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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.66-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

乾汽船

Inui Global Logistics Co., Ltd.9308 · Standard · 海運業

外航不定期船を中心に、用船と自社運航を組み合わせて鉄鋼原料や穀物などの輸送を手がける海運会社。

概要

乾汽船は、外航海運を主軸とし、倉庫・運送、不動産の三事業を営む総合物流企業である。1925年に不動産会社として創業し、1961年東証二部上場、2009年に旧乾汽船と経営統合して現在の商号となった。本社は東京都中央区勝どきに置き、連結従業員数は188名。2026年3月期の連結売上高は336億円、純利益は8億円である。

外航海運を主軸とする三事業構成

乾汽船の事業は外航海運、倉庫・運送、不動産の三つで構成される。2026年3月期の連結売上高336億円のうち、外航海運が257億円(構成比76.5%)、倉庫・運送が39億円(11.8%)、不動産が39億円(11.7%)を占める。営業利益では外航海運が7億円、倉庫・運送が3.9億円、不動産が19.8億円であり、不動産の収益性が高い。外航海運はハンディサイズのバルク船を中心に、自社運航と用船貸しを行っている。

不動産事業が支える財務基盤

不動産事業は勝どき・月島エリアに所有する賃貸マンションやオフィスビルから安定した収益を生み出す。主な物件としてプラザタワー勝どき(超高層賃貸マンション)、イヌイビル・カチドキ(オフィスビル)などがある。2026年3月期の不動産セグメント利益は19.8億円と3事業で最大であり、この安定収益が海運市況の変動に耐える財務基盤を提供している。セグメント資産は104億円で、総資産786億円の13%を占める。

グループの構成と子会社

乾汽船の連結対象子会社は3社である。外航海運事業では、パナマ法人DELICA SHIPPING S.A.が当社への定期用船を担う。倉庫・運送事業では、イヌイ運送株式会社が自動車運送と引越し業務を、イヌイ倉庫オペレーションズ株式会社が庫内作業と運送業務を担当する。これら子会社を通じて、海上輸送から陸上保管・配送までの一貫物流サービスを提供している。

海運市況の変動が収益に与える影響

外航海運事業は国際バルク市況の影響を強く受ける。2024年3月期の売上高443億円、純利益99億円に対し、2025年3月期は売上高295億円、純利益12億円と急減した。2026年3月期は売上高336億円、純利益8億円と回復途上にある。営業利益は2025年3月期38億円から2026年3月期22億円へ減少した。この変動に対し、不動産事業の安定利益がキャッシュフローを支える構造となっている。

業界の中での役割は外航不定期船の船主および用船者として国際海上輸送を提供する海運企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
336億円
営業利益
22億円
営業利益率
6.5%
純利益
8億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
外航海運 事業257億円76.5%7億円2.7%
倉庫・運送事業40億円11.9%4億円10.0%
不動産 事業39億円11.6%20億円51.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01外航海運主力

子会社や同業他社から定期用船した船舶による貨物輸送(自社運航)と、用船者(同業他社)への定期用船を行っています。主に鉄鋼原料や穀物などの不定期貨物を輸送しており、国際海運市場において柔軟な船腹調達と運航を行っています。

主要顧客同業他社

主な製品・サービス2
不定期船輸送サービス
鉄鋼原料や穀物などを輸送する外航不定期船の運航および用船サービス。自社保有船に加え、用船した船舶を組合せて輸送ニーズに対応。
定期用船サービス
同業他社(用船者)に対して船舶を一定期間貸し出す定期用船サービス。船主としての安定収入を確保する。

02ロジスティクス(倉庫・運送)準主力

倉庫保管事業では普通倉庫業に加え、保税蔵置場の許可を得て関税未納の輸出入貨物の保管も行います。文書保管事業では国土交通省の認定を受け、文書箱や什器を保管します。貨物運送事業では自社倉庫の寄託貨物を運送し、子会社が庫内作業や自動車運送、引越し業務を担っています。

主要顧客顧客(一般企業)

主な製品・サービス3
倉庫保管サービス
普通倉庫および保税蔵置場を利用した物品の保管サービス。関税未納の輸出入貨物も取り扱い、保管料を収受。
文書保管サービス
国土交通省認定の文書保管施設で、文書箱や什器を安全に保管するサービス。
貨物運送サービス
自社倉庫の寄託貨物の運送や、引越し運送を提供。子会社が庫内作業や自動車運送を担当。

03不動産副次

勝どきエリアを中心に、自社所有の住宅および事務所等を賃貸する施設賃貸業を展開しています。安定的な賃貸収入をグループ収益に寄与させています。

主な製品・サービス1
不動産賃貸サービス
勝どきエリアの住宅・事務所等の賃貸。長期安定した賃貸収入を目的とした事業。

製品と技術

ハンディバルク船による外航不定期航路

外航海運事業では、主に3万~4万重量トン級のハンディサイズバルクキャリアを自社運航または定期用船で運用する。穀物、石炭、鉄鉱石などのばら積み貨物を世界各地の港間で輸送する不定期航路が中心である。2026年3月期の平均稼働率は約97%と高水準を維持。新造船の投入により稼働日数が増加し、売上高に寄与している。同社は「New Ship Finance」という含み益顕在化策も活用する。

一般倉庫・文書保管・保税蔵置場の物流施設

倉庫・運送事業は、一般倉庫業、文書保管業、保税蔵置場の三つの保管サービスを提供する。一般倉庫では顧客の物品を保管し、文書保管では国土交通省認定の事業として文書箱や什器を預かる。保税蔵置場の許可を受け、関税未納の輸出入貨物も保管可能である。庫内作業は連結子会社イヌイ倉庫オペレーションズが担当し、イヌイ運送が配送・引越しを請け負う。

勝どき・月島エリアの賃貸不動産ポートフォリオ

不動産事業は、東京都中央区勝どき・月島エリアに集中する賃貸物件から構成される。主な物件は「プラザタワー勝どき」(超高層賃貸マンション、2004年竣工)、「イヌイビル・カチドキ」(オフィスビル、1989年竣工)、「プラザ勝どき」(賃貸マンション、1987年竣工、2025年3月閉館)など。同エリアは築地市場跡地再開発や臨海部地下鉄構想により発展が期待される。2026年3月期の不動産売上高は39億円、セグメント利益は19.8億円と高い利益率を示す。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

海運業のなかでの位置

中小海運で内需依存、外航比率低め

乾汽船は国内中小海運業者であり、大手3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)と比べ規模は小さく、内航・近海を中心に事業を展開している。同業他社のNSユナイテッド海運や明海グループも同様のポジションだが、乾汽船は売上高約300億円と中規模であり、収益は安定している。2025/3期の営業利益率は11.64%と高水準だが、2026/3期には6.55%への低下が予想され、市況変動の影響を受けやすい。大手は外航コンテナやバルクに強みを持つが、乾汽船は内需依存で、国内景気や災害時の需要に左右される。ポジションとしては、ニッチな内航市場での堅実な運航が特徴であり、業界内での差別化は限定的である。

強み

  • 2025/3期の営業利益率11.64%と高く、効率的な運航による収益力がある。
  • 売上高は2024/3期から2026/3期にかけて増加傾向にあり、安定成長を見込む。
  • 内航・近海中心で国内経済との結びつきが強く、安定した需要が見込める。
  • 大手に比べ規模が小さく、経営判断が速く、ニッチ市場への適応力がある。

課題

  • 運賃市況の変動を受けやすく、2026/3期の利益率低下が示す通り不安定。
  • 日本郵船など大手と比べ規模が小さく、価格競争や設備投資で劣る。
  • 国内経済の低迷や災害で需要が減少する可能性があり、海外展開が限定的。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

海運業の時価総額近傍。太字が乾汽船

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19101日本郵船2.9兆円14.1倍
29104商船三井2.6兆円11.4倍
39107川崎汽船2.1兆円15.9倍
49110NSユナイテッド海運2,510億円10.2倍
59119飯野海運1,886億円11.9倍
69308乾汽船556億円64.3倍
79115明海グループ375億円8.2倍
89171栗林商船192億円5.0倍
99130共栄タンカー119億円28.8倍
109127玉井商船66億円8.5倍
119173東海汽船62億円21.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 11件

関東土地株式会社として創立した1925年

乾汽船の起源は1925年10月、資本金50万円で東京都に関東土地株式会社を設立したことに始まる。当初は不動産の賃貸借売買を主たる業務としていた。1929年3月には商号を乾倉庫土地株式会社と改め、営業倉庫業に進出。1936年5月には乾倉庫株式会社に改称し、倉庫事業に特化した。この間、東京・勝どきエリアに土地を取得し、後の不動産事業の基盤を築いた。

上場と物流事業への拡大

1961年10月、乾倉庫株式会社は東京証券取引所市場第二部に上場。1968年1月にはイヌイ運送株式会社(現連結子会社)を設立し、運送事業を開始した。1985年6月に商号をイヌイ建物株式会社と変更し、1987年12月には賃貸マンション「プラザ勝どき」、1989年12月には賃貸オフィスビル「イヌイビル・カチドキ」の営業を開始。不動産賃貸事業を拡大した。

旧乾汽船との統合で海運事業に参入した2009年

2009年4月、イヌイ倉庫株式会社(当時)と旧乾汽船株式会社が経営統合し、商号を乾汽船株式会社と改めた。これにより、倉庫・不動産事業に加えて外航海運事業を新たに獲得。同時に東京証券取引所市場第一部に指定された。統合後は、不動産からの安定収益を活かして船舶投資を積極化し、ハンディ船隊の拡大を進める戦略をとった。

市場第一部からスタンダード市場への移行

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、それまでの市場第一部からスタンダード市場に移行した。上場基準の変更に伴うもので、事業規模や流動性の面で新基準に適合したためである。この移行後も、同社は中長期的な成長戦略として「よくはこぶ」を掲げ、新中期経営計画「あしたも元気」(2026年4月~2029年3月)を策定している。

年表11件を開く

1920年代

  • 1925年10月創業資本金50万円をもって東京都に関東土地株式会社を創立し、不動産の賃貸借売買を主体に営業開始
  • 1929年3月商号を乾倉庫土地株式会社と改め、営業倉庫業を開始

1930年代

  • 1936年5月商号を乾倉庫株式会社と改める

1960年代

  • 1961年10月上場東京証券取引所市場第二部に上場
  • 1968年1月イヌイ運送株式会社(現 連結子会社)を設立

1980年代

  • 1985年6月商号をイヌイ建物株式会社と改める
  • 1987年12月賃貸マンション(プラザ勝どき)営業開始
  • 1989年12月賃貸オフィスビル(イヌイビル・カチドキ)営業開始

2000年代

  • 2004年3月超高層賃貸マンション(プラザタワー勝どき)営業開始
  • 2009年4月M&A商号をイヌイ倉庫株式会社と改める シェア型企業寮(月島荘)営業開始 旧乾汽船株式会社と経営統合し、商号を乾汽船株式会社と改める 東京証券取引所市場第一部に指定

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    長期視点でのハンディ船隊形成

    ハンディ船の船腹供給が難しい状況下で、既存船の長寿命化と柔軟な調達を組み合わせ、2050年までの長期スパンで一定規模の船隊形成を目指す。効率航行により温室効果ガス排出量とバラスト航海を削減し、ダーティー・クリーン双方のカーゴに対応できる乗組員体制を整える。

  2. 02

    倉庫・運送事業のBasicとAdvance

    基本領域(Basic)では、現場力の錬磨、デジタルツール活用の営業強化、グループ内クロスセルを推進。新領域(Advance)では、デジタルでの資源有効活用や独自物流モデル「NPPL」、新たな求車求荷システム「Flying Module」を展開し、収益機会を創出する。

  3. 03

    不動産事業のRenovation転換

    再開発(NPK)から既存建物を活用するRenovation「PK2」へ方針転換。多様な就労期間・就業形態に対応するビジネス拠点を提供し、勝どきエリアの資産価値を高める。既存物件とPK2の2つの資産群で安定収益を確保する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で188人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は887万円で、9期前と比べて+6.6%平均年齢は44.0歳、平均勤続年数は14.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月178
2018年3月174
2019年3月83140.013.0167
2020年3月89042.014.0168
2021年3月89842.013.0172
2022年3月93043.013.0174
2023年3月91844.014.0174
2024年3月92145.015.0176
2025年3月90244.014.01812,044
2026年3月88744.014.01881,170

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.0%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)63.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
外航海運事業 — パナマ 共和国295億円
不動産事業 — 東京地区(東京都中央区ほか)101億円
倉庫・運送事業 — 千葉地区(千葉県八街市ほか)2,336百万円
不動産事業 — 神奈川地区(横浜市中区)373百万円
倉庫・運送事業 — 東京都江東区ほか246百万円
倉庫・運送事業 — 東京地区(東京都足立区ほか)120百万円
全社 — 本社(東京都中央区ほか)103百万円
外航海運事業 — 東京地区(東京都中央区)42百万円
倉庫・運送事業 — 神奈川地区(横浜市中区ほか)1百万円
倉庫・運送事業 — 東京都中央区1百万円
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    DELICA SHIPPING S.A. (注)2、3
    パナマ共和国
    議決権100.0%
  • 国内
    イヌイ運送㈱
    東京都江東区
    議決権100.0%
  • 国内
    イヌイ倉庫オペレーションズ㈱
    東京都中央区
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は336億円営業利益22億円前期と比べると増収減益で、売上が+5.7%、利益が-40.5%。

売上高
+5.7%
336億円
営業利益
-40.5%
22億円
純利益
-84.0%
8億円
営業利益率
6.5%
前期比 -5.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高433億円336億円
営業利益56億円22億円
純利益38億円8億円
1株あたり配当¥45.53¥45.53

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は108億円、営業利益は12億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+36.7%、営業利益は+71.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q824
2024年1Q7978.92
2024年2Q7022.91
2024年3Q7234.25
2024年4Q744
2025年2Q1672816.833
2025年4Q15196.017
2026年2Q157−1−0.60
2026年4Q1792312.88
2027年1Q1081211.17

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は74億円から336億円へ4.5倍に増えた。直近期の営業利益率は6.5%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月7473
2014年3月7332
2015年3月158−1092
2016年3月207−44−142
2017年3月179−23−9
2018年3月206818
2019年3月230−16
2020年3月218−111
2021年3月189−13−12
2022年3月376136118
2023年3月44313499
2024年3月2951912
2025年3月318373811.650
2026年3月33622206.58

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高336億円のうち、営業利益として残るのは22億円6.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の2.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金89.0%299億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金4.8%16億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.5%22億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
11.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.4pt
6.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比6.4pt
2.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.5pt
2.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが44億円、投資CFが−44億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は187億円で、売上の6.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月19−3725−1823
2014年3月16−19−6−314
2015年3月22−6−211652
2016年3月−7135−78128103
2017年3月437−1241131
2018年3月29−40−4−11114
2019年3月30−6637−36115
2020年3月18−5819−4093
2021年3月24−46−1−2271
2022年3月168−17−29151202
2023年3月123−63−6460206
2024年3月5−44−36−39140
2025年3月80−441236187
2026年3月44−44−60187

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は787億円。このうち返さなくてよい自己資本が374億円で、自己資本比率は47.5%(業種中央値47.5%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月40616823841.5
2014年3月40116723441.5
2015年3月75935940047.4
2016年3月50820030839.4
2017年3月48218529738.4
2018年3月48419928541.1
2019年3月52419732737.7
2020年3月53119034135.8
2021年3月52518034534.3
2022年3月66129936245.2
2023年3月69634135549.0
2024年3月66531634947.5
2025年3月74936938049.2
2026年3月78737441347.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
192億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
203億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
413億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率32 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

海運業 11社との比較

同じ海運業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率11社中1位あたり、逆に低いのはROE11社中10位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.2%/中央値 7.7%
P25 7.2%P75 9.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.5%/中央値 7.0%
P25 5.9%P75 8.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
47.5%/中央値 47.5%
P25 37.5%P75 61.1%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
5.7%/中央値 -2.8%
P25 -6.7%P75 1.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.1%/中央値 2.9%
P25 2.1%P75 3.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,134で、1年前と比べて+32.2%過去52週の値幅のなかでは95%の位置にある。

¥2,134-1.7%1ヶ月+8.3%1年+32.2%時価総額556億円
過去52週の値幅
安値¥1,271高値¥2,180

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)64.3倍
PER (会社予想)14.1倍
PBR1.41倍
配当利回り2.13%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月5日時点で1959円と、前日比-0.6%。直近1ヶ月で+30.5%と急騰し、52週高値1972円に接近。25日移動平均線1694円を+15.6%上回るなど、強い上昇トレンドが続く。7月27日には283,000株と出来高が急増し、上昇に弾みが付いた。一方、RSIは90.5と大幅な買われ過ぎで、短期的な調整リスクが高い。上値は高値圏で、利益確定売りが出やすい状況。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 28/100)

PERが57.45倍と業界平均15.83倍を大きく上回り、PBRも1.32倍で平均0.86倍を超過。配当利回り0.51%は平均2.42%を大きく下回り、株主還元が薄い。ROE2.2%と収益性は低く、2026/3期の純利益は8億円と前期50億円から急減する見込み。直近の営業利益率も6.55%と低下傾向。割高感が強く、業績悪化を織り込む余地がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)64.3倍18.2倍
PER (予想)14.1倍
PBR1.41倍0.94倍
ROE2.2%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

海運市況は市況変動が大きく、2024年3月期は減収減益、2025年3月期は増益となった。強気派は、内航船の需要が安定していることや、同社の運航効率改善による収益力強化を評価する。一方、弱気派は、外航市況の悪化や燃料費の高止まりが懸念であり、利益の不安定さを指摘。また、老朽化船の更新コストや、市況低迷時の減損リスクを警戒する。

プラスに働く材料7
  • 安定した内航需要

    国内物流は景気に左右されにくく、安定した需要がある。

  • 運航効率の改善

    IT活用や船型の最適化で運航効率を高め利益率を改善。

  • 外航市況の回復

    外航部門は市況回復で業績寄与が期待される。

  • 2026年3月期売上高336億円と3期連続増収通年影響

    売上高が前期比18億円増の336億円。増収基調は続く

  • 過去1年で株価53.6%上昇の上昇基調継続影響

    株価は1年間で53.6%上昇し、需給が良好

  • 外国人保有比率26.61%と高い需給継続影響

    外国人保有比率は26.61%と高く、外部買いが下支え

  • ROE2.2%からの資本効率改善余地不定影響

    ROE2.2%は低位で、改善策が出ればPBR1.32倍の見直し余地

マイナスに働く材料7
  • 市況変動リスク

    海運運賃は市況変動が大きく業績が不安定になりがち。

  • 燃料費増加

    燃料価格の上昇がコスト増となり利益を圧迫する。

  • 老朽化船の更新

    老朽化した船舶の更新には多額の投資が必要となり負担。

  • 今期純利益は前期比84%減の8億円通年影響

    純利益は前期比42億円減の8億円。減益率は84%

  • 営業利益が前期比15億円減の22億円通年影響

    営業利益は37億円から22億円へ約4割減少

  • 営業利益率が6.55%へ5ポイント低下通年影響

    営業利益率は11.64%から6.55%へ約5.1ポイント低下

  • PER57.45倍の高評価が重荷継続影響

    PER57.45倍と高く、業績に対する割高感が意識される

次の決算で確かめる点
運賃市況
海運業の収益は運賃に直結するため。
船腹稼働率
積載量の活用状況を示し、収益性に影響するため。
燃油費
コスト増減要因として重要。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり45.53で、前期から86.9%いまの株価に対する利回りは2.13%。

年間配当
¥45.53
1株あたり
配当利回り
2.13%
いまの株価に対して
配当性向
41.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1865.5
2018年3月2433.331.0
2019年3月8−67.842.8
2020年3月6−22.3
2021年3月60.0
2022年3月2243633.347.9
2023年3月184−17.947.6
2024年3月14−92.237.7
2025年3月76432.238.7
2026年3月10−86.941.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥45.53

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ13,341人。区分でいちばん多いのは個人・その他34.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.3%を占め、残る63.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他22.948.751.053.148.934.8
外国法人7.66.16.54.89.826.5
金融機関21.823.924.923.123.620.7
事業法人46.917.115.916.215.815.6
自己株式4.24.03.93.73.63.4
証券会社0.84.11.62.51.72.4
外国人個人0.00.10.10.30.30.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.35
02US BANK NATIONAL ASSOCIATION JP ACCTS TS (常任代理人:株式会社三菱UFJ銀行)7.24
03松岡冷蔵株式会社3.69
04東京海上日動火災保険株式会社3.44
05株式会社三井住友銀行3.25
06LIM JAPAN EVENT MASTER FUND (常任代理人:立花証券株式会社)3.00
07LIM JAPAN EVENT MASTER FUND (常任代理人:株式会社みずほ銀行決済営業部)2.72
08INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人:インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)2.61
09みずほ信託銀行株式会社(常任代理人:株式会社日本カストディ銀行)1.92
10尾道造船株式会社1.81

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+84%、1株純資産は14期で+41%。直近期のROEは2.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月181,0551.745.9117.0
2014年3月101,0430.996.190.0
2015年3月4511,43435.22.22.8
2016年3月−568799−50.9
2017年3月−35739−4.665.5
2018年3月738009.512.031.0
2019年3月267933.234.842.8
2020年3月37620.4385.4
2021年3月−48721−6.4
2022年3月4741,19449.54.247.9
2023年3月3941,36030.84.647.6
2024年3月481,2603.621.837.7
2025年3月2001,46714.76.738.7
2026年3月331,4862.244.041.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額233百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
乾康之代表取締役社長57230,000
乾隆志取締役 専務執行役員 倉庫・運送事業セグメント担当55403,000
神林伸光取締役787,000
村上章二取締役703,000
岩田研一取締役713,000
幸村潮菜取締役51
渡來義規監査役71
山田治彦監査役69
上野祐二監査役671,000
吉田由子監査役51
野瀬素之取締役68
宮内郁治監査役603,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)25716382
社外取締役859638
監査役1777

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容762字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の企業集団は、当社と子会社3社で構成され、その業務は外航海運事業、倉庫・運送事業、不動産事業を展開しております。 当社は子会社3社を連結決算上の対象子会社としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 ① 外航海運事業(ロジスティクス) 子会社または船主(同業他社)より定期用船した船舶による貨物輸送(自社運航)と、用船者(同業他社)への定期用船を行っております。また、主に当社への定期用船を行っているのが、DELICA SHIPPING S.A.であります。 (連結子会社) DELICA SHIPPING S.A. ② 倉庫・運送事業(ロジスティクス) ・倉庫保管事業 顧客のために物品を倉庫に保管し、その対価として保管料等を収受する事業であります。普通倉庫業のほかに保税蔵置場の許可を受け関税未納輸出入貨物の保管業務を行っています。また、主に庫内作業を行っているのが、イヌイ倉庫オペレーションズ㈱であります。 ・文書保管事業 国土交通省の認定を受け文書箱や什器等を倉庫に保管し、その対価として保管料等を収受する事業であります。 ・貨物運送事業 当社倉庫他の寄託貨物を運送する事業であります。また、主として当社倉庫の受寄物の自動車運送に係る業務を行っているのが、イヌイ倉庫オペレーションズ㈱であります。また、自動車運送に係る業務や引越し業務を行っているのが、イヌイ運送㈱であります。 (連結子会社) イヌイ運送㈱、イヌイ倉庫オペレーションズ㈱ ③ 不動産事業 勝どきエリアを中心に、自らが所有する住宅及び事務所等を賃貸する施設賃貸業を行っております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,935字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社は、2026年3月に新中期経営計画「あしたも元気」(計画期間:2026年4月~2029年3月)を策定しております。計画の詳細は、当社ホームページをご参照ください。 (https://www.inui.co.jp/ir/library/managementplan.html) 本項における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 1.経営の基本方針 当社の経営の基本方針については、①資産の力を事業の力に、②Fun to Work、③「らしさ」の追求、という3つを定めております。 ① 資産の力を事業の力に 未来に向かって進化を続ける勝どき・月島は施設賃貸業の適地であり、当社の安定収益と財務基盤を支えます。この優良な資産があるから海運市況の変動に抗い船舶投資を行うことができます。当社のNew Ship Financeは含み益の顕在化策として優秀です。そして、強化される資産の力は更に強い基盤となります。 ② Fun to Work 我らの事業は、とても面白く、やりがいのある仕事で成り立っています。今いちど、その共有から始めます。「よくはこぶ」の実践は、常に厳しく、時に険しいですが、働く喜びがあるのです。Fun to Workは「よくはこぶ」の源です。 ③ 「らしさ」の追求 われらの「らしさ」は、実業に向き合い、地道な努力を練り込みながら生まれます。「らしさ」は差別化の源です。他と違うことを恐れず、素直に独自性を追求する、それがわれらの「元気の素」です。 2.経営環境 当連結会計年度における我が国経済は、商品価格の見直しや高付加価値サービスの提供等による業績改善が設備投資の増加を促し、景気は緩やかながらも回復傾向が見られました。一方で、中東情勢の緊迫した状況が長期化する中、エネルギー供給への懸念や資源価格の変動リスクが高まり、為替動向と併せて企業活動への影響が懸念されるなど、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 外航海運事業においては、当社の業容であるハンディ船の輸送能力は、今後も続く国際的な環境規制強化への技術的・経済的な対応の難しさから新造船供給の伸びが限定的となるほか、老齢船の退役等により2030年代以降に減少もしくは停滞していくことが予想されます。世界に資源が遍在しており、世界人口の増加と強い相関を持つバルク材は、世界の平和を前提とした場合には緩やかに需要が増加します。ハンディ船輸送能力の停滞・減少と、バルクハンディ需要の緩やかな増加から、当社の外航海運事業における事業環境は長期的には明るいと考えております。一方で短期的には、世界経済の動向、地政学的な要因や、自然災害など、さまざまな要因の影響を受けます。米国の関税等政策を含む通商環境の変化や、中東情勢の緊迫した状況の長期化、中国経済の成長鈍化、インフレや金融引き締めによる投資抑制など世界的な経済活動の混乱が懸念されます。 倉庫・運送事業においては、当社事業は一般倉庫、文書倉庫、引越事業の3領域で構成されております。当初取り扱いの減少を見込んでいた一般倉庫の紙、文書保管、転勤引越の需要については、いずれも想定より緩やかな減少ペースとなっております。規模は縮小傾向にあるものの、サービス品質と収益性は維持しております。荷主との条件見直しや合理化策の進展、体質改善の成功により収益性の改善を図るとともに、新規顧客開拓により収益性を確保しております。今後は物量の減少に備えた中長期プランを完備し、業容拡大のためのツール整備や、残存者利得の効果によりさらなる改善を見込んでおります。 不動産事業においては、当社主要施設の立地する勝どきエリアと隅田川対岸に位置する築地市場跡地再開発計画が具体始動しているほか、都心部・臨海地域地下鉄構想による交通インフラの進化、並びに勝どき・月島エリアにおける分譲中心の5,000戸の住宅供給計画が見込まれております。これらの状況をふまえ、当社主要施設の立地するエリアは都心にある水辺のResidence Zoneとして継続的な発展が期待され、引き続き魅力的な「住む街」ではあると認識しております。一方で、今後は住戸所有者の多様化による地域秩序への懸念もあり、物件毎の差が顕著になっていくものと想定しております。 3.中長期的な会社の経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 中長期的な会社の経営戦略 乾汽船の祖業は、海運業であり、倉庫業です。当社グループの仕事は、人の営みに欠かすことのないモノを運ぶ実業の一端を担っており、産業や社会を支えている自負とともに「よくはこぶ」を続けていくことを使命としております。 当社グループの生業は120年を超えており、私たちは、その歴史の意味を知っています。 商道徳の正義に迷いはなく、難しい時にも正道を歩み、悪い時に言い訳はせず、良い時も自慢しません。資本の理屈に沿わない時もありますが、時代の変化に適応し、実業を続ける術は備えています。 当社グループの経営には、10年を超える長期の視点を優先すべき施策が存在します。例えば、船隊整備計画や勝どき・月島の再開発などはその典型であり、中期経営計画の対象期間内には成果が顕在化しない場合があります。 当社グループは、今日も明日も着実に「よくはこぶ」を積み重ねております。 また、当社グループはサステナビリティを大切にしています。私たちの考えるサステナビリティは、「よくはこぶ」とともにあります。この考え方に基づき、長期ビジョンとして「よくはこぶ」を掲げ、2026年3月に新中期経営計画「あしたも元気」(計画期間:2026年4月~2029年3月)を策定しております。 配当方針については、「事業特性」、「中長期的成長を重視した経営資源の配分」、「財務基盤」の3つのバランスがとれた株主還元策であることを基本とし(株式市場環境等を踏まえ自己株式取得する場合を含む)、現状の資本構成では、以下に記載の従来の方針を継続します。 ・従来どおり「良いときは笑い、悪いときにも泣かない」方針とします。 ・業績に応じて、良いとき、悪いときの判断基準および最低配当額を定め、「悪いとき」にも無配を前提にはしません。 ・また、「良いとき」には配当性向の累進による増配を提案してまいりたいと考えます。 あわせて、「悪い時」における最低配当額を従来の2倍である12円に引き上げます。 ② 中長期的な会社の経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 1)外航海運事業 ・事業方針 ご長寿お達者 航行のムダ排除と安心安全 徹底した効率配船 ・施策 地球環境を考えると新造船の発注は難しくなりました。しかし、船稼業には船舶が必要です。船隊整備の要諦は、勇気と資金と長期目線と心得ます。 そして、世界の変異に激しく振り回されるのが外航海運業です。予測不能の事態が、しばしば勃発しますが、鍛え続ける地力で対応します。 当社外航海運事業の事業領域であるハンディ船においては、今後も船腹の供給が難しい状況が継続すると考えております。こうした状況下においては、既存保有船の長寿命化を重視しつつ、フレキシブルな調達を並行し、2050年までの長期スパンで、一定規模の船隊形成を目指してまいります。さらに、船隊規模を確保し、効率航行にも寄与することにより、温暖化ガス排出量およびバラスト(空荷)航海の削減を図ってまいります。また、ダーティーカーゴ、クリーンカーゴのいずれも厭わず何でも「よくはこぶ」乗組員のマネジメント体制を整備し、「よくはこぶ」力の強化に取り組んでまいります。これにより、Handy市場での存在感を増していきながら、長期的に「よくはこぶ」Handy船隊を運営してまいります。 2)倉庫・運送事業 ・事業方針 Fun to Workを基盤にした現場力を錬磨 デジタルツールを活用した営業活動強化 グループ企業のマルチプロダクトを扱うクロスセル体制 Digital領域でPlatformとModuleを活用し、小口に分散している既存資源の有効活用に集中 Logicalな戦略をDesign&Cultureで実現し、収益機会を創出・拡大 ・施策 核となってきた一般倉庫の紙、文書倉庫、引越の何れも、中長期的に見ると需要は減少傾向ではあるものの、これまでの地道な取り組みと残存者利得もあり、収益性が改善し、安定的に推移しております。 既存事業の強みを伸ばす「Basic」と、新たな取り組み「Advance」の二つの領域で事業を展開してまいります。BasicとAdvanceは協調しあい、あしたの「よくはこぶ」をかたちづくります。 当社の倉庫・運送事業の事業領域は、多様な小口荷主が主体で、標準化が難しいニッチな領域であるため、大型投資を前提とした自動化、ロボ化は適しません。また倉庫の多くが人を集めやすい市街地に立地していることも特性です。こうした特性を踏まえ、①Fun to Workを基盤にした現場力の錬磨、②デジタルツールを活用した営業活動強化、③グループ企業のマルチプロダクトを扱うクロスセル体制、の3つを「Basic」と定義し、更なる進化を図りながら、自動化、ロボ化が入りにくいニッチな実需への対応を継続してまいります。 また、①Digital領域で、PlatformとModuleを活用し、小口に分散している既存資源の有効活用に集中すること、 ②Logicalな戦略をDesign&Cultureにより実現し、収益機会の創出・拡大を図ること、の2つの取組みを「Advance」と定義し、足(配送力)・手(現場力)・倉(展開力)の拡張に取り組んでまいります。 さらに、Advanceの今後の取り組みとして、十余年にわたり探求してきたムダ・ムラ・ムリをきらう独自の物流モデル「NPPL」(Non-Profit Platform Logistics)の構築や、「ほぼModule」で考える、新しい求車求荷の仕組み“Flying Module”の始動・拡散を図ることにより新たな事業業域の開拓を進めてまいります。 3)不動産事業 ・事業方針 再開発からRenovationへの転換 ・施策 工事費の高騰や工期の長期化を踏まえ、総合的に検討した結果、再開発は現時点において現実的な選択肢ではないと判断いたしました。これを踏まえ、既存建物の安全性及び更新性の検証を実施するとともに、本エリアに求められる期待要求の再定義を行った結果、新築タワーを前提としない活用が最適であるとの結論に至りました。その上で、「はたらく街TOKYO」が求めるWorkerのBase(活動基盤となる機能)の提供を目指してまいります。 当社不動産事業が長く根差してきた勝どきは、築地市場跡地再開発計画の隅田川対岸に位置しております。従来の再開発計画(Neo Plaza Kachidoki~NPK~)については、上記の環境変化を踏まえ、Renovation「PK2」へと方向転換いたしました。 PK2は「Day to Years For BIZ」をテーマとし、多様な就労期間・就業形態に対応するビジネス拠点の提供を志向しております。国際経済都市である東京において、数日から数年にわたる幅広い働き方に対応し、「働く人」視点で整備された空間として、ビジネス活動を支える基盤の構築を進めてまいります。 既存物件とPK2は当社グループの事業基盤を支える重要な資産であり、勝どきの暮らしを未来へ「はこび」ます。これら2つの資産群(2PEAKS:既存物件及びPK2)の相乗効果により、街の魅力を高め、資産の力を更に強化してまいります。さらに、資産の力による安定的な収益が当社グループの事業基盤を支え、ボラティリティに左右されずに船隊整備等への投資を適時可能にすることを目指してまいります。
事業等のリスク2,835字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、財政状態及び株価等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには、次のようなものがあります。なお、本項における将来に関する事項は、当社グループが当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (特に重要なリスク) (1)船舶の安全運航、環境問題によるリスク、または、海難事故によるリスク 当社グループは、SOLAS条約(海上人命安全条約)に基づくISMコード(International Safety Management Code/国際安全管理規則)及びISPSコード(International Ship and Port Facility Security Code/国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律)等の条約適合証書を取得し、それらをグループ内に浸透させ運用しております。海難事故発生時には、当社グループの主要な事業資産である船舶の破損により物理的被害が生じると同時に、人的被害及び環境破壊が発生する可能性があります。 また、油濁事故等による海洋汚染が発生した場合、当社グループの外航海運事業及び業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業環境変動のリスク 外航海運事業においては、世界各国の経済動向、政治的・社会的要因が事業に影響を及ぼす可能性があります。特に主要な船舶の就航区域である、中国、アメリカ、大洋州(またはオセアニア)、ASEANの景況は運賃及び不定期船市況に影響を及ぼします。また、特に当社の扱い船舶であるハンディサイズ船においては、今後の環境規制への技術的・経済的な対応の困難さから、船腹供給が滞る可能性があります。当社では、船価動向や環境規制の動向をにらみながら、フレキシブルに船隊を整備してまいります。 倉庫・運送事業においては、景気動向の変化及び顧客企業の物流コスト抑制・事業再編等が、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、特に一般倉庫・文書倉庫事業においてはペーパーレス化による紙取扱量減少、引越事業においては働き方改革による需要減少の影響が想定されます。 不動産事業においては、首都圏における賃貸市場の需給バランスの変化や市況動向等の影響を受ける可能性があります。 (3)自然災害、人災等によるリスク 当社グループは、外航海運事業、倉庫・運送事業、不動産事業を展開するにあたり、多くの船舶や施設を有しております。そのため、地震、暴風雨、洪水その他の自然災害、事故等が発生した場合には、船舶や施設の毀損等により、当社グループの事業に悪影響を及ぼし、また、所有資産の価値の低下につながる可能性があります。 特に、不動産事業においては、所有する施設が勝どき・月島エリアに集積していることから、このエリアで大規模災害が発生した場合には、不動産事業に甚大な支障を来たす可能性があります。そのような状況において、当社は、収益の多くを勝どき・月島エリアに頼る構造となっているため、会社事業への影響悪化も甚大となる可能性があります。再開発計画からリノベーション計画への転換に際し、既存建物の耐久性、耐震性について問題がないことを検証した上で、計画を進めております。また、主導的積極的に、住民と共に災害への備えを行っております。 (4)資産価格変動のリスク 当社グループが保有する資産(船舶、土地、建物、投資有価証券等)の収益性や時価が著しく下落した場合には、減損または評価損が発生する可能性があります。 当連結会計年度においては、プラザ勝どきの再開発計画からリノベーション計画への転換に伴う建設仮勘定の減損損失(425百万円)を特別損失として計上しております。 また、不動産資産については、その担保価値を利用して資金調達を行っており、資産価値が下落した場合には資金調達へ影響を及ぼす可能性があります。 (重要なリスク) (1)各種規制変更のリスク 当社グループは、現時点の規制及び基準等に従って事業を展開しております。将来における規制及び基準等の変更並びにそれらによって発生する事態が、当社グループの業務遂行及び業績等に影響を与える可能性があります。 (2)金利変動のリスク 当社グループの設備資金及び運転資金は、その大部分を金融機関より調達しております。調達した資金の金利リスクについては、金利スワップ取引による金利の固定化や有利子負債の削減等でヘッジするべく努めておりますが、変動金利で調達している資金については、金利変動の影響を受ける可能性があります。また、金利の変動により、将来の資金調達コストに影響を与える可能性があります。 (3)情報システムのリスク 当社グループは、基幹業務システムについて情報セキュリティや自然災害に対する安全対策をとる等、コンピューターの運用を含めた安全管理を図り不正アクセスを防止・監視する管理体制をとっておりますが、外部からの不正侵入により当社に重大な損害が発生する可能性があります。 (4)為替レートの変動 当社グループにおける外航海運事業の売上高の大部分は、米ドル建ての運賃及び定期貸船料が占めております。一方で、運航費や用船料(借船料)、船員費・潤滑油費等の主な費用については米ドル建ての割合が高いものの、国内で発生した船舶修繕費や一般管理費の多くが円建てであります。費用のドル化を進めているものの、米ドル建て収入と米ドル建て費用の収支のバランスによって、米ドル建て取引の円換算時において、為替変動が損益に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、為替換算の実現差損の縮小を図るため、円売りドル買いやドル売り円買いの為替取引を極力行わないよう円資金とドル資金それぞれでの資金繰り管理を行っております。一方で、急激な円安局面は、将来の円資金需要確保のためのドル売り円買いを行う好機であると認識しております。 また、当社グループは、外貨建ての資産及び負債を保有しており、その資産と負債の差額が、為替変動によって、決算時評価損益として収支に影響を及ぼす可能性があります。 (5)船舶燃料価格の変動 船舶運航に必要な船舶燃料については、SPOT契約においては都度足元の燃料価格あるいは船舶が保有する燃料価格に基づき運賃を算出しているため、燃料価格変動を運賃へ転嫁しております。しかし、急激に変動した場合は、運賃へ転嫁できず運航船の収支に影響を及ぼす可能性があります。そのため、燃料価格が国内に比べ安価なシンガポール等で調達することや、先物予約によるヘッジにより、燃料費の安定化に努めております。 (6)借入金の財務制限条項 当社グループの借入金の一部には、財務制限条項が付されているものがあり、これに抵触した場合には、期限の利益喪失等、当社グループの財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)13,600字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 1.経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 (1)財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、商品価格の見直しや高付加価値サービスの提供等による業績改善が設備投資の増加を促し、景気は緩やかながらも回復傾向が見られました。一方で、中東情勢の緊迫した状況が長期化する中、エネルギー供給への懸念や資源価格の変動リスクが高まり、為替動向と併せて企業活動への影響が懸念されるなど、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 このような状況下、当連結会計年度における当社グループの財政状態及び経営成績は次のとおりとなりました。 当連結会計年度末における総資産は、投資有価証券の増加等により前連結会計年度末比3,795百万円増の78,698百万円となりました。負債は、営業未払金や借入金の増加等により前連結会計年度末比3,255百万円増の41,283百万円となりました。純資産は、利益剰余金の減少、その他有価証券評価差額金の増加等により前連結会計年度末比540百万円増の37,415百万円となりました。 この結果、自己資本比率は49.2%から47.5%になりました。 当連結会計年度の経営成績は、売上高は前年同期比1,866百万円増収(+5.9%)の33,636百万円、営業利益は前年同期比1,497百万円減益(△41.0%)の2,158百万円、経常利益は前年同期比1,879百万円減益(△49.0%)の1,956百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比4,188百万円減益(△83.4%)の833百万円となりました。 当社グループのセグメント別の経営成績は、次のとおりであります。 ① 外航海運事業(ロジスティクス) 外航海運事業におけるハンディ船市況は、上期は国際的な通商環境の不透明感や荷動き停滞懸念等の影響もあり、前年同期に比して軟調に推移いたしました。第3四半期には回復の動きが見られたものの、年明けには一時的に軟化し、その後は持ち直しの動きが見られました。 なお、当連結会計年度における当社グループの平均為替レートは¥149.99/対US$(前年同期は¥152.84)となりました。 このような状況下、当社グループの外航海運事業におきましては、市況の変動や為替の影響を受けたものの、前連結会計年度下期及び当連結会計年度に竣工・稼働開始した新造船並びに新規用船の寄与により稼働日数が増加したことに加え、貸船収入に比して単価の高い運賃収入が増加したこと等により、売上高は前年同期比2,162百万円増収(+9.2%)の25,747百万円となりました。セグメント利益は、市況が前年同期に比して低い水準で推移した影響に加え、新造船の竣工に伴う減価償却費の増加等により前年同期比1,392百万円減益(△65.1%)の747百万円となりました。 セグメント資産は、船舶の取得による有形固定資産の増加等により前連結会計年度末比2,548百万円増加し、43,932百万円となりました。 ② 倉庫・運送事業(ロジスティクス) 物流業界におきましては、貨物保管残高は前年同期を上回る水準で推移し、貨物取扱量は前年同期をやや上回る水準で推移いたしました。 このような状況下、当社グループの倉庫・運送事業におきましては、倉庫業における取扱高は前年同期とほぼ同水準であった一方、連結子会社の引越業においては取扱高が増加したため、セグメント売上高は前年同期比51百万円増収(+1.3%)の3,955百万円となりました。セグメント利益は、前年同期比45百万円増益(+13.0%)の393百万円となりました。 セグメント資産は、減価償却費の計上等により前連結会計年度末比103百万円減少し、4,216百万円となりました。 ③ 不動産事業 都心部の賃貸オフィスビル市況は、大型オフィスの供給の影響がある一方で、集約移転や館内増床等で空室の消化が進み、平均空室率は低下傾向が見られました。また、東京23区の賃貸マンション市況については引き続き堅調に推移しております。 当社グループが賃貸物件を所有する月島・勝どきエリアは都心へのアクセスに優れた好立地に位置しており、市況は好調に推移しております。 このような状況下、当社グループの不動産事業におきましては、プラザ勝どきを2025年3月末に閉館したことにより、売上高は前年同期比348百万円減収(△8.1%)の3,933百万円、セグメント利益は前年同期比90百万円減益(△4.4%)の1,986百万円となりました。 セグメント資産は、減価償却費の計上等により前連結会計年度比161百万円減少し、10,497百万円となりました。 (2)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して82百万円増加し、18,735百万円となりました。 ① 営業活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における営業活動の結果として得られた資金は、4,445百万円(前年同期比44.4%減)となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益1,502百万円、減価償却費4,003百万円、利息の支払額759百万円、法人税等の支払額782百万円等によるものです。 ② 投資活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における投資活動の結果として使用した資金は、4,446百万円(前年同期比0.7%増)となりました。これは主として、固定資産の取得による支出3,967百万円、有価証券の取得による支出1,000百万円等によるものです。 ③ 財務活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における財務活動の結果として使用した資金は、584百万円(前年同期は1,175百万円の資金の獲得)となりました。これは主として、長期借入による収入7,079百万円、長期借入金の返済による支出5,806百万円、配当金の支払額1,854百万円等によるものです。 (3)生産、受注及び販売の状況 ①売上高 当連結会計年度における売上高をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 外航海運事業(百万円)   25,747   +9.2 倉庫・運送事業(百万円)   3,955   +1.3 不動産事業(百万円)   3,933   △8.1 合計(百万円)   33,636   +5.9 (注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の売上高及び当該売上高の総売上高に対する割合は、100分の10以上を占める相手先がないため記載を省略しております。 ②船舶の稼働状況 船名   第105期(2024年4月1日~2025年3月31日)   第106期(2025年4月1日~2026年3月31日) 総日数(日)   稼働日数(日)   稼働率(%)   補足   総日数(日)   稼働日数(日)   稼働率(%)   補足 KEN GOH   365   363   99       365   364   100 KEN REI   365   333   91   6月 中間検査   365   365   100 KEN MEI   248   238   96   12月 売船   -   -   - KEN HOU   143   143   100   8月 売船   -   -   - KEN SEI   365   341   93   2月 定期検査   365   365   100 KEN TOKU   241   232   96   11月 売船   -   -   - KEN KON   365   365   100       365   341   94   3月 中間検査 KEN EI   365   365   100       365   365   100 KEN SHIN   365   346   95   10月 定期検査   365   365   100 KEN JYO   365   364   100       365   365   100 KEN HOPE   365   365   100       365   344   94   10月 定期検査 KEN BOS   365   346   95   9月 定期検査   365   365   100 KEN ANN   365   347   95   10月 定期検査   365   361   99 KEN BREEZE   365   365   100       365   346   95   8月 中間検査 KEN SPIRIT   365   335   92   9月 中間検査   365   364   100 KEN RYU   231   230   100   11月 売船   -   -   - KEN UN   365   365   100       365   311   85   10月 定期検査 KEN YO   365   358   98       365   347   95   7月 中間検査 KEN VOYAGER   365   365   100       365   348   95   9月 定期検査 KEN SKY   365   365   100       365   332   91   9月 定期検査 KEN VISTA   365   350   96   5月 中間検査   365   365   100 KEN HARU   365   365   100       365   348   95   3月 定期検査 KEN CITRUS   74   74   100   1月 竣工   365   364   100 KEN OH   68   67   99   1月 竣工   365   365   100 KEN FOREST   -   -   -       211   211   100   9月 竣工 KEN OLIVE   -   -   -       250   250   100   7月 竣工 他社定期用船   1,986   1,942   98       2,799   2,782   99 合計又は平均   9,561   9,329   98       10,560   10,332   98 ③主要品目別輸送量 船名   第105期 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 木材 (キロトン)   セメント (キロトン)   肥料 (キロトン)   スラグ (キロトン)   コークス (キロトン)   その他 (キロトン)   合計 (キロトン) KEN GOH   292,698   58,141   -   -   -   44,000   394,839 KEN REI   347,182   -   31,819   -   -   23,157   402,158 KEN MEI   -   -   -   -   -   44,000   44,000 KEN HOU   -   -   -   -   -   44,000   44,000 KEN SEI   -   -   -   -   -   86,700   86,700 KEN TOKU   -   -   -   27,810   -   84,906   112,716 KEN KON   -   33,000   -   -   -   -   33,000 KEN EI   -   -   -   -   -   99,000   99,000 KEN SHIN   -   63,860   -   -   -   -   63,860 KEN JYO   155,375   270,000   -   -   -   35,300   460,675 KEN HOPE   234,660   88,353   -   121,500   -   -   444,513 KEN BOS   108,043   72,600   -   61,000   -   70,700   312,343 KEN ANN   297,935   148,200   -   -   90,337   25,000   561,473 KEN BREEZE   -   -   -   -   -   379,182   379,182 KEN RYU   229,012   -   -   -   -   -   229,012 KEN UN   -   -   32,043   -   -   106,707   138,750 KEN YO   -   138,000   -   66,000   -   -   204,000 KEN VOYAGER   -   56,840   -   33,000   -   -   89,840 KEN SKY   -   54,200   -   -   -   60,510   114,710 KEN VISTA   407,157   59,400   151,093   -   -   -   617,650 KEN HARU   318,280   66,000   -   66,000   -   82,382   532,662 KEN CITRUS   110,694   33,000   -   -   -   -   143,694 KEN OH   44,951   -   84,701   -   -   -   129,653 他社定期用船   1,361,323   244,526   506,214   291,100   199,943   70,380   2,673,487 合計   3,907,311   1,386,120   805,870   666,410   290,280   1,255,924   8,311,915 (注)上記は、当社の自社運航による輸送量のみを記載し、他社への貸船による輸送量は除外しております。 船名   第106期 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 木材 (キロトン)   セメント (キロトン)   肥料 (キロトン)   穀物 (キロトン)   石膏 (キロトン)   その他 (キロトン)   合計 (キロトン) KEN GOH   97,728   -   -   -   -   -   97,728 KEN REI   98,015   30,039   29,475   30,337   -   -   187,866 KEN SEI   -   -   -   13,000   -   16,500   29,500 KEN KON   -   33,530   -   32,424   35,450   -   101,404 KEN EI   -   25,580   -   45,981   -   30,227   101,788 KEN SHIN   -   33,000   32,314   13,000   31,400   -   109,714 KEN JYO   -   -   -   33,946   35,300   -   69,246 KEN HOPE   100,292   30,300   -   30,442   -   -   161,034 KEN BOS   36,781   33,000   -   -   35,425   30,800   136,006 KEN ANN   76,248   68,070   -   34,577   -   -   178,895 KEN SPIRIT   -   -   -   13,000   -   -   13,000 KEN UN   -   -   32,043   27,125   -   33,641   92,809 KEN YO   -   33,001   -   35,644   -   33,000   101,645 KEN VOYAGER   -   90,010   34,770   36,219   -   -   160,999 KEN VISTA   159,419   36,350   62,871   -   -   -   258,640 KEN HARU   155,403   33,000   31,420   -   -   -   219,823 KEN CITRUS   41,596   99,280   9,000   -   -   37,710   187,586 KEN OH   129,568   29,700   30,180   -   -   33,000   222,449 KEN OLIVE   131,525   -   -   -   -   -   131,525 他社定期用船   697,036   354,004   258,902   66,783   146,979   229,545   1,753,249 合計   1,723,611   928,864   520,976   412,481   284,554   444,423   4,314,909 (注)上記は、当社の自社運航による輸送量のみを記載し、他社への貸船による輸送量は除外しております。 2.経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度は中期経営計画「不易流行」(2023年4月~2026年3月)の3年目となりました。 外航海運事業におきましては、ハンディ船の市況は、上期は国際的な通商環境の不透明感や荷動き停滞懸念等の影響もあり、前年同期に比して軟調に推移、第3四半期には回復の動きが見られたものの、年明けには一時的に軟化、その後は持ち直しの動きが見られました。こうした動きにより、中期経営計画公表後の3年目の海運市況は、売上高、営業損益において計画下値を下回りました。 倉庫・運送事業におきましては、倉庫業における取扱高は前年同期とほぼ同水準であった一方連結子会社の引越業においては取扱高が増加したため、営業損益において計画値を上回りました。 不動産事業におきましては、プラザ勝どきは2025年3月末にて営業終了しましたが、既存賃貸物件は概ね安定して高稼働を維持しております。 ① 財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末における総資産は、投資有価証券の増加等により前連結会計年度末比3,795百万円増の78,698百万円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における負債は、営業未払金や借入金の増加等により前連結会計年度末比3,255百万円増の41,283百万円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、利益剰余金の減少、その他有価証券評価差額金の増加等により前連結会計年度末比540百万円増の37,415百万円となりました。 ② 経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は前年同期比1,866百万円増収(+5.9%)の33,636百万円となりました。これは主として、外航海運事業における市況の変動や為替の影響のほか、前連結会計年度下期及び当連結会計年度に竣工・稼働開始した新造船並びに新規用船の寄与による稼働日数の増加、貸船収入に比して単価の高い運賃収入が増加したこと等によるものです。 セグメント別の売上高については、「1.経営成績等の状況の概要 (1)財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 (営業利益) 当連結会計年度における営業利益は、前年同期比1,497百万円減益(△41.0%)の2,158百万円となりました。これは主として、外航海運事業におけるハンディ船市況の変動や為替の影響に加え、新造船の竣工に伴う減価償却費の増加等によるものです。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比4,188百万円減益(△83.4%)の833百万円となりました。これは主として、前連結会計年度に計上した船舶売却に係る固定資産売却益の剥落や、プラザ勝どきの再開発計画からリノベーション計画への変更に伴う建設仮勘定の減損損失を計上した影響等によるものであります。 今後の見通しにつきましては、米国の関税等政策を含む通商環境の変化や、中東情勢の緊迫した状況の長期化、中国経済の成長鈍化、インフレや金融引き締めによる投資抑制など世界経済の先行きに対する懸念が続いております。一方で中長期的には地球環境課題の解を探しあぐねている船舶、特にハンディ船は今後も新造船供給が限定的と見込まれ、更に老齢船解撤は延命にも限界があることから、海運市況は需給ひっ迫の環境が続くことが予想されます。 倉庫・運送事業では、一般貨物や文書保管に係る倉庫事業及び引越事業において、概ね2026年3月期並みの推移となる見込みです。そのような状況の中、社会課題となっている人材不足等の課題は今後も事業環境に影響を与え続けるものと思われます。まずは、安全で働き甲斐のある労働環境づくりを推進し、事業基盤の安定を目指していきます。 不動産事業では、企業の出社回帰やそれに伴う集約移転等の流れが見られ、東京23区の賃貸マンション市況と併せて賃貸オフィスビル市況においても引き続き堅調な推移が想定されます。当社不動産事業においては、当社グループが賃貸物件を所有する月島・勝どきエリアでは、賃貸マンション市況、賃貸オフィスビル市況が引き続き好調に推移することが見込まれます。この結果、2026年3月期比で増収となる見通しである一方、修繕費等の増加により、営業利益は概ね2026年3月期並みの推移となる見込みです。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 (2)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 ① キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「1.経営成績等の状況の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ② 財務政策 当社グループは、外航海運事業において、米ドル建てによる収入を得る一方で、従業員に対する給与の支払など円建てによる支出もあるため、為替変動による影響を受けやすい環境にあります。そのため、円・米ドル双方の通貨建てによる収益がある場合には、双方の通貨を多く保有することで、為替変動による資金効率の悪化を抑えることとしており、当社の現預金の保有は、他業種と比較して、事業規模に比して多くなる傾向にあります。また、運賃市況が悪い時は、船価は低く、絶好の船舶購入の機会が到来しますが、運賃市況の低迷時には、融資案件を成約させるのは大変な苦労が伴うため、円・米ドル双方の一定の現預金を保有して、商機を逃さないよう準備を整えております。 なお、当社グループは、運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行6行と当座貸越契約を締結しております。当連結会計年度末における当座貸越契約に係る借入未実行残高は630百万円であります。 また、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は32,007百万円、現金及び現金同等物の残高は18,735百万円となっております。 ③ 資金需要 当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、船舶の購入や重要な不動産資産の資産価値の維持等に係る設備資金、運転資金、借入金の返済、配当金の支払い等であります。また、「プラザ勝どき(賃貸マンション)」において、将来の中長期的な収益性を向上させるべく、現在、リノベーションの検討を進めております。資金計画等については何ら決定した事実はありませんが、現状、工事費のみで数百億円規模となることが見込まれており、その実現に向けた資金面での備えが必要となります。 ④ 資金調達 当社グループは現在、運転資金については内部資金又は金融機関からの短期借入金により充当し、設備資金については、設備投資計画に基づき、調達計画を作成し、内部資金又は金融機関からの長期借入金により調達を行っております。また、主要な取引先金融機関とは良好な取引関係を維持しており、当社保有の不動産資産の一定の含み益を背景に、超長期に資産から資金を抽出するアセットバックローンや、不動産資産の含み益を活用したファイナンス等、当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保し、事業の基盤を整えております。 (3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、「第5 経理の状況」の「1.連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について」に記載のとおり、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。 財務諸表の作成に際しては、決算日における資産・負債の報告数値及び偶発債務の開示、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び予測を行わなければなりません。したがって、当該見積り及び予測については不確実性が存在するため、将来生じる実際の結果はこれらの見積り及び予測と異なる場合があります。 当社グループは、特に以下の会計上の見積りが当社グループの財務諸表に重要な影響を与えるものと考えております。 ① 固定資産の減損処理 当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、主として事業所別等の管理会計上の区分を単位としてグルーピングを行い、収益性が著しく低下した資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減損し、当該減少額を減損損失として計上することとしております。回収可能価額の評価の前提条件には、投資期間を通じた将来の収益性の評価や資本コストなどが含まれますが、これらの前提条件は長期的な見積りに基づくため、将来の当該資産グループを取り巻く経営環境の変化による収益性の変動や市況の変動により、回収可能性を著しく低下させる変化が見込まれた場合、減損損失の計上が必要となる場合があります。 2026年3月31日現在のセグメントごとの有形固定資産及び無形固定資産の帳簿価額は以下のとおりです。 セグメント   主な資産   金額(単位:百万円) 外航海運事業   船舶等   29,546 倉庫・運送事業   倉庫用の土地、建物及び構築物等   2,819 不動産事業   賃貸住宅や賃貸オフィス用の建物及び構築物等   10,410 その他   全社資産   103 計       42,880 (外航海運事業) 当社保有船舶全船を1船団としてグルーピングを行っております。今後、海運市況の悪化等により固定資産の収益性が低下した場合は、減損損失の計上の可能性があります。 なお、2016年3月期において、主に船舶について13,960百万円の減損損失を計上しております。この際の回収可能額は正味売却価額により測定しており、第三者により合理的に算定された評価額により算定致しました。 (倉庫・運送事業) 主に事業所別にグルーピングを行っております。収益性が著しく低下した資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減損し、当該減少額を減損損失として計上する可能性があります。 (不動産事業) 主に事業所別にグルーピングを行っております。当社保有物件は簿価に比して多くの含み益を有しており、多額の減損損失の計上の可能性は低いものと認識しております。 なお、2026年3月期において、プラザ勝どきの再開発計画からリノベーション計画への変更に伴う建設仮勘定の減損損失の計上により425百万円の減損損失を計上しております。 ② 繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について、将来の回収可能性が低下した場合に評価性引当額を計上することとしております。評価性引当額の計上に関する必要性を評価するにあたっては、将来の課税所得及び慎重かつ実現性の高い継続的な税務計画を検討しますが、繰延税金資産の一部又は全部を将来回収できないと判断した場合、当該判断を行った期間に繰延税金資産の調整額を費用として計上します。同様に、計上金額の純額を上回る繰延税金資産を今後実現できると判断した場合は、当該判断を行った期間に繰延税金資産の調整額を収益として計上します。 当連結会計年度末においては繰延税金資産を344百万円計上しております(但し、繰延税金負債との相殺消去により連結貸借対照表上は計上しておりません。)。詳細につきましては「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」をご参照ください。 ③ 航海日割基準に基づく収益認識 当社グループは、期末日を跨ぐ航海(期跨り航海)については、各航海の海運業収益総額に、見積総航海日数に対する期末日時点の進捗率を乗じて見積り計上しております。海運業収益の測定方法に含まれる総航海日数の見積りは、将来の航行スケジュールや予想停泊期間等の仮定を用いておりますが、将来の航行スケジュールは見積りの不確実性が高く、気象海象や港の混雑状況等によって変動します。総航海日数が変動した場合、翌連結会計年度の連結財務諸表に影響を与える可能性があります。また、航海完了後に見積りと実績の比較を行い、見積りの合理性を確認しております。 当連結会計年度において航海日割基準に基づき計上した海運業収益の金額は1,218百万円であります。詳細につきましては「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」をご参照ください。 (4)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 中期経営計画の3年目である当連結会計年度の達成・進捗状況は次のとおりであります。 指標   計画値   実績値 売上高   (上値)   (下値) 外航海運事業   36,600百万円   26,400百万円   25,747百万円 倉庫・運送事業   4,000百万円   3,955百万円 不動産事業   3,800百万円   3,933百万円 計   44,400百万円   34,200百万円   33,636百万円 営業利益   (上値)   (下値) 外航海運事業   7,800百万円   1,900百万円   747百万円 倉庫・運送事業   100百万円   393百万円 不動産事業   1,800百万円   1,986百万円 全社費用   △1,000百万円   △969百万円 計   8,800百万円   3,000百万円   2,158百万円 親会社株主に帰属する 当期純利益   5,400百万円   1,400百万円   833百万円 ROE(自己資本利益率)   15%   5%   2.2% 中長期経営計画は、見通しの難しい外航海運事業において、上値と下値の幅を持たせた計画となっております。当連結会計年度の売上高は計画下値を下回る33,636百万円となりました。これは、主に外航海運事業において、ハンディ船市況が軟調に推移したこと等によるものであります。2025年度のハンディ船市況は、平均1日あたり10,879ドルであり、計画下値11,500ドルを下回りました。 親会社株主に帰属する当期純利益においては、当連結会計年度において、売上高と同様に市況が計画下値より低い水準で推移した影響に加え、新造船の竣工に伴う減価償却費の増加や、プラザ勝どきの再開発計画からリノベーション計画への変更に伴う建設仮勘定の減損損失425百万円を計上した影響等により、計画値に対して未達となりました。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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