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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

鹿島建設

KAJIMA CORPORATION1812 · Prime · 建設業

国内外に広がる総合建設大手。土木・建築の請負に加え、開発事業や専門工事・不動産管理まで幅広く手がける。

概要

鹿島建設は、スーパーゼネコンと呼ばれる大手総合建設会社である。土木・建築・開発の三事業を中核とし、売上高は3兆672億円(2026年3月期)、連結従業員21,170人を擁する。国内に加え、北米、欧州、アジア、大洋州で建設・開発事業を展開する。

五つのセグメントで構成される事業体制

当社グループは、当社と219社の子会社、106社の関連会社から成る。セグメントは土木事業、建築事業、開発事業等、国内関係会社、海外関係会社の五つに区分される。土木事業と建築事業は当社が直接担い、開発事業等では不動産開発や設計・エンジニアリングを行う。国内関係会社は建設資機材販売、専門工事請負、リース、ビル管理など多岐にわたる。海外関係会社は北米、欧州、アジア、大洋州で建設・開発を展開する。

国内建設事業が収益の基盤

2026年3月期、当社単独の土木事業売上高は4,307億円、建築事業は1兆1,829億円に達した。土木事業の営業利益は767億円(前期比114.9%増)、建築事業は832億円(同62.6%増)と大幅に改善した。国内建設市場は高水準の需要が継続し、半導体や自動車関連の大型工事が牽引している。一方で建設コスト上昇や労働力不足への対応が課題となっている。

海外拠点と現地法人のネットワーク

海外事業は連結子会社を通じて展開する。北米はカジマ ユー エス エー インコーポレーテッド、欧州はカジマ ヨーロッパ リミテッド、アジアはカジマ アジア パシフィック ホールディングス、大洋州はカジマ オーストラリア ピー ティー ワイ リミテッドが拠点である。2026年3月期の海外関係会社売上高は1兆919億円で全体の約36%を占める。営業利益は266億円と建設事業の採算改善が寄与した。

グループ子会社群による事業多角化

国内関係会社は多様な事業を手掛ける。鹿島道路株式会社は舗装工事、ケミカルグラウト株式会社は地盤改良、株式会社クリマテックは空調設備などを担当する。大興物産株式会社は建設資機材販売、鹿島リース株式会社は総合リース、鹿島建物総合管理株式会社はビル管理を行う。さらにイートンリアルエステート株式会社や鹿島東京開発株式会社が不動産賃貸・ホテル経営を営む。

業界の中での役割は公共・民間の土木・建築工事を請け負う大手ゼネコンであり、開発事業や関連サービスの提供も行うにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3.1兆円
営業利益
2,408億円
営業利益率
7.9%
純利益
1,773億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
建設事業2.7兆円87.3%
開発事業2,451億円8.0%
その他の事業1,435億円4.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01土木事業主力

当社が土木工事の受注・施工を担当。ダム、トンネル、道路など社会基盤整備を手がける。

主な製品・サービス1
土木工事
道路、橋梁、ダム等の建設工事。

02建築事業主力

当社が建築工事の受注・施工を担当。ビル、工場、商業施設などの建設を行う。

主な製品・サービス1
建築工事
ビル、住宅、工場等の建築工事。

03開発事業等準主力

当社が不動産開発全般、意匠・構造設計、エンジニアリング事業を展開。

主な製品・サービス2
不動産開発
土地の有効活用を目的とした開発事業。
設計・エンジニアリング
建築物の設計や各種エンジニアリングサービス。

04国内関係会社準主力

国内の関係会社が建設資機材販売、専門工事、リース、不動産管理、ビル賃貸、ホテル運営など多様な事業を展開。当社に資機材や専門工事を供給する役割も担う。

主な製品・サービス3
建設資機材販売
建設用の資材・機械を販売。
専門工事
鹿島道路等が道路舗装や基礎工事等を行う。
建物総合管理
ビルや施設の管理業務。

05海外関係会社準主力

北米、欧州、アジア、大洋州の関係会社がそれぞれ建設事業・開発事業を展開。地域に密着した建設サービスを提供。

主な製品・サービス2
建設事業(海外)
現地での土木・建築工事の請負。
開発事業(海外)
海外での不動産開発。

製品と技術

大規模土木工事の技術と実績

土木事業ではダム、トンネル、発電所、高速道路など大規模インフラを手掛ける。2026年3月期の売上高は4,307億円で、営業利益率は17.8%と高水準である。自動化施工システムの開発を進め、生産性向上と安全性確保を図っている。重点分野として生産施設やインフラ更新を掲げ、半導体工場関連の大型工事も受注している。

建築事業:超高層ビルと生産施設

建築事業では超高層ビル、工場、物流施設など多様な建築物を施工する。2026年3月期の売上高は1兆1,829億円と全体の約38%を占める。半導体や自動車関連の大型工事が牽引役であり、売上総利益率も改善している。設計から施工まで一貫して手掛けることで、品質と工期の管理を徹底している。

開発事業等:不動産開発と設計エンジニアリング

開発事業等では不動産開発のほか、意匠・構造設計、エンジニアリング全般を提供する。2026年3月期の売上高は964億円で、営業利益は176億円である。大型プロジェクトの販売が前期に集中したため減収となったが、複数の開発物件を販売し収益を計上した。設計部門は建築・土木の両面でグループ内の技術を支える。

専門子会社群の技術とサービス

国内関係会社は専門工事やリース、不動産管理などでグループに貢献する。鹿島道路株式会社は舗装工事、ケミカルグラウト株式会社は地盤改良、株式会社クリマテックは空調設備工事を請け負う。鹿島リース株式会社は建設機械・設備のリースを提供し、鹿島建物総合管理株式会社は完工後のビル管理を担う。これら子会社群によりバリューチェーンを拡充している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

国内ゼネコン大手、内需中心で海外展開途上

建設業界は国内公共投資と民間設備投資の動向に左右され、鹿島建設は大手ゼネコンとして国内受注を基盤に安定した収益基盤を持つ。同業他社にはショーボンドホールディングスやミライト・ワンが挙げられるが、これらは道路補修や通信インフラなど専門分野に強みがあり、鹿島は総合建設で規模の優位性を発揮する。直近の売上高は増加傾向で、営業利益率も改善しており、国内建設需要の底堅さを反映している。一方、海外売上比率が低く、国内景気や建設投資の変動に業績が左右されやすい。また、人件費・資材費の高騰や働き方改革への対応が収益を圧迫する要因となりうる。大規模プロジェクトの施工管理能力と技術力で競争優位を築くが、海外展開による成長機会の取り込みが今後の課題である。

強み

  • 国内大手ゼネコンとして大型案件を受注し、設計・施工の一貫体制でコスト競争力を持つ。
  • 免震構造や環境技術など先進的な建築技術で差別化し、公共・民間双方で実績を蓄積。
  • 首都圏を中心に強固な顧客基盤を持ち、安定的な受注・売上を確保。
  • 直近の営業利益率は上昇傾向で、採算管理の徹底で利益率を向上させている。

課題

  • 海外売上比率が低く、成長著しいアジア市場でのプレゼンスが限定的。
  • 人口減少で建設投資が長期的に減少する可能性があり、国内依存はリスク。
  • 資材・人件費の高騰が続き、利益率圧迫を防ぐ価格転嫁や生産性向上が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字が鹿島建設

時価総額で並べると、掲載7社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
11925大和ハウス工業3.1兆円8.4倍
21812鹿島建設2.6兆円12.9倍
31928積水ハウス2.3兆円8.6倍
41802大林組2.1兆円12.0倍
51801大成建設2.1兆円12.3倍
61803清水建設1.7兆円12.8倍
71944きんでん1.4兆円20.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 38件

株式会社鹿島組として創業した1930年

1930年3月、株式会社鹿島組を設立した。その後1940年から1947年にかけて大阪、札幌、名古屋、九州、仙台、広島、横浜、四国と相次いで支店を開設し、全国的な営業網を整えた。1947年12月には社名を鹿島建設株式会社と改称し、現在の名称となった。戦前・戦中にかけて支店網を拡充したことが、戦後の全国展開の基盤を築いた。

建設業許可取得と株式上場で基盤強化

1949年10月、建設業法に基づく建設大臣登録を受けた。1950年4月には大興物産株式会社の株式を譲り受け、グループに取り込んだ。1958年6月には株式会社鹿島製作所を吸収合併し、技術力の内製化を進めた。1961年10月に東京証券取引所と大阪証券取引所、翌1962年10月には名古屋証券取引所に上場し、資本市場からの資金調達が可能となった。

住宅・不動産事業への進出と支店再編

1964年11月、丸善鋪道株式会社(現鹿島道路株式会社)の株式を譲り受け、道路工事分野を強化した。1971年1月には住宅事業と不動産取引を事業目的に追加し、開発事業に本格参入した。1977年12月に北陸支店を開設し国内網を完成させた。1987年12月には仙台支店を東北支店に、1995年3月に大阪支店を関西支店に改称するなど、地域体制を見直した。

北米・欧州・アジアへ海外展開を開始

1986年11月、カジマ ユー エス エー インコーポレーテッドを米国に設立し、北米市場に進出した。1987年9月にはカジマ ヨーロッパ ビー ヴイ(後に清算)を欧州に、1988年4月にはカジマ オーバーシーズ アジア ピー ティー イー リミテッド(現カジマ アジア パシフィック ホールディングス)をアジアに設立した。これにより三大経済圏に拠点を有することとなり、グローバルな事業展開の足掛かりを得た。

本社移転と国内組織の再編(2000年代)

2005年6月、東京土木支店と東京建築支店を新設し、本店機構の土木本部・建築本部を統合再編した。同時に海外支店を開設し、国際事業の管理を強化した。2007年7月には本店を東京都港区元赤坂一丁目3番1号に移転した。2008年4月には札幌支店を北海道支店、名古屋支店を中部支店、広島支店を中国支店に改称し、地域区分を現代化した。

海外子会社の再編と新たな拠点設立

2008年7月、カジマ ヨーロッパ リミテッドを英国に設立し、欧州事業を継承した。2010年3月には鹿島道路株式会社を株式交換により完全子会社化した。2015年2月にはカジマ オーストラリア ピー ティー ワイ リミテッドを設立し、大洋州に進出した。2017年4月には海外土木支店を廃止し、本社直轄の海外土木事業部を新設して意思決定を迅速化した。

プライム市場移行と不動産子会社設立

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場に移行した。同年8月にはイートンリアルエステート株式会社を設立し、不動産開発事業を拡充した。これにより、資本市場での位置づけを明確にするとともに、開発事業の成長領域への投資を加速させた。

年表38件を開く

1930年代

  • 1930年3月創業株式会社鹿島組を設立

1940年代

  • 1940年2月大阪支店開設
  • 1941年2月札幌支店開設
  • 1945年11月名古屋支店開設
  • 1946年1月九州支店開設
  • 1947年3月仙台支店、広島支店、横浜支店開設
  • 1947年12月社名を鹿島建設株式会社と改称
  • 1948年6月四国支店開設
  • 1949年10月建設業法により建設大臣登録(イ)第432号の登録を受けた。

1950年代

  • 1950年4月大興物産株式会社(現連結子会社)の株式を譲受
  • 1958年6月M&A株式会社鹿島製作所を吸収合併

1960年代

  • 1961年10月上場当社株式を東京証券取引所(現株式会社東京証券取引所)、大阪証券取引所(現株式会社大阪取引所)に上場
  • 1962年10月上場当社株式を名古屋証券取引所(現株式会社名古屋証券取引所)に上場
  • 1964年11月丸善鋪道株式会社(現鹿島道路株式会社・連結子会社)の株式を譲受
  • 1968年7月本店所在地変更(新所在地・東京都港区元赤坂一丁目2番7号)

1970年代

  • 1971年1月住宅事業並びに不動産取引に関する業務を事業目的に追加した。
  • 1971年7月宅地建物取引業法により宅地建物取引業者として建設大臣免許(1)第991号の免許を受けた。
  • 1972年7月建設事業の調査、企画立案、設計、施工、資材機器調達の受託等を事業目的に追加した。
  • 1973年11月建設業法の改正により特定建設業者として建設大臣許可(特―48)第2100号、一般建設業者として建設大臣許可(般―48)第2100号の許可を受けた。(なお、1991年11月、一般建設業を特定建設業に一本化した。)
  • 1977年12月北陸支店開設

1980年代

  • 1984年1月鹿島リース株式会社(現連結子会社)を設立
  • 1985年12月鹿島建物総合管理株式会社(現連結子会社)を設立
  • 1986年11月カジマ ユー エス エー インコーポレーテッド(現連結子会社)を設立
  • 1987年9月創業カジマ ヨーロッパ ビー ヴイ(2019年9月清算結了)を設立
  • 1987年12月仙台支店を東北支店に改称
  • 1988年4月カジマ オーバーシーズ アジア ピー ティー イー リミテッド(現カジマ アジア パシフィック ホールディングス ピー ティー イー リミテッド・連結子会社)を設立
  • 1988年10月M&A関東支店、東京支店開設(本店機構であった土木本部、建築本部を統合分離し、当該2支店を開設)

1990年代

  • 1995年3月大阪支店を関西支店に組織変更

2000年代

  • 2005年6月東京土木支店、東京建築支店(東京支店を前記2支店に分離)、海外支店開設
  • 2007年7月本店所在地変更(新所在地・東京都港区元赤坂一丁目3番1号)
  • 2008年4月札幌支店を北海道支店に、名古屋支店を中部支店に、広島支店を中国支店にそれぞれ改称
  • 2008年7月カジマ ヨーロッパ リミテッド(現連結子会社)を設立

2010年代

  • 2010年3月M&A鹿島道路株式会社を株式交換により完全子会社化
  • 2011年12月海外支店を海外土木支店に改称
  • 2015年2月カジマ オーストラリア ピー ティー ワイ リミテッド(現連結子会社)を設立
  • 2017年4月海外土木支店を廃止、本社直轄の海外土木事業部を新設

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所、名古屋証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所市場第一部からプライム市場、名古屋証券取引所市場第一部からプレミア市場に移行
  • 2022年8月イートンリアルエステート株式会社(現連結子会社)を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 親会社株主に帰属する当期純利益(2027年3月期)2027年3月期まで1,700億円
  • ROE(2027年3月期以降)10%を上回る水準
  • 政策保有株式の売却額(3年間累計)2027年3月期末まで900億円程度
  • 政策保有株式の連結純資産比率2027年3月期末まで20%未満
  • 自己株式取得額(2027年3月期)2027年3月期まで400億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    国内建設事業の更なる深耕

    生産施設やインフラ更新などの重点分野で受注・施工実績を積み、技術力を強化。自動化施工システムの深化や生成AI活用により安全性・生産性向上を図る。

  2. 02

    成長領域の拡大(不動産開発・海外事業)

    建設技術と不動産ノウハウを活かした開発事業を推進。海外では流通倉庫開発のグローバル展開を加速し、国内では物件レパートリー拡充と収益性向上に注力。共同事業化でリスク低減・資本効率向上。

  3. 03

    技術立社としての新たな価値創出

    外部パートナーとの協業・連携を深め、技術の社会実装と普及展開を推進。防災・減災、ウェルビーイング、スマートビルなどの研究領域で新たな付加価値を創出。

  4. 04

    サステナビリティの推進

    脱炭素、資源循環、自然再興の3分野に注力。環境配慮型コンクリートの適用や森林ファンドへの出資、木造建築の推進など、建設技術ベースの研究開発を進める。

  5. 05

    財務戦略の更新と株主還元の強化

    成長投資を着実に進めつつ、計画を上回る利益や政策保有株式の売却を資金源に、株主還元の充実とサプライチェーン強化を図る。配当性向40%を目安に配当引き上げ、機動的な自己株式取得を実施。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で21,170人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,245万円で、9期前と比べて+9.4%平均年齢は41.2歳、平均勤続年数は15.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月16,422
2018年3月17,730
2019年3月1,13944.218.518,297
2020年3月1,13444.218.518,673
2021年3月1,13544.118.318,905
2022年3月1,12844.118.319,295
2023年3月1,16443.918.119,396
2024年3月1,17743.717.919,813
2025年3月1,18541.916.421,029722
2026年3月1,24541.215.721,1701,137

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率94.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)58.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社88(国内 24 / 海外 64) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
開発事業本部 — 東京都港区1,806億円
本社 — 東京都港区1,053億円
銀座並木特定目的会社 並木館銀座 — 東京都中央区289億円
鹿島道路㈱ 本店他 — 東京都文京区247億円
ジーピーティー特定目的会社 イートンプレイス神園町 — 東京都渋谷区207億円
鹿島八重洲開発㈱ グラントウキョウ サウスタワー — 東京都千代田区143億円
熱海インフラマネジメント 合同会社 熱海ビーチライン — 静岡県熱海市139億円
東北支店 — 仙台市青葉区103億円
横浜支店 — 横浜市西区4,957百万円
関西支店 — 大阪市中央区4,949百万円
ほか9件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    大興物産㈱
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    鹿島道路㈱
    東京都 文京区
    議決権100.0%
  • 国内
    鹿島リース㈱
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    鹿島建物総合管理㈱
    東京都 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    イートンリアルエステート㈱
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    カジマメカトロ エンジニアリング㈱
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ケミカルグラウト㈱
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱クリマテック
    東京都 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    鹿島東京開発㈱
    東京都 江東区
    議決権100.0%
  • 国内
    鹿島八重洲開発㈱
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    熱海インフラマネジメント合同会社
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱イリア
    東京都 港区
    議決権100.0%
残りのグループ会社76社を開く
  • ㈱森林公園ゴルフ倶楽部埼玉県 大里郡寄居町100%
  • 銀座並木特定目的会社東京都 港区100%
  • 元赤坂特定目的会社東京都 港区100%
  • 合同会社クレイン・アンド・スターズを営業者とする匿名組合東京都 千代田区77%
  • 銀座歌舞伎特定目的会社東京都 港区100%
  • ジーピーティー特定目的会社東京都 港区68%
  • カジマ ユー エス エー インコーポレーテッドAtlanta U.S.A.100%
  • カジマ・インターナショナル・インコーポレーテッドAtlanta U.S.A.100%
  • カジマ・ビルディング・アンド・デザイン・インコーポレーテッドAtlanta U.S.A.100%
  • ハワイアン・ドレッジング・コンストラクション・カンパニー・インコーポレーテッドHonolulu U.S.A.100%
  • ザ・オースティン・カンパニーCleveland U.S.A.100%
  • バトソンクック・ホールディングス・インコーポレーテッドAtlanta U.S.A.100%
  • フラワノイ・コンストラクション・グループ・L.L.C.Columbus U.S.A.100%
  • カジマ・パシフィック・L.L.C.Dededo U.S.A.100%
  • カジマ・リアルエステート・デベロップメント・インコーポレーテッドAtlanta U.S.A.100%
  • セプルヴェダ・プロパティーズ・ L.L.C.Los Angeles U.S.A.100%
  • ロジスティック・デベロップメンツ・インターナショナル・L.L.C.Atlanta U.S.A.100%
  • ウィザースプーン・プロパティーズ・インコーポレーテッドAtlanta U.S.A.100%
  • デベロップメント・ベンチャーズ・グループ・インコーポレーテッドOrlando U.S.A.100%
  • カジマ・デベロップメント・コーポレーションLos Angeles U.S.A.100%
  • バトソンクック・デベロップメント・カンパニーAtlanta U.S.A.100%
  • コアファイブ・インダストリアル・パートナーズ・L.L.C.Atlanta U.S.A.100%
  • フラワノイ・デベロップメント・グループ・L.L.C.Columbus U.S.A.100%
  • カジマ・ベンチャー・パートナーズ・L.L.C.Atlanta U.S.A.100%
  • カジマ ヨーロッパ リミテッドLondon U.K.100%
  • カジマ・ヨーロッパ・デザイン・アンド・コンストラクション(ホールディング)リミテッドLondon U.K.100%
  • カジマ・チェコ・デザイン・アンド・コンストラクション・ s.r.o.Prague Czech Republic100%
  • カジマ・ポーランド・Sp.z o.o.Warsaw Poland100%
  • カジマ・ドイツ・GmbHBerlin Germany100%
  • カジマ・コンストラクション・ヨーロッパ(U.K.)リミテッドLondon U.K.100%
  • カジマ・エステーツ(ヨーロッパ)リミテッドLondon U.K.100%
  • カジマ・パートナーシップス・リミテッドLondon U.K.100%
  • カジマ・プロパティーズ(ヨーロッパ)リミテッドLondon U.K.100%
  • カジマ・ヨーロッパ・S.A.S.Paris France100%
  • カジマ・ステューデント・ハウジング・リミテッドLondon U.K.100%
  • カジマ アジア パシフィック ホールディングス ピー ティー イー リミテッドSingapore100%
  • カジマ・オーバーシーズ・アジア・ PTE・リミテッドSingapore100%
  • カジマ・オーバーシーズ・アジア(シンガポール) PTE・リミテッドSingapore100%
  • カジマ・マレーシア・SDN.BHD.Kuala Lumpur Malaysia100%
  • P.T.カジマ・インドネシアJakarta Indonesia80%
  • カジマ・フィリピン・インコーポレーテッドManila Philippines40%
  • タイ・カジマ・カンパニー・リミテッドBangkok Thailand40%
  • カジマ・インディア・ PVT・リミテッドGurugram India100%
  • カジマ・ベトナム・カンパニー・リミテッドHo Chi Minh Vietnam100%
  • カジマ・ミャンマー・カンパニー・リミテッドYangon Myanmar100%
  • カジマ・デベロップメント・ PTE・リミテッドSingapore100%
  • パラマウント・プロパティーズ・ PTE・リミテッドSingapore100%
  • K・デベロップメント・ PTE・リミテッドSingapore100%
  • P.T.スナヤン・トリカリヤ・センパナJakarta Indonesia90%
  • ラマランド・シンガポール・ PTE・リミテッドSingapore100%
  • カジマ・デベロップメント・ベトナム・PTE・リミテッドSingapore100%
  • KYP・インベストメント・ PTE・リミテッドSingapore75%
  • カジマ・ミャンマー・ホールディング・ PTE・リミテッドSingapore100%
  • カジマ・ヤンキン・PPP・カンパニー・リミテッドYangon Myanmar100%
  • メコン・リゾート・ソール・カンパニー・リミテッドChampasak Laos100%
  • セントラル・キャピタル・ホールディングス・ PTE・リミテッドSingapore100%
  • カジマ・デザイン・アジア・ PTE・リミテッドSingapore100%
  • IFEMS・PTE・リミテッドSingapore75%
  • ザ・ギア・バイ・カジマ・ PTE・リミテッドSingapore100%
  • カジマ・ベンチャーズ・ PTE・リミテッドSingapore100%
  • カジマ オーストラリア ピー ティー ワイ リミテッドRichmond Australia100%
  • カジマ・コンストラクション・オーストラリア・ PTY・リミテッドRichmond Australia100%
  • カジマ・アイコン・ホールディングス・ PTY・リミテッドRichmond Australia100%
  • アイコン・CO・ホールディングス・ PTY・リミテッドRichmond Australia100%
  • アイコン・SI(AUST) PTY・リミテッドRichmond Australia100%
  • カジマ・コクラム・インターナショナル・ PTY・リミテッドCremorne Australia100%
  • カジマ・デベロップメント・オーストラリア・ PTY・リミテッドRichmond Australia100%
  • インテグレーテッド・アールイー・ PTY・リミテッドCremorne Australia100%
  • カジマ・キャピタル・オセアニア・ PTY・リミテッドRichmond Australia100%
  • 鹿島建設(中国)有限公司上海市 中国100%
  • その他海外関係会社 102社
  • ㈱イー・アール・エス東京都 中央区50%
  • 東観光開発㈱埼玉県 東松山市50%
  • ㈱かたばみ東京都 港区16%
  • その他国内関係会社 50社
  • その他海外関係会社 53社
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和元年度大熊町特定復興再生拠点区域被災建物等解体撤去等及び除染等工事(その3)
    環境省 · 2020-03-23
    113.9億円
  • 調達
    平成30年度大熊町特定復興再生拠点区域被災建物等解体撤去等及び除染等工事(その2)
    環境省 · 2019-01-17
    92億円
  • 調達
    令和3年度大熊町特定復興再生拠点区域被災建物等解体撤去等及び除染等工事(その5)
    環境省 · 2021-04-26
    80.5億円
  • 調達
    平成30年度中間貯蔵(双葉2工区)廃棄物貯蔵施設工事
    環境省 · 2019-03-07
    77.8億円
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/CO2を用いたコンクリート等製造技術開発CO2排出削減・固定量最大化コンクリートの開発革新的カーボンネガティブコンクリートの材料・施工および利用技術の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-03-24
    74.7億円
  • 調達
    令和2年度大熊町特定復興再生拠点区域被災建物等解体撤去等及び除染等工事(その4)
    環境省 · 2020-10-21
    51.3億円
  • 調達
    令和4年度大熊町特定復興再生拠点区域被災建物等解体撤去等及び除染等工事(その6)
    環境省 · 2022-05-09
    47億円
  • 調達
    令和2年度除去土壌等輸送工事(大熊その4)
    環境省 · 2021-01-13
    47億円
  • 調達
    令和元年度浪江町汚染廃棄物対策地域における被災建物等解体撤去等工事
    環境省 · 2019-07-26
    25.5億円
  • 調達
    令和3年度富岡町、葛尾村及び川俣町の特定廃棄物等破砕選別及び封入等業務
    環境省 · 2021-03-24
    25億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3.1兆円営業利益2,408億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.3%、利益が+58.5%。

売上高
+5.3%
3.1兆円
営業利益
+58.5%
2,408億円
純利益
+40.9%
1,773億円
営業利益率
7.9%
前期比 +2.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2.9兆円3.1兆円
営業利益2,000億円2,408億円
純利益1,700億円1,773億円
1株あたり配当¥146¥146

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は6,401億円、営業利益は405億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+9.7%、営業利益は+62.7%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q0.64297
2024年1Q0.582494.3194
2024年2Q0.724155.7306
2024年3Q0.693575.2266
2024年4Q0.67384
2025年2Q1.324813.6351
2025年4Q1.591,0386.5907
2026年2Q1.371,0877.9773
2026年4Q1.691,3217.81,000
2027年1Q0.644056.3309

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1.5兆円から3.1兆円へ2.1倍に増えた。直近期の営業利益率は7.9%。売上は5期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1.49246234
2014年3月1.52270208
カジマ オーストラリア ピー ティー ワイ リミテッド(現連結子会社)を設立
2015年3月1.69214151
2016年3月1.741,134723
2017年3月1.821,6341,049
2018年3月1.831,7971,268
2019年3月1.971,6291,098
2020年3月2.011,4661,032
2021年3月1.911,397985
イートンリアルエステート株式会社(現連結子会社)を設立
2022年3月2.081,5211,039
2023年3月2.391,5671,118
2024年3月2.671,5011,150
2025年3月2.911,5191,6075.21,258
2026年3月3.072,4082,4047.91,773

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3.1兆円のうち、営業利益として残るのは2,408億円7.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,773億円、売上の5.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.1%2.6兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.0%1,851億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.9%2,408億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
13.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.5pt
7.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.3pt
5.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.4pt
13.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが1,146億円、投資CFが−465億円で、差し引きのフリーCFは681億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は3,923億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月585367−5869522,012
2014年3月330174−1725042,401
2015年3月59283−7076752,426
2016年3月364−278−132862,348
2017年3月1,875−319−2061,5563,675
2018年3月1,205−474−5317313,893
2019年3月304−253−750513,155
2020年3月531−1,018−109−4872,556
2021年3月1,531−654−3918773,010
2022年3月302−512−209−2102,677
2023年3月−291−8171,119−1,1082,823
2024年3月1,237−629−966083,501
2025年3月306−1,048617−7423,495
2026年3月1,146−465−3056813,923

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は3.6兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.4兆円で、自己資本比率は39.0%(業種中央値55.5%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月1.690.321.3719.0
2014年3月1.790.361.4320.6
2015年3月1.840.441.4023.6
2016年3月1.890.471.4125.0
2017年3月1.990.551.4427.5
2018年3月2.050.671.3832.5
2019年3月2.090.761.3336.0
2020年3月2.170.801.3836.5
2021年3月2.160.881.2840.4
2022年3月2.340.951.3840.5
2023年3月2.771.061.7138.0
2024年3月3.141.221.9138.6
2025年3月3.451.282.1836.4
2026年3月3.621.442.1939.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
4,033億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1.1兆円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2.2兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
72
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE140社中41位あたり、逆に低いのは自己資本比率140社中116位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
13.3%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.8%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.0%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.3%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.0%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,881で、1年前と比べて+12.3%過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。

¥4,881-2.7%1ヶ月-8.1%1年+12.3%時価総額2.6兆円
過去52週の値幅
安値¥4,142高値¥8,040

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.9倍
PER (会社予想)13.3倍
PBR1.64倍
配当利回り2.99%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に4747円、前日比-1.94%と下落し、直近1カ月では-16.06%と大幅に調整している。8月10日に4902円をつけた後も下げ止まらず、8月19日には4702円まで下落。25日移動平均線(5227.68円)を大きく下回り、75日線(5624.88円)や200日線(5881.55円)もはるかに下回る水準で推移している。52週高値8040円からは約41%下落しており、弱気相場が続いている。RSIは24.56と売られ過ぎ圏に入っているが、出来高は8月12日に535万株と膨らみ、売り圧力が強い。中期的な下落トレンドが継続しており、底打ちの兆しはまだみえない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERが12.5倍と同業界平均の14.36倍を下回り、PBRは1.6倍で平均の1.53倍とほぼ同等。配当利回りは3.08%で平均の3.39%をやや下回るが、ROEが13.3%と収益性は良好。予想PER12.9倍とほぼ横ばいで、株価は成長期待を織り込んでいない有望水準。両面性として、配当利回りは同業平均に劣るが、低PERと高いROEで割安感がある。総合的にほぼ妥当な評価。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.9倍14.4倍
PER (予想)13.3倍
PBR1.64倍1.55倍
ROE13.3%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

国内建設需要の高まり(再開発・防災・老朽化対策)と、海外インフラ需要の拡大が成長の鍵。強気派は、建設業界全体の受注好調で収益が伸び、2026年3月期は営業利益率7.85%と改善見込みと見る。一方弱気派は、人手不足によるコスト増や、公共工事の減少、海外プロジェクトのリスクを懸念。PER約13倍、PBR1.7倍と株価は業績改善を織り込み済みとも。

プラスに働く材料6
  • 海外事業の拡大

    アジアなどでインフラ需要が高く、高採算案件が増える

  • 収益性の改善

    2026年3月期は営業利益率7.85%と過去水準に回復

  • 26/3期営業利益2408億円、前期比889億円増2026年3月期影響

    売上高3兆673億円、営業利益率7.85%

  • 純利益1773億円、ROE13.3%を達成2026年3月期影響

    純利益は前期比515億円増、PBR1.7倍

  • 3期連続増収、売上高3兆673億円通年影響

    売上高は2兆6652億→2兆9118億→3兆673億円

  • 外国人保有率29.62%で需給安定継続影響

    外国人保有率29.62%、配当利回り2.89%

マイナスに働く材料7
  • 人手不足の深刻化

    建設技能者不足で人件費が上昇、工期遅延のリスク

  • 公共投資の減少

    政府の財政緊縮で公共工事が伸び悩む可能性

  • 海外リスク

    為替変動や現地トラブルで採算が悪化する恐れ

  • 予想PER13.7倍は実績13.32倍を上回る決算発表後影響

    実績PER13.32倍、予想PER13.7倍で利益見通し弱含み

  • 売上高の伸びが9.3%から5.3%へ減速2026年3月期影響

    25/3期売上高は前年比9.3%増、26/3期は5.3%増

  • 営業利益率7.85%はまだ一桁台通年影響

    売上高3兆673億円、営業利益2408億円で利益率7.85%

  • 配当利回り2.89%と低水準継続影響

    配当利回り2.89%、PBR1.7倍

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高の先行指標となるため
完成工事総利益率
採算性の改善度合いを測るため
海外売上比率
成長ドライバーの寄与度を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり146で、前期から+40.4%いまの株価に対する利回りは2.99%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥146
1株あたり
配当利回り
2.99%
いまの株価に対して
配当性向
46.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4025.4
2018年3月4820.024.9
2019年3月504.226.8
2020年3月500.032.1
2021年3月500.033.3
2022年3月5816.040.2
2023年3月7020.743.9
2024年3月9028.648.2
2025年3月10415.647.0
2026年3月14640.446.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥146

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ63,361人。区分でいちばん多いのは個人・その他31.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.3%を占め、残る64.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他27.029.030.129.031.031.6
外国法人25.924.923.626.523.029.6
金融機関30.929.228.828.730.625.2
自己株式4.26.77.98.410.511.5
事業法人12.112.212.311.910.510.1
証券会社4.14.75.23.94.93.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.45
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.26
03鹿島公子3.00
04鹿島社員持株会1.63
05公益財団法人鹿島学術振興財団1.37
06ステート ストリート バンク アンドトラスト カンパニー 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.28
07ジェーピー モルガン チェース バンク 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.15
08ビーエヌワイエム アズ エージーティクライアンツ ノン トリーティージャスデック(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.10
09株式会社かたばみ1.10
10公益財団法人鹿島美術財団1.09

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1584%、1株純資産は14期で+884%。直近期のROEは13.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月233088.111.459.6
2014年3月203556.018.1103.5
2015年3月154193.838.364.7
2016年3月7045416.010.132.0
2017年3月10152820.67.225.4
2018年3月2441,28320.98.124.9
2019年3月2121,45215.57.726.8
2020年3月2011,54513.45.532.1
2021年3月1931,73111.88.133.3
2022年3月2081,92011.47.240.2
2023年3月2282,16511.27.043.9
2024年3月2392,51510.213.148.2
2025年3月2662,67310.211.447.0
2026年3月3803,03713.315.646.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

69名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は69名。2026/3期の役員報酬は総額1,401百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約14倍にあたる。

氏名役職年齢
押味至一代表取締役会長兼社長 社長執行役員77
越島啓介代表取締役 副社長執行役員 海外担当70
風間優代表取締役 副社長執行役員 土木管理本部長 安全担当68
石川洋取締役 副社長執行役員 営業担当67
勝見剛取締役 副社長執行役員 総務管理本部長69
熊野隆取締役 常務執行役員 財務本部長67
鈴木庸一取締役75
斎藤保取締役74
飯島彰己取締役75
寺脇一峰取締役72
安田結子取締役64
中川雅博常勤監査役68
残りの役員57名を開く
氏名役職年齢
鈴木一史常勤監査役65
小林俊明常勤監査役64
武石惠美子監査役66
中森真紀子監査役63
桐生雅文代表取締役社長 社長執行役員64
竹川勝久副社長執行役員
福田孝晴専務執行役員
北典夫専務執行役員
利穂吉彦専務執行役員
市橋克典専務執行役員
島居潤専務執行役員
茅野毅専務執行役員
吉岡伸明専務執行役員
山田安彦専務執行役員
小森浩之専務執行役員
森口敏美専務執行役員
高林宏隆常務執行役員
大石修一常務執行役員
吉弘英光常務執行役員
一方井孝治常務執行役員
芦田徹也常務執行役員
吉美宗久常務執行役員
藤村正常務執行役員
尾崎美伸常務執行役員
常岡次郎常務執行役員
野村祥一常務執行役員
一木浩人常務執行役員
木村淳二常務執行役員
秋田大次郎常務執行役員
堀内大輔常務執行役員
村尾光弘常務執行役員
黒川純一良常務執行役員
塚本正彰常務執行役員
黒川泰嗣執行役員
平岡雅哉執行役員
太皷地敏夫執行役員
千田幸央執行役員
西澤直志執行役員
多田幸夫執行役員
成実経夫執行役員
斉藤栄一執行役員
奥村一正執行役員
岸裕和執行役員
田中啓之執行役員
奥本現執行役員
横井隆幸執行役員
澤宏明執行役員
岡田広行執行役員
高橋佳之執行役員
河原慎治執行役員
松田雅人執行役員
船迫俊雄執行役員
田川勝明執行役員
栗野治彦執行役員
阿部祥晴執行役員
金綱伸一執行役員
大森映治取締役 監査等委員(常勤)63

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)74503651,205172
社外取締役913513515
監査役2616131

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」で鹿島建設を取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容900字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社219社、関連会社106社で構成され、当社は土木事業、建築事業、開発事業等の事業活動を展開するとともに、国内関係会社が主に日本国内において多様な事業を、海外関係会社が海外地域において建設事業、開発事業等を展開している。 当社グループに属する各社の事業に係る位置づけ及びセグメント情報との関連は、次のとおりである。なお、次の5つは、セグメント情報と同一の区分である。 (1) 土木事業 当社が建設事業のうち、土木工事の受注、施工等を行っている。 (2) 建築事業 当社が建設事業のうち、建築工事の受注、施工等を行っている。 (3) 開発事業等 当社が不動産開発全般に関する事業及び意匠・構造設計、その他設計、エンジニアリング全般の事業を行っている。 (4) 国内関係会社 当社の国内関係会社が主に日本国内において行っている事業であり、大興物産㈱が建設資機材の販売を、カジマメカトロエンジニアリング㈱が建設用機械の納入を行っているほか、鹿島道路㈱、ケミカルグラウト㈱、㈱クリマテック、㈱イリア等が専門工事の請負を行っており、その一部を当社が発注している。 また、鹿島リース㈱が総合リース業を、鹿島建物総合管理㈱が建物総合管理業を行っており、その一部を当社が発注している。 イートンリアルエステート㈱が不動産の売買及び賃貸等を、鹿島東京開発㈱がビル賃貸・ホテル経営を、鹿島八重洲開発㈱がビル賃貸事業を、㈱森林公園ゴルフ倶楽部がゴルフ場の経営を行っているほか、熱海インフラマネジメント合同会社が有料道路の運営・管理を行っている。 (5) 海外関係会社 当社の海外関係会社が海外地域において行っている事業であり、主にカジマ ユー エス エー インコーポレーテッドが米国を中心とする北米で、カジマ ヨーロッパ リミテッドが欧州で、カジマ アジア パシフィック ホールディングス ピー ティー イー リミテッドがアジアで、カジマ オーストラリア ピー ティー ワイ リミテッドが大洋州でそれぞれ建設事業、開発事業等を行っている。 事業の系統図は次のとおりである。
経営方針・対処すべき課題7,729字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループにおける経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、別段の記載がない限り当連結会計年度末現在において判断したものであり、また、様々な要素により異なる結果となる可能性がある。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、経営理念として「全社一体となって、科学的合理主義と人道主義に基づく創造的な進歩と発展を図り、社業の発展を通じて社会に貢献する。」ことを掲げ、さらに、企業経営の根幹を成す安全衛生・環境・品質に関する基本方針として「関係法令をはじめとする社会的な要求事項に対応できる適正で効果的なマネジメントシステムを確立・改善することにより、生産活動を効率的に推進するとともに、顧客や社会からの信頼に応える。」ことを定めている。 こうした方針に基づく取組みを通して、より高い収益力と企業価値の向上を目指すとともに、社業の永続的発展により株主、顧客をはじめ広く関係者の負託に応え、将来に亘りより豊かな社会の実現に貢献していく。 (2) ビジョン 当社グループを取り巻く経営環境は、近年、変化のスピードが加速している。 こうした経営環境において、当社グループが持続的に成長するためには、多様な人材を呼び込み、外部リソースと連携しながら価値を共創することが重要と考えている。この認識のもと、当社グループが目指す方向性を広くグループ内外と共有するため、ビジョンを定めている。 ビジョンは、目指す方向性を文章で表現した「ステートメント」とそれを実現するうえで「大切にしたい価値観」から構成されており、過去に対する敬意と未来への挑戦という2つの意を込めている。また、大切にしたい価値観は、当社グループを木に見立て、いかに大きく成長させるかという視点に基づいている。 (3) 鹿島グループのマテリアリティ 当社グループは、SDGsをはじめとした社会課題と事業活動の関連を確認・整理したうえで、社会・環境への影響度が大きく、かつ当社グループの企業価値向上や事業継続における重要度が高い課題を抽出し、7つのマテリアリティを特定している。マテリアリティに取り組むことを通じて、社会課題解決と企業価値向上の両立を目指していく。 (4) 経営環境 当連結会計年度における世界経済は、地政学リスクや通商政策を巡る不確実性の高まりなど、先行きの不透明感が強まる局面が続いたものの、AI・デジタル関連投資の拡大が景気の下支えとなり、全体として底堅さを維持した。我が国経済は、物価が継続的に上昇する中でも、堅調な企業業績を背景に賃上げが進み、緩やかながら持ち直しの動きが見られた。 国内建設市場は、米国関税政策の影響により輸出関連企業の設備投資などに停滞が見られたが、成長に向けた民間企業の投資意欲は依然として高く、公共投資も安定的に推移したことから、高水準の需要が継続した。一方で、需給のひっ迫も常態化しており、建設コスト上昇への対応や適切な施工体制構築が課題となっている。 今後の世界経済は、AIを中心としたデジタル分野の需要や関連するインフラ整備に対する投資が中長期的に拡大していく見込みである。一方で、国際情勢の緊迫化や不安定な通商環境によるインフレ再燃が懸念されるなど、先行き不透明な状況が継続している。また、多様な人材の確保、育成を軸とする人的資本投資の重要性が高まるとともに、脱炭素や循環型経済への移行など、経済・社会構造の転換も加速する見通しである。このように事業環境が絶えず変化する局面において持続的な成長を実現するためには、社会、顧客が直面する課題を的確に把握し、確かな技術力に基づく質の高いサービス、付加価値を提供し続ける必要がある。 建設市場は、民間設備投資の拡大や老朽化したインフラ、都市機能の更新などにより、当面は国内外ともに堅調な需要が見込まれるものの、構造的な労働力不足や建設コスト上昇など、建設産業の根幹に関わる課題が継続している。技能労働者の処遇改善による担い手確保の推進や自動化・省人化による生産性向上に加え、環境負荷低減を実現する技術開発など、社会課題解決と中長期的な成長を両立させる取り組みが求められている。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 <「鹿島グループ中期経営計画(2024~2026)-中核をさらに強化し、未来を開拓する-」の推進> このような経営環境の中、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を着実に推進し、中核を成す国内建設事業、成長領域と定める不動産開発事業、海外事業を更に強化しつつ、バリューチェーンの拡充やR&D、イノベーション推進により、技術立社ならではの新たな価値を創出し、社会や顧客とともに未来を開拓することを目指す。 ① ありたい姿 中期経営計画の策定にあたり、経営理念や受け継いできた企業風土、価値観などを「ありたい姿」として具体化している。当社グループの基盤である人と技術をつなぎ合わせ、顧客、さらにその先にある社会に貢献することを目指していく。 ② 成長戦略の取り組み状況 「ありたい姿」を念頭に置きつつ経営環境などを踏まえ、成長戦略は、1)国内建設事業を深める、2)成長領域を伸ばす、3)技術立社として新たな価値を創る、4)サステナビリティを4つの柱としている。 1)国内建設事業を深める 生産施設やインフラ更新などの重点分野において、着実に受注、施工の実績を積み重ね、技術力の強化や知見・ノウハウの蓄積が進展している。また、安全性、生産性の向上に資する自動化施工システムの更なる深化や、将来のビジネス機会拡充に寄与する技術開発も成果を上げている。生成AIなどの先進技術の積極的な活用は、働き方の質を高めるとともに、安全を追求する労働環境の改善にも貢献している。 ■当連結会計年度における成果、取り組み事例・重点分野と位置づける「生産施設」において、半導体や自動車関連の大型工事を含め、4,000億円以上の工事を受注・見積書・工程表の自動作成、現場の安全管理支援、橋梁の健全度診断などにおいて、AI活用を推進・自動化施工システム「A4CSEL(クワッドアクセル)」を、「新名神高速道路城陽工事」(京都府)などの複数工事に展開。工事範囲が複雑な形状であり、かつ盛土材料が変化する造成工事にも適用・東京大学「ハイパーカミオカンデ」(岐阜県)において、地下600mに直径69m、高さ94mの世界最大級となる地下空洞を構築。今後の拡大が期待される地下空間活用ニーズに対応 2)成長領域を伸ばす 国内、海外において、建設技術と不動産ノウハウをかけ合わせた付加価値の高い不動産開発事業を推進している。海外では各地域の事業環境を慎重に見極めつつ、強固な収益基盤に成長した流通倉庫開発事業のグローバル展開を加速させており、国内では事業資産のレパートリーを拡充するとともに、賃貸物件の収益性を高める取り組みに注力している。 また、建設コスト上昇や金融環境の変化を見据え、外部資金の積極的活用を企図したプロジェクトの共同事業化により、リスク低減と資本効率向上を図っている。 ■当連結会計年度における成果、取り組み事例・米国で蓄積した実績、知見を活かし、流通倉庫開発事業のグローバル展開を促進。欧州、東南アジアに加え、豪州においても新規案件に着手。倉庫開発床面積(2015年以降)は累計745万㎡まで拡大・国内、海外の複数の開発事業プロジェクトにおいて、共同事業者の招聘による外部資金活用により、事業リスク低減と資本効率向上を実現・ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのオフィシャルホテル「Osaka Sakurajima Resort」(大阪府)や「新秩父宮ラグビー場」(東京都)等の大型開発プロジェクトが着工。レパートリーの拡充が進展・国内賃貸物件のテナントリーシングを強化。全57棟(貸床面積約12万坪)の入居率95%を確保 3)技術立社として新たな価値を創る 建設事業の強化と社会課題解決への貢献を柱とする当社グループの技術開発については、外部パートナーとの協業、連携も深めつつ、技術の社会実装、普及展開に向けた取り組みが進展している。また、「防災・減災」、「ウェルビーイング、スマートビル」などの複数の研究領域において、社会、顧客のニーズに応えた新たな付加価値を創出している。 ■当連結会計年度における成果、取り組み事例・高速道路床版取替工事の工期短縮、ソーシャルロス低減を実現する「スマート床版更新(SDR)システム」の普及展開及び技術深化を目指し、「SDRシステム研究会」を設立・光ファイバセンシング技術を活用した地中空洞化検知、路車協調型自動運転の実現に向け、外部パートナーと連携した研究開発や実証実験を開始・「東京証券取引所ビル本館」(東京都)屋上に制震装置「D3SKY-L(ディースカイエル)」を設置。最新鋭の超高層ビルと同等レベルまで耐震性を向上させるバリューアップを実現・アジア地域統括拠点「The GEAR」において、自然換気活用による空調依存の大幅低減を実現。ASHRAE(米国暖房冷凍空調学会)Technology AwardsのNew Commercial Building部門最優秀賞を獲得 4)サステナビリティ 「鹿島環境ビジョン2050plus」に基づき、相互に関連する脱炭素、資源循環、自然再興の3分野における取り組みに注力している。環境保全と経済活動が両立する持続可能な社会の実現に向け、当社グループの人材、資産を幅広く活用しつつ、建設技術をベースにした研究開発を着実に進めている。 また、社会や顧客から信頼され、成長し続けるため、コンプライアンスや人権尊重を前提とした経営基盤を整備している。多様な人材の活躍を促す施策に加え、技能労働者の処遇改善や協力会社に対する支援を通じて、強固なサプライチェーン構築も目指している。 ■当連結会計年度における成果、取り組み事例・「CO2-SUICOM(シーオーツースイコム)」を含む2種類の環境配慮型コンクリートを国土交通省の直轄工事に大量適用。当初計画のコンクリートを使用した場合と比較し、CO2排出量を約45t削減・米国北西部の太平洋沿岸地域における森林の取得と持続可能な管理を目的とする森林ファンドに出資。脱炭素及び自然再興の実現に向けた取り組みを加速・純木質耐火集成材を採用した木造建築となる「東北支店ビル」(宮城県)建替に着手。当社グループ社有林(約5,500ha)の産出材活用を計画し、森林の適正管理・再生による脱炭素社会の実現に貢献・社員の熱意や会社への信頼度などを調査するエンゲージメントサーベイのスコアが2年連続で向上・電子マネーなどと交換可能な建設技能者向けポイントサービスの導入、工事代金の支払早期化などにより、技能労働者の処遇改善、協力会社の財務基盤強化を支援 <財務戦略の更新> ① 現状分析・評価 当社グループは、中期経営計画(2024~2026)の策定後も、事業環境や業績動向を踏まえ、財務戦略を適切に更新している。取締役会においては、資本コストや事業ごとの資本収益性を確認、評価するとともに、株式市場における各種指標、IR活動の実績を把握した上で、成長投資や株主還元などの財務戦略、キャッシュアロケーションを検証している。 当連結会計年度は、前連結会計年度に続き目標を上回る利益を確保し、過去最高益を達成した。2027年3月期についても、親会社株主に帰属する当期純利益は、中期経営計画の経営目標を大きく上回る1,700億円を目指している。 当社グループが認識している8%程度の株主資本コストに対し、当連結会計年度のROEは13.3%となった。2027年3月期以降も継続的に10%を超え、株主資本コストを十分に上回る資本収益性を確保できると見通している。 また、当連結会計年度末における当社の株価は、前連結会計年度末に比べ大幅に上昇しており、当社グループの利益成長と業績に連動した株主還元が株式市場において評価されたと認識している。 ② 経営目標の達成状況 中期経営計画期間3か年累計の親会社株主に帰属する当期純利益は、計画策定時の3,500億円程度から1,200億円以上増加し、4,700億円以上となる見通しである。 中期経営計画 経営目標 経営目標   2025年3月期実績   2026年3月期実績   2027年3月期予想       2027年3月期   2031年3月期 親会社株主に帰属する当期純利益   1,258億円   1,773億円   1,700億円   1,300億円以上   1,500億円以上 ROE   10.2%   13.3%   -   10%を上回る水準 ③ 今後の取組み こうした状況を踏まえ、企業価値・市場評価の更なる向上を図るため、財務戦略を更新した。成長に向けた施策と投資を着実に進めつつ、計画を上回る利益や政策保有株式の売却を主要な資金源として、株主還元の充実に加え、協力会社への支払早期化等によるサプライチェーンの強化を図っていく。また、経営方針や業績見込みについてのタイムリーな情報開示と多様な投資家・市場との対話の強化により、株式市場から信頼され、評価される企業グループを目指していく。 ④ 財務戦略更新のポイント 成長投資   ・中長期的な成長を見据え、人的資本への投資に加え、「生産性向上」「新たな価値創出」に向けたR&D投資・デジタル投資を集中的に推進。・国内外の不動産開発事業における資本効率向上を企図した共同事業化や市況を見極めた投資・回収時期の変更を主因に、ネット投資額は計画比200億円減少。・株主資本コストの変動を意識しつつ、ROEは10%を上回る水準を継続。 資本構成   ・政策保有株式は継続的に縮減を推進。株式市場の動向を踏まえ、『2027年3月期末までに連結純資産の20%未満』とした目標の達成に向けて、3年間の売却額は計画比400億円増額の900億円程度を目指す。・D/Eレシオの目安は0.7倍程度を維持。 株主還元   ・配当性向40%を目安として、業績向上に連動した配当金の引き上げを実施。・自己株式取得は、政策保有株式の売却実績をベースに機動的に実施。2027年3月期は利益成長の加速を踏まえ、政策保有株式売却額を上回る400億円の取得を計画。あわせて、保有する自己株式を発行済株式総数の5%程度となるよう消却予定。・3年間の株主還元総額を計画比800億円程度拡充。 サプライチェーン強化   ・持続的な成長を支えるサプライチェーンの強化に1,000億円程度を充当。・工事代金の支払いに関して現金比率を高めるなど、支払早期化を実施し、協力会社の財務基盤改善を支援することに加え、建設技能者へのポイントサービス導入や手当・報奨金の拡充を推進。 ⑤ 投資計画 鹿島グループの中長期的な成長に資する投資を厳選して推進しており、3年間の投資総額は計画策定時から400億円減少の1兆1,600億円、ネット投資額は200億円減少の4,900億円を見込んでいる。中長期的な成長を見据え、「生産性向上」「新たな価値創出」に向けたR&D投資・デジタル投資を集中的に推進するとともに、人的資本投資の一環として、上質なオフィスや福利厚生施設の整備を進めており、計画策定時と比較して、デジタル投資及び業務用不動産への設備投資がそれぞれ100億円増加する見通しである。国内・海外の開発事業に関しては、資本効率向上を企図した共同事業化や市況を見極めた投資・回収時期の変更を主因に、投資から回収を差し引いたネット投資額が合計で400億円減少する見込みである。 当連結会計年度までの2年間におけるネット投資額は累計2,660億円となった。 中期経営計画(2024~2026)       2025年3月期2026年3月期累計投資実績 策定時   今回更新   増減 R&D投資   600億円   600億円   -       430億円 デジタル投資   500億円   600億円   +100億円       370億円 戦略的投資枠   800億円   800億円   -       110億円 業務用不動産などへの 設備投資   600億円   700億円   +100億円       330億円 国内開発事業 (売却による回収) (ネット投資額)   3,200億円(1,700億円)(1,500億円)   2,800億円(1,300億円) (1,500億円)   △400億円(△400億円)(-)       1,870億円(1,020億円) (850億円) 海外開発事業 (売却による回収) (ネット投資額)   6,300億円(5,200億円)(1,100億円)   6,100億円(5,400億円) (700億円)   △200億円(+200億円)(△400億円)       3,230億円(2,660億円) (570億円) 投資総額(ネット投資額)   1兆2,000億円(5,100億円)   1兆1,600億円(4,900億円)   △400億円(△200億円)       6,340億円(2,660億円) (6) 目標とする経営指標 2027年3月期の国内建設事業は、資材の供給不足や建設コスト上昇に備え、リスク管理体制を一層強化するとともに、引き続き生産性向上に取り組んでいく。当社建設事業の売上総利益率は、土木事業20.4%、建築事業12.0%を予想しており、堅調な業績を維持する見通しである。国内開発事業は、事業資産の積上げが着実に進展しており、複数の物件売却による業績貢献を見込んでいる。海外事業については、不安定な国際情勢や金融環境を慎重に見極めつつ、不動産開発物件の売却を進めることにより、利益の増加を目指している。なお、為替レートは1米ドル156.56円を想定している。 このような国内外の状況を勘案し、2027年3月期の業績は、当連結会計年度比減収減益を見込むものの、親会社株主に帰属する当期純利益は、「鹿島グループ中期経営計画(2024~2026)」の経営目標「1,300億円以上」を大きく上回る1,700億円を予想し、2026年5月14日に下記のとおり公表している。ROEについては、引き続き10%を上回る水準を維持することを目指す。 売上高   営業利益   経常利益   親会社株主に 帰属する 当期純利益 2027年3月期連結業績予想(百万円)   2,900,000   200,000   206,000   170,000
事業等のリスク6,286字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 1 リスク管理体制 当社グループは、事業遂行上のリスクの発生を防止、低減するための活動を推進している。新規事業、開発投資などの「事業リスク」に関しては、専門委員会等が事業に係るリスクの把握と対策について審議を行っている。法令違反などの「業務リスク」に関しては、コンプライアンス・リスク管理委員会が当社グループにおけるリスク管理体制の運用状況の把握、評価を行うとともに、リスク管理の方針及び重大リスク事案への対応などについて審議を行っている。 リスク管理活動の実効性を高めるためには、あらゆるリスクを網羅・検証した上で、重要度に応じた活動を推進することが有効であることから、毎年、発生頻度及び顕在化した際の影響度の両面から分析し、企業活動上、重点的な管理が必要とされる業務リスク事項をリスク管理重点課題として選定・展開し、予防的観点からのリスク管理を実施している。顕在化したリスク事案については、早期の報告を義務付け、組織的対応によるリスクの拡大防止と再発防止に努めるなど、PDCAサイクルに基づいた実効的なリスク管理活動を展開している。 本社のリスク所管部署の担当者によって構成するリスク管理連絡会議を定期的に開催し、当社グループに関するリスク顕在化事案や法令改正、社会動向、他社における事例、さらにはリスクマネジメントやリスクコミュニケーションの手法などの情報を報告・共有し、重要な情報については適宜コンプライアンス・リスク管理委員会に報告している。 なお、リスク管理体制の有効性については、内部統制委員会が確認し、取締役会に報告している。 リスク管理体制図 事業リスクの把握と対策を審議する専門委員会 委員会名称   目的等 海外事業運営委員会   海外事業(現地法人事業並びに直轄事業)に係る重要事項などの審議・報告を行う。 海外開発プロジェクト 運営委員会   現地法人及び海外事業本部の重要な開発事業の投資及び計画の大幅な変更並びに当該開発事業の譲渡について、計画の内容、採算性などの審議・報告を行う。 海外土木工事検討会海外建築工事検討会   海外の重要工事について、受注時の技術上、施工上、契約上のリスクの検討・報告、及び施工中の工事について重大な問題が生じる恐れのある場合の対策の検討・報告を行う。 開発運営委員会   国内開発事業への投資、手持ち重要不動産の事業化・売却及び事業推進中のプロジェクトについて審議・報告を行う。 重要工事検討会   国内の重要工事について見積提出前に技術上、施工上、契約上のリスクの確認を行い、見積提出にあたっての方針を明確にする。 PFI土木委員会PFI建築委員会   PFI事業などに係る全社的対応方針及び対応体制、出資などの事業リスクを伴う個々の案件及び企業コンソーシアム形成に係る対応方針などについて審議・報告を行う。 事業投資等委員会   上記以外の新規投資、会社設立、M&A、アライアンスなどの事業について、リスク・課題を洗い出し審議を行い、その推進を支援する。 2 主要なリスク 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 当社グループにおいては、これらの事業を取り巻く様々なリスクや不確定要因等に対して、その予防や分散、リスクヘッジ等を実施することにより、企業活動への影響の最小限化を図っている。 (1) 事業リスク ① 事業環境の変化に関わるリスク 景気悪化等による建設需要の大幅な減少や不動産市場の急激な縮小等、建設事業・開発事業等に係る著しい環境変化が生じた場合には、建設受注高の減少及び不動産販売・賃貸収入の減少等の影響を受ける可能性がある。 また、他の総合建設会社等との競争が激化し、当社グループが品質、コスト及びサービス内容等における競争力を維持できない場合、業績等が悪化する可能性がある。 変化する状況や市場動向を踏まえ策定した「鹿島グループ中期経営計画(2024~2026)-中核をさらに強化し、未来を開拓する-」に掲げる諸施策を推進することにより、経営目標の達成と企業価値の向上を目指している。 ② 建設コストの変動リスク 建設工事においては、工事期間が長期に亘る中で資機材及び労務の調達を行う必要があることから、建設コストの変動の影響を受ける。主要資材価格や労務単価の急激な上昇等による想定外の建設コスト増加を請負契約工事金額に反映させることができない場合には、工事採算が悪化する可能性がある。 建設コストの変動による影響を抑えるため、早期調達及び多様な調達先の確保を図るとともに、発注者との契約に物価スライド条項を含める等の対策を実施している。 ③ 保有資産の価格・収益性の変動リスク 当社グループは、中期経営計画に定めた投資計画に基づき不動産開発投資、R&D・デジタル投資、戦略的投資及び業務用不動産等への設備投資を推進することとしている。販売用不動産(当連結会計年度末の連結貸借対照表残高2,787億円)の収益性が低下した場合、賃貸等不動産(同3,693億円)及び投資有価証券(同4,786億円)等の保有資産の時価が著しく下落した場合には、評価損や減損損失等が発生する可能性がある。 開発事業資産については、案件毎に価値下落リスク等を把握し、その総量を連結自己資本と対比し一定の水準に収める管理を実施している。連結自己資本は、中期経営計画期間中の国内外開発事業資産の増加を考慮しても十分耐性を持つ財務基盤を維持できる水準を確保している。また、個別案件の投資に当たっては、本社の専門委員会(開発運営委員会、海外開発プロジェクト運営委員会)等においてリスクの把握と対策を審議した上で、基準に則り取締役会や経営会議において審議している。 投資有価証券のうち政策的に保有する株式は、毎年度、全銘柄について、中長期的な視野に立った保有意義や資産効率等を検証した上で、取締役会にて審議し、保有意義の低下した銘柄は原則として売却している。中期経営計画では、政策的に保有する株式の残高を『2026年度末までに連結純資産の20%未満』とする目標を掲げ、目標達成後も継続的に縮減を進める方針としている。 ④ 諸外国における政治・経済情勢等の変化に関わるリスク 当社グループは、北米・欧州・アジア・大洋州等海外における建設事業及び開発事業を展開しており、中期経営計画に基づき、事業規模拡大に伴う経営基盤の整備、ガバナンスの強化等を推進していく方針である。進出国の政治・経済情勢、法制度、為替相場等に著しい変化が生じた場合には、業績等に影響を及ぼす可能性がある。 海外におけるM&Aや新市場への進出等に当たっては、本社の専門委員会(海外事業運営委員会)等においてリスクの把握と対策を審議した上で、基準に則り取締役会や経営会議において審議している。 また、テロ、暴動等が発生した場合に、社員・家族の安全確保を図り、現地支援を行うため、国際危機対策委員会を設置している。 ⑤ 建設業の担い手不足に関するリスク 建設業界においては、建設技能労働者が減少傾向にあり、十分な対策を取らなければ、施工体制の維持が困難になり、売上高の減少や労務調達コストの上昇による工事利益率の低下等の影響を受ける可能性がある。 当社グループは、将来の施工体制を維持するため、中期経営計画に基づき、建設技能者の処遇改善、原則二次下請までに限定した施工体制の実現を目指した重層下請構造改革、人材育成や連携強化をはじめとした協力会社支援の充実など各種施策を継続して実施する方針である。 (2) 業務リスク ① 法令リスク 当社グループは、建設業法、建築基準法をはじめ、労働安全衛生関係法令、環境関係法令、独占禁止法等、様々な法的規制の中で事業活動を行っている。そのため、法令等の改正や新たな法的規制の制定、適用基準の変更等があった場合、その内容次第では受注環境やコストへの影響等により、業績等に影響を及ぼす可能性がある。また、当社グループにおいて法令等に違反する行為やハラスメントがあった場合には、刑事・行政処分等による機会損失発生や事業上の制約、信用の毀損等の発生により、業績等に影響を及ぼす可能性がある。 これらのリスクへの対応として、関係法令等の制定・改正については、担当部署を通じてその内容を周知し必要な対応を実施している。例えば、2024年4月から建設業に適用された時間外労働の上限規制については、働き方改革、デジタル化による業務の効率化や質の向上、業務内容に応じた集約化、アウトソーシングなどを進めるとともに、人員配置など施工体制の十分な検討と必要な工期を考慮した見積の提出に努めている。 また、コンプライアンス・マニュアルである「鹿島グループ 企業行動規範 実践の手引き」を策定、法令等の改正や社会情勢の変化も踏まえ適宜改訂し、全役員・従業員に周知している。加えて、コンプライアンス意識の更なる向上と定着を図るため、当社グループの役員及び従業員を対象としたコンプライアンスに係るeラーニング研修を継続的に実施しているほか、各分野の担当部署が、規則・ガイドラインの策定、研修、監査等を実施し、適正な事業活動のより一層の推進を図っている。 ② 安全衛生・環境・品質リスク 当社グループが提供する設計、施工をはじめとする各種サービスにおいて、重大な人身事故、環境事故、品質事故等が発生した場合には、信用の毀損、損害賠償や工程遅延・再施工費用等の発生により、業績等に影響を及ぼす可能性がある。 安全衛生・環境・品質の確保は生産活動を支える前提条件であり企業存続の根幹であることから、基本方針並びに安全衛生方針、環境方針、品質方針を定め、関係法令をはじめとする社会的な要求事項に対応できる適正で効果的なマネジメントシステムにより生産活動を行っている。安全を実現するため「建設業労働安全衛生マネジメントシステム(COHSMS)」に準拠した安全衛生管理を行うとともに、環境については、ISO14001に準拠した環境マネジメントシステムを運用している。また、品質については、土木部門・建築部門それぞれでISO9001の認証を受けており、海外関係会社は個々に必要な認証を受けている。 ③ 情報セキュリティリスク 当社グループは設計、施工をはじめとする各種サービスを提供するにあたり、建造物や顧客に関する情報、経営・技術・知的財産に関する情報、個人情報その他様々な情報を取り扱っている。このような情報が外部からの攻撃や従業員の過失等によって漏洩又は消失等した場合は、信用の毀損、損害賠償や復旧費用等の発生により、業績等に影響を及ぼす可能性がある。 これらのリスクに対応するため、当社グループでは情報セキュリティポリシーを定め、重点的なリスク管理を実施している。サイバー攻撃を想定した訓練を実施し組織的な対応力向上に取り組んでいるほか、当社グループの役員及び従業員を対象としたeラーニングを用いた教育、点検及び監査並びに協力会社に対する啓発活動を行っている。 ④ 取引先の信用リスク 発注者、協力会社等の取引先が信用不安に陥った場合には、工事代金の回収不能や施工遅延等により、業績等に影響を及ぼす可能性がある。特に、契約金額の大きい工事の工事代金が回収不能になった場合、その影響は大きい。 新規の営業案件に取り組むに当たっては、企業者の与信、資金計画並びに支払条件などを検証し、工事代金回収不能リスクの回避を図り対応している。新たな契約形態や工事代金の回収が竣工引き渡し後まで残る等、不利な支払条件を提示された場合には、本社が関与しリスクの把握と対策を講じるとともに、基準に則り経営会議において契約の可否を審議している。 協力会社と新たに取引を開始する際には、原則として財務状況等を審査したうえで工事下請負基本契約を締結している。また、重要な協力会社については、定期的に店社を訪問するほか、財務状況を含めた経営状況を確認している。 ⑤ ハザードリスク(自然災害、パンデミックなど) 大規模地震、風水害等の大規模自然災害が発生した場合には、施工中工事への被害や施工遅延、自社所有建物への被害などにより、業績等に影響を及ぼす可能性がある。 災害時の事業継続計画(BCP)を策定しており、首都直下地震や南海トラフ地震等を想定した実践的なBCP訓練を実施するなど、企業としての防災力、事業継続力の更なる向上に取り組んでいる。 パンデミック(感染症の大流行等)が発生した場合には、景気悪化による建設受注高の減少や工事中断による売上高の減少等、業績等に影響を及ぼす可能性がある。 例えば、感染症の大流行に対しては、感染予防と感染拡大防止を最優先としつつ、事業継続と被害最小化を図るため、情報収集とリスク想定を行い、国内外従業員や協力会社に対して必要な対策を指導する。 2026年度リスク管理重点課題(業務リスク) リスク分類   リスク管理重点課題 法令リスク   コンプライアンス意識の徹底、ハラスメントの防止 入札・受注活動に関するコンプライアンスの徹底 不正取引・不適切会計の防止 安全衛生・環境・品質リスク   重大な事故・災害防止に向けた危険感受性の向上 三六協定の遵守と心身の健康維持 品質・施工トラブルの発生防止 情報セキュリティリスク   重要情報の漏洩防止とサイバー攻撃への対応力強化 ハザードリスク   BCM(事業継続マネジメント)体制の構築 (3) 気候変動リスク ① 気候変動に伴う物理的リスク及び脱炭素社会への移行リスク 気候変動に伴う物理的リスクとしては、台風や洪水等による施工中工事への被害や施工遅延、自社所有建物への被害等により、業績等に影響を及ぼす可能性がある。 災害時の事業継続計画(BCP)を策定し、豪雨災害等を想定した実践的なBCP訓練を実施すること等により、企業としての防災力、事業継続力の向上に取り組むことに加え、防災・減災及びBCP分野におけるR&Dを推進することにより、社会・顧客に対し関連サービスを提供するとともに、災害発生時には復旧・復興等に貢献することを目指している。 脱炭素社会への移行リスクとしては、温室効果ガス排出量の上限規制による施工量の制限や炭素税の導入によるコスト増等により、業績等に影響を及ぼす可能性がある。 中期経営計画及び「鹿島環境ビジョン2050plus」に基づき、建設現場等におけるCO2排出量削減と再生可能エネルギー電源への投資に計画的に取り組むことに加え、低炭素コンクリートや省エネルギー関連分野等における保有技術の活用や新たな技術の開発等により、脱炭素社会への移行に対し事業を通じて貢献することを目指している。(気候変動リスクの詳細については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)個別テーマ ②気候変動関連(TCFD提言に沿った開示)」に記載している。)
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりである。 ① 経営成績の状況 売上高は、建設事業の売上高増加により、前連結会計年度比5.3%増の3兆672億円(前連結会計年度は2兆9,118億円)となった。 利益については、建設事業の売上総利益の向上を主因に、営業利益は前連結会計年度比58.5%増の2,407億円(前連結会計年度は1,518億円)、経常利益は同49.6%増の2,404億円(同1,606億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は同40.9%増の1,773億円(同1,258億円)となった。 セグメントごとの経営成績は次のとおりである。(セグメントの経営成績については、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載している。) a  土木事業 (当社における建設事業のうち土木工事に関する事業) 売上高は、大型工事を中心に施工が着実に進捗したことから、前連結会計年度比6.6%増の4,307億円(前連結会計年度は4,041億円)となった。 営業利益は、売上総利益率が大幅に向上したことを主因に、前連結会計年度比114.9%増の767億円(前連結会計年度は357億円)となった。 b  建築事業 (当社における建設事業のうち建築工事に関する事業) 売上高は、竣工工事を中心に大型工事の施工量が増加し、前連結会計年度比12.3%増の1兆1,829億円(前連結会計年度は1兆534億円)となった。 営業利益は、売上高の増加に加え、売上総利益率も向上したことから、前連結会計年度比62.6%増の832億円(前連結会計年度は512億円)となった。 c  開発事業等 (当社における不動産開発全般に関する事業及び意匠・構造設計、その他設計、エンジニアリング全般の事業) 当連結会計年度に複数の不動産開発物件を販売したものの、収益性の高い大型プロジェクトの販売、引渡しがあった前連結会計年度と比べ売上高、売上総利益が減少し、売上高は前連結会計年度比5.8%減の964億円(前連結会計年度は1,023億円)、営業利益は同36.8%減の176億円(同278億円)となった。 d  国内関係会社 (当社の国内関係会社が行っている事業であり、主に日本国内における建設資機材の販売、専門工事の請負、総合リース業、ビル賃貸事業等) 当連結会計年度は、建設事業における売上高の増加及び売上総利益率の向上に加え、開発系関係会社が保有する販売用不動産の売却により、売上高、営業利益が増加し、売上高は前連結会計年度比16.9%増の4,146億円(前連結会計年度は3,546億円)、営業利益は同118.1%増の357億円(同164億円)となった。 e  海外関係会社 (当社の海外関係会社が行っている事業であり、北米、欧州、アジア、大洋州などの海外地域における建設事業、開発事業等) 売上高は、建設事業売上高が増加したものの、米国における開発物件の売却が減少したことを主因に、前連結会計年度比2.0%減の1兆919億円(前連結会計年度は1兆1,145億円)となった。 営業利益は、開発事業等の売上総利益が減少した一方で、建設事業における売上総利益率の向上を主因に、前連結会計年度比32.8%増の266億円(前連結会計年度は200億円)となった。 ② 財政状態の状況 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末比1,697億円増加し、3兆6,243億円(前連結会計年度末は3兆4,545億円)となった。これは、投資有価証券の増加812億円、受取手形・完成工事未収入金等の増加508億円、現金預金の増加488億円及び有形固定資産の増加287億円があった一方で、棚卸資産(販売用不動産、未成工事支出金、開発事業支出金及びその他の棚卸資産)の減少680億円があったこと等によるものである。なお、政策保有株式については、当連結会計年度に23銘柄を210億円で売却した一方で、株価変動等により保有時価が716億円増加したため、当連結会計年度末の残高は3,041億円(前連結会計年度末は2,535億円)、純資産に対する比率は21.2%(前連結会計年度末は19.8%)となった。 負債合計は、前連結会計年度末比115億円増加し、2兆1,881億円(前連結会計年度末は2兆1,766億円)となった。これは、有利子負債残高※の増加411億円及び未払法人税等の増加287億円があった一方で、支払手形・工事未払金等の減少953億円があったこと等によるものである。なお、有利子負債残高は、8,331億円(前連結会計年度末は7,920億円)となった。 純資産合計は、株主資本1兆1,040億円、その他の包括利益累計額3,109億円、非支配株主持分212億円を合わせて、前連結会計年度末比1,582億円増加の1兆4,362億円(前連結会計年度末は1兆2,779億円)となった。 また、自己資本比率は、前連結会計年度末比2.6ポイント好転し、39.0%(前連結会計年度末は36.4%)となった。 (注) ※短期借入金、コマーシャル・ペーパー、社債(1年内償還予定の社債を含む)及び長期借入金の合計額 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、1,146億円の収入超過(前連結会計年度は306億円の収入超過)となった。これは、税金等調整前当期純利益2,553億円に減価償却費334億円等の調整を加味した収入に加えて、未払又は未収消費税等の増減573億円の収入があった一方で、仕入債務の減少974億円、売上債権の増加645億円、法人税等の支払額525億円並びに未成工事受入金及び開発事業等受入金の減少262億円の支出があったこと等によるものである。 投資活動によるキャッシュ・フローは、465億円の支出超過(前連結会計年度は1,048億円の支出超過)となった。これは、有形固定資産の取得による支出505億円、貸付けによる支出365億円及び投資有価証券の取得による支出183億円があった一方で、投資有価証券の売却等による収入352億円及び貸付金の回収による収入342億円があったこと等によるものである。 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額540億円及び自己株式の取得による支出200億円があった一方で、短期借入金、長期借入金、コマーシャル・ペーパー及び社債による資金調達と返済の収支が464億円の収入超過となったこと等により、305億円の支出超過(前連結会計年度は616億円の収入超過)となった。 これらにより、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末から427億円増加し、3,922億円(前連結会計年度末は3,495億円)となった。 ④ 生産、受注及び販売の実績 当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため、また、受注高について当社グループ各社の受注概念が異なるため、「生産の実績」及び「受注の実績」は記載していない。 売上実績 セグメントの名称   前連結会計年度(自  2024年4月1日至  2025年3月31日)   当連結会計年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日)   増減(△)率 (%) 土木事業   (百万円)   404,143   (   13.9   %)   430,767   (   14.1   %)   6.6 建築事業   (百万円)   1,052,902   (   36.1   %)   1,180,918   (   38.5   %)   12.2 開発事業等   (百万円)   97,953   (   3.4   %)   92,676   (   3.0   %)   △5.4 国内関係会社   (百万円)   242,463   (   8.3   %)   271,117   (   8.8   %)   11.8 海外関係会社   (百万円)   1,114,353   (   38.3   %)   1,091,795   (   35.6   %)   △2.0 合計   (百万円)   2,911,816   (   100   %)   3,067,275   (   100   %)   5.3 (注) 1  売上実績においては、「外部顧客への売上高」について記載している。 2  前連結会計年度及び当連結会計年度ともに売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はない。 〔参考〕提出会社単独の受注高及び売上高の状況 a 受注高、売上高及び繰越高 期別   種類別   期首繰越高 (百万円)   当期受注高 (百万円)   計 (百万円)   当期売上高 (百万円)   期末繰越高 (百万円) 前事業 年度   建 設 事 業   建築工事   1,469,102   1,334,668   2,803,771   1,053,474   1,750,297 自 2 0 2 4 年 4 月 1 日   至 2 0 2 5 年 3 月 31 日   土木工事   729,017   438,899   1,167,916   404,143   763,773 計   2,198,120   1,773,567   3,971,688   1,457,617   2,514,070 開発事業等   81,652   57,539   139,192   102,398   36,793 合計   2,279,773   1,831,107   4,110,880   1,560,016   2,550,864 当事業 年度   建 設 事 業   建築工事   1,750,297   1,555,678   3,305,975   1,182,901   2,123,074 自 2 0 2 5 年 4 月 1 日   至 2 0 2 6 年 3 月 31 日   土木工事   763,773   615,874   1,379,648   430,767   948,880 計   2,514,070   2,171,552   4,685,623   1,613,668   3,071,954 開発事業等   36,793   103,762   140,555   96,416   44,139 合計   2,550,864   2,275,314   4,826,178   1,710,084   3,116,093 (注) 1  前事業年度以前に受注したもので、契約の更改により請負金額に変更があるものについては、当期受注高にその増減額を含む。したがって、当期売上高にもかかる増減額が含まれる。 2  期末繰越高は、(期首繰越高+当期受注高-当期売上高)である。 b 受注工事高 期別   区分   国内   海外   計 官公庁 (百万円)   民間 (百万円)   (百万円)   (百万円) 前事業年度(自  2024年4月1日至  2025年3月31日)   建築工事   13,655   1,321,013   -   1,334,668 土木工事   251,294   147,904   39,700   438,899 計   264,949   1,468,917   39,700   1,773,567 当事業年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日)   建築工事   132,151   1,423,526   -   1,555,678 土木工事   353,397   256,851   5,625   615,874 計   485,549   1,680,377   5,625   2,171,552 c 受注工事高の受注方法別比率 建設工事の受注方法は、特命と競争に大別される。 期別   区分   特命(%)   競争(%)   計(%) 前事業年度(自  2024年4月1日至  2025年3月31日)   建築工事   45.0       55.0       100 土木工事   27.8       72.2       100 当事業年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日)   建築工事   52.7       47.3       100 土木工事   35.5       64.5       100 (注) 百分比は請負金額比である。 d 完成工事高 期別   区分   国内   海外   計 官公庁 (百万円)   民間 (百万円)   (百万円)   (百万円) 前事業年度(自  2024年4月1日至  2025年3月31日)   建築工事   29,522   1,023,951   -   1,053,474 土木工事   271,946   129,771   2,425   404,143 計   301,468   1,153,723   2,425   1,457,617 当事業年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日)   建築工事   48,458   1,134,442   -   1,182,901 土木工事   285,190   142,605   2,971   430,767 計   333,648   1,277,048   2,971   1,613,668 (注) 1  前事業年度及び当事業年度ともに完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はない。 2  当事業年度の完成工事のうち主なものは、次のとおりである。 発注者             工事名称 ○  Rapidus㈱   Rapidus新工場IIM-1 ○  SMC㈱   SMC Japan Technical Center building A SMC Japan Technical Center building B SMC Japan Technical Center building C ○  東日本旅客鉄道㈱   MoN Takanawa:The Museum of Narratives ○  ㈱IHI・三菱地所㈱   豊洲セイルパークビル ○  三井不動産㈱、鹿島建設㈱、 京浜急行電鉄㈱、第一生命保険㈱、 ㈱竹中工務店、㈱ディー・エヌ・エー、 東急㈱   BASEGATE横浜関内 タワー(※) ○  MABD(同)   表参道 Grid Tower ○  国土交通省北陸地方整備局   大河津分水路新第二床固改築Ⅰ期工事 大河津分水路新第二床固改築1期その2工事 ○  いわき神楽山復興エナジー(同)   神楽山風力発電所 (※) 当社からの受注高は完成工事高に含んでいない。 e 繰越工事高(2026年3月31日現在) 区分   国内   海外   計 官公庁 (百万円)   民間 (百万円)   (百万円)   (百万円) 建築工事   169,000   1,954,073   -   2,123,074 土木工事   557,672   340,294   50,913   948,880 計   726,673   2,294,368   50,913   3,071,954 (注)  繰越工事のうち主なものは、次のとおりである。 発注者             工事名称 ○  八重洲二丁目中地区市街地再開発組合   八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業新築工事 ○  Japan Advanced Semiconductor Manufacturing㈱   JASM F23P2Project ○  防衛省   馬毛島(R5)仮設工事他 ○  三菱地所㈱・㈱TBSホールディングス   赤坂二・六丁目地区開発計画(A工区)既存建物地下解体工事及び新築工事他 ○  ㈱世界貿易センタービルディング   世界貿易センタービルディング新本館・ターミナル建設工事 ○  東急不動産㈱・京浜急行電鉄㈱   泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業特定施設建築物新築工事 ○  札幌駅南口北4西3地区市街地再開発組合   北4西3地区第一種市街地再開発事業に伴う新築工事他 ○  西日本高速道路㈱   新名神高速道路城陽工事 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、別段の記載がない限り当連結会計年度末現在において判断したものである。 ① 経営成績及び財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績は、国内建設事業(土木事業・建築事業)の順調な工事進捗と売上総利益率向上を主因に、5期連続で前連結会計年度比増収増益を達成し、売上高(3兆672億円)、営業利益(2,407億円)、経常利益(2,404億円)、親会社株主に帰属する当期純利益(1,773億円)はいずれも過去最高となった。ROEは13.3%となり、前連結会計年度の10.2%から向上した。国内建設事業については、適切な施工体制や採算性を確保した工事受注や、最適な施工計画に沿った安全、品質、コストに対する組織的な管理体制が有効に機能しており、各工事の収益性向上につながっている。 業績予想との比較では、売上高が増加し、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益も業績予想を上回った。 当連結会計年度の経営成績(連結業績予想との対比) (単位:百万円) 売上高   営業利益   経常利益   親会社株主に 帰属する 当期純利益 連結業績予想(A)2026年2月12日公表   3,030,000   228,000   226,000   170,000 経営成績 (B)   3,067,275   240,780   240,420   177,334 増減額(B-A)   37,275   12,780   14,420   7,334 増減率(%)   1.2%   5.6%   6.4%   4.3% 財政状態については、当連結会計年度末の資産合計が前連結会計年度末比1,697億円増加し、3兆6,243億円となった。国内外の不動産開発物件の売却などにより開発事業資産(販売用不動産及び開発事業支出金)が減少した一方で、建設事業における売上債権(受取手形・完成工事未収入金等)が増加している。また、サプライチェーン強化に向けた工事代金の支払早期化や不動産開発投資に伴う今後の資金需要に対して、国内金利の上昇を見据え、先行して長期資金調達を実施したことから、現金預金が一時的に増加している。投資有価証券のうち政策保有株式については、中長期的な縮減に向けて、保有する株式のうち23銘柄を210億円で売却したものの、株価変動等により保有株式の時価が716億円増加したことを主因に、前連結会計年度末比505億円増加し、当連結会計年度末の残高は3,041億円、純資産に対する比率は21.2%となった。中期経営計画に掲げた政策保有株式の残高縮減目標(2027年3月期末までに連結純資産の20%未満)の達成に向け引き続き縮減を進めていく。連結自己資本は、保有株式の株価上昇などにより、その他有価証券評価差額金が413億円増加したことに加え、1,700億円を上回る親会社株主に帰属する当期純利益の計上に伴い前連結会計年度末から1,568億円増加の1兆4,150億円、自己資本比率は39.0%となった。連結有利子負債残高は、国内外の不動産開発投資における外部資金活用などにより前連結会計年度末から411億円増加し、8,331億円となったものの、D/Eレシオは0.59倍であり、財務の健全性は十分に維持できていると考えている。 経営成績に重要な影響を与える主な要因は、国内外の建設事業及び開発事業における需要やコストの急激な変動等に伴う事業環境の変化である。当連結会計年度において、国内建設需要は、底堅い公共投資と民間企業の旺盛な設備投資により高い水準を維持しており、供給可能な施工量を上回る需要を背景に受注競争の緩和傾向が継続している。海外における建設需要は、AI・デジタル関連投資が拡大していることに加え、景気の影響を受けにくい医療福祉・教育関連施設等の需要も堅調である。コストに関しては、国内外ともに資機材価格は総じて高い価格水準に留まっており、労務費にも上昇の傾向が見られるため、動向を注視した適切な対応が必要と考えている。また、国際情勢の緊迫化や通商政策の動向が事業環境に大きな影響を及ぼす不安定な状況が継続していることから、早期の情報収集に努め、その結果を踏まえた対策を事前に講じることが重要になると認識している。 今後については、国内建設需要が当面、高い水準で推移することが予想されるため、旺盛な需要に応えられる施工体制を確保したうえで、安全、環境、品質、工程、コストを守る組織的な管理を徹底するとともに、AI・デジタル技術を積極的に活用した施工の自動化、遠隔管理化などによる建設プロセスの生産性向上を推進していく。また、長期的には建設技能労働者が減少していく見通しであることから、賃金・休暇等の処遇改善を推進するとともに、工事代金の支払早期化など、協力会社の財務基盤強化に対する支援を通じて、強固なサプライチェーンの構築に取り組んでいる。国内外の開発事業においては、地政学的リスクの高まりや各国・地域の通商・金融政策が事業環境に与える影響を慎重に見極めつつ、資本効率性と財務健全性を考慮した丁寧な投資判断を徹底し、時機を捉えた不動産開発物件の売却などにより収益力向上を図っていく。 セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりである。 a 土木事業 (当社における建設事業のうち土木工事に関する事業) 売上高は、最盛期を迎えた大型工事を中心に施工が着実に進捗したことなどから前連結会計年度を上回る4,307億円となった。2027年3月期についても、最盛期にある大型工事が継続することに加え、短工期の大型工事が進捗することを踏まえ4,800億円を予想し、それ以降も4,000億円から4,500億円程度の水準が継続すると見込んでいる。売上総利益率に関しては、大型工事における大規模な追加・設計変更の獲得が重なったことから、前連結会計年度の利益率(15.4%)を大きく上回る24.6%となった。2027年3月期についても、施工が継続している各工事の収益性は引き続き高い水準にあり、売上総利益率は20.4%になると予想している。 土木事業における建設需要は、インフラ更新などの国土強靭化に関連した分野や、電力需要の増加に対応するエネルギー分野などの需要拡大が続き、今後も安定的に推移すると考えている。 b 建築事業 (当社における建設事業のうち建築工事に関する事業) 売上高は、複数の大型竣工工事が順調に進捗したことを主因に、前連結会計年度比増収の1兆1,829億円となった。2027年3月期は、売上高が伸びない施工初期段階の工事が多く、減収となる1兆500億円を予想している。売上総利益率は、受注時利益率の向上が緩やかながら継続したことに加え、施工中のリスク管理徹底により各工事の収益性が向上したことから、前連結会計年度の9.6%から11.8%に上昇した。2027年3月期は、竣工工事による利益の押し上げが少ない時期に当たるものの、建設コストの上昇リスクを一定程度織り込んだうえで、売上総利益率は12.0%に向上すると見込んでいる。 競争環境は、高い水準の建設需要を背景に緩和状態にあり、受注時の利益率は改善傾向が継続している。適切な施工体制の確保に向けたサプライチェーン強化に取り組みつつ、技術力や提案力を軸とした顧客のニーズに応える工事受注を徹底することにより、売上総利益率の維持、向上を図っていく。 c 開発事業等 (当社における不動産開発全般に関する事業及び意匠・構造設計、その他設計、エンジニアリング全般の事業) 開発事業等の売上高は、複数のオフィスビルなどの売却により、前連結会計年度と概ね同水準を確保したものの、営業利益は、大型分譲マンションの販売、引渡しがあった前連結会計年度から減少した。 2027年3月期については、不動産販売事業において、引き続き複数物件の売却を計画していることに加え、高い稼働率を確保している不動産賃貸物件の収益性が向上することから、売上高、営業利益ともに当連結会計年度を上回る見通しである。国内の不動産開発事業は、中期経営計画(2024~2026)の投資計画に基づき、レパートリー拡充、優良資産の積み上げによる収益源の多様化及び収益機会の拡大を目指している。建設コスト上昇や金融環境の変化を踏まえ、事業リスクの低減と資本効率性の向上を両立させる取組みを推進しており、当連結会計年度において、外部資金の積極的活用を企図した大型プロジェクトの共同事業化が実現している。 d 国内関係会社 (当社の国内関係会社が行っている事業であり、主に日本国内における建設資機材の販売、専門工事の請負、総合リース業、ビル賃貸事業等) 当連結会計年度は、建設系国内関係会社が総じて良好な業績となったことに加え、開発系国内関係会社の保有するテナントビルの売却が計画通り実現したことから、売上高、営業利益ともに前連結会計年度を大きく上回った。 2027年3月期は、売上高、営業利益ともに高水準であった当連結会計年度から減少するものの、建設事業は、大型工事の着実な進捗などにより、堅調な業績を確保する見通しである。また、開発系国内関係会社は、2027年3月期における不動産開発物件の売却予定はないものの、中長期的な収益力強化につながる投資を推進していく。 e 海外関係会社 (当社の海外関係会社が行っている事業であり、北米、欧州、アジア、大洋州などの海外地域における建設事業、開発事業等) 海外関係会社は、米国を中心に不動産開発物件の売却件数が減少したことから、売上高は前連結会計年度を下回ったものの、建設事業の収益性向上を主因に、営業利益は増益となった。建設事業は、欧州や東南アジアにおける工事原価の低減や追加変更契約の獲得などが寄与し、前連結会計年度を大きく上回る利益を確保している。一方で、開発事業等は、金融環境や不動産取引市況の動向などを踏まえた判断により、米国や欧州などにおいて、現地パートナーとの共同事業案件を含め複数物件の売却時期を2027年3月期以降に変更しており、海外関係会社全体の当期純利益は前連結会計年度比で減益となった。 2027年3月期については、各地域における施工中工事の着実な進捗と開発事業における物件売却により、売上高は引き続き1兆円を上回る見通しであり、利益は不動産開発物件の売却件数増加を主因に、増益を予想している。建設事業では、高水準の利益を確保した当連結会計年度を下回るものの、引き続き堅調な業績を見込んでいる。開発事業については、主力である米国の金利は高止まりしているものの、不動産市場への投資が回復基調にあり、流通倉庫、賃貸集合住宅などの物件売却が進展する見通しである。また、アジアにおける貸工場、オフィス、商業施設などの売却に加え、金利の低下により事業環境が改善している欧州においても、流通倉庫や再生可能エネルギー施設などの売却件数増加を見込んでいる。 海外事業は当社グループの成長領域であり、中期経営計画(2024~2026)に定めた施策や投資を推進している。各地域の物価、金利、不動産市況の変化に的確に対応し、建設・開発両事業のプラットフォームを活かして、中長期的な収益性向上を目指していく。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは当連結会計年度において、国内建設事業を中心に過去最高を更新する利益を確保するとともに、国内外の不動産開発事業における物件売却などにより資金を創出した。これに加え、政策保有株式の売却や有利子負債の活用等による資金収入を原資として、R&D・デジタル投資や国内外の不動産開発投資などの当社グループの中長期的な収益性向上と経営基盤強化に繋がる投資を積極的に推進した。また、工事代金の支払いを早期化することにより協力会社の財務基盤強化を支援するなど、強固なサプライチェーン構築を目指す取組みに必要な資金を充当している。株主還元については、増配や200億円の自己株式取得により、利益成長に見合った拡充に取り組んでいる。 鹿島グループ中期経営計画(2024~2026)において、連結当期純利益や資産売却に伴う回収資金などを、成長投資と株主還元に配分する財務戦略を策定し、中長期的な企業価値、市場評価の向上を目指している。中期経営計画3か年における利益成長が加速するなど、資金収入が増加する見通しを踏まえ、財務戦略を更新し、資金使途及びその配分額を変更した。計画策定時と比較して、国内の建設事業、開発事業の貢献により当期純利益が1,200億円増加することに加え、政策保有株式の残高を『2027年3月期末までに連結純資産の20%未満』とする目標達成に向け、売却額を400億円増額した。また、企業価値向上に資する投資を厳選しており、成長投資額から資産売却に伴う回収資金を差し引きしたネット投資額が200億円減少することから、資金は合計1,800億円増加する見通しである。増加した資金の使途については、1,000億円をサプライチェーン強化に向けた取組みに充てるとともに、株主還元を800億円増額することを決定した。 今後も国内外における建設事業の収益力を高め、資金の創出に努めるとともに、開発事業資産の計画的な売却を進めていく方針である。株主還元については、配当性向の目安を40%としており、利益成長に連動した配当金の引き上げを目指すとともに、資本効率の向上と株主還元の充実のため、自己株式の取得を継続する方針である。自己株式の取得は、政策保有株式の売却実績をベースとして機動的に実施しており、2027年3月期については、中期経営計画3か年の利益成長が加速している現状を踏まえ、当連結会計年度の政策保有株式売却額210億円を上回る400億円程度を予定している。工事の大型化に伴い、協力会社等への支払先行による資金需要が増大し、2027年3月末の連結有利子負債残高は9,800億円まで一時的に増加する見通しであるが、D/Eレシオは目安としている0.7倍程度を維持することから、十分な財務健全性は確保できる見込みである。 また、資金運営に関しては、月商と同水準の現金及び現金同等物の残高保有を目安としていることに加え、コミットメントラインを設定する等、安定的かつ多様な資金調達手段を備えていることから、特段の懸念はないと考えている。なお、不動産開発投資等による長期資金需要の増加を見据え、特に金利上昇が見込まれる国内の有利子負債調達においては、長期、固定金利の比率を高めている。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されているが、この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されている。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っているが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらとは異なることがある。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載している。

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開示資料

出典

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