本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ブイキューブ

V-cube, Inc.3681 · Prime · 情報・通信業

ビジュアルコミュニケーションツールとテレワーク環境を提供。Web会議・イベント配信・個室ブースを展開。

概要

ブイキューブは、企業や官公庁向けのWeb会議サービス、イベント配信プラットフォーム、防音個室ブース「テレキューブ」などを提供するDX支援企業である。2000年に東京都港区で設立され、現在はエンタープライズDX、イベントDX、サードプレイスDXの3事業を展開する。2025年12月期の連結売上高は99億円、従業員数は344名。東京証券取引所プライム市場に上場し、海外ではシンガポール、タイ、米国に子会社を持つ。

3つの事業セグメントと主な製品群

ブイキューブの事業は3つのセグメントで構成される。エンタープライズDX事業は、企業や官公庁向けにWeb会議「Zoom」や「V-CUBE ミーティング」、映像組み込みSDK「Agora」、学習管理システム「ASKnLearn」などを提供する。契約形態は期間契約型が中心で、一部受注販売型も併用する。イベントDX事業は、Webセミナー配信ソフトウェア「V-CUBE セミナー」や「EventIn」を中心に、運用設計・配信サポート・データ解析までワンストップで支援する。ハイブリッドイベントにも対応する。サードプレイスDX事業は、防音個室ブース「テレキューブ」の販売・レンタルを提供し、テレワークの定着を支援する。2025年12月期のセグメント売上高は、エンタープライズDXが35億円、イベントDXが51億円、サードプレイスDXが11億円(各セグメント間の調整後売上高は合計と一致しない)。

収益の変遷と財務体質の課題

ブイキューブの連結売上高は2012年12月期の20億円から成長を続け、2022年12月期には122億円に達した。しかし2023年12月期以降は減少に転じ、2025年12月期は99億円となった。同期の営業損失は17億円、親会社株主に帰属する当期純損失は37億円に拡大した。損失の主因は、米国子会社TEN HoldingsのNASDAQ上場に伴う株式報酬費用7.3億円や上場維持費用の増加、ならびに国内イベント事業の減損損失20億円の計上である。財務体質改善のため、同社はTEN Holdingsのグループからの切り離しや有利子負債の削減を優先課題に掲げている。自己資本比率や営業キャッシュフローの数値は開示されていないが、業績悪化に伴う財務基盤の強化が急務となっている。

海外展開とグループ再編の歴史

ブイキューブは2009年にマレーシアに駐在員事務所を設置し、東南アジア市場に進出した。以降、シンガポール(研究開発拠点、販売拠点、事業運営会社)、インドネシア、タイに子会社を設立した。2017年には中国子会社の全株式を譲渡、2018年にはマレーシア子会社を売却するなど、非効率な海外事業を整理した。2021年には米国のイベント配信企業Xyvidを買収し、TEN Eventsに改称。2025年2月にはTEN HoldingsがNASDAQに上場した。しかし2025年には同社のIPOを巡り、特別調査委員会の設置や米国当局(USAO・SEC)の調査を受ける事態となった。2025年12月期にはテレキューブ株式会社を完全子会社化し、翌2026年2月に同事業を当社に吸収するなど、グループ体制の再編を加速させている。

事業ポートフォリオの選択と集中

ブイキューブは2023年以降、不採算事業の売却やサービス統合を積極的に進めている。2023年3月にはタメニーアートワークスから「イベモン」事業を承継したが、2024年6月にはエンタープライズDX事業の一部であるプロフェッショナルワーク事業をテクノホライゾンに譲渡した。また、2025年12月期には連結子会社TEN Holdingsの業績不振を受け、同事業をグループから切り離す方針を打ち出した。他方、成長領域と位置づけるサードプレイスDX事業ではテレキューブの設置台数が大幅に増加し、2025年12月期の同事業売上高は前年比で増加した。これらの動きは、経営資源をコア事業に集中させ、ROIを最大化する狙いがある。

業界の中での役割はビジュアルコミュニケーション(Web会議・イベント配信)およびサードプレイス(テレワークブース)を提供するサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
99億円
営業利益
-17億円
営業利益率
-17.2%
純利益
-37億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
エンタープライズDX事業35億円35.7%5億円14.3%
イベントDX事業35億円35.7%-21億円-60.0%
サードプレイスDX事業28億円28.6%8億円28.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01企業・官公庁 (エンタープライズDX)主力

企業や官公庁向けに、Web会議サービス「Zoom」「V-CUBE ミーティング」、映像組み込みSDK「Agora」、学習管理システムLMSなどを提供。社内外コミュニケーションのDXを支援。

主な製品・サービス5
Zoom / V-CUBE ミーティング
Web会議サービス。定額制で提供。
Agora
映像・音声をアプリに組み込むためのSDK/プラットフォーム。顧客のサービス開発を支援。
ManeAI
AIを活用したマネジメント支援サービス。営業組織のセールスイネーブルメント等を支援。
Qumu
エンタープライズ向けビデオプラットフォーム。
ASKnLearn
シンガポール子会社提供の学習管理システム(LMS)。

02イベント・セミナー (イベントDX)準主力

様々な分野のイベント向けに、Webセミナー配信サービス「V-CUBE セミナー」「EventIn」、ハイブリッドイベント支援をワンストップで提供。配信ソフトウェアに加え、運用設計・配信サポート・データ解析などの運用支援サービスも提供。

主な製品・サービス5
V-CUBE セミナー
Webセミナー配信ソフトウェア。SaaS+サービス型で提供。
EventIn
イベント配信プラットフォーム。
バーチャル株主総会
株主総会のオンライン配信サービス。
V-CUBE Communication Platform
コミュニケーションプラットフォーム。
Xyvid Pro Platform
米国子会社TEN Events提供のビデオプラットフォーム。

03企業・公共空間 (サードプレイスDX)副次

企業や公共空間向けに、防音個室ブース「テレキューブ」の販売・レンタル、設置後の管理サービスを提供。テレワーク定着を支援。

主な製品・サービス1
テレキューブ
防音個室ブース。販売のほか、月額課金のサブスクリプションレンタルも提供。

製品と技術

企業向けWeb会議「Zoom」と自社プラットフォーム「V-CUBE」

エンタープライズDX事業の中核は、Zoom Communications社の「Zoom」のリセール販売である。同社はZoomの日本における主要販売代理店として、定額制の期間契約型で提供している。加えて、自社ブランドのWeb会議サービス「V-CUBE ミーティング」も保有する。また、映像・音声をアプリに組み込むためのSDK/プラットフォーム「Agora」を提供し、顧客企業のソリューション開発を支援する。Agoraは期間契約型に加え、カスタマイズ開発を含む受注販売型も展開する。企業向け動画配信プラットフォーム「Qumu」や、AIを活用したマネジメント支援サービス「ManeAI」もラインアップに含まれる。これらの製品群は、企業の社内外コミュニケーションのデジタルトランスフォーメーションを支える。

イベント配信プラットフォーム「V-CUBE セミナー」とワンストップ支援

イベントDX事業では、Webセミナー配信ソフトウェア「V-CUBE セミナー」と総合イベントプラットフォーム「EventIn」を提供する。これらは単なる配信ツールではなく、企画・制作・当日運営・データ分析までを一貫して支援する「SaaS+サービス」型で提供される。例えば、バーチャル株主総会やハイブリッドイベントに対応し、リアル会場とオンライン参加者をシームレスに接続する。米国子会社TEN Eventsは「Xyvid Pro Platform」を提供しており、グローバルなイベント配信を可能にする。2025年12月期のイベントDX事業売上高は51億円と全セグメントで最大だが、顧客案件の減少や上場関連費用の影響で収益性は悪化している。

防音個室ブース「テレキューブ」とサブスクリプションモデル

サードプレイスDX事業の主力製品は防音個室ブース「テレキューブ」である。テレキューブは企業向けに販売されるほか、月額課金のサブスクリプションレンタルも提供される。設置後の管理サービスを含め、テレワークやオンライン会議のための静かな空間を提供する。2025年12月期において、テレキューブの企業向け設置台数は大幅に増加し、同事業の売上高は11億円に達した。公共空間への展開も進めており、連結子会社テレキューブ株式会社が販売と管理サービスを担当している。2025年12月にはテレキューブ株式会社を完全子会社化し、翌月に事業を吸収することで、サードプレイスDX事業の運営効率化を図っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

Web会議国内シェア上位、赤字転落で収益課題

ブイキューブはWeb会議システムで国内シェアトップ級だが、売上高は111億→99億円と減少傾向。営業赤字に転落し、競合するZoomやTeamsとの価格競争、コロナ特需反動が影響。同業のプレイドは黒字化に成功しており、差が広がっている。新サービス「Toku」などで収益化を急ぐが、投資負担も大きく、早期の業績回復が課題。市場成長率は鈍化し、差別化が難しくなっている。

強み

  • 国内シェア1位のWeb会議プラットフォームを保有し、ブランド認知度が高い。
  • 大企業から中小企業まで幅広い顧客基盤を持ち、安定した需要がある。
  • 会議システムに加え、ウェビナーやコールセンターなど周辺機能を提供。
  • 海外競合と比較し、日本語サポートや国内法規に強みを持つ。

課題

  • コロナ特需後、売上が3期連続減少。市場縮小リスクがある。
  • 2024年営業損失、2025年さらに拡大見込み。費用削減が必要。
  • 大手Microsoft Teams/Zoomに対し、機能面での優位性が小さい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がブイキューブ

時価総額で並べると、掲載6社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12163アルトナー102億円16.2倍
23963シンクロ・フード101億円36.1倍
36560エル・ティー・エス86億円8.3倍
47038フロンティア・マネジメント69億円
57034プロレド・パートナーズ39億円14.2倍
63681ブイキューブ2億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

インターネット通販会社からビジュアルコミュニケーションへ転換した2000〜2004年

ブイキューブの起源は2000年2月に東京都港区で設立された株式会社ワァコマースである。当初はインターネット通信販売事業を目的としていた。2001年6月に株式会社ランデブーへ商号変更し、事業目的をWebサイトデザインに変更した。2004年1月、代表取締役社長間下直晃が同社の全株式を取得し、ビジュアルコミュニケーションツールの開発・提供を新たな目的に定め、株式会社ブイキューブブロードコミュニケーションへ商号変更した。この年が事実上の創業であり、この転換により現在の事業基盤が形成された。

統合と東南アジア進出で事業基盤を固めた2005〜2013年

2005年9月、ブイキューブは旧株式会社ブイキューブを株式交換により子会社化し、2006年3月に吸収合併した。同年4月に現在の社名である株式会社ブイキューブに変更した。2009年から東南アジアへの進出を本格化させ、マレーシア駐在員事務所(2009年8月)に続き、V-cube Malaysia Sdn. Bhd.(2009年12月)、シンガポールに研究開発拠点(2012年1月)、インドネシア法人(2012年7月)、グローバル運営会社(2013年5月)を設立した。2013年8月には中国子会社を連結子会社化し、同年12月に東京証券取引所マザーズに上場した。上場と同時に福岡・名古屋営業所の開設、パイオニアソリューションズの子会社化、Webセミナースタジオ「Studio Octo」の開設を実施した。

買収と組織拡大で成長を加速した2015〜2016年

2015年7月、ブイキューブは東京証券取引所市場第一部に市場変更し、上場から1年半で大口市場への昇格を果たした。同年10月にはアジア統括持株会社を通じてシンガポール最大の教育プラットフォーム企業Wizlearn Technologiesを子会社化し、教育・研修分野に参入した。同年12月にはアイスタディ株式会社(後の株式会社クシム)を子会社化し、日本国内の教育事業を強化した。2016年1月には開発体制を強化するため株式会社ブイキューブテクニカルワークスを設立し、同年9月にはタイに販売拠点を設立した。この時期は積極的なM&Aと拠点拡大により、売上高が2014年12月期の47億円から2016年12月期の72億円へ急成長した。

不採算事業の整理と構造改革を断行した2017〜2019年

2016年12月期に5億円の純損失を計上したブイキューブは、2017年から構造改革に着手した。2017年12月にはパイオニアVC株式会社を吸収合併し、グローバル運営会社の再編を実施。同時に中国子会社BRAV Internationalの全株式を譲渡し、中国市場から撤退した。2018年1月にはマレーシア子会社の全株式を譲渡、同年12月には電子黒板サービス事業をエルモ社へ譲渡した。2019年4月にはアイスタディ株式会社の株式を譲渡し、教育事業の一部を切り離した。一連の整理により、2018年12月期には5億円の純利益を回復したが、2019年12月期の純利益はほぼゼロとなり、収益基盤の脆弱さが露呈した。

コロナ禍でテレワーク需要を取り込んだ2019〜2023年

2019年7月、ブイキューブはテレキューブ株式会社を連結子会社化し、防音個室ブース事業に本格参入した。同年12月にはテレキューブサービス株式会社を設立し、公共空間への設置を拡大した。2020年の新型コロナウイルス感染症拡大によりWeb会議需要が急増し、Zoomの代理店販売が大きく伸びた。2021年6月には米国のイベント配信企業Xyvidを買収(後にTEN Eventsに改称)、2022年11月にはEV充電関連サービスを目的にCharge Plus Japanを設立した。2023年3月には「イベモン」事業を承継し、イベントDX事業を強化した。売上高は2021年12月期に115億円、2022年12月期に122億円と過去最高を更新した。

米国子会社の上場と業績悪化による再編の2023〜2025年

2023年6月、V-CUBE USA Acquisition Companyを設立し米国事業を統括。同年7月には既存の米国子会社と合併した。2024年6月、プロフェッショナルワーク事業をテクノホライゾンに譲渡し、事業の選択と集中を進めた。2024年7月にはイベントDX事業の持株会社TEN Holdingsを米国に設立し、2025年2月にNASDAQ上場を実現した。しかし上場に伴う費用や株式報酬が業績を圧迫し、2025年12月期の営業損失は17億円、純損失は37億円に拡大した。さらに、IPOを巡り特別調査委員会の設置や米国当局の調査を受ける事態となり、2026年4月に調査が開始された。ブイキューブはグループ体制の抜本見直しを迫られている。

年表39件を開く

2000年代

  • 2000年2月創業インターネット上の通信販売事業を目的として、株式会社ワァコマースを東京都港区に設立。
  • 2001年6月商号変更株式会社ランデブーへ商号変更し、事業目的をWebサイトデザイン等に変更。
  • 2004年1月商号変更ビジュアルコミュニケーションツールの開発及びサービス提供を目的として、株式会社ランデブーの全株式を当社代表取締役社長間下直晃が取得。株式会社ブイキューブブロードコミュニケーションへ商号変更。
  • 2005年9月M&A旧株式会社ブイキューブを株式交換により子会社化。
  • 2006年3月M&Aビジュアルコミュニケーション事業強化のため、旧株式会社ブイキューブを吸収合併。
  • 2006年4月商号変更株式会社ブイキューブに商号変更。
  • 2009年8月東南アジアマーケットへの展開を視野に入れた情報収集等の拠点として、マレーシア クアラルンプールに駐在員事務所を設置。
  • 2009年12月創業東南アジアマーケットへ本格的に展開するため、V-cube Malaysia Sdn. Bhd.をマレーシア クアラルンプールに設立。

2010年代

  • 2010年5月主力サービス名称を「nice to meet you」から「V-CUBE」へ変更。
  • 2011年9月近畿地方以西の営業拠点として、大阪営業所を開設。
  • 2012年1月創業技術開発機能の強化を目的として、V-cube Singapore R&D Centre Pte. Ltd.(その後V-cube Global Services Pte. Ltd.に商号変更)をシンガポールに設立。
  • 2012年7月創業PT. V-CUBE INDONESIAをインドネシア ジャカルタに設立。
  • 2013年5月創業全世界のV-CUBEサービスのインフラ提供を行う事を目的として、V-cube Global Operations Pte. Ltd.を設立。
  • 2013年8月M&A中国マーケットへ本格的に展開するため、BRAV International Limited及び同社の子会社である天津柏鋭丰科技有限公司(現 威立方(天津)信息技術有限公司)を連結子会社化。
  • 2013年8月創業シンガポールにおける販売拠点として、V-cube Singapore Pte. Ltd.をシンガポールに設立。
  • 2013年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場。九州地方の営業拠点として、福岡営業所を開設。パイオニアソリューションズ株式会社(その後パイオニアVC株式会社に商号変更)を連結子会社化。中部地方の営業拠点として、名古屋営業所を開設。 Webセミナーサービスの強化のため、Webセミナー開催・配信専用スタジオ「Studio Octo(スタジオ オクト)」を東京都渋谷区恵比寿に開設。
  • 2015年7月東京証券取引所市場第一部へ市場変更。
  • 2015年10月M&A教育・研修分野の強化を目的として、アジア地域統括持株会社V-cube Global Services Pte. Ltd.が、シンガポール最大の教育プラットフォーム提供会社Wizlearn Technologies Pte. Ltd.を連結子会社化。
  • 2015年12月M&A教育・研修分野の強化を目的として、株式会社システム・テクノロジー・アイ(後のアイスタディ株式会社、現 株式会社クシム、以下「アイスタディ株式会社」)を連結子会社化。
  • 2016年1月創業開発体制の強化を目的として、株式会社ブイキューブテクニカルワークスを設立。
  • 2016年9月タイにおける販売拠点として、V-cube (Thailand) Co., Ltd.(現連結子会社)をタイに設立。
  • 2017年12月M&A構造改革の一環として、パイオニアVC株式会社を吸収合併。 V-cube Global Services Pte. Ltd.は同社の子会社のV-cube Global Operations Pte. Ltd.及びV-cube Singapore Pte. Ltd.を吸収合併。保有するBRAV International Limitedの全株式の譲渡により、BRAV International Limited及び同社の子会社の威立方(天津)信息技術有限公司を連結範囲から除外。株式会社ブイキューブテクニカルワークスを清算。
  • 2018年1月保有するV-cube Malaysia Sdn.Bhd.の全株式の譲渡により、V-cube Malaysia Sdn.Bhd.を連結範囲から除外。
  • 2018年12月電子黒板サービス事業の今後の更なる発展のため、同事業を株式会社エルモ社へ譲渡。
  • 2019年4月保有するアイスタディ株式会社の株式譲渡により、アイスタディ株式会社を連結範囲から除外。
  • 2019年7月M&Aテレキューブ株式会社を連結子会社化。公共空間における「テレキューブ」の設置拡大を目的として、テレキューブサービス株式会社を設立するとともに同社を持分法の適用範囲とする。

2020年代

  • 2021年6月M&Aイベント配信分野の強化を目的として、米国にて同分野のサービスを展開しているXyvid, Inc.(その後TEN Events, Inc.に商号変更)を連結子会社化。
  • 2021年12月連結子会社であるV-cube Global Services Pte. Ltd.が清算結了により消滅。同社の事業は連結子会社であるWizlearn Technologies Pte. Ltd.が承継。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2022年11月創業EV充電関連サービスを日本国内で提供することを目的として、Charge Plus Japan株式会社を設立。
  • 2023年3月イベント配信分野における提供サービスの強化を目的として、タメニーアートワークス株式会社の法人向けイベント企画運営事業である「イベモン」事業を吸収分割により承継。
  • 2023年6月M&A米国における経営体制の合理化等を図るため、V-CUBE USA Acquisition Company, Inc.を米国に設立するとともに同社を連結子会社化。
  • 2023年7月M&AV-CUBE USA Acquisition Company, Inc.は連結子会社であるV-cube USA, Inc.を吸収合併。
  • 2024年6月財務体質及び収益性の改善の一環としてプロダクトの選択と集中を進める中で、エンタープライズDX事業の一部である緊急対策とフィールドワークの専門領域に特化したDX支援を行う「プロフェッショナルワーク事業」をテクノホライゾン株式会社へ譲渡。
  • 2024年7月上場イベントDX事業を統括する持株会社の米国市場での上場に向けてTEN Holdings, Inc.を米国に設立するとともに同社を連結子会社化。
  • 2025年2月上場連結子会社TEN Holdings, Inc.が米国市場NASDAQに株式を上場
  • 2025年12月M&A経営体制の効率化を図るため、連結子会社テレキューブ株式会社を完全子会社化。
  • 2025年12月保有するテレキューブサービス株式会社の全株式の譲渡により、同社を持分法適用関連会社から除外。
  • 2026年2月より一層の組織運営の効率化及び意思決定の迅速化を図るため、連結子会社テレキューブ株式会社の事業を当社へ譲渡。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    事業ポートフォリオの再編と成長投資

    事業ポートフォリオの再編を進め、成長が見込めるサービスへ選択と集中を行い、生成AIを活用した新規サービスやAI×ロボティクス事業の拡大を図る。

  2. 02

    エンタープライズDXの拡充

    サービスの選択と集中により成長サービスに注力し、生成AIを活用した新規サービスの拡充およびAI×ロボティクス事業の拡大を推進する。

  3. 03

    イベントDXのデータ活用による差別化

    コロナ後のポートフォリオ変化に対応したオーガニックな成長を目指し、イベントデータの徹底活用や効果分析による差別化を図る。

  4. 04

    サードプレイスDXのラインナップ拡充

    テレキューブのラインナップ拡充と利用用途の拡大により、オーガニックな成長を実現する。

  5. 05

    財務体質の改善と成長促進

    TEN Holdings, Inc.のグループからの切り離し、有利子負債の削減、自己資本比率の改善、ROI最大化のための開発投資適正化を進める。また、コア事業強化、MRR成長、新規事業創出、社内外連携強化により売上成長を促進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で344人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は674万円で、9期前と比べて+7.0%平均年齢は37.3歳、平均勤続年数は8.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月500
2017年12月450
2018年12月457
2019年12月63037.46.8402
2020年12月62835.65.7405
2021年12月62135.15.3490
2022年12月58835.35.8477
2023年12月63235.86.2473
2024年12月61437.07.4372−54
2025年12月67437.38.0344−494

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率13.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率62.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 5 / 海外 3、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 東京都港区2,127百万円
エンタープライズDX イベントDX サードプレイスDX 全社
本社 — シンガポール855百万円
エンタープライズDX
大阪営業所 — 大阪府大阪市北区84百万円
エンタープライズDX イベントDX サードプレイスDX 全社
本社オフィス — 東京都千代田区37百万円
サードプレイスDX
本社 — 米国ペンシルベニア州23百万円
イベントDX
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    TEN Holdings, Inc. (注)1、2
    アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 · 連結子会社
    議決権38.2%
  • 国内
    TEN Events, Inc. (注)2、4
    アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 · 連結子会社
    議決権38.2%
  • 海外
    Wizlearn Technologies Pte. Ltd. (注)3
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    テレキューブ株式会社(注)3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    V-cube (Thailand) Co., Ltd. (注)2、3、4
    タイ王国 バンコク · 連結子会社
    議決権49.0%
  • 国内
    V-CUBE USA Acquisition Company, Inc. (注)2、3、4
    アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 · 連結子会社
    議決権38.2%
  • 国内
    株式会社ミリオス(注)2、3、5
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権19.5%
  • 海外
    Exena Learning Hub Pte. Ltd. (注)4
    シンガポール · 持分法適用会社
    議決権25.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    統計研修のWeb セミナー運営の請負業務
    総務省 · 2020-08-04
    986万円
  • 調達
    統計研修のWebセミナー運営に係る請負業務
    総務省 · 2021-04-08
    663万円
  • 調達
    Zoomライセンスの購入
    厚生労働省 · 2022-03-03
    128万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は99億円営業利益-17億円前期と比べると減収で、売上が-5.7%。

売上高
-5.7%
99億円
営業利益
-17億円
純利益
-37億円
営業利益率
-17.2%
前期比 -15.3%pt

四半期の推移

10期分

直近は2025年4Qで、売上は49億円、営業利益は−9億円。前年の2024年4Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2022年4Q31−3
2023年1Q3013.30
2023年2Q2800.00
2023年3Q23−3−13.0−5
2023年4Q30−51
2024年1Q2813.61
2024年2Q2813.6−3
2024年4Q49−4−8.2−12
2025年2Q50−8−16.0−6
2025年4Q49−9−18.4−31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は20億円から99億円へ5.0倍に増えた。直近期の営業利益率は-17.2%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
技術開発機能の強化を目的として、V-cube Singapore R&D Centre Pte. Ltd.(その後V-cube Global Services Pte. Ltd.に商号変更)をシンガポールに設立。
2012年12月2011
全世界のV-CUBEサービスのインフラ提供を行う事を目的として、V-cube Global Operations Pte. Ltd.を設立。
2013年12月2532
2014年12月4763
教育・研修分野の強化を目的として、アジア地域統括持株会社V-cube Global Services Pte. Ltd.が、シンガポール最大の教育プラットフォーム提供会社Wizlearn Technologies Pte. Ltd.を連結子会社化。
2015年12月6121
開発体制の強化を目的として、株式会社ブイキューブテクニカルワークスを設立。
2016年12月72−2−5
構造改革の一環として、パイオニアVC株式会社を吸収合併。 V-cube Global Services Pte. Ltd.は同社の子会社のV-cube Global Operations Pte. Ltd.及びV-cube Singapore Pte. Ltd.を吸収合併。保有するBRAV International Limitedの全株式の譲渡により、BRAV International Limited及び同社の子会社の威立方(天津)信息技術有限公司を連結範囲から除外。株式会社ブイキューブテクニカルワークスを清算。
2017年12月66−6−30
2018年12月8035
テレキューブ株式会社を連結子会社化。公共空間における「テレキューブ」の設置拡大を目的として、テレキューブサービス株式会社を設立するとともに同社を持分法の適用範囲とする。
2019年12月64−30
2020年12月831011
イベント配信分野の強化を目的として、米国にて同分野のサービスを展開しているXyvid, Inc.(その後TEN Events, Inc.に商号変更)を連結子会社化。
2021年12月1151213
EV充電関連サービスを日本国内で提供することを目的として、Charge Plus Japan株式会社を設立。
2022年12月12261
米国における経営体制の合理化等を図るため、V-CUBE USA Acquisition Company, Inc.を米国に設立するとともに同社を連結子会社化。
2023年12月111−3−56
イベントDX事業を統括する持株会社の米国市場での上場に向けてTEN Holdings, Inc.を米国に設立するとともに同社を連結子会社化。
2024年12月105−2−3−1.9−14
連結子会社TEN Holdings, Inc.が米国市場NASDAQに株式を上場
2025年12月99−17−20−17.2−37

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高99億円のうち、営業利益として残るのは-17億円-17.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-37億円、売上の-37.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金63.6%63億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金52.5%52億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.0%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-17.2%-17億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
36.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比25.6pt
-17.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比44.0pt
-37.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-42.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-17.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが−6億円、投資CFが4億円で、差し引きのフリーCFは−2億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は20億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月4−52−13
2013年12月5−625−128
2014年12月−3−151−1811
2015年12月6−3034−2420
2016年12月13−219−820
2017年12月9−2429−1534
2018年12月10−6−10427
2019年12月4−7−16−38
2020年12月20−9101128
2021年12月21−6028−3918
2022年12月18−243−617
2023年12月10−196−914
2024年12月8−5−8310
2025年12月−6411−220

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は87億円。このうち返さなくてよい自己資本が-11億円で、

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月2171432.2
2013年12月50381274.7
2014年12月63441965.5
2015年12月102465642.2
2016年12月105406534.4
2017年12月111426930.1
2018年12月106456135.0
2019年12月70304043.2
2020年12月100386237.8
2021年12月1535110233.1
2022年12月1696010934.9
2023年12月12371165.0
2024年12月1050105
2025年12月87−1198

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
20億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-63億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
98億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中1位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中575位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-17.2%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-5.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
44.4%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

6月30日の終値

直近の終値は¥9で、1年前と比べて+0.0%過去52週の値幅のなかでは0%の位置にある。

¥9-10.0%1ヶ月1年+0.0%時価総額2億円
過去52週の値幅
安値¥9高値¥210

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
配当利回り44.44%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

本日10%安の9円、52週安値に張り付き。最近1カ月は18円から9円へ半値。25日線・75日線とも算出不能だが、52週高値210円から-96%の値下がり。出来高67.8万株。週足は下降トレンド継続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PBRが-0.19倍と純資産を大きく下回り、同業界平均の3.48倍から著しく低廉。ROEは1.6%と低水準で赤字継続中だが、配当利回り44.44%は極端に高い。業績悪化で配当の持続性に懸念があるものの、資産価値から見て割安と判断。

指標この会社業種平均
PBR-0.19倍2.96倍
ROE1.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

事業の立て直しが急務。強気:リモートワーク定着で市場そのものは拡大、自社の新機能(AI翻訳等)やニッチ市場(医療・教育)で差別化できる可能性。弱気:Zoom・Teamsに太刀打ちできず、顧客離れで収益悪化、債務超過(PBRマイナス)で資金調達リスク。赤字が拡大しており、抜本的な構造改革が必要。

プラスに働く材料7
  • 市場需要の底堅さ

    リモート会議は浸透、一定の需要は継続する。

  • 特定分野での差別化

    秘匿性やカスタマイズ求める企業・官公庁向け需要あり。

  • コスト削減余地

    赤字事業の整理・人員削減で損益改善の可能性。

  • 配当利回り44%と際立つ高利回り継続影響

    配当利回り44.44%は東証一部でもトップ級。継続なら株価下支え。

  • FY2024/12に純損失14億円と改善傾向2024年12月期影響

    純損失14億円(前期▲56億円)。大幅改善も翌期悪化。

  • 売上高100億円前後で底堅い2025年12月期影響

    売上高99億円と100億円近辺を維持。大幅減収は一服。

  • ビデオ市場の構造的成長取り込み長期影響

    リモートワーク定着で需要根強い。シェア拡大なら収益改善。

マイナスに働く材料7
  • 競争劣位の深刻さ

    低価格・高機能のグローバル製品に顧客流出が続く。

  • 業績悪化トレンド

    売上減・赤字拡大、ROE1.6%と資本効率も悪い。

  • 財務リスク

    債務超過寸前、資金繰り懸念が浮上する可能性。

  • 営業損失がFY2025/12に▲17億円と拡大2025年12月期影響

    営業損失17億円(前期▲2億円)。赤字拡大で資金繰り懸念。

  • 純損失37億円と巨額赤字継続2025年12月期影響

    純損失37億円、前期比約2.6倍。自己資本毀損加速。

  • PBRマイナス0.19倍、債務超過リスク継続影響

    時価総額2億円、純資産マイナス。上場維持基準抵触の可能性。

  • 売上高3期連続減少、収益基盤弱体化継続影響

    売上高111→105→99億円。減少トレンド続く。

次の決算で確かめる点
契約数/解約率
顧客基盤の増減が収益の先行指標
営業損益
赤字幅の縮小が事業再生への道筋
現金同等物
資金繰りリスクの有無を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり4で、前期から50.0%いまの株価に対する利回りは44.44%。

年間配当
¥4
1株あたり
配当利回り
44.44%
いまの株価に対して
配当性向
20.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年12月13.5
2020年12月4300.047.9
2021年12月8100.011.5
2022年12月4−50.020.0

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥4

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ16,920人。区分でいちばん多いのは個人・その他78.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が11.5%を占め、残る88.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他49.653.165.370.471.378.2
金融機関15.816.616.714.016.17.8
証券会社6.66.67.24.94.36.5
事業法人3.45.24.03.73.53.7
外国法人24.618.66.76.84.23.1
自己株式1.21.91.91.91.81.8
外国人個人0.00.10.10.20.60.7
政府・自治体0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01間下 直晃13.64
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.98
03楽天証券株式会社2.94
04トミーコンサルティングインク2.58
05山下 博1.40
06高田 雅也1.29
07岩本 良太0.95
08佐藤 陽也0.84
09JPモルガン証券株式会社0.75
10株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.64

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近7
  • 2026-07-07
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.01%
    -0.94pt
  • 2026-07-02
    間下 直晃
    変更報告
    1.33%
    -12.68pt
  • 2026-06-26
    間下 直晃
    新規の大量保有報告
    1.33%
    -12.68pt
  • 2026-06-19
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.95%
  • 2026-06-19
    AVA3 HD株式会社
    新規の大量保有報告
    90.58%
  • 2026-05-28
    間下 直晃
    新規の大量保有報告
    14.01%
  • 2026-05-07
    間下 直晃(Naoaki Mashita)
    新規の大量保有報告
    14.01%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−1596%、1株純資産は12期で−54%。直近期のROEは1.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月105518.9
2013年12月1720810.4107.0
2014年12月142246.454.7
2015年12月52282.2202.6
2016年12月−28187
2017年12月−153139
2018年12月1915313.019.3
2019年12月11261.0458.03.5
2020年12月4715633.464.247.9
2021年12月5520830.029.311.5
2022年12月32431.6204.920.0
2023年12月−23226
2024年12月−56
2025年12月−143

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/12期の役員報酬は総額128百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
間下直晃取締役 会長483,592,347
水谷潤代表取締役 社長CEO4318,900
山本一輝常務取締役 CFO4718,400
松山大耕取締役47
中丸毅取締役 監査等委員66
秋元秀仁取締役 監査等委員65
小松慶子取締役 監査等委員47

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5969619
社外取締役524245
取締役(社内)1888

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,983字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(株式会社ブイキューブ)、アジアを中心とした海外の連結子会社6社、国内の連結子会社2社、持分法適用関連会社1社の計10社で構成されており、リモートを活用したコミュニケーションDX実現のためのビジュアルコミュニケーションツールやサービスの提供、及び、テレワーク定着実現をサポートする製品及び関連サービスの提供を行っております。 当社グループが提供するサービスの概要は以下のとおりです。 なお、次の3事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 1.エンタープライズDX事業 主に企業や官公庁等を対象に、社内外のコミュニケーションにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するため、Web会議、SDK/プラットフォーム、LMS等のサービス提供を行っております。 Web会議は、主にZoom Communications Inc.社の「Zoom」を提供しております。提供形式は、契約期間に応じて定額制サービスを提供する期間契約型が中心です。 SDK/プラットフォームは、映像組み込み型サービスの開発を容易にするAgoraの提供やサービス開発及び運用支援をすることで、顧客企業におけるソリューション開発を支援しております。契約期間に応じて定額制サービスを提供する期間契約型に加えて、顧客ニーズに応じてサービスのカスタマイズや開発を請け負う受注販売型の2つの提供形式があります。 LMSは学習管理システムの提供を行う事業で、契約期間に応じて定額制サービスを提供する期間契約型、顧客ニーズに応じてサービスのカスタマイズやラーニングコンテンツ開発を請け負う受注販売型の2つの提供形式があります。上記のプロダクトの提供のみならず、マネジメント課題や営業組織のセールス・イネーブルメントをAIを活用して解決・実現するマネジメント支援を提供しております。 当社のほか、Wizlearn Technologies Pte. Ltd.(シンガポール)、V-cube (Thailand) Co., Ltd.(タイ)の子会社2社において、サービス提供を行っております。 <主なプロダクトラインナップ> ・Zoom、V-CUBE ミーティング ・Agora ・Qumu ・ManeAI ・ASKnLearn(Wizlearn Technologies Pte. Ltd.が提供するサービス) 2.イベントDX事業 様々な分野におけるイベントにおいて、顧客のニーズや課題に応じて企画・制作、当日の運営・効果測定までワンストップで支援する事業であり、具体的には、Webセミナー配信サービス「V-CUBE セミナー」や「EventIn」などのセミナー配信ソフトウエアを提供するほか、イベント配信に係る運用設計、当日の配信サポートや後日のイベントデータ解析などの運用支援サービスをワンストップで提供しております。また、オンラインのイベントのみならず、リアル開催とオンライン配信をシームレスに融合し、場所や環境を超えて一体感を生み出すハイブリッドイベントの支援も提供しております。 基幹となる配信ソフトウエアと各種運用支援サービスを加えた、SaaS+サービス型の販売形態でイベント配信サービスの提供を行っております。 当社のほか、TEN Events, Inc.でサービス提供を行っております。 <主なプロダクトラインナップ> ・V-CUBE セミナー ・EventIn ・バーチャル株主総会 ・V-CUBE Communication Platform ・Xyvid Pro Platform(TEN Events,Incが提供するサービス) 3.サードプレイスDX事業 自宅や職場とは異なるサードプレイス(第3の場所)の提供や運用支援を行うことで、場所にとらわれない働き方を実現することを目的とする事業であります。具体的には、企業及び公共空間への「テレキューブ」の提供、公共空間における防音個室ブースの管理運営システムの開発、「テレキューブ」において提供する関連サービスの開発を行っております。企業向けテレキューブの販売のほか、月額課金方式であるサブスクリプション形態によるテレキューブのレンタルを行っております。また、連結子会社であるテレキューブ株式会社より、公共空間での時間レンタルに使用されるテレキューブの販売と設置後の管理サービスの提供を行っております。 当社のほか、テレキューブ株式会社でサービス提供を行っております。 <主なプロダクトラインナップ> ・テレキューブ [事業系統図] 以上の事項を事業系統図に示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,419字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 I.経営方針 当社グループは、「Evenな社会の実現 ~すべての人が平等に機会を得られる社会の実現~」をミッションに掲げ、ビジュアルコミュニケーション技術を基盤とした事業を展開しております。 本年度は、事業ポートフォリオの再編を進めるとともに、成長領域への投資を強化し、収益性の向上を目指してまいります。また、業績回復及び成長戦略を推進してまいります。 <各事業の成長戦略> エンタープライズDX事業 ・サービスの選択と集中が完了し、成長を見込むサービスへの注力 ・生成AIを活用した新規サービスの拡充 ・AI×ロボティクス事業の拡大 イベントDX事業 ・コロナ後のポートフォリオ変化を元にしたオーガニックな成長 ・データを徹底活用するイベントの効果分析等による差別化 サードプレイスDX事業 ・テレキューブのラインナップ拡充と利用用途の拡大によるオーガニックな成長 Ⅱ.経営環境及び対処すべき課題 (1)当連結会計年度の実績数値と振り返り 2025年12月期の売上高は9,859百万円となり、計画値の10,000百万円を下回りました。これは、TEN Holdings, Inc.を中心としたイベントDX事業の回復の遅れが影響したためであります。 営業損益は1,683百万円の損失となり、計画値の営業損失700百万円を大きく下回りました。主な要因として、TEN Holdings, Inc.の業績低迷とNASDAQ上場時の費用負担の発生が挙げられます。 親会社株主に帰属する当期純損益は3,696百万円の損失となり、計画値の100百万円から大幅に乖離しました。これは、TEN Holdings, Inc.の事業環境の悪化並びに米国NASDAQの上場によって発生した費用の影響の他、国内のイベント事業のソフトウエア及び有形固定資産についての減損損失の計上並びに繰延税金資産の一部取崩しが発生したこと等によるものであります。 2026年12月期以降は、事業ポートフォリオの最適化やコスト管理の強化、特にTEN Holdings, Inc.のグループからの切り離しを進め、収益性の改善を目指します。 当連結会計年度の計画と実績の比較 主要経営目標(連結ベース)   2025年12月期 (計画)   2025年12月期 (実績) 売上高   10,000百万円   9,859百万円 営業損失(△)   △700   △1,683 (2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①財務体質の改善 ・TEN Holdings, Inc.のグループからの切り離しの推進と同社への投資の回収の最大化 ・有利子負債の削減と自己資本比率の改善 ・ROI(投資収益率)の最大化を目的とした開発投資の適正化 ②売上成長の促進 ・コア事業の強化と新規事業の創出 ・エンタープライズDX、イベントDX、サードプレイスDXの各分野での拡大 ・MRRの成長、新規事業創出、社内外連携の強化 これらの課題に対し、全社一丸となって取り組むことで、社会課題の解決と企業価値の向上を同時に実現し、「Evenな社会」の実現に向けて前進してまいります。 Ⅲ.会社の対処すべき課題 (1)特別調査委員会の設置及び米国当局による調査の趣旨及び経緯 連結子会社TEN Holdings, Inc.(以下、「TEN」といいます。)は、2025年2月のNASDAQへの上場に際し、上場後の資本政策等に関する業務委託報酬(合計約5.4M USD、円換算額808,434千円)の支払を行いましたが、当時の当社の代表取締役であった間下直晃氏が、当社取締役会の承認を経ることなく、当該業務委託報酬の支払に関し当社がTENへの財務的支援を行う旨の書面を当社名義でTENに差し入れていた事実が判明いたしました。また、当該業務委託報酬の契約先と支払先の相違や当該取引に係る役務提供の実態が確認できない等の事実も判明いたしました。 当社は、これらの一連の事項に関し、当社及びTENから独立した外部の専門家で構成される特別調査委員会による客観的な調査を行う必要があると判断し、2026年4月24日に当該委員会を設置いたしました。 当社は、同特別調査委員会に対して、上記一連の事項に関する事実関係の調査、類似案件の有無に関する調査、並びに、かかる調査の結果、当社の過去の対応について問題が発見された場合には、当該問題に関する発生原因の分析及び再発防止策の提言を行うことを委嘱しております。 また、TENは、2025年10月27日付で米国連邦検事局(USAO)米国連邦検事局(USAO)より、同社の2025年2月の新規株式公開(IPO)に関する大陪審召喚状を受領しております。また、2026年3月10日には、米国証券取引委員会(SEC)よりIPO及びその他の事項に関する資料提出を求める召喚状を受領いたしました。 (2)今後の対応及び会計処理の方針 当社は、特別調査委員会による調査に対して全面的に協力するとともに、TENは米国当局による調査に対して全面的に協力してまいる方針です。現時点において、特別調査委員会による調査及び米国当局による調査は継続中です。調査等の結果、不適切な事象が判明し次第、原因の究明と分析、再発防止策の策定及び実施を迅速に行います。また、過年度及び当年度の連結財務諸表等に訂正すべき重要な虚偽表示が識別された場合には、有価証券報告書の訂正等を含め、適切な対応を行う方針であります。その際には、訂正の内容、影響額等を速やかに開示いたします。
事業等のリスク5,223字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 1.継続企業の前提に関する重要事象等 (1)継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況 当社グループは、当連結会計年度において、米国連結子会社であるTEN Holdings, Inc.(以下、「TEN」といいます。)の著しい業績の低迷とソフトウエアの減損損失の計上に加え、国内のイベントDX事業における収益性低下に伴う固定資産の減損損失を計上したこと等により、営業損失1,683,043千円及び親会社株主に帰属する当期純損失3,696,528千円を計上いたしました。その結果、前連結会計年度から継続して一部の借入金に付された財務制限条項に抵触するとともに、当連結会計年度末において純資産が△1,107,682千円と債務超過の状態となっており、当社株式は証券取引所の上場廃止基準に抵触し、今後上場廃止となる見込みであります。 また、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(追加情報) (特別調査委員会による調査及び米国当局による調査等について)」に記載のとおり、当社は、判明した一連の事項に関して、当社及びTENから独立した外部の専門家で構成される特別調査委員会による客観的な調査を行う必要があると判断し、2026年4月24日に特別調査委員会を設置いたしました。また、TENにおいても米国当局より同社の2025年2月の新規株式公開(IPO)等に関する召喚状を受領しており、調査を受けております。 特別調査委員会による調査及び米国当局による調査は継続中であり、調査等の結果によっては、連結財務諸表に重要かつ広範な影響を及ぼす可能性がありますが、その影響を反映させる場合における勘定科目、金額及び注記が明らかでないため、連結財務諸表には反映しておりません。 これらの一連の事象は、当社グループの収益の大半を占める国内事業の顧客や取引先への信用力及び事業継続に重大な影響を及ぼすものと認識しております。したがって、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。 (2)当該事象又は状況を解消し、又は改善するための対応策 当社は、当該状況を解消し、事業継続の安定化を図るため、以下の施策を最優先で実行してまいります。 ・不採算事業の切り離しと収益構造の改革 当社グループの業績悪化の主因であるTENについて、株式売却及び貸付金の回収によるグループからの切り離しを断行し、当社の国内事業の業績への負の影響を遮断いたします。国内のイベントDX事業についても、減損を機とした更なる固定費削減と収益拡大施策の実行により、早期の収益改善を図ってまいります。 ・スポンサー選定による資本増強と非公開化 新たなスポンサーを選定の上で、第三者割当増資等による資本増強及び有利子負債の圧縮を実施する方針です。あわせて、当社株式の非公開化を進めることで、上場廃止による影響を最小限に留め、抜本的な事業再建に注力できる体制を構築してまいります。 ・金融機関との関係維持 財務制限条項に抵触している借入金について、全取引金融機関に対し、上述のTENの切り離し及び資本増強を通じた有利子負債の削減による財務状況の改善計画並びに今後の事業計画を説明し、期限の利益の喪失の猶予及び継続的な支援について協議を行ってまいります。 (3)重要な不確実性が認められる旨及びその理由 上記のとおり、当社はTENの切り離しやスポンサー選定による非公開化、及び金融機関との協議を進めておりますが、現時点においてこれら一連の手続は完了に至っておりません。また、特別調査委員会による調査及び米国当局による調査は継続中であり、当該事実及び調査等の結果がこれらの対応策の実現可能性に重要な影響を及ぼす可能性があります。 これらの施策が想定通りに進行しない場合には、事業継続に重大な影響を及ぼす可能性があり、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。 (4)財務諸表への反映の有無 なお、当連結財務諸表は継続企業を前提として作成されており、上記のような継続企業の前提に関する重要な不確実性の影響を連結財務諸表には反映しておりません。 2.当社の事業及び業界固有の重要なリスク 項目名   影響度   評価   前年 比較 2.当社の事業及び業界固有の重要なリスク (1)AI技術の進展による事業への影響について   中   重要   → (2)イベントDX事業の収益性低下に関するリスク   大   重要   → (3)サードプレイスDX事業の市場環境の変化に関するリスク   中   注視   → (4)エンタープライズDX事業の不確実性に関するリスク   中   注視   → (注) 上記リスクはいずれも年間を通じて常時発生する可能性があると認識しております。 (1) AI技術の進展による事業への影響について AI技術の急速な進展により、当社グループが提供するコミュニケーションツールやソリューションが、AIエージェント等の新技術により代替される可能性があります。このような競合環境の変化は、当社グループの競争力に影響を与え、事業戦略の見直しや既存サービスの陳腐化リスクを引き起こすおそれがあります。当社グループでは、AI関連技術の動向を注視しつつ、新たな技術との連携や独自価値の訴求に努めております。 (2) イベントDX事業の収益性低下に関するリスク オンラインイベント市場においては、需要の鈍化やリアルイベントへの回帰傾向がみられており、当社グループのイベントDX事業の収益性に影響を及ぼす可能性があります。特に、特定の大型顧客や大型イベントへの依存度が高い収益構造においては、顧客方針やイベントの有無が業績に大きく影響することが懸念されます。また、価格競争の激化により、案件単価の値下げにより利益率が低下するリスクも存在します。当社グループでは、オンラインイベントへの付加価値の提供、ハイブリッド対応サービスの強化や案件ポートフォリオの見直しを通じて、収益の安定化を図っております。 (3) サードプレイスDX事業の市場環境の変化に関するリスク 出社とテレワークを組み合わせたハイブリッドワークが定着する中で、社内外でのウェブ会議の実施機会が増加しており、静かな個室空間を求めるニーズが高まっております。当社グループが展開するサードプレイス型サービスは、こうしたニーズを捉えて拡大してきましたが、一方で一部企業ではオフィスへの完全回帰の動きもみられ、設置先の稼働率や導入意欲に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、設置環境の最適化や用途拡大に向けた取り組みを進めることで、稼働率と収益性の改善を図っております。 (4) エンタープライズDX事業の不確実性に関するリスク 企業の働き方が対面中心に戻る動きが広がった場合、当社グループが提供するオンライン会議・配信ソリューションの利用率に影響を及ぼす可能性があります。特に、ZoomやQumu等のサブスクリプション型顧客の解約が進行した場合、売上高が減少し、収益性が悪化するリスクが懸念されます。これに対し、当社グループは機能改善や顧客接点の強化を図り、継続的な価値提供を目指しております。 3.技術及びシステムリスク 項目名   影響度   評価   前年 比較 3.技術及びシステムリスク (1)技術革新及び市場変化のリスク   中   重要   → (2)システム障害及び情報セキュリティのリスク   中   注視   → (注) 上記リスクはいずれも年間を通じて常時発生する可能性があると認識しております。 (1) 技術革新及び市場変化のリスク インターネット関連市場では、新技術の導入やサービスモデルの転換が急速に進んでおります。当社グループのサービスがこれらの変化に迅速に適応できない場合、競争力が低下し、収益に影響を与える可能性があります。また、AIや先端技術への対応には、追加的な開発費用や人材投資が必要となることから、費用対効果の管理が課題となります。当社グループでは、先端技術のモニタリング体制を整備し、機動的な事業開発を推進しております。 (2) システム障害及び情報セキュリティのリスク 当社グループが提供するサービスは、外部クラウドインフラに依存しており、これらの障害が発生した場合には、サービスの提供が一時的に停止し、顧客満足度や信頼性の低下につながる可能性があります。また、サイバー攻撃や内部不正等により、顧客情報の漏洩やデータ改ざん等が生じた場合、法的責任やレピュテーションリスクが顕在化するおそれがあります。これらに対しては、継続的なシステム監視体制の整備や外部監査の活用などを通じて、リスク管理の強化に取り組んでおります。 なお、本報告書に記載したリスク要因は、当社グループの持続的な成長を図る上での重要な課題であり、取締役会等においても随時検討を行いながら、引き続き適切な対策を講じてまいります。 4.内部統制に係るリスク 当社は、コンプライアンス重視の経営を行っていくほか、財務報告に係る内部統制の整備及び運用を重要な経営課題のひとつとして位置付け、グループを挙げて関係会社の管理体制等の点検・改善等に取り組むことにより、これらのリスクの回避及び最小化に努めております。 当連結会計年度において識別した経営者による内部統制の無効化を防止すべき取締役会による監督・監視機能及び子会社管理並びに決算・財務報告プロセスに係る内部統制における開示すべき重要な不備を是正するため、以下の対応策を策定しています。 なお、特別調査委員会による調査及び米国当局による調査の結果、以下の対応策に変更が生じる可能性があります。 (1) ガバナンスに対する意識・コンプライアンス意識の改善 (2) 経理部門における子会社管理体制の強化 (3) 監査部門によるモニタリング体制の強化 (4) 規程に沿った経営実施のための教育 (5) 社外取締役による監督体制の強化 5.適正決算に係るリスク 連結子会社であるTEN Holdings, Inc.(以下、「TEN」といいます。)は、2025年2月のNASDAQへの上場に際し、上場後の資本政策等に関する業務委託報酬(合計約5.4M USD、円換算額808,434千円)の支払を行いましたが、当時の当社の代表取締役であった間下直晃氏が、当社取締役会の承認を経ることなく、当該業務委託報酬の支払に関し当社がTENへの財務的支援を行う旨の書面を当社名義でTENに差し入れていた事実が判明いたしました。また、当該業務委託報酬の契約先と支払先の相違や当該取引に係る役務提供の実態が確認できない等の事実も判明いたしました。 当社は、これらの一連の事項に関し、当社及びTENから独立した外部の専門家で構成される特別調査委員会による客観的な調査を行う必要があると判断し、2026年4月24日に当該委員会を設置いたしました。 また、TENは、2025年10月27日付で米国連邦検事局(USAO)より、同社の2025年2月の新規株式公開(IPO)に関する大陪審召喚状を受領いたしました。また、2026年3月10日には、米国証券取引委員会(SEC)よりIPO及びその他の事項に関する資料提出を求める召喚状を受領いたしました。 現時点において、特別調査委員会による調査及び米国当局による調査は継続中であり、調査等の結果によっては、連結財務諸表に重要かつ広範な影響を及ぼす可能性があります。 主要な対応策 当社は特別調査委員会による調査に対して全面的に協力するとともに、TENは米国当局による調査に対して全面的に協力してまいる方針です。現時点において、特別調査委員会による調査及び米国当局による調査は継続中です。調査等の結果、不適切な事象が判明し次第、速やかに原因の究明と分析を行い、再発防止策の策定及び実施を迅速に行います。また、過年度及び当年度の連結財務諸表等に訂正すべき重要な虚偽表示が識別された場合には、有価証券報告書の訂正等を含め、適切な対応を行う方針であります。その際には、訂正の内容、影響額等を速やかに開示いたします。
経営成績の分析 (MD&A)9,857字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、判断したものであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、海外経済の減速、米国の通商政策動向の不透明感、為替変動などの影響により、依然として先行き不透明な状況が続く中、国内においては断続的な金利上昇に伴う資金調達環境の変化や、人件費・エネルギーコストの高止まりによる物価上昇が継続いたしました。一方で、生成AIの社会実装が本格化したことによるDX投資の加速や、賃上げに伴う個人消費の底堅さも見られ、景気は緩やかな回復基調の中で推移いたしました。 日本市場では、デジタルとリアルを高度に融合させたハイブリッド型のビジネスモデルが定着し、当社においても顧客ニーズに即した柔軟なサービス提供に努めました。特に、コストコントロールと事業ポートフォリオの見直しを継続して進めてきたことで、国内事業の収益構造の適正化を一段と進展させてまいりました。 一方、米国市場においては、前期より課題となっていた新規案件の立ち上げ遅延の解消を目指し、NASDAQ市場への上場を契機に財務基盤の安定化を進めてまいりましたが、上場に伴う株式報酬費用727,185千円等の販管費が一時的に増大し、著しい業績の悪化がグループ全体の損益の下押し要因となりました。 こうした環境の中、当社グループは持続的な成長と資本効率の向上を最優先課題と捉え、事業ポートフォリオの抜本的な見直しを進めております。その一環として、米国子会社の非連結化に伴う体制見直しによりグループ体制の再編を加速させ、経営資源を成長分野及び収益性の高い事業領域へ集中させるとともに、機動的な経営体制を構築し、グループ全体の企業価値最大化に最善を尽くしてまいります。 また、テレワークの定着及びリモートを活用したコミュニケーションDXによる生産性・生活の質の向上の実現に向けて、当連結会計年度において以下の項目を実施いたしました。 (ⅰ)Web会議ツールの継続的提供と市場拡大への貢献 ハイブリッドワークが企業の標準的な働き方として定着する中、Web会議ツールは今や企業活動に欠かせない社会インフラとなっており、当社が代理店として販売する「Zoom」は堅調に推移しました。今後も提供サービスの安定運用ができるよう機能開発・品質改善活動を継続してまいります。 (ⅱ)イベント配信サービス事業の拡大 配信件数は前年度に比べ減少いたしましたが、様々な業界ではイベント及びセミナー開催の方法が対面でのリアル開催、場所を問わないオンライン開催、双方を組み合わせたハイブリッド型と、開催方法が多様化しており、イベント開催の需要は今後も堅調に推移していく見込みです。当社は、イベントの準備段階から当日の現場での安定的な配信・運営、終了後のデータ分析まで全体をワンストップで支援する「Oneイベント」を提供しており、付加価値の向上による単価の向上に取り組んでまいりました。市場環境の変化に柔軟に対応するため、開発投資や人材や機材等のリソース配分の適正化も継続的に実施しており、収益性の高い事業構造をつくるための取り組みを推進いたしました。 (ⅲ)テレワークを支援するセキュアな個室ブース「テレキューブ」の提供 企業においてテレワークが普及した一方でオフィスへ出社する機会も戻りつつあり、様々なワークスタイルが広がる中で、オフィスではWeb会議を開催するための場所や会議室の不足に対し低コストかつ短期間での設置やレイアウト変更が可能なブースとしての需要が拡大した結果、企業におけるテレキューブの設置台数は大幅に増加いたしました。 これらのミッション実現施策とともに、企業として持続的成長を実現していくための新規事業領域の創出や、株式会社としての使命たる企業価値最大化のための業績向上のため施策を実施いたしております。 当連結会計年度の業績は以下のとおりです。 (単位:千円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減   増減率 (%) 売上高   10,463,846   9,859,467   △604,379   △5.8 営業損失(△)   △236,769   △1,683,043   △1,446,274   - 経常損失(△)   △320,861   △2,026,101   △1,705,240   - 親会社株主に帰属する 当期純損失(△)   △1,417,278   △3,696,528   △2,279,250   - 当連結会計年度において、売上高は前年同期比で5.8%減少し9,859,467千円となりました。これは、主に企業向けの防音型個室ブースの設置販売が堅調に推移した一方で、前連結会計年度に実施したプロフェッショナルワーク事業の譲渡による減収のほか、特定の大口顧客の案件減少の影響によるものです。 営業損失につきましては、主に連結子会社TEN Holdings, Inc.においてNASDAQ市場への上場に伴う株式報酬費用727,185千円の発生や上場維持の諸費用の増加等により、営業損失は1,683,043千円(前年同期は236,769千円の営業損失)となりました。 営業外損益においては、主に為替相場の変動により、グループ間ローンの決済及び換算により為替差損97,053千円計上したほか、主にTEN Holdings, Inc.の資金調達費用として支払手数料127,224千円を計上いたしました。 特別損益においては、投資有価証券売却益を1,121,787千円計上したほか、主に収益性の低下した一部の有形固定資産及びソフトウエアについて減損損失1,993,619千円を計上いたしました。 セグメント別の業績は、以下のとおりです。 Ⅰ.エンタープライズDX事業 (単位:千円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減   増減率 (%) 売上高   4,058,584   3,499,442   △559,142   △13.8 セグメント利益   667,446   527,909   △139,537   △20.9 エンタープライズDX事業は、主に企業や官公庁等を対象に、社内外のコミュニケーションにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するサービスを提供しております。 具体的には、「Zoom」「Zoomphone」等のZoom Communications Inc.の提供するサービスのリセール販売を中心とした「ハイブリッド」事業、高品質な通話・配信・会話型AIの機能を簡単に実装できる「Agora」を中心とした「ビジネスグロース」事業、動画の制作・管理・配信が可能な企業向け動画配信プラットフォーム「Qumu」を中心とした「リスキリング」事業で構成されています。 当連結会計年度のセグメント売上高は、前年同期比13.8%減の3,499,442千円、セグメント利益は前年同期比20.9%減の527,909千円となりました。これは主に、前連結会計年度に実施したプロフェッショナルワーク事業の譲渡及び一部のサービス終了に伴う減収の影響によるものであります。 Ⅱ.イベントDX事業 (単位:千円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減   増減率 (%) 売上高   3,763,996   3,519,496   △244,500   △6.5 セグメント損失(△)   △566,367   △2,083,393   △1,517,026   - イベントDX事業は、様々な分野におけるイベントにおいて、顧客のニーズや課題に応じて企画・制作、当日の運営・効果測定までワンストップで支援する事業であります。 具体的には、Webセミナー配信サービス「V-CUBE セミナー」や「EventIn」などのセミナー配信ソフトウエアを提供するほか、イベント配信に係る運用設計、当日の配信サポートや後日のイベントデータ解析などの運用支援サービスを提供しております。 当連結会計年度では、国内の製薬業界の講演会市場の縮小は底打ちし、今後の注力領域であるハイブリッドイベントが成長したものの、特定の大口顧客の案件減少の影響により、セグメント売上高は前年同期比6.5%減の3,519,496千円となりました。 また、セグメント損失は2,083,393千円(前年同期は566,367千円のセグメント損失)となりました。これは、主に米国の連結子会社TEN Holdings, Inc.においてNASDAQ市場への上場に伴う株式報酬費用727,185千円を計上したこと等により、同社で1,628,850千円の営業損失となったことによるものです。この結果、当セグメント全体では営業損失2,083,393千円を計上することとなりました。 Ⅲ.サードプレイスDX事業 (単位:千円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減   増減率 (%) 売上高   2,641,265   2,840,528   199,263   7.5 セグメント利益   746,632   787,871   41,239   5.5 サードプレイスDX事業は、自宅や職場とは異なるサードプレイス(第3の場所)の提供や運用支援を行うことで、場所にとらわれない働き方を実現することを目的とする事業であります。 具体的には、企業及び公共空間への「テレキューブ」の提供、公共空間における防音個室ブースの管理運営システムの開発、「テレキューブ」において提供する関連サービスの開発を行っております。 当連結会計年度では、セグメント売上高は前年同期比7.5%増の2,840,528千円、セグメント利益は前年同期比5.5%増の787,871千円となりました。これは、主に企業向け防音型個室ブースの販売が堅調に推移し、特に多人数用の製品が好調であったことに加え、今期投入した新製品であるエアコン関連商品が、昨今の酷暑を背景に売れ行きを伸ばしたことが寄与したためです。 ② 財政状態の状況 (単位:千円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減 資産   10,481,052   8,730,961   △1,750,091 負債   10,457,387   9,838,643   △618,744 純資産   23,664   △1,107,682   △1,131,346 a.資産 当連結会計年度末において、資産残高は前期末比1,750,091千円減の8,730,961千円となりました。これは主に、減損損失を計上したことによる有形及び無形固定資産残高の減少のほか、繰延税金資産の取崩しにより残高が減少したことによるものであります。 b.負債 負債残高は前期末比618,744千円減の9,838,643千円となりました。これは主に、長期借入金の返済により残高が減少したことによるものであります。 c.純資産 純資産残高は前期末比1,131,346千円減の△1,107,682千円の債務超過となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失3,696,528千円を計上したため利益剰余金が減少したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 (単位:千円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減 営業活動によるキャッシュ・フロー   815,786   △570,788   △1,386,574 投資活動によるキャッシュ・フロー   △473,127   418,208   891,335 財務活動によるキャッシュ・フロー   △759,595   1,121,071   1,880,666 現金及び現金同等物の当期末残高   1,006,735   2,002,098   995,363 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果支出した資金は570,788千円となりました。これは主に、非資金項目である減損損失や株式報酬費用の計上による増加があった一方で、税金等調整前当期純損失3,671,958千円の計上によって減少となったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果得られた資金は418,208千円となりました。これは主に、投資有価証券の売却により1,217,295千円の収入が得られたことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果得られた資金は1,121,071千円となりました。これは主に、非支配株主からの払込みにより2,164,495千円の収入が得られたことによるものであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの主な資金需要は、当社サービスの新規開発や機能拡充のための開発投資、イベント配信サービス(オンラインセミナー配信サービス)に使用する配信機材の調達、テレキューブを中心とするハードウェアの仕入調達であります。 開発投資についてはソフトウエア償却額と同程度の水準を目安とすることにより財務健全性を維持することとしております。また、配信機材やハードウェアは自己資金またはリースによる調達を行っておりますが、特に配信機材の調達については回収期間や機材の陳腐化を総合的に判断して、リースの期間を決定しております。 また、得られたフリーキャッシュ・フローについては、上述の開発投資やイベント配信ビジネスへの投資を行ってまいります。なお、株価が割安と判断された場合は手許資金及び会社法上の分配可能額を勘案しながら積極的に自社株買いを実施してまいります。 なお、キャッシュ・フロー関連指標は以下のとおりです。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移 2021年12月期   2022年12月期   2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期 自己資本比率(%)   33.1   34.9   5.0   △1.3   △23.0 時価ベースの 自己資本比率(%)   171.5   104.7   64.2   48.0   39.5 キャッシュ・フロー対 有利子負債比率(年)   3.3   4.1   8.6   9.1   - インタレスト・ カバレッジ・レシオ(倍)   58.5   40.6   21.7   13.0   - (注)1.各指標の計算方法は以下のとおりであります。 自己資本比率 :自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ :営業キャッシュ・フロー/利払い 2.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 3.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。 4.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。 5.利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を利用しております。 6.2025年12月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローがマイナスのため、記載しておりません。 ⑤ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されておりますが、この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は異なることがあります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (2)生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績及び受注実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績及び受注状況の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 ② 販売実績 「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に記載のとおりです。 (3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、判断したものであります。 Ⅰ.エンタープライズDX事業 エンタープライズDX事業ではハイブリッドワーク、ビジネスグロース、プロフェッショナルワーク、リスキリングの4つのカテゴリでサービス提供を行っております。各サービスの売上高推移は以下のとおりです。 サービス別売上高推移 (単位:千円) 種別   2024年 第1四半期   2024年 第2四半期   2024年 第3四半期   2024年 第4四半期   2025年 第1四半期   2025年 第2四半期   2025年 第3四半期   2025年 第4四半期 ハイブリッド ワーク   469,269   413,889   446,500   516,844   442,682   429,283   406,985   427,030 ビジネス グロース   267,492   251,837   273,165   273,528   279,819   273,819   266,485   241,194 プロフェッショナルワーク   164,278   144,133   -   -   -   -   -   - リスキリング   212,551   208,154   219,653   197,287   190,384   176,070   185,017   180,669 合計   1,113,591   1,018,014   939,319   987,659   912,886   879,173   858,488   848,894 当連結会計年度においては、中長期的な成長に向けた事業ポートフォリオの入れ替えの一環として前連結会計年度に実施したプロフェッショナルワーク事業の事業譲渡と「V-CUBE ミーティング」のサービス終了に伴い、売上高は前期を下回る結果となりました。 ハイブリッドワーク事業については、世界的な企業によるサービス提供がなされる競争の激しい分野であることから、将来的には大きな成長は見込めないものの、底堅い需要を背景に堅調に推移するものと考えております。 Agoraを展開するビジネスグロース事業については、前期と同水準で推移いたしました。 また、リスキリング事業を展開するシンガポール子会社のWizlearn Technologies Pte. Ltd.は、買収後10年経過し、安定的に推移いたしました。 Ⅱ.イベントDX事業 イベントDX事業においては、その後、大規模配信案件や高付加価値案件の割合の上昇により配信1回当たりの平均単価は上昇したものの、年間配信回数は減少し、売上高は前連結会計年度より減少いたしました。 イベントDX事業の連結売上高推移 (単位:千円) 種別   2024年 第1四半期   2024年 第2四半期   2024年 第3四半期   2024年 第4四半期   2025年 第1四半期   2025年 第2四半期   2025年 第3四半期   2025年 第4四半期 配信回数   1,149回   1,155回   931回   1,171回   990回   920回   716回   994回 平均単価   832   968   780   823   880   1,157   903   943 セグメント 売上高   955,890   1,117,927   726,614   963,563   870,921   1,064,218   646,690   937,666 季節的変動については大きくはないものの、配信回数については第1四半期に増加し、第3四半期に減少、平均単価については株主総会開催が集中する第2四半期に増加するという傾向が見受けられます。当連結会計年度においては、大規模配信案件や高付加価値案件の割合が増加したために1配信あたりの単価は前年同期比で平均12万円程度増加したものの、一方で配信回数が3ヶ月平均900回前後(前年同期比約200回減)となったために、当連結会計年度における連結売上高は前年同期比6.5%減の3,519,496千円となりました。 Ⅲ.サードプレイスDX事業 サードプレイスDX事業においては、企業及び公共空間においてWeb会議に対応したセキュアな防音個室ブースである「テレキューブ」の需要が根強く、当連結会計年度における販売実績台数は7,612台(前年同期比3.5%増)と前連結会計年度より増加し、累計設置台数は39,756台に拡大いたしました。 主要駅やオフィスビルを中心とした公共空間に設置するテレキューブを販売する公共向けについては、Web会議の定着に伴い、公共空間における会議スペース需要が増加したことから設置箇所が拡大し、設置台数は1,318台となりました。 企業向けテレキューブの提供については、テレキューブ本体を購入いただく「販売型」に加え、契約期間中は月額定額料金で利用可能な「サブスクリプション型」の2形態で展開しております。「サブスクリプション型」は「販売型」に比べて初期導入コストが抑えられるメリットがあるため、より幅広い顧客層へのアプローチを可能としております。 当連結会計年度においては、出社と在宅勤務を組み合わせたハイブリッドな勤務形態が定着し、オフィス内での会議スペースに対する需要が一段と高まりました。こうした環境下、当社は多人数用製品のラインナップを拡充することで、多様化する顧客ニーズにきめ細かく対応いたしました。また、昨今の酷暑を受け、エアコンの追加設置を可能にするなど、利用環境の快適性を向上させた施策も奏功いたしました。これらの取り組みの結果、利便性の高いサブスクリプション型の導入が加速し、稼働台数は提供開始から6年で1,002台に達しました。 テレキューブ累計設置台数 (単位:台) 種別   2024年 第1四半期末   2024年 第2四半期末   2024年 第3四半期末   2024年期末   2025年 第1四半期末   2025年 第2四半期末   2025年 第3四半期末   2025年期末 公共向け   1,098   1,128   1,149   1,206   1,229   1,240   1,282   1,318 企業向け(販売型)   25,249   27,191   28,666   30,196   32,313   33,855   35,565   37,436 企業向け (サブスクリプション型)   705   714   729   742   806   855   925   1,002 合計   27,052   29,033   30,544   32,144   34,348   35,950   37,772   39,756 (4)経営成績に重要な影響を与える要因について 「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。