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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

クオルテック

Qualtec Co.,Ltd.9165 · Growth · サービス業

電子部品の信頼性評価試験を核に、微細加工まで手がける独立系の技術サービス企業。

概要

クオルテックは、電子部品・半導体の信頼性評価試験、故障解析、微細加工(レーザ加工)を主要事業とする独立系技術サービス企業である。1993年に大阪で創業、2023年7月に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年6月期の売上高40億円、従業員257名。自動車の電動化に不可欠なパワー半導体の信頼性試験に強みを持ち、ISO/IEC17025の試験所認定を取得。国内外の規格策定にも参画する。

三つのセグメントで構成される事業基盤

クオルテックの事業は、信頼性評価事業、微細加工事業、その他事業の三つに区分される。信頼性評価事業は売上高の約88%を占める主力事業で、環境試験、電気試験、パワーサイクル試験、故障解析、断面研磨、試験装置の設計製造販売などを手がける。微細加工事業はビルドアップ基板やフレキシブルプリント基板へのレーザ加工、表面処理技術を提供し、売上高は約10%を占める。その他事業はバイオ医薬品の受託試験や品質コンサルティングで構成され、売上高は約1%だが成長分野と位置づけられる。2025年6月期のセグメント別売上高は、信頼性評価事業が35億5,360万6千円、微細加工事業が4億1,366万7千円、その他事業が5,791万9千円。信頼性評価事業の営業利益は10億6,107万6千円、微細加工事業は1億8,472万5千円、その他事業は1,342万2千円の損失。三つのセグメントが異なる技術領域をカバーし、相互に顧客のニーズに対応している。

自動車電動化を追い風にした収益成長

クオルテックの売上高は2018年12月期の33億円から2025年6月期の40億円へと拡大している。特に2021年以降、自動車の電動化(EV・PHV・HV)に伴うパワー半導体の信頼性評価需要が急増し、主力の信頼性評価事業が成長を牽引した。2025年6月期の売上高は前期比11.1%増、営業利益は3億8,478万6千円(前期比0.9%増)で過去最高。売上総利益率は約30.8%だが、研究開発費や労務費の増加が利益率を抑制している。また、試験装置の販売・改造案件が収益に貢献し、パワーサイクル試験機の受注が好調。一方、バイオ事業は営業損失が続くが、厚生労働省案件の受注拡大で損失幅は縮小した。クオルテックは成長投資としてパワエレテクノセンターや滋賀半導体研究開発センターへの設備投資を積極化しており、固定資産は前期比約5.7億円増加した。

全国拠点とグローバル連携による事業展開

クオルテックは大阪府堺市に本社・分析センターを置き、東京営業所(東京都大田区)、名古屋品質技術センター(愛知県豊明市)、熊本営業所(熊本県熊本市)、滋賀半導体研究開発センター(滋賀県)を展開する。さらに2024年11月には堺市西区にパワエレテクノセンターを開設し、パワー半導体評価の能力を拡充した。海外展開では2021年2月、世界最大級の試験・認証機関SGSグループの日本法人SGSジャパンと合弁会社SGSクオルテック株式会社を設立。この提携により、国際規格に基づく試験・認証サービスをトータルで提供できる体制を構築した。また、2023年12月にはPatentix株式会社と資本業務提携を結び、知的財産分野での協業を開始。2024年2月には熊本営業所を開設し、九州の半導体関連需要に対応する。これらの拠点・提携網は、自動車・半導体業界に集中する顧客への迅速な技術サービス提供を可能にしている。

業界の中での役割はエレクトロニクス業界向けの信頼性評価・分析サービスと微細加工サービスを提供する技術専門商社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
43億円
営業利益
5億円
営業利益率
11.6%
純利益
4億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01信頼性評価主力

電子部品等に対する環境試験、電気試験、パワーサイクル試験などの信頼性評価試験、分析・故障解析、試料作製のための断面研磨、試験装置の設計・製造・販売を行う。特にパワー半導体の信頼性評価に強みを持ち、規格策定にも参画している。

主な製品・サービス4
パワーサイクル試験
パワー半導体の寿命を評価するための通電・発熱を繰り返す試験。
環境試験
温度・湿度・振動などの環境条件に対する電子部品の耐久性を評価する試験。
電気試験
電子部品の電気的特性を評価する試験。
信頼性評価装置
パワー半導体の信頼性評価試験を自動化・高効率化するための試験装置。

02微細加工準主力

ビルドアップ基板やフレキシブルプリント基板などに対する試作、量産レーザ加工、表面処理加工の条件出しから試作までを請け負う。レーザ加工機を自社で持たずアウトソーシングする基板メーカーに対して、大ロットから極短納期まで柔軟に対応することが強み。

主な製品・サービス1
レーザ加工
電子基板の試作や量産向けの微細なレーザ加工サービス。

03その他その他

バイオ医薬品の製造工程で使用される製品(包装材料、シリンジなど)の受託試験や、品質コンサルティング・技術指導などを行っている。

製品と技術

パワー半導体向け信頼性評価試験と試験装置

クオルテックの信頼性評価事業の中核は、パワー半導体のパワーサイクル試験である。電気自動車のインバータに使われるパワー半導体は、高温・大電流の繰り返し負荷による劣化が課題であり、同社は自社開発したパワーサイクル試験機を用いて寿命評価を実施。試験条件には電子回路、ソフトウェア、水冷機構などを自社内で設計し、顧客の多様なニーズに対応する。さらに、国際規格IPCやJEITAの規格策定にも参画し、ルールメーカーとしても活動。試験の前後には断面研磨による試料作製や故障解析、X線画像を用いたボイド・クラックの進展予測技術も提供する。近年は顧客の内製化ニーズに応え、過去販売した試験装置の改造案件も収益に貢献。自動車業界の電動化加速を背景に、同社の信頼性評価技術は市場で重要な位置を占める。

レーザ加工による微細加工サービス

クオルテックの微細加工事業は、1998年のCO2レーザ加工機・UV-YAGレーザ加工機導入に始まる。現在はビルドアップ基板やフレキシブルプリント基板を対象に、試作品から量産までのレーザ加工を手がける。特にフェムト秒グリーンレーザ加工など特殊な工法を保有し、ガラス基板や低誘電材など加工が困難な素材への対応力を強みとする。同社は自社でレーザ加工機を持たずアウトソーシングする基板メーカー向けに、大ロット量産から極短納期の試作まで柔軟に受注。表面処理技術では、新しい材料へのめっき条件出しから試作までを請け負う。20年以上の実績で蓄積したノウハウと24時間受付・稼働体制により、車載部品、ヘルスケア、通信など幅広い分野の顧客ニーズに応えている。

バイオ医薬品受託試験と品質コンサルティング

その他事業に分類されるバイオ事業では、ペットの遺伝子検査(2014年開始)に加え、バイオ医薬品の製造工程で使用される包装材料やシリンジなどの受託試験を実施。2025年6月期には厚生労働省案件の医療用消耗品信頼性試験受注が好調で、売上高は前期比25.4%増の5,791万9千円となった。同社は長年の電気化学研究で培った技術を電池解析にも応用している。また、品質コンサルティング(ゼロ・イノベーション)では、基礎実験や再現実験を繰り返して蓄積したデータをもとに、顧客製品の素材改善提案を行う。これらのサービスは、単なる検査にとどまらず、品質問題の根本解決を志向する同社の「Total Quality Solution」の一環として提供される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がクオルテック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
12493イーサポートリンク42億円23.9倍
22342トランスジェニックグループ42億円
3324Aブッキングリゾート42億円11.3倍
49165クオルテック41億円10.6倍
5291Aリスキル41億円6.8倍
67502プラザホールディングス41億円19.0倍
73521テルマー湯ホールディングス41億円25.6倍
86181タメニー40億円
95867エスネットワークス40億円11.1倍
10331Aメディックス40億円8.6倍
117061日本ホスピスホールディングス40億円12.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

電子部品品質改善コンサルティングから創業した1993年

クオルテックは1993年1月、大阪府堺市に株式会社太洋テクノサービスとして設立された。創業時の事業は、電子部品・半導体製造における品質改善コンサルティングである。同年5月にはファミリーコンピュータのゲーム基板の品質改善指導を開始し、電子機器の品質管理技術を蓄積した。1994年10月に本社を大阪市此花区へ移転し、事業基盤を固めた。創業当初から技術支援サービスを主軸に据え、品質問題の根本原因を特定する能力を磨いた。この時期の経験が、後に故障解析や信頼性評価試験へと発展する基礎となった。

SEM導入と微細加工事業への進出(1995〜1998年)

1995年6月、クオルテックは電子顕微鏡(SEM)を導入し、故障解析サービスを開始した。これにより、不良原因の微細な観察が可能となり、解析能力を飛躍的に高めた。1997年11月には表面処理技術サービス(めっき試作)を始め、ビルドアップ工法の研究を開始。1998年5月にはCO2レーザ加工機とUV-YAGレーザ加工機を導入し、微細加工事業に本格参入した。同時にフィルドビアめっき法を確立し、高密度配線基板向けの加工技術を開発。これらの設備投資と技術開発により、同社は単なるコンサルティング企業から、実加工と解析の両方を手がける技術サービス企業へと変貌を遂げた。

信頼性評価事業の本格化と社名変更(2004年)

2004年9月、クオルテックは本社を再び大阪府堺市に移転し、社名を現在の株式会社クオルテックに変更した。同時に信頼性評価事業を本格化し、電子部品や基板の環境試験・電気試験を開始。同年10月には実装材料・工法の研究開発にも着手した。2006年1月にはISO/IEC17025(試験所認定)を取得し、自動車業界への本格進出を果たした。この認定は国際的に通用する試験所としての信頼性を証明するもので、以降、自動車部品メーカーからの受注が拡大した。2007年3月にはNITE(製品評価技術基盤機構)からilac-MRAの国際相互承認を取得し、研磨(試料作製)事業で月産10,000個の生産体制を確立した。

バイオ事業開始とパワーサイクル試験機の開発(2014〜2017年)

2014年10月、クオルテックはペットの遺伝子検査を手がけるバイオ事業を開始。同時に二次電池の研究とEMC(電磁両立性)コンサルティングサービスを始めた。2015年1月にはパワーサイクル試験機を自社開発し、販売を開始した。パワー半導体の信頼性評価に不可欠なこの装置は、同社の強みである実装技術と評価技術の融合を象徴する製品である。2017年11月には堺市堺区に本館(分析センター)が竣工し、解析・評価能力を一段と強化した。この時期、自動車電動化の潮流を先取りし、パワー半導体試験の実績を積み上げたことが、後の成長の原動力となる。

業務提携・合弁そして株式上場(2018〜2023年)

2018年4月、クオルテックはCBC株式会社と自動車分野の信頼性評価ビジネスで業務提携。2019年5月には愛知県豊明市に名古屋品質技術センターを開設し、自動車顧客への迅速対応を図った。2021年2月にはSGSジャパンとの合弁会社SGSクオルテック株式会社を設立し、国際規格認証までトータルに提供できる体制を整えた。これらの拡大を経て、2023年7月に東京証券取引所グロース市場に上場。同年12月にはPatentix株式会社と資本業務提携を結び、事業領域を拡大した。上場後も積極投資を継続し、2024年2月に熊本営業所、同年5月に滋賀半導体研究開発センター、同年11月にパワエレテクノセンターを開設している。

年表22件を開く

1990年代

  • 1993年1月創業電子部品・半導体製造に関する技術(品質改善)コンサルティングサービスを提供する株式会社太洋テクノサービス(現 当社)を大阪府堺市に設立
  • 1993年5月ゲーム基板(ファミリーコンピュータ)の品質改善指導を開始
  • 1994年10月本社を大阪市此花区に移転
  • 1995年6月SEM(電子顕微鏡)を導入(注1)故障解析サービスを開始
  • 1997年11月表面処理技術サービス(めっき試作)を開始(注2)ビルドアップ工法の研究を開始(注3)
  • 1998年5月CO2レーザ加工機(注4)、UV-YAGレーザ加工機(注5)を導入(微細加工事業開始)フィルドビアめっき法確立(注6)

2000年代

  • 2004年9月商号変更大阪府堺市に再移転、社名を株式会社クオルテックに変更し、信頼性評価事業を本格化
  • 2004年10月実装材料・工法の研究と開発を開始
  • 2006年1月ISO/IEC17025規格の認証を取得し、自動車業界へ進出
  • 2007年3月NITE(製品評価技術基盤機構)よりilac-MRA(試験機関の国際相互承認)認定 研磨(試料作製)事業において月産10,000個体制の確立

2010年代

  • 2012年12月関東から東北地方への販売促進のため東京都大田区に東京営業所を開設
  • 2014年10月バイオ事業(ペットの遺伝子検査)を開始 二次電池の研究・EMC(電磁両立性)(注7)コンサルティングサービスを開始
  • 2015年1月パワーサイクル試験機(注8)の開発・販売を開始
  • 2017年11月堺市堺区に本館(分析センター)竣工
  • 2018年4月CBC株式会社と自動車分野等における電子部品の安全を提供する信頼性評価ビジネスで業務提携
  • 2019年5月自動車関連企業の要望に迅速に対応するため、愛知県豊明市に名古屋品質技術センター開設

2020年代

  • 2021年2月世界最大級の試験、検査、検証及び認証機関であるSGSグループ(本社スイス ジュネーブ)の日本法人であるSGSジャパン株式会社と合弁会社SGSクオルテック株式会社設立
  • 2023年7月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2023年12月事業領域拡大を図るため、Patentix株式会社と資本業務提携
  • 2024年2月九州地方への販売促進のため、熊本県熊本市に熊本営業所を開設
  • 2024年5月次世代半導体事業の研究拠点として、滋賀半導体研究開発センターを開設
  • 2024年11月堺市西区にパワエレテクノセンターを開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    信頼性評価事業の拡大とワンストップ提供

    独立系の強みを活かし、自動車の電動化・自動運転向け車載機器の信頼性評価需要を取り込む。幅広い試験ラインナップで顧客ニーズにワンストップ対応し、試作から量産まで需要を獲得する。

  2. 02

    微細加工事業での高付加価値試作・量産拡大

    車載、ヘルスケア、通信分野をターゲットに、フェムト秒グリーンレーザ加工などの特殊技術で難加工材に対応。高付加価値・小ロット試作を強みに、ライフサイクルの長い製品の量産受注を目指す。

  3. 03

    販売・技術体制の強化と新市場開拓

    既存顧客との信頼関係強化に加え、九州・北海道・東北・中四国など同業他社空白地へ積極営業。マーケティング部設置や人員増強で顧客ニーズに迅速対応し、半導体・電子部品メーカーへの販路を拡大する。

  4. 04

    新規事業「MAPプロジェクト」の推進

    独自開発のユニバーサルめっき法によるコーティング技術を確立し、通信・半導体・医療・航空宇宙・再エネ等の次世代成長産業向けに低コストで環境配慮型の機能性膜形成を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で257人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は506万円で、2期前と比べて+1.4%平均年齢は43.4歳、平均勤続年数は6.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年6月49942.66.5222
2024年6月48543.46.4242165
2025年6月50643.46.4257156

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 堺市堺区946百万円
信頼性評価事業 微細加工事業 その他 全社
パワエレテクノセンター — 堺市西区335百万円
信頼性評価事業
名古屋品質技術センター — 愛知県豊明市87百万円
信頼性評価事業
東京営業所 — 東京都大田区71百万円
信頼性評価事業
主な関係会社
  • 国内
    SGSクオルテック株式会社
    大阪府大阪市中央区
    議決権49.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和5年度原子力施設電気機器等火災試験
    原子力安全庁 · 2023-12-15
    265万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は43億円営業利益5億円前期と比べると増収増益で、売上が+7.5%、利益が+25.0%。

売上高
+7.5%
43億円
営業利益
+25.0%
5億円
純利益
+100.0%
4億円
営業利益率
11.6%
前期比 +1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高46億円43億円
営業利益5億円5億円
純利益4億円4億円
1株あたり配当¥47¥47

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

8期分

直近は2026年4Qで、売上は22億円、営業利益は3億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+4.8%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q800.00
2024年2Q9222.21
2024年3Q11218.22
2024年4Q800.00
2025年2Q19210.51
2025年4Q2129.51
2026年2Q2129.51
2026年4Q22313.63

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2018年12月期からの9期で、売上は33億円から43億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は11.6%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年12月33−11
自動車関連企業の要望に迅速に対応するため、愛知県豊明市に名古屋品質技術センター開設
2019年12月30−10
2020年12月290−2
世界最大級の試験、検査、検証及び認証機関であるSGSグループ(本社スイス ジュネーブ)の日本法人であるSGSジャパン株式会社と合弁会社SGSクオルテック株式会社設立
2021年6月1511
2022年6月3233
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2023年6月3332
九州地方への販売促進のため、熊本県熊本市に熊本営業所を開設
2024年6月364411.13
2025年6月404410.02
2026年6月435511.64

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高43億円のうち、営業利益として残るのは5億円11.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の9.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金88.4%38億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.6%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+4.1pt
11.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.3pt
9.3%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年6月期は営業CFが5億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは−2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は14億円で、売上の4.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年6月40−4410
2022年6月70−5712
2023年6月3−2−2111
2024年6月6−44217
2025年6月5−7−1−214

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年6月期の総資産は43億円。このうち返さなくてよい自己資本が33億円で、自己資本比率は75.4%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年12月42162638.4
2019年12月43212249.4
2020年12月36191751.5
2021年6月33191458.4
2022年6月34221266.1
2023年6月3224874.9
2024年6月41321076.2
2025年6月43331175.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳単体ベース
現金及び預金
15億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
18億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
11億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り534社中38位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中260位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.6%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.5%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.7%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,738で、1年前と比べて+21.6%過去52週の値幅のなかでは41%の位置にある。

¥1,738-1.0%1ヶ月-1.0%1年+21.6%時価総額41億円
過去52週の値幅
安値¥1,320高値¥2,350

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.6倍
PER (会社予想)10.3倍
PBR1.14倍
配当利回り2.70%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で約+3.3%上昇、7/17は-0.4%の1702円。週足では6月安値1634円から上昇し、25日線1712円に接近。75日線1639円は突破し支持線に。52週高値2350円からは-28%と戻り余地。出来高は6/30に46,500株と急増後、7月は1万株前後で低調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER 15.3倍は業界平均22.2倍を下回り、PBR 1.15倍も同平均2.35倍を下回る。ROE 6.8%は業界水準に劣るが、無配で配当利回り0%ながら、売上・利益の増加傾向は評価できる。割安だが成長性の持続性に注意。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.6倍23.4倍
PER (予想)10.3倍
PBR1.14倍3.51倍
ROE6.8%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり47いまの株価に対する利回りは2.70%。

年間配当
¥47
1株あたり
配当利回り
2.70%
いまの株価に対して
配当性向
39.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥47

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ2,149人。区分でいちばん多いのは個人・その他80.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が13.0%を占め、残る87.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他91.483.280.7
事業法人8.69.910.4
証券会社3.33.2
外国法人1.32.9
金融機関2.12.6
外国人個人0.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01志方 廣一40.01
02CBC株式会社7.66
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.93
04小田 昌平1.31
05西村 裕二1.21
06NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS- MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)0.99
07谷口 精治0.89
08望月 和寿0.86
09BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRI MAN(LUXEMBOURG) SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS-DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE (常任代理人 株式会社三井住友銀行)0.86
10井原 伸介0.85
11田村 光司0.85

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で−100%、1株純資産は8期で−100%。直近期のROEは6.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2018年12月143,1404,450,8503.527.2
2019年12月4625,020,3430.0
2020年12月−514,7574,415,633
2021年6月309143.4
2022年6月1561,07015.723.7
2023年6月1001,1349.137.0
2024年6月1161,3439.814.536.3
2025年6月941,3956.814.739.6
2026年6月164

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2025/6期の役員報酬は総額96百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山口友宏代表取締役 社長521,500
大江準三取締役71
志方哲明取締役47
池田康稔取締役63500
志方廣一取締役78940,200
石田智也取締役70
冨田和之取締役68
藤田昌伸監査役(常勤)70
越本幸彦監査役47
古谷礼理監査役57
光﨑尚利取締役69
高橋政典取締役65
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
森本孝貴取締役42
長田和幸監査役(常勤)65

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)455956917
社外取締役211116
監査役18088
社外監査役2884

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,485字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の事業につきましては、信頼性評価事業、微細加工事業及びその他事業の3つの柱で構成されております。 当社及び当社の関係会社の事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 また、当事業年度より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 (信頼性評価事業) 当事業においては、電子部品等に対する環境試験、電気試験、パワーサイクル試験等からなる信頼性評価試験、分析・故障解析、分析及びその前工程となる試料作製のための断面研磨、試験装置の設計、製造、販売等を行っております。 単なる解析業務にとどまらず、故障や不良の真因を見つけ出すための再現実験を行い、顧客の技術課題を根本から解決できる会社を志向し、企画提案力と技術力を融合した技術営業体制を構築しております。また、近年では受託試験を通じて蓄積した技術・ノウハウを活かしたパワー半導体の信頼性評価装置の開発・販売にも積極的に取組んでおります。 当社では電気自動車の開発・普及が急速に拡大すると予測される以前から電気自動車の基幹部品であるインバータの中のパワー半導体の信頼性評価試験や故障解析に取組み、実績を積み上げてきました。電子回路、ソフトウエア、水冷機構などの試験環境を自社内で開発できることから、顧客の多種多様なニーズに対応してまいりました。また、信頼性評価試験の前後において、部品や基板の実装部の解析や評価、改善提案までトータルで対応できることで、パワー半導体の信頼性評価試験において強みを有しております。 近年では、信頼性評価試験を実施するだけでなく、国際規格に基づく試験の実施から規格認証の取得まで、トータルに対応できる体制を構築しております。現在では、IPC(米国電子回路協会)やJEITA(電子情報技術産業協会)に参画し、信頼性評価試験の規格を策定する、いわゆるルールメーカーとしての活動にも力を入れております。 当事業では、顧客より試験や検査、分析、解析、加工、機器販売の役務提供の対価として収益を得ております。 (微細加工事業) 当事業においては、ビルドアップ基板やフレキシブルプリント基板(薄く柔らかい屈曲可能な基板)等に対する試作及び、それらの量産レーザ加工や新しい材料や最先端の材料への表面加工処理の条件出しから試作まで請け負っている表面処理技術を行っております。 スマートフォンから医療機器まで、あらゆる製品領域において、ジャンルを問わない幅広い対応力で顧客のニーズに対応してまいりました。また、顧客の要望に応えるために必要な設備を揃えることで電子部品業界の技術的なニーズに応える体制を整えてまいりました。 温湿度などの少しの環境変化で加工の仕上がりに影響が出たり、設備ごとの個体差があるなど管理が非常に難しいレーザ加工機を自社では持たずアウトソーシングする基板メーカーに対して、大ロットの量産加工から新材料のレーザ加工性評価や極短納期の試作品加工まで、多様な依頼に柔軟に対応できることが当社の強みであり、20年以上の長きに亘って事業を継続できている理由であると考えております。また、近年ではガラス基板や低誘電材など、レーザ加工が困難とされてきた素材に対しての加工やその評価を行っており、微細加工の特殊技術力を強化しております。 当事業では、顧客より加工の役務提供の対価として収益を得ております。 (その他事業) 当事業においては、バイオ医薬品の製造工程に使用される製品(包装材料、シリンジなど)の受託試験を行うバイオ、品質コンサルティングや技術指導を行うゼロ・イノベーションによる指導を行っております。 顧客が開発する製品は、高品質かつ高い信頼性を求められており、その実現に向けて素材等の改善提案をしております。そのために当社は、基礎実験や再現実験を繰り返し、ノウハウとデータの蓄積を地道に行ってまいりました。 当事業では、検査や指導の役務提供の対価として収益を得ております。 これらの事業に加えて研究開発部門を有しており、「オートモーティブとエネルギー」をキーワードにパワー半導体の実装関連、電池関連の信頼性についての研究開発を行っております。 ・パワー半導体実装に関する研究 市場が拡大しているパワー半導体について、当社はパワー半導体の信頼性評価試験であるパワーサイクル試験受託市場での実績を持っております。その実績を活かし、当社の得意とする実装技術との融合による高信頼性品質を提供するために、次の研究開発に取組んでおります。 1)パワー半導体の接合不具合要因となる、ボイド/クラック現象の進展予測技術の研究 2)はんだ接合部などのボイド/クラックについてX線画像をもとにした画像解析ソフトの開発 3)はんだ接合部に関連する信頼性試験時間の短縮化に向けた研究 4)高温接合に適した焼結材料の評価技術の開発 ・電池に関する研究 自動車をはじめ様々な電子機器やインフラ設備において、電池は重要な基幹製品となっています。当社では、長年に亘る水系電解液の研究開発で培ってきた電気化学に関する技術知見を電池の品質解析に活かすべく、キャパシタへの技術応用の試み、あるいは電池の性能判定に必要な特徴的な電気特性の抽出の研究を進めてまいりました。その実績を活かし、高度化する電池特性に関する顧客ニーズにお応えすべく、次の研究に取組んでおります。 1)液系や固体系に関わらず、電池性能試験の基本のひとつとして提唱するインピーダンス特性の測定方法確立 2)インピーダンス測定の知見を活かした、電池の寿命予測技術の開発 3)多価金属二次電池材料、フッ化物固体二次電池材料の合成、解析を通し、電池としての品質維持に必要な技術要素の抽出及び性能評価法確立 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題6,646字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、分析・評価・加工の技術を磨き、表面処理・実装の開発を推進し、パワー半導体・医療機器・二次電池の分野で確固たるポジションを築き、未来品質の創造に貢献するという経営方針を掲げております。環境性能と安全性能の評価技術を確立し、安心・快適な未来社会の実現に貢献いたします。 (2)経営環境 (信頼性評価事業) 自動車業界における「CASE(注)」を背景に、「クルマ」の概念が大きく変わろうとしています。近年では環境問題への対応として掲げられたカーボンニュートラルの目標達成に向け、自動車の電動化(EV、PHV、HV等)に向けた開発が進められており、次世代車の普及は世界的に年々増加するものと見ております。 これらを背景に自動車の信頼性評価試験の市場では、特に電動化・自動運転に向けた車載機器の信頼性評価の需要が大きく伸びております。製品固有の試験需要や電動化、自動運転技術に伴う高度な試験への対応、また試験設備への投資ハードルやソフト開発へのリソースシフトを目的に、外注市場規模も大きくなっております。また、電動自動車に多く実装されるパワー半導体需要は今後も増加すると考えられ、加えてより高性能な半導体の開発も盛んに進められております。 (微細加工事業) 当事業では、車載部品、ヘルスケア、通信その他の分野で拡大を続けてまいりました。今後注力するヘルスケア分野では、バイオセンサ市場の成長が見込まれます。市場成長に加えて開発サイクルが長く、参入障壁も高いことから、長期に亘る安定受注が期待できる市場であると考えております。 また、レーザ加工において当社が加工するビルドアップ基板やフレキシブルプリント基板、表面処理技術による電子部品は車載部品、ヘルスケア、通信その他の幅広い分野に使用されていることから、どの分野においても微細加工の需要が増加すると見ております。技術的な進歩は目まぐるしく、短小軽薄・高多層・高精細化が進み、当社が得意とする難加工材への加工ニーズがより一層高まると考えております。 (その他事業) その他事業に属するバイオ事業では、バイオ医薬品関連の産業化は、経産省主導の国家戦略として推進されております。 (注)CASE 自動車業界において次世代技術やサービスを意味する「Connected(つながる)」、「Autonomous(自動運転)」、「Shared(共有)」、「Electric(電動化)」の4つの英語の頭文字をつなげた造語。 (3)経営戦略等 当社では、今後も発展を続ける自動車業界において、そのパラダイムシフトの方向性を的確に把握、認識し、その変化に素早く対応できるように、日ごろから体制構築を図っております。 信頼性評価事業において、当社の強みは、「独立系検査会社」であることと、試験ラインナップが多いことで実現する、幅広い顧客のニーズにワンストップで応えられる「Total Quality Solution」が可能であることと認識しており、ケイパビリティの優位性があるものと考えております。 昨今の検査データ改ざんにみられる企業の不正を無くすことが当社の存在意義であり、メーカーが自らの検査データを改ざんする可能性があるような状況においては、当社のような中立な第三者が担う信頼性評価試験の重要性が高まると考えております。当社は、これまで培った技術力を発揮することにより業界内での存在感を増していきたいと考えております。 当社は、品質検査や分析、測定などを行う試験所等に対する要求事項を定めた試験所認定と呼ばれるISO/IEC17025の認定を取得しており、当社の技術力は国際的に認められており、今後も同認定を維持してまいります。高度な分析には高性能の装置や設備が不可欠になることから、以前より設備投資を行ってまいりました。顧客の要望に応えるために必要な設備を揃えることで、技術やノウハウを蓄積しております。 「(2)経営環境」でも述べたとおり、CASEを背景に2030年頃からEV(電気自動車)市場が急拡大すると言われており、当社は日本でCASEを推進している企業と取引しております。 市場が急拡大する前段階にある試作品段階では、量産時の製品の安全性を確保するため、何度も信頼性評価試験が繰り返されます。当社はこれらの需要を着実に獲得し、その後の量産品段階での需要獲得に繋げることを目指してまいります。 自家用車の電動化が進むその先には、モビリティの小型化や建設機械及び航空分野の電動化も進むものと予測されます。そのような環境においても、これまでどおり当社の高度な技術力に基づいた信頼性評価試験を行うことで、顧客とともに成長できるパートナーとしての確固たる地位の獲得を目指してまいります。 更に、裾野の広い自動車業界に属する主要顧客との関係性を強化、確立することで、幅広く関連企業のニーズ開拓に繋げていきたいと考えております。 微細加工事業において、自動運転に関連した製品や医療機器などは各市場の拡大が続くと考えております。それらの市場をターゲットに高付加価値、特殊用途、小ロット多品種でも製品ライフサイクルの長い製品に関する試作の受注拡大を進めており、これらの量産受注の獲得を目指してまいります。 当社は同事業において20年以上の歴史を持っており、大ロットの量産から、小ロット多品種の試作、材料評価まで幅広い対応力を持つ強みと24時間受付、稼働することで幅広いニーズをキャッチする体制を整えております。また、フェムト秒グリーンレーザ加工(注)など特殊な材料の加工や特殊な工法が可能なことも強みのひとつであり、これら当社の強みを活かして医療分野などで大ロット製品の量産受注を目指すなど、ターゲット市場の開拓を進める考えです。 その他事業において、バイオ事業では、国家戦略として進められるバイオ医薬品関連の産業化の機運を契機に人員体制を強化し、バイオ医療関連製品の受託検査の受注伸長を図ります。 販売戦略としては既存顧客のニーズを的確に把握するための信頼関係強化に加え、当社の技術を必要とする新しい市場の開拓、拡大が必要であると認識しております。そのため、顧客の高度なニーズへの迅速な対応を可能にするための体制強化策として、管理職を含む各拠点の人員増強、営業本部内へのマーケティング部の設置、熊本営業所を開設した九州地区の半導体や電子部品メーカーへの販路拡大や同業他社空白地帯(北海道、東北、中四国)への積極的な営業を展開し、潜在顧客の開拓に取組みます。 技術戦略としては、顧客の多種多様なニーズに対応できる技術陣が当社の強みであり、特異技術を駆使した特殊解析のニーズへの対応力を保つことで、競争優位性を確保し、更に高度なニーズにも応えられるよう、人材育成と技術の伝承に注力し、期待以上の提案ができる集団を目指してまいります。 当社が重要と考える自動車市場は、時代とともに変化しながらも益々成長する可能性を秘めていると考えており、同市場において当社は、顧客のニーズのひとつひとつに実直に応えることで着実な成長を目指します。 当社はこれからも、環境性能と安全性能の評価技術を確立し、安心・快適な未来社会の実現に貢献することを経営基本方針とし、「未来品質の創造」をスローガンに全てのステークホルダーのため、社業に邁進してまいります。 (注)フェムト秒グリーンレーザ加工 パルス幅(時間幅)が数ピコ秒(1兆分の1秒)よりも短いレーザ加工で、熱拡散する時間を与えずに分子結合を切断、除去することで、熱影響の少ない高品位な加工を可能にする工法。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、継続的な事業拡大及び成長の観点から、売上高及び売上高営業利益率を重要な経営指標としており、業界動向及び当社業績の推移等を勘案し、適切な目標設定を行い、企業価値向上に努めてまいります。 売上高を指標とすることは、当社の主要市場の成長や同業他社の売上高との比較、分析に有用であると考え重要な指標と位置付けております。当社が市場での競争優位性を確保しつつ売上高を向上させるために、主要市場の動向を注視し、ニーズに応える技術力の向上に取組んでまいります。併せて、事業の収益性、販売活動の効率性を図る観点から、売上高営業利益率を重要な指標と位置付けております。当社が市場での競争優位性を確保するために、高い付加価値の提供と効率的かつ効果的な販売活動に取組んでまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 分析・評価・加工の技術を磨き、表面処理・実装の開発を推進し、パワー半導体・医療機器・二次電池の分野で確固たるポジションを築き、未来品質の創造に貢献するという経営方針を掲げる当社が、持続的な企業価値の向上を図るうえで、対処すべき課題として認識している事項は以下のとおりであります。 ① 自動車業界以外の柱となる業界の開拓 当社の主要事業である信頼性評価事業においては、特に自動車業界に属する特定顧客への売上割合が高い状況です。2025年6月期は、同事業におけるパワーサイクル試験や断面研磨、分析・解析の分野において、半導体業界への拡販活動で特定顧客への依存度を低減できたことと、微細加工事業において、ヘルスケア業界での試作受注が進むなど、一定のリスク低減が認められました。引き続き顧客基盤の拡充を課題として、特定業界の売上割合の低減を進めてまいります。 ② 設備の増強 顧客が取組む新規開発には、様々な試験、分析が繰り返し行われます。近年はより高度な試験、検査のニーズが高まっております。また、半導体需要の増加に伴う試験、検査需要の増加に対応すべく、サービスの高度化やスピードの重要性が更に高まると考えております。これに対応するため、パワエレテクノセンター(堺市西区)の新設とそれに伴う移転跡地の活用等により、当社は2025年6月期に「第3 設備の状況 1 設備投資等の概要」に記載の設備投資を実施しました。投資した設備を十分に活かすことを課題としつつ、今後も顧客ニーズを機動的に捉えた設備の増強を図り、顧客対応力と生産性向上を追求してまいります。 ③ 技術力の向上 顧客の新規開発フェーズでは、様々な困難に直面する場面が多くあり、その困難をともに解決する技術力を高める必要があると考えております。顧客の求める新規技術やサービス提供力を高めるために、2025年6月期には部門間横断チームによる事業部門と研究開発部門の連携を開始しました。今後、これらの試みを効果的に業務に活かすことを課題として、これまでの経験により蓄積された見識による技術力に加えて、新たな試験や検査への取組でより知見を深め、更なる技術力の向上を続けてまいります。 ④ 新規事業の醸成 次世代半導体基板開発において当社が強みとしている分析・解析で貢献するとともに、新たに、当社は2025年7月から次世代成長事業として、ユニバーサルめっき法(当社独自開発)によるコーティング技術の開発「MAP(Mist-Assisted universal Plating)プロジェクト」を始動いたしました。近年、次世代成長産業は、原材料や装置等のコスト急騰によりそのコア事業の継続が難しく、また環境規制への対応も今まで以上に企業に求められています。本プロジェクトでは、次世代成長産業を支えるための低コストかつ安定供給可能な環境配慮型技術の確立を目指します。このユニバーサルめっき法により、高品質で緻密な機能性膜の形成が可能となり、「通信」「半導体」「医療」「航空宇宙」「再エネ」等の次世代成長産業の発展へ大きく寄与できる可能性に挑戦してまいります。 ⑤ 優秀な技術者の採用・育成と労働環境づくり 当社では、今後も益々高度化する顧客ニーズに応えるために、優秀な技術者の採用と育成が必要不可欠であると認識しております。採用市場における競争激化により人材確保が難しい状況下で、当社は積極的な採用活動を進め、従業員数は「第1 企業の概況 1 主要な経営指標等の推移」に記載のとおり増加いたしました。採用した技術者の育成に努めるとともに、採用後も高いモチベーションを維持しながら安心して働くことができる労働環境づくりを課題として取組んでまいります。 ⑥ 営業体制の強化 当社の継続的な事業成長には、既存顧客のニーズを的確に把握するための信頼関係強化に加え、当社の技術を必要とする新しい市場の開拓、拡大が必要であると認識しております。そのため、顧客の高度なニーズへの迅速な対応を可能にするための体制強化策として、2025年6月期は管理職を含む各拠点の人員増強、営業本部内へのマーケティング部の設置、2024年2月に営業所を開設した九州地区や同業他社空白地域への積極的な拡販活動等に取組みました。増強した人員の早期戦力化を課題として、更なる体制強化を推進してまいります。また、当社の技術力を広くアピールするための積極的な展示会への出展やホームページやメディアへの露出によるPR等も活用し、顧客開拓に取組んでまいります。 ⑦ 情報セキュリティの強化 当社では、技術や営業に関する情報、取引先の重要情報など多くの情報を取扱っており、情報セキュリティの強化が重要であると認識しております。 2025年6月期には、技術的対策としてのアクセス制御やマルウェア対策、物理的対策としての入退室管理、人的対策としてのセキュリティ教育訓練等に取組み、リスク低減が進みました。 今後も更なる情報セキュリティの高度化を課題として、規程等を整備しつつ、情報セキュリティ委員会を通じて、情報資産の機密性、完全性、可用性の視点から情報セキュリティの維持、向上の取組を行うなど、情報資産の流出や外部からの攻撃への対応策を徹底いたします。それにより、情報資産の毀損による損害の防止や取引先からの信頼に応えるべく、情報セキュリティの強化を継続的に図り、万全な防御体制の構築を進めてまいります。 ⑧ 内部管理体制の強化 当社は、より一層の事業拡大を進めるうえで、また上場企業としての責務を果たすため、内部管理体制の強化が重要であると認識しております。2025年6月期は内部管理体制の高度化や社内教育としての下請法研修等に取組み、社内のリスクに対する感度を高めました。ただし年々厳格化される法整備やルール強化等へ確実に対応するための体制強化を課題として、引き続きコンプライアンスを重視した経営管理体制を敷くことで、経営の公平性や透明性の確保を進めてまいります。 ⑨ ESG・社会貢献活動の強化 (環境負荷への低減策) 当社は、様々な試験装置を稼働させる業種であることを踏まえつつ、日常業務における環境配慮を意識しています。限りある資源を有効活用するため、顧客にサンプルをご返却する際に使用している梱包用の段ボール箱やノベルティとして配布したカレンダーを、再生紙を利用したものに変更しました。今後も実行可能な施策を見極めながら、環境負荷低減に取組んでまいります。 (地域社会への貢献) 地域との共生を重視し、地元人材の採用や地域企業との協力関係構築を通じて、地域に根差した企業活動を行っています。堺市教育委員会による「企業による学びの応援プログラム」を通じて、技術・研究機関としての特徴を活かした小学校への出前授業を実施しております。また、当社は自動車メーカーとともに、車の品質安全を保証し、交通事故ゼロを目指す立場です。当社も事業においてかかわりのある自動車における事故で亡くなられたり、重度の後遺障害になられた方の残されたお子様に支援を行う機関を選定し、寄付を実施しました。次世代への科学教育支援や教育の機会均等を図ることで、地域に根差した企業市民としての責任を果たしてまいります。
事業等のリスク6,198字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況及び経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)市場環境に関するリスク ① 自動車業界の構造変化に伴う業績変動リスク (顕在化の可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし) 当社の主要事業である信頼性評価事業は、自動車業界が主要な顧客であり、当社の業績は同業界の研究開発の動向及び生産動向に強く影響を受けております。今後、同業界の業界構造変化による研究開発の動向及び生産動向の大幅な変動、並びに他業種企業が同業界に新規参入することにより既存の同業界企業との間でシェア争いが発生した結果、いわゆるゲームチェンジが起こることにより同業界の構造が大きく変化した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 この影響を最小限に留めるべく、積み上げてきた実績・技術を背景に、引き続き顧客基盤の拡充を図るとともに、新たな分野への進出による事業拡大を進め、同業界への依存度低減を図ってまいります。 ② 技術革新に関するリスク (顕在化の可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし) 当社の事業分野においては、自動車業界をはじめとして新しい技術が急速に発展しております。 当社においても当社事業分野における技術革新に対応するために、研究開発に対して多くの経営資源を投入しております。加えて、学会の講演や各研修への参加、社内の定期的な勉強会等を通じて、技術革新の動向を把握するとともに、それに対応したサービスの提供ができるよう努めております。 しかしながら、当社の研究開発の成果が顧客要求水準を満たさず、顧客の求めるサービスとして適用されなかった場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ③ 重要な設備投資に関するリスク (顕在化の可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし) 当社の事業分野においては、試験設備等が重要な差別化要因となっており、当社では他社との差別化を図るため積極的な設備投資を行っております。しかし、市場環境の変化等により試験設備が陳腐化し投資額の回収が見込めなくなった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ④ 競合他社、新規参入に関するリスク (顕在化の可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし) 当社は、独立系検査会社であり第三者機関としての責務を果たすため、日々技術力の向上に努め、顧客の高水準のニーズに対応することで、競合他社と比較して優位性を確保できていると考えております。 また、既存顧客との関係強化や新規顧客への取引拡大により、各事業における競争優位性を維持・向上させる事業活動を行っております。 しかしながら今後、新規参入企業の増加や当社の技術力を上回る国内外の企業が出現する可能性があります。これらにより、市場競争が激化し、当社が市場における競争力を維持できない場合や、顧客が競合他社のサービスに移行した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 内製化に関するリスク (顕在化の可能性:中/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 当社は、顧客との連絡を密に取り顧客の開発動向に係る方針転換について情報収集に努め、受注減少のリスクを低減するとともに顧客のニーズに対応する提案を行い、受注拡大に努めております。 しかしながら、当社の主要事業である信頼性評価事業や微細加工事業について、顧客が自ら設備投資を行い、あるいは顧客グループ内企業でそれらの事業を行う等の内製化が推進された場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑥ エネルギー価格の変動に関するリスク (顕在化の可能性:中/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 当社の信頼性評価事業における各種検査装置や微細加工事業におけるレーザ加工機といった当社設備の稼働コストは、電力等のエネルギー価格高騰による影響を受けております。これらに対して、電力等のエネルギー消費量を抑えるなどの原価低減施策や販売価格の見直しなどによって対応できるよう努めておりますが、電力等のエネルギー価格の高騰に対応した十分な原価低減施策や販売価格の見直しを行えない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑦ 米国の関税政策に関するリスク (顕在化の可能性:大/影響度:中/発生時期:1年以内) 米国の関税政策については、現時点では直接的な影響は軽微なものと考えております。これは当社が主に関与しているのが、自動車メーカーや電機メーカーの研究開発・設計段階における信頼性評価や分析・故障解析業務であり、これらは市場環境にかかわらず、顧客の次世代製品の競争力を確保するために不可欠な工程であり、基本的には中長期的な技術開発投資の一環として継続されるケースがほとんどであるのがその理由です。しかし先行きは不透明な状況となっており、今後の米国の政策動向によっては当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (2)事業に関するリスク ① 品質に関するリスク (顕在化の可能性:中/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 当社では、高品質で顧客満足度の高いサービスが提供できるよう、従業員への教育による技術レベルの向上に努めておりますが、顧客が求める品質水準に至らない場合や、満足度の低下により受注の減少が生じた場合、提供したサービスに予期せぬ欠陥等が発生し、その欠陥に起因して顧客が被った損害の責任を負うこととなった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ② 特定顧客への依存リスク (顕在化の可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし) 当社の主要事業である信頼性評価事業においては、自動車業界の顧客(特にトヨタ自動車グループのサプライチェーンに関連する企業群)向けの売上割合が高い状況です。株式会社デンソーとは長期間に亘って取引関係を構築しており、同社向け売上高は2025年6月期において597,248千円となり、当社売上高の14.8%を占めております。 当社は、自動車の電動化・電装化等により新たに見込まれる需要の取り込みや、自動車業界以外への業界シェア拡大に努めておりますが、同社グループの業績等が変動した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ③ 継続的な受注獲得に関するリスク (顕在化の可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし) 当社の事業が成長していくためには、継続的な受注獲得及び顧客による継続的なサービスの利用が重要であると考えております。これらを促進するために、提供サービスの拡大及び品質の向上に加えて、潜在的顧客及び受注獲得のための最適な営業活動の遂行に注力しております。 しかしながら、需要に応じたサービスが提供できない場合や、営業活動による効果が十分に得られない場合には、新規受注獲得や既存顧客からの受注が減少する可能性があり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 人材確保及び育成に関するリスク (顕在化の可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし) 当社の事業は、高い意欲と技術力を備えた人材に支えられています。従って、優秀な人材の確保・育成・定着率の向上が経営上重要となります。しかしながら、労働市場においては、少子高齢化による労働人口の減少により、中長期的には人材の確保が難しくなる傾向にあります。 当社といたしましては引き続き優秀な人材の確保に努め、人材育成に注力してまいります。また、安全で働きやすい職場環境づくりに向け、適切な労働時間管理、長時間残業の撲滅、ハラスメント予防に関する社員教育の徹底などにも取組んでおりますが、雇用情勢や経済環境によっては、計画どおりの人材確保・育成ができず当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 内部管理体制に関するリスク (顕在化の可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし) 当社では、企業価値を継続的、安定的に高めていくためには、コーポレート・ガバナンスが有効に機能するとともに、適切な内部管理体制の整備が不可欠であると認識し、業務の適正性及び財務報告の信頼性を確保するための内部統制システムの充実・強化に努めております。 しかしながら、事業の拡大ペースに応じた内部管理体制の整備に遅れが生じた場合には、適切な業務運営が困難となり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 特定時期への売上の集中リスク (顕在化の可能性:中/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 当社の主要事業である信頼性評価事業においては、顧客の決算期である3月に納期が集中することから、売上高及び利益は第3四半期(1月-3月)に増加し、第4四半期(4月-6月)には減少する傾向にあります。また、第3四半期に予定していた試験や検査の完了及び検収が遅延した場合には、売上高及び利益の計上が第4四半期にずれることにより、当社の四半期の業績に変動が生じる可能性があります。 当社は特定の事業分野への依存を避けるべく、常に新たな技術分野への事業展開を図っておりますが、信頼性評価事業においては自動車業界における電動化の進展等により需要の拡大が見込まれることから、当面の間は当社の主要事業であり続けることが想定されるため、上記の変動のリスクは継続することが予想されます。 ⑦ 顧客の与信リスク (顕在化の可能性:小/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 当社の主な顧客は大手企業で顧客数は多数に及びます。当社は、与信管理規程を制定し、取引開始時に信用状況の調査及び与信限度額を設定し、顧客ごとに期日及び与信残高を管理するとともに、年1回与信限度額を見直し、財務状況の悪化等による回収懸念の早期把握及び軽減を図っております。 しかしながら、顧客の業績悪化により回収遅延や回収困難となった場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑧ 減損会計適用に関するリスク (顕在化の可能性:小/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 当社は、各事業所における信頼性評価試験・分析装置をはじめとした有形固定資産を所有しております。これらの資産については、減損会計を適用し、減損の兆候がある場合には当該資産から得られる将来キャッシュ・フローによって資産の帳簿価額を回収できるかを検証しており、減損処理が必要な資産については適切に処理を行っております。 しかし、将来の環境変化等により将来キャッシュ・フロー見込額が減少した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 繰延税金資産の回収可能性に関するリスク (顕在化の可能性:小/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 当社は、将来減算一時差異に係る繰延税金資産を計上しており、その回収可能性を評価しておりますが、繰延税金資産の計算は、将来の一定期間における事業計画に基づく課税所得に関する見積りを含めた様々な予測・仮定に基づいており、実際の結果が予測・仮定とは異なる可能性があります。事業計画の達成度合い等により、当該見積りを見直し、繰延税金資産の全部又は一部の回収ができないと判断した場合には、繰延税金資産の減額と税金費用の計上が必要となり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)法的規制に関するリスク ① コンプライアンスに関するリスク (顕在化の可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし) 当社では、事業活動が法令及び内規を遵守して遂行されるよう、コンプライアンス規程を整備し、法令遵守の啓蒙活動や内部監査などを通じた検証を行っております。しかしながら、当社の役員及び従業員、外部委託先等の第三者が法令等に違反した場合や、社会的に不適切とみなされる行為に及んだ場合には、法令等による処分や処罰、社会的制裁、訴訟の提起を受ける可能性があり、当社の社会的信頼が損なわれるだけでなく、従業員の身体的、精神的不安や金銭的損害を被ることにより、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 知的財産権に関するリスク (顕在化の可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし) 当社では、特許権の取得により知的財産権の保護に努めておりますが、保護が不十分であった場合あるいは違法に侵害された場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、他社の有する知的財産権についても権利を侵害しないよう注意を払っておりますが、万が一、他社の有する知的財産権を侵害したと認定され、損害賠償等の責任を負担する場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (4)その他のリスク ① 災害の発生等によるリスク (顕在化の可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし) 地震等の自然災害や火災・事故等により、当社の従業員や試験設備等が被害を受ける可能性があります。これに伴う売上高の減少や試験設備等の修復又は代替のための費用が想定以上に発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ② 情報漏洩によるリスク (顕在化の可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし) 当社では、顧客の機密情報を取扱っており、情報セキュリティに関する規程等の策定、機密データへのアクセス管理のほか、セキュリティエリアへの電子鍵による入退室管理や監視カメラでの出入り口の監視を行うなど情報管理の徹底を図っておりますが、万が一、情報漏洩等が発生した場合は、社会的信用失墜等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ③ 地政学的リスク (顕在化の可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし) ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢の悪化により引き起こされる物価の高騰や為替相場の変動等により景気動向が減速することで、顧客の業績悪化や投資行動が急激に変化した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ④ 主要株主に関するリスク (顕在化の可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし) 当社株式の40.01%を当事業年度末日現在所有する主要株主である志方廣一氏は当社の創業者であり、当社取締役であるため、今後も当社の安定株主と認識しております。引き続き当社の企業価値向上に努めてまいりますが、将来的に何らかの事情により、主要株主が保有する株式数が減少した場合には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,646字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における総資産は4,346,082千円となり、前事業年度末に比べ205,351千円増加いたしました。 流動資産は2,522,985千円となり、前事業年度末に比べ371,020千円減少いたしました。これは主に「売掛金」106,319千円増加、「現金及び預金」367,757千円減少、「電子記録債権」60,745千円減少及び「仕掛品」53,362千円減少によるものであります。固定資産は1,823,096千円となり、前事業年度末に比べ576,371千円増加いたしました。これは主にパワエレテクノセンター開設に係る工事や分析・試験設備等の取得に伴う「工具、器具及び備品」272,390千円、「建物」265,608千円、「リース資産」96,255千円の増加、及び「投資有価証券」49,999千円減少によるものであります。 (負債) 当事業年度末における負債は1,068,995千円となり、前事業年度末に比べ84,243千円増加いたしました。 流動負債は665,933千円となり、前事業年度末に比べ23,178千円減少いたしました。これは主に分析・試験設備の取得等に伴う「未払金」109,573千円増加、「未払費用」61,759千円減少、「未払法人税等」52,741千円減少及び「1年内返済予定の長期借入金」12,500千円減少によるものであります。固定負債は403,062千円となり、前事業年度末に比べ107,422千円増加いたしました。これは主に「リース債務」76,650千円増加及び「退職給付引当金」21,915千円増加によるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産は3,277,086千円となり、前事業年度末に比べ121,107千円増加いたしました。 これは主に「当期純利益」219,807千円の計上及び剰余金の配当98,700千円によるものであります。 ② 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、景気回復が緩やかに進んでいると考えられます。インバウンド需要が回復し、消費は消費者マインドに弱さがみられるものの堅調な動きを見せております。もっとも、円安の長期化や中国経済の先行き懸念、ウクライナ・中東の地政学的リスク、米国関税の政策運営等、わが国経済を取り巻く世界情勢は依然として予断を許さない状況となっております。 一方、当社を取り巻く環境は、主要顧客が属する自動車業界においては、電動化推進の動きが活発になっております。環境問題に関しての脱炭素化への取組も加速しており、特に電力消費削減技術としてパワー半導体の需要が高まっております。パワー半導体は自動車やエネルギー産業での使用が拡大しており、今後も開発競争が続くと見ております。 このような状況で、当社は主力事業である信頼性評価事業において成長戦略に向けた拡販体制増強を図り、車載及び半導体産業を中心に顧客需要に積極的に対応してまいりました。 この結果、当事業年度の経営成績は、売上高4,025,193千円(前年同期比11.1%増)となりました。営業利益は主に労務費の計上により売上原価2,786,295千円(同10.5%増)を計上、給料手当、研究開発費を中心とした販売費及び一般管理費を854,111千円(同18.4%増)計上した結果、384,786千円(同0.9%増)となりました。また、経常利益は、営業外収益にて主に固定資産売却益の計上により1,403千円(同9.7%減)を計上、営業外費用にて主に支払利息の計上により1,766千円(同89.1%減)を計上した結果、384,423千円(同4.8%増)となり、投資有価証券評価損等の特別損失の影響により当期純利益は219,807千円(同18.6%減)となりました。売上高と営業利益はともに過去最高額を更新し、増収増益となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 なお、当事業年度より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組替えた数値で比較分析しております。 (信頼性評価事業) 信頼性評価事業では、パワーサイクル試験において主要顧客からの受注が好調に推移していることや顧客の内製化の動きにより、過去販売したパワーサイクル試験装置の改造案件が業績を牽引しました。信頼性試験では、顧客要望に対応した試験メニューの拡大により受注が順調に推移しました。断面研磨も引き続き順調な受注推移となっております。売上原価は成長戦略に向けた拡販体制増強により費用が膨らむも、売上総利益は増益となりました。この結果、当事業年度の経営成績は、売上高3,553,606千円(前年同期比11.2%増)、営業利益1,061,076千円(同7.8%増)となりました。 (微細加工事業) 微細加工事業では、レーザ加工において試作品加工が堅調な受注を獲得しております。また、当事業年度より当セグメントとなった表面処理技術においては、主要顧客の開発案件受注が好調に推移したことにより業績に寄与しました。売上原価は減価償却費が減少し、売上総利益は増益となりました。この結果、当事業年度の経営成績は、売上高413,667千円(前年同期比8.2%増)、営業利益184,725千円(同42.3%増)となりました。 (その他事業) その他事業では、バイオにおいて厚生労働省案件である医療用消耗品の信頼性試験受注が好調に推移したことにより、売上高が大きく伸長しました。この結果、当事業年度の経営成績は、売上高57,919千円(前年同期比25.4%増)、営業損失13,422千円(前年同期は営業損失19,091千円)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動により514,294千円増加、投資活動により738,718千円減少、財務活動により143,344千円減少の結果、前事業年度末に比べ367,768千円減少し1,370,466千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果増加した資金は514,294千円(前年同期は637,627千円の増加)となりました。これは主に「減価償却費」346,142千円及び「税引前当期純利益」314,886千円の資金の増加と、「未払費用の減少額」61,759千円、「売上債権の増加額」39,697千円及び「未払又は未収消費税等の増減額」33,843千円の資金の減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果減少した資金は738,718千円(前年同期は429,881千円の減少)となりました。これは主にパワエレテクノセンター開設等に伴う「有形固定資産の取得による支出」734,279千円の資金の減少によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果減少した資金は143,344千円(前年同期は431,516千円の増加)となりました。これは主に「配当金の支払額」98,363千円及び「長期借入金の返済による支出」30,000千円の資金の減少によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 イ.生産実績 当社が提供する主要なサービスの性格上、当該記載が馴染まないことから、記載を省略しております。 ロ.受注実績 当社が提供する主要なサービスは、受注から売上計上までの期間が短期間であり、受注実績と販売実績に大きな乖離が生じないため、記載を省略しております。 ハ.販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 販売高(千円)   前年同期比(%) 信頼性評価事業   3,553,606   111.2 微細加工事業   413,667   108.2 その他   57,919   125.4 合計   4,025,193   111.1 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自  2023年7月1日 至  2024年6月30日)   当事業年度 (自  2024年7月1日 至  2025年6月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社デンソー   631,778   17.4   597,248   14.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ② 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、売上高及び売上高営業利益率を重要な経営指標と位置づけ、各種経営課題に取組んでおります。 当社の信頼性評価事業のビジネスモデルの特徴として、固定比率の高いコスト構造となっており、売上高増が営業利益増に直結する傾向にあります。現在は積極的な投資を推進しており、その影響により売上高営業利益率は概ね同水準で推移しております。 なお、当期の売上高は信頼性評価事業の受注が堅調に推移したことにより4,025,193千円となり、売上高営業利益率は9.6%となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社の資金需要の主なものは、設備投資資金として、主要事業である信頼性評価事業に係る信頼性評価試験及び分析・故障解析に関する新しい分野を開拓するための試験設備の購入であり、運転資金として、事業を拡大するための消耗部材の購入、サービスや技術向上を目的とする人員を確保するための人件費や外注費であります。 資本の財源及び資金の流動性について、設備投資資金及び運転資金は主として自己資金で充当し、必要に応じて借入及びリースによる資金調達を実施することを基本方針としています。 当事業年度において、設備投資資金及び運転資金は自己資金を充当し、現金及び現金同等物の残高は1,370,466千円となっております。 当社は、引き続き強固な財務基盤を構築するため、有利子負債の削減に努め、健全な財務状態、安定的なフリーキャッシュ・フローの創出を図り、成長を維持するために将来必要な設備投資資金及び運転資金を調達する予定であります。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 イ.繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産については、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性があると判断した将来減算一時差異を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。 ロ.固定資産の減損処理 固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上することとしております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては慎重に検討を行っておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積額の前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損損失の計上が必要となる可能性があります。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑥ 経営者の問題認識と今後の方針について 経営者の問題認識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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出典

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