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超!企業DB
日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.76-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値

FUNDINNO

462A · Growth · 証券、商品先物取引業

未上場企業向けエクイティプラットフォーム事業を展開。投資家からスタートアップへの資金供給から、成長支援、売却機会の提供までを一気通貫で行う。

概要

FUNDINNOは、未上場企業向けエクイティプラットフォームを運営するフィンテック企業である。証券・商品先物取引業に分類され、2015年11月設立、2025年12月に東証グロース市場に上場した。主力の株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」は国内シェア約9割を占める。2025年10月期の営業収益は25億円、当期純利益は4億円と初の黒字化。従業員数124名。

三つの領域で構成される事業構造

当社グループは「未上場企業エクイティプラットフォーム事業」の単一セグメントで、プライマリー、グロース、セカンダリーの三領域によりリスクマネーの循環サイクルを創出する。プライマリー領域では株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」と特定投資家向け「FUNDINNO PLUS+」を展開し、スタートアップへの資金供給を行う。グロース領域では株主管理SaaS「FUNDOOR」と人材紹介「FUNDINNO GROWTH」を提供する。セカンダリー領域では未上場株式取引プラットフォーム「FUNDINNO MARKET」を運営する。2025年10月期の営業収益25億円のうち、プライマリー88.5%、グロース11.5%、セカンダリー0.04%を占める。

国内最大の株式投資型クラウドファンディング

「FUNDINNO」は、国内初の株式投資型クラウドファンディングとして2017年4月に第1号案件を開示した。日本証券業協会の統計によれば、2024年11月から2025年10月までの取扱発行価額総額は18.74億円で、市場全体の90.8%を占める国内最大のサービスである。投資家は1口10万円から未上場株式に投資でき、一般投資家の同一企業への年間投資額は原則50万円までと規制されている。発行体は年間5億円未満の資金調達が可能で、アーリーステージのスタートアップが主に利用する。手数料は初回20%、2回目以降18%で、インターネットを通じた勧誘のみが認められている。

特定投資家向け大型調達「FUNDINNO PLUS+」

2022年11月に開始した「FUNDINNO PLUS+」は、特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)を活用した大型資金調達サービスである。特定投資家のみが参加し、投資限度額や調達金額に上限がない。対面での勧誘が可能で、ミドル・レイターステージのスタートアップが主な利用者である。2025年10月期のプライマリーGMV(流通取引総額)は129.5億円に達し、特定投資家数は2024年10月に1,000名を突破、2025年10月期末には1,622名に増加した。手数料は工数に応じて15%以上で設定される。

成長支援とセカンダリー市場の拡充

グロース領域では、株主管理・経営管理SaaS「FUNDOOR」と人材紹介サービス「FUNDINNO GROWTH」を提供する。FUNDOORは三菱UFJ信託銀行と共同開発した「MUFG FUNDOOR」としても展開され、SOC2 TypeⅡ認証を取得している。セカンダリー領域では2021年12月に「FUNDINNO MARKET」を開始し、株主コミュニティを通じた未上場株式の売買を可能にした。2025年9月には大口相対取引を支援する「FUNDINNO MARKET PLUS+」を開始し、流動性の向上を図っている。

業界の中での役割はフィンテック業界における、未上場企業向け資金調達・株主管理プラットフォーム運営者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
25億円
営業利益
2億円
営業利益率
8.0%
純利益
4億円
2025/10 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/10
事業売上構成比利益利益率
プライマリー領域22億円88.0%
グロース領域3億円12.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01スタートアップ(アーリーステージ)主力

株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」を通じて、多くの投資家から少額ずつ資金調達できる機会を提供。一般投資家は年間50万円までの投資が可能。アーリーステージのスタートアップが中心で、資金調達とファン形成を同時に実現する。

主な製品・サービス1
FUNDINNO世界シェア首位
国内初の株式投資型クラウドファンディングサービス。インターネット上で未上場株式を発行し、多数の投資家から資金を募る。

02スタートアップ(ミドル・レイターステージ)主力

「FUNDINNO PLUS+」を通じて、特定投資家からの大型資金調達を提供。投資金額の上限がなく、対面での勧誘も可能。上場準備企業など、比較的規模の大きいスタートアップが利用する。

主な製品・サービス1
FUNDINNO PLUS+
特定投資家向けの資金調達サービス。大型調達を可能とし、対面での投資勧誘が認められている。

03スタートアップ(全フェーズ)主力

「FUNDINNO GROWTH」によるCxO人材の採用支援、「FUNDOOR」による株主管理・経営管理のSaaSを提供。資金調達後の成長を支援する。

主要顧客三菱UFJ信託銀行

主な製品・サービス3
FUNDOOR
株主管理・経営管理を支援するSaaS型プラットフォーム。株主名簿管理、株主総会、IR資料配信などの機能を備える。
FUNDINNO GROWTH
スタートアップの成長に重要なCxO人材等の採用支援サービス。RPOサービスも提供する。
MUFG FUNDOOR
三菱UFJ信託銀行と共同開発した株主管理サービス。同行の販売網により提供される。

04投資家(個人・法人)主力

未上場株式の売買市場「FUNDINNO MARKET」を運営。スタートアップ投資に流動性を提供し、投資家に売却・購入の機会を提供する。

主な製品・サービス2
FUNDINNO MARKET
オンラインで未上場株式の売買ができる株式取引プラットフォーム。株主コミュニティごとに売買を行う。
FUNDINNO MARKET PLUS+
未上場株式の大口相対取引支援サービス。創業者の売出やファンド償還などに対応する。

製品と技術

株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」

「FUNDINNO」は、インターネットを通じて未上場株式に少額から投資できる国内最大の株式投資型クラウドファンディングである。投資家は1口10万円から投資可能で、一般投資家の同一企業への年間投資額は原則50万円までに制限される。発行体は年間5億円未満の資金調達が可能で、主にアーリーステージのスタートアップが利用する。手数料は初回20%、2回目以降18%で、オンラインのみの勧誘が認められている。日本証券業協会の統計で市場シェア9割超を占める。

特定投資家向け大型調達「FUNDINNO PLUS+」

「FUNDINNO PLUS+」は、特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)を活用した大型資金調達サービスである。特定投資家のみが参加し、投資限度額や調達金額に上限がない。対面での勧誘が可能で、ミドル・レイターステージのスタートアップが中心に利用する。手数料は工数に応じて15%以上で設定される。2022年11月の開始以降、プライマリーGMVの拡大に貢献し、2025年10月期のGMVは129.5億円に達した。

株主管理・経営管理SaaS「FUNDOOR」

「FUNDOOR」は、未上場企業向けの株主管理・経営管理を支援するSaaS型プラットフォームである。クラウド株主名簿・新株予約権原簿管理、ペーパーレス株主総会、取締役会機能、IR資料作成・配信機能を備える。三菱UFJ信託銀行と共同開発した「MUFG FUNDOOR」は、同行の販売網を通じて提供され、SOC2 TypeⅡ認証を取得している。投資家側もクラウド上で投資情報を一元管理できる。

未上場株式取引と大口相対取引支援

「FUNDINNO MARKET」は、株主コミュニティ制度に基づく未上場株式のオンライン取引プラットフォームである。投資家はコミュニティに参加し、売買注文を出すことができる。2025年9月には大口の相対取引実行を支援する「FUNDINNO MARKET PLUS+」を開始し、創業者の売出やファンド償還に対応する。セカンダリー領域の売上はまだ小さいが、スタートアップ投資の流動性向上と投資家の出口戦略拡大に寄与する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

証券、商品先物取引業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア首位FUNDINNO国内シェアNo.1(2024年11月〜2025年10月の取扱発行額シェア90.8%)スタートアップ(アーリーステージ)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

ファンド事業特化の成長株、収益改善進む

証券・商品先物取引業界で、当社は企業への投資・育成に特化した事業を行う。同業他社にはAIフュージョンキャピタルグループやインテグラルなど同様の投資会社があるが、当社は売上高が25億円と小規模で、成長段階にある。直近の営業利益率は8%まで改善し、赤字から黒字転換に成功した。投資先の多様化や運用効率の向上が奏功していると考えられる。業界では少額投資の需要拡大やスタートアップ投資への関心が高まっており、成長機会が豊富にある。一方で、投資リスクや市場変動への対応が課題となる。

強み

  • 営業利益率が改善し、赤字から黒字化を達成。今後の拡大が見込まれる。
  • 企業投資・育成は成長分野であり、市場の拡大に伴い事業チャンスが増加。
  • 投資に特化しており、資金調達や運用に係る専門知識が蓄積されている。
  • 売上高は直前期比で倍増以上と急速な拡大を示し、事業の勢いがある。

課題

  • 投資先の業績不調や市場環境悪化により、損失が発生する可能性がある。
  • 収益は投資先の状況や市場に左右されやすく、安定性に欠ける。
  • 成長には資金が必要であり、調達環境の変化が事業計画に影響を与える。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

証券、商品先物取引業の時価総額近傍。太字がFUNDINNO

時価総額で並べると、掲載9社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
1254AAIフュージョンキャピタルグループ116億円
27175今村証券103億円9.4倍
38700丸八証券85億円12.3倍
48742小林洋行71億円24.0倍
53113UNIVA・Oakホールディングス66億円
6462AFUNDINNO65億円
78617光世証券60億円28.2倍
88518日本アジア投資40億円
98746unbanked22億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

第一種少額電子募集取扱業者登録を取得し事業基盤を確立

2015年11月、東京都港区に株式会社日本クラウドキャピタルとして設立され、資本金5,000千円でスタートした。2016年3月に品川区へ本店移転、同年10月に金融商品取引法に基づく第一種少額電子募集取扱業者として登録。11月には日本証券業協会に加入した。設立目的は株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」の運営であり、以後の事業の基盤となる規制対応とシステム開発を進めた。

国内初の案件開示からグッドデザイン賞受賞まで

2017年4月、株式投資型クラウドファンディングの第1号案件を開示し、国内初のサービスとして始動した。2018年5月にはブロックチェーン技術の実務適用研究会に参画し、同年10月には「FUNDINNO」がビジネスモデル分野でグッドデザイン賞を受賞した。2019年9月には日本で初めて普通株式と新株予約権を同時に取り扱う事業者となり、同年10月には株主管理・経営管理プラットフォーム「FUNDOOR」の提供を開始した。

商号変更と事業の多角化 (2021-2022年)

2021年10月に金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引業へ変更登録し、同年12月には未上場株式の売買プラットフォーム「FUNDINNO MARKET」を開始した。2022年2月に商号を株式会社FUNDINNOに変更。同年4月には三菱UFJ信託銀行とFUNDOORに関する資本業務提携を締結し、11月には人材採用支援のホライズンワークスジャパンを完全子会社化(現FUNDINNO GROWTH)するとともに、特定投資家向け大型調達サービス「FUNDINNO PLUS+」を開始した。

J-Ships指定とMUFG連携の進展

2023年4月、三菱UFJ信託銀行との共同開発で「MUFG FUNDOOR」の提供を開始し、SOC2 TypeⅡ認証を取得した。同年10月には日本証券業協会より特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)の取扱協会員に指定され、大型資金調達の基盤を強化した。2024年1月に本店を東京都港区へ移転し、同年10月には特定投資家の登録数が1,000名を突破した。パートナーシップと制度活用が事業成長を支えた。

グロース市場上場と初の黒字化

2025年9月、大口相対取引支援サービス「FUNDINNO MARKET PLUS+」を開始し、セカンダリー領域を拡充。同年12月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。財務面では、2025年10月期の営業収益が25億円と前期比111%増加し、営業利益2億円、当期純利益4億円を計上して初の黒字化を達成した。プライマリーGMVは129.5億円、特定投資家数は1,622名に拡大している。

年表21件を開く

2010年代

  • 2015年11月創業株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」の運営業務等を目的として、東京都港区に株式会社日本クラウドキャピタルを設立(資本金5,000千円)
  • 2016年3月東京都品川区へ本店移転
  • 2016年10月金融商品取引法に基づく第一種少額電子募集取扱業者として登録
  • 2016年11月日本証券業協会に加入
  • 2017年4月株式投資型クラウドファンディングの第1号案件開示
  • 2018年5月創業金融関連5社・金融関連分野に携わる大学有識者・法律家で構成される「金融関連分野におけるブロックチェーン技術実務適用研究会」の発足に参画
  • 2018年10月「FUNDINNO」がビジネスモデル分野において2018年度グッドデザイン賞を受賞
  • 2019年9月「FUNDINNO型新株予約権」をリリース 株式投資型クラウドファンディングサービスにおいて、日本で初めて普通株式及び新株予約権を同時に取扱う事業者となる。
  • 2019年10月株主管理・経営管理を支援するプラットフォーム「FUNDOOR」の提供を開始

2020年代

  • 2021年10月金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引業として変更登録
  • 2021年12月上場株主コミュニティ業務開始 ネットで未上場株式の売買ができる株式取引プラットフォーム「FUNDINNO MARKET」を運営開始
  • 2022年2月商号変更商号を株式会社FUNDINNOに変更
  • 2022年4月三菱UFJ信託銀行株式会社と「FUNDOOR」に関する資本業務提携を締結
  • 2022年9月株主コミュニティによる私募を開始
  • 2022年11月M&A人材採用支援事業を展開する株式会社ホライズンワークスジャパン(現 株式会社FUNDINNO GROWTH)を株式交換により完全子会社化 特定投資家からの大型資金調達サービスを提供する「FUNDINNO PLUS+」の提供開始 第1号案件実施
  • 2023年4月三菱UFJ信託銀行株式会社との共同開発で「MUFG FUNDOOR」の提供を開始
  • 2023年10月日本証券業協会より特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)における取扱協会員としての指定を取得
  • 2024年1月東京都港区へ本店移転
  • 2024年10月特定投資家の登録数が1,000名を突破
  • 2025年9月大口相対取引等を提供する「FUNDINNO MARKET PLUS+」を開始
  • 2025年12月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/10期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 流通取引総額(GMV)具体的な数値目標は記載なし
  • 特定投資家数具体的な数値目標は記載なし

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    プライマリーGMV拡大

    流通取引総額(GMV)の拡大を推進する。FUNDINNOで底堅く下支えし、FUNDINNO PLUS+が牽引。マーケティング強化で富裕層、法人、機関投資家、海外投資家などへのリーチ拡大によりリスクマネー供給量を増やす。

  2. 02

    データアセットからの価値創出

    創業以来蓄積したスタートアップの資金調達・財務データ等のデータアセットを活用し、新たな価値創出の取り組みを進める。

  3. 03

    未上場株式市場の民主化

    リスクマネー供給不足、情報非対称性、株式流動性不足の3課題解決に取り組む。プライマリーに加えグロース・セカンダリー事業を構築・拡大し、未上場・上場市場の境目解消、情報蓄積、人材流入、流動性向上を目指す。

  4. 04

    金融市場のDXによるリプレイス

    金融市場の非統合的なサービス・システムをDXで再編・統合し、顧客中心の金融システムを担う変革を進める。自社保有のシステム構築ノウハウを活かす。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区109百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社FUNDINNO GROWTH
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年10月期の売上高は25億円営業利益2億円前期と比べると増収で、売上が+108.3%。

売上高
+108.3%
25億円
営業利益
2億円
純利益
4億円
営業利益率
8.0%
前期比 +99.7%pt

会社が出している今期の予想2026年10月期

項目会社予想前期実績
売上高25億円
営業利益-8億円2億円
純利益-10億円4億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

業績の推移

有価証券報告書 5期分

2021年10月期からの5期で、営業収益は6億円から25億円へ4.2倍に増えた。直近期の営業利益率は8.0%。営業収益は2期連続で増加。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
株主コミュニティ業務開始 ネットで未上場株式の売買ができる株式取引プラットフォーム「FUNDINNO MARKET」を運営開始
2021年10月6−5−5
人材採用支援事業を展開する株式会社ホライズンワークスジャパン(現 株式会社FUNDINNO GROWTH)を株式交換により完全子会社化 特定投資家からの大型資金調達サービスを提供する「FUNDINNO PLUS+」の提供開始 第1号案件実施
2022年10月7−11−11
2023年10月6−14−14
2024年10月12−11−11−91.7−14
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2025年10月25228.04

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年10月期

営業収益25億円のうち、営業利益として残るのは2億円8.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の16.0%にあたる。営業利益率は業種中央値19.6%を下回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金12.0%3億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金80.0%20億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.0%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比11.6pt
8.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.4pt
16.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.2pt
8.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
15.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2025年10月期は営業CFが4億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは4億円期末の手元現金は45億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2023年10月−14−22836
2024年10月−8−11340
2025年10月40245

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 5期分

2025年10月期の総資産は54億円。このうち返さなくてよい自己資本が48億円で、自己資本比率は89.2%(業種中央値34.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年10月2220287.3
2022年10月3127429.1
2023年10月4744392.8
2024年10月4643392.5
2025年10月5448689.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年10月期の内訳
現金及び預金
45億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-51億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
6億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
66
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

証券、商品先物取引業 37社との比較

同じ証券、商品先物取引業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率37社中1位あたり、逆に低いのは営業利益率37社中28位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.7%/中央値 9.9%
P25 7.7%P75 15.8%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
8.0%/中央値 19.6%
P25 8.3%P75 34.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
89.2%/中央値 34.9%
P25 12.8%P75 58.5%
営業収益成長率上位前期からの売上の伸び
108.3%/中央値 15.4%
P25 2.9%P75 25.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 4.2%
P25 3.3%P75 5.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月3日の終値

直近の終値は¥284で、1年前と比べて-68.4%過去52週の値幅のなかでは7%の位置にある。

¥284+1.8%1ヶ月+27.9%1年-68.4%時価総額65億円
過去52週の値幅
安値¥202高値¥1,451

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR1.44倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で-12.6%と下落基調。8月7日時点で222円、25日線236.36円を6.1%下回る。52週高値1451円からは84.7%下落、安値202円に接近。7月28日から30日にかけて出来高が20万株超と増加し、株価も下落。RSIは44.59と中立圏だが、週足では下げトレンドが続く。信用倍率はNULLのため需給悪化の確認はできないが、売り圧力が強い状況。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは赤字のため算出不可。PBR1.13倍は業界平均1.41倍を下回り割安感。ROE8.7%は業界水準程度。無配で利回り0%はマイナス材料。直近の営業利益は黒字転換し改善傾向だが、市況変動大きく業績の不安定さが残る。割安なPBRと無配のマイナスが相殺し、ほぼ妥当と評価。

指標この会社業種平均
PBR1.44倍1.45倍
ROE8.7%7.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は2022年10月期の7億円から2025年10月期は25億円へと急拡大したが、利益は2024年まで赤字が続き、2025年10月期にようやく黒字化の見込みである。強気派は、売上成長の加速と収益性の改善を評価し、早期の黒字化と成長継続に期待する。特に、2025年10月期の営業利益率8%は好調な業績の表れと捉える。一方、弱気派は、過去の赤字経営や株価下落(1年で-75%)から、リスクの高い融資事業の持続可能性に疑問を呈する。また、業界の競争激化と信用コストの増加を懸念する。投資論点は、急成長の持続性とリスク管理のバランスである。

プラスに働く材料7
  • 売上高の急成長

    2025年10月期の売上高25億円と前期比で約2倍の増加。

  • 黒字化への転換

    2025年10月期に営業利益率8%を達成し、黒字化の見込み。

  • 市場の拡大余地

    個人向け融資市場は依然として成長空間がある。

  • 25/10期に営業黒字転換決算発表後影響

    営業損益は24/10期-11億円から25/10期+2億円、黒字転換を達成

  • 売上高25億円と前年比2倍超の成長通年影響

    売上高は12億円→25億円と108%増、成長加速

  • 純利益4億円と黒字定着決算発表後影響

    純損益は14億円の赤字から4億円の黒字に転換

  • PBR1.13倍で収益回復なら上昇余地継続影響

    ROE8.7%に対しPBR1.13倍、PERが算出できず割安感

マイナスに働く材料7
  • 赤字の長期化

    2024年まで赤字が続き、信用コストや貸倒れリスクが高い。

  • 株価の大幅下落

    株価が1年で75%下落し、市場の信頼が低下している。

  • 競争激化

    多数のフィンテック企業や金融機関との競争で優位性が薄い。

  • 株価が1年で75%下落した悪材料の燻り不定影響

    株価は222円、時価総額51億円と急落、信用不安の残存

  • 24/10期は営業損失11億円と赤字が拡大決算発表後影響

    24/10期の営業損益は-11億円、急拡大の反動懸念

  • 無配当で株主還元がない継続影響

    配当利回り0%と還元不足、個人投資家離れのリスク

  • 過去の赤字から黒字転換だが持続性に疑問決算発表後影響

    純損益は-14億円から+4億円へ転換も、計画達成が前提

次の決算で確かめる点
融資残高
収益の基盤となる貸付規模の拡大を測る。
貸倒引当金
信用リスクの増減を確認するため。
営業利益率
収益性の持続可能性を測るため。
資金調達コスト
収益への影響度が大きいため。

株主

有価証券報告書より

2025年10月期末の株主数は延べ243人。区分でいちばん多いのは事業法人50.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が53.8%を占め、残る46.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年10月%
事業法人50.0
個人・その他46.2
金融機関3.8

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社JCC20.80
02松井 宏記4.94
03平石 智紀3.76
04i-Lab5号投資事業有限責任組合3.65
05株式会社岡三証券グループ2.72
06三菱UFJ信託銀行株式会社2.72
07松岡 司2.10
08藤井 優紀1.88
09HFA7号投資事業有限責任組合1.30
10第一生命保険株式会社1.11

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-07
    平石 智紀
    新規の大量保有報告
    7.08%
    -0.24pt
  • 2026-07-28
    株式会社JCC
    新規の大量保有報告
    20.04%
    -0.68pt
  • 2026-05-22
    アセットマネジメントOne株式会社
    新規の大量保有報告
    3.29%
    -1.90pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 5期分

1株利益は5期で+149%、1株純資産は5期で+69%。直近期のROEは8.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPS
2021年10月−36125
2022年10月−6758
2023年10月−78205
2024年10月−66189
2025年10月17210

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/10期の役員報酬は総額73百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
柴原祐喜代表取締役 CEO422,454,833
大浦学代表取締役 COO392,454,833
二又浩取締役72
布施知芳取締役 レギュレーション本部長4933,400
喜多宏介取締役 プライマリー事業本部長4620,000
守屋実取締役5725,640
森亮介取締役42
山岸英樹取締役59
森田均常勤監査役71
金井重高監査役47
森田亮介監査役47

役員報酬の内訳2025/10

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5575711
社外取締役516163

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/10期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,428字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社(株式会社FUNDINNO GROWTH)の2社で構成されており、「未上場企業エクイティプラットフォーム事業」を展開しております。 なお、当社グループは、「未上場企業エクイティプラットフォーム事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。 (1)リスクマネーの循環サイクルの創出 当社グループが展開する未上場企業エクイティプラットフォーム事業は、「プライマリー領域」「グロース領域」「セカンダリー領域」から構成され、これらにより、リスクマネーの循環サイクルを実現しております。 プライマリー領域において、投資家からスタートアップへの資金供給/スタートアップの資金調達が行われ、グロース領域において、資金調達したスタートアップに対して経営支援や成長支援を行い、セカンダリー領域において、未上場株式を保有する法人や個人の投資家に対して売却機会を提供しております。投資回収した資金を投資家が再びスタートアップへ投資することを繰り返すことで、リスクマネーの循環サイクルを創出しております。 主に、投資家からスタートアップへの資金供給/スタートアップの資金調達から循環サイクルが生まれることから、プラットフォーム構築の順番としてプライマリー領域から重点的に取組んでおり、2025年10月期におけるそれぞれ営業収益及び営業収益合計に占める割合は、プライマリー領域が2,213,395千円(88.5%)、グロース領域が286,760千円(11.5%)、セカンダリー領域が901千円(0.04%)であります。 (2)各領域のサービス内容 ①プライマリー領域 プライマリー領域は、投資家からスタートアップへの資金供給/スタートアップの資金調達サービスを提供する領域であり、「FUNDINNO」と「FUNDINNO PLUS+」を展開しております。両サービスを展開することで、スタートアップのステージや資金調達金額に応じたソリューションを提供しております。 (a)「FUNDINNO」 「FUNDINNO」は、国内初・国内シェアNo.1(※)の株式投資型クラウドファンディングサービスを提供するプラットフォームであります。金融商品取引法が改正され第一種少額電子募集取扱業務が認められたことに伴い、それまでは開示書類や継続開示義務を満たすことの困難性等から公募のハードルが高く、49名の私募調達に限定されていたスタートアップの資金調達において、電子取引による公募が実現できるようになりました。「FUNDINNO」は、スタートアップにはプラットフォーム上で資金調達できる機会を提供し、投資家にはインターネットで未上場株式へ投資できる機会を提供しており、サービス提供において、以下の金融商品取引法の規制が存在します。 ・一人の投資家が同一の企業の株式に投資できる金額が原則として年間50万円以下とされている。 ・同一の企業が同一の有価証券で資金調達を行うことができる金額が年間5億円未満とされている。 ・インターネットを通じた投資勧誘行為のみが認められ、電話や対面での投資勧誘行為は禁止されている。 このような特徴から、「FUNDINNO」はまだ規模が小さいアーリーステージのスタートアップによる利用が中心であり、多くの投資家から資金を調達する際に利用されております。スタートアップのファンになった投資家が投資リターンの期待とともに応援の意味を込めて1口10万円から投資できるため、認知度向上やファン層の獲得を狙うスタートアップのニーズにも貢献しております。 (※)日本証券業協会が公表している「株式投資型クラウドファンディング取扱状況について」によると、最初の公表が2017年4月の当社による案件であります。また、同じく日本証券業協会が公表している「株式投資型クラウドファンディング業務の統計情報(過去の取扱状況(株式)(新株予約権))」によると、2024年11月から2025年10月の当社の取扱い発行価額の総額は1,874百万円で、同期間の全体の発行価額2,064百万円の90.8%であります。 (b)「FUNDINNO PLUS+」 「FUNDINNO PLUS+」は、多額の投資ができる特定投資家と大型資金調達を行うスタートアップを繋ぐ資金調達サービスであります。2015年5月に地域に根差した企業等の資金調達を支援し、未上場株式の取引・換金ニーズに応えることを目的に株主コミュニティ制度が創設されたこと、2022年7月に未上場企業による成長資金の調達を円滑化し、特定投資家への未公開株の流通を促すことを目的に特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)が創設されたことを背景に、当社は、それらを活用した「FUNDINNO PLUS+」の提供を2022年11月に開始いたしました。「FUNDINNO」で構築したシステムやプロセスを共通基盤としており、サービス構築においては初期費用を抑え、特定投資家による投資限度額やスタートアップ企業の調達限度額がないこと、営業による対面販売が可能であること等により、スタートアップ企業の大型資金調達ニーズに応えております。「FUNDINNO PLUS+」は以下のような特徴を有しております。 ・特定投資家の審査を通過した限られた投資家が金額の制限なく投資することができる。 ・企業が資金調達を行うことができる金額に制限がない。 ・対面での投資の勧誘行為も認められている。 このような特徴から、「FUNDINNO PLUS+」は大型資金調達を狙う比較的規模の大きいミドル・レイターステージのスタートアップによる利用が中心であり、その中には主幹事証券や監査法人の指導のもと、上場準備に着手している企業も含まれます。「FUNDINNO PLUS+」は、特定投資家のみが投資を行うことができ、個人投資家のみならず法人投資家も投資することが可能であります。 (c)「FUNDINNO」と「FUNDINNO PLUS+」の相互連携 「FUNDINNO」は、株式投資家型クラウドファンディングであり、インターネットを通じた投資勧誘行為のみが認められています。当社は2015年11月の会社設立より「FUNDINNO」の開発を行い、投資家の登録・管理から募集ページの作成、投資資金の積上がり状況の管理等の一連の法令に則ったシステム開発を行い、また、法規制の緩和等に対応した追加開発を行っております。システム外で実施される、案件の初期的なスクリーニングから本格的な審査までを含めたプロセスの構築と最適化を継続的に行っております。 2022年11月に開始した「FUNDINNO PLUS+」は、対面での投資勧誘行為が認められていますが、当社のホームページから登録した投資家の特定投資家への転換や、投資家の管理、募集ページ作成のノウハウ、投資家や発行体の審査、投資勧誘の事前審査等「FUNDINNO」で構築したシステムやプロセスを共通基盤としています。 [「FUNDINNO」と「FUNDINNO PLUS+」の特徴] 「FUNDINNO」   「FUNDINNO PLUS+」 投資家   勧誘方法   オンラインのみ   対面・オンライン 種別   一般投資家・特定投資家 個人・法人   特定投資家 個人・法人 同一企業への年間投資額   一般投資家 50万円まで 特定投資家 上限なし   特定投資家 上限なし 手数料   なし   なし 発行体   発行種別   株式・新株予約権   株式・新株予約権 調達金額   5億円未満   上限なし ステージ   アーリー・ミドルステージ中心   ミドル・レイターステージ中心 手数料   初回 20.0% 2回目以降 18.0%   工数に応じて(15%以上) ②グロース領域 グロース領域は、スタートアップの成長段階において成長をサポートするサービス領域であり、「FUNDOOR」と「FUNDINNO GROWTH」を展開しております。両サービスを展開することで、スタートアップの資金調達後の経営管理や事業成長をサポートしております。 (a)「FUNDOOR」 「FUNDOOR」は、スタートアップの株主管理・経営管理をサポートするSaaS型のプラットフォームであります。株主管理・経営管理における課題に対するソリューションを提供することで、スタートアップのグロースを支援しております。 「FUNDOOR」の主な機能として、クラウドで株主名簿・新株予約権原簿の一元管理を行うことができる「クラウド株主名簿・新株予約権原簿機能」、招集通知の送付や委任状の回収を電子的に行うことができ、開催の準備から議事録の作成までを自動で完結することができる「ペーパーレス株主総会機能」、招集通知の作成から議事録の作成・電子署名までを自動で完結することができる「取締役会機能」、株主への報告資料の作成から配信までをワンストップで行うことができる「IR資料作成・配信機能」などが実装されており、スタートアップにとって株主管理・経営管理における煩雑な作業のDX化を実現しております。 また、スタートアップの株主となった投資家にとって、「FUNDOOR」により投資情報や基本情報をクラウド上で一元管理することができ、「FUNDOOR」を利用しているスタートアップの株主総会の委任状の回答やIRの確認をオンラインで行うことができます。 「FUNDOOR」に加え、三菱UFJ信託銀行株式会社と連携して「MUFG FUNDOOR」を共同開発し、当社は同行にシステムを利用することを許諾しています。「MUFG FUNDOOR」は、同行の株主管理や株式事務等にかかる豊富な知見を基にした開発を共同で行っており、同行が提供するサービスの一つとして、同行の販売網を通じて販売活動を行っております。なお、「MUFG FUNDOOR」において、内部統制を評価する国際セキュリティ認証SOC2 TypeⅡ保証報告書を受領しております。 (b)「FUNDINNO GROWTH」 「FUNDINNO GROWTH」は、当社子会社である株式会社FUNDINNO GROWTHが展開する、スタートアップの成長に重要な役割を担うCxO人材等の採用支援をするサービスであります。人材採用ニーズはスタートアップのあらゆるステージで存在しているため、シードからレイター、上場企業まで幅広くサービスを提供し、成長を支援しております。 当社は、「FUNDINNO」や「FUNDINNO PLUS+」で資金調達する発行体の資金使途を審査の過程で具体的に把握しております。スタートアップの主な資金使途の一つは人材採用にかかる費用であり、発行体の人材採用ニーズを「FUNDINNO GROWTH」に連携することで、求人情報をいち早く入手し、当該求人情報にマッチする人材の紹介につなげております。また、採用計画立案、ダイレクトリクルーティング、求人媒体運用、エージェント対応、応募者対応といった採用業務を支援するRPO(Recruitment Process Outsourcing)サービスを提供しております。 ③セカンダリー領域 セカンダリー領域は、スタートアップへ投資した株主の投資回収機会を提供する領域であり、未上場株式の売買市場である「FUNDINNO MARKET」に加え、2025年9月より未上場株式の大口の相対取引実行支援である「FUNDINNO MARKET PLUS+」を展開しております。これらにより、投資家に新しい投資回収手段と未上場株式の買付機会を提供しております。 (a)「FUNDINNO MARKET」 「FUNDINNO MARKET」は、オンラインで未上場株式の売買ができる株式取引プラットフォームであります。スタートアップ投資に流動性を提供するセカンダリーマーケットであり、投資家は、当社による審査を通過した企業ごとに組成された株主コミュニティに参加することで、「FUNDINNO MARKET」を通じ、未上場株式の売買を行うことができます。「FUNDINNO」や「FUNDINNO PLUS+」で取得したスタートアップの株式を売却したり、過去に取得できなかったスタートアップの株式を購入することも可能であります。なお、投資家は、複数の株主コミュニティに参加することで、複数企業の株式の取引が可能となります。 (b)「FUNDINNO MARKET PLUS+」 「FUNDINNO MARKET PLUS+」は、創業者の売出やファンドの償還に合わせた売却等、未上場株式の大口の相対取引の支援であります。2024年3月に試験的に案件を実行し、2025年9月より新サービスとして展開しております。「FUNDINNO MARKET PLUS+」では、大口の相対取引を通じて未上場株式の流動性ニーズ等に寄与します。 (用語の解説) 本書で使用する用語とその内容は以下のとおりであります。 用語   内容 株式投資型クラウドファンディング   未上場株式の発行により、インターネットを通じて多くの人から少額ずつ資金を集める仕組みであります。 株主コミュニティ   地域に根差した企業等の資金調達を支援する観点から、未上場株式の取引・換金ニーズに応えることを目的として創設された未上場株式の流通取引・資金調達の制度であります。証券会社が未上場株式の銘柄ごとに株主コミュニティを組成し、これに参加する投資者に対してのみ投資勧誘が認められます。 特定投資家   金融商品取引法において、金融商品に関する知識や経験、財産状況、リスク管理能力などが高いとみなされる投資家を示します。 金融商品取引業者が特定投資家向けに金融商品の開発・勧誘等を行う際には、投資者保護に関する行為規制の一部が適用除外となります。また、特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)で取引される商品を買い付けたり、株式投資型クラウドファンディングを通じた同一発行体への投資を上限なく行ったりすることができます。 特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)   証券会社を通じて、未上場企業の株式や投資信託等をプロの投資家である特定投資家向けに発行・流通することを可能にする制度であります。 プライマリーマーケット   企業が新たに発行した証券を直接又は仲介者を通じて投資家が取得する市場をいい、発行市場や一次市場とも呼ばれます。 セカンダリーマーケット   企業が既に発行していた証券を投資家間で売買する市場をいい、流通市場や二次市場とも呼ばれます。 シード、アーリー、 ミドル、レイター   スタートアップ企業の成長ステージのことを示し、下記に大別されます。 ・シード :事業計画を基に事業を立ち上げている段階 ・アーリー:ビジネスモデルを検証し、初期顧客獲得を進める段階 ・ミドル :事業拡大と組織強化を通じて事業をスケールさせる段階 ・レイター:収益モデルを確立し、IPOやM&Aを視野に入れる段階 流通取引総額(GMV)   「FUNDINNO」及び「FUNDINNO PLUS+」における成約金額と「FUNDINNO MARKET」及び「FUNDINNO MARKET PLUS+」における売買金額を合わせて、当社グループのプラットフォームにおける流通取引総額(GMV)として管理しております。 ※GMVはGross Merchandise Valueの略 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題8,312字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営理念・経営方針 当社グループは、「フェアに挑戦できる、未来を創る。」を当社の存在価値(why)として定め、その実現のため(how)、「カネ・ヒト・情報へフェアにアクセスできるプラットフォームを創る」ことに取組んでおります。中期的には「未上場株式市場の民主化」を行い、中長期的には「金融市場をDXでリプレイス」を行うことを目指しております(what)。当社グループは、これらを通じて企業価値の最大化を図り、社会に貢献していくことを経営方針としております。 (2)経営環境 ①市場・顧客 当社グループを取り巻く未上場株式市場においては、主要な政策として、2022年に「スタートアップ育成5か年計画」が決定され、2027年までにスタートアップへの投資額を2022年の10倍を超える10兆円規模とすることが大きな目標とされ、官民一体で取組みを進めていくことが掲げられております。また、将来においては、ユニコーンを100社創出し、スタートアップを10万社創出することにより、わが国がアジア最大のスタートアップハブとして世界有数のスタートアップの集積地になることを目指すことも掲げられております。「スタートアップ育成5か年計画」において示されたスタートアップ集中支援の3つの柱の中には、「資金供給の強化と出口戦略の多様化」が挙げられており、そのための主な支援施策として、創業・事業成長を支える資金供給の拡大や出口戦略の多様化、具体的には、株式投資型クラウドファンディングの活用に向けた環境整備や未上場株のセカンダリーマーケットの整備が示されております。 また、日本証券業協会及び金融庁による「スタートアップ企業等への成長資金供給等に関する懇談会」は、2024年の証券会社等の市場仲介者を通じたスタートアップ資金調達額は約420億円であるところ、市場仲介者がスタートアップ企業等への資金供給においてより一層の役割を果たす観点から、今後2年程度で4倍を超える増加を目指し、市場仲介者が関与する資金調達額を2027年度までに1,800億円とすることを目標として設定しております。市場仲介者が関与する資金調達額は、特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)や株主コミュニティ制度、株式投資型クラウドファンディング等に加え、FA業務やマッチングイベント等に起因した資金調達額を含むとされており、また、スタートアップ企業等への成長資金供給において市場仲介者が果たす役割は一様ではないものの、市場仲介者がスタートアップ企業等の成長を継続的に支援していくためには、市場仲介者の収益の観点からも持続可能な形でその役割を果たしていくことが重要とされています(日本証券業協会「スタートアップ企業等への成長資金供給等に関する懇談会報告書(2025年9月報告))。 このような政策的な後押しもあり、当社は、今後もスタートアップ投資の市場はスタートアップ社数とともに大きく拡大していく傾向にあると考えております。 また、東証グロース市場の上場維持基準が2030年より上場後5年で時価総額100億円と厳格化される(東京証券取引所「グロース市場の上場維持基準の見直し等の概要」(2025年9月26日))ことに伴い、当社は、上場準備企業はより強固な成長戦略と高い企業価値向上が求められることから上場準備期間が長期化し、成長のための追加資金調達のニーズや未上場株式を保有する株主の流動性確保のニーズがますます高まると考えております。 一方、国内の家計金融資産は2,000兆円を超え、そのうち現預金は50%超を占めております。そして、「貯蓄から投資へ」のスローガンのもと家計からの投資ニーズが高まっており、当社はその投資の一部がスタートアップにも向かうものと考えております(日本銀行調査統計局 「資金循環の日米欧比較」(2025年8月))。 ②競合環境 当社は、主にアーリーステージやミドルステージのスタートアップを対象とする株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」と、主にレイターステージのスタートアップの大型資金調達を支援する特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)を活用した「FUNDINNO PLUS+」により、投資家が直接スタートアップに投資することができるスキームを提供しております。 このうち、特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)については、取扱事業者が大手総合証券からフィンテック企業まで多様な顔ぶれとなり、2025年10月1日時点で特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)に取扱協会員として参画している証券会社は当社を含めて10社であります。これにより、競争環境は単なる取扱件数の獲得から、発行体企業への付加価値提供へと焦点が移り、新たな参入が未上場株式の資金調達機会を増やし、市場は本格的に拡大しています。 また、スタートアップに株式投資をするプレイヤーとしては、エンジェル投資家やベンチャーキャピタル、コーポレートベンチャーキャピタルなどが主要なプレイヤーとして活躍しており、投資信託協会の自主規制ルールの変更により投資信託に未上場株式の組入れが可能になるなど、新たなプレイヤーも現れています。そのため、スタートアップに投資するプレイヤーの増加や新たな出現は、スタートアップ企業の資金調達の選択肢という点で当社サービスにとって競合関係にあります。 一方で、スタートアップへの投資意欲を持つプレイヤーが増加することは、当社プラットフォームを利用または連携する投資家層の拡大にも繋がり得るため、これらプレイヤーとの協業関係を築いてまいります。 ③内部環境 (a)ライセンスとスタートアップ市場拡大への働きかけ 当社グループは、第一種少額電子募集取扱業や第一種金融商品取引業、有料職業紹介業等のライセンスを取得し保有しており、今後も事業展開に必要なライセンスを取得してまいります。また、スタートアップ市場拡大のための懇談会等に参加するなど、積極的に情報収集に努めると同時に市場参加者として提言を行っております。 (b)プロダクトの優位性 当社は、2015年11月より株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」の運営準備を開始し、2017年4月に第1号案件の申込開始を行いました。「FUNDINNO」のシステムは、金融商品取引法や関連法規を遵守する必要があり、また、規制の緩和に即した仕様に変更するなど、法令に則った開発を行う必要があります。 バリューチェーンにおいては、投資家や発行体を集めるウェブマーケティング、それらを迅速に審査する体制、発行体の魅力やリスクを投資家に的確に伝えるクリエイティブの体制、販売におけるウェブマーケティング、投資資金の管理など、プロセス全体での優位性を構築しています。 また、2022年11月より開始した「FUNDINNO PLUS+」は、「FUNDINNO」で構築したプロダクトやバリューチェーンを共通基盤としており、そのため、早期の立ち上がりを実現し、コスト負担が相対的に低減するため高い収益を生み出す優位性を持っております。 当社は、投資家と発行体が当社を選ぶ理由を以下のように考えております。 投資家のメリット ・案件ソーシング:未上場株式への投資機会を提供するプラットフォーム ・DD(デューデリジェンス):各種規則を遵守した審査 ・エンジェル税制サポート:所得税節税や譲渡益課税節税を可能にするエンジェル税制案件への投資機会 ・IRサポート:会社説明資料やIR情報の提供 発行体のメリット ・スピード:最短3週間(「FUNDINNO」)から1.5か月(「FUNDINNO PLUS+」)での資金調達 ・CFOサポート:事業計画・資本政策・会社説明資料・投資契約書のパッケージ支援、ソーシングやDD対応 ・審査通過後の高い資金調達成功率:特定投資家にアクセスし、通常アクセス困難な層からの大型調達を実現 ・長期保有方針の投資家獲得:株式上場時に売却を必ずしも前提としていない長期保有方針の投資家獲得 (c)データ蓄積の優位性 創業以来、多くの投資家とスタートアップ企業との間の資金供給・資金調達のマッチングを行っており、投資家やスタートアップ企業の属性、不成立の案件も含めた多くのトランザクションデータが蓄積され、今後も積上がっていくことが見込まれます。また、資金調達後の発行体に対するモニタリングの中で、発行体に対するIR支援や財務状況の確認を継続して行っており、資金調達後のスタートアップ企業の継続したデータを保有しております。このようなスタートアップにかかるデータアセットの蓄積は優位性があると考えております。 (d)人的資源 当社グループの従業員数は124人(2025年10月31日現在)と小規模企業ではありますが、取締役や監査役も含めて、国内外の金融機関でホールセールやリテール営業の経験がある者や、コンプライアンスに携わってきた者、企業の経営経験のある者、エンジニアなどが集まっています。当社グループはベンチャー企業であるため、それらの役職員の知見を活かして既存事業の拡大と新規事業の立ち上げを行い、同時に成長に伴うガバナンスの強化をバランス良く整備することができております。 また、ライセンスの取得条件に即した組織体制を構築しており、今後、新たにライセンスが必要な事業を展開していく際、体制構築コストやそのスピードにおいて優位性があると考えております。 (e)財務状況 当社は、第一種金融商品取引業者として、金融商品取引法及び関連法令により、自己資本規制比率が120%を下回ることがないよう義務付けられています。2025年10月期期末における自己資本規制比率は649.7%と一定以上に維持されております。当社グループは、事業拡大のために、システム投資や優秀な人材の採用、広告宣伝など、積極的な資本投下を推進することが必要ですが、自己資本規制比率のハードルを満たしながら、それらに投資できる余力を持っています。 (3)経営戦略等 ①短期的な経営戦略 (a)プライマリー領域における流通取引総額(GMV)の拡大 当社グループの営業収益の88.5%(2025年10月期)は、プライマリー領域であり、主にスタートアップ企業の当社のプラットフォームで行った資金調達が成約した時点で収受する成約手数料で、流通取引総額(GMV)にテイクレートを乗じて算出されます。そのため、当社は、プライマリー領域における流通取引総額(GMV)の拡大を推進しております。プライマリー領域における流通取引総額(GMV)は当社のサービスを通じてスタートアップ企業が調達した資金の総額であり、当社グループはその後の成長支援や経営支援を提供し、また、未上場株式の売買も支援していることから、その拡大はそれらのサービスの浸透にも繋がっていきます。それと同時に、スタートアップの成長支援という社会的意義を示すものでもあります。 プライマリー領域における流通取引総額(GMV)の拡大は、「FUNDINNO」が底堅く下支えし、「FUNDINNO PLUS+」が大きく牽引していきます。投資ポテンシャルの拡大施策として、マーケティングを強化して富裕層へのリーチを強化していくとともに、投資家層を法人や投資信託、機関投資家、海外投資家等にも広げ、スタートアップへのリスクマネーの供給量を拡大してまいります。 (b)データアセットからの価値創出に向けた取組み 当社は、創業以来、2025年10月末時点で、累計484件のスタートアップの資金調達支援を行い、特定投資家の登録数は1,470名であります。投資家やスタートアップの属性などのデータと併せて、投資家とスタートアップのトランザクションデータ(成約・不成立)を数多く保有しています。また、当社は、資金調達時にはスタートアップ企業の事業計画を徴求し、資金調達後は事業の進捗状況のモニタリングの中で決算資料を徴求しており、多くのスタートアップ企業の財務情報等を時系列で保有しています。これら蓄積されるデータアセットからの価値創出に向けた取組みを進めてまいります。 ②中期的な経営戦略 未上場株式市場の民主化 中期的には、未上場株式市場の民主化に取組んでまいります。すなわち、当社は、未上場株式市場を取り巻く課題として、リスクマネー供給量の不足、情報の非対称性、株式流動性の不足、の3つがあると考えており、これらの課題の解決に取組んでおります。プライマリー領域に加えて、グロース領域、セカンダリー領域の事業構築と拡大を推進し、具体的には、下記の4つの実現に取組んでまいります。 ・未上場株式市場と上場株式市場の境目をなくす ・情報の非対称性を解決、未上場企業情報を蓄積する ・スタートアップ企業へ人材を流入させる ・未上場株の流動性を高める ③中長期的な経営戦略 金融市場のDXによるリプレイス 技術革新によるDXによって金融は変化してきています。従来束ねられていた金融サービスは、まず個別の機能にアンバンドリングされて専門化が進み、その後、DXの進化に伴い、これらの機能は顧客体験を中心にリバンドリングされています。このプロセスの繰り返しにより、よりシームレスで統合的なサービスへと再構築されてきています。 当社グループは、金融市場は領域ごとに断片的に構築・提供されてきたサービスやシステムがあり、利用者にとって利便性や効率性において課題が残っていると考えております。当社は、金融商品取引法や関連規制等に準拠したシステム構築のノウハウを保有しており、こうした非統合的な環境をDXによってリプレイスして再編・統合を図り、顧客中心の金融システムの担い手となるべく変革を進めてまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、経営上の目標の達成状況を判断するための指標として、流通取引総額(GMV)と特定投資家数を重視しております。 流通取引総額(GMV)は、「FUNDINNO」及び「FUNDINNO PLUS+」における成約金額と、「FUNDINNO MARKET」及び「FUNDINNO MARKET PLUS+」における売買金額の合計値であり、当社の事業成長を示す指標であると同時に、当社のサービスを通して資金供給・資金調達が行われた実績の積上げであり、当社がスタートアップの育成という社会的なインパクトを与えた実績でもあります。 特定投資家は、金融商品取引法において、一般投資家とは区別される、金融商品に関する知識や経験、財産状況、リスク管理能力などが高いとみなされる投資家を示します。特定投資家数が増加することにより、スタートアップ企業へより多くの資金供給が実現することとなり、流通取引総額(GMV)の増加にも寄与します。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが、経営戦略等を着実に実行していくうえで、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は、以下のとおりであると認識しております。 ①流通取引総額(GMV)の拡大 当社グループは「未上場企業エクイティプラットフォーム」を運営しており、プライマリー領域、グロース領域、セカンダリー領域から構成され、その中で投資家やスタートアップ企業の資金循環を構築しております。流通取引総額(GMV)はプライマリー領域の成約金額とセカンダリー領域の売買金額であり、その拡大を図るため、以下の課題に取組んでおります。 (a)特定投資家の継続的な獲得 流通取引総額(GMV)の拡大において、特定投資家の継続的な獲得を行っていく必要があります。流通取引総額(GMV)の拡大においては、特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)を活用した「FUNDINNO PLUS+」が牽引しており、より多くの特定投資家を獲得するため、個人投資家のみならず法人投資家や機関投資家、さらには海外投資家の取込みを行っていく必要があります。 (b)発行体の継続的な獲得 流通取引総額(GMV)は、成約金額であることから、それを拡大するためには、当社のプラットフォームを利用して資金調達をするスタートアップ企業を継続的に獲得する必要があります。特に、特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)を活用した「FUNDINNO PLUS+」のターゲットであるレイターステージのスタートアップ企業の獲得が重要と考えております。 (c)認知度の向上 流通取引総額(GMV)の拡大をしていくために、投資家及びスタートアップの双方に対して、当社グループの事業及びサービスの認知度を向上させる必要があると認識しております。投資家に対しては、投資ポートフォリオに組み込まれ得る様々な投資商品の一つに未上場株式があることや当該未上場株式を売却する機会が存在することを訴求し、スタートアップに対しては、資金調達が可能なプラットフォームがあることや資金調達後のグロースを支援するサービスを提供していることを訴求していく必要があります。また、ベンチャーキャピタルなどの従来型の資金調達との違い、メリット・デメリット等を正しく浸透させていく必要があります。 ②収益力の向上 当社グループは創業以来、営業損失を計上してきましたが、2025年10月期第3四半期累計期間において、営業利益を計上しております。今後も継続して営業利益を計上するため、以下の課題に取組んでおります。 (a)管理会計の強化 当社グループにおいて、収益力を向上させていくために管理会計の強化に継続的に取組んでいく必要があると認識しております。先行指標となるKPI管理やサービスごとの収益管理の仕組みを強化していくことが重要と考えております。 (b)固定費の抑制と内部管理体制の強化 当社グループにおいて、安定的に利益を出していくためには、固定費の抑制が重要と考えております。特に人件費は当社グループの売上原価と販売費及び一般管理費の合計の多くを占めており、AIやDXを活用した業務の効率化や省力化に取組んでいく必要があり、また、その他の費用に関してもROIの検証を行いながら最適な支出となるよう管理し、損益分岐点を抑制的にコントロールしていくことが重要であります。 ③データの利活用 当社グループには、投資家やスタートアップ企業の属性データ、不成立を含めたトランザクションデータ、資金調達後の資金状況や財務情報等が継続して蓄積されております。これらのデータを基にプラットフォームを進化させ、また、成長性の高いスタートアップ企業の見極めやその成長支援、新サービスや新規事業の開発等に取組んでまいります。 ④リスク管理やコンプライアンス体制の強化 当社グループの事業の継続的な発展を実現させるためには、金融インフラを提供する第一種金融商品取引業者として、社会的責任と公共性の高さを認識し、リスク管理やコンプライアンス体制を継続的に強化することが重要と考えております。当社グループは、リスク管理委員会やコンプライアンス推進委員会、情報セキュリティ管理委員会の各委員会により、複合的にリスク管理とコンプライアンス体制の強化に取組んでおります。今後も、より強固なリスク管理とコンプライアンス体制の整備・強化・見直しを行ってまいります。 ⑤優秀な人材の確保とAIの活用 ①から④までの課題に対処するために、優秀な人材の確保が必要です。経営戦略や事業運営を遂行するため、経営方針や経営戦略に共感し、専門的な知識や経験を備えた人材を採用すると同時に、既存社員の能力及びスキルの底上げが重要であると認識しております。一方で、AIなどの活用を推進して効率化を図ることも必要と考えております。ハイタッチでクライアントに接する業務と、労働集約的に対処する業務に分類し、後者はAIなどを活用したDX化を促進してまいります。
事業等のリスク16,568字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財務状況、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。 当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であり、リスク管理委員会及びその下部機関であるコンプライアンス推進委員会、情報セキュリティ管理委員会において、取締役会や経営会議と連携しながら、リスクマネジメントを行う体制を整備しております。詳細は「第4 提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は別段の記載のない限り、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。また、記載内容は当社株式への投資に関するリスク全てを網羅するものではなく、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。 (1)事業環境の変化に関するリスク ① 経済環境について (顕在化可能性:中/影響度:中/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 経済情勢の悪化等に伴う株式市場の低迷や縮小により、資金調達を行う株式発行体の減少や、投資家の投資意欲の減退が起こり、当社の提供する未上場企業株式への投資プラットフォームの利用が減少することで、株式の発行や売買等における各種手数料収入が減少する可能性があります。これらは、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 「FUNDINNO」は主にアーリーステージやミドルステージのスタートアップを対象としており、投資家は当該スタートアップが展開する事業の社会的意義や成長性に注目して投資するため、好景気時に投資意欲が高くなる傾向があります。一方、「FUNDINNO PLUS+」は、主にレイターステージのスタートアップの大型資金調達を支援しており、主な投資家層である富裕層は、好景気時はもちろん、景気低迷時においても事業の成長性に比べた割安な株価に注目して投資する傾向があります。当社グループは、このような景気感応度の異なるサービスの提供により、経済環境や株式市場の変化に合わせてスタートアップと投資家との適切なマッチングを図り、成約金額の積上げに努めております。 ② 競合について (顕在化可能性:中/影響度:中/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 金融商品取引法及び関連法令の改正や整備により、未上場企業への株式投資に対する法規制が整備され、未上場企業への株式投資サービス市場は、特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)において大手証券会社の参入が相次ぐ等、新規参入をはじめとした競争環境の変化が生じております。また、未上場企業への投資機会として、社債や所謂ソーシャルレンディングなどの間接的な投資を含め、様々な未上場企業への投資機会が提供されております。これらの競合他社又は類似サービスに比べ、当社の競争力が維持できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社は、未上場企業への株式投資サービスにおいて、金融商品取引業等のライセンスの取得、それに準拠した継続的なシステム開発、スタートアップや投資家の継続的な獲得、それらの審査や投資実行管理等のプロセス構築等の参入障壁があると考えております。当社は2015年11月の設立以来、これらに取組んできており、一定の先行優位性を確立していると考えております。このような優位性を持つ当社にとって、未上場企業への直接又は間接的な投資機会の増加により未上場企業への投資市場が拡大することは、当社の事業成長に寄与するものであると捉えており、その中で未上場企業への株式投資市場でのシェアの拡大を図っております。 ③ 技術革新等に係るリスク (顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社グループは、展開しているサービスにおいてインターネット環境を用いたシステムを提供しており、継続的な開発投資を行っております。今後も、事業成長において必要と考えられるシステム開発投資は継続的に行っていく方針ですが、当社グループがサービスを提供しているインターネット環境は、技術進歩のスピードが速く、当社グループの想定以上又は想定外の技術革新等により、当社グループの競争力が維持できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループは、システム開発本部やセキュリティ本部を中心に、先端技術や最新技術に関する情報を入手し、既存サービスへの影響や組み込みの可能性を検討しております。また、それらを有するスタートアップとの連携などにより技術革新への対応を行うことを検討しております。 (2)当社グループの事業活動に関するリスク ① 「FUNDINNO」「FUNDINNO PLUS+」及び「FUNDINNO MARKET」「FUNDINNO MARKET PLUS+」で取扱う未上場企業株式に関するトラブルについて (顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社では、当社の提供するサービスを利用して資金調達や株式売買が行われる場合、株式発行体に対し、当社規定の審査を行っております。しかしながら、未上場企業の株式は、一般に換金性が低く、元本や配当金の支払いが保証されているものではなく、また株式発行体の経営状況により、投資家が投資した株式価値が毀損するおそれがあります。投資家に対する説明不足あるいは投資家との認識の不一致などによって、投資家が想定していない損失が生じた場合には、投資家とのトラブルやクレーム、損害賠償請求等が発生する可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社は、スタートアップ企業の資金調達ニーズに対し、財務諸表や資金繰り、事業計画、経営者へのインタビューなど基に、足元の事業や今後の成長性などを検討し、初期的なスクリーニングと本格的な審査を通過した企業を案件として取扱っております。多くのスタートアップ企業の審査を行っている中で得たノウハウの蓄積に加え、審査担当者のスキルアップを継続的に行い、さらに生成AIなどを活用した体制の構築など、投資家保護のための審査体制の強化に努めております。同時に、投資家が当社のサービスを利用するにあたっては当社が取扱う未上場企業株式についてのリスク、留意点等について、重要事項説明書や契約締結前交付書面にて同意を得たうえで、投資家の判断のもと利用いただくこととしております。 ② 「FUNDINNO」「FUNDINNO PLUS+」及び「FUNDINNO MARKET」「FUNDINNO MARKET PLUS+」を利用する投資家の集客について (顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社では、デジタルマーケティングや営業活動等によって投資家の獲得を行っております。これらの投資家は、資金調達をする未上場企業の潜在的な成長力やキャピタルゲインのみならず、当該未上場企業が設定する株主優待制度、当該未上場企業が展開する事業に対する共感などによって投資を行っておりますが、一方で、投資を受けながら事業継続を断念する企業もあり、そのような事象が多発した場合、新たな投資家の獲得、投資資金の拡大が困難になり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社は、募集開始前の案件選定会議にて当該未上場企業の潜在的な成長性や財務の健全性、経営者の資質などを多角的に検討したうえで、募集開始することとしており、数多くの未上場企業の審査を積み重ねることによって、より魅力的な募集案件の開示の精度を高めております。 ③ 「FUNDINNO」「FUNDINNO PLUS+」及び「FUNDINNO MARKET」「FUNDINNO MARKET PLUS+」を利用する未上場企業の集客について (顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社では、様々なチャネルを通じて未上場企業の獲得を行っております。これら未上場企業は、従来、ベンチャーキャピタルからの投資や、担保などに裏付けされた信用力に基づく銀行からの融資などが主な資金調達の手法であったところ、当社が提供するサービスにより個人の金融資産から直接資金調達をすることができるようになったこと、また、政府が掲げる「スタートアップ育成5か年計画」など政策的な後押しがあること等を背景に、当社のサービスにより資金調達を希望する未上場企業は増加傾向にあります。一方で、同時に、ベンチャーキャピタルの増加やベンチャー企業への融資手法の多様化などにより、未上場企業に対して資金供給を行う投資主体も増加傾向にあるため、当社が資金調達を希望する未上場企業の集客で伸び悩んだ場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社は、広報などを通じて当社及び当社のサービスの認知度を継続的に上げるとともに、未上場企業の成長性や財務状況、経営者の資質などの審査を経た募集案件のマーケティングを強化し当該企業の資金調達の成約率を向上させること等を通じて、多くの未上場企業の獲得に努めております。 ④ 新規サービス及び新規事業について (顕在化可能性:中/影響度:中/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社グループは、未上場企業へのリスクマネーの循環サイクルや資金調達規模に合わせて、複数のサービスを提供しておりますが、さらなる顧客価値の最大化及び収益機会の多様化を図るため、また、法改正や顧客ニーズの変化に合わせ、事業成長に有益と判断した場合、新規サービスや新規事業を展開していくことがあります。これらの展開にあたって、当社グループの想定した事業計画が達成できない場合等においては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループは、新規サービスあるいは新規事業を展開する際には、その採算性等について十分な検討を行い、必要な人材やノウハウ等の経営資源を確保しつつ、採算の確保や事業計画の達成の蓋然性を高めながら実行しております。 ⑤ 特定の経営者への依存及び特定の取引先との取引について (顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社の代表取締役CEO柴原祐喜及び代表取締役COO大浦学は、当社の創業者であり、両者は、設立以来、経営方針や事業戦略の決定等、当社グループの事業活動全般において、重要な役割を果たしております。また、株式会社JCCは当社の大株主であり、両者が一体となって中長期的に当社グループの経営と企業価値向上に臨むことをコミットするために共同で設立した資産管理会社(両者の出資比率は50:50)であります。しかしながら、将来何らかの事由により創業者による当社グループの業務執行が困難となった場合、あるいは株式会社JCCの円滑な運営に支障をきたした場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社の執行役員平石智紀が代表者を務める株式会社アクリアに対して、当社のプラットフォームで資金調達を検討する発行会社の事業計画策定支援の一部を委託しております。当該取引については、取締役会で適切に検討・承認を行う体制を整えておりますが、その適正性が確保できなかった場合には、適切な業務運営が困難となる可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループでは、執行役員制度の導入や人材育成、内部管理体制の整備等により、創業者へ過度に依存しない体制を構築しております。共同の資産管理会社である株式会社JCCの事業運営は両者の合意により決定されることを確認する覚書を三者間(代表取締役CEO柴原祐喜、代表取締役COO大浦学、株式会社JCC)で締結しております。また、創業者による当社グループの業務執行が困難となった場合に備えて、株式会社JCCを通じた当社グループへの出資が社外へ意図せずに流出しないための株式スキームの導入を予定しており、上場後速やかにこの措置を講ずることを同覚書により合意しております。株式会社アクリアへの業務委託は、社員による内製化及び他の外注先への委託を進めて同社への委託割合を抑え、徐々に解消させていく予定であります。 ⑥ 先行投資について (顕在化可能性:中/影響度:中/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社グループが提供するサービスは、システム開発、投資家及びスタートアップの獲得のための営業人員の採用並びに広告宣伝活動等の先行投資を必要とするため、積極的にこれらの投資を行ってきた結果、当社グループは創業から2024年10月期までの間、営業赤字を継続して計上しました。今後も、当社グループが提供するプラットフォームの価値を高めるべく、機能拡充のためのシステム開発や、より多くの投資家及びスタートアップの獲得のための営業活動並びに広告宣伝活動を行っていく予定でありますが、想定どおりの効果を得られなかった場合には、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループでは、投資にあたっては、収益性の向上と投資回収までの期間、投資回収後の採算性の向上等を総合的に検討し、その投資対効果を十分に見極めつつ、投資を実行しております。また、投資対効果の事後的な検証も継続的に行うことで、より効果的かつ効率的な投資を実行してまいります。 ⑦ 人材確保及び育成について (顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社グループは、今後の事業拡大のため、優秀な人材の確保及び育成は重要な経営課題であると認識しており、短期的にはプライマリー領域拡大のための人材確保が当社グループの成長にとって不可欠であります。当社グループは、積極的な人材採用と研修等の充実による人材育成に取組んでいく方針でありますが、事業計画に沿った人材採用や効果的な人材育成等が実施できず、優秀な人材の確保が計画どおりに進まない場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループは、株式会社FUNDINNO GROWTHで人材紹介サービスを展開しており、その採用ノウハウも活用しながら優秀な人材の確保を進めるとともに、サーベイを活用した人材の定着を促進し、さらには、OJTによる人材育成を行い、組織のレジリエンスを高めております。 ⑧ 小規模組織であることについて (顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社グループは、本書提出日現在において、小規模な組織となっており、会社規模に応じた内部管理体制や業務執行体制を構築しております。今後の事業拡大に応じて、必要な人員の確保を進めてまいりますが、業容拡大に応じた人員の確保ができない場合には業務執行に支障が生じる可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループは、事業の拡大に伴う人員採用を計画的に行っており、同時に、ハイタッチでクライアントにきめ細かく接する業務とDX化を進める労働集約的な業務に切り分け、前者は積極的に採用を推進し、後者は抑制的に取組むなど、採用方針に優先順位を設けております。このように、人材採用を推進すると同時に、業容の拡大と人員の確保の相関性の低下も図っております。 ⑨ システムリスクについて (顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社グループの事業は、主としてインターネットを通じてサービスを提供しており、システムトラブルの発生可能性を低減し、安定的なサービス提供を行うため、設備投資やセキュリティ強化等の取組みを行っております。しかしながら、自然災害や事故等による通信障害、アクセスの急増、ウイルスや不正アクセス、人為的なミス等によりシステムトラブルが発生した場合、当社グループのサービスの中断やそれに伴う当社グループのサービスへの信頼性の低下、損害賠償請求等が発生する可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループは、このようなシステムリスクに対し、システムの冗長性に関する取組みや、システムに応じた様々なセキュリティ対策の強化を継続的に行っております。また、BCP(事業継続計画)の策定をはじめ、テレワーク環境の構築、インシデント発生時のマニュアル策定など、必要な安全対策や事業継続、早期復旧の体制構築を行っております。 ⑩ 風評リスクについて (顕在化可能性:低/影響度:大/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社グループ及び当社サービスに対する否定的な書き込みがインターネット上等で発生し、その書き込みを要因とした SNS等での拡散やマスコミ報道等による風評被害が発生・拡散した場合には、それが事実に基づくものであるかどうかにかかわらず、当社の経営成績及び財政状態、並びに社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループでは、風評被害を生まないようサービスの質の向上に努めるとともに、風評が生じる原因となるような行動を厳に慎むよう全社員への教育・研修・指導を行っております。また、インターネットやSNS等を通じて最新の情報収集を行い、早期のリスク把握に努めております。 ⑪ 犯罪収益移転防止法及び反社会的勢力との取引排除への未対応リスクについて (顕在化可能性:低/影響度:大/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 「犯罪による収益の移転防止に関する法律」(犯罪収益移転防止法)は、テロ資金や犯罪収益の追跡のための情報確保とテロ資金供与及びマネー・ロンダリング等の利用防止を目的として、顧客の本人確認及び記録の保存を義務付け、顧客管理体制の整備を促しております。これらの犯罪行為に加え、反社会的勢力が身元を隠して当社グループと取引を行おうとする可能性があります。 当社グループにおいて何らかの事由によりかかる法令に違反する事象や反社会的勢力との取引を排除できなかった事象が発生した場合、行政処分や当社グループの信頼失墜等により、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループでは、犯罪による収益の移転防止に関する法律に基づき、当社グループ所定の本人確認書類等を顧客から徴収して本人確認を行うとともに反社会的勢力に該当しないことの確認を行い、顧客カードを作成して本人確認記録及び取引記録を保存するなど、法令遵守を徹底しております。また、金融商品取引法や株式投資型クラウドファンディング業務に関する規則その他関連法令に基づき、投資家及び利用する未上場企業への審査における反社会的勢力排除のための体制を構築しております。 (3)当社の財務活動に関するリスク ① 当社の収益構造について (顕在化可能性:中/影響度:大/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社グループにおいて、プライマリー領域における営業収益が連結営業収益の88.5%を占めております(2025年10月期)。その営業収益は、スタートアップ企業が当社のプラットフォームで行った資金調達が成約した時点で収受する成約手数料であり、2022年11月に開始した大型の資金調達を支援する「FUNDINNO PLUS+」により、営業収益が損益分岐点を超える水準に増加してきております。 しかしながら、当該営業収益は成約時にのみ発生するフローの収入であり、そのため、当社のプラットフォームを活用したスタートアップの資金調達が何らかの理由で当社の想定を下回った場合、営業収益が損益分岐点を下回り、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループはこのようなリスクに対して、個人や特定投資家に加えて、法人や機関投資家の獲得をするなどして投資ポテンシャルの増加を図ると同時に、特にレイターステージのスタートアップを獲得する仕組みを構築することで、連続的な営業収益の計上を図っております。また、プライマリー領域のみならず、今後、グロース領域やセカンダリー領域のサービス展開を強化することにより、収益機会の多層化も図っております。 一方、費用については、ハイタッチでクライアントにきめ細かく接する業務と労働集約的な業務に切り分け、後者はDX化を進めることで、費用の増加の抑制を図り損益分岐点を下げるよう努めております。このような取組みを通じて、利益の出やすい財務体質の定着を図っております。 ② 税務上の繰越欠損金について (顕在化可能性:高/影響度:小/顕在化する可能性のある時期:数年以内) 当社には、2025年10月期末時点において税務上の繰越欠損金が存在しております。当社の業績が順調に推移することで繰越欠損金が解消されるにつれて通常の税率に基づく法人税、住民税及び事業税や法人税等調整額が計上され、1株当たり当期純利益や営業収益当期純利益率等に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループは、適正な税金を納めることは納税者としての責務であると認識しております。適正かつ合理的な税務プランニングにより税務リスクを軽減させ、それを適切に業績予想に織り込んで市場と対話してまいります。 ③ 繰延税金資産の回収可能性について (顕在化可能性:中/影響度:大/顕在化する可能性のある時期:特定の時期なし) 税効果会計における繰延税金資産の回収可能性は、企業の分類に基づき判断しております。当社グループの将来の業績や事業計画の見直しにより、企業分類の変更が生じた場合、繰延税金資産の評価性引当額が増加することとなります。この場合、当該評価性引当額の計上額が、当社の連結業績及び財政状態に重要な影響を与える可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループは、将来の事業計画の策定にあたっては慎重な見積りを行っており、また定期的に回収可能性の評価を見直すことで、適切な会計処理に努めております。 ④ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について (顕在化可能性:高/影響度:小/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社グループは、役員及び従業員に対し、中長期的な企業価値向上に対するインセンティブを目的として、ストック・オプションである新株予約権を付与しております。 本書提出日現在における新株予約権による潜在株式数は4,127,600株であり、発行済株式総数23,810,101株の17.3%に相当します。また、今後もストック・オプション制度を活用する可能性があります。今後、新株予約権の行使が行われ、当社株式が新たに発行された場合には、既存株主が保有する株式価値が希薄化する可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社の潜在株式比率は比較的高い水準にありますが、中長期的な業容拡大及び企業価値向上への貢献意欲や士気を高めるために、ストック・オプションの付与は有効な施策の一つと考えております。第12回新株予約権から第16回新株予約権については、新株予約権の割当契約書に、割当日あるいは当社株式上場日以降1年ごとに付与個数の4分の1を行使できること、かつ年間の行使価額の合計額が3,600万円以下となる範囲で行使できることと定めており、全ての新株予約権を行使するまでに4年以上を必要とし、緩やかに希薄化する仕組みとしております。また、潜在株式比率を20%程度を上限とする方針であり、今後も適切に管理してまいります。 ⑤ 株主還元について (顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社は、株主還元を経営上の重要な課題と認識しており、配当原資確保のための収益力を強化し、中長期的には継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針としております。当社は、将来において、経営成績及び財政状態を勘案しながら株主還元を行っていく方針ではありますが、現時点において今後の株主還元の実施時期等については未定であります。 (リスクへの対応策) 当社グループは現在、事業成長の過程にあり、内部留保の充実を図り、さらなる成長に向けた事業投資の財源として資金を有効活用することが最大の株主還元に繋がると考えております。 (4)法的規制・訴訟に関するリスク ① 人材紹介業に係る法的規制について (顕在化可能性:低/影響度:小/発生可能性のある時期:特定時期なし) 当社グループは、株式会社FUNDINNO GROWTHにて営んでいる人材紹介業について、職業安定法に基づく有料職業紹介業の許可を受けております。当社グループは、職業安定法及び関連法令の定めに従い事業を行っており、現時点において、同法及び関連法令に定める欠格事由への該当や法令違反等の事実はないと認識しております。しかしながら、将来何かしらの事由により欠格事由への該当や法令違反等が発生し、許可の取消しや事業停止又は改善命令を受けた場合には、当社グループの事業活動に支障をきたすとともに、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループ会社である株式会社FUNDINNO GROWTHに対する労働基準法、職業安定法、労働者派遣法等法規制の遵守管理体制として、まず毎月ヒヤリハットを含めた事務過誤・法令違反等不備事象の有無を自主点検ベースでの確認・報告体制をとっており、コンプライアンス推進委員会にてヒアリングを含めチェック確認しております。また、上記関連法制の改訂等の有無は、毎月の上記委員会にて確認のうえ周知しております。株式会社FUNDINNO GROWTHへの顧客からの苦情・申し出等もコンプライアンス部への報告フローで対応しており、法令違反等不備事象の未然防止・早期対応体制を整えております。 なお、株式会社FUNDINNO GROWTHが取得している人材紹介業にかかる許認可は下記のとおりであり、本書提出日現在で許認可の継続に問題となる事象は発生しておりません。 取得年月日   許認可等の名称   所管官庁等   許認可等の内容   有効期限   法令違反の要件及び主な許認可取消事由 2019年5月1日   有料職業紹介事業許可   厚生労働省   13-ユ-310754   2027年4月30日   職業安定法の定める欠格 事由に該当した場合等 ② 個人情報等の管理について (顕在化可能性:低/影響度:大/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社グループは、事業活動において取得した顧客の個人情報や取引先の機密情報等の保護について、個人情報保護法等の関連法令を遵守するとともに情報セキュリティ基本規程及び取扱要領を整備し、管理体制の確立を図っております。また、顧客情報の取扱いについてはプライバシーポリシーを公表しております。しかしながら、不測の事態により当社グループの保有する個人情報等が外部に流出した場合、当社サービスへの信頼性が低下するとともに、損害賠償請求等が発生する可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループは、未然防止として、セキュリティ本部を設置して情報セキュリティの強化に継続的に取組んでおります。また、情報セキュリティ委員会にて当社グループの情報セキュリティに関わる運用状況をモニタリングし、毎月リスク管理委員会にそのモニタリング状況を報告すると同時に、各部門と連携して情報セキュリティの改善に取組んでおります。加えて、事後の対策として、インシデントに備えたサイバーリスク保険に加入し、対応費用の負担に備えております。 ③ 知的財産権について (顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化する能性のある時期:特定時期なし) 当社グループは、事業の実施等にあたり、第三者の知的財産権に関して、特許庁のホームページで権利の状況を確認するなど、権利侵害となるものの有無の確認、弁護士への相談等の対応を図っております。しかしながら、当社グループの認識していない知的財産権が既に成立していることにより当社グループの事業運営が制約を受ける場合や第三者の知的財産権侵害が発覚した場合等においては、信用失墜や損害賠償請求等が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループは、未然防止として、新たなサービスの開発や商標を登録する場合、特許庁のホームページで権利の状況を確認し、第三者の知的財産権の侵害が疑わしい場合は、弁護士や弁理士と連携してその未然の防止に努めております。事後において第三者の知的財産権を侵害していることが発覚した場合は、弁護士や弁理士と連携して早期に解消させることとしております。 ④ 第三者との係争について (顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社グループは、投資家が当社グループの提供するサービスを利用するにあたり、リスク等を含め十分な説明を行い、投資家の同意のもとサービスの提供を行っております。また、コンプライアンスの充実が経営の最優先課題であると捉え、コーポレート・ガバナンスの強化を図っております。 現時点において当社グループは、投資家及び第三者との間で重要な訴訟やクレームといった問題は発生しておりませんが、将来何らかの事由により訴訟等が発生した場合には、訴訟等の内容及び結果によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループと顧客との訴訟、調停、特定非営利法人証券・あっせん等が発生した場合は、当社「苦情・紛争処理要領」に従い、コンプライアンス部が統括部署として、対応方針の策定、関係部署の指導監督、顧問弁護士との連携、進捗管理から対外報告まで担当し、早期解決、リスク低減を図ります。当社創業以来、上記事象の発生は現状ございません。 ⑤ 内部管理体制について (顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社グループは、今後さらなる業務拡大を図るため、コーポレート・ガバナンスが有効に機能するとともに、適切な内部管理体制の整備が必要不可欠であると認識しております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切な整備・運用、さらに法令・定款・社内規程等の遵守を徹底しておりますが、事業の急速な拡大により、十分な内部管理体制の整備が追いつかない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 今後の事業規模の拡大に応じた内部管理体制を構築できるよう、コーポレート本部や内部監査体制の人材を強化するとともに、コーポレート・ガバナンスの重要性を教育研修等を通じて社内で共通認識とし、内部管理体制の一層の充実を図っております。 (5)金融商品取引業に係る固有のリスク ① 金融商品取引業の許認可について (顕在化可能性:低/影響度:大/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社は、主要な事業である金融商品取引業務について、金融商品取引法に基づく第一種少額電子募集取扱業及び第一種金融商品取引業の登録を受けております。金融商品取引業者は、金融商品取引業又はこれに付随する業務に関し、法令又は法令に基づく規定に違反した際には、登録又は認可の取消し、一定期間の業務停止又は何らかの改善命令を受ける可能性があります。現時点において当社は、これらの取消事由、業務停止又は業務改善事由に該当する事実はないと認識しております。しかしながら、将来何らかの事由により登録等の取消しを命じられた場合や業務停止又は改善命令を受けた場合には、当社の主要な事業活動に支障をきたすとともに、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。特に、第一種金融商品取引業の登録に関して将来何らかの事由により登録等の取消しを命じられた場合や業務停止又は改善命令を受けた場合には、重大な影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社は、財務省関東財務局へ当社の財務・人的態勢、内部統制等登録要件を認められて第一種少額電子募集取扱業及び第一種金融商品取引業の登録を受けております。そしてこの登録要件を逸脱しないため、日々内部管理態勢の強化に取組み、且つ関東財務局、日本証券業協会等との連絡・報告等連携を密にとっております。 なお、当社が取得している金融商品取引業にかかる許認可は下記のとおりであり、本書提出日現在で許認可の継続に問題となる事象は発生しておりません。 取得年月日   許認可等の名称   所管官庁等   許認可等の内容   有効期限   法令違反の要件及び主な許認可取消事由 2016年10月13日   第一種少額電子募集取扱業登録   金融庁   関東財務局長(金商)第2957号   ―   金融商品取引業又はこれに付随する業務に関し法令又は法令に基づく規定に違反した場合等 2021年10月22日   第一種金融商品取引業登録   金融庁   関東財務局長(金商)第2957号   ―   金融商品取引業又はこれに付随する業務に関し法令又は法令に基づく規定に違反した場合等 ② 金融商品取引業に係る法的規制等について (顕在化可能性:低/影響度:大/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社は、金融商品取引業を営むにあたり、金融商品取引業の登録を受け、金融商品取引法及び関連法令を遵守することが求められております。また、自主規制機関である日本証券業協会の会員であり、これら諸団体が定める法令や諸規則等を遵守することも求められております。当社は、法令や諸規則等にて求められる管理体制を整備し、健全かつ適切な業務運営を行うとともに、定期的なコンプライアンス研修の実施等により役員及び従業員のコンプライアンス意識の向上に努めておりますが、将来何らかの事由により法令違反等が発生した場合や当社の業務に関連する法令や諸規則等の変更が行われた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社は、法令諸規則等の遵守のため、絶えず内部管理態勢の強化に取組んでおります。コンプライアンス状況分析と適切な対応を経営陣と共有して図るため、毎月コンプライアンス推進委員会、情報セキュリティ管理委員会を開催のうえ、リスク管理委員会にて全体リスクマネジメントを図っております。また、社員のコンプライアンス水準向上に向けて、毎月全役職員対象にコンプライアンス研修・訓練を実施しており、受講率100%を必達としております。もし法令違反が発生した場合は、社内フローに則しコンプライアンス部が統括部として状況把握、対外報告、原因分析改善指導にあたります。法令変更等には、随時コンプライアンス部がチェック確認し、委員会等で周知徹底しております。 ③ 自己資本規制比率について (顕在化可能性:低/影響度:大/顕在化する能性のある時期:特定時期なし) 金融商品取引業者は、金融商品取引法及び関連法令に基づき、金融商品取引業者の経営の健全性を確保するため、自己資本規制比率を法令で120%以上に維持することが求められております。将来何らかの事由により定められた自己資本規制比率を維持できない場合には、金融商品取引業者の登録等の取消しを命じられる可能性や業務停止又は改善命令を受ける可能性があり、当社グループの主要な事業活動に支障をきたすとともに、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社の2025年10月期末における自己資本規制比率は649.7%と法令で定める維持基準を超えておりますが、算定の分子となる固定化されていない自己資本の額及び分母となるリスク相当額を常時モニタリングし、自己資本規制比率が法令で定める一定比率を超えて維持していることを確認しております。 ④ 顧客資産の分別管理について (顕在化可能性:低/影響度:大/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 金融商品取引業者は、金融商品取引法及び関連法令に基づき、当社に経営破綻等が生じた場合に投資家から預託された資産を円滑かつ安全に返還できるよう、投資家から預託された有価証券及び金銭については、自己の資産とは分別して管理することが義務付けられております。当社では、上記法令に基づいた社内規程に従い、投資家から預託された有価証券及び金銭を適切に分別管理しておりますが、これら分別管理が十分でないと判断された場合には、監督官庁による処分や命令を受ける可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社は、投資家から預託された資産を円滑かつ安全に返還できるよう、内部管理体制を確立し、分別管理に関する規程を定めております。また、要信託額が不足することがないように、投資家からの預かり資産の他に当社自身の資金を追加で信託銀行に預け入れる対策も行っております。 ⑤ 投資者保護基金について (顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化する能性のある時期:特定時期なし) 当社は、投資者保護を目的として、日本投資者保護基金に加入しており、当社を含む会員が破綻した場合は、投資者が当該破綻した会員に預託した証券及び金銭について、一人あたり10,000千円を上限として保護されることとなっております。しかしながら、会員となっている金融商品取引業者の破綻に際して、投資者保護のために支払われる総額が、当該基金の積立総額を上回る場合には、当社を含む会員に対し、臨時拠出を求められる可能性があります。この場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクへの対応策) 当該基金に加入している以上、臨時拠出を求められた場合には、それに応じる必要がありますが、当社はそのような場合に備えて手元流動性を確保・維持し、財政状況は堅牢な状態を築いております。 ⑥ 業務処理について (顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化する可能性のある時期:特定時期なし) 当社グループは、規則やマニュアルの整備などにより、役員及び従業員による業務処理に係るリスク軽減に努めておりますが、リスクの原因を全て排除することは極めて困難であり、業務処理の過程において事務ミス、事故又は不正等により損失が発生する可能性があります。役員及び従業員による業務処理上のミス等に起因する事故や不正等により損失が発生した場合、当社グループの信頼性の低下や損害賠償請求等が発生する可能性があり、当社グループの経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループは、規則やマニュアルの整備などを行い、また、適宜それらを見直し、内部監査はそれらの整備状況やそれらに沿った業務処理が行われているかモニタリングを継続的に行っております。また、システム化を進めて属人的な業務の排除に取組んでおります。これらを通じて業務処理に係るリスクの低減を図っております。
経営成績の分析 (MD&A)8,032字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における総資産は5,426,528千円となり、前連結会計年度末と比べ816,859千円の増加となりました。これは主に、第三者割当増資の払込等により現金及び預金の増加が545,746千円、「FUNDINNO PLUS+」成約案件にかかる募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料に係る未収収益の増加が192,727千円、足元の堅調な業績や今後の業績見通し等を踏まえ、繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、当連結会計年度において繰延税金資産の増加が188,556千円あったことなどによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は584,401千円となり、前連結会計年度末と比べ239,970千円の増加となりました。これは主に、堅調な業績に伴い支払うべき消費税の見込額の増加により未払消費税等の増加が133,107千円、一時的な募集等受入金の預り等の預り金の増加が87,686千円あったことなどによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は4,842,127千円となり、前連結会計年度末と比べ576,889千円の増加となりました。これは主に、第三者割当増資の払込を受け資本金の増加及び資本準備金の増加がそれぞれ75,000千円、新株予約権の行使により資本金の増加及び資本準備金の増加がそれぞれ15,720千円、親会社株主に帰属する当期純利益による利益剰余金の増加が395,689千円あったことなどによるものであります。 ② 経営成績の状況 当社グループを取り巻く未上場株式市場においては、政府の「スタートアップ育成5か年計画」により、2027年に投資額を10倍の10兆円規模とする目標が掲げられ、規制緩和や税制優遇によって投資環境の整備が進んでいます。2024年にスタートアップが調達した資金総額は8,748億円と前年同期比で増加しており(出所:Japan Startup Finance 2025上半期)、リスクマネー供給量は増加傾向にあります。また、市場仲介者を通じた資金調達額も、2027年度までに1,800億円とすることが目標設定されています(出所:日本証券業協会「スタートアップ企業等への成長資金供給等に関する懇談会報告書(2025年9月報告)」)。さらに、2030年からの東証グロース市場の上場維持基準厳格化(上場後5年で時価総額100億円)(出所:東京証券取引所「グロース市場の上場維持基準の見直し等の概要」(2025年9月26日))に伴い、上場準備期間が長期化し、成長のための追加資金調達ニーズや、未上場株式を保有する株主の流動性確保ニーズがますます高まると考えております。 このような環境の中、当社グループは、「フェアに挑戦できる、未来を創る。」をビジョンとして、スタートア ップ企業へのリスクマネーの供給量、投資家と未上場企業との間の情報の非対称性、未上場株式の乏しい流動性など、未上場株式市場を取り巻く課題の解決と未上場株式市場の拡大に取組んでいます。 2025年10月期から2027年10月期の3か年においては、GMV(流通取引総額)の拡大に取組んでおり、未上場企業の投資調達額の増大を図っております。当連結会計年度においては、特に特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)を活用した「FUNDINNO PLUS+」による大型資金調達支援に注力し、プライマリー領域におけるGMV(流通取引総額)の拡大に努めました。その結果、当第4四半期会計期間におけるGMV(流通取引総額)は31.7億円となり、当連結会計年度におけるGMV(流通取引総額)は129.5億円となりました。 ※GMV(流通取引総額): プライマリー領域における資金調達及びセカンダリー領域における売出しの成約額 以上の結果、プライマリー領域におけるGMV(流通取引総額)拡大に伴い、発行者からの資金調達に関する手数料収入が順調に増加し、また、費用の増加は限定的であることから、当連結会計年度の業績は、営業収益は2,501,057千円(前期比111.1%増)、純営業収益は2,259,719千円(前期比160.1%増)、営業利益は213,722千円(前期は営業損失1,059,168千円)、経常利益は211,363千円(前期は経常損失1,076,010千円)、親会社株主に帰属する当期純利益は395,689千円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失1,421,647千円)となりました。 なお、当社グループは、「未上場企業エクイティプラットフォーム事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。 当連結会計年度における主な取組みは以下のとおりであります。 (a)特定投資家数と投資家層の拡大 特定投資家の増加を重要なKPIとして、投資ポテンシャルの拡大を図っております。「FUDINNO PLUS+」は特定投資家のみが投資することが認められており、「FUNDINNO PLUS+」での資金調達の成約の蓋然性を高め、GMV(流通取引総額)の拡大を図るためには特定投資家の増加が必要です。特に当社のプラットフォームに登録し、当社サービスの理解の深い一般投資家がさらなるサービス利用を求めて特定投資家登録へ転換することが当社の特徴であり強みであります。 当連結会計年度においては、引き続き一般投資家の特定投資家への転換を促進するとともに、条件を満たす富裕層などへの訴求や営業を行った結果、特定投資家は611名増加し、累計で1,622名となりました。 また、2025年7月に三菱UFJアセットマネジメント株式会社と投資信託への未上場株式の組入れを目指す共同検証を開始するなど、未上場企業への円滑な資金供給や投資家への多様な投資機会の提供に関する新たな取組みを始めております。この取組みは、将来的に新たな投資家層の開拓やセカンダリー市場の流動性向上に繋がり、さらなるGMV(流通取引総額)の拡大の橋頭堡となります。 (b)販売チャネルの拡大 当連結会計年度において、「FUNDINNO PLUS+」の販売チャネルの拡大に取組んでおります。「FUNDINNO PLUS+」については、株式投資型クラウドファンディングで規制されている対面営業が可能であり、投資家に対するよりきめ細かい営業が可能です。そのため、投資家営業人員の採用に加えて、パートナー企業の開拓と連携により、販売チャネルの拡大に努めました。 (c)発行体営業 「FUNDINNO PLUS+」は株式投資型クラウドファンディングと異なり募集金額に上限がないため、レイターステージの企業など、より大きな金額の資金調達ニーズに応えております。トップ営業に加えて、他社(ベンチャーキャピタルやコーポレートベンチャーキャピタル、金融機関など)との連携を図るなどして、安定的な大型案件の獲得に努めております。なお、当連結会計年度において、1社で累計で18億円を超える案件を含め、複数の10億円を超える資金調達支援を行いました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ545,746千円増加し、4,497,445千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは402,075千円の獲得(前連結会計年度は829,020千円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上が211,363千円、未払又は未収消費税等の増減による収入が140,728千円あったことなどによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは31,559千円の使用(前連結会計年度は139,831千円の使用)となりました。これは主に、データ基盤強化のための業務システム導入や自社サービスのソフトウェア開発などの無形固定資産の取得による支出が20,491千円あったことなどによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは175,230千円の獲得(前連結会計年度は1,327,056千円の獲得)となりました。これは主に、第三者割当増資に伴う株式の発行による収入が181,200千円あったことなどによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績及び受注実績 プライマリー領域及びセカンダリー領域は、生産活動及び受注活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 グロース領域は期中の受注高と販売実績とがほぼ対応するため、生産実績及び受注状況の記載を省略しております。 b.販売実績 当連結会計年度における販売実績をサービス領域ごとに示すと、次のとおりであります。 サービス領域の名称   当連結会計年度 (自 2024年11月1日 至 2025年10月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) プライマリー領域   2,213,395   274.7 グロース領域   286,760   80.1 セカンダリー領域   901   4.3 合計   2,501,057   211.1 (注)1.当社グループは、未上場企業エクイティプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、領域ごとに記載しております。 2.プライマリー領域の販売実績が増加しているのは、主に、特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)等を活用した「FUNDINNO PLUS+」が拡大していることによります。 3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。なお、当連結会計年度における各販売先への当該割合は100分の10未満のため、記載を省略しています。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年11月1日 至 2024年10月31日)   当連結会計年度 (自 2024年11月1日 至 2025年10月31日) 販売高 (千円)   割合 (%)   販売高 (千円)   割合 (%) 三菱UFJ信託銀行株式会社   304,192   25.7   -   - (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び検討内容は次のとおりであります。 文中における将来に関する事項につきましては別段の記載のない限り、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、資産、負債、収益及び費用の額に影響を与える仮定や見積りを必要とします。 これらの仮定や見積りは、過去の実績や現在の状況等を勘案し合理的に判断していますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる可能性があります。 当社の連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績 (営業収益) 当連結会計年度における営業収益は2,501,057千円となり、前連結会計年度に比べ1,316,252千円増加(前連結会計年度比111.1%増)いたしました。これは主に、2022年11月に提供を開始した「FUNDINNO PLUS+」の営業収益が大きく伸長し、大幅な増収に寄与したことによるものであります。 (純営業収益) 当連結会計年度における売上原価は241,318千円となり、前連結会計年度に比べ74,789千円減少(前連結会計年度比23.7%減)いたしました。 この結果、当連結会計年度における純営業収益は2,259,719千円となり、前連結会計年度に比べ1,391,085千円増加(前連結会計年度比160.1%増)いたしました。 (販売費及び一般管理費、営業損失) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は2,045,997千円となり、前連結会計年度に比べ118,194千円増加(前連結会計年度比6.1%増)いたしました。これは主に、人員数の増加に伴い人件費が増加したことによるものであります。 この結果、当連結会計年度における営業利益は213,722千円(前連結会計年度は営業損失1,059,168千円)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常損失) 当連結会計年度における営業外収益は14,660千円となり、前連結会計年度に比べ7,553千円増加(前連結会計年度比106.3%増)いたしました。これは主に、定期預金の預け入れにより受取利息が増加したことによるものであります。また、営業外費用は17,019千円となり、前連結会計年度に比べ6,930千円減少(前連結会計年度比28.9%減)いたしました。これは主に、上場関連費用を計上したものの、前連結会計年度に発生した解約違約金や支払手数料がなかったことによるものであります。 この結果、当連結会計年度における経常利益は211,363千円(前連結会計年度は経常損失1,076,010千円)となりました。 (特別損益、親会社株主に帰属する当期純損失) 当連結会計年度における特別損失は0千円となり、前連結会計年度に比べ340,625千円減少いたしました。これは主に、前連結会計年度に発生したソフトウエア及びのれんに係る減損損失がなかったことによるものであります。 また、当連結会計年度において、法人税等は△184,325千円となり、前連結会計年度に比べ189,336千円減少いたしました。これは主に、当連結会計年度において法人税等調整額を計上したことによるものであります。 この結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は395,689千円となり、前連結会計年度に比べ1,817,336千円増加(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失1,421,647千円)いたしました。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資金需要のうち主なものは、人件費や広告宣伝費などの運転資金及びソフトウェア開発費などの設備資金であります。これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローにより確保することを基本としつつ、必要に応じて株式市場から資金調達を行う方針であります。 ④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗状況について 当社グループは、経営上の目標の達成状況を判断するための指標として、流通取引総額(GMV)と特定投資家数を重視しております。 (a)流通取引総額(GMV) 流通取引額(GMV)は、プライマリー領域における成約金額とセカンダリー領域における売買金額の合計値であり、当社の事業成長を示す指標であると同時に、当社のサービスを通して資金供給・資金調達が行われた実績の積上げであり、当社がスタートアップの育成という社会的なインパクトを与えた実績でもあります。 2022年11月に提供を開始した「FUNDINNO PLUS+」の案件が、2024年10月期第2四半期より本格的に積上がり始めたことにより、流通取引総額(GMV)が増加し始めております。四半期ごとの金額の変動があり、継続的に案件数を増加させることで変動を抑えていく考えであります。 (b)特定投資数 特定投資家は、金融商品取引法において、一般投資家とは区別される、金融商品に関する知識や経験、財産状況、リスク管理能力などが高いとみなされる投資家を示します。特定投資家数が増加することにより、スタートアップ企業へより多くの資金供給が実現することとなり、流通取引総額(GMV)の増加にも寄与します。 「FUNDINNO」で構築したウェブマーケティングによる投資家獲得とそこからの特定投資家への転換、富裕層営業やパートナー企業との連携等、様々なチャネルから特定投資家の獲得を図っており、堅調に増加しており、今後も継続して特定投資家の獲得を図ってまいります。 2023年10月期以降の流通取引総額(GMV)、特定投資家数の推移は以下のとおりであります。 決算期   四半期   流通取引総額(GMV)(億円)   特定投資家数(人) 2023年10月期   第1四半期   4.1   97 第2四半期   1.6   148 第3四半期   3.8   240 第4四半期   4.2   337 2024年10月期   第1四半期   4.8   474 第2四半期   21.3   688 第3四半期   15.6   859 第4四半期   11.0   1,011 2025年10月期   第1四半期   36.3   1,198 第2四半期   19.6   1,341 第3四半期   41.7   1,470 第4四半期   31.7   1,622 (注)1.流通取引総額(GMV)は、プライマリー領域における成約金額とセカンダリー領域における売買金額の合計値であり、各四半期会計期間の金額を記載しております。なお、2025年10月期において、流通取引総額(GMV)の99.9%がプライマリー領域によるものであり、0.1%がセカンダリー領域によるものであります。 2.特定投資家数は、当社による投資家審査を経て当社に登録している特定投資家の数であり、各四半期末の特定投資家数を記載しております。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑥ 経営者の問題意識と今後の方針に関して 経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 当社グループは、長期的な競争力を維持し持続的な成長を図るためには、様々な課題に対して常に事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、最善の経営方針を立案し、実行していくことが必要であると認識しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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