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日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.76-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値

日本アジア投資

Japan Asia Investment Company, Limited8518 · Standard · 証券、商品先物取引業

再生可能エネルギー発電所や物流施設など実物資産への投資と、ベンチャー・バイアウト投資を行う投資会社。ファンド運営支援も手掛ける。

概要

日本アジア投資株式会社は、投資事業を中核とする金融企業である。1981年に日本アセアン投資として設立され、1991年に現商号へ変更。東京都千代田区に本店を置き、連結従業員数は47名(2026年3月期)。同連結会計年度の営業収益は21億円、営業損失4億円、親会社株主に帰属する当期純損失0.46億円を計上した。投資開発事業、投資運用事業、ファンド・プラットフォーム事業の三本柱で構成され、外部資金を活用したフィー収入の拡大を目指す。

三事業の柱とその再定義

当社グループは、2024年8月に策定した中期経営計画において、投資事業を投資開発事業、投資運用事業、ファンド・プラットフォーム事業の三つに再定義した。投資開発事業は、SPCを通じてプライベート・リアルアセット(再エネ発電所、蓄電所、物流施設、データセンター、障がい者グループホーム等)に投資し、開発・運営・売却を行う。投資運用事業は、上場有価証券や未上場企業へのベンチャー投資・バイアウト投資を行い、伝統的・非伝統的両資産クラスを対象とする。ファンド・プラットフォーム事業は、子会社ジャイク事務サービスが提供するファンド運営のミドル・バック業務サービスである。各事業は外部資金を活用し、安定フィー収入と成功報酬(キャリー)の獲得を目指す。

収益構造と近年の変動要因

営業収益は管理運営報酬等、営業投資有価証券売却高、組合持分利益・インカムゲイン等で構成される。2026年3月期の営業収益は21億円(前期比31.5%減)。管理運営報酬等は1.96億円と増加したが、プロジェクト売却がなかったことや売電収益減少が響いた。営業投資有価証券売却高は9.08億円(同27.8%減)だが、上場株式売却により利益率が改善し、売却益は4.35億円(同3.6%増)。組合持分利益・インカムゲイン等は9.64億円(同41.6%減)に減少。販売費及び一般管理費は11.03億円と前期並みを維持した結果、営業損失4.12億円、親会社株主に帰属する当期純損失0.46億円となった。

連結グループの構成と主要子会社

当社グループは、連結子会社36社(30ファンドを含む)と持分法適用関連会社9社で構成される。主要な営業子会社として、日亜投資諮詢(上海)有限公司(中国における投資現地法人)、JAIC・キャピタル・パートナーズ株式会社(投資運用)、ジャイク事務サービス株式会社(ファンド事務受託)、Jaicオルタナティブインベストメンツ株式会社(宅地建物取引業)、KICホールディングス株式会社(投資会社)がある。2026年4月にはKICアセット・マネジメントをJAICアセットマネジメントに社名変更し、RS Investment Managementが40%資本参加。同時に株式会社おみやげカンパニーHDを設立した。これらのグループ企業が各事業を分担し、投資開発・運用・プラットフォームを担う。

財務体質改善への中期経営計画

当社はPBRが1倍を下回る状態が継続しており、資本コスト(約13.4%)並みのROE実現を目指す。中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)では、安定収益(フィー収入)の拡大で固定費をカバーし黒字化を定着させる。長期滞留資産の早期回収による資産回転率改善、リファイナンスの実現と財務レバレッジ改善、IR活動の強化を方策とする。主要KPIとして運用資産規模(AUM)増加額と受託資産規模(AUA)残高を設定。2027年3月期までに投資開発事業でAUM150億円増、投資運用事業で300億円増、ファンド・プラットフォーム事業でAUA4,000億円を目標とする。

業界の中での役割はプライベートエクイティ・インフラ投資の運営会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
21億円
営業利益
-4億円
営業利益率
-19.0%
純利益
0億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01エネルギー・インフラ・ヘルスケア主力

再エネ発電所、蓄電所、物流施設、データセンター、障がい者グループホームなどの実物資産を開発・保有し、運営または売却する投資事業。

主な製品・サービス3
エネルギー投資(再エネ発電所・蓄電所)
太陽光や風力などの再生可能エネルギー発電所や蓄電所を開発・保有し、売電収入を得る。
インフラ投資(物流施設・データセンター)
物流施設やデータセンターを開発・保有し、テナントからの賃料収入を得る。
ヘルスケア投資(障がい者グループホーム)
障がい者向けグループホームを開発・運営し、介護報酬収入を得る。

02資本市場・未上場企業主力

上場株式・債券へのバイアウト投資やPIPEs、未上場企業へのベンチャー投資・バイアウト投資を行う。

主な製品・サービス3
バイアウト投資
企業を買収して経営改善を行い、売却や上場で利益を得る投資手法。
PIPEs投資
上場企業が資金調達のために発行する株式や転換社債を購入する投資手法。
ベンチャー投資
成長が見込まれる未上場企業に対して投資を行う。

03ファンド運営会社準主力

ファンド運営会社に対して、ファンドのミドル・バック業務(管理業務)を代行するサービスを提供。長年の実績と知見を活かす。

主要顧客ガバナンス・パートナーズ株式会社

主な製品・サービス1
ファンド・アドミニストレーション業務
ファンドの会計処理、投資家向け報告書作成、法令対応などのバックオフィス業務を代行。

製品と技術

投資開発事業の対象資産とスキーム

投資開発事業は、インフレヘッジ特性とディフェンシブ特性を備えたプライベート・リアルアセットを対象とする。具体的な投資対象は、再生可能エネルギー発電所、蓄電所、物流施設、データセンター、障がい者グループホーム等である。当社はSPC(特別目的会社)を活用し、ファンド組成や融資により外部資金を調達して資産を開発・建設した後、運営収入を得るか、または売却によりキャピタルゲインを獲得する。同事業では、エネルギー価格高騰や労働力不足などの外部環境を収益機会と捉え、安定収益の確保とファンド組成に向けたパイプライン開発を進めている。

投資運用事業の手法と投資対象

投資運用事業は、伝統的資産(上場株式・債券)と非伝統的資産(未上場企業へのベンチャー投資・バイアウト投資)の両方を対象とする。当社はバイアウト投資やPIPEs(既存上場企業への第三者割当増資等)などの手法を用いる。アジアの投資家からの資金を活用し、日本のテクノロジー企業やベンチャー企業への投資機会を提供する。同事業では、金利上昇や経済成長を背景に上場有価証券への投資に収益機会があるとし、国内外の機関投資家や富裕層向けに商品を組成する。

ファンド・プラットフォーム事業のサービス

ファンド・プラットフォーム事業は、子会社ジャイク事務サービス株式会社が中核となる。同社はVCファンド、CVCファンド、バイアウトファンド等の運営会社に対して、ファンド組成・募集・運用に必要なミドル・バック業務(ファンド会計、資産管理、法令対応等)を提供する。長年の実績と知見を活かし、受託資産規模(AUA)の拡大を目指す。2026年3月期の管理運営報酬等は1.96億円と前期比46.6%増加しており、同事業の成長が寄与した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

証券、商品先物取引業のなかでの位置

ベンチャー投資特化型の独立系

当社は独立系のベンチャーキャピタルとして、国内外の未上場企業に投資する事業モデル。近年はAI・IT分野への投資を強化している。同業のAIフュージョンキャピタルグループ(254A)も同様の投資ファンドだが、当社は長い歴史を持ちベンチャー投資のノウハウを蓄積。ただし業績は投資先の出口戦略に左右されやすく、直近の財務データが開示されていないため収益状況は不透明。

強み

  • 長期間のベンチャー投資でネットワークと投資ノウハウを蓄積。
  • 金融グループに属さず、独自の判断で投資が可能。
  • AI・ITだけでなく、幅広いセクターに投資し分散効果。
  • 東京証券取引所上場で、未上場ファンドより資金調達しやすい。

課題

  • 直近の業績開示がなく、収益状況や運用規模が外部から見えにくい。
  • IPOやM&A市場の低迷が直接収益に響くリスクが大きい。
  • 独立系VCが増え、投資案件の獲得競争が激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

証券、商品先物取引業の時価総額近傍。太字が日本アジア投資

時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18700丸八証券85億円12.3倍
28742小林洋行71億円24.0倍
33113UNIVA・Oakホールディングス66億円
4462AFUNDINNO65億円
58617光世証券60億円28.2倍
68518日本アジア投資40億円
78746unbanked22億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 26件

日本アセアン投資として設立された1981年

1981年7月、東京都千代田区丸の内二丁目に日本アセアン投資株式会社として資本金10億円で設立。同年9月に本店を大手町へ移転した。当初はアセアン地域への投資に特化していたが、1987年11月には事業目的に「投資事業組合の管理運営業務」を追加し、投資事業の幅を広げた。1988年1月に平河町へ移転、同年11月には大阪支店(現西日本東京オフィス)を開設。1990年4月には本店を麹町へ移転すると同時に、ジャイク事務サービス株式会社を設立し、ファンド事務受託事業の基盤を築いた。

商号変更と店頭登録(1991年~1996年)

1991年6月、商号を日本アジア投資株式会社に変更し、投資対象をアジア全域へ拡大した。1996年4月には株式の額面金額変更を目的として、日本アジア投資株式会社(形式上の存続会社)と合併。同年9月、日本証券業協会に店頭売買有価証券として登録された。これにより資本市場からの資金調達が可能となり、投資事業の拡大基盤を固めた。

ジャスダック上場から東証一部への昇格(2004年~2008年)

2004年11月に本店を永田町へ移転し、同年12月にジャスダック証券取引所に株式を上場。2005年5月には上海駐在員事務所を開設し、中国市場への足がかりを築いた。2007年12月には同事務所を現地法人化し、日亜投資諮詢(上海)有限公司を設立。2008年6月には東京証券取引所市場第一部に上場し、株式の流動性と信用力を高めた。この間、投資事業組合の管理運営業務を拡充し、投資運用の専門性を強化した。

投資運用会社の設立と事業多様化(2012年~2020年)

2012年1月、JAIC・キャピタル・パートナーズ株式会社を設立し、投資運用の専門体制を強化。2020年9月には本店を九段北へ移転した。この時期、再生可能エネルギーやヘルスケアなど実物資産への投資を拡大し、投資開発事業の基礎を築いた。2023年2月には株式会社アジアンマーケット企画の株式を取得したが、同社は2025年9月に清算され、同事業は整理された。

M&Aによる事業領域の拡大(2025年~2026年)

2025年5月、宅地建物取引業免許を保有する企業を子会社化し、Jaicオルタナティブインベストメンツ株式会社に社名変更。不動産投資関連の事業を強化した。2026年1月、KICホールディングス株式会社の発行済株式の60%を取得し子会社化、同時に同社100%子会社のKICアセット・マネジメント株式会社も子会社化。2026年4月にはKICホールディングスを完全子会社化し、KICアセット・マネジメントをJAICアセットマネジメント株式会社に社名変更。同月、株式会社おみやげカンパニーHDを100%子会社として設立した。

スタンダード市場移行と中期経営計画の策定(2022年~2026年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、スタンダード市場へ移行。2024年8月には2025年3月期から2027年3月期までの中期経営計画を公表し、事業の再定義と財務体質改善を打ち出した。2026年4月、JAICアセットマネジメント株式会社にRS Investment Management株式会社が40%資本参加し、外部資本を取り入れた。同年5月には同社がRS Investment Managementに40%資本参加される形で、アライアンスを強化した。

年表26件を開く

1980年代

  • 1981年7月創業東京都千代田区丸の内二丁目3番2号に日本アセアン投資株式会社の商号をもって設立(資本金10億円)
  • 1981年9月本店を東京都千代田区大手町に移転
  • 1987年11月事業目的の一部変更(「投資事業組合の管理運営業務」の追加)
  • 1988年1月本店を東京都千代田区平河町に移転
  • 1988年11月大阪支店(現・西日本東京オフィス)開設

1990年代

  • 1990年4月本店を東京都千代田区麹町に移転 ジャイク事務サービス株式会社設立(現・連結子会社)
  • 1991年6月商号変更日本アジア投資株式会社に商号変更
  • 1996年4月M&A株式の額面金額を変更するため日本アジア投資株式会社(形式上の存続会社)と合併
  • 1996年9月日本証券業協会に店頭売買有価証券として登録

2000年代

  • 2004年11月本店を東京都千代田区永田町に移転
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2005年5月JAIC INTERNATIONAL(HONG KONG)CO.,LTD. Shanghai Representative Office開設
  • 2007年12月JAIC INTERNATIONAL(HONG KONG)CO.,LTD. Shanghai Representative Officeを現地法人化し、日亜投資諮詢(上海)有限公司設立(現・連結子会社)
  • 2008年6月上場東京証券取引所市場第一部上場
  • 2009年8月本店を東京都千代田区神田錦町に移転

2010年代

  • 2012年1月JAIC・キャピタル・パートナーズ株式会社を新たに設立し、資本金払込(現・連結子会社)

2020年代

  • 2020年9月本店を東京都千代田区九段北に移転
  • 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場へ移行
  • 2023年2月株式会社アジアンマーケット企画の株式を取得
  • 2025年5月M&A宅地建物取引業免許を保有する企業を子会社化し、Jaicオルタナティブインベストメンツ株式会社と社名変更(現・連結子会社)
  • 2025年9月株式会社アジアンマーケット企画を清算
  • 2026年1月M&AKICホールディングス株式会社の発行済株式の60%を取得し子会社化(現・連結子会社)、同社100%子会社のKICアセット・マネジメント株式会社も同時に当社子会社となる(現・連結子会社)
  • 2026年4月M&AKICホールディングス株式会社の発行済株式を追加取得し100%子会社化
  • 2026年4月商号変更KICアセット・マネジメント株式会社をJAICアセットマネジメント会社に社名変更
  • 2026年4月株式会社おみやげカンパニーHDを100%子会社として設立し、資本金払込(現・連結子会社)
  • 2026年5月JAICアセットマネジメント株式会社にRS Investment Management株式会社が40%資本参加

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 投資開発事業 運用資産規模(AUM)増加額2027年3月期まで150億円
  • 投資運用事業 運用資産規模(AUM)増加額2027年3月期まで300億円
  • ファンド・プラットフォーム事業 受託資産規模(AUA)残高2027年3月期まで4,000億円
  • 安定収益2027年3月期まで8億円
  • ROE2027年3月期まで12.7%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    投資開発事業:プライベート・リアルアセットの拡大

    エネルギー高騰や労働力不足などの外部環境を踏まえ、インフレヘッジ特性・ディフェンシブ特性を持つプライベート・リアルアセットへの投資を強化。安定収益確保とファンド組成に向け、パイプライン開発と投資資産の積み上げを進める。

  2. 02

    投資運用事業:多様な資産クラスでの運用サービス提供

    国内外の機関投資家や富裕層向けに、伝統的資産(上場有価証券)と非伝統的資産の両方で、強みを活かした運用サービス・金融商品を提供する。日本経済の成長性やアジアからの投資需要を取り込む。

  3. 03

    ファンド・プラットフォーム事業:ファンド運営支援の拡充

    子会社ジャイク事務サービスが、VCファンドやバイアウトファンド等の運営企業に対し、ファンド組成・募集・運用に必要なミドル・バック業務のソリューションを提供する。

  4. 04

    外部資金活用と収益の安定・拡大

    ファンド組成や融資調達により外部資金を活用し、自己資金負担を軽減。安定フィー収入を拡大するとともに、成功報酬(キャリー)で業績アップサイドを追求し、財務基盤強化と収益安定・拡大を図る。

  5. 05

    資本コストを意識した経営とPBR改善

    PBR1倍未満の状況を課題とし、資本コスト(約13.4%)並みのROE実現を目標に、安定収益拡大、収益性改善、リファイナンス、IR活動強化に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で47人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は811万円で、9期前と比べて18.1%平均年齢は47.0歳、平均勤続年数は13.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月44
2018年3月42
2019年3月99047.012.040
2020年3月96648.013.038
2021年3月95849.013.038
2022年3月95949.013.040
2023年3月94950.013.043
2024年3月87648.015.038
2025年3月80547.013.036278
2026年3月81147.013.047−851

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 6 / 海外 1、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
KIC 春日部ディストリビューションセンター2 — 埼玉県 春日部市6,025百万円
ソーシャル インクルーホーム 北九州 吉志 — 福岡県 北九州市他2,565百万円
厚岸ルークシュポール太陽光 発電所他 — 北海道 厚岸郡他1,437百万円
丹波篠山 工場 — 兵庫県 丹波篠山市816百万円
本社 — 東京都千代田区30百万円
主な関係会社
  • 国内
    ジャイク事務サービス㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    JAIC・キャピタル・パートナーズ㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    日亜投資諮詢(上海)有限公司 注7
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Jaicオルタナティブインベストメンツ㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    KICホールディングス㈱ 注7、注8
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    KICアセット・マネジメント㈱ 注7、注9
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    JAICデータダイナミクス㈱ 注10
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権50.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は21億円営業利益-4億円前期と比べると減収減益で、売上が-32.3%、利益が-500.0%。

売上高
-32.3%
21億円
営業利益
-500.0%
-4億円
純利益
-100.0%
0億円
営業利益率
-19.0%
前期比 -22.3%pt

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、営業収益は9億円、営業利益は−1億円。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4Q8310
2019年4Q358
2020年4Q4010
2021年4Q374
2022年4Q322
2023年4Q39−2
2024年4Q24−4
2025年4Q3100.05
2026年4Q21−2−9.52
2027年1Q9−1−11.10

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、営業収益は48億円から21億円へ44%に減った。直近期の営業利益率は-19.0%。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月48−28−27
2014年3月8563
2015年3月694−7
2016年3月4637
2017年3月4756
2018年3月831013
2019年3月3506
2020年3月4043
2021年3月37−40
2022年3月32−40
2023年3月39−1−3
2024年3月24−13−17
宅地建物取引業免許を保有する企業を子会社化し、Jaicオルタナティブインベストメンツ株式会社と社名変更(現・連結子会社)
2025年3月31113.24
KICホールディングス株式会社の発行済株式の60%を取得し子会社化(現・連結子会社)、同社100%子会社のKICアセット・マネジメント株式会社も同時に当社子会社となる(現・連結子会社)
2026年3月21−4−6−19.00

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

営業収益21億円のうち、営業利益として残るのは-4億円-19.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は0億円、売上の0.0%にあたる。営業利益率は業種中央値19.6%を下回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金66.7%14億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金52.4%11億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-19.0%-4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比38.6pt
-19.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比19.4pt
0.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比10.5pt
-0.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-1.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−1億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは−5億円期末の手元現金は24億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2013年3月123−2856
2014年3月364−1483
2015年3月52−3259
2016年3月105−1459
2017年3月140−2548
2018年3月192−2248
2019年3月312−2241
2020年3月11−1627
2021年3月171−1233
2022年3月−12−1024
2023年3月20−818
2024年3月50−814
2025年3月140230
2026年3月−1−4−124

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は210億円。このうち返さなくてよい自己資本が96億円で、自己資本比率は35.9%(業種中央値34.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月360862742.6
2014年3月330712596.2
2015年3月307802279.6
2016年3月2726620616.8
2017年3月2596919020.4
2018年3月2728119123.9
2019年3月2888420423.6
2020年3月2858719825.3
2021年3月2529116129.1
2022年3月2029410838.4
2023年3月188919740.4
2024年3月1686110733.0
2025年3月154728344.2
2026年3月2109611435.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
41億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
114億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
44
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

証券、商品先物取引業 37社との比較

同じ証券、商品先物取引業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率37社中18位あたり、逆に低いのは営業収益成長率37社中36位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-0.6%/中央値 9.9%
P25 7.7%P75 15.8%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-19.1%/中央値 19.6%
P25 8.3%P75 34.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
35.9%/中央値 34.9%
P25 12.8%P75 58.5%
営業収益成長率下位前期からの売上の伸び
-32.3%/中央値 15.4%
P25 2.9%P75 25.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 4.2%
P25 3.3%P75 5.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月3日の終値

直近の終値は¥153で、1年前と比べて-35.4%過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。

¥153+0.0%1ヶ月+13.3%1年-35.4%時価総額40億円
過去52週の値幅
安値¥115高値¥315

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR0.53倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月14日に+5.15%と上昇し143円で終えた。25日線(130円)を上回り、75日線(135円)も上回っており、短中期の移動平均線が上向きに転じている。1か月では+6.72%とプラス圏を回復。ただし、52週高値315円からは約55%下落、1年では-38.36%と大きな下落トレンドからの反発段階。出来高は8月4日に52万株と急増するなど、買いが入り始めている。RSIは67.9とやや高めで、過熱感が出てきた。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PBR 0.44倍は業界平均1.38倍を大幅に下回り割安。PERは赤字のため算出不能。ROE -0.6%と低収益で無配。市況業種として業績変動が大きく、直近は改善傾向にあるが先行き不透明。資産価値に比べて株価が低く、PBRベースでの割安感が強い。

指標この会社業種平均
PBR0.53倍1.45倍
ROE-0.6%7.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資ポートフォリオの評価変動と収益の不安定性が最大の論点。強気派は投資先の価値上昇や新規ファンド組成で資産価値拡大を見込む。弱気派は実績が不安定で、PBR0.44倍ながらROEマイナス、配当なしと魅力が乏しいとみる。今期は黒字予想だが先行き不透明。

プラスに働く材料7
  • 投資先の価値向上

    保有銘柄の含み益増加で純資産拡大期待。

  • 新ファンド組成

    新規ファンドで管理報酬収入が安定化。

  • PBR低位のバリュー

    純資産割れ水準、資産価値顕在化の余地。

  • 純利益の黒字転換2025年3月期影響

    純利益▲17億円(2024/3期)→4億円(2025/3期)と黒字化

  • PBR0.44倍の割安感継続影響

    純資産価値の半分以下、買収や自社株買いの契機

  • 運用資産の含み益拡大不定影響

    市場環境改善で投資有価証券評価益が発生すれば収益急拡大

  • コスト削減効果通年影響

    営業費用削減で2026/3期営業損失▲4億円からの改善余地

マイナスに働く材料7
  • 業績の不安定性

    投資成果次第で利益が大きく変動。

  • 無配政策

    配当なしでインカムゲイン得られず。

  • 実績の不透明感

    過去の赤字実績、ROEマイナス継続。

  • 営業損失の拡大2026年3月期影響

    営業利益1億円→▲4億円、事業撤退リスク顕在化

  • 純利益の不安定さ継続影響

    純利益▲17→4→0億円の乱高下、予測困難で投資家離れ

  • 自己資本毀損リスク不定影響

    PBR0.44倍、ROEマイナスで債務超過の懸念

  • 流動性リスク継続影響

    時価総額33億円の小型株、売買高少なく値動き大きい

次の決算で確かめる点
純資産
投資ポートフォリオの時価変動を反映。
営業損益
ファンド運営収益の安定性確認。
投資先の上場・売却
キャピタルゲイン実現の兆候。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,446人。区分でいちばん多いのは個人・その他56.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が21.9%を占め、残る78.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他62.659.456.066.670.056.6
事業法人1.71.74.04.14.421.2
外国法人12.212.513.313.413.014.0
証券会社9.711.718.010.211.77.5
金融機関13.814.68.65.70.80.7
自己株式1.01.01.01.00.30.3
外国人個人0.00.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ジーエヌアイグループ16.05
02投資事業有限責任組合ガバナンス・パートナーズ経営者ファンド14.41
03First Eastern Asia Holdings Limited8.98
04投資事業有限責任組合ガバナンス・パートナーズ経営者ファンドNK5.29
05株式会社SBI証券2.29
06ガバナンス・パートナーズ投資事業有限責任組合2.08
07Boom Securities(H.K.)Limited - Clients’ Account(常任代理人マネックス証券株式会社)1.87
08ダイナミックソリューショングループ株式会社1.69
09鈴木 智博1.44
10松井証券株式会社1.39

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近8
  • 2026-08-21
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    2.01%
    -13.43pt
  • 2026-08-12
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    15.44%
    -1.66pt
  • 2026-08-12
    ファースト・イースタン・アジア・ホールディングス・リミテッド
    新規の大量保有報告
    11.56%
    +2.00pt
  • 2026-06-22
    ダイナミックソリューショングループ株式会社
    変更報告
    8.78%
  • 2026-06-22
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    17.10%
    -1.64pt
  • 2026-06-16
    ダイナミックソリューショングループ株式会社
    新規の大量保有報告
    8.78%
  • 2026-05-14
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    18.74%
    -0.23pt
  • 2026-04-20
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    18.97%
    -4.37pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+91%、1株純資産は14期で+3605%。直近期のROEは-0.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−238
2014年3月21718.044.30.0
2015年3月−62234
2016年3月5027418.85.40.0
2017年3月3229911.513.40.0
2018年3月7236721.74.90.0
2019年3月333848.75.90.0
2020年3月194084.99.10.0
2021年3月24140.5142.30.0
2022年3月14390.3200.90.0
2023年3月−17428−3.80.0
2024年3月−96313−25.90.0
2025年3月193076.515.20.0
2026年3月−2291−0.60.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

5名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は5名。2026/3期の役員報酬は総額45百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
丸山俊代表取締役 社長執行役員 CEO48
岸本謙司取締役 常務執行役員 CFO563,900
橋徳人取締役(監査等委員)監査等委員長69
澁谷功取締役(監査等委員)53
丸山千名美取締役(監査等委員)51

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3313110
社外取締役5882
取締役(社内)2663

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,364字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当連結会計年度末現在における当社及び関係会社の主な事業の内容は、このうち、当社を中核として、主として連結子会社36社(30ファンドを含む)、持分法適用関連会社9社(7ファンドを含む)により構成される当社の企業集団(以下「当社グループ」)が営む事業であります。その主な事業内容と主な関係会社の当該事業における位置づけは次のとおりであります。 当社グループ(当社及び当社の関係会社)の事業内容は投資事業です。また、当社は、2025年3月期から2027年3月期まで3年間の中期経営計画を2024年8月14日開催の取締役会で決議しております。当該計画では、これまで当社グループが営んできた投資事業の領域を、投資開発事業、投資運用事業、ファンド・プラットフォーム事業と再定義して、それぞれを拡大していく方針です。 1.投資開発事業 ファンドの組成や融資による調達資金で設備を保有するSPC(特別目的会社)に対して投資を行い、設備を開発及び建設した後、設備を運営または設備を売却する投資事業です。 インフレや景気の動向に影響を受けにくい特性を持ったプライベートな実物資産に投資をします。主な投資対象は、エネルギー(再エネ発電所、蓄電所)、インフラ(物流施設、データセンター)、ヘルスケア(障がい者グループホーム)等です。 2.投資運用事業 企業の発行する有価証券や企業の債権を対象とする投資事業です。 当社の強みを活かしてファンドを組成し、伝統的運用資産である上場株式・上場債券を対象としたバイアウト投資やPIPEsなどを行うほか、非伝統的(オルタナティブ)運用資産である未上場企業へのベンチャー投資やバイアウト投資を行います。 3.ファンド・プラットフォーム事業 当社グループの有するファンド・アドミニストレーターとして長年の実績やファンド運営の知見を活用して、投資事業を行うファンド運営会社に対してミドル・バック業務のサービスを提供します。 会社名   主な事業内容 当社、日亜投資諮詢(上海)有限公司、JAIC・キャピタル・パートナーズ㈱、Jaicオルタナティブインベストメンツ㈱、KICホールディングス㈱、KICアセット・マネジメント㈱(注2)   投資開発事業、投資運用事業 当社、ジャイク事務サービス㈱、KICアセット・マネジメント㈱(注2)   ファンド・プラットフォーム事業 なお、当社のその他の関係会社であるガバナンス・パートナーズ㈱は、ファンド運営事業を営んでおり、当社とは主に投資運用事業において、当社の運営するファンドにガバナンス・パートナーズ㈱が運営するファンドから出資を受けるなどの協業関係があります。 (注1) 第26期連結会計年度(自2006年4月1日 至2007年3月31日)より、実務対応報告第20号「投資事業組合に対する支配力基準及び影響力基準の適用に関する実務上の取扱い」(2006年9月8日 企業会計基準委員会)の施行に伴い、ファンドを連結子会社及び持分法適用関連会社として連結の範囲に含めております。 (注2) 2026年4月13日付でJAICアセットマネジメント㈱に社名変更しております。 当連結会計年度末現在における当企業集団の事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,309字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 1 経営方針 当社グループは、「日本とアジアをつなぐ投資会社として少子高齢化が進む社会に安心・安全で質と生産性の高い未来を創ります」を経営理念として掲げ、全てのステークホルダーへの利益還元を果たして参ります。 2 経営環境と対処すべき課題 A:中期経営計画(2025年3月期から2027年3月期まで) 当社は、2025年3月期から2027年3月期まで3年間の中期経営計画を2024年8月14日開催の取締役会で決議しております。当計画は、当社グループの投資事業の領域を、投資開発事業、投資運用事業、ファンド・プラットフォーム事業と再定義し、それぞれを新たな事業方針に基づいて拡大していくものです。 投資の実行に当たっては、ファンドの組成や融資(デット)の調達により外部資金を活用します。外部資金を活用した投資を徹底して自己資金の負担を減らすことで、ファンドや投資資産からの安定したフィー収入を増加させると同時に、投資収益から得られる成功報酬(キャリー)により業績のアップサイドを追求し、財務基盤を強固にしながら収益の安定・拡大を目指します。 また、外部環境と収益機会を整理し、補完・代替可能な事業ポートフォリオを構築して、様々な経済環境に対応できる投資資産や金融商品の開発・運用を行います。 投資開発事業の収益機会は、エネルギー価格の高騰、労働力不足によるインフレ圧力、金利上昇と経済をめぐってくすぶり続ける不確実性という外部環境の中で、インフレヘッジ特性やディフェンシブ特性を持ち合わせているプライベート・リアルアセットとして、投資家にとって有力な分散投資先となることです。また、環境問題や社会問題に対応するプライベート・リアルアセットとして、投資家の責任投資目標達成にも貢献します。そこで、当社グループでは、安定収益の確保とファンドの組成に向けたプライベート・リアルアセットのパイプライン開発と投資資産の積み上げを行います。 投資運用事業では、金利やインフレ率が上昇し経済成長性が高まっている現況では、伝統的な資産である上場有価証券への投資に収益機会があります。また、現在の日本経済の環境は、デフレからの脱却、円安の進行、米中対立を背景とした生産や研究拠点としての重要性が高まり、海外から注目を集めています。特にアジアの投資家が、日本国内の有望なテクノロジーやベンチャー企業、上場企業に対して投資機会を求める時代となっています。そこで、当社グループでは、国内外の機関投資家やファミリーオフィス・富裕層向けに伝統的・非伝統的な両資産クラスにおいて、強みを活かした投資手法により資産運用サービス・金融商品を提供します。 また、ファンド・プラットフォーム事業では、VCファンドやCVCファンド、バイアウトファンド等の運営企業に対して、ファンド・アドミニストレーターとして長年の実績を有するジャイク事務サービス㈱が、ファンド組成・募集・運用に必要なファンド運営のミドル・バック業務のソリューションを提供します。 その他詳細は、2024年8月14日付の東京証券取引所への当社開示資料「中期経営計画(2025年3月期から2027年3月期)の策定、並びに資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応に関するお知らせ」をご覧ください。 B:対処すべき課題 上記に記載した今般の中期経営計画では、対処すべき課題を下記のように認識し、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を行う方針です。 1.現状分析 当社の現状はPBRが1倍を下回る状態が継続しており課題となっています。その要因は投資利益率の低さと資産回転率の低さだと認識しています。 2.目指す姿 当社は、PBRの改善に向けて、資本コスト(約13.4%)並みのROEを実現することを目指し、以下の方策を取ります。 ① 安定収益の拡大 フィー収入で固定費をカバーして黒字化を定着させ、資本コストの低減を図ります。 ② 収益性の改善 長期滞留資産を早期に回収して資産を入れ替え、資産の回転率の改善を図ります。また、アセットアロケーションや事業ポートフォリオの見直しも行い、収益性の改善を図ります。 ③ リファイナンスの実現と財務レバレッジの改善 当社単体の金融機関からの借入金は、返済スケジュールの変更(リスケジュール)を行っています。この借入金についてリファイナンス(借入金の正常化)と新規の借入金による資金調達を実現し、財務レバレッジの改善を図ります。 ④ IR活動のアップデート より積極的なIR活動を行います。 3.主要な業績評価資料(KPI)、重要な目標指標(KGI) 当社は2024年3月期の有価証券報告書において主要な業績評価資料(KPI)を従来連結基準(注)による親会社株主に帰属する当期利益としていましたが、今般の中期経営計画においてこれを変更し、運用資産規模(AUM)増加額と受託資産規模(AUA)残高を重要な成果指標(KPI)と定めました。変更の理由は、今般の中期経営計画では、ファンドの組成や融資資金の調達など外部資金を活用した投資を行い、それによって安定収益であるフィー収入を拡大し固定費をカバーすることで黒字化を定着させる方針としているためです。 KPI   2025年3月期   2026年3月期   2027年3月期 投資開発事業 運用資産規模(AUM)増加額   50億円   100億円   150億円 投資運用事業 運用資産規模(AUM)増加額   100億円   200億円   300億円 ファンド・プラットフォーム事業 受託資産規模(AUA)残高   3,000億円   3,500億円   4,000億円 また、当社は、今般の中期経営計画において、従来連結基準(注)による重要な目標指標(KGI)を次のように定めています。 従来連結基準(注)による重要な目標指標(KGI)   2024年3月期実績   2027年3月期計画   将来の目指す姿 安定収益   2億円   8億円   10.8億円 ROE   -(赤字)   12.7%   資本コスト13.4%以上 親会社株主に帰属する当期純利益   △16億円   10億円   黒字化の定着と 一時収益の増加 C:2026年3月期の事業計画の進捗 投資開発事業では、子会社化したJAICアセットマネジメント株式会社の物流施設などのAUMが加わったため、AUMの累計増加額は目標を超過して144億円となりました。 投資運用事業では、既存ファンドの増額や新規に3本のファンドを組成しましたが、上場企業を投資対象とする大型のファンドの組成が実現しなかったため、AUMの累計増加額は51億円に留まりました。 ファンド・プラットフォーム事業では、AUAの残高は2,676億円となり計画を下回りましたが、取引条件の改善により事務受託1件当たりの採算性を向上しました。 D:2027年3月期の事業方針 投資開発事業では、JAICアセットマネジメント株式会社の物流施設がAUMに加わり、AUMの累計増加額は中期経営計画の目標を上回る304億円となる見込みです。なお、この数字には、パートナーとの協業や今後取り組む計画の物流施設以外のAUMは含めていません。2026年5月にJAICアセットマネジメント株式会社に資本参加したパートナーは、不動産のアレンジの実績が豊富な企業です。よって、協業によるAUMの増加額はこれまでのトレンドの延長線上ではなく、これを大きく上回る増加になると期待しています。 投資運用事業では、既存ファンドの増額や新たなファンドの組成の企画が複数あります。これらの実現によりAUMの累計増加額を204億円まで増加させる計画です。中期経営計画の目標には達しませんが、一定のAUMの増加を見込みます。なお、この数値にも、JAICアセットマネジメント株式会社の影響額を含めていません。今後は、同社でライセンスを活用したファンド募集活動を実施することで、AUMの累計増加額を204億円からさらに増加して少しでも目標に近づくことを目指します。 ファンド・プラットフォーム事業では、ファンドの本数は75本に増加する見込みですが、ファンドの規模が想定よりも小規模なため、AUAの残高は計画を下回り2,675億円に留まる見込みです。しかしながら、投資運用事業のAUMが見込み以上に増加した場合には、AUAも増加する可能性があります。 なお、損益面では、上述のAUMやAUAの増加による寄与はまだ少なく、過去の投資資産の売却による収益が主なものとなります。具体的には、株式の売却益の増加を見込んでいます。未上場株式では、前期から売却活動を続けている国内銘柄の売却を見込んでいます。また、上場株式では、現在保有している銘柄だけでなく、今後投資する銘柄の売却も見込んでいます。加えて、子会社化したJAICアセットマネジメント株式会社で、パートナーとの協業に伴う大幅な増収を見込んでいます。その結果、従来連結基準(注)による営業収益を30億円、親会社株主に帰属する当期純利益を3億円と見込んでいます。現状の見込額は3億円ですが、KGIの10億円に近づくように努力してまいります。 (注)従来連結基準 当社グループでは、2007年3月期より、「投資事業組合に対する支配力基準及び影響力基準の適用に関する実務上の取扱い」(企業会計基準委員会 2006年9月8日 実務対応報告第20号)を適用し、当社グループで運営している投資事業組合等の一部を連結の範囲に加えて連結財務諸表等を作成しております。しかしながら、投資家及び株主の皆さまに、当社グループの経営成績及び財務状況を正しくご認識いただくためには、従来からの会計基準による財務諸表等の開示も必要と考えております。 以上のことから、従来の会計基準に従って、投資事業組合については、資産、負債及び収益、費用を外部出資者の持分を含まない当社及び関係会社の出資持分に応じて計上し、また、会社型ファンドについては連結の範囲から除いた連結財務諸表等を「従来連結基準」として、決算短信等において継続的に開示しております。
事業等のリスク11,654字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業等のリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると思われる主要な事項を記載しております。なお、当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。 本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項については、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 Ⅰ 事業環境に関するリスク (1)株式市場に係るリスク 当社グループは、プライベートエクイティ投資を行っております。これは、日本・アジアを中心とした未上場株式等への投資を行い、投資先企業の株式上場による株式市場での売却や第三者等への売却により収益を得る事業です。そのため、投資資金を回収する局面において、株式市場の変動の影響を受ける可能性があります。当社グループでは、投資候補となる未上場企業の将来性を十分に検討し、当該企業が上場時に株式市場から得られるであろう評価額を想定した上で、これに基づいて投資時の株価の妥当性を検証しています。 しかしながら、株式の売却時に株式市場が活況でなく新規株式上場市場も低調である場合には、投資先企業が新規上場したとしても想定したよりも株価が低いことや出来高が少ないリスクがあります。また、新規上場が実現しないリスクもあります。その結果、当社グループが得る営業収益が減少し当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは、上場企業の株式等にも投資を行っております。これは、主に日本の上場企業で流通株式時価総額や株主構成に課題を持つ企業の株式等へ投資を行い、投資後に事業面で協業することで投資した企業の成長戦略を支援してその企業価値を向上させ、株式市場での売却や第三者等への売却により収益を得る事業です。そのため、投資資金を回収する局面において、株式市場の変動の影響を受ける可能性があります。当社グループでは、投資候補となる上場企業の将来性を十分に検討し、当該企業が投資回収時に株式市場から得られるであろう評価額や買手から得られるであろう評価額を想定した上で、これに基づいて投資時の株価の妥当性を検証しています。 しかしながら、株式等の売却時に株式市場が活況でない場合には、想定したよりも株価が低いことや出来高が少ないリスクがあります。それによって当社グループが得る営業収益が減少し当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 さらに、当社グループは、上場企業への投資や未上場であった投資先企業の株式上場等により、市場性のある株式を保有しております。このうち、新規上場銘柄のうち一部の銘柄につきましては、各証券取引所の関連規則又は投資先企業との契約によって上場後一定期間売却が制限されることがあります。また、上場企業への投資についても、第三者割当の引受を行う場合などは、一般に中長期保有が求められます。そのため、保有期間中に株式市場において株価が下落した場合、株式売却によって得られる営業収益の減少や保有有価証券の評価損の発生に伴う営業原価の増加により、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 (2)為替リスク 当社グループは、海外で投資を行い外貨建資産を保有するため、外国為替の変動の影響を受けます。なお、プライベートエクイティ投資の特性上、投資資金の回収期間が長期となり、また、回収金額及び回収時期の特定ができず将来のキャッシュ・フロー予測が困難であるため、原則として、為替予約などによる為替リスクヘッジ取引等は行っておりません。 (3)カントリーリスク 当社グループは、アジア諸国などでも事業活動を行っています。そのため、事業活動を行う国における経済情勢の変化、政治的要因の変化、法制度の変更、テロや伝染病の発生などの社会的混乱等により、投資先企業や当社グループ会社の事業活動に悪影響を及ぼすリスクが内在します。当社グループでは、現地の政府関係機関やパートナー企業とのネットワークを強化し、及び共同で投資活動を行い、事業活動を行う国の情報収集や適切な対応に努めています。 (4)法的規制によるリスク 当社グループの事業活動は以下の法的規制を受けます。当社グループでは、管理担当部門がこれらの法的規制について常時情報を収集し適切な対応に努めています。しかしながら、当社グループ各社の行う業務においてこれらの規制に抵触した場合には、当該業務の遂行に支障をきたす可能性や、規制に対応するためにファンドの設計を変更する費用が増加する可能性があります。また、当社グループの社会的信用力が低下することで、事業活動、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ①オフショア地域における法的規制 当社グループは、本邦、アジア諸国及びケイマン諸島などのオフショアと呼ばれる地域他各国において、ファンドの管理運営業務及び投資事業等を行っている又は行う可能性があるため、これらの地域における法的規制(会社法・金融商品取引法・独占禁止法・租税法・投資事業有限責任組合契約に関する法律・外国為替管理法・財務会計関連法規等)の適用による影響を受けます。 ②適格機関投資家等特例業務関連 当社グループ内には当社をはじめとして、本邦における金融商品取引法第63条に基づく適格機関投資家等特例業務としてファンドの管理運営業務を営むに当たり、管轄財務局に届出を行っている会社があります。この届出により、当社グループが管理運営するファンドは、適格機関投資家等を主とする投資家に出資者を限定するなど一定の要件を満たす必要があります。 ③金融商品取引法、不動産投資顧問業登録規程及び宅地建物取引業法の法的規制 当社グループ内には、金融商品取引法、不動産投資顧問業登録規程及び宅地建物取引業法による免許や登録に基づき業務を行う会社があります。当社グループが、これらの免許や登録に基づきファンドの管理運営や不動産の取り扱いを始めとする業務を行う場合は、免許や登録の根拠法の要件を満たす必要があります。 (5)競合・参入の状況に係るリスク 当社グループが属する投資業界においては、金融機関、事業会社、外資系企業等による参入があります。当社グループでは、経営理念に基づき特徴のある投資活動を行うことや、競争力のある企業とパートナーシップを組んで投資を行うことで、競争優位性を維持するよう努めています。しかしながら、競合他社による大規模なファンドの組成、積極的な投資活動の拡大、優れたポートフォリオの構築、高い投資リターンの実現、低価格サービスの提供等により、当社グループの競争力が相対的に低下することで、当社グループの事業活動、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6)自然災害等に係るリスク 当社グループの主な活動地域である日本やアジアにおいて、自然災害や感染症などを原因とする緊急事態が発生した場合には、事業活動の継続が困難となり当社グループの事業活動、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼすリスクを有しています。当社グループは、このリスクに対応するため「緊急事態時の事業継続計画(BCP)」を策定し、緊急事態の発生に基づく経営危機を未然に防止することを目的として、緊急事態の発生時においても、従業員及びその家族の安全を確保しながら自社の事業を継続する計画です。 (7)金利の動向に係るリスク 当社グループの金融機関からの既存の借入金には変動金利によるものが含まれており、これに係る支払利息は金利変動により影響を受けます。よって、金利上昇が当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループがプロジェクト投資を行うに当たり金融機関から借入金で資金を調達する場合には、金利上昇による資金調達コストの増加がプロジェクトの採算性低下につながり、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、金利動向に留意しながら、資金調達コストの増加を加味してもなお一定の収益を確保できるように投資時の採算性の検証を慎重に行うことに加え、調達金利の固定化も検討致します。また、販売価格や賃料が固定されていないプロジェクトでは、価格転嫁の交渉などによる採算性改善の努力をして参ります。一方で、販売価格や賃料が固定されているプロジェクトについては、早期の流動化や投資資産からのフィー収入の増加に努めて資金効率を高めることで、採算を確保して参ります。 (8)物価の動向に係るリスク 当社グループが手掛けるプロジェクト投資では、発電所等の施設や設備の建設や取得を伴うため、人件費、エネルギー価格、物流コスト、資材価格を始めとする物価が上昇する局面においては、施設や設備の建設費や取得費用が上昇し、プロジェクトの採算性低下につながり、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。物価の動向に留意しながら、物価の上昇を加味してもなお一定の収益を確保できるように投資時の採算性の検証を慎重に行うほか、販売価格や賃料が固定されていないプロジェクトでは、価格転嫁の交渉などによる採算性改善の努力をして参ります。一方で、販売価格や賃料が固定されているプロジェクトについては、早期の流動化や投資資産からのフィー収入の増加に努めて資金効率を高めることで、採算を確保して参ります。 Ⅱ 営業活動に関するリスク (1)企業への投資に係るリスク 当社グループは、未上場企業及び上場企業への投資を行っております。このうち未上場企業への投資は、日本・アジアを中心とした未上場株式等への投資を行い、投資先企業の株式上場による株式市場での売却や第三者等への売却により収益を得る事業です。当社グループでは、投資時に投資候補となる未上場企業の将来性を十分に検討し、投資回収時に当該企業が新規上場した場合の株式市場からの評価や未上場の段階で売却する場合に買手から得られるであろう評価を想定し、当社グループの投資する際の投資候補先の企業価値の妥当性を検証しています。また、投資後は、投資先企業に対するモニタリングを綿密に行い、投資先企業の状況を的確に把握することに努めています。また、投資先企業の事業の進捗や経営状況の改善を図るために、投資先企業に対する成長支援を行っています。しかしながら、その投資活動については以下のようなリスクがあります。 当社グループが投資対象とする未上場企業は、成長過程にある企業であるため、収益基盤や財務基盤が不安定であったり、経営資源も限られるといったリスク要因を内包しております。そのため、投資先企業の業績の不振や倒産が生じた場合や、実際の投資先企業の事業進捗や業況が当社の見込みどおりに推移しない場合には、営業投資有価証券評価損や営業投資有価証券引当金繰入額が発生して営業原価が増加し、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループによる未上場株式等への投資から株式上場もしくは第三者等への売却に至るまでには通常長期間を要するため、途中で業績悪化等により当該投資先の企業価値が当初の見込みと異なって変動する可能性があります。また、経済環境や株式市場動向等外部要因の影響を受けて投資採算が当初の見込みと大幅に異なる可能性があります。それらの結果、投資回収時に営業収益が減少し、又は、投資回収に至る前に営業投資有価証券評価損や投資損失引当金繰入額が発生して営業原価が増加し、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループが投資対象とする未上場株式等は、上場企業の株式等に比較して流動性が著しく低いため、投資回収時にその取引参加者の意向により取引条件が大きく変動します。そのため、当社グループの希望する価額・タイミングで売却できる保証はなく、営業収益が減少したり、長期間売却できず、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは未上場株式等への投資を行うに当たり、他社の運営するファンドに出資を行う場合があります。ファンドに出資する目的は、当該ファンドからの持分利益を期待するとともに、他社の運営するファンドに出資を行うことを契機にファンドの運営者である他社との関係を深化し、業界情報の取得や共同投資の機会等を得ることです。当社グループは、他社の運営するファンドに出資を行う場合には、運営会社の投資能力やファンドの企画内容などを慎重に検討しています。しかしながら、ファンドの運営は他社が行っているため、ファンドの運営成績は当該運営者に依存しており、当社の期待に反してファンドの運営成績が低下した場合には、当該ファンドから期待したとおりの持分利益が得られない可能性や、持分損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは、上場企業の株式等にも投資を行っております。これは、主に日本の上場企業で流通株式時価総額や株主構成に課題を持つ企業の株式等へ投資を行い、投資後に事業面で協業することで投資した企業の成長戦略を支援してその企業価値を向上させ、株式市場での売却や第三者等への売却により収益を得る事業です。当社グループでは、投資時に投資候補となる上場企業の将来性を十分に検討し、投資回収時に当該企業が株式市場から得られるであろう評価額や買手から得られるであろう評価額を想定した上で、これに基づいて投資時の株価の妥当性を検証しています。また、投資後は、投資先企業の課題解決や事業成長を支援するために、積極的に協業しています。しかしながら、投資先企業が流通株式時価総額などの上場維持基準に抵触した場合、投資先企業に業績の不振や倒産が生じた場合、実際の投資先企業の事業進捗や業況が当社の見込みどおりに推移しない場合には、営業投資有価証券評価損や営業投資有価証券引当金繰入額が発生して営業原価が増加し、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2)プロジェクトへの投資に係るリスク 当社グループは、再生可能エネルギーを始めとする多様なプロジェクトを投資対象としています。当社グループは、投資判断を行う上で、一定の前提条件のもとに、発電所やその他プロジェクトの投資対象となる施設等の開発及び建設の実現可能性、費用等の総事業コスト、完成後の長期間にわたる発電量やその他の変数を見積もり、慎重に実現可能性や採算性の検証を行っております。しかしながら、これらの前提条件が想定以上に変動したり、自然災害や盗難などの被害、固定価格買取制度やファンドや不動産に関連する税制度その他各種取引条件の大幅な変更や改正等、想定外の事象が発生した場合には、その内容によっては、プロジェクトの開発がとん挫したり投資採算性が見込みから大幅に乖離し、プロジェクトから得られる収入の減少、もしくは、プロジェクトで保有する固定資産の減損が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 なお、プロジェクトの投資対象となる施設等の自然災害による被害に関しては、施設等に対する動産総合保険等により、これらの被害を最小限に収める対策をしております。 また、当社グループは投資検討時に慎重に採算性の検証を行うほか、プロジェクトの開発や運営においても適切な予算管理を行い、プロジェクトの採算性の向上に努めています。しかしながら、当社グループがプロジェクト投資資産を売却する局面において、その売却価額は買手の期待するプロジェクトからの収益の利回りの影響を受けます。そのため、金利の動向や物価の動向などの外部環境や買手が選択し得る他の金融資産の収益の利回りの変動により、買手から見た当社の投資するプロジェクトの収益利回りが相対的に低下し、当社の投資するプロジェクト投資資産を当社グループの希望する価額・タイミングで売却できず、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)役員派遣に係るリスク 当社グループの役職員を投資先企業の非常勤役員として派遣することがありますが、投資先企業に対して派遣した当社役職員が損害賠償請求等をされた場合、当社グループに使用者責任及び当該賠償金額を負担する義務が発生する可能性があります。 原則として投資先企業と派遣者との間で責任限定契約を締結するとともに、当社加入の役員賠償責任保険において派遣されている役職員も補償対象に加えておりますが、当社グループの業績及び財政状態への悪影響を完全には回避できない可能性があります。 (4)ファンド(投資事業組合等)に係るリスク ①ファンド募集について ファンド(投資事業組合等)は、当社グループにとって投資原資であるだけでなく、管理報酬や成功報酬等の収益源であり、また様々な企業と提携してシナジー効果を生み出す上で有効なビークルでもあります。当社グループは、ファンドの規模を追うことなく当社のリソースを生かした特徴あるファンドを設立していく方針です。しかしながら、ファンドの募集活動において出資者から十分な資金を集められない場合、投資活動に支障をきたす可能性があるほか、営業収益のうち管理報酬が減少し、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ②ファンド運営に係る訴訟の可能性等について 当社グループは複数のファンドを設立しており、無限責任組合員又はゼネラルパートナーとして、その出資額を超える損失を負担する可能性があります。また、ファンドの業務執行組合員としての善管注意義務違反を理由とする訴訟や、ファンド間、当社グループとファンド又は出資者、もしくは出資者間の利益相反等を理由とする訴訟等を提起される可能性があります。当社グループでは、ファンドの受託者責任を全うすべく、ファンド毎にファンドマネージャーやファンド担当役員を設け、加えて、管理担当部門において利益相反等の観点からファンドの運用体制をモニタリングしています。しかしながら、当社グループに対する訴訟等により損害賠償義務を負った場合には、損害賠償そのもののみならず、社会的信用の低下から当社グループの事業活動、経営成績及び財政状態に悪影響が及ぶ可能性があります。 Ⅲ 会社運営に関するリスク (1)業績変動リスク 当社グループでは、2024年8月に開示した中期経営計画において、業績の安定化を目的として、運用資産規模(AUM)や事務受託資産規模(AUA)を拡大してこれらの資産から安定的に発生するフィー収入を拡大させる方針を採用しており、現在AUMやAUAの拡大に努めています。しかしながら、充分に規模が拡大するまでの間は、当社の主たる収益は、上場企業及び未上場企業の株式等の株式市場での売却や第三者等への株式等の売却によるキャピタルゲインや、プロジェクト投資におけるプロジェクト投資資産の売却によるキャピタルゲインとなります。 これらの投資資産の売却の時期や売却価額は、株式市況や個々の投資先企業の特性、金利の動向や物価の動向などの外部環境やプロジェクト投資資産の買手が選択し得る他の金融資産の収益の利回りの変動、その他様々な要因の影響を受けて想定外に変動する可能性があります。株式の売却が想定以上に変動した場合や、プロジェクト投資資産を想定どおりに売却できない場合には、会計年度によって得られる収益の金額が大きく変動し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)資金調達リスク ①当社グループの行う投資業務は、主として未上場株式への投資やプロジェクトへの投資においては、投資してから資金の回収までに長期間を有するため、投資資金の回収を含む資金調達額と投資実行額がアンバランスになり、財政状態及びキャッシュ・フローの状況が短期的に大きく変動したり、あるいは悪影響を被る恐れがあります。 ②当社グループは、上記①のような事業の性質上、業務に必要な資金を長期的かつ安定的に調達する必要がありますが、2026年3月期末時点において当社単体で2,644百万円を負債性資金により調達しております。 負債性資金については、当社グループは、2009年3月以降複数回にわたり、全取引金融機関から返済条件の変更等を主としたリスケジュールに同意を頂いており、現在の返済計画は2025年8月から2026年7月末日までとなっています。 今後、2026年7月末日に期限が到来するに当たり当該対象債務の残債務については、再び新たな弁済計画について全取引金融機関から同意を頂くべく協議中です。当社グループは、日頃より取引金融機関と連絡を密に取り当社グループの状況を丁寧に説明し、弁済計画へのご理解を得るよう努めています。 しかしながら、協議が纏まらない場合には、期限の利益を喪失するなど、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、この新たな返済計画は、これまでと同様に融資期間が1年間であり、返済期限を2027年7月末日としています。今後、2027年7月末日の返済期限が到来する際に、当該対象債務の残債務について再び新たな弁済計画について協議を行う必要があり、協議が纏まらない場合には、期限の利益を喪失するなど、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)人材に関するリスク及び労務管理のリスク 人材に関するリスクは、「第4提出会社の状況、5従業員の状況等、(1)人材戦略に関する基本方針等」に記載しております。 労務管理のリスクは、当社グループは労働環境の充実や改善、適正な労働時間の管理や時間外労働の抑制等に継続的に取り組んでおりますが、万一、過重労働や不適切な労務管理によって当社の信用に著しい低下がみられた場合、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)情報システム及び情報管理に係るリスク 当社グループでは適切なシステム管理体制の構築と運用に継続的に取り組んでおりますが、システム運用上のトラブルの発生により、業務運営に支障をきたす可能性があります。 また、当社グループではコンピューターウィルス対策の整備や、当社グループが保有する取引先の重要な情報並びに個人情報の管理について、各種社内規程等の制定、役職員への周知徹底、情報システムのセキュリティ強化等、情報管理体制の整備を進めておりますが、今後、予測不能のウィルスの侵入や情報への不正アクセスなどの不測の事態によりこれらの情報が漏洩した場合は、業務運営に支障をきたす場合や、損害賠償請求や社会的信用の失墜等により、当社グループの事業活動、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5)コンプライアンス違反行為等によるリスク 当社グループでは、「私たちの行動規範」を制定し法令遵守の徹底を図っておりますが、当社グループの役職員等による法令違反が発生した場合には、それに伴い社会的信用を失墜し、当社グループの事業活動、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6)事務リスク 当社グループでは、人員の異動に関わらず正確な業務運営を徹底することを企図して、必要な情報の社内共有を徹底するほか社内規程や業務マニュアルを整備し、また、シンプルな業務フローの設計を進めております。しかしながら、当社グループの役職員等による事務ミスが発生した場合には、業務遂行に支障が生じるだけでなく、それに伴い社会的信用を失墜し、当社グループの事業活動、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7)大株主との関係に関するリスク 当社は、2024年6月28日付及び2025年11月10日付で、ガバナンス・パートナーズ株式会社(以下「ガバナンス社」という。)が運用するファンドを割当先とする第三者割当により新株式及び新株予約権を発行しており、ガバナンス社は同社の運営する複数のファンド及び同社の子会社を通じて当社の議決権総数の23.6%を顕在株式で間接的に保有する大株主であり、さらに、未行使の新株予約権も間接的に保有しています。また、ガバナンス社の代表取締役である丸山俊氏を当社の代表取締役として招聘しています。 将来において当社とガバナンス社との関係に大きな変化が生じた場合は、ガバナンス社の当社株式の保有・処分方針、議決権の行使状況、役員の派遣状況、当社株式の流動性及び株価形成等に影響を及ぼし、ひいては当社の事業活動や業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、ガバナンス社が当社の事業その他に関して有する利益は他の株主の利益と異なる可能性があります。 なお、ガバナンス社は投資会社であり当社と同一の事業を営んでおります。当社では、取締役による競業取引又は利益相反取引に該当する取引につき取締役会において会社法に従い適切な手順で決議を行うことに加え、当社の投資活動の意思決定を投資委員会構成員の全員一致とすることで、ガバナンス社との利益相反を防ぐ方針です。 (8)M&Aに関するリスク 当社は、2025年10月24日に取締役会で発行を決議した株式及び新株予約権による調達資金を用いて、当社グループの事業を更に発展させていくために社外のリソースを取り込んでいくことや、安定収益源となる事業を当社グループに取り込むことを目的として、M&Aを積極的に行っていく方針です。しかしながら、外部環境の変化があった場合や、M&A実施後に当社グループが認識していない問題が明らかになった場合、期待した成果が上がらない場合には、のれんの減損処理を行う必要が生じるなど、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、M&A検討段階において法務・会計・事業の将来性・事業シナジー等につき、当社グループ内でデューデリジェンスを実施するほか必要に応じて外部の有識者による第三者評価等も取得して、M&Aに伴うリスクの洗い出しと検証及びその対応策を踏まえて意思決定することにより、当該リスクの回避又は低減に努めてまいります。 当社グループは、上記のリスクの中でも次のものを、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識しています。 Ⅰ 事業環境に関するリスク(1)株式市場に係るリスク Ⅱ 営業活動に関するリスク(1)企業への投資に係るリスク Ⅱ 営業活動に関するリスク(2)プロジェクトへの投資に係るリスク Ⅲ 会社運営に関するリスク(1)業績変動リスク 現在の当社グループの主な収益は、株式及びプロジェクト投資資産の売却による収益です。そのため、上記の企業への投資やプロジェクトへの投資において投資回収時に発生する可能性があるリスクは顕在化する可能性が高く、常時発生する可能性があります。 Ⅰ 事業環境に関するリスク(7)金利の動向に係るリスク Ⅰ 事業環境に関するリスク(8)物価の動向に係るリスク Ⅲ 会社運営に関するリスク(8)M&Aに関するリスク 当社グループは、最近の金利や物価の上昇トレンドが2027年3月期においても継続すると見込んでいます。また、当社グループは、M&Aによる非連続的な企業成長も企図しています。そのため、金利や物価の動向に係るリスクや、M&Aの実行時に発生する可能性があるリスクは顕在化する可能性が高く、発生時期は2027年3月期中となる可能性があります。 なお、当社グループは、スマートアグリ(植物工場)プロジェクトの営業活動から生じる損益が継続してマイナスとなっているため、当該プロジェクトに係る固定資産には減損損失の兆候があると判断したものの、減損損失を認識するには至っておりません。減損損失の計上の判断は、当社グループによる見積りの要素が大きく、減損損失の発生時期及び金額を正確に予測することは困難ですが、リスクへの対応策として予定販売量の確保のための施策を継続し、プロジェクトの投資採算を改善させるべく鋭意努めています。
経営成績の分析 (MD&A)8,151字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末現在において判断、予測したものです。 Ⅰ 経営成績の状況の分析 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)の当社グループの経営成績の状況は、営業収益2,117百万円(前連結会計年度比 31.5%減)、営業総利益690百万円(同 42.7%減)、営業損失412百万円(前連結会計年度 営業利益105百万円)、経常損失579百万円(前連結会計年度 経常利益141百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失46百万円(前連結会計年度 親会社株主に帰属する当期純利益400百万円)となりました。投資戦略の転換が奏功して、上場株式の売却が好調でした。一方で、インフレの進行や金利上昇によりプロジェクト資産の売却が実現せず、未上場株式の売却も延期となり、前連結会計年度に比べて業績が悪化しました。その内訳や背景となる営業活動の状況は次のとおりです。 (a) 営業収益・営業原価内訳 (単位:百万円) 前連結会計年度 自 2024年4月 1日~  至 2025年3月31日   当連結会計年度 自 2025年4月 1日~  至 2026年3月31日 営業収益合計   3,092   2,117 うち 管理運営報酬等   134   196 うち 営業投資有価証券売却高   1,258   908 うち 組合持分利益・インカムゲイン等   1,649   964 うち その他営業収益   50   48 営業原価合計   1,886   1,427 うち  営業投資有価証券売却原価   837   473 うち 営業投資有価証券評価損・投資損失引当金繰入額 合計   138   163 うち 組合持分損失等   891   774 うち その他営業原価   18   15 営業総利益   1,206   690 (管理運営報酬等) 管理運営報酬等は、前連結会計年度から増加し196百万円(前連結会計年度比 46.6%増)となりました。新設ファンドからの管理報酬やファンドの事務受託報酬が増加したことに加え、成功報酬が発生しました。 (投資損益) 営業投資有価証券売却高は、前連結会計年度から減少して908百万円(同 27.8%減)となりました。主な減少要因は、プロジェクトの売却がなかったことです。前連結会計年度は3件のメガソーラープロジェクトを売却しましたが、当連結会計年度の売却はありませんでした。一方、株式の売却では、前連結会計年度は未上場株式の売却が中心でしたが、当連結会計年度は上場株式や上場株式を保有するファンドの持分を売却しました。その結果、売却高は減少したものの利益率が上昇して、売却高から売却原価を差し引いた実現キャピタルゲインは前連結会計年度から増加して435百万円(同 3.6%増)となりました。 営業投資有価証券評価損及び投資損失引当金繰入額の合計は、前連結会計年度から増加して163百万円(同 17.9%増)となりました。前連結会計年度に比べて事業の進捗が計画のとおりに進まず回収見込み額が低下した銘柄に対する計上額が増加しました。以上の結果、投資損益(実現キャピタルゲインから営業投資有価証券評価損及び投資損失引当金繰入額の合計を控除した額)は、前連結会計年度から減少して272百万円の利益(同 3.5%減)となりました。 (組合持分利益・インカムゲイン等) 組合持分利益・インカムゲイン等には、当社グループが運営するプロジェクトの収入(売電収益や、野菜の販売額、障がい者グループホームの賃貸収入等)、他社が運営するプロジェクトの持分利益(プロジェクトの運営による純利益や、プロジェクトの売却益)、他社が運営するプライベートエクイティファンドの持分利益、利息・配当収入、及び、その他の収益が含まれています。 組合持分利益・インカムゲイン等の合計額は、前連結会計年度から減少して964百万円(前連結会計年度比 41.6%減)となりました。 主な減少要因は、利益を伴うプロジェクトの売却がなかったことです。前連結会計年度はディストリビューションセンタープロジェクト1件、ヘルスケアプロジェクト(高齢者施設)1件の売却がありましたが、当連結会計年度は売却がありませんでした。また、前連結会計年度に稼働中のメガソーラープロジェクトを売却したため、売電収益が減少しました。 (組合持分損失等) 営業原価のうち組合持分損失等には、当社グループが運営するプロジェクトの原価(売電原価や、野菜の製造原価、障がい者グループホームの賃貸原価等)、他社が運営するプロジェクトの持分損失、及び他社が運営するプライベートエクイティファンドの持分損失等が含まれています。 組合持分損失等の合計額は、前連結会計年度から減少して774百万円(同 13.1%減)となりました。前連結会計年度に稼働中のメガソーラープロジェクトを売却したため、売電原価が減少しました。 以上の結果、営業収益は2,117百万円(同 31.5%減)、営業原価は1,427百万円(同 24.3%減)、営業総利益は690百万円(同 42.7%減)となりました。 (b) 販売費及び一般管理費、営業損益 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度並みの1,103百万円(同 0.3%増)となりました。当連結会計年度から外形標準課税制度が適用となり租税公課の負担が増加したものの、役員報酬を始めとしてコスト削減を進めた結果、前期並みの水準に抑えることができました。 その結果、営業損失は412百万円(前連結会計年度 営業利益105百万円)となりました。 (c)その他の損益項目 上記(a)(b)以外の特筆すべき損益項目は、段階取得に係る差益(特別利益)、及び非支配株主に帰属する当期純損益です。 特別利益のうち、段階取得に係る差益は369百万円となりました。M&Aにより、会社やファンドの株式等を複数回に分けて取得して子会社化した際に、当該株式等を時価で再評価したことに伴い発生した利益です。 非支配株主に帰属する当期純損益は、当社グループが運営するファンドやプロジェクトの損益のうち、当社グループ以外の出資者に帰属する額です。当連結会計年度は、これらのファンドやプロジェクトで損失が発生したため、58百万円の損失(前連結会計年度 89百万円の利益)となりました。 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純損失は46百万円(前連結会計年度 親会社株主に帰属する当期純利益400百万円)となりました。 Ⅱ キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度末において現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末から612百万円減少して2,435百万円となりました。主な増減要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 129百万円の支出(前連結会計年度 1,427百万円の収入)となりました。税金等調整前当期純損失を計上したことや投資の実行が進捗して投資事業組合への出資による支出が増加したことに加えて、投資資産の回収に伴う投資事業組合からの分配金が減少したため、支出超過となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 413百万円の支出(前連結会計年度 24百万円の収入)となりました。M&Aの実施による支出が発生したため、支出超過となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 71百万円の支出(同 179百万円の収入)となりました。長期借入金の返済を行った一方で、2025年11月10日付で株式と新株予約権の第三者割当増資を行ったことや、その後に新株予約権の一部行使もあったことから株式の発行による収入が発生しました。 Ⅲ 財政状態の分析 (資産) 資産合計は、前連結会計年度末から増加して21,024百万円(前連結会計年度末 15,419百万円)となりました。主な増加要因はM&Aの実施です。子会社となったファンドが保有する物流施設が加わったことから、有形固定資産が前連結会計年度末から増加して11,059百万円(同 4,512百万円)となりました。 なお、当社グループが当連結会計年度末に保有する現金及び預金のうち当社グループの運営するファンドに帰属する預金は、各ファンドの組合契約に従い運用しなければならない資金であり、当社グループに帰属する資金と明確に分別して管理しています。現金及び預金のうち当社グループに帰属する流動性の高い資金は、前連結会計年度末から612百万円減少して2,435百万円(同 3,047百万円)となりました。主な減少要因は、M&Aの実施です。加えて、当社グループが展開するプライベートエクイティ投資はその事業特性上株式市場等の変動要因による影響が極めて大きく、加えて昨今の変動の激しい環境下においては合理的な業績予想が困難な事業です。そのため、プライベートエクイティ投資からの資金回収額が大きく下振れすることも想定されます。そのような状況の中、経費や利息の支払い及び借入金の返済だけでなく、将来の成長に向けた投資を確実に行うために、当社グループは常に一定の現預金残高を保有する必要があります。 (負債) 負債合計は、前連結会計年度末から増加して11,394百万円(同 8,260百万円)となりました。主な増加要因は、M&Aに伴い子会社となったファンドの借入金と社債が計上されたためです。借入金と社債の残高合計は、前連結会計年度末から増加して10,217百万円(同 7,417百万円)となりました。 このうち、当社単体の金融機関からの借入額は2,644百万円(同 3,495百万円)です。残額は、子会社(ファンド以外)の借入額66百万円、及び、当社グループが運営するプロジェクトにおけるプロジェクトファイナンスと社債の残高7,507百万円(同 3,921百万円)です。M&Aに伴い、物流施設を保有するファンドの借入金と社債が加わったため、前連結会計年度末から残高が増加しました。 なお、当社グループの運営するプロジェクトにおけるプロジェクトファイナンス・社債は、プロジェクトの資産や収益のみを返済原資としているため、当社グループの財務健全性に与える影響は限定的です。そのため、当社は、今後も当社グループの運営する再生可能エネルギー等の多様なプロジェクトにおいて、プロジェクトファイナンス・社債による資金調達を組み合わせてレバレッジを効かせた投資を行い、財務健全性を損ねることなく収益性を高めていく方針です。 (単位:百万円) 前連結会計年度末 (2025年3月31日現在)   当連結会計年度末 (2026年3月31日現在) 借入金・社債残高合計   7,417   10,217 うち 当社単体借入額   3,495   2,644 うち 子会社(ファンド以外)借入額   -   66 うち プロジェクト投資におけるプロジェクトファイナンス・社債他   3,921   7,507 (純資産) 純資産のうち自己資本は、前連結会計年度末から増加して7,541百万円(同 6,817百万円)となりました。主な増加要因は、2025年11月10日に実施した第三者割当による新株式の発行や同時に発行した新株予約権の一部行使に伴って、資本金と資本剰余金が増加したことです。一方で、M&Aの実施により総資産も増加したことから、当連結会計年度末における自己資本比率は前連結会計年度末から8.3ポイント低下して35.9%(同 44.2%)となりました。 また純資産全体も、M&Aの実施により子会社となったファンドの非支配株主持分が加わったことが主な要因で、前連結会計年度末から増加して9,630百万円(同 7,158百万円)となりました。 Ⅳ 営業活動の状況 (a)IPO(新規上場)の状況 当社グループによる自己勘定並びに当社グループが運営の任にある、又は運営の為に必要な情報の提供を行っているファンドから投資を行った投資先企業の新規上場の状況は以下のとおりです。 ① 新規上場(IPO)の状況(自己勘定分及びファンド勘定分) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) IPO社数(国内・海外 合計)   1社   -社 初値換算投資倍率(国内・海外 平均)   1.4倍   -倍 (注)初値換算投資倍率=初値換算による保有株式の時価/保有株式への投資額(IPO時簿価残高)。なお、初値換算投資倍率の計算には株式交換等による上場株式取得分は含めておりません。 ② 新規上場した投資先企業の一覧 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 社数   投資先企業名   上場年月日   上場市場   事業内容   本社 所在地 国内:1社 海外:-社   株式会社ケイ・ウノ   2024年10月8日   名古屋証券取引所ネクスト   ジュエリー・時計の製造販売、オーダーメイド、リフォーム、修理   愛知県 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 該当事項はありません。 ③ 営業投資有価証券のうち上場株式の含み損益(注) (単位:百万円) 前連結会計年度末 (2025年3月31日現在)   当連結会計年度末 (2026年3月31日現在) 含み損益   1   △3 (注)当社グループ及び当社グループが運営するファンドが営業投資有価証券として保有している株式のうち、証券取引所に上場している銘柄の、取得原価と連結貸借対照表計上額との差額のうち当社グループに帰属する金額を示しています。 (b)ファンドの状況 当連結会計年度末における当社グループが管理、運用又は投資情報の提供を行っているファンドの運用残高は、13ファンド、17,629百万円(前連結会計年度末10ファンド、14,130百万円)となりました。 当連結会計年度中に3ファンド(ファンド総額合計 2,982百万円)を新規に組成しました。また、運営中の2ファンドで、ファンド総額を合計517百万円増額しました。 ①運用残高 前連結会計年度末 (2025年3月31日現在)   当連結会計年度末 (2026年3月31日現在) ファンド数   ファンド総額 (百万円)   ファンドの 純資産額 (百万円)   ファンド数   ファンド総額 (百万円)   ファンドの 純資産額 (百万円) 運用期間中   10   14,130   7,320   13   17,629   8,457 満期延長中   -   -   -   -   -   - 清算期間中   -   -   -   -   -   - 合計 (うち当社グループ出資額)   10   14,130 (1,707)   7,320   13   17,629 (2,308)   8,457 ②当連結会計年度中の新設・増額ファンド(当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)) ファンド名   設立時期   ファンド満期   当連結会計年度 ファンド総額 増加額 (百万円)   当連結会計年度末ファンド総額   (百万円)   特徴 投資事業有限責任組合JAICスペシャルティファンド   2025年1月   2027年12月   452   612   日本国内のお土産品業界、小売業界、観光業界において、事業成長と地方創生の好循環に取り組む上場企業等を投資対象とするファンド 投資事業有限責任組合JAIC-Web3ファンド   2025年2月   2027年12月   65   465   Web3(NFT 等)関連の国内上場企業を投資対象とするファンド JAICクリプトアセット株式ファンド投資事業有限責任組合   2025年7月   2030年6月   2,480   2,480   クリプトアセット(暗号資産)関連企業を投資対象とするファンド JAIC-DLEアニメIPファンド投資事業有限責任組合   2025年7月 (2025年10月出資履行)   2028年12月   201   201   ・主に、日本国内のアニメIPやアニメIPを利用したコンテンツを投資対象としたファンド ・アニメーションや映画など映像コンテンツの制作等を手掛ける株式会社ディー・エル・イー[東証スタンダード(3686)]との協業により運営 JAICスケールアップファンド投資事業有限責任組合   2025年6月 (2026年3月出資履行)   2031年2月   301 (20億円を目標に増額方針)   301 (20億円を目標に増額方針)   事業規模拡大(スケールアップ)を目指す国内上場企業を投資対象とするファンド (注)1. ファンド総額につきましては、コミットメントベース(契約で定められた出資約束金額ベース)の金額を記載しております。 2.財務諸表との関連性を高めるため、新設されたファンドのうち出資履行が未了のものは含めておりません。 Ⅴ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 (当社グループの資金状況) 「Ⅱ キャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりです。 (借入金の状況) 「Ⅲ 財政状態の分析 (負債)」に記載のとおりです。 (手許資金の状況) 「Ⅲ 財政状態の分析 (資産)」に記載のとおりです。 (ファンドの状況) 「Ⅳ 営業活動の状況(b)ファンドの状況」に記載のとおりです。 (株主還元の状況) 「第4 提出会社の状況、3. 配当政策」に記載のとおりです。 Ⅵ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは、投資損失引当金と固定資産の減損です。その詳細は「第5経理の状況、1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しています。 当該見積り及び当該仮定の不確実性の内容やその変動により経営成績に生じる影響など、その記載内容を補足する情報は、「第2事業の状況、3事業等のリスク Ⅱ営業活動に関するリスク (1)企業への投資に係るリスク、及び(2)プロジェクトへの投資に係るリスク」に記載しています。 Ⅶ 上記ⅠからⅥの分析等に基づく対応及び、経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況、1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 Ⅷ 主要な販売先の状況 最近2連結会計年度の主な相手先別の売上高及び当該売上高の総売上高に対する割合は次のとおりであります。 1. 前連結会計年度 相手先   当連結会計年度 (自  2024年4月1日 至  2025年3月31日) 金額(百万円)   割合(%) PHOTONサステナブルソーラー投資事業有限責任組合   722   23.3 KIC厚木特定目的会社   384   12.4 株式会社モーベルファーム   320   10.4 2. 当連結会計年度 相手先   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%) ダイナミックソリューショングループ株式会社   391   18.5 株式会社モーベルファーム   365   17.3

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開示資料

出典

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