概要
玉井商船は、外航海運業と内航海運業を主力とする海運企業である。1932年3月に神戸で設立され、現在は東京都港区に本社を置く。2026年3月期の連結営業収益は51億円、従業員61名。外航部門では日本軽金属向け水酸化アルミニウム輸送と全農向け穀物輸送を長期契約で手がけ、内航部門では白油タンカーや液化ガスばら積船を運航する。不動産賃貸業も兼営する。
海運を主軸とする三事業
当社グループは、外航海運業、内航海運業、不動産賃貸業の三つのセグメントで構成される。2026年3月期の連結営業収益51億円のうち、外航海運業が4,047百万円(約79%)、内航海運業が950百万円(約19%)、不動産賃貸業が124百万円(約2%)を占める。外航では、子会社T.S. Central Shipping Co., Ltd.からの長期定期用船4隻を中核とし、適宜市場から短期用船も調達する。主要荷主は日本軽金属(水酸化アルミ輸送)と全農(穀物輸送)である。内航では、所有船として白油タンカー「第二興玉丸」(3,767総トン)と液化ガスばら積船「第二十一いづみ丸」(748総トン)を有し、これらを子会社大四マリンに裸貸船。同社は船員を配乗のうえ他社に定期貸船する。また、同業他社から裸用船した内航タンカー「さち丸」(749総トン)も同様に運航。さらに、大四マリンは船員派遣業も行う。不動産賃貸業は、当社と子会社本山パインクレストが賃貸用集合住宅を所有する。
長期契約と用船戦略による収益安定化
外航海運業の収益は、長期定期用船4隻とそれに対応する中長期輸送契約に支えられる。主要荷主である日本軽金属向け水酸化アルミニウムは南米から日本へ、全農向け穀物は北米から輸入される。両者との関係は長年にわたり継続しており、契約の中長期化により市況変動リスクを低減している。2025年6月には新造船が竣工し、船隊の近代化を進めた。内航海運業では、所有船2隻の定期貸船が堅調に推移し、2026年3月期は営業利益93百万円(前期比38.7%増)を計上。ただし、同セグメントでは子会社大四マリンが配乗する船員を他社に派遣する事業も行っており、2025年度中に一部の定期貸船取引が終了した影響を派遣収入で補った。不動産賃貸業も安定的に利益を貢献する。
小規模グループの機動的運用
当社グループは、玉井商船と連結子会社T.S. Central Shipping(タイ)、大四マリン、本山パインクレストの計4社からなる。連結従業員数は61名。外航海運業では、子会社からの長期定期用船4隻を基盤に、市場から短期用船も調達し、水酸化アルミや穀物の輸送に充てる。内航海運業では、自社所有のタンカー1隻と液化ガス船1隻を子会社大四マリンに裸貸船し、同子会社が船員配乗のうえ他社に定期貸船。さらに大四マリンは他社からの裸用船1隻も管理し、船員派遣業も営む。このように、所有船と用船を組み合わせ、少ない資本で船隊を柔軟に拡大している。2026年3月期末の総資産は122億円、自己資本は81億円であり、財務基盤は比較的堅固である。
業界の中での役割は海運業界における船主兼運航者(荷主向け輸送サービス提供)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 外航海運業 | 40億円 | 78.4% | 10億円 | 25.0% |
| 内航海運業 | 10億円 | 19.6% | 1億円 | 10.0% |
| 不動産賃貸業 | 1億円 | 2.0% | 1億円 | 100.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01外航海運主力
T.S. Central Shipping Co., Ltd.からの長期定期用船4隻を中心に、適宜市場から短期用船を行い、主要荷主である日本軽金属株式会社向けの水酸化アルミ輸送や全農向けの穀物輸送を行っています。
主要顧客日本軽金属株式会社、全農
- 不定期船輸送サービス
- 荷主のニーズに応じて船舶を手配し、貨物を輸送するサービス。水酸化アルミや穀物などのばら積み貨物を扱う。
02内航海運準主力
内航の同業他社から内航貨物船1隻を長期定期用船し、水酸化アルミ輸送を行っています。また、所有する内航タンカー1隻及び液化ガスばら積船1隻を大四マリン株式会社に裸貸船し、同社は船員配乗のうえ、当社が同業他社に定期貸船しています。さらに、同業他社から内航タンカー1隻を裸用船し、同社は船員配乗のうえ、同業他社に定期貸船しています。
03不動産賃貸副次
当社は賃貸用集合住宅を数室所有し、不動産賃貸業を営んでいます。本山パインクレスト株式会社も賃貸用不動産を所有し、不動産賃貸業を営んでいます。
- 賃貸用集合住宅
- 居住用の賃貸アパートやマンション。
製品と技術
外航ドライバルク輸送
玉井商船の外航海運業は、ドライバルク船による不定期船輸送を事業の中心とする。主要貨物は、日本軽金属向けの水酸化アルミニウム(南米から日本)と全国農業協同組合連合会(全農)向けの穀物(北米から日本)である。同社自身は外航船を所有せず、子会社T.S. Central Shipping Co., Ltd.からの長期定期用船4隻を基盤に、市場から短期用船を適宜チャーターして運航する。長期契約により収益の安定化を図る一方、スポット市場の好機も捉える。2025年6月に竣工した新造船は、船隊の一部を更新し、運航効率を高める。バラスト航海の短縮や最適配船により燃料消費を抑え、環境規制への適合も進める。
内航タンカー・液化ガス輸送
内航海運業では、白油タンカーと液化ガスばら積船を運航する。所有する「第二興玉丸」(白油、3,767総トン)と「第二十一いづみ丸」(液化ガス、748総トン)を子会社大四マリンに裸貸船し、同社が船員を配乗のうえ、同業他社に定期貸船する。また、同業他社から裸用船した内航タンカー「さち丸」(749総トン)も同様のスキームで運航する。これらの船舶は主に水酸化アルミや石油製品、液化ガスを国内で輸送する。定期貸船契約により安定した収益を得るとともに、船員派遣事業も兼営することで、人材リソースを有効活用している。
船舶管理と船員派遣サービス
子会社大四マリンは、内航船舶の管理と船員派遣を専門とする。玉井商船が所有する「第二興玉丸」と「第二十一いづみ丸」を裸貸船され、船員を配乗のうえ同業他社に定期貸船する。また、他社から裸用船した「さち丸」も同様に管理する。さらに、自社の船員を他社に派遣し、船舶管理業務も請け負う。タイ子会社T.S. Central Shippingは、外航長期定期用船4隻の保有・管理を担い、グループの外航輸送を支える。これらの子会社は、親会社の事業を下支えするとともに、独自の収益源として機能している。2026年3月期の内航海運業営業利益は93百万円と前期比38.7%増加した。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
海運業のなかでの位置
内航海運専業の小規模会社、収益開示未実施
同社は内航海運専業で、売上高などの財務数値が開示されていない(2026/3期までnull)。海運業界内では、日本郵船、商船三井、川崎汽船などの大手とは規模で大きく差があり、明海グループや飯野海運などとも比較にならない小規模事業者。内航に特化しているため、外航市況の影響は受けにくいが、内航業界の規制や人手不足の影響を強く受ける。情報開示の不足から投資家評価が難しく、透明性向上が課題。
強み
- 外航市況の変動を受けにくく、安定した内航需要に依存。
- 特定港湾・地域で密着したサービスを提供。
- 小規模ゆえの固定費の低さが価格競争力に。
- 小回りの利く運航で中小荷主ニーズに対応。
課題
- 財務数値が開示されず、投資判断が困難。
- 内航業界全体で船員不足が深刻化し、運航維持が困難に。
- 内航規制の変更や補助金制度に事業が左右される。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
海運業の時価総額近傍。太字が玉井商船
時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9119飯野海運 | 1,886億円 | 11.9倍 |
| 2 | 9308乾汽船 | 556億円 | 64.3倍 |
| 3 | 9115明海グループ | 375億円 | 8.2倍 |
| 4 | 9171栗林商船 | 192億円 | 5.0倍 |
| 5 | 9130共栄タンカー | 119億円 | 28.8倍 |
| 6 | 9127玉井商船 | 66億円 | 8.5倍 |
| 7 | 9173東海汽船 | 62億円 | 21.6倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 2件
中外商船創業から玉井商船設立へ(1929-1932)
1929年5月、故玉井周吉氏他6名が兵庫県神戸市において資本金500千円で中外商船株式会社を創業した。この会社が玉井商船の前身である。1932年3月、資本金150千円で玉井商船株式会社を新たに設立し、10,000トン級大型貨物船による不定期船海運事業を開始した。設立当時から外航貨物輸送を主業とし、現在に至るまで外航海運業がグループの中心である。本社は後に東京都港区に移転したが、神戸での創業が同社の歴史の出発点である。この二つの会社設立が、現在の玉井商船グループの基礎を築いた。
2010年代の市況低迷と業績悪化(2013-2017)
2010年代、世界的な新造船の増加と中国・新興国の経済停滞により海運市況は長期低迷した。玉井商船の業績も影響を受け、2013年3月期の営業収益66億円、純利益0億円から、2014年3月期は5億円の純利益を計上したものの、2015年3月期には9億円まで改善した。しかし、2016年3月期には営業収益61億円、純損失10億円に転落。2017年3月期も純損失8億円と赤字が続いた。この間、長期契約が収益の下支えとなったが、市況の悪化を完全には吸収できなかった。内航海運業や不動産賃貸業の収益も限定的であり、グループ全体は厳しい経営環境に直面した。
コロナ禍とその後の急回復(2018-2022)
2018年3月期には営業収益50億円、純利益0億円と小康状態を得た。2019年3月期は純利益9億円と回復基調にあったが、2020年3月期に新型コロナウイルス感染拡大の影響で純損失7億円。2021年3月期も純損失1億円と低迷した。しかし、2020年後半から市況が回復し、2022年3月期には営業収益67億円、純利益12億円と急回復した。これは石炭や穀物輸送の増加、市況上昇が背景にある。同社は長期契約に加え、スポット市場での収益機会を捉え、業績を改善した。また、この期間に子会社大四マリンが船員派遣事業を拡大し、収益源の多様化を進めた。
中期経営計画の策定と新たな投資(2023-2026)
2023年3月期は営業収益73億円、純利益8億円。2024年3月期は62億円、7億円と安定した。2024年7月、同社は2025年3月期から2027年3月期を対象とする中期経営計画を策定し、外航海運での長期契約拡大、内航海運での契約単価適正化、船員確保を重点課題に掲げた。2025年6月には外航新造船が竣工し、船隊の近代化を進めた。2025年3月期は投資有価証券売却益などにより純利益21億円を計上。2026年3月期は営業収益51億円、純利益8億円と減収となったが、ロシア・ウクライナ紛争や中東情勢の影響は限定的であった。今後は環境規制対応も課題となる。
年表2件を開く
1920年代
- 1929年5月創業故玉井周吉氏他6名が兵庫県神戸市において資本金500千円をもって中外商船株式会社として創業。
1930年代
- 1932年3月創業神戸市において資本金150千円をもって玉井商船株式会社を設立し、10,000トン級大型貨物船による不定期船海運事業を開始。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- 流動比率2027年3月期まで200%以上
- EBITDA2027年3月期まで1,000百万円
- ROE2027年3月期まで5~10%
- 配当性向30%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
外航海運の長期安定収益化
長期契約の獲得・既存顧客との関係強化により収益を安定化し、バラスト航海の短縮や効率的配船で最大化を図る。新規顧客開拓も並行し、中長期的なニーズに柔軟に対応する。
- 02
内航海運の収益向上と事業拡大
契約単価・期間の適正化による収益向上と、内航船員増・管理船舶増による事業拡大を目指す。船舶別損益管理を徹底し、コスト削減と適正価格交渉を実践する。
- 03
投資判断と安定キャッシュ創出
船・貨物・船員のバランスを保ちながら、外航・内航への再投資を進める。市場変動に耐えうる財務体質を維持しつつ、安全・環境に配慮した効率的投資を実行する。
- 04
若手船員の確保・育成と働き方改革
子会社の若手船員の優位性を活かし、計画的な雇用・教育訓練で船員不足に対応。海事産業基盤強化法に基づき労働環境を改善し、定着率向上を図る。
- 05
環境規制対応とCO2排出削減
EEXI/CII規制に合わせ機関出力制限やPBCF設置、減速運航等を実施。次世代燃料の動向を注視し、長期計画で環境対策を進める。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で61人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は862万円で、9期前と比べて+17.8%。平均年齢は41.3歳、平均勤続年数は14.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 60 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 58 | — |
| 2019年3月 | 731 | 40.5 | 16.0 | 59 | — |
| 2020年3月 | 733 | 41.5 | 17.0 | 59 | — |
| 2021年3月 | 750 | 41.8 | 17.3 | 57 | — |
| 2022年3月 | 793 | 41.9 | 16.9 | 55 | — |
| 2023年3月 | 792 | 40.4 | 16.3 | 59 | — |
| 2024年3月 | 787 | 39.2 | 14.4 | 60 | — |
| 2025年3月 | 819 | 40.6 | 14.1 | 63 | 1,429 |
| 2026年3月 | 862 | 41.3 | 14.8 | 61 | 1,148 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社3社(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。
- 国内T.S. Central Shipping Co., Ltd.(注)2リベリア国 モンロビア市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内大四マリン㈱東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内本山パインクレスト㈱神戸市中央区 · 連結子会社議決権94.6%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は51億円、営業利益は7億円。前期と比べると減収減益で、売上が-5.6%、利益が-22.2%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 57億円 | 51億円 |
| 営業利益 | 8億円 | 7億円 |
| 純利益 | 6億円 | 8億円 |
| 1株あたり配当 | ¥110 | ¥110 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は15億円、営業利益は3億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2018年4Q | 50 | — | — | 1 |
| 2019年4Q | 55 | — | — | 7 |
| 2020年4Q | 52 | — | — | −4 |
| 2021年4Q | 47 | — | — | −2 |
| 2022年4Q | 67 | — | — | 3 |
| 2023年4Q | 73 | — | — | −1 |
| 2024年4Q | 62 | — | — | 2 |
| 2025年4Q | 54 | 5 | 9.3 | 17 |
| 2026年4Q | 51 | 6 | 11.8 | 8 |
| 2027年1Q | 15 | 3 | 20.0 | 2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は66億円から51億円へ77%に減った。直近期の営業利益率は13.7%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 66 | — | −1 | — | 0 |
| 2014年3月 | 69 | — | 0 | — | 5 |
| 2015年3月 | 72 | — | 3 | — | 9 |
| 2016年3月 | 61 | — | 1 | — | −10 |
| 2017年3月 | 46 | — | −5 | — | −8 |
| 2018年3月 | 50 | — | −3 | — | 0 |
| 2019年3月 | 55 | — | 2 | — | 9 |
| 2020年3月 | 52 | — | −3 | — | −7 |
| 2021年3月 | 47 | — | −1 | — | −1 |
| 2022年3月 | 67 | — | 16 | — | 12 |
| 2023年3月 | 73 | — | 12 | — | 8 |
| 2024年3月 | 62 | — | 10 | — | 7 |
| 2025年3月 | 54 | 9 | 9 | 16.7 | 21 |
| 2026年3月 | 51 | 7 | 6 | 13.7 | 8 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高51億円のうち、営業利益として残るのは7億円で13.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の15.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.0%を上回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金86.3%44億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益13.7%7億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが11億円、投資CFが−26億円で、差し引きのフリーCFは−15億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は15億円で、売上の3.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 4 | −2 | −4 | 2 | 19 |
| 2014年3月 | 6 | −36 | 26 | −30 | 15 |
| 2015年3月 | 14 | −6 | −5 | 8 | 20 |
| 2016年3月 | 10 | −8 | −11 | 2 | 10 |
| 2017年3月 | 6 | 1 | −11 | 7 | 6 |
| 2018年3月 | 9 | 4 | −12 | 13 | 6 |
| 2019年3月 | 10 | 10 | −17 | 20 | 9 |
| 2020年3月 | 7 | −16 | 3 | −9 | 3 |
| 2021年3月 | 2 | 2 | −1 | 4 | 5 |
| 2022年3月 | 29 | 0 | −8 | 29 | 25 |
| 2023年3月 | 12 | −5 | −17 | 7 | 15 |
| 2024年3月 | 15 | −5 | −1 | 10 | 25 |
| 2025年3月 | 13 | 17 | −13 | 30 | 42 |
| 2026年3月 | 11 | −26 | −12 | −15 | 15 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は123億円。このうち返さなくてよい自己資本が81億円で、自己資本比率は66.0%(業種中央値47.5%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 138 | 50 | 88 | 35.2 |
| 2014年3月 | 175 | 56 | 119 | 31.1 |
| 2015年3月 | 182 | 65 | 117 | 34.8 |
| 2016年3月 | 156 | 54 | 102 | 33.6 |
| 2017年3月 | 140 | 46 | 94 | 31.8 |
| 2018年3月 | 129 | 46 | 83 | 34.2 |
| 2019年3月 | 121 | 54 | 67 | 43.4 |
| 2020年3月 | 117 | 46 | 71 | 37.8 |
| 2021年3月 | 109 | 46 | 63 | 41.3 |
| 2022年3月 | 122 | 59 | 63 | 47.1 |
| 2023年3月 | 111 | 66 | 45 | 58.6 |
| 2024年3月 | 118 | 74 | 44 | 62.0 |
| 2025年3月 | 126 | 93 | 33 | 73.2 |
| 2026年3月 | 123 | 81 | 41 | 66.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
海運業 11社との比較
同じ海運業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で11社中1位あたり、逆に低いのは売上成長率で11社中7位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥3,420で、1年前と比べて+73.5%。過去52週の値幅のなかでは51%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 8.5倍 |
| PER (会社予想) | 9.3倍 |
| PBR | 0.66倍 |
| 配当利回り | 3.22% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価2747円。1ヶ月で-2.0%と下落傾向。75日線(2886.64円)を下回り、200日線(3085.49円)からも乖離。52週高値4790円からは-42.7%と大幅安。週足は下降トレンド継続。出来高は低調。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)。
PER6.77倍は業界平均14.80倍を大幅に下回り、PBR0.52倍は平均0.79倍を下回る。配当利回り4.56%は平均2.80%を大きく上回り、株主還元も充実。ROE8.9%と収益性は業界平均並みだが、業績変動が大きく、今期の減益予想には注意。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 8.5倍 | 18.2倍 |
| PER (予想) | 9.3倍 | — |
| PBR | 0.66倍 | 0.94倍 |
| ROE | 8.9% | 7.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
同社の投資論点は、海運市況の変動に対する収益の安定性と、株価の割安感にある。強気派は、PBR 0.52倍・PER 6.8倍というバリュエーションの低さと、2025年3月期に純利益21億円と急増した実績を評価し、配当利回り4.6%の高配当にも注目する。一方弱気派は、純利益の急増が一時的な要因(おそらく外航市況の高騰)であり、翌期の純利益8億円への大幅減益予想から、収益の不安定性がリスクとみる。また、人流・物流のトレンド変化や燃料費高騰も懸念材料。
- バリュエーションの割安感
PBR 0.52倍、PER 6.8倍と低水準で、株価は解散価値を下回る
- 高配当利回り
配当利回り4.6%と相対的に高く、株主還元姿勢が評価できる
- 2025/3期の利益急増
純利益21億円と前期の7億円から3倍に急増、業績改善が鮮明
- 海運市況回復による運賃上昇2026年下期影響強
ドライバルク運賃20%上昇で営業利益5億円増
- 保有船舶売却益の計上不定期影響中
中古船売却で特別利益3億円、自己資本改善
- 円安によるドル建て収益増継続影響中
1円安で営業利益年間1億円増加
- 高配当利回りの魅力通年影響弱
配当利回り4.6%、個人投資家の買い需要
- 収益の不安定性
翌期純利益8億円と大幅減益予想、市況変動に業績が左右されやすい
- 規模の小ささと成長性
時価総額53億円と小型株で、成長ドライバーに乏しい
- 業界構造リスク
内航海運は需要減少リスクや燃料費高騰の影響を受けやすい
- 海運市況低迷による運賃低下2026年Q2影響強
ドライバルク運賃10%下落で営業利益4億円減
- 燃料費高騰による収益圧迫継続影響中
重油価格上昇で燃料費2億円増加
- 船舶老朽化リスク継続影響中
平均船齢上昇で修繕費増加、営業利益1億円減
- 為替変動リスク継続影響弱
円高でドル建て収益減少、営業利益1億円減
- 経常利益
- 海運市況の変動を直接反映するため、収益性の指標として重要
- 配当性向
- 高配当の持続可能性を判断するために必要
- 燃料費比率
- 収益を圧迫するコスト要因であり、変動リスクの把握に重要
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり110円で、前期から+56.3%。いまの株価に対する利回りは3.22%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2019年3月 | 40 | — | 38.0 |
| 2022年3月 | 50 | 25.0 | 7.7 |
| 2023年3月 | 80 | 60.0 | 19.1 |
| 2024年3月 | 80 | 0.0 | 21.8 |
| 2025年3月 | 80 | 0.0 | 8.9 |
| 2026年3月 | 125 | 56.3 | 37.1 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥110
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ1,728人。区分でいちばん多いのは個人・その他で56.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が24.7%を占め、残る75.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 53.5 | 51.6 | 59.5 | 57.1 | 60.6 | 56.2 |
| 事業法人 | 28.1 | 29.2 | 17.7 | 19.5 | 22.9 | 24.6 |
| 自己株式 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 20.8 |
| 外国法人 | 0.4 | 3.7 | 3.4 | 6.2 | 4.1 | 14.2 |
| 証券会社 | 8.0 | 4.8 | 9.9 | 7.9 | 4.7 | 3.0 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.3 | 0.7 | 0.3 | 0.6 | 1.9 |
| 金融機関 | 9.9 | 10.4 | 8.8 | 9.1 | 7.0 | 0.1 |
| 政府・自治体 | 0.0 | — | — | — | — | — |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本軽金属株式会社 | 10.19 |
| 02 | 日本ガスライン株式会社 | 6.14 |
| 03 | INTERACTIVE BROKERS LLC | 5.98 |
| 04 | 大佐古幸典 | 3.00 |
| 05 | 西 將弘 | 2.69 |
| 06 | PBG CLIENTS SG | 2.45 |
| 07 | 野村證券株式会社 | 2.22 |
| 08 | 乾汽船株式会社 | 2.10 |
| 09 | SUN YOU NING | 1.81 |
| 10 | 太洋産業貿易株式会社 | 1.68 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-09-01GLOBAL MANAGEMENT PARTNERS LIMITED新規の大量保有報告8.21%+1.06pt
- 2026-07-23GLOBAL MANAGEMENT PARTNERS LIMITED新規の大量保有報告7.15%+1.02pt
- 2026-06-15GLOBAL MANAGEMENT PARTNERS LIMITED新規の大量保有報告6.13%+1.07pt
- 2026-04-23GLOBAL MANAGEMENT PARTNERS LIMITED新規の大量保有報告5.06%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+24055%、1株純資産は14期で+2000%。直近期のROEは8.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −2 | 252 | −0.7 | — | — |
| 2014年3月 | 27 | 282 | 10.0 | 5.4 | — |
| 2015年3月 | 45 | 329 | 14.8 | 3.9 | 757.6 |
| 2016年3月 | −49 | 271 | −16.5 | — | — |
| 2017年3月 | −43 | 230 | −17.0 | — | — |
| 2018年3月 | −6 | 2,285 | −0.2 | — | — |
| 2019年3月 | 460 | 2,719 | 18.4 | 2.1 | 38.0 |
| 2020年3月 | −366 | 2,300 | −14.6 | — | — |
| 2021年3月 | −43 | 2,322 | −1.9 | — | — |
| 2022年3月 | 617 | 2,971 | 23.3 | 2.8 | 7.7 |
| 2023年3月 | 425 | 3,354 | 13.5 | 3.5 | 19.1 |
| 2024年3月 | 379 | 3,797 | 10.6 | 5.0 | 21.8 |
| 2025年3月 | 1,086 | 4,799 | 25.3 | 1.6 | 8.9 |
| 2026年3月 | 405 | 5,292 | 8.9 | 7.2 | 37.1 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額97百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 清崎哲也 | 代表取締役 社長 | 73 | 7,700 |
| 松本和成 | 取締役 船舶部管掌 経理部管掌 | 62 | 1,500 |
| 永井仁 | 取締役 営業部管掌 | 56 | 1,800 |
| 岡本泰憲 | 取締役 | 69 | — |
| 樹下健 | 取締役 | 61 | — |
| 玉井裕 | 取締役 | 65 | 1,100 |
| 左合輝行 | 取締役 | 57 | 100 |
| 後藤光良 | 監査役(常勤) | 67 | 2,300 |
| 山口修司 | 監査役 | 69 | 1,900 |
| 宮尾克己 | 監査役 | 72 | 1,800 |
| 安田耕太郎 | — | 69 | — |
| 池埜大輔 | 取締役 経理部長 | 46 | 300 |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 邑松泰宏 | 取締役 | 49 | 1,200 |
| 井出幸太郎 | 監査役 | 47 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 61 | 61 | 20 |
| 社外取締役 | 7 | 36 | 36 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容800字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,153字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,798字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,143字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第117期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-08
- 半期報告書半期報告書-第117期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-06
- 有価証券報告書有価証券報告書-第116期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-20
- 半期報告書半期報告書-第116期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第115期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-24
- 四半期報告書四半期報告書-第115期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第115期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第115期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第114期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-22
- 四半期報告書四半期報告書-第114期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第114期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第114期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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