概要
クオルテックは、電子部品・半導体の信頼性評価試験、故障解析、微細加工(レーザ加工)を主要事業とする独立系技術サービス企業である。1993年に大阪で創業、2023年7月に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年6月期の売上高40億円、従業員257名。自動車の電動化に不可欠なパワー半導体の信頼性試験に強みを持ち、ISO/IEC17025の試験所認定を取得。国内外の規格策定にも参画する。
三つのセグメントで構成される事業基盤
クオルテックの事業は、信頼性評価事業、微細加工事業、その他事業の三つに区分される。信頼性評価事業は売上高の約88%を占める主力事業で、環境試験、電気試験、パワーサイクル試験、故障解析、断面研磨、試験装置の設計製造販売などを手がける。微細加工事業はビルドアップ基板やフレキシブルプリント基板へのレーザ加工、表面処理技術を提供し、売上高は約10%を占める。その他事業はバイオ医薬品の受託試験や品質コンサルティングで構成され、売上高は約1%だが成長分野と位置づけられる。2025年6月期のセグメント別売上高は、信頼性評価事業が35億5,360万6千円、微細加工事業が4億1,366万7千円、その他事業が5,791万9千円。信頼性評価事業の営業利益は10億6,107万6千円、微細加工事業は1億8,472万5千円、その他事業は1,342万2千円の損失。三つのセグメントが異なる技術領域をカバーし、相互に顧客のニーズに対応している。
自動車電動化を追い風にした収益成長
クオルテックの売上高は2018年12月期の33億円から2025年6月期の40億円へと拡大している。特に2021年以降、自動車の電動化(EV・PHV・HV)に伴うパワー半導体の信頼性評価需要が急増し、主力の信頼性評価事業が成長を牽引した。2025年6月期の売上高は前期比11.1%増、営業利益は3億8,478万6千円(前期比0.9%増)で過去最高。売上総利益率は約30.8%だが、研究開発費や労務費の増加が利益率を抑制している。また、試験装置の販売・改造案件が収益に貢献し、パワーサイクル試験機の受注が好調。一方、バイオ事業は営業損失が続くが、厚生労働省案件の受注拡大で損失幅は縮小した。クオルテックは成長投資としてパワエレテクノセンターや滋賀半導体研究開発センターへの設備投資を積極化しており、固定資産は前期比約5.7億円増加した。
全国拠点とグローバル連携による事業展開
クオルテックは大阪府堺市に本社・分析センターを置き、東京営業所(東京都大田区)、名古屋品質技術センター(愛知県豊明市)、熊本営業所(熊本県熊本市)、滋賀半導体研究開発センター(滋賀県)を展開する。さらに2024年11月には堺市西区にパワエレテクノセンターを開設し、パワー半導体評価の能力を拡充した。海外展開では2021年2月、世界最大級の試験・認証機関SGSグループの日本法人SGSジャパンと合弁会社SGSクオルテック株式会社を設立。この提携により、国際規格に基づく試験・認証サービスをトータルで提供できる体制を構築した。また、2023年12月にはPatentix株式会社と資本業務提携を結び、知的財産分野での協業を開始。2024年2月には熊本営業所を開設し、九州の半導体関連需要に対応する。これらの拠点・提携網は、自動車・半導体業界に集中する顧客への迅速な技術サービス提供を可能にしている。
業界の中での役割はエレクトロニクス業界向けの信頼性評価・分析サービスと微細加工サービスを提供する技術専門商社。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01信頼性評価主力
電子部品等に対する環境試験、電気試験、パワーサイクル試験などの信頼性評価試験、分析・故障解析、試料作製のための断面研磨、試験装置の設計・製造・販売を行う。特にパワー半導体の信頼性評価に強みを持ち、規格策定にも参画している。
- パワーサイクル試験
- パワー半導体の寿命を評価するための通電・発熱を繰り返す試験。
- 環境試験
- 温度・湿度・振動などの環境条件に対する電子部品の耐久性を評価する試験。
- 電気試験
- 電子部品の電気的特性を評価する試験。
- 信頼性評価装置
- パワー半導体の信頼性評価試験を自動化・高効率化するための試験装置。
02微細加工準主力
ビルドアップ基板やフレキシブルプリント基板などに対する試作、量産レーザ加工、表面処理加工の条件出しから試作までを請け負う。レーザ加工機を自社で持たずアウトソーシングする基板メーカーに対して、大ロットから極短納期まで柔軟に対応することが強み。
- レーザ加工
- 電子基板の試作や量産向けの微細なレーザ加工サービス。
03その他その他
バイオ医薬品の製造工程で使用される製品(包装材料、シリンジなど)の受託試験や、品質コンサルティング・技術指導などを行っている。
製品と技術
パワー半導体向け信頼性評価試験と試験装置
クオルテックの信頼性評価事業の中核は、パワー半導体のパワーサイクル試験である。電気自動車のインバータに使われるパワー半導体は、高温・大電流の繰り返し負荷による劣化が課題であり、同社は自社開発したパワーサイクル試験機を用いて寿命評価を実施。試験条件には電子回路、ソフトウェア、水冷機構などを自社内で設計し、顧客の多様なニーズに対応する。さらに、国際規格IPCやJEITAの規格策定にも参画し、ルールメーカーとしても活動。試験の前後には断面研磨による試料作製や故障解析、X線画像を用いたボイド・クラックの進展予測技術も提供する。近年は顧客の内製化ニーズに応え、過去販売した試験装置の改造案件も収益に貢献。自動車業界の電動化加速を背景に、同社の信頼性評価技術は市場で重要な位置を占める。
レーザ加工による微細加工サービス
クオルテックの微細加工事業は、1998年のCO2レーザ加工機・UV-YAGレーザ加工機導入に始まる。現在はビルドアップ基板やフレキシブルプリント基板を対象に、試作品から量産までのレーザ加工を手がける。特にフェムト秒グリーンレーザ加工など特殊な工法を保有し、ガラス基板や低誘電材など加工が困難な素材への対応力を強みとする。同社は自社でレーザ加工機を持たずアウトソーシングする基板メーカー向けに、大ロット量産から極短納期の試作まで柔軟に受注。表面処理技術では、新しい材料へのめっき条件出しから試作までを請け負う。20年以上の実績で蓄積したノウハウと24時間受付・稼働体制により、車載部品、ヘルスケア、通信など幅広い分野の顧客ニーズに応えている。
バイオ医薬品受託試験と品質コンサルティング
その他事業に分類されるバイオ事業では、ペットの遺伝子検査(2014年開始)に加え、バイオ医薬品の製造工程で使用される包装材料やシリンジなどの受託試験を実施。2025年6月期には厚生労働省案件の医療用消耗品信頼性試験受注が好調で、売上高は前期比25.4%増の5,791万9千円となった。同社は長年の電気化学研究で培った技術を電池解析にも応用している。また、品質コンサルティング(ゼロ・イノベーション)では、基礎実験や再現実験を繰り返して蓄積したデータをもとに、顧客製品の素材改善提案を行う。これらのサービスは、単なる検査にとどまらず、品質問題の根本解決を志向する同社の「Total Quality Solution」の一環として提供される。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がクオルテック
時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 2493イーサポートリンク | 42億円 | 23.9倍 |
| 2 | 2342トランスジェニックグループ | 42億円 | — |
| 3 | 324Aブッキングリゾート | 42億円 | 11.3倍 |
| 4 | 9165クオルテック | 41億円 | 10.6倍 |
| 5 | 291Aリスキル | 41億円 | 6.8倍 |
| 6 | 7502プラザホールディングス | 41億円 | 19.0倍 |
| 7 | 3521テルマー湯ホールディングス | 41億円 | 25.6倍 |
| 8 | 6181タメニー | 40億円 | — |
| 9 | 5867エスネットワークス | 40億円 | 11.1倍 |
| 10 | 331Aメディックス | 40億円 | 8.6倍 |
| 11 | 7061日本ホスピスホールディングス | 40億円 | 12.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 22件
電子部品品質改善コンサルティングから創業した1993年
クオルテックは1993年1月、大阪府堺市に株式会社太洋テクノサービスとして設立された。創業時の事業は、電子部品・半導体製造における品質改善コンサルティングである。同年5月にはファミリーコンピュータのゲーム基板の品質改善指導を開始し、電子機器の品質管理技術を蓄積した。1994年10月に本社を大阪市此花区へ移転し、事業基盤を固めた。創業当初から技術支援サービスを主軸に据え、品質問題の根本原因を特定する能力を磨いた。この時期の経験が、後に故障解析や信頼性評価試験へと発展する基礎となった。
SEM導入と微細加工事業への進出(1995〜1998年)
1995年6月、クオルテックは電子顕微鏡(SEM)を導入し、故障解析サービスを開始した。これにより、不良原因の微細な観察が可能となり、解析能力を飛躍的に高めた。1997年11月には表面処理技術サービス(めっき試作)を始め、ビルドアップ工法の研究を開始。1998年5月にはCO2レーザ加工機とUV-YAGレーザ加工機を導入し、微細加工事業に本格参入した。同時にフィルドビアめっき法を確立し、高密度配線基板向けの加工技術を開発。これらの設備投資と技術開発により、同社は単なるコンサルティング企業から、実加工と解析の両方を手がける技術サービス企業へと変貌を遂げた。
信頼性評価事業の本格化と社名変更(2004年)
2004年9月、クオルテックは本社を再び大阪府堺市に移転し、社名を現在の株式会社クオルテックに変更した。同時に信頼性評価事業を本格化し、電子部品や基板の環境試験・電気試験を開始。同年10月には実装材料・工法の研究開発にも着手した。2006年1月にはISO/IEC17025(試験所認定)を取得し、自動車業界への本格進出を果たした。この認定は国際的に通用する試験所としての信頼性を証明するもので、以降、自動車部品メーカーからの受注が拡大した。2007年3月にはNITE(製品評価技術基盤機構)からilac-MRAの国際相互承認を取得し、研磨(試料作製)事業で月産10,000個の生産体制を確立した。
バイオ事業開始とパワーサイクル試験機の開発(2014〜2017年)
2014年10月、クオルテックはペットの遺伝子検査を手がけるバイオ事業を開始。同時に二次電池の研究とEMC(電磁両立性)コンサルティングサービスを始めた。2015年1月にはパワーサイクル試験機を自社開発し、販売を開始した。パワー半導体の信頼性評価に不可欠なこの装置は、同社の強みである実装技術と評価技術の融合を象徴する製品である。2017年11月には堺市堺区に本館(分析センター)が竣工し、解析・評価能力を一段と強化した。この時期、自動車電動化の潮流を先取りし、パワー半導体試験の実績を積み上げたことが、後の成長の原動力となる。
業務提携・合弁そして株式上場(2018〜2023年)
2018年4月、クオルテックはCBC株式会社と自動車分野の信頼性評価ビジネスで業務提携。2019年5月には愛知県豊明市に名古屋品質技術センターを開設し、自動車顧客への迅速対応を図った。2021年2月にはSGSジャパンとの合弁会社SGSクオルテック株式会社を設立し、国際規格認証までトータルに提供できる体制を整えた。これらの拡大を経て、2023年7月に東京証券取引所グロース市場に上場。同年12月にはPatentix株式会社と資本業務提携を結び、事業領域を拡大した。上場後も積極投資を継続し、2024年2月に熊本営業所、同年5月に滋賀半導体研究開発センター、同年11月にパワエレテクノセンターを開設している。
年表22件を開く
1990年代
- 1993年1月創業電子部品・半導体製造に関する技術(品質改善)コンサルティングサービスを提供する株式会社太洋テクノサービス(現 当社)を大阪府堺市に設立
- 1993年5月ゲーム基板(ファミリーコンピュータ)の品質改善指導を開始
- 1994年10月本社を大阪市此花区に移転
- 1995年6月SEM(電子顕微鏡)を導入(注1)故障解析サービスを開始
- 1997年11月表面処理技術サービス(めっき試作)を開始(注2)ビルドアップ工法の研究を開始(注3)
- 1998年5月CO2レーザ加工機(注4)、UV-YAGレーザ加工機(注5)を導入(微細加工事業開始)フィルドビアめっき法確立(注6)
2000年代
- 2004年9月商号変更大阪府堺市に再移転、社名を株式会社クオルテックに変更し、信頼性評価事業を本格化
- 2004年10月実装材料・工法の研究と開発を開始
- 2006年1月ISO/IEC17025規格の認証を取得し、自動車業界へ進出
- 2007年3月NITE(製品評価技術基盤機構)よりilac-MRA(試験機関の国際相互承認)認定 研磨(試料作製)事業において月産10,000個体制の確立
2010年代
- 2012年12月関東から東北地方への販売促進のため東京都大田区に東京営業所を開設
- 2014年10月バイオ事業(ペットの遺伝子検査)を開始 二次電池の研究・EMC(電磁両立性)(注7)コンサルティングサービスを開始
- 2015年1月パワーサイクル試験機(注8)の開発・販売を開始
- 2017年11月堺市堺区に本館(分析センター)竣工
- 2018年4月CBC株式会社と自動車分野等における電子部品の安全を提供する信頼性評価ビジネスで業務提携
- 2019年5月自動車関連企業の要望に迅速に対応するため、愛知県豊明市に名古屋品質技術センター開設
2020年代
- 2021年2月世界最大級の試験、検査、検証及び認証機関であるSGSグループ(本社スイス ジュネーブ)の日本法人であるSGSジャパン株式会社と合弁会社SGSクオルテック株式会社設立
- 2023年7月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2023年12月事業領域拡大を図るため、Patentix株式会社と資本業務提携
- 2024年2月九州地方への販売促進のため、熊本県熊本市に熊本営業所を開設
- 2024年5月次世代半導体事業の研究拠点として、滋賀半導体研究開発センターを開設
- 2024年11月堺市西区にパワエレテクノセンターを開設
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/6期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
信頼性評価事業の拡大とワンストップ提供
独立系の強みを活かし、自動車の電動化・自動運転向け車載機器の信頼性評価需要を取り込む。幅広い試験ラインナップで顧客ニーズにワンストップ対応し、試作から量産まで需要を獲得する。
- 02
微細加工事業での高付加価値試作・量産拡大
車載、ヘルスケア、通信分野をターゲットに、フェムト秒グリーンレーザ加工などの特殊技術で難加工材に対応。高付加価値・小ロット試作を強みに、ライフサイクルの長い製品の量産受注を目指す。
- 03
販売・技術体制の強化と新市場開拓
既存顧客との信頼関係強化に加え、九州・北海道・東北・中四国など同業他社空白地へ積極営業。マーケティング部設置や人員増強で顧客ニーズに迅速対応し、半導体・電子部品メーカーへの販路を拡大する。
- 04
新規事業「MAPプロジェクト」の推進
独自開発のユニバーサルめっき法によるコーティング技術を確立し、通信・半導体・医療・航空宇宙・再エネ等の次世代成長産業向けに低コストで環境配慮型の機能性膜形成を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で257人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は506万円で、2期前と比べて+1.4%。平均年齢は43.4歳、平均勤続年数は6.4年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年6月 | 499 | 42.6 | 6.5 | 222 | — |
| 2024年6月 | 485 | 43.4 | 6.4 | 242 | 165 |
| 2025年6月 | 506 | 43.4 | 6.4 | 257 | 156 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内SGSクオルテック株式会社大阪府大阪市中央区議決権49.0%
- 調達265万円令和5年度原子力施設電気機器等火災試験原子力安全庁 · 2023-12-15
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年6月期の売上高は43億円、営業利益は5億円。前期と比べると増収増益で、売上が+7.5%、利益が+25.0%。
会社が出している今期の予想2027年6月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 46億円 | 43億円 |
| 営業利益 | 5億円 | 5億円 |
| 純利益 | 4億円 | 4億円 |
| 1株あたり配当 | ¥47 | ¥47 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
8期分
直近は2026年4Qで、売上は22億円、営業利益は3億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+4.8%、営業利益は+50.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年1Q | 8 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年2Q | 9 | 2 | 22.2 | 1 |
| 2024年3Q | 11 | 2 | 18.2 | 2 |
| 2024年4Q | 8 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2025年2Q | 19 | 2 | 10.5 | 1 |
| 2025年4Q | 21 | 2 | 9.5 | 1 |
| 2026年2Q | 21 | 2 | 9.5 | 1 |
| 2026年4Q | 22 | 3 | 13.6 | 3 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 9期分
2018年12月期からの9期で、売上は33億円から43億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は11.6%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年12月 | 33 | — | −1 | — | 1 |
| 自動車関連企業の要望に迅速に対応するため、愛知県豊明市に名古屋品質技術センター開設 | |||||
| 2019年12月 | 30 | — | −1 | — | 0 |
| 2020年12月 | 29 | — | 0 | — | −2 |
| 世界最大級の試験、検査、検証及び認証機関であるSGSグループ(本社スイス ジュネーブ)の日本法人であるSGSジャパン株式会社と合弁会社SGSクオルテック株式会社設立 | |||||
| 2021年6月 | 15 | — | 1 | — | 1 |
| 2022年6月 | 32 | — | 3 | — | 3 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2023年6月 | 33 | — | 3 | — | 2 |
| 九州地方への販売促進のため、熊本県熊本市に熊本営業所を開設 | |||||
| 2024年6月 | 36 | 4 | 4 | 11.1 | 3 |
| 2025年6月 | 40 | 4 | 4 | 10.0 | 2 |
| 2026年6月 | 43 | 5 | 5 | 11.6 | 4 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年6月期
売上高43億円のうち、営業利益として残るのは5億円で11.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の9.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金88.4%38億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.6%5億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年6月期は営業CFが5億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは−2億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は14億円で、売上の4.2ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年6月 | 4 | 0 | −4 | 4 | 10 |
| 2022年6月 | 7 | 0 | −5 | 7 | 12 |
| 2023年6月 | 3 | −2 | −2 | 1 | 11 |
| 2024年6月 | 6 | −4 | 4 | 2 | 17 |
| 2025年6月 | 5 | −7 | −1 | −2 | 14 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 8期分
2025年6月期の総資産は43億円。このうち返さなくてよい自己資本が33億円で、自己資本比率は75.4%(業種中央値53.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2018年12月 | 42 | 16 | 26 | 38.4 |
| 2019年12月 | 43 | 21 | 22 | 49.4 |
| 2020年12月 | 36 | 19 | 17 | 51.5 |
| 2021年6月 | 33 | 19 | 14 | 58.4 |
| 2022年6月 | 34 | 22 | 12 | 66.1 |
| 2023年6月 | 32 | 24 | 8 | 74.9 |
| 2024年6月 | 41 | 32 | 10 | 76.2 |
| 2025年6月 | 43 | 33 | 11 | 75.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで534社中38位あたり、逆に低いのは売上成長率で534社中260位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,738で、1年前と比べて+21.6%。過去52週の値幅のなかでは41%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 10.6倍 |
| PER (会社予想) | 10.3倍 |
| PBR | 1.14倍 |
| 配当利回り | 2.70% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月で約+3.3%上昇、7/17は-0.4%の1702円。週足では6月安値1634円から上昇し、25日線1712円に接近。75日線1639円は突破し支持線に。52週高値2350円からは-28%と戻り余地。出来高は6/30に46,500株と急増後、7月は1万株前後で低調。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)。
PER 15.3倍は業界平均22.2倍を下回り、PBR 1.15倍も同平均2.35倍を下回る。ROE 6.8%は業界水準に劣るが、無配で配当利回り0%ながら、売上・利益の増加傾向は評価できる。割安だが成長性の持続性に注意。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 10.6倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 10.3倍 | — |
| PBR | 1.14倍 | 3.51倍 |
| ROE | 6.8% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり47円。いまの株価に対する利回りは2.70%。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥47
株主
有価証券報告書より
2025年6月期末の株主数は延べ2,149人。区分でいちばん多いのは個人・その他で80.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が13.0%を占め、残る87.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2023年6月% | 2024年6月% | 2025年6月% |
|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 91.4 | 83.2 | 80.7 |
| 事業法人 | 8.6 | 9.9 | 10.4 |
| 証券会社 | — | 3.3 | 3.2 |
| 外国法人 | — | 1.3 | 2.9 |
| 金融機関 | — | 2.1 | 2.6 |
| 外国人個人 | — | 0.2 | 0.2 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位11者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 志方 廣一 | 40.01 |
| 02 | CBC株式会社 | 7.66 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 1.93 |
| 04 | 小田 昌平 | 1.31 |
| 05 | 西村 裕二 | 1.21 |
| 06 | NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS- MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社) | 0.99 |
| 07 | 谷口 精治 | 0.89 |
| 08 | 望月 和寿 | 0.86 |
| 09 | BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRI MAN(LUXEMBOURG) SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS-DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE (常任代理人 株式会社三井住友銀行) | 0.86 |
| 10 | 井原 伸介 | 0.85 |
| 11 | 田村 光司 | 0.85 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 9期分
1株利益は9期で−100%、1株純資産は8期で−100%。直近期のROEは6.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年12月 | 143,140 | 4,450,850 | 3.5 | — | 27.2 |
| 2019年12月 | 462 | 5,020,343 | 0.0 | — | — |
| 2020年12月 | −514,757 | 4,415,633 | — | — | — |
| 2021年6月 | 30 | 914 | 3.4 | — | — |
| 2022年6月 | 156 | 1,070 | 15.7 | — | 23.7 |
| 2023年6月 | 100 | 1,134 | 9.1 | — | 37.0 |
| 2024年6月 | 116 | 1,343 | 9.8 | 14.5 | 36.3 |
| 2025年6月 | 94 | 1,395 | 6.8 | 14.7 | 39.6 |
| 2026年6月 | 164 | — | — | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2025/6期の役員報酬は総額96百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 山口友宏 | 代表取締役 社長 | 52 | 1,500 |
| 大江準三 | 取締役 | 71 | — |
| 志方哲明 | 取締役 | 47 | — |
| 池田康稔 | 取締役 | 63 | 500 |
| 志方廣一 | 取締役 | 78 | 940,200 |
| 石田智也 | 取締役 | 70 | — |
| 冨田和之 | 取締役 | 68 | — |
| 藤田昌伸 | 監査役(常勤) | 70 | — |
| 越本幸彦 | 監査役 | 47 | — |
| 古谷礼理 | 監査役 | 57 | — |
| 光﨑尚利 | 取締役 | 69 | — |
| 高橋政典 | 取締役 | 65 | — |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 森本孝貴 | 取締役 | 42 |
| 長田和幸 | 監査役(常勤) | 65 |
役員報酬の内訳2025/6期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 退職慰労百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 55 | 9 | 5 | 69 | 17 |
| 社外取締役 | 2 | 11 | — | — | 11 | 6 |
| 監査役 | 1 | 8 | — | 0 | 8 | 8 |
| 社外監査役 | 2 | 8 | — | — | 8 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/6期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,485字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題6,646字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,198字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,646字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第34期(2025/07/01-2026/06/30)2026-02-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第33期(2024/07/01-2025/06/30)2025-09-25
- 半期報告書半期報告書-第33期(2024/07/01-2025/06/30)2025-02-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第32期(2023/07/01-2024/06/30)2024-09-27
- 四半期報告書四半期報告書-第32期第3四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-14
- 四半期報告書四半期報告書-第32期第2四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第32期第1四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第31期(2022/07/01-2023/06/30)2023-09-27
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