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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

栗林商船

kuribayashi steamship co.,ltd.9171 · Standard · 海運業

北海道を拠点に内航海運と外航海運、ホテル・不動産などを手がける総合海運企業。

概要

栗林商船は、東京都千代田区に本社を置く内航海運業を主事業とする企業グループである。2026年3月期の連結売上高は538億円、従業員数は1,110人。内航定期航路、近海航路、フェリー事業に加え、港湾運送、ホテル、不動産など多角化した事業を展開する。中期経営計画では2027年度に経常利益35億円、ROE8%を目標とする。

海運を核とする複合事業グループ

栗林商船グループは、当社と連結子会社14社、その他関係会社7社で構成される。中核事業は内航海運業であり、日本国内の定期航路で紙製品、農産品、商品車両などを輸送する。加えて東南アジアへの外航定期・不定期航路、青函フェリーによる一般旅客・貨物輸送も手がける。グループ全体で海陸一貫輸送を提供し、輸送の集配や荷役を子会社が担う。2026年3月期の海運事業売上高は487億円で全体の90%超を占める。ホテル事業(登別グランドホテル)、不動産事業(室蘭市など)、青果卸事業なども有する。

変動する収益構造と財務指標

売上高は2013年3月期の438億円から2026年3月期の538億円へ増加傾向にあるが、営業利益は非開示の期間が多く、純利益は1~37億円の間で変動する。2026年3月期は営業利益21億円、親会社株主帰属純利益37億円と増益となった。自己資本比率は2013年3月期の29.1%から2026年3月期には41.4%に上昇。キャッシュフロー対有利子負債比率は4.7年と改善している。ただし、燃料費高騰や荷動き変動の影響を受けやすく、安定収益の確保が課題である。

国内と東南アジアに広がる事業拠点

国内の定期航路は北海道を中心に、青函航路、その他地域を結ぶ。主要な子会社である栗林物流システムが港湾運送・物流を、青函フェリーが旅客・貨物フェリーを運航する。近海航路では東南アジア(中国、東南アジア諸国)への不定期航路を展開し、スポット貨物の採算性を重視した運航を行っている。グループ全体で船舶用燃料油販売やトレーラー賃貸など周辺事業も手がける。ホテル事業は北海道登別市、不動産事業は室蘭市を中心とし、地域密着型の事業構造を持つ。

業界の中での役割は日本国内および東南アジアの海上物流サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
538億円
営業利益
21億円
営業利益率
3.9%
純利益
37億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2021/3
事業売上構成比利益利益率
海運事業403億円96.9%3億円0.7%
ホテル事業7億円1.7%-5億円-71.4%
不動産事業6億円1.4%3億円50.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01海運(内航・外航)主力

日本国内での内航運送、外航での定期・不定期航路運送、船舶貸渡などを行う。グループで陸海一貫輸送を提供。

主な製品・サービス2
内航運送サービス
国内の港湾間で貨物を輸送する海運サービス。
外航定期航路運送
東南アジア地域の定期航路で貨物を輸送するサービス。

02港湾運送準主力

港湾での荷役、運送、関連事業を展開。貨物の積み下ろしや運搬を担い、海運と連携。

主な製品・サービス1
港湾運送・荷役サービス
港での貨物の積み下ろし、運搬、保管などのサービス。

03船舶用物品販売等副次

関係会社向けに船舶用燃料油、船舶用品の販売、船舶管理、トレーラー賃貸などを行う。海運事業を支援。

主な製品・サービス2
船舶用燃料油
船舶の運航に必要な燃料油の販売。
船舶用品
船内で使用する備品や消耗品の販売。

04ホテル副次

北海道登別市で観光ホテルを運営。地域の観光需要に応える。

05不動産副次

北海道室蘭市を中心に店舗等の不動産賃貸を展開。グループの安定的な収益源。

06その他(青果卸等)その他

青果卸売、豆類・雑穀卸売などの事業を行う。

製品と技術

内航定期航路と主要貨物の輸送

栗林商船の中核事業は国内定期航路である。主な貨物は紙製品(太宗貨物)、農産品、商品車両、一般消費材など。2025年度は紙製品が製紙業界の供給体制変化により増加した一方、天候不順で農産品が減り、物価高で消費材が減少した。商品車両はモーダルシフトの進展で長距離も含め増加した。北海道定期航路が主力で、2025年10月からはRO-RO船6隻体制となる。配船計画を需要に応じて最適化し、効率的な運航を追求している。

近海航路による東南アジア輸送

外航事業として、東南アジア(主に中国)への定期・不定期航路を運航する。2025年度は中国経済停滞により荷動きが低調だったが、採算性を重視したスポット貨物の取り込みと効率配船により減収ながら増益を達成した。近海航路では運賃市況が長期低迷しているため、収益性の高い案件を選別する戦略をとる。船舶の規模や仕様は非公開だが、複数の船型を運用し、需要変動に柔軟に対応している。

青函フェリーによる旅客・貨物輸送

連結子会社の青函フェリーは、青森―函館間のフェリー航路を運航する。一般旅客とトラック貨物を中心に輸送し、観光客と物流の両面で重要な役割を果たす。2025年度は冬季の中国人旅行客減少があったが、国内観光客は堅調だった。フェリー事業は内航海運の一部門であり、グループ全体の海陸一貫輸送の一環として、北海道と本州を結ぶ動脈の役割を担う。船舶の大型化や運航効率改善も検討している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

海運業のなかでの位置

内航海運で中堅、外航大手と差

栗林商船は内航海運を主力とする中堅海運会社。同業の日本郵船、商船三井、川崎汽船といった外航大手と比べ、規模は小さく国際市況変動の影響は限定的だが、内需依存度が高いため国内景気の影響を受けやすい。近年は売上高が増加傾向にあるが、営業利益率は5%前後で推移しており、大手の高収益構造には及ばない。安定的な内航事業を基盤に、外航事業や物流関連事業への多角化を進めているが、競争激化や運賃交渉の厳しさが課題。

強み

  • 国内海上輸送の需要に支えられ、コンスタントな売上を確保。景気変動の影響を受けにくい。
  • 2024年3月期から2026年3月期予想にかけて売上高が増加傾向にあり、事業拡大の兆し。
  • 外航大手に比べて国際市況変動の影響が少なく、国内経済に連動した安定経営が可能。
  • 外航事業や物流関連事業への進出により、収益基盤の多様化と成長を目指している。

課題

  • 営業利益率が大手に比べて低く、コスト管理や運賃交渉力の強化が急務。
  • 国内景気減速時に売上減少リスクがあり、海外事業の拡大による分散が必要。
  • 内航海運市場での同業他社との競争が激しく、差別化戦略が求められる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

海運業の時価総額近傍。太字が栗林商船

時価総額で並べると、掲載9社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19107川崎汽船2.1兆円15.9倍
29110NSユナイテッド海運2,510億円10.2倍
39119飯野海運1,886億円11.9倍
49308乾汽船556億円64.3倍
59115明海グループ375億円8.2倍
69171栗林商船192億円5.0倍
79130共栄タンカー119億円28.8倍
89127玉井商船66億円8.5倍
99173東海汽船62億円21.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

内航海運の基盤構築とグループ化

栗林商船の創業年は公開情報にないが、内航船社として北海道定期航路などを軸に事業を拡大してきた。現在は連結子会社14社を擁し、海運を中核に物流、フェリー、ホテル、不動産、青果卸など多角化している。グループの形成過程では、1990年代以降に港湾運送会社や物流会社を相次いで子会社化し、海陸一貫輸送体制を整えたと推測される。2026年3月期時点で青函フェリー、栗林物流システム、栗林マリタイムなど主要子会社が機能している。

平成19年に制定された三つの社是

2007年4月1日、栗林商船はグループ全体の行動指針として三つの社是を制定した。「誠実」「信頼」「社会貢献」を掲げ、企業経営の基本方針とした。同時に経営理念として「環境保全に努め、安全で効率的な海陸一貫輸送を通して社会に貢献する」を定めた。これにより、それまでの個別企業ごとの行動基準を統一し、グループとしての一体感を醸成した。社是は現在も役職員の精神的バックボーンとして位置づけられている。

モーダルシフト対応とRO-RO船増強(令和7年)

近年、トラック運転手不足や環境規制の強化を受け、トラックから船舶へのモーダルシフトが加速している。栗林商船はこの流れに対応するため、2025年10月より北海道定期航路でRO-RO船を1隻追加し、計6隻体制とする計画を公表した。RO-RO船は自走可能な貨物(トラック、トレーラー)をそのまま積み下ろしでき、荷役時間短縮と輸送効率向上に貢献する。また、運輸安全マネジメント制度やISM認証を活用した安全管理体制を強化し、安全運航の徹底を図っている。

令和7~9年度の中期経営計画とサステナビリティ

2025年度を初年度とする3か年の中期経営計画が策定された。数値目標として、2027年度に経常利益35億円、ROE8%を掲げる。達成手段として、モーダルシフト需要の取り込み、効率的配船、人材確保・育成、内部統制強化などを挙げる。また、サステナビリティ委員会を設置し、環境負荷低減や船舶のGHG排出削減に取り組む。2026年3月期の自己資本比率は41.4%と財務基盤は堅調で、計画達成に向けた投資余力がある。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,110人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は847万円で、9期前と比べて+21.1%平均年齢は42.9歳、平均勤続年数は11.5年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月992
2018年3月1,004
2019年3月69941.615.41,038
2020年3月70841.613.21,040
2021年3月66641.212.31,103
2022年3月71141.212.51,108
2023年3月70841.412.01,098
2024年3月78443.213.01,109
2025年3月85343.512.41,107244
2026年3月84742.911.51,110189

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.0%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社14(国内 14 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
海運事業 — 青函フェリー㈱(函館市)5,703百万円
本社 — 千代田区他5,398百万円
海運事業
海運事業 — 三陸運輸㈱(塩釜市)4,925百万円
ホテル事業 — ㈱登別グランドホテル(登別市)4,070百万円
海運事業 — 栗林マリタイム㈱(千代田区)4,016百万円
海運事業 — 栗林物流システム㈱(千代田区)3,268百万円
海運事業 — 栗林運輸㈱(港区)2,780百万円
賃貸資産 — 室蘭市他1,168百万円
不動産事業
不動産事業 — 栗林運輸㈱(港区)1,126百万円
海運事業 — 三陸輸送㈱(塩釜市)555百万円
ほか13件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    青函フェリー㈱
    北海道函館市
    議決権99.7%
  • 国内
    共栄陸運㈱
    北海道函館市
    議決権100.0%
  • 国内
    三陸運輸㈱
    宮城県塩釜市
    議決権89.6%
  • 国内
    三陸輸送㈱
    宮城県塩釜市
    議決権100.0%
  • 国内
    栗林物流システム㈱
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    大和運輸㈱
    大阪市住之江区
    議決権66.9%
  • 国内
    ㈱登別グランドホテル
    北海道登別市
    議決権93.5%
  • 国内
    ㈱セブン
    北海道室蘭市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ケイセブン
    東京都千代田区
    議決権54.7%
  • 国内
    栗林運輸㈱
    東京都港区
    議決権90.1%
  • 国内
    八千代運輸㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    栗林マリタイム㈱
    東京都千代田区
    議決権100.0%
残りのグループ会社2社を開く
  • 北千生氣㈱北海道空知郡100%
  • ㈱鈴木商店北海道北斗市100%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    平成31年度貨物輸送事業者と荷主の連携等による運輸部門省エネルギー化推進事業費補助金(内航船の運航効率化実証事業)
    資源エネルギー庁 · 2019-06-06
    5,016万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は538億円営業利益21億円前期と比べると増収減益で、売上が+1.3%、利益が-22.2%。

売上高
+1.3%
538億円
営業利益
-22.2%
21億円
純利益
+85.0%
37億円
営業利益率
3.9%
前期比 -1.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高545億円538億円
営業利益22億円21億円
純利益17億円37億円
1株あたり配当¥30¥30

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は133億円、営業利益は−3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+12.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1170
2024年1Q118−1−0.80
2024年2Q12475.65
2024年3Q12997.08
2024年4Q1184
2025年2Q266145.310
2025年4Q265134.910
2026年2Q270145.218
2026年4Q26872.619
2027年1Q133−3−2.3−2

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は438億円から538億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は3.9%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月438311
2014年3月473137
2015年3月4691914
2016年3月4441811
2017年3月444249
2018年3月4602015
2019年3月4761916
2020年3月46074
2021年3月41537
2022年3月45361
2023年3月4992418
2024年3月4892117
2025年3月53127335.120
2026年3月53821293.937

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高538億円のうち、営業利益として残るのは21億円3.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は37億円、売上の6.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.4%427億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.7%90億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.9%21億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.1pt
3.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.9pt
6.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.9pt
11.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが56億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは44億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は122億円で、売上の2.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月35−33−7247
2014年3月35−3715−260
2015年3月39−373264
2016年3月38−361268
2017年3月51−10−434167
2018年3月30−19−111167
2019年3月43−362777
2020年3月18−9581−7781
2021年3月35−5226−1791
2022年3月49−16−1833106
2023年3月49−36−313115
2024年3月43−33−110124
2025年3月68−16−4152136
2026年3月56−12−5844122

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は824億円。このうち返さなくてよい自己資本が361億円で、自己資本比率は41.4%(業種中央値47.5%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月46911135819.0
2014年3月50812638220.2
2015年3月54215239023.2
2016年3月54215838424.2
2017年3月52917635327.7
2018年3月55020434631.4
2019年3月56921535432.0
2020年3月63920743227.4
2021年3月68822646228.2
2022年3月69423146329.1
2023年3月70724546230.4
2024年3月77929848133.9
2025年3月80333746637.4
2026年3月82436146241.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
127億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
223億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
6億円
在庫として抱えている分
負債合計
462億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
66
/ 100
安定性自己資本比率28 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

海運業 11社との比較

同じ海運業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE11社中2位あたり、逆に低いのは営業利益率11社中10位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.6%/中央値 7.7%
P25 7.2%P75 9.5%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.9%/中央値 7.0%
P25 5.9%P75 8.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
41.4%/中央値 47.5%
P25 37.5%P75 61.1%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.3%/中央値 -2.8%
P25 -6.7%P75 1.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.0%/中央値 2.9%
P25 2.1%P75 3.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,506で、1年前と比べて+38.4%過去52週の値幅のなかでは37%の位置にある。

¥1,506+0.2%1ヶ月-11.7%1年+38.4%時価総額192億円
過去52週の値幅
安値¥1,115高値¥2,178

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)5.0倍
PER (会社予想)10.7倍
PBR0.54倍
配当利回り1.99%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月7日に1,569円と前日比-7.71%の急落。1ヶ月では-13.12%と下落が続く。25日線(1,727.84円)を約9.2%下回り、75日線(1,764.83円)も下方乖離。52週高値2,178円からは28%下落し、200日線(1,816.43円)も割り込んだ。一方RSIは34.6と売られ過ぎ圏に接近。7月28日の大幅安以降も戻りは鈍く、週足でも下落トレンドが継続。出来高は6,200株と比較的大きく、売り圧力が強い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERが5.21倍と業界平均16.19倍の約3分の1で、PBRも0.5479倍と同平均0.8586倍を下回る。ROEは11.6%と良好で、配当利回り1.91%は業界平均2.4%をやや下回るものの、配当性向31.4%は安定した株主還元を示す。2026/3期の純利益は37億円と増益見込みだが、営業利益率は低下傾向にあり、市況変動の影響を受けやすい海運業の特性も考慮すべき。

指標この会社業種平均
PER (実績)5.0倍18.2倍
PER (予想)10.7倍
PBR0.54倍0.94倍
ROE11.6%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

海運市況の変動と、国内需要の構造変化が投資論点。強気派は、安定した内航需要と新規貨物の獲得、さらに円安効果による収益拡大を期待する。弱気派は、船員不足や老朽化船の更新コスト、荷動き量の減少リスクを懸念する。

プラスに働く材料7
  • 安定的な内航需要

    国内の鉄鋼・セメント輸送は長期契約が多く、収益が安定しやすい。

  • 新規貨物の開拓

    バイオマス燃料や非鉄金属など輸送需要の多様化が収益を押し上げる。

  • 増益見通しと配当

    2026年3月期の純利益は大幅増額予想で、配当利回りも約1.9%と魅力的。

  • 純利益37億円と前期比17億円増決算発表後影響

    2026年3月期の純利益は37億円。前期20億円から増加し実績PERは5.21倍

  • PBR0.55倍の割安水準継続影響

    PBR0.55倍と割安感が強く、時価総額200億円規模の低位株

  • ROE11.6%と資本効率が良好継続影響

    ROE11.6%を維持しており、割安修正の原動力になり得る

  • 1年で株価40%上昇、相対的な強さ通年影響

    株価は前年比40.28%高。需給面で買いが継続している

マイナスに働く材料7
  • 船員不足の深刻化

    内航海運では船員の高齢化と人手不足が進行し、運航維持が困難になる恐れ。

  • 老朽船の更新需要

    船舶の老朽化対策として多額の投資が必要となり、財務を圧迫する。

  • 貨物需要の減少

    国内の鉄鋼生産減少やセメント需要減が荷動きを縮小させる可能性。

  • 予想PER11.1倍で来期の大幅減益予想通年影響

    実績PER5.21倍に対し予想PER11.1倍。来期純利益は実績の半分程度

  • 営業利益率3.9%まで低下決算発表後影響

    営業利益は27→21億円、営業利益率は5.08%→3.90%に低下

  • 純利益37億円は特別損益依存の公算決算発表後影響

    営業利益21億円と純利益37億円の乖離は16億円。一過性要因の可能性

  • 売上高の伸びは531→538億円と小幅通年影響

    増収率は1.3%と低調。収益成長の勢いが弱まっている

次の決算で確かめる点
輸送量(トンキロ)
内航需要の実勢と収益変動の主要因を把握するため。
運航船舶数
供給体制と設備投資状況を示す。
荷主との契約更新率
長期契約の維持が収益安定性の鍵となる。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり30で、前期から+140.0%いまの株価に対する利回りは1.99%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥30
1株あたり
配当利回り
1.99%
いまの株価に対して
配当性向
31.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月654.2
2018年3月60.019.0
2019年3月12100.029.6
2020年3月6−50.052.1
2021年3月60.066.8
2022年3月60.0
2023年3月12100.019.7
2024年3月120.031.2
2025年3月25108.328.2
2026年3月60140.031.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥30

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,700人。区分でいちばん多いのは事業法人47.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が67.4%を占め、残る32.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人44.143.643.643.944.347.5
個人・その他28.426.827.126.727.826.4
金融機関22.822.822.822.922.019.9
外国法人4.44.34.35.04.44.9
自己株式0.60.40.00.52.13.0
証券会社0.32.42.21.41.51.1
外国人個人0.00.10.10.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01栗林株式会社9.03
02王子ホールディングス株式会社6.51
03株式会社日本製鋼所6.43
04栗林總子6.11
05日本製紙株式会社5.41
06三ッ輪運輸株式会社5.11
07株式会社栗林商会4.95
08栗林英雄4.59
09三井住友信託銀行株式会社4.41
10株式会社日本カストディ銀行(信託E口)3.55

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-26
    日本製紙株式会社
    新規の大量保有報告
    3.21%
    -2.91pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+247%、1株純資産は14期で+306%。直近期のROEは11.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月8770613.23.148.5
2014年3月598147.85.245.3
2015年3月1121,00012.33.411.9
2016年3月881,0418.63.520.1
2017年3月721,1666.66.354.2
2018年3月1211,3729.65.119.0
2019年3月1301,4489.23.329.6
2020年3月341,3852.49.152.1
2021年3月531,5343.67.266.8
2022年3月71,5900.57.2
2023年3月1441,6868.83.919.7
2024年3月1322,0867.010.931.2
2025年3月1602,4057.17.628.2
2026年3月3012,86411.66.031.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額208百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
栗林宏吉代表取締役社長86,000
楠肇専務取締役 社長補佐兼 営業本部長20,000
稲田博久専務取締役 船舶本部長23,000
栗林広行専務取締役 経営管理本部長36,000
松井伸二常務取締役 経営管理本部 副本部長12,000
栗林良行常務取締役 営業本部副本部長兼 第二営業部長15,000
加藤智取締役 船舶本部副本部長 兼船舶部長2,000
北村正一取締役6,000
太田佳明取締役3,000
横川憲人常勤監査役3,000
廣渡鉄監査役7,000
和田芳幸監査役27,000
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
瀬良礼子取締役

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)81172519316421
社外取締役5396449

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容822字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社14社並びにその他関係会社7社で構成され、海上運送業を主たる事業としている内航船社であり、輸送貨物の集配及び積揚げなどをグループとして行い、海陸一貫輸送の事業に従事しております。 当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関係は次のとおりであります。 なお、セグメントと同一の区分であります。 (海運事業) 内航海運業   日本国内での内航運送業、内航運送取扱業、内航船舶貸渡業、一般旅客フェリー事業に従事しております。 <主な連結子会社> 栗林物流システム㈱、青函フェリー㈱、栗林マリタイム㈱ 外航海運業   東南アジア地域での外航定期航路運送業、外航不定期航路運送業、外航船舶貸渡業に従事しております。 <主な連結子会社> 栗林物流システム㈱ 港湾運送業等   日本国内での港湾運送業、港湾荷役業、港湾運送関連事業、利用運送業に従事しております。 <主な連結子会社及びその他関係会社> 栗林運輸㈱、八千代運輸㈱、共栄陸運㈱、三陸運輸㈱、三陸輸送㈱、大和運輸㈱、他関係会社6社 船舶用物品販売業等   関係会社への船舶用燃料油販売、船舶用品販売、船舶小口修理、船舶管理、トレーラー賃貸等の事業に従事しております。 <主な連結子会社> ㈱ケイセブン、栗林マリタイム㈱、㈱セブン (ホテル事業)   北海道登別市でホテル事業に従事しております。 <主な連結子会社及びその他関係会社> ㈱登別グランドホテル、他関係会社1社 (不動産事業)   北海道室蘭市を中心に店舗等の不動産賃貸業に従事しております。 <主な連結子会社> ㈱セブン (その他)   青果卸事業、豆類・雑穀卸事業等に従事しております。 <主な連結子会社及びその他関係会社> 北千生氣㈱、㈱鈴木商店、他関係会社1社 事業の系統図は以下のとおりであります(社名のあるものは連結子会社であります。)。 (事業の系統図)
経営方針・対処すべき課題2,465字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社及びグループ各社の役職員が日々の業務遂行にあたり、常に心する精神的バックボーンとして、平成19年4月1日より三つの社是を定めております。 (社是) 1)誠実 企業経営を進めるにあたり、誠実を第一の指針として運営していくこと、また個人としてもあらゆる場面において誠実を旨として行動すること。 2)信頼 社会人、企業人として社会の信頼を高めるよう努めるとともに、株主、取引先などのステークホルダーの信頼に充分応えられるよう努めること。 3)社会貢献 企業は「社会の公器」であるとの認識を深め、社会的に責任と公共的使命を果たすため、社会貢献に尽力すること。 (経営理念) 当社グループは「環境保全に努め、安全で効率的な海陸一貫輸送を通して社会に貢献する」ことを経営理念としてまいります。 (経営方針) 当社グループは「付加価値の高いサービスの提供」、「顧客ニーズに的確に応える輸送体制の確立」、「株主、顧客、従業員等すべてのステークホルダーの信頼に応える」企業を目指します。 (2)中期経営戦略 当社及び当社グループの今後3年間の方向性として、中期経営計画(令和7年度から令和9年度)において、経営ビジョンを定めました。当社グループ全体の令和9年度の数値目標として、経常利益35億円、ROE8%を設定いたしました。 (3)対処すべき課題 ①モーダルシフトへの対応 当社グループは、持続可能な社会の実現に向けた取り組みの一環として、環境負荷の低減および物流の効率化を目的に、モーダルシフトへの対応を重要な経営戦略と捉えております。近年、深刻化するトラック乗務員の不足問題や、労働時間規制への対応、温室効果ガス(GHG)排出削減に関する社会的要請の高まりを背景に、トラック輸送から船舶等のより環境負荷の少ない輸送手段への転換は喫緊の課題となっております。当社グループでは、北海道定期航路において令和7年10月より運航するRORO船を一隻増やし、6隻体制とすることで輸送能力の強化を図るとともに、お客様のニーズに応じた最適な輸送サービスの提供を推進しております。今後も、持続可能な物流体制の構築と企業価値の向上に向け、モーダルシフトへの対応および輸送サービスの充実に積極的に取り組んでまいります。 ②安全対策の強化 当社グループは、船舶の安全運航を企業活動の根幹と位置づけており、乗組員の生命・財産を守ることを最優先課題として認識し、より一層の安全対策の強化を重要課題と捉えております。これを踏まえ、船舶安全管理室が中心となり、運輸安全マネジメント制度や船種別システムを活用した統括的安全管理や、船員および関係職員への助言・指導教育、ISM認証の取得を行うことで、安全管理体制の強化と安全運航意識の周知徹底に努めております。また、乗組員に対する定期的な安全教育・訓練を実施し、緊急時対応力の向上を図っております。今後も「安全はすべてに優先する」という意識の徹底を図り、グループ全体で安全文化の醸成に努め、信頼性の高い輸送サービスの提供を継続してまいります。 ③効率的な運航形態の追求 当社グループは、安定的かつ効率的な船舶運航体制の確立を収益力の向上および競争力の強化に向けた重要な課題と認識しております。人口減少やトラック乗務員不足といった社会的課題に対応し、且つ、輸送需要の多様化・変動に柔軟に対応するためには、船舶運航の効率性向上とサービス品質の両立が求められるため、当社グループでは、需要に応じて適正な配船計画を行い、効率的な運航形態を追求することで、さらなる運航体制の強化を進めてまいります。 ④人材の確保 当社グループは、海陸一貫の複合輸送を展開しており、船員・乗務員・港湾荷役作業員など専門性の高い人材の確保・育成を重要な経営課題と認識しております。このような課題に対応するため、良好な就業環境の整備や外部機関との連携による採用強化に取り組むとともに、教育訓練、デジタル技術の活用を含めた技術伝承等を通じて、安定的な人材基盤の強化を図ってまいります。 また、陸上職員(事務職)につきましては、ジェネラリスト育成のための研修体系の構築と実施、各種人事制度の見直し、従業員満足度調査を踏まえた客観的なデータに基づいた人事施策の推進を行っております。社員のスキル向上とキャリア形成を支援する教育制度の導入により、従業員エンゲージメントの強化を図っております。多様な人材が個性と能力を発揮できるよう、今後も人的資本に対する戦略的な投資を継続し、末永く顧客とともに社会に貢献できる人材開発を目指します。 ⑤内部統制の強化 グループ各社のリスクマネジメントを確立し、業務および財務などにおける全社的な内部統制を行い、適宜見直すことで、財務報告の信頼性を確保しております。さらに、近年のサイバーセキュリティリスクや情報管理リスクの高まりを受け、IT統制の強化や情報セキュリティ管理体制の整備にも注力してまいります。 ⑥金利の変動 当社グループは、設備投資や運転資金等に係る資金調達は主に金融機関からの借入により賄っており、今後の景気動向および金利動向は当社グループの財務状況に影響を及ぼす可能性があります。特に、将来的な金利の上昇が当社の業績およびキャッシュ・フローに大きな影響を与えないよう、金利の固定化や資金調達の多様化を図ることで安定した財務基盤の維持に努めてまいります。 ⑦サステナビリティ経営 当社グループは、持続可能な社会の実現と中長期的な企業価値の向上の両立を可能とするサステナビリティ経営を目指しております。サステナビリティ委員会を設置し、当社グループの環境等、サステナビリティ課題の適切な把握・解決方法の策定を行っております。
事業等のリスク2,153字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの業績は、今後起こり得る様々な要因により影響を受ける可能性があります。以下には当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しています。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 自然災害のリスク 当社グループでは、船舶による海上貨物輸送を主な業務としております。このため、地震・台風等の自然災害によって、船舶の運航、港湾荷役、車両運行などの業務遂行に支障をきたすことがあります。この様な場合、売上高の減少等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループでは、事業継続計画の策定により、災害時の初動対応や連絡体制を確立し、有事におけるバックアップ拠点の体制を整備するなどの対策を講じております。 ② 船舶運航上のリスク 当社グループの海運事業において、船舶の運航、港湾荷役等は平素より安全運航・安全作業に最大限の注意を払い、安全管理規程を遵守するとともに、各種保険への加入等の備えを講じておりますが、不慮の事故や自然災害、テロ等に遭遇する可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループでは、年1回海陸合同演習を実施し、全社的な教育・訓練を行うなどの対策を講じております。 ③ 石油関連製品(船舶燃料油等)の価格および需給の影響 当社グループが運航する船舶の燃料油価格は、昨今の世界情勢による影響を受けて高騰が続いており、価格に応じ取引先に対して「燃料油価格変動調整金」の協力をお願いしております。然しながら、燃料油価格の著しい変動等によって、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは引き続き運航の効率化に努めるとともに、燃料油価格にかかる情報収集を進め、安定した燃料油等の調達を実施し持続的なサービスを提供してまいります。 ④ 金利の変動 当社グループの設備資金および運転資金は、主に金融機関から調達しております。当期においては大きな調達金利の上昇は見られなかったものの、足元では金利上昇の動きが続いており、今後、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 こうした環境を踏まえ、当社グループはキャッシュ・マネジメント・システムを導入し、グループ内の資金効率改善による外部調達の削減を図ると共に、コミットメントラインの活用や借入条件の見直し、金利の固定化等を通じて、調達コストの抑制および資金調達の安定性確保に努めております。 ⑤ 人材の確保 当社グループは、労働集約型の事業を展開しており、船員・乗務員・港湾荷役作業員など専門性が高く質の高い人材の確保が必要であり、人材確保のために人件費の増加が生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループでは、引き続き良好な就業環境の整備など優秀な人材の定着に向けた対策を講じるとともに、マニュアルの整備・運用に加え、デジタル技術の活用による業務効率化や技術・ノウハウの蓄積・共有を推進し、世代間の円滑な技術伝承に努めております。 ⑥ 資産価格の変動に対するリスク 当社グループは、保有する資産(船舶、土地、建物、投資有価証券等)について、経済情勢や市況の変化等によって資産価値が大幅に下落した場合は、当該資産の処分等に伴う損失や減損損失の認識によって、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは引き続き業績のモニタリングにより、リスクへの対策を講じるよう努めております。 ⑦ サイバーリスク 当社グループでは、業務全般においてデータシステムを活用しており、サイバーインシデントが発生した場合には、経済的損失や社会的信用の低下を招くリスクがあります。 サイバー攻撃や不正アクセス等の外部脅威については、侵入検知・防止およびインシデント対応体制の強化を推進し、情報資産の保護および事業継続性の確保に努めております。また、情報漏洩や誤操作等の内部要因によるリスクについては、生成AIの活用拡大を踏まえ、既存の情報管理体制を基盤とした規程の見直しと、従業員への教育・訓練の実施により、運用強化に努めております。 サイバー攻撃は近年高度化・巧妙化しており、サイバーリスクへの防御・回避だけでなくサイバーレジリエンスの強化を進めてまいります。 ⑧ 経営戦略に関連する環境保全のリスク 当社グループが中期経営計画で掲げるサステナビリティ経営の目標として、令和12年度(2030年度)までに内航海運事業におけるCO2排出量を平成25年度(2013年度)比で17%削減することとしております。当社グループの海運事業において、当該目標の達成に向けた省エネルギー効果の高い船舶や船舶関連技術の導入、次世代燃料への転換等に伴い、追加的な設備投資や燃料コストの増加が生じる可能性があります。当社グループでは、船舶関連技術の導入や設備投資の実施などにあたり、費用と効果の試算を進め本リスクの低減に努めます。
経営成績の分析 (MD&A)5,327字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における日本経済は、総合経済対策の価格抑制策によりエネルギー価格の伸びが低下したほか、食料価格の騰勢も鈍化したことから消費者物価の伸びは鈍化基調にあり、雇用の改善や賃金が上昇していることから個人消費は回復の動きが見られ、緩やかに回復しています。 海外においては、米国では政府機関の一部閉鎖による政府支出が大幅に減少したほか、雇用情勢の悪化や消費者物価の上昇による個人消費の伸びが鈍化しているものの、投資減税やAI需要により設備投資は堅調で底堅く成長しています。欧州では米国の関税政策の影響を受けているものの、政府消費や民間消費が堅調に増加しており、景気は持ち直しの動きを示しており、緩やかに回復しています。中国では政府主導のインフラ投資は拡大しているものの、不動産市況の低迷が続き、若年失業率の高止まりなどによる内需が弱く停滞しています。 この様な経済情勢の中で当社グループは、海運事業における国内定期航路事業では、陸上輸送から海上輸送へのモーダルシフトの流れが緩やかに進む中、太宗貨物である紙製品は増加したものの、天候不良による農産品減、建設需要の低迷による鋼材減など輸送量が減少したことに加え、燃料費や貨物費などの運航費が増加したことから、減収・減益となりました。 近海航路では、中国経済の停滞により荷動きに大きな動きはなかったものの、採算性を重視してスポット貨物を取り込んだことから、減収・増益となりました。 ホテル事業においては、国内観光客の入り込みが堅調で安定的に推移したものの、物価高に伴う原価、経費の増加から、減収・減益となりました。 不動産事業においては、事業用地の一部を自社利用にしたことから減収となりましたが、補修工事が発生しなかったこと等から増益となりました。 以上の結果、売上高が前年度に比べて7億5千3百万円増(1.4%増)の538億2千5百万円、営業利益が前年度に比べて6億2千4百万円減(23.1%減)の20億8千1百万円、経常利益が前年度に比べて4億1千9百万円減(12.7%減)の28億8千3百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が前年度に比べて17億1千万円増(84.9%増)の37億2千4百万円となりました。 なお、事業セグメントの経営成績は次のとおりであります。 (海運事業) 国内定期航路事業においては、太宗貨物である紙製品は、国内需要が減少する中にあっても、製紙業界における供給体制の変化により増加しました。一方、天候不順による農産品の不作や物価高による買い控えの影響を受け、一般消費材の輸送量は減少しました。また、商品車両については、モーダルシフトが加速し、中短距離に加え長距離航路においても順調に進展したことから、輸送量は増加しました。しかし、燃料油価格が高値で推移したことに加え、作業費や船員費、資機材の上昇などにより原価は増加となり、減収・減益となりました。 近海航路では、低調な運賃市況が長期的に継続したため、採算性を重視したスポット案件の取り込みや効率配船に努めたことにより減収・増益となりました。 これらの結果、売上高は前年度に比べて4億1千1百万円減(0.8%減)の487億1千1百万円、営業費用が前年度に比べて、1億6千3百万円増(0.4%増)の469億7千7百万円、営業利益は前年度に比べて5億7千5百万円減(24.9%減)の17億3千4百万円となりました。 (ホテル事業) 国内観光客の入り込みは堅調であったものの、春節、雪まつりなど冬季ハイシーズン期間に中国からの旅行客が減少し、物価高により原材料費、水道光熱費、人件費等の経費が軒並み増加したことから、売上高は前年度に比べて4千2百万円減(1.7%減)の25億2千万円、営業費用が前年度に比べて1億4千9百万円増(6.4%増)の24億8千1百万円、営業利益は前年度に比べて1億9千1百万円減(83.2%減)の3千8百万円となりました。 (不動産事業) 事業用地の一部を自社利用にしたことから減収となったものの、変更に付随する費用や補修工事が発生しなかったため、売上高は前年度に比べて7百万円減(1.2%減)の6億5千9百万円、営業費用が前年度に比べて1千2百万円減(3.3%減)の3億7千1百万円、営業利益は前年度に比べて5百万円増(1.8%増)の2億8千7百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、営業活動による収入が、投資活動及び財務活動による支出を下回ったため、前連結会計年度末に比べて13億4千9百万円減少して、122億3千5百万円となりました。各キャッシュ・フロー状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払額が増加したことなどにより、前期に比べて11億7千4百万円減少し、56億4千万円の収入となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入が増加したことなどにより、前期に比べて3億6千万円増加し、11億9千2百万円の支出となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の返済による支出が増加したことなどにより、前期に比べて17億4千万円減少し、58億1千7百万円の支出となりました。 (参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移 令和4年3月期   令和5年3月期   令和6年3月期   令和7年3月期   令和8年3月期 自己資本比率(%)   29.1   30.4   33.9   37.4   41.4 時価ベースの自己資本比率(%)   8.4   10.1   23.3   19.0   26.3 キャッシュ・フロー対有利子 負債比率(年)   6.4   6.4   7.3   4.1   4.7 インタレスト・カバレッジ・ レシオ(倍)   16.9   19.6   15.9   22.9   19.1 (注)1.上記指標の計算式は次のとおりです。 自己資本比率:自己資本÷総資本 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額÷総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債÷営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー÷利払い 2.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 3.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 4.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 ③ 財政状態の状況 当連結会計年度末における財政状態の状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (資産) 当連結会計年度末の資産の残高は、前期末に比べて20億8千1百万円増加の823億5千5百万円となりました。これは主に、連結対象子会社追加に伴う商品及び製品、建設仮勘定などの増加によるものであります。 (負債) 負債の残高は、前期末に比べて3億4千2百万円減少の462億1千4百万円となりました。これは主に、社債、借入金などの減少によるものであります。 (純資産) 純資産の残高は、前期末に比べて24億2千3百万円増加の361億4千万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加によるものであります。 当期末の連結自己資本比率は41.4%(前期末は37.4%)となりました。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、主に国内貨物輸送サービスの提供をしております。従って、サービスの性格上、生産実績を定義することが困難であるため生産実績の記載は省略しております。 b.受注実績 生産実績と同様の理由により、記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   前連結会計年度   当連結会計年度   増減(千円)   増減比(%) 営業収益金額(千円)   割合(%)   営業収益金額(千円)   割合(%) 海運事業   48,797,376   91.9   48,411,418   89.9   △385,957   △0.8 ホテル事業   2,548,317   4.8   2,507,709   4.7   △40,607   △1.6 不動産事業   577,182   1.1   568,657   1.1   △8,524   △1.5 その他事業   1,148,726   2.2   2,337,343   4.3   1,188,617   103.5 合計   53,071,602   100.0   53,825,129   100.0   753,527   1.4 (注)1.金額は、セグメント間の内部売上高又は振替高を除いた外部顧客に対する売上高によっております。 2.その他の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、青果卸等の事業を含んでおります。 3.主な相手先別の販売実績は、総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がいないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の損益に関する分析 当期における売上高は、7億5千3百万円増(1.4%増)の538億2千5百万円となりました。各セグメントの売上高の概要は、「(1) 経営成績等の状況の概要①経営成績の状況」に記載の通りであります。営業利益は、前年度に比べて6億2千4百万円減(23.1%減)の20億8千1百万円となりました。各セグメントの営業利益の概要は、「(1) 経営成績等の状況の概要①経営成績の状況」に記載の通りであります。経常利益は、前年度に比べて4億1千9百万円減(12.7%減)の28億8千3百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前年度に比べて17億1千万円増(84.9%増)の37億2千4百万円となりました。 ② 当連結会計年度の財政状態の分析に関する分析 当期における財政状態の概要は「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ③ 財政状態の状況」の項目をご参照ください。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの主な資金需要につきましては、運転資金需要として海運事業の運用に関わる貨物費・燃料費・港費・船員費等の海運業費用や労務費等の役務原価、商品、材料等の仕入原価、人件費、その他物件費等の一般管理費があり、設備資金需要としては船舶や物流設備等への投資があります。その他の需要として借入金の返済、社債の償還等があります。 これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金のほか、必要に応じて金融機関からの借入等による資金調達にて対応してまいります。なお、キャッシュ・フローの状況の詳細につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」の項目をご参照ください。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たっては、会計上の見積りを行う必要があり、貸倒引当金や賞与引当金等の各引当金や退職給付に係る負債の計上、繰延税金資産の回収可能性の判断等につきましては、過去の実績や他の合理的な方法等により見積りを実施しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性が存在するため、これらの見積りと異なる場合があります。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用しております重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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出典

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