概要
乾汽船は、外航海運を主軸とし、倉庫・運送、不動産の三事業を営む総合物流企業である。1925年に不動産会社として創業し、1961年東証二部上場、2009年に旧乾汽船と経営統合して現在の商号となった。本社は東京都中央区勝どきに置き、連結従業員数は188名。2026年3月期の連結売上高は336億円、純利益は8億円である。
外航海運を主軸とする三事業構成
乾汽船の事業は外航海運、倉庫・運送、不動産の三つで構成される。2026年3月期の連結売上高336億円のうち、外航海運が257億円(構成比76.5%)、倉庫・運送が39億円(11.8%)、不動産が39億円(11.7%)を占める。営業利益では外航海運が7億円、倉庫・運送が3.9億円、不動産が19.8億円であり、不動産の収益性が高い。外航海運はハンディサイズのバルク船を中心に、自社運航と用船貸しを行っている。
不動産事業が支える財務基盤
不動産事業は勝どき・月島エリアに所有する賃貸マンションやオフィスビルから安定した収益を生み出す。主な物件としてプラザタワー勝どき(超高層賃貸マンション)、イヌイビル・カチドキ(オフィスビル)などがある。2026年3月期の不動産セグメント利益は19.8億円と3事業で最大であり、この安定収益が海運市況の変動に耐える財務基盤を提供している。セグメント資産は104億円で、総資産786億円の13%を占める。
グループの構成と子会社
乾汽船の連結対象子会社は3社である。外航海運事業では、パナマ法人DELICA SHIPPING S.A.が当社への定期用船を担う。倉庫・運送事業では、イヌイ運送株式会社が自動車運送と引越し業務を、イヌイ倉庫オペレーションズ株式会社が庫内作業と運送業務を担当する。これら子会社を通じて、海上輸送から陸上保管・配送までの一貫物流サービスを提供している。
海運市況の変動が収益に与える影響
外航海運事業は国際バルク市況の影響を強く受ける。2024年3月期の売上高443億円、純利益99億円に対し、2025年3月期は売上高295億円、純利益12億円と急減した。2026年3月期は売上高336億円、純利益8億円と回復途上にある。営業利益は2025年3月期38億円から2026年3月期22億円へ減少した。この変動に対し、不動産事業の安定利益がキャッシュフローを支える構造となっている。
業界の中での役割は外航不定期船の船主および用船者として国際海上輸送を提供する海運企業。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 外航海運 事業 | 257億円 | 76.5% | 7億円 | 2.7% |
| 倉庫・運送事業 | 40億円 | 11.9% | 4億円 | 10.0% |
| 不動産 事業 | 39億円 | 11.6% | 20億円 | 51.3% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01外航海運主力
子会社や同業他社から定期用船した船舶による貨物輸送(自社運航)と、用船者(同業他社)への定期用船を行っています。主に鉄鋼原料や穀物などの不定期貨物を輸送しており、国際海運市場において柔軟な船腹調達と運航を行っています。
主要顧客同業他社
- 不定期船輸送サービス
- 鉄鋼原料や穀物などを輸送する外航不定期船の運航および用船サービス。自社保有船に加え、用船した船舶を組合せて輸送ニーズに対応。
- 定期用船サービス
- 同業他社(用船者)に対して船舶を一定期間貸し出す定期用船サービス。船主としての安定収入を確保する。
02ロジスティクス(倉庫・運送)準主力
倉庫保管事業では普通倉庫業に加え、保税蔵置場の許可を得て関税未納の輸出入貨物の保管も行います。文書保管事業では国土交通省の認定を受け、文書箱や什器を保管します。貨物運送事業では自社倉庫の寄託貨物を運送し、子会社が庫内作業や自動車運送、引越し業務を担っています。
主要顧客顧客(一般企業)
- 倉庫保管サービス
- 普通倉庫および保税蔵置場を利用した物品の保管サービス。関税未納の輸出入貨物も取り扱い、保管料を収受。
- 文書保管サービス
- 国土交通省認定の文書保管施設で、文書箱や什器を安全に保管するサービス。
- 貨物運送サービス
- 自社倉庫の寄託貨物の運送や、引越し運送を提供。子会社が庫内作業や自動車運送を担当。
03不動産副次
勝どきエリアを中心に、自社所有の住宅および事務所等を賃貸する施設賃貸業を展開しています。安定的な賃貸収入をグループ収益に寄与させています。
- 不動産賃貸サービス
- 勝どきエリアの住宅・事務所等の賃貸。長期安定した賃貸収入を目的とした事業。
製品と技術
ハンディバルク船による外航不定期航路
外航海運事業では、主に3万~4万重量トン級のハンディサイズバルクキャリアを自社運航または定期用船で運用する。穀物、石炭、鉄鉱石などのばら積み貨物を世界各地の港間で輸送する不定期航路が中心である。2026年3月期の平均稼働率は約97%と高水準を維持。新造船の投入により稼働日数が増加し、売上高に寄与している。同社は「New Ship Finance」という含み益顕在化策も活用する。
一般倉庫・文書保管・保税蔵置場の物流施設
倉庫・運送事業は、一般倉庫業、文書保管業、保税蔵置場の三つの保管サービスを提供する。一般倉庫では顧客の物品を保管し、文書保管では国土交通省認定の事業として文書箱や什器を預かる。保税蔵置場の許可を受け、関税未納の輸出入貨物も保管可能である。庫内作業は連結子会社イヌイ倉庫オペレーションズが担当し、イヌイ運送が配送・引越しを請け負う。
勝どき・月島エリアの賃貸不動産ポートフォリオ
不動産事業は、東京都中央区勝どき・月島エリアに集中する賃貸物件から構成される。主な物件は「プラザタワー勝どき」(超高層賃貸マンション、2004年竣工)、「イヌイビル・カチドキ」(オフィスビル、1989年竣工)、「プラザ勝どき」(賃貸マンション、1987年竣工、2025年3月閉館)など。同エリアは築地市場跡地再開発や臨海部地下鉄構想により発展が期待される。2026年3月期の不動産売上高は39億円、セグメント利益は19.8億円と高い利益率を示す。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
海運業のなかでの位置
中小海運で内需依存、外航比率低め
乾汽船は国内中小海運業者であり、大手3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)と比べ規模は小さく、内航・近海を中心に事業を展開している。同業他社のNSユナイテッド海運や明海グループも同様のポジションだが、乾汽船は売上高約300億円と中規模であり、収益は安定している。2025/3期の営業利益率は11.64%と高水準だが、2026/3期には6.55%への低下が予想され、市況変動の影響を受けやすい。大手は外航コンテナやバルクに強みを持つが、乾汽船は内需依存で、国内景気や災害時の需要に左右される。ポジションとしては、ニッチな内航市場での堅実な運航が特徴であり、業界内での差別化は限定的である。
強み
- 2025/3期の営業利益率11.64%と高く、効率的な運航による収益力がある。
- 売上高は2024/3期から2026/3期にかけて増加傾向にあり、安定成長を見込む。
- 内航・近海中心で国内経済との結びつきが強く、安定した需要が見込める。
- 大手に比べ規模が小さく、経営判断が速く、ニッチ市場への適応力がある。
課題
- 運賃市況の変動を受けやすく、2026/3期の利益率低下が示す通り不安定。
- 日本郵船など大手と比べ規模が小さく、価格競争や設備投資で劣る。
- 国内経済の低迷や災害で需要が減少する可能性があり、海外展開が限定的。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
海運業の時価総額近傍。太字が乾汽船
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9101日本郵船 | 2.9兆円 | 14.1倍 |
| 2 | 9104商船三井 | 2.6兆円 | 11.4倍 |
| 3 | 9107川崎汽船 | 2.1兆円 | 15.9倍 |
| 4 | 9110NSユナイテッド海運 | 2,510億円 | 10.2倍 |
| 5 | 9119飯野海運 | 1,886億円 | 11.9倍 |
| 6 | 9308乾汽船 | 556億円 | 64.3倍 |
| 7 | 9115明海グループ | 375億円 | 8.2倍 |
| 8 | 9171栗林商船 | 192億円 | 5.0倍 |
| 9 | 9130共栄タンカー | 119億円 | 28.8倍 |
| 10 | 9127玉井商船 | 66億円 | 8.5倍 |
| 11 | 9173東海汽船 | 62億円 | 21.6倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 11件
関東土地株式会社として創立した1925年
乾汽船の起源は1925年10月、資本金50万円で東京都に関東土地株式会社を設立したことに始まる。当初は不動産の賃貸借売買を主たる業務としていた。1929年3月には商号を乾倉庫土地株式会社と改め、営業倉庫業に進出。1936年5月には乾倉庫株式会社に改称し、倉庫事業に特化した。この間、東京・勝どきエリアに土地を取得し、後の不動産事業の基盤を築いた。
上場と物流事業への拡大
1961年10月、乾倉庫株式会社は東京証券取引所市場第二部に上場。1968年1月にはイヌイ運送株式会社(現連結子会社)を設立し、運送事業を開始した。1985年6月に商号をイヌイ建物株式会社と変更し、1987年12月には賃貸マンション「プラザ勝どき」、1989年12月には賃貸オフィスビル「イヌイビル・カチドキ」の営業を開始。不動産賃貸事業を拡大した。
旧乾汽船との統合で海運事業に参入した2009年
2009年4月、イヌイ倉庫株式会社(当時)と旧乾汽船株式会社が経営統合し、商号を乾汽船株式会社と改めた。これにより、倉庫・不動産事業に加えて外航海運事業を新たに獲得。同時に東京証券取引所市場第一部に指定された。統合後は、不動産からの安定収益を活かして船舶投資を積極化し、ハンディ船隊の拡大を進める戦略をとった。
市場第一部からスタンダード市場への移行
2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、それまでの市場第一部からスタンダード市場に移行した。上場基準の変更に伴うもので、事業規模や流動性の面で新基準に適合したためである。この移行後も、同社は中長期的な成長戦略として「よくはこぶ」を掲げ、新中期経営計画「あしたも元気」(2026年4月~2029年3月)を策定している。
年表11件を開く
1920年代
- 1925年10月創業資本金50万円をもって東京都に関東土地株式会社を創立し、不動産の賃貸借売買を主体に営業開始
- 1929年3月商号を乾倉庫土地株式会社と改め、営業倉庫業を開始
1930年代
- 1936年5月商号を乾倉庫株式会社と改める
1960年代
- 1961年10月上場東京証券取引所市場第二部に上場
- 1968年1月イヌイ運送株式会社(現 連結子会社)を設立
1980年代
- 1985年6月商号をイヌイ建物株式会社と改める
- 1987年12月賃貸マンション(プラザ勝どき)営業開始
- 1989年12月賃貸オフィスビル(イヌイビル・カチドキ)営業開始
2000年代
- 2004年3月超高層賃貸マンション(プラザタワー勝どき)営業開始
- 2009年4月M&A商号をイヌイ倉庫株式会社と改める シェア型企業寮(月島荘)営業開始 旧乾汽船株式会社と経営統合し、商号を乾汽船株式会社と改める 東京証券取引所市場第一部に指定
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
長期視点でのハンディ船隊形成
ハンディ船の船腹供給が難しい状況下で、既存船の長寿命化と柔軟な調達を組み合わせ、2050年までの長期スパンで一定規模の船隊形成を目指す。効率航行により温室効果ガス排出量とバラスト航海を削減し、ダーティー・クリーン双方のカーゴに対応できる乗組員体制を整える。
- 02
倉庫・運送事業のBasicとAdvance
基本領域(Basic)では、現場力の錬磨、デジタルツール活用の営業強化、グループ内クロスセルを推進。新領域(Advance)では、デジタルでの資源有効活用や独自物流モデル「NPPL」、新たな求車求荷システム「Flying Module」を展開し、収益機会を創出する。
- 03
不動産事業のRenovation転換
再開発(NPK)から既存建物を活用するRenovation「PK2」へ方針転換。多様な就労期間・就業形態に対応するビジネス拠点を提供し、勝どきエリアの資産価値を高める。既存物件とPK2の2つの資産群で安定収益を確保する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で188人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は887万円で、9期前と比べて+6.6%。平均年齢は44.0歳、平均勤続年数は14.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 178 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 174 | — |
| 2019年3月 | 831 | 40.0 | 13.0 | 167 | — |
| 2020年3月 | 890 | 42.0 | 14.0 | 168 | — |
| 2021年3月 | 898 | 42.0 | 13.0 | 172 | — |
| 2022年3月 | 930 | 43.0 | 13.0 | 174 | — |
| 2023年3月 | 918 | 44.0 | 14.0 | 174 | — |
| 2024年3月 | 921 | 45.0 | 15.0 | 176 | — |
| 2025年3月 | 902 | 44.0 | 14.0 | 181 | 2,044 |
| 2026年3月 | 887 | 44.0 | 14.0 | 188 | 1,170 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社3社(国内 3 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内DELICA SHIPPING S.A. (注)2、3パナマ共和国議決権100.0%
- 国内イヌイ運送㈱東京都江東区議決権100.0%
- 国内イヌイ倉庫オペレーションズ㈱東京都中央区議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は336億円、営業利益は22億円。前期と比べると増収減益で、売上が+5.7%、利益が-40.5%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 433億円 | 336億円 |
| 営業利益 | 56億円 | 22億円 |
| 純利益 | 38億円 | 8億円 |
| 1株あたり配当 | ¥45.53 | ¥45.53 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は108億円、営業利益は12億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+36.7%、営業利益は+71.4%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 82 | — | — | 4 |
| 2024年1Q | 79 | 7 | 8.9 | 2 |
| 2024年2Q | 70 | 2 | 2.9 | 1 |
| 2024年3Q | 72 | 3 | 4.2 | 5 |
| 2024年4Q | 74 | — | — | 4 |
| 2025年2Q | 167 | 28 | 16.8 | 33 |
| 2025年4Q | 151 | 9 | 6.0 | 17 |
| 2026年2Q | 157 | −1 | −0.6 | 0 |
| 2026年4Q | 179 | 23 | 12.8 | 8 |
| 2027年1Q | 108 | 12 | 11.1 | 7 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は74億円から336億円へ4.5倍に増えた。直近期の営業利益率は6.5%。売上は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 74 | — | 7 | — | 3 |
| 2014年3月 | 73 | — | 3 | — | 2 |
| 2015年3月 | 158 | — | −10 | — | 92 |
| 2016年3月 | 207 | — | −44 | — | −142 |
| 2017年3月 | 179 | — | −23 | — | −9 |
| 2018年3月 | 206 | — | 8 | — | 18 |
| 2019年3月 | 230 | — | −1 | — | 6 |
| 2020年3月 | 218 | — | −11 | — | 1 |
| 2021年3月 | 189 | — | −13 | — | −12 |
| 2022年3月 | 376 | — | 136 | — | 118 |
| 2023年3月 | 443 | — | 134 | — | 99 |
| 2024年3月 | 295 | — | 19 | — | 12 |
| 2025年3月 | 318 | 37 | 38 | 11.6 | 50 |
| 2026年3月 | 336 | 22 | 20 | 6.5 | 8 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高336億円のうち、営業利益として残るのは22億円で6.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の2.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.0%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金89.0%299億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金4.8%16億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.5%22億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが44億円、投資CFが−44億円で、差し引きのフリーCFは0億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は187億円で、売上の6.7ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 19 | −37 | 25 | −18 | 23 |
| 2014年3月 | 16 | −19 | −6 | −3 | 14 |
| 2015年3月 | 22 | −6 | −21 | 16 | 52 |
| 2016年3月 | −7 | 135 | −78 | 128 | 103 |
| 2017年3月 | 4 | 37 | −12 | 41 | 131 |
| 2018年3月 | 29 | −40 | −4 | −11 | 114 |
| 2019年3月 | 30 | −66 | 37 | −36 | 115 |
| 2020年3月 | 18 | −58 | 19 | −40 | 93 |
| 2021年3月 | 24 | −46 | −1 | −22 | 71 |
| 2022年3月 | 168 | −17 | −29 | 151 | 202 |
| 2023年3月 | 123 | −63 | −64 | 60 | 206 |
| 2024年3月 | 5 | −44 | −36 | −39 | 140 |
| 2025年3月 | 80 | −44 | 12 | 36 | 187 |
| 2026年3月 | 44 | −44 | −6 | 0 | 187 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は787億円。このうち返さなくてよい自己資本が374億円で、自己資本比率は47.5%(業種中央値47.5%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 406 | 168 | 238 | 41.5 |
| 2014年3月 | 401 | 167 | 234 | 41.5 |
| 2015年3月 | 759 | 359 | 400 | 47.4 |
| 2016年3月 | 508 | 200 | 308 | 39.4 |
| 2017年3月 | 482 | 185 | 297 | 38.4 |
| 2018年3月 | 484 | 199 | 285 | 41.1 |
| 2019年3月 | 524 | 197 | 327 | 37.7 |
| 2020年3月 | 531 | 190 | 341 | 35.8 |
| 2021年3月 | 525 | 180 | 345 | 34.3 |
| 2022年3月 | 661 | 299 | 362 | 45.2 |
| 2023年3月 | 696 | 341 | 355 | 49.0 |
| 2024年3月 | 665 | 316 | 349 | 47.5 |
| 2025年3月 | 749 | 369 | 380 | 49.2 |
| 2026年3月 | 787 | 374 | 413 | 47.5 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
海運業 11社との比較
同じ海運業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で11社中1位あたり、逆に低いのはROEで11社中10位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,134で、1年前と比べて+32.2%。過去52週の値幅のなかでは95%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 64.3倍 |
| PER (会社予想) | 14.1倍 |
| PBR | 1.41倍 |
| 配当利回り | 2.13% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月5日時点で1959円と、前日比-0.6%。直近1ヶ月で+30.5%と急騰し、52週高値1972円に接近。25日移動平均線1694円を+15.6%上回るなど、強い上昇トレンドが続く。7月27日には283,000株と出来高が急増し、上昇に弾みが付いた。一方、RSIは90.5と大幅な買われ過ぎで、短期的な調整リスクが高い。上値は高値圏で、利益確定売りが出やすい状況。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 28/100)。
PERが57.45倍と業界平均15.83倍を大きく上回り、PBRも1.32倍で平均0.86倍を超過。配当利回り0.51%は平均2.42%を大きく下回り、株主還元が薄い。ROE2.2%と収益性は低く、2026/3期の純利益は8億円と前期50億円から急減する見込み。直近の営業利益率も6.55%と低下傾向。割高感が強く、業績悪化を織り込む余地がある。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 64.3倍 | 18.2倍 |
| PER (予想) | 14.1倍 | — |
| PBR | 1.41倍 | 0.94倍 |
| ROE | 2.2% | 7.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
海運市況は市況変動が大きく、2024年3月期は減収減益、2025年3月期は増益となった。強気派は、内航船の需要が安定していることや、同社の運航効率改善による収益力強化を評価する。一方、弱気派は、外航市況の悪化や燃料費の高止まりが懸念であり、利益の不安定さを指摘。また、老朽化船の更新コストや、市況低迷時の減損リスクを警戒する。
- 安定した内航需要
国内物流は景気に左右されにくく、安定した需要がある。
- 運航効率の改善
IT活用や船型の最適化で運航効率を高め利益率を改善。
- 外航市況の回復
外航部門は市況回復で業績寄与が期待される。
- 2026年3月期売上高336億円と3期連続増収通年影響中
売上高が前期比18億円増の336億円。増収基調は続く
- 過去1年で株価53.6%上昇の上昇基調継続影響弱
株価は1年間で53.6%上昇し、需給が良好
- 外国人保有比率26.61%と高い需給継続影響弱
外国人保有比率は26.61%と高く、外部買いが下支え
- ROE2.2%からの資本効率改善余地不定影響弱
ROE2.2%は低位で、改善策が出ればPBR1.32倍の見直し余地
- 市況変動リスク
海運運賃は市況変動が大きく業績が不安定になりがち。
- 燃料費増加
燃料価格の上昇がコスト増となり利益を圧迫する。
- 老朽化船の更新
老朽化した船舶の更新には多額の投資が必要となり負担。
- 今期純利益は前期比84%減の8億円通年影響強
純利益は前期比42億円減の8億円。減益率は84%
- 営業利益が前期比15億円減の22億円通年影響中
営業利益は37億円から22億円へ約4割減少
- 営業利益率が6.55%へ5ポイント低下通年影響中
営業利益率は11.64%から6.55%へ約5.1ポイント低下
- PER57.45倍の高評価が重荷継続影響弱
PER57.45倍と高く、業績に対する割高感が意識される
- 運賃市況
- 海運業の収益は運賃に直結するため。
- 船腹稼働率
- 積載量の活用状況を示し、収益性に影響するため。
- 燃油費
- コスト増減要因として重要。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり45.53円で、前期から−86.9%。いまの株価に対する利回りは2.13%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 18 | — | 65.5 |
| 2018年3月 | 24 | 33.3 | 31.0 |
| 2019年3月 | 8 | −67.8 | 42.8 |
| 2020年3月 | 6 | −22.3 | — |
| 2021年3月 | 6 | 0.0 | — |
| 2022年3月 | 224 | 3633.3 | 47.9 |
| 2023年3月 | 184 | −17.9 | 47.6 |
| 2024年3月 | 14 | −92.2 | 37.7 |
| 2025年3月 | 76 | 432.2 | 38.7 |
| 2026年3月 | 10 | −86.9 | 41.2 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥45.53
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ13,341人。区分でいちばん多いのは個人・その他で34.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.3%を占め、残る63.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 22.9 | 48.7 | 51.0 | 53.1 | 48.9 | 34.8 |
| 外国法人 | 7.6 | 6.1 | 6.5 | 4.8 | 9.8 | 26.5 |
| 金融機関 | 21.8 | 23.9 | 24.9 | 23.1 | 23.6 | 20.7 |
| 事業法人 | 46.9 | 17.1 | 15.9 | 16.2 | 15.8 | 15.6 |
| 自己株式 | 4.2 | 4.0 | 3.9 | 3.7 | 3.6 | 3.4 |
| 証券会社 | 0.8 | 4.1 | 1.6 | 2.5 | 1.7 | 2.4 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.3 | 0.3 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 7.35 |
| 02 | US BANK NATIONAL ASSOCIATION JP ACCTS TS (常任代理人:株式会社三菱UFJ銀行) | 7.24 |
| 03 | 松岡冷蔵株式会社 | 3.69 |
| 04 | 東京海上日動火災保険株式会社 | 3.44 |
| 05 | 株式会社三井住友銀行 | 3.25 |
| 06 | LIM JAPAN EVENT MASTER FUND (常任代理人:立花証券株式会社) | 3.00 |
| 07 | LIM JAPAN EVENT MASTER FUND (常任代理人:株式会社みずほ銀行決済営業部) | 2.72 |
| 08 | INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人:インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 2.61 |
| 09 | みずほ信託銀行株式会社(常任代理人:株式会社日本カストディ銀行) | 1.92 |
| 10 | 尾道造船株式会社 | 1.81 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+84%、1株純資産は14期で+41%。直近期のROEは2.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 18 | 1,055 | 1.7 | 45.9 | 117.0 |
| 2014年3月 | 10 | 1,043 | 0.9 | 96.1 | 90.0 |
| 2015年3月 | 451 | 1,434 | 35.2 | 2.2 | 2.8 |
| 2016年3月 | −568 | 799 | −50.9 | — | — |
| 2017年3月 | −35 | 739 | −4.6 | — | 65.5 |
| 2018年3月 | 73 | 800 | 9.5 | 12.0 | 31.0 |
| 2019年3月 | 26 | 793 | 3.2 | 34.8 | 42.8 |
| 2020年3月 | 3 | 762 | 0.4 | 385.4 | — |
| 2021年3月 | −48 | 721 | −6.4 | — | — |
| 2022年3月 | 474 | 1,194 | 49.5 | 4.2 | 47.9 |
| 2023年3月 | 394 | 1,360 | 30.8 | 4.6 | 47.6 |
| 2024年3月 | 48 | 1,260 | 3.6 | 21.8 | 37.7 |
| 2025年3月 | 200 | 1,467 | 14.7 | 6.7 | 38.7 |
| 2026年3月 | 33 | 1,486 | 2.2 | 44.0 | 41.2 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
12名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額233百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 乾康之 | 代表取締役社長 | 57 | 230,000 |
| 乾隆志 | 取締役 専務執行役員 倉庫・運送事業セグメント担当 | 55 | 403,000 |
| 神林伸光 | 取締役 | 78 | 7,000 |
| 村上章二 | 取締役 | 70 | 3,000 |
| 岩田研一 | 取締役 | 71 | 3,000 |
| 幸村潮菜 | 取締役 | 51 | — |
| 渡來義規 | 監査役 | 71 | — |
| 山田治彦 | 監査役 | 69 | — |
| 上野祐二 | 監査役 | 67 | 1,000 |
| 吉田由子 | 監査役 | 51 | — |
| 野瀬素之 | 取締役 | 68 | — |
| 宮内郁治 | 監査役 | 60 | 3,000 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 2 | 57 | 163 | 82 |
| 社外取締役 | 8 | 59 | 63 | 8 |
| 監査役 | 1 | 7 | 7 | 7 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容762字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,935字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,835字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)13,600字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第106期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-18
- 半期報告書半期報告書-第106期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第105期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-19
- 半期報告書半期報告書-第105期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第104期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-24
- 四半期報告書四半期報告書-第104期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第104期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第104期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第103期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-22
- 四半期報告書四半期報告書-第103期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第103期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第103期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
関連する企業
関連企業