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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ダイレクトマーケティングミックス

Direct Marketing MiX Inc.7354 · Standard · サービス業

ダイレクトマーケティングを根幹に、電話・訪問・Webを軸に顧客企業の営業成果を代行・支援する営業ソリューション企業。

概要

株式会社ダイレクトマーケティングミックスは、アウトバウンドコールを核としたダイレクトマーケティング事業を主軸とし、通信インフラセクター向けの電話・訪問・Webによる営業支援、BPO、コンサルティングを提供する。大阪市北区に本社を置き、2020年に東証一部上場、現在はプライム市場に所属。2025年12月期の売上収益は226億94百万円、従業員数は665名。

アウトバウンドに特化した営業ソリューション

当社グループの根幹は、エンドユーザーとの直接的な対話を通じて商品・サービスの販売やアポイント獲得を行うアウトバウンド業務である。電話、直接訪問、Webコンタクトのチャネルを自社運営のコンタクトセンターから展開し、特に通信インフラセクター(固定通信・移動通信回線、端末、付随サービス)のセールスを主要ターゲットとする。アウトバウンドに重心を置きつつ、インバウンドや他チャネルを含む統合運用(ハイブリッド)や、デジタル事業者の営業・マーケティング機能全体を代行するDXフルフィルメント業務へと領域を広げている。

マーケティング事業とオンサイト事業の二軸

セグメントはマーケティング事業とオンサイト事業に分かれる。マーケティング事業は子会社6社が担当し、ダイレクトマーケティング(アウトバウンド)、コンサルティング、BPOの3サービスを提供。2025年12月期の同事業の売上収益は211億58百万円(前期比12.1%増)、営業利益33億3百万円でグループ収益の9割超を占める。オンサイト事業は子会社スタッフファーストが手掛ける人材派遣であり、収益は22億66百万円(同16.4%減)と縮小傾向にあるが、収益性改善により営業利益は増加した。

M&Aで拡充したグループ体制

持株会社である当社の下に9社の連結子会社を擁する。マーケティング事業の中核は2017年に子会社化した株式会社カスタマーリレーションテレマーケティングである。2023年には株式会社アーキテクト、2025年10月には株式会社サイヨウブとマネーペディア株式会社を相次いで取得した。これらの買収により、データ分析・デジタルマーケティング・人材派遣などの機能をグループ内に取り込み、ワンストップの営業ソリューション体制を強化している。

収益構造と経営指標の推移

2018年12月期の売上収益は135億円だったが、2022年12月期には347億円まで拡大した。その後、不採算案件の整理やコスト構造見直しにより2023年12月期は269億円に減少したが、2025年12月期は226億94百万円(前期比8.3%増)に回復。親会社所有者帰属当期利益は13億45百万円(同61.2%増)と増益に転じた。経営指標として売上高とEBITDAを重視しており、EBITDAの開示はないが、営業利益21億33百万円、減価償却費等を考慮するとEBITDAはさらに大きい。

業界の中での役割はB2B向け営業支援サービス(ダイレクトマーケティング、コンサル、BPO)を提供にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
227億円
営業利益
21億円
営業利益率
9.3%
純利益
13億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01通信インフラ主力

主要ターゲット市場のひとつで、通信回線(固定・移動)や通信端末、付随サービスのセールスを顧客企業に代わって実施。エンドユーザーへの直接アプローチにより契約獲得を支援している。

主な製品・サービス3
電話コンタクトによるセールス
コミュニケーターがエンドユーザーに電話で商品・サービスの販売やアポイント獲得を行う。
フィールドセールス
直接訪問によるセールス活動。対面での説明・提案により成約を目指す。
Webコンタクト
オンラインチャネルを通じたセールス。メールやチャット等でアプローチする。

02デジタル事業者準主力

人的リソースが限られたデジタル事業者向けに、総合的なBPOサービス(DXフルフィルメント)を提供。営業・マーケティング機能を中心としたバックオフィス業務を代行し、新たなデジタルサービスの社会実装を支援している。

主な製品・サービス1
DXフルフィルメント
デジタル事業者の営業・マーケティング機能を中心とした総合バックオフィス業務の一括代行サービス。

03BPO準主力

顧客企業の営業・マーケティングに関連する付随業務やインバウンドコールセンター、事務作業を一括代行。金融機関や地方自治体などのカスタマーサービスも受託し、医療分野では有資格者による専門BPOセンターも展開。

主な製品・サービス3
インバウンドコールセンター
エンドユーザーからの問い合わせ受電などを行うコールセンターの運営代行。
事務代行
契約締結事務やダイレクトメール等のプロモーション業務の代行。
専門BPOセンター
医療分野等、有資格者を配置した専門業務のBPOサービス。

04コンサルティングサービス副次

ダイレクトマーケティングで蓄積した情報資産を活用し、顧客企業の営業・マーケティング戦略の策定からシステム構築・運用までを支援。研修や市場調査も提供し、顧客の営業体制強化に貢献する。

主な製品・サービス2
営業・マーケティング戦略コンサルティング
顧客企業の課題や目的に合わせ、戦略策定から実行までを支援するコンサルティングサービス。
研修・市場調査
営業部門向け研修や市場調査の実施。顧客企業のスキル向上と市場理解を支援する。

製品と技術

アウトバウンド営業支援サービス

中核サービスは、顧客企業に代わってエンドユーザーに対し電話・訪問・Webで直接セールスを行うアウトバウンド業務である。主な取り扱い商品は通信回線(固定・移動)、通信端末、付随サービス。グループのコミュニケーターが1対1の対話を通じて販売やアポイント獲得を実施する。この業務で蓄積したエンドユーザーの「生の声」や費用対効果データは、コンサルティングやBPOの質を高める情報資産となっている。また、AIを活用した反復業務の自動化と人間による高度対応の分業も進めている。

ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)

BPO業務は、インバウンド型コールセンター(カスタマーセンター受電)、事務代行、契約締結事務、ダイレクトメール制作など、営業・マーケティングに付随する業務を一括代行する。特に近年は、DXの進展に伴い新たなデジタルサービス事業者向けに、営業・マーケティング機能を含む総合的なバックオフィス業務(DXフルフィルメント)を提供。金融機関や地方自治体のカスタマーサービス、医療分野の専門BPOセンターなど、対象業種を拡大している。

コンサルティングと人材派遣(オンサイト)

コンサルティングでは、ダイレクトマーケティングで培ったノウハウを基に、顧客企業の営業・マーケティング戦略の策定、システム構築、運用支援、研修までを手掛ける。一方、オンサイト事業では、子会社スタッフファーストを通じて営業・マーケティング部門向けの人材派遣(労働者派遣・有料職業紹介)を実施。グループ内のマーケティング事業向けにもコミュニケーターを派遣し、柔軟な人員体制を支える。但し、2025年12月期のオンサイト事業売上は前年比16.4%減と減少傾向にある。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

サービス業中堅、収益性改善中

ダイレクトマーケティングミックスはサービス業セクターに属し、売上高210億円規模の中堅企業です。同セクターにはジンジブやイシンなど新興企業が多く、競争環境は流動的です。2024年12月期に営業利益率6.67%を計上し、2025年12月期には9.25%への改善を見込んでいます。売上高は前年から減少しましたが、収益性向上に注力していることが伺えます。

強み

  • 営業利益率6.67%から9.25%へ向上見込み
  • 2025年12月期に227億円へ増収見込み
  • 特定サービスで差別化を図っている可能性
  • 収益性改善からコスト管理に優れる

課題

  • 前期比で売上高減少、成長鈍化懸念
  • ジンジブなど新興企業との競争激化
  • サービス業界は需要変動リスクが高い

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がダイレクトマーケティングミックス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
19765オオバ195億円13.4倍
29686東洋テック194億円9.0倍
36194アトラエ192億円17.2倍
44767テー・オー・ダブリュー192億円11.7倍
57354ダイレクトマーケティングミックス187億円10.1倍
66073アサンテ187億円60.8倍
77358ポピンズ187億円11.3倍
82445タカミヤ184億円10.5倍
9558ASQUEEZE183億円28.1倍
107095Macbee Planet182億円7.3倍
114641アルプス技研181億円13.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 9件

投資ファンド主導で設立された2017年

2017年8月、主要株主がAPファンドからインテグラル株式会社の関連ファンドに異動するのに伴い、インテグラルの出資により株式会社IOCが設立された。翌月、IOCは株式会社CRTMホールディングスの全株式を取得し子会社化。CRTMホールディングスは小林祐樹氏から一部株式を、APファンド及び個人株主から残りを取得しており、この買収が現グループの起点となった。

存続会社をIOCとする吸収合併と商号変更の2018年

2018年4月、株式会社IOCを存続会社、株式会社CRTMホールディングスを消滅会社とする吸収合併を実施した。同時に商号を「株式会社ダイレクトマーケティングミックス」に変更。この合併により、CRTMホールディングスが保有していたコンタクトセンター運営ノウハウとIOCの経営資源が統合され、現在の事業基盤が形成された。

東京証券取引所第一部上場の2020年

2020年10月、東京証券取引所市場第一部に株式を上場した。上場により資金調達力と知名度が向上し、その後のM&Aや事業拡大の原資を得た。上場時の財務数値は開示されていないが、上場前年の2019年12月期の売上収益は172億円、当期利益は15億円であった。

ガバナンス改革と市場変更の2022年

2022年3月、監査役会設置会社から指名委員会等設置会社へ移行し、経営の監督機能を強化した。同年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行。これらの変更により、上場企業としてのコーポレートガバナンス体制を整備し、機関投資家からの信頼獲得を目指した。

相次ぐ子会社取得で事業領域を拡大した2023〜2025年

2023年4月、株式会社アーキテクトの全株式を取得し連結子会社化。アーキテクトはマーケティング支援事業を手掛け、グループのデータ分析・コンサルティング能力を補完した。2025年10月には株式会社サイヨウブ(人材派遣・BPO)とマネーペディア株式会社(デジタルマーケティング)の株式を同時に取得し、グループの事業ポートフォリオをさらに多様化した。これらの買収は、通信インフラセクターへの依存度を下げ、新たな収益源を確保する戦略の一環である。

年表9件を開く

2010年代

  • 2017年8月創業主要株主がAPファンドからインテグラル株式会社の関連ファンドであるインテグラル3号投資事業有限責任組合及びInnovationAlphaL.P.に異動するにあたり、インテグラル株式会社の出資により、株式会社IOCを設立
  • 2017年9月M&A株式会社CRTMホールディングスの株式を小林祐樹氏から一部、APファンド及び個人株主からすべてを取得し子会社化
  • 2018年4月M&A株式会社IOCを存続会社、株式会社CRTMホールディングスを消滅会社とする吸収合併をし、株式会社ダイレクトマーケティングミックスに商号変更

2020年代

  • 2020年10月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場
  • 2022年3月監査役会設置会社から指名委員会等設置会社へ移行
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2023年4月株式会社アーキテクトの全株式を取得(現連結子会社)
  • 2025年10月株式会社サイヨウブの全株式を取得(現連結子会社)
  • 2025年10月マネーペディア株式会社の株式を取得(現連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    人的プロセスにおける付加価値創造

    テクノロジー活用を前提としつつも、共感や感動など人間にしか生み出せない価値を差別化の中核に据え、アウトバウンドコールや新規事業において人的プロセスでの付加価値創出を追求する。

  2. 02

    AI活用による営業プロセスの高度化

    反復・定型業務はAI化し、人的対応が必要な高度なヒアリングやクレーム対応などに特化。体験価値向上、生産性改善、スケール耐性の獲得を実現し、AIを人の可能性拡張の基盤と位置付ける。

  3. 03

    ワンストップ営業ソリューションの拡大

    集客から成約、アフターサービスまでのダイレクトマーケティングを核とするワンストップサービスを提供。新規顧客獲得と既存顧客の取引拡大により顧客基盤を強化し、業務範囲を拡張する。

  4. 04

    オンサイト事業の加速

    アウトソーシングではなく自社内でノウハウ蓄積を望む企業向けに、マネジメント人材派遣やプロのコミュニケーター派遣によるオンサイト事業を展開し、ニーズに応える。

  5. 05

    高付加価値BPOサービスへの拡張

    インバウンド・アウトバウンド統合運用や実店舗接客、バックオフィス業務を含む総合BPOニーズに対応。AIコールなど多様化する顧客ニーズに対応し、営業ソリューションを超えたサービスを展開する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で665人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は501万円で、5期前と比べて7.7%平均年齢は35.3歳、平均勤続年数は7.4年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年12月54333.03.9763
2021年12月51633.79.21,053
2022年12月52931.44.21,165
2023年12月49932.95.31,014
2024年12月43435.17.1711197
2025年12月50135.37.4665316

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.0%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 9 / 海外 0、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社(大阪市北区)他2,719百万円
本社(東京都港区)他157百万円
本社(東京都品川区)他27百万円
本社 — 大阪市北区22百万円
本社(東京都渋谷 区)他9百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社カスタマーリレーションテレマーケティング(注)2、3
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社マケレボ
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社スタッフファースト
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社aidial (注)4
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社データリレーションマーケティング(注)5、6
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ぐるリク
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アーキテクト
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社サイヨウブ
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    マネーペディア株式会社
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権70.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は227億円営業利益21億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.1%、利益が+50.0%。

売上高
+8.1%
227億円
営業利益
+50.0%
21億円
純利益
+62.5%
13億円
営業利益率
9.3%
前期比 +2.6%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高240億円227億円
営業利益24億円21億円
純利益18億円13億円
1株あたり配当¥9.5¥9.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は115億円、営業利益は14億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−0.9%、営業利益は+7.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q871618.411
2023年2Q6934.31
2023年3Q64−1−1.6−1
2023年4Q49−8
2024年1Q59813.65
2024年2Q4836.31
2024年4Q10332.92
2025年2Q1161311.28
2025年4Q11187.25
2026年2Q1151412.212

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

直近期の営業利益率は9.3%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
主要株主がAPファンドからインテグラル株式会社の関連ファンドであるインテグラル3号投資事業有限責任組合及びInnovationAlphaL.P.に異動するにあたり、インテグラル株式会社の出資により、株式会社IOCを設立
2017年12月
株式会社IOCを存続会社、株式会社CRTMホールディングスを消滅会社とする吸収合併をし、株式会社ダイレクトマーケティングミックスに商号変更
2018年12月135138
2019年12月1722115
東京証券取引所市場第一部に株式を上場
2020年12月2253524
2021年12月3034632
2022年12月3475738
2023年12月269123
2024年12月21014146.78
2025年12月22721219.313

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高227億円のうち、営業利益として残るのは21億円9.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の5.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金90.7%206億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.3%21億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+1.7pt
9.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.7pt
5.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.4pt
9.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2025年12月期は営業CFが28億円、投資CFが−19億円で、差し引きのフリーCFは9億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は55億円で、売上の2.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年12月16−3−21138
2019年12月23−3−102017
2020年12月41−5−163637
2021年12月41−14−132751
2022年12月51−8−184376
2023年12月16−12−35445
2024年12月20−1−121952
2025年12月28−19−6955

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年12月期の総資産は274億円。このうち返さなくてよい自己資本が149億円で、自己資本比率は54.3%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年12月1573212520.5
2018年12月1574111625.8
2019年12月1765512131.5
2020年12月2138013337.6
2021年12月26811615243.2
2022年12月30515614951.0
2023年12月26213113150.0
2024年12月25013811255.1
2025年12月27414912554.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
55億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
127億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
125億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
85
/ 100
安定性自己資本比率36 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率534社中205位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中336位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.4%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.3%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
54.3%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.1%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥393で、1年前と比べて+30.6%過去52週の値幅のなかでは90%の位置にある。

¥393-0.3%1ヶ月+14.9%1年+30.6%時価総額187億円
過去52週の値幅
安値¥253高値¥408

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.1倍
PER (会社予想)10.4倍
PBR1.15倍
配当利回り2.42%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月18日に362円と前日比6.47%上昇。1ヶ月では3.43%高。25日線(347円)を上回り、上昇トレンド。52週高値377円に接近しており、高値圏。8月14日には出来高が77万株と急増、その後も高水準で、市場の関心が高い。RSIは63.8と強気圏で、高値更新の可能性がある。ただし、直近の急騰は投機的な動きも含まれており、注意が必要。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが12.1倍と業界平均22.4倍を下回り、PBRも1.08倍と割安水準。ROEは9.39%と収益性は安定。配当利回り2.03%は業界平均1.75%を上回るが、配当性向26.2%と抑制的であり、増配余地はある。業績は増収増益基調でバリュエーションに割安感あり。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.1倍23.4倍
PER (予想)10.4倍
PBR1.15倍3.51倍
ROE9.4%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は不調からの回復途上。2024年12月期は減収も増益、2025年12月期は増収増益見通し。PER12倍、PBR1.08倍と市場平均並み。強気派は利益率改善と業績回復を評価し、弱気派は売上減少トレンドや競争激化を懸念。

プラスに働く材料7
  • 利益率改善トレンド

    営業利益率6.7%→9.3%。

  • PER12倍は割高でない

    同業平均と比較して妥当。

  • 業績回復期待

    2025年12月期増収予想。

  • 営業利益21億円へ増益基調2025年12月期影響

    24/12期14億→25/12期21億と50%増、利益率6.67%→9.25%

  • 売上高回復傾向2025年12月期影響

    24/12期210億→25/12期227億と8%増収、顧客単価上昇か

  • PER12倍と成長性考慮し割安継続影響

    増益率考慮すれば実質PER低下、成長余地

  • 外国人保有比率14%と一定の需給継続影響

    海外投資家の関心高い、流動性確保

マイナスに働く材料7
  • 売上高減少傾向

    347億→210億と減少。

  • 競争激化

    デジタルマーケ参入企業多数。

  • 利益の質の問題

    一時的なコスト削減の可能性。

  • 売上高の減少傾向2023→2024影響

    23/12期269億→24/12期210億と22%減収、主要クライアント喪失か

  • 業績変動の大きさ継続影響

    営業利益14→21億と変動大、来期反動減リスク

  • サービス業界の競争激化継続影響

    デジタルマーケティングは競合多く、受注単価下落

  • 配当利回り2.03%と低め継続影響

    株主還元強化余地あるが現状は保守的

次の決算で確かめる点
売上高成長率
減少傾向に歯止めがかかるか。
営業利益率
改善継続が収益力の証。
顧客単価・継続率
収益の安定性を示す。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり9.5で、前期から+55.6%いまの株価に対する利回りは2.42%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥9.5
1株あたり
配当利回り
2.42%
いまの株価に対して
配当性向
26.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年12月57.2
2022年12月17240.023.9
2023年12月3−82.4
2024年12月550.035.5
2025年12月755.626.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥9.5

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ4,857人。区分でいちばん多いのは個人・その他60.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が21.5%を占め、残る78.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他10.04.743.849.654.360.4
外国法人30.430.527.921.914.814.0
事業法人49.050.011.811.614.912.9
金融機関8.613.716.212.19.78.6
証券会社2.01.10.34.76.23.9
自己株式0.00.02.52.52.5
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01インテグラル3号投資事業有限責任組合35.32
0223.7株式会社8.72
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.98
04INNOVATION ALPHA L. P. (常任代理人 SMBC日興証券株式会社)5.61
05ベル投資事業有限責任組合13.12
06インテグラル株式会社2.42
07光通信KK投資事業有限責任組合1.98
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.78
09株式会社じげん1.40
10BBH CO FOR ARCUS JAPAN VALUE FUND (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.30

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-25
    ウィル・フィールド・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(WILL FIELD CAPITAL PTE.LTD.)
    新規の大量保有報告
    7.20%
    +1.11pt
  • 2026-08-13
    ウィル・フィールド・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(WILL FIELD CAPITAL PTE.LTD.)
    新規の大量保有報告
    6.09%
    +1.03pt
  • 2026-07-10
    ウィル・フィールド・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(WILL FIELD CAPITAL PTE.LTD.)
    新規の大量保有報告
    3.04%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は8期で+40%、1株純資産は9期で+284%。直近期のROEは9.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2017年12月83
2018年12月2110122.7
2019年12月3613830.4
2020年12月6020035.821.75.8
2021年12月7826132.823.77.2
2022年12月8533228.019.623.9
2023年12月72852.2139.2
2024年12月182976.215.235.5
2025年12月293209.49.326.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2025/12期の役員報酬は総額209百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
植原大祐取締役44261,300
土井元良取締役44214,800
伊藤佳奈子取締役4653,600
小林祐樹取締役434,314,400
池田篤穗取締役43
水谷謙作取締役52
三嶋政美取締役59
三宅稔男取締役74
前田健次郎取締役73
松原由佳取締役41
米田惠美取締役42
田中良晃執行役 人事戦略本部長4946,300
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢保有株数
香川正人執行役4716,400
香川龍太郎執行役409,000
橋爪賢三取締役55
山口弘樹執行役3464,000

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役6634512821
取締役(社内)640488
社外取締役533337

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,730字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、持株会社である当社(株式会社ダイレクトマーケティングミックス)及び子会社9社(株式会社カスタマーリレーションテレマーケティング、株式会社マケレボ、株式会社スタッフファースト、株式会社aidial、株式会社データリレーションマーケティング、株式会社ぐるリク、株式会社アーキテクト、株式会社サイヨウブ、マネーペディア株式会社)により構成されています。なお、当社グループの連結財務諸表の注記事項に掲げるセグメント情報においては、次の「マーケティング事業」、「オンサイト事業」の2つのセグメントに区分されています。 当社グループは、当社社名にもあるとおり、ダイレクトマーケティングを事業の根幹としています。ダイレクトマーケティングとは、エンドユーザーとの直接的な接点を持つコミュニケーション手段を介して行う商品・サービスの販売、その他のマーケティング活動であり、当社グループは当該業務を通じて顧客企業の営業成果、営業効率の向上に資する営業ソリューションサービスを提供しています。具体的には、顧客企業からの業務委託に基づいて、自社で運営するコンタクトセンターにおける電話受発信、フィールドセールスによる直接訪問、Webコンタクト等のチャネルを通じて顧客企業のエンドユーザー向けにダイレクトマーケティングを実施し、直接的に顧客企業の営業成果の向上をサポートするほか、当該業務で蓄積したノウハウや人材を活用して顧客企業向けにコンサルティングや業務受託、人材派遣等を行うことにより、顧客企業の営業体制強化や営業効率の改善に貢献しています。このように企業からユーザーに向けて情報等を発信し、営業活動等をおこなうことをアウトバウンドと呼び、当社の中核領域と位置付けています。足元では営業活動を主体とするアウトバウンド業務に加えて、インバウンドやその他チャネルを含めた統合的な顧客接点運用ニーズをとらえたハイブリッド業務や、デジタル事業者など人的リソースが限られた企業から、その他のBPOサービスを含めた総合的なBPOサービスであるデジタルフルフィルメント業務など、業務のすそ野は広がりを見せていますが、アウトバウンドに重心を置いた業務展開を継続しています。 アウトバウンドを通じた営業支援の付加価値向上のため、当社グループはエンドユーザーの「生の声」に重きを置いて事業を運営しています。1対1の対話によるダイレクトマーケティングを継続して実施することで、エンドユーザーの考え及び行動の変化や、実施した期間での費用対効果といった情報資産を蓄積するだけでなく、様々なエンドユーザーとの対話を通じて得られるコミュニケーションに係るプロフェッショナルスキル(話し方、聞き方等)を習得した人材を育成・確保することにつながっています。それらの情報資産や人材を活用し、当社グループは顧客企業の営業・マーケティング機能を支援、補完、代替する機能を持ち、顧客企業の営業・マーケティング活動の成果の最大化ひいては顧客企業の収益の最大化実現をサポートする集団としての役割を担っています。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することになります。 (1)マーケティング事業 (主要な会社:株式会社カスタマーリレーションテレマーケティング、株式会社マケレボ、株式会社データリレーションマーケティング、株式会社アーキテクト、株式会社サイヨウブ、マネーペディア株式会社) マーケティング事業においては、以下の事業を行っています。 ① ダイレクトマーケティング 自社で運営するコンタクトセンターにおける当社グループのコミュニケーター(顧客企業のエンドユーザーとダイレクトマーケティングチャネルを通じた直接の対話を行う当社の人材)による電話コンタクト、直接訪問、Webコンタクト等のチャネルを通じて、顧客企業に代わってエンドユーザーに対し商品・サービスのセールス、訪問のためのアポイントの獲得等を行っています。取扱商品・サービスの具体例として、当社の主要ターゲット市場のひとつである通信インフラセクターにおいては通信回線(固定通信、移動通信)や通信端末、その他付随サービスのセールス等を行っています。また、足元ではユーザー体験の多様化から、アウトバウンドのみならず後述する元来はビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)業務に含まれる、インバウンド等の複合的なチャネル運営を行うハイブリッド型の業務や、DX進展の中で登場している多様なサービス事業者の営業・マーケティング機能を中心とした総合的なバックオフィス業務(DXフルフィルメント)を担うことで、新たなデジタルサービスの社会実装にも貢献しています。 ② コンサルティング ダイレクトマーケティングを通じて蓄積した情報資産を活用し、顧客企業の課題や目的に合わせた、営業・マーケティング戦略について戦略及び計画の策定からシステムの構築、実際の運用に至るまで多岐にわたるコンサルティングを実施しています。また、コンタクトセンターの運用や商品開発に関する助言、営業部門の人員に対する研修、市場調査など幅広いサービスの提供も行っています。 ③ ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO) 顧客企業の営業・マーケティング活動に関連する付随業務や、インバウンド型のコールセンター(カスタマーセンターなどエンドユーザーからの受電等を行うコールセンター)、事務作業など、自社で抱えているとコストや工数がかかる業務の一括代行により、煩雑な作業の省力化・簡素化をサポートする業務を行っています。具体例として、エンドユーザーと顧客企業間での契約締結事務等の代行や、ダイレクトメール等のプロモーションメディアにかかる業務代行等を実施しています。また、金融機関や地方自治体を含む様々なクライアントのカスタマーサービスやオンライン窓口等の受託、医療分野等における有資格者による専門BPOセンターなど、各方面へのサービス拡充に注力しています。 (注)プロモーションメディアはマスメディア、インターネットを除く他メディアを指します。 (2)オンサイト事業 (株式会社スタッフファースト) 人材派遣事業(労働者派遣事業と有料職業紹介事業)として、顧客企業の営業・マーケティング部門のほか、当社グループ企業のマーケティング事業向けにコミュニケーター等の派遣を行っています。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題4,403字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の経営方針 ① 基本方針 当社グループは、創業来、アウトバウンドコールを核とした営業ソリューションの提供を通じ、顧客企業のユーザー接点を担い“人と人とのコミュニケーション”が生み出す価値を追求してまいりました。私たちは「人が輝く未来をつくる」というミッションを中核に据え、企業活動のあらゆる局面において、人が提供できる価値を起点とした付加価値創出を志向しております。 ② 人的プロセスにおける付加価値創造 当社グループは、テクノロジーの活用を前提としつつも、人の状況や感情に寄り添う“共感”と、期待を超える体験から生まれる“感動”といった、人間にしか生み出せない価値を差別化の中核に据えます。当社グループの事業の中核であるアウトバウンドコールの領域においては、人と人のコミュニケーションに基づく信頼の蓄積は、顧客企業のユーザー満足度や継続率等の事業成果に寄与し、ひいては企業価値の向上に資するものと考えております。また新規事業領域においても、人的プロセスにおける付加価値創造を基軸に事業探索を実施してまいります。 ③ AI活用を通じた更なる高度化 当社グループはAIの利活用により、反復・定型・高頻度の業務(情報照会、記録作成、要約、一次回答、品質チェック等)についてはAI対応を進め、真に人的対応が必要なプロセス--高度なヒアリング、クレーム・解約抑止、重要顧客へのクロージング、法令・レピュテーション感度の高い対話設計、複雑案件の意思決定支援--に特化します。これにより、(a)体験価値の向上(共感・信頼・説得の質)、(b)運営生産性の改善(同一人員での処理量増・高レバレッジ)、(c)スケール耐性の獲得(繁閑差・多チャネル対応)を同時に実現してまいります。AIは“人の代替”ではなく“人の可能性を拡張する存在”であり、人間にしか生み出せない付加価値--文脈理解、価値判断、関係構築--を最大化するための基盤です。当社グループは、ガバナンス(人間による最終承認、監査ログ、データ保護、バイアス管理)を前提に、AI運用と人材投資を両輪で進め、顧客満足の持続的向上と経営効率の改善を両立してまいります。 ④ 経営の重点施策 顧客接点品質の高度化   標準化・品質保証(モニタリング)体制の強化、音声・対話データの分析による改善サイクルの高速化 人的資本への投資   採用・教育・キャリア開発の強化、エンゲージメント向上、管理者育成 テクノロジーとの融合を通じた高度化   AI/自動化の適用範囲拡大と現場運用の最適化により、効率と体験価値を両立 ガバナンス・コンプライアンス体制の強化   個人情報保護・情報セキュリティ体制の強化、関連法令遵守とリスク管理の徹底 (2)目標とする経営指標 当社グループは、売上高及びEBITDAを重要な経営指標としています。 (3)経営戦略 現在の日本経済を取り巻く環境は、急速に進む少子高齢化を背景に労働力需給が一段と逼迫する中、多くの企業において、働き方改革と人材不足への対応の両立が大きな課題となっています。中でも特に営業部門は担い手が少なく、教育に時間がかかり、離職率も高いことから、営業人材が逼迫しています。お客様の要望や都合優先になりがちな営業職が、従業員満足向上を目指す働き方改革の障壁になっているケースも見受けられます。しかしコスト競争が激化する中、際限なき人員増もできません。それでも営業・マーケティング活動は企業収益の源泉であり、企業成長において「営業改革」は不可避な状況となっています。他方でテクノロジーの発展、情報通信の高度化によりエンドユーザーは膨大な情報の中から情報の収集、取捨選択、意思決定を迫られ、エンドユーザーに対する商品やサービスの価値訴求、あるいはエンドユーザー自身による商品やサービスを選択する際の意思決定はいずれも必ずしも容易ではありません。 このような状況において、当社グループは自動化の難しい営業・マーケティングにおけるプロフェッショナル集団として、顧客企業の「営業改革」にコミットしてまいりました。顧客企業のエンドユーザー獲得プロセスにおいて集客から成約、その後のアフターサービスまで、競争力の高い、ダイレクトマーケティングを核とするワンストップサービスを提供し、顧客企業の収益最大化を実現しています。 当社グループでは、ひとつのサービス、ひとつのスキームにとらわれず、商品やサービスを売るという企業活動の普遍的な目的に対し、最適なソリューションを提供してまいります。足元では新規顧客企業の獲得により当社グループの顧客基盤を増強し、収益源を積上げると同時に、エンドユーザーのデータベースとその運用の精度を高めることによって、営業・マーケティングサービスの高付加価値化を進め、既存顧客企業における業務範囲の拡張、他部署展開等を進め取引の大口化を進めてまいります。 また顧客企業の中には、アウトソーシングの活用ではなく、自社内でしっかりノウハウを蓄積したい、自社のコンタクトセンター設備を生かしたいという企業があります。当社グループでは、マネジメント人材の派遣によるコンサルティング業務やプロのコミュニケーターの派遣を中心としたオンサイト事業の展開加速で、こうした企業ニーズに引き続き応えてまいります。 ビジネス・プロセス・アウトソーシング業務についてはインバウンドや調査業務、データ分析作業はAI等のテクノロジーをオペレーションに積極的に組み込むことで、ワントゥワンの対応が必要な高付加価値領域に人材資源を集中させ、顧客企業の価値向上に取り組んでいます。加えて、ユーザーの流入経路の多様化により、インバウンドとアウトバウンド、両チャネルの統合運用や、実店舗における接客のニーズなど従来の業務の垣根を越えたハイブリッド型の業務や、デジタル事業者における営業・マーケティングを核としつつも、バックオフィス業務を含めた総合的なBPOに対するニーズ拡大にも応えることで事業領域を拡張しています。今後はAIコールの活用など多様化する顧客ニーズへの対応強化も行い、更なる営業ソリューションの枠組みにとどまらない総合的な高付加価値BPOサービスを展開してまいります。 これらの成長施策実現に向けて、新たな都市型コンタクトセンターの新設や、既存顧客企業との継続的な取引関係を強化していく中で、サポート体制の強化やコンプライアンスを始めとする従業員教育の徹底を行ってまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、中長期的な会社の経営戦略の実現を果たすため、以下を対処すべき主要課題と捉えています。 ① 持続的成長基盤の確立 当社グループが提供する営業ソリューションサービスのパフォーマンスを梃子に、新規顧客による小口の試験的な取引から本契約へと移行することにより新規顧客を獲得し続けています。また、既存顧客では、顧客企業の営業・マーケティング機能全体の代替、提供する業務範囲の拡張(複数のダイレクトマーケティングチャネルの提供)、取引部署の横展開により取引を拡大し、高い顧客継続率を実現することにより持続的な成長基盤の確立に努めています。 ② 優秀な人材の確保・育成について 当社グループは、多種多彩な人材の採用やフレキシブルな勤務体系、成果に報いる報酬体系など、独自の採用方針、育成方法により、幅広い人材を確保しつつ、早期に戦力化し、営業・マーケティングのプロフェッショナルスキルを持つ人材プールを構築しています。今後も新規市場を開拓し、持続的に成長し続けるために、優秀な人材を数多く確保・育成することは当社グループの事業展開を図る上で重要であると認識しています。この課題に対処するため、引き続き独自の採用方針、育成方法により、幅広く採用した人材を早期に戦力化し人材を確保することで稼ぐ人材プールの更なる強化を目指していきます。 ③ 積極的なAIの利活用及びDXの推進 AIの利活用や次世代のデジタル技術を活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)を積極的に推進することで、顧客企業にとって付加価値、利便性の高い営業・マーケティングサービスを提供します。 当社グループはアウトバウンド中心のコンタクトセンター業務からスタートし、現在では顧客企業の大切な個人データをお預かりし、お客様との関係づくりと営業活動のお手伝いをするCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)のパートナーとなるまで信頼を積み重ねてきました。営業・マーケティングのP(Plan=営業計画)D(Do=コール)C(Check=データ分析)A(Action=フィールド営業・改善)の各フェーズに対して、一貫したサービス体系で貢献できることが当社の強みです。 当社グループが提供する営業ソリューションサービスを通じて得られた情報は、貴重な個人データの宝庫です。アウトバウンド、インバウンドコールにおけるエンドユーザーの要望やクレーム及び成約・非成約理由をホットボイス(エンドユーザーの本音・生の声)として履歴を残し、AIを用いて高度に分析した有益なデータを顧客企業にフィードバックしていきます。分析データは顧客企業が商品の改善やマーケティング手法の構築に活用されるだけでなく、当社グループがその情報に基づいたフィールド営業を行うなど、顧客企業のビジネスを支援します。 ④ 情報管理体制のさらなる強化 当社グループの取り扱う情報は、重要な情報資産であり、その情報管理を継続的に強化していくことが重要であるとの認識から、各子会社において情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際標準規格「ISO27001」の認証及び個人情報の保護体制に対する第三者認証制度であるプライバシーマークを取得しています。 現在、人情報保護方針及び社内規程に基づき管理を徹底していますが、今後も社内教育・研修の実施やシステムの整備などを継続して行っていきます。 ⑤ 本部機能の強化・充実 当社グループでは、社会から信頼され続ける企業となるため、充実したガバナンス体制を礎に、コンプライアンス体制の強化、充実に努めています。また、当社グループの特徴である、顧客価値を高め、成果を出すことにこだわった経営を実現するため、経営の強い意識と企業文化創りに注力すると同時に、企業グループとして社会規範からの乖離を防止するため、内部統制基本方針に則った経営管理体制の強化を着実に図っています。
事業等のリスク5,838字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)景気の変動等について 当社グループのマーケティング事業、オンサイト事業においては、多様な業界・顧客企業(東京証券取引所プライム市場上場企業を含む)と取引をしていますが、景気の変動、顧客企業における業況変化や内製化方針などに起因して、急激な業務量の変更が行われる可能性があります。その場合、当社グループは派遣従業員、有期雇用者の業務シフトの見直しや契約解除等で対応しますが、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)法規制について 当社グループのマーケティング事業、オンサイト事業において、「不当景品類及び不当表示防止法」「特定商取引に関する法律」「電気通信事業法」「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(以下、労働者派遣法という。)」「職業安定法」等の法的規制を受けています。また、マーケティング事業に含まれる保険関連業務については、関連法令や制度、金融庁等の関連当局による監督、並びに取引先保険会社の指導などの包括的な規制を受けています。今後、これらの法令や規則等の予測不能な変更あるいは新設が各事業の営業成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)許認可について 当社グループのオンサイト事業の主要事業である労働者派遣事業は、「労働者派遣法」に基づき、厚生労働大臣の許可を受けて行っています。また、当社グループは、「職業安定法」に基づき、厚生労働大臣の許可を受け有料職業紹介事業を行っています。それぞれの許認可の有効期限と取消事由は以下のとおりです。 ① 労働者派遣事業 (a) 有効期限 (ⅰ) 株式会社カスタマーリレーションテレマーケティング 2027年9月30日 (ⅱ) 株式会社マケレボ 2028年3月31日 (ⅲ) 株式会社スタッフファースト 2029年3月31日 (ⅳ) 株式会社データリレーションマーケティング 2029年5月31日 (b) 取消事由 (ⅰ) 「労働者派遣法」又は「職業安定法」に違反したとき (ⅱ) 許可条件に違反したとき (ⅲ) 関係派遣先への派遣割合が100分の80以下ではない場合又は関係派遣先割合報告書の提出をしない場合で、指導又は助言を受け、更に必要な措置をとるべきことの指示を受けたにもかかわらず、なお違反したとき ② 有料職業紹介事業 (a) 有効期限 (ⅰ) 株式会社カスタマーリレーションテレマーケティング 2028年4月30日 (ⅱ) 株式会社スタッフファースト 2029年3月31日 (ⅲ) 株式会社データリレーションマーケティング 2029年5月31日 (b) 取消事由 (ⅰ) 「職業安定法」又は「労働者派遣法」の規定又はこれらの規定に基づく命令若しくは処分に違反したとき (ⅱ) 暴行、脅迫、監禁その他精神又は身体の自由を不当に拘束する手段で職業紹介を行った者又はこれらに従事した者 (ⅲ) 虚偽の広告をし、又は虚偽の条件を提示して職業紹介を行った者又はこれに従事した者 現時点において、当社グループでは許可の取消等の事由に該当する事実はないと認識していますが、許可要件に違反した場合等には、許可の取消、事業停止命令又は事業改善命令を受けることがあります。企業コンプライアンス及びリスク対策に十分努めていきますが、当社グループのオンサイト事業の売上高の大部分が当該事業で構成されており、今後何らかの理由により許可の取消等があった場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)人材の確保及び人件費の高騰について コールセンターやBPOセンターにおいては、業務に従事する多数のコミュニケーターの確保が必要となります。そのため、当社では様々な求職者層に向けた採用活動により、優秀なコミュニケーターの安定確保に努めています。しかしながら、人口減少や少子高齢化、景気好転などにより当社グループに十分な労働力を継続的に確保できない可能性及び採用費や人件費などが増加する可能性があります。また、労働関係法令の改正等により従業員に係る費用が増加し、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)労務関連について 当社グループでは、多くのパートタイム・アルバイト等の有期雇用者が、コンタクトセンター業務に従事しています。2013年の改正労働契約法の施行により、施行日以降において有期雇用契約が反復更新され通算契約期間が5年を超えた場合に労働者が申込みをしたときは、期間の定めのない雇用契約に転換されることが法定された他、2016年10月からは短期労働者に対する厚生年金及び健康保険の適用が拡大されました。今後もこうした労働関連法規制への対応や労働環境の変化により、当社グループが優秀な人材を雇用できなくなる可能性や当社グループの人件費が高騰する可能性があります。 (6)情報システムに障害が発生した場合の影響について 当社グループでは、コール業務管理、エンドユーザー情報の管理など情報システムに依存しています。プログラムの不具合、コンピュータウイルスやサイバー攻撃等により、当社情報システムにさまざまな障害が生じた場合には、コール業務自体が停止する可能性があるほか、効率的な運営が阻害され、重要なデータが流出する等による対応費用が発生する可能性があり、当社グループの事業、財政状態、経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (7)情報漏洩リスクについて 当社グループは、取得及び収集した個人情報の漏洩等は当社グループの信用力低下に直結することから、「個人情報保護規程」を制定し、同規程に基づき管理及び運営しています。また、情報管理を強化するため、各子会社において情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際標準規格「ISO27001」の認証及び個人情報の保護体制に対する第三者認証制度であるプライバシーマークを取得しています。しかしながら、万一漏洩があった場合、当社グループは社会的信用を失い、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)風評等について 当社グループは、法令遵守違反などの不適切な行為が発覚した場合は、速やかに適切な対応を図っていきますが、当社グループに対する悪質な風評が、マスコミ報道やインターネット上の書き込み等により発生・流布した場合は、それが正確な事実に基づくものであるか否かにかかわらず、当社グループの社会的信用が毀損し、お客様や投資者等の理解・認識に影響を及ぼすことにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)総資産に占めるのれんの割合が高いことについて 当社は、非流動資産にのれんを計上しており、総資産に占める割合が高くなっています。その大部分については、APファンドからのLBOを用いた出資の受入及びその後のインテグラル株式会社の関連ファンドであるインテグラル3号投資事業有限責任組合及びInnovation Alpha L.P.からのLBOを用いた出資の受入のためです。当社はIFRSに基づき連結財務諸表を作成しているため、当該のれんの償却はできませんが、のれんの対象となる事業の収益性が低下した場合等には、減損損失が発生し当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当連結会計年度末における回収可能価額は、のれんが含まれる資金生成単位のそのグループの資産から直接関連負債を除いた事業価値の帳簿価額を大幅に上回っていることから、減損テストに用いた主要な仮定が合理的な範囲内で変更されたとしても、当該資金生成単位又はそのグループの回収可能価額が帳簿価額を下回る可能性は低いと考えています。仮にマーケティング事業の税引前割引率が8.4ポイント上昇した場合又は継続価値を含む将来キャッシュ・フローの見積額が54.9%減少した場合に減損損失が発生する可能性がありますが、今後5年間の成長率がゼロであった場合でも回収可能価額が事業価値の帳簿価額を十分に上回るため、減損の可能性は低いと考えています。 当社グループでは、のれんの減損リスクを低減するため、当社グループが提供する営業ソリューションサービスのパフォーマンスを梃子に、新規顧客企業による小口の試験的な取引から本契約へと移行することにより新規顧客を獲得しています。またテレマーケティング市場にとどまらず、営業人件費市場を含めたダイレクトマーケティングニーズを持つ顧客の獲得を通じた顧客基盤の増強により、収益源を積上げています。更にエンドユーザーのデータベースとその運用の精度を高めることによって、エンドユーザーのニーズをより的確にとらえた営業・マーケティングサービスを展開することでサービスの高付加価値化を進め、既存顧客における業務範囲の拡張、他部署展開等を進め取引の大口化を進めています。 (10)借入金及び財務制限条項について 当社は、2025年12月25日付で複数の金融機関との間で金銭消費貸借契約を締結しています。当該契約には、財務制限条項が定められており、2025年12月期末日及びそれ以降の各事業年度末日における連結財政状態計算書に記載される資本合計の金額を、2024年12月期末日における連結財政状態計算書に記載される資本合計の金額の75%に相当する金額、又は直近の事業年度末日における連結財政状態計算書に記載される資本合計の金額の75%に相当する金額のうち、いずれか高いほうの金額以上に維持すること、2025年12月期末日及びそれ以降の各事業年度末日における連結損益計算書に記載される営業損益を2期連続して損失としないことをそれぞれ求められています。 これらの財務制限条項に抵触した場合には、借入金を一括返済する可能性があり、当社グループの財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11)新株予約権の行使による株式希薄化について 当社は、新株予約権方式によるストックオプション制度を導入しており、当社グループの取締役、執行役及び従業員に対して、業績向上及び企業価値増大のインセンティブを与えること等を目的として新株予約権を発行しています。新株予約権に関する潜在株式数は2025年12月31日現在で合計1,061,400株であり、発行済株式総数の2.2%に相当しています。但し、新株予約権のすべてが即時に行使され、即時に当社株式価値が希薄化する予定はありません。新株予約権の詳細は、「第4 提出会社の状況 1株式等の状況 (2)新株予約権等の状況」をご参照ください。なお、新株予約権の将来的な行使に備えるため、自己株式取得を含む資本政策を検討していきます。 (12)大株主がファンドであること等について 当事業年度末日において、インテグラル株式会社及び同社グループが運用するファンドは当社の大株主となっています。また、当社取締役である池田篤穗氏、水谷謙作氏の2名はインテグラル株式会社と兼職しています。 当該ファンドにおける当社株式の保有・処分方針によっては、当社株式の流動性及び株価形成等に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当該ファンドの当社株式所有割合等については、「第4 提出会社の状況 1株式等の状況 (6)大株主の状況」に記載しています。 (13)内部管理体制について 当社グループでは、社会から信頼され続ける企業となるため、コーポレート・ガバナンスが適切に機能することが必要不可欠であると認識しています。業務の適正及び財務報告の信頼性の確保、各社内規程及び法令遵守を徹底していきますが、今後、事業が急速に拡大することにより、コーポレート・ガバナンスが有効に機能しなかった場合には、適切な業務運営を行うことができず、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (14)新規事業について 当社グループは、今後も持続的な成長を実現するために、新規事業の創出と育成に取り組んでいきたいと考えています。しかしながら、新規事業を遂行していく過程では、急激な事業環境の変化をはじめとして様々な予測困難なリスクが発生する可能性があります。その結果、当初の事業計画を達成できない場合は、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (15)競合について 当社グループは、ダイレクトマーケティングを中心に、コンサルティングやビジネス・プロセス・アウトソーシングといった、企業の顧客獲得プロセスに対するソリューションサービスを提供しています。各サービス毎に競合は存在するものの、それらをワンストップで提供できることは当社グループの強みであり、競合との差別化につながると考えています。しかしながら、今後の景気の悪化、業界内の合従連衡等が起き、当社グループが属する市場の規模が想定したほど拡大しない場合、あるいは、当社グループの差別化戦略が奏功せず、競合優位性の確立につながらなかった場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (16)顧客企業について 当社グループは、多種多様な業界に属する企業を顧客としています。今後も業界・企業を問わずにサービスの提供を拡大していくことを目指していますが、現状では情報通信業界が主な販売先となっています。そのため、情報通信業界のマーケティング動向により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。販売先の詳細については、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ④ 生産、受注及び販売の実績」をご参照ください。
経営成績の分析 (MD&A)5,891字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の経営成績、財政状態、キャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりです。 ① 経営成績の分析 当連結会計年度における日本経済を取り巻く環境は、雇用情勢・所得環境の改善等がみられることから、緩やかな景気回復の動きが続きました。しかしながら、米国の関税政策の不透明感や国際情勢不安の長期化、物価上昇による個人消費の冷え込みなどにより、先行き不透明な状況が依然として続いています。 当業界においては、アウトソーシング需要や、生活様式の変化及びDXの推進を背景とした新たなサービスへのニーズが増加しています。 こうした環境のもと、当社の注力領域である営業・マーケティングを主体とするBPO領域においては、通信インフラセクターからのアウトバウンド領域の受注が堅調に推移したほか、新規事業領域として掲げるハイブリッド領域、新規デジタルサービスの社会実装を担うDXフルフィルメント領域からの受注が伸長いたしました。 成長戦略を推進するため、引き続き既存顧客の深耕および新規顧客の開拓に注力するとともに、高付加価値である主力3ドメイン(アウトバウンド、ハイブリッド、DXフルフィルメント)の売上比率拡大により収益性の改善を図りました。また、不採算案件の整理およびコスト構造の見直しを進め、収益性の高い事業へ経営資源を集中いたしました。さらに、人件費高騰を含むインフレ環境下においても、生産性向上を背景に大手顧客を中心とした価格転嫁を実施しており、収益構造の安定性を維持しています。 加えて、競争力の源泉である優秀な人材の確保および育成を図るため、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を勘案した多様な勤務体系の導入やオフィス環境の改善、独自の教育体制・評価体系の構築等を通じて、従業員が活躍できる環境づくりを進め、働きがいのある企業風土の醸成に取り組んでいます。 この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上収益は22,694百万円(前年同期比8.3%増)、営業利益は2,133百万円(前年同期比48.7%増)、税引前利益は2,073百万円(前年同期比49.0%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,345百万円(前年同期比61.2%増)となりました。 各セグメントの経営成績は以下のとおりです。 (マーケティング事業) 通信インフラセクターからのアウトバウンド領域の受注が堅調に推移したほか、新規事業領域として掲げるハイブリッド領域、新規デジタルサービスの社会実装を担うDXフルフィルメント領域からの受注が伸長いたしました。 この結果、マーケティング事業の売上収益は21,158百万円(前年同期比12.1%増)、営業利益は3,303百万円(前年同期比42.6%増)となりました。 (オンサイト事業) 収益性を重視した戦略を推し進めていますが、コンタクトセンター各社の人材供給戦略が内製化の方向に進んだことにより派遣需要が縮小傾向にあり低調に推移しています。 この結果、オンサイト事業の売上収益は2,266百万円(前年同期比16.4%減)、営業利益は80百万円(前年同期比58.7%増)となりました。 ② 財政状態の分析 2024年12月期 (百万円)   2025年12月期 (百万円)   増減額 (百万円) 資産合計   24,968   27,417   2,449 負債合計   11,212   12,536   1,324 資本合計   13,756   14,881   1,125 資本(親会社の所有者に帰属する持分)   13,756   14,881   1,125 (資産の分析) 当連結会計年度末における資産合計は、27,417百万円となりました(前連結会計年度末は24,968百万円)。これは主に、現金及び現金同等物が356百万円、営業債権及びその他の債権が676百万円及びのれんが1,673百万円それぞれ増加した一方、その他の流動資産が123百万円及びその他の金融資産が224百万円それぞれ減少したこと等によるものです。 (負債の分析) 当連結会計年度末における負債合計は、12,536百万円となりました(前連結会計年度末は11,212百万円)。これは主に、営業債務及びその他の債務が432百万円、未払法人所得税が289百万円、借入金が595百万円及びその他の金融負債が163百万円それぞれ増加したこと等によるものです。 (資本の分析) 当連結会計年度末における資本合計は、14,881百万円となりました(前連結会計年度末は13,756百万円)。これは主に、利益剰余金が1,104百万円増加したこと等によるものです。 ③ キャッシュ・フローの分析 2024年12月期 (百万円)   2025年12月期 (百万円)   増減額 (百万円) 営業活動によるキャッシュ・フロー   2,002   2,803   801 投資活動によるキャッシュ・フロー   △101   △1,850   △1,749 財務活動によるキャッシュ・フロー   △1,192   △598   594 現金及び現金同等物の期末残高   5,168   5,523   356 当連結会計年度末現在における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ356百万円増加し、5,523百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、2,803百万円となりました(前連結会計年度は2,002百万円の収入)。これは主に、税引前利益が2,073百万円、減価償却費及び償却費が1,289百万円の計上、営業債権及びその他の債権の増加が596百万円、営業債務及びその他の債務の増加が584百万円及び法人所得税の支払額が518百万円それぞれ生じたこと等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、1,850百万円となりました(前連結会計年度は101百万円の支出)。これは主に、有形固定資産の取得による支出が381百万円、資産除去債務の履行による支出が96百万円、子会社の取得による支出が1,481百万円及び敷金及び保証金の回収による収入が118百万円それぞれ生じたこと等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、598百万円となりました(前連結会計年度は1,192百万円の支出)。これは主に、長期借入れによる収入が5,475百万円、長期借入金の返済による支出が4,854百万円、配当金の支払額が209百万円及びリース負債の返済による支出が957百万円それぞれ生じたこと等によるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 (a) 生産実績 当社グループは生産活動を行っていないため、該当事項はありません。 (b) 受注実績 当社グループが顧客企業と締結している契約は、料金算定の基礎となる単価等であり、受注金額の算定に必要な座席数、時間等についてはコール予想等に応じて頻繁に変動します。従って、受注金額の特定が極めて困難な状況であるため、同数値の記載を省略しています。 (c) 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) マーケティング事業   21,158,393   112.1 オンサイト事業   1,535,842   73.8 合計   22,694,234   108.3 (注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しています。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社NTTドコモ   3,399,128   16.2   3,985,706   17.6 3.上記金額は、千円未満を四捨五入して記載しています。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等の状況に関する分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の分析及び② 財政状態の分析」に記載のとおりであり、当社グループが属するビジネス・プロセス・アウトソーシング業界は、少子高齢化に伴う人材不足や働き方改革などを背景に引き続き拡大していくものと考えております。また、ユーザー接点の多様化により、従来コストセンターであったインバウンドコールセンターのプロフィットセンター化が進むことで、営業BPO市場の更なる拡大が予想されます。加えて、DXの推進や消費動向の変化などを背景に、様々な分野で新しいニーズの顕在化も期待されます。 当社グループは、注力領域である営業・マーケティングを主体とするBPO領域において、通信インフラセクターからのアウトバウンド領域の受注が堅調に推移したほか、新規事業領域として掲げるハイブリッド領域、新規デジタルサービスの社会実装を担うDXフルフィルメント領域からの受注が伸長いたしました。 当社グループでは、引き続き経営戦略である「持続的成長基盤の確立」を推進し、当社グループが提供する営業ソリューションサービスのパフォーマンスを梃子に、新規顧客による小口の試験的な取引から本契約へと移行することにより新規顧客を獲得し続け、既存顧客では、顧客企業の営業・マーケティング機能全体の代替、提供する業務範囲の拡張(複数のダイレクトマーケティングチャネルの提供)、取引部署の横展開により取引を拡大し、高い顧客継続率を実現することにより持続的な成長基盤の確立に努めています。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの分析」に記載のとおりです。 (財務政策) (a) 財務戦略の基本的な考え方 当社グループは、財務体質の更なる強化と高い資本効率を両立しつつ、企業価値向上のために戦略的に経営資源を配分することを財務戦略の基本方針としています。財務体質の更なる強化に関しては、自己資本比率(親会社所有者帰属持分比率)の中長期的な向上を目指し、十分な手元流動性を確保することでリスク耐性の強化を図っていきます。また、高い資本効率については、営業キャッシュ・フローによる十分な債務償還能力を前提に、厳格な財務規律のもとで負債の活用も行うことにより、資本コストの低減及び資本効率の向上に努めていきます。更に、設備投資については、長期的な企業価値の向上に資する投資を適時に実施していきます。なお、各年度の設備投資額は、営業キャッシュ・フローの範囲内とすることを原則とし、財務体質の更なる強化と、手元流動性の確保を進めていきます。 (b) 経営資源の配分に関する考え方 当社グループは、必要な手元現預金水準を超える部分については、配分可能な経営資源と認識し、長期的な企業価値向上に資する経営資源の配分に努めます。当該経営資源については、成長に向けた設備投資や、株主還元のさらなる充実に活用する方針です。 (c) 資金需要の主な内容 当社グループの資金需要の主な内容は、営業活動に係る資金支出では、人件費や通信費、地代家賃などがあります。また、投資活動に係る資金支出は、都市型コンタクトセンターの新設や通信設備等に対する投資などがあります。 (d) 資金調達 当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金を有効に活用しています。設備投資額は、営業キャッシュ・フローの範囲内とすることを原則としていますが、資金調達手段の多様化と資本効率の向上を企図し、金融機関からの借入を一部活用しています。 また、当社グループの事業の維持拡大、運営に必要な運転資金、投資資金の調達に関しては問題なく実施可能と認識しています。なお、国内金融機関において20億円のコミットメントラインを設定しており、緊急時の流動性についても確保しています。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定によりIFRSに準拠して作成しています。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しています。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針及び4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しています。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3事業等のリスク」に記載しています。 ⑤ 経営者の問題認識と今後の方針について 当社の経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案し、当社が今後さらなる成長と発展を遂げるため、厳しい環境の中様々な課題に対処しています。 具体的には、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しています。

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出典

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