%減益)、経常利益は150億6千7百万円(前年度比5.8%減益)となりました。なお、セグメントごとの売上高と営業利益につきましては、(1)経営成績等の概要 ①財政状態および経営成績の状況をご参照ください。 また、特別損益で投資有価証券の売却を進めたことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は127億6千6百万円(前年度比7.5%増益)となりました。 当社グループの資本の財源および資金の流動性については、必要資金は自己資金のほか、金融機関からの借入や社債などで確保しています。2026年は、197億円の設備投資および30億円の自己株式取得を計画しており、主に自己資金を充当する予定です。また、必要に応じて、当社グループの財政状態および市場環境等を考慮しながら、金融機関からの借入や資本市場からの資金調達などを総合的に勘案し、最適な方法で資金調達を実施する予定です。当社グループの資金の流動性については、グループ内資金の効率的な活用と金融費用の削減を目的にキャッシュ・マネジメント・システムを導入しており、グループ全体の資金効率化を図っています。また、緊急時の資金調達手段の確保を目的として、一部の取引銀行と当座貸越契約を締結しており、代替調達手段を備えております。 ③経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2023年から2025年を対象期間とする中期経営計画「Leap Forward to the Next 2025」の数値目標に対する結果は以下のとおりです。 2023年実績   2024年実績   2025年実績   2025年計画 連結売上高   1,593億円   1,675億円   1,623億円   1,830億円 連結営業利益(売上高営業利益率)   124億円(7.8%)   142億円(8.5%)   141億円(8.7%)   200億円(11.0%) EBITDA(金利、税金、減価償却前利益)   231億円   255億円   258億円   320億円 設備投資   154億円   269億円   706億円(2023-25年)   680億円(2023-25年) 高付加価値製品売上高比率   44.1%   43.6%   45.6%   48% 研究開発費   50億円   58億円   67億円   56億円 海外売上高   266億円   289億円   294億円   405億円 GHG排出削減(2013年比)   25.3%減   25.8%減   28.4%減   35.0%減 女性管理職比率   4.0%   4.4%   5.1%   5.0% 1株当たり純利益(EPS)   102.78円   104.56円   117.02円   153円 総資産経常利益率(ROA)   5.4%   5.8%   5.3%   8.2% 自己資本当期純利益率(ROE)   5.8%   5.6%   6.0%   7.3% 2023年から2025年にかけての経済環境は、インフレや金利上昇、地政学リスク、為替変動などにより不確実性が高まりました。特に中国経済の減速や欧州の景気後退懸念が企業活動に影響を与え、米国では関税引き上げを再開したことで、国際貿易の先行き不確実性がさらに増し、企業はサプライチェーンの見直しやコスト管理の強化を迫られました。我が国においても、資源価格の高止まりや円安進行による輸入コストの上昇が企業収益を圧迫し、個人消費や設備投資の回復に足踏みが見られました。こうした環境下、当社グループは拡販活動やコスト削減に注力したものの半導体市場の回復遅れとモビリティ市場におけるEV成長鈍化の影響を受け、投資案件の収益化が遅れたことと人的資本投資としての賃上げ推進など固定費の増加により2025年の業績目標としていた連結営業利益は、59億円未達の141億円に留まりました。 このような状況でありますが、中計の基本方針である以下3点の深化を推進しました。 「新製品・新技術の開発力強化」については、新たな研究所として川崎フロンティエンスR&Dセンターの開設および研究人員の増員により注力分野の開発力強化を進めました。また、設備投資は、今後の成長に寄与する事業基盤の整備と強化を進め計画値を上回りました。「海外売上高の拡大」については、米国接着剤事業の再編およびアジア域拠点(上海・深圳・ベトナム・インド)の立上げを実施し、現地ニーズの獲得をめざす体制と今後の拡販体制を確立しました。「持続可能な社会の実現に貢献」については、再生可能エネルギー(太陽光発電、小水力発電)を順次導入中であり、2026年以降本格化する予定です。また、多様な従業員が活躍できる環境整備として女性管理職比率を向上させ、計画値を上回りました。

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開示資料

出典

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