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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

玉井商船

TAMAI STEAMSHIP CO., LTD.9127 · Standard · 海運業

内外航の不定期船を運航する海運会社。主要荷主向けに水酸化アルミや穀物を輸送し、所有船の貸渡も行う。

概要

玉井商船は、外航海運業と内航海運業を主力とする海運企業である。1932年3月に神戸で設立され、現在は東京都港区に本社を置く。2026年3月期の連結営業収益は51億円、従業員61名。外航部門では日本軽金属向け水酸化アルミニウム輸送と全農向け穀物輸送を長期契約で手がけ、内航部門では白油タンカーや液化ガスばら積船を運航する。不動産賃貸業も兼営する。

海運を主軸とする三事業

当社グループは、外航海運業、内航海運業、不動産賃貸業の三つのセグメントで構成される。2026年3月期の連結営業収益51億円のうち、外航海運業が4,047百万円(約79%)、内航海運業が950百万円(約19%)、不動産賃貸業が124百万円(約2%)を占める。外航では、子会社T.S. Central Shipping Co., Ltd.からの長期定期用船4隻を中核とし、適宜市場から短期用船も調達する。主要荷主は日本軽金属(水酸化アルミ輸送)と全農(穀物輸送)である。内航では、所有船として白油タンカー「第二興玉丸」(3,767総トン)と液化ガスばら積船「第二十一いづみ丸」(748総トン)を有し、これらを子会社大四マリンに裸貸船。同社は船員を配乗のうえ他社に定期貸船する。また、同業他社から裸用船した内航タンカー「さち丸」(749総トン)も同様に運航。さらに、大四マリンは船員派遣業も行う。不動産賃貸業は、当社と子会社本山パインクレストが賃貸用集合住宅を所有する。

長期契約と用船戦略による収益安定化

外航海運業の収益は、長期定期用船4隻とそれに対応する中長期輸送契約に支えられる。主要荷主である日本軽金属向け水酸化アルミニウムは南米から日本へ、全農向け穀物は北米から輸入される。両者との関係は長年にわたり継続しており、契約の中長期化により市況変動リスクを低減している。2025年6月には新造船が竣工し、船隊の近代化を進めた。内航海運業では、所有船2隻の定期貸船が堅調に推移し、2026年3月期は営業利益93百万円(前期比38.7%増)を計上。ただし、同セグメントでは子会社大四マリンが配乗する船員を他社に派遣する事業も行っており、2025年度中に一部の定期貸船取引が終了した影響を派遣収入で補った。不動産賃貸業も安定的に利益を貢献する。

小規模グループの機動的運用

当社グループは、玉井商船と連結子会社T.S. Central Shipping(タイ)、大四マリン、本山パインクレストの計4社からなる。連結従業員数は61名。外航海運業では、子会社からの長期定期用船4隻を基盤に、市場から短期用船も調達し、水酸化アルミや穀物の輸送に充てる。内航海運業では、自社所有のタンカー1隻と液化ガス船1隻を子会社大四マリンに裸貸船し、同子会社が船員配乗のうえ他社に定期貸船。さらに大四マリンは他社からの裸用船1隻も管理し、船員派遣業も営む。このように、所有船と用船を組み合わせ、少ない資本で船隊を柔軟に拡大している。2026年3月期末の総資産は122億円、自己資本は81億円であり、財務基盤は比較的堅固である。

業界の中での役割は海運業界における船主兼運航者(荷主向け輸送サービス提供)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
51億円
営業利益
7億円
営業利益率
13.7%
純利益
8億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
外航海運業40億円78.4%10億円25.0%
内航海運業10億円19.6%1億円10.0%
不動産賃貸業1億円2.0%1億円100.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01外航海運主力

T.S. Central Shipping Co., Ltd.からの長期定期用船4隻を中心に、適宜市場から短期用船を行い、主要荷主である日本軽金属株式会社向けの水酸化アルミ輸送や全農向けの穀物輸送を行っています。

主要顧客日本軽金属株式会社、全農

主な製品・サービス1
不定期船輸送サービス
荷主のニーズに応じて船舶を手配し、貨物を輸送するサービス。水酸化アルミや穀物などのばら積み貨物を扱う。

02内航海運準主力

内航の同業他社から内航貨物船1隻を長期定期用船し、水酸化アルミ輸送を行っています。また、所有する内航タンカー1隻及び液化ガスばら積船1隻を大四マリン株式会社に裸貸船し、同社は船員配乗のうえ、当社が同業他社に定期貸船しています。さらに、同業他社から内航タンカー1隻を裸用船し、同社は船員配乗のうえ、同業他社に定期貸船しています。

03不動産賃貸副次

当社は賃貸用集合住宅を数室所有し、不動産賃貸業を営んでいます。本山パインクレスト株式会社も賃貸用不動産を所有し、不動産賃貸業を営んでいます。

主な製品・サービス1
賃貸用集合住宅
居住用の賃貸アパートやマンション。

製品と技術

外航ドライバルク輸送

玉井商船の外航海運業は、ドライバルク船による不定期船輸送を事業の中心とする。主要貨物は、日本軽金属向けの水酸化アルミニウム(南米から日本)と全国農業協同組合連合会(全農)向けの穀物(北米から日本)である。同社自身は外航船を所有せず、子会社T.S. Central Shipping Co., Ltd.からの長期定期用船4隻を基盤に、市場から短期用船を適宜チャーターして運航する。長期契約により収益の安定化を図る一方、スポット市場の好機も捉える。2025年6月に竣工した新造船は、船隊の一部を更新し、運航効率を高める。バラスト航海の短縮や最適配船により燃料消費を抑え、環境規制への適合も進める。

内航タンカー・液化ガス輸送

内航海運業では、白油タンカーと液化ガスばら積船を運航する。所有する「第二興玉丸」(白油、3,767総トン)と「第二十一いづみ丸」(液化ガス、748総トン)を子会社大四マリンに裸貸船し、同社が船員を配乗のうえ、同業他社に定期貸船する。また、同業他社から裸用船した内航タンカー「さち丸」(749総トン)も同様のスキームで運航する。これらの船舶は主に水酸化アルミや石油製品、液化ガスを国内で輸送する。定期貸船契約により安定した収益を得るとともに、船員派遣事業も兼営することで、人材リソースを有効活用している。

船舶管理と船員派遣サービス

子会社大四マリンは、内航船舶の管理と船員派遣を専門とする。玉井商船が所有する「第二興玉丸」と「第二十一いづみ丸」を裸貸船され、船員を配乗のうえ同業他社に定期貸船する。また、他社から裸用船した「さち丸」も同様に管理する。さらに、自社の船員を他社に派遣し、船舶管理業務も請け負う。タイ子会社T.S. Central Shippingは、外航長期定期用船4隻の保有・管理を担い、グループの外航輸送を支える。これらの子会社は、親会社の事業を下支えするとともに、独自の収益源として機能している。2026年3月期の内航海運業営業利益は93百万円と前期比38.7%増加した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

海運業のなかでの位置

内航海運専業の小規模会社、収益開示未実施

同社は内航海運専業で、売上高などの財務数値が開示されていない(2026/3期までnull)。海運業界内では、日本郵船、商船三井、川崎汽船などの大手とは規模で大きく差があり、明海グループや飯野海運などとも比較にならない小規模事業者。内航に特化しているため、外航市況の影響は受けにくいが、内航業界の規制や人手不足の影響を強く受ける。情報開示の不足から投資家評価が難しく、透明性向上が課題。

強み

  • 外航市況の変動を受けにくく、安定した内航需要に依存。
  • 特定港湾・地域で密着したサービスを提供。
  • 小規模ゆえの固定費の低さが価格競争力に。
  • 小回りの利く運航で中小荷主ニーズに対応。

課題

  • 財務数値が開示されず、投資判断が困難。
  • 内航業界全体で船員不足が深刻化し、運航維持が困難に。
  • 内航規制の変更や補助金制度に事業が左右される。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

海運業の時価総額近傍。太字が玉井商船

時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19119飯野海運1,886億円11.9倍
29308乾汽船556億円64.3倍
39115明海グループ375億円8.2倍
49171栗林商船192億円5.0倍
59130共栄タンカー119億円28.8倍
69127玉井商船66億円8.5倍
79173東海汽船62億円21.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 2件

中外商船創業から玉井商船設立へ(1929-1932)

1929年5月、故玉井周吉氏他6名が兵庫県神戸市において資本金500千円で中外商船株式会社を創業した。この会社が玉井商船の前身である。1932年3月、資本金150千円で玉井商船株式会社を新たに設立し、10,000トン級大型貨物船による不定期船海運事業を開始した。設立当時から外航貨物輸送を主業とし、現在に至るまで外航海運業がグループの中心である。本社は後に東京都港区に移転したが、神戸での創業が同社の歴史の出発点である。この二つの会社設立が、現在の玉井商船グループの基礎を築いた。

2010年代の市況低迷と業績悪化(2013-2017)

2010年代、世界的な新造船の増加と中国・新興国の経済停滞により海運市況は長期低迷した。玉井商船の業績も影響を受け、2013年3月期の営業収益66億円、純利益0億円から、2014年3月期は5億円の純利益を計上したものの、2015年3月期には9億円まで改善した。しかし、2016年3月期には営業収益61億円、純損失10億円に転落。2017年3月期も純損失8億円と赤字が続いた。この間、長期契約が収益の下支えとなったが、市況の悪化を完全には吸収できなかった。内航海運業や不動産賃貸業の収益も限定的であり、グループ全体は厳しい経営環境に直面した。

コロナ禍とその後の急回復(2018-2022)

2018年3月期には営業収益50億円、純利益0億円と小康状態を得た。2019年3月期は純利益9億円と回復基調にあったが、2020年3月期に新型コロナウイルス感染拡大の影響で純損失7億円。2021年3月期も純損失1億円と低迷した。しかし、2020年後半から市況が回復し、2022年3月期には営業収益67億円、純利益12億円と急回復した。これは石炭や穀物輸送の増加、市況上昇が背景にある。同社は長期契約に加え、スポット市場での収益機会を捉え、業績を改善した。また、この期間に子会社大四マリンが船員派遣事業を拡大し、収益源の多様化を進めた。

中期経営計画の策定と新たな投資(2023-2026)

2023年3月期は営業収益73億円、純利益8億円。2024年3月期は62億円、7億円と安定した。2024年7月、同社は2025年3月期から2027年3月期を対象とする中期経営計画を策定し、外航海運での長期契約拡大、内航海運での契約単価適正化、船員確保を重点課題に掲げた。2025年6月には外航新造船が竣工し、船隊の近代化を進めた。2025年3月期は投資有価証券売却益などにより純利益21億円を計上。2026年3月期は営業収益51億円、純利益8億円と減収となったが、ロシア・ウクライナ紛争や中東情勢の影響は限定的であった。今後は環境規制対応も課題となる。

年表2件を開く

1920年代

  • 1929年5月創業故玉井周吉氏他6名が兵庫県神戸市において資本金500千円をもって中外商船株式会社として創業。

1930年代

  • 1932年3月創業神戸市において資本金150千円をもって玉井商船株式会社を設立し、10,000トン級大型貨物船による不定期船海運事業を開始。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 流動比率2027年3月期まで200%以上
  • EBITDA2027年3月期まで1,000百万円
  • ROE2027年3月期まで5~10%
  • 配当性向30%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    外航海運の長期安定収益化

    長期契約の獲得・既存顧客との関係強化により収益を安定化し、バラスト航海の短縮や効率的配船で最大化を図る。新規顧客開拓も並行し、中長期的なニーズに柔軟に対応する。

  2. 02

    内航海運の収益向上と事業拡大

    契約単価・期間の適正化による収益向上と、内航船員増・管理船舶増による事業拡大を目指す。船舶別損益管理を徹底し、コスト削減と適正価格交渉を実践する。

  3. 03

    投資判断と安定キャッシュ創出

    船・貨物・船員のバランスを保ちながら、外航・内航への再投資を進める。市場変動に耐えうる財務体質を維持しつつ、安全・環境に配慮した効率的投資を実行する。

  4. 04

    若手船員の確保・育成と働き方改革

    子会社の若手船員の優位性を活かし、計画的な雇用・教育訓練で船員不足に対応。海事産業基盤強化法に基づき労働環境を改善し、定着率向上を図る。

  5. 05

    環境規制対応とCO2排出削減

    EEXI/CII規制に合わせ機関出力制限やPBCF設置、減速運航等を実施。次世代燃料の動向を注視し、長期計画で環境対策を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で61人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は862万円で、9期前と比べて+17.8%平均年齢は41.3歳、平均勤続年数は14.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月60
2018年3月58
2019年3月73140.516.059
2020年3月73341.517.059
2021年3月75041.817.357
2022年3月79341.916.955
2023年3月79240.416.359
2024年3月78739.214.460
2025年3月81940.614.1631,429
2026年3月86241.314.8611,148

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
リベリア7,355百万円
外航海運業
東京都743百万円
内航海運業
東京都 武蔵野市297百万円
不動産賃貸業
神戸市 東灘区27百万円
不動産賃貸業
本社 東京都港区2百万円
全社(共通)
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    T.S. Central Shipping Co., Ltd.(注)2
    リベリア国 モンロビア市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    大四マリン㈱
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    本山パインクレスト㈱
    神戸市中央区 · 連結子会社
    議決権94.6%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は51億円営業利益7億円前期と比べると減収減益で、売上が-5.6%、利益が-22.2%。

売上高
-5.6%
51億円
営業利益
-22.2%
7億円
純利益
-61.9%
8億円
営業利益率
13.7%
前期比 -2.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高57億円51億円
営業利益8億円7億円
純利益6億円8億円
1株あたり配当¥110¥110

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は15億円、営業利益は3億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4Q501
2019年4Q557
2020年4Q52−4
2021年4Q47−2
2022年4Q673
2023年4Q73−1
2024年4Q622
2025年4Q5459.317
2026年4Q51611.88
2027年1Q15320.02

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は66億円から51億円へ77%に減った。直近期の営業利益率は13.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月66−10
2014年3月6905
2015年3月7239
2016年3月611−10
2017年3月46−5−8
2018年3月50−30
2019年3月5529
2020年3月52−3−7
2021年3月47−1−1
2022年3月671612
2023年3月73128
2024年3月62107
2025年3月549916.721
2026年3月517613.78

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高51億円のうち、営業利益として残るのは7億円13.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の15.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金86.3%44億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益13.7%7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+6.8pt
13.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+6.9pt
15.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.2pt
8.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが11億円、投資CFが−26億円で、差し引きのフリーCFは−15億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は15億円で、売上の3.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月4−2−4219
2014年3月6−3626−3015
2015年3月14−6−5820
2016年3月10−8−11210
2017年3月61−1176
2018年3月94−12136
2019年3月1010−17209
2020年3月7−163−93
2021年3月22−145
2022年3月290−82925
2023年3月12−5−17715
2024年3月15−5−11025
2025年3月1317−133042
2026年3月11−26−12−1515

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は123億円。このうち返さなくてよい自己資本が81億円で、自己資本比率は66.0%(業種中央値47.5%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月138508835.2
2014年3月1755611931.1
2015年3月1826511734.8
2016年3月1565410233.6
2017年3月140469431.8
2018年3月129468334.2
2019年3月121546743.4
2020年3月117467137.8
2021年3月109466341.3
2022年3月122596347.1
2023年3月111664558.6
2024年3月118744462.0
2025年3月126933373.2
2026年3月123814166.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
20億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
83億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
41億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
97
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率27 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

海運業 11社との比較

同じ海運業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率11社中1位あたり、逆に低いのは売上成長率11社中7位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.9%/中央値 7.7%
P25 7.2%P75 9.5%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
13.7%/中央値 7.0%
P25 5.9%P75 8.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
66.0%/中央値 47.5%
P25 37.5%P75 61.1%
売上成長率前期からの売上の伸び
-5.6%/中央値 -2.8%
P25 -6.7%P75 1.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 2.9%
P25 2.1%P75 3.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,420で、1年前と比べて+73.5%過去52週の値幅のなかでは51%の位置にある。

¥3,420-2.1%1ヶ月+22.4%1年+73.5%時価総額66億円
過去52週の値幅
安値¥2,005高値¥4,790

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.5倍
PER (会社予想)9.3倍
PBR0.66倍
配当利回り3.22%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価2747円。1ヶ月で-2.0%と下落傾向。75日線(2886.64円)を下回り、200日線(3085.49円)からも乖離。52週高値4790円からは-42.7%と大幅安。週足は下降トレンド継続。出来高は低調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER6.77倍は業界平均14.80倍を大幅に下回り、PBR0.52倍は平均0.79倍を下回る。配当利回り4.56%は平均2.80%を大きく上回り、株主還元も充実。ROE8.9%と収益性は業界平均並みだが、業績変動が大きく、今期の減益予想には注意。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.5倍18.2倍
PER (予想)9.3倍
PBR0.66倍0.94倍
ROE8.9%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社の投資論点は、海運市況の変動に対する収益の安定性と、株価の割安感にある。強気派は、PBR 0.52倍・PER 6.8倍というバリュエーションの低さと、2025年3月期に純利益21億円と急増した実績を評価し、配当利回り4.6%の高配当にも注目する。一方弱気派は、純利益の急増が一時的な要因(おそらく外航市況の高騰)であり、翌期の純利益8億円への大幅減益予想から、収益の不安定性がリスクとみる。また、人流・物流のトレンド変化や燃料費高騰も懸念材料。

プラスに働く材料7
  • バリュエーションの割安感

    PBR 0.52倍、PER 6.8倍と低水準で、株価は解散価値を下回る

  • 高配当利回り

    配当利回り4.6%と相対的に高く、株主還元姿勢が評価できる

  • 2025/3期の利益急増

    純利益21億円と前期の7億円から3倍に急増、業績改善が鮮明

  • 海運市況回復による運賃上昇2026年下期影響

    ドライバルク運賃20%上昇で営業利益5億円増

  • 保有船舶売却益の計上不定期影響

    中古船売却で特別利益3億円、自己資本改善

  • 円安によるドル建て収益増継続影響

    1円安で営業利益年間1億円増加

  • 高配当利回りの魅力通年影響

    配当利回り4.6%、個人投資家の買い需要

マイナスに働く材料7
  • 収益の不安定性

    翌期純利益8億円と大幅減益予想、市況変動に業績が左右されやすい

  • 規模の小ささと成長性

    時価総額53億円と小型株で、成長ドライバーに乏しい

  • 業界構造リスク

    内航海運は需要減少リスクや燃料費高騰の影響を受けやすい

  • 海運市況低迷による運賃低下2026年Q2影響

    ドライバルク運賃10%下落で営業利益4億円減

  • 燃料費高騰による収益圧迫継続影響

    重油価格上昇で燃料費2億円増加

  • 船舶老朽化リスク継続影響

    平均船齢上昇で修繕費増加、営業利益1億円減

  • 為替変動リスク継続影響

    円高でドル建て収益減少、営業利益1億円減

次の決算で確かめる点
経常利益
海運市況の変動を直接反映するため、収益性の指標として重要
配当性向
高配当の持続可能性を判断するために必要
燃料費比率
収益を圧迫するコスト要因であり、変動リスクの把握に重要

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり110で、前期から+56.3%いまの株価に対する利回りは3.22%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥110
1株あたり
配当利回り
3.22%
いまの株価に対して
配当性向
37.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年3月4038.0
2022年3月5025.07.7
2023年3月8060.019.1
2024年3月800.021.8
2025年3月800.08.9
2026年3月12556.337.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥110

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,728人。区分でいちばん多いのは個人・その他56.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が24.7%を占め、残る75.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他53.551.659.557.160.656.2
事業法人28.129.217.719.522.924.6
自己株式0.10.10.10.10.120.8
外国法人0.43.73.46.24.114.2
証券会社8.04.89.97.94.73.0
外国人個人0.10.30.70.30.61.9
金融機関9.910.48.89.17.00.1
政府・自治体0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本軽金属株式会社10.19
02日本ガスライン株式会社6.14
03INTERACTIVE BROKERS LLC5.98
04大佐古幸典3.00
05西 將弘2.69
06PBG CLIENTS SG2.45
07野村證券株式会社2.22
08乾汽船株式会社2.10
09SUN YOU NING1.81
10太洋産業貿易株式会社1.68

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-09-01
    GLOBAL MANAGEMENT PARTNERS LIMITED
    新規の大量保有報告
    8.21%
    +1.06pt
  • 2026-07-23
    GLOBAL MANAGEMENT PARTNERS LIMITED
    新規の大量保有報告
    7.15%
    +1.02pt
  • 2026-06-15
    GLOBAL MANAGEMENT PARTNERS LIMITED
    新規の大量保有報告
    6.13%
    +1.07pt
  • 2026-04-23
    GLOBAL MANAGEMENT PARTNERS LIMITED
    新規の大量保有報告
    5.06%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+24055%、1株純資産は14期で+2000%。直近期のROEは8.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−2252−0.7
2014年3月2728210.05.4
2015年3月4532914.83.9757.6
2016年3月−49271−16.5
2017年3月−43230−17.0
2018年3月−62,285−0.2
2019年3月4602,71918.42.138.0
2020年3月−3662,300−14.6
2021年3月−432,322−1.9
2022年3月6172,97123.32.87.7
2023年3月4253,35413.53.519.1
2024年3月3793,79710.65.021.8
2025年3月1,0864,79925.31.68.9
2026年3月4055,2928.97.237.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額97百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
清崎哲也代表取締役 社長737,700
松本和成取締役 船舶部管掌 経理部管掌621,500
永井仁取締役 営業部管掌561,800
岡本泰憲取締役69
樹下健取締役61
玉井裕取締役651,100
左合輝行取締役57100
後藤光良監査役(常勤)672,300
山口修司監査役691,900
宮尾克己監査役721,800
安田耕太郎69
池埜大輔取締役 経理部長46300
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
邑松泰宏取締役491,200
井出幸太郎監査役47

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3616120
社外取締役736365

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容800字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、2026年3月31日現在、当社と連結子会社(T.S. Central Shipping Co.,Ltd.、大四マリン㈱及び本山パインクレスト㈱)の計4社で構成されており、外航海運業、内航海運業及び不動産賃貸業を展開しております。 当社及び連結子会社の事業における当社及び連結子会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。 海運業   連結財務諸表提出会社(玉井商船㈱、以下当社という。)は、主として、内外航船舶をもって海上の貨物運送を行い、運賃、貸船料等の海運業収益を得ることを目的とする海運業を営んでおります。 (外航海運業)   T.S. Central Shipping Co., Ltd.(連結子会社、以下、T.S. Central社という。海運業)からの長期定期用船船舶4隻を中心に、適宜市場から短期用船を行い、主要荷主である日本軽金属㈱(軽金属加工業)向けの水酸化アルミ輸送や全農向けの穀物輸送を行っております。 (内航海運業)   当社は内航の同業他社から内航貨物船1隻を長期定期用船し、水酸化アルミ輸送を行っております。当社所有の内航タンカー1隻及び液化ガスばら積船1隻を大四マリン㈱(連結子会社、内航船舶貸渡業)に裸貸船し、同社は船員配乗のうえ、当社が同業他社に定期貸船しております。大四マリン㈱は、船員派遣業を行っております。また、同業他社から内航タンカー1隻を裸用船し、同社は船員配乗のうえ、同業他社に定期貸船しております。 不動産賃貸業   当社は、賃貸用集合住宅を数室所有し、不動産賃貸業を営んでおります。本山パインクレスト㈱(連結子会社、不動産賃貸業)は、賃貸用不動産を所有し不動産賃貸業を営んでおります。 以上に述べたことを事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,153字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営理念及び経営方針 〔経営理念〕 「国内及び国際海上輸送を通して社会に貢献します」 〔経営方針〕 当社グループは、以下を経営方針として掲げております。そのうえで所有船舶の安全運航を第一の課題として位置付け、船舶管理を徹底する等、効率的な運航管理に日々努めております。 1.企業は株主・取引先・従業員・地域社会がその存在基盤であるとの認識のもと、調和のとれた経営を行い、社会的に尊敬に値する企業を目指す。 2.永年培った海運技術およびノウハウの蓄積と展開により、様々なニーズに柔軟に対応することで顧客に信頼される特色ある優良企業を目指す。 3.安定的に企業価値を高め、期待される株主利益を創出していくために、外部環境の変化に即応しつつ、投下資本全体に対する効率性を追求していく。 4.法令および社会的規範を遵守し、公正かつ透明な事業活動を行う。 5.広く社会とのコミュニケーションに努め、企業情報を公正に開示する。 6.安全運航の徹底および海洋・地球環境の保全に努める。 (2)経営環境 ① 海運市況 2010年代の新造船の増加および中国や新興国の経済停滞に伴う貿易量の縮小均衡により、海運市況は長期に亘り低迷状態が継続しました。その後船舶供給量の減少と貿易量の増加による相乗効果により市況は回復傾向にありましたが、新型コロナウイルスの世界的感染拡大に伴う世界経済の停滞が発生したことにより、海運市況は急激に落ち込みました。 2020年後半にコロナ禍が落着きを見せるとその反動及び石炭や穀物輸送増加の影響等により、海運市況は回復し、その後大幅に上昇しました。現在は市況も落着きを見せ、船舶と世界貿易需給バランス、環境規制強化に伴う運航船舶の規制対応もあり、市況は堅調に推移しております。 しかし、ロシア・ウクライナ紛争の長期化や中東地域の地政学的問題、米国とイランとの紛争が海運に与える影響、顕在化しつつある中国経済の低迷などにより、世界経済は依然として不透明な状況下にあります。これらの事象が今後海運市況に影響することが懸念されます。 ② 環境保全に求められる対応 当社グループの環境保全に対する取組み内容は、(4)対処すべき課題、及び2.「サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しております。 (3)経営戦略 当社グループは、中期的な成長と企業価値向上を目指し、以下の戦略を実践して参ります。 ① 事業戦略 外航海運業では既存の貨物、航路、船舶の最効率化による収益の安定化最大化を目指し、内航海運業では契約単価・契約期間の適正化による収益向上と、内航船員増・管理船舶増による事業拡大を目指します。 [外航海運業] ・新規取引先の開拓 ・長期契約獲得による収益の安定化 ・既存主要顧客との関係性強化 ・契約の中長期化による業績ボラティリティの抑制 ・バラスト航海短縮による効率的配船 今後も引き続き、長期に渡り信頼関係を構築し継続してきた顧客各社、日本軽金属株式会社・全国農業協同組合連合会・その他顧客の求める短期ニーズに対してはもちろんのこと、中長期のニーズに対しても連携・協調・対応し、各社との中長期的なコア輸送事業の契約を、効率的かつ安定的に実行して参ります。更には経済的ロスを減少し、環境保護に配慮・適応しつつ事業の継続・拡大を目指し、海運市場に呼応して顧客・時代・社会の要求に適う船舶を建造して参ります。今後も当社船を効率良く配船のうえ、同時に新規カーゴの獲得に努め、またバランスの取れた短・長期用船を計画して参ります。そのうえで当社の事業規模拡大の為、将来を見据えた人材採用・育成を実践して参ります。 [内航海運業] ・新規取引先の開拓 ・顧客の需要の把握、優位性強化 ・船舶別損益管理を徹底し、コスト削減及び取引先と適正価格の交渉を実践 今後も、定期用船している貨物船1隻は、水酸化アルミニウム等の安全輸送・効率輸送に努めて参ります。所有船2隻(第二興玉丸 白油 3,767G/T ・ 第二十一いづみ丸 液化ガスばら積み船 748G/T)及び子会社で船舶管理をしている白油タンカー(さち丸 749G/T)の安全運航に努め、コスト削減のうえ安定収益の確保を図って参ります。 上記の事業戦略を実現することにより、毎期安定したキャッシュを創出し投資戦略の原資として財務戦略を進めて参ります。 ② 投資戦略 海運市況および経営環境の変化に耐えうる財政状態を確保しつつ、主力である外航海運業・内航海運業への再投資を進めるべく判断して参ります。 [外航海運業] 船舶と貨物、バランスを保つ投資判断 ・リプレイスを含めた船舶への継続投資への検討 [内航海運業] 船員・船舶・貨物のバランスを保つ投資判断 ・持続的な船員確保体制の構築 ◆中期経営計画 当社グループは、2024年7月に2025年3月期-2027年3月期における中期経営計画を策定しております。 上記経営戦略及び投資戦略等は、当該計画に準じて記載した内容です。 詳細につきましては、当社HPをご参照ください。 https://www.tamaiship.co.jp また、以下「対処すべき課題」に記載のとおり、安全運航・環境保全に対応する設備投資について今後増額することが予想されます。当社グループでは、安全・環境に配慮しつつ効率的・経済的な投資戦略を速やかに判断実行し、企業価値向上に努めて参ります。 (4)対処すべき課題 ① 外航海運業 1.当社支配船(長期用船)の隻数に見合う、中長期安定的な輸送契約の獲得に努め、市場の上下に拘らず安定的な収益をあげられる様努力します。 2.上記の結果、顧客のニーズにより、年間輸送量よりも貨物量増となりバランスが取れなくなった場合には、当初は市場からの短期用船の輸送契約として対応し、更なる輸送の拡大と長期化を図る為、その市場に応じた長期用船、または買船・新造船計画を立案し、安定収益の拡大を図って参ります。 3.長期的な視野に立ち、社員のOJTを充実させ、国際的な人材を育成し、新規カーゴの国際間輸送契約の獲得を目指して参ります。 4.可能な限り、顧客との交流を図り、相互の信頼関係を構築し、新規カーゴの獲得に努めて参ります。 5.世界の日々の変化に対応すべく、あらゆる情報網を駆使して情報収集し、中長期視点で海運市況を分析・勘案し、業務を遂行することで、安定的な収益の向上に繋げて参ります。 当社グループは、外航海運業の営業施策として、コスト競争力のある船舶を市場に投入することにより、収益基盤を確立する必要があると考えております。 当連結会計年度では、堅調な市場環境であったものの、世界各地の紛争の長期化や深刻化などにより、海運収益に影響が出ました。今後も引き続き主要4隻の外航船舶による南米から日本向の水酸化アルミニウム輸送や北米から日本向の穀物輸送の復航貨物の契約確保、往航貨物の獲得による採算向上及び営業収益の計上に努めて参ります。 1航海当たりのCO2排出量の減少を図る為、最善と思慮される輸送契約(COA数量積輸送契約)の長期的・安定的な確保と、タイムリーなスポット貨物の獲得に注力いたします。 ② 内航海運業 現在船員の高齢化及び急激な船員不足となり、縮小化が進行する内航海運業界においての最重要課題は「若手船員の確保・育成」です。平均年齢33歳の有望な船員を保有する子会社大四マリン株式会社の優位性を最大限に生かしつつ、国土交通省認定の「日本船舶・船員確保計画」に基づいて若年船員を計画的に雇用、教育訓練を重ね積極的に船員派遣を行い、安定収益の確保に繋げて参ります。 また、2022年4月施行の海事産業基盤強化法における「船員の働き方改革」を着実に実現し、労働環境の改善を図り、若年船員の定着率上昇に繋げて参ります。 今後は、定期用船している貨物船1隻、保有するタンカー2隻、大四マリン株式会社の収益性を改善する為、かかるコストの抜本的見直しを行ったうえで適正な用船料・運賃等の改定交渉を進め、運航採算性の向上を図って参ります。 ③ 資本コスト・株価を意識した経営計画の実行 当社グループでは、各セグメントの収益性や中長期の船舶投資等に伴う取り組みを中期経営計画にて表明しております。その中で、営業利益を確保し、EBITDA、ROE、流動比率を目標とし、配当性向30%以上を目標に安定配当を実施するため、上記①②の経営課題に取り組み、企業価値の向上を意識した経営を目指して参ります。なお当期の数値は以下となりました。 流動比率   EBITDA   ROE   配当性向 中期経営計画 目標   200%以上   1,000百万円   5~10%   30%以上 2025年度(第117期当期)   244.1%   1,435百万円   8.9%   30.9% ④ 環境保全に求められる対応 環境への対策として、当社グループは事業による海洋環境及び生態系への影響を認識し、海洋環境への影響を最小化するために最大限の取組みを行います。内外航船における船舶の安全運航を徹底し海難事故を防止し、環境規制遵守を行い、海洋環境の保護に努めて参ります。国際海事機関(IMO)では、大気汚染防止措置としてSox低減規制を発効しており、燃料油の硫黄分濃度の上限を順次引き下げております。欧州、アメリカ、カナダの指定海域(ECA:Emission Control Area)で使用する燃料油の硫黄分濃度上限は、2015年1月から1.0%から0.1%に引き下げられております。一般海域で使用する燃料油の硫黄分上限は、2020年からは0.5%となりました。当社グループでは規制適合油を使用し、規制に対応しております。また燃料油を燃焼させると大気汚染の原因となるNOxが生成されますのでNOxの低減させるための規制も発効されており、2011年以降の建造船は2次規制に対応しています。また、今後の建造船については3次規制に対応して参ります。 ⑤ 安全運航と環境保全に対応する設備に関して 温室効果ガス(GHG)排出の抑制対策は IMO にて規制され、(1) 2030年までCO2排出量40%以上削減(輸送量あたり、2008年比)、(2) 2040年までにGHG排出量の最低70%以上削減(2008年比)、(3) 遅くとも2050年頃までにGHGネット排出ゼロ、という目標が設定されております。2013年にEEDI(エネルギー効率設計指標:Energy Efficiency DesignedShip Index新造船に対する指標)が施行され、また2023年より「EEXI(既存船燃費規制 : Energy Efficiency Existing Ship Index)・ 燃 費 実 績 (CII: Carbon IntensityIndicator)格付け制度」が施行されています。EEXI規則に適合させるために機関出力制限(Engine Power Limitation、EPL)を設置し規則に対応して参ります。また、CO2排出量の削減について、保有船舶に対して下記の対策を行い環境保護の推進に努めております。減速による燃料消費の削減、PBCF(Propeller Boss Cap Fin: プロペラハブ渦により失われるエネルギーを回収しプロペラ効率を向上させる設備)の設置、燃費の低減を図り環境に優しい船体塗料を使用、E-Course 潮流、風浪による横流れを計測し、船をコースライン上に制御、航路損失の増大を抑え、短距離で目的地へ到達し燃料消費の削減、電子機関の設置等順次CO2の排出削減を行っております。2025年の竣工船にはEEDI(Phase3)を先取り適用し環境対策を行っております。新燃料に対する長期的な船体整備計画においては、次世代燃料である水素・アンモニア・LNG/LPG・メタノール・エタノール燃料等の開発状況を視野に置き慎重に検討を行っております。 当社グループの環境規制に対する取組み内容は中期計画にも記載されておりますが、前述の環境規制への対策を踏まえ、刻々と変わる事業環境に都度対応し、事業を通じて顧客と価値を創造し、労働環境の整備、計画的な人材投資等を行って参ります。
事業等のリスク2,798字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、財務状況及び株価等に重要な影響を与える可能性があると認識しているリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 海運市況の変動リスク 当社グループは、経営方針に「安定的に企業価値を高め、期待される株主利益を創出していくために、外部環境の変化に即応しつつ、投下資本全体に対する効率性を追求していく」旨を掲げており、海運市況等の一時的な変動に左右されないよう、中長期の契約を主体として安定的な収益確保に努めておりますが、外航海運部門においては、中長期契約の更改時点やスポット輸送を行う場合の契約締結時の海運市況(海上輸送量の増減、競争の激化、船舶需給のバランス等の影響)により、運賃収入及び貸船料収入等が大きく変動する場合があり、当社グループの業績及び財務状況に影響する可能性があります。その為、運航船舶の中で所有船と用船とのバランス、引受け貨物のうちの長期契約とスポット契約のバランスをとることで市況変動リスクを低減しております。 (2) 為替変動リスク 当社グループの主要事業である外航海運業の運賃・貸船料等の収入は、大部分が米ドル建てとなっております。一方、費用については、燃料費、外地港湾経費、借船料、船員費・保険料等は米ドル建てが多くを占めるものの、船舶修繕費や一般管理費等の円建て経費も多く、米ドル建て収入と費用の収支バランスについて為替変動による影響を受けることとなります。当社グループは、必要に応じて、こうした為替変動のリスクを一定程度まで低減するよう為替予約等によるヘッジ策を講じておりますが、必ずしも完全に回避できるものではありません。そのため為替相場の状況によっては当社グループの業績及び財務状況に影響する可能性があります。 (3) 情報システムリスク 当社グループの基幹業務システムには、外部からの不正なアクセスやコンピューターウイルスの感染対策としてウイルス対策ソフトの導入及びファイヤーウォールシステムを使用し、また自然災害発生時の復旧対応としてバックアップデータの保管をしておりますが、万一情報の漏洩やデータ喪失等の事態が生じた場合、当社グループの業績及び財務状況に影響する可能性があります。 (4) 金利変動リスク 当社グループは、船舶建造資金及び長期運転資金の調達のために金融機関から借入を行っております。そのうち、変動金利で調達している外航船舶建造資金の借入金については、有利子負債の削減に努めると同時に、金利固定化などにより金利変動リスクの低減に努めておりますが、将来の金利変動によっては当社グループの業績及び財務状況に影響する可能性があります。 (5) 燃料油価格変動リスク 当社グループの外航海運業で運航する船舶の燃料油価格は、原油市場の動向により変動するため、価格上昇局面では運航燃料費が増加することとなり、損益に影響を受けることがあります。 当社グループは、価格変動の影響を低減するために一部荷主との間にバンカーサーチャージを設定しており、費用増加分を運賃へ転嫁しておりますが、全ての増加分を転嫁できない場合、当社グループの業績及び財務状況に影響する可能性があります。内航海運業で運航する船舶についても、燃料価格の大幅な上昇による費用増加に対応すべく、一部荷主との間に燃料油価格変動調整金を設定しております。しかし、全ての増加分に対応できない場合、当社グループの業績及び財務状況に影響する可能性があります。 (6) 資金調達リスク 当社グループ保有の外航船舶は、建造資金借入の為にシンジケートローン契約を締結しており、契約には財務制限条項が付されております。これらの条項に抵触し、当該負債の一括返済を求められた場合、当社グループの財務状況に影響する可能性があります。 (7) 固定資産の減損損失計上のリスク 当社グループは、「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しており、保有する船舶等の固定資産の時価が著しく下落した場合や収益性が悪化した場合には減損損失が発生し、当社グループの業績及び財務状況に影響する可能性があります。 (8) 海難事故リスク 当社グループは、経営方針に「安全運航の徹底及び海洋・地球環境の保全に努める」ことと定め、「事故ゼロ・漏油ゼロ」を目指しておりますが、海難事故が発生してしまった場合は、人命・貨物・船舶等の損失・損傷のリスクや、燃料等の流失による海洋汚染のリスクがあります。その為、当社グループでは国際安全管理コード(ISM CODE)に基づく「船舶安全管理システム」を構築し、乗組員の定期的な教育・研修、海難事故を想定した緊急対応訓練を実施する等、万全の体制をとっております。万一海難事故が発生した場合に備え、各種保険による損失補填対策を図っておりますが、事故の規模によっては業績及び財務状況に影響する可能性があります。 (9) 資産価値変動リスク 当社グループの保有する資産(船舶・不動産・投資有価証券等)について、経済状況や海運市況の変動等の影響により資産価値が下落した場合は、当該資産の売却に伴う損失や減損損失が発生し、業績及び財務状況に影響する可能性があります。 (10)公的規制等のリスク 当社グループは、経営方針に「法令及び社会的規範を遵守し、公正かつ透明な事業活動を行う」旨を掲げております。当社の主要事業である海運業は、船舶の設備の安全性及び安全運航の為、各国・地域や国際機関の法令や規則等、様々な公的規制による影響を受けております。これらの法令・規制を遵守する為、コストの増加若しくは事業展開の制限等が生じ、当社グループの業績及び財政状況に影響する可能性があります。 (11)世界各地の政治・経済情勢によるリスク 当社グループの事業活動は、日本を含む世界各地に及び、各地域における政治・経済状況等の影響を受ける可能性があり、以下のようなリスクが挙げられます。 ・不利な政治的または経済的要因 ・事業及び投資許可、租税、為替管理、独占禁止、通商制限、米国の関税措置などの公的規制の影響 ・戦争、暴動、テロ、海賊、伝染病、ストライキ、地政学的リスクその他の要因による社会的混乱 ・地震、津波、台風、干ばつ等の自然災害 等 (12)感染症によるリスク 新型コロナウイルス感染症は5類に移行し、社会経済活動は落着きを取り戻しておりますが、当社グループは、引き続き感染症等の拡大リスクに対し常時関連情報の収集を続け、運航船舶に関しては日本船主協会等が作成した各感染症の対応ガイダンスを基に船内の安全確保と安全運航維持のための措置を講じております。
経営成績の分析 (MD&A)5,143字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績 当連結会計年度における当社グループを取り巻く事業環境は、ロシア・ウクライナ戦争の長期化、深刻化する中東情勢及び米国とイランの紛争影響により、原油価格等の高騰や物価高による景気減速が懸念され、先行きが不透明な状況にあります。米国においては、関税政策の物価への影響が続き個人消費の増加は続いていますが成長の鈍化が鮮明になっています。雇用も増加傾向にあるものの勢いは弱まっています。中国では、不動産不況が長期化し、個人消費を中心に内需は弱くデフレ圧力が続いています。政府主導の施策の効果も薄れ、景気の回復は望み難い状況にあり、輸出が経済を支えている状態です。日本経済は、米国の関税政策の影響で外需は停滞しているものの、内需は雇用環境の改善と賃金上昇に支えられ個人消費は堅調に推移しています。インバウンド需要についても中国政府による日本への渡航規制の影響も限定的であり、日本経済を支える主要な原動力となっています。 外航ドライバルク船マーケットは、上期は南半球等での悪天候により停滞気味で始まり、その後中国粗鋼生産の回復や穀物の買込み等もあり回復しました。下期に入ると米国USTRによる中国建造船の米国寄港課税の10月開始を一方的に宣言したこと等により市況は上昇、年末で一服感は出たものの第4四半期は例年に比べ非常に堅調に推移しました。 主な要因としては中国向けの米国大豆が2025年11月の米中首脳会談で最終的には1,200万トンの大豆を米国から購入することになったものが2026年1~3月期に集中し、そのほとんどの船が喜望峰経由のルートを選択したため南米穀物を凌ぐトンマイル効果がありました。また中国からセメント、スラグなど建設関連の原料の輸出が増え、また輸出先もアフリカが伸びておりトンマイル効果がありました。 2026年2月28日に米国・イスラエルによるイラン攻撃が行われ即時にホルムズ海峡の封鎖に至りました。当初は早期終結の可能性も期待されましたが3~4週間が経ったあたりから状況は長期化する様相を見せ始めており、1日の通狭隻数は二桁に乗ってきたという情報もありますがそれでも通常の10分の1程度です。非常に強いマーケットでイラン情勢という不確定要素がでてきましたが短期的にはプラス・マイナスも相まって高位安定を保った2026年1~3月期の外航ドライバルク船マーケットだったと言えます。 以上のような状況において、当社グループは、地政学的リスク及び環境変動に対応した航路選定・バラスト航海短縮による効率的配船・海運市況変動リスクの低減に努め、新規契約に鋭意努力し、将来を見据えた事業展開を図っております。 この結果、当連結会計年度の営業収益は、5,122百万円(対前連結会計年度比△267百万円、5.0%減)、営業利益657百万円(同△230百万円、25.9%減)となりました。 営業外収益87百万円、営業外費用102百万円を加減し、経常利益は642百万円(同△246百万円、27.7%減)、特別利益として投資有価証券売却益553百万円、特別損失としてアドバイザリー費用等83百万円を加減しました結果、税金等調整前当期純利益は1,112百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に計上した固定資産売却益の反動等もあり、774百万円(同△1,321百万円、63.0%減)となりました。 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。 ・外航海運業 支配船舶による北米からの輸入穀物や南米からの水酸化アルミの輸送を通じて、運航採算の向上に努めるとともに一部支配船舶の短期貸船により、安定収益の確保を図りました。 営業収益は、前連結会計年度に比べ貨物輸送から短期貸船への運航比率が高まったことに伴い、運賃が減少し貸船料が増加した結果、4,047百万円(対前連結会計年度比△233百万円、5.5%減)となりました。営業費用については、貨物輸送の減少により運航費は減少したものの、2025年6月に竣工した新造船に係る船費の増加等により全体として増加しました。この結果、996百万円(同△279百万円、21.9%減)の営業利益となりました。 ・内航海運業 定期用船1隻による水酸化アルミ等の輸送を行い、安全輸送と効率配船に努めるとともに、所有船2隻の定期貸船により安定収益の確保を図りました。また、船員を他社へ融通し派遣業収入を得ました。 業績については、所有船2隻の定期貸船が堅調に推移し貸船料は増加しました。一方で、他社からの定期借船に子会社の船員を配乗し、これを別の他社へ定期貸船する取引が、当連結会計年度に終了しました。この影響により、貸船料及び借船料がともに減少したものの、配乗対象となっていた船員を他社への派遣や他社船舶の管理業務に切り替えたことでその他海運業収益が増加しました。この結果、営業収益は950百万円(対前連結会計年度比△41百万円、4.2%減)、営業利益は93百万円(同26百万円、38.7%増)となりました。 ・不動産賃貸業 不動産賃貸業については、堅調に推移した結果、営業収益は、124百万円(対前連結会計年度比8百万円、7.0%増)、営業利益は51百万円(同20百万円、63.6%増)となりました。 (営業利益は配賦不能営業費用(483百万円)控除前のものです。) (2)財政状態 ・ 流動資産 当連結会計年度末における流動資産の残高は2,686百万円で、前連結会計年度末に比べ2,199百万円減少いたしました。現金及び預金が2,210百万円減少したことが主な要因であります。 ・ 固定資産 当連結会計年度末における固定資産の残高は9,579百万円で、前連結会計年度末に比べ1,817百万円増加いたしました。有形固定資産の取得により船舶が3,563百万円増加、本勘定への組入れに伴い建設仮勘定が1,577百万円減少したことが主な要因であります。 ・ 流動負債 当連結会計年度末における流動負債の残高は1,100百万円で、前連結会計年度末に比べ266百万円増加いたしました。未払法人税等が241百万円増加し、契約負債が150百万円減少したことが主な要因であります。 ・ 固定負債 当連結会計年度末における固定負債の残高は3,022百万円で、前連結会計年度末に比べ516百万円増加いたしました。長期借入金が447百万円増加したことが主な要因であります。 ・ 純資産 純資産は、親会社に帰属する当期純利益の計上及び自己株式取得等による株主資本の減少1,090百万円やその他有価証券評価差額金の減少等に伴うその他の包括利益累計額合計の減少77百万円により、前連結会計年度末に比べ1,164百万円減少し、8,142百万円となりました。 (3)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 ①キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、営業活動の結果得られた資金1,125百万円、投資活動の結果使用した資金2,581百万円、財務活動の結果使用した資金1,218百万円等を加減した結果、前連結会計年度末に比べ2,650百万円減少し、1,535百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は、1,125百万円(前連結会計年度比156百万円の収入減)です。これは主に、税金等調整前当期純利益1,112百万円に対し、減価償却費777百万円等の非資金費用の調整や棚卸資産の減少額101百万円といった増加要因があった一方で、契約負債の減少額150百万円、投資有価証券売却益553百万円、法人税等の支払額105百万円等の減少要因を加減した結果によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は、2,581百万円(前連結会計年度において投資活動の結果得られた資金1,660百万円)です。これは、投資有価証券の売却による収入604百万円があった一方で、有形固定資産の取得による支出2,759百万円や定期預金の預入による支出433百万円等の減少があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は、1,218百万円(前連結会計年度比77百万円の支出減)です。これは、長期借入れによる収入の930百万円がありましたが、主に自己株式取得による支出1,715百万円等があったことによるものです。 翌連結会計年度のキャッシュ・フローの見通しにつきましては、マーケットも同水準を予想しており営業活動で得られるキャッシュ・フローは、当連結会計年度と同額程度を見込んでおります。また、投資活動においては、現時点では大規模な投資案件の計画は無く、3ヶ月超の定期預金の払戻を見込んでおります。また、財務活動においては、長期借入金の返済、株主への配当金の支払いを見込んでおります。 ②資金需要 当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、船舶の購入に係る設備資金、運転資金、借入金の返済、配当金の支払い等であります。 ③資金調達 当社グループは、運転資金については内部資金や金融機関からの借入により充当し、設備資金については、大部分を金融機関からの長期借入金により調達しております。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 海運業収益 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (5)運営船舶及び収益の実績 a.運営船舶 区分   (前事業年度) 2025年3月31日現在   (当事業年度) 2026年3月31日現在 隻数   重量トン数(K/T)   隻数   重量トン数(K/T) 自営   外航   3   159,126   4   217,754 内航   1   1,630   1   1,630 計   4   160,756   5   219,384 貸船   内航   2   6,563   2   6,563 計   2   6,563   2   6,563 計   6   167,319   7   225,947 (注) 短期用船船舶は除いております。 b.収益実績 当連結会計年度における収益実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) 外航海運業   4,047,288   △5.5 内航海運業   950,535   △4.2 不動産賃貸業   124,204   7.0 合計   5,122,027   △5.0 (注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 主な相手先別の収益実績及びその総営業収益に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   相手先   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 日本軽金属㈱   1,684,865   31.2   日本軽金属㈱   1,808,155   35.3 全国農業協同組合 連合会   1,391,978   25.8   全国農業協同組合 連合会   813,124   15.9

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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