概要
栗林商船は、東京都千代田区に本社を置く内航海運業を主事業とする企業グループである。2026年3月期の連結売上高は538億円、従業員数は1,110人。内航定期航路、近海航路、フェリー事業に加え、港湾運送、ホテル、不動産など多角化した事業を展開する。中期経営計画では2027年度に経常利益35億円、ROE8%を目標とする。
海運を核とする複合事業グループ
栗林商船グループは、当社と連結子会社14社、その他関係会社7社で構成される。中核事業は内航海運業であり、日本国内の定期航路で紙製品、農産品、商品車両などを輸送する。加えて東南アジアへの外航定期・不定期航路、青函フェリーによる一般旅客・貨物輸送も手がける。グループ全体で海陸一貫輸送を提供し、輸送の集配や荷役を子会社が担う。2026年3月期の海運事業売上高は487億円で全体の90%超を占める。ホテル事業(登別グランドホテル)、不動産事業(室蘭市など)、青果卸事業なども有する。
変動する収益構造と財務指標
売上高は2013年3月期の438億円から2026年3月期の538億円へ増加傾向にあるが、営業利益は非開示の期間が多く、純利益は1~37億円の間で変動する。2026年3月期は営業利益21億円、親会社株主帰属純利益37億円と増益となった。自己資本比率は2013年3月期の29.1%から2026年3月期には41.4%に上昇。キャッシュフロー対有利子負債比率は4.7年と改善している。ただし、燃料費高騰や荷動き変動の影響を受けやすく、安定収益の確保が課題である。
国内と東南アジアに広がる事業拠点
国内の定期航路は北海道を中心に、青函航路、その他地域を結ぶ。主要な子会社である栗林物流システムが港湾運送・物流を、青函フェリーが旅客・貨物フェリーを運航する。近海航路では東南アジア(中国、東南アジア諸国)への不定期航路を展開し、スポット貨物の採算性を重視した運航を行っている。グループ全体で船舶用燃料油販売やトレーラー賃貸など周辺事業も手がける。ホテル事業は北海道登別市、不動産事業は室蘭市を中心とし、地域密着型の事業構造を持つ。
業界の中での役割は日本国内および東南アジアの海上物流サプライヤーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2021/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 海運事業 | 403億円 | 96.9% | 3億円 | 0.7% |
| ホテル事業 | 7億円 | 1.7% | -5億円 | -71.4% |
| 不動産事業 | 6億円 | 1.4% | 3億円 | 50.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01海運(内航・外航)主力
日本国内での内航運送、外航での定期・不定期航路運送、船舶貸渡などを行う。グループで陸海一貫輸送を提供。
- 内航運送サービス
- 国内の港湾間で貨物を輸送する海運サービス。
- 外航定期航路運送
- 東南アジア地域の定期航路で貨物を輸送するサービス。
02港湾運送準主力
港湾での荷役、運送、関連事業を展開。貨物の積み下ろしや運搬を担い、海運と連携。
- 港湾運送・荷役サービス
- 港での貨物の積み下ろし、運搬、保管などのサービス。
03船舶用物品販売等副次
関係会社向けに船舶用燃料油、船舶用品の販売、船舶管理、トレーラー賃貸などを行う。海運事業を支援。
- 船舶用燃料油
- 船舶の運航に必要な燃料油の販売。
- 船舶用品
- 船内で使用する備品や消耗品の販売。
04ホテル副次
北海道登別市で観光ホテルを運営。地域の観光需要に応える。
05不動産副次
北海道室蘭市を中心に店舗等の不動産賃貸を展開。グループの安定的な収益源。
06その他(青果卸等)その他
青果卸売、豆類・雑穀卸売などの事業を行う。
製品と技術
内航定期航路と主要貨物の輸送
栗林商船の中核事業は国内定期航路である。主な貨物は紙製品(太宗貨物)、農産品、商品車両、一般消費材など。2025年度は紙製品が製紙業界の供給体制変化により増加した一方、天候不順で農産品が減り、物価高で消費材が減少した。商品車両はモーダルシフトの進展で長距離も含め増加した。北海道定期航路が主力で、2025年10月からはRO-RO船6隻体制となる。配船計画を需要に応じて最適化し、効率的な運航を追求している。
近海航路による東南アジア輸送
外航事業として、東南アジア(主に中国)への定期・不定期航路を運航する。2025年度は中国経済停滞により荷動きが低調だったが、採算性を重視したスポット貨物の取り込みと効率配船により減収ながら増益を達成した。近海航路では運賃市況が長期低迷しているため、収益性の高い案件を選別する戦略をとる。船舶の規模や仕様は非公開だが、複数の船型を運用し、需要変動に柔軟に対応している。
青函フェリーによる旅客・貨物輸送
連結子会社の青函フェリーは、青森―函館間のフェリー航路を運航する。一般旅客とトラック貨物を中心に輸送し、観光客と物流の両面で重要な役割を果たす。2025年度は冬季の中国人旅行客減少があったが、国内観光客は堅調だった。フェリー事業は内航海運の一部門であり、グループ全体の海陸一貫輸送の一環として、北海道と本州を結ぶ動脈の役割を担う。船舶の大型化や運航効率改善も検討している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
海運業のなかでの位置
内航海運で中堅、外航大手と差
栗林商船は内航海運を主力とする中堅海運会社。同業の日本郵船、商船三井、川崎汽船といった外航大手と比べ、規模は小さく国際市況変動の影響は限定的だが、内需依存度が高いため国内景気の影響を受けやすい。近年は売上高が増加傾向にあるが、営業利益率は5%前後で推移しており、大手の高収益構造には及ばない。安定的な内航事業を基盤に、外航事業や物流関連事業への多角化を進めているが、競争激化や運賃交渉の厳しさが課題。
強み
- 国内海上輸送の需要に支えられ、コンスタントな売上を確保。景気変動の影響を受けにくい。
- 2024年3月期から2026年3月期予想にかけて売上高が増加傾向にあり、事業拡大の兆し。
- 外航大手に比べて国際市況変動の影響が少なく、国内経済に連動した安定経営が可能。
- 外航事業や物流関連事業への進出により、収益基盤の多様化と成長を目指している。
課題
- 営業利益率が大手に比べて低く、コスト管理や運賃交渉力の強化が急務。
- 国内景気減速時に売上減少リスクがあり、海外事業の拡大による分散が必要。
- 内航海運市場での同業他社との競争が激しく、差別化戦略が求められる。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
海運業の時価総額近傍。太字が栗林商船
時価総額で並べると、掲載9社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9107川崎汽船 | 2.1兆円 | 15.9倍 |
| 2 | 9110NSユナイテッド海運 | 2,510億円 | 10.2倍 |
| 3 | 9119飯野海運 | 1,886億円 | 11.9倍 |
| 4 | 9308乾汽船 | 556億円 | 64.3倍 |
| 5 | 9115明海グループ | 375億円 | 8.2倍 |
| 6 | 9171栗林商船 | 192億円 | 5.0倍 |
| 7 | 9130共栄タンカー | 119億円 | 28.8倍 |
| 8 | 9127玉井商船 | 66億円 | 8.5倍 |
| 9 | 9173東海汽船 | 62億円 | 21.6倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 0件
内航海運の基盤構築とグループ化
栗林商船の創業年は公開情報にないが、内航船社として北海道定期航路などを軸に事業を拡大してきた。現在は連結子会社14社を擁し、海運を中核に物流、フェリー、ホテル、不動産、青果卸など多角化している。グループの形成過程では、1990年代以降に港湾運送会社や物流会社を相次いで子会社化し、海陸一貫輸送体制を整えたと推測される。2026年3月期時点で青函フェリー、栗林物流システム、栗林マリタイムなど主要子会社が機能している。
平成19年に制定された三つの社是
2007年4月1日、栗林商船はグループ全体の行動指針として三つの社是を制定した。「誠実」「信頼」「社会貢献」を掲げ、企業経営の基本方針とした。同時に経営理念として「環境保全に努め、安全で効率的な海陸一貫輸送を通して社会に貢献する」を定めた。これにより、それまでの個別企業ごとの行動基準を統一し、グループとしての一体感を醸成した。社是は現在も役職員の精神的バックボーンとして位置づけられている。
モーダルシフト対応とRO-RO船増強(令和7年)
近年、トラック運転手不足や環境規制の強化を受け、トラックから船舶へのモーダルシフトが加速している。栗林商船はこの流れに対応するため、2025年10月より北海道定期航路でRO-RO船を1隻追加し、計6隻体制とする計画を公表した。RO-RO船は自走可能な貨物(トラック、トレーラー)をそのまま積み下ろしでき、荷役時間短縮と輸送効率向上に貢献する。また、運輸安全マネジメント制度やISM認証を活用した安全管理体制を強化し、安全運航の徹底を図っている。
令和7~9年度の中期経営計画とサステナビリティ
2025年度を初年度とする3か年の中期経営計画が策定された。数値目標として、2027年度に経常利益35億円、ROE8%を掲げる。達成手段として、モーダルシフト需要の取り込み、効率的配船、人材確保・育成、内部統制強化などを挙げる。また、サステナビリティ委員会を設置し、環境負荷低減や船舶のGHG排出削減に取り組む。2026年3月期の自己資本比率は41.4%と財務基盤は堅調で、計画達成に向けた投資余力がある。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で1,110人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は847万円で、9期前と比べて+21.1%。平均年齢は42.9歳、平均勤続年数は11.5年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 992 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 1,004 | — |
| 2019年3月 | 699 | 41.6 | 15.4 | 1,038 | — |
| 2020年3月 | 708 | 41.6 | 13.2 | 1,040 | — |
| 2021年3月 | 666 | 41.2 | 12.3 | 1,103 | — |
| 2022年3月 | 711 | 41.2 | 12.5 | 1,108 | — |
| 2023年3月 | 708 | 41.4 | 12.0 | 1,098 | — |
| 2024年3月 | 784 | 43.2 | 13.0 | 1,109 | — |
| 2025年3月 | 853 | 43.5 | 12.4 | 1,107 | 244 |
| 2026年3月 | 847 | 42.9 | 11.5 | 1,110 | 189 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社14社(国内 14 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内青函フェリー㈱北海道函館市議決権99.7%
- 国内共栄陸運㈱北海道函館市議決権100.0%
- 国内三陸運輸㈱宮城県塩釜市議決権89.6%
- 国内三陸輸送㈱宮城県塩釜市議決権100.0%
- 国内栗林物流システム㈱東京都千代田区議決権100.0%
- 国内大和運輸㈱大阪市住之江区議決権66.9%
- 国内㈱登別グランドホテル北海道登別市議決権93.5%
- 国内㈱セブン北海道室蘭市議決権100.0%
- 国内㈱ケイセブン東京都千代田区議決権54.7%
- 国内栗林運輸㈱東京都港区議決権90.1%
- 国内八千代運輸㈱東京都港区議決権100.0%
- 国内栗林マリタイム㈱東京都千代田区議決権100.0%
残りのグループ会社2社を開く
- 北千生氣㈱北海道空知郡100%
- ㈱鈴木商店北海道北斗市100%
- 補助金5,016万円平成31年度貨物輸送事業者と荷主の連携等による運輸部門省エネルギー化推進事業費補助金(内航船の運航効率化実証事業)資源エネルギー庁 · 2019-06-06
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は538億円、営業利益は21億円。前期と比べると増収減益で、売上が+1.3%、利益が-22.2%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 545億円 | 538億円 |
| 営業利益 | 22億円 | 21億円 |
| 純利益 | 17億円 | 37億円 |
| 1株あたり配当 | ¥30 | ¥30 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は133億円、営業利益は−3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+12.7%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 117 | — | — | 0 |
| 2024年1Q | 118 | −1 | −0.8 | 0 |
| 2024年2Q | 124 | 7 | 5.6 | 5 |
| 2024年3Q | 129 | 9 | 7.0 | 8 |
| 2024年4Q | 118 | — | — | 4 |
| 2025年2Q | 266 | 14 | 5.3 | 10 |
| 2025年4Q | 265 | 13 | 4.9 | 10 |
| 2026年2Q | 270 | 14 | 5.2 | 18 |
| 2026年4Q | 268 | 7 | 2.6 | 19 |
| 2027年1Q | 133 | −3 | −2.3 | −2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は438億円から538億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は3.9%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 438 | — | 3 | — | 11 |
| 2014年3月 | 473 | — | 13 | — | 7 |
| 2015年3月 | 469 | — | 19 | — | 14 |
| 2016年3月 | 444 | — | 18 | — | 11 |
| 2017年3月 | 444 | — | 24 | — | 9 |
| 2018年3月 | 460 | — | 20 | — | 15 |
| 2019年3月 | 476 | — | 19 | — | 16 |
| 2020年3月 | 460 | — | 7 | — | 4 |
| 2021年3月 | 415 | — | 3 | — | 7 |
| 2022年3月 | 453 | — | 6 | — | 1 |
| 2023年3月 | 499 | — | 24 | — | 18 |
| 2024年3月 | 489 | — | 21 | — | 17 |
| 2025年3月 | 531 | 27 | 33 | 5.1 | 20 |
| 2026年3月 | 538 | 21 | 29 | 3.9 | 37 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高538億円のうち、営業利益として残るのは21億円で3.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は37億円、売上の6.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.0%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.4%427億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.7%90億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.9%21億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが56億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは44億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は122億円で、売上の2.7ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 35 | −33 | −7 | 2 | 47 |
| 2014年3月 | 35 | −37 | 15 | −2 | 60 |
| 2015年3月 | 39 | −37 | 3 | 2 | 64 |
| 2016年3月 | 38 | −36 | 1 | 2 | 68 |
| 2017年3月 | 51 | −10 | −43 | 41 | 67 |
| 2018年3月 | 30 | −19 | −11 | 11 | 67 |
| 2019年3月 | 43 | −36 | 2 | 7 | 77 |
| 2020年3月 | 18 | −95 | 81 | −77 | 81 |
| 2021年3月 | 35 | −52 | 26 | −17 | 91 |
| 2022年3月 | 49 | −16 | −18 | 33 | 106 |
| 2023年3月 | 49 | −36 | −3 | 13 | 115 |
| 2024年3月 | 43 | −33 | −1 | 10 | 124 |
| 2025年3月 | 68 | −16 | −41 | 52 | 136 |
| 2026年3月 | 56 | −12 | −58 | 44 | 122 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は824億円。このうち返さなくてよい自己資本が361億円で、自己資本比率は41.4%(業種中央値47.5%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 469 | 111 | 358 | 19.0 |
| 2014年3月 | 508 | 126 | 382 | 20.2 |
| 2015年3月 | 542 | 152 | 390 | 23.2 |
| 2016年3月 | 542 | 158 | 384 | 24.2 |
| 2017年3月 | 529 | 176 | 353 | 27.7 |
| 2018年3月 | 550 | 204 | 346 | 31.4 |
| 2019年3月 | 569 | 215 | 354 | 32.0 |
| 2020年3月 | 639 | 207 | 432 | 27.4 |
| 2021年3月 | 688 | 226 | 462 | 28.2 |
| 2022年3月 | 694 | 231 | 463 | 29.1 |
| 2023年3月 | 707 | 245 | 462 | 30.4 |
| 2024年3月 | 779 | 298 | 481 | 33.9 |
| 2025年3月 | 803 | 337 | 466 | 37.4 |
| 2026年3月 | 824 | 361 | 462 | 41.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
海運業 11社との比較
同じ海運業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで11社中2位あたり、逆に低いのは営業利益率で11社中10位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,506で、1年前と比べて+38.4%。過去52週の値幅のなかでは37%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 5.0倍 |
| PER (会社予想) | 10.7倍 |
| PBR | 0.54倍 |
| 配当利回り | 1.99% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月7日に1,569円と前日比-7.71%の急落。1ヶ月では-13.12%と下落が続く。25日線(1,727.84円)を約9.2%下回り、75日線(1,764.83円)も下方乖離。52週高値2,178円からは28%下落し、200日線(1,816.43円)も割り込んだ。一方RSIは34.6と売られ過ぎ圏に接近。7月28日の大幅安以降も戻りは鈍く、週足でも下落トレンドが継続。出来高は6,200株と比較的大きく、売り圧力が強い。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)。
PERが5.21倍と業界平均16.19倍の約3分の1で、PBRも0.5479倍と同平均0.8586倍を下回る。ROEは11.6%と良好で、配当利回り1.91%は業界平均2.4%をやや下回るものの、配当性向31.4%は安定した株主還元を示す。2026/3期の純利益は37億円と増益見込みだが、営業利益率は低下傾向にあり、市況変動の影響を受けやすい海運業の特性も考慮すべき。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 5.0倍 | 18.2倍 |
| PER (予想) | 10.7倍 | — |
| PBR | 0.54倍 | 0.94倍 |
| ROE | 11.6% | 7.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
海運市況の変動と、国内需要の構造変化が投資論点。強気派は、安定した内航需要と新規貨物の獲得、さらに円安効果による収益拡大を期待する。弱気派は、船員不足や老朽化船の更新コスト、荷動き量の減少リスクを懸念する。
- 安定的な内航需要
国内の鉄鋼・セメント輸送は長期契約が多く、収益が安定しやすい。
- 新規貨物の開拓
バイオマス燃料や非鉄金属など輸送需要の多様化が収益を押し上げる。
- 増益見通しと配当
2026年3月期の純利益は大幅増額予想で、配当利回りも約1.9%と魅力的。
- 純利益37億円と前期比17億円増決算発表後影響強
2026年3月期の純利益は37億円。前期20億円から増加し実績PERは5.21倍
- PBR0.55倍の割安水準継続影響中
PBR0.55倍と割安感が強く、時価総額200億円規模の低位株
- ROE11.6%と資本効率が良好継続影響中
ROE11.6%を維持しており、割安修正の原動力になり得る
- 1年で株価40%上昇、相対的な強さ通年影響弱
株価は前年比40.28%高。需給面で買いが継続している
- 船員不足の深刻化
内航海運では船員の高齢化と人手不足が進行し、運航維持が困難になる恐れ。
- 老朽船の更新需要
船舶の老朽化対策として多額の投資が必要となり、財務を圧迫する。
- 貨物需要の減少
国内の鉄鋼生産減少やセメント需要減が荷動きを縮小させる可能性。
- 予想PER11.1倍で来期の大幅減益予想通年影響強
実績PER5.21倍に対し予想PER11.1倍。来期純利益は実績の半分程度
- 営業利益率3.9%まで低下決算発表後影響中
営業利益は27→21億円、営業利益率は5.08%→3.90%に低下
- 純利益37億円は特別損益依存の公算決算発表後影響中
営業利益21億円と純利益37億円の乖離は16億円。一過性要因の可能性
- 売上高の伸びは531→538億円と小幅通年影響弱
増収率は1.3%と低調。収益成長の勢いが弱まっている
- 輸送量(トンキロ)
- 内航需要の実勢と収益変動の主要因を把握するため。
- 運航船舶数
- 供給体制と設備投資状況を示す。
- 荷主との契約更新率
- 長期契約の維持が収益安定性の鍵となる。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり30円で、前期から+140.0%。いまの株価に対する利回りは1.99%。増配か配当維持が2年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 6 | — | 54.2 |
| 2018年3月 | 6 | 0.0 | 19.0 |
| 2019年3月 | 12 | 100.0 | 29.6 |
| 2020年3月 | 6 | −50.0 | 52.1 |
| 2021年3月 | 6 | 0.0 | 66.8 |
| 2022年3月 | 6 | 0.0 | — |
| 2023年3月 | 12 | 100.0 | 19.7 |
| 2024年3月 | 12 | 0.0 | 31.2 |
| 2025年3月 | 25 | 108.3 | 28.2 |
| 2026年3月 | 60 | 140.0 | 31.4 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥30
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ1,700人。区分でいちばん多いのは事業法人で47.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が67.4%を占め、残る32.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 44.1 | 43.6 | 43.6 | 43.9 | 44.3 | 47.5 |
| 個人・その他 | 28.4 | 26.8 | 27.1 | 26.7 | 27.8 | 26.4 |
| 金融機関 | 22.8 | 22.8 | 22.8 | 22.9 | 22.0 | 19.9 |
| 外国法人 | 4.4 | 4.3 | 4.3 | 5.0 | 4.4 | 4.9 |
| 自己株式 | 0.6 | 0.4 | 0.0 | 0.5 | 2.1 | 3.0 |
| 証券会社 | 0.3 | 2.4 | 2.2 | 1.4 | 1.5 | 1.1 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 栗林株式会社 | 9.03 |
| 02 | 王子ホールディングス株式会社 | 6.51 |
| 03 | 株式会社日本製鋼所 | 6.43 |
| 04 | 栗林總子 | 6.11 |
| 05 | 日本製紙株式会社 | 5.41 |
| 06 | 三ッ輪運輸株式会社 | 5.11 |
| 07 | 株式会社栗林商会 | 4.95 |
| 08 | 栗林英雄 | 4.59 |
| 09 | 三井住友信託銀行株式会社 | 4.41 |
| 10 | 株式会社日本カストディ銀行(信託E口) | 3.55 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-06-26日本製紙株式会社新規の大量保有報告3.21%-2.91pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+247%、1株純資産は14期で+306%。直近期のROEは11.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 87 | 706 | 13.2 | 3.1 | 48.5 |
| 2014年3月 | 59 | 814 | 7.8 | 5.2 | 45.3 |
| 2015年3月 | 112 | 1,000 | 12.3 | 3.4 | 11.9 |
| 2016年3月 | 88 | 1,041 | 8.6 | 3.5 | 20.1 |
| 2017年3月 | 72 | 1,166 | 6.6 | 6.3 | 54.2 |
| 2018年3月 | 121 | 1,372 | 9.6 | 5.1 | 19.0 |
| 2019年3月 | 130 | 1,448 | 9.2 | 3.3 | 29.6 |
| 2020年3月 | 34 | 1,385 | 2.4 | 9.1 | 52.1 |
| 2021年3月 | 53 | 1,534 | 3.6 | 7.2 | 66.8 |
| 2022年3月 | 7 | 1,590 | 0.5 | 7.2 | — |
| 2023年3月 | 144 | 1,686 | 8.8 | 3.9 | 19.7 |
| 2024年3月 | 132 | 2,086 | 7.0 | 10.9 | 31.2 |
| 2025年3月 | 160 | 2,405 | 7.1 | 7.6 | 28.2 |
| 2026年3月 | 301 | 2,864 | 11.6 | 6.0 | 31.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
13名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額208百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 栗林宏吉 | 代表取締役社長 | — | 86,000 |
| 楠肇 | 専務取締役 社長補佐兼 営業本部長 | — | 20,000 |
| 稲田博久 | 専務取締役 船舶本部長 | — | 23,000 |
| 栗林広行 | 専務取締役 経営管理本部長 | — | 36,000 |
| 松井伸二 | 常務取締役 経営管理本部 副本部長 | — | 12,000 |
| 栗林良行 | 常務取締役 営業本部副本部長兼 第二営業部長 | — | 15,000 |
| 加藤智 | 取締役 船舶本部副本部長 兼船舶部長 | — | 2,000 |
| 北村正一 | 取締役 | — | 6,000 |
| 太田佳明 | 取締役 | — | 3,000 |
| 横川憲人 | 常勤監査役 | — | 3,000 |
| 廣渡鉄 | 監査役 | — | 7,000 |
| 和田芳幸 | 監査役 | — | 27,000 |
残りの役員1名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 瀬良礼子 | 取締役 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 8 | 117 | 25 | 19 | 3 | 164 | 21 |
| 社外取締役 | 5 | 39 | — | 6 | — | 44 | 9 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容822字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,465字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,153字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,327字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第153期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第153期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-07
- 有価証券報告書有価証券報告書-第152期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-27
- 半期報告書半期報告書-第152期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第151期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第151期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第151期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第151期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第150期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-29
- 四半期報告書四半期報告書-第150期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第150期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第150期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
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